JP3888192B2 - 商品受注システム及び商品受注方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種画像に基づいて生成した商品であって顧客の要求に応じた形態の商品を提供するサービスの受注を行う商品受注システム及び商品受注方法に関し、特に、ネットワークを介して受注を行う商品受注システム及び商品受注方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、例えば登録実用新案第3014733号公報に記載されている映像プリント供給装置のように、被写体の撮影から撮影結果の印刷までのサービスを同一場所で提供可能であるシステムが普及している。
【0003】
また、最近では、静止画像だけではなく、動画像や視差画像を撮影して印刷するシステムが開発されており、視認する方向を変化させることで、視認される画像が変化する印刷物を得ることもできる。
【0004】
このような事業を展開する例としては、レンチキュラ技術を利用して印刷物としての視差画像写真を作製するものがあり、例えば、
○"コニカ株式会社"による3眼式レンズ付きフィルム"撮りっきりコニカ3D(登録商標)"とその印刷サービス
○"コダック株式会社"による3眼式レンズ付きフィルム"Kodakスナップキッズ3D(登録商標)"とその印刷サービス
○"松下電器産業株式会社"により開発されたものであり、6枚の画像を合成した商品名"MIP(Motion Image Print)カード"と、このカードを作製する装置"うごい太郎(登録商標)"
○"株式会社ちきゅう屋"によるサービスであり、上述した"うごい太郎(登録商標)"によって作製されるカードの注文をいわゆるインターネットで受け付けるサービス
○"松下電器産業株式会社"による業務用アミューズメント機器の受注販売であり、撮影した連続写真を視認する角度によって被写体が動いているように見える1枚のカードとして提供する動画カードの自動販売機
といったものが挙げられる。
【0005】
また、同様のシステムとしては、ホログラフィ技術を利用して印刷物を作成するものがあり、このような技術としては、例えば、
○「Akira Shirakura, Nobuhiro Kihara and Shigeyuki Baba, "Instant holographic portrait printing system", Proceeding of SPIE, Vol. 3293, pp. 246-253, Jan. 1998」
○「木原、白倉、馬場:"高速ホログラムポートレイトプリントシステム"、3次元画像コンファレンス1998、1998年7月」
に記載されているように、横方向のみの視差を表現可能とする印刷物を作製するシステムの他、
○「山口、本田、大山:"リップマンホログラフィックステレオグラムを用いたホログラフィック3Dプリンタ"、第20回画像工学コンファレンス、1989年12月」
○「遠藤、山口、本田、大山:"ホログラフィック・3−Dプリンタの高密度記録"、第23回画像工学コンファレンス、1992年12月」
に記載されているように、縦横両方向の視差を表現可能とする印刷物を作製するシステムが挙げられ、これらの文献には、被写体の撮影から撮影結果の印刷までのサービスを同一場所で提供するシステムが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、視差画像や擬似視差画像に基づいて作製されるホログラフィックステレオグラムやレンチキュラレンズを利用した印刷物(以下、レンチキュラ写真という。)等の視差を利用して立体表示を行う印刷物から再生される再生像の品質は、元になる視差画像や擬似視差画像が、これらの印刷物の作製に適したものであるか否かに大きく依存する。
【0007】
したがって、これらの視差を利用して立体表示を行う印刷物を作製するにあたっては、例えば、被写体に対して直線状又は円弧等の曲線状のレールに沿ってカメラを移動させて撮影したり、回転椅子等の所定の被写体台に被写体を乗せて固定されたカメラによって撮影したり、回転する所定のカメラ台上にカメラを載置して被写体を撮影したりするといったように、専用の撮影装置を用いた撮影を行うことにより、印刷物の作製に適した視差画像や擬似視差画像を生成していた。
【0008】
しかしながら、これらの印刷物を作製するサービスにおいては、このような印刷物の作製を前提とした専用の撮影装置を用いた撮影を行うことが必須の条件となると、顧客たるユーザは撮影装置が設置されている場所まで出向かなければ当該サービスを享受することができず、利便を損なう要因となる。
【0009】
したがって、このようなサービスにおいては、ユーザが通常のディジタルカメラ等を用いて任意に撮影した視差画像や擬似視差画像に基づいて印刷物を作製するのが望ましい。
【0010】
しかしながら、通常のディジタルカメラ等を用いて視差画像や擬似視差画像を撮影するユーザは、撮影して得られた視差画像や擬似視差画像が印刷物の作製に適したものであるか否かを撮影時に把握することは困難である。また、サービスを提供する事業者においても、ユーザから提供された視差画像や擬似視差画像が印刷物の作製に適したものでないときには、せいぜいその旨をユーザに通知することしかできず、ユーザに対して満足のいくサービスを提供することができない。
【0011】
また、ホログラフィックステレオグラムやレンチキュラ写真等の印刷物は、視差画像や擬似視差画像のみならず、上述したように、動画像や複数枚の静止画像を素材としてもよい。しかしながら、この場合も同様に、印刷物から再生される再生像の品質は、元になる動画像や静止画像が、これらの印刷物の作製に適したものであるか否かに大きく依存することから、視差画像や擬似視差画像についての問題と同様の問題を内在する。
【0012】
このように、画像データに基づいて印刷物を作製するサービスは、ユーザ及び事業者ともに、利便を損なう要因をともなうものであった。
【0013】
なお、このような問題は、印刷物の作製に限られたものではなく、視差画像列データに基づいて作製されるGIF(Graphics Interchange Format)アニメーションといったアニメーションデータ等のデータを作製する場合にも生じるものである。
【0014】
さらに、視差画像等を撮影するにあたっては、上述したように、1台のカメラを被写体に対して相対的に移動させて連続撮影を行うのが一般的であるが、複数台のカメラを並べて同時撮影を行うことによっても、視差画像等を撮影することができる。この際、複数台のカメラは、それぞれ、撮影タイミングの同期をとる必要があるため、所定の制御装置等を介して制御されることになる。
【0015】
これに対して、近年では、ディジタルカメラや撮影機能を有する携帯端末等の各種デバイスが普及しつつあるが、これらの汎用的なデバイスは、それぞれが独立して動作するものである。したがって、これらのデバイスを複数台並べて撮影する場合には、撮影タイミングの同期をとるのは困難であり、撮影後の画像群を統一的に管理するためには、顧客且つ撮影者たるユーザが自ら管理する必要があった。そのため、このような複数台のデバイスによって撮影された画像に基づいてホログラフィックステレオグラムやレンチキュラ写真等の印刷物又はアニメーションデータ等のデータを作製するサービスを実現するのは困難であった。
【0016】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、印刷物やデータといった顧客たるユーザが要求する商品の作製の元となる画像が当該商品の作製に適したものであるか否かを判定し、判定結果に応じた各種処理を行うことにより、専用の撮影装置によって撮影された画像のみならず、ユーザが任意に撮影した画像であっても、これに基づいて印刷物やデータといった商品を高品質に作製することができ、ユーザ及びサービスの事業者の双方に優れた利便を提供することができる商品受注システム及び商品受注方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成する本発明にかかる商品受注システムは、ユーザが要求する商品の作製の元となる画像データである元画像データを生成する端末と、この端末と所定のネットワークを介して接続され、端末から送信された元画像データに基づく商品の注文を受け付ける注文受付装置と、この注文受付装置と所定のネットワークを介して接続され、元画像データが、作製する商品に適した品質であるか否かを判定し、この判定結果に応じて、元画像データの品質が商品に適したものとなるように所定の画像処理を施す画像処理装置と、この画像処理装置と所定のネットワークを介して接続され、画像処理装置によって画像処理が施されて得られた画像データに基づいて作製された最終出荷物としての商品を出荷する出荷装置とを備えることを特徴としている。
【0018】
このような本発明にかかる商品受注システムは、端末によって生成されて送信された元画像データの品質を画像処理装置によって判定し、この判定結果に応じて元画像データの品質が商品に適したものとなるように所定の画像処理を施して得られた画像データに基づいて作製された商品を出荷装置によって出荷する。
【0019】
また、上述した目的を達成する本発明にかかる商品受注方法は、ユーザが要求する商品の作製の元となる画像データである元画像データをユーザが所持する端末によって生成し、端末と所定のネットワークを介して接続された注文受付装置により、端末から送信された元画像データに基づく商品の注文を受け付け、注文受付装置と所定のネットワークを介して接続された画像処理装置により、元画像データが、作製する商品に適した品質であるか否かを判定し、この判定結果に応じて、元画像データが品質となるように所定の画像処理を施し、画像処理装置と所定のネットワークを介して接続された出荷装置により、画像処理装置によって画像処理が施されて得られた画像データに基づいて作製された最終出荷物としての商品を出荷することを特徴としている。
【0020】
このような本発明にかかる商品受注方法は、端末によって生成されて送信された元画像データの品質を画像処理装置によって判定し、この判定結果に応じて元画像データの品質が商品に適したものとなるように所定の画像処理を施して得られた画像データに基づいて作製された商品を出荷する。
【0021】
さらに、上述した目的を達成する本発明にかかる商品受注システムは、ユーザが要求する商品の作製の元となる画像データである元画像データを生成し、元画像データが、作製する商品に適した品質であるか否かを判定する端末と、この端末と所定のネットワークを介して接続され、端末による判定結果を示す情報とともに端末から送信された元画像データに基づく商品の注文を受け付ける注文受付装置と、この注文受付装置と所定のネットワークを介して接続され、端末から送信された判定結果を示す情報に応じて、元画像データが品質となるように所定の画像処理を施す画像処理装置と、この画像処理装置と所定のネットワークを介して接続され、画像処理装置によって画像処理が施されて得られた画像データに基づいて作製された最終出荷物としての商品を出荷する出荷装置とを備えることを特徴としている。
【0022】
このような本発明にかかる商品受注システムは、端末によって生成された元画像データの品質を当該端末によって判定し、この判定結果に応じて元画像データの品質が商品に適したものとなるように画像処理装置によって所定の画像処理を施して得られた画像データに基づいて作製された商品を出荷装置によって出荷する。
【0023】
さらにまた、上述した目的を達成する本発明にかかる商品受注方法は、ユーザが要求する商品の作製の元となる画像データである元画像データをユーザが所持する端末によって生成し、元画像データが、作製する商品に適した品質であるか否かを端末によって判定し、端末と所定のネットワークを介して接続された注文受付装置により、端末による判定結果を示す情報とともに端末から送信された元画像データに基づく商品の注文を受け付け、注文受付装置と所定のネットワークを介して接続された画像処理装置により、端末から送信された判定結果を示す情報に応じて、元画像データが品質となるように所定の画像処理を施し、画像処理装置と所定のネットワークを介して接続された出荷装置により、画像処理装置によって画像処理が施されて得られた画像データに基づいて作製された最終出荷物としての商品を出荷することを特徴としている。
【0024】
このような本発明にかかる商品受注方法は、端末によって生成された元画像データの品質を当該端末によって判定し、この判定結果に応じて元画像データの品質が商品に適したものとなるように画像処理装置によって所定の画像処理を施して得られた画像データに基づいて作製された商品を出荷する。
【0025】
また、上述した目的を達成する本発明にかかる商品受注システムは、ユーザが要求する商品の作製の元となる画像データである元画像データを生成し、元画像データが、作製する商品に適した品質であるか否かを判定するとともに、この判定結果に応じて、元画像データが品質となるように所定の画像処理を施す端末と、この端末と所定のネットワークを介して接続され、端末によって画像処理が施されて送信された画像データに基づく商品の注文を受け付ける注文受付装置と、この注文受付装置と所定のネットワークを介して接続され、端末から送信された画像データに基づいて作製された最終出荷物としての商品を出荷する出荷装置とを備えることを特徴としている。
【0026】
このような本発明にかかる商品受注システムは、端末によって生成された元画像データの品質を当該端末によって判定するとともに、この判定結果に応じて元画像データの品質が商品に適したものとなるように当該端末によって所定の画像処理を施して得られた画像データを注文受付装置に送信し、この画像データに基づいて作製された商品を出荷装置によって出荷する。
【0027】
さらに、上述した目的を達成する本発明にかかる商品受注方法は、ユーザが要求する商品の作製の元となる画像データである元画像データをユーザが所持する端末によって生成し、元画像データが、作製する商品に適した品質であるか否かを端末によって判定するとともに、この判定結果に応じて、元画像データが品質となるように所定の画像処理を端末によって施し、端末と所定のネットワークを介して接続された注文受付装置により、端末によって画像処理が施されて送信された画像データに基づく商品の注文を受け付け、注文受付装置と所定のネットワークを介して接続された出荷装置により、端末から送信された画像データに基づいて作製された最終出荷物としての商品を出荷することを特徴としている。
【0028】
このような本発明にかかる商品受注方法は、端末によって生成された元画像データの品質を当該端末によって判定するとともに、この判定結果に応じて元画像データの品質が商品に適したものとなるように当該端末によって所定の画像処理を施して得られた画像データを注文受付装置に送信し、この画像データに基づいて作製された商品を出荷する。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0030】
この実施の形態は、顧客たるユーザによって撮影又は作成されて得られた静止画像、動画像、視差画像及び/又は擬似視差画像を含む2次元又は3次元の画像・映像データ(以下、元画像データと総称する。)に基づいて作製した商品であってユーザの要求に応じた形態の商品を提供するサービスの受注を行う商品受注システムであり、ネットワークを介して受注するものである。
【0031】
具体的には、この商品受注システムは、所定のカメラ等を用いて撮影された画像データや、例えばCAD(Computer Aided Design)やCG(Computer Graphics)として作成された画像データを、元画像データとしてユーザによって生成し、これらの元画像データを、ネットワークを介してサービスを提供する事業者側の所定のサーバに送信し、元画像データに基づいて作製されるホログラフィックステレオグラム、レンチキュラレンズを利用した印刷物(以下、レンチキュラ写真という。)、又は2次元写真といった印刷物としての商品や、視差画像列データに基づいて作製されるGIF(Graphics Interchange Format)アニメーションといったアニメーションデータや被写体の3次元形状を復元した3次元モデルデータといったデータとしての商品を受注するものである。
【0032】
ここで、元画像データは、印刷物やデータの作製を前提として専用の撮影装置等を用いて生成される画像データは勿論のこと、印刷物やデータの作製を前提とせずに通常の撮影又は作成動作の結果生成される画像データをも含むものである。すなわち、通常、ホログラフィックステレオグラムやアニメーションデータ等は、作製の元となる画像データとして品質が高いものが要求されるが、これに対して、商品受注システムは、専用の撮影装置等を用いることなく生成された画像データのように、要求される品質に満たない画像データについても、これを元画像データとして印刷物やデータとしての商品を作製することができるものである。これを実現するために、商品受注システムは、ユーザから送信された元画像データが、最終出荷物としての印刷物やデータ等の商品に適した品質であるか否かをサーバ側が判定し、この判定結果に応じて、商品に適した品質となるようにユーザから送信された元画像データに対して各種処理を行ったり、元画像データの再撮影又は再作成の必要性をユーザに通知したりするものである。
【0033】
また、商品受注システムは、ユーザが撮影や作成によって元画像データの生成を行うために所持する端末に品質判定を行うための機能を持たせ、この判定結果とともに元画像データをサーバに送信したり、又は判定結果に応じて元画像データに画像処理を施して商品に適した品質の画像データをユーザによって生成してサーバに送信したりすることにより、元画像データに基づいた商品を受注することもできるものである。
【0034】
これらにより、商品受注システムは、品質のよい印刷物やデータとしての商品を提供することができるものである。
【0035】
以下、このような商品受注システムについて説明する。なお、以下では、説明の便宜上、元画像データの品質判定をサーバ側が行うものとする。
【0036】
商品受注システムは、図1に示すように、元画像データを生成するためにユーザが所持するユーザ端末10と、商品の注文を受け付ける注文受付サーバ20と、商品の出荷を受注する受注サーバ30と、元画像データの品質を判定するとともに元画像データに対する各種処理を施す品質判定・画像処理サーバ40と、各種画像データの管理を行う画像管理サーバ50と、各種画像データを蓄積する画像蓄積サーバ60と、注文された商品に対する課金及び決済を行う課金・決済サーバ70と、画像データを印刷して印刷物を出力する印刷出力装置80と、印刷物やデータとしての商品を出荷するための処理を行う出荷端末90とを備える。
【0037】
これらの各装置のうち、受注サーバ30、画像蓄積サーバ60、印刷出力装置80、及び出荷端末90は、いわゆるバックヤードを構成し、注文受付サーバ20、品質判定・画像処理サーバ40、画像管理サーバ50、及び課金・決済サーバ70は、ユーザに対応するいわゆるストアフロントとしてのサーバ群を構成する。また、ユーザ端末10と、注文受付サーバ20、品質判定・画像処理サーバ40、画像管理サーバ50、及び課金・決済サーバ70とを結ぶネットワークは、いわゆるインターネット等の万人がアクセス可能とされるネットワーク網を示し、注文受付サーバ20、受注サーバ30、品質判定・画像処理サーバ40、画像蓄積サーバ60、印刷出力装置80、及び出荷端末90を結ぶネットワークは、いわゆるイントラネット等の事業者ベースで構成されるネットワーク網を示している。すなわち、商品受注システムは、複数のユーザ端末10が、注文受付サーバ20、品質判定・画像処理サーバ40、画像管理サーバ50、及び課金・決済サーバ70を結ぶネットワークに接続されるものである。
【0038】
ユーザ端末10は、少なくとも被写体を撮影して元画像データを生成する撮影部11と、CADやCG等による元画像データの生成やその他の処理を行うためにユーザが使用するユーザコンピュータ部12とを有する。
【0039】
撮影部11は、例えば、ディジタルスチルカメラやカメラ付きの携帯端末といった少なくとも被写体を撮影する機能を有する機器である。また、撮影部11は、視差画像や擬似視差画像等を撮影するために用いる専用の撮影装置をも包含する。具体的には、撮影部11としては、例えば図2乃至図6に示すような形態が考えられる。
【0040】
まず、撮影部11としては、例えば図2に示すように、ホログラフィックステレオグラムといった視差を利用した立体表示を行う印刷物や視差画像列データに基づいて作製されるアニメーションデータといったデータの作製を前提に設けられる専用の撮影装置が考えられる。すなわち、この撮影部11は、所定のレールに沿ってカメラCMが被写体OBに対して直線状に移動しながら連続撮影を行うことによって視差画像を元画像データOIDとして生成する。このような撮影部11によって生成された元画像データOIDは、印刷物やデータを作製するために要求される品質が満たされたものとなることはいうまでもない。元画像データOIDは、同図に示すように、ユーザコンピュータ部12の他、撮影装置に付設する所定の専用端末等を介して注文受付サーバ20に送信されることになる。
【0041】
また、撮影部11としては、例えば図3に示すように、撮影機能を有する機器DVを被写体OBに対して移動させるものが考えられる。すなわち、この撮影部11は、携帯電話機やPHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistants)等の各種携帯端末機といった撮影機能を有する機器DVを被写体OBに対して円弧等の曲線状や直線状に移動させながら連続又は間歇撮影を行うことによって視差画像、擬似視差画像、動画像、及び/又は複数の静止画像を元画像データOIDとして生成する。
【0042】
なお、同図に示す機器DVの例としての携帯電話機は、例えば図4(A)に正面図を示すように、正面側に液晶等の表示画面DPを有し、同図(B)に示すように、裏面側にCCD(Charge Coupled Device)カメラ等の所定の撮影部材CMを有するものであって、通常の通信時には所定の情報を表示するインターフェースとして機能する表示画面DPをファインダーとして用いることによって撮影機能を実現するものである。
【0043】
このような図3に示す撮影部11によって生成された元画像データOIDは、印刷物やデータを作製するために要求される品質が満たされたものとなるとは限らず、むしろ通常では、撮影の際に生じるいわゆる手ぶれや、撮影者が機器DVを用いて撮影しながら移動することによる撮影軌道のずれ等の影響により、要求される品質が満たされないものとなることが多い。元画像データOIDは、機器DVが携帯電話機やPHS、PDA等の通信機能を有するものである場合には、当該機器DVによって直接注文受付サーバ20に送信することが可能である。撮影部11は、このような機器DVによって実現することにより、撮影と元画像データOIDの送信とを略シームレスに行うことが可能となるとともに、サーバ側からの応答を迅速に受信してその後の処理をスムーズに行うことが可能となる。撮影部11においては、この機器DVを用いることによるサーバ側との情報の授受の即時性により、元画像データOIDの再生成の必要がある旨をサーバ側から通知された場合に、前回の撮影環境に近い環境下で再撮影を行うことができる可能性を高くすることができ、ユーザ及び事業者の双方にとって望ましい環境を提供することができる。一方、機器DVがディジタルカメラ等の通信機能を有しないものである場合には、撮影部11によって生成された元画像データOIDは、上述したように、ユーザコンピュータ部12の他、注文受付サーバ20と通信可能な所定の端末又はこの端末と通信可能な所定の端末等を介して注文受付サーバ20に送信されることになる。
【0044】
さらに、撮影部11としては、例えば図5に示すように、撮影機能を有する機器DVを固定する一方で被写体OBを回転椅子等の被写体台STに乗せて回転させるものが考えられる。すなわち、この撮影部11は、被写体OBを回転させながら固定された図4に示したような携帯電話機等の撮影機能を有する機器DVによって連続又は間歇撮影を行うことによって視差画像、擬似視差画像、動画像、及び/又は複数の静止画像を元画像データOIDとして生成する。このような撮影部11によって生成された元画像データOIDは、先に図3に示した撮影形態と同様に、印刷物やデータを作製するために要求される品質が満たされたものとなるとは限らず、むしろ通常では、被写体台STの回転軌道のずれ、より詳細には、被写体OB自身の回転中心からのずれや撮影者の手ぶれ等による機器DVのカメラ視線の回転中心からのずれ等の影響により、要求される品質が満たされないものとなることが多い。元画像データOIDは、機器DVが携帯電話機やPHS、PDA等の通信機能を有するものである場合には、上述したように、当該機器DVによって直接注文受付サーバ20に送信することが可能である。一方、機器DVがディジタルカメラ等の通信機能を有しないものである場合には、撮影部11によって生成された元画像データOIDは、上述したように、ユーザコンピュータ部12の他、注文受付サーバ20と通信可能な所定の端末又はこの端末と通信可能な所定の端末等を介して注文受付サーバ20に送信されることになる。
【0045】
さらにまた、撮影部11としては、例えば図6に示すように、撮影機能を有する機器DVを複数台用いるものが考えられる。すなわち、この撮影部11は、図4に示したような携帯電話機等の撮影機能を有する機器DVを複数台用意し、固定されたこれらの機器DV,DV,DV,・・・,DVの撮影タイミングを同期させて同時撮影を行うことによって視差画像、擬似視差画像、動画像、及び/又は複数の静止画像を元画像データOID,OID,・・・,OIDとして生成する。
【0046】
このとき、撮影部11においては、スレーブとなる機器DV,DV,DV,・・・,DV以外に、マスタとなるここでは図示しない機器を設け、このマスタによって各スレーブとなる機器DV,DV,DV,・・・,DVの撮影タイミングを制御することにより、これらの機器DV,DV,DV,・・・,DVの撮影タイミングを同期させることができる。なお、マスタとなる機器は、撮影機能を有する機器であってもよく、この場合には、スレーブと同様に撮影に参加するようにしてもよい。
【0047】
このような撮影部11によって生成された元画像データOID,OID,・・・,OIDは、それぞれ、先に図3又は図5に示した撮影形態と同様に、印刷物やデータを作製するために要求される品質が満たされたものとなるとは限らず、むしろ通常では、機器DV,DV,DV,・・・,DVの間の位置関係に印刷物やデータを作製するために必要となる厳密さを欠く状況がある場合等には、要求される品質が満たされないものとなることが多い。元画像データOID,OID,・・・,OIDは、それぞれ、機器DVが携帯電話機やPHS、PDA等の通信機能を有するものである場合には、上述したように、当該機器DVによって直接注文受付サーバ20に一連の画像データ群として送信することが可能である。一方、機器DVがディジタルカメラ等の通信機能を有しないものである場合には、撮影部11によって生成された元画像データOID,OID,・・・,OIDは、それぞれ、上述したように、ユーザコンピュータ部12等を介して注文受付サーバ20に一連の画像データ群として送信されることになる。
【0048】
なお、この図6に示す撮影部11によって生成された元画像データOID,OID,・・・,OIDは、後述するように、3次元モデルデータとしての商品の作製に用いることができるものである。この場合、元画像データOID,OID,・・・,OIDを撮影する機器DV,DV,DV,・・・,DVは、それぞれ、例えば全地球測位システム(Global Positioning System;GPS)等の衛星を利用した測位システムであるいわゆるGNSS(Global Navigation Satellites System)機能や、衛星を利用しない他の測位機能といった、自己の位置を測定することができる機能を有するものである。得られた位置データは、対応する元画像データOID,OID,・・・,OIDに付随されて注文受付サーバ20に送信されることになる。
【0049】
このような各種形態からなる撮影部11は、少なくとも被写体を撮影することによって元画像データOIDを生成する。
【0050】
ユーザコンピュータ部12は、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、PHS、又はPDAといった、インターネット等のネットワークに接続可能なユーザの所持品である。ユーザコンピュータ部12は、例えばCADやCG等によって元画像データOIDを生成すると、所定の接続業者を介して注文受付サーバ20に対して接続要求を行い、接続が許可されると、注文受付サーバ20から注文用の所定の初期画面がダウンロードされ、この初期画面を図示しない表示部に表示する。また、ユーザコンピュータ部12は、撮影部11によって撮影されて生成された元画像データOIDを受け取ると、所定の接続業者を介して注文受付サーバ20に対して接続要求を行い、接続が許可されると、注文受付サーバ20から注文用の所定の初期画面がダウンロードされ、この初期画面を図示しない表示部に表示する。そして、ユーザコンピュータ部12は、ユーザがこの初期画面上のボタン等を操作することによって注文の要求を行うと、注文受付サーバ20からの注文データの要求に応じて、注文データを元画像データOIDとともに注文受付サーバ20に送信する。この結果、注文が許可されると、ユーザコンピュータ部12は、注文受付サーバ20から注文用の所定のメニュー画面がダウンロードされ、このメニュー画面を表示部に表示する。
【0051】
さらに、ユーザコンピュータ部12は、注文した元画像データOIDに基づく商品、すなわち、印刷物やデータのプレビュー画像データが品質判定・画像処理サーバ40からダウンロードされ、このプレビュー画像データを表示部に表示する。これに応じて、ユーザがプレビュー画像データを確認して注文を決定する旨を主張する所定の操作を行うと、ユーザコンピュータ部12は、注文する旨を示す所定の確認制御信号を注文受付サーバ20に送信する。そして、ユーザコンピュータ部12は、注文受付サーバ20から料金の支払いに関する所定の支払方法画面がダウンロードされ、この支払方法画面を表示部に表示する。ユーザコンピュータ部12は、ユーザがこの支払方法画面上のボタン等を操作することによって支払方法を選択し、その旨を示す支払方法制御信号を注文受付サーバ20に送信する。
【0052】
さらにまた、ユーザコンピュータ部12は、課金・決済サーバ70から料金の支払いに必要となる支払方法に関する情報である支払情報が要求されるのに応じて、ユーザが図示しない操作部を介して所定の支払情報を入力し、この支払情報を注文データとして課金・決済サーバ70に送信する。そして、ユーザコンピュータ部12は、課金・決済サーバ70から支払いが完了した旨を示す所定の支払完了制御信号が供給されるとともに、注文受付サーバ20から注文の受け付けが完了した旨を示す所定の受付完了制御信号が供給される。
【0053】
このようなユーザ端末10は、元画像データOIDを生成する端末であるとともに、この元画像データOIDに基づく商品の注文を行う際のユーザインターフェースとして機能するものであり、ユーザが事業者との間でネットワークを介して情報の受け渡しを行うことを可能とする端末である。
【0054】
注文受付サーバ20は、商品の注文を受け付ける際の処理全般及び各種データの生成等を行う注文コンピュータ部21と、商品の注文の受付に関する各種情報をデータベースとして保存する注文データベース部22とを有する。
【0055】
注文コンピュータ部21は、ユーザ端末10から接続要求がされると、注文用の所定の初期画面をユーザ端末10の図示しない表示部に表示させる。注文コンピュータ部21は、ユーザ端末10から注文データとして注文の内容を示す各種情報が供給され、この注文データに基づいて、注文に関する各種処理を行う。具体的には、注文コンピュータ部21は、ユーザ端末10から注文の要求があると、ユーザの照会を行い、その結果、ユーザが適格者であった場合には、注文用の所定のメニュー画面をユーザ端末10の表示画面に表示させ、ユーザ端末10によるこのメニュー画面を介した選択動作に応じて、プレビュー画像データをユーザ端末10の表示部に表示させるための所定のプレビュー表示指示制御信号を品質判定・画像処理サーバ40に供給する。そして、注文コンピュータ部21は、ユーザ端末10からプレビュー画像データを確認して注文する旨を示す上述した確認制御信号が供給されると、料金の支払いに関する上述した支払方法画面をユーザ端末10の表示部に表示させ、ユーザ端末10によるこの支払方法画面を介した選択動作に応じて、課金を指示する所定の課金指示制御信号を課金・決済サーバ70に供給する。さらに、注文コンピュータ部21は、課金・決済サーバ70から課金処理が完了した旨を示す所定の課金完了制御信号が供給されると、注文の受け付けが完了した旨を示す上述した受付完了制御信号をユーザ端末10に供給するとともに、当該注文の内容を示す受注データを受注サーバ30に供給する。注文コンピュータ部21は、これらの注文の内容を示す注文に関する情報を注文の受付に関する各種情報として生成し、この情報を注文データベース部22に供給する。
【0056】
注文データベース部22は、例えばハードディスクドライブ等の大容量記憶媒体を有するものであり、注文コンピュータ部21によって生成された注文の受付に関する各種情報をデータベースとして保存する。
【0057】
この注文データベース部22に保存される注文の受付に関する各種情報は、例えば図7に示すように、注文毎に固有の識別番号とされる「注文番号」と、注文者たるユーザの適格を認証するための「パスワード」と、注文された日時を示す「注文日時」と、注文を受けた商品の種別を示す「注文商品種別」と、注文を受けた商品としての印刷物のサイズを示す「注文サイズ」と、商品としての印刷物やデータの数量・価格を示す「注文数量」、「注文価格」と、料金の請求毎に固有の識別番号とされる「課金番号」と、商品の送付先の宛名を示す「送付先名前」と、商品としての印刷物の送付先を示す「送付先住所」と、商品としてのデータの送付先を示す「送付先URLメールアドレス」と、商品としてのデータの鑑賞に用いる端末に関する情報を示す「鑑賞端末情報」、「機種情報」と、注文番号に対応する元画像データOIDを示す「元画像データ」と、この元画像データOIDに前景・背景として合成する「前景画像データ」、「背景画像データ」と、後述する注視点データといったユーザが商品の作製にあたって要求する内容を示す「要求データ」とからなる。
【0058】
「注文番号」は、注文毎に"JPCAM001","JPCAM002","JPNET001","JPNET002"といった固有の識別番号が付与されてなる。「パスワード」は、例えばアルファベット文字や数字等をランダムに集めた文字列からなり、注文毎に固有の情報が付与されてなる。すなわち、この「パスワード」は、ユーザ端末10によって生成された元画像データOID毎に付与されるものである。「注文日時」は、注文した日時を示す。「注文商品種別」は、注文を受けた商品の種別として、ホログラフィックステレオグラムやレンチキュラ写真等の印刷物とアニメーションデータや3次元モデルデータ等のデータとの別を示し、「注文サイズ」は、商品として注文を受けた印刷物のサイズを示し、「注文数量」は、注文を受けた商品の数量を示し、「注文価格」は、注文を受けた商品の単価×数量で表される総価格を示す。「課金番号」は、料金の請求毎に固有の識別番号が付与されてなる。「送付先名前」は、注文した商品の送付先に該当する名前を示し、「送付先住所」は、商品として注文した印刷物の送付先に該当する住所を示し、「送付先メールアドレス」は、商品として注文したデータの送付先に該当するメールアドレスを示す。「鑑賞端末情報」は、商品としてのデータをユーザが鑑賞するために用いる端末の情報を示し、「機種情報」は、この端末の機種名を示す。「元画像データ」は、注文を受けた元画像データOIDへのリンク情報であり、必要に応じて静止画像・動画像といった画像の種別を示す。「前景画像データ」は、注文を受けた元画像データOIDに対して前景として合成する画像データの識別番号を示し、「背景画像データ」は、注文を受けた元画像データOIDに対して背景として合成する画像データの識別番号を示す。「要求データ」は、商品の作製にあたってユーザから要求される内容を示すものであり、詳細は後述するが、元画像データOIDに基づいて品質のよいホログラフィックステレオグラムやレンチキュラ写真を作製するために必要となる注視点データ等がある。なお、注文の受付に関する各種情報としては、商品として注文したデータをFTP(File Transfer Protocol)等のファイル転送プロトコルを用いて送付するために、上述した「送付先メールアドレス」の他に、「送付先FTPアドレス」等を設けてもよい。
【0059】
注文データベース部22は、複数の注文に対応して生成されるこのような情報をデータベースとして保存する。注文データベース部22からは、必要に応じて、注文コンピュータ部21によって各種情報が読み出される。
【0060】
このような注文受付サーバ20は、商品の注文を受け付け、注文の受付に関する情報を生成する。
【0061】
受注サーバ30は、商品の出荷の受注に関する処理全般及び各種データの生成等を行う受注コンピュータ部31と、受注に関する各種情報をデータベースとして保存する受注データベース部32とを有する。
【0062】
受注コンピュータ部31は、注文受付サーバ20を介してユーザ端末10から送信された上述した注文データに基づいて、受注に関する各種情報を生成し、この情報を受注データベース部32に供給する。また、受注コンピュータ部31は、商品として印刷物を作製する際に、画像データを印刷する旨を指示するための印刷指示制御信号を生成し、この印刷指示制御信号を印刷出力装置80に供給するとともに、画像蓄積サーバ60に対して、印刷すべき画像データを要求する旨を示す画像要求制御信号を供給する。さらに、受注コンピュータ部31は、商品としてデータを作製する際に、品質判定・画像処理サーバ40に対して、出力すべきデータを作製するための画像処理を行う旨を指示するための画像処理指示制御信号を供給する。
【0063】
受注データベース部32は、例えばハードディスクドライブ等の大容量記憶媒体を有するものであり、受注コンピュータ部31によって生成された受注に関する各種情報をデータベースとして保存する。
【0064】
この受注データベース部32に保存される受注に関する各種情報は、注文受付サーバ20を介してユーザ端末10から送信された上述した注文データに基づいて受注コンピュータ部31によって生成されたものであり、例えば図8に示すように、上述した注文の受付に関する各種情報のうち、「注文番号」と、「パスワード」と、「注文日時」と、「注文商品種別」と、「注文サイズ」と、「注文数量」と、「送付先名前」と、「送付先住所」と、「送付先メールアドレス」と、「元画像データ」と、「前景画像データ」と、「背景画像データ」と、「要求データ」とからなる。
【0065】
受注データベース部32は、複数の受注に対応して生成されるこのような情報をデータベースとして保存する。受注データベース部32からは、必要に応じて、受注コンピュータ部31によって各種情報が読み出される。
【0066】
このような受注サーバ30は、画像の印刷出力の受注に関する処理全般を行い、受注の内容を示す受注に関する情報を生成する。
【0067】
品質判定・画像処理サーバ40は、元画像データOIDの品質判定及び各種画像処理を行う判定・処理コンピュータ部41を有する。
【0068】
判定・処理コンピュータ部41は、ユーザ端末10から送信された元画像データOIDが、作製する商品に適した品質であるか否かを判定し、この判定結果に応じて、撮影角度や撮影距離といった元画像データOIDの撮影時のパラメータである撮影情報や要求データを用いて各種画像処理を施す。
【0069】
具体的には、判定・処理コンピュータ部41は、ユーザ端末10によって生成された元画像データOIDの明るさが暗いものと判定した場合には、明るさを補正する画像処理を施し、また、元画像データOIDが逆光状態で生成されたものであると判定した場合には、逆光補正を行う画像処理を施すといったように、通常の画像処理を施すことができる。このとき、判定・処理コンピュータ部41は、判定結果に応じた画像処理を自動的に行ってもよいが、必要に応じて、ユーザ端末10を介してユーザに画像処理のパラメータ設定用の所定のGUI(Graphical User Interface)を提示し、パラメータの設定といったある程度の処理をユーザに委ねるといったインタラクティブな処理を行うようにしてもよい。
【0070】
また、例えば、先に図3、図5又は図6に示した撮影形態のように、ホログラフィックステレオグラム等の印刷物やアニメーションデータ等のデータの作製を前提とせずに撮影された画像データに基づいて、これらの印刷物やデータを作製した場合には、画像内容の動きが激しいことの他、上述したように、手ぶれや撮影軌道のずれ等に起因して、印刷物から再生される再生像やデータの内容としての画像にぶれが生じ、実用に耐え得る品質の印刷物やデータを作製することが困難となる。判定・処理コンピュータ部41は、画像内容の動きが激しく印刷物の作製には適さないものと判定した場合には、元画像データOIDを構成する各フレームにおける被写体の中のある1点を、作製されるホログラフィックステレオグラム等の印刷物の面上やアニメーションデータ等のデータの画面上に定位させて高品質の印刷物やデータを作製すべく、所定の動き補正処理を施す。このとき、判定・処理コンピュータ部41は、元画像データOIDを構成する各フレームにおける被写体の中のある1点を注視点として設定し、元画像データOIDを構成する各フレーム間で注視点が常に同じ画素位置に保つように、注視点に基づいて動き補正処理を施す。この注視点は、ユーザによって任意に設定されるものであり、上述した要求データの1種である注視点データとして表されることから、判定・処理コンピュータ部41は、この注視点データに基づいて、動き補正処理を施す。なお、この動き補正処理については、注視点データの説明とともに、後に詳述するものとする。
【0071】
判定・処理コンピュータ部41は、画像処理を施して得られた画像データを画像蓄積サーバ60に供給する。さらに、判定・処理コンピュータ部41は、画像処理を施すことができないほど元画像データOIDの品質が不十分であるものと判定した場合には、画像処理を施すことなく、元画像データOIDの再撮影又は再作成といった元画像データOIDの再生成の必要がある旨を示す再生成通知制御信号をユーザ端末10に送信する。なお、判定・処理コンピュータ部41は、画像処理を施して得られた画像データをユーザに提示する前に、当該画像データの品質をさらに判定し、この判定結果が予め定められた期待レベルに到達していない場合には、元画像データOIDの再撮影又は再作成といった元画像データOIDの再生成の必要がある旨を示す再生成通知制御信号をユーザ端末10に送信するようにしてもよい。これらに応じて、ユーザ端末10は、元画像データOIDの再生成をユーザに促すことになる。
【0072】
さらにまた、判定・処理コンピュータ部41は、注文受付サーバ20からユーザ端末10の図示しない表示部に画像を表示する旨を指示するためのプレビュー表示指示制御信号が供給されると、画像蓄積サーバ60に対して、表示すべき画像データを要求する旨を示す画像要求制御信号を供給する。そして、判定・処理コンピュータ41は、この画像要求制御信号に対応して読み出された画像データに対して必要に応じて処理を施し、プレビュー画像データとしてユーザ端末10に送信し、表示部に表示させる。判定・処理コンピュータ41は、画像処理としては、例えば、元画像データOIDに対して、所望の前景画像データ及び/又は背景画像データを合成するような処理を行う。
【0073】
また、判定・処理コンピュータ部41は、受注サーバ30から画像処理を行う旨を指示するための画像処理指示制御信号が供給されると、画像蓄積サーバ60に対して、画像処理を施して出力すべき画像データを要求する旨を示す画像要求制御信号を供給し、この画像要求制御信号に対応して読み出された画像データに対して画像処理を施すことによってアニメーションデータや3次元モデルデータ等の指定されたデータを作製し、画像蓄積サーバ60に供給する。このとき、判定・処理コンピュータ部41は、必要に応じて、画像管理サーバ50に対して位置データ要求制御信号を供給することによって取得した位置データを用いて商品としてのデータを作製する。そして、判定・処理コンピュータ部41は、画像処理が終了すると、画像処理が終了した旨を示す処理終了制御信号を出荷端末90に供給する。
【0074】
このような品質判定・画像処理サーバ40は、元画像データOIDの品質を判定し、この判定結果に応じて、元画像データOIDに対して処理を施し、商品と同様の画像をプレビュー表示するためのプレビュー画像データや、商品となる印刷物として印刷する画像データや、商品となるデータを作製する。
【0075】
画像管理サーバ50は、画像データの管理に関する処理全般及び各種データの生成等を行う管理コンピュータ部51と、画像データの管理に関する各種情報をデータベースとして保存する管理データベース部52とを有する。
【0076】
管理コンピュータ部51は、特に、先に図6に示した撮影形態からなるユーザ端末10によって得られた複数の元画像データOID,OID,・・・,OIDを、対応する位置データとともに管理するものであり、画像データの管理に関する各種情報を生成し、この情報を管理データベース部52に供給する。
【0077】
管理データベース部52は、例えばハードディスクドライブ等の大容量記憶媒体を有するものであり、管理コンピュータ部51によって生成された画像データの管理に関する各種情報をデータベースとして保存する。
【0078】
この管理データベース部52に保存される画像データの管理に関する各種情報は、ユーザ端末10から品質判定・画像処理サーバ40に対して送信された元画像データOID,OID,・・・,OIDのそれぞれに付随する位置データに基づいて管理コンピュータ部51によって生成されたものであり、例えば図9に示すように、注文毎に固有の識別番号とされる「注文番号」と、一連の元画像データOID,OID,・・・,OID毎に固有の識別番号とされる「画像番号」と、注文者たるユーザの適格を認証するための「パスワード」と、元画像データOIDが画像蓄積サーバ60に蓄積された日時を示す「登録日時(注文日時)」と、「画像番号(注文番号)」に対応する元画像データOIDを示す「元画像データ」と、この元画像データOIDに対応する位置データを示す「位置データ」とからなる。
【0079】
「注文番号」は、注文毎に"JPCAM001"といった固有の識別番号が付与されてなる。「画像番号」は、一の注文番号に対応する元画像データOID,OID,・・・,OID毎に"001−1","001−2","001−3","001−4","001−5","001−6"といった固有の識別番号が付与されてなる。「パスワード」は、例えばアルファベット文字や数字等をランダムに集めた文字列からなり、元画像データOID,OID,・・・,OID毎に固有の情報が付与されてなる。勿論、ユーザ端末10によって生成された元画像データOIDに対する「パスワード」は、上述した注文の受付に関する各種情報における「パスワード」と同一のものとなる。「登録日時(注文日時)」は、元画像データOID,OID,・・・,OIDを画像蓄積サーバ60における画像データベース部62に蓄積した日時、又は、注文した日時を示す。「元画像データ」は、画像蓄積サーバ60に蓄積している元画像データOID,OID,・・・,OIDへのリンク情報であり、必要に応じて静止画像・動画像といった画像の種別を示す。「位置データ」は、元画像データOID,OID,・・・,OIDのそれぞれを撮影した機器DV,DV,・・・,DVの位置を示す。
【0080】
管理データベース部52は、複数の元画像データOIDに対応して生成されるこのような情報をデータベースとして保存する。管理データベース部52からは、必要に応じて、管理コンピュータ部51によって各種情報が読み出され、品質判定・画像処理サーバ40における判定・処理コンピュータ部41に供給される。
【0081】
このような画像管理サーバ50は、画像データの管理に関する処理全般を行い、画像データの管理に関する情報を生成する。
【0082】
画像蓄積サーバ60は、画像データを蓄積する際の制御全般及び各種データの生成等を行う画像コンピュータ部61と、画像データの蓄積に関する各種情報をデータベースとして保存する画像データベース部62とを有する。
【0083】
画像コンピュータ部61は、ユーザ端末10によって生成された元画像データOIDを受け取り、この元画像データOIDを例えばハードディスクドライブ等の図示しない大容量記憶媒体を有する画像データベース部62に蓄積させる。また、画像コンピュータ部61は、ユーザ端末10によって生成された元画像データOID以外にも、例えばCGによって生成された画像データといった、種々の画像データを画像データベース部62に蓄積させる。すなわち、画像コンピュータ部61は、上述した元画像データOIDの他に、前景画像データ・背景画像データや、元画像データOIDに画像処理を施して得られた画像データをも画像データベース部62に蓄積させる。さらに、画像コンピュータ部61は、蓄積した画像データに対応して、これらの画像データの内容を示す画像データに関する各種情報を生成し、この情報を画像データベース部62に供給して保存させる。さらにまた、画像コンピュータ部61は、受注サーバ30及び印刷出力装置80から供給される画像要求制御信号に対応して要求された画像データを画像データベース部62から読み出し、この画像データを印刷出力装置80に供給する。また、画像コンピュータ部61は、受注サーバ30から供給されるデータ要求制御信号に対応して要求された画像データを画像データベース部62から読み出し、この画像データを出荷端末90に供給する。さらに、画像コンピュータ部61は、品質判定・画像処理サーバ40から供給される画像要求制御信号に対応して要求された画像データを画像データベース部62から読み出し、この画像データを品質判定・画像処理サーバ40に供給する。
【0084】
画像データベース部62は、例えばハードディスクドライブ等の大容量記憶媒体を有するものであり、画像コンピュータ部61の制御の下に、各種画像データを蓄積するとともに、画像コンピュータ部61によって生成された画像データに関する各種情報をデータベースとして保存する。
【0085】
この画像データベース部62に保存される画像データに関する各種情報は、例えば図10に示すように、画像データ毎に固有の識別番号とされる「画像番号(注文番号)」と、注文者たるユーザの適格を認証するための「パスワード」と、画像データが蓄積された日時を示す「登録日時(注文日時)」と、「画像番号(注文番号)」に対応する画像データを示す「画像データ」とからなる。
【0086】
「画像番号(注文番号)」は、画像データ毎に"JPFR001","JPFR002","JPBK001","JPBK002","JPCAM001","JPCAM002"といった固有の識別番号が付与されてなる。ここで、"JPFR001","JPFR002"で表される画像データは、それぞれ、前景画像データとして画像データベース部62に蓄積されているものであり、"JPBK001","JPBK002"で表される画像データは、それぞれ、背景画像データとして画像データベース部62に蓄積されているものである。また、"JPCAM001","JPCAM002"で表される画像データは、それぞれ、ユーザ端末10によって生成された元画像データOIDとして蓄積しているものである。なお、「画像番号(注文番号)」としては、図示しないが、品質判定・画像処理サーバ40によって画像処理が施されて得られた画像データを識別する番号もある。「パスワード」は、例えばアルファベット文字や数字等をランダムに集めた文字列からなり、画像データ毎に固有の情報が付与されてなる。勿論、ユーザ端末10によって生成された元画像データOIDに対する「パスワード」は、上述した注文の受付に関する各種情報における「パスワード」と同一のものとなる。「登録日時(注文日時)」は、画像データを画像データベース部62に蓄積した日時、又は、注文した日時を示す。「画像データ」は、蓄積している画像データへのリンク情報であり、必要に応じて静止画像・動画像といった画像の種別を示す。
【0087】
画像データベース部62は、複数の画像データに対応して生成されるこのような情報をデータベースとして保存する。画像データベース部62からは、必要に応じて、画像コンピュータ部61によって各種情報が読み出される。
【0088】
このような画像蓄積サーバ60は、種々の画像データを蓄積するとともに、画像データに関する情報を生成する。
【0089】
課金・決済サーバ70は、課金及び決済のための処理全般、並びに、各種データの生成等を行う課金コンピュータ部71と、課金及び決済に関する各種情報をデータベースとして保存する課金データベース部72とを有する。
【0090】
課金コンピュータ部71は、注文受付サーバ20から課金を指示する課金指示制御信号が供給されると、ユーザ端末10に対して、料金の支払いに必要となる支払方法に関する情報である支払情報を要求する。そして、課金コンピュータ部71は、ユーザ端末10からこの支払情報を注文データとして受け取ると、課金処理を実行し、支払いが完了した旨を示す支払完了制御信号をユーザ端末10に供給するとともに、課金処理が完了した旨を示す課金完了制御信号を注文受付サーバ20に供給する。課金コンピュータ部71は、これらの処理の際、注文データに基づいて、課金処理の内容を示す課金及び決済に関する各種情報を生成し、課金データベース部72に保存させる。
【0091】
課金データベース部72は、例えばハードディスクドライブ等の大容量記憶媒体を有するものであり、課金コンピュータ部71によって生成された課金及び決済に関する各種情報をデータベースとして保存する。
【0092】
この課金データベース部72に保存される課金及び決済に関する各種情報は、例えば図11に示すように、料金の請求毎に固有の識別番号とされる「課金番号」と、課金処理が開始された日時を示す「課金日時」と、「課金額(注文価格)」と、「支払方法」と、「金融機関名」と、「カード番号・口座番号」と、「決済状態」とからなる。
【0093】
「課金番号」は、料金の請求毎に"JPPAY800","JPPAY801"といった固有の識別番号が付与されてなる。「課金日時」は、課金処理が開始された日時を示す。「課金額(注文価格)」は、注文された商品の料金を示す。「支払方法」は、例えば口座引き落とし等の料金の支払方法を示し、例えば、ユーザがクレジットカードでの支払いを希望した場合には、"クレジットカード"という情報が記録され、ユーザが銀行口座からの引き落としを希望した場合には、"銀行口座"という情報が記録される。「金融機関名」は、支払方法に対応した金融機関名を示し、例えば、ユーザがクレジットカードでの支払いを希望した場合には、そのクレジットカード会社名が記録され、ユーザが銀行口座からの引き落としを希望した場合には、その銀行名が記録される。「カード番号・口座番号」は、支払方法に対応したカード番号を示し、例えば、ユーザがクレジットカードでの支払いを希望した場合には、そのクレジットカードの番号が記録され、ユーザが銀行口座からの引き落としを希望した場合には、その銀行のキャッシュカードの番号が記録される。「決済状態」は、例えば"請求中"、"受収済"といった、課金処理の進行状態を示す。
【0094】
課金データベース部72は、複数の課金処理に対応して生成されるこのような情報をデータベースとして保存する。課金データベース部72からは、必要に応じて、課金コンピュータ部71によって各種情報が読み出される。
【0095】
このような課金・決済サーバ70は、課金及び決済に関する全ての処理を担うとともに、課金及び決済に関する情報を生成する。
【0096】
印刷出力装置80は、商品としての印刷物を出力する際の処理全般を行う出力コンピュータ部81と、印刷物を外部に排出する印刷出力部82とを有する。
【0097】
出力コンピュータ部81は、受注サーバ30から画像を印刷する旨を指示するための印刷指示制御信号が供給されると、画像蓄積サーバ60に対して、印刷すべき画像データを要求する旨を示す画像要求制御信号を供給し、この画像要求制御信号に対応して読み出された画像データを印刷出力部82に印刷させる。そして、出力コンピュータ部81は、印刷が終了すると、作製した印刷物とともに、画像の印刷が終了した旨を示す印刷終了制御信号を出荷端末90に供給する。
【0098】
印刷出力部82は、出力コンピュータ部81の制御の下に、画像を印刷し、商品としての印刷物として外部に排出する。この印刷物は、上述したように、出力コンピュータ部81によって出荷端末90に供給される。
【0099】
このような印刷出力装置80は、指定された画像を印刷し、最終出荷物としての印刷物を作製する。なお、この印刷出力装置80の具体例については、後に詳述するものとする。
【0100】
出荷端末90は、印刷物やデータとしての商品を出荷する際の処理全般を行う出荷コンピュータ部91を有する。
【0101】
出荷コンピュータ部91は、印刷出力装置80から画像の印刷が終了した旨を示す印刷終了制御信号が供給されると、印刷物の出荷準備のための各種処理を行う。具体的には、出荷コンピュータ部91は、正しい送付先へ指定された印刷物を出荷するために、送付先や印刷物等の情報を生成する。印刷物は、出荷コンピュータ部91による出荷準備が完了すると出荷される。この出荷の形態は、例えば運送会社等への運送委託や郵送委託等が考えられる。また、出荷コンピュータ部91は、受注サーバ30から画像蓄積サーバ60に対してデータ要求制御信号が供給されるのに応じて、画像蓄積サーバ60から画像データが供給されると、データの出荷準備、すなわち、出力準備のための各種処理を行う。具体的には、出荷コンピュータ部91は、正しい送付先へ指定されたデータを出力するために、送付先やデータ等の情報を生成する。データは、出荷コンピュータ部91による出力準備が完了すると出力される。この出力の形態は、例えば、データを記録した記録媒体の運送会社等への運送委託や郵送委託、データが完成した旨をユーザに通知することによってアクセスした当該ユーザによるデータのダウンロードやストリーミング画像としての鑑賞、特にデータのサイズが大きい場合にはデータを添付したメールの送信やFTP等のファイル転送プロトコルを用いた送信等が考えられる。出荷コンピュータ部91は、印刷物やデータとしての商品を出荷した旨を示す出荷情報を生成し、この情報を例えばハードディスクドライブ等に記録したり、表示部に表示したりする。
【0102】
このような出荷端末90は、商品を正しい送付先であるユーザへと出荷するために必要な各種情報を生成するといった各種処理を行う。
【0103】
さて、このような各装置からなる商品受注システムは、各装置間で図12に示すような情報の受け渡しを行い、商品の出荷を受注する。
【0104】
商品受注システムにおいては、まず、元画像データOIDを生成したユーザがユーザ端末10を介して注文受付サーバ20にアクセスすることによって全ての処理が開始される。商品受注システムにおいては、ユーザがユーザ端末10を介して注文受付サーバ20に注文データODを送信するとともに、ユーザ端末10を介して品質判定・画像処理サーバ40に元画像データOIDを送信する。商品受注システムにおいては、このようにして商品としての印刷物PRT又はデータDATが注文されると、元画像データOIDの品質が、ユーザが要求する商品に適した品質であるか否かが品質判定・画像処理サーバ40によって判定される。
【0105】
ここで、商品受注システムにおいては、所定の画像処理を施すことができないほど元画像データOIDの品質が不十分であるものと判定された場合には、元画像データOIDの再生成の必要がある旨を示す再生成通知制御信号が品質判定・画像処理サーバ40からユーザ端末10に送信される。一方、商品受注システムにおいては、所定の画像処理を施す必要があるものと判定された場合には、品質判定・画像処理サーバ40によって元画像データOIDに画像処理が施され、さらに必要に応じて、画像蓄積サーバ60から指定された文字情報及び/又は画像情報が画像データとして読み出され、これらの画像データと元画像データOIDに対して画像処理を施して得られた処理済み画像データとの合成処理といった所定の画像処理が施される。この結果得られた画像データは、プレビュー画像データとしてユーザ端末10にダウンロードされ、ユーザ端末10の表示部に表示されるか、ストリーミング画像として再生されてユーザ端末10の表示部に表示される。また、商品受注システムにおいては、所定の画像処理を施す必要がない、すなわち、元画像データOIDの品質が良好であるものと判定された場合には、必要に応じて、画像蓄積サーバ60から指定された文字情報及び/又は画像情報が画像データとして読み出され、これらの画像データと元画像データOIDとの合成処理といった所定の画像処理が施される。この結果得られた画像データは、プレビュー画像データとしてユーザ端末10にダウンロードされ、ユーザ端末10の表示部に表示されるか、ストリーミング画像として再生されてユーザ端末10の表示部に表示される。
【0106】
商品受注システムにおいては、ユーザがプレビュー画像データを確認し、注文の意思を表明すると、ユーザ端末10と課金・決済サーバ70との間で上述した注文データODとしての支払情報の受け渡しが行われ、課金処理が行われる。商品受注システムにおいては、注文受付サーバ20によって課金処理に対応して上述した受注データRODが生成され、この受注データRODが受注サーバ30に供給されることにより、商品が受注される。そして、商品受注システムにおいては、商品が印刷物PRTである場合には、受注サーバ30からの印刷指示に応じて、画像蓄積サーバ60及び印刷出力装置80が動作され、ホログラフィックステレオグラムやレンチキュラ写真等の印刷物PRTが作製される。一方、商品受注システムにおいては、商品がデータDATである場合には、受注サーバ30からの出力指示に応じて、画像蓄積サーバ60が動作され、アニメーションデータや3次元モデルデータ等のデータDATが作製される。これらの印刷物PRTやデータDATとしての商品は、出荷端末90を介してユーザへと出荷される。
【0107】
商品受注システムにおいては、このような情報の受け渡しが行われ、元画像データOIDに基づいた印刷物PRTやデータDATとしての商品がユーザの許に届くことになる。
【0108】
より具体的には、商品受注システムは、図13乃至図15に示すような一連の処理を行うことにより、元画像データOIDに基づく商品出荷の受注を行う。なお、同図においては、商品受注システムにおける各装置の処理内容を示すとともに、これらの各装置間で行われる情報の受け渡しのタイミングを併せて示している。また、同図におけるユーザ端末10は、実際にはユーザ自体を指し示すこともある。
【0109】
商品受注システムにおける商品を注文するプロセスは、4つの工程、すなわち、接続及びユーザ照会工程、受付、画像処理及び受付内容確認工程、支払確認及び受注工程、並びに、出荷工程に大別される。
【0110】
まず、商品受注システムにおいては、図13に示すように、接続及びユーザ照会工程が行われる。商品受注システムにおいては、ステップS1において、ユーザ端末10によって注文受付サーバ20にアクセス処理を行う。このアクセス処理は、例えば、ユーザが、いわゆるウェブサイトを閲覧するためのいわゆるブラウズソフトウェアを起動し、注文を行うためのウェブサイトを示すURL(Uniform Resource Locator)を図示しない操作部を介して入力し、所定の接続業者を介してユーザ端末10と注文受付サーバ20との接続確立を試みるような処理である。商品受注システムにおいては、このアクセス処理に応じて、ユーザ端末10から注文受付サーバ20に対して、接続を要求するための接続要求制御信号C1が供給される。これにともない、商品受注システムにおいては、接続が許可されると、注文受付サーバ20からユーザ端末10に対して、上述した注文用の所定の初期画面IVがダウンロードされ、ユーザ端末10の図示しない表示部に表示される。
【0111】
続いて、商品受注システムにおいては、ステップS2において、ユーザが操作部を介して所定の情報を入力することによって注文データODを生成し、この注文データODを注文受付サーバ20に対してアップロードすることにより、ユーザ端末10から注文受付サーバ20に対して注文データODが供給される。
【0112】
そして、商品受注システムにおいては、ステップS3において、注文受付サーバ20によってユーザの照会が行われる。ただし、このユーザの照会は、必ずしも行われるものではないが、商品と画像データとに対するアクセス権が制限されているような場合には、注文データODに基づく上述したパスワードが検証されることで、ユーザの照会が行われる。
【0113】
続いて、商品受注システムにおいては、ユーザの適格が認証されて注文が許可されると、受付、画像処理及び受付内容確認工程が行われる。商品受注システムにおいては、注文受付サーバ20からユーザ端末10に対して、上述した注文用の所定のメニュー画面MVがダウンロードされ、ユーザ端末10の表示部に表示される。商品受注システムにおいては、ユーザがメニュー画面MVに表示されたメニューの中から注文する所望の商品の種別等の商品に関する各種情報を選択し、操作部を介して当該商品を選択するための選択ボタンを操作することによって注文を行う。商品受注システムにおいては、この選択動作に応じて、ユーザ端末10から注文受付サーバ20に対して、選択された商品を示す選択制御信号C2が供給される。これにともない、商品受注システムにおいては、ステップS4において、注文受付サーバ20によって選択された商品や注文数量等の受付内容が確認される。
【0114】
続いて、商品受注システムにおいては、ユーザ端末10から元画像データOIDが画像蓄積サーバ60に対して供給され、この元画像データOIDが画像蓄積サーバ60から品質判定・画像処理サーバ40に対して供給される。そして、商品受注システムにおいては、ステップS5において、品質判定・画像処理サーバ40によって元画像データOIDの品質を判定し、画像処理の必要があるものと判定した場合には、元画像データOIDの撮影の際のパラメータである撮影情報や注視点データ等の要求データを用いて画像処理を行い、得られた処理済み画像データPIDを画像蓄積サーバ60に供給する。また、商品受注システムにおいては、元画像データOIDの再生成の必要があるものと判定した場合には、その旨を示す再生成通知制御信号を品質判定・画像処理サーバ40によってユーザ端末10に供給する。
【0115】
続いて、商品受注システムにおいては、注文受付サーバ10から品質判定・画像処理サーバ40に対して、商品としての印刷物PRTに記録する元画像データOIDや処理済み画像データPID、又は商品としてのデータDATとなる元画像データOIDや処理済み画像データPIDに基づくプレビュー画像をユーザ端末10の表示部に表示させるためのプレビュー表示指示制御信号C3が供給される。これにともない、商品受注システムにおいては、ステップS6において、品質判定・画像処理サーバ40によってユーザ端末10に対するプレビュー画像の表示を行うための所定の準備処理が行われる。そして、商品受注システムにおいては、品質判定・画像処理サーバ40から画像蓄積サーバ60に対して、プレビュー表示すべき画像データPVIDを要求する旨を示すデータ要求制御信号C4が供給される。
【0116】
続いて、商品受注システムにおいては、データ要求制御信号C4に対応して画像蓄積サーバ60から画像データPVIDが読み出され、品質判定・画像処理サーバ40に供給される。商品受注システムにおいては、ステップS7において、品質判定・画像処理サーバ40によって画像データPVIDに対して所定の画像処理が施され、プレビュー画像データPVIとしてユーザ端末10に供給される。このプレビュー画像データPVIは、ユーザ端末10における表示部に表示される。
【0117】
そして、商品受注システムにおいては、ユーザがプレビュー画像データPVIを確認し、商品の注文を取り消す旨を主張する所定の操作を行うと、ユーザ端末10から注文受付サーバ20に対して、プレビュー画像データPVIを確認して注文を取り消す旨を示す確認制御信号C5が供給される。この場合、ユーザは、元画像データOIDの再生成を行うことになる。一方、商品受注システムにおいては、ユーザがプレビュー画像データPVIを確認し、プレビュー画像PVIと同内容の商品の注文を決定する旨を主張する所定の操作を行うと、ユーザ端末10から注文受付サーバ20に対して、プレビュー画像データPVIを確認して注文する旨を示す確認制御信号C5が供給される。商品受注システムにおいては、ステップS8において、注文受付サーバ20によって最終的な受付内容が確認される。
【0118】
続いて、商品受注システムにおいては、図14に示すように、支払確認及び受注工程が行われる。商品受注システムにおいては、注文受付サーバ20からユーザ端末10に対して、上述した所定の支払方法画面CVがダウンロードされ、ユーザ端末10の表示部に表示される。商品受注システムにおいては、ユーザが支払方法画面CVに表示されたメニューの中から所望の支払方法を選択し、操作部を介して当該支払方法を選択するための選択ボタンを操作することにより、ユーザ端末10から注文受付サーバ20に対して、支払方法制御信号C6が供給される。そして、商品受注システムにおいては、ステップS9において、注文受付サーバ20によって支払方法が確認され、課金を指示する課金指示制御信号C7が課金・決済サーバ70に供給される。
【0119】
続いて、商品受注システムにおいては、ステップS10において、課金・決済サーバ70によって課金処理を行うための所定の準備処理が行われ、課金・決済サーバ70からユーザ端末10に対して、上述した支払情報を要求するための支払情報要求信号C8が供給される。これにともない、商品受注システムにおいては、ユーザがユーザ端末10における操作部を介して所定の支払情報を入力することにより、この支払情報が上述した注文データODとしてユーザ端末10によって生成され、課金・決済サーバ70に供給される。商品受注システムにおいては、ユーザ端末10から課金・決済サーバ70に対して、注文データODが供給されると、ステップS11において、課金・決済サーバ70によって課金処理が実行される。
【0120】
そして、商品受注システムにおいては、課金・決済サーバ70からユーザ端末10に対して、支払いが完了した旨を示す支払完了制御信号C9が供給されるとともに、課金・決済サーバ70から注文受付サーバ20に対して、課金処理が完了した旨を示す課金完了制御信号C10が供給される。商品受注システムにおいては、ステップS12において、注文受付サーバ20によって注文の受け付けを完了するための処理が行われ、注文受付サーバ20からユーザ端末10に対して、受け付けが完了した旨を示す受付完了制御信号C12が供給されるとともに、注文受付サーバ20から受注サーバ30に対して、上述した受注データRODが供給される。
【0121】
続いて、商品受注システムにおいては、出荷工程が行われる。まず、印刷物PRTとしての商品を出荷する場合について説明する。
【0122】
商品受注システムにおいては、ステップS13において、受注サーバ30によって画像を印刷する旨を指示するための印刷指示制御信号C12が生成され、印刷出力装置80に供給される。また、商品受注システムにおいては、受注サーバ30及び印刷出力装置80から画像蓄積サーバ60に対して、印刷すべき画像データを要求する旨を示すデータ要求制御信号C13,C14が供給される。これにともない、商品受注システムにおいては、このデータ要求制御信号C13,C14に対応して印刷すべき画像データPRIDが画像蓄積サーバ60から読み出され、印刷出力装置80に供給される。
【0123】
続いて、商品受注システムにおいては、ステップS14において、印刷出力装置80によって画像データPRIDの印刷処理が行われ、さらに必要に応じて、ステップS15において、印刷の後処理が行われる。この印刷の後処理としては、例えばホログラフィックステレオグラムに対する所定の加熱処理が考えられる。また、印刷の後処理としては、例えば、印刷物を所定の大きさに截断したり、印刷物を所定の台紙に貼着したりする処理も含まれる。
【0124】
続いて、商品受注システムにおいては、印刷出力装置80から出荷端末90に対して、作製した商品としての印刷物PRTとともに、印刷が終了した旨を示す印刷終了制御信号C15が供給される。これにともない、商品受注システムにおいては、ステップS16において、出荷端末90によって所定の出荷処理が行われ、商品としての印刷物PRTがユーザに出荷される。ユーザは、ステップS17において、届けられた商品としての印刷物PRTを受け取り、一連の処理を終了する。
【0125】
このように、商品受注システムにおいて、ユーザは、自らが生成した元画像データOIDに基づいたホログラフィックステレオグラムやレンチキュラ写真等の印刷物PRTを注文し、商品として受け取ることができる。
【0126】
また、商品受注システムにおいては、データDATとしての商品を出荷する場合には、図15に示すような出荷工程が行われる。
【0127】
すなわち、商品受注システムにおいては、同図に示すように、ステップS21において、受注サーバ30によって画像処理を行う旨を指示するための画像処理指示制御信号C21が生成され、品質判定・画像処理サーバ40に供給される。また、商品受注システムにおいては、受注サーバ30及び品質判定・画像処理サーバ40から画像蓄積サーバ60に対して、データとして出力すべき画像データを要求する旨を示す画像要求制御信号C22,C23が供給される。これにともない、商品受注システムにおいては、この画像要求制御信号C22,C23に対応して出力すべき画像データPRIDが画像蓄積サーバ60から読み出され、品質判定・画像処理サーバ40に供給される。
【0128】
続いて、商品受注システムにおいては、特に3次元モデルデータとしてのデータを作製する場合には、品質判定・画像処理サーバ40から画像管理サーバ50に対して、画像データPRIDに対応する位置データを要求する旨を示す位置データ要求制御信号C24が供給され、これに応じて、画像管理サーバ50から品質判定・画像処理サーバ40に対して、要求された位置データPDが供給される。
【0129】
続いて、商品受注システムにおいては、ステップS22において、品質判定・画像処理サーバ40によって画像データPRIDに対する画像処理が行われる。この画像処理としては、画像データPRIDに基づいてアニメーションデータを作製するためのレンダリング処理や、複数の画像データPRIDに基づいて被写体の3次元形状を算出し、3次元モデルデータを作製するためのレンダリング処理等が考えられる。
【0130】
続いて、商品受注システムにおいては、品質判定・画像処理サーバ40から画像蓄積サーバ60に対して、作製した商品としてのデータDATを供給するとともに、品質判定・画像処理サーバ40から出荷端末90に対して、画像処理が終了した旨を示す処理終了制御信号C25が供給される。これにともない、商品受注システムにおいては、出荷端末90によって画像蓄積サーバ60からデータDATが読み出され、ステップS23において、出荷端末90によって所定の出荷処理が行われ、商品としてのデータDATがユーザに出荷される。ユーザは、ステップS24において、届けられた商品としてのデータDATを受け取り、一連の処理を終了する。
【0131】
このように、商品受注システムにおいて、ユーザは、自らが生成した元画像データOIDに基づいたアニメーションデータや3次元モデルデータ等のデータDATを注文し、商品として受け取ることができる。
【0132】
以上のように、商品受注システムは、印刷物PRTやデータDATといったユーザが要求する商品の作製の元となる元画像データOIDが当該商品の作製に適したものであるか否かを品質判定・画像処理サーバ40によって判定し、判定結果に応じた各種処理を行うことにより、専用の撮影装置によって撮影された画像のみならず、ユーザが任意に撮影した画像であっても、これを元画像データOIDとして高品質な商品を作製することができる。
【0133】
さて、以下では、以上のような各装置からなる商品受注システムの具体例について説明する。
【0134】
まず、品質判定・画像処理サーバ40における画像処理の例として、注視点データを用いた動き補正処理について説明する。
【0135】
品質判定・画像処理サーバ40は、上述したように、元画像データOIDの明るさ補正や逆光補正といった通常の画像処理を行うことは勿論であるが、特にホログラフィックステレオグラム等の印刷物PRTやアニメーションデータ等のデータDATを商品として作製する場合には、被写体の中のある1点、すなわち、注視点が元画像データOIDを構成する各フレーム間で常に同じ画素位置を保つように、元画像データOIDを変換する処理を行う。なお、この処理が動き補正処理である。品質判定・画像処理サーバ40は、先に図3、図5又は図6に示したように、ホログラフィックステレオグラム等の印刷物PRTやアニメーションデータ等のデータDATの作製を前提とせずに通常の撮影動作の結果生成される画像データが元画像データOIDとして与えられた場合には、元画像データOIDに対してこの動き補正処理を施す。
【0136】
なお、この動き補正処理は、上述したように、元画像データOIDを構成する各フレームにおける被写体の中のある1点が、作製されるホログラフィックステレオグラム等の印刷物PRTの面上やアニメーションデータ等のデータDATの画面上に定位しない場合には、印刷物PRTから再生される再生像やデータDATの内容としての画像にぶれが生じ、実用に耐え得ない品質となることから行われるものである。
【0137】
例として、図16に示すように、被写体OBの中のある1点を注視点として固定しつつ、当該被写体OBの周囲を回り込むようにカメラCMを略円弧状に移動させる、すなわち、タンブルさせて撮影されて得られた元画像データOIDに対して施す動き補正処理について説明する。
【0138】
同図においては、カメラCMを同図中一点鎖線で示す円弧状の軌道Aに沿って撮影しようとしたところ、実際には、同図中実線で示す軌道Bのように正確な円弧からずれた軌道に沿って撮影している様子を示している。このような撮影によって得られた元画像データOIDは、カメラCMの移動速度及び移動方向並びにカメラCMにおけるレンズの被写体OBに対する向きに誤差やムラが生じることにより、図17に一部のフレームF1,F2,F3,F4,F5を示すように、被写体OBの鼻の付け根部を注視点とした場合に、この注視点の位置がフレームF1乃至フレームF5の間で異なるものとなる。
【0139】
より具体的に説明するために、被写体OBを正面から撮影して得られたフレームF3における注視点の位置を原点として、その前後60フレームずつについて、各フレームにおける注視点の移動量を求めると、図18に示すような結果が得られた。なお、同図においては、横軸に注視点の移動量の水平方向の成分をピクセル単位で示し、縦軸に注視点の移動量の垂直方向の成分をピクセル単位で示している。このように、注視点は、各フレーム毎に細かく移動していることがわかる。したがって、このような元画像データOIDは、印刷物PRTやデータDATを作製するには望ましい品質を有するものとはいえない。
【0140】
そこで、品質判定・画像処理サーバ40は、被写体OBの鼻の付け根部を注視点として設定し、元画像データOIDを構成する各フレームについて、注視点の移動量を算出し、この移動量に基づいて動き補正処理を施すことにより、元画像データOIDを印刷物PRTやデータDATの作製に適した画像データへと変換する。ここで、注視点は、品質判定・画像処理サーバ40が任意に設定してもよいが、上述したように、ユーザの嗜好を反映するために、上述した要求データの1種である注視点データとしてユーザが任意に設定することができるものである。なお、品質判定・画像処理サーバ40は、注視点をユーザが設定するのではなく、自己が任意に設定する場合には、ある程度被写体の限定が必要である。そこで、品質判定・画像処理サーバ40は、例えば被写体を人物と限定した場合には、画像認識を行うことによって鼻の付け根部を求め、これを注視点として設定することができる。
【0141】
品質判定・画像処理サーバ40は、元画像データOIDを構成する各フレーム間で注視点として設定された特徴点の相関処理を行うことにより、注視点の移動量を算出する。品質判定・画像処理サーバ40は、この相関処理として、例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)−1やMPEG−2等の動画像圧縮処理における動き検出や動き補償に用いられている技術や、コンピュータビジョン等の画像処理分野におけるオプティカルフロー検出の技術を応用することができる。
【0142】
そして、品質判定・画像処理サーバ40は、図18に示した移動量を動き補正量として、各フレームにおける画像の平行移動処理を行う。具体的には、品質判定・画像処理サーバ40は、図17に示したフレームF1乃至フレームF5について、図19に示すように、フレームF1における画像を算出した動き補正量だけ右方向及び下方向に平行移動してフレームF1'とし、フレームF2における画像を算出した動き補正量だけ右方向及び下方向に平行移動してフレームF2'とし、フレームF4における画像を算出した動き補正量だけ左方向及び下方向に平行移動してフレームF4'とし、フレームF5における画像を算出した動き補正量だけ左方向及び下方向に平行移動してフレームF5'とする。なお、品質判定・画像処理サーバ40は、フレームF3を原点として注視点の移動量を算出したため、フレームF3については移動させずにフレームF3'とする。
【0143】
このようなフレームF1'乃至フレームF5'からなる画像データは、図16に示した軌道Bに沿った撮影によって得られたものではなく、恰も図20に示すように、注視点たる被写体OBの鼻の付け根部を中心とした円弧状の軌道Aに沿った撮影によって得られたものと同様のものとなり、被写体OBの鼻の付け根部とされる注視点が各フレーム間で常に同じ画素位置を保つものとなる。
【0144】
このように、品質判定・画像処理サーバ40は、注視点が元画像データOIDを構成する各フレーム間で常に同じ画素位置を保つように動き補正処理を施すことにより、元画像データOIDを印刷物PRTやデータDATの作製に適した画像データに変換することができる。実際に、このような動き補正処理を施して得られた画像データに基づいてホログラフィックステレオグラム等の印刷物を作製した結果、再生像にぶれが生じることがなく高品質の再生像を得ることができた。
【0145】
なお、品質判定・画像処理サーバ40は、注視点の移動量に基づいて各フレームにおける画像の平行移動処理を行うのみならず、注視点を中心とした画像の回転処理や拡大及び/又は縮小処理を行うことが望ましい。品質判定・画像処理サーバ40は、これらの処理を行うことにより、撮影時の不要なパン、チルト、トラック、クレーン、ドリー等の効果、すなわち、印刷物やデータの観察者の認識範囲にある幾何的及び空間的な関係を損なうようなカメラの移動による影響をより低減することができる。
【0146】
この場合、品質判定・画像処理サーバ40は、印刷物等の面上に定位させる基準となる注視点の他に、回転量や拡大量及び/又は縮小量を検出するための複数の補助的な注視点を設定するのが望ましい。例えば、品質判定・画像処理サーバ40は、上述したように、被写体OBの鼻の付け根部を基準となる注視点として設定した場合に、補助的な注視点として、鼻の先端部や額の上部、又は肩等を設定することができる。
【0147】
このとき、品質判定・画像処理サーバ40は、補助的な注視点を設定するにあたって、基準となる注視点が存在する面上に近い面上に補助的な注視点を設定するのが望ましい。これは、補助的な注視点が基準となる注視点の存在する面上と異なるということは、撮影距離が異なること、すなわち、各フレームにおける画像内での見かけの大きさが異なることになるからであり、基準となる注視点が存在する面上とかけ離れた面上に補助的な注視点を設定した場合には、回転量や拡大量及び/又は縮小量を検出する上で誤差を生じやすいことによる。
【0148】
また、品質判定・画像処理サーバ40は、補助的な注視点を設定するにあたって、画像内で基準となる注視点と距離が近い点を補助的な注視点として設定した場合には、基準となる注視点が存在する面上に近いという点でよい効果を得ることができるが、回転量や拡大量及び/又は縮小量を検出する上で、回転、拡大及び/又は縮小に対しての距離の変化量が小さいことから、誤差を生じやすい。
【0149】
一方、品質判定・画像処理サーバ40は、補助的な注視点を設定するにあたって、画像内で基準となる注視点と距離が遠い点を補助的な注視点として設定した場合には、回転量や拡大量及び/又は縮小量を検出する上で、回転、拡大及び/又は縮小に対しての距離の変化量が大きいことから、誤差が少なくなるという効果を得ることができるが、基準となる注視点が存在する面上から離れた面上になる可能性がある。
【0150】
品質判定・画像処理サーバ40は、補助的な注視点を設定するにあたっては、このような相反する事情を鑑みて、補助的な注視点を設定することになる。なお、品質判定・画像処理サーバ40は、補助的な注視点が画像内で基準となる注視点と距離が遠い場合であっても、印刷物等における非視差方向、撮影時のカメラの移動方向に対する垂直方向、又は基準となる注視点の主たる移動方向に対する垂直方向に補助的な注視点を設定することにより、補助的な注視点までの撮影距離が一定となる傾向があることから、回転量や拡大量及び/又は縮小量を検出する上で、誤差が少なくなる。
【0151】
また、品質判定・画像処理サーバ40は、各フレームについての注視点の移動量をそのまま用いて動き補正処理を施すのではなく、注視点の移動量に対して各フレームの時系列方向に移動平均処理や多項式近似等の平滑化処理又は近似曲線処理等を行い、注視点の移動量を補正する処理を行うようにしてもよい。これは、注視点の移動量に算出において、画像のノイズの影響や動き検出処理の誤差等によって各フレームについての移動量に誤差が含まれることが多いためである。また、注視点の移動は、各フレーム間で滑らからな場合が多いことから、平滑化処理又は近似曲線処理等を行うことにより、より適切な結果を得ることができる。
【0152】
ところで、元画像データOIDに対して上述した動き補正処理を施して得られる画像データは、先に図19中黒領域で示したように、各フレーム毎に移動量に応じた画像情報のない領域が生じることになる。
【0153】
そこで、品質判定・画像処理サーバ40は、各フレームについての平行移動処理、回転処理、拡大及び/又は縮小処理を行った後、各フレームについて画像情報が存在する共通の領域を取り出すクリップ処理を行い、さらに必要に応じて、クリップした画像を元の画像の大きさに拡大する拡大処理を行うのが望ましい。このクリップ処理及び拡大処理を説明するために、例えば、元画像データOIDを構成する各フレームの大きさが、640[pixel]×480[pixel]であった場合であって、平行移動処理、回転処理、拡大及び/又は縮小処理を行った結果、全フレームをとおして、画像情報が存在する共通領域が600[pixel]×540[pixel]の大きさである画像が得られたものとする。この場合、品質判定・がぞう 処理サーバ40は、クリップ処理として、共通領域である600[pixel]×540[pixel]の画像を各フレームから取り出し、この取り出した画像を元画像データOIDを構成する各フレームと同じ画素数である640[pixel]×480[pixel]へと拡大するために、バイリニア補間やバイキュービック補間等の画像処理手法を用いて拡大処理を行う。品質判定・画像処理サーバ40は、このようにして画像情報のない領域をなくすことにより、被写体OBの大きさを大きくして画質の印象を向上させることができる。
【0154】
さて、上述した動き補正処理は、被写体OBの中のある1点を注視点として固定しつつ、当該被写体OBの周囲を回り込むようにカメラCMを略円弧状に移動させて撮影されて得られた元画像データOIDに対して施すものであるが、品質判定・画像処理サーバ40は、順次図21(A)、同図(B)及び同図(C)に示すように、カメラCMを固定した状態で、被写体OBが自らの動作で振り返りつつ、時間的な変化のある動作を行っている状況を撮影して得られた元画像データOIDに対しても、動き補正処理を施すことができる。
【0155】
このような撮影によって得られた元画像データOIDは、被写体OBの移動速度及び移動方向が一定ではないことにより、図22に一部のフレームF1,F2,F3,F4,F5を示すように、被写体OBの鼻の付け根部を注視点とした場合に、この注視点の位置がフレームF1乃至フレームF5の間で異なるものとなる。
【0156】
より具体的に説明するために、被写体OBがカメラCMに対して正面を向いたときに撮影して得られたフレームF3における注視点の位置を原点として、その前後30フレームずつについて、各フレームにおける注視点の移動量を求めると、図23に示すような結果が得られた。なお、同図においては、横軸に注視点の移動量の水平方向の成分をピクセル単位で示し、縦軸に注視点の移動量の垂直方向の成分をピクセル単位で示している。このように、注視点は、各フレーム毎に細かく移動していることがわかる。したがって、このような元画像データOIDは、印刷物PRTやデータDATを作製するには望ましい品質を有するものとはいえない。
【0157】
そこで、品質判定・画像処理サーバ40は、上述したように、被写体OBの鼻の付け根部を注視点として設定し、元画像データOIDを構成する各フレームについて、注視点の移動量を算出し、この移動量に基づいて動き補正処理を施すことにより、元画像データOIDを印刷物PRTやデータDATの作製に適した画像データへと変換する。なお、注視点は、上述したように、品質判定・画像処理サーバ40が任意に設定してもよく、ユーザの嗜好を反映するために、要求データの1種である注視点データとしてユーザが任意に設定することができる。また、品質判定・画像処理サーバ40は、上述したように、元画像データOIDを構成する各フレーム間で注視点として設定された特徴点の相関処理を行うことにより、注視点の移動量を算出することができる。
【0158】
ここで、この被写体OBの動作は、首を横方向に振るものであることから、注視点の移動としては水平方向のみであり、垂直方向の移動は被写体OBの演技、すなわち、時間的な変化のある動作の一部を表すものと分解することができる。そこで、品質判定・画像処理サーバ40は、図23に示す注視点の移動量の結果のうち、水平方向の成分のみを動き補正処理に用いる動き補正量として換算する。
【0159】
具体的には、図23に示す注視点の移動量のうち、水平方向の成分に基づいて、平滑化処理を行い、動き補正量を算出すると、図24に示すような結果が得られた。なお、同図においては、横軸に注視点の移動量の水平方向の成分をピクセル単位で示し、縦軸に一連のフレーム番号を示している。この結果から、フレーム番号順に、被写体OBが首を横方向に振っている動作に応じて、動き補正量が算出されていることがわかる。
【0160】
品質判定・画像処理サーバ40は、図24に示す動き補正量に基づいて、各フレームにおける画像の平行移動処理、回転処理、拡大及び/又は縮小処理を行う。具体的には、品質判定・画像処理サーバ40は、各フレームにおける画像の平行移動処理を行うものとすると、図22に示したフレームF1乃至フレームF5について、図25に示すように、フレームF1における画像を算出した動き補正量だけ左方向に平行移動してフレームF1'とし、フレームF2における画像を算出した動き補正量だけ左方向に平行移動してフレームF2'とし、フレームF4における画像を算出した動き補正量だけ右方向に平行移動してフレームF4'とし、フレームF5における画像を算出した動き補正量だけ右方向に平行移動してフレームF5'とする。なお、品質判定・画像処理サーバ40は、フレームF3を原点として注視点の移動量を算出したため、フレームF3については移動させずにフレームF3'とする。
【0161】
このようなフレームF1'乃至フレームF5'からなる画像データは、図21に示した撮影によって得られたものではなく、恰も順次図26(A)、同図(B)及び同図(C)に示すように、注視点たる被写体OBの鼻の付け根部を中心とした円弧状の軌道に沿った撮影によって得られたものと同様のものとなり、被写体OBの鼻の付け根部とされる注視点が各フレーム間で水平方向には常に同じ画素位置を保つものとなる。
【0162】
このように、品質判定・画像処理サーバ40は、被写体OBの動作に応じて、注視点が元画像データOIDを構成する各フレーム間で水平方向には常に同じ画素位置を保つように動き補正処理を施すことにより、元画像データOIDを印刷物PRTやデータDATの作製に適した画像データに変換することができる。実際に、このような動き補正処理を施して得られた画像データに基づいてホログラフィックステレオグラム等の印刷物を作製した結果、再生像にぶれが生じることがなく高品質の再生像を得ることができた。
【0163】
また、品質判定・画像処理サーバ40は、各フレームについての注視点の移動量をそのまま用いて動き補正処理を施すのではなく、被写体OBの動作に応じて、水平方向の成分又は垂直方向の成分のみを用いたり、直交座標表示だけではなく極座標表示での各成分を用いたりすることにより、注視点の移動量を所定の関数で表し、この関数を動き補正量として適用することもできる。例えば、図24に示した注視点の移動量に基づいて算出された動き補正量は、フレーム番号に対してコサイン関数に近似することができる。すなわち、被写体OBが首を横方向に振る動作は、このようなコサイン関数に近似することができるものである。そこで、品質判定・画像処理サーバ40は、被写体OBの動作に応じて、このような適切な関数を動き補正量として適用することにより、より適切な結果を得ることができる。
【0164】
なお、品質判定・画像処理サーバ40は、このような場合であっても、上述したように、各フレームについての平行移動処理、回転処理、拡大及び/又は縮小処理を行った後、各フレームについて画像情報が存在する共通の領域を取り出すクリップ処理を行い、さらに必要に応じて、クリップした画像を元の画像の大きさに拡大する拡大処理を行うようにしてもよい。
【0165】
品質判定・画像処理サーバ40は、注視点データに基づいて、このような動き補正処理を施すことにより、元画像データOIDをホログラフィックステレオグラム等の印刷物PRTやアニメーションデータ等のデータDATの作製に適した画像データへと変換することができる。
【0166】
つぎに、印刷出力装置80の具体例として、ホログラフィックステレオグラムを印刷物PRTとして作製するものについて説明する。なお、ここでは、印刷出力装置80は、短冊状の複数の要素ホログラムを1つのホログラム用記録媒体に露光記録することにより、横方向の視差情報を有するホログラフィックステレオグラムからなる印刷物PRTを作製するものとして説明するが、印刷出力装置80としては、ドット状の複数の要素ホログラムを1つのホログラム用記録媒体に露光記録することにより、横方向及び縦方向の視差情報を有するホログラフィックステレオグラムからなる印刷物PRTを作製するものであってもよいことはいうまでもない。
【0167】
印刷出力装置80は、図27に示すように、感光フィルムからなるホログラム用記録媒体101に対してホログラフィックステレオグラム画像を露光記録するものである。印刷出力装置80は、露光記録対象の画像データの処理を行う画像データ処理部111と、当該印刷出力装置80を統括的に制御する制御用コンピュータ112と、ホログラフィックステレオグラム作製用の光学系からなる印刷部113とを備える。なお、これらの各部のうち、画像データ処理部111及び制御用コンピュータ112は、印刷出力装置80を構成する出力コンピュータ部81に相当するものであり、印刷部113は、印刷出力部82に相当するものである。
【0168】
画像データ処理部111は、少なくとも画像処理用コンピュータ114及び記憶装置115を有し、品質判定・画像処理サーバ40によって上述した動き補正処理等の画像処理が施された画像データに基づいて、視差画像データ列D1を生成する。
【0169】
画像データ処理部111は、視差画像データ列D1に対して、画像処理用コンピュータ114によっていわゆる視点変換処理等のホログラフィックステレオグラム用の所定の画像処理を施してホログラム画像データD2を生成する。ホログラム画像データD2は、例えばメモリやハードディスク装置等の記憶装置115に一時的に格納される。画像データ処理部111は、後述するように、ホログラム用記録媒体101に要素ホログラム画像を露光記録する際に、記憶装置115に格納されたホログラム画像データD2から1画像分毎の要素ホログラム画像データD3を順次読み出し、これらの要素ホログラム画像データD3を、制御用コンピュータ112に供給する。
【0170】
制御用コンピュータ112は、印刷部113を制御して、画像データ処理部111から供給された要素ホログラム画像データD3に基づく要素表示画像を、印刷部113の一部に設けられたホログラム用記録媒体101に短冊状の要素ホログラムとして順次露光記録させる。この際、制御用コンピュータ112は、後述するように、印刷部113の各機構の動作を制御する。
【0171】
印刷部113は、光学系を構成する各部材が図示しない支持基板(光学定盤)に配設支持されるとともに、この支持基板を図示しないダンパ等を介して装置筐体に支持されて構成される。印刷部113は、ホログラフィックステレオグラム作製用の光学系として、入射光学系、物体光学系及び参照光学系を有する。なお、印刷出力装置80は、感光材であるホログラム用記録媒体101を用いることから、装置筐体は、少なくとも光学系の遮光性を保持した構造となっている。
【0172】
印刷部113は、図28(A)に示すように、入射光学系として、所定の波長のレーザ光を出射するレーザ光源121と、このレーザ光源121からのレーザ光L1の光軸上に配されてレーザ光L1を後段へ入射させる又は遮断するシャッタ機構122と、レーザ光L1を物体光L2と参照光L3とに分割するハーフミラー123とを有する。
【0173】
レーザ光源121は、例えば単一波長で且つ干渉性のよいレーザ光L1を出射する半導体励起YAGレーザ装置、水冷アルゴンイオンレーザ装置又は水冷クリプトンレーザ装置等のレーザ装置から構成される。
【0174】
シャッタ機構122は、要素ホログラム画像データD3の出力タイミングに対応して制御用コンピュータ112から出力された制御信号CS1によって開閉動作され、レーザ光L1を後段の光学系へと入射させる、又は、レーザ光L1の後段の光学系への入射を遮断する。
【0175】
ハーフミラー123は、入射されたレーザ光L1を透過光と反射光とに分割する。レーザ光L1は、透過光が上述した物体光L2として用いられる一方、反射光が参照光L3として用いられる。これらの物体光L2と参照光L3とは、それぞれ、後段に設けられた物体光学系又は参照光学系に入射される。
【0176】
なお、入射光学系には、図示しないが、レーザ光L1の進行方向を適宜変化させ、物体光L2と参照光L3との光路長を同一にすること等を目的としてミラー等を設けてもよい。また、シャッタ機構122は、例えば、シャッタ片を機械的に駆動するように構成したものや、音響光学変調器(Acousto-Optic Modulation;AOM)を用いた電子シャッタによって構成したものであってもよい。すなわち、シャッタ機構122は、レーザ光L1を遮蔽及び透過可能とする開閉自在なものであればよい。
【0177】
また、印刷部113は、図28(A)及び図28(B)に示すように、物体光学系として、ミラー124、スペーシャルフィルタ125、コリメータレンズ126、投影レンズ127、シリンドリカルレンズ128及びマスク129等の光学部品を有し、これらの各光学部品を光軸に沿ってその入力側から順次配列させている。
【0178】
ミラー124は、ハーフミラー123を透過した物体光L2を反射する。このミラー124によって反射された物体光L2は、スペーシャルフィルタ125へと入射される。
【0179】
スペーシャルフィルタ125は、例えば凸レンズとピンホールとを組み合わせて構成されており、ミラー124によって反射された物体光L2を後述する透過型液晶表示器130の表示面幅に対応して等方的に拡大させる。
【0180】
コリメータレンズ126は、スペーシャルフィルタ125によって拡大された物体光L2を、平行光化して透過型液晶表示器130へと導光する。
【0181】
投影レンズ127は、物体光L2を若干拡散させ、シリンドリカルレンズ128へと投影する。この投影レンズ127は、物体光L2を若干拡散させることにより、作製されるホログラフィックステレオグラムの画質の向上に寄与するものである。
【0182】
シリンドリカルレンズ128は、平行光化された物体光L2を横方向に対して集光する。
【0183】
マスク129は、短冊状の開口部を有しており、シリンドリカルレンズ128によって集光された物体光L2のうち、開口部を通過したものを、ホログラム用記録媒体101へと入射させる。
【0184】
また、物体光学系には、コリメータレンズ126と投影レンズ127との間に位置して透過型液晶表示器130が配設されている。透過型液晶表示器130には、制御用コンピュータ112から供給された要素ホログラム画像データD3に基づいて、要素ホログラム画像が順次表示される。なお、制御用コンピュータ112は、要素ホログラム画像データD3の出力タイミングに対応して、駆動信号CS2を後述するホログラム用記録媒体101の記録媒体送り機構134に供給し、その動作制御を行うことにより、ホログラム用記録媒体101の送り動作を制御する。
【0185】
このような物体光学系においては、入射光学系から分割されて入射される細いビーム状である物体光L2が、スペーシャルフィルタ125によって拡大されるとともに、コリメータレンズ126に入射することで平行光とされる。さらに、物体光学系においては、コリメータレンズ126を介して透過型液晶表示器130に入射された物体光L2が、この透過型液晶表示器130に表示された要素ホログラム画像に応じて画像変調されるとともに、投影レンズ127を介してシリンドリカルレンズ128へと入射される。そして、物体光学系は、シャッタ機構122が開放動作されている間、画像変調された物体光L2をマスク129の開口部を介してホログラム用記録媒体101に入射させ、要素ホログラム画像に対応してこれを露光記録する。
【0186】
さらに、印刷部113は、参照光学系として、スペーシャルフィルタ131、コリメータレンズ132及びミラー133を有し、これらの各光学部品を光軸に沿ってその入力側から順次配列させている。
【0187】
スペーシャルフィルタ131は、上述した物体光学系におけるスペーシャルフィルタ125とは異なり、例えばシリンドリカルレンズとスリットとが組み合わされて構成され、ハーフミラー123によって反射分割された参照光L3を所定幅、具体的には、透過型液晶表示器130の表示面幅に対応して1次元方向に拡大させる。
【0188】
コリメータレンズ132は、スペーシャルフィルタ131によって拡大された参照光L3を平行光化する。
【0189】
ミラー133は、参照光L3を反射させてホログラム用記録媒体101の後方へと導光して入射させる。
【0190】
このような光学系を備える印刷部113は、ハーフミラー123によって分割された物体光L2が通過する光学系である物体光学系と、参照光L3が通過する光学系である参照光学系との光路長がほぼ同一に構成されている。したがって、印刷部113は、物体光L2と参照光L3との干渉性の向上が図られて、より鮮明な再生像が得られるホログラフィックステレオグラムを作製することができる。
【0191】
さらに、印刷出力装置80は、ホログラム用記録媒体101を図28(B)中矢印aで示す方向へと1要素ホログラム分だけ間欠送りする記録媒体送り機構134を備える。
【0192】
記録媒体送り機構134は、制御用コンピュータ112から供給される駆動信号CS2に基づいて、ホログラム用記録媒体101を間欠的に走行駆動する。また、印刷出力装置80は、この記録媒体送り機構134の動作に連動して制御用コンピュータ112から供給される制御信号CS1に基づいて、上述したシャッタ機構122が動作されてレーザ光L1の光路を開放する。
【0193】
このような印刷出力装置80は、1要素画像分の露光記録終了毎に制御用コンピュータ112から1要素ホログラムに対応した駆動信号CS2が記録媒体送り機構134に対して供給されることにより、ホログラム用記録媒体101を1要素ホログラムに対応した量だけ走行路に沿って走行駆動させ、マスク129の開口部に未露光部位を対応させて停止させる。なお、印刷出力装置80は、ホログラム用記録媒体101の走行動作に伴って当該ホログラム用記録媒体101に生じた振動が速やかに停止されるように構成される。ここで、ホログラム用記録媒体101は、長尺状の感光フィルムからなり、図示しないが、例えば全体が遮光状態に保持されたフィルムカートリッジの内部に回転自在に設けられた供給ロールに巻回されている。ホログラム用記録媒体101は、このフィルムカートリッジが印刷出力装置80に装填されると、印刷出力装置80の内部に繰り出され、記録媒体送り機構134によって走行路を走行駆動させられる。
【0194】
印刷出力装置80は、この状態でシャッタ機構122が開放動作されてホログラム用記録媒体101に対してその表裏面から画像変調された物体光L2と参照光L3とを入射させ、要素ホログラム画像に対応した干渉縞を露光記録する。印刷出力装置80は、1要素画像の露光記録が終了すると制御用コンピュータ112から記録媒体送り機構134に対して駆動信号CS2が供給され、ホログラム用記録媒体101を速やかに所定量だけ走行駆動させ停止させる。
【0195】
さらに、印刷出力装置80は、図示しない定着処理部により、ホログラム用記録媒体101に対する紫外線の照射処理と、ホログラム用記録媒体101に対する所定温度での加熱処理とからなる定着処理を行い、ホログラム用記録媒体101に対して露光記録されたホログラフィックステレオグラム画像を定着させる。印刷出力装置80は、定着処理が施されたホログラム用記録媒体101を、ホログラフィックステレオグラム画像毎に所定の大きさに順次切り抜き、1枚のホログラフィックステレオグラムからなる印刷物PRTとして外部に排出する。
【0196】
印刷出力装置80は、以下順次この動作を行うことにより、長尺状のホログラム用記録媒体101に対して、複数のホログラフィックステレオグラム画像を順次露光記録し、1枚のホログラフィックステレオグラム画像が露光記録されたホログラフィックステレオグラムからなる印刷物PRTを作製する。
【0197】
印刷出力装置80は、ホログラフィックステレオグラムからなる印刷物PRTを作製する場合には、このような光学系等を有する構成により、商品としての印刷物PRTを作製することができる。
【0198】
つぎに、商品としてのデータDATの例として、3次元モデルデータの作製について説明する。
【0199】
商品受注システムにおいては、例えば図29に示すように、撮影機能を有する機器DV,DV,DV,・・・,DVを用いて被写体OBを撮影することによって元画像データOIDを生成することができるが、これらの機器DV,DV,DV,・・・,DVのそれぞれが、例えば複数の衛星SLから受信した信号等に基づいて自己の位置を測定することができる機能を有する場合には、上述したように、品質判定・画像処理サーバ40によって被写体OBの3次元形状を算出し、これをレンダリングして3次元モデルデータとして作製することができる。
【0200】
このような撮影形態の場合には、スレーブとなる機器DV,DV,DV,・・・,DVの撮影タイミングの同期をとることが重要となるが、商品受注システムにおいては、上述したように、機器DV,DV,DV,・・・,DV以外に、これらの機器DV,DV,DV,・・・,DVと有線又は無線によって接続されたマスタとなる機器DVを設け、この機器DVによって機器DV,DV,DV,・・・,DVの撮影タイミングを統括的に制御することにより、これらの機器DV,DV,DV,・・・,DVの撮影タイミングを同期させる。ここで、マスタとなる機器DVは、機器DV,DV,DV,・・・,DVの制御のみに従事するものであってもよいが、撮影機能を有する機器である場合には、スレーブとなる機器DV,DV,DV,・・・,DVと同様に撮影に参加するようにしてもよい。
【0201】
商品受注システムにおいては、機器DV,DV,DV,・・・,DVのそれぞれによって撮影されて得られた元画像データOID,OID,OID,・・・,OIDは、それぞれ、個別の識別情報が付された状態で機器DVに送信され、機器DV,DV,DV,・・・,DVのそれぞれの位置データとともに、一括的に注文受付サーバ20に送信される。
【0202】
商品受注システムにおいては、このような複数の機器DV,DV,DV,・・・,DVのそれぞれによって得られた元画像データOID,OID,OID,・・・,OIDのそれぞれに付された識別情報と、一連の撮影を識別する情報であって元画像データOID,OID,OID,・・・,OIDには共通の情報である識別情報とを用いて、元画像データOID,OID,OID,・・・,OIDと、これらに対応する位置データとの管理が行われる。具体的には、商品受注システムにおいては、先に図9に示したような情報が、画像管理サーバ50における管理データベース部52に保存されることにより、元画像データOID,OID,OID,・・・,OIDと、これらに対応する位置データとが管理される。商品受注システムにおいては、品質判定・画像処理サーバ40によって画像管理サーバ50に保存されたこのようなデータベースを参照することにより、元画像データOID,OID,OID,・・・,OIDと、これらに対応する位置データとを正確に対応付け、被写体OBの3次元形状を算出することができる。
【0203】
また、商品受注システムにおいては、被写体OB自身も、自己の位置を測定することができる機器を所持している場合には、この被写体OBの位置データも機器DVに送信され、機器DVによって注文受付サーバ20に送信されることになる。これにより、商品受注システムにおいては、より正確な3次元形状を算出することができる。
【0204】
なお、商品受注システムにおいては、衛星SLを利用して機器DV,DV,DV,・・・,DVや機器DV、さらには被写体OBの位置を測定する手法としては、米国における上述したGPSシステムの他、旧ソ連邦におけるGLONASS(Global Navigation Satellites System)や、欧州を中心として開発が進められているGALILEOといったものを適用することができる。また、商品受注システムにおいては、機器DV,DV,DV,・・・,DVや機器DV、さらには被写体OBの位置を測定する手法としては、衛星SLを利用するものに限らず、衛星SLを利用しないその他の手法であっても適用することができるのは勿論である。
【0205】
また、商品受注システムにおいては、機器DV,DV,DV,・・・,DVが、それぞれ、ジャイロ等の方向を測定することができる機能を有している場合には、レンズの向きを測定することによって撮影方向を示す撮影方向データも取得することができる。この場合、商品受注システムにおいては、位置データのみならず撮影方向データをも、元画像データOID,OID,OID,・・・,OIDと対応付けて注文受付サーバ20に送信され、画像管理サーバ50によって管理されることになる。
【0206】
以上説明したように、本発明の実施の形態として示す商品受注システムにおいては、印刷物PRTやデータDATといったユーザが要求する商品の作製に用いる元画像データOIDが当該商品の作製に適したものであるか否かを品質判定・画像処理サーバ40によって迅速に判定し、判定結果に応じた各種処理を行ったり、元画像データOIDの再生成の必要性をユーザに通知したりすることができることから、専用の撮影装置によって撮影された画像のみならず、ユーザが任意に撮影又は作成した画像であっても、これに基づいて印刷物やデータといった商品を高品質に作製することができ、ユーザ及びサービスの事業者の双方に優れた利便を提供することができる。
【0207】
また、商品受注システムにおいては、元画像データOIDが当該商品の作製に適したものであるか否かを品質判定・画像処理サーバ40によって迅速に判定することにより、必要であれば元画像データOIDの再生成の必要性をユーザに迅速に通知することができることから、最初の撮影に極めて近い環境での元画像データOIDの再撮影といった処理を容易に実現することができる。
【0208】
さらに、商品受注システムにおいては、ユーザ端末10によって生成した元画像データOIDをネットワークを介してサーバ側に送信し、品質判定・画像処理サーバ40によって品質判定を行うことにより、ユーザ端末10のハードウェア及び/又はソフトウェアの負荷を軽減することができる。
【0209】
さらにまた、商品受注システムにおいては、先に図6又は図29に示したように、複数の機器DV,DV,DV,・・・,DVを相互に連携動作させることができることから、多視点画像からなる元画像データOID,OID,OID,・・・,OIDを容易に生成することができる。また、商品受注システムにおいては、このように複数の機器DV,DV,DV,・・・,DVによって分散されて撮影された元画像データOID,OID,OID,・・・,OIDを画像管理サーバ50によって統括的に管理することにより、高品質の商品を作製することに寄与することができるとともに、例えば撮影距離や撮影方向といったホログラフィックステレオグラム等の印刷物PRTの作製に必要となる各種パラメータの高精度な推定が可能となる。
【0210】
また、商品受注システムにおいては、このような撮影形態によって生成された元画像データOID,OID,OID,・・・,OIDを用いることにより、被写体OBの3次元形状を復元することができる。これにより、商品受注システムにおいては、3次元モデルデータを作製するのみならず、1度の撮影によって任意の視点からの再生像が得られるホログラフィックステレオグラム等の印刷物PRTを作製することも可能となる。
【0211】
特に、商品受注システムにおいては、3次元モデルデータを商品として作製することにより、例えば友人同士の連携による撮影行為自体がある種の嗜好感覚で行うことが可能である上、この嗜好感覚に応じて撮影した元画像データOID,OID,OID,・・・,OIDから再構築される3次元のキャラクタモデル付きメール等を、撮影現場を共有したグループ内で互いに送受信するといったアプリケーションを展開することが可能となり、ホログラフィックステレオグラム等の印刷物PRTやアニメーションデータ等のデータDAT以外にも、新たなエンターテイメントの創出が可能となる。
【0212】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではない。例えば、上述した実施の形態では、ユーザ端末10によって生成した元画像データOIDの品質判定をサーバ側が行うものとして説明したが、本発明は、元画像データOIDを生成したユーザ端末10によって品質判定を行うようにしてもよい。
【0213】
すなわち、商品受注システムにおいては、ユーザ端末10が撮影機能を有する携帯電話機等である場合には、品質判定を行う機能をファームウェアとして実装し、ユーザ端末10がパーソナルコンピュータ等である場合には、品質判定を行う機能をソフトウェアとして実装することにより、元画像データOIDの品質判定を行うことができる。このとき、商品受注システムにおいては、このようなユーザ端末10によって品質判定を行うためにファームウェア又はソフトウェアを所定の記録媒体に記録した上で頒布するようにしてもよく、又はサーバ側から任意にダウンロードすることにより、ユーザ端末10に最新の品質判定機能を実装することができる。
【0214】
このように、商品受注システムにおいては、ユーザ端末10によって元画像データOIDの品質を判定し、この判定結果を示す情報を元画像データOIDとともにサーバ側にアップロードすることにより、サーバ側の処理を軽減することができる。
【0215】
また、上述した実施の形態では、注視点データ等の要求データをサーバ側に送信することにより、この要求データに応じた画像処理を品質判定・画像処理サーバ40によって行うものとして説明したが、本発明は、このような画像処理までもユーザ端末10によって行うようにしてもよい。この場合、ユーザ端末10は、例えば動き補正処理を施した場合には、元画像データOIDと動き補正量との組み合わせ、動き補正処理を施して得られる処理済み画像データのみ、又は元画像データOIDと処理済み画像データと動き補正量との組み合わせを、サーバ側にアップロードすることになる。
【0216】
さらに、上述した実施の形態では、品質判定・画像処理サーバ40によって画像処理が施された画像データを一旦画像蓄積サーバ60に供給して蓄積し、印刷物PRTやデータDATとしての商品を作製する際に、改めて画像蓄積サーバ60から画像データを読み出すものとして説明したが、本発明は、品質判定・画像処理サーバ40と画像蓄積サーバ60との間でのデータのやり取りとしては、以下のようなバリエーションを含むものである。
【0217】
まず、第1のバリエーションとしては、画像蓄積サーバ60に蓄積された元画像データOIDを品質判定・画像処理サーバ40によって読み出して画像処理を施し、得られた処理済みの画像データを印刷出力装置80に供給するといったように、そのまま商品の作製に用いるとともに、得られた処理済みの画像データを画像蓄積サーバ60に蓄積するものがある。
【0218】
また、第2のバリエーションとしては、画像蓄積サーバ60に蓄積された元画像データOIDを品質判定・画像処理サーバ40によって読み出して画像処理を施し、得られた処理済みの画像データを印刷出力装置80に供給するといったように、そのまま商品の作製に用いるとともに、得られた処理済みの画像データは消去し、画像処理に用いたパラメータを元画像データOIDとともに画像蓄積サーバ60に蓄積するものがある。
【0219】
さらに、第3のバリエーションとしては、上述した実施の形態と同様に、画像蓄積サーバ60に蓄積された元画像データOIDを品質判定・画像処理サーバ40によって読み出して画像処理を施し、得られた処理済みの画像データを画像蓄積サーバ60に蓄積した後、この画像蓄積サーバ60から画像データを印刷出力装置80に供給するものがある。
【0220】
このように、商品受注システムにおいては、元画像データOIDと画像処理に用いたパラメータとの組み合わせ、又は元画像データOIDと処理済みの画像データとの組み合わせを、画像蓄積サーバ60に蓄積することにより、商品の再注文の要求があった場合等においても、要求された商品に応じた画像処理を施したり、要求された商品に応じた処理済みの画像データを読み出したりすることが容易となる。
【0221】
さらにまた、本発明は、先に図3、図5又は図6に示した撮影形態で用いる機器DVのファインダー又はファインダーに相当する表示デバイス上に、ホログラフィックステレオグラムといった印刷物やアニメーションデータといったデータの作製を高品質に行うのに適した視差画像や擬似視差画像を撮影するための補助となるマーカを表示するようにしてもよい。具体的には、機器DVは、例えば図30に示すように、ファインダーFD上で被写体OBの中のある1点を固定するために目安となるマーカMKを表示し、撮影者が表示されたマーカMKに被写体OBを合わせた段階で所定の操作を行うことにより、ファインダーFD上での被写体OBとマーカMKとの位置関係を固定するロック状態へと移行する。機器DVは、搭載されるソフトウェアによってマーカMKの位置を認識し、これに応じて、当該機器DVにおける所定のメカ機構に対して追従指令を与えることにより、ロック状態へと移行する。なお、同図においては、1点のマーカMKをファインダーFDに表示している様子を示しているが、マーカMKとしては、1点ではなく、複数点を設けてよく、また、例えば被写体が人物であるものと限定されれば、ダーツの的のように人物の輪郭を模式的に形取ったものをマーカMKとして表示するようにしてもよい。これにより、機器DVにおいては、手ぶれ等の影響を大幅に低減することができ、視差画像や擬似視差画像を容易に撮影することが可能となる。
【0222】
また、上述した実施の形態では、商品としての印刷物PRTの例として、ホログラフィックステレオグラムやレンチキュラ写真を中心に説明してきたが、本発明は、冒頭にも記載したように、2次元写真からなる印刷物PRTを商品として提供することもできる。この場合、高品質な2次元写真を得るために必要となる画像処理としては、上述したように、明るさ補正や逆光補正等が挙げられる。
【0223】
このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもない。
【0224】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明にかかる商品受注システムは、ユーザが要求する商品の作製の元となる画像データである元画像データを生成する端末と、この端末と所定のネットワークを介して接続され、端末から送信された元画像データに基づく商品の注文を受け付ける注文受付装置と、この注文受付装置と所定のネットワークを介して接続され、元画像データが、作製する商品に適した品質であるか否かを判定し、この判定結果に応じて、元画像データの品質が商品に適したものとなるように所定の画像処理を施す画像処理装置と、この画像処理装置と所定のネットワークを介して接続され、画像処理装置によって画像処理が施されて得られた画像データに基づいて作製された最終出荷物としての商品を出荷する出荷装置とを備える。
【0225】
したがって、本発明にかかる商品受注システムは、端末によって生成されて送信された元画像データの品質を画像処理装置によって判定し、この判定結果に応じて元画像データの品質が商品に適したものとなるように所定の画像処理を施して得られた画像データに基づいて作製された商品を出荷装置によって出荷することにより、専用の撮影装置によって生成した画像のみならず、ユーザが任意に生成した画像であっても、これに基づいて商品を高品質に作製することができ、ユーザ及びサービスの事業者の双方に優れた利便を提供することができる。
【0226】
また、本発明にかかる商品受注方法は、ユーザが要求する商品の作製の元となる画像データである元画像データをユーザが所持する端末によって生成し、端末と所定のネットワークを介して接続された注文受付装置により、端末から送信された元画像データに基づく商品の注文を受け付け、注文受付装置と所定のネットワークを介して接続された画像処理装置により、元画像データが、作製する商品に適した品質であるか否かを判定し、この判定結果に応じて、元画像データが品質となるように所定の画像処理を施し、画像処理装置と所定のネットワークを介して接続された出荷装置により、画像処理装置によって画像処理が施されて得られた画像データに基づいて作製された最終出荷物としての商品を出荷する。
【0227】
したがって、本発明にかかる商品受注方法は、端末によって生成されて送信された元画像データの品質を画像処理装置によって判定し、この判定結果に応じて元画像データの品質が商品に適したものとなるように所定の画像処理を施して得られた画像データに基づいて作製された商品を出荷することにより、専用の撮影装置によって生成した画像のみならず、ユーザが任意に生成した画像であっても、これに基づいて商品を高品質に作製することが可能となり、ユーザ及びサービスの事業者の双方に優れた利便を提供することが可能となる。
【0228】
さらに、本発明にかかる商品受注システムは、ユーザが要求する商品の作製の元となる画像データである元画像データを生成し、元画像データが、作製する商品に適した品質であるか否かを判定する端末と、この端末と所定のネットワークを介して接続され、端末による判定結果を示す情報とともに端末から送信された元画像データに基づく商品の注文を受け付ける注文受付装置と、この注文受付装置と所定のネットワークを介して接続され、端末から送信された判定結果を示す情報に応じて、元画像データが品質となるように所定の画像処理を施す画像処理装置と、この画像処理装置と所定のネットワークを介して接続され、画像処理装置によって画像処理が施されて得られた画像データに基づいて作製された最終出荷物としての商品を出荷する出荷装置とを備える。
【0229】
したがって、本発明にかかる商品受注システムは、端末によって生成された元画像データの品質を当該端末によって判定し、この判定結果に応じて元画像データの品質が商品に適したものとなるように画像処理装置によって所定の画像処理を施して得られた画像データに基づいて作製された商品を出荷装置によって出荷することにより、専用の撮影装置によって生成した画像のみならず、ユーザが任意に生成した画像であっても、これに基づいて商品を高品質に作製することができ、ユーザ及びサービスの事業者の双方に優れた利便を提供することができる。
【0230】
さらにまた、本発明にかかる商品受注方法は、ユーザが要求する商品の作製の元となる画像データである元画像データをユーザが所持する端末によって生成し、元画像データが、作製する商品に適した品質であるか否かを端末によって判定し、端末と所定のネットワークを介して接続された注文受付装置により、端末による判定結果を示す情報とともに端末から送信された元画像データに基づく商品の注文を受け付け、注文受付装置と所定のネットワークを介して接続された画像処理装置により、端末から送信された判定結果を示す情報に応じて、元画像データが品質となるように所定の画像処理を施し、画像処理装置と所定のネットワークを介して接続された出荷装置により、画像処理装置によって画像処理が施されて得られた画像データに基づいて作製された最終出荷物としての商品を出荷する。
【0231】
したがって、本発明にかかる商品受注方法は、端末によって生成された元画像データの品質を当該端末によって判定し、この判定結果に応じて元画像データの品質が商品に適したものとなるように画像処理装置によって所定の画像処理を施して得られた画像データに基づいて作製された商品を出荷することにより、専用の撮影装置によって生成した画像のみならず、ユーザが任意に生成した画像であっても、これに基づいて商品を高品質に作製することが可能となり、ユーザ及びサービスの事業者の双方に優れた利便を提供することが可能となる。
【0232】
また、本発明にかかる商品受注システムは、ユーザが要求する商品の作製の元となる画像データである元画像データを生成し、元画像データが、作製する商品に適した品質であるか否かを判定するとともに、この判定結果に応じて、元画像データが品質となるように所定の画像処理を施す端末と、この端末と所定のネットワークを介して接続され、端末によって画像処理が施されて送信された画像データに基づく商品の注文を受け付ける注文受付装置と、この注文受付装置と所定のネットワークを介して接続され、端末から送信された画像データに基づいて作製された最終出荷物としての商品を出荷する出荷装置とを備える。
【0233】
したがって、本発明にかかる商品受注システムは、端末によって生成された元画像データの品質を当該端末によって判定するとともに、この判定結果に応じて元画像データの品質が商品に適したものとなるように当該端末によって所定の画像処理を施して得られた画像データを注文受付装置に送信し、この画像データに基づいて作製された商品を出荷装置によって出荷することにより、専用の撮影装置によって生成した画像のみならず、ユーザが任意に生成した画像であっても、これに基づいて商品を高品質に作製することができ、ユーザ及びサービスの事業者の双方に優れた利便を提供することができる。
【0234】
さらに、本発明にかかる商品受注方法は、ユーザが要求する商品の作製の元となる画像データである元画像データをユーザが所持する端末によって生成し、元画像データが、作製する商品に適した品質であるか否かを端末によって判定するとともに、この判定結果に応じて、元画像データが品質となるように所定の画像処理を端末によって施し、端末と所定のネットワークを介して接続された注文受付装置により、端末によって画像処理が施されて送信された画像データに基づく商品の注文を受け付け、注文受付装置と所定のネットワークを介して接続された出荷装置により、端末から送信された画像データに基づいて作製された最終出荷物としての商品を出荷する。
【0235】
したがって、本発明にかかる商品受注方法は、端末によって生成された元画像データの品質を当該端末によって判定するとともに、この判定結果に応じて元画像データの品質が商品に適したものとなるように当該端末によって所定の画像処理を施して得られた画像データを注文受付装置に送信し、この画像データに基づいて作製された商品を出荷することにより、専用の撮影装置によって生成した画像のみならず、ユーザが任意に生成した画像であっても、これに基づいて商品を高品質に作製することが可能となり、ユーザ及びサービスの事業者の双方に優れた利便を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として示す商品受注システムの構成を説明するブロック図である。
【図2】同商品受注システムが備えるユーザ端末が有する撮影部の具体例を説明する図であって、カメラが被写体に対して直線状に移動しながら連続撮影を行う専用の撮影装置を用いた撮影形態を説明する図である。
【図3】同商品受注システムが備えるユーザ端末における撮影部の具体例を説明する図であって、撮影機能を有する機器を被写体に対して曲線状や直線状に移動させながら連続又は間歇撮影を行う撮影形態を説明する図である。
【図4】図3に示す撮影機能を有する機器の具体例としての携帯電話機の外観を説明する図であって、(A)は、同携帯電話機の正面図であり、(B)は、同携帯電話機の背面図である。
【図5】同商品受注システムが備えるユーザ端末における撮影部の具体例を説明する図であって、被写体を回転させながら固定された撮影機能を有する機器によって連続又は間歇撮影を行う撮影形態を説明する図である。
【図6】同商品受注システムが備えるユーザ端末における撮影部の具体例を説明する図であって、撮影機能を有する機器を複数台用意し、固定されたこれらの機器の撮影タイミングを同期させて同時撮影を行う撮影形態を説明する図である。
【図7】同商品受注システムが備える注文受付サーバが有する注文データベース部に保存される注文の受付に関する各種情報を説明する図である。
【図8】同商品受注システムが備える受注サーバが有する受注データベース部に保存される受注に関する各種情報を説明する図である。
【図9】同商品受注システムが備える画像管理サーバが有する管理データベース部に保存される画像データの管理に関する各種情報を説明する図である。
【図10】同商品受注システムが備える画像蓄積サーバが有する画像データベース部に保存される画像データに関する各種情報を説明する図である。
【図11】同商品受注システムが備える課金・決済サーバが有する課金データベース部に保存される課金及び決済に関する各種情報を説明する図である。
【図12】同商品受注システムにおける各装置間で受け渡される情報を説明するための図である。
【図13】同商品受注システムにおける一連の処理工程を説明する図であって、元画像データに基づいて作製される商品を注文するプロセスのうち、接続及びユーザ照会工程と受付、画像処理及び受付内容確認工程とを説明する図である。
【図14】同商品受注システムにおける一連の処理工程を説明する図であって、元画像データに基づいて作製される商品を注文するプロセスのうち、支払確認及び受注工程と印刷物としての商品についての出荷工程とを説明する図である。
【図15】同商品受注システムにおける一連の処理工程を説明する図であって、元画像データに基づいて作製される商品を注文するプロセスのうち、データとしての商品についての出荷工程を説明する図である。
【図16】動き補正処理について説明するための図であって、被写体の中のある1点を注視点として固定しつつ、当該被写体の周囲を回り込むようにカメラを略円弧状に移動させて撮影する撮影形態を説明する図である。
【図17】図16に示す撮影形態によって得られた元画像データを構成するフレームの一部を説明する図である。
【図18】図16に示す撮影形態によって得られた元画像データを構成するフレームのうち、被写体を正面から撮影して得られたフレームにおける注視点の位置を原点として、その前後60フレームずつについて、各フレームにおける注視点の移動量を求めた結果を説明する図である。
【図19】図16に示す撮影形態によって得られた元画像データに対して動き補正処理を施して得られる画像データを構成するフレームの一部を説明する図である。
【図20】動き補正処理について説明するための図であって、図19に示す画像データと同様の画像データを得るための撮影形態を説明する図である。
【図21】動き補正処理について説明するための図であり、カメラを固定した状態で、被写体が自らの動作で振り返りつつ、時間的な変化のある動作を行っている状況を撮影する撮影形態を説明する図であって、(A)は、カメラの向きに対して被写体が正面を向いていく様子を説明する図であり、(B)は、カメラの向きに対して被写体が正面を向いている様子を説明する図であり、(C)は、カメラの向きに対して被写体が正面から離れていく様子を説明する図である。
【図22】図21に示す撮影形態によって得られた元画像データを構成するフレームの一部を説明する図である。
【図23】図21に示す撮影形態によって得られた元画像データを構成するフレームのうち、被写体を正面から撮影して得られたフレームにおける注視点の位置を原点として、その前後30フレームずつについて、各フレームにおける注視点の移動量を求めた結果を説明する図である。
【図24】図23に示す注視点の移動量に基づいて動き補正量を算出した結果を説明する図である。
【図25】図21に示す撮影形態によって得られた元画像データに対して動き補正処理を施して得られる画像データを構成するフレームの一部を説明する図である。
【図26】動き補正処理について説明するための図であり、図25に示す画像データと同様の画像データを得るための撮影形態を説明する図であって、(A)は、カメラの向きに対して被写体が正面を向いていく様子を説明する図であり、(B)は、カメラの向きに対して被写体が正面を向いている様子を説明する図であり、(C)は、カメラの向きに対して被写体が正面から離れていく様子を説明する図である。
【図27】同商品受注システムが備える印刷出力装置の具体例として、ホログラフィックステレオグラムからなる印刷物を作製する印刷出力装置の全体構成を説明する図である。
【図28】同印刷出力装置が有する印刷部を説明する図であって、(A)は、同印刷部の正面図であり、(B)は、同印刷部の平面図である。
【図29】被写体の3次元モデルデータの作製について説明するための図であって、図6に示す撮影形態と同様の撮影形態を説明する図である。
【図30】撮影機能を有する機器の外観を説明する図であって、ファインダー上で被写体の中のある1点を固定するためにマーカを表示している様子を説明する図である。
【符号の説明】
10 ユーザ端末、 11 撮影部、 12 ユーザコンピュータ部、 20注文受付サーバ、 21 注文コンピュータ部、 22 注文データベース部、 30 受注サーバ、 31 受注コンピュータ部、 32 受注データベース部、 40 品質判定・画像処理サーバ、 41 判定・処理コンピュータ部、 50 画像管理サーバ、 51 管理コンピュータ部、 52 管理データベース部、 60 画像蓄積サーバ、 61 画像コンピュータ部、 62 画像データベース部、 70 課金・決済サーバ、 71 課金コンピュータ部、72 課金データベース部、 80 印刷出力装置、 81 出力コンピュータ部、 82 印刷出力部、 90 出荷端末、 91 出荷コンピュータ部、CM カメラ、撮影部材、 DAT データ、 DP 表示画面、 DV,DV,DV,DV,・・・,DV,DV 機器、 FD ファインダー、 MK マーカ、 OB 被写体、 OD 注文データ、 OID,OID,OID,OID,・・・,OID 元画像データ、 PRT 印刷物、ROD 受注データ、 SL 衛星、 ST 被写体台

Claims (47)

  1. ユーザが要求する商品としての立体表示印刷物の作製の元となる複数フレームで構成される画像データである元画像データを生成する端末と、
    上記端末と所定のネットワークを介して接続され、上記端末から送信された上記元画像データに基づく上記立体表示印刷物の注文を受け付ける注文受付装置と、
    上記注文受付装置と所定のネットワークを介して接続され、上記元画像データが、作製する上記立体表示印刷物に適した品質であるか否かを判定し、この判定結果に応じて、上記元画像データの品質が上記立体表示印刷物に適したものとなるように所定の画像処理を施す画像処理装置と、
    上記画像処理装置と所定のネットワークを介して接続され、上記画像処理装置によって画像処理が施されて得られた画像データに基づいて作製された最終出荷物としての上記立体表示印刷物を出荷する出荷装置とを備え
    上記画像処理装置による画像処理は、上記複数フレームにおける被写体の中の任意の1点を注視点として設定し、設定した注視点の移動に基づいた補正処理を行い、補正処理された画像データを、視認する方向によって視認される画像が変化する立体表示印刷物として印刷可能な画像データに変換する変換処理とを行うこと
    を特徴とする商品受注システム。
  2. 上記画像処理装置は、画像処理を施すことができないほど上記元画像データの品質が不十分であるものと判定した場合には、上記元画像データの再生成の必要がある旨を、上記端末に通知すること
    を特徴とする請求項1記載の商品受注システム。
  3. 上記画像処理装置は、画像処理を施して得られた画像データを上記商品のプレビュー画像データとして上記端末に送信すること
    を特徴とする請求項1記載の商品受注システム。
  4. 上記端末は、少なくとも画像データを含む各種情報を表示する表示手段を有し、
    上記端末は、上記画像処理装置から送信された上記画像データを上記表示手段に表示すること
    を特徴とする請求項3記載の商品受注システム。
  5. 上記端末と所定のネットワークを介して接続され、上記プレビュー画像データに基づいて最終的に注文された上記商品に対する課金及び決済を行う課金及び決済装置と、
    上記注文受付装置と所定のネットワークを介して接続され、上記課金及び決済装置によって課金及び決済が行われるのに応じて、上記端末によって上記注文受付装置に注文された上記商品の出荷を受注する受注装置とを備えること
    を特徴とする請求項3記載の商品受注システム。
  6. 上記画像処理装置と所定のネットワークを介して接続され、少なくとも上記元画像データを含む画像データを蓄積する画像蓄積装置を備えること
    を特徴とする請求項5記載の商品受注システム。
  7. 上記画像処理装置は、上記プレビュー画像データとして生成した上記画像データに基づいて上記商品としてのデータを作製すること
    を特徴とする請求項5記載の商品受注システム。
  8. 上記端末は、被写体に対して移動させながら連続撮影を行うことによって上記元画像データを生成する専用の撮影装置からなる撮影手段を有すること
    を特徴とする請求項1記載の商品受注システム。
  9. 上記端末は、撮影機能を有する機器であること
    を特徴とする請求項1記載の商品受注システム。
  10. 上記撮影機能を有する機器は、携帯端末機であること
    を特徴とする請求項9記載の商品受注システム。
  11. 上記端末は、上記撮影機能を有する機器を被写体に対して移動させながら連続又は間歇撮影を行うことによって上記元画像データを生成すること
    を特徴とする請求項9記載の商品受注システム。
  12. 上記端末は、被写体を回転させながら固定された上記撮影機能を有する機器によって連続又は間歇撮影を行うことによって上記元画像データを生成すること
    を特徴とする請求項9記載の商品受注システム。
  13. 上記端末は、上記撮影機能を有する機器を複数台用意し、固定された複数の上記撮影機能を有する機器の撮影タイミングを同期させて同時撮影を行うことによって上記元画像データを生成すること
    を特徴とする請求項9記載の商品受注システム。
  14. 上記画像処理装置は、複数の上記撮影機能を有する機器によって撮影された上記元画像データに基づいて、被写体の3次元形状を算出し、上記立体表示印刷物を得るための3次元モデルデータを作製すること
    を特徴とする請求項13記載の商品受注システム。
  15. 上記撮影機能を有する機器は、自己の位置を測定する機能を有するものであり、
    上記端末は、測定した位置データを上記元画像データに付随させて上記注文受付装置に送信すること
    を特徴とする請求項9記載の商品受注システム。
  16. 上記撮影機能を有する機器は、自己が向いている方向を測定する機能を有するものであり、
    上記端末は、測定した撮影方向データを上記元画像データに付随させて上記注文受付装置に送信すること
    を特徴とする請求項9記載の商品受注システム。
  17. 上記画像処理装置と所定のネットワークを介して接続され、上記撮影機能を有する機器によって撮影された上記元画像データと上記撮影方向データとを対応付けて管理する画像管理装置を備えること
    を特徴とする請求項16記載の商品受注システム。
  18. 上記撮影機能を有する機器は、撮影しようとする被写体を表示する表示手段を有し、
    上記表示手段には、当該表示手段上で上記被写体の中の任意の点を固定するための目安となるマーカが表示されること
    を特徴とする請求項9記載の商品受注システム。
  19. 上記撮影機能を有する機器は、上記被写体が上記表示手段に表示された上記マーカに合わせられた段階で所定のロック操作によって上記被写体と上記マーカとの位置関係を固定すること
    を特徴とする請求項18記載の商品受注システム。
  20. 上記画像処理装置は、上記元画像データに対する画像処理として明るさ補正及び/又は逆光補正を施すこと
    を特徴とする請求項1記載の商品受注システム。
  21. 上記画像処理装置での注視点の移動量に基づいた補正処理は、上記元画像データを構成する各フレーム間で上記注視点が同じ画素位置に保つように、上記注視点に基づいて動き補正処理を施すこと
    を特徴とする請求項1記載の商品受注システム。
  22. 上記画像処理装置は、上記元画像データを構成する各フレームについて、上記注視点の移動量を算出し、上記移動量に基づいて動き補正処理を施すこと
    を特徴とする請求項21記載の商品受注システム。
  23. 上記ユーザ端末は、上記ユーザによって設定された上記注視点を示す注視点データを上記注文受付装置を介して上記画像処理装置に送信すること
    を特徴とする請求項21記載の商品受注システム。
  24. 上記元画像データは、撮影又は作成されて得られた静止画像又は動画像画像データであること
    を特徴とする請求項1記載の商品受注システム。
  25. ユーザが要求する商品としての立体表示印刷物の作製の元となる複数フレームで構成される画像データである元画像データを上記ユーザが所持する端末によって生成し、
    上記端末と所定のネットワークを介して接続された注文受付装置により、上記端末から送信された上記元画像データに基づく上記立体表示印刷物の注文を受け付け、
    上記注文受付装置と所定のネットワークを介して接続された画像処理装置により、上記元画像データが、作製する上記立体表示印刷物に適した品質であるか否かを判定し、この判定結果に応じて、上記元画像データが上記立体表示印刷物となるように、上記複数フレームにおける被写体の中の任意の1点を注視点として設定し、設定した注視点の移動に基づいた補正処理を行い、補正処理された画像データを、視認する方向によって視認される画像が変化する立体表示印刷物として印刷可能な画像データに変換する変換処理を施し、
    上記画像処理装置と所定のネットワークを介して接続された出荷装置により、上記画像処理装置によって処理が施されて得られた画像データに基づいて作製された最終出荷物としての上記視差画像印刷物を出荷すること
    を特徴とする商品受注方法。
  26. ユーザが要求する商品としての立体表示印刷物の作製の元となる複数フレームで構成される画像データである元画像データを生成し、上記元画像データが、作製する上記立体表示印刷物に適した品質であるか否かを判定する端末と、
    上記端末と所定のネットワークを介して接続され、上記端末による判定結果を示す情報とともに上記端末から送信された上記元画像データに基づく上記立体表示印刷物の注文を受け付ける注文受付装置と、
    上記注文受付装置と所定のネットワークを介して接続され、上記端末から送信された上記判定結果を示す情報に応じて、上記元画像データが上記品質となるように所定の画像処理を施す画像処理装置と、
    上記画像処理装置と所定のネットワークを介して接続され、上記画像処理装置によって画像処理が施されて得られた画像データに基づいて作製された最終出荷物としての上記立体表示印刷物を出荷する出荷装置とを備え
    上記画像処理装置による画像処理は、上記複数フレームにおける被写体の中の任意の1点を注視点として設定し、設定した注視点の移動に基づいた補正処理を行い、補正処理された画像データを、視認する方向によって視認される画像が変化する立体表示印刷物として印刷可能な画像データに変換する変換処理を行うこと
    を特徴とする商品受注システム。
  27. 上記端末は、上記画像処理装置によって画像処理を施すことができないほど上記元画像データの品質が不十分であるものと判定した場合には、上記元画像データの再生成を上記ユーザに促すこと
    を特徴とする請求項26記載の商品受注システム。
  28. 上記画像処理装置は、画像処理を施して得られた画像データを上記商品のプレビュー画像データとして上記端末に送信すること
    を特徴とする請求項26記載の商品受注システム。
  29. 上記端末は、少なくとも画像データを含む各種情報を表示する表示手段を有し、
    上記端末は、上記画像処理装置から送信された上記画像データを上記表示手段に表示すること
    を特徴とする請求項28記載の商品受注システム。
  30. 上記端末と所定のネットワークを介して接続され、上記プレビュー画像データに基づいて最終的に注文された上記商品に対する課金及び決済を行う課金及び決済装置と、
    上記注文受付装置と所定のネットワークを介して接続され、上記課金及び決済装置によって課金及び決済が行われるのに応じて、上記端末によって上記注文受付装置に注文された上記商品の出荷を受注する受注装置とを備えること
    を特徴とする請求項28記載の商品受注システム。
  31. 上記画像処理装置と所定のネットワークを介して接続され、少なくとも上記元画像データを含む画像データを蓄積する画像蓄積装置を備えること
    を特徴とする請求項30記載の商品受注システム。
  32. 上記画像処理装置は、上記プレビュー画像データとして生成した上記画像データに基づいて上記商品としての立体表示印刷物を得るデータを作製すること
    を特徴とする請求項30記載の商品受注システム。
  33. 上記データは、視差画像列データに基づいて作製されるアニメーションデータ、又は上記元画像データにおける被写体の3次元形状を復元した3次元モデルデータであること
    を特徴とする請求項32記載の商品受注システム。
  34. 上記端末は、被写体に対して移動させながら連続撮影を行うことによって上記元画像データを生成する専用の撮影装置からなる撮影手段を有すること
    を特徴とする請求項26記載の商品受注システム。
  35. 上記端末は、撮影機能を有する機器であること
    を特徴とする請求項26記載の商品受注システム。
  36. 上記端末は、被写体を回転させながら固定された上記撮影機能を有する機器によって連続又は間歇撮影を行うことによって上記元画像データを生成すること
    を特徴とする請求項35記載の商品受注システム。
  37. 上記端末は、上記撮影機能を有する機器を複数台用意し、固定された複数の上記撮影機能を有する機器の撮影タイミングを同期させて同時撮影を行うことによって上記元画像データを生成すること
    を特徴とする請求項35記載の商品受注システム。
  38. 上記撮影機能を有する機器は、自己が向いている方向を測定する機能を有するものであり、
    上記端末は、測定した撮影方向データを上記元画像データに付随させて上記注文受付装置に送信すること
    を特徴とする請求項35記載の商品受注システム。
  39. 上記画像処理装置と所定のネットワークを介して接続され、上記撮影機能を有する機器によって撮影された上記元画像データと上記撮影方向データとを対応付けて管理する画像管理装置を備えること
    を特徴とする請求項38記載の商品受注システム。
  40. 上記撮影機能を有する機器は、撮影しようとする被写体を表示する表示手段を有し、
    上記表示手段には、当該表示手段上で上記被写体の中の任意の点を固定するための目安となるマーカが表示されること
    を特徴とする請求項35記載の商品受注システム。
  41. 上記撮影機能を有する機器は、上記被写体が上記表示手段に表示された上記マーカに合わせられた段階で所定のロック操作によって上記被写体と上記マーカとの位置関係を固定すること
    を特徴とする請求項40記載の商品受注システム。
  42. 上記画像処理装置は、上記元画像データに対する画像処理として明るさ補正及び/又は逆光補正を施すこと
    を特徴とする請求項26記載の商品受注システム。
  43. 上記画像処理装置は、上記元画像データを構成する各フレームにおける被写体の中の任意の1点を注視点として設定し、上記元画像データを構成する各フレーム間で上記注視点が同じ画素位置に保つように、上記注視点に基づいて動き補正処理を施すこと
    を特徴とする請求項26記載の商品受注システム。
  44. 上記元画像データは、撮影又は作成されて得られた静止画像又は動画像画像データであること
    を特徴とする請求項26記載の商品受注システム。
  45. ユーザが要求する商品としての立体表示印刷物の作製の元となる複数フレームで構成される画像データである元画像データを上記ユーザが所持する端末によって生成し、上記元画像データが、作製する上記商品に適した品質であるか否かを上記端末によって判定し、
    上記端末と所定のネットワークを介して接続された注文受付装置により、上記端末による判定結果を示す情報とともに上記端末から送信された上記元画像データに基づく上記立体表示印刷物の注文を受け付け、
    上記注文受付装置と所定のネットワークを介して接続された画像処理装置により、上記端末から送信された上記判定結果を示す情報に応じて、上記元画像データが上記品質となるように、上記複数フレームにおける被写体の中の任意の1点を注視点として設定し、設定した注視点の移動に基づいた補正処理を行い、補正処理された画像データを、視認する方向によって視認される画像が変化する立体表示印刷物として印刷可能な画像データに変換する変換処理を施し、
    上記画像処理装置と所定のネットワークを介して接続された出荷装置により、上記画像処理装置によって処理が施されて得られた画像データに基づいて作製された最終出荷物としての上記立体表示印刷物を出荷すること
    を特徴とする商品受注方法。
  46. ユーザが要求する商品としての立体表示印刷物の作製の元となる複数フレームで構成される画像データである元画像データを生成し、上記元画像データが、作製する上記商品に適した品質であるか否かを判定するとともに、この判定結果に応じて、上記元画像データが上記品質となるように所定の画像処理を施す端末と、
    上記端末と所定のネットワークを介して接続され、上記端末によって画像処理が施されて送信された画像データに基づく上記立体表示印刷物の注文を受け付ける注文受付装置と、
    上記注文受付装置と所定のネットワークを介して接続され、上記端末から送信された上記画像データに基づいて作製された最終出荷物としての上記立体表示印刷物を出荷する出荷装置とを備え
    上記端末での上記所定の画像処理は、上記複数フレームにおける被写体の中の任意の1点を注視点として設定し、設定した注視点の移動に基づいた補正処理を行い、補正処理された画像データを、視認する方向によって視認される画像が変化する立体表示印刷物として印刷可能な画像データに変換する変換処理を行うこと
    を特徴とする商品受注システム。
  47. ユーザが要求する商品としての立体表示印刷物の作製の元となる複数フレームで構成される画像データである元画像データを上記ユーザが所持する端末によって生成し、上記元画像データが、作製する上記商品に適した品質であるか否かを上記端末によって判定するとともに、この判定結果に応じて、上記元画像データが上記品質となるように、上記複数フレームにおける被写体の中の任意の1点を注視点として設定し、設定した注視点の移動に基づいた補正処理を行い、補正処理された画像データを、視認する方向によって視認される画像が変化する立体表示印刷物として印刷可能な画像データに変換する変換処理を上記端末によって施し、
    上記端末と所定のネットワークを介して接続された注文受付装置により、上記端末によって画像処理が施されて送信された画像データに基づく上記立体表示印刷物の注文を受け付け、
    上記注文受付装置と所定のネットワークを介して接続された出荷装置により、上記端末から送信された上記画像データに基づいて作製された最終出荷物としての上記立体表示印刷物を出荷すること
    を特徴とする商品受注方法。
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