JP4347498B2 - 電子カメラおよび画像処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子カメラおよび画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
銀塩フィルムの代わりに、CCD素子等の半導体固体撮像素子を利用し、この半導体個体撮像素子に被写体像を結像させてデジタル画像データ化して被写体画像を得るようにした電子カメラが広く用いられている。この電子カメラには着脱自在な記録媒体が設けられ、撮影され処理されたデジタル画像は、この記録媒体に記録される。
【0003】
記録媒体には、主としてフラッシュメモリを用いたスマートメディアやコンパクトフラッシュ等のメモリカードが用いられているが、電子カメラ開発初期においては、メモリカードの記憶容量が小さかったこともあって、一つの記録媒体に多数の画像を記録するのは困難であった。
【0004】
しかし、近年では、フラッシュメモリの一層の高集積化が進み、また、メモリカード大のカード媒体に格納した磁気ディスク装置も開発され、さらには、光磁気ディスクを用いた電子カメラ用の記録媒体も開発されるに至り、手軽に大容量の記録媒体を利用可能になった。
【0005】
このような事情から、近年では一つの記録媒体に多数の画像を記録できるようになった。
【0006】
【発明の解決しようとする課題】
このように、電子カメラに利用される記録媒体の小型大容量化が進み、電子カメラでは多数の画像をその記録媒体に記録できるようになったが、記録容量の問題が解決されると、今度は、各種の処理を行う上で記録媒体内の画像をいかに効率的に選択できるかが、問題となってくる。
【0007】
画像の効率的選択は、記録媒体内の画像のプリント予約、さらには、携帯電話を使用した画像データ転送、記録媒体内の不要となった画像の消去等において重要である。
【0008】
例えば、プリント予約について考えると、大量の写真を撮った場合に、すべての写真を詳細にチェックして、印刷するか否かの判断をするのは時間もかかり、煩雑である。従って、このような場合に、手振れやピンぼけのない良好な写真だけを自動選択して印刷できるようにしたり、連写画像やブラケット撮影(段階露出撮影;コマ毎に露出値を変えながら撮影を繰り返すことにより、同一構図の被写体像を異なる露出値の画像として撮影する手法)のうち、適正に撮影され、かつ、代表的な写真のみを自動的に選択して印刷できたりすると便利である。
【0009】
また、ビル建設現場等の工事確認写真を、通信回線により転送するような場合に、手振れや露出不良等のある写真は自動的に省いて画質の良好なものだけを自動転送できると便利である。
【0010】
そこで、本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、記録媒体に記録された複数の記録画像のうち、不適切な写真を自動的に省くことができるようにして、効率的な画像選択ができるようにした電子カメラおよび画像処理装置を提供することにある。
【0011】
上記目的を達成するため、本発明は次のように構成する。すなわち、
[1]第1の発明は、半導体撮像素子を用いた電子カメラにおいて、撮影した画像と共に、当該画像の撮影時におけるカメラ本体の手振れに関する情報を画像に関連づけて記録媒体に記録させる記録手段と、画像の明るさを露出評価値として評価する露出評価部と、記録媒体に記録された複数の画像から所定の基準として少なくとも手振れに関する情報と露出評価値とに基づいて1以上の画像を選択する画像選択手段と、画像選択手段により選択された画像に対して印刷する旨のプリント予約ファイルを生成させる処理手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】
この結果、本発明によれば記録媒体に大量な画像が記録されている場合に、簡単かつ自動的に画像選択できる手段を提供することができ、手振れ写真の排除、適正露出写真のみのピックアップ等による選択写真のプリント予約データ転送等が容易にできるシステムが構築可能となる。
【0020】
さらに本発明の画像選択手段は、手振れに関する情報と露出評価値に加えて、更にAF評価値が相対的に高い画像を選択する構成とした。
【0021】
そのため、同じ被写体を同じ構図で標準露出、アンダー露出、オーバ露出といった具合に、段階的に露出を変化させて連続撮影するブラケット撮影(段階露出撮影)や短時間に続けて何コマも撮影を繰り返す連写の場合に、相対的に合焦状態のよいものを選択するといったことが自動的に行えるようになる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
【0023】
本発明の電子カメラは、撮影した画像を記録する記録媒体に格納された多数の画像から、手振れ写真や不適性露光の写真を排除したり、同様な画像のうち手振れや不適性露出でなく、かつ最も合焦程度の良い写真を自動選択できるようにするモードである“お勧め選択モード”を備えるものである。この“お勧め選択モード”における評価項目は、例えば、手振れ、露出、合焦であり、また、この評価のための設定値は、イメージセレクトモードに応じて変更されるようして、イメージセレクト(ポートレート、夜景、スポーツ等といった写真ジャンル)に応じた適切な評価判断をできるようにして状況に即した適正な画像選択をがなされるようにして実用的、実際的なシステムを実現するようにしているもので、詳細を以下説明する。
【0024】
図1は、本発明の一実施形態としてのシステム構成図である。図1において、1は電子カメラであり、データバス10、レンズ系11、CCD素子12、撮像プロセス13、A/D(アナログ/デジタル)変換器14、タイミング生成器15、AE(自動露出)・AF(オートフォーカス)機構16、手振れ防止機構17、メモリコントローラ18、メモリ19、メイン処理部20、管理処理部21、レリーズボタン22、操作キー23、確定ボタン24、コントロールパネル25、データ転送インタフェース26、記録/再生インターフェース27、記録媒体スロット28、記録媒体29、表示用液晶パネル(TFTパネル)30とより構成される。また、31は携帯電話機等の通信装置である。
【0025】
電子カメラ1の構成要素のうち、CCD素子12は二次元撮像素子であり、レンズ系11は被写体光学像をこのCCD素子12に結像させるためのレンズなどにより構成される光学系である。
【0026】
また、撮像プロセス13は、CCD素子に対して露光、素子シャッタ、ゲイン調整(ISO設定)、電力供給等を制御して画像信号を得るためのものである。A/D(アナログ/デジタル)変換器14は、この撮像プロセス13の制御により、CCD素子12から出力される画像信号をデジタルデータに変換するためのものである。
【0027】
タイミング生成器15は、CCD素子12の動作タイミングのためのタイミング信号を生成するためのものであり、AE(自動露出)・AF(オートフォーカス)機構16は、カメラの露出やフォーカスの制御を行うための機構であり、手振れ防止機構17は、動揺状態や傾斜を検出するためのセンサであるジャイロセンサを内蔵し、撮影時に当該ジャイロセンサがカメラ1に与えられる速度や加速度を検出するとその検出量対応にこのセンサが出力する検出信号(ジャイロ値)に基づき、モータを駆動させてレンズ系11内の補正レンズを検出量対応に移動させ、振動を打ち消すように作用させて、手振れ分を補正することにより手振れ防止を図るものである。
【0028】
また、メモリ19は、電子カメラ1のメインメモリであり、DRAM(ダイナミックランダムアクセスメモリ)などにより構成されていて、カメラとしての制御処理や撮影画像の処理のための作業領域や画像データの一時保持などに用いられるものである。メモリコントローラ18は、このメモリ19のアクセスコントロールを担うメモリ用の制御装置である。
【0029】
メイン処理部20は、撮影と画像の圧縮・伸長処理、画像の表示処理などを司るものであって、前記AE・AF機構16を制御するとともに、タイミング生成器15、撮像プロセス部13、メモリ19等を制御することで撮影を制御し、メモリ19、記録/再生インタフェース27、データ転送インタフェース26を制御することで画像の記録、再生、消去及びデータ転送(携帯電話による)を制御するものである。
【0030】
レリーズボタン22はカメラ1に対するシャッタ操作を指示するボタンであり、確定ボタン24は機能を確定指示操作するためのボタンであり、操作キー23は、ユーザがカメラ1に対して各種の操作入力を行うためのものであって、この操作キー23は、例えば、十字式の入力キーで構成されていて、カメラの操作画面上において、その画面における上・下・左・右の方向に対するシフト操作指示を入力できるように構成される。すなわち、当該操作キー23の操作により、カメラ1の画像表示液晶パネルに表示されるメニュー画面(カメラの操作画面)において機能選択を行うことができ、確定ボタン24を操作することにより、その機能の選択確定をすることができる。
【0031】
管理処理部21は、メイン処理部20に対してこれらボタン22,24や操作キー23による操作入力の結果を通知することにより、撮影操作者からの撮影命令や操作命令を実行させるためのものである。このために、各種の操作ボタン(レリーズボタン22、操作キー23、確定ボタン24等)からの各種操作入力を受け付け、その入力に応じた制御を各部に対して行うことができるようになっており、また、撮影モードや撮影条件、残撮影可能枚数等の各種情報をコントロールパネル25に表示させるといった機能がある。
【0032】
コントロールパネル25は、撮影モードや撮影条件、残撮影可能枚数等といったカメラ操作に必要な各種情報を表示するためのディスプレイパネルである。また、データ転送インタフェース26は、携帯電話等の通信装置31への接続用のインターフェースであり、選択された画像を携帯電話等によりデータ転送する場合に用いられる通信インタフェースである。
【0033】
また、記録/再生インターフェース27は、メモリ19から記録媒体29までの間の読み書きを行うためのインタフェースであり、カメラ1に設けられた記録媒体スロット28に装着された記録媒体29への画像記録、当該記録媒体29からメモリ19への読出し、当該記録媒体29内の画像の消去等を実行することができる。
【0034】
記録媒体29は、スマートメディアやコンパクトフラッシュ等による大容量メモリカードやカード型磁気ディスクドライブなどの大容量で、書き込み読み出しが可能な記録メディアであり、記録媒体スロット28は、カメラ1の本体に、設けられてこの記録媒体29を着脱自在に保持するためのスロットである。
【0035】
表示用液晶パネル(TFTパネル)30は、カメラ1に設けられた画像等の表示に供されるカラーディスプレイである。
【0036】
前記メイン処理部20は、画像処理部20a、圧縮伸長処理部20b、表示制御部20c及び制御部20dとから構成される。これらのうち、制御部20dは、前記AE・AF機構16を制御するとともに、タイミング生成器15、撮像プロセス部13、メモリ19(実際にはメモリコントローラ18)、画像処理部20a、圧縮伸長処理部20bを制御することで撮影を制御し、メモリ19、圧縮伸長処理部20b、記録/再生インタフェース27、表示制御部20c、データ転送インタフェース26を制御することで画像の記録、再生、消去及びデータ転送(携帯電話による)を制御する、といった機能を有する。
【0037】
また、画像処理部20aは、A/D変換器14から出力される画像データに対して、ホワイトバランス処理、カラー処理、ガンマ補正、シャープネス調整等の処理を行うためのものであり、また、このような処理を施した画像データからサムネイル画像を作成処理機能をも有する。圧縮伸長処理部20bは、画像データを圧縮符号化処理することにより、画像圧縮処理し、また、画像圧縮処理された画像データを伸長処理してもとの画像データに復元するといった処理を施すものである。表示制御部20cは、圧縮伸長処理部20bにより伸長された画像や、CCD素子12の撮像中の画像、管理処理部21より与えられるメニュー画面などをカメラ背面の表示用液晶パネル(TFTパネル)30に表示すべく制御するためのものである。
【0038】
また、メイン処理部20における前記制御部20dは、露出評価部20d1、AF評価算出部20d2、選択評価指標値生成部20d3、選択判定部20d4、各種処理部20d5から構成される。
【0039】
これらのうち、AF評価算出部20d2は、撮影実行時のAF評価値を計算して求めるものであって、当該算出したAF評価値を選択評価指標値生成部20d3に与えることで、当該写真のAF評価値を画像ファイルに含めることができるようにしてある。本電子カメラ1は、AF機構としてコントラストAF方式(山登りAF)を採用しており、従って、この場合、AF評価値としてはコントラスト値が用いられる。
【0040】
また、選択評価指標値生成部20d3は、記録媒体29に格納されるべき画像ファイル(または記録媒体29中の選択評価指標値ファイル)に付加して格納させるための情報である“選択基準情報”を発生するためのものであって、本発明において特徴的な機能である“お勧め選択”を行うのに必要な情報である“選択基準情報”を生成するものである。この“選択基準情報”は、AF評価算出部20d2の出力する上記AF評価値と、各種操作手段(キー、ボタン、ダイヤル)により指定され、管理処理部21を介してメイン処理部20に入力される“イメージセレクト種別”の情報と、連写、単写あるいはブラケット等の“撮影種別”の情報と、手振れ防止機構から入力されるジャイロ値の情報である。
【0041】
選択判定部20d4は、画像ファイルの情報及び選択評価指標値に基づいて、手振れ評価、画像明るさ評価(露出評価)及びAF評価を実行し、お勧め画像の選択判定を実行するものである。例えば、手振れ評価は、ジャイロ値で評価するが、このジャイロ値が所定値以下であれば手振れ写真でないと判断し、お勧め画像に含めるように機能させ、所定値以上であればお勧め画像に含めないように機能させる。
【0042】
露出評価部20d1は、画像の明るさを評価するものであって、現実の撮影画像を元にして露出評価結果を得るものであり、例えば、メモリ19から読み出したY.U.VデータのうちのYのデータ成分(輝度データ成分(“0”〜“255”))や、サムネイル画像のYのデータ成分、いわゆる輝度値の画面平均値から評価する。
【0043】
この輝度平均値が所定の範囲内に入っていれば適正露光であると判断し、設定範囲を外れていれば露光不良と判断して評価結果として選択判断部20d4に与えるものである。従って、選択判断部20d4は適正露光と評価された画像はお勧めに加え、露光不良と評価された画像はお勧めから外すと云った選択処理を実施するようにしてある。
【0044】
なお、露出評価部20d1は、画像の明るさを調整実行するときに、画像処理等を実行することになるので、特にその部分を選択判定部20d4から分けたものであるが、この露出評価部20d1は選択判定部20d4に含めてもよい。
【0045】
各種処理部20d5は、“お勧め選択”のモード時に、当該“お勧め選択”が終了した後に、その最終的なお勧め選択結果を用いて各種の処理を実行(制御)するものであり、処理項目としては、プリント予約、画像転送、消去、消去防止処理(画像プロテクト)等がある。なお、この各種処理部20d5は、“お勧め選択”が終了した後に、その最終的なお勧め選択結果を用いて各種の処理を実行(制御)する部分である(図7)が、上述の処理項目毎に処理部を別々に設けるようにした構成としてもよい。
【0046】
次に、このような構成の本装置の作用を説明する。まずはじめに、本カメラ装置の一般的な動作の概要を説明する。
【0047】
<システムの全体的一般的な説明>
この電子カメラ1においては、操作キー23を操作することにより、予めイメージセレクト、撮影モードなどを設定しておくことができる。
【0048】
ここで、イメージセレクトとは、写真のジャンルがポートレートであるのか、夜景であるのか、スポーツであるのか、なし(標準)であるのか等々といった種別であり、撮影モードとは、単写(標準)撮影なのか、連写撮影なのか、ブラケット(段階露出)撮影なのかといった撮影状況区分である。
【0049】
そして、イメージセレクトは、操作キー23の操作により、イメージセレクトの選択メニューにし、ポートレートを撮影したいのならば“ポートレート”を、夜景を撮影したいならば“夜景”を、スポーツ撮影したいならば“スポーツ”といったように、所望のジャンルを選択し、確定ボタン24を操作することでそのジャンルを指定することができる。そして、撮影時(レリーズボタン22を押したとき)、前述のメニュー上で選択して現在登録されているジャンル情報(イメージセレクト情報)に従い、そのジャンルでの写真を撮影するに最適な露出、シャッタスピード、絞り値などをそのジャンルの写真撮影に適するように予め設定してある条件に従ってAE・AF機構16、撮影プロセス13などを制御することで、選択ジャンル対応の最適撮影条件に見合う撮影制御がなされる。
【0050】
また、グループ属性値は、操作キー23の操作により撮影モードを選択し、この撮影モードにおける“単写(1コマ撮影)”、“連写(連続コマ送り撮影)”、“ブラケット(段階露出;露出値をコマ毎に標準、アンダー、オーバと自動的に切り換える)撮影”、など目的対応に所望のものに選択し、確定ボタン24を押して決定することにより、登録設定されたその撮影モードでの撮影がなされるよう、制御部20が機能してAE・AF機構16や撮影プロセス13などを制御することなる。
【0051】
このような各種設定をした後、電源オンの状態でユーザはこの電子カメラ1を被写体に向けて構える。すると、被写体の光学像がレンズ系11を介して二次元固体撮像素子であるCCD素子12の受光面に結像され、当該CCD素子12における各画素を構成しているセルに電荷が蓄積される。
【0052】
そして、レリーズボタン22を押すことにより被写体は撮影されることとなる。
【0053】
すなわち、レリーズボタン22が押されると、その瞬間にレンズ系11はAE・AF機構16によりAE・AFが制御され、手振れ防止機構17により手振れ相当分の調整がなされて手振れ補償がなされる。
【0054】
このとき、CCD素子12は、撮像プロセス部13によって、露光、素子シャッタ、ゲイン調整(ISO設定)、電力供給等が制御され、画像を生成する。
【0055】
ここで、CCD素子12からのデータ読み出しタイミングは、タイミング生成器15によって生成される。CCD素子12の各セルに発生した被写体光学像対応の電荷は撮像プロセス部13の制御によって順に読み出されることにより、画像信号となり、この画像信号は、A/D変換器14によりデジタルデータ化されて、データバス10へと出力される。そして、このデジタルデータ化された画像信号はメモリコントローラ18の制御のもとにデータバス10を介してメモリ19の作業領域に格納される。
【0056】
このメモリ19に格納されたデータは、以下、メイン処理部20の処理及び制御により、記録媒体29への記録、表示用液晶パネル30への表示などの処理がなされることになる。
【0057】
詳細に動作を追って説明する。レリーズボタン22の操作により、管理処理部21はシャッタ操作の指令を受けたと認識してメイン処理部20に撮影処理の指令を発令する。すると、メイン処理部20では当該メイン処理部20の構成要素である制御部20dが、前記AE・AF機構16を制御するとともに、タイミング生成器15、撮像プロセス部13、メモリ19(実際にはメモリコントローラ18)、画像処理部20a、圧縮伸長処理部20bを制御することで撮影を制御し、また、メモリ19、圧縮伸長処理部20b、記録/再生インタフェース27、表示制御部20c、データ転送インタフェース26を制御することで画像の記録、再生、消去及びデータ転送(携帯電話による)を制御する。
【0058】
このとき、メイン処理部20の画像処理部20aは、ホワイトバランス処理、カラー処理、ガンマ補正、シャープネス調整等を行う。また、圧縮伸長処理部20bは、JPEG圧縮処理または伸長処理を実行する。
【0059】
具体的には、A/D変換器14によるA/D変換後にメモリ19の作業領域19aに格納された画像データは、画像処理部20aによって、ホワイトバランス処理、カラー処理、ガンマ補正、シャープネス調整等の処理を施されて写真用の静止画情報に変換され、さらに圧縮伸長処理部20bにより圧縮処理(JPEG)されて、メモリ19内の画像保持領域19bに一時格納される。また、画像処理部20bは前記補正後の画像データを用いてデータの間引きを行う手法などの既知の手法により、サムネイル画像を作成し、画像保持領域19bに一時格納させる。
【0060】
このように画像保持領域19bは、圧縮後の画像を一時的に格納し、また、再生画像を保持するものであり、n枚の画像を記録できるように構成されているが、状況(非圧縮記録選択時や再生時など)により非圧縮状態の画像も保持可能である。
【0061】
メモリ19における画像保持領域19bに記録された画像は、メイン処理部20における制御部20dの制御のもとに、記録/再生インターフェース27を介して記録媒体29に選択評価指標値の情報とともに格納させる。
【0062】
このとき、記録媒体29に格納させる形式は、図2(a)に示す如きの所定のファイルフォーマットによるデータ形式か、または、図2(b)に示す形式を以てなされる。
【0063】
すなわち、図2は本発明の電子カメラシステムにおいて採用している画像および選択評価指標値のデータの記録媒体29への格納方式(二種類)を示すものであり、図2(a)は、撮影時に得られた各種基準値情報をそれぞれの画像ファイルのヘッダ情報に含める方式とした場合の例である。また、図2(b)は、各種基準値情報を画像ファイルとは異なる一つのファイルとして記録する形式を採用した場合の例であり、撮像して得た各画像のファイル(画像ファイル)p1,p2,…pnと、撮影時に得られたこれらの画像の選択評価指標値のテーブル(選択評価指標値ファイル)tが記録媒体に別個に格納されている形式である。
【0064】
図2(a)の形式の場合、ヘッダ情報及びサムネイル画像とともに、画像のデータは記録媒体に格納させることになる。ヘッダ情報には、イメージセレクト、ジャイロ値、AF評価値、グループ属性値などが含まれる。
【0065】
これらのうち、イメージセレクトの区分には、前述の写真のジャンルであるポートレート、夜景、スポーツ等々といった種別が設定対応に取り込まれて記録される。グループ属性値には、前述の単写、連写、ブラケット(段階露出)などのうち、設定されて利用された撮影モード情報が取り込まれて記録される。また、ヘッダ情報におけるAF評価値とは、オートフォーカスの評価値であり、ジャイロ値とは、ブレの状況値である。
【0066】
ここで、AF評価値には、撮影時(レリーズボタン22を押したとき)におけるAF評価値算出部20d2で求められた値が用いられる。また、撮影時における、手振れ防止機構17のジャイロセンサより得られるジャイロ値を、ブレの客観的な状況値として取り込み、これを前記ヘッダ情報におけるジャイロ値として用いている。
【0067】
すなわち、本電子カメラ1に加えられた振動は、手振れ防止機構17におけるジャイロセンサによって検出される。手振れは、撮影時にジャイロセンサが与えられる速度や加速度として評価できる。そして、電子カメラ1に与えられる速度や加速度を検出すると、このジャイロセンサ出力(ジャイロ値という)に基づき、モータでレンズ系11内の補正レンズを移動させて振動を打ち消すことにより、手振れを防止することになるが、振動の質や大きさによっては手振れ防止機構17でも電子カメラ1への振動を吸収しきれない場合もあることから、上記ジャイロ値は撮影画像が手振れ写真となっているか否かの一つの指標にも利用できる。従って、本電子カメラ1では、ジャイロセンサの出力(ジャイロ値)を取り込み、これを前記ヘッダ情報におけるジャイロ値として記録する。
【0068】
図2(a)の形式の場合、得られたジャイロ値、グループ属性値、AF評価値、イメージセレクトの各情報を選択評価指標値生成部20d3では、ヘッダ情報にまとめ、これをメイン処理部20は画像本体やサムネイル画像とともに図2(a)の形式に整えて記録/再生インタフェース27を介して記録媒体29に記録させることになる。
【0069】
一方、図2(b)の形式の場合は、得られたジャイロ値、グループ属性値、AF評価値、イメージセレクトの各情報を受けた選択評価指標値生成部20d3は、これら情報を集約してファイル対応にまとめてテーブル化し、これを選択評価用の選択基準ファイルtとして出力する。これをメイン処理部20は画像本体やサムネイル画像とは別に記録/再生インタフェース27を介して記録媒体29に記録させることになる。
【0070】
このようにして、画像(画像本体、サムネイル画像)と選択評価指標値(選択評価用)の情報とが撮影毎に記録媒体29に記録されていく。
【0071】
そして、画像を再生したいときには、操作キー23を操作して、所望のファイル番号の画像ファイルを指定し、表示操作することにより、メイン処理部20は記録/再生インタフェース27を介して記録媒体29より該当のファイルを読み出し、一旦、メモリ19の作業領域に格納した後、これをメイン処理部20の圧縮伸長処理部20bにより伸長処理して画像を復元し、表示制御部20cがこれを表示制御することで、表示用液晶パネル30には画像が表示されることになる。
【0072】
<“お勧め選択”機能>
ここで、本発明における電子カメラ1には、“お勧め選択”機能がある。この機能は、記録媒体29に記録されている画像のうち、良質のもののみを自動的に選択してプリント用の画像として出力したり、画像転送したり、消去防止したり、質の悪いものを自動的に消去の対象として選択するといったことができる機能である。
【0073】
すなわち、“お勧め選択モード”を設定すると、メイン制御部20における制御部20dでは、記録媒体29に格納された画像から手振れ写真や不適性露光の写真を排除したり、同様な画像のうち手振れや不適性露出でなく、かつ最も合焦程度の良い写真を自動選択する。これは記録媒体29に記録されている各画像ファイルにおけるヘッダ情報を評価することで行われる。評価項目は、手振れ、露出、合焦である。また、この評価のための設定値(判断基準値)は、イメージセレクトモードに応じて変更され、イメージセレクト(ポートレート、夜景、スポーツ等)に応じた適切な評価判断がなされる。
【0074】
プリント予約や転送予約の場合には、これによって、選択された画像の情報がプリント予約ファイルあるいは転送画像予約ファイルとして記録媒体29に格納保存され、この予約ファイルに基づいた画像プリントや転送ができるようにしている。
【0075】
このような“お勧め選択”機能は、具体的に次のような制御によって実現される。すなわち、本発明の電子カメラ1においては、“お勧め選択”の機能を利用するに当たり、本電子カメラ1の操作キー23を操作する。これに伴う管理処理部21の働きにより、コントロールパネル25上に表示されるメニューの項目がシフトされるが、“お勧め選択”のモード設定のレイヤに至った段階で、確定ボタン24を押すことで、このレイヤを選択決定することができる。
【0076】
すると、メイン処理部20は記録媒体29に記録されている各画像における“選択基準情報”を順次読み出し、次の処理を行う(図6のステップS101)。
【0077】
メイン処理部20は記録媒体29から読み出した第1番目の画像ファイルの“選択基準情報”を用い、イメージセレクトモードはポートレートか否かを調べる(図6のステップS102)。そして、その結果、ポートレートでなければイメージセレクトモードは夜景であるか否かを調べる(図5ステップS103)。その結果、夜景でなければイメージセレクトモードはスポーツであるか否かを調べる(図6のステップS104)。そして、その結果、スポーツでなければ図5に示すお勧めグループ選別を行う(図6のステップS108)。
【0078】
また、ステップS102でのチェックの結果、ポートレートであった場合にはジャイロ値の判断基準値を高め(手振れ評価を厳しくする)に設定し直し(図6のステップS105)、その後に図5に示すお勧めグループ選別の処理に移る(図6のステップS108)。
【0079】
また、ステップS103でのチェックの結果、夜景であった場合にはジャイロ値の判断基準値を低め(手振れ評価を緩くする)に設定し直し、かつ、BV許容設定範囲を広くし(図5ステップS106での処理)、その後に図5に示すお勧めグループ選別の処理に移る(図5ステップS108)。
【0080】
また、ステップS104でのチェックの結果、スポーツであった場合にはジャイロ値の判断基準値を低め(手振れ評価を緩くする)に設定し直し(図5ステップS107での処理)、その後に図5に示すお勧めグループ選別の処理に移る(図6のステップS108)。
【0081】
すなわち、ステップS102でのチェックの結果、ポートレートの場合に、ステップS105においてジャイロ値の判断基準値を高め(手振れ評価を厳しくする)に設定し直すのは、ポートレートの場合、それは人物写真であるから、手振れをを極力排除したいがためであり、また、ステップS103でのチェックの結果、夜景の場合にステップS106でジャイロ値の判断基準値を低め(手振れ評価を緩くする)に設定し直し、かつ、輝度平均値の許容設定範囲を広くするのは、夜景の場合、長時間露出になり易く、手振れを有る程度許容せざるを得ないがため、および、暗いところでの撮影であるから明るさ範囲はずれ易いので基準を甘くする必要があるためであり、また、ステップS104でのチェックの結果、スポーツの場合に、ステップS107においてジャイロ値の判断基準値を低め(手振れ評価を緩くする)に設定し直すのは、動きのある被写体を対象としているがために手振れし易いので基準を甘くする必要があるためである。
【0082】
このように、評価対象画像の選択評価指標値としての手振れ評価値および輝度平均値に対して、イメージセレクトモード対応の必要な補正を終えたならば、次にステップS108における処理を施すことになる。当該ステップS108の処理においては、AF評価およびお勧めグループ選別処理を実施する。
【0083】
<AF評価およびお勧めグループ選別>
ステップS108の処理は図5に示す如きの処理であって、記録媒体29から当該評価対象画像の画像のグループ属性を読み出す(ステップS31)。これは、例えば、画像ファイルのヘッダ情報から得たり、選択基準ファイルから得る。
【0084】
そして、その属性からグループ画像か否かを判断し(ステップS32)、グループ画像でなけれはここでの処理を終えて図6におけるステップS109の処理へと移る。
【0085】
一方、ステップS32の判断の結果、グループ画像であればグループに属するすべての画像について、手振れ評価(図3の処理)および画像の明るさ評価(図4の処理)を実施する(ステップS33)。
【0086】
そして、手振れ評価および画像の明るさ評価の処理を終えたならば、次にグループに属し、かつ、ステップS33での処理でお勧め選択された全ての画像について、AF評価値を読み出す(ステップS34)。
【0087】
そして、次にAF評価値が最も高い画像をお勧め選択に加え、その他の画像をお勧め選択から外す(ステップS35)。
【0088】
そして、ここでの処理を終えて図6におけるステップS109の処理へと移る。
【0089】
なお、ステップS35でのお勧め選択処理は、上述の例の他、AF評価値が上から数枚(例えば、2,3枚)のもの全てをお勧め選択するようにしたり、あるいはグループ全体数に対する一定割合のものを基準上位からとってお勧め選択とするようにしても良い。
【0090】
以上が、AF評価およびお勧めグループ選別処理である。
【0091】
<手振れ評価>
ステップS33における手振れ評価処理は図3に示す如きの処理であって、記録媒体29から当該評価対象画像の画像のジャイロ値(ヘッダ情報あるいは選択評価指標値ファイルに格納)を読み出す(ステップS11)。
【0092】
そして、そのジャイロ値が設定値以下か否かを判断し(ステップS12)、設定値以下でなければ手振れは少ないと判断し、その画像をお勧め選択に加える(ステップS13)。そして、ここでの処理を終えて画像の明るさ評価に移る。
【0093】
一方、ステップS12の判断の結果、ジャイロ値が設定値(判断基準値)以上であった場合には手振れが多いと判断してその画像をお勧め選択から外す(ステップS14)。そして、ここでの処理を終えて画像の明るさ評価に移る。
【0094】
<画像の明るさ評価>
ステップS33における画像の明るさ評価処理は図4に示す如きの処理であって、記録媒体29からサムネイル画像を読み出す(ステップS21)。そして、読み出したサムネイル画像の画像全体の輝度値の平均値を評価する(ステップS22)。そして、次に平均輝度値が設定範囲内(判断基準値内)にあるか否かを調べ(ステップS23)、設定範囲内(判断基準値内)であればその画像をお勧め選択に加える(ステップS24)。そして、ここでの処理を終える。
【0095】
また、ステップS23でのチェックの結果、設定範囲内でなければその画像をお勧め選択から外す(ステップS25)。そして、ここでの処理を終える。
【0096】
なお、ステップS21の処理の変形例として、サムネイル画像の評価の代わりに画像本体を読み出し、画面全体もしくは特定のエリアで上記のような評価をするようにしても良い。サムネイル画像を利用した場合には、高速処理が可能であり、画像本体を利用する場合は精度が高いというメリットがある。
【0097】
以上のようにして、お勧めグループ選別の処理を終えたならば、図6におけるステップS109の処理へと移る。
【0098】
図6におけるステップS109では、お勧めグループ選別は実行されたか否かを判断する。その結果、お勧めグループ選別が実行されていなければステップS116の処理へと移り、お勧めグループ選別が実行されていればステップS110の処理へと移る。
【0099】
ステップS110では図3で説明した手振れ評価を行う。そして、評価対象画像はお勧め選択としたか否かをチェックし(ステップS111)、お勧め選択とした場合には、図4で説明した明るさ評価を実施する(ステップS112)。そして、ステップS113の処理に移る。
【0100】
ステップS113では評価対象画像はお勧め選択となったか否かをチェックし、お勧め選択となっていなければステップS115の処理に移り、その画像をお勧め選択から外す処理をしてステップS116の処理に移る。
【0101】
一方、ステップS111の判断の結果、お勧め選択としていなかった場合には、ステップS115の処理に移り、その画像をお勧め選択から外す処理をしてステップS116の処理に移る。
【0102】
また、ステップS113での判断の結果、評価対象画像がお勧め選択となったならばステップS114の処理に移り、その画像を最終的なお勧め選択に加える処理を行う。そして、ステップS116の処理に移る。
【0103】
ステップS116においては記憶媒体29の全画像について選択評価を終了したか否かをチェックし、終了していなければステップS101の処理に戻って以降、上述の如きの処理を進める。また、ステップS116においてのチェックの結果、記憶媒体29の全画像について選択評価を終了していれば、図6のお勧め選択処理を終了する。
【0104】
なお、上述の図6に示した実施例では記憶媒体29からの情報読み出しは評価項目毎に別々としたが、これは別々とせずに一度に全て、読み出して処理を進めるようにしても良い。
【0105】
このようにして、メイン処理部20により“お勧め選択”機能による処理を終えると、撮影条件対応にそれぞれ選択されたお勧め画像がどれとどれであるのかという情報が得られるが、この得られた結果はメイン処理部20の構成要素の一つである各種処理部20d5による処理のもとに、次のようにして利用される。
【0106】
<お勧め選択画像の利用>
この実施例の場合、お勧め選択画像の利用形態には、例えば、“お勧め以外消去”、“お勧めプロテクト”、“お勧めプリント”、“お勧めデータ転送”などが用意されている。“お勧め以外消去”はお勧め選択された画像以外の不良画像を一括して消去してしまうモードであり、“お勧めプロテクト”はお勧め選択された画像を誤って消去できないように、一括してプロテクトをかけてしまうモードであり、“お勧めプリント”はお勧め選択された画像を逐次、プリント出力させるように制御するモードであり、“お勧めデータ転送”はお勧め選択された画像を逐次、転送出力させるように制御するモードである。
【0107】
図7を参照して説明する。いま、操作キー23を操作して“お勧め以外消去”、“お勧めプロテクト”、“お勧めプリント”、“お勧めデータ転送”などのうち、所望のお勧め処理種別を選択入力する(ステップS201)。
【0108】
すなわち、本電子カメラ1の操作キー23を操作してコントロールパネル25上に表示されたメニューの項目をシフトさせ、“お勧め選択”のモード設定のレイヤに至った段階で、ユーザは当該“お勧め選択”モード設定のレイヤにおいて、どの種別に設定するかを選択するが、お勧め選択には“お勧め以外消去”、“お勧めプロテクト”、“お勧めプリント”、“お勧めデータ転送”等の種別があるから、その中の所望の種別を操作キー23で選択して確定ボタン24を押すことで種別決定する。この様子は管理処理部21の機能によりコントロールパネル25上に表示され、ユーザは何を設定しようとしたか、何を設定したかが画面上からわかる。
【0109】
管理処理部21は、メイン処理部20に対してこれらボタン22,24や操作キー23による操作入力の結果を通知するので、撮影操作者からの撮影命令や操作命令を受けることができる。
【0110】
お勧め処理種別の選択入力を受けた管理処理部21は、この入力をメイン処理部20に伝達する。
【0111】
これにより、メイン処理部20は図6で説明したお勧め選択処理を実行する(ステップS202)。
【0112】
すなわち、メイン処理部20はまずはじめに、処理種別は何かを判断する(ステップS203)。その結果、“お勧め以外消去”であった場合には、お勧め選択された画像以外の全ての画像を記録媒体29から消去することについて確認を求める(ステップS204)。そして、本当に消去するか判断し(ステップS205)、“消去する”の指示であればお勧め選択された画像以外の全ての画像を記録媒体29から消去すべく実行する(ステップS206)。すなわち、メイン処理部20は記録/再生インタフェース27にお勧め選択対象以外の画像ファイルを消去するように指示を与え、記録/再生インタフェース27はこれに従って、記憶媒体29の画像ファイルのうち、お勧め選択対象以外の画像ファイルを消去するように動作する。その結果、記憶媒体29からはお勧め対象以外の画像が消去されることなる。この処理を実行するとメイン処理部20は当該図7の処理を終了する。
【0113】
一方、ステップS203での処理種別判断の結果、処理種別が“お勧めプロテクト”であった場合には、メイン処理部20はステップS207の処理を実行する。すなわち、ステップS207ではお勧め選択された全ての画像について画像プロテクトを施すように指示を与え、記録/再生インタフェース27はこれに従って、記憶媒体29の画像ファイルのうち、お勧め選択対象となった画像ファイルが消去できないようにプロテクトをかけるべく動作する。その結果、記憶媒体29内のお勧め選択となった対象画像は消去されないようにプロテクトがかけられることなる。この処理を実行するとメイン処理部20は当該図7の処理を終了する。
【0114】
また、ステップS203での処理種別判断の結果、処理種別が“お勧めプリント”であった場合には、メイン処理部20はステップS208の処理を実行する。すなわち、ステップS208ではお勧め選択された全ての画像についてプリントする旨のプリント予約ファイルを作成する。そして、これを記録指示と共に記録/再生インタフェース27に与える。これにより、記録/再生インタフェース27はこれに従って、記憶媒体29にこのプリント予約ファイルを記憶させる。
【0115】
その結果、記憶媒体29内にはお勧め選択となった対象画像がどれとどれであるかがわかるプリント予約ファイルが記憶される。この処理を実行するとメイン処理部20は当該図7の処理を終了する。
【0116】
プリントする場合には、この記憶媒体29内のプリント予約ファイルに基づいて記憶媒体29内の画像ファイルを読み出してプリントに供すべく、プリンタやパソコンなどのプリント制御アプリケーションプログラムを作成しておき、プリンタやパソコンなどにより、該当のファイルを読み出してプリントさせるように制御させれば、画質の良好な画像について自動選択してプリントさせることができるようになる。
【0117】
また、ステップS203での処理種別判断の結果、処理種別が“お勧めデータ転送”であった場合には、メイン処理部20はステップS209の処理を実行する。すなわち、ステップS209ではお勧め選択された全ての画像についてその画像ファイルをデータ送信する旨の予約情報をファイルした転送画像予約ファイルを作成する。そして、これを記録指示と共に記録/再生インタフェース27に与える。これにより、記録/再生インタフェース27はこれに従って、記憶媒体29にこの転送画像予約ファイルを記憶させる。
【0118】
その結果、記憶媒体29内にはデータ転送すべきお勧め選択画像がどれとどれであるかがわかる予約ファイルが記憶される。次にメイン処理部20は本当にデータ転送するのかをユーザに問い合わせるべく、管理処理部21に問い合わせの指示を出し、管理処理部21がこれに従ってコントロールパネル25に問い合わせ表示をするので、ユーザが操作キー23と確認ボタン24を操作してこの問い合わせに答える。その結果がYesすなわち“転送する”であればメイン処理部20は、転送画像予約ファイルに基づいて記憶媒体29内の画像ファイルを読み出すべく、記録/再生インタフェース27に指示を出し、これに従って記録/再生インタフェース27は予約ファイルに該当する画像ファイルを記憶媒体29から読み出す。そして、転送インタフェース26に送る。転送インタフェース26はこの送られてくる画像ファイルを携帯電話などの通信装置31に送り出し、通信網につながる遠隔地の相手通信端末へと画像ファイルが伝送されることとなる。
【0119】
この処理を実行するとメイン処理部20は当該図7の処理を終了する。
【0120】
なお、問い合わせ表示に対してユーザの操作キー23と確認ボタン24による操作がNoすなわち“転送しない”であればメイン処理部20は、当該図7の処理を終了する。
【0121】
このように、本発明は、画質に寄与する種々の評価項目の実際値を撮影時にコマ毎に情報収集しておき、お勧め選択を指定すると、各コマの収集情報を評価して映像として質が良いと評価される画像を自動選択し、転送やプリント、プロテクト、消去などを行う際の選別基準とするようにしたので、大量の写真を記憶媒体に記憶した場合においても、質の良い写真について自動選別することができるので操作性が格段に向上する。
【0122】
特に、本発明では、選択方法として、まず、図3の処理で手振れ画像が除かれ、図4の処理で露出不良画像が除かれるようにした。一方、ブラケットや連写などの複数撮影画像は、同様に手振れ露出不良が除かれた上で、合焦評価がなされ、合焦程度の最も高い画像1枚若しくは数枚が代表画像として選択されるようにした。そして、これらの代表画像及び除かれなかった単写画像をお勧め選択画像とするようにした。また、イメージセレクトに応じ、以下のように、手振れと露出不良の判断基準を修正するようにした。
【0123】
ポートレート:手振れを厳しく評価する(判断基準の設定値を高めにする)。人物写真なのでぼけた写真は極力排除したいためである。
【0124】
夜景:手振れをゆるく評価し、露出不良もゆるく評価(適正露出範囲を広め)する。暗いところでの撮影なので適正露出範囲を外れやすく、また、長時間露出となりやすいので手ぶれも生じ易い。したがって、ある程度評価を甘くしないと必要な写真までお勧めから外されかねないためである。
【0125】
スポーツ:手振れをゆるく評価する。動きのある被写体の場合、手振れを生じ易いのである程度は容認する。
【0126】
露出不良:たとえAEロックや自動露出機構を用いた場合でも露出不良となる場合があるのでこれを排除対象とする。AEにおいても露出不良が発生するのは、例えば、撮影者の技量不足により、不適切な位置でスポット測光したり、自動露出により適正露出が得られたが撮影の瞬間に日が陰って照明の状態が変化してしまう場合などがあるためである。
【0127】
このようにしてお勧め選択を、撮影条件や撮影種別対応に評価して良好なるものを自動的に選択処理するようにしており、しかも、実際に撮影された結果に基づいてその露出適正を判断するので、確実な評価ができる。
【0128】
なお、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、種々変形して実施可能であり、例えば、上述の実施例は電子カメラについてその詳細を説明したが、カメラに限らず、画像再生や編集などに供するための画像処理装置などに応用可能である。また、実施例では、撮影時のAF評価値を選択評価指標値ファイルに含めるようにしたが、本発明はこの例に限らない。例えば、画像ファイルのサムネイル画像や本体画像を解析してコントラスト値(AF評価値)を算出し、処理に用いるようにしても良い。
【0129】
また、実施例として記載した手法は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、磁気ディスク(フロッピーディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(CD−ROM、DVDなど)、半導体メモリなどの記録媒体に格納して頒布したり、通信回線を介して伝送して頒布したりすることもできる。
【0130】
【発明の効果】
以上、詳述したように本発明によれば、撮影画像と手振れに関する情報とを関連づけて記録し、撮影後のプリント処理する際、記録された画像から所定の基準として少なくとも手振れに関する情報と露出評価値とに基づいて1以上の画像を選択し、この選択された画像に対して印刷する旨のプリント予約ファイルを生成することにより、多数の画像の中から、映像として質が良いと評価される画像を自動選択することができるので、大量の写真を記憶媒体に記憶した場合においても、質の良い写真について自動選別して処理することができ、従って、操作性が格段に向上する電子カメラおよび画像処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明するための図であって、本発明による電子カメラの全体的な構成を示すブロック図である。
【図2】本発明を説明するための図であって、本発明による電子カメラにおける記録媒体29に記録する画像と選択評価指標値の情報の記録形式の例を説明するための図である。
【図3】本発明を説明するための図であって、本発明装置における手振れ評価処理の手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明を説明するための図であって、本発明装置における画像の明るさ評価処理の手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明を説明するための図であって、本発明装置におけるAF評価およびお勧めグループ選別処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明を説明するための図であって、本発明装置におけるお勧め選択の処理の全体を示すフローチャートである。
【図7】本発明を説明するための図であって、本発明装置におけるお勧め選択の使い方の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…電子カメラ、10…データバス、11…レンズ系、12…CCD素子、13…撮像プロセス、14…A/D(アナログ/デジタル)変換器、15…タイミング生成器、16…AE(自動露出)・AF(オートフォーカス)機構、17…手振れ防止機構、18…メモリコントローラ、19…メモリ、20…メイン処理部、20a…画像処理部、20b…圧縮伸長処理部、20c…表示制御部、20d…制御部、20d1…露出評価部、20d2…AF評価値算出部、20d3…選択評価指標値生成部、20d4…選択判定部、20d5…各種処理部、21…管理処理部、22…レリーズボタン、23…操作キー、24…確定ボタン、25…コントロールパネル、26…データ転送インタフェース、27…記録/再生インターフェース、28…記録媒体スロット、29…記録媒体、30…表示用液晶パネル(TFTパネル)、31…携帯電話機等の通信装置。
Claims (9)
- 半導体撮像素子を用いた電子カメラにおいて、
撮影した画像と共に、当該画像の撮影時におけるカメラ本体の手振れに関する情報を前記画像に関連づけて記録媒体に記録させる記録手段と、
前記画像の明るさを露出評価値として評価する露出評価部と、
前記記録媒体に記録された複数の前記画像から所定の基準として少なくとも前記手振れに関する情報と前記露出評価値とに基づいて1以上の前記画像を選択する画像選択手段と、
前記画像選択手段により選択された前記画像に対して印刷する旨のプリント予約ファイルを生成させるプリント処理手段と、
を備えたことを特徴とする電子カメラ。 - 前記記録媒体には、前記画像がサムネイル画像として記録され、
前記露出評価部は、前記記録媒体に記録された前記サムネイル画像に基づいて露出状態を解析すると共に、画像明るさが所定範囲にある前記撮影画像を選択する、
ことを特徴とする請求項1記載の電子カメラ。 - 前記記録手段は、前記手振れに関する情報と共にイメージセレクトの種別を示す情報を前記画像に関連付けて記録し、
前記画像選択手段は、前記イメージセレクトの種別に対応して前記手振れに関する情報と前記露出評価値とを修正する、
ことを特徴とする請求項1又は2のうちいずれか1項記載の電子カメラ。 - 前記画像選択手段は、前記手振れに関する情報と前記露出評価値とに加えて、更にAF評価値が相対的に高い前記画像を選択することを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項記載の電子カメラ。
- さらに、前記選択された前記画像を転送させる手段を備えることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項記載の電子カメラ。
- さらに、前記選択された前記画像以外の前記画像を前記記録媒体から消去させる手段を備えることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項記載の電子カメラ。
- さらに、前記選択された前記画像を画像プロテクトさせる手段を備えることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項記載の電子カメラ。
- 撮影した画像の明るさを露出評価値として評価する露出評価部と、
前記撮影した画像と共に、記録媒体に記録された前記画像の撮影時におけるカメラ本体の手振れに関する情報と前記露出評価値とに少なくとも基づいて所定の基準を満たす1以上の画像を選択する画像選択手段と、
前記画像選択手段により選択された前記画像に対して印刷する旨のプリント予約ファイルを生成させるプリント処理手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 前記画像選択手段は、前記手振れに関する情報と共に前記画像に関連付けて記録されたイメージセレクトの種別を示す情報に対応して、前記手振れに関する情報と前記露出評価値とを修正することを特徴とする請求項8記載の画像処理装置。
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