JP6950769B2 - 作業支援装置及び作業支援プログラム - Google Patents

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Description

本開示は、作業支援装置及び作業支援プログラムに関する。
一般に、各種機器システムの施工時には、施工現場において施工写真の撮影が行われる。また、このとき撮影された施工写真は、施工完了時に施工状況を報告する各種書類(例えば、完成図書等)に掲載され、顧客に納品される。
特開2013−125535号公報 特開2006−146682号公報
しかしながら、機器システムの規模が大きくなると、施工現場において撮影される施工写真の枚数も増え、各種書類を作成する際の作業負荷が増大する。
本開示は、施工状況を報告する書類を作成する際の作業負荷を低減する作業支援装置及び作業支援プログラムを提供する。
本開示の第1の態様は、作業支援装置であって、
施工内容と撮影タイミングとを含む属性情報と撮影画像とを対応付ける端末装置から、前記属性情報が対応付けられた複数の撮影画像を取得する第1の取得部と、
施工状況を報告する書類に対する挿入ルール及び/または表記ルールを取得する第2の取得部と、
前記第1の取得部により取得された複数の撮影画像に対応付けられた属性情報と、前記第2の取得部により取得された挿入ルール及び/または表記ルールとに基づいて、画像情報を生成する生成部と
前記画像情報が生成される際、同じ属性情報に複数の撮影画像が対応付けられていた場合は、前記複数の撮影画像の中から最後に撮影された1の撮影画像を選択し、同じ属性情報に1の撮影画像が対応付けられていた場合は、該1の撮影画像を選択する自動選択部とを有する。
本開示の第1の態様によれば、施工状況を報告する書類を作成する際の作業負荷を低減する作業支援装置を提供することができる。
また、本開示の第2の態様は、第1の態様に記載の作業支援装置であって、
前記挿入ルールには、挿入順序が含まれ、該挿入順序は、前記属性情報に含まれる施工内容または撮影タイミングにより決定される。
また、本開示の第3の態様は、第の態様に記載の作業支援装置であって、
前記属性情報は、更に、施工業者を特定する情報、撮影者を特定する情報、撮影画像に対する評価、撮影日時を特定する情報、施工立会者に関する情報を含む
また、本開示の第4の態様は、第1の態様に記載の作業支援装置であって、
同じ属性情報に複数の撮影画像が対応付けられ、前記画像情報が生成される際に、選択候補として表示された場合に、前記選択候補として表示された複数の撮影画像の中から1の撮影画像を選択する手動選択部を有し、
前記手動選択部により選択された後に、同じ属性情報に追加の撮影画像が対応付けられた場合、前記手動選択部により選択された1の撮影画像と、前記追加の撮影画像とが選択候補として表示される
また、本開示の第5の態様は、第1の態様に記載の作業支援装置であって、
前記端末装置は、更に画像を撮像する撮像部を有し、
前記施工内容と前記撮影タイミングとを前記端末装置に提供する提供部を更に有する。
また、本開示の第6の態様は、作業支援プログラムであって、
施工内容と撮影タイミングとを含む属性情報と撮影画像とを対応付ける端末装置から、前記属性情報が対応付けられた複数の撮影画像を取得する第1の取得工程と、
施工状況を報告する書類に対する挿入ルール及び/または表記ルールを取得する第2の取得工程と、
前記第1の取得工程において取得された複数の撮影画像に対応付けられた属性情報と、前記第2の取得工程において取得された挿入ルール及び/または表記ルールとに基づいて、画像情報を生成する生成工程と
前記画像情報が生成される際、同じ属性情報に複数の撮影画像が対応付けられていた場合は、前記複数の撮影画像の中から最後に撮影された1の撮影画像を選択し、同じ属性情報に1の撮影画像が対応付けられていた場合は、該1の撮影画像を選択する自動選択工程とをコンピュータに実行させる。

本開示の第6の態様によれば、施工状況を報告する書類を作成する際の作業負荷を低減する作業支援プログラムを提供することができる。
作業支援システムのシステム構成の一例を示す図である。 完成図書の構成例を示す図である。 作業支援システムにおける準備フェーズの処理の流れを示すシーケンス図である。 作業支援システムにおける施工フェーズの処理の流れを示すシーケンス図である。 サーバ装置及び端末装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 施工業者情報、アプリケーション情報の一例を示す図である。 案件情報、場所及び機器情報、工程及び作業情報、撮影タイミング情報の一例を示す図である。 テンプレート取得から挿入前情報生成までの処理の具体例を示す図である。 属性情報取得から撮影までの処理の具体例を示す図である。 挿入ルールに基づく配列例を示す第1の図である。 挿入ルールに基づく配列例を示す第2の図である。 挿入ルール取得から完成図書生成までの処理の具体例を示す図である。 表示及び選択の処理の具体例を示す第1の図である。 表示及び選択の処理の具体例を示す第2の図である。 完成図書生成処理の流れを示すフローチャートの一例である。
以下、各実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く。
[第1の実施形態]
<作業支援システムのシステム構成>
はじめに、第1の実施形態に係る作業支援システムのシステム構成について説明する。図1は、作業支援システムのシステム構成の一例を示す図である。図1に示すように、作業支援システム100は、情報入力装置110、サーバ装置120、情報出力装置140、端末装置150を有する。作業支援システム100において、情報入力装置110、情報出力装置140、端末装置150は、それぞれ、サーバ装置120と通信可能に接続される。
情報入力装置110は、エンジニアリング事業者(以下、単に、「事業者」と称す)181が用いる装置である。事業者181は、顧客180からの依頼を受けて、機器システムの設備設計を行う。その際、事業者181は、"施工に必要な各種情報"を、情報入力装置110を介して入力する。また、事業者181は、情報入力装置110を介して、施工状況を報告するための書類(本実施形態では「完成図書」と称す)を生成し、顧客180に納品する。
なお、本実施形態では、施工対象の機器システムが空調機器システムであるとして説明するが、施工対象の機器システムは、空調機器システムに限定されず、他の機器システムであってもよい。
また、"施工に必要な各種情報"には、例えば、実際に施工現場で施工を行う施工業者182に関する情報や、施工業者182が施工現場で施工を行う際に、端末装置150にダウンロードして用いるアプリケーションに関する情報が含まれる。更に、"施工に必要な各種情報"には、空調機器システムの施工に関する属性情報(以下、「属性情報」と称す)や、完成図書の生成に用いるルール情報等が含まれる。
サーバ装置120は作業支援装置の一例であり、
・事業者181が完成図書を生成する作業、
・完成図書に挿入される撮影画像データを生成するために、施工業者182が施工現場において施工写真の撮影を行う作業、
等を支援する。
サーバ装置120には、作業支援プログラムがインストールされており、当該プログラムが実行されることで、サーバ装置120は、
・登録部121、
・アプリケーション提供部122、
・属性情報提供部123、
・ルール取得部124、
・施工写真取得部125、
・完成図書生成部126、
として機能する。
登録部121は、情報入力装置110を介して事業者181により入力された、施工業者182に関する情報を、施工業者情報格納部131に格納する。また、登録部121は、施工業者182が、端末装置150を介してサーバ装置120にアクセスした際、施工業者情報格納部131を参照し、施工業者182に対する認証処理を行う。
アプリケーション提供部122は、情報入力装置110を介して事業者181により入力されたアプリケーションに関する情報を、アプリ格納部132に格納する。また、アプリケーション提供部122は、施工業者182が、端末装置150を介してアプリケーションのダウンロード要求を行った場合に、端末装置150に、要求されたアプリケーションをダウンロードする。
属性情報提供部123は提供部の一例である。属性情報提供部123は、情報入力装置110を介して事業者181により入力された属性情報を、属性情報格納部133に格納する。また、属性情報提供部123は、施工業者182が、アプリケーションを起動してログイン操作を行った場合であって、登録部121が認証に成功したと判定した場合に、端末装置150に対して属性情報を提供する。
ルール取得部124は第2の取得部の一例である。ルール取得部124は、情報入力装置110を介して事業者181により入力されたルール情報として、完成図書を生成する際の属性情報の表記ルール及び/または撮影画像データを完成図書に挿入する際の挿入ルールを取得する。
なお、表記ルールは、施工業者182が施工現場において撮影を行うことで生成された撮影画像データを完成図書に挿入する際に、対応付けて表記する属性情報の表記内容を定めたルールである。表記ルールは、例えば、事業者181により決定される。また、挿入ルールは、撮影画像データを完成図書に挿入する際の挿入順序等を定めたルールである。挿入ルールは、例えば、事業者181により決定される。
また、ルール取得部124は、取得した表記ルールに基づいて、完成図書用のテンプレートに属性情報の表記内容を入力することで、撮影画像データを挿入する前の情報である「挿入前情報」を生成し、挿入前情報格納部134に格納する。
更に、ルール取得部124は、取得した挿入ルール及び生成した挿入前情報を完成図書生成部126に通知する。
施工写真取得部125は第1の取得部の一例である。施工写真取得部125は、施工業者182が端末装置150上でアプリケーションを起動し、施工現場において撮影を行うことで生成された撮影画像データを、端末装置150から受信する。また、施工写真取得部125は、受信した撮影画像データを、施工写真として、施工写真格納部135に格納する。
なお、アプリケーションの起動中に撮影を行うことで生成された撮影画像データのヘッダ部には、属性情報提供部123によって端末装置150に提供された属性情報が記録されているものとする。
完成図書生成部126は生成部及び選択部の一例である。完成図書生成部126は、空調機器システムの施工完了時に完成図書データを生成する。具体的には、完成図書生成部126は、施工写真格納部135より、施工写真として格納された撮影画像データを読み出す。また、完成図書生成部126は、読み出した撮影画像データを、挿入ルールに従って挿入前情報に挿入することで、完成図書データを生成する。
また、完成図書生成部126は、生成した完成図書データを完成図書格納部136に格納する。更に、完成図書生成部126は、顧客180が情報出力装置140を介してサーバ装置120に完成図書データの送信要求を行った場合に、完成図書格納部136に格納されている完成図書データを読み出し、情報出力装置140に送信する。
端末装置150は、施工業者182が施工現場において携行する装置である。施工業者182は、空調機器1(符号170_1)〜空調機器n(符号170_n)を含む空調機器システムの施工を行う際に、端末装置150を携行する。
施工業者182は、端末装置150を介してサーバ装置120に対してアプリケーションのダウンロード要求を行い、サーバ装置120よりダウンロードされたアプリケーションを、端末装置150にインストールする。
また、施工業者182は、端末装置150上でアプリケーションを起動し、サーバ装置120に対してログイン操作を行うことで、サーバ装置120より、属性情報を取得する。更に、施工業者182は、起動したアプリケーションを介して施工現場において施工写真の撮影を行い、撮影画像データをサーバ装置120に送信する。
<完成図書の構成例>
次に、完成図書の構成例について説明する。図2は、完成図書の構成例を示す図である。図2に示すように、完成図書200は、表紙、機器納入書、取扱説明書、竣工図、空調機試運転表、気密試験結果表、通水試験結果表、風量測定試験比較表、施工写真台帳、設備管理台帳、保証書、保守連絡先リスト等により構成される。
このうち、本実施形態に係るサーバ装置120では、主に、
・事業者181が施工写真台帳のデータ(画像情報)を生成する作業、
・施工写真台帳データに挿入される撮影画像データを生成するために、施工業者182が施工現場において施工写真の撮影を行う作業、
を支援する。このため、以下では、作業支援システム100において行われる各種処理のうち、主として、施工写真台帳データの生成に関する処理について説明する。
<作業支援システムの処理の流れ>
作業支援システム100において行われる、施工写真台帳データの生成に関する処理は、準備フェーズと施工フェーズとに大別される。そこで、以下では、両者を分けて説明する。
(1)準備フェーズの処理の流れ
はじめに、作業支援システム100における準備フェーズの処理の流れについて説明する。図3は、作業支援システムにおける準備フェーズの処理の流れを示すシーケンス図である。
図3に示すように、ステップS301において、顧客180は、事業者181に対して施工依頼を行う。顧客180から事業者181への施工依頼は、不図示の電話等を介して行ってもよいし、情報出力装置140及び情報入力装置110を介して行ってもよい。
事業者181は、顧客180より施工依頼を受けると、ステップS302において、情報入力装置110を介して、施工に必要な各種情報の登録作業を行う。事業者181が行う登録作業には、施工業者情報の登録作業、アプリケーションの登録作業、属性情報の登録作業等が含まれる。
事業者181が各種登録作業を行うと、ステップS303において、サーバ装置120は、情報入力装置110より送信された、施工業者情報、アプリケーション、属性情報等を登録する。
具体的には、登録部121は、施工業者情報を施工業者情報格納部131に格納する。また、アプリケーション提供部122は、アプリケーション及びアプリケーションに関する情報をアプリ格納部132に格納する。更に、属性情報提供部123は、属性情報を、属性情報格納部133に格納する。
ステップS304において、端末装置150は、施工業者182の指示に基づいて、アプリケーションのダウンロード要求を行う。具体的には、端末装置150は、サーバ装置120に対してアプリケーションのダウンロード要求を送信する。
ステップS305において、サーバ装置120のアプリケーション提供部122は、端末装置150からダウンロード要求を受信すると、アプリ格納部132に格納されたアプリケーションを、端末装置150にダウンロードする。
ステップS306において、端末装置150は、ダウンロードされたアプリケーションをインストールする。
(2)施工フェーズの処理の流れ
次に、作業支援システム100における施工フェーズの処理の流れについて説明する。図4は、作業支援システムにおける施工フェーズの処理の流れを示すシーケンス図である。
図4に示すように、ステップS401において、事業者181は、施工写真台帳用のテンプレートを生成し、情報入力装置110は、事業者181により生成された施工写真台帳用のテンプレートを、サーバ装置120に送信する。
ステップS402において、サーバ装置120のルール取得部124は、情報入力装置110より送信された施工写真台帳用のテンプレートを取得する。
ステップS403において、事業者181は、表記ルールを決定し、情報入力装置110は、事業者181により決定された表記ルールを、サーバ装置120に送信する。
ステップS404において、サーバ装置120のルール取得部124は、情報入力装置110より送信された表記ルールを取得する。
ステップS405において、サーバ装置120のルール取得部124は、属性情報格納部133に格納された属性情報を読み出し、施工写真台帳用のテンプレートに対して、取得した表記ルールに定められた表記内容を設定し、挿入前情報を生成する。
ステップS406において、施工業者182は、端末装置150内にインストールされたアプリケーションを起動し、サーバ装置120に対してログイン操作を行う。端末装置150では、ログイン操作時に施工業者182により入力されたパスワードを、サーバ装置120に送信する。
ステップS407において、サーバ装置120は、端末装置150より送信されたパスワードに基づいて認証処理を行い、認証に成功したと判定した場合には、ステップS408に進む。
ステップS408において、サーバ装置120の属性情報提供部123は、属性情報提供処理を行う。具体的には、サーバ装置120の属性情報提供部123は、属性情報格納部133に格納された属性情報を端末装置150に提供する。
なお、本実施形態において、属性情報には、"案件情報"と、"施工内容"と、"撮影タイミング情報"とが含まれる。このうち、施工内容については、場所及び機器に基づいて区分した「場所及び機器情報」と、工程及び作業に基づいて区分した「工程及び作業情報」とに分けて、属性情報格納部133に格納されているものとする。
このため、サーバ装置120の属性情報提供部123は、ステップS408において、端末装置150に対して、属性情報として、"案件情報"、"場所及び機器情報"、"工程及び作業情報"、"撮影タイミング情報"を提供する。
ステップS409において、端末装置150は、アプリケーションを介して属性情報を取得する。
具体的には、端末装置150は、サーバ装置120から送信された"案件情報"を表示し、施工業者182から、案件の選択を受け付ける。
また、端末装置150は、サーバ装置120から送信された"場所及び機器情報"を表示し、施工業者182から、場所及び機器の選択を受け付ける。
また、端末装置150は、サーバ装置120から送信された"工程及び作業情報"を表示し、施工業者182から、工程及び作業の選択を受け付ける。
更に、端末装置150は、サーバ装置120から送信された"撮影タイミング情報"を表示し、施工業者182から、撮影タイミングの選択を受け付ける。
ステップS410において、施工業者182は、アプリケーションを介して端末装置150の撮像装置528を起動し、施工現場において施工写真の撮影を行う。なお、施工業者182は、施工現場において施工写真の撮影を行う際、必要に応じて端末装置150に"追加情報"を入力してもよい。
ここでいう追加情報には、例えば、施工業者を特定する情報、撮影者を特定する情報、撮影画像データに対する評価、撮影日時を特定する情報(以下、単に「撮影日」と称す)、施工立会者に関する情報が含まれる。なお、追加情報には、場所及び機器情報、工程及び作業情報が含まれていてもよい。つまり、施工業者182は、場所及び機器、工程及び作業を、サーバ装置120から送信された"場所及び機器情報"、"工程及び作業情報"の中から選択することで入力してもよいし、追加情報として直接入力してもよい。
施工業者182による撮影が完了すると、端末装置150は、アプリケーションを介して撮影画像データをサーバ装置120に送信する。なお、上述したように、端末装置150により送信される撮影画像データのヘッダ部には、属性情報が記録されている。具体的には、
・属性情報を取得した際に施工業者182が選択した選択結果(案件、場所及び機器、工程及び作業、撮影タイミング)、及び、
・撮影した際に施工業者182が入力した追加情報(施工業者と特定する情報、撮影者を特定する情報、撮影画像データに対する評価、撮影日、施工立会者に関する情報)、
が記録されている。
ステップS411において、サーバ装置120の施工写真取得部125は、端末装置150より送信された撮影画像データを、施工写真として、施工写真格納部135に格納する。
ステップS412において、事業者181は、挿入ルールを決定し、情報入力装置110は、事業者181により決定された挿入ルールを、サーバ装置120に送信する。
ステップS413において、サーバ装置120のルール取得部124は、情報入力装置110より送信された挿入ルールを取得する。
ステップS414において、サーバ装置120の完成図書生成部126は、完成図書生成処理(本実施形態においては、施工写真台帳データの生成処理)を行う(詳細なフローチャートは図15を用いて後述する)。
具体的には、サーバ装置120の完成図書生成部126は、ステップS411において格納された撮影画像データを、ヘッダ部に記録された属性情報(選択結果、追加情報)を参照しながら、挿入ルールに従って配列する。また、サーバ装置120の完成図書生成部126は、挿入ルールに従って配列した撮影画像データを、ステップS405において生成された挿入前情報に、順次、挿入する。このように、挿入ルールに従って配列したうえで挿入することで、挿入処理を高速化することができる。
なお、撮影画像データが挿入された挿入前情報は、事業者181からの要求に応じて情報入力装置110に表示される。このとき、同じ属性情報に複数の撮影画像データが対応付けられている場合には、事業者181によって、1の撮影画像データが選択される。これにより、属性情報ごとに適切な1の撮影画像データが挿入された施工写真台帳データが生成され、完成図書格納部136に格納される。
具体的には、ステップS415において、情報入力装置110は、撮影画像データが挿入された挿入前情報の各ページ画面を、サーバ装置120から受信し、表示する。また、事業者181は、表示された各ページ画面において、同じ属性情報に複数の撮影画像データが対応付けられている場合には、1の撮影画像データを選択する。更に、情報入力装置110は、事業者181による選択指示をサーバ装置120に送信する。これにより、完成図書生成部126では、属性情報ごとに選択された1の撮影画像データを挿入した施工写真台帳データを生成する。
ステップS416において、情報出力装置140は、顧客180の指示に基づいて、サーバ装置120に対して完成図書データのダウンロード要求を行う。これにより、完成図書生成部126では、完成図書データを情報出力装置140にダウンロードする。情報出力装置140は、サーバ装置120よりダウンロードした完成図書データを取得し、表示する。
<サーバ装置及び端末装置のハードウェア構成>
次に、サーバ装置120及び端末装置150のハードウェア構成について説明する。図5は、サーバ装置及び端末装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
(1)サーバ装置のハードウェア構成
図5(a)に示すように、サーバ装置120は、CPU(Central Processing Unit)501、ROM(Read Only Memory)502、RAM(Random Access Memory)503を有する。CPU501、ROM502、RAM503は、いわゆるコンピュータを形成する。
また、サーバ装置120は、補助記憶装置504、表示装置505、操作装置506、通信装置507、ドライブ装置508を有する。なお、サーバ装置120の各ハードウェアは、バス509を介して相互に接続される。
CPU501は、補助記憶装置504にインストールされている各種プログラム(例えば、作業支援プログラム等)を実行する演算デバイスである。
ROM502は、不揮発性メモリである。ROM502は、補助記憶装置504にインストールされている各種プログラムをCPU501が実行するために必要な各種プログラム、データ等を格納する主記憶デバイスとして機能する。具体的には、ROM502はBIOS(Basic Input/Output System)やEFI(Extensible Firmware Interface)等のブートプログラム等を格納する、主記憶デバイスとして機能する。
RAM503は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)等の揮発性メモリである。RAM503は、補助記憶装置504にインストールされている各種プログラムがCPU501によって実行される際に展開される作業領域を提供する、主記憶デバイスとして機能する。
補助記憶装置504は、各種プログラムや、各種プログラムが実行される際に用いられる情報を格納する補助記憶デバイスである。施工業者情報格納部131、アプリ格納部132、属性情報格納部133、挿入前情報格納部134、施工写真格納部135、完成図書格納部136は、補助記憶装置504において実現される。
表示装置505は、サーバ装置120の内部状態を表示する表示デバイスである。操作装置506は、サーバ装置120の管理者(不図示)がサーバ装置120に対して各種指示を入力する際に用いる入力デバイスである。
通信装置507は、ネットワーク160に接続し、情報入力装置110、情報出力装置140、端末装置150等と通信を行うための通信デバイスである。
ドライブ装置508は記録媒体510をセットするためのデバイスである。ここでいう記録媒体510には、CD−ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等のように情報を光学的、電気的あるいは磁気的に記録する媒体が含まれる。また、記録媒体510には、ROM、フラッシュメモリ等のように情報を電気的に記録する半導体メモリ等が含まれていてもよい。
なお、補助記憶装置504にインストールされる各種プログラムは、例えば、配布された記録媒体510がドライブ装置508にセットされ、該記録媒体510に記録された各種プログラムがドライブ装置508により読み出されることでインストールされる。あるいは、補助記憶装置504にインストールされる各種プログラムは、通信装置507を介して、ネットワーク160よりダウンロードされることでインストールされてもよい。
(2)端末装置のハードウェア構成
図5(b)に示すように、端末装置150は、サーバ装置120と同様のハードウェア構成(CPU521〜通信装置527)を有しているため、ここでは、サーバ装置120との相違点について説明する。
サーバ装置120との相違点は、端末装置150の場合、撮像部として機能する撮像装置528を有する点である。撮像装置528は、施工業者182の操作のもとで動作し、撮影画像データを生成する。
<サーバ装置に格納される各種情報の具体例>
次に、サーバ装置120に格納される各種情報(ここでは、施工業者情報、アプリケーション情報、属性情報)の具体例について説明する。
(1)施工業者情報、アプリケーション情報の具体例
はじめに、サーバ装置120の施工業者情報格納部131に格納される施工業者情報、アプリ格納部132に格納されるアプリケーション情報について説明する。
図6は、施工業者情報、アプリケーション情報の一例を示す図である。このうち、図6(a)は、施工業者情報610の一例を示している。図6(a)に示すように、施工業者情報610には、事業者181が空調機器システムの施工を行うにあたって契約した、全ての施工業者に関する情報が格納される。
具体的には、情報の項目として、"業者ID"、"業者名"、"住所"、"連絡先"、"施工監督"、"ユーザID"、"パスワード"が含まれる。
"業者ID"には、事業者181が空調機器システムの施工を行うにあたって契約した施工業者を特定する識別子が格納される。"業者名"には、当該施工業者の名称が格納される。"住所"、"連絡先"には、当該施工業者の住所、連絡先がそれぞれ格納される。"施工監督"には、対応する施工業者の施工監督の名前が格納される。"ユーザID"、"パスワード"には、対応する施工業者が端末装置を介して(例えば、施工業者182が端末装置150を介して)サーバ装置120にアクセスする際のユーザID及びパスワードが格納される。
一方、図6(b)は、アプリケーション情報620の一例を示している。図6(b)に示すように、アプリケーション情報620には、事業者181が空調機器システムの施工を行うにあたって契約した各施工業者が、施工現場に携行する端末装置上で利用するアプリケーションに関する情報が格納される。
具体的には、アプリケーション情報620には、情報の項目として、"アプリID"、"アプリ名"、"種類"、"バージョン"、"更新日時"、"格納先URL"が含まれる。
"アプリID"には、当該アプリケーションを特定する識別子が格納される。"アプリ名"には、当該アプリケーションの名称が格納される。"種類"、"バージョン"、"更新日時"には、それぞれ、対応するアプリケーションの種類、バージョン、更新日時が格納される。"格納先URL"には、対応するアプリケーションの格納先のURLが格納される。
(2)属性情報の具体例
次に、サーバ装置120の属性情報格納部133に格納される属性情報について説明する。上述したように、属性情報には、案件情報と、施工内容と、撮影タイミング情報とが含まれ、施工内容については、場所及び機器情報と、工程及び作業情報とに分けて格納されている。このため、ここでは、案件情報、場所及び機器情報、工程及び作業情報、撮影タイミング情報について説明する。
図7は、案件情報、場所及び機器情報、工程及び作業情報、撮影タイミング情報の一例を示す図である。このうち、図7(a)は、案件情報710の一例を示している。図7(a)に示すように、案件情報710には、事業者181が様々な顧客から依頼された空調機器システムの施工案件に関する情報が格納される。
具体的には、情報の項目として、"物件名"、"案件ID"、"案件名"、"依頼元"、"案件責任者"、"詳細情報"、"契約業者"が含まれる。
"物件名"には、空調機器システムを施工する物件の名称(例えば、建物の名称等)が格納される。"案件ID"には、施工案件を特定する識別子が格納される。"案件名"には、施工案件の名称が格納される。
"依頼元"には、施工案件の依頼元である顧客に関する情報が格納される。"案件責任者"には、事業者181が施工案件ごとに定めた案件責任者の名前が格納される。"詳細情報"には、施工案件の詳細情報が格納される。"契約業者"には、施工案件ごとに事業者181が契約した施工業者の業者IDが格納される。
一方、図7(b−1)は、場所及び機器情報720の一例を示している。場所及び機器情報720は、施工案件ごとに登録され、図7(b−1)は、案件名="AAA"の施工案件についての場所及び機器情報を示している。
図7(b−1)に示すように、場所及び機器情報720には、情報の項目として、"場所及び機器区分"、"フロア"、"部屋・ゾーン"、"場所"、"系統"、"機器"が含まれる。
"場所及び機器区分"には、施工内容を、場所及び機器区分により分けた場合の各区分を特定する識別子が格納される。"フロア"には、施工が行われる棟の名称、階数等が格納される。"部屋・ゾーン"には、施工が行われる、部屋またはゾーンの名称が格納される。"場所"には、機器の取り付け位置を示す情報が格納される。
"系統"には、取り付けられる機器が接続される冷媒系統を示す情報が格納される。"機器"には、取り付けられる機器の機種名が格納される。
場所及び機器情報720の場合、例えば、場所及び機器区分="1"は、北棟1階の1年1組の教室の天井裏に、機種名が"FFF001DD"の機器が取り付けられ、系統Aに接続されることを示している。
同様に、場所及び機器区分="2"は、北棟1階の1年2組の教室の天井裏に、機種名が"FFF001DD"の機器が取り付けられ、系統Aに接続されることを示している。
一方、図7(b−2)は、工程及び作業情報730の一例を示している。工程及び作業情報730は、場所及び機器情報720同様、施工案件ごとに登録される。図7(b−2)は、案件名="AAA"の施工案件についての工程及び作業情報を示している。
図7(b−2)に示すように、工程及び作業情報730には、情報の項目として、"工程及び作業区分"、"工程"、"作業"が含まれる。
"工程及び作業区分"には、施工内容を、工程及び作業区分により分けた場合の各区分を特定する識別子が格納される。
"工程"には、工事または試験のいずれかが格納される。"作業"には、実施される作業内容が格納される。
工程及び作業情報730の場合、例えば、工程及び作業区分="1"は、室内機を設置する工事を示しており、工程及び作業区分="2"は、通水試験を示している。また、工程及び作業区分="3"は、冷媒配管を敷設する工事を示している。
一方、図7(c)は、撮影タイミング情報740の一例を示している。図7(c)に示すように、撮影タイミング情報740には、"実施前"、"実施中"、"実施後"が含まれる。
<施工写真台帳のデータを生成する処理の具体例>
次に、作業支援システム100において、施工写真台帳のデータを生成する場合の、図4のシーケンス図の各ステップの処理(ここでは、ステップS402〜S405、S409〜S410、S412〜S414の処理)の具体例について説明する。
(1)テンプレートの取得から挿入前情報の生成までの処理の具体例
はじめに、図4に示したシーケンス図のうち、ステップS402(テンプレートの取得)からステップS405(挿入前情報の生成)までの処理の具体例について説明する。
図8は、テンプレート取得から挿入前情報生成までの処理の具体例を示す図である。図8において、テンプレート800は、施工写真台帳用のテンプレートであり、案件名を入力する案件名入力欄801と、撮影画像データが挿入される施工写真挿入欄802と、属性情報が入力される属性情報入力欄803とが含まれる。
ルール取得部124では、まず、施工写真台帳用のテンプレート800を取得する。続いて、ルール取得部124では、情報入力装置110より表記ルールを取得する。続いて、ルール取得部124では、属性情報格納部133より、案件情報710を読み出し、表記ルールに定められた表記内容に応じた案件名を、案件名入力欄801に設定する。
続いて、ルール取得部124では、属性情報格納部133より、場所及び機器情報720、工程及び作業情報730、撮影タイミング情報740を構成する各項目を読み出し、表記ルールに定められた表記内容に応じた項目を属性情報入力欄803に設定する。また、ルール取得部124では、場所及び機器情報720、工程及び作業情報730、撮影タイミング情報740を構成する各項目以外の項目であって、表記ルールに定められた表記内容に応じた項目を属性情報入力欄803に設定する。
これにより、ルール取得部124では、挿入前情報810を生成し、挿入前情報格納部134に格納する。
図8の例は、案件情報710に基づいて、案件名入力欄801に、案件名="AAA"が設定された様子を示している。また、図8の例は、場所及び機器情報720、工程及び作業情報730、撮影タイミング情報740を構成する各項目の中から表記ルールに定められた表記内容(フロア、部屋・ゾーン、機器、作業、撮影タイミング)が設定された様子を示している。また、図8の例は、場所及び機器情報720、工程及び作業情報730、撮影タイミング情報740を構成する各項目以外の項目であって、表記ルールに定められた表記内容(撮影日)が設定された様子を示している。
このように、表記ルールに基づいて、属性情報入力欄803に入力する項目を設定する構成とすることで、事業者181が施工写真台帳のデータを生成する際の作業負荷を低減することができる。
(2)属性情報の取得から撮影までの処理の具体例
次に、図4に示したシーケンス図のうち、ステップS409(属性情報の取得)からステップS410(撮影)までの処理の具体例について説明する。図9は、属性情報取得から撮影までの処理の具体例を示す図である。
施工業者182が、インストールされたアプリケーションを起動し、サーバ装置120に対するログイン操作(図4のステップS406)を行うことで認証が成功すると、図9に示すように、端末装置150では、属性情報を取得する。
具体的には、サーバ装置120から案件情報(例えば、案件情報710)が送信される。これにより、端末装置150では、受信した案件情報を一覧表示する。このとき、施工業者182は、一覧表示された案件情報の中から、施工する案件を選択する。
続いて、サーバ装置120から、選択した案件に対応する、場所及び機器情報(例えば、場所及び機器情報720)、工程及び作業情報(例えば、工程及び作業情報730)が送信される。これにより、端末装置150では、場所及び機器情報、工程及び作業情報を一覧表示する。このとき、施工業者182は、一覧表示された場所及び機器情報、工程及び作業情報の中から、施工業者182が施工する場所及び機器、工程及び作業を選択する。
続いて、サーバ装置120から、撮影タイミング情報(例えば、撮影タイミング情報740)が送信される。これにより、端末装置150では、撮影タイミング情報を一覧表示する。このとき、施工業者182は、一覧表示された撮影タイミング情報の中から、撮影タイミングを選択する。
施工業者182により選択された選択結果は、端末装置150において、黒板情報911に反映される。黒板情報911は、施工業者182が施工現場において施工写真の撮影を行う際に、端末装置150の画面上に表示される(画像データ910参照)。
施工業者182は、黒板情報911が表示された状態で撮影を行う。これにより、端末装置150では、黒板情報911が重畳された画像データ910が本体部922に記録された撮影画像データ920を生成することができる。なお、撮影画像データ920のヘッダ部921には、施工業者182により選択された選択結果が記録される。
このように、属性情報を端末装置150に提供し、施工業者182に選択させる構成とすることで、施工業者182が施工現場において施工写真を撮影する際の作業負荷を低減することができる(属性情報を入力する手間を省くことができる)。
施工業者182は、撮影が完了すると、追加情報を入力する。上述したように、追加情報には、施工業者を特定する情報、撮影者を特定する情報、撮影画像データに対する評価、撮影日時を特定する情報、施工立会者に関する情報が含まれる。なお、ここでいう撮影画像データに対する評価とは、撮影画像データがOKであるかNGであるかといった簡易な評価であってもよいし、細かい評価であってもよい。
細かい評価としては、例えば、
・撮影画像データが適切に撮影されたものであるか否か(手振れ等により画質が低下していないか)、
・撮影画像データが施工写真台帳データに挿入するのに適切なデータか否か(施工写真台帳データに挿入するうえでの要求を満たしているか、撮影すべき位置として適切か)、
・撮影画像データの用途(施工写真台帳データに挿入する、または、施工写真台帳データに挿入しないが削除せずに保管しておく)、
などが含まれる。
なお、図9に示すように、施工業者182により追加情報が入力されると、端末装置150では、入力された追加情報を、撮影画像データ920のヘッダ部921に記録する。これにより、撮影画像データ920のヘッダ部921には、属性情報(選択結果、追加情報)が記録される。
また、図9に示すように、施工業者182は、施工現場において撮影を行うたびに同様の処理を繰り返す。これにより、全ての撮影が完了した時点で、端末装置150には、複数の撮影画像データ930が格納されることになる。
端末装置150では、格納した複数の撮影画像データ930を、サーバ装置120に送信する。なお、端末装置150が撮影画像データをサーバ装置120に送信するタイミングは、図9のように全ての撮影が完了した後であってもよいし、個々の撮影が完了した直後であってもよい。
(3)挿入ルール決定の具体例
次に、図4に示したシーケンス図のうち、ステップS412(挿入ルール)の処理の具体例について説明する。
(3−1)第1の具体例
図10は、挿入ルールに基づく配列例を示す第1の図である。図10の例は、
・撮影画像データを、作業単位でグループ分けし、作業=室内機設置のグループ→作業=通水試験のグループ→作業=冷媒配管敷設のグループの順に、配列すること、及び、
・各グループに分類された撮影画像データを、部屋・ゾーン単位、機器単位で更に分類し、同じ部屋・ゾーンの撮影画像データ、同じ機器の撮影画像データを優先的に配列した後に、撮影タイミングの順に配列すること、
を定めた挿入ルールに従って、撮影画像データを配列した様子を示している。
なお、図10において、複数の撮影画像データが重ねて示されているのは、同じ属性情報に複数の撮影画像データが対応付けられたことを示している。例えば、作業=室内機設置、部屋・ゾーン=1年1組、機器=FFF001DD、撮影タイミング=実施前の場合、属性情報入力欄803に入力される属性情報が等しい、2枚の撮影画像データが対応付けられたことを示している。
(3−2)第2の具体例
図11は、挿入ルールに基づく配列例を示す第2の図である。図11の例は、
・撮影画像データを、部屋・ゾーン単位及び機器単位でグループ分けし、(部屋・ゾーン、機器)が(1年1組、FFF001DD)→(1年2組、FFF001DD)→・・・の順になるように配列すること、及び、
・各グループに分類された撮影画像データを、作業単位で更に分類し、同じ作業の撮影画像データを優先的に配列した後に、撮影タイミングの順に配列すること、
を定めた挿入ルールに従って、撮影画像データを配列した様子を示している。
(4)挿入ルール取得から完成図書生成までの処理の具体例
次に、図4に示したシーケンス図のうち、ステップS413(挿入ルール取得)からステップS414(完成図書生成)までの処理の具体例について説明する。図12は、挿入ルール取得から完成図書生成までの処理の具体例を示す図である。
ルール取得部124が情報入力装置110より挿入ルールを取得すると、完成図書生成部126では、挿入前情報格納部134より挿入前情報810を読み出す。また、完成図書生成部126では、施工写真格納部135より撮影画像データ930を読み出す。
続いて、完成図書生成部126では、読み出した撮影画像データ930を、ヘッダ部に記録された属性情報(ここでは、選択結果)を参照しながら、取得した挿入ルールに従って配列する。撮影画像データ1230は、挿入ルールに従って配列した後の撮影画像データを示している。
続いて、完成図書生成部126は、挿入ルールに従って配列した撮影画像データ1230を、挿入前情報810に、順次、挿入することで施工写真台帳データを生成する。具体的には、完成図書生成部126では、撮影画像データ1230の本体部を、施工写真挿入欄802に挿入し、撮影画像データ1230のヘッダ部に記録された属性情報(選択結果、追加情報)を、属性情報入力欄803に入力する。これにより、完成図書生成部126では、施工写真台帳データを生成することができる。
このように、ヘッダ部に記録された属性情報を参照しながら、挿入ルールに従って撮影画像データを自動的に配列する構成とすることで、事業者181が施工写真台帳のデータを生成する際の作業負荷を低減することができる。
なお、完成図書生成部126では、ヘッダ部に記録された属性情報(ここでは選択結果)が同じ撮影画像データが複数ある場合、当該複数の撮影画像データを、施工写真挿入欄802に対応付けて保持する。つまり、完成図書生成部126では、同じ属性情報に複数の撮影画像データが対応付けられている場合、当該複数の撮影画像データを、施工写真挿入欄802に対応付けて保持する。
なお、施工写真台帳データを構成する各ページのうち、施工写真挿入欄802に撮影画像データの本体部が対応付けられたページが表示される場合にあっては、撮影画像データの本体部は、対応する施工写真挿入欄802の挿入候補として、選択可能に表示される。
<表示及び選択の処理の具体例>
次に、図4に示したシーケンス図のうち、ステップS415(表示及び選択)の処理の具体例について説明する。上述したように、情報入力装置110は、施工写真台帳データの各ページ画面を表示する際、同じ属性情報に複数の撮影画像データが対応付けられていた場合に、1の撮影画像データの選択を受け付ける。
図13は、表示及び選択の処理の具体例を示す第1の図であり、情報入力装置110が、同じ属性情報に複数の撮影画像データが対応付けられていたページ画面を表示した様子を示している。
具体的には、施工写真台帳データ1310は、ヘッダ部に記録された属性情報(ここでは選択結果)が、
・フロア=北棟1階、
・部屋・ゾーン=1年1組、
・機器=FFF001DD、
・作業=室内機設置、
・撮影タイミング=実施前、
である撮影画像データ1311、1312が、挿入候補として、施工写真挿入欄802に対応付けて保持された様子を示している。
同様に、施工写真台帳データ1320は、ヘッダ部に記録された属性情報(ここでは選択結果)が、
・フロア=北棟1階、
・部屋・ゾーン=1年1組、
・機器=FFF001DD、
・作業=室内機設置、
・撮影タイミング=実施中、
である撮影画像データ1321、1322、1323が、挿入候補として、施工写真挿入欄802に対応付けて保持された様子を示している。
情報入力装置110により施工写真台帳データ1310のページ画面が表示されると、事業者181は、挿入候補の撮影画像データ1311、1312のいずれかを選択する。これにより、情報入力装置110では、いずれの挿入候補が選択されたかを示す選択指示をサーバ装置120に送信する。
同様に、情報入力装置110により施工写真台帳データ1320のページ画面が表示されると、事業者181は、挿入候補の撮影画像データ1321、1322、1323のいずれかを選択する。これにより、情報入力装置110では、いずれの挿入候補が選択されたかを示す選択指示をサーバ装置120に送信する。
図14は、表示及び選択の処理の具体例を示す第2の図である。図14の例は、挿入候補が選択されることで、撮影画像データの本体部が施工写真挿入欄802に挿入されるとともに、撮影画像データのヘッダ部に記録された撮影日が、属性情報入力欄803の撮影日の項目に入力された様子を示している。
このうち、施工写真台帳データ1310については、撮影画像データ1312が選択され、撮影画像データ1312の本体部が、施工写真挿入欄802に挿入されたことを示している。また、撮影画像データ1312のヘッダ部に記録された属性情報のうち、追加情報の1つである撮影日が、属性情報入力欄803の撮影日の項目に入力された様子を示している。
一方、施工写真台帳データ1320については、撮影画像データ1322が選択され、撮影画像データ1322の本体部が、施工写真挿入欄802に挿入されたことを示している。また、撮影画像データ1322のヘッダ部に記録された属性情報のうち、追加情報の1つである撮影日が、属性情報入力欄803の撮影日の項目に入力された様子を示している。
なお、図13及び図14においては示していないが、情報入力装置110が施工写真挿入欄802に対応付けられた撮影画像データを挿入候補として表示するにあたっては、ヘッダ部に記録された追加情報をあわせて表示するように構成してもよい。
このように、挿入候補を施工写真挿入欄802に対応付けて保持する構成とすることで、事業者181は、施工写真台帳データの各ページ画面を表示させるごとに、当該ページ画面の施工写真挿入欄802に挿入すべき挿入候補を視認することができる。
このため、従来のように、複数の撮影画像データ930の中から選択する場合と比較して、事業者181が撮影画像データを選択する際の作業負荷を低減することができる。また、撮影画像データを選択するにあたり、ヘッダ部に記録された追加情報を閲覧することができるため、事業者181は、より適切な撮影画像データを選択することが可能となる。
<完成図書生成処理の流れ>
次に、サーバ装置120のルール取得部124及び完成図書生成部126による完成図書生成処理(図4のステップS414)の流れについて説明する。図15は、完成図書生成処理の流れを示すフローチャートの一例である。
ステップS1501において、ルール取得部124は、施工写真格納部135に格納された撮影画像データを読み出す。また、ルール取得部124は、読み出した撮影画像データを、撮影画像データのヘッダ部に記録された属性情報を参照しながら、挿入ルールに従って配列する。
ステップS1502において、ルール取得部124は、挿入ルールに従って配列した撮影画像データを、順次、挿入前情報に割り当てる。
ステップS1503において、完成図書生成部126は、1の挿入前情報に割り当てられた撮影画像データが複数あるか否かを判定する。ステップS1503において、1の挿入前情報に割り当てられた撮影画像データが単数であると判定した場合には(ステップS1503においてNoの場合には)、ステップS1504に進む。
ステップS1504において、完成図書生成部126は、撮影画像データのヘッダ部に記録された属性情報を、挿入前情報の属性情報入力欄に入力する。
ステップS1505において、完成図書生成部126は、撮影画像データの本体部を、挿入前情報の施工写真挿入欄に挿入する。
一方、ステップS1503において、1の挿入前情報に割り当てられた撮影画像データが複数であると判定した場合には(ステップS1503においてYesの場合には)、ステップS1506に進む。
ステップS1506において、完成図書生成部126は、撮影画像データのヘッダ部に記録された属性情報のうち、追加情報の1つである撮影日を除く属性情報を、属性情報入力欄に入力する。
ステップS1507において、完成図書生成部126は、撮影画像データを、挿入前情報の施工写真挿入欄に対応付ける。
ステップS1508において、完成図書生成部126は、情報入力装置110より施工写真台帳データの表示要求を受信したか否かを判定する。ステップS1508において、表示要求を受信していないと判定した場合には(ステップS1508においてNoの場合には)、表示要求を受信したと判定されるまで待機する。
一方、ステップS1508において、表示要求を受信したと判定した場合には(ステップS1508においてYesの場合には)、ステップS1509に進む。
ステップS1509において、完成図書生成部126は、施工写真台帳データのうち、情報入力装置110により指定されたページ画面を、情報入力装置110に送信する。
ステップS1510において、完成図書生成部126は、情報入力装置110より選択指示を受信したか否かを判定する。ステップS1510において、選択指示を受信していないと判定した場合には(ステップS1510においてNoの場合には)、ステップS1512に進む。
一方、ステップS1510において、選択指示を受信したと判定した場合には(ステップS1510においてYesの場合には)、ステップS1511に進む。
ステップS1511において、完成図書生成部126は、選択指示された撮影画像データの本体部を、対応する施工写真挿入欄に挿入する。また、選択指示された撮影画像データのヘッダ部に記録された撮影日を、属性情報入力欄の撮影日の項目に入力する。
ステップS1512において、完成図書生成部126は、情報入力装置110より他のページ画面の表示要求を受信したか否かを判定する。ステップS1512において、他のページ画面の表示要求を受信したと判定した場合には(ステップS1512においてYesの場合には)、ステップS1509に戻る。
一方、ステップS1512において、他のページ画面の表示要求を受信していないと判定した場合には(ステップS1512においてNoの場合には)、ステップS1513に進む。
ステップS1513において、完成図書生成部126は、情報入力装置110より終了指示を受信したか否かを判定する。ステップS1513において、終了指示を受信していないと判定した場合には(ステップS1513においてNoの場合には)、ステップS1510に戻る。
一方、ステップS1513において、終了指示を受信したと判定した場合には(ステップS1513においてYesの場合には)、完成図書生成処理を終了する。
<まとめ>
以上の説明から明らかなように、第1の実施形態に係るサーバ装置では、
・施工写真取得部が、施工内容と撮影タイミング情報とを含む属性情報と撮影画像データとを対応付ける端末装置から、属性情報が対応付けられた複数の撮影画像データを取得する。
・ルール取得部が、施工写真台帳データに対する撮影画像データの挿入ルール及び/または施工写真台帳の表記ルールを取得する。
・完成図書生成部が、施工写真取得部により取得された複数の撮影画像データのヘッダ部に記録された属性情報と、ルール取得部により取得された挿入ルール及び/または表記ルールとに基づいて、施工写真台帳データを生成する。
これにより、第1の実施形態によれば、施工写真台帳データを生成する際の事業者の作業負荷を低減することができる。
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態では、撮影画像データを撮影した際に、施工業者182が追加情報を入力するものとして説明した。しかしながら、追加情報も属性情報格納部133に予め格納しておき、サーバ装置120が属性情報を提供する際、あわせて提供するように構成してもよい。
これにより、施工業者182は、他の属性情報と同様に、端末装置150上に表示された中から選択することが可能になる。
また、上記第1の実施形態では、挿入ルールに基づく配列例として、図10及び図11の2つのパターンについて示したが、挿入ルールに基づく配列例は、当該2つのパターンに限定されず、他のパターンを適用してもよいことは言うまでもない。
また、上記第1の実施形態では、完成図書200のうち、施工写真台帳データを生成する場合の作業支援システム100の処理について説明した。しかしながら、作業支援システム100は、施工写真台帳データ以外のデータ(例えば、空調機試運転表データ、気密試験結果表データ、通水試験結果表データ、風量測定試験比較表データ等)を生成する際に適用してもよい。
また、上記第1の実施形態では、撮影日を、追加情報の1つとして施工業者182が入力するものとして説明したが、撮影日は、自動的に入力されるように構成してもよい。
また、上記第1の実施形態では、同じ属性情報に複数の撮影画像データが対応付けられている場合には、事業者181が、1の撮影画像データを選択するものとして説明した。しかしながら、1の撮影画像データの選択方法はこれに限定されず、例えば、最後に撮影された撮影画像データが自動的に選択されるように構成してもよい。また、事業者181が1の撮影画像データを選択した後に、同じ属性情報が記録された撮影画像データが追加された場合には、事業者181に選択された1の撮影画像データと、選択後に追加された撮影画像データとを、選択候補として表示してもよい。つまり、1回目に選択されなかった撮影画像データは、選択候補から除外してもよい。
以上、実施形態を説明したが、特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
100 :作業支援システム
110 :情報入力装置
120 :サーバ装置
121 :登録部
122 :アプリケーション提供部
123 :属性情報提供部
124 :ルール取得部
125 :施工写真取得部
126 :完成図書生成部
140 :情報出力装置
150 :端末装置
200 :完成図書
610 :施工業者情報
620 :アプリケーション情報
710 :案件情報
720 :場所及び機器情報
730 :工程及び作業情報
740 :撮影タイミング情報
800 :テンプレート
801 :案件名入力欄
802 :施工写真挿入欄
803 :属性情報入力欄
810 :挿入前情報
910 :画像データ
911 :黒板情報
920 :撮影画像データ
921 :ヘッダ部
922 :本体部
1310、1320 :施工写真台帳データ
1311、1312 :撮影画像データ
1321〜1323 :撮影画像データ

Claims (6)

  1. 施工内容と撮影タイミングとを含む属性情報と撮影画像とを対応付ける端末装置から、前記属性情報が対応付けられた複数の撮影画像を取得する第1の取得部と、
    施工状況を報告する書類に対する挿入ルール及び/または表記ルールを取得する第2の取得部と、
    前記第1の取得部により取得された複数の撮影画像に対応付けられた属性情報と、前記第2の取得部により取得された挿入ルール及び/または表記ルールとに基づいて、画像情報を生成する生成部と
    前記画像情報が生成される際、同じ属性情報に複数の撮影画像が対応付けられていた場合は、前記複数の撮影画像の中から最後に撮影された1の撮影画像を選択し、同じ属性情報に1の撮影画像が対応付けられていた場合は、該1の撮影画像を選択する自動選択部と
    を有する作業支援装置。
  2. 前記挿入ルールには、挿入順序が含まれ、該挿入順序は、前記属性情報に含まれる施工内容または撮影タイミングにより決定される、請求項1に記載の作業支援装置。
  3. 前記属性情報は、更に、施工業者を特定する情報、撮影者を特定する情報、撮影画像に対する評価、撮影日時を特定する情報、施工立会者に関する情報を含む、請求項1に記載の作業支援装置。
  4. 同じ属性情報に複数の撮影画像が対応付けられ、前記画像情報が生成される際に、選択候補として表示された場合に、前記選択候補として表示された複数の撮影画像の中から1の撮影画像を選択する手動選択部を有し、
    前記手動選択部により選択された後に、同じ属性情報に追加の撮影画像が対応付けられた場合、前記手動選択部により選択された1の撮影画像と、前記追加の撮影画像とが選択候補として表示される、請求項1に記載の作業支援装置。
  5. 前記端末装置は、更に画像を撮像する撮像部を有し、
    前記施工内容と前記撮影タイミングとを前記端末装置に提供する提供部を更に有する、請求項1に記載の作業支援装置。
  6. 施工内容と撮影タイミングとを含む属性情報と撮影画像とを対応付ける端末装置から、前記属性情報が対応付けられた複数の撮影画像を取得する第1の取得工程と、
    施工状況を報告する書類に対する挿入ルール及び/または表記ルールを取得する第2の取得工程と、
    前記第1の取得工程において取得された複数の撮影画像に対応付けられた属性情報と、前記第2の取得工程において取得された挿入ルール及び/または表記ルールとに基づいて、画像情報を生成する生成工程と
    前記画像情報が生成される際、同じ属性情報に複数の撮影画像が対応付けられていた場合は、前記複数の撮影画像の中から最後に撮影された1の撮影画像を選択し、同じ属性情報に1の撮影画像が対応付けられていた場合は、該1の撮影画像を選択する自動選択工程と
    をコンピュータに実行させるための作業支援プログラム。
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