JP2010032628A - ズームレンズ、レンズ鏡筒及び撮像装置 - Google Patents

ズームレンズ、レンズ鏡筒及び撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 明るい開放Fナンバー一定のズーム域と高倍率化を両立する。
【解決手段】 ズーミングする際に絞り2が光軸方向へ移動し、望遠端における絞りの位置が広角端における絞りの位置より物体側に位置し、広角端から特定中間焦点距離の範囲において開放Fナンバーが略一定になるように絞りの開口径をズーミングに連動して制御し、特定中間焦点距離から前記望遠端の範囲において絞りの開口径を略一定にして開放Fナンバーが変化するようにし、特定中間焦点距離が以下の条件式(1)を満足するように構成した。
(1)広角端焦点距離×1.5<特定中間焦点距離<望遠端焦点距離/1.4
【選択図】 図1

Description

本発明はズームレンズ、レンズ鏡筒及び撮像装置に関する。詳しくは、特に、デジタル一眼レフカメラの交換レンズとしての所謂標準ズームレンズ、該ズームレンズを備えたレンズ鏡筒及び撮像装置の技術分野に関する。
例えば、デジタル一眼レフカメラの所謂標準ズームレンズは、ズーム全域において明るさがF2.8でズーム比が3倍程度の高級タイプ、広角端における明るさがF3.5程度でズーム比が10倍を超える高倍率タイプ、広角端における明るさがF2.8乃至F4とされ望遠端においてF4乃至F5.6でズーム比が4倍乃至5倍程度の普及タイプの三つのタイプに大別される。
近年、上記した三つのタイプのうち、特に、高倍率タイプの普及率が高くなっているが、高倍率タイプとは差別化された標準ズームレンズとして、高級タイプ並みの明るさと、普及タイプ並みの4倍乃至5倍程度のズーム比とを兼ね備えたものの要求も高まっている。
ところで、標準ズームレンズの屈折力配置構成としては、ズーム全域における明るさがF2.8のものでは、第1レンズ群が負レンズ群の負レンズ群先行タイプ(例えば、特許文献1参照)と、第1レンズ群が正レンズ群の正レンズ群先行タイプ(例えば、特許文献2及び特許文献3参照)とが存在する。高倍率タイプと普及タイプでは物体側より順に正、負、正、正の4群構成のズームレンズが主流となってきた。
また、負レンズ群先行タイプ及び正レンズ群先行タイプの何れのタイプにおいても、絞りがズーミングに伴って移動し、広角端より望遠端において絞りが物体側に位置するように構成されている。
従って、ズーム全域において明るさを一定、例えば、F2.8とするには、広角端より望遠端において射出瞳位置が撮像面から遠去かるため、望遠側ほど絞りの開口径を大きくするように制御する必要がある。
特開2000−221399号公報 特開2005−181556号公報 特開2007−264381号公報
ところが、絞りの開口径が大きくなると、絞り装置の絞り羽根を収納する部分の外径が大きくなり、絞り装置を内蔵するレンズ鏡筒が大きくなり、大型化や重量化を来たしてしまうと言う問題がある。
また、絞りだけに限らず、絞りより像側に配置されるレンズの有効径も大きくしなければならず、特に、広角側において、像高を正にとって光線追跡したときの上光線の入射量が増加してしまい、収差補正が困難になってしまう。この場合に、収差補正のために各レンズ群の屈折力を弱くすることが考慮されるが、各レンズ群の屈折力を弱くしてしまうと、レンズの径を大きくしなければならずズームレンズ、レンズ鏡筒及び撮像装置の大型化を招いてしまう。
また、特許文献3に記載されたズーム比が約5倍の普及タイプのズームレンズにあっては、開放Fナンバーが広角端においてF3.5とされ望遠端においてF4.5とされている。従って、中間の焦点距離においてはF3.5からF4.5へ徐々に変化するものと認識されるが、実際には、ズーム比が2倍を超えた付近において約F4.5になってしまい、ユーザーの認識とは異なる仕様になっていることがある。
そこで、本発明ズームレンズ、レンズ鏡筒及び撮像装置は、上記した問題点を克服し、明るい開放Fナンバー一定のズーム域と高倍率化を両立することを課題とする。
ズームレンズは、上記した課題を解決するために、ズーミングする際に絞りが光軸方向へ移動し、望遠端における絞りの位置が広角端における絞りの位置より物体側に位置し、前記広角端から特定中間焦点距離の範囲において開放Fナンバーが略一定になるように前記絞りの開口径をズーミングに連動して制御し、前記特定中間焦点距離から前記望遠端の範囲において前記絞りの開口径を略一定にして開放Fナンバーが変化するようにし、前記特定中間焦点距離が以下の条件式(1)を満足するように構成したものである。
(1)広角端焦点距離×1.5<特定中間焦点距離<望遠端焦点距離/1.4
従って、ズームレンズにあっては、広角端から条件(1)を満足する特定中間焦点距離の範囲において開放Fナンバーが略一定になり、前記特定中間焦点距離から望遠端の範囲において絞りの開口径が略一定とされて開放Fナンバーが変化される。
上記したズームレンズにおいては、前記広角端から前記特定中間焦点距離の範囲において開放FナンバーがF3より明るくなるようにすることが望ましい。
広角端から特定中間焦点距離の範囲において開放FナンバーがF3より明るくなるようにすることにより、広角端から特定中間焦点距離の範囲において常に略一定の明るさが確保される。
また、上記したズームレンズにおいては、物体側より順に配置された正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、前記絞りと一体となって光軸方向へ移動される正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とによって構成し、前記広角側から前記望遠側へズーミングする際に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔が広がり、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が狭まり、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群の間隔が狭まり、フォーカシングする際に前記第2レンズ群が光軸方向へ移動し、ズーム比を3.5倍以上とすることが望ましい。
上記のように正レンズ群先行タイプとして構成することにより、高変倍化が確保されると共に広角端における全長と第1レンズ群の最も物体側に位置するレンズの外径を小さくすることが可能となる。
さらに、上記したズームレンズにおいては、前記第2レンズ群が少なくとも3枚の凹レンズと1枚の凸レンズとを有し、最も物体側に位置する凹レンズ及び前記凸レンズの少なくとも1面を非球面に形成することが望ましい。
第2レンズ群のも物体側に位置する凹レンズ及び凸レンズの少なくとも1面を非球面に形成することにより、広角端の広角化に伴う諸収差の補正と望遠端の開放Fナンバーが明るくなることによって増大する諸収差の補正に、非球面を効果的に活用することが可能となる。
加えて、上記したズームレンズにおいては、前記第1レンズ群を、凹レンズと、凸レンズと、凸メニスカスレンズとを物体側より順に配置して構成し、前記第2レンズ群を、少なくとも1面が非球面に形成された凹メニスカスレンズと、凹レンズと、凹レンズと像側の面が非球面に形成された凸レンズとの接合レンズと、物体側に凹面を向けた凹メニスカスレンズとを物体側より順に配置して構成し、前記第3レンズ群の物体側に前記絞りを配置し、前記第3レンズ群を、両凸レンズと、両凸レンズと凹レンズとの接合レンズとを物体側より順に配置して構成し、前記第4レンズ群を、少なくとも1面が非球面に形成された両凸レンズと、像側に凹面を向けた凹メニスカスレンズと、凹レンズと凸レンズとの接合レンズとを物体側より順に配置して構成することが望ましい。
ズームレンズを上記のように構成することにより、高変倍化及び所望の開放Fナンバーが確保されると共に諸収差の良好な補正が可能となる。
レンズ鏡筒は、上記した課題を解決するために、ズームレンズと該ズームレンズが内部に配置されたレンズ保持筒とを備え、前記ズームレンズは、ズーミングする際に絞りが光軸方向へ移動し、望遠端における絞りの位置が広角端における絞りの位置より物体側に位置し、前記広角端から特定中間焦点距離の範囲において開放Fナンバーが略一定になるように前記絞りの開口径をズーミングに連動して制御し、前記特定中間焦点距離から前記望遠端の範囲において前記絞りの開口径を略一定にして開放Fナンバーが変化するようにし、前記特定中間焦点距離が以下の条件式(1)を満足するように構成したものである。
(1)広角端焦点距離×1.5<特定中間焦点距離<望遠端焦点距離/1.4
従って、レンズ鏡筒にあっては、広角端から条件(1)を満足する特定中間焦点距離の範囲において開放Fナンバーが略一定になり、前記特定中間焦点距離から望遠端の範囲において絞りの開口径が略一定とされて開放Fナンバーが変化される。
撮像装置は、上記した課題を解決するために、ズームレンズと該ズームレンズが内部に配置されたレンズ保持筒とを有するレンズ鏡筒と、前記ズームレンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子と、前記レンズ鏡筒を保持する装置本体とを備え、前記ズームレンズは、ズーミングする際に絞りが光軸方向へ移動し、望遠端における絞りの位置が広角端における絞りの位置より物体側に位置し、前記広角端から特定中間焦点距離の範囲において開放Fナンバーが略一定になるように前記絞りの開口径をズーミングに連動して制御し、前記特定中間焦点距離から前記望遠端の範囲において前記絞りの開口径を略一定にして開放Fナンバーが変化するようにし、前記特定中間焦点距離が以下の条件式(1)を満足するように構成したものである。
(1)広角端焦点距離×1.5<特定中間焦点距離<望遠端焦点距離/1.4
従って、撮像装置にあっては、広角端から条件(1)を満足する特定中間焦点距離の範囲において開放Fナンバーが略一定になり、前記特定中間焦点距離から望遠端の範囲において絞りの開口径が略一定とされて開放Fナンバーが変化される。
本発明ズームレンズは、ズーミングする際に絞りが光軸方向へ移動し、望遠端における絞りの位置が広角端における絞りの位置より物体側に位置し、前記広角端から特定中間焦点距離の範囲において開放Fナンバーが略一定になるように前記絞りの開口径をズーミングに連動して制御し、前記特定中間焦点距離から前記望遠端の範囲において前記絞りの開口径を略一定にして開放Fナンバーが変化するようにし、前記特定中間焦点距離が以下の条件式(1)を満足するように構成している。
(1)広角端焦点距離×1.5<特定中間焦点距離<望遠端焦点距離/1.4
本発明レンズ鏡筒は、ズームレンズと該ズームレンズが内部に配置されたレンズ保持筒とを備え、前記ズームレンズは、ズーミングする際に絞りが光軸方向へ移動し、望遠端における絞りの位置が広角端における絞りの位置より物体側に位置し、前記広角端から特定中間焦点距離の範囲において開放Fナンバーが略一定になるように前記絞りの開口径をズーミングに連動して制御し、前記特定中間焦点距離から前記望遠端の範囲において前記絞りの開口径を略一定にして開放Fナンバーが変化するようにし、前記特定中間焦点距離が以下の条件式(1)を満足するように構成している。
(1)広角端焦点距離×1.5<特定中間焦点距離<望遠端焦点距離/1.4
本発明撮像装置は、ズームレンズと該ズームレンズが内部に配置されたレンズ保持筒とを有するレンズ鏡筒と、前記ズームレンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子と、前記レンズ鏡筒を保持する装置本体とを備え、前記ズームレンズは、ズーミングする際に絞りが光軸方向へ移動し、望遠端における絞りの位置が広角端における絞りの位置より物体側に位置し、前記広角端から特定中間焦点距離の範囲において開放Fナンバーが略一定になるように前記絞りの開口径をズーミングに連動して制御し、前記特定中間焦点距離から前記望遠端の範囲において前記絞りの開口径を略一定にして開放Fナンバーが変化するようにし、前記特定中間焦点距離が以下の条件式(1)を満足するように構成している。
(1)広角端焦点距離×1.5<特定中間焦点距離<望遠端焦点距離/1.4
従って、本発明ズームレンズ、レンズ鏡筒及び撮像装置にあっては、明るい開放Fナンバー一定のズーム域と高倍率化を両立することができる。
以下に、本発明ズームレンズ、レンズ鏡筒及び撮像装置を実施するための最良の形態について説明する。
先ず、本発明ズームレンズについて説明する。
本発明ズームレンズは、ズーミングする際に絞りが光軸方向へ移動し、望遠端における絞りの位置が広角端における絞りの位置より物体側に位置し、広角端から特定中間焦点距離の範囲において開放Fナンバーが略一定になるように絞りの開口径をズーミングに連動して制御し、特定中間焦点距離から望遠端の範囲において絞りの開口径を略一定にして開放Fナンバーが変化するようにし、特定中間焦点距離が以下の条件式(1)を満足するように構成している。
(1)広角端焦点距離×1.5<特定中間焦点距離<望遠端焦点距離/1.4。
本発明ズームレンズにおいては、広角端から特定中間焦点距離の範囲において開放Fナンバーが、例えば、±10%の範囲で略一定になるように絞りの開口径をズーミングに連動して制御することが望ましい。
また、本発明ズームレンズにおいては、特定中間焦点距離から望遠端の範囲において絞りの開口径を、例えば、±10%の範囲で略一定にして開放Fナンバーが変化するようにすることが望ましい。
条件式(1)に関しては、特定中間焦点距離が絞りの開口径の制御を開放Fナンバー略一定から最大径略一定に切換えるものであり、下限を越えると従来の普及タイプの標準ズームレンズとほとんど変わらない仕様になってしまい、上限を越えると望遠端の絞りの開口径が大きくなり過ぎて大型化と収差補正の困難性を招いてしまう。
上記したように、本発明ズームレンズにあっては、広角側の一定領域において開放Fナンバーが略一定になるように絞りの開口径をズーミングに連動して変化させることにより、一定の明るい開放Fナンバー及び所定のズーム比が確保された所謂高級タイプの仕様を満足させることができる。
また、絞りの開口径の増大がレンズ鏡筒の大型化の原因となる望遠側においては、絞りの開口径を略一定にしてレンズ鏡筒の大型化を避けることができる。加えて、望遠端に明るい開放Fナンバーを求めないことにより、絞りより像側のレンズの有効径が大きくならずに済み、広角側において必要以上に光量が入り過ぎることがなく、良好な収差補正を行うことができる。
従って、本発明ズームレンズにあっては、明るい開放Fナンバー一定のズーム域と高倍率化を両立することができる。
本発明の一実施形態のズームレンズにあっては、広角端から特定中間焦点距離の範囲において開放FナンバーがF3より明るくなるようにすることが望ましい。
広角端から特定中間焦点距離の範囲において開放FナンバーがF3より明るくなるようにすることにより、広角側において従来の高級タイプと同様の仕様とすることが可能である。即ち、開放FナンバーがF3より暗ければ望遠端まで開放Fナンバーが略一定になるようにしても、従来の普及タイプとほとんど変わらないレンズ鏡筒の外径を確保することができるが、本発明の目的である高級タイプと普及タイプの融合が達成できなくなる。
また、本発明の一実施形態のズームレンズにあっては、物体側より順に配置された正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、絞りと一体となって光軸方向へ移動される正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とによって構成することが望ましい。この場合に、広角側から望遠側へズーミングする際に、第1レンズ群と第2レンズ群の間隔が広がり、第2レンズ群と第3レンズ群の間隔が狭まり、第3レンズ群と第4レンズ群の間隔が狭まり、フォーカシングする際に第2レンズ群が光軸方向へ移動し、ズーム比を3.5倍以上とすることが望ましい。
このようにズームレンズを正レンズ群先行タイプとして構成することにより、広角端における画角を70度以上としズーム比を3.5倍以上としても、広角端における全長と前玉(第1レンズ群の最も物体側に位置するレンズ)の外径を比較的小さくすることができ、本発明の目的を達成するための最適な屈折力配置にすることができる。
さらに、本発明の一実施形態のズームレンズにあっては、第2レンズ群が少なくとも3枚の凹レンズと1枚の凸レンズとを有し、最も物体側に位置する凹レンズ及び凸レンズの少なくとも1面を非球面に形成することが望ましい。
ズームレンズを上記のように構成することにより、広角端の広角化に伴う諸収差の補正と望遠端の開放Fナンバーが明るくなることによって増大する諸収差の補正に、非球面を効果的に活用することができる。また、第2レンズ群の最も物体側の凹レンズに非球面を形成することにより、広角端の歪曲収差とフォーカシングに伴う像面湾曲の変動を効果的に補正することができる。さらに、第2レンズ群の凸レンズに非球面を形成することにより、望遠端のフォーカシングに伴うコマ収差を効果的に補正することができる。
加えて、本発明の一実施形態のズームレンズにあっては、以下のように構成することが望ましい。即ち、第1レンズ群を、凹レンズと、凸レンズと、凸メニスカスレンズとを物体側より順に配置して構成する。第2レンズ群を、少なくとも1面が非球面に形成された凹メニスカスレンズと、凹レンズと、凹レンズと像側の面が非球面に形成された凸レンズとの接合レンズと、物体側に凹面を向けた凹メニスカスレンズとを物体側より順に配置して構成する。第3レンズ群の物体側に絞りを配置し、第3レンズ群を、両凸レンズと、両凸レンズと凹レンズとの接合レンズとを物体側より順に配置して構成する。第4レンズ群を、少なくとも1面が非球面に形成された両凸レンズと、像側に凹面を向けた凹メニスカスレンズと、凹レンズと凸レンズとの接合レンズとを物体側より順に配置して構成する。
ズームレンズを上記のように構成することにより、広角端の画角が80度以上、ズーム比が約5倍、広角端からのズーム比が約3倍の範囲で開放Fナンバーが約F2.8一定という仕様を満足すると共に、諸収差を良好に補正することができる。
次に、本発明ズームレンズの具体的な実施の形態及び該実施の形態に具体的な数値を適用した数値実施例について、図面及び表を参照して説明する。
尚、以下の説明において示した記号の意味等については、下記に示す通りである。
「面番号i」は物体側から数えて第i番目の面の番号、「曲率半径r」は物体側から数えて像側へ第i番目の面(第i面)の曲率半径、「面間隔d」は第i番目の面と第i+1番目の面との間の軸上面間隔、「屈折率nd」はレンズを構成する材質のd線(波長587.6nm)における屈折率、「アッベ数νd」はレンズを構成する材質のd線におけるアッベ数である。面番号に関し「ASP」は当該面が非球面に形成されていることを示し、曲率半径に関し「∞」は当該面が平面であることを示し、面間隔に関し「可変」は当該面が可変間隔であることを示す。
非球面形状は、「xi」を非球面の深さ、「H」を光軸からの高さ、「ri」を曲率半径、「Ak」を非球面係数とすると、以下の式によって定義される。「k」は次数である。
Figure 2010032628
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるズームレンズ1のレンズ構成図を示しており、該ズームレンズ1は15枚のレンズを有している。
図1の(a)は広角端状態を示し、図1の(b)は特定中間焦点距離状態を示し、図1の(c)は望遠端状態を示している。
ズームレンズ1は、正の屈折力を有する第1レンズ群11と、負の屈折力を有する第2レンズ群12と、絞り2と一体に光軸方向へ移動された正の屈折力を有する第3レンズ群13と、正の屈折力を有する第4レンズ群14とが物体側より順に配置されて構成されている。第4レンズ群14の像側には結像手段として機能する撮像面3が配置されている。
ズームレンズ1にあっては、広角側から望遠側へズーミングする際に、第1レンズ群11と第2レンズ群12の間隔が広がり、第2レンズ群12と第3レンズ群13の間隔が狭まり、第3レンズ群13と第4レンズ群14の間隔が狭まる。また、フォーカシングする際には、第2レンズ群12が光軸方向へ移動される。
ズームレンズ1は、ズーム比が約5倍であり、広角端からズーム比が約3倍までの範囲においては開放FナンバーがF2.8一定となるように絞りの開口径が変化し、ズーム比が約3倍から望遠側までの範囲においては絞りの開口径が略一定とされて望遠端で開放Fナンバーが約F3.5とされている。
第1レンズ群11は、凹レンズ111、凸レンズ112及び凸メニスカスレンズ113が物体側より順に配置されて成る。
第2レンズ群12は、物体側の面に複合非球面が形成された凹メニスカスレンズ121、凹レンズ122、凹レンズ123と像側の面が非球面に形成された凸レンズ124との接合レンズ及び物体側に凹面を向けた凹メニスカスレンズ125が物体側より順に配置されて成る。
第3レンズ群13は、両凸レンズ131及び両凸レンズ132と凹レンズ133との接合レンズが物体側より順に配置されて成る。
第4レンズ群14は、両面が非球面に形成された両凸レンズ141、像側に凹面を向けた凹メニスカスレンズ142及び凹レンズ143と凸レンズ144との接合レンズが物体側より順に配置されて成る。
第3レンズ群13の物体側には該第3レンズ群13と一体に光軸方向へ移動される絞り2が配置されている。
表1に、実施の形態におけるズームレンズ1に具体的数値を適用した数値実施例1のレンズデーターを示す。
Figure 2010032628
ズームレンズ1において、第2レンズ群12の凹メニスカスレンズ121の物体側の面(面番号6′)と、第2レンズ群12の凸レンズ124像側の面(面番号12)と、第4レンズ群14の両凸レンズ141の物体側の面(面番号21)と、第4レンズ群14の両凸レンズ141の像側の面(面番号22)とは、非球面に形成されている。
数値実施例1における非球面の4次、6次、・・・の非球面係数A4、A6、・・・を表2に示す。
尚、表2において、「E−i」は10を底とする指数表現、即ち、「10−i」を表しており、例えば、「0.12345E−05」は「0.12345×10−5」を表している。
Figure 2010032628
数値実施例1において、レンズ位置状態が変化する際の可変間隔を、広角端状態(焦点距離f=16.492)、特定中間焦点距離状態(焦点距離f=48.814)及び望遠端状態(焦点距離f=77.968)における開放Fナンバー、絞りの開口径及び画角2ωと共に表3に示す。
Figure 2010032628
図2乃至図4に数値実施例1の無限遠合焦状態においての諸収差図を示す。図2は広角端状態(焦点距離f=16.492)、図3は特定中間焦点距離状態(焦点距離f=48.814)、図4は望遠端状態(焦点距離f=77.968)における諸収差図である。
図2乃至図4の各収差図において、球面収差曲線における実線はd線(波長587.6nm)、破線はg線(波長435.8nm)、一点鎖線はc線(波長656.3nm)の値を示し、非点収差曲線における実線はサジタル像面、破線はメリディオナル像面における値を示す。
各収差図から、数値実施例1は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
上記したように、数値実施例1においては、広角端焦点距離が16.492、特定中間焦点距離が48.814、望遠端焦点距離が77.968である。
従って、以下のように、特定中間焦点距離が上記した条件式(1)を満足するように構成されている。
16.492×1.5<48.814<77.968/1.4。
尚、上記した実施の形態及び数値実施例は本発明を達成するための一例であり、各レンズ群で接合レンズとなっているものは分離して配置しても良く、逆に、分離して配置しているものを接合レンズとすることも可能である。
次に、本発明レンズ鏡筒について説明する。
本発明レンズ鏡筒は、ズームレンズと該ズームレンズが内部に配置されたレンズ保持筒とを備えている。
本発明レンズ鏡筒におけるズームレンズは、ズーミングする際に絞りが光軸方向へ移動し、望遠端における絞りの位置が広角端における絞りの位置より物体側に位置し、広角端から特定中間焦点距離の範囲において開放Fナンバーが略一定になるように絞りの開口径をズーミングに連動して制御し、特定中間焦点距離から望遠端の範囲において絞りの開口径を略一定にして開放Fナンバーが変化するようにし、特定中間焦点距離が以下の条件式(1)を満足するように構成している。
(1)広角端焦点距離×1.5<特定中間焦点距離<望遠端焦点距離/1.4。
本発明レンズ鏡筒においては、広角端から特定中間焦点距離の範囲において開放Fナンバーが、例えば、±10%の範囲で略一定になるように絞りの開口径をズーミングに連動して制御することが望ましい。
また、本発明レンズ鏡筒においては、特定中間焦点距離から望遠端の範囲において絞りの開口径を、例えば、±10%の範囲で略一定にして開放Fナンバーが変化するようにすることが望ましい。
条件式(1)に関しては、特定中間焦点距離が絞りの開口径の制御を開放Fナンバー略一定から最大径略一定に切換えるものであり、下限を越えると従来の普及タイプの標準ズームレンズとほとんど変わらない仕様になってしまい、上限を越えると望遠端の絞りの開口径が大きくなり過ぎて大型化と収差補正の困難性を招いてしまう。
上記したように、本発明レンズ鏡筒にあっては、広角側の一定領域において開放Fナンバーが略一定になるように絞りの開口径をズーミングに連動して変化させることにより、一定の明るい開放Fナンバー及び所定のズーム比が確保された所謂高級タイプの仕様を満足させることができる。
また、絞りの開口径の増大がレンズ鏡筒の大型化の原因となる望遠側においては、絞りの開口径を略一定にしてレンズ鏡筒の大型化を避けることができる。加えて、望遠端に明るい開放Fナンバーを求めないことにより、絞りより像側のレンズの有効径が大きくならずに済み、広角側において必要以上に光量が入り過ぎることがなく、良好な収差補正を行うことができる。
従って、本発明レンズ鏡筒にあっては、明るい開放Fナンバー一定のズーム域と高倍率化を両立することができる。
次に、本発明撮像装置について説明する。
本発明撮像装置は、ズームレンズと該ズームレンズが内部に配置されたレンズ保持筒とを有するレンズ鏡筒と、ズームレンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子と、レンズ鏡筒を保持する装置本体とを備えている。
本発明撮像装置におけるズームレンズは、ズーミングする際に絞りが光軸方向へ移動し、望遠端における絞りの位置が広角端における絞りの位置より物体側に位置し、広角端から特定中間焦点距離の範囲において開放Fナンバーが略一定になるように絞りの開口径をズーミングに連動して制御し、特定中間焦点距離から望遠端の範囲において絞りの開口径を略一定にして開放Fナンバーが変化するようにし、特定中間焦点距離が以下の条件式(1)を満足するように構成している。
(1)広角端焦点距離×1.5<特定中間焦点距離<望遠端焦点距離/1.4。
本発明撮像装置においては、広角端から特定中間焦点距離の範囲において開放Fナンバーが、例えば、±10%の範囲で略一定になるように絞りの開口径をズーミングに連動して制御することが望ましい。
また、本発明撮像装置においては、特定中間焦点距離から望遠端の範囲において絞りの開口径を、例えば、±10%の範囲で略一定にして開放Fナンバーが変化するようにすることが望ましい。
条件式(1)に関しては、特定中間焦点距離が絞りの開口径の制御を開放Fナンバー略一定から最大径略一定に切換えるものであり、下限を越えると従来の普及タイプの標準ズームレンズとほとんど変わらない仕様になってしまい、上限を越えると望遠端の絞りの開口径が大きくなり過ぎて大型化と収差補正の困難性を招いてしまう。
上記したように、本発明撮像装置にあっては、広角側の一定領域において開放Fナンバーが略一定になるように絞りの開口径をズーミングに連動して変化させることにより、一定の明るい開放Fナンバー及び所定のズーム比が確保された所謂高級タイプの仕様を満足させることができる。
また、絞りの開口径の増大がレンズ鏡筒の大型化の原因となる望遠側においては、絞りの開口径を略一定にしてレンズ鏡筒の大型化を避けることができる。加えて、望遠端に明るい開放Fナンバーを求めないことにより、絞りより像側のレンズの有効径が大きくならずに済み、広角側において必要以上に光量が入り過ぎることがなく、良好な収差補正を行うことができる。
従って、本発明撮像装置にあっては、明るい開放Fナンバー一定のズーム域と高倍率化を両立することができる。
次に、本発明の各構造について説明する(図5乃至図9参照)。
撮像装置20は装置本体21と該装置本体21に保持されたレンズ鏡筒22とから成る(図5参照)。
レンズ鏡筒22は、例えば、装置本体21に対して着脱可能とされた交換レンズである。但し、レンズ鏡筒22は交換レンズに限られることはなく、装置本体21に予め組み込まれ又は装置本体21に一体に設けられたものであってもよい。
装置本体21は、内部に図示しない制御回路を有している。制御回路は、例えば、撮影された画像信号のアナログ−デジタル変換等の信号処理、画像信号の記録再生処理、撮影された画像等を表示する表示処理、画像信号の書込及び読出を行う処理、レンズ鏡筒22に設けられたズームレンズ1の駆動を制御する処理等の各種の処理を行う。
撮像装置20にああっては、撮像面3を有する撮像素子としては、CCD(Charge Coupled Devices)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等が用いられている。
レンズ鏡筒22は、レンズ保持筒23と該レンズ保持筒23の内部に配置された上記したズームレンズ1を有している。レンズ保持筒23にはズーミングを行うためにユーザーによって回転操作されるズームリング23aが設けられている。
レンズ鏡筒22の内部には、ズームレンズ1のズーミングに連動した絞り2の開口径を制御する絞り制御機構24が設けられている(図6参照)。
絞り制御機構24はマウントユニット25と絞りユニット26を備えている。
マウントユニット25はレンズ鏡筒22を装置本体21に取り付けるためのユニットであり、レンズ保持筒23の物体側の端部(後端部)に取り付けられている。マウントユニット25は略円環状に形成された支持筒27と該支持筒27に回転可能に支持されたプリセットリング28とを有している。
支持筒27の後面には円弧状に形成された挿通孔27aが形成されている(図7参照)。
プリセットリング28は円環状に形成された被支持部29と該被支持部29から略前方へ突出されたガイド突部30とを有している(図8参照)。
被支持部29には後方へ突出された連動突起29aが設けられている。連動突起29aは支持筒27の挿通孔27aから後方へ突出されている(図7参照)。被支持部29は図示しないバネ部材によって周方向における一方へ付勢されている。
ガイド突部30は、被支持部29に連続し前後に延びる基端部30aと、該基端部30aの前端に連続し基端部30aに対して傾斜された中間部30bと、該中間部30bの前端に連続し前後に延びる先端部30cとから成る。
絞りユニット26は、図9に示すように、略円環状に形成された支持ベース31と、該支持ベース31に回転自在に支持され略円環状に形成された被案内ベース32と、支持ベース31と被案内ベース32の間で回動自在に支持された複数の絞り羽根33、33、・・・とから成る。複数の絞り羽根33、33、・・・は上記した絞り2として機能する。
支持ベース31には周方向に離隔して複数の支持孔31a、31a、・・・が形成されている。
被案内ベース32の外周面には外方へ突出された一対の被案内突部32a、32aが設けられている。支持ベース31には周方向に離隔して複数のカム孔32b、32b、・・・が形成されている。
絞り羽根33は前方へ突出された支持ピン33aと後方へ突出されたカムピン33bとを有している。絞り羽根33は、支持ピン33aが支持ベース31の支持孔31aに回転自在に支持され、カムピン33bが被案内ベース32のカム孔32bに摺動自在に支持される。従って、被案内ベース32が支持ベース31に対して周方向へ回転されると、カムピン33b、33b、・・・のカム孔32b、32b、・・・における位置がそれぞれ変化され、絞り羽根33、33、・・・が支持ベース31及び被案内ベース32に対して支持ピン33a、33a、・・・を支点としてそれぞれ回動され、絞り羽根33、33、・・・によって形成される開口径33cの大きさが変化される。
絞りユニット26は支持ベース31が取付ネジ100、100によって第3レンズ群13を保持する図示しない移動枠に取り付けられる。従って、絞りユニット26は第3レンズ群13と一体となって光軸方向へ移動される。
絞りユニット26は被案内ベース32の被案内突部32a、32aがマウントユニット25のプリセットリング28に設けられたガイド突部30に摺動自在に係合される。従って、絞りユニット26が第3レンズ群13と一体となって光軸方向へ移動されると、被案内突部32a、32aのガイド突部30に対する係合位置に応じて被案内ベース32が支持ベース31に対して回転可能とされる。
レンズ鏡筒22が装置本体21に装着される前の状態においては、マウントユニット25のプリセットリング28はバネ部材の付勢力によって連動突起29aが一端に保持されており(図7参照)、絞り羽根33、33、・・・によって形成された開口径が小さくされて小絞り状態とされている。
レンズ鏡筒22が装置本体21に装着されたときには連動突起29aが装置本体21に設けられた図示しないレバーによって押圧され、プリセットリング28がバネ部材の付勢力に抗して回転される。プリセットリング28が回転されると、ガイド突部30に係合されている被案内ベース32がプリセットリング28とともに回転され、絞り羽根33、33、・・・によって形成された開口径33cが大きくなって絞り開放状態とされる。
広角端においては、被案内突部32a、32aがガイド突部30の中間部30bの後端部に係合されている。広角端状態においては、開放Fナンバーが約F2.8とされている。このとき絞り羽根33、33、・・・によって形成された開口径33cは、例えば、15.274mmの円と等価な開口面積とされている。
ズームレンズ1において、例えば、広角端から望遠端へ向けてズーミングが行われると、第1レンズ群11と第2レンズ群12の間隔が広がり、第2レンズ群12と第3レンズ群13の間隔が狭まり、第3レンズ群13と第4レンズ群14の間隔が狭まるように各レンズ群が光軸方向へ移動される。このとき、絞りユニット26と第3レンズ群13が一体となって光軸方向(前方)へ移動される。
絞りユニット26が広角端状態から光軸方向へ移動されるときには、被案内突部32a、32aがガイド突部30の中間部30bに案内されるため、被案内ベース32が支持ベース31に対して周方向へ回転される。従って、絞り羽根33、33、・・・によって形成される開口径33cが絞りユニット26の前方への移動に伴って大きくなっていく。このとき開放Fナンバーは約F2.8一定に保たれる。絞り羽根33、33、・・・によって形成された開口径33cは、被案内突部32a、32aがガイド突部30の中間部30bの前端に係合された状態において、例えば、19.702mmの円と等価な開口面積とされる。
さらに、望遠端へ向けてのズーミングが行われると、絞りユニット26と第3レンズ群13が一体となってさらに光軸方向(前方)へ移動され、被案内突部32a、32aはガイド突部30の先端部30cに案内される。従って、被案内ベース32は支持ベース31に対して回転されず、絞り羽根33、33、・・・によって形成される開口径33cは一定の大きさが保持される。このとき開放Fナンバーは約F2.8から漸次大きくなって暗くなっていき、望遠端状態において最大値約F3.5となる。
尚、撮像素子の画面寸法の小型化等の要因により、広角側の明るさを、例えば、F2一定とする等も可能である。
また、上記には、絞りの制御機構として機械的な機構を例として説明したが、絞りの制御機構は機械的な機構に限られることはなく、例えば、機械的な動力の伝達がない電磁駆動による絞り制御機構を用いてもよい。
上記した実施の形態においては、撮像装置をデジタルスチルカメラに適用した例を示したが、撮像装置の適用範囲はデジタルスチルカメラに限られることはなく、デジタルビデオカメラ、カメラが組み込まれた携帯電話、カメラが組み込まれたPDA(Personal Digital Assistant)等のデジタル入出力機器のカメラ部等として広く適用することができる。
上記各実施の形態において示した各部の形状及び数値は、何れも本発明を実施するための具体化のほんの一例に過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
図2乃至図9と共に本発明を実施するための最良の形態を示すものであり、本図は、レンズ構成を示す図である。 図3及び図4と共に実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例の収差図を示し、本図は、広角端状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 特定中間焦点距離状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 望遠端状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 図6乃至図8と共に本発明の各構造を示すものであり、本図は、撮像装置の概略斜視図である。 絞り制御機構の斜視図である。 マウントユニットの拡大斜視図である。 プリセットリングの拡大斜視図である。 絞りユニットの拡大分解斜視図である。
符号の説明
1…ズームレンズ、2…絞り、11…第1レンズ群、12…第2レンズ群、13…第3レンズ群、14…第4レンズ群、20…撮像装置、21…装置本体、22…レンズ鏡筒、23…レンズ保持筒

Claims (7)

  1. ズーミングする際に絞りが光軸方向へ移動し、
    望遠端における絞りの位置が広角端における絞りの位置より物体側に位置し、
    前記広角端から特定中間焦点距離の範囲において開放Fナンバーが略一定になるように前記絞りの開口径をズーミングに連動して制御し、
    前記特定中間焦点距離から前記望遠端の範囲において前記絞りの開口径を略一定にして開放Fナンバーが変化するようにし、
    前記特定中間焦点距離が以下の条件式(1)を満足するように構成した
    ズームレンズ。
    (1)広角端焦点距離×1.5<特定中間焦点距離<望遠端焦点距離/1.4
  2. 前記広角端から前記特定中間焦点距離の範囲において開放FナンバーがF3より明るくなるようにした
    請求項1に記載のズームレンズ。
  3. 物体側より順に配置された正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、前記絞りと一体となって光軸方向へ移動される正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とによって構成し、
    前記広角側から前記望遠側へズーミングする際に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔が広がり、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が狭まり、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群の間隔が狭まり、
    フォーカシングする際に前記第2レンズ群が光軸方向へ移動し、
    ズーム比を3.5倍以上とした
    請求項1に記載のズームレンズ。
  4. 前記第2レンズ群が少なくとも3枚の凹レンズと1枚の凸レンズとを有し、最も物体側に位置する凹レンズ及び前記凸レンズの少なくとも1面を非球面に形成した
    請求項3に記載のズームレンズ。
  5. 前記第1レンズ群を、凹レンズと、凸レンズと、凸メニスカスレンズとを物体側より順に配置して構成し、
    前記第2レンズ群を、少なくとも1面が非球面に形成された凹メニスカスレンズと、凹レンズと、凹レンズと像側の面が非球面に形成された凸レンズとの接合レンズと、物体側に凹面を向けた凹メニスカスレンズとを物体側より順に配置して構成し、
    前記第3レンズ群の物体側に前記絞りを配置し、
    前記第3レンズ群を、両凸レンズと、両凸レンズと凹レンズとの接合レンズとを物体側より順に配置して構成し、
    前記第4レンズ群を、少なくとも1面が非球面に形成された両凸レンズと、像側に凹面を向けた凹メニスカスレンズと、凹レンズと凸レンズとの接合レンズとを物体側より順に配置して構成した
    請求項3に記載のズームレンズ。
  6. ズームレンズと該ズームレンズが内部に配置されたレンズ保持筒とを備え、
    前記ズームレンズは、
    ズーミングする際に絞りが光軸方向へ移動し、
    望遠端における絞りの位置が広角端における絞りの位置より物体側に位置し、
    前記広角端から特定中間焦点距離の範囲において開放Fナンバーが略一定になるように前記絞りの開口径をズーミングに連動して制御し、
    前記特定中間焦点距離から前記望遠端の範囲において前記絞りの開口径を略一定にして開放Fナンバーが変化するようにし、
    前記特定中間焦点距離が以下の条件式(1)を満足するように構成した
    レンズ鏡筒。
    (1)広角端焦点距離×1.5<特定中間焦点距離<望遠端焦点距離/1.4
  7. ズームレンズと該ズームレンズが内部に配置されたレンズ保持筒とを有するレンズ鏡筒と、
    前記ズームレンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子と、
    前記レンズ鏡筒を保持する装置本体とを備え、
    前記ズームレンズは、
    ズーミングする際に絞りが光軸方向へ移動し、
    望遠端における絞りの位置が広角端における絞りの位置より物体側に位置し、
    前記広角端から特定中間焦点距離の範囲において開放Fナンバーが略一定になるように前記絞りの開口径をズーミングに連動して制御し、
    前記特定中間焦点距離から前記望遠端の範囲において前記絞りの開口径を略一定にして開放Fナンバーが変化するようにし、
    前記特定中間焦点距離が以下の条件式(1)を満足するように構成した
    撮像装置。
    (1)広角端焦点距離×1.5<特定中間焦点距離<望遠端焦点距離/1.4
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