JP2002092082A - 建築現場施工管理一元化システム - Google Patents

建築現場施工管理一元化システム

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JP2002092082A
JP2002092082A JP2000284552A JP2000284552A JP2002092082A JP 2002092082 A JP2002092082 A JP 2002092082A JP 2000284552 A JP2000284552 A JP 2000284552A JP 2000284552 A JP2000284552 A JP 2000284552A JP 2002092082 A JP2002092082 A JP 2002092082A
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Takuo Sudo
卓雄 須藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】建築現場における施工管理に係る情報の共有化
と一元管理を行う建築現場施工管理一元化システムを提
供する。 【課題解決手段】現場事務所2に設置されたサーバ20
と、施工管理担当者3が携行する携帯情報端末40とを
通信ネットワーク4で接続して、サーバ20に施工情報
及び施工記録を一元的に管理する場内情報ファイル30
を設け、現場において施工管理に係る情報の共有化が行
われるように建築現場施工管理一元化システム1を構成
した。また、携帯情報端末40は位置認識手段を備え、
携帯情報端末40の自己位置情報に基づいて施工情報及
び施工記録の読み出しと格納が効率よく行われるように
した。さらに、携帯情報端末40は撮影手段を有する記
録作成手段を備え、施工位置と計測スケールを含む施工
記録が作成されるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、施工に係る情報及
び施工記録を共有して現場における施工管理を行う建築
現場施工管理一元化システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から建築現場(以下、「現場」と略
する)において行われる施工管理は、現場での実測や目
視確認に基づいて行われることが基本になっている。施
工管理担当者は、施工状況の検証と記録を行うため、設
計図面、施工要領書、カメラ、スタッフ、黒板等を現場
に持参している。現場では、図面との照合確認を行い、
黒板に所定事項を記載し、検査対象施工物にスタッフを
あてがって写真撮影を行う。出来上がった写真を部位、
工事費目、日付等によって整理し、関係者に提出或いは
配布する。このような現場における作業は、施工管理担
当者にとっては手間の掛かる面倒な作業であり、相当量
の負担になっていた。
【0003】ところで、このような現場における施工管
理作業を支援するための情報装備としては、携帯電話、
ノートパソコンさらにはデジタルカメラの活用が広まっ
てきた。しかし、これらの装備は今のところ専ら個別の
用途に用いられることが多い。例えば、携帯電話は口頭
による連絡用に、ノートパソコンは現場での記録管理用
に、デジタルカメラは施工物の撮影用にそれぞれ使用さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】建築会社では、情報イ
ンフラの整備を促進しており、本社を中心とした事業所
間のネットワーク、所謂川上ネットワークの構築が整備
されているものの、前記したように、現場を中心とする
所謂川下ネットワークの整備は立ち遅れている。建設C
ALSなどの情報の電子化が進められ一部運用開始に至
っている状況の中、今後の建築生産を考える上で、川下
側の施工管理作業の効率化が課題となっている。
【0005】具体的には、施工図、施工計画書、施工記
録などの施工管理に必要な図面や書類を一元管理するこ
と、現場で必要な図面や書類がいつでも簡単に引き出せ
ること、引き出した情報を基に施工状況の確認や記録に
係る作業を省力化すること、現場で発生した情報や記録
を即座に関係者に伝達し情報共有ができること、すなわ
ち、これまでの人的労力に依存することが多かった作業
スタイルを、情報通信システムを利用した作業スタイル
に移行させることによって、前記したような労力の削
減、作業時間の短縮、作業性の改善、コストの削減等を
実現することである。
【0006】本発明は、前記の課題を解決するために創
案されたもので、現場における施工に係る全ての情報の
共有化と施工管理作業の効率化を図るよう、設計段階か
ら施工状況の確認、施工記録の作成、及びその保管ま
で、一連の施工管理作業を一元的に管理することが可能
となる施工管理システムの提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の目的を
達成するために提供されるものであり、その請求項1に
係る発明は、建築現場の施工に係る全ての情報を格納し
たサーバと、前記建築現場で使用される携帯情報端末を
通信ネットワークで接続して、前記建築現場における施
工管理を行う建築現場施工管理一元化システムであっ
て、前記サーバが、前記建築現場の施工に係る全ての情
報及び施工記録を含む場内情報を格納した場内情報ファ
イルと、前記場内情報の読み出しと格納に係る制御を行
う制御処理手段と、前記場内情報の検索を行う検索手段
とを備え、前記携帯情報端末が、前記場内情報を閲覧す
る情報閲覧手段と、前記建築現場における前記施工記録
を作成する記録作成手段とを備え、前記建築現場におい
て前記場内情報を共有することによって施工管理が行わ
れるように構成した建築現場施工管理一元化システムで
ある。
【0008】このシステムでは、現場において施工管理
担当者が使用する携帯情報端末と、例えば現場事務所に
設置されたサーバとの間で施工に係る全ての情報(以
下、単に「施工情報」と言う)及び施工記録が送受信さ
れる。施工情報及び施工記録は、サーバ内部の場内情報
ファイルに一元的に格納されており、携帯情報端末を携
行する施工管理担当者や責任者は必要な情報や記録を検
索するなどして、何時でも何処でも即座に取り出して閲
覧できる。現場で作成した施工記録や突発的に発生した
作業上の協議事項も、携帯情報端末からサーバに送信さ
れ、関係者に通知される。設計情報の伝達から施工記録
の作成と保管まで、建築現場における施工に係る情報が
共有化され一元的に管理されることから、施工管理作業
の省力化、時間短縮化、簡便化を図ることができ、作業
効率を大幅に改善することが可能となる。また、現場事
務所に設置されたサーバ内の情報にとどまらず、イント
ラネットを用いて本社や支店に設置されたサーバ内の情
報にもアクセスすることができる。さらに、インターネ
ットを利用することによって、諸官庁、設計事務所、施
主との間で情報交換を行うことができる。
【0009】また、その請求項2に係る発明は、請求項
1の建築現場施工管理一元化システムにおいて、前記場
内情報が、前記建築現場において基準となる施工位置情
報を含み、前記携帯情報端末が、自己位置を認識する位
置認識手段を備え、自己位置情報を前記サーバに通知す
るようにし、前記サーバの前記制御処理手段が、前記自
己位置情報と前記基準となる施工位置情報とを相互に関
係付けるようにして、前記自己位置情報に基づいて該当
する前記場内情報の読み出しと格納が行われるように構
成した建築現場施工管理一元化システムである。
【0010】このシステムでは、施工管理担当者が携帯
情報端末を携行して現場で作業を行うとき、その自己位
置がそのまま施工位置として把握される。携帯情報端末
がサーバにアクセスするとき、アクセス信号の中に自己
位置情報(施工位置情報)が含まれる。場内情報ファイ
ルに格納される施工情報及び施工記録には、現場におい
て基準となる施工位置情報が含まれており、サーバが携
帯情報端末から通知される自己位置情報とこの基準とな
る施工位置情報とを相互に関係付けることで、場内情報
ファイルの中から所定の情報を取り出す。取り出された
図面や検査チェックリスト等は携帯情報端末の画面に表
示され、施工状況の確認や検査に使用することができ
る。施工管理担当者は現場に図面を持参しなくても、施
工位置に対応した施工情報を利用することが可能とな
る。
【0011】さらに、その請求項3に係る発明は、請求
項2の建築現場施工管理一元化システムにおいて、前記
携帯情報端末の前記記録作成手段が、施工物の撮影を行
う撮影手段を備え、この撮影手段が、撮影した画像に施
工位置と計測スケールを写し込む機能を有し、前記施工
位置と前記計測スケールとを含む撮影画像付きの前記施
工記録が作成されるように構成した建築現場施工管理一
元化システムである。
【0012】このシステムでは、携帯情報端末が具備し
ている撮影機能を用いて施工物をその場で撮影する。撮
影対象となる部位の大きさに応じて計測スケールがファ
インダーに表示される。撮影した画像には施工位置と計
測スケールとが写し込まれる。また、携帯情報端末から
通知された自己位置情報に基づいて読み出された設計仕
様も写し込まれる。現場で作成した撮影画像付きの施工
記録は、携帯情報端末からサーバに送信され、場内情報
ファイルに保管される。このような施工記録は、出来形
検査の記録として利用することが可能となる。設計事務
所や諸官庁に電子データの形態で提出することも可能と
なる。一方、現場においては、施工物にスタッフをあて
がう必要がなく、施工管理担当者は現場にスタッフを持
参しなくともよい。また、施工記録に記載する設計仕様
を図面等から書き写す必要もない。
【0013】
【発明の実施の形態】図1及び図2を参照して本発明の
建築現場施工管理一元化システムの概要について説明す
る。図1は本システムの対象ネットワーク概念図、図2
は大・中規模現場におけるネットワーク概念図である。
【0014】現場において構築される施工管理システム
は、現場の規模や地理的要因を考慮してその現場に適し
た形態で構成される。大・中規模現場であれば、構内に
現場事務所を設置して施工管理作業の大半を現場で行う
システムとなる。図1に示すように、本発明の建築現場
施工管理一元化システム1は、現場事務所2にサーバ2
0を設け、施工管理担当者3が携行する携帯情報端末4
0との間で施工に係る種々の情報を共有する。サーバ2
0は施工管理に必要な各種情報を一元的に管理する。通
信ネットワーク4はサーバ20と携帯情報端末40との
間を接続する無線又は有線の通信ネットワークである。
なお、小規模現場であれば、現場事務所2を設置せず
に、例えば、支店にサーバ20を設置して施工管理作業
を統括するようにしてもよい。
【0015】以下、本発明の建築現場施工管理一元化シ
ステム1について、主として大・中規模現場において構
成される実施形態例について説明する。図2に示すよう
に、本建築現場施工管理一元化システム1は、現場事務
所2に設置されたサーバ20と、施工管理担当者3が携
行する携帯情報端末40と、これらを接続する通信ネッ
トワーク4から構成される。通信ネットワーク4は、現
場独自の通信設備を設けてもよいし、携帯電話やPHS
からアクセス可能なインターネットを利用してもよい。
サーバ20は、施工に係る情報及び施工記録を格納する
ための場内情報ファイル30を備える。サーバ20から
携帯情報端末40に通知される下り情報としては、設計
図、施工図、施工計画書、施工要領書、変更事項等の情
報がある。一方、携帯情報端末40からサーバ20に通
知される上り情報としては、施工進捗情報、施工記録、
協議及び質疑事項等の情報がある。施工管理に係るこれ
らの各種情報はサーバ20によって一元的に管理され
る。
【0016】また、サーバ20は、資機材発注管理シス
テム5との間における注文及び納品情報、定置カメラ6
からの現場画像情報、気象観測機器9からの気象情報、
通門管理システム8からの通門情報、現場進捗状況電子
掲示板7に表示する進捗情報等を取り扱う。さらに、本
社・支店10との間における技術情報或いは報告書、設
備・別途業者等11との間における各種設計情報、施主
・設計・諸官庁12との間における各種設計情報や報告
書等の情報交換を行う。
【0017】図3を参照して本建築現場施工管理一元化
システム1の利用例を説明する。図3は本システムの動
作概念図であり、この例ではビル建築における例を示し
ている。図3において、施工管理担当者3が携帯情報端
末40を携行して、通信ネットワーク4を介してサーバ
20との間で施工管理に必要な各種情報を送受信する。
通信ネットワーク4としては、例えば、携帯電話とイン
ターネットを利用する。携帯情報端末40は、連業者等
が使用する作業所コンピュータ19ともサーバ20を介
して情報交換を行う。
【0018】ここで、携帯情報端末40は、位置情報提
供システム15から送信される位置信号を受信し、この
位置信号を基にして自己位置を認識する。携帯情報端末
40の自己位置はそのまま施工位置を示す。ビルの要所
要所には基準となる施工位置(図示せず)が予め定めら
れており、設計図や施工図にその基準となる施工位置情
報が記載されている。携帯情報端末40がサーバ20に
アクセスして施工図面を読み出すとき、サーバ20が携
帯情報端末40の自己位置(施工位置)を基にして該当
する施工図面を読み出す。すなわち、施工管理担当者3
がビルの屋上に移動すれば、屋上の施工図面が得られ、
ビルの2階に移動すれば、2階の施工図面が得られる。
このとき、平面的位置として、例えばY1X1〜Y10
X10のように示される位置情報も得られる。
【0019】位置情報提供システム15としては、例え
ば、GPSシステム(GlobalPositioni
ng System)16を利用する。また、構内各所
に定置式発信局17を配置して、ビーコン式による位置
信号を送信するようにしてもよい。位置情報提供システ
ム15は現場の場所的事情や規模に適したシステムを選
択或いは併用すればよい。
【0020】「サーバ」図4及び図5を参照してサーバ
20について説明する。図4はサーバ20の概略ハード
ウェア構成を示すブロック図、図5はサーバ20が具備
する場内情報ファイル30の論理構成図である。
【0021】サーバ20は、現場の施工に係る各種情報
を格納する場内情報ファイル30を備える。図5に示す
ように、場内情報ファイル30は場内情報30’とし
て、施工情報28と施工記録29を格納する。施工情報
28は、施主、施工業者(連業者含む)、工事名、工事
日程、工事区分等の管理情報のほか、設計図、施工図、
施工計画書、施工要領書等の設計情報を含む。施工記録
29は、作業進捗、出来高、検査記録、協議・質疑事
項、連絡事項等の作業記録を含む。
【0022】場内情報30’は、サーバ20の入力装置
24(図4参照)から登録することができる。設計図や
施工図はCADデータとして扱うほか、イメージデータ
としてスキャナで取り込んでもよい。施工計画書や施工
要領書などはSGMLやXML等のマークアップ言語を
用いた構造化文書データで作成してもよい。協議事項や
連絡事項に使用されるフォーマットは、予め情報入力フ
ォームを作成しておき、施工管理担当者3や関係者が現
場において容易に情報入力を行えるようにしてもよい。
【0023】また、予め場内情報30’をインターネッ
トに対応するように、それぞれの書類や図面に互いにリ
ンクを設定し、携帯情報端末40からインターネットで
サーバ20にアクセスすれば、場内情報30’の検索や
閲覧が快適に操作できる。また、サーバ20に本社・支
店10、設備・別途業者等11、施主・設計・諸官庁1
2の各サーバアドレスをリンク設定すれば、携帯情報端
末40からこれらの各サーバに容易にアクセスでき、迅
速に情報交換を行うことができる。
【0024】ここで、場内情報30’を構成する各種情
報や記録は、現場における基準となる施工位置情報を含
む。例えば、設計図や施工図には、緯度・経度・標高で
示される三次元座標位置、又は建築フロア上の縦・横・
高さで示される座標位置、或いは大梁や主筋の番号等、
予め基準となる施工位置情報を記載しておく。この基準
となる施工位置情報の記載にあたっては、特定のコード
を用いて検索処理を効率よく行えるようにしてもよい。
このように基準となる施工位置情報を含む場内情報3
0’は、サーバ20の制御処理手段31(図4参照)に
よって読み出し及び書き込みが可能な態様で場内情報フ
ァイル30の内部に格納される。
【0025】制御処理手段31は、場内情報ファイル3
0に格納される場内情報30’(施工情報28及び施工
記録29)の読み出しと格納に係る制御及び処理を行
う。携帯情報端末40から閲覧要求された施工情報28
を場内情報ファイル30の中から読み出して通知する。
また、携帯情報端末40から登録要求された施工記録を
場内情報ファイル30の内部に格納する。
【0026】制御処理手段31によって行われる場内情
報30’の読み出しと格納は、携帯情報端末40からの
アクセス信号に含まれる携帯情報端末40の自己位置情
報を基にして行われる。制御処理手段31が、携帯情報
端末40の自己位置情報と場内情報30’に記載されて
いる基準となる施工位置情報を相互に関係付けることに
よって、該当する場内情報30’の読み出し処理や格納
処理が効率よく行われる。
【0027】検索手段32は、場内情報30’の検索処
理を行う。検索の方法としては、メニュー形式による順
次検索やフリーワードによる検索などを併用する。分野
別の情報メニューを階層的に表示させる構成として、情
報メニューが順次選択される目的の情報が得られる。任
意のフリーワードに該当する情報を表示する。また、施
工計画書や施工要領書など相互に関連する情報に各々リ
ンク設定を行って、現場での情報検索が短時間にしかも
効率よく得られるようにする。検索手段32によって検
索された情報は、制御処理手段31によって場内ファイ
ル30から読み出され、携帯情報端末40の閲覧手段に
よって即座に閲覧することができる。
【0028】このようなサーバ20のハードウェア構成
は、図4に示すように、サーバ20全体を統括的に制御
する処理装置21に記憶装置22が接続されている。処
理装置21には、入出力制御部23を介してスキャナや
キーボード等からなる入力装置24、場内情報30’を
出力する出力装置25、場内情報30’のモニタに用い
る表示装置26及び通信の制御を行う通信部27がそれ
ぞれ接続されている。
【0029】処理装置21は、CPU及び内部メモリに
よって構成され、OS(Operating Syst
em)のほか、場内情報30’の読み出しと格納に係る
制御処理及び管理を行う各種のプログラムが展開され
る。例えば、サーバ機能を果たすサーバプログラム、携
帯情報端末40の自己位置情報と場内情報30’に含ま
れる基準となる施工位置情報を関係付けて該当する施工
位置の場内情報30’の読み出しと格納を行うプログラ
ム、場内情報30’の登録や変更を行う情報管理プログ
ラム、携帯情報端末40や作業所コンピュータ19の配
備管理を行う端末管理プログラム、携帯情報端末40や
本社・支店10或いは設備・別途業者11等との間で行
われる通信に係る制御処理を行う通信制御プログラム等
である。制御処理手段31と検索手段32は、処理装置
21を構成するハードウェアとこれらのプログラムとに
よってその機能を実現している。
【0030】記憶装置22は、ハードディスクや光磁気
ディスク等によって構成され、その内部に場内情報3
0’(施工情報28及び施工記録29)を場内情報ファ
イル30として格納する。場内情報ファイル30の構成
については、個々の情報をデータベース構造で構成し
て、例えば工事費目や用途ごとに小ファイルが作成され
るようにしてもよい。また、基準となる施工位置情報ご
とに、ディスク内の論理アドレスを割り付けるようにし
てもよい。
【0031】「携帯情報端末」携帯情報端末40は、そ
の内部に情報閲覧手段、記録作成手段及び通信手段を備
えている。位置認識手段を備えることもできる。情報閲
覧手段は、サーバ20から通知される場内情報30’及
び現場で作成する施工記録等の画面表示を行う。記録作
成手段は、現場における各種施工記録の作成を行う。通
信手段は、サーバ20との間で場内情報30’の送受信
を行う。位置認識手段は、位置情報提供システム15か
ら送信される位置信号を基に自己位置を認識する。
【0032】情報閲覧手段によって画面表示された場内
情報30’は、場内情報ファイル30からダウンロード
して携帯情報端末40の内部にファイルとして記憶する
ことができる。したがって、施工管理担当者3は、従来
のように分厚くて重い図面集などを持ち歩かなくても、
必要なときに必要な図面をその場で取り出すことができ
るようになる。さらに、携帯情報端末40が通信機能を
備えているため、必要なときに必要な情報をサーバ20
からダウンロードすればよく、携帯情報端末40に内蔵
する記憶装置は小型小容量のものでよい。
【0033】「位置認識」位置認識手段は、位置情報提
供システム15から送信される位置信号を基にして自己
位置を割り出す。位置情報提供システム15は、例え
ば、図3に示したようなGPSシステム16を利用す
る。GPS衛星から放射される電波には、緯度・経度・
標高の三次元座標位置信号が含まれる。携帯情報端末4
0にGPS受信アンテナ、GPS受信機及び位置信号解
析回路を搭載して、このGPS衛星からの電波を捕捉す
ることで、自己位置を認識することができる。GPSシ
ステム16の利用は天空方向に見通しの良い屋外現場に
おいて有効である。
【0034】GPSシステム16を利用するとき、割り
出す自己位置の精度を高めたい場合には、D−GPS
(Differential−GPS)システムを利用
するとよい。D−GPSシステムは、地上に設置された
GPS固定局(図示せず)が発信する基準位置信号を携
帯情報端末40で受信して、GPS衛星から送信される
三次元座標位置信号をこの基準位置信号によって補正す
る。D−GPSシステムを利用すると、数メートル以内
の位置精度が得られるため、比較的細かな単位で施工位
置が区切られる現場でも容易に対応できる。D−GPS
システムを利用するときは、携帯情報端末40の内部
に、GPS固定局から発信される基準位置信号を受信す
るためのアンテナ、受信機及び位置信号補正回路をさら
に搭載する。
【0035】ここで、位置情報提供システム15とし
て、構内無線局を用いてもよい。例えば、図3に示した
ように、現場構内に定置式発信局17を複数配置する。
それぞれの定置式発信局17が発信する電波には、定置
式発信局17の設置場所を示す位置信号に加え、ビルの
階床などの位置信号を含める。携帯情報端末40にこの
電波を受信するためのアンテナ、受信機及び位置信号解
析回路を搭載して、この定置式発信局17から送信され
る電波を受信することで、自己位置を認識することがで
きる。
【0036】また、定置式発信局17から送信される電
波には前記した位置信号のほか、定置式発信局17ごと
に付与した識別コードを含める。携帯情報端末40が複
数の定置式発信局17からの電波を受信するとき、識別
コードごとに受信レベルを測定し、最も高い受信レベル
が得られる定置式発信局17から送信される位置信号を
基に自己位置を割り出すようにする。受信レベルの変動
による定置式発信局17選択のバタツキを考慮して、予
め受信レベルにしきい値を設定するとよい。定置式発信
局17の利用はビル内や地下のような屋内現場において
有効である。
【0037】その他、位置情報提供システム15とし
て、PHSシステム(Personal Handy
Phone System)の位置情報サービスを利用
するようにしてもよい。PHSシステムを利用する場
合、インターネットに簡単にリンクできるという利点が
ある。
【0038】本建築現場施工管理一元化システム1にお
いては、携帯情報端末40が認識した自己位置を施工位
置として扱う。すなわち、携帯情報端末40が現場構内
を移動したとき、その所在位置がそのまま施工位置を示
すことになる。携帯情報端末40からサーバ20に対す
るアクセス信号に、施工位置情報としてこの自己位置を
含める。サーバ20の制御処理手段31が、携帯情報端
末40の自己位置情報(施工位置情報)と場内情報3
0’に記載されている基準となる施工位置情報を相互に
関係付けることによって、施工位置に該当する場内情報
30’の読み出しと格納を効率よく行うことが可能とな
る。
【0039】「施工記録作成」記録作成手段は、現場に
おける施工記録を作成する。施工管理担当者3は、閲覧
手段によって画面表示された設計図や施工図と実際の施
工状況とを比較して、施工物の実測或いは目視確認を行
う。場内情報ファイル30の中からダウンロードした検
査票や仕上げチェックリストにその結果を書き込む。作
業進捗報告などのフォーマットも情報入力フォームを利
用して現場での入力を容易にする。このように現場で作
成された施工記録はサーバ20の場内情報ファイル30
に施工記録29として格納され、施工情報28と共に一
元管理される。したがって、関係者はサーバ20にアク
セスすることによって、その日の作業結果を即座に把握
することができる。
【0040】ここで、記録作成手段は、撮影手段を備え
るようにする。撮影手段は、例えば、撮影機能のほか、
カレンダー機能、マニュアル入力機能やスケール写し込
み機能を有するデジタルカメラで構成する。撮影機能
は、静止画に加え動画の撮影も可能であり、情報共有者
は現場の状況をリアルかつ詳細に把握することができ
る。また、問題発生時には関係者が一同に集まることな
く、協議事項の解決にあたることができる。カレンダー
機能は、撮影日時を記録する。マニュアル入力機能は、
撮影した画像にコメントを付ける。スケール写し込み機
能は、施工物を撮影したときに、予め内部に備えた測距
目盛を計測スケールとして画像に重ね合わせて表示す
る。また、施工位置(自己位置)も表示される。さら
に、ズーム機能を備えるようにすれば、ダウンロードし
た図面の拡大図を表示することもできる
【0041】計測スケールの写し込みは、例えば、予め
幾つかの測距目盛を作成しておき、撮影レンズの焦点距
離と施工物(被写体)との距離に応じて適切な測距目盛
が選択されるようにする。また、ズーム機能を備えて撮
影倍率を検出して、施工物の拡大倍率に合わせて測距目
盛を拡大することもできる。拡大によってファインダー
から測距目盛がはみ出るときは、測距目盛の単位を変え
てもよい。
【0042】さらに、携帯情報端末40にジャイロ機構
を搭載して、撮影方向と姿勢角度(仰角)を検出すれ
ば、撮影した画像に撮影方向と仰角の情報を重ね合わせ
て表示することもできる。ジャイロ機構は、姿勢角度と
位置の変化を検出できる3次元ジャイロを用いてもよい
し、位置センサを用いてもよい。
【0043】このように、撮影手段によって撮影された
施工物の画像には、撮影日時、施工位置、計測スケー
ル、コメントを付加することができるため、この撮影画
像を施工状況の確認記録、出来形検査記録等の書類に使
用することができる。施工状況の確認などにおいて、協
議事項や質疑事項が発生した場合には、該当する部位の
写真を付けて関係者に通知すれば、正確で迅速な対応を
とることが可能となる。また、これらの施工記録は現場
でプリントアウトしてアルバムを作成することもでき
る。
【0044】このような携帯情報端末40は、例えば、
ノートパソコンにデジタルカメラ機能と通信機能を搭載
した端末として構成される。図6にこのような形態をし
た携帯情報端末40の一外観例を示す。図6において、
簡易キーボードからなる入力部54、データ出力端子を
有する出力部55、液晶ディスプレイからなる表示部5
6、ファインダー付きのデジタルカメラでなる撮影部5
9、サーバ20との通信を行う第1通信部57、位置情
報提供システム15からの位置信号を受信する第2通信
部58を備えている。また、筐体の内部には、携帯情報
端末40全体の制御と処理を行う処理部51、サーバ2
0からダウンロードした場内情報30’や現場で作成し
た施工記録を格納する記憶部52、さらにジャイロ機構
60が入出力制御部53によって互いに接続されてい
る。図6の例では、位置情報提供システム15として定
置式発信局17を利用するものとし、第2通信部58の
アンテナをホイップアンテナとしている。
【0045】処理部51は、CPU及び内部メモリによ
って構成され、OSのほか、場内情報30’の閲覧と作
成、自己位置の認識や写真撮影に係る制御と処理を行う
各種のプログラムが展開される。例えば、文字や画像を
表示させる表示ソフト、スケール表示やズーム対応を行
うデジタルカメラ用ソフト、位置情報提供システム15
からの位置信号を基に自己位置を割り出す位置算出ソフ
ト、サーバ20との間で行われる通信に係る制御を行う
通信制御プログラム等である。情報閲覧手段、記録作成
手段、位置認識手段は、前記したハードウェアとこれら
のプログラムとによってその機能を実現している。
【0046】このように、本発明では、施工管理に必要
な場内情報30’が場内情報ファイル30に一元的に格
納され、携帯情報端末40を所持する施工管理担当者3
は、必要な情報を何時でも何処でも即座に取り出して閲
覧できる。また、取り出した情報を基に、施工状況を確
認して施工記録を作成することができる。携帯情報端末
40の自己位置が施工位置として扱われるため、場内情
報30’の読み出しと格納が効率よく行われる。施工物
の撮影画像には施工位置と計測スケールとが一緒に写し
込まれるため、提出用の施工記録が簡単に作成できる。
施工管理担当者3は、従来のように大量の図面集を持ち
歩かなくてもよい。黒板やスタッフも不要になる。した
がって、施工管理担当者3の労力が大幅に軽減され、関
係者を含めた施工管理作業全体が大きく改善される。
【0047】
【実施例】「実施例1」図7及び図8を参照して施工情
報28の読み出し及び施工記録29の作成について一実
施例を説明する。図7はサーバ20からダウンロードし
た施工図を基に施工記録29を作成するときの画面遷移
例である。図8はその手順を示すフローチャートであ
る。
【0048】携帯情報端末40を用いてサーバ20の場
内情報ファイル30にアクセスすると、図7(a)に示
すホテル棟5階平面図のような総合図が表示される。画
面上のボタン「設計情報」を選択し(図8のステップ1
01)、施工情報を順次選択すると「施工計画書」や
「施工計画図」「山留自動計測データ」等が表示される
(ステップ102)。このとき、画面上にボタン「設
備」「構造」(図示せず)が表示されるので、「構造」
を選択すると(ステップ103)、図7(b)に示すホ
テル棟5階梁伏図のような構造図に遷移する。梁伏図画
面のボタン「詳細」を選択して(ステップ104)、図
7(b)の矢印で示すように梁伏図の該当部分を選択す
ると、その詳細部分が表示される。このとき、ボタン
「位置認識」を選択すると、携帯情報端末40の自己位
置情報(施工位置情報)に対応する該当部分が表示され
る(ステップ105)。
【0049】このような選択操作を順次繰り返して、
「梁配筋リスト」を画面上に表示させ、現状の出来形が
これに合致しているか比較しチェックする(ステップ1
06)。このとき、撮影手段により施工物の写真を撮影
し、天候や立会者等の検査情報をコメントとして付加す
る(ステップ107)。画面上のボタン「記録写真」を
選択すると、図7(c)に示すような、計測スケール表
示付きの写真データに工事費目、設計仕様、施工部位、
立会者、撮影年月日等の検査情報が自動的に付加された
施工記録が作成される(ステップ108)。ジャイロ機
構60を搭載して撮影時の撮影方向や仰角の情報を写し
込むこともできる。また、写真データに付加される検査
情報は、先に表示させた「梁配筋リスト」の設計情報か
ら複写・貼付の操作によって取り込むことができる。こ
のようにして作成された施工記録はサーバ20に送信さ
れると、工事費目ごとに整理され、携帯情報端末40の
位置情報(施工位置情報)に基づいて場内情報ファイル
30内部の所定位置に格納される(ステップ109)。
【0050】「実施例2」図9を参照して仕上工事のチ
ェックリストを共有する手順について一実施例を説明す
る。図9はサーバ20からダウンロードした仕上工事用
のチェックリストを基に施工状況をチェックして、その
情報を共有する手順を示すフローチャートである。
【0051】携帯情報端末40における画面遷移の操作
方法は、実施例1の場合と同様にして行われる。総合図
の画面から順次選択操作を行って仕上チェックリストを
画面上に表示させる(図9のステップ201)。チェッ
ク対象部屋においてボタン「位置認識」を選択すると
(ステップ202)、該当する部屋の仕上表や中間検査
時の指摘事項等の情報が画面上に表示される(ステップ
203)。表示された情報を基にして、仕上チェックリ
ストに記載されている各項目ごとに出来形をチェックし
てマーキングを行う(ステップ204)。この仕上チェ
ックリストはサーバ20からダウンロードして使用する
ことができる。
【0052】施工不良が発見され、手直しが必要な場
合、「一括送信操作」によって、チェック項目ごとに、
また、業者別に該当する施工担当者の携帯情報端末40
にその情報が送信される(ステップ205)。このよう
な現場の情報は現場事務所2の打ち合せ室に設置された
電子掲示板(図2の現場進捗状況電子掲示板7)に表示
され、作業者が工事の進捗を詳細かつリアルタイムに把
握でき、作業予定を即座に作成することができる(ステ
ップ206)。
【0053】協議事項がある場合は、必要に応じて対象
となる施工物の写真を撮影する。撮影した写真データを
関係者全員に送信して、それを基にして通信ネットワー
ク4上で協議し、設計事務所や責任者の決済を得る(ス
テップ207)。協議事項を関係者に通知するとき、施
工管理担当者3が個別に関係者宛てに情報を送信しても
よいし、サーバ20から関係者全員に配信されるように
してもよい。協議や決済の結果は、手直し工事に反映さ
れ、同様の手順で再度仕上チェックが行われ、その記録
を作成する。これら一連の施工記録は、サーバ20に施
工記録29として格納される。また、施工図や竣工図等
の修正のために総合図の該当部位に貼り付けされて保管
される(ステップ208)。
【0054】以上、本建築現場施工管理一元化システム
1の実施形態について実施例を加えて詳細に説明した
が、本発明は前記した実施形態に限定されることなく、
広く変形して実施することができる。例えば、携帯情報
端末40とサーバ20との間は無線LANによる構成と
してもよい。位置情報提供システム15は、赤外線を使
用した定置式発信局17としてもよい。携帯情報端末4
0は、撮影手段を分離して接続ケーブルで接続した形態
としてもよい。サーバ20をインターネット対応とし
て、現場事務所2に設置せずにインターネットサービス
プロバイダが管理するサーバ(図示せず)を間借りする
ような構成としてもよい。
【0055】また、図2に示したように、サーバ20
は、資機材発注管理システム5との間における注文及び
納品情報、定置カメラ6からの現場画像情報、気象観測
機器9からの気象情報、通門管理システム8からの通門
情報、現場進捗状況電子掲示板7に表示する進捗情報等
を取り扱う。さらに、本社・支店10との間における技
術情報或いは報告書、設備・別途業者等11との間にお
ける施工情報、施主・設計・諸官庁12との間における
設計情報や報告書等の情報交換を行う。本発明の建築現
場施工管理一元化システム1では、これらの情報と作業
の一元管理についても対象としており、携帯情報端末4
0には資機材の搬出入状況やクレーンオペレータ室から
の作業進捗状況、気象情報、品質管理情報など広範囲に
わたる施工管理情報が表示されるので、施工管理担当者
3は現場におけ種々の情報を共有することができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は以下の効
果を奏する。 (1)請求項1に係る発明によれば、設計情報から施工
記録までの施工管理に必要な情報が共有化され一元管理
される。現場で発生する突発的な問題もリアルタイムで
関係者に通知される。したがって、施工管理作業の省力
化、迅速化及び利便化を図ることができ、作業効率を大
幅に改善することが可能となる。 (2)請求項2に係る発明によれば、携帯情報端末の自
己位置情報(施工位置情報)に応じて該当する施工情報
や施工記録が即座に索引されるため、迅速かつ効率よく
必要な情報の取り出し及び格納を行うことが可能とな
る。 (3)請求項3に係る発明によれば、施工位置と計測ス
ケールが写し込まれた撮影画像付きの施工記録を現場で
簡単に作成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本建築現場施工管理一元化システムの対象ネッ
トワーク概念図である。
【図2】大・中規模現場におけるネットワーク概念図で
ある。
【図3】本建築現場施工管理一元化システムの動作概要
図である。
【図4】サーバのハードウェア概略構成を示すブロック
図である。
【図5】場内情報ファイルの論理構成図である。
【図6】携帯情報端末の一外観例である。
【図7】ダウンロードした施工図を基に施工記録を作成
するときの画面遷移例である。
【図8】図7の施工記録を作成する手順を示すフローチ
ャートである。
【図9】仕上工事の施工状況を共有する手順を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 建築現場施工管理一元化システム 2 現場事務所 3 施工管理担当者 4 通信ネットワーク 15 位置情報提供システム 16 GPSシステム 17 定置式発信局 20 サーバ 28 施工情報 29 施工記録 30 場内情報ファイル 30’ 場内情報 31 制御処理手段 32 検索手段 40 携帯情報端末

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築現場の施工に係る全ての情報を格納
    したサーバと、前記建築現場で使用される携帯情報端末
    を通信ネットワークで接続して、前記建築現場における
    施工管理を行う建築現場施工管理一元化システムであっ
    て、 前記サーバが、前記建築現場の施工に係る全ての情報及
    び施工記録を含む場内情報を格納した場内情報ファイル
    と、前記場内情報の読み出しと格納に係る制御を行う制
    御処理手段と、前記場内情報の検索を行う検索手段とを
    備え、 前記携帯情報端末が、前記場内情報を閲覧する情報閲覧
    手段と、前記建築現場における前記施工記録を作成する
    記録作成手段とを備え、 前記建築現場において前記場内情報を共有することによ
    って施工管理が行われるように構成したこと、を特徴と
    する建築現場施工管理一元化システム。
  2. 【請求項2】 請求項1の建築現場施工管理一元化シス
    テムにおいて、 前記場内情報が、前記建築現場において基準となる施工
    位置情報を含み、 前記携帯情報端末が、自己位置を認識する位置認識手段
    を備え、自己位置情報を前記サーバに通知するように
    し、 前記サーバの前記制御処理手段が、前記自己位置情報と
    前記基準となる施工位置情報とを相互に関係付けるよう
    にして、 前記自己位置情報に基づいて該当する前記場内情報の読
    み出しと格納が行われるように構成したこと、を特徴と
    する建築現場施工管理一元化システム。
  3. 【請求項3】 請求項2の建築現場施工管理一元化シス
    テムにおいて、 前記携帯情報端末の前記記録作成手段が、施工物の撮影
    を行う撮影手段を備え、この撮影手段が、撮影した画像
    に施工位置と計測スケールとを写し込む機能を有し、 前記施工位置と前記計測スケールとを含む撮影画像付き
    の前記施工記録が作成されるように構成したこと、を特
    徴とする建築現場施工管理一元化システム。
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