JP4335328B2 - 記録ディスク装置用ハウジングおよび記録ディスク装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気ディスク装置に代表される記録ディスク装置に適用されるハウジングに関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気ディスク装置では、シーク時に磁気ディスクの回転によって騒音が発生することが知られている。この騒音は、磁気ディスクの回転振動が回転軸等を通じてハウジングに伝達されることにより発生する。したがって、高い剛性の得られるダイカスト製法によってハウジング全体を形成すれば、騒音の発生が抑制される。その一方で、ハウジングの軽量化や製造コストの低減を考えた場合、ハウジングはプレス加工によって成形されることが望ましい。特に、安価なパーソナルコンピュータ装置を提供するにはハウジングの一層の低廉化は欠かせない。
【0003】
現在主流となっているハウジングでは、箱型のハウジング本体がダイカスト製法で形成され、そのハウジング本体の開口が平板状のカバーによって閉鎖される。こうした構成では、カバーをプレス加工で成形することができる一方で、剛性の低いカバーが振動しやすく、騒音の発生が避けられない。そこで、1枚の制振鋼板でカバーを構成し、カバーの振動を吸収することによって騒音の抑制が図られている。
【0004】
ところで、ハウジングの内部には、情報が記録される磁気ディスク、磁気ディスクに対して情報の読取り/書込みを行う磁気ヘッド、磁気ヘッドが先端に搭載されたキャリッジを駆動するアクチュエータ、磁気ディスクを回転駆動するスピンドルモータといった構成要素が組み込まれる。箱型のハウジング本体を用いると、こうした構成要素の組み込み作業が面倒となる。ハウジング本体の側壁が組み込み作業の邪魔になるからである。そこで、平板状の台座と深絞り加工のカバーとでハウジングを構成することが知られている。かかる構成によれば、簡単に台座上に構成要素を配置することができ、その結果、作業効率が向上する。
【0005】
その一方で、深絞り加工でカバーを形成すると、カバーの振動発生が避けられなくなる。そこで、例えば特開平9−128955号公報に開示されるように、磁気ディスクの回転軸とカバーとを相互に連結させるネジ周りでカバー外面に制振鋼板を貼り付け、振動吸収による騒音の抑制が図られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
近年、スピンドルモータの高性能化や、スピンドルモータに対する電流制御等によって磁気ディスクの回転振動は低減されつつある。その結果、磁気ヘッドを駆動するアクチュエータの駆動振動が騒音の発生要因として大きな割合を占めるようになった。アクチュエータの駆動振動がキャリッジの回転軸等を通じてカバーに伝播し、騒音を発生させるのである。
【0007】
前述した箱型のハウジング本体を用いれば、カバー全体が制振鋼板から構成されるため、アクチュエータによる振動発生は抑制されることとなる。しかしながら、カバーの厚みが増すことから、ハウジング内部の収容空間が圧迫されてしまう。その一方で、前記公報に記載された技術では、アクチュエータによる振動発生は全く考慮されていないといってもよい。
【0008】
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、平板状の台座と深絞り加工のカバーとでハウジングを構成した場合でも、記録ディスクに対してヘッドを変位させる駆動機構に起因する騒音を抑制することができる記録ディスク装置用ハウジングを提供することを目的とする。また、本発明は、そうした駆動機構に起因する騒音を抑制しつつもハウジング内の収容空間を圧迫することのない記録ディスク装置用ハウジングを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、第1発明によれば、記録ディスクと、ヘッドと、記録ディスクに対してヘッドを変位させる駆動機構と、少なくとも駆動機構が搭載される平板状の台座と、この台座に結合されて少なくとも駆動機構を収容する深絞り加工された金属製カバーと、カバーおよび駆動機構を相互に連結させる連結機構と、カバー外面に貼り付けられて連結機構の振動を吸収する制振板とを備えることを特徴とする記録ディスク装置が提供される。
【0010】
また、第2発明によれば、記録ディスクに対してヘッドを変位させる駆動機構が搭載される平板状の台座と、この台座に結合されて少なくとも駆動機構を収容する深絞り加工された金属製カバーと、カバーおよび駆動機構を相互に連結させる連結機構の振動伝播範囲でカバー外面に貼り付けられる制振板とを備えることを特徴とする記録ディスク装置用ハウジングが提供される。
【0011】
第1発明に係る記録ディスク装置や、第2発明に係るハウジングが適用された記録ディスク装置によれば、駆動機構から連結機構を通じてカバーに伝達される振動が吸収される。その結果、深絞り加工によってカバーを成形した場合でも騒音が低減される。深絞り加工によって安価にハウジングを提供することが可能なことから、パーソナルコンピュータに代表されるコンピュータ装置の低廉化に有効となる。
【0012】
前記制振板は、カバー外面に形成された凹部に配置されてもよい。そうすることによって、カバー外面に制振板を簡単に位置決めすることが可能となる。特に、カバー外面と制振板の表面とが面一にされれば、ハウジングの外観を向上することができる。
【0013】
前記制振板には、前記連結機構が配置される抜き部が形成されることが望ましい。一般に、HDDに代表される記録ディスク装置では、連結機構の周囲でハウジングの厚みが最大となると考えられる。したがって、連結機構を避けて制振板を配置すれば、ハウジングの厚みの増大を回避することが可能となる。例えば、HDDの分野ではハウジングの高さが規格化されていることから、限られた厚みに対して一層大きな収容空間をハウジング内に形成することが可能となる。
【0014】
さらに、第3発明によれば、記録ディスクと、ヘッドと、ヘッドが搭載されるキャリッジと、キャリッジを回転自在に支持するキャリッジ軸と、少なくともキャリッジ軸を収容するハウジングと、キャリッジ軸およびハウジングを相互に連結させる連結機構と、連結機構が配置される抜き部が形成されて、ハウジング外面に貼り付けられる制振板とを備えることを特徴とする記録ディスク装置が提供される。
【0015】
さらにまた、第4発明によれば、ヘッドが搭載されるキャリッジを回転自在に支持するキャリッジ軸が設置されるハウジング本体と、ハウジング本体と協働して、少なくともキャリッジ軸を収容するカバーと、カバーおよびキャリッジ軸を相互に連結させる連結機構が配置される抜き部が形成されて、カバー外面に貼り付けられる制振板とを備えることを特徴とする記録ディスク装置用ハウジングが提供される。
【0016】
第3発明に係る記録ディスク装置や、第4発明に係るハウジングが適用された記録ディスク装置によれば、キャリッジ軸から連結機構を通じてハウジングに伝達される振動が吸収される。一般に、HDDに代表される記録ディスク装置では、キャリッジ軸の周辺でハウジングの厚みが最大となると考えられる。したがって、連結機構を避けて制振板を配置すれば、ハウジングの厚みの増大を回避することが可能となる。例えば、HDDの分野ではハウジングの高さが規格化されていることから、限られた厚みに対して一層大きな収容空間をハウジング内に形成することが可能となる。特に、制振板はカバー外面に貼り付けられることから、例えば制振板を貼り付ける際に用いられる接着剤や両面テープ等からガスが発生したり、制振板がカバーから剥がれたりしても、記録ディスク装置の動作に悪影響を及ぼす心配はない。
【0017】
このとき、前記制振板は、カバー外面に形成された凹部に配置されてもよい。そうすることによって、カバー外面に制振板を簡単に位置決めすることが可能となる。特に、カバー外面と制振板の表面とが面一にされれば、ハウジングの外観を向上することができる。
【0018】
いずれの発明の場合でも、前記制振板は、前記連結機構の振動伝播範囲を覆うだけでなく、前記記録ディスクを回転自在に支持する回転軸とカバーとを相互に連結させる回転軸連結機構の振動伝播範囲を覆ってもよい。その結果、1枚の制振板で、連結機構からハウジングに伝播する振動と、回転軸連結機構からハウジングに伝播する振動とを吸収することができる。したがって、部品コストの低減や、作業効率の向上に寄与することができる。
【0019】
以上の記録ディスク装置は、パーソナルコンピュータに代表されるコンピュータ装置に組み込まれて使用されればよい。パーソナルコンピュータには、例えばデスクトップ型やタワー型といった形態が含まれる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。
【0021】
図1はコンピュータ装置COの構成を概略的に示す。このコンピュータ装置COは、中央演算装置(CPU)11と、本発明に係る記録ディスク装置としてのハードディスク装置(HDD)12とが組み込まれたコンピュータ本体13を備える。CPU11は、コンピュータ本体13に接続された入力装置(例えばキーボードやマウス)14から入力される指示に従って、HDD12との間で電子データをやり取りすることができる。取得された電子データは、コンピュータ本体13に接続されたディスプレイ装置15に表示されることができる。
【0022】
図2は、本発明の第1実施形態に係る記録ディスク装置としてのハードディスク装置(HDD)12の外観を示す。このHDD12は、アルミダイカスト製法によって成形された平板状の台座20と、この台座20に結合されるアルミ製カバー21とから構成されるハウジング22を備える。カバー21は、プレスによる深絞り加工によって形成されている。台座20の裏面には、制御回路が形成された基板(図示せず)が組み込まれる。基板は、制御用コネクタ23を通じてCPU11の制御用ポートに接続され、電源用コネクタ24を通じてコンピュータ装置COの電源に接続される。
【0023】
図3から明らかなように、HDD12は、電子データが記録される記録ディスクとしての複数枚の磁気ディスク25と、各磁気ディスク25の表面に対向し、磁気ディスク25に対して電子データの読取り/書込みを行う磁気ヘッド26とを備える。磁気ディスク25は、台座20に固定された回転軸27回りで回転する。磁気ディスク25の回転はスピンドルモータ(図示せず)によって駆動される。磁気ヘッド26は、台座20に搭載される駆動機構28の働きを通じて、磁気ディスク25に対して変位すなわち位置決めされる。
【0024】
駆動機構28は、磁気ヘッド26が搭載されるキャリッジ30を備える。キャリッジ30は、台座20に固定されるキャリッジ軸31に回転自在に支持される。キャリッジ30は、アクチュエータを構成する磁気回路32の働きによって揺動駆動される。台座20にカバー21が結合されると、磁気ディスク25、磁気ヘッド26および駆動機構28はハウジング22に収容されることとなる。
【0025】
第1ネジ33は、台座20にカバー21が重ね合わされた状態で、カバー21を貫通して回転軸27先端にねじ込まれる。その結果、回転軸27とカバー21とは相互に連結される。その一方で、第2ネジ34は、台座20にカバー21が重ね合わされた状態で、カバー21を貫通してキャリッジ軸31先端にねじ込まれる。したがって、駆動機構28のキャリッジ軸31とカバー21とは相互に連結されることとなる。
【0026】
カバー21外面には制振板35が貼り付けられる。制振板35は、カバー21外面に形成された同形状の凹部36によって位置決めされる。凹部36では、第1ネジ33の受け部を中心に円形の第1収容部37が突出する。第1収容部37は、回転軸27先端に配置されるベアリングを収容する。同様に凹部36には、第2ネジ34の受け部を中心に円形の第2収容部38が突出する。この第2収容部38は、キャリッジ軸31先端に配置されるベアリングを収容する。制振板35には、カバー21外面に貼り付けられた際に第1収容部37を配置させる第1抜き部40と、同様に第2収容部38を配置させる第2抜き部41とが形成される。カバー21外面に制振板35が貼り付けられると、制振板35の表面と第1および第2収容部37、38の上面とは面一となる(例えば図4参照)。
【0027】
凹部36の底面には、カバー21を貫通してハウジング22内に通じる連通孔43が形成される。一方で、制振板35には、連通孔43とはずれた位置で呼吸孔44が形成される。連通孔43と呼吸孔44とは、制振板35がカバー21に貼り付けられた際に、図4に示される連通路45を通じて互いに接続される。
【0028】
図4から明らかなように、制振板35は、金属板46と、この金属板46の裏面に接着された振動吸収材47とから構成される。振動吸収材47は例えば弾力のある両面テープから構成されればよい。連通路45は、振動吸収材47の一部をくり貫くことによって形成される。こうした連通路45、連通孔43および呼吸孔44の働きによってハウジング22内の圧力変動は吸収される。しかも、細長い連通路45の働きによって、呼吸孔44から導入される塵埃等は連通路45で捕獲され、ハウジング22内に達することはない。
【0029】
次に、図3を参照しつつHDDの製造方法を簡単に説明する。まず、アルミダイカスト製法によって台座20を成形し、成形された台座20に仕上げ加工を施す。続いて、台座20に、スピンドルモータ、磁気ディスク25、駆動機構28、その他の構成要素を設置する。このとき、台座20の裏面に基板が取り付けられてもよい。
【0030】
構成要素の設置を終えたら、台座20にカバー21を被せ、台座21とカバー20とを結合させる。カバー21は、1枚のアルミ板から、プレスを用いた深絞り加工によって用意される。この深絞り加工によって、カバー21外面の凹部26や、第1および第2収容部37、38が形成される。
【0031】
続いて、カバー21外面に制振板35を貼り付ける。このとき、制振板35は凹部36にはめ込まれる。こうして第1および第2収容部37、38の上面と制振板35の表面とが面一とされる。一般に、HDDでは、回転軸27やキャリッジ軸31周囲でハウジング22の厚みが最大となると考えられる。したがって、回転軸27やキャリッジ軸31周辺を避けて制振板35を配置すれば、ハウジング22の厚みの増大を回避することが可能となる。HDDの分野ではハウジング22の高さが規格化されていることから、限られた厚みに対して一層大きな収容空間をハウジング22内に形成することが可能となる。
【0032】
HDD12の使用にあたっては、HDD12はコンピュータ本体13のハウジング内に設置される。HDD12は、制御用コネクタ23を通じてCPU11に接続され、電源用コネクタ24を通じて主電源に接続される。CPU11が電子データの読取りや書込みを指令すると、基板上の制御回路が作動し、回転軸27回りで磁気ディスク25が回転し、キャリッジ軸31回りでキャリッジ30が揺動する。
【0033】
このとき、磁気ディスク25の回転振動は、回転軸27から第1ネジ33を伝わってカバー21に伝達される。また、キャリッジ30の駆動振動は、キャリッジ軸31から第2ネジ34を伝わってカバー21に伝達される。その結果、カバー21では、第1ネジ33を中心とした振動伝播範囲と、第2ネジ34を中心とした振動伝播範囲で振動が伝播する。伝播した振動は、こうした振動伝播範囲を覆う制振板35によって吸収される。したがって、カバー21の振動に起因する騒音は抑制される。実験によれば、第2ネジ34周りに制振板35を配置したことによって、配置しない場合に比べて2dB以上の騒音低減が実現されたことが確認された。
【0034】
なお、第1および第2抜き部40、41の形状は円形に限られるものではなく、第1および第2収容部37、38の形状に対応して任意に設定されればよい。また、第1および第2抜き部40、41は、必ずしも孔として形成される必要はなく、制振板35の輪郭に形成される切り欠き等によって形成されてもよい。さらに、前記実施形態では、1枚の制振板によって第1および第2ネジ33、34の振動伝播範囲を覆ったが、第1ネジ33の振動伝播範囲と、第2ネジ34の振動伝播範囲とを個別の制振板で覆うようにしてもよい。
【0035】
図5は、本発明の第2実施形態に係る記録ディスク装置としてのHDDを示す。この第2実施形態では、第1ネジ33の振動伝播範囲と、第2ネジ34の振動伝播範囲とで制振板の厚みを変えたことが特徴とされる。詳述すると、制振板50は、第1実施形態で詳述された制振板35と同様な主制振板51と、第1振動伝播範囲で制振板50の厚みを補強する補助制振板52とを備える。凹部底面36には、補助制振板52に対応する補助凹部53が形成されている。補助凹部53に補助制振板52が貼り付けられると、凹部36底面と補助制振板52の表面とは面一となる。こうして面一となった凹部36底面の全範囲にわたって主制振板51が貼り付けられる。なお、前述の第1実施形態と同様な機能を発揮する構成には同一の参照符号が付され、その詳細な説明は省略される。
【0036】
かかる構成によれば、第1ネジ33の振動伝播範囲では、制振板50の厚みが増した分、第2ネジ34の振動伝播範囲よりも効果的に振動の吸収が行われることとなる。補助凹部53は、台座20に配置された構成要素のうち比較的厚みの小さい領域に形成されるので、補助凹部53の形成によって構成要素の一層の厚み低減が要求されることはない。
【0037】
図6は、本発明の第3実施形態に係る記録ディスク装置としてのHDDを示す。この第3実施形態では、カバー21a外面に、第1および第2ネジ33、34の受け部の周囲で一体化された大収容部55が形成される。この大収容部55は、前述した第1および第2収容部37、38と同様の機能を果たす。大収容部55の周囲には、制振板56の厚みを受け入れる段差面57が規定される。この段差面57に、ハウジング22の外形を規定する制振板56が貼り付けられる。貼り付けられた制振板56の表面と大収容部55の上面とは面一となる。かかる構成によっても、ハウジング22内の収容空間を圧迫することなく、第1および第2ネジ33、34の振動伝播範囲を制振板56で覆うことが可能となる。
【0038】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、ハウジング内に収容される構成要素の一層の薄型化を強いることなく、連結機構から伝播する振動を吸収し、記録ディスク装置の騒音を低減させることができる。本発明は、特に、ハウジングのカバーをプレスによる深絞り加工によって成形する場合に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 コンピュータ装置の構成を概略的に示す図である。
【図2】 本発明の第1実施形態に係るハードディスク装置(HDD)の外観を示す斜視図である。
【図3】 HDDの分解斜視図である。
【図4】 図2の4−4線に沿ったカバーの一部拡大断面図である。
【図5】 本発明の第2実施形態に係るハードディスク装置(HDD)を示す分解斜視図である。
【図6】 本発明の第3実施形態に係るハードディスク装置(HDD)を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
12 記録ディスク装置としての磁気ディスク装置(HDD)、20 ハウジング本体としての台座、21,21a カバー、22 ハウジング、25 記録ディスクとしての磁気ディスク、26 ヘッドとしての磁気ディスク、27 回転軸、28 駆動機構、30 キャリッジ、31 キャリッジ軸、33 回転軸連結機構としての第1ネジ、34 連結機構としての第2ネジ、35,50,56 制振板、36 凹部、41 抜き部としての第2抜き部、57 凹部としての段差面、CO コンピュータ装置。
Claims (6)
- 記録ディスクと、ヘッドと、記録ディスクに対してヘッドを変位させるヘッド駆動機構と、少なくとも前記ヘッド駆動機構が搭載される平板状の台座と、前記台座に平行に広がって該台座から間隔を空けて配置される上面、該上面の周縁から前記台座に向かって延びる側面、および、該側面から外側に向かって広がって前記台座に重ね合わせられる底部を有しつつ前記台座と協働で前記ヘッド駆動機構を収容するカバーと、前記カバーおよび前記ヘッド駆動機構を相互に連結させる連結機構と、前記カバーの上面の外面で前記ヘッド駆動機構の前記連結機構の周囲に形成される凹部と、前記ヘッド駆動機構の前記連結機構の振動伝播範囲である前記凹部内で前記連結機構の周囲に設けられ、前記連結機構の振動を吸収する振動吸収材を有する制振板とを備えることを特徴とする記録ディスク装置。
- 請求項1に記載の記録ディスク装置において、前記カバーは金属材料の深絞り加工に基づき形成されることを特徴とする記録ディスク装置。
- 請求項1または2に記載の記録ディスク装置において、前記制振板には、前記連結機構が配置される抜き部が形成されることを特徴とする記録ディスク装置。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の記録ディスク装置において、前記制振板は、さらに前記記録ディスクを回転自在に支持する回転軸と前記カバーとを相互に連結させる回転軸連結機構の周囲に形成される前記凹部内で前記回転軸連結機構の周囲を覆うことを特徴とする記録ディスク装置。
- 請求項1に記載の記録ディスク装置において、前記カバーは、前記凹部の底面に形成される補助凹部を有し、前記制振板は、前記凹部に貼り付けられる主制振板と、前記補助凹部に貼り付けられて、前記凹部の底面に面一に規定される表面を有する補助制振板とを備えることを特徴とする記録ディスク装置。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の記録ディスク装置が組み込まれたことを特徴とするコンピュータ装置。
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