JP4346967B2 - レジスト剥離装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば液晶用ガラス基板の製造等に使用されるレジスト剥離装置に関し、更に詳しくは、平流し方式と呼ばれる基板搬送式のレジスト剥離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶用ガラス基板の製造では、素材である大面積のガラス基板の表面にレジスト塗布処理、エッチング処理及びレジスト剥離処理が繰り替えられることにより、基板表面に積層回路が形成される。この処理方式の代表的なものが平流しと呼ばれる基板搬送方式であり、基板を水平方向に搬送しなからその表面に各種の処理を行う。
【0003】
平流し式のレジスト剥離装置では、水平姿勢で水平方向に搬送される基板の表面に剥離液が供給され、次いでその表面が純水により洗浄される。剥離液としてはアミン系のように、水と混ざると強アルカリ性を示す有機剥離液が多用されている。このため、剥離液が供給された基板表面を直接水洗すると、強アルカリ液が生成され、これによって基板表面に染みなどが発生するおそれがある。このため、剥離処理の後に、基板表面を置換液と呼ばれるジメチルスキルホキシド(DMSO)などのアミンを含まない有機溶剤で置換洗浄し、しかる後に水洗することが行われている。
【0004】
しかしながら、このような置換液による薬液処理を剥離処理と水洗処理の間に挟むと、薬液コストが増大する。装置面でも、薬液を2種類使用することから、薬液供給システム、排液システム及び排気システムなどがいずれも2系統必要となり、装置の大型化及び価格上昇が避けられない。
【0005】
このような置換液の使用に伴う諸問題を解決するために、置換液による薬液処理を省略し、代わりに水洗処理を、二酸化炭素を水に溶解させた炭酸水で行うことが、特許文献1に記載されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−141269号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしなから、炭酸水は弱酸性であり、洗浄初期に生成する強アルカリ液を中和するのには十分とは言えない。このため、強アルカリによる染みが基板表面に発生する危険性がある。しかも、通常の純水を使用する場合と比べて水コストが嵩む問題がある。
【0008】
本発明の目的は、置換液を省略し、しかも通常の純水を水洗に使用しつつ、強アルカリ化の問題を解決できるレジスト剥離装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
置換液の省略を可能とするために、本発明者は炭酸水の使用のような化学的対策に代えて機械的対策に着目し、平流し式レジスト剥離装置における処理手順及び処理内容を詳細に検討した。その結果、剥離装置が次の3つの要件を満足するならば、置換液の省略が可能になることを知見した。
【0010】
第1に、剥離液による処理が終了する段階で、エアナイフにより基板の表面に残存する剥離液を表面が乾燥しない範囲内で極力低減しておく。第2に、純水で洗浄する最初の段階で、ウォーターナイフにより基板の表面に僅かに残存する剥離液を除去する。ウォーターナイフは、エアナイフと異なり、表面を乾燥させる危険がない。このため、表面に残る剥離液を強力に除去できる。また、表面から剥離液を除去した直後に、入れ換わるように純水を載せることができる。純水洗浄の最初の段階で中途半端に純水を供給しないことが重要である。
【0011】
強力なウォーターナイフによると、その水が上流側の剥離ゾーンへ拡散し、剥離ゾーンで強アルカリ化の問題が発生する。この上流側への水拡散を阻止することが第3の要件である。
【0012】
このような3つの要件を満足させることによって初めて置換液の省略が可能になり、洗浄では通常の純水の使用が可能になる。
【0013】
本発明のレジスト剥離装置は、かかる知見を基礎として完成されたものであり、基板を水平方向に搬送する搬送機構と、水平方向に搬送される基板の表面にレジスト剥離液を供給し、基板の表面に残る剥離液をエアナイフにより除去する第1のエアノズルが出口部に設けられた剥離ゾーンと、剥離ゾーンの下流側に設けられており、基板の表面に洗浄水をウォーターナイフにより供給する水ノズルが入口部に設けられると共に、水ノズルの上流側に、洗浄水の上流側への拡散をエアナイフにより防止する第2のエアノズルが設けられた置換ゾーンとを有すると共に、剥離ゾーンと置換ゾーンとの間に液避けゾーンを有し、その液避けゾーンを両端側の各ゾーンより高圧雰囲気とするものである
【0014】
本発明のレジスト剥離装置においては、剥離ゾーンの出口部で基板の表面に残る剥離液がエアナイフにより除去されることにより、第1の要件が満足される。置換ゾーンの入口部でウォーターナイフにより剥離液から洗浄水への置換が行われることにより、第2の要件が満足される。ウォーターナイフ部の上流側でエアナイフにより洗浄水の上流側への拡散が防止されることにより、第3の要件が満足される。かくして、洗浄前に置換液で処理する操作が不要になり、しかも置換処理では通常の純水の使用が可能になる。
【0015】
これに加えて、本発明のレジスト剥離装置においては、剥離ゾーンと置換ゾーンとの間に液避けゾーンを設け、その液避けゾーンを両端側の各ゾーンより高圧雰囲気とするので、第3の要件がより確実に満足される
【0016】
レジスト剥離を促進する点から、剥離ゾーンは、第1のエアノズルの下流側に、基板の表面に新液を供給する薬液ノズルを有し、その下流側に、基板の表面に残る薬液をエアナイフにより除去する第3のエアノズルを有する構成が好ましい。
【0017】
第2の要件をより確実にする観点から、置換ゾーンは、前記水ノズルの下流側に、基板を傾斜させてその表面に水を散布する傾斜式シャワー機構を有する構成が好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態を示すレジスト剥離装置の構成図、図2は図1中のX−X線矢示図である。
【0019】
本実施形態のレジスト剥離装置は、液晶用ガラス基板の製造に使用される基板搬送方式のレジスト剥離装置であり、剥離ゾーン10、液避けゾーン20及び置換ゾーン30を、基板40が水平姿勢で順番に搬送される基本構成になっている。この基板搬送のために、多数の搬送ローラ50,50・・・が各ゾーンに設けられている。
【0020】
各搬送ローラ50は、図2に示すように、駆動軸51に取り付けられた一対の主大径部52,52と、主大径部52,52の間に位置して駆動軸51に取り付けられた複数の副大径部53・・とにより基板40を支持すると共に、鍔付きの主大径部52,52により基板40を板幅方向で位置決めする。そして、所定数に1個の割合で押さえローラ60と組み合わされることにより、基板10を水平姿勢で水平方向に搬送する。
【0021】
剥離ゾーン10は、複数の搬送ローラ50,50・・・により搬送される基板40の表面を、アミン系などの有機剥離液を用いて通常の方法により剥離処理する。ここでは、剥離処理の最終段として、基板40の表面に剥離液を散布するシャワーユニット11が設けられている。
【0022】
剥離ゾーン10の出口部には、基板40の搬送ラインを挟む上下一対のエアノズル12,12がシャワーユニット11の下流側に位置して配置されている。第1のエアノズルであるエアノズル12,12は、エアナイフを形成するスリットノズルであり、このエアナイフを基板40の表面及び裏面に上流側へ傾斜させて衝突させることにより、基板40の表面及び裏面を乾燥させることなくこれらの面に付着残存する剥離液を可及的に除去する。
【0023】
エアノズル12,12の下流側には、基板10の表面に剥離液の新液を供給する薬液ノズル13が、基板搬送ラインの上方に位置して設けられている。薬液ノズル13は通常のコーンノズルであり、基板表面の全幅にわたって切目なく新液を供給するべく、板幅方向に所定間隔で配列されている。
【0024】
薬液ノズル13の更に下流側には、上下一対のエアノズル14,14が基板40の搬送ラインを挟んで対向的に配置されている。第3のエアノズルであるエアノズル14,14は、エアノズル12,12と同様、エアナイフを形成するスリットノズルであり、このエアナイフを基板40の表面及び裏面に上流側へ傾斜させて衝突させることにより、基板40の表面及び裏面を乾燥させることなくこれらの面に付着残存する剥離液を可及的に除去する。
【0025】
剥離ゾーン10の出口部には又、雰囲気圧力調整用の隔壁15が設けられている。隔壁15は、エアノズル12,12と薬液ノズル13に配置されており、基板40が通過するスリット状の開口部の部分を除いて、上流側の空間と下流側の空間を隔絶している。
【0026】
液避けゾーン20は、上流側の剥離ゾーン10と下流側の置換ゾーン30との間に形成されている。両ゾーンとの間は、前後の隔壁21,21により、基板40が通過するスリット状の開口部を除いて隔絶されている。液避けゾーン20の長さは、基板40の長さをLとしてL超が好ましい。液避けゾーン20の長さより基板40の長さが大きいと、剥離ゾーン10内の薬液と置換ゾーン30内の純水が基板40上で接触し、強アルカリ液を生じる危険がある。このため、液避けゾーン20の長さより基板40の長さを小さくして、何れかしか基板40上に載らないようにすることが推奨される。
【0027】
液避けゾーン20の雰囲気圧力は、剥離ゾーン10及び置換ゾーン30の雰囲気圧力より高圧とされている。なお、剥離ゾーン10内の隔壁15より下流側の雰囲気圧力は、上流側の雰囲気圧力より高く、液避けゾーン20の雰囲気圧力と同等に管理されている。
【0028】
置換ゾーン30は、複数の搬送ローラ50,50・・・により搬送される基板40の表面を、純水により洗浄する。置換ゾーン30の入口部には、基板40の表面に純水を供給する水ノズル31が、基板搬送ラインの上方に位置して設けられている。水ノズル31は、ウォーターナイフを形成するスリットノズルであり、このウォーターナイフを基板40の表面に下流側へ傾斜させて衝突させることにより、基板10の表面上に僅かに残る剥離液を除去し、代わりに洗浄水である純水を載せる。
【0029】
水ノズル31の上流側には、洗浄水の上流側への拡散を阻止するエアノズル32が、基板搬送ラインの上方に位置して設けられている。第2のエアノズルであるエアノズル32は、エアノズル12,14と同様、エアナイフを形成するスリットノズルであり、このエアナイフを基板40の表面に下流側へ傾斜させて衝突させることにより、洗浄水が上流側へ拡散するのを阻止する。
【0030】
一方、水ノズル31の下流側には、基板搬送ラインの上方から基板40の表面に純水を散布する複数のシャワーユニット33,33・・が基板搬送ラインに沿って設けられている。各シャワーユニット33の長さは、基板40の長さLより若干大きく設定されている。
【0031】
1段目のシャワーユニット33の下方では、対応する複数の搬送ローラ50及び押さえローラ60が可動フレーム34に取り付けられている。可動フレーム34は、支持するローラ列を上流側の端部を中心にして下流側の端部が下降する方向に傾斜させる。これにより、基板40が1段目のシャワーユニット33の下の定位置で下流側へ傾斜し、液置換が促進される。
【0032】
次に、本実施形態のレジスト剥離装置の機能について説明する。
【0033】
処理すべき基板40は、搬送ローラ50,50・・・によって構成された基板搬送ラインを所定の間隔で流れることにより、剥離ゾーン10、液避けゾーン20及び置換ゾーン30を順番に通過する。
【0034】
剥離ゾーン10では、アミン系などの有機剥離液を用いて通常の方法により、基板40の表面に付着するレジストが溶解除去される。最終剥離処理を終えた基板40は、液避けゾーン20に侵入する前に剥離ゾーン10の出口部で、上流側へ傾斜した上下一対のエアノズル12,12により、表面及び裏面に付着する剥離液が、両面を乾燥させない程度の極薄膜を残して除去される。
【0035】
即ち、エアノズル12,12で形成されるエアナイフにより、基板40の表面及び裏面が乾燥を避けつつ液切りされる。
【0036】
液切りが終わると、薬液ノズル13により基板40の表面に剥離液の新液が供給される。その後直ちに、上流側へ傾斜した上下一対のエアノズル14,14により、基板40の表面及び裏面が再度乾燥を避けつつ液切りされる。この旧液の除去及び新液への置換により、下流側の置換ゾーン30へのレジストの持ち込み量が低減する。また、基板10の表面に残存するレジストの除去効率が向上する。
【0037】
液切り用のエアノズル12,14におけるエア吐出量は、基板10の単位面積当たりで表して50〜150Nリットル/m2 が好ましい。基板10の単位面積当たりで表すのは次の理由による。搬送速度が大きくなると、ノズルの下を通過する時間が短くなり、エア量が不足する傾向になる。このため、ノズルの下を通過する間に基板40に供給された水量をその表面積で除した価でエア吐出量を評価することが望まれる。このエア吐出量が少ないと液切り性能が不足し、多い場合は乾燥によるしみの発生が問題になる。また、上流側へのノズル傾斜角度は15〜45°が好ましい。傾斜が少ないと液切り性能が低下し、多すぎる場合はミストの発生が顕著になる。
【0038】
剥離ゾーン10でレジストを除去された基板40は、液避けゾーン20を経て置換ゾーン30に進入する。置換ゾーン30では、下流側へ傾斜した水ノズル31で形成される純水のウォーターナイフにより、基板40の表面に僅かに残存する剥離液が除去される。同時に、その剥離液に置き換わるように純水が表面に供給される。
【0039】
ここで、エアナイフによる液切りを採用した場合、剥離液を完全に除去することは不可能である。なぜなら、剥離液を完全に除去すると基板40の表面が乾燥してしまうからである。また、乾燥させないで下流側へ移動すると、純水シャワーにより部分的に強アルカリによる染みが発生する。これに対し、ウォーターナイフによると、剥離液の十分な除去と、これと同時に実施される全幅一斉の純水供給とにより、乾燥も染みも発生することなく、剥離液から洗浄水への液置換が行われる。
【0040】
液置換用の水ノズル31における水吐出量は、基板10の単位面積当たりで表して3〜12リットル/m2 が好ましい。単位面積当たりで表する理由は前述したとおりである。これが少ないと液置換が不十分となり、過大の場合は効率が低下する。水ノズル31で形成されるウォーターナイフについては、ノズル自体は傾斜していないが、ノズル下部に取り付けられた整流板により、ナイフの方向は下流側へ傾斜している。このウォーターナイフの下流側への傾斜角度は30〜60度が好ましい。この角度か小さいと液置換性が低下し、過大の場合はミストの発生量が過多となる。
【0041】
基板40が水ノズル31の下を通過し、全長にわたってウォーターナイフによる液置換を終えると、1段目のシャワーユニット33の下で停止する。そうすると、可動フレーム34が作動して、その基板40が下流側へ向かって下方へ傾斜し、この状態で、シャワーユニット33から噴出される純水を浴びる。基板40の表面にシャワー散布された純水は、基板40が傾斜しているためにその表面から速やかに排出される。このような傾斜シャワーにより、剥離液から洗浄水への液置換は一層完全なものになる。
【0042】
この液置換での基板40の傾斜角度θは5〜15度が好ましい。この傾斜角度θが小さいと液置換の促進が十分でない。大きすぎると液置換促進効率に比べて装置が大きくなり、コストアップが問題となる。
【0043】
液置換が終わると、基板40は再び水平に戻って下流側へ移動し始め、純水シャワーにより強力に洗浄される。
【0044】
ウォーターナイフによる液置換を行うと、下流側での染みの発生は阻止される。しかし、拡散水が剥離ゾーン10に進入すると、基板40の表面上で強アルカリ化による染みができる。ここでは水ノズル31の上流側に、下流側へ傾斜したエアノズル32が設けられ、エアノズル32で形成されるエアナイフにより上流側への洗浄液の拡散が阻止される。しかも、ここでは剥離ゾーン10との間に液避けゾーン20が設けられ、更に液避けゾーン20及び剥離ゾーン10の出口近傍部分が陽圧に管理されている。これらのため、剥離ゾーン10への拡散水の侵入及び置換ゾーン30への飛散液の侵入が阻止され、それらの侵入による染みの発生が防止される。
【0045】
かくして、置換液を使用せずとも、また水洗で炭酸水を使用せずとも、強アルカリ化の問題が解決され、経済的なレジスト剥離処理が可能になる。
【0046】
拡散防止用のエアノズル32におけるエア吐出量は、基板40の単位面積当たりで表して50〜150Nリットル/m2 が好ましい。基板10の単位面積当たりで表す理由は前述したとおりである。このエア吐出量が少ないと拡散防止効果が不十分となり、多い場合は乾燥によるしみの発生が問題になる。また、上流側へのノズル傾斜角度は15〜45°が好ましい。傾斜が少ないと拡散防止液切り性能が低下し、多すぎる場合はミストの発生が顕著になる。
【0047】
【発明の効果】
以上に説明したとおり、本発明のレジスト剥離装置は、平流し式レジスト剥離装置における処理手順及び処理内容の改良により、強アルカリ化の問題を解決しつつ置換液の省略を可能にし、しかも通常の純水の使用を可能にする。従って、装置規模の縮小、装置構成の簡略化が可能になり、更にはランニングコストの低減が可能になり、剥離コストの低減に与える影響は多大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すレジスト剥離装置の構成図である。
【図2】図1中のX−X線矢示図である。
【符号の説明】
10 剥離ゾーン
11 シャワーユニット
12 第1のエアノズル
13 薬液ノズル
14 第3のエアノズル
15 隔壁
20 液避けゾーン
21 隔壁
30 置換ゾーン
31 水ノズル
32 第2のエアノズル
33 シャワーユニット
34 可動フレーム
40 基板
50 搬送ローラ
60 押さえローラ

Claims (3)

  1. 基板を水平方向に搬送する搬送機構と、水平方向に搬送される基板の表面にレジスト剥離液を供給し、基板の表面に残る剥離液をエアナイフにより除去する第1のエアノズルが出口部に設けられた剥離ゾーンと、剥離ゾーンの下流側に設けられており、基板の表面に洗浄水をウォーターナイフにより供給する水ノズルが入口部に設けられると共に、水ノズルの上流側に、洗浄水の上流側への拡散をエアナイフにより防止する第2のエアノズルが設けられた置換ゾーンとを有すると共に、剥離ゾーンと置換ゾーンとの間に液避けゾーンを有し、液避けゾーンは、両端側の各ゾーンより高圧雰囲気であることを特徴とするレジスト剥離装置。
  2. 剥離ゾーンは、第1のエアノズルの下流側に、基板の表面に新液を供給する薬液ノズルを有し、その下流側に、基板の表面に残る薬液をエアナイフにより除去する第3のエアノズルを有する請求項1に記載のレジスト剥離装置。
  3. 置換ゾーンは、前記水ノズルの下流側に、基板を傾斜させて、その表面に水を散布する傾斜式シャワー機構を有する請求項1に記載のレジスト剥離装置。
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