JP4332923B2 - ズームレンズ - Google Patents

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JP4332923B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はズームレンズに関し、特に一眼レフカメラなどに好適なズームレンズに関する。
【0002】
【従来の技術】
物体側から順に、負・正・負・正の屈折力配置を有する4群構成のズームレンズは、負屈折力のレンズ群が先行するズームタイプであって、広角ズームレンズ、特に明るい広角ズームレンズに多く見られる構成である。通常、負・正・負・正の4群構成のズームレンズは、非球面レンズを用いることなく球面レンズのみで構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のズームレンズを球面レンズのみで構成すると、望遠側の球面収差、広角側の像面湾曲および像面歪曲の補正が困難になる。これらの収差を補正しようとすると、第1レンズ群(最も物体側のレンズ群)の負屈折力を弱めざる得ないため、光学系が長くなるだけでなく、明るさを保つことが困難になり暗いレンズとなってしまう。また、望遠側の球面収差のみを補正しようとすると、第1レンズ群の負屈折力を強めざる得なくなり、広角側の像面湾曲および像面歪曲の補正が更に困難となってしまう。
【0004】
そこで、たとえば特開平10−82954号公報には、球面レンズのみで構成することなく、非球面レンズを含んだ構成のズームレンズが提案されている。しかしながら、この公報に開示されたズームレンズでは、第1レンズ群の中で物体側から2番目のレンズに非球面を導入しているため、非球面の効果が少なく、第1レンズ群を大型化せざるを得なかった。
【0005】
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、第1レンズ群中の適切な位置に適切な形状の非球面を導入することにより、第1レンズ群を大型化することなく、より高性能な明るい広角ズームレンズを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明では、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4とからなるズームレンズにおいて、
前記第1レンズ群G1は最も物体側に配置された負レンズLnを有し、該負レンズLnの少なくとも一方の面は非球面形状に形成され、
前記負レンズLnの非球面は、光軸に垂直な方向の高さをyとし、非球面の頂点における接平面から高さyにおける非球面上の位置までの光軸に沿った距離をxとし、非球面の近軸曲率半径をrとし、円錐係数をκとし、i次の非球面係数をCiとしたとき、
x=(y/r)/{1+(1−κ・y/r1/2
+C・y+C・y+C・y+C・y
+C・y+C・y+C・y+C10・y10
(ただし、C≠0,C≠0,C≠0,C≠0)
の数式で表され、
前記負レンズLnの物体側の面の曲率半径をR1とし、前記負レンズLnの像側の面の曲率半径をR2とし、前記負レンズLnの中心厚をD1とし、前記負レンズLnの有効径の小さい面の有効径端での厚さをDh1としたとき、
R1/R2≧25.1
3.0<Dh1/D1<5.0
の条件を満足することを特徴とするズームレンズを提供する。
【0007】
本発明の好ましい態様によれば、前記第1レンズ群G1中の前記負レンズLnは、ガラスモールド法により形成されている。この場合、前記第1レンズ群G1中の前記負レンズLnのd線に対する屈折率n1は、
1.55<n1
の条件を満足することが好ましい。
【0008】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記第2レンズ群G2は、物体側から順に、前群と後群とから構成され、合焦に際して、前記前群が光軸に沿って移動する。この場合、前記第2レンズ群G2中の前記前群は、少なくとも1枚の貼り合せ正レンズを有することが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明では、物体側から順に、負・正・負・正の屈折力配置を有する4群構成のズームレンズにおいて、第1レンズ群G1中において最も物体側に、少なくとも一方の面が所定の数式にしたがって非球面形状に形成された負レンズLnを配置している。そして、この負レンズLnの形状を条件式(1)および(2)で規定することによって、第1レンズ群を大型化することなく、より高性能な明るい広角ズームレンズを実現している。
【0010】
以下、条件式を参照しながら、本発明の構成について詳細に説明する。
本発明では、次の条件式(1)および(2)を満足する。
R1/R2≧0 (1)
3.0<Dh1/D1<5.0 (2)
ここで、図11に示すように、R1は負レンズLnの物体側の面の曲率半径であり、R2は負レンズLnの像側の面の曲率半径である。また、図11に示すように、D1は負レンズLnの中心厚であり、Dh1は負レンズLnの有効径の小さい面の有効径端での厚さである。
【0011】
条件式(1)は、第1レンズ群G1中で最も物体側に配置される非球面負レンズLnの形状を規定している。
条件式(1)を満たすことによって、負レンズLnの形状はメニスカス負レンズまたは平凹レンズに限定される。第1レンズ群G1中で最も物体側に配置される非球面負レンズLnがメニスカス負レンズまたは平凹レンズであれば、広角側の角度をもって入射する周辺光に対して、良好に収差補正することができる。
【0012】
条件式(2)も条件式(1)と同様に、第1レンズ群G1中で最も物体側に配置される非球面負レンズLnの形状を規定している。
条件式(2)の下限値を下回ると、負レンズLnの周辺での屈折力が弱すぎて、広角側の像面湾曲および像面歪曲が補正不足になってしまう。
一方、条件式(2)の上限値を上回ると、負レンズLnの中心に対する周辺の屈折力が強すぎて、望遠側の球面収差を悪化させてしまう。
以上のように、条件式(2)を満足することにより、広角端から望遠端までの各焦点距離状態に亘って、良好な収差補正を行うことができる。
【0013】
なお、本発明において、第1レンズ群G1中の負レンズLnの非球面は、次の数式(a)によって規定されている。
【数3】
x=(y2 /r)/{1+(1−κ・y2 /r2 1/2
+C3 ・y3 +C4 ・y4 +C5 ・y5 +C6 ・y6
+C7 ・y7 +C8 ・y8 +C9 ・y9 +C10・y10
(ただし、C3 ≠0,C5 ≠0,C7 ≠0,C9 ≠0) (a)
ここで、yは光軸に垂直な方向の高さであり、xは非球面の頂点における接平面から高さyにおける非球面上の位置までの光軸に沿った距離である。また、rは非球面の近軸曲率半径であり、κは円錐係数であり、Ciはi次の非球面係数である。
【0014】
上述のように、第1レンズ群G1中の負レンズLnの非球面を規定する数式(a)が非球面係数の奇数項を含んでいる。したがって、3次の非球面係数の項および5次の非球面係数の項により、負レンズLnの中心付近(光軸付近)の形状を適宜規定して、望遠側の球面収差を良好に補正することができる。また、7次の非球面係数の項および9次の非球面係数の項により、負レンズLnの周辺付近の形状を適宜規定して、広角側の像面湾曲および像面歪曲を良好に補正することができる。
以上のように、3次から9次までの非球面係数の奇数項を用いて負レンズLnの非球面の形状を規定することにより、広角端から望遠端までの各焦点距離状態に亘って、良好な収差補正を行うことができる。
【0015】
また、本発明では、第1レンズ群G1中で最も物体側に配置される負レンズLnの非球面はガラスモールド法により形成されることが好ましい。非球面の形成方法としては、ガラスレンズを直接研磨して加工する切削法と、ガラスやプラスチックのモールド法と、ガラスレンズの球面上に樹脂の薄層で非球面形状を形成する方法とがある。負レンズ群が先行する広角ズームレンズの場合、第1レンズ群G1中においてできるだけ物体寄りに非球面を配置した方が、変倍域の全体に亘ってより効果的に収差補正を行うことができる。
【0016】
しかしながら、ガラスレンズの球面上に樹脂の薄層で非球面形状を形成する方法では、樹脂の耐環境性の問題があるので最も物体側のレンズ面に使用することができないため、非球面の効果としては他の方法よりも劣ってしまう。また、ガラスレンズを直接研磨して加工する切削法の場合、第1レンズ群G1中の任意の位置に配置されたレンズに対して且つ任意の非球面形状に対して対応することができるが、レンズ毎に1個ずつ切削しなければならないので、コストがかかってしまい量産性に劣る。したがって、量産性および耐環境性等の観点から、本発明における負レンズLnの非球面の形成方法として、ガラスモールド法が最も適した方法である。
【0017】
また、本発明において、第1レンズ群G1中で最も物体側に配置される負レンズLnをガラスモールド法により形成する場合、以下の条件式(3)を満たすことが望ましい。
1.55<n1 (3)
ここで、n1は、第1レンズ群G1中の負レンズLnのd線(λ=587.6nm)に対する屈折率である。
【0018】
条件式(3)は、第1レンズ群G1中で最も物体側に配置される負レンズLnの屈折率について適切な範囲を規定している。
条件式(3)の下限値を下回ると、負レンズLnの屈折力を強くせざるを得なくなる。その結果、非球面により良好に収差補正することができたとしても、偏心等の公差が厳しくなりすぎて、製造的に性能劣化につながってしまうので好ましくない。
【0019】
また、第2レンズ群G2を物体側から順に前群と後群とで構成し、前群を光軸に沿って移動させることにより合焦(フォーカシング)を行うことが好ましい。この場合、第2レンズ群G2中の前群は、少なくとも1枚の貼り合せ正レンズを有することが好ましい。負・正・負・正の4群構成のズームレンズの場合、最も物体側に配置された第1レンズ群を移動させる前玉繰り出し合焦方式や、第1レンズ群を2つの部分レンズ群に分割して一方の部分レンズ群を移動させる1群分割合焦方式などが知られている。
【0020】
しかしながら、負レンズ群が先行するズームレンズの場合、第1レンズ群のレンズ径が大きくなるので、上述の2つの合焦方式では大型の合焦レンズ群を駆動しなければならず、駆動系への負荷が著しく大きくなってしまう。本発明のように第2レンズ群G2の一部のレンズ群を移動させて合焦を行う方式では、駆動系への負荷が少なく、合焦の高速化の点で非常に有利である。
また、合焦レンズ群を構成する第2レンズ群G2の前群が貼り合わせレンズを有することにより、合焦に伴う色収差の変動を小さく抑えることができる。
【0021】
【実施例】
以下、本発明の参考例および実施例を、添付図面に基づいて説明する。
本発明の参考例および実施例にかかるズームレンズは、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4とから構成されている。そして、第1レンズ群G1は、最も物体側に配置されたメニスカス負レンズLnを有し、メニスカス負レンズLnの物体側の面は非球面形状に形成されている。
【0022】
参考例および実施例において、メニスカス負レンズLnの非球面は、光軸に垂直な方向の高さをyとし、非球面の頂点における接平面から高さyにおける非球面上の位置までの光軸に沿った距離をxとし、非球面の近軸曲率半径をrとし、円錐係数をκとし、i次の非球面係数をCiとしたとき、以下の数式(a)で表される。
x=(y/r)/{1+(1−κ・y/r1/2
+C・y+C・y+C・y+C・y
+C・y+C・y+C・y+C10・y10
(ただし、C≠0,C≠0,C≠0,C≠0) (a)
【0023】
同様に、実施例において他のレンズの非球面は、以下の数式(b)で表される。
x=(y/r)/{1+(1−κ・y/r1/2
+C・y+C・y+C・y+C10・y10 (b)
参考例および実施例において、非球面には面番号の右側に*印を付している。
【0024】
参考例
図1は、本発明の参考例にかかるズームレンズの広角端におけるレンズ構成を示す図である。
参考例のズームレンズにおいて、第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に非球面形状に形成された凸面を向けたメニスカス負レンズLn、両凹レンズ、および物体側に凸面を向けたメニスカス正レンズから構成されている。なお、メニスカス負レンズLnの非球面は、ガラスモールド法により形成されている。
【0025】
また、第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に凸面を向けたメニスカス正レンズ、および物体側に凸面を向けたメニスカス負レンズと両凸レンズとの貼り合わせ正レンズからなる前群G2Aと、物体側に凸面を向けたメニスカス正レンズからなる後群G2Bとから構成されている。
さらに、第3レンズ群G3は、物体側から順に、物体側に凹面を向けたメニスカス正レンズと両凹レンズとの貼り合わせ負レンズ、および両凹レンズと物体側に凸面を向けたメニスカス正レンズとの貼り合わせ負レンズから構成されている。
また、第4レンズ群G4は、物体側から順に、物体側に凸面を向けたメニスカス負レンズと両凸レンズとの貼り合わせ正レンズ、両凸レンズ、および物体側に凹面を向けたメニスカス負レンズから構成されている。
【0026】
なお、広角端から望遠端への変倍に際して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との空気間隔が減少し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との空気間隔が増大し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との空気間隔が減少するように、各レンズ群が移動する。
また、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間には開口絞りSが設けられ、開口絞りSは変倍に際して第3レンズ群G3と一体的に移動する。
さらに、無限遠物体から至近距離物体への合焦に際して、前群G2Aと後群G2Bとの空気間隔が減少するように、前群G2Aが光軸に沿って像側へ移動する。
【0027】
次の表(1)に、参考例の諸元の値を掲げる。表(1)において、Fは焦点距離を、FNOはFナンバーを、Bfはバックフォーカスをそれぞれ表している。また、表(1)のレンズ諸元において、第1カラムは物体側からのレンズ面の面番号を、第2カラムのrはレンズ面の曲率半径(非球面の場合には近軸曲率半径)を、第3カラムのdはレンズ面の間隔(中心厚または空気間隔)を、第4カラムのνはアッベ数を、第5カラムのnはd線(λ=587.6nm)に対する屈折率をそれぞれ示している。
【0028】
【表1】
Figure 0004332923
Figure 0004332923
Figure 0004332923
【0029】
図2〜図5は、参考例の諸収差図である。
すなわち、図2は広角端での無限遠合焦状態における諸収差図であり、図3は望遠端での無限遠合焦状態における諸収差図である。また、図4は広角端での至近距離合焦状態における諸収差図であり、図5は望遠端での至近距離合焦状態における諸収差図である。
【0030】
各収差図において、FNOはFナンバーを、NAは開口数を、Yは像高を、dはd線(λ=587.6nm)を、gはg線(λ=435.8nm)を、CはC線(λ=656.3nm)を、FはF線(λ=486.1nm)をそれぞれ示している。また、非点収差図において、実線はサジタル像面を示し、破線はメリディオナル像面を示している。さらに、球面収差図において、破線はd線に対するサインコンディション(正弦条件)を示している。また、歪曲収差図は、d線に対する歪曲収差を示している。
各収差図から明らかなように、参考例では、広角端から望遠端までの各焦点距離状態において無限遠合焦状態から至近距離合焦状態までの各撮影距離状態に亘って諸収差が良好に補正され、優れた結像性能が確保されていることがわかる。
【0031】
実施例
図6は、本発明の実施例にかかるズームレンズの広角端におけるレンズ構成を示す図である。
実施例のズームレンズにおいて、第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に非球面形状に形成された凸面を向けたメニスカス負レンズLn、物体側に非球面形状に形成された凹面を向けたメニスカス正レンズ、両凹レンズ、および両凸レンズから構成されている。なお、メニスカス負レンズLnの非球面は、ガラスモールド法により形成されている。また、メニスカス正レンズの非球面は、ガラスレンズの球面上に樹脂の薄層で非球面形状を形成する方法で形成されている。
【0032】
また、第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に凸面を向けたメニスカス負レンズと両凸レンズとの貼り合わせ正レンズからなる前群G2Aと、両凸レンズからなる後群G2Bとから構成されている。
さらに、第3レンズ群G3は、物体側から順に、両凹レンズと物体側に凸面を向けたメニスカス正レンズとの貼り合わせ負レンズから構成されている。
また、第4レンズ群G4は、物体側から順に、両凸レンズ、物体側に凸面を向けたメニスカス負レンズと両凸レンズとの貼り合わせ正レンズ、および物体側に非球面形状に形成された凹面を向けたメニスカス負レンズから構成されている。なお、メニスカス負レンズの非球面は、ガラスモールド法により形成されている。
【0033】
なお、広角端から望遠端への変倍に際して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との空気間隔が減少し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との空気間隔が増大し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との空気間隔が減少するように、各レンズ群が移動する。
また、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間には開口絞りSが設けられ、開口絞りSは変倍に際して第3レンズ群G3と一体的に移動する。
さらに、無限遠物体から至近距離物体への合焦に際して、前群G2Aと後群G2Bとの空気間隔が減少するように、前群G2Aが光軸に沿って像側へ移動する。
【0034】
次の表(2)に、実施例の諸元の値を掲げる。表(2)において、Fは焦点距離を、FNOはFナンバーを、Bfはバックフォーカスをそれぞれ表している。また、表(2)のレンズ諸元において、第1カラムは物体側からのレンズ面の面番号を、第2カラムのrはレンズ面の曲率半径(非球面の場合には近軸曲率半径)を、第3カラムのdはレンズ面の間隔(中心厚または空気間隔)を、第4カラムのνはアッベ数を、第5カラムのnはd線(λ=587.6nm)に対する屈折率をそれぞれ示している。
【0035】
表(2)
(レンズ諸元)
面番号 r d ν n
1* 542.0779 3.0000 45.37 1.796681 (第1レンズ群G1)
2 21.5687 12.6000
3* -218.5609 0.1700 56.34 1.495210
4 -125.0432 3.4000 49.45 1.772789
5 -173.0452 0.7000
6 -100.0603 2.1500 33.89 1.803840
7 46.5903 1.9000
8 46.3354 6.9000 25.35 1.805182
9 -275.3788 ( d9=可変)
10 40.8188 1.5000 35.19 1.749501 (第2レンズ群前群G2A)
11 20.3123 6.9000 61.09 1.589130
12 -121.1836 (d12=可変)
13 71.9497 2.9000 48.04 1.716999 (第2レンズ群後群G2B)
14 -362.0832 (d14=可変)
(開口絞りS)
15 -47.0470 1.5000 52.30 1.748099 (第3レンズ群G3)
16 31.3570 3.0000 23.82 1.846660
17 138.3354 (d17=可変)
18 35.3292 6.7000 82.52 1.497820 (第4レンズ群G4)
19 -73.2963 0.1000
20 70.8879 1.5000 25.35 1.805182
21 21.3356 9.8000 82.52 1.497820
22 -47.4640 0.2000
23* -111.7388 2.0000 46.80 1.766840
24 -144.8669 (Bf)
(非球面データ)
r κ C4
1面 542.0779 20.0 1.68200×10-5
6810
-6.37750×10-9 6.38720×10-12 -5.98570×10-15
357
-0.95109×10-5 -0.32312×10-6 0.76231×10-10
9
0.96455×10-13
r κ C4
3面 -218.5609 99.0 -9.55040×10-6
6810
2.74750×10-8 -3.50950×10-11 4.88940×10-14
r κ C4
23面 -111.7388 -10.0 -7.89980×10-6
6810
-1.48800×10-8 3.10340×10-11 -9.56000×10-14
(変倍における可変間隔)
広角端 中間 望遠端
F 17.50 24.00 34.00
FNO 2.9 2.9 2.9
d9 21.825 9.781 0.938
d12 5.475 5.475 5.475
d14 5.005 12.515 20.768
d17 12.785 7.735 0.980
Bf 38.515 43.726 53.343
(条件式対応値)
R1=542.0779
R2=21.5687
D1=3.0
Dh1=11.5
(1)R1/R2=25.1
(2)Dh1/D1=3.83
(3)n1 =1.796681
【0036】
図7〜図10は、実施例の諸収差図である。
すなわち、図7は広角端での無限遠合焦状態における諸収差図であり、図8は望遠端での無限遠合焦状態における諸収差図である。また、図9は広角端での至近距離合焦状態における諸収差図であり、図10は望遠端での至近距離合焦状態における諸収差図である。
【0037】
各収差図において、FNOはFナンバーを、NAは開口数を、Yは像高を、dはd線(λ=587.6nm)を、gはg線(λ=435.8nm)を、CはC線(λ=656.3nm)を、FはF線(λ=486.1nm)をそれぞれ示している。また、非点収差図において、実線はサジタル像面を示し、破線はメリディオナル像面を示している。さらに、球面収差図において、破線はd線に対するサインコンディション(正弦条件)を示している。また、歪曲収差図は、d線に対する歪曲収差を示している。
各収差図から明らかなように、実施例では、広角端から望遠端までの各焦点距離状態において無限遠合焦状態から至近距離合焦状態までの各撮影距離状態に亘って諸収差が良好に補正され、優れた結像性能が確保されていることがわかる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、第1レンズ群中の適切な位置に適切な形状の非球面を導入することにより、第1レンズ群を大型化することなく、より高性能な明るい広角ズームレンズを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例にかかるズームレンズの広角端におけるレンズ構成を示す図である。
【図2】 参考例の広角端での無限遠合焦状態における諸収差図である。
【図3】 参考例の望遠端での無限遠合焦状態における諸収差図である。
【図4】 参考例の広角端での至近距離合焦状態における諸収差図である。
【図5】 参考例の望遠端での至近距離合焦状態における諸収差図である。
【図6】 本発明の実施例にかかるズームレンズの広角端におけるレンズ構成を示す図である。
【図7】 実施例の広角端での無限遠合焦状態における諸収差図である。
【図8】 実施例の望遠端での無限遠合焦状態における諸収差図である。
【図9】 実施例の広角端での至近距離合焦状態における諸収差図である。
【図10】 実施例の望遠端での至近距離合焦状態における諸収差図である。
【図11】 第1レンズ群中の負レンズLnの形状を示す図である。
【符号の説明】
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
G4 第4レンズ群
G2A 第2レンズ群G2の前群
G2A 第2レンズ群G2の後群
S 開口絞り
Ln 非球面負レンズ

Claims (6)

  1. 物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4とからなるズームレンズにおいて、
    前記第1レンズ群G1は最も物体側に配置された負レンズLnを有し、該負レンズLnの少なくとも一方の面は非球面形状に形成され、
    前記負レンズLnの非球面は、光軸に垂直な方向の高さをyとし、非球面の頂点における接平面から高さyにおける非球面上の位置までの光軸に沿った距離をxとし、非球面の近軸曲率半径をrとし、円錐係数をκとし、i次の非球面係数をCiとしたとき、
    x=(y/r)/{1+(1−κ・y/r1/2
    +C・y+C・y+C・y+C・y
    +C・y+C・y+C・y+C10・y10
    (ただし、C≠0,C≠0,C≠0,C≠0)
    の数式で表され、
    前記負レンズLnの物体側の面の曲率半径をR1とし、前記負レンズLnの像側の面の曲率半径をR2とし、前記負レンズLnの中心厚をD1とし、前記負レンズLnの有効径の小さい面の有効径端での厚さをDh1としたとき、
    R1/R2≧25.1
    3.0<Dh1/D1<5.0
    の条件を満足することを特徴とするズームレンズ。
  2. 前記第1レンズ群G1中の前記負レンズLnは、ガラスモールド法により形成されていることを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  3. 前記第1レンズ群G1中の前記負レンズLnのd線に対する屈折率n1は、
    1.55<n1
    の条件を満足することを特徴とする請求項2に記載のズームレンズ。
  4. 前記第2レンズ群G2は、物体側から順に、前群と後群とから構成され、
    合焦に際して、前記前群が光軸に沿って移動することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  5. 前記第2レンズ群G2中の前記前群は、少なくとも1枚の貼り合せ正レンズを有することを特徴とする請求項4に記載のズームレンズ。
  6. 前記第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に凸面を向けたメニスカス負レンズと両凸レンズとの貼り合わせ正レンズからなる前群と、両凸レンズからなる後群とから構成され、
    前記第3レンズ群G3は、物体側から順に、両凹レンズと物体側に凸面を向けたメニスカス正レンズとの貼り合わせ負レンズから構成され、
    前記第4レンズ群G4は、物体側から順に、両凸レンズ、物体側に凸面を向けたメニスカス負レンズと両凸レンズとの貼り合わせ正レンズ、および物体側に非球面形状に形成された凹面を向けたメニスカス負レンズから構成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のズームレンズ。
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