JP2002124072A - ダンパ、ディスク・ドライブ装置およびハード・ディスク・ドライブ - Google Patents

ダンパ、ディスク・ドライブ装置およびハード・ディスク・ドライブ

Info

Publication number
JP2002124072A
JP2002124072A JP2000313251A JP2000313251A JP2002124072A JP 2002124072 A JP2002124072 A JP 2002124072A JP 2000313251 A JP2000313251 A JP 2000313251A JP 2000313251 A JP2000313251 A JP 2000313251A JP 2002124072 A JP2002124072 A JP 2002124072A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
damper
disk
shaped medium
disk drive
drive device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000313251A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Hirasaka
義広 平坂
Koji Serizawa
弘司 芹澤
Shinichi Matsuzaki
伸一 松崎
Koji Takahashi
功治 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
International Business Machines Corp
Original Assignee
International Business Machines Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by International Business Machines Corp filed Critical International Business Machines Corp
Priority to JP2000313251A priority Critical patent/JP2002124072A/ja
Priority to US09/956,178 priority patent/US6690540B2/en
Priority to KR10-2001-0060865A priority patent/KR100438933B1/ko
Publication of JP2002124072A publication Critical patent/JP2002124072A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B33/00Constructional parts, details or accessories not provided for in the other groups of this subclass
    • G11B33/02Cabinets; Cases; Stands; Disposition of apparatus therein or thereon
    • G11B33/08Insulation or absorption of undesired vibrations or sounds
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B25/00Apparatus characterised by the shape of record carrier employed but not specific to the method of recording or reproducing, e.g. dictating apparatus; Combinations of such apparatus
    • G11B25/04Apparatus characterised by the shape of record carrier employed but not specific to the method of recording or reproducing, e.g. dictating apparatus; Combinations of such apparatus using flat record carriers, e.g. disc, card
    • G11B25/043Apparatus characterised by the shape of record carrier employed but not specific to the method of recording or reproducing, e.g. dictating apparatus; Combinations of such apparatus using flat record carriers, e.g. disc, card using rotating discs

Landscapes

  • Moving Of Heads (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スピンドル・モータの回転に起因する音響周
波数のピークが発生する周波数帯域とダンパの共振周波
数とが一致しないようにする。 【解決手段】 ディスク・ドライブ装置に装着され制振
機能を果たすダンパ42であって、ディスク・ドライブ
装置に対する接合面42dを有する平板状の基板42a
と、平板状の基板42aよりも肉厚の厚い肉厚部42
b,42cとを備えたことを特徴とする。従来の扁平な
ダンパよりも、形状の選択幅が広がり、結果としてダン
パの共振周波数をより大きな自由度で調整することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハード・ディスク
・ドライブに代表されるディスク・ドライブ装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】コンピュータのデータ記憶手段として最
も一般的なハード・ディスク・ドライブ(以下、HD
D)は、単数または複数の磁気ディスクを同軸上に配置
し、それをスピンドル・モータで駆動する構造を有して
いる。データの読み出し、書き込みは、前記磁気ディス
クに対向して設けた磁気ヘッドにより行なわれ、この磁
気ヘッドはアクチュエータ、一般的にはボイス・コイル
・モータ(以下、VCM)により駆動される。前記磁気
ディスク、磁気ヘッドおよびアクチュエータは、ディス
ク・エンクロージャと呼ばれる筐体に収納されている。
ディスク・エンクロージャは、薄箱状のアルミニウム合
金製ベースと、ベースの開口部を封止するトップカバー
とから構成される。HDDにおける主要な技術課題とし
ては、磁気ディスク1枚あたりの記憶容量を向上するこ
と、および磁気ディスクに記憶されているデータの読み
出し、磁気ディスクへのデータの書き込みの速度を向上
すること、が掲げられる。後者については、磁気ヘッド
が磁気ディスク上の必要なトラックに移動するシーク時
間を短縮することによって、データの読み出し、書き込
み速度を向上することができる。磁気ヘッドは前述のよ
うにVCMにより駆動されているため、このVCMの性
能をアップすることによりシーク速度を速くすることが
可能である。VCMの性能をアップするためには、VC
Mを構成する永久磁石をより磁気特性の強いものにする
か、またはその厚みを厚くして、ボイス・コイルに印加
される磁界を大きくすればよい。しかし、永久磁石の磁
気特性の向上も限界に近づいている。また、小スペース
化が求められるHDDにおいて永久磁石の厚みを現状以
上にするには限界がある。また、磁気ディスクの回転速
度を速くすることによりデータの読み出し、書き込み速
度を向上することができる。しかし、磁気ディスクの回
転速度を速くすると、音響ないしは振動についての問題
が浮上する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来からHDDの振動
を抑制するために、HDDに金属製、例えばステンレス
鋼からなるダンパを貼り付けていた。従来から用いられ
ているダンパの一例を図9に示す。図9に示すダンパ5
0は平板を所定形状に打ち抜きにより形成したものであ
る。したがって、自由に変更できる設計上のパラメータ
は、その外形寸法と厚さである。しかし、外形寸法はH
DDの寸法により制約されてしまい、例えば図10に示
すダンパ51のように部分的に付加的な部分を設けるこ
とができる程度であった。一方、厚さに関しても、厚さ
を厚くすると打ち抜きを行なうための打ち抜き型の寿命
が問題となり、またHDDの寸法による制約もあった。
【0004】ところで、音響ないしは振動の問題として
2つの要素がある。1つはHDDを駆動するためのスピ
ンドル・モータの回転に起因する音響周波数のピークの
存在である。ダンパはこの音響周波数を減衰させるため
に設けるものであるが、スピンドル・モータの回転に起
因する音響周波数のピークが発生する周波数帯域(以
下、ピーク発生帯域)とダンパの共振周波数とが一致す
ると、音響周波数が増幅するおそれがあった。特に、ス
ピンドル・モータの回転速度が速くなるとその傾向は大
きくなる。したがって、高速回転、具体的には1000
0rpmを超える回転速度のHDDにおいては、ダンパ
50あるいはダンパ51を作成するに当たって、前記ピ
ーク発生帯域とダンパの共振周波数とが一致しないよう
に配慮する必要がある。ところが、前述のようにダンパ
50または51では、設計上の制約があった。
【0005】振動に関しては、アクチュエータのシーク
動作に対する反作用としてHDDに生じる振動が問題と
なる。この振動は、ローテーショナル・バイブレーショ
ン(Rotational Vibration 以下、R.V.)と呼ばれて
いる。R.V.に対するHDDの特性向上のためには、ダ
ンパ50,51の質量を大きくすれば良いことが知られ
ている。しかし、ダンパ50,51の質量を大きくする
ためには、ダンパの厚さを厚くする、あるいは複数枚の
ダンパを貼り付ける、といった手法を採用すればよい
が、前述のように、設計上の制約があり、十分な対策を
講ずることができなかった。R.V.については、R.V.
に対抗するためのモーメントを大きくするために、質量
を増大させる部材をHDDの外周部に配設することが望
ましいことも知られており、質量をHDDの外周部にね
じにより固着する試みもなされている。しかし、ねじに
よる固着は、製造工程上、新たな作業を行なうことにな
り、コストを上昇させる要因となる。
【0006】本発明は以上のような問題点を解消するこ
とのできるダンパを提供し、ひいては音響特性ないしは
振動特性の優れたディスク・ドライブ装置を提供するこ
とを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、従来はダン
パの肉厚が一定であることを前提にその性状を変更する
検討を行なっていたのに対して、部分的に肉厚を厚くす
る検討を行なった。その結果、部分的に肉厚を厚くする
ことにより、ダンパの共振周波数を前記ピーク発生帯域
からずらす、つまり回避することが容易であることを知
見した。これに対して、肉厚が一定の場合には厚さを厚
くしてもダンパの共振周波数を前記ピーク発生帯域から
回避することが容易でないという結果を得た。本発明は
以上の知見に基づくものであり、ディスク・ドライブ装
置に装着され制振機能を果たすダンパであって、前記デ
ィスク・ドライブ装置に対する接合面を有する平板部
と、前記平板部よりも肉厚の厚い肉厚部と、を備えたこ
とを特徴とする。本発明のダンパは、単一の厚さを有す
る扁平なダンパが二次元的な形状であったのに対して三
次元的な形態をなしている。したがって、形状の選択幅
が広がり、結果としてダンパの共振周波数をより大きな
自由度で調整することができるようになり、ダンパの共
振周波数を前記ピーク発生帯域から回避することが容易
になった。
【0008】本発明のダンパにおいて、基本的には肉厚
部を設ける位置を問わないが、平板部の外周領域に形成
することが望ましい。例えば、HDDに本発明のダンパ
を装着することを念頭におくと、HDDを構成する筐体
に肉厚部を収容する空間を設けることが考えられる。そ
して、HDDを構成する筐体の外周部であれば、この空
間を設けるスペースを容易に確保することができるから
である。また、R.V.に対しても、肉厚部を外周領域に
形成することが望ましい。同じ質量を付加した場合で
も、外周領域に質量を配置すると、より大きなモーメン
トを得ることができるから、R.V.の低減に有効であ
る。また本発明のダンパにおいて、前記肉厚部を複数箇
所に設けることができる。ダンパの共振周波数を前記ピ
ーク発生帯域から回避するのに適している場合があるか
らである。また、一箇所に必要な量の肉厚部を形成する
のが困難な場合にも有効である。
【0009】以上の本発明によるダンパは肉厚部を設け
る点に特徴を有しているが、この肉厚部はダンパに局部
的に質量が増大した部分を形成することを意味する。し
たがって、本発明は、ディスク・ドライブ装置に装着さ
れ制振機能を果たす平板状のダンパであって、前記ディ
スク・ドライブ装置に対する接合面を有する平板部と、
前記平板部の外周領域に配設されかつ前記平板部よりも
単位面積あたりの質量の大きな質量増大部と、を備えた
ことを特徴とするダンパをも提供する。本発明によるダ
ンパは、平板部の外周領域に質量増大部を配設してい
る。この質量増大部によって、ダンパの共振周波数を前
記ピーク発生帯域から容易に回避することができる。ま
た、平板部の外周領域に質量増大部を配設したので、前
述のように、HDDへの装着にとって望ましい形態とな
る。また、平板部の外周領域に質量増大部を配設したの
で、R.V.の低減効果を大きくすることができる。つま
り、本発明のダンパによれば、ダンパの共振周波数を前
記ピーク発生帯域から容易に回避することができるとい
う効果と、R.V.に対する特性向上という効果とを得る
ことができる。本発明のダンパにおいて、質量増大部
は、ダンパを同一材料で構成することを前提とすると、
肉厚を厚くすることにより形成することができる。とこ
ろが2種類以上の材料で構成することを許容すれば、ダ
ンパの外周領域に他の部分よりも比重の大きい材料を配
置することにより、質量増大部を形成することができ
る。この場合、ダンパの板厚を均一にすることも可能で
ある。
【0010】本発明は、以上のダンパを装着したディス
ク・ドライブ装置を提供する。すなわち本発明は、回転
軸を中心に回転駆動しかつデータを記憶するディスク状
媒体と、前記ディスク状媒体に対してデータの読み出
し、書き込みを行なうヘッドを装着するとともに回動軸
を中心に回動するアクチュエータと、前記ディスク状媒
体および前記アクチュエータとを収容する筐体と、前記
筐体の外面に設けられかつ複数の厚さ成分を有するダン
パと、を備えたことを特徴とするディスク・ドライブ装
置である。本発明のディスク・ドライブ装置は、ダンパ
が複数の厚さ成分を有しているから、ダンパの共振周波
数を前記ピーク発生帯域から容易に回避することができ
る。
【0011】本発明のディスク・ドライブ装置におい
て、前記ダンパは、その外周領域に形成された肉厚部
と、前記肉厚部を除く平板部とから構成することが望ま
しいのは前述の通りである。また本発明のディスク・ド
ライブ装置において、前記ダンパは、前記平板部は前記
筐体に貼り付けられ、前記肉厚部は前記筐体と非接触で
あることが望ましい。筐体に対してダンパを接合する手
段としては、ねじによる機械的な接合手段を採用するこ
ともできる。ところが、筐体とダンパとが異なる線膨張
係数の材料で構成されていると、線膨張係数の違いから
温度ストレスにより筐体に変形を起こすおそれがある。
これに対して、接着剤あるいは両面粘着テープにより貼
り付ける態様によれば、接着剤あるいは両面粘着テープ
が温度ストレスを吸収する緩衝材として機能することが
期待できる。したがって、接合の手法としては、貼り付
けを採用することが望ましいのである。なお、両面粘着
テープも接着剤が存在するから、広義には接着剤による
接合と捉えることができる。また、肉厚部を筐体と非接
触とするのは、肉厚部の振動を許容し、その振動により
制振効果を十分に機能させるためである。ディスク・ド
ライブ装置にこのような制振構造を採用するのは新規で
ある。さらに本発明のディスク・ドライブ装置におい
て、前記肉厚部は、前記アクチュエータの回動軸を中心
にした円周方向の複数箇所に形成することが望ましい。
前記肉厚部をR.V.を抑制するための質量として捉える
と、その質量は一箇所に固まっているより複数箇所に分
散していることが望ましい。また、R.V.はアクチュエ
ータのシーク、つまり回動により発生するから、この回
動軸を中心にした円周方向の複数箇所に肉厚部を形成す
ることにより、R.V.に対する抵抗として有効に寄与す
る。
【0012】また本発明では、回転軸を中心に回転駆動
しかつデータを記憶するディスク状媒体と、前記ディス
ク状媒体に対してデータの読み出し、書き込みを行なう
ヘッドを装着するとともに回動軸を中心に回動するアク
チュエータと、前記ディスク状媒体および前記アクチュ
エータとを収容する筐体と、前記筐体の外面に設けられ
かつ外周領域ほど質量が大きく設定されたダンパと、を
備えたことを特徴とするディスク・ドライブ装置が提供
される。このディスク・ドライブ装置は、外周領域ほど
質量が大きく設定されたダンパを備えているから、ダン
パの共振周波数を前記ピーク発生帯域から容易に回避す
ることを可能となる。また、外周領域ほど質量が大きく
なるから、R.V.に対する特性向上にとっても有効であ
る。
【0013】本発明のディスク・ドライブ装置をHDD
に適用することができる。したがって本発明は、磁気的
にデータを記憶するディスク状媒体と、前記ディスク状
媒体を回転駆動するスピンドル・モータと、前記ディス
ク状媒体に対してデータの記憶・再生を行なうための磁
気ヘッドを有し、前記磁気ヘッドを前記ディスク状媒体
に対してシークしかつピボットを中心に回動するロータ
リ・アクチュエータと、前記ディスク状媒体、前記スピ
ンドル・モータおよび前記ロータリ・アクチュエータと
を収容し、開口を有する箱型のベースと前記開口を封止
するカバーとからなるディスク・エンクロージャと、前
記ベースの底面に配設され、かつその外周領域に肉厚の
厚い肉厚部を形成したダンパと、を備えたことを特徴と
するハード・ディスク・ドライブを提供する。
【0014】本発明のハード・ディスク・ドライブは、
前記スピンドル・モータの回転に起因する音響周波数の
ピーク発生帯域に、前記ダンパの有する共振周波数が属
さない。したがって、高速回転化されたハード・ディス
ク・ドライブにおいても、音響特性を害することがな
い。
【0015】また本発明のハード・ディスク・ドライブ
において、前記ベースは、前記ディスク状媒体の存在し
ない外周部に前記ダンパの肉厚部を収容する収容空間を
形成し、前記ダンパの肉厚部は、前記収容空間内におい
て振動可能に収容される形態とすることができる。ダン
パの肉厚部がハード・ディスク・ドライブの外部に露出
することがなく、しかも肉厚部が振動可能であるから、
その振動により制振効果を十分に機能させることができ
る。ここで、振動可能とするためには、収容空間におい
て、ベースに対して肉厚部を所定の間隙を隔てて保持す
るようにすればよい。また本発明のハード・ディスク・
ドライブにおいて、前記ダンパは、前記ベースを構成す
る材料よりも比重の大きな材料で構成することが望まし
い。制振機能をより効果的に得るためである。
【0016】前述のようにダンパの肉厚部を収容空間内
に振動可能に収容すると、その肉厚部は所謂マス・ダン
パとして機能して、R.V.を効果的に低減することがで
きる。したがって本発明は、磁気的にデータを記憶する
ディスク状媒体と、前記ディスク状媒体を回転駆動する
スピンドル・モータと、前記ディスク状媒体に対してデ
ータの記憶・再生を行なうための磁気ヘッドを有し、前
記磁気ヘッドを前記ディスク状媒体に対してシークしか
つピボットを中心に回動するロータリ・アクチュエータ
と、前記ディスク状媒体、前記スピンドル・モータおよ
び前記ロータリ・アクチュエータとを収容し、開口を有
する箱型のベースと前記開口を封止するカバーとからな
るディスク・エンクロージャと、前記ベースと所定の間
隙を隔てて配設されたマス・ダンパと、を備えたことを
特徴とするハード・ディスク・ドライブを提供する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下本発明のディスク・ドライブ
装置をハード・ディスク・ドライブ(HDD)10に適
用した例について図面を参照しつつ説明する。図1に示
すように、HDD10は底浅箱型のアルミニウム合金製
のベース12の開口部をカバー14で封止してディスク
・エンクロージャ16を構成する。ディスク・エンクロ
ージャ16は、フォーム・ファクタが3.5インチのサ
イズを有している。カバー14はベース12に矩形枠状
のシール部材(図示せず)を介して、ビス止めするた
め、ディスク・エンクロージャ16内は気密化される。
このディスク・エンクロージャ16内には、図2に示す
ように、ベース12のほぼ中央にハブイン構造のスピン
ドル・モータ18が設けられている。このスピンドル・
モータ18のハブ(図示せず)の上面にはガラスまたは
Al基板からなる磁気ディスク22がスペーサ(図示せ
ず)を介して同軸上に積層してトップ・クランプ26で
固定装着される。なお、磁気ディスク22の外径は84
mm、スピンドル・モータ18の定格回転速度は100
00rpmである。
【0018】また、ディスク・エンクロージャ16内に
は、アクチュエータ28が設けられている。このアクチ
ュエータ28は一端部にデータの読み出し、書き込みを
行なう磁気ヘッド30を有し、中間部がピボット32を
介してベース12上に支持され、ピボット32回りに回
動自在とされる。アクチュエータ28の他端部にはVC
M(ボイス・コイル・モータ)用コイルが設けられ、こ
のVCM用コイルと共働すべくディスク・エンクロージ
ャ16内に設けられるVCM36によって、アクチュエ
ータ28が回動される。ベース12外面(下面)には、
回路基板としての図示しないカードが取り付けられ、こ
のカードはベース12の外半面を覆うような大きさの矩
形とされる。前記カードとスピンドル・モータ18との
間ではモータ駆動用の電力、信号等の入出力が行なわ
れ、カードとアクチュエータ28との間ではVCM用コ
イルへの動力や磁気ヘッド30の読み取り等のための電
力、信号の入出力が行なわれる。このカードとアクチュ
エータ28との間の入出力は、フレキシブルケーブル
(FPC)を介して行なわれる。本実施の形態のHDD
10はヘッド・ロード・アンロード型と称されるディス
ク・ドライブ装置である。このヘッド・ロード・アンロ
ード型HDDは非動作時にランプ・ブロック40にアク
チュエータ28を保持させることにより、磁気ヘッド3
0を磁気ディスク22表面に接触させずに退避位置にア
ンロードするものである。動作時にはアクチュエータ2
8が駆動することにより磁気ヘッド30は磁気ディスク
22上にシークされる。
【0019】図3は、HDD10に組み付けられるダン
パ42を示している。このダンパ42は、図3に示すよ
うに円弧状の切り欠きを有する平板状の基板42aと、
基板42aの外周領域に配置されかつ基板42aよりも
肉厚の厚い肉厚部42bおよび42cから構成される。
したがって、このダンパ42は、複数の厚さ成分を有
し、また、外周領域ほど単位面積あたりの質量の大きい
質量増大部を備えているのである。基板42aの一方の
面がベース12との接合面42dとなり、また基板42
aの幅方向中央には貫通孔42eが穿孔されている。こ
の貫通孔42eは、ダンパ42の剛性を低減するために
設けてある。ダンパ42は、Cu,Zn,ステンレス
鋼,その他の金属材料で構成することが望ましい。C
u,Zn,ステンレス鋼は、ベース12を構成するアル
ミニウム合金よりも比重が大きいので、ダンパ42を構
成する材料として望ましい。また、金属材料でダンパ4
2を構成する場合には、鋳造、鍛造等の公知のプロセス
により容易に製造することができる。鋳造、鍛造の場合
にはダンパ42を一体として製造することができる。ま
た、基板42aと肉厚部42b,42cを別体として得
ておき、その後、かしめ、溶接、圧着その他の接合プロ
セスにより一体化することもできる。本発明において
は、ダンパ42が最終的に一体化されていればよく、そ
の製造過程で別体であるか否かは問われない。さらに、
肉厚部42b,42cを基板42aよりも比重の大きい
材料で構成することもできる。また、肉厚部42b,4
2cとすることなく、基板42aと同一の厚さで基板4
2aよりも比重の大きな材料を基板42aの外周領域に
配置することも本発明の範疇である。
【0020】図4はHDD10を構成するベース12の
裏面を示す斜視図である。ベース12の裏面には、ダン
パ42と前述のカードが配設される。ダンパ42は図中
下方のおよそ半分を占めるダンパ配設面12aに、また
カードは図中上方のおよそ半分を占めるカード配設面1
2dに配設される。ベース12のダンパ配設面12aの
周囲には、ダンパ42の肉厚部42b,42cを収容す
るための収容溝12b,12cが設けてある。肉厚部4
2bが収容溝12bに、また肉厚部42cが収容溝12
cに収容される。収容溝12b,12cは、肉厚部42
b,42cがベース12と所定の間隙を形成するに足る
大きさを有している。図中Pで示される位置にピボット
32が配置されるから、肉厚部42b,42cは、アク
チュエータ28の回動軸を中心にした円の円周方向に形
成されることになる。ここで、この円は、図4に点線で
示すように複数であっても良いし、単数であっても良
い。
【0021】なお、ベース12に収容溝12b,12c
を形成することができた理由の一つとして、ディスク・
エンクロージャ16のフォーム・ファクタに対する本来
の外径より小さい外径の磁気ディスク22を用いている
ことが掲げられる。つまり、HDD10は、磁気ヘッド
30によるデータの読み出しまたは書き込み速度を向上
するためにスピンドル・モータ18の定格回転速度を1
0000rpmと、3.5インチのHDD10で当初か
ら採用している回転速度よりも高速化している。回転速
度の高速化は、HDD10の消費電力の増大を招くこと
から、磁気ディスク22を小径化することにより消費電
力の増大を抑制している。本実施の形態による磁気ディ
スク22の84mmという外径は、3.5インチのフォ
ーム・ファクタに対応する外径である95mmよりも相
当小径化されている。磁気ディスク22が小径化された
ことにより、3.5インチのフォーム・ファクタである
ディスク・エンクロージャ16、より具体的にはベース
12に収容溝12b,12cを形成するスペースを十分
確保することができたのである。
【0022】ベース12にダンパ42を配設するには、
図5に示すようにベース12のダンパ配設面12aにダ
ンパ42を対向して配置する。ベース12とダンパ42
とを、例えば両面粘着テープにより接合する場合には、
ベース12のダンパ配設面12aに両面粘着テープを貼
り付けておき、その後ダンパ42を当該粘着テープによ
りベース12に接合することができる。接合手段として
の両面粘着テープは一例であり、本発明を限定するもの
ではない。接着剤、あるいはねじ等の機械的な接合手段
を採用することもできる。ただし、ベース12とダンパ
42とが異なる材料で構成されている場合には、線膨張
の差異によるひずみを生ずるおそれがある。ねじ等の機
械的接合手段ではこのひずみを防止することができない
のに対して、両面粘着テープ、接着剤は、線膨張の差異
によるひずみを吸収する緩衝材として機能する点で望ま
しい。また、ダンパ42は肉厚部42b,42cを有し
ているにもかかわらず、ベース12への接合は、平板状
の基板42aのみの接合で足りる。つまり、HDD10
の組み立て作業において、新たな工程を付加する必要が
ないという利点をダンパ42は有している。図6はベー
ス12にダンパ42を接合した状態を示している。ここ
で、ダンパ42の肉厚部42bは収容溝12bと、また
肉厚部42cは収容溝12cと所定の間隙を隔てて配置
されている。したがって、肉厚部42b,42cは、所
定の範囲において自由な振動が確保されている。また、
肉厚部42b,42cは、前述のように、磁気ディスク
22の回転軸を跨いだ位置に配置されることが明らかで
あり、磁気ディスク22の回転に伴う振動抑制を効果的
に低減することが可能となる。
【0023】HDD10のスピンドル・モータ18を回
転駆動した状態の音響周波数特性を測定した。その結果
を図7に示す。なお、図7は、HDD10の磁気ディス
ク22の枚数を1枚、2枚、3枚および6枚と変えた場
合の結果を併せて示している。図7に示すように、周波
数がおよそ700〜1500Hzの帯域で音圧(Sound
Pressure)がピークを示し、この帯域が音響周波数のピ
ーク発生帯域であることがわかる。前述のように、ダン
パ42のもつ共振周波数が700〜1500Hzの帯域
にある場合には、ダンパ42がHDD10の振動を抑制
する働きを発揮することができないばかりか、かえって
振動を増幅させてしまうことがある。
【0024】ここで、ダンパ42は、1次、2次および
3次の共振周波数を有しているが、図9に示した従来の
ダンパ50,51は、材質、厚さを変えても1〜3次の
全ての共振周波数を700〜1500Hzの帯域から外
すことは困難であった。より具体的には、3次の共振周
波数を1200Hz周辺からずらすことができなかっ
た。本実施の形態によるダンパ42は、基板42aとは
厚さの異なる肉厚部42b,42cを設けたために、大
きな自由度で共振周波数を調整することができ、結果と
して、1次〜3次の共振周波数の全てを700〜150
0Hzの帯域から外すことができた。その具体例を図8
の図表に示す。この図表に示すように、ダンパ42の共
振周波数(有限要素法によるシミュレーション結果によ
る)は、1次が516.8Hz、2次が682.5Hz、
3次が1627.7Hzであり、HDD10の音響周波
数のピーク発生帯域を回避していることがわかる。した
がって、ダンパ42はHDD10の音響特性を効果的に
向上できることがわかる。
【0025】以上説明したように、本実施の形態による
ダンパ42は、肉厚部42b,42cを適宜調整するこ
とにより、HDD10の音響周波数のピーク発生帯域を
回避した共振周波数を設定することができる。したがっ
て、ダンパ42の制振機能を十分に発揮することができ
る。また、この共振周波数の調整には、貫通孔42eの
ようにダンパ42の剛性を部分的に低減する部分を形成
することも有効である。
【0026】本実施の形態によるダンパ42は、さらに
ローテーショナル・バイブレーション(Rotational Vib
ration 以下、R.V.)に対しても有効であることを以
下説明する。R.V.は、前述のように、アクチュエータ
28のシーク動作に対する反作用としてHDD10に生
じる振動である。R.V.に対するHDD10の特性を向
上するためには、ダンパ42の質量を大きくすれば良
い。そのために、異なる別部材をベース12にねじ等の
接合手段により接合することが試みられていた。以上に
対して本実施の形態によるダンパ42は、肉厚部42
b,42cを設けることによりダンパ42の質量を増加
させた。したがって、R.V.の低減にとって有効であ
る。また、肉厚部42b,42cは収容溝12b,12
c内において自由な振動が確保されているから所謂マス
・ダンパとして機能し、R.V.に対する特性向上に有効
である。しかも、マス・ダンパとして機能する肉厚部4
2b,42cは、ベース12の外周領域に配設されるか
ら、R.V.に対する特性向上がより効果的に行なわれ
る。さらに、肉厚部42b,42cは、アクチュエータ
28のピボット32を中心にした円の円周方向に配置さ
れているから、R.V.に対する抵抗として大きなモーメ
ントを得ることができることになる。
【0027】以上説明したように、本実施の形態による
ダンパ42は、HDD10の音響特性に対して有効のみ
ならず、R.V.に対する特性向上の効果を備えており、
その技術的価値は極めて高い。特に、単体のダンパ42
で2つの技術的効果を得ることができる点は、製造工程
を含めたコストの点でも優位性を発揮する。ここで、サ
ーバ中に密集した状態で多くのHDD10を配設するこ
とがある。このようなサーバでは、隣接するHDD10
同士が音響ないしは振動による影響を相互に及ぼしあう
ために、HDD10を単独で使用する場合に比べて、音
響特性ないしは振動特性について厳しい要求がある。本
実施の形態によるHDD10はこのような要求に応える
ことができる。
【0028】以上のダンパ42は、肉厚部42b,42
cをベース12の外周領域に配置するためにダンパ42
の外周領域に設けている。特に、肉厚部42b,42c
をR.V.に対するマス・ダンパとして捉えると、肉厚部
42b,42cはベース12の外周部に設けることが望
ましい。しかし、必ずしも肉厚部42b,42cをこの
位置に設ける必要はなく、本発明においては、肉厚部4
2b,42cは、ダンパ42のいずれかの位置に設ける
ことができる。もっとも、HDD10に貼り付けること
を想定すれば、ベース12に種々の部品が配設されてい
るため収容溝12b,12cを設けることのできるスペ
ースには制約がある。したがって、肉厚部42b,42
cを設ける位置を定める場合には、この点を考慮する必
要があろう。さらに、肉厚部42b,42cは基板42
aに対して連続的に肉厚を増加させることもできる。さ
らにまた、ダンパ42上に図9に示した平板状のダンパ
50を貼り付けることにより制振効果を増大することも
できる。また、以上のダンパ42は、ベース12に配設
することを前提としているが、ダンパとして機能するの
であれば、カバー14側に配設することもできる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ダンパの共振周波数を前記ピーク発生帯域から回避する
ことが容易なダンパを提供することができる。加えて、
本発明はR.V.に対する特性向上を図ることのできる
ダンパを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態にかかるHDD10を構成する
ディスク・エンクロージャ16の構成を示す斜視図であ
る。
【図2】 本実施の形態にかかるHDD10の内部を示
す斜視図である。
【図3】 本実施の形態にかかるHDD10に組み込ま
れるダンパ42を示す斜視図である。
【図4】 本実施の形態にかかるHDD10を構成する
ベース12の背面を示す斜視図である。
【図5】 本実施の形態にかかるダンパ42をベース1
2に組み付ける前の状態を示す斜視図である。
【図6】 本実施の形態にかかるダンパ42をベース1
2に組み付けた状態を示す図である。
【図7】 HDD10の音響周波数特性を示すグラフで
ある。
【図8】 本実施の形態によるダンパ42の共振周波数
の測定結果(有限要素法による)を示す図表である。
【図9】 従来のHDDに用いられていたダンパ50を
示す図である。
【図10】 従来のHDDに用いられていたダンパ51
を示す図である。
【符号の説明】
10…ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、12…
ベース、14…カバー、16…ディスク・エンクロージ
ャ、18…スピンドル・モータ、22…磁気ディスク、
26…トップ・クランプ、28…アクチュエータ、30
…磁気ヘッド、32…ピボット、36…ボイス・コイル
・モータ(VCM)、40…ランプ・ブロック、42,
50,51…ダンパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芹澤 弘司 神奈川県藤沢市桐原町1番地 日本アイ・ ビー・エム株式会社 藤沢事業所内 (72)発明者 松崎 伸一 神奈川県藤沢市桐原町1番地 日本アイ・ ビー・エム株式会社 藤沢事業所内 (72)発明者 高橋 功治 神奈川県藤沢市桐原町1番地 日本アイ・ ビー・エム株式会社 藤沢事業所内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク・ドライブ装置に装着され制振
    機能を果たすダンパであって、 前記ディスク・ドライブ装置に対する接合面を有する平
    板部と、 前記平板部よりも肉厚の厚い肉厚部と、を備えたことを
    特徴とするダンパ。
  2. 【請求項2】 前記肉厚部は、前記平板部の外周領域に
    形成したことを特徴とする請求項1に記載のダンパ。
  3. 【請求項3】 前記肉厚部を複数箇所に設けたことを特
    徴とする請求項1に記載のダンパ。
  4. 【請求項4】 ディスク・ドライブ装置に装着され制振
    機能を果たす平板状のダンパであって、 前記ディスク・ドライブ装置に対する接合面を有する平
    板部と、 前記平板部の外周領域に配設されかつ前記平板部よりも
    単位面積あたりの質量の大きな質量増大部と、を備えた
    ことを特徴とするダンパ。
  5. 【請求項5】 前記質量増大部は、前記平板部よりも肉
    厚の厚い肉厚部により構成されることを特徴とする請求
    項4に記載のダンパ。
  6. 【請求項6】 前記質量増大部は、他の部分よりも比重
    の大きい材料により構成されることを特徴とする請求項
    4に記載のダンパ。
  7. 【請求項7】 回転軸を中心に回転駆動しかつデータを
    記憶するディスク状媒体と、 前記ディスク状媒体に対してデータの読み出し、書き込
    みを行なうヘッドを装着するとともに回動軸を中心に回
    動するアクチュエータと、 前記ディスク状媒体および前記アクチュエータとを収容
    する筐体と、 前記筐体の外面に設けられかつ複数の厚さ成分を有する
    ダンパと、 を備えたことを特徴とするディスク・ドライブ装置。
  8. 【請求項8】 前記ダンパは、その外周領域に形成され
    た肉厚部と、前記肉厚部を除く平板部とから構成される
    ことを特徴とする請求項7に記載のディスク・ドライブ
    装置。
  9. 【請求項9】 前記ダンパは、前記平板部は前記筐体に
    貼り付けられ、前記肉厚部は前記筐体と非接触であるこ
    とを特徴とする請求項8に記載のディスク・ドライブ装
    置。
  10. 【請求項10】 前記肉厚部は、前記アクチュエータの
    回動軸を中心にした円の円周方向の複数箇所に形成され
    たことを特徴とする請求項7に記載のディスク・ドライ
    ブ装置。
  11. 【請求項11】 前記ダンパは、接着剤を介して前記筐
    体に貼り付けられていることを特徴とする請求項7に記
    載のディスク・ドライブ装置。
  12. 【請求項12】 回転軸を中心に回転駆動しかつデータ
    を記憶するディスク状媒体と、 前記ディスク状媒体に対してデータの読み出し、書き込
    みを行なうヘッドを装着するとともに回動軸を中心に回
    動するアクチュエータと、 前記ディスク状媒体および前記アクチュエータとを収容
    する筐体と、 前記筐体の外面に設けられかつ外周領域ほど質量が大き
    く設定されたダンパと、を備えたことを特徴とするディ
    スク・ドライブ装置。
  13. 【請求項13】 磁気的にデータを記憶するディスク状
    媒体と、 前記ディスク状媒体を回転駆動するスピンドル・モータ
    と、 前記ディスク状媒体に対してデータの記憶・再生を行な
    うための磁気ヘッドを有し、前記磁気ヘッドを前記ディ
    スク状媒体に対してシークしかつピボットを中心に回動
    するロータリ・アクチュエータと、 前記ディスク状媒体、前記スピンドル・モータおよび前
    記ロータリ・アクチュエータとを収容し、開口を有する
    箱型のベースと前記開口を封止するカバーとからなるデ
    ィスク・エンクロージャと、 前記ベースの底面に配設され、かつその外周領域に肉厚
    の厚い肉厚部を形成したダンパと、を備えたことを特徴
    とするハード・ディスク・ドライブ。
  14. 【請求項14】 前記スピンドル・モータの回転に起因
    する音響周波数のピーク発生帯域に、前記ダンパの有す
    る共振周波数が属さないことを特徴とする請求項13に
    記載のハード・ディスク・ドライブ。
  15. 【請求項15】 前記ベースは、前記ディスク状媒体の
    存在しない外周部に前記ダンパの肉厚部を収容する収容
    空間を形成し、 前記ダンパの肉厚部は、前記収容空間内において振動可
    能に収容されることを特徴とする請求項13に記載のハ
    ード・ディスク・ドライブ。
  16. 【請求項16】 前記ダンパは、前記ベースを構成する
    材料よりも比重の大きな材料で構成されていることを特
    徴とする請求項13に記載のハード・ディスク・ドライ
    ブ。
  17. 【請求項17】 磁気的にデータを記憶するディスク状
    媒体と、 前記ディスク状媒体を回転駆動するスピンドル・モータ
    と、 前記ディスク状媒体に対してデータの記憶・再生を行な
    うための磁気ヘッドを有し、前記磁気ヘッドを前記ディ
    スク状媒体に対してシークしかつピボットを中心に回動
    するロータリ・アクチュエータと、 前記ディスク状媒体、前記スピンドル・モータおよび前
    記ロータリ・アクチュエータとを収容し、開口を有する
    箱型のベースと前記開口を封止するカバーとからなるデ
    ィスク・エンクロージャと、 前記ベースと所定の間隙を隔てて配設されたマス・ダン
    パと、を備えたことを特徴とするハード・ディスク・ド
    ライブ。
JP2000313251A 2000-10-13 2000-10-13 ダンパ、ディスク・ドライブ装置およびハード・ディスク・ドライブ Pending JP2002124072A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000313251A JP2002124072A (ja) 2000-10-13 2000-10-13 ダンパ、ディスク・ドライブ装置およびハード・ディスク・ドライブ
US09/956,178 US6690540B2 (en) 2000-10-13 2001-09-19 Disk drive damper having a thin portion and a plurality of thick portions
KR10-2001-0060865A KR100438933B1 (ko) 2000-10-13 2001-09-29 댐퍼, 디스크 드라이브 장치 및 하드 디스크 드라이브

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000313251A JP2002124072A (ja) 2000-10-13 2000-10-13 ダンパ、ディスク・ドライブ装置およびハード・ディスク・ドライブ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002124072A true JP2002124072A (ja) 2002-04-26

Family

ID=18792698

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000313251A Pending JP2002124072A (ja) 2000-10-13 2000-10-13 ダンパ、ディスク・ドライブ装置およびハード・ディスク・ドライブ

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6690540B2 (ja)
JP (1) JP2002124072A (ja)
KR (1) KR100438933B1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7453667B2 (en) * 2004-11-03 2008-11-18 Samsung Electronics Co., Ltd. Hard disk drive, hard disk damper, and method for the same
US7589933B2 (en) 2006-06-26 2009-09-15 Fujitsu Limited Storage
JP2015195069A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 富士通株式会社 ストレージ装置、ストレージ装置の製造方法及びその測定方法

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6898051B2 (en) * 2001-11-27 2005-05-24 Seagate Technology Llc Disc drive spindle motor having a damper on a bottom surface of the spindle motor
KR100493019B1 (ko) * 2002-07-04 2005-06-07 삼성전자주식회사 공명기를 채용한 디스크 드라이브용 디스크 트레이 및이를 구비하는 디스크 드라이브
US7561374B1 (en) * 2004-08-19 2009-07-14 Western Digital Technologies, Inc. Method of fabricating disk drives using a common disk drive base with an attached weight plate, and a disk drive including the same
JP2006277883A (ja) 2005-03-30 2006-10-12 Fujitsu Ltd 磁気ヘッドスライダー
JPWO2007026398A1 (ja) * 2005-08-30 2009-03-05 富士通株式会社 磁気ディスク装置
US8223453B1 (en) * 2008-07-29 2012-07-17 Western Digital Technologies, Inc. Disk drive having a vibration absorber with fixed free ends
JP2011018391A (ja) * 2009-07-07 2011-01-27 Toshiba Corp ディスク装置
SG2013022561A (en) * 2013-03-27 2014-10-30 Sera Engineering Pte Ltd Method for manufacturing article having thin plate structure and intermediate product thereof
US9263094B2 (en) 2014-02-25 2016-02-16 HGST Netherlands B.V. Hard disk drive disk separator plate construction

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03250423A (ja) * 1990-02-28 1991-11-08 Mitsubishi Electric Corp 磁気ディスク
US6108163A (en) * 1994-10-12 2000-08-22 International Business Machines Corporation Sensitive sensor internally mounted shock for a disk drive
US5777821A (en) * 1995-12-14 1998-07-07 Seagate Technology, Inc. Low sway space chassis for a disc drive having a vibro-acoustic isolator
US6185807B1 (en) * 1997-01-28 2001-02-13 Seagate Technology Llc Component sealing system
US5781373A (en) * 1997-03-14 1998-07-14 Western Digital Corporation Acoustic noise reduction system for a disk drive
KR19990008845A (ko) * 1997-07-04 1999-02-05 윤종용 하드디스크 드라이브의 브이씨엠 댐퍼
KR19990032535A (ko) * 1997-10-18 1999-05-15 정몽규 자동차용 시트의 회전 구조
US6078498A (en) * 1997-11-21 2000-06-20 Seagate Technology, Inc. Low sway space isolation chassis adapter for a disc drive
KR19990032535U (ko) * 1997-12-31 1999-07-26 윤종용 하드디스크 드라이브의 커버프레임
JP4335328B2 (ja) * 1998-02-13 2009-09-30 富士通株式会社 記録ディスク装置用ハウジングおよび記録ディスク装置
KR100267368B1 (ko) * 1998-04-11 2000-10-16 윤종용 하드디스크 드라이브의 커버장치
US6529345B1 (en) * 2000-08-31 2003-03-04 Western Digital Technologies, Inc. Disk drive employing a multi-layer noise-dampening HDA cover

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7453667B2 (en) * 2004-11-03 2008-11-18 Samsung Electronics Co., Ltd. Hard disk drive, hard disk damper, and method for the same
US7589933B2 (en) 2006-06-26 2009-09-15 Fujitsu Limited Storage
JP2015195069A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 富士通株式会社 ストレージ装置、ストレージ装置の製造方法及びその測定方法

Also Published As

Publication number Publication date
US6690540B2 (en) 2004-02-10
KR20020038472A (ko) 2002-05-23
KR100438933B1 (ko) 2004-07-03
US20020044374A1 (en) 2002-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5781373A (en) Acoustic noise reduction system for a disk drive
US7561374B1 (en) Method of fabricating disk drives using a common disk drive base with an attached weight plate, and a disk drive including the same
US5598306A (en) Damping post for reducing acoustic noise in a disk drive
JP2002124072A (ja) ダンパ、ディスク・ドライブ装置およびハード・ディスク・ドライブ
JP2002124077A (ja) ディスク・ドライブ装置、ハード・ディスク・ドライブ、ガスケットおよびトップ・カバー
US6952323B2 (en) System and method of constraining vibration in a disk drive unit and motor device
US6961208B2 (en) Acoustically improved disc drive cover made of porous metal matrix with ceramic constrained within pores of matrix
JP2002170345A (ja) ヘッド・アセンブリ、ディスク・ドライブ装置、ハード・ディスク・ドライブおよびディスク・ドライブ装置の製造方法
US20060268451A1 (en) Disk device
US20010028527A1 (en) Noise and vibration damping device of rotation driving apparatus
JP4167690B2 (ja) ディスク装置
US6747840B2 (en) Method and apparatus for fine tuning disc drive cover to improve acoustical performance
JP2006286053A (ja) ヘッドアクチュエータ及び情報記憶装置
US6501614B1 (en) Acoustic insulator for controlling noise generated in a mass storage device
US20010038509A1 (en) Undersized DML cover for a disc drive
CN109791780A (zh) 用于减少振动的被包装的数据存储设备
JP2002117646A (ja) ディスク・ドライブ装置およびハード・ディスク・ドライブ
JPH0973741A (ja) ディスク装置
JPWO2009044454A1 (ja) Vcmの磁気回路及び記憶装置
KR20010051052A (ko) 디스크 드라이브 장치 및 하드 디스크 드라이브
JP2006179116A (ja) ディスク装置及び磁気ディスク装置
JP2011123953A (ja) ディスク装置
JPH06236660A (ja) 磁気ディスク装置
JP3986454B2 (ja) ディスク装置
Blount Noise reduction using dampening in voice coil motors/Actuators of Hard Disk Drives