JPH1078742A - 視差画像列の生成方法 - Google Patents

視差画像列の生成方法

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JPH1078742A
JPH1078742A JP23438996A JP23438996A JPH1078742A JP H1078742 A JPH1078742 A JP H1078742A JP 23438996 A JP23438996 A JP 23438996A JP 23438996 A JP23438996 A JP 23438996A JP H1078742 A JPH1078742 A JP H1078742A
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JP
Japan
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image
images
parallactic
image sequence
parallax
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Application number
JP23438996A
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English (en)
Inventor
Akira Shirokura
明 白倉
Seijiro Tomita
誠次郎 富田
Nobuhiro Kihara
信宏 木原
Shigeyuki Baba
茂幸 馬場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Publication of JPH1078742A publication Critical patent/JPH1078742A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H1/00Holographic processes or apparatus using light, infrared or ultraviolet waves for obtaining holograms or for obtaining an image from them; Details peculiar thereto
    • G03H1/26Processes or apparatus specially adapted to produce multiple sub- holograms or to obtain images from them, e.g. multicolour technique
    • G03H1/268Holographic stereogram

Abstract

(57)【要約】 【課題】 様々な3次元画像の表示を可能とする視差画
像列の生成方法を提供する。 【解決手段】 視点の異なる複数の画像からなる視差画
像列を複数用意し、各視差画像列を構成する画像のう
ち、同じ方向からの視点に対応した画像をそれぞれ重ね
合わせて合成し、新たな視差画像列を生成する。なお、
このように生成された視差画像列は、例えば、3次元画
像を表示するホログラフィックステレオグラム等に使用
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、視点の異なる複数
の画像からなり、ホログラフィックステレオグラム等に
使用される視差画像列の生成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ホログラフィックステレオグラムは、複
数の2次元画像から3次元画像を得られるようにしたも
のであり、被写体を異なる観察点から順次撮影すること
により得られた多数の画像を原画として、これらを1枚
のホログラム用記録媒体に短冊状又はドット状の要素ホ
ログラムとして順次記録することにより作成される。
【0003】例えば、横方向のみに視差情報を持つホロ
グラフィックステレオグラムを作成する際は、図5に示
すように、先ず、被写体100を横方向の異なる観察点
から順次撮影することにより、視点が異なり横方向の視
差情報を有する複数の画像からなる視差画像列101を
得る。なお、この視差画像列は、実際に被写体100を
撮影したものでなくてもよく、例えば、コンピュータに
よって生成されたCAD(Computer Aide
d Design)画像やCG(Computer G
raphics)画像等からなるものであってもよい。
そして、この視差画像列の各画像102を、短冊状の要
素ホログラムとしてホログラム用記録媒体103に横方
向に連続するように順次記録する。これにより、横方向
に視差情報を持つホログラフィックステレオグラムが得
られる。
【0004】このホログラフィックステレオグラムで
は、横方向の異なる観察点から順次撮影することにより
得られた複数の画像の情報が、短冊状の要素ホログラム
として横方向に連続するように順次記録されているの
で、このホログラフィックステレオグラムを観察者が両
目で見たとき、その左右の目にそれぞれ写る画像は若干
異なるものとなる。これにより、観察者は視差を感じる
こととなり、3次元画像が再生されることとなる。
【0005】このようなホログラフィックステレオグラ
ムは、複数の2次元画像からなる視差画像列に基づいて
作成されるので、実際に被写体がなくても作成すること
ができる。しかも、実際に被写体がなくても作成できる
ので、実写画像だけでなく、CAD画像やCG画像等の
ようにコンピュータによって生成された画像等に基づい
て作成することもできる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来、ホログラフィッ
クステレオグラムは、1つの視差画像列だけに基づいて
作成されており、例えば、CG画像と実写画像を合成し
たものや、時間や空間が異なり別々に撮影された画像を
合成したものなどはなかった。したがって、従来のホロ
グラフィックステレオグラムで表示される3次元画像
は、非常に簡単な画像に限られていた。
【0007】本発明は、このような従来の実情に鑑みて
提案されたものであり、ホログラフィックステレオグラ
ムのように視差画像列に基づいて3次元画像を得るよう
な分野において使用される視差画像列であって、様々な
3次元画像を得ることが可能な視差画像列を生成する方
法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに完成された本発明に係る視差画像列の生成方法で
は、視点の異なる複数の画像からなる視差画像列を複数
用意し、各視差画像列を構成する画像のうち、同じ方向
からの視点に対応した画像をそれぞれ重ね合わせて合成
し、新たな視差画像列を生成する。
【0009】ここで、画像を合成する際は、例えば、合
成対象の複数の画像のうちの少なくとも一つを、他の画
像中の被写体よりも視点に近い部分と遠い部分とに分
け、視点に近い部分が他の画像中の被写体よりも手前と
なり、視点から遠い部分が他の画像中の被写体よりも奥
となるように、画像を重ね合わせるようする。また、画
像を合成する際には、クロマキー技術によって合成対象
の被写体を画像から抽出するようにしてもよい。
【0010】本発明に係る視差画像列の生成方法では、
複数の視差画像列を合成して新たな視差画像列を生成す
るので、例えば、CG画像と実写画像を合成した視差画
像列や、時間や空間が異なり別々に撮影された画像を合
成した視差画像列などを生成することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態について詳細に説明する。
【0012】本実施の形態に係る視差画像列の生成方法
では、先ず、視点の異なる複数の画像からなり、視差情
報を含んだ第1の視差画像列と、同様に、視点の異なる
複数の画像からなり、視差情報を含んだ第2の視差画像
列とを用意する。ここで、第1の視差画像列及び第2の
視差画像列は、視差情報を含む複数の画像からなるもの
であればよく、例えば、実際に被写体を撮影することに
得られた実写画像からなるものであっても、コンピュー
タによって生成されたCG画像やCAD画像等からなる
ものであってもよい。
【0013】次に、第1の視差画像列を構成する各画像
と、第2の視差画像列を構成する各画像について、同じ
方向からの視点に対応した画像をそれぞれ重ね合わせて
合成し、新たな視差画像列を生成する。ここで、画像の
合成は、具体的には例えば、一方の画像が手前に位置す
る人物の写った画像からなり、他方の画像がバックグラ
ウンドとなる風景の写った画像からなるようなときは、
一方の画像中の人物が他方の画像中の風景を背景として
写った画像を合成する。
【0014】このように画像を合成する際は、例えば、
クロマキー技術によって合成対象の被写体を画像から抽
出して行う。すなわち、例えば、合成対象の一方の画像
が人物を撮影した実写画像のときは、色の違いを利用し
て当該画像から人物の部分の画像を抽出し、抽出された
人物の画像を背景となる他方の画像にはめ込むようにす
る。
【0015】ところで、画像を合成する際、一方の画像
が背景となり、他方の画像に写った被写体が手前に位置
するようなときは、2つの画像を単純に重ね合わせれば
よい。しかし、一方の画像中に、他方の画像中の被写体
よりも視点に近い部分と遠い部分の両方があるときは、
2つの画像を単純に重ね合わせるだけでは好ましくな
い。このようなときは、他方の画像中の被写体よりも視
点に近い部分と遠い部分の両方がある画像を、他方の画
像中の被写体よりも視点に近い部分と遠い部分とに分
け、視点に近い部分が他方の画像中の被写体よりも手前
となり、視点から遠い部分が他方の画像中の被写体より
も奥となるように、画像を重ね合わせる。すなわち、バ
ックグラウンドとなる画像を、合成の対象となる被写体
Aに対して、視点に近い位置にある部分Bと、視点から
遠い位置にある部分Cとに分け、B→A→Cの順に優先
させて重ね合わせる。
【0016】以上のように画像を合成する際、第1の視
差画像列及び第2の視差画像列は、共にN個の画像から
なり、かつ、i=1,2,・・・,N−1,Nとしたと
き、第1の視差画像列のi番目の画像と、第2の視差画
像列のi番目の画像とが同じ視点となっていることが好
ましい。このように、第1の視差画像列のi番目の画像
と、第2の視差画像列のi番目の画像とが同じ視点とな
っていれば、新たな視差画像を生成する際に、第1の視
差画像列を構成する各画像と、第2の視差画像列を構成
する各画像とを、順次重ね合わせて合成するだけでよ
く、非常に容易に新たな視差画像を生成することができ
る。
【0017】以上のように、複数の視差画像列を合成し
て新たな視差画像列を生成することにより、例えば、C
G画像やCAD画像等のようにコンピュータによって生
成された画像と実写画像を合成した視差画像列や、時間
や空間が異なり別々に撮影された画像を合成した視差画
像列など、様々な視差画像列を生成することができる。
更には、一方の画像を縮小したり拡大した上で合成する
ことにより、縮尺が異なる被写体が写った画像からなる
視差画像列を生成することもできる。そして、このよう
に生成された視差画像列を、例えば、後述するようなホ
ログラフィックステレオグラムの作成に用いることによ
り、様々な3次元画像を得ることが可能となる。
【0018】なお、上述の例では、2つの視差画像列を
合成して1つの視差画像列を生成したが、3つ以上の視
差画像列を合成して1つの視差画像列を生成するように
してもよいことは言うまでもない。
【0019】以上のような視差画像列の生成方法は、例
えば、テーマパーク等において来場者にホログラフィッ
クステレオグラムを提供するようなときに好適である。
このときは、例えば、映画俳優や有名スポーツ選手等を
写した視差画像列や、特別な背景を写した視差画像列等
を予め用意しておき、それとは別に、来場者を撮影して
来場者の視差画像列を生成する。そして、予め用意して
おいた視差画像列と、来場者の視差画像列とを合成し
て、新たな視差画像列を生成し、新たな視差画像列を用
いてホログラフィックステレオグラムを作成する。これ
により、映画俳優や有名スポーツ選手等と来場者が写っ
たホログラフィックステレオグラム、或いは特別な背景
の中に来場者が写ったホログラフィックステレオグラム
などを作成することができる。
【0020】ところで、合成の元となる視差画像列を、
実際に被写体を撮影して生成する際は、スライドカメ
ラ、ローテイティングカメラ又は多点配置カメラ等を備
えた視差画像列撮影システムによって撮影する。そこ
で、このような視差画像列撮影システムの一例を図1を
参照して説明する。
【0021】図1に示す視差画像列撮影システムは、被
写体11が乗せられる回転台12と、回転台12の回転
中心に向くように配された撮影装置13とを備えてお
り、撮影装置13を被写体11に向くように固定したま
ま、被写体11と撮影装置13の距離dv を一定に保持
して、回転台12に乗せられた被写体11を回動させる
ことが可能となっている。
【0022】そして、この視差画像列撮影システムで視
差画像列を撮影する際は、被写体11を回転台12に載
せ、被写体11を撮影装置13で撮影する毎に、回転台
12を所定角度だけ、図中矢印A1に示すように一定方
向に回動させることによって、視点の異なる複数の画像
を撮影する。これにより、横方向の視差を有する視差画
像列が得られる。
【0023】また、被写体11を動かすことなく、被写
体11と撮影装置13の距離dv を略一定に保持して、
撮影装置13の側を被写体11を中心として回動させる
ようにしても、同様な視差画像列を得ることができる。
このときは、図2に示すように、被写体11を固定した
上で、被写体11を撮影する毎に、撮影装置13を被写
体11に向けたまま、被写体11を略中心として撮影装
置13を所定角度だけ、図中矢印A2に示すように一定
方向に回動させることによって、視点の異なる多数の画
像を撮影する。
【0024】図1に示した方法と、図2に示した方法は
等価であり、どちらの方法でも同様な視差画像列を撮影
できる。なお、実際に視差画像列を撮影する際は、被写
体11又は撮影装置13を上述のように所定角度ずつ回
動させることによって、被写体11に対する撮影装置1
3の視点を連続的に変えて、例えば500〜1000枚
程度の画像を撮影する。
【0025】つぎに、本発明を適用して生成された視差
画像列に基づいてホログラフィックステレオグラムを作
成するホログラフィックステレオグラム作成システムの
一例について説明する。
【0026】このホログラフィックステレオグラム作成
システムは、物体光と参照光との干渉縞が記録されたホ
ログラム用記録媒体をそのままホログラフィックステレ
オグラムとする、いわゆるワンステップホログラフィッ
クステレオグラムを作成するシステムであり、図3に示
すように、記録対象の画像データの処理を行うデータ処
理部21と、このシステム全体の制御を行う制御用コン
ピュータ22と、ホログラフィックステレオグラム作成
用の光学系を有するホログラフィックステレオグラムプ
リンタ装置23とから構成されている。
【0027】データ処理部21は、上述のように生成さ
れた視差画像列D1を読み込み、当該視差画像列D1に
対して画像処理用コンピュータ24によってホログラフ
ィックステレオグラム用の所定の画像処理、例えば視点
変換処理やキーストン歪み補正処理等を施す。そして、
所定の画像処理が施された画像データD2を、メモリ又
はハードディスク等の記憶装置25に記録する。
【0028】また、データ処理部21は、ホログラム用
記録媒体30に画像を記録する際に、記憶装置25から
1画像分毎に画像データを順番に読み出し、この画像デ
ータD3を制御用コンピュータ22に送出する。
【0029】制御用コンピュータ22は、ホログラフィ
ックステレオグラムプリンタ装置23を制御して、デー
タ処理部21から供給された画像データD3に基づく画
像を、ホログラフィックステレオグラムプリンタ装置2
3内にセットされたホログラム用記録媒体30に、短冊
状の要素ホログラムとして順次記録する。
【0030】このとき、制御用コンピュータ22は、後
述するように、ホログラフィックステレオグラムプリン
タ装置23に設けられたシャッタ32、表示装置40及
び記録媒体送り機構43等の制御を行う。すなわち、制
御用コンピュータ22は、シャッタ32に制御信号S1
を送出してシャッタ32の開閉を制御し、また、表示装
置40に画像データD4を供給して表示装置40に当該
画像データD4に基づく画像を表示させ、また、記録媒
体送り機構43に制御信号S2を送出して記録媒体送り
機構43によるホログラム用記録媒体30の送り動作を
制御する。
【0031】上記ホログラフィックステレオグラムプリ
ンタ装置23について、図4を参照して詳細に説明す
る。なお、図4(A)は、ホログラフィックステレオグ
ラムプリンタ装置23の全体の光学系を上方から見た図
であり、図4(B)は、ホログラフィックステレオグラ
ムプリンタ装置23の光学系の物体光用の部分を横方向
から見た図である。
【0032】ホログラフィックステレオグラムプリンタ
装置23は、図4(A)に示すように、所定の波長のレ
ーザ光を出射するレーザ光源31と、レーザ光源31か
らのレーザ光L1の光軸上に配されたシャッタ32及び
ハーフミラー33とを備えている。
【0033】上記シャッタ32は、制御用コンピュータ
22によって制御され、ホログラム用記録媒体30を露
光しないときには閉じられ、ホログラム用記録媒体30
を露光するときに開放される。また、ハーフミラー33
は、シャッタ32を通過してきたレーザ光L2を、参照
光と物体光とに分離するためのものであり、ハーフミラ
ー33によって反射された光L3が参照光となり、ハー
フミラー33を透過した光L4が物体光となる。
【0034】ハーフミラー33によって反射された光L
3の光軸上には、参照光用の光学系として、シリンドリ
カルレンズ34と、参照光を平行光とするためのコリメ
ータレンズ35と、コリメータレンズ35からの平行光
を反射する全反射ミラー36とがこの順に配置されてい
る。
【0035】そして、ハーフミラー33によって反射さ
れた光は、先ず、シリンドリカルレンズ34によって発
散光とされ、次いで、コリメータレンズ35によって平
行光とされる。その後、全反射ミラー36によって反射
され、ホログラム用記録媒体30に入射する。
【0036】一方、ハーフミラー33を透過した光L4
の光軸上には、図4(A)及び図4(B)に示すよう
に、物体光用の光学系として、ハーフミラー33からの
透過光を反射する全反射ミラー37と、凸レンズとピン
ホールを組み合わせたスペーシャルフィルタ38と、物
体光を平行光とするためのコリメータレンズ39と、記
録対象の画像を表示する表示装置40と、物体光をホロ
グラム用記録媒体30に投影するための投影レンズ41
と、物体光をホログラム用記録媒体30上に集光させる
シリンドリカルレンズ42とがこの順に配置されてい
る。
【0037】そして、ハーフミラー33を透過した光L
4は、全反射ミラー37によって反射された後、スペー
シャルフィルタ38によって点光源からの拡散光とされ
る。次に、コリメータレンズ39によって平行光とさ
れ、その後、表示装置40に入射する。ここで、表示装
置40は、例えば液晶パネルからなる透過型の画像表示
装置であり、制御用コンピュータ22から送られた画像
データD4に基づく画像を表示する。そして、表示装置
40を透過した光は、表示装置40に表示された画像に
応じて変調された後、投影レンズ41を介してシリンド
リカルレンズ42に入射する。
【0038】そして、表示装置40を透過した光は、シ
リンドリカルレンズ42により横方向に集束され、この
集束光が物体光としてホログラム用記録媒体30に入射
する。すなわち、このホログラフィックステレオグラム
プリンタ装置23では、表示装置40からの投影光が短
冊状の物体光としてホログラム用記録媒体30に入射す
る。
【0039】ここで、参照光及び物体光は、参照光がホ
ログラム用記録媒体30の一方の主面に入射し、物体光
がホログラム用記録媒体30の他方の主面に入射するよ
うにする。すなわち、ホログラム用記録媒体30の一方
の主面に、参照光を所定の入射角度にて入射させるとと
もに、ホログラム用記録媒体30の他方の主面に、物体
光をホログラム用記録媒体30に対して光軸がほぼ垂直
となるように入射させる。これにより、参照光と物体光
とがホログラム用記録媒体30上において干渉し、当該
干渉によって生じる干渉縞が、ホログラム用記録媒体3
0に屈折率の変化として記録される。
【0040】また、このホログラフィックステレオグラ
ムプリンタ装置23は、制御用コンピュータ22の制御
のもとに、ホログラム用記録媒体30を間欠送りし得る
記録媒体送り機構43を備えている。この記録媒体送り
機構43は、記録媒体送り機構43に所定の状態でセッ
トされたホログラム用記録媒体30に、1つの画像が1
つの要素ホログラムとして記録される毎に、制御用コン
ピュータ22からの制御信号S2に基づいて、ホログラ
ム用記録媒体30を1要素ホログラム分だけ間欠送りす
る。これにより、データ処理部21で処理された画像デ
ータD2に基づく画像が、要素ホログラムとして、ホロ
グラム用記録媒体30に横方向に連続するように順次記
録される。
【0041】上記ホログラフィックステレオグラムプリ
ンタ装置23において、ハーフミラー33によって反射
されホログラム用記録媒体30に入射する参照光の光路
長と、ハーフミラー33を透過し表示装置40を介して
ホログラム用記録媒体30に入射する物体光の光路長と
は、ほぼ同じ長さとすることが好ましい。これにより、
参照光と物体光との干渉性が高まり、ホログラフィック
ステレオグラムの画質が向上する。
【0042】なお、上記ホログラフィックステレオグラ
ムプリンタ装置23において、ホログラフィックステレ
オグラムに縦方向の視野角を持たせるために、物体光の
光路上に、物体光を縦方向に拡散する1次元拡散板を配
してもよい。このように1次元拡散板を配することによ
り、物体光が縦方向、すなわち作成される要素ホログラ
ムの長軸方向に拡散され、これにより、作成されるホロ
グラフィックステレオグラムは縦方向の視野角を有する
こととなる。
【0043】ただし、このように1次元拡散板を配する
ときは、ホログラム用記録媒体30と1次元拡散板の間
に、微細な簾状の格子を有するルーバーフィルムを配す
ることが好ましい。このようにルーバーフィルムを配す
ることにより、ホログラム用記録媒体30を透過した参
照光が1次元拡散板によって反射されて、再びホログラ
ム用記録媒体30に入射するのを防ぐことができる。
【0044】つぎに、上記ホログラフィックステレオグ
ラム作成システムによるホログラフィックステレオグラ
ムの作成方法について説明する。
【0045】ホログラフィックステレオグラムを作成す
る際、制御用コンピュータ22は、ホログラフィックス
テレオグラムプリンタ装置23の表示装置40に画像デ
ータD4を送出し、当該画像データD4に基づく露光用
画像を表示装置40に表示させるとともに、シャッタ3
2に制御信号S1を送出し、所定時間だけシャッタ32
を開放させ、ホログラム用記録媒体30を露光する。
【0046】このとき、レーザ光源31から出射されシ
ャッタ32を透過したレーザ光L2のうち、ハーフミラ
ー33によって反射された光L3が、参照光としてホロ
グラム用記録媒体30に入射する。また、ハーフミラー
33を透過した光L4が、表示装置40に表示された画
像が投影された投影光となり、当該投影光が物体光とし
てホログラム用記録媒体30に入射する。これにより、
表示装置40に表示された露光用画像が、ホログラム用
記録媒体30に短冊状の要素ホログラムとして記録され
る。
【0047】そして、ホログラム用記録媒体30への1
画像の記録が終了すると、次いで、制御用コンピュータ
22は、記録媒体送り機構43に制御信号S2を送出
し、ホログラム用記録媒体30を1要素ホログラム分だ
け送らせる。
【0048】以上の動作を、表示装置40に表示させる
露光用画像を視差画像列順に順次変えて繰り返す。これ
により、データ処理部21によって処理された画像デー
タD2に基づく露光用画像が、ホログラム用記録媒体3
0に短冊状の要素ホログラムとして順次記録される。
【0049】以上のように、このホログラフィックステ
レオグラム作成システムでは、データ処理部21によっ
て処理された画像データD2に基づく複数の露光用画像
が表示装置40に順次表示されるとともに、各画像毎に
シャッタ32が開放され、各画像がそれぞれ短冊状の要
素ホログラムとしてホログラム用記録媒体30に順次記
録される。このとき、ホログラム用記録媒体30は、1
画像毎に1要素ホログラム分だけ送られるので、各要素
ホログラムは、横方向に連続して並ぶこととなる。これ
により、横方向の視差情報を含む複数の画像が、横方向
に連続した複数の要素ホログラムとしてホログラム用記
録媒体30に記録され、横方向の視差を有するホログラ
フィックステレオグラムが得られる。
【0050】なお、以上の説明では、短冊状の複数の要
素ホログラムを1つの記録媒体上に記録することによ
り、横方向の視差情報を持たせたホログラフィックステ
レオグラムを例に挙げたが、本発明は、ドット状の複数
の要素ホログラムを1つの記録媒体上に記録することに
より、横方向及び縦方向の視差情報を持たせたホログラ
フィックステレオグラムに対しても適用可能であること
は言うまでもない。
【0051】また、以上の説明では、視差画像列に基づ
いて3次元表示を行う例として、ホログラフィックステ
レオグラムを挙げたが、本発明を適用して生成された視
差画像列は、視差画像列を用いて3次元画像を浮かび上
がらせるようなものに広く適用可能であり、例えば、3
次元画像を表示するディスプレイ装置等にも適用可能で
ある。
【0052】
【発明の効果】以上の説明のように、本発明では、複数
の視差画像列を合成して新たな視差画像列を生成するの
で、例えば、CG画像と実写画像を合成した視差画像列
や、時間や空間が異なり別々に撮影された画像を合成し
た視差画像列などを生成することができる。そして、こ
のように生成された視差画像列を、例えばホログラフィ
ックステレオグラムの作成に用いることにより、様々な
3次元画像を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】視差画像列撮影システムの一例を示す図であ
る。
【図2】視差画像列撮影システムの他の例を示す図であ
る。
【図3】ホログラフィックステレオグラム作成システム
の一構成例を示す図である。
【図4】ホログラフィックステレオグラムプリンタ装置
の光学系の一構成例を示す図である。
【図5】ホログラフィックステレオグラムの作成方法を
示す図である。
【符号の説明】
11 被写体、 12 回転台、 13 撮影装置、
21 データ処理部、22 制御用コンピュータ、 2
3 ホログラフィックステレオグラムプリンタ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 馬場 茂幸 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 視点の異なる複数の画像からなる視差画
    像列を複数用意し、 各視差画像列を構成する画像のうち、同じ方向からの視
    点に対応した画像をそれぞれ重ね合わせて合成し、新た
    な視差画像列を生成することを特徴とする視差画像列の
    生成方法。
  2. 【請求項2】 画像を合成する際に、合成対象の複数の
    画像のうちの少なくとも一つを、他の画像中の被写体よ
    りも視点に近い部分と遠い部分とに分け、 視点に近い部分が他の画像中の被写体よりも手前とな
    り、視点から遠い部分が他の画像中の被写体よりも奥と
    なるように、画像を重ね合わせることを特徴とする請求
    項1記載の視差画像列の生成方法。
  3. 【請求項3】 画像を合成する際に、クロマキー技術に
    よって合成対象の被写体を画像から抽出することを特徴
    とする請求項1記載の視差画像列の生成方法。
  4. 【請求項4】 生成される視差画像列が、ホログラフィ
    ックステレオグラムの作成に使用される視差画像列であ
    ることを特徴とする請求項1記載の視差画像列の生成方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000078613A (ja) * 1998-08-31 2000-03-14 Sony Corp 画像処理装置及び画像処理方法
JP2009055593A (ja) * 2007-07-31 2009-03-12 Olympus Imaging Corp 画像再生装置、画像再生方法および画像再生用プログラム

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