JP2009282465A - ズームレンズ及び撮像装置 - Google Patents

ズームレンズ及び撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009282465A
JP2009282465A JP2008137105A JP2008137105A JP2009282465A JP 2009282465 A JP2009282465 A JP 2009282465A JP 2008137105 A JP2008137105 A JP 2008137105A JP 2008137105 A JP2008137105 A JP 2008137105A JP 2009282465 A JP2009282465 A JP 2009282465A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
lens group
zoom
group
refractive power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008137105A
Other languages
English (en)
Inventor
Isamu Izumihara
勇 泉原
Hiromichi Nose
弘道 能勢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2008137105A priority Critical patent/JP2009282465A/ja
Priority to US12/453,235 priority patent/US7800835B2/en
Priority to CN2009102028299A priority patent/CN101592776B/zh
Publication of JP2009282465A publication Critical patent/JP2009282465A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B15/00Optical objectives with means for varying the magnification
    • G02B15/14Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective
    • G02B15/16Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective with interdependent non-linearly related movements between one lens or lens group, and another lens or lens group
    • G02B15/177Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective with interdependent non-linearly related movements between one lens or lens group, and another lens or lens group having a negative front lens or group of lenses

Abstract

【課題】 高性能化及び小型化を図ると共に十分なバックフォーカスを確保する。
【解決手段】 負の屈折力を有する第1レンズ群GR1と正の屈折力を有する第2レンズ群GR2がそれぞれ少なくとも1枚のプラスチック非球面レンズを有し、以下の条件式(1)及び条件式(2)を満足するようにした。
(1)0.40<fw/bkw<0.60
(2)0.01<|(X1−X0)/h0|<0.022
但し、
fw:広角端状態における無限遠合焦時のズームレンズ全系の焦点距離
bkw:広角端状態における無限遠合焦時のバックフォーカス
X1:第1レンズ群におけるプラスチック非球面レンズの像側有効径位置における厚み
X0:第1レンズ群におけるプラスチック非球面レンズの中心の厚み
h0:第1レンズ群におけるプラスチック非球面レンズの像側有効半径
とする。
【選択図】 図1

Description

本発明はズームレンズ及び撮像装置に関する。詳しくは、特に、デジタル用一眼レフカメラに装着可能な交換レンズに好適であり、高性能、かつ、十分なバックフォーカスを確保することが可能なズームレンズ及びこれを備えた撮像装置の技術分野に関する。
近年、スチルカメラやビデオカメラ等の撮像装置において、デジタル化の急速な進展に伴い撮像素子の高画素化が進められ、より高性能化に適したズームレンズの要求が高まっている。また、高性能化に加え、低コスト化、軽量化及び小型化の要求も高い。
このような要求を満足するために、特に、広角域から中望遠域までをカバーするズームレンズにおいては、メカ構成を簡略化し、コスト低減を目指した2群構成の光学系や、より性能を重視した4群構成の光学系等が提案されている。
また、軽量化や小型化を図るための3群構成の光学系も提案されており、例えば、負の屈折力を有する第1レンズ群、正の屈折力を有する第2レンズ群及び正の屈折力を有する第3レンズ群が物体側から像側へ順に配置された3群構成の光学系も含まれている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−72091号公報
ところが、特許文献1に記載されたズームレンズにあっては、銀塩フィルムが用いられる撮像装置に最適化された仕様であり、昨今のデジタル化の仕様に対して最適化されたものではなく、デジタル化の仕様に適した小型化は図られていない。
また、特許文献1に記載されたズームレンズにあっては、第1レンズ群におけるプラスチック非球面レンズの非球面による収差補正効果が低く、十分な収差補正が行われていない。
さらに、ズームレンズをデジタル用一眼レフカメラに装着可能な交換レンズとして用いた場合に、十分なバックフォーカスを確保する必要がある。
そこで、本発明ズームレンズ及び撮像装置は、上記した問題点を克服し、高性能化及び小型化を図ると共に十分なバックフォーカスを確保することを課題とする。
ズームレンズは、上記した課題を解決するために、負の屈折力を有する第1レンズ群と正の屈折力を有する第2レンズ群とが物体側から像側へ順に配置され、広角端と望遠端との間の変倍時に前記第1レンズ群と前記第2レンズ群が光軸方向へ移動され、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群がそれぞれ少なくとも1枚のプラスチック非球面レンズを有し、以下の条件式(1)及び条件式(2)を満足するようにしたものである。
(1)0.40<fw/bkw<0.60
(2)0.01<|(X1−X0)/h0|<0.022
但し、
fw:広角端状態における無限遠合焦時のズームレンズ全系の焦点距離
bkw:広角端状態における無限遠合焦時のバックフォーカス
X1:第1レンズ群におけるプラスチック非球面レンズの像側有効径位置における厚み
X0:第1レンズ群におけるプラスチック非球面レンズの中心の厚み
h0:第1レンズ群におけるプラスチック非球面レンズの像側有効半径
とする。
従って、ズームレンズにあっては、各種の収差が良好に補正されると共にバックフォーカスが適正化される。
上記したズームレンズにあっては、前記第1レンズ群は、負の屈折力を有する第1レンズと、負の屈折力を有しプラスチック非球面レンズである第2レンズと、正の屈折力を有する第3レンズとが物体側から像側へ順に配置されて構成され、以下の条件式(3)、条件式(4)及び条件式(5)を満足するようにすることが好ましい。
(3)0.02<|(X3−X2)/h1|<0.12
(4)−2.0<f1/fw<−1.7
(5)2.3<fasp1/f1<2.8
但し、
X3:第1レンズと第2レンズの物体側の面の有効径位置における空気間隔
X2:第1レンズと第2レンズの光軸上の空気間隔
f1:第1レンズ群の焦点距離
h1:第1レンズ群のプラスチック非球面レンズにおける物体側の面の有効半径
fasp1:第1レンズ群のプラスチック非球面レンズの近軸焦点距離
とする。
条件式(3)、条件式(4)及び条件式(5)を満足するようにすることにより、第2レンズの広角端における片ボケへの影響が低減されると共に良好な収差補正及び小型化が図られる。
また、上記したズームレンズにあっては、前記第1レンズ群は少なくとも像側の面が非球面に形成されたプラスチック非球面レンズを有し、前記第1レンズ群のプラスチック非球面レンズの前記像側の非球面が以下の条件式(6)を満足するようにすることが好ましい。
(6)−1.2<κ<−0.6
但し、
κ:以下の数式1における円錐定数
とする。
Figure 2009282465
但し、
x:レンズ面の頂点からの光軸方向における距離
h:光軸に垂直な方向における高さ
c:レンズ面の頂点における近軸曲率
Ai:第i次の非球面係数
とする。
条件式(6)を満足するようにすることにより、良好な収差補正が可能となると共に小型化が図られる。
さらに、上記したズームレンズにあっては、前記第2レンズ群は、正の屈折力を有する接合レンズと、正の屈折力を有するプラスチック非球面レンズとを有し、以下の条件式(7)を満足するようにすることが好ましい。
(7)Δν>25
但し、
Δν:接合レンズのアッベ数の差
とする。
条件式(7)を満足するようにすることにより、ズーム領域の全域における良好な色収差の補正が可能となる。
さらにまた、上記したズームレンズにあっては、前記第2レンズ群のプラスチック非球面レンズが以下の条件式(8)及び条件式(9)を満足するようにすることが好ましい。
(8)2.5<|fasp2/f2|<35
(9)|(X5−X4)/h2|<0.26
但し、
fasp2:第2レンズ群のプラスチック非球面レンズの近軸焦点距離
f2:第2レンズ群の焦点距離
X5:第2レンズ群のプラスチック非球面レンズの像側有効径位置における厚み
X4:第2レンズ群のプラスチック非球面レンズの中心の厚み
h2:第2レンズ群のプラスチック非球面レンズの像側有効半径
とする。
条件式(8)及び条件式(9)を満足するようにすることにより、温度変化による性能の変動及び温度変化による収差変動が抑制される。
また、上記したズームレンズにあっては、前記第1レンズ群を光軸方向へ移動させることによりフォーカシングを行うようにすることが好ましい。
第1レンズ群を光軸方向へ移動させることによりフォーカシングを行うようにすることにより、収差補正が十分に行われている群によってフォーカシングが行われる。
さらに、上記したズームレンズにあっては、前記第2レンズ群内に開口絞りを配置することが好ましい。
第2レンズ群内に開口絞りを配置することにより、第1レンズ群と第2レンズ群の間に開口絞りの配置スペースを確保する必要がなくなる。
加えて、上記したズームレンズにあっては、前記第2レンズ群の物体側の面にフレアの発生を抑制するための遮光部材を配置することが好ましい。
第2レンズ群の物体側の面にフレアの発生を抑制するための遮光部材を配置することにより、広角端状態における軸外光線の下線をカットすることが可能となる。
撮像装置は、上記した課題を解決するために、ズームレンズと該ズームレンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備え、前記ズームレンズは、負の屈折力を有する第1レンズ群と正の屈折力を有する第2レンズ群とが物体側から像側へ順に配置され、広角端と望遠端との間の変倍時に前記第1レンズ群と前記第2レンズ群が光軸方向へ移動され、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群がそれぞれ少なくとも1枚のプラスチック非球面レンズを有し、以下の条件式(1)及び条件式(2)を満足するようにしたものである。
(1)0.40<fw/bkw<0.60
(2)0.01<|(X1−X0)/h0|<0.022
但し、
fw:広角端状態における無限遠合焦時のズームレンズ全系の焦点距離
bkw:広角端状態における無限遠合焦時のバックフォーカス
X1:第1レンズ群におけるプラスチック非球面レンズの像側有効径位置における厚み
X0:第1レンズ群におけるプラスチック非球面レンズの中心の厚み
h0:第1レンズ群におけるプラスチック非球面レンズの像側有効半径
とする。
従って、撮像装置にあっては、ズームレンズの各種の収差が良好に補正されると共にバックフォーカスが適正化される。
本発明ズームレンズは、負の屈折力を有する第1レンズ群と正の屈折力を有する第2レンズ群とが物体側から像側へ順に配置され、広角端と望遠端との間の変倍時に前記第1レンズ群と前記第2レンズ群が光軸方向へ移動され、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群がそれぞれ少なくとも1枚のプラスチック非球面レンズを有し、以下の条件式(1)及び条件式(2)を満足するようにした。
(1)0.40<fw/bkw<0.60
(2)0.01<|(X1−X0)/h0|<0.022
但し、
fw:広角端状態における無限遠合焦時のズームレンズ全系の焦点距離
bkw:広角端状態における無限遠合焦時のバックフォーカス
X1:第1レンズ群におけるプラスチック非球面レンズの像側有効径位置における厚み
X0:第1レンズ群におけるプラスチック非球面レンズの中心の厚み
h0:第1レンズ群におけるプラスチック非球面レンズの像側有効半径
とする。
従って、本発明ズームレンズにあっては、高性能化及び小型化を図ることができると共に十分なバックフォーカスを確保することができる。
本発明撮像装置は、ズームレンズと該ズームレンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備え、前記ズームレンズは、負の屈折力を有する第1レンズ群と正の屈折力を有する第2レンズ群とが物体側から像側へ順に配置され、広角端と望遠端との間の変倍時に前記第1レンズ群と前記第2レンズ群が光軸方向へ移動され、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群がそれぞれ少なくとも1枚のプラスチック非球面レンズを有し、以下の条件式(1)及び条件式(2)を満足するようにした。
(1)0.40<fw/bkw<0.60
(2)0.01<|(X1−X0)/h0|<0.022
但し、
fw:広角端状態における無限遠合焦時のズームレンズ全系の焦点距離
bkw:広角端状態における無限遠合焦時のバックフォーカス
X1:第1レンズ群におけるプラスチック非球面レンズの像側有効径位置における厚み
X0:第1レンズ群におけるプラスチック非球面レンズの中心の厚み
h0:第1レンズ群におけるプラスチック非球面レンズの像側有効半径
とする。
従って、本発明撮像装置にあっては、高性能化及び小型化を図ることができると共に十分なバックフォーカスを確保することができる。
以下に、本発明ズームレンズ及び撮像装置を実施するための最良の形態について説明する。
先ず、本発明ズームレンズについて説明する。
本発明ズームレンズは、負の屈折力を有する第1レンズ群と正の屈折力を有する第2レンズ群とが物体側から像側へ順に配置され、広角端と望遠端との間の変倍時に第1レンズ群と第2レンズ群が光軸方向へ移動され、第1レンズ群と第2レンズ群がそれぞれ少なくとも1枚のプラスチック非球面レンズを有している。
従って、本発明ズームレンズにあっては、第1レンズ群と第2レンズ群がそれぞれ少なくとも1枚のプラスチック非球面レンズを有しているため、軽量化を図ることができる。
本発明ズームレンズは、以下の条件式(1)及び条件式(2)を満足するように構成されている。
(1)0.40<fw/bkw<0.60
(2)0.01<|(X1−X0)/h0|<0.022
但し、
fw:広角端状態における無限遠合焦時のズームレンズ全系の焦点距離
bkw:広角端状態における無限遠合焦時のバックフォーカス
X1:第1レンズ群におけるプラスチック非球面レンズの像側有効径位置における厚み
X0:第1レンズ群におけるプラスチック非球面レンズの中心の厚み
h0:第1レンズ群におけるプラスチック非球面レンズの像側有効半径
とする。
条件式(1)は、広角端状態における焦点距離とバックフォーカスとの比を規定する式である。
条件式(1)の上限を超えると、必要なバックフォーカスを確保することが困難となる。特に、ズームレンズをデジタル用一眼レフカメラに装着可能な交換レンズとして用いた場合には、カメラ本体のクイックリターンミラーと接触するおそれがある。また、条件式(1)の上限を超えると、射出瞳位置が像面に近くなり過ぎ、シェーディングの影響を受けるおそれがある。
逆に、条件式(1)の下限を超えると、バックフォーカスが長くなり過ぎるため、小型化を図ることができなくなる。
従って、本発明ズームレンズが条件式(1)を満足することにより、必要かつ十分なバックフォーカスを確保することができると共にシェーディングの影響の低減及び小型化を図ることができる。特に、ズームレンズをデジタル用一眼レフカメラに装着可能な交換レンズとして用いた場合に、ズームレンズとカメラ本体のクイックリターンミラーとの接触を防止することができる。
条件式(2)は第1レンズ群のプラスチック非球面レンズの軸上及び軸外の厚みの差と有効半径との比を規定する式である。
条件式(2)の上限を超えると、プラスチック非球面レンズの諸収差に対する敏感度が高くなり過ぎ、特に、温度による形状変化に基づく収差変動を抑制することが困難となる。
逆に、条件式(2)の下限を超えると、プラスチック非球面レンズの屈折力が小さくなり過ぎ、広角側において歪曲収差と像面湾曲の補正効果が低下し、第1レンズ群における最も物体側に位置するレンズの径が増大し、小型化を確保することができなくなる。
従って、本発明ズームレンズが条件式(2)を満足することにより、良好に収差補正を行うことができると共に小型化を確保することができる。
本発明の一実施形態のズームレンズにあっては、第1レンズ群を、負の屈折力を有する第1レンズと、負の屈折力を有しプラスチック非球面レンズである第2レンズと、正の屈折力を有する第3レンズとが物体側から像側へ順に配置して構成し、以下の条件式(3)、条件式(4)及び条件式(5)を満足するように構成することが好ましい。
(3)0.02<|(X3−X2)/h1|<0.12
(4)−2.0<f1/fw<−1.7
(5)2.3<fasp1/f1<2.8
但し、
X3:第1レンズと第2レンズの物体側の面の有効径位置における空気間隔
X2:第1レンズと第2レンズの光軸上の空気間隔
f1:第1レンズ群の焦点距離
h1:第1レンズ群のプラスチック非球面レンズにおける物体側の面の有効半径
fasp1:第1レンズ群のプラスチック非球面レンズの近軸焦点距離
とする。
条件式(3)は、第1レンズと第2レンズの軸上と軸外の長さの差とそのときの第2レンズの有効半径との比を規定する式である。
条件式(3)の上限を超えると、プラスチック非球面レンズ(第2レンズ)が広角端において左右の一方で像がぼける所謂片ボケへの影響度合いが大きくなり、撮像系の光軸に対して垂直方向への変化を調整するフローが必要になる。
逆に、条件式(3)の下限を超えると、像面湾曲、コマ収差の補正を満足に行うことができなくなり、性能劣化の一因となる。
従って、本発明ズームレンズが条件式(3)を満足することにより、第2レンズの広角端における片ボケへの影響を低減することができると共に収差補正を良好に行うことが可能となる。
条件式(4)は第1レンズ群の焦点距離と広角端状態における焦点距離との比を規定する式である。
条件式(4)の上限を超えると、各レンズ群が有するペッツバール和のバランスが崩れ、像面湾曲の補正が困難になる。
逆に、条件式(4)の下限を超えると、各レンズ群が有するペッツバール和のバランスが崩れ、像面湾曲の補正が困難になると共に第1レンズ群のフォーカシング時の繰り出し量が大きくなり小型化を阻害する。
従って、本発明ズームレンズが条件式(4)を満足することにより、各レンズ群が有するペッツバール和の良好なバランスが確保され、収差補正を良好に行うことができると共に小型化を図ることができる。
条件式(5)は、第1レンズ群におけるプラスチック非球面レンズの焦点距離と第1レンズ群の焦点距離の比を規定する式である。
条件式(5)の上限を超えると、第1レンズ群のプラスチック非球面レンズによる収差補正効果が低減し、第1レンズ群の第1レンズの径が大きくなってしまう。
条件式(5)の下限を超えると、広角側において温度による形状変化の影響を無視できなくなる。
従って、本発明ズームレンズが条件式(5)を満足することにより、収差補正を良好に行うことができると共に小型化を図ることができる。
本発明の一実施形態のズームレンズにあっては、第1レンズ群は少なくとも像側の面が非球面に形成されたプラスチック非球面レンズを有し、この像側の非球面が以下の条件式(6)を満足することが好ましい。
(6)−1.2<κ<−0.6
但し、
κ:以下の数式1における円錐定数
とする。
Figure 2009282465
但し、
x:レンズ面の頂点からの光軸方向における距離
h:光軸に垂直な方向における高さ
c:レンズ面の頂点における近軸曲率
Ai:第i次の非球面係数
とする。
条件式(6)は、プラスチック非球面の円錐形状を規定する式である。
条件式(6)の下限を超えると、プラスチック非球面レンズの周辺部の負の屈折力が弱くなり過ぎ、像面湾曲、コマ収差及び歪曲収差の補正が過剰になると共に第1レンズ群の第1レンズの径が大きくなってしまう。
逆に、条件式(6)の上限を超えると、プラスチック非球面レンズの周辺部の負の屈折力が強くなり過ぎ、軸外収差の補正が不十分となり、バックフォーカスの変動や偏芯による敏感度が大きくなり、温度変化とプラスチック非球面レンズの偏芯による性能の変動を抑制することが困難になる。
従って、本発明ズームレンズが条件式(6)を満足することにより、収差補正を良好に行い光学性能の向上を図ることができると共に小型化を図ることができる。
本発明の一実施形態のズームレンズにあっては、第2レンズ群が、正の屈折力を有する接合レンズと、正の屈折力を有するプラスチック非球面レンズとを有し、以下の条件式(7)を満足することが好ましい。
(7)Δν>25
但し、
Δν:接合レンズのアッベ数の差
とする。
条件式(7)は、接合レンズのアッベ数の差を規定する式である。
条件式(7)の下限を超えると、軸上色収差及び倍率色収差の補正が困難となり、色収差の良好な補正を行おうとしたときには他の収差が大きくなり補正が困難となる。
従って、本発明ズームレンズが条件式(7)を満足することにより、ズーム領域の全域において色収差を良好に補正することができる。
本発明の一実施形態のズームレンズにあっては、第2レンズ群のプラスチック非球面レンズが以下の条件式(8)及び条件式(9)を満足することが好ましい。
(8)2.5<|fasp2/f2|<35
(9)|(X5−X4)/h2|<0.26
但し、
fasp2:第2レンズ群のプラスチック非球面レンズの近軸焦点距離
f2:第2レンズ群の焦点距離
X5:第2レンズ群のプラスチック非球面レンズの像側有効径位置における厚み
X4:第2レンズ群のプラスチック非球面レンズの中心の厚み
h2:第2レンズ群のプラスチック非球面レンズの像側有効半径
とする。
条件式(8)は、第2レンズ群のプラスチック非球面レンズの焦点距離と第2レンズ群の焦点距離との比を規定する式である。
条件式(8)の上限を超えると、球面収差の補正が困難になる。
条件式(8)の下限を超えると、プラスチック非球面レンズのバックフォーカスと偏芯に対する敏感度が高くなり過ぎ、温度変化による性能の変動を抑制することができなくなる。
従って、本発明ズームレンズが条件式(8)を満足することにより、温度変化による性能の変動が抑制されて光学性能の向上を図ることができる。
条件式(9)は、プラスチック非球面レンズの中心の厚みと像側有効径位置における厚みの差に対するプラスチック非球面レンズの像側有効半径の比率を規定する式である。
条件式(9)の上限を超えると、プラスチック非球面レンズの温度変化による収差変動が大きくなる。
従って、本発明ズームレンズが条件式(9)を満足することにより、温度変化による収差変動が抑制されて光学性能の向上を図ることができる。
本発明の一実施形態のズームレンズにあっては、第1レンズ群を光軸方向へ移動させてフォーカシングを行うようにすることが好ましい。
第1レンズ群を光軸方向へ移動させてフォーカシングを行うようにすることにより、収差補正が十分に行われている群によってフォーカシングが行われるため、近接領域まで収差変動の小さいフォーカシングを行うことができる。
本発明の一実施形態のズームレンズにあっては、第2レンズ群内に開口絞りを配置することが好ましい。
第2レンズ群内に開口絞りを配置することにより、第1レンズ群と第2レンズ群の間に開口絞りの配置スペースを確保する必要がなく、ズームレンズの小型化を図ることができる。
本発明の一実施形態のズームレンズにあっては、第2レンズ群の物体側の面にフレアの発生を抑制するための遮光部材を配置することが好ましい。
第2レンズ群の物体側の面にフレアの発生を抑制するための遮光部材を配置することにより、広角端状態における軸外光線の下線をカットすることが可能となり、コマ収差を良好に補正することができる。
次に、本発明ズームレンズの具体的な実施の形態及び該実施の形態に具体的な数値を適用した数値実施例について、図面及び表を参照して説明する。
尚、各表及び以下の説明において示した記号の意味等については、下記に示す通りである。
「面番号」は物体側から数えて第i番目の面、「Ri」は物体側から数えて像側へ第i番目の面(第i面)の曲率半径、「Di」は第i番目の面と第i+1番目の面との間の軸上面間隔、「Ni」は第iレンズ(Gi)を構成する材質のd線(波長587.6nm)における屈折率、「νi」は第iレンズ(Gi)を構成する材質のd線におけるアッベ数である。面番号に関し「ASP」は当該面が非球面であることを示し、曲率半径に関し「∞」は当該面が平面であることを示し、軸上面間隔に関し「Di」は当該軸上面間隔が可変間隔であることを示す。
各数値実施例において用いられたレンズには、レンズ面が非球面に形成されたものがある。非球面形状は、「x」をレンズ面の頂点からの光軸方向における距離、「h」を光軸に垂直な方向における高さ、「c」をレンズ面の頂点における近軸曲率(曲率半径の逆数)、「κ」を円錐定数、「Ai」を第i次の非球面係数とすると、以下の数1式によって定義される。
Figure 2009282465
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるズームレンズ1のレンズ構成(広角端における状態)を示す図であり、矢印は各レンズ群の望遠端へ向けての光軸上における移動軌跡を示す。
第1の実施の形態におけるズームレンズ1は、図1に示すように、8枚のレンズを有している。
ズームレンズ1は、広角端と望遠端との間の変倍時に、第1レンズ群GR1及び第2レンズ群GR2が光軸方向へ移動され、フォーカシング時に、第1レンズ群GR1が光軸方向へ移動される。
ズームレンズ1は、負の屈折力を有する第1レンズ群GR1と正の屈折力を有する第2レンズ群GR2とが物体側から像側へ順に配置されて構成され、第1レンズ群GR1と第2レンズ群GR2がそれぞれ少なくとも1枚のプラスチック非球面レンズを有している。
第1レンズ群GR1は、像側に高い曲率の凹面を向けた負の屈折力を有する第1レンズG1と、プラスチックから成り両面が非球面に形成された負の屈折力を有するメニスカス形状の第2レンズG2と、正の屈折力を有するメニスカス形状の第3レンズG3とが物体側から像面側へ順に配置されて構成されている。第2レンズG2の両面はそれぞれ非球面に形成されている。
第2レンズ群GR2は、正の屈折力を有する第4レンズG4と、両凸形状の第5レンズG5と、両凹形状の第6レンズG6と、プラスチックから成り正の屈折力を有する第7レンズG7と、正の屈折力を有するメニスカス形状の第8レンズとが物体側から像側へ順に配置されて構成されている。第7レンズG7の像側の面は非球面に形成されている。
第5レンズG5と第6レンズG6は、第5レンズG5の像側と第6レンズG6の物体側を向いた同じ曲率半径を有する凸面と凹面が接合され、接合面R12を有する接合レンズを構成している。接合レンズは正の屈折力を有している。
第4レンズG4の物体側にはフレアの発生を抑制する遮光部材Cが配置されている。
第2レンズ群GR2の第4レンズG4と第5レンズG5の間には開口絞りS(絞り面R10)が配置され、該開口絞りSは第2レンズ群GR2と一体となって光軸方向へ移動される。
表1に、第1の実施の形態におけるズームレンズ1に具体的数値を適用した数値実施例1のレンズデーターを示す。
Figure 2009282465
ズームレンズ1において、第1レンズ群GR1の第2レンズG2の物体側の面(R3)、第1レンズ群GR1の第2レンズG2の像側の面(R4)及び第2レンズ群GR2の第7レンズG7の像側の面(R15)は非球面に形成されている。数値実施例1における非球面の4次、6次、8次及び10次の非球面係数A4、A6、A8及びA10を円錐定数κと共に表2に示す。
尚、表2及び後述する非球面係数を示す各表において、「E−i」は10を底とする指数表現、即ち、「10−i」を表しており、例えば、「0.12345E−05」は「0.12345×10−5」を表している。
Figure 2009282465
ズームレンズ1において、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、第1レンズ群GR1と第2レンズ群GR2との間の面間隔D6が変化する。数値実施例1における各面間隔の広角端状態(焦点距離f=18.5)、中間焦点距離状態(焦点距離f=31.52)及び望遠端状態(焦点距離f=53.5)における可変間隔を、FナンバーFnoと共に表3に示す。
Figure 2009282465
図2乃至図4に数値実施例1の無限遠合焦状態での諸収差図を示し、図2は広角端状態(焦点距離f=18.5)、図3は中間焦点距離状態(焦点距離f=31.52)、図4は望遠端状態(焦点距離f=53.5)における諸収差図を示す。
図2乃至図4に示す球面収差図においては、実線でd線(波長587.6nm)の値を示し、点線でc線(波長656.3nm)の値を示し、一点鎖線でg線(波長435.8nm)の値を示す。図2乃至図4に示す非点収差図においては、実線でサジタル像面における値、破線でメリディオナル像面における値を示す。
各収差図から、数値実施例1は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
図5は、本発明の第2の実施の形態におけるズームレンズ2のレンズ構成(広角端における状態)を示す図であり、矢印は各レンズ群の望遠端へ向けての光軸上における移動軌跡を示す。
第2の実施の形態におけるズームレンズ2は、図5に示すように、9枚のレンズを有している。
ズームレンズ2は、広角端と望遠端との間の変倍時に、第1レンズ群GR1及び第2レンズ群GR2が光軸方向へ移動され、フォーカシング時に、第1レンズ群GR1が光軸方向へ移動される。
ズームレンズ2は、負の屈折力を有する第1レンズ群GR1と正の屈折力を有する第2レンズ群GR2とが物体側から像側へ順に配置されて構成され、第1レンズ群GR1と第2レンズ群GR2がそれぞれ少なくとも1枚のプラスチック非球面レンズを有している。
第1レンズ群GR1は、像側に高い曲率の凹面を向けた負の屈折力を有する第1レンズG1と、プラスチックから成り両面が非球面に形成された負の屈折力を有するメニスカス形状の第2レンズG2と、正の屈折力を有するメニスカス形状の第3レンズG3とが物体側から像面側へ順に配置されて構成されている。
第2レンズ群GR2は、正の屈折力を有する第4レンズG4と、両凸形状の第5レンズG5と、両凹形状の第6レンズG6と、プラスチックから成り像側の面が非球面に形成された正の屈折力を有する第7レンズG7と、物体側に凹面を向けたメニスカス形状の第8レンズと、像側に凸面を向けたメニスカス形状の第9レンズとが物体側から像側へ順に配置されて構成されている。第2レンズG2の両面はそれぞれ非球面に形成されている。
第5レンズG5と第6レンズG6は、第5レンズG5の像側と第6レンズG6の物体側を向いた同じ曲率半径を有する凸面と凹面が接合され、接合面R11を有する接合レンズを構成している。接合レンズは正の屈折力を有している。
第8レンズG8と第9レンズG9は、第8レンズG8の像側と第9レンズG9の物体側を向いた同じ曲率半径を有する凸面と凹面が接合され、接合面R16を有する接合レンズを構成している。接合レンズは正の屈折力を有している。
第2レンズ群GR2の第4レンズG4と第5レンズG5の間には開口絞りS(絞り面R9)が配置され、該開口絞りSは第2レンズ群GR2と一体となって光軸方向へ移動される。
表4に、第2の実施の形態におけるズームレンズ2に具体的数値を適用した数値実施例2のレンズデーターを示す。
Figure 2009282465
ズームレンズ2において、第1レンズ群GR1の第2レンズG2の物体側の面(R3)、第1レンズ群GR1の第2レンズG2の像側の面(R4)及び第2レンズ群GR2の第7レンズG7の像側の面(R14)は非球面に形成されている。数値実施例2における非球面の4次、6次、8次及び10次の非球面係数A4、A6、A8及びA10を円錐定数κと共に表5に示す。
Figure 2009282465
ズームレンズ2において、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、第1レンズ群GR1と第2レンズ群GR2との間の面間隔D6が変化する。数値実施例2における各面間隔の広角端状態(焦点距離f=18.5)、中間焦点距離状態(焦点距離f=31.52)及び望遠端状態(焦点距離f=53.5)における可変間隔を、FナンバーFnoと共に表6に示す。
Figure 2009282465
図6乃至図8に数値実施例2の無限遠合焦状態での諸収差図を示し、図6は広角端状態(焦点距離f=18.5)、図7は中間焦点距離状態(焦点距離f=31.52)、図8は望遠端状態(焦点距離f=53.5)における諸収差図を示す。
図6乃至図8に示す球面収差図においては、実線でd線(波長587.6nm)の値を示し、点線でc線(波長656.3nm)の値を示し、一点鎖線でg線(波長435.8nm)の値を示す。図6乃至図8に示す非点収差図においては、実線でサジタル像面における値、破線でメリディオナル像面における値を示す。
各収差図から、数値実施例2は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
図9は、本発明の第3の実施の形態におけるズームレンズ3のレンズ構成(広角端における状態)を示す図であり、矢印は各レンズ群の望遠端へ向けての光軸上における移動軌跡を示す。
第3の実施の形態におけるズームレンズ3は、図9に示すように、8枚のレンズを有している。
ズームレンズ3は、広角端と望遠端との間の変倍時に、第1レンズ群GR1及び第2レンズ群GR2が光軸方向へ移動され、フォーカシング時に、第1レンズ群GR1が光軸方向へ移動される。
ズームレンズ3は、負の屈折力を有する第1レンズ群GR1と正の屈折力を有する第2レンズ群GR2とが物体側から像側へ順に配置されて構成され、第1レンズ群GR1と第2レンズ群GR2がそれぞれ少なくとも1枚のプラスチック非球面レンズを有している。
第1レンズ群GR1は、像側に高い曲率の凹面を向けた負の屈折力を有する第1レンズG1と、プラスチックから成り両面が非球面に形成された負の屈折力を有するメニスカス形状の第2レンズG2と、正の屈折力を有するメニスカス形状の第3レンズG3とが物体側から像面側へ順に配置されて構成されている。第2レンズG2の両面はそれぞれ非球面に形成されている。
第2レンズ群GR2は、正の屈折力を有する第4レンズG4と、両凸形状の第5レンズG5と、両凹形状の第6レンズG6と、プラスチックから成り正の屈折力を有する第7レンズG7と、正の屈折力を有するメニスカス形状の第8レンズとが物体側から像側へ順に配置されて構成されている。第7レンズG7の像側の面は非球面に形成されている。
第5レンズG5と第6レンズG6は、第5レンズG5の像側と第6レンズG6の物体側を向いた同じ曲率半径を有する凸面と凹面が接合され、接合面R11を有する接合レンズを構成している。接合レンズは正の屈折力を有している。
第2レンズ群GR2の第4レンズG4と第5レンズG5の間には開口絞りS(絞り面R9)が配置され、該開口絞りSは第2レンズ群GR2と一体となって光軸方向へ移動される。
表7に、第3の実施の形態におけるズームレンズ3に具体的数値を適用した数値実施例3のレンズデーターを示す。
Figure 2009282465
ズームレンズ3において、第1レンズ群GR1の第2レンズG2の物体側の面(R3)、第1レンズ群GR1の第2レンズG2の像側の面(R4)及び第2レンズ群GR2の第7レンズG7の像側の面(R14)は非球面に形成されている。数値実施例3における非球面の4次、6次、8次及び10次の非球面係数A4、A6、A8及びA10を円錐定数κと共に表8に示す。
Figure 2009282465
ズームレンズ3において、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、第1レンズ群GR1と第2レンズ群GR2との間の面間隔D6が変化する。数値実施例3における各面間隔の広角端状態(焦点距離f=18.5)、中間焦点距離状態(焦点距離f=31.52)及び望遠端状態(焦点距離f=53.5)における可変間隔を、FナンバーFnoと共に表9に示す。
Figure 2009282465
図10乃至図12に数値実施例3の無限遠合焦状態での諸収差図を示し、図10は広角端状態(焦点距離f=18.5)、図11は中間焦点距離状態(焦点距離f=31.52)、図12は望遠端状態(焦点距離f=53.5)における諸収差図を示す。
図10乃至図12に示す球面収差図においては、実線でd線(波長587.6nm)の値を示し、点線でc線(波長656.3nm)の値を示し、一点鎖線でg線(波長435.8nm)の値を示す。図10乃至図12に示す非点収差図においては、実線でサジタル像面における値、破線でメリディオナル像面における値を示す。
各収差図から、数値実施例3は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
図13は、本発明の第4の実施の形態におけるズームレンズ4のレンズ構成(広角端における状態)を示す図であり、矢印は各レンズ群の望遠端へ向けての光軸上における移動軌跡を示す。
第4の実施の形態におけるズームレンズ4は、図13に示すように、8枚のレンズを有している。
ズームレンズ4は、広角端と望遠端との間の変倍時に、第1レンズ群GR1及び第2レンズ群GR2が光軸方向へ移動され、フォーカシング時に、第1レンズ群GR1が光軸方向へ移動される。
ズームレンズ4は、負の屈折力を有する第1レンズ群GR1と正の屈折力を有する第2レンズ群GR2とが物体側から像側へ順に配置されて構成され、第1レンズ群GR1と第2レンズ群GR2がそれぞれ少なくとも1枚のプラスチック非球面レンズを有している。
第1レンズ群GR1は、像側に高い曲率の凹面を向けた負の屈折力を有する第1レンズG1と、プラスチックから成り両面が非球面に形成された負の屈折力を有するメニスカス形状の第2レンズG2と、正の屈折力を有するメニスカス形状の第3レンズG3とが物体側から像面側へ順に配置されて構成されている。第2レンズG2の両面はそれぞれ非球面に形成されている。
第2レンズ群GR2は、正の屈折力を有する第4レンズG4と、両凸形状の第5レンズG5と、両凹形状の第6レンズG6と、プラスチックから成り正の屈折力を有する第7レンズG7と、正の屈折力を有するメニスカス形状の第8レンズとが物体側から像側へ順に配置されて構成されている。第7レンズG7の像側の面は非球面に形成されている。
第5レンズG5と第6レンズG6は、第5レンズG5の像側と第6レンズG6の物体側を向いた同じ曲率半径を有する凸面と凹面が接合され、接合面R11を有する接合レンズを構成している。接合レンズは正の屈折力を有している。
第2レンズ群GR2の第4レンズG4と第5レンズG5の間には開口絞りS(絞り面R9)が配置され、該開口絞りSは第2レンズ群GR2と一体となって光軸方向へ移動される。
表10に、第4の実施の形態におけるズームレンズ4に具体的数値を適用した数値実施例4のレンズデーターを示す。
Figure 2009282465
ズームレンズ4において、第1レンズ群GR1の第2レンズG2の物体側の面(R3)、第1レンズ群GR1の第2レンズG2の像側の面(R4)及び第2レンズ群GR2の第7レンズG7の像側の面(R14)は非球面に形成されている。数値実施例4における非球面の4次、6次、8次及び10次の非球面係数A4、A6、A8及びA10を円錐定数κと共に表10に示す。
Figure 2009282465
ズームレンズ4において、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、第1レンズ群GR1と第2レンズ群GR2との間の面間隔D6が変化する。数値実施例4における各面間隔の広角端状態(焦点距離f=18.5)、中間焦点距離状態(焦点距離f=31.52)及び望遠端状態(焦点距離f=53.5)における可変間隔を、FナンバーFnoと共に表12に示す。
Figure 2009282465
図14乃至図16に数値実施例4の無限遠合焦状態での諸収差図を示し、図14は広角端状態(焦点距離f=18.5)、図15は中間焦点距離状態(焦点距離f=31.52)、図16は望遠端状態(焦点距離f=53.5)における諸収差図を示す。
図14乃至図16に示す球面収差図においては、実線でd線(波長587.6nm)の値を示し、点線でc線(波長656.3nm)の値を示し、一点鎖線でg線(波長435.8nm)の値を示す。図14乃至図16に示す非点収差図においては、実線でサジタル像面における値、破線でメリディオナル像面における値を示す。
各収差図から、数値実施例4は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
図17は、本発明の第5の実施の形態におけるズームレンズ5のレンズ構成(広角端における状態)を示す図であり、矢印は各レンズ群の望遠端へ向けての光軸上における移動軌跡を示す。
第5の実施の形態におけるズームレンズ5は、図17に示すように、8枚のレンズを有している。
ズームレンズ5は、広角端と望遠端との間の変倍時に、第1レンズ群GR1及び第2レンズ群GR2が光軸方向へ移動され、フォーカシング時に、第1レンズ群GR1が光軸方向へ移動される。
ズームレンズ5は、負の屈折力を有する第1レンズ群GR1と正の屈折力を有する第2レンズ群GR2とが物体側から像側へ順に配置されて構成され、第1レンズ群GR1と第2レンズ群GR2がそれぞれ少なくとも1枚のプラスチック非球面レンズを有している。
第1レンズ群GR1は、像側に高い曲率の凹面を向けた負の屈折力を有する第1レンズG1と、プラスチックから成り両面が非球面に形成された負の屈折力を有するメニスカス形状の第2レンズG2と、正の屈折力を有するメニスカス形状の第3レンズG3とが物体側から像面側へ順に配置されて構成されている。第2レンズG2の両面はそれぞれ非球面に形成されている。
第2レンズ群GR2は、正の屈折力を有する第4レンズG4と、両凸形状の第5レンズG5と、両凹形状の第6レンズG6と、プラスチックから成り正の屈折力を有する第7レンズG7と、正の屈折力を有するメニスカス形状の第8レンズとが物体側から像側へ順に配置されて構成されている。第7レンズG7の像側の面は非球面に形成されている。
第5レンズG5と第6レンズG6は、第5レンズG5の像側と第6レンズG6の物体側を向いた同じ曲率半径を有する凸面と凹面が接合され、接合面R11を有する接合レンズを構成している。接合レンズは正の屈折力を有している。
第2レンズ群GR2の第4レンズG4と第5レンズG5の間には開口絞りS(絞り面R9)が配置され、該開口絞りSは第2レンズ群GR2と一体となって光軸方向へ移動される。
表13に、第5の実施の形態におけるズームレンズ5に具体的数値を適用した数値実施例5のレンズデーターを示す。
Figure 2009282465
ズームレンズ5において、第1レンズ群GR1の第2レンズG2の物体側の面(R3)、第1レンズ群GR1の第2レンズG2の像側の面(R4)及び第2レンズ群GR2の第7レンズG7の像側の面(R14)は非球面に形成されている。数値実施例5における非球面の4次、6次、8次及び10次の非球面係数A4、A6、A8及びA10を円錐定数κと共に表14に示す。
Figure 2009282465
ズームレンズ5において、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、第1レンズ群GR1と第2レンズ群GR2との間の面間隔D6が変化する。数値実施例5における各面間隔の広角端状態(焦点距離f=18.5)、中間焦点距離状態(焦点距離f=31.52)及び望遠端状態(焦点距離f=53.5)における可変間隔を、FナンバーFnoと共に表15に示す。
Figure 2009282465
図18乃至図20に数値実施例5の無限遠合焦状態での諸収差図を示し、図18は広角端状態(焦点距離f=18.5)、図19は中間焦点距離状態(焦点距離f=31.52)、図20は望遠端状態(焦点距離f=53.5)における諸収差図を示す。
図18乃至図20に示す球面収差図においては、実線でd線(波長587.6nm)の値を示し、点線でc線(波長656.3nm)の値を示し、一点鎖線でg線(波長435.8nm)の値を示す。図18乃至図20に示す非点収差図においては、実線でサジタル像面における値、破線でメリディオナル像面における値を示す。
各収差図から、数値実施例5は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
表16にズームレンズ1、ズームレンズ2、ズームレンズ3、ズームレンズ4及びズームレンズ5における上記条件式(1)乃至条件式(9)の各値、即ち、条件式(1)のfw、bkw、fw/bkw、条件式(2)のX1、X0、h0、|(X1−X0)/h0|、条件式(3)のX3、X2、h1、|(X3−X2)/h1|、条件式(4)のf1、f1/fw、条件式(5)のfasp1、fasp1/f1、条件式(6)のκ、条件式(7)のΔν、条件式(8)のfasp2、f2、|fasp2/f2|、条件式(9)のX5、X4、h2、|(X5−X4)/h2|を示す。
Figure 2009282465
表16から明らかなように、ズームレンズ1、ズームレンズ2、ズームレンズ3、ズームレンズ4及びズームレンズ5は、前記条件式(1)乃至条件式(9)を満足するようにされている。
次に、本発明撮像装置について説明する。
本発明撮像装置は、ズームレンズと該ズームレンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備えた撮像装置である。
撮像装置に備えられたズームレンズは、負の屈折力を有する第1レンズ群と正の屈折力を有する第2レンズ群とが物体側から像側へ順に配置され、広角端と望遠端との間の変倍時に第1レンズ群と第2レンズ群が光軸方向へ移動され、第1レンズ群と第2レンズ群がそれぞれ少なくとも1枚のプラスチック非球面レンズを有している。
従って、本発明撮像装置にあっては、ズームレンズの第1レンズ群と第2レンズ群がそれぞれ少なくとも1枚のプラスチック非球面レンズを有しているため、軽量化を図ることができる。
本発明撮像装置に備えられたズームレンズは、以下の条件式(1)及び条件式(2)を満足するように構成されている。
(1)0.40<fw/bkw<0.60
(2)0.01<|(X1−X0)/h0|<0.022
但し、
fw:広角端状態における無限遠合焦時のズームレンズ全系の焦点距離
bkw:広角端状態における無限遠合焦時のバックフォーカス
X1:第1レンズ群におけるプラスチック非球面レンズの像側有効径位置における厚み
X0:第1レンズ群におけるプラスチック非球面レンズの中心の厚み
h0:第1レンズ群におけるプラスチック非球面レンズの像側有効半径
とする。
条件式(1)は、広角端状態における焦点距離とバックフォーカスとの比を規定する式である。
条件式(1)の上限を超えると、必要なバックフォーカスを確保することが困難となる。特に、ズームレンズをデジタル用一眼レフカメラに装着可能な交換レンズとして用いた場合には、カメラ本体のクイックリターンミラーと接触するおそれがある。また、条件式(1)の上限を超えると、射出瞳位置が像面に近くなり過ぎ、シェーディングの影響を受けるおそれがある。
逆に、条件式(1)の下限を超えると、バックフォーカスが長くなり過ぎるため、小型化を図ることができなくなる。
従って、本発明撮像装置は、ズームレンズが条件式(1)を満足することにより、必要かつ十分なバックフォーカスを確保することができると共にシェーディングの影響の低減及び小型化を図ることができる。特に、ズームレンズをデジタル用一眼レフカメラに装着可能な交換レンズとして用いた場合には、ズームレンズとカメラ本体のクイックリターンミラーとの接触を防止することができる。
条件式(2)は第1レンズ群のプラスチック非球面レンズの軸上及び軸外の厚みの差と有効半径との比を規定する式である。
条件式(2)の上限を超えると、プラスチック非球面レンズの諸収差に対する敏感度が高くなり過ぎ、特に、温度による形状変化に基づく収差変動を抑制することが困難となる。
逆に、条件式(2)の下限を超えると、プラスチック非球面レンズの屈折力が小さくなり過ぎ、広角側において歪曲収差と像面湾曲の補正効果が低下し、第1レンズ群における最前のレンズの径が増大し、小型化を確保することができなくなる。
従って、本発明撮像装置は、ズームレンズが条件式(2)を満足することにより、良好に収差補正を行うことができると共に小型化を確保することができる。
図21に、本発明撮像装置の一実施形態によるデジタルスチルカメラの概略的な構成を示す。
撮像装置(デジタルスチルカメラ)10は、レンズ交換式の所謂一眼レフカメラとして構成されており、レンズユニット20がカメラ本体30に装着されて使用される。
レンズユニット20は、ズームレンズ21と該ズームレンズ21を駆動する駆動部と該駆動部を制御する制御部とを備えている。ズームレンズ21としては、上記したズームレンズ1、2、3、4、5又はこれらのズームレンズ1、2、3、4、5の数値実施例が用いられる。
レンズユニット20に設けられた駆動部としては、例えば、ズーミング時に第1レンズ群と第2レンズ群の両方のレンズ群を移動させるズーム駆動部22、フォーカシング時に第1レンズ群を移動させるフォーカス駆動部23、開口絞りの開口径を変化させるアイリス駆動部24等の各駆動部が設けられている。
レンズユニット20に設けられた制御部としては、例えば、上記した各駆動部を制御するレンズ制御CPU(Central Processing Unit)25が設けられている。
カメラ本体30にはズームレンズ21において形成された光学像を電気信号に変換する撮像素子31と該撮像素子31の物体側に配置されたクイックリターンミラー32とが配置されている。カメラ本体30にはペンタプリズム33と接眼レンズ34が配置されている。
カメラ本体30において、ズームレンズ21を介して取り込まれた光は、一部がクイックリターンミラー32によってペンタプリズム33に導かれ、該ペンタプリズム33から接眼レンズ34に導かれる。撮影者は、接眼レンズ34を通してズームレンズ21で形成された光学像を視認することができる。
撮像素子31としては、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)等が用いられる。撮像素子31から出力された電気的画像信号は、画像処理回路35によって各種の処理が施された後に所定の方式によってデーター圧縮され、画像データーとして画像メモリー36に一時保存される。
カメラ制御CPU(Central Processing Unit)37はレンズユニット20及びカメラ本体30の全体を制御する機能を有し、画像メモリー36に一時的に保存された画像データーを取り出して液晶表示装置38への表示及び外部メモリー39への保存を行う。また、カメラ制御CPU37は外部メモリー39に保存されている画像データーを読み出して液晶表示装置38に表示する。
カメラ制御CPU37は、シャッターレリーズスイッチ、ズーミングスイッチ等の操作部40から入力された信号に基づく各部の制御をも行う。例えば、シャッターレリーズスイッチが操作されると、該シャッターレリーズスイッチから入力された信号に基づいてカメラ制御CPU37からミラー駆動部41及びタイミング制御部42へ指令信号が出力される。ミラー駆動部41及びタイミング制御部42に指令信号が入力されると、ミラー駆動部41によってクイックリターンミラー32が図に2点鎖線で示すように跳ね上げられてズームレンズ21からの光線が撮像素子31に入力され、かつ、タイミング制御部42によって撮像素子31の信号の読み出しのタイミングが制御される。
レンズユニット20とカメラ本体30は通信コネクター43によって接続されている。ズームレンズ21の制御に関する信号、例えば、AF(Auto Focus)信号、AE(Auto Exposure)信号、ズーミング信号はカメラ制御CPU37から通信コネクター43を介してレンズ制御CPU25に送出され、レンズ制御CPU25によってズーム駆動部22、フォーカス駆動部23、アイリス駆動部24が制御されてズームレンズ21が所定の状態に遷移される。
上記各実施の形態において示した各部の形状及び数値は、何れも本発明を実施するための具体化のほんの一例に過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
本発明ズームレンズの第1の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 図3及び図4と共に第1の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例1の収差図を示し、本図は広角端における球面収差、非点収差、歪曲収差を示す図である。 中間焦点距離における球面収差、非点収差、歪曲収差を示す図である。 望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差を示す図である。 本発明ズームレンズの第2の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 図7及び図8と共に第2の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例2の収差図を示し、本図は広角端における球面収差、非点収差、歪曲収差を示す図である。 中間焦点距離における球面収差、非点収差、歪曲収差を示す図である。 望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差を示す図である。 本発明ズームレンズの第3の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 図11及び図12と共に第3の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例3の収差図を示し、本図は広角端における球面収差、非点収差、歪曲収差を示す図である。 中間焦点距離における球面収差、非点収差、歪曲収差を示す図である。 望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差を示す図である。 本発明ズームレンズの第4の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 図15及び図16と共に第4の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例4の収差図を示し、本図は広角端における球面収差、非点収差、歪曲収差を示す図である。 中間焦点距離における球面収差、非点収差、歪曲収差を示す図である。 望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差を示す図である。 本発明ズームレンズの第5の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 図19及び図20と共に第5の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例5の収差図を示し、本図は広角端における球面収差、非点収差、歪曲収差を示す図である。 中間焦点距離における球面収差、非点収差、歪曲収差を示す図である。 望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差を示す図である。 本発明撮像装置の一実施形態を示すブロック図である。
符号の説明
1…ズームレンズ、2…ズームレンズ、3…ズームレンズ、4…ズームレンズ、5…ズームレンズ、GR1…第1レンズ群、GR2…第2レンズ群、G1…第1レンズ、G2…第2レンズ、G3…第3レンズ、10…撮像装置(デジタルスチルカメラ)、21…ズームレンズ、31…撮像素子

Claims (9)

  1. 負の屈折力を有する第1レンズ群と正の屈折力を有する第2レンズ群とが物体側から像側へ順に配置され、
    広角端と望遠端との間の変倍時に前記第1レンズ群と前記第2レンズ群が光軸方向へ移動され、
    前記第1レンズ群と前記第2レンズ群がそれぞれ少なくとも1枚のプラスチック非球面レンズを有し、
    以下の条件式(1)及び条件式(2)を満足するようにした
    ズームレンズ。
    (1)0.40<fw/bkw<0.60
    (2)0.01<|(X1−X0)/h0|<0.022
    但し、
    fw:広角端状態における無限遠合焦時のズームレンズ全系の焦点距離
    bkw:広角端状態における無限遠合焦時のバックフォーカス
    X1:第1レンズ群におけるプラスチック非球面レンズの像側有効径位置における厚み
    X0:第1レンズ群におけるプラスチック非球面レンズの中心の厚み
    h0:第1レンズ群におけるプラスチック非球面レンズの像側有効半径
    とする。
  2. 前記第1レンズ群は、負の屈折力を有する第1レンズと、負の屈折力を有しプラスチック非球面レンズである第2レンズと、正の屈折力を有する第3レンズとが物体側から像側へ順に配置されて構成され、
    以下の条件式(3)、条件式(4)及び条件式(5)を満足するようにした
    請求項1に記載のズームレンズ。
    (3)0.02<|(X3−X2)/h1|<0.12
    (4)−2.0<f1/fw<−1.7
    (5)2.3<fasp1/f1<2.8
    但し、
    X3:第1レンズと第2レンズの物体側の面の有効径位置における空気間隔
    X2:第1レンズと第2レンズの光軸上の空気間隔
    f1:第1レンズ群の焦点距離
    h1:第1レンズ群のプラスチック非球面レンズにおける物体側の面の有効半径
    fasp1:第1レンズ群のプラスチック非球面レンズの近軸焦点距離
    とする。
  3. 前記第1レンズ群は少なくとも像側の面が非球面に形成されたプラスチック非球面レンズを有し、
    前記第1レンズ群のプラスチック非球面レンズの前記像側の非球面が以下の条件式(6)を満足するようにした
    請求項1又は請求項2に記載のズームレンズ。
    (6)−1.2<κ<−0.6
    但し、
    κ:以下の数式1における円錐定数
    とする。
    Figure 2009282465
    但し、
    x:レンズ面の頂点からの光軸方向における距離
    h:光軸に垂直な方向における高さ
    c:レンズ面の頂点における近軸曲率
    Ai:第i次の非球面係数
    とする。
  4. 前記第2レンズ群は、正の屈折力を有する接合レンズと、正の屈折力を有するプラスチック非球面レンズとを有し、以下の条件式(7)を満足するようにした
    請求項1乃至請求項3に記載のズームレンズ。
    (7)Δν>25
    但し、
    Δν:接合レンズのアッベ数の差
    とする。
  5. 前記第2レンズ群のプラスチック非球面レンズが以下の条件式(8)及び条件式(9)を満足するようにした
    請求項1乃至請求項4に記載のズームレンズ。
    (8)2.5<|fasp2/f2|<35
    (9)|(X5−X4)/h2|<0.26
    但し、
    fasp2:第2レンズ群のプラスチック非球面レンズの近軸焦点距離
    f2:第2レンズ群の焦点距離
    X5:第2レンズ群のプラスチック非球面レンズの像側有効径位置における厚み
    X4:第2レンズ群のプラスチック非球面レンズの中心の厚み
    h2:第2レンズ群のプラスチック非球面レンズの像側有効半径
    とする。
  6. 前記第1レンズ群を光軸方向へ移動させることによりフォーカシングを行うようにした
    請求項1乃至請求項5に記載のズームレンズ。
  7. 前記第2レンズ群内に開口絞りを配置した
    請求項1乃至請求項6に記載のズームレンズ。
  8. 前記第2レンズ群の物体側の面にフレアの発生を抑制するための遮光部材を配置した
    請求項1乃至請求項7に記載のズームレンズ。
  9. ズームレンズと該ズームレンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備え、
    前記ズームレンズは、
    負の屈折力を有する第1レンズ群と正の屈折力を有する第2レンズ群とが物体側から像側へ順に配置され、
    広角端と望遠端との間の変倍時に前記第1レンズ群と前記第2レンズ群が光軸方向へ移動され、
    前記第1レンズ群と前記第2レンズ群がそれぞれ少なくとも1枚のプラスチック非球面レンズを有し、
    以下の条件式(1)及び条件式(2)を満足するようにした
    撮像装置。
    (1)0.40<fw/bkw<0.60
    (2)0.01<|(X1−X0)/h0|<0.022
    但し、
    fw:広角端状態における無限遠合焦時のズームレンズ全系の焦点距離
    bkw:広角端状態における無限遠合焦時のバックフォーカス
    X1:第1レンズ群におけるプラスチック非球面レンズの像側有効径位置における厚み
    X0:第1レンズ群におけるプラスチック非球面レンズの中心の厚み
    h0:第1レンズ群におけるプラスチック非球面レンズの像側有効半径
    とする。
JP2008137105A 2008-05-26 2008-05-26 ズームレンズ及び撮像装置 Pending JP2009282465A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008137105A JP2009282465A (ja) 2008-05-26 2008-05-26 ズームレンズ及び撮像装置
US12/453,235 US7800835B2 (en) 2008-05-26 2009-05-04 Zoom lens and image pickup device
CN2009102028299A CN101592776B (zh) 2008-05-26 2009-05-26 变焦镜头和摄像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008137105A JP2009282465A (ja) 2008-05-26 2008-05-26 ズームレンズ及び撮像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009282465A true JP2009282465A (ja) 2009-12-03

Family

ID=41341903

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008137105A Pending JP2009282465A (ja) 2008-05-26 2008-05-26 ズームレンズ及び撮像装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7800835B2 (ja)
JP (1) JP2009282465A (ja)
CN (1) CN101592776B (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8649107B2 (en) 2011-02-17 2014-02-11 Sony Corporation Zoom lens and imaging apparatus
JP2014035406A (ja) * 2012-08-08 2014-02-24 Nikon Corp ズームレンズ、光学装置、ズームレンズの製造方法
US8830592B2 (en) 2010-06-23 2014-09-09 Nikon Corporation Zoom lens, imaging apparatus, and method for manufacturing zoom lens

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5535761B2 (ja) * 2010-05-17 2014-07-02 富士フイルム株式会社 変倍光学系および撮像装置
JP6422231B2 (ja) * 2013-04-25 2018-11-14 キヤノン株式会社 ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
CN104360466B (zh) * 2014-11-18 2017-04-12 中山联合光电科技有限公司 一种小体积、低成本、低温漂、高分辨率的变焦光学系统
KR102422126B1 (ko) * 2015-06-09 2022-07-18 한화테크윈 주식회사 줌 렌즈계
US9703083B2 (en) * 2015-10-12 2017-07-11 Young Optics Inc. Zoom lens system
JP2017161569A (ja) * 2016-03-07 2017-09-14 富士フイルム株式会社 撮像レンズおよび撮像装置
JP6880379B2 (ja) * 2019-06-18 2021-06-02 エスゼット ディージェイアイ テクノロジー カンパニー リミテッドSz Dji Technology Co.,Ltd レンズ系、撮像装置、及び移動体

Citations (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0177610U (ja) * 1988-09-08 1989-05-25
JP2000187157A (ja) * 1998-12-22 2000-07-04 Minolta Co Ltd ズームレンズ及び撮像装置
JP2001201684A (ja) * 2000-01-20 2001-07-27 Eastman Kodak Co ズームレンズ
JP2001330772A (ja) * 2000-05-23 2001-11-30 Optech:Kk ズームレンズ
JP2003057542A (ja) * 2001-08-08 2003-02-26 Casio Comput Co Ltd ズームレンズ
JP2003084197A (ja) * 2001-09-13 2003-03-19 Casio Comput Co Ltd ズームレンズ
JP2003337282A (ja) * 2002-05-20 2003-11-28 Pentax Corp ズームレンズ系
JP2004309865A (ja) * 2003-04-08 2004-11-04 Casio Comput Co Ltd 投影レンズ
JP2004317644A (ja) * 2003-04-14 2004-11-11 Casio Comput Co Ltd 投影レンズ
JP2004317645A (ja) * 2003-04-14 2004-11-11 Casio Comput Co Ltd 投影レンズ
WO2007010862A1 (ja) * 2005-07-19 2007-01-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. ズームレンズ系及びそれを備えた撮像光学機器
JP2007052437A (ja) * 2005-08-18 2007-03-01 Asia Optical Co Ltd ズームレンズ
JP2007086296A (ja) * 2005-09-21 2007-04-05 Olympus Imaging Corp 2群ズームレンズ及びそれを有する交換レンズ及びそれを有する電子撮像装置
JP2008112000A (ja) * 2006-10-31 2008-05-15 Nidec Copal Corp ズームレンズ
JP2008116915A (ja) * 2006-11-02 2008-05-22 Young Optics Inc ズームレンズ
JP2009265171A (ja) * 2008-04-22 2009-11-12 Nikon Corp レンズ系及びこれを搭載する光学機器

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2856464B2 (ja) * 1989-08-03 1999-02-10 株式会社リコー プラスチックズームレンズ
CN1071459C (zh) * 1994-02-04 2001-09-19 旭光学工业株式会社 实象型的可变光焦度取景器
US6025961A (en) * 1997-04-09 2000-02-15 Minolta Co., Ltd. Zoom lens system having two lens units
TW442666B (en) * 1998-12-22 2001-06-23 Minolta Co Ltd Zoom lens system
JP2002072091A (ja) 2000-08-29 2002-03-12 Minolta Co Ltd ズームレンズ
TW200704994A (en) * 2005-07-22 2007-02-01 Optronics Technology Inc A Zoom lens

Patent Citations (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0177610U (ja) * 1988-09-08 1989-05-25
JP2000187157A (ja) * 1998-12-22 2000-07-04 Minolta Co Ltd ズームレンズ及び撮像装置
JP2001201684A (ja) * 2000-01-20 2001-07-27 Eastman Kodak Co ズームレンズ
JP2001330772A (ja) * 2000-05-23 2001-11-30 Optech:Kk ズームレンズ
JP2003057542A (ja) * 2001-08-08 2003-02-26 Casio Comput Co Ltd ズームレンズ
JP2003084197A (ja) * 2001-09-13 2003-03-19 Casio Comput Co Ltd ズームレンズ
JP2003337282A (ja) * 2002-05-20 2003-11-28 Pentax Corp ズームレンズ系
JP2004309865A (ja) * 2003-04-08 2004-11-04 Casio Comput Co Ltd 投影レンズ
JP2004317644A (ja) * 2003-04-14 2004-11-11 Casio Comput Co Ltd 投影レンズ
JP2004317645A (ja) * 2003-04-14 2004-11-11 Casio Comput Co Ltd 投影レンズ
WO2007010862A1 (ja) * 2005-07-19 2007-01-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. ズームレンズ系及びそれを備えた撮像光学機器
JP2007052437A (ja) * 2005-08-18 2007-03-01 Asia Optical Co Ltd ズームレンズ
JP2007086296A (ja) * 2005-09-21 2007-04-05 Olympus Imaging Corp 2群ズームレンズ及びそれを有する交換レンズ及びそれを有する電子撮像装置
JP2008112000A (ja) * 2006-10-31 2008-05-15 Nidec Copal Corp ズームレンズ
JP2008116915A (ja) * 2006-11-02 2008-05-22 Young Optics Inc ズームレンズ
JP2009265171A (ja) * 2008-04-22 2009-11-12 Nikon Corp レンズ系及びこれを搭載する光学機器

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8830592B2 (en) 2010-06-23 2014-09-09 Nikon Corporation Zoom lens, imaging apparatus, and method for manufacturing zoom lens
US9354430B2 (en) 2010-06-23 2016-05-31 Nikon Corporation Zoom lens, imaging apparatus, and method for manufacturing zoom lens
US8649107B2 (en) 2011-02-17 2014-02-11 Sony Corporation Zoom lens and imaging apparatus
JP2014035406A (ja) * 2012-08-08 2014-02-24 Nikon Corp ズームレンズ、光学装置、ズームレンズの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN101592776A (zh) 2009-12-02
US7800835B2 (en) 2010-09-21
CN101592776B (zh) 2012-02-29
US20090290227A1 (en) 2009-11-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4669294B2 (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP5816845B2 (ja) ズームレンズ系、交換レンズ装置及びカメラシステム
JP5263589B2 (ja) ズームレンズ系、このズームレンズ系を備えた光学機器、及び、ズームレンズ系を用いた変倍方法
JP4950608B2 (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP5495654B2 (ja) ズームレンズ及びそれを有する光学機器
JP5277624B2 (ja) マクロレンズ、光学装置、マクロレンズのフォーカシング方法
US7800835B2 (en) Zoom lens and image pickup device
JP2006084829A (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP2008145967A (ja) ズームレンズ及び撮像装置
JP4666977B2 (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP2008089991A (ja) ズームレンズ及び撮像装置
JP2015064492A (ja) ズームレンズ及び撮像装置
JP2009037125A (ja) 3群ズームレンズ及びそれを備えた撮像装置
JP2008165143A (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP2007121748A (ja) ズームレンズ及びそれを用いた撮像装置
JP2007233045A (ja) ズームレンズ及び撮像装置
JP2010044225A (ja) ズームレンズ系、このズームレンズ系を備えた光学機器、及び、ズームレンズ系を用いた変倍方法
JP2008089990A (ja) ズームレンズ及び撮像装置
JP2005077771A (ja) 変倍光学系
JP2011252962A (ja) 結像光学系及びそれを備えた撮像装置
JP2012198503A (ja) ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ
JP2017116679A (ja) ズームレンズおよび撮像装置
JP2008249842A (ja) ズームレンズ及び撮像装置
JP2006171421A (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP4708734B2 (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110314

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120828

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20121225