JP4336522B2 - 仮想アドレスバーのユーザインタフェースコントロール - Google Patents

Description

本発明は、仮想アドレスバーのユーザインタフェースコントロールに関し、詳細には、コンピュータファイルシステム内を移動するためのグラフィカルユーザインタフェースコントロールに係る、表示装置に表示する内容を選択するシステム、仮想アドレスバーのユーザインタフェースコントロール、仮想パスを提供する方法、及び記録媒体に関する。

ユーザがコンピュータでファイルシステム内を移動する際には、アドレスバーと称する従来のグラフィカルインタフェースコントロールにより、ユーザがファイルシステム階層のどこにいるかがユーザに示される。従来のアドレスバーは、ファイルシステムのフォルダ、サブフォルダ、およびファイルの階層構造によって現在の位置を示す。従来のアドレスバーに表示されたユーザ位置の変更は、通例は２方式のいずれかで行われる。第１の方式は、アドレスバーのアドレスを手動で編集するものである。アドレスバーのアドレスを手動で編集することにより、ユーザはファイルシステム階層中の任意数の位置に移ることができるが、ユーザは、コンピュータ上のファイルシステムの編成、すなわち特定のファイルシステムの位置に関する特定の情報を有する必要がある。第２の方法は外部のナビゲーションツールを使用するものであり、このツールは操作されると新しいアドレスすなわち位置を反映するようにアドレスバーを更新する。アドレスバーのアドレスを手動で編集することは回避されるが、外部のナビゲーションツールを操作するには、ユーザはやはりファイルシステムの編成に関する特定の情報を有し、階層構造をトラバース（traverse）する必要がある。しかし、従来のアドレスバーは、アドレスバーのアドレスとファイルシステム階層中の特定位置との関係が１対１であるために、フォルダやドライブなど複数のファイルシステムの位置に格納された複数のファイルまたはデータを参照することができない。

従来技術には、ユーザが、複数のファイルシステムの位置に格納された複数のファイルを表示するアドレスを指定できるアドレスバーが存在しない。従来技術にはさらに、アドレスを手動で編集せずに、あるいは基礎となるファイルシステムの編成に関する特定の知識を必要とせずに、ユーザがアドレスバーのアドレスを容易に変更できるアドレスバーも存在しない。また従来技術には、択一的なファイルの選択肢をユーザに提示し、ユーザがそこから選択してそれらファイルの選択肢に移動できるアドレスバーも存在しない。そのようなアドレスバーとは、選択的に従来のアドレスバーインタフェースもユーザに提示して、ユーザが、自分の好みに従い以前の経験に基づいてアドレスバーと対話できるようにすることもできるようなものである。

本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、コンピュータファイルシステムに格納された内容を選択するための改良されたアドレスバーを実現する、仮想アドレスバーのユーザインタフェースコントロールを提供することにある。

コンピュータファイルシステムに格納された内容を選択するための仮想アドレスバーを提供する。仮想アドレスバーは、複数のセグメントからなる。各セグメントは、コンピュータファイルシステムに格納された内容を選択するためのフィルタに相当する。仮想アドレスバー中の各セグメントの対応フィルタは、集合的に、コンピュータファイルシステムに格納された内容を選択するための仮想アドレスを表す。

各セグメントは、ユーザの対話に応答して、仮想アドレスバーの仮想アドレスを変更することができる対話式セグメントである。仮想アドレスバーでセグメントを選択すると、選択したセグメントに続くセグメントが仮想アドレスバーから削除される。あるいは、仮想アドレスバーでセグメントを選択すると、選択可能なピア（peer）フィルタのリストがユーザに表示される。ピアフィルタは、択一的に選択されたセグメントの対応フィルタに対するピアである。ピアフィルタの１つを選択すると、択一的に選択されたセグメントは、そのセグメントに対応するフィルタを選択されたピアフィルタに置き換える。さらに、択一的に選択されたフィルタセグメントの後続のセグメントが仮想アドレスバーから削除される。

セグメントは、外部のユーザのアクションに従って仮想アドレスバーに追加することができる。セグメントは、仮想アドレスバーのセグメントの最後に追加する。追加されたセグメントと矛盾するセグメントは削除される。仮想アドレスバーの既存セグメントは、追加されたセグメントと相互に排他的である場合に追加セグメントと矛盾する。仮想アドレスバーの既存セグメントは、そのセグメントが、追加されたセグメントよりも範囲が広いか、または狭い場合にも追加セグメントと矛盾する。

本発明の前述の態様とそれに付随する利点の多くは、添付の図面と合わせて以下の詳細な説明を参照することにより一層理解されることでより容易に理解できる。

以上説明したように本発明によれば、コンピュータファイルシステムに格納された内容を選択するための改良されたアドレスバーを実現することができる。

以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。

図１および以下の説明は、本発明の各種機能を実施するのに適したコンピューティングシステムの簡潔で概略的な説明を提供するものである。このコンピューティングシステムについては、通信ネットワークを通じてともにリンクされたリモートのコンピューティング装置によって相補的なタスクを行う分散コンピューティング環境で使用できるパーソナルコンピュータに概ね則して説明するが、当業者には、本発明は、マルチプロセッサシステム、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータなどを含む多くの他のコンピュータシステム構成でも実施できることが認識されよう。本発明はローカルエリアネットワークで実施しても、あるいは物理的にリモートにある装置ではなく論理的な装置を使用する単一のコンピュータで実施してもよい。

本発明の態様は、パーソナルコンピュータと協働してオペレーティングシステム上で実行されるアプリケーションプログラムに即して説明することができるが、当業者には、これらの態様は他のプログラムモジュールと組み合わせて実施してもよいことが認識されよう。一般に、プログラムモジュールには、特定のタスクを行うか、特定の抽象データ型を実装するルーチン、プログラム、コンポーネント、データ構造などが含まれる。

図１を参照すると、本発明を実施する例示的システムは、従来のパーソナルコンピュータ１０２を含み、パーソナルコンピュータ１０２は、プロセッサ１０４、システムメモリ１０６、およびシステムメモリをプロセッサ１０４に結合するシステムバス１０８を含む。システムメモリ１０６には、読み取り専用メモリ（ＲＯＭ）１１０およびランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）１１２が含まれる。起動時などにパーソナルコンピュータ１０２内の要素間の情報転送を助ける基本ルーチンを含むＢＩＯＳ（Basic Input/Output System）１１４は、ＲＯＭ１１０に格納される。パーソナルコンピュータ１０２はさらに、ハードディスクドライブ１１６、例えばリムーバブルディスク１２０の読み書きを行う磁気ディスクドライブ１１８、および例えばＣＤ（compact disk）−ＲＯＭディスク１２４を読み取る、またはその他の光媒体を読み書きする光ディスクドライブ１２２を含む。ハードディスクドライブ１１６、磁気ディスクドライブ１１８、および光ディスクドライブ１２２はそれぞれ、ハードディスクドライブインタフェース１２６、磁気ディスクドライブインタフェース１２８、および光ディスクドライブインタフェース１３０によってシステムバス１０８に接続される。これらのドライブとそれらに関連付けられたコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、パーソナルコンピュータ１０２に不揮発性の格納を提供する。上記のコンピュータ読み取り可能な記録媒体の説明ではハードディスク、リムーバブル磁気ディスク、およびＣＤ−ＲＯＭディスクを挙げたが、当業者には、磁気カセット、フラッシュメモリカード、デジタルビデオディスク、ベルヌーイカートリッジ、ＺＩＰディスクなど、コンピュータによる読み取りが可能な他のタイプの媒体もこの例示的動作環境で使用できることが理解されよう。

オペレーティングシステム１３２、１つまたは複数のアプリケーションプログラム１３４、他のプログラムモジュール１３６、およびプログラムデータ１３８を含むいくつかのプログラムモジュールを上記のドライブおよびＲＡＭ１１２に格納することができる。ユーザは、キーボード１４０やマウス１４２などの入力装置を通じてパーソナルコンピュータ１０２にコマンドと情報を入力することができる。他の入力装置（図示せず）には、マイクロフォン、タッチパッド、ジョイスティック、ゲームパッド、衛星放送受信アンテナ、スキャナなどがある。上記およびその他の入力装置は、システムバスに結合されたユーザ入力インタフェース１４４を通じてプロセッサ１０４に接続することが多いが、ゲームポートやユニバーサルシリアルバス（ＵＳＢ）など他のインタフェース（図示せず）で接続することもできる。表示装置１５８も、通例はグラフィックディスプレイインタフェース１５６と、グラフィックディスプレイインタフェースとインタフェースを取る、ディスプレイドライバとも称されるコードモジュールとを含むディスプレイサブシステムを介してシステムバス１０８に接続される。図にはスタンドアロンの装置として示しているが、表示装置１５８は、パーソナルコンピュータ１０２の筐体と一体化することもできる。さらに、携帯情報端末（ＰＤＡ）など本発明を実施するのに適した他のコンピューティングシステムでは、ディスプレイにタッチスクリーンを重ねてもよい。図１に示す要素に加えて、パーソナルコンピュータは通例、スピーカやプリンタなど他の周辺出力装置（図示せず）を含む。

パーソナルコンピュータ１０２は、リモートコンピュータ１４６など１つまたは複数のリモートコンピュータへの論理接続を使用するネットワーク環境で動作することができる。リモートコンピュータ１４６は、サーバ、ルータ、ピアデバイス、またはその他の一般的なネットワークノードでよく、通例は、パーソナルコンピュータ１０２との関連で述べた要素の多くまたはすべてを含む。図１に示す論理接続は、ローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）１４８およびワイドエリアネットワーク（ＷＡＮ）１５０を含む。このようなネットワーキング環境は、オフィス、企業内のコンピュータネットワーク、イントラネット、およびインターネットに一般的に見られる。

ＬＡＮネットワーキング環境で使用する場合、パーソナルコンピュータ１０２はネットワークインタフェース１５２を通じてＬＡＮ１４８に接続される。ＷＡＮネットワーキング環境で使用する場合、パーソナルコンピュータ１０２は通例、インターネットなどのＷＡＮ１５０を通じて通信を確立するためのモデム１５４またはその他の手段を含む。モデム１５４は内蔵型でも外付け型でもよく、ユーザ入力インタフェース１４４を介してシステムバス１０８に接続することができる。ネットワーク環境では、パーソナルコンピュータ１０２との関連で図示したプログラムモジュール、またはその一部は、リモートのメモリ記憶装置に格納することができる。図のネットワーク接続は例示的なものであり、コンピュータ間に通信リンクを確立する他の手段を使用できることは理解されよう。さらに、ＬＡＮ１４８およびＷＡＮ１５０は、システムの不揮発性ストレージのソースとして使用してもよい。

図２は、本発明を動作させるのに適した例示的なネットワークコンピューティング環境２００のブロック図である。例示的なネットワークコンピューティング環境２００は、ユーザと対話するために、図１との関連で説明したパーソナルコンピュータ１０２などのコンピューティング装置を含み、ユーザは対話を行って、コンピューティング装置にローカルに格納された、またはリモートに格納されたファイルを見ることができる。以下の説明ではパーソナルコンピュータとの関連で本発明について述べるが、コンピューティング装置１０２は、これらに限定しないが、ミニコンピュータおよびメインフレームコンピュータ、ＰＤＡ、タブレットコンピュータ、およびユーザと対話することができ、コンピューティング装置またはその他の位置に格納されたファイルおよび内容を表示することができる他の装置を含む多種の物理的な装置を含むことは理解されよう。

例示的ネットワークコンピューティング環境２００は、サーバ２０４などの１つまたは複数のリモートサーバも含むことができ、このサーバは、コンピューティング装置１０２からアクセスできるファイルを格納し、図２に示すようにインターネット２０６などの通信ネットワークを介してコンピューティング装置に接続される。さらに、コンピューティング装置１０２は、リモートのデータベース２０８など、ファイルまたは他の内容を格納する他の情報ソースにも接続することができる。当業者は、リモートのサーバ２０４およびリモートのデータベース２０８に格納されたファイルおよび情報、ならびにハードディスクドライブ１６６（図１）などローカルの記憶装置に格納されたファイルおよび情報は、コンピューティング装置１０２で、コンピューティング装置の統合されたファイルシステムの一部としてアクセスし、表示できることを認識されよう。また、図２にはリモートのサーバ２０４およびリモートのデータベース２０８の特定の構成を示しているが、当業者には、この特定の構成は説明のみを目的とするものであり、本発明を限定するものとは解釈すべきでないことが容易に認識されよう。

図３に、従来技術に見られるように、コンピュータファイルシステム中のファイルを表示することに関連した従来のアドレスバー３０２を有する例示的ファイルビューア３００を示す。この説明では、ファイルビューアは、ファイルまたはその他の内容をユーザに表示する、表示装置１５８（図１）などの表示装置上のビューまたはウィンドウである。ファイルビューアは、ファイルをユーザに表示することを目的とする実行可能プログラムに対応するウィンドウでよい。あるいは、ファイルビューアは、コンピュータシステムにローカルまたはリモートに接続された記憶装置にデータを保存する、または取り出さなければならない実行可能プログラムに対するオープンまたはクローズダイアログボックス内のビューであってもよい。上記のファイルビューアの例は例示的なものであり、本発明を限定するものとは解釈すべきでないことに留意されたい。

従来型のアドレスバー３０２中のアドレスは、ファイルシステム中の特定の位置に対応する。先に述べたように、従来型アドレスバー３０２に表示されたアドレスを編集するには、ユーザは、ファイルシステムについての特定の知識に従ってアドレスを変更しなれければならない。あるいは、ユーザはツリービュー３０４で項目を選択して、代替の位置に移動することもできる。当業者は、例示的ファイルビューア３００に示していない、アドレスバー３０２に対して外部の他のコントロールも利用できることを認識されよう。従来型のアドレスバー３０２に表示されたアドレスはファイルシステム中の特定の位置に対応するが、ファイルシステム中の複数のフォルダに分散した関連ファイルは、従来型のアドレスバー３０２との関連では表示することができない。

図４に、コンピュータファイルシステム中のファイルを表示することに関連した仮想アドレスバー４０２を有する例示的ファイルビューア４００を示す。仮想アドレス４０４を有する仮想アドレスバー４０２は、図３の従来技術によるファイルビューア３００の従来のアドレス３０４によって表示される情報と同様の情報を表示するように構成される。仮想パスとも称する仮想アドレスは、コンピュータファイルシステムに格納されたファイルを選択基準に従って参照する。

図３のアドレス３０４などの従来のアドレスと同様に、仮想アドレスの選択基準は、ファイルシステム階層の特定の位置に格納されたファイルを参照することができる。ただし、従来のアドレスと異なり、仮想アドレスの選択基準は、その特定のファイルシステム位置に関係なくファイルを参照することもできる。したがって、仮想アドレスは、コンピュータファイルシステム中の複数の位置に格納されたファイルを参照することができる。図４に示すように、ファイルビューア４００は、仮想アドレスバー４０２の仮想アドレス４０４に従って、図３のファイルビューア３００にはないファイル４０６や４０８などの追加的なファイルを表示することができる。さらに、仮想アドレスバー４０２は、コンピュータファイルシステム中のファイル以外の内容を表示するためにも利用することができる。例えば、仮想アドレスバー４０２を使用して、システムデバイス、システムサービス、またはインターネット上の位置を含む内容を参照することができる。

図５Ａに、コンピュータファイルシステムを移動するために仮想アドレスバー４０２の仮想アドレスのセグメントを操作する際の図を示す。仮想アドレスバー４０２など各仮想アドレスバーは、セグメント５０２、５０４、５０６、および５０８など１つまたは複数の対話式セグメントからなる。仮想アドレスバー中の各セグメントは、コンピュータファイルシステムからアクセスできる利用可能な内容またはファイルすべてに対する所定のフィルタまたは選択基準に相当する。仮想アドレスバー４０２中のすべてのセグメントのフィルタは、集合的に、仮想アドレスバーの仮想アドレスを表す。

セグメント５０２など仮想アドレスバー中の最初のセグメントは、ルートセグメントまたはルートフィルタと称する。ルートセグメントは、仮想アドレスバー４０２による選択が可能な最も広い範囲の内容カテゴリを表す。例えば、セグメント５０２「Ｆｉｌｅｓ」は、このコンピュータファイルシステムでアクセスできるすべてのファイルを参照するフィルタを表す。あるいは、ルートセグメントは、コンピュータシステム上でユーザが利用できるすべてのシステムサービスを参照するフィルタ、またはコンピュータシステムにインストールされたすべてのハードウェアデバイスを参照するフィルタを表すことができる。当業者は、これに代わる多数の他のルートフィルタを本発明で利用できることを認識されよう。したがって、上記の例は例証のために示しており、本発明に対する限定とは解釈すべきでない。さらに、ルートセグメント５０２の「Ｆｉｌｅｓ」など、各セグメントに表示されるラベルも例証であり、本発明に対する限定とは解釈すべきでない。一実施形態によれば、セグメントに表示されるラベルはユーザによって設定することができる。

セグメント５０４、５０６、および５０８など、仮想アドレスバー４０２中の追加的な各セグメントは、ファイルビューア４００中のファイルまたは内容を選択し、表示する際に適用される追加的なフィルタを表す。例えばルートセグメント５０２の「Ｆｉｌｅｓ」は、このコンピュータシステムで利用できるすべてのファイルを参照する。セグメント５０４「Ｄｏｃｕｍｅｎｔ Ｌｉｂｒａｒｙ」は、ワードプロセッサ、表計算、あるいはその他の文書生成アプリケーションによるなどしてユーザによって文書として生成されたファイルを選択することにより、ルートセグメント５０２によって選択されたファイルをフィルタリングする。セグメント５０６「Ｗｏｒｄ Ｄｏｃｕｍｅｎｔｓ」は、マイクロソフト社のＷｏｒｄ（商標）アプリケーションなどのワードプロセッサを使用して生成された文書に従って、セグメント５０４によって選択されたファイルをフィルタリングする。そして、セグメント５０８「Ａｕｔｈｏｒ Ａ」は、それが「Ａｕｔｈｏｒ Ａ」によって作成されたかどうかに基づいて、セグメント５０６によって選択されたワードプロセッシング文書をフィルタリングする。このように、仮想アドレスバー４０２に表される仮想アドレスに従って選択される内容は、仮想アドレスバーのすべてのセグメントに対応するフィルタを満たさなければならない。

仮想アドレスバー４０２のセグメントは、一般には、最も包括範囲が広いフィルタから、最も包括範囲が狭いフィルタへと順序付けられる。例えば、先に述べたように、セグメント５０２「Ｆｉｌｅｓ」は最も範囲が広く、最も包括的である。セグメント５０６「Ｗｏｒｄ Ｄｏｃｕｍｅｎｔｓ」およびセグメント５０８「Ａｕｔｈｏｕｒ Ａ」は、それに比べて包括の範囲が狭くなる。仮想アドレスバー４０２は左から右へのセグメントの順序付けを例示しており、この説明では、セグメント５０４、５０６、および５０８がルートセグメント５０２の後に続いている。ただし、本発明の範囲から逸脱することなく、上から下への配置など他の向きが可能であることを理解されたい。したがって、左から右への向きは例証とみなすべきで、本発明に対する限定とは解釈すべきでない。

先に述べたように、セグメント５０２、５０４、５０６、および５０８など仮想アドレスバー４０２のセグメントは、必ずしも、フォルダ、ドライブ、およびディレクトリなどコンピュータファイルシステム中の特定の位置に対応しない。したがって、セグメント５０４「Ｄｏｃｕｍｅｎｔ Ｌｉｂｒａｒｙ」は、複数のサーバ、ドライブ、またはフォルダ／ディレクトリに分散したファイルまたは内容を参照することができる。ただし、仮想アドレスバー４０２の特定のセグメントは、コンピュータファイルシステム階層の特定の位置を参照することができる。特定のファイルシステムの位置を参照する仮想アドレスセグメントについては、下記で図９Ａおよび９Ｂに関してさらに説明する。

従来のアドレスバーと異なり、仮想アドレスバー４０２の各セグメントは、アクション可能な対話式のユーザインタフェース要素を表す。例えば、仮想アドレスバー４０２のあるセグメントは、ユーザ選択に応答し、そのセグメントに特定の時間にわたってカーソルが置かれるかどうかを監視し、ドラッグのユーザの対話によって仮想アドレスバーから削除することができる。したがって、図５Ａに示すように、ユーザは、セグメント５０４「Ｄｏｃｕｍｅｎｔ Ｌｉｂｒａｒｙ」など仮想アドレスバー４０２のあるセグメントの上にカーソル５１０を置いて、そのセグメントを選択する、またはクリックすることにより、図５Ｂに関して説明するように、そのレベルに移動する、すなわちそのセグメントで仮想アドレスを切り捨てることができる。

図５Ｂに、仮想アドレスバー４０２のセグメント５０４を選択した結果を示す。仮想アドレスバー４０２でセグメント５０４をクリックすることにより、ユーザは、仮想アドレスのそのレベルに移動したいことを示す。実際には、ユーザは、選択したそのセグメント以降のフィルタを切り捨てている。例えば、セグメント５０４「Ｄｏｃｕｍｅｎｔ Ｌｉｂｒａｒｙ」（図５Ａ）をクリックすると、その結果得られる仮想アドレス４０４はもはやセグメント５０６「Ｗｏｒｄ Ｄｏｃｕｍｅｎｔｓ」および５０８「Ａｕｔｈｏｒ Ａ」（図５Ａ）を含まない。また、ユーザは限定性が低いフィルタセットに移動しているので、結果得られる仮想アドレスバー４０２の仮想アドレス４０４はより包括的になる。このことは、文書５１２、文書５１４、および文書５１６を含む、先に図５Ａのファイルビューア４００にはなかった文書が図５Ｂのファイルビューア４００中に追加されていることと、空間の制限のためにファイルビューア４００（図５Ｂ）に表示できない追加ファイルを見られることを示すスクロールボタン５１８があることとによって示されている。

仮想アドレスバーでセグメントを選択してより限定的でないセグメントに移動するのに加えて、ユーザは、仮想アドレス中の現在のセグメントのピアフィルタに移動したい、あるいはピアフィルタを選択したい場合もある。ピアフィルタとは、選択し、仮想アドレスバーの所与のセグメントに適用することのできる代替フィルタである。例えば、図５Ａを参照すると、セグメント５０６「Ｗｏｒｄ Ｄｏｃｕｍｅｎｔｓ」のピアフィルタは、「Ｅｘｃｅｌ Ｄｏｃｕｍｅｎｔｓ」、「Ｊｏｕｒｎａｌｓ」などのフィルタを含むことができる。特定のファイルシステムの位置、ハードウェアデバイス、またはコンピュータサービスを含む他タイプのフィルタも、仮想アドレスバーの所与のセグメントに適用することができる。ピアフィルタは、所与のセグメントの現在のフィルタに論理的に関連するものであってもそうでなくともよい。仮想アドレスバーの各セグメントがピアフィルタを有することが可能である。仮想アドレスバーのセグメントのピアフィルタを選択することを、時に「ラテラルに（laterally）ナビゲートする」と称することがある。仮想アドレスバーのセグメントのピアフィルタの選択については、下記で図６Ａ〜６Ｄと図１０と関連して説明する。

図６Ａ〜６Ｄに、仮想アドレスバー６００の仮想アドレスのセグメントに関連付けられたピアフィルタを選択する際の図を示す。図６Ａに示すように、仮想アドレスバー６００は、複数のセグメント、すなわちセグメント６０２〜６０８からなる仮想アドレスを有する。仮想アドレスバー６００中の所与の対話式セグメントのピアフィルタを選択するには、ユーザは、その対話式セグメントの択一的な選択または択一的な操作を行わなければならない。択一的な選択を行う方式の１つは、所与のセグメントを右クリックするものである。右クリックは当技術分野で知られており、通例は補助ボタンがマウスの右側についていることから、マウスまたは他の入力装置の補助ボタンを使用することを指す。あるいは、対話式セグメントは、カーソルがいつその上に置かれるかを監視することができるので、対話式セグメントの上にカーソルを置き、時にホバリングと称されるように、所定の時間量にわたってカーソルをその位置のままにしておくことにより、択一的な選択を行うことができる。この説明ではピアフィルタを表示させる代替法について述べているが、それらは例証のためであり、本発明に対する限定とは解釈すべきでない。当業者は、択一的な選択を生成する代替法は数多くあることを認識されよう。

択一的なセグメントの選択を説明するために、図６Ａを参照すると、ユーザは、初めにセグメント６０４「Ｄｏｃｕｍｅｎｔ Ｌｉｂｒａｒｙ」の上に所定の時間量にわたってカーソル６１０を置き、すなわちセグメントの上でホバリングして、そのセグメントを選択する。図６Ｂは、仮想アドレスバー６００でセグメント６０４「Ｄｏｃｕｍｅｎｔ Ｌｉｂｒａｒｙ」を択一的に選択した結果を示している。図６Ｂに示すように、セグメント６０４「Ｄｏｃｕｍｅｎｔ Ｌｉｂｒａｒｙ」を択一的に選択すると、選択されたセグメントに対応するピアフィルタを含むピアフィルタビュー６１２が表示される。ピアフィルタビュー６１２に提示されたピアフィルタは例示のみを目的とし、本発明に対する限定とは解釈すべきでないことを理解されたい。

代替のピアフィルタを選択するには、図６Ｃに示すように、ユーザは、ピアフィルタ６１４など、ピアフィルタビュー６１２に提示されたフィルタの１つの上にカーソル６１０を置き、そのピアフィルタを選択する。図６Ｄに示すように、代替のピアフィルタ６１４を選択すると、それまでに選択されていたセグメント６０４（図６Ａ）が、選択した代替のピアフィルタ６１４を表す新しいセグメント６１６に置き替えられる。さらに、図６Ａの仮想アドレスバー６００の択一的に選択されたセグメント６０４に続くセグメント、具体的にはセグメント６０６「Ｊｏｕｒｎａｌｓ」および６０８「Ａｌｌ Ｄｏｃｕｍｅｎｔｓ ｉｎ ２００２」が、図６Ｄの仮想アドレスバー６００から削除される。図には示していないが、セグメント６０４「Ｄｏｃｕｍｅｎｔ Ｌｉｂｒａｒｙ」、６０６「Ｊｏｕｒｎａｌｓ」、および６０８「Ａｌｌ Ｄｏｃｕｍｅｎｔｓ Ｉｎ ２００２」に従って以前に選択されたファイルまたは内容は、対応するファイルビューアにはもはや表示されず、セグメント６０２「Ｆｉｌｅｓ」および６１６「Ｐｉｃｔｕｒｅ Ｌｉｂｒａｒｙ」に従って選択されたファイルまたは内容だけが表示される。

セグメントは、各種のユーザの対話を通じて、仮想アドレスバーの仮想アドレスの既存セグメントの最後に追加することができる。仮想アドレスバーの仮想アドレスにフィルタを追加するには、ユーザは、仮想アドレスバーでウィンドウすなわちファイルビューアにある特定フィルタに関連付けられたアクション可能なコントロールを操作することができる。例えば図４のファイルビューア４００を参照すると、ユーザは、アクション可能なコントロール４１２「２００３」をクリックして、仮想アドレスバー４０２の仮想アドレス４０４に、対応するフィルタを追加することができる。あるいは（図示せず）、ユーザは、フィルタの名前をタイプすることにより、仮想アドレスの最後に知られるフィルタを手動で入力することもできる。仮想アドレスにフィルタを追加するには数多くの他の方式が存在し、それらはすべて本発明の範囲に該当するものと企図する。したがって、上記の例は例証を目的とし、本発明に対する限定とは解釈すべきでないことに留意されたい。

仮想アドレスバーの仮想アドレスにフィルタを追加する際には、新しく追加するフィルタが、仮想アドレスの一部として現在存在するどのフィルタとも矛盾しないことを保証するためのプロセスが行われる（ｕｎｄｅｒｔａｋｅｎ）。新しく追加したフィルタが既存のフィルタと矛盾する場合は、既存のフィルタを削除する。新しく追加したフィルタが仮想アドレス中の既存のフィルタと矛盾するのは、新しく追加したフィルタが、既存のフィルタの範囲と異なり、既存のフィルタよりも範囲が広い、または範囲が狭い場合である。また、新しく追加したフィルタは、既存のフィルタと相互に排他的である場合にも既存のフィルタと矛盾する。ただし、既存のフィルタと同等である新しく追加したフィルタは効果がないので追加しない。上記の矛盾の例は例証を目的とし、本発明に対する限定と解釈すべきでないことを理解されたい。当業者は、本発明の範囲に該当すると企図する、フィルタ間の他の矛盾が存在する可能性があることを認識されよう。

図７Ａ〜７Ｄは、仮想アドレスバー７００の仮想アドレス７０２にフィルタを追加し、矛盾する既存のフィルタを削除する図である。図７Ａは、仮想アドレスバー７００に表示された例示的な仮想アドレス７０２を示す。図７Ｂに示すように、セグメント７０６「２００２」で表される新しいフィルタを仮想アドレス７０２に追加する。先に説明したように、図７Ｂの仮想アドレスバー７００のセグメントの最後にセグメント７０６「２００２」を配置することによって表すように、新しいフィルタは仮想アドレスの最後に追加する。その後、セグメント７０６「２００２」を追加するために行われるプロセスにより、追加したフィルタが、仮想アドレス７０２中のどの現在のフィルタとも矛盾しないことが判定される。したがって、仮想アドレス７０２から削除する既存フィルタはない。

図７Ｃに示すように、セグメント７０８「Ａｕｔｈｏｕｒ Ａ」によって表す別のフィルタを仮想アドレス７０２に追加する。この新しいフィルタを追加するために行われるプロセスで、新しいフィルタ「Ａｕｔｈｏｒ Ａ」は、セグメント７０４「Ａｕｔｈｏｒ Ａ−Ｆ」によって表される既存のフィルタよりも範囲が狭いので、この既存のフィルタと矛盾すると判定される。したがって、仮想アドレスバー７００からセグメント７０４「Ａｕｔｈｏｒ Ａ−Ｆ」が削除され、セグメント７０８「Ａｕｔｈｏｒ Ａ」が仮想アドレスバーのセグメントの最後に追加される。

図７Ｄは、図７Ｃの仮想アドレスバー７００にセグメント７１０「２００３」を追加した結果を示す。仮想アドレス７０２中のフィルタは、限定的であり、累加的ではない。各フィルタは、選択された内容をさらに限定する。したがって、相互に排他的なフィルタがあると、仮想アドレス７０２で任意のファイルまたは内容を選択することができず、したがって矛盾が生じる。図７Ｄに示すように、セグメント７０６「２００２」（図７Ｃ）は、それが新しく追加されたセグメント７１０「２００３」と相互に排他的であることによる矛盾のために仮想アドレスバー７００から削除される。

仮想アドレスバー８００（図８Ａ）などの仮想アドレスバーが、仮想アドレスバーのサイズ制限のために仮想アドレスを完全に表示できない場合は、仮想アドレスバーのサイズに従って仮想アドレスの一部が表示される。ただし、表示されない仮想アドレス部分もなおユーザによってアクセスすることができる。より具体的には、仮想アドレスバーは、仮想アドレスバー中で仮想パスをスクロールするためのアクション可能な視覚的なインジケータを表示する。図８Ａおよび８Ｂに、仮想アドレスが仮想アドレスバーの表示容量を超える場合に仮想アドレスを表示する例示的な仮想アドレスバー８００を示す。図８Ａおよび８Ｂに示すように、スクロールアイコン８０２および８０４は、それまで表示されない仮想アドレス部分を表示するために仮想アドレスバー８００をスクロールできる方向を示している。ただし、図ではスクロールアイコンの使用を示しているが、これは例証のみを目的とし、本発明に対する限定とは解釈すべきでない。当業者は、仮想アドレスバーの仮想アドレスをスクロールする方式はこの他にも数多くあり、それらはすべて本発明の範囲に該当すると企図することを認識されよう。

図９Ａは、ファイルシステム中の仮想の位置と実際の位置の両方を参照するセグメントを有する仮想アドレスバー９００を表すブロック図である。先に述べたように、仮想アドレスバー９００の仮想アドレスは、コンピュータのファイルシステム階層中の特定の位置を参照するセグメントを含むことができ、また、コンピュータファイルシステム中の仮想の位置または論理的な位置を参照するセグメントも含むことができる。仮想のセグメントによって参照されるファイルまたは内容は、多くの物理的な位置に分散することができる。仮想アドレスバー９００は、物理的な位置を参照するセグメントと、仮想の位置を参照するセグメントを含むことができる。例えば、仮想アドレスバー９００は、コンピュータファイルシステム中の特定の領域、具体的にはドライブ「Ｃ」に含まれるファイルまたは内容を参照するセグメント９０２「Ｌｏｃａｌ Ｄｉｓｋ（Ｃ：）」を含む。あるいは、セグメント９０４「Ｃａｓｅ Ｆｉｌｅｓ」は、それ自体で、ケースファイルに関連付けられたコンピュータファイルシステム階層中の複数のフォルダに格納されたファイルまたは内容を参照する。ただし、セグメント９０２「Ｌｏｃａｌ Ｄｉｓｋ（Ｃ：）」と組み合わさることにより、セグメント９０４「Ｃａｓｅ Ｆｉｌｅｓ」は、ローカルドライブ「Ｃ」にあるケースファイルだけを参照する。さらに、セグメント９０６「Ｃｏｎｔａｉｎｓ Ｆａｘ」はさらに、ローカルディスクＣにあり、ケースファイルに関連付けられたファイルを、単語「Ｆａｘ」を含むかどうかに従ってフィルタリングする。

図９Ｂに示すように、仮想アドレスバー９００は、従来のアドレスバーとして機能するように設定することができる。例えば図９Ａを参照すると、仮想アドレスバー９００の空白の空間にカーソル９０８を置き、そこでクリックすることにより、仮想アドレスバー９００が、仮想アドレスを表すセグメントの表示から切り替わり、図９Ｂに示すように従来のアドレス９１０を表示する従来型のアドレスバーとして機能するようになる。図９Ｂの仮想アドレスバー９００の従来のアドレス９１０は、図９Ａの仮想アドレスバー９００に表示される仮想アドレスとほぼ同じである。ただし、コンピュータファイルシステム中の物理的な位置に対応しない図９Ａの仮想アドレスバー９００中のフィルタは、表示することができず、従来のアドレス９１０から削除される。具体的には、セグメント９０４「Ｃａｓｅ Ｆｉｌｅｓ」およびセグメント９０６「Ｃｏｎｔａｉｎｓ Ｆａｘ」は、従来のアドレス９１０（図９Ｂ）の一部ではない。

従来のアドレスバーとして機能する仮想アドレスバー９００を再設定して、通常通り仮想アドレスバーとして機能させるには、ユーザは、バーの空白領域でクリックする以外の方式でそれを指示しなければならない。従来のアドレスバーとして機能するように設定される際、仮想アドレスバーは、ユーザが、アドレスを編集するために空白領域でクリックできるようにしなければならない。従来のアドレスバーの空白領域でクリックすると、編集のために、アドレス／パスの最後に編集用カーソルが置かれる。したがって、仮想アドレスバーを再設定して再び上述のように通常方式で機能させるには、ユーザは、ＥｓｃキーまたはＴａｂキーなどの、所定のキーまたはキーの連続を押すか、またはウィンドウまたはビューの別の領域でクリックすることによりウィンドウまたはビューの別の領域にフォーカスを移さなければならない。当業者は、仮想アドレスバー９００を再設定して再度上記のように通常モードで機能させるには、この他のユーザのアクションも利用することができ、それらはすべて本発明の範囲に該当すると企図することを認識されよう。

図１０は、仮想アドレスバーで識別されるセグメントのピアフィルタを選択するためのピアフィルタ選択ルーチン１０００を示すフローチャートである。ブロック１００２で開始すると、ルーチン１０００は、ピアフィルタ選択の起動を検出する。ピアフィルタ選択プロセスの起動については上記で図６Ａ〜６Ｄとの関連で説明した。ブロック１００４で、ピアフィルタの選択が要求されるセグメントを識別する。ブロック１００６で、所定のピアフィルタリストから、識別されたセグメントのピアフィルタを判定する。ブロック１００８で、そのピアフィルタをユーザに表示する。ブロック１０１０で、ユーザによる表示されたピアフィルタからのピアフィルタ選択を入手する。ブロック１０１２で、識別されたセグメントと、識別されたセグメントに続く任意の追加セグメントを仮想アドレスバーから削除することにより仮想アドレスを切り捨てる。ブロック１０１４で、選択されたピアフィルタを表すセグメントを、仮想アドレスバーの残りのセグメントに付加する。その後ルーチン１０００は終了する。

図１１は、仮想アドレスバーの仮想アドレスにフィルタを追加する例示的なフィルタ追加ルーチン１１００を説明するフローチャートである。ブロック１１０２で開始すると、例示的ルーチン１１００は、仮想アドレスに追加しようとするフィルタを入手する。例えば、先に図４との関連で述べたように、フィルタは、仮想アドレスバーの外部で行われるユーザのアクションに従って仮想アドレスに追加しても、あるいは、所定のフィルタの名前をタイプすることにより直接仮想アドレスバーに追加してもよい。

ブロック１１０４で、新しいフィルタが、すでに仮想アドレスにある既存のフィルタと矛盾するかどうかを判定する。先に図７Ａ〜７Ｄとの関連で述べたように、新しいフィルタは、既存フィルタの範囲を実質的に狭めるか、または拡大することにより既存のフィルタと矛盾する可能性がある。あるいは、新しいフィルタは、既存のフィルタと相互に排他的であるために既存フィルタと矛盾する可能性がある。判定ブロック１１０４で、新しいフィルタが既存フィルタと矛盾する場合は、ブロック１１０６で、その既存フィルタを仮想アドレスから削除する。あるいは１１０４で新しいフィルタが既存フィルタと矛盾しないか、またはブロック１１０６で矛盾する既存フィルタを削除すると、ブロック１１０８で、仮想アドレスの最後に新しいフィルタを追加する。その後例示的ルーチン１１００は終了する。

本発明の好適実施形態を例証し、説明したが、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、本発明に各種の変更を行ってよいことは理解されよう。

本発明の実施形態の例示的コンピュータシステムのブロック図である。 本発明の実施形態の例示的なネットワークコンピュータ環境の図である。 従来技術に見られるように、コンピュータファイルシステム中のファイルを表示することに関連付けられた従来のアドレスバーを有する例示的ファイルビューアの図である。 本発明の実施形態の仮想アドレスバーの仮想アドレスに従ってコンピュータファイルシステム中のファイルを表示するための例示的ファイルビューアの図である。 本発明の実施形態のファイルシステム中を移動するために仮想アドレスバーの仮想アドレスのセグメントを選択する際の図５の例示的ファイルビューアの図である。 本発明の実施形態の仮想アドレスバーの仮想アドレスのセグメントを選択した結果を示す図５Ａの例示的ファイルビューアの図である。 本発明の実施形態の仮想アドレスバーの仮想アドレスのセグメントに関連付けられたピアフィルタを選択する際の図である。 本発明の実施形態の仮想アドレスバーの仮想アドレスのセグメントに関連付けられたピアフィルタを選択する際の図である。 本発明の実施形態の仮想アドレスバーの仮想アドレスのセグメントに関連付けられたピアフィルタを選択する際の図である。 本発明の実施形態の仮想アドレスバーの仮想アドレスのセグメントに関連付けられたピアフィルタを選択する際の図である。 本発明の実施形態の仮想アドレスバーの仮想アドレスに追加的なフィルタを追加する際の図である。 本発明の実施形態の仮想アドレスバーの仮想アドレスに追加的なフィルタを追加する際の図である。 本発明の実施形態の仮想アドレスバーの仮想アドレスに追加的なフィルタを追加する際の図である。 本発明の実施形態の仮想アドレスバーの仮想アドレスに追加的なフィルタを追加する際の図である。 本発明の実施形態の仮想アドレスが仮想アドレスバーの表示容量を超える場合に仮想アドレスを表示する例示的仮想アドレスバーの図である。 本発明の実施形態の仮想アドレスが仮想アドレスバーの表示容量を超える場合に仮想アドレスを表示する例示的仮想アドレスバーの図である。 本発明の実施形態のファイルシステム中の仮想の位置および実際の位置の両方を参照するフィルタを有する仮想アドレスを有する例示的仮想アドレスバーの図である。 従来のアドレスバーを表示するように設定された図９Ａの例示的仮想アドレスバーの図である。 本発明の実施形態の仮想アドレスバーで代替のフィルタを選択する代替フィルタ選択ルーチンのフローチャートの図である。 本発明の実施形態の仮想アドレスバーの仮想アドレスにフィルタを追加する例示的フィルタ追加ルーチンのフローチャートの図である。

符号の説明

１０２ パーソナルコンピュータ
１０４ プロセッサ
１０６ システムメモリ
１０８ システムバス
１１０ ＲＯＭ
１１２ ＲＡＭ
１１４ ＢＩＯＳ
１１６ ハードディスクドライブ
１１８ 磁気ディスクドライブ
１２０ リムーバブルディスク
１２２ 光ディスクドライブ
１２４ ＣＤ−ＲＯＭ
１２６ ハードディスクドライブインタフェース
１２８ 磁気ディスクドライブインタフェース
１３０ 光ディスクドライブインタフェース
１３２ オペレーティングシステム
１３４ アプリケーションプログラム
１３６ プログラムモジュール
１３８ プログラムデータ
１４０ キーボード
１４２ マウス
１４４ ユーザ入力インタフェース
１４６ リモートコンピュータ
１４８ ＬＡＮ
１５０ ＷＡＮ
１５２ ネットワークインタフェース
１５４ モデム
１５６ グラフィックディスプレイインタフェース
１５８ 表示装置
２００ ネットワークコンピューティング環境
２０４ サーバ
２０６ インターネット
２０８ データベース
３００、４００ ファイルビューア
３０２ アドレスバー
３０４ ツリービュー
４０２、６００、７００、８００、９００ 仮想アドレスバー
４０４、７０２ 仮想アドレス
４０６、４０８、５１２、５１４、５１６ ファイル（文書）
４１２ コントロール
５０２、５０４、５０６、５０８、６０２、６０４、６０６、６０８、６１６、７０４、７０６、７０８、７１０、９０２、９０４、９０６ セグメント
５１８ スクロールボタン
５１０、６１０、９０８ カーソル
６１２ ピアフィルタビュー
６１４ ピアフィルタ
８０２、８０４ スクロールアイコン
９１０ アドレス

Claims (15)

1. 格納されているファイルを、仮想アドレスバーに含まれる１つまたは複数のアドレスセグメントに従って表示装置に動的に表示するシステムであって、
   前記システムは、
   プロセッサおよびメモリを有するコンピューティング装置と、
   前記ファイルを格納するための、前記コンピューティング装置と通信するように結合された少なくとも１つの記憶装置と、
   仮想アドレスバーを表示するための、前記コンピューティング装置と通信するように結合された表示装置と、
   を備え、
   前記アドレスセグメントのそれぞれは、前記記憶装置に格納されている前記ファイルの中から所望のファイルを選択するための選択基準に相当し、
   前記複数のアドレスセグメントは、前記表示装置に表示する所望のファイルを選択するための仮想アドレスバーを構成し、
   前記アドレスセグメントは、ユーザの対話に応答して前記仮想アドレスバーに追加され、または前記仮想アドレスバーから削除され、
   アドレスセグメントが前記仮想アドレスバーに追加された場合には、それぞれのアドレスセグメントに対応する各選択基準が共存可能か否かが判断され、共存できないと判断された場合には、追加されたアドレスセグメント以外の既存のアドレスセグメントが削除され、
   前記アドレスセグメントを操作すると、選択可能なピアフィルタのリストが前記表示装置に提示される
   ことを特徴とするシステム。
2. 前記選択基準は、前記記憶装置に格納されているファイルの属性に基づいて決定され、
   前記属性は、ファイルを格納しているフォルダ名、ファイルの種類、ファイルの作成者の情報を少なくとも含むことを特徴とする請求項１に記載のシステム。
3. 前記仮想アドレスバーは、ユーザの対話に応答して従来型のアドレスバーとして動作するように設定可能であることを特徴とする請求項１に記載のシステム。
4. 前記仮想アドレスバーは、ファイルビューア及びオープンファイルダイアログビューの１つの中に埋め込まれ、前記表示装置に表示されることを特徴とする請求項１に記載のシステム。
5. コンピュータのファイルシステムに格納されているファイルを表示装置に動的に表示させるための仮想アドレスバーのユーザインタフェースコントロールプログラムであって、
   前記仮想アドレスバーは、前記表示装置に表示する所望のファイルを選択するために使用される、１つまたは複数のアドレスセグメントを含み、
   各アドレスセグメントは、前記コンピュータのファイルシステムに格納されている前記ファイルの中から所望のファイルを選択するための選択基準に相当し、
   前記プログラムは、コンピュータに、
   ユーザの対話に応答して前記仮想アドレスバーに前記アドレスセグメントを追加し、または前記仮想アドレスバーから前記アドレスセグメントを削除する機能と、
   アドレスセグメントが前記仮想アドレスバーに追加された場合には、それぞれのアドレスセグメントに対応する各選択基準が共存可能か否かを判断する機能と、
   共存できないと判断した場合には、追加されたアドレスセグメント以外の既存のアドレスセグメントを削除する機能と、
   前記アドレスセグメントを操作すると、選択可能なピアフィルタのリストを前記表示装置に表示する機能と
   を実現させることを特徴とする仮想アドレスバーのユーザインタフェースコントロールプログラム。
6. 前記選択基準は、前記格納されているファイルの属性に基づいて決定され、
   前記属性は、ファイルを格納しているフォルダ名、ファイルの種類、ファイルの作成者の情報を少なくとも含むことを特徴とする請求項５に記載の仮想アドレスバーのユーザインタフェースコントロールプログラム。
7. 前記仮想アドレスバーは、ユーザの対話に従って従来型のアドレスバーとして動作するように設定可能であることを特徴とする請求項５に記載の仮想アドレスバーのユーザインタフェースコントロールプログラム。
8. 前記仮想アドレスバーは、ファイルビューア及びオープンファイルダイアログビューの１つに埋め込まれて表示されることを特徴とする請求項５に記載の仮想アドレスバーのユーザインタフェースコントロールプログラム。
9. 仮想アドレスバーを使用して、コンピュータのファイルシステムに格納されているファイルへの仮想パスを動的に提供するコンピュータ実施方法であって、
   前記コンピュータが実施する方法は、
   第１の対話式セグメントを含む仮想アドレスバーを表示するステップであって、前記第１の対話式セグメントは、前記格納されているファイルの中から所望のファイルを選択するための選択基準に従って前記コンピュータのファイルシステム上のファイルを参照するステップと、
   前記仮想アドレスバーに１つまたは複数の第２の対話式セグメントを追加するステップであって、各第２の対話式セグメントは、第１の対話式セグメントに対応する選択基準をさらに限定するステップと、
   前記第２の対話式セグメントが仮想アドレスバーに追加された場合に、前記第１の対話式セグメントに対応する選択基準と前記第２の対話式セグメントに対応する選択基準とが共存可能か否かを判断するステップと、
   共存できないと判断された場合には、前記第１の対話式セグメントを前記仮想アドレスバーから削除するステップと
   を含み、
   前記第１の対話式セグメントおよび前記第２の対話式セグメントは、仮想パスを構成する
   ことを特徴とする方法。
10. 前記仮想アドレスバーが、サイズ制限のために、前記第１の対話式セグメント、および前記第２の対話式セグメントを表示することができないときに、ユーザのアクション可能なスクロールインジケータを表示するステップをさらに含むことを特徴とする請求項９に記載の方法。
11. 前記選択基準は、前記格納されているファイルの属性に基づいて決定され、
    前記属性は、ファイルを格納しているフォルダ名、ファイルの種類、ファイルの作成者の情報を少なくとも含むことを特徴とする請求項９に記載の方法。
12. 複数の対話式セグメントを含む仮想アドレスバーを動的に表示するステップであって、各対話式セグメントは、表示装置に表示するファイルを選択する選択基準に相当し、前記仮想アドレスバーは、前記複数の対話式セグメントのそれぞれの対応する選択基準に従って表示装置に表示するファイルを選択するステップと、
    前記仮想アドレスバー上のユーザのアクションを検出するステップと、
    前記仮想アドレスバー上のユーザのアクションを検出すると、当該検出されたユーザのアクションに従って１つまたは複数の対話式セグメントを追加または削除することによって前記仮想アドレスバーを更新するステップと、
    新たな対話式セグメントが前記仮想アドレスバーに追加された場合に、既存の対話式セグメントと追加した対話式セグメントとが共存可能か否かを判断するステップと、
    共存できないと判断された場合に、既存の対話式セグメントを削除するステップと、
    を含む方法を実行時に行うコンピュータ可読命令を有することを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
13. 前記選択基準は、前記ファイルの属性に基づいて決定され、
    前記属性は、ファイルを格納しているフォルダ名、ファイルの種類、ファイルの作成者の情報を少なくとも含むことを特徴とする請求項１２に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
14. 検出された前記ユーザのアクションは対話式セグメントの選択であり、検出された前記ユーザのアクションに従って前記仮想アドレスバーを更新するステップは、選択された前記対話式セグメントに続く対話式セグメントを前記仮想アドレスバーから削除することを含むことを特徴とする請求項１２に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
15. 検出された前記ユーザのアクションは対話式セグメントの択一的な選択であり、検出された前記ユーザのアクションに従って前記仮想アドレスバーを更新するステップは、選択可能なピアフィルタのリストを前記ユーザに提示することを含むことを特徴とする請求項１２に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

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