JPH0882741A - フレアー絞りを有したズームレンズ - Google Patents

フレアー絞りを有したズームレンズ

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JPH0882741A
JPH0882741A JP21872494A JP21872494A JPH0882741A JP H0882741 A JPH0882741 A JP H0882741A JP 21872494 A JP21872494 A JP 21872494A JP 21872494 A JP21872494 A JP 21872494A JP H0882741 A JPH0882741 A JP H0882741A
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lens
lens group
diaphragm
flare
final
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JP21872494A
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Yasuyuki Tomita
泰行 富田
Chiaki Terasawa
千明 寺沢
Yasuhiro Izumi
泰裕 和泉
Atsushi Hosoya
淳 細矢
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高変倍タイプのズームレンズが広角側からF
ドロップが始まるまでの間に発生しがちな軸外光束によ
るフレアー成分を除去すること。 【構成】 4群構成のズームレンズにおけるバリエータ
ーレンズとコンペンセーターレンズの間に軸外光束をカ
ットするフレアーカット絞りをバリエーターレンズやコ
ンペンセーターレンズの移動とは異なる移動軌跡で移動
させたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はTVカメラや写真用カメ
ラ、そしてビデオカメラ等に好適なフレアー絞りを有し
たズームレンズに関し、特に変倍に際してフレアーやハ
ロー等の原因となる軸外光束の一部を遮光するフレアー
絞り(移動絞り)をレンズ系中に配置し、変倍に伴い適
切に移動させることにより全変倍範囲にわたり良好なる
光学性能を得るようにしたフレアー絞りを有したズーム
レンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より高変倍のズームレンズとして、
物体側より順に、正のパワー(屈折力)を有し、焦点調
節を行う第1群、負のパワーを有し、変倍作用のために
光軸方向に移動する第2群(バリエーター)、正のパワ
ーを有し変倍作用と像面補償のために光軸方向に移動す
る第3群(コンペンセーター)、そして正のパワーを有
し固定され結像を行う第4群の4つのレンズ群を有し、
広角端から望遠端への変倍に際して、該バリエーターと
コンペンセーターとが同時に−1倍の結像倍率を有する
ように設定した所謂4群タイプのズームレンズが種々と
提案されている。
【0003】この4群タイプのズームレンズは広角端か
ら望遠端への変倍に際し、広角端よりやや望遠側のズー
ムポジションから中間のズームポジションにかけて、軸
外光線にコマフレアーが多く発生し結像性能が低下する
という性質がある。
【0004】図8は前述の4群タイプのズームレンズに
おいてコマフレアーが多く発生し易い、ワイド側のズー
ムポジションでの各光学要素と光路状態とを示した概略
図である。
【0005】同図では軸上Fナンバー光線と画面最大像
高に至る軸外光線とを光線追跡している。
【0006】今、軸外光線の光束中心を主光線とし、そ
の下側の光線を下線と呼ぶことにすると、該主光線はF
ナンバーを決める絞り面J上でレンズの光軸より、かな
り下側を通っており、第1群及びコンペンセーター(第
3群)内で、下線は光軸からの高さが高い位置を通過す
ることになる。このため、強い正屈折力を受け、上方に
跳ね上げられることになり、この結果コマフレアの収差
が多く発生していた。
【0007】この問題を解決する手段を有したズームレ
ンズが例えば、特公昭51−21794号公報、特公昭
56−52291号公報で提案されている。
【0008】特公昭51−21794号公報ではバリエ
ーターとコンペンセーターとの間に鏡筒に固定された、
径可変の絞りを設定し、ズーミングに応じて径の大きさ
を変えることにより下線のフレア成分をカットしてい
る。
【0009】特公昭56−52291号公報では、バリ
エーターとコンペンセーターとの間に径不変の移動絞り
を設け、バリエーターに関連して移動させることによ
り、ズーム全域にて画面中間部での下線の一部をカット
したズームレンズが提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとしている課題】一般に変倍に伴う
収差変動、特にフレアーの変動を効果的に除去するには
フレアー絞りをレンズ群中に配置する際、軸上光束を遮
光せずフレアーのみを効果的に除去することができる位
置に移動可能に配置する必要がある。
【0011】前述の特公昭51−21794号公報で提
案されているズームレンズでは、ズーミングに応じてメ
カ的に絞り径を制御しなければならず機構的に複雑化、
大型化し、また、テレ端にて絞り機構とバリエーター及
びコンペンセーターが干渉しないようにメカ的なスペー
スを確保する必要があり、ズームレンズが大型化し、コ
スト的にも高いものになってしまうという問題点があっ
た。
【0012】また、特公昭56−52291号公報で提
案されているズームレンズでは、収差の変化に応じて収
差の悪化する部分の光線のみをカットするための必要な
条件及び手段が開示されておらず、同公報で示されてい
る実施例では、移動絞りにてズーム全域にわたり下線の
一部をカットしているために、収差が良好に補正された
有用な光線までもカットしてしまう場合が生じてくると
いう問題点があった。
【0013】本発明は、4群タイプのズームレンズにお
いて、変倍に際して移動するバリエーターとコンペンセ
ーターとの間に設けたフレアー絞り(移動絞り)を適切
な位置及び開口径に設定し、変倍の際に所定の条件を満
たすように光軸上を移動させることにより、機械的干渉
を避け、フレアーを効果的に除去して、全変倍範囲にわ
たり高い光学性能が容易に得られ、全体として小型で簡
易な構成のフレアー絞りを有したズームレンズの提供を
目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のフレアー絞りを
有したズームレンズは、物体側より順に正の屈折力の第
1レンズ群、変倍作用を有する負の屈折力の第2レンズ
群、開口径不変の移動絞り、変倍作用及び変倍により変
動する像面を補正する正の屈折力の第3レンズ群、結像
作用を有する正の屈折力の第4レンズ群を有し、該移動
絞りは該第2、3群とは別の独立した移動機構手段を利
用して移動することを特徴としている。
【0015】特に、前記移動絞りは開口径をD、前記第
2レンズ群の最終レンズ面の有効径をDV 、前記第3レ
ンズ群の物体側の第1レンズ面の有効径をDC 、Fドロ
ップ開始点での該第2レンズ群の最終レンズ面と該第3
レンズ群の物体側の第1レンズ面との距離をS、Fドロ
ップ開始点での該移動絞りと該第2レンズ群の最終面と
の距離をXO とするとき、 DV <D<DC 0.25*S≧XO を満足し、また、ズーム比をZとした場合、広角端の焦
点距離の
【0016】
【外2】 倍の焦点距離範囲の任意の焦点距離における該第2レン
ズ群の最終レンズ面と該第3レンズ群の物体側の第1レ
ンズ面との距離をs′、該第2レンズ群の最終レンズ面
と該移動絞りとの距離をx′としたとき、 0.4*s′≦x′ としていることを特徴としている。
【0017】特にまた、このズームレンズは第2、第3
レンズ群は広角端から望遠端への変倍に際して、結像倍
率が同時に−1倍(等倍)を通るようになっている。
【0018】
【実施例】図1は本発明をTVカメラに適用したときの
実施例1の光学系の要部断面図、図9、図10は本発明
の光学作用を示すための図1の一部分のレンズ断面図で
あり、図9はワイド側、図10はFドロップ開始点(広
角端から望遠端への変倍を行う際にFナンバーが大きく
なるズーム位置)を示している。
【0019】図中、L1は正のパワーを有する第1レン
ズ群で、被写体へのフォーカシングに際し光軸方向に移
動し、ズーミングに際しては固定である。L2は負のパ
ワーを有する第2レンズ群(バリエーター)で、ズーミ
ングに際して光軸方向に移動する。
【0020】L3は正のパワーを有する第3レンズ群
(コンペンセーター)で、変倍作用及び像面補償をする
ためにズーミングに際して光軸方向に移動する。L4は
正のパワーを有する第4レンズ群(リレーレンズ)で結
像作用をする。Pは色分解光学系としての3Pプリズム
であり、光学ブロックとして示している。
【0021】ここで、JはズームレンズのFナンバーを
決める開口径可変の絞りであり、Iは本発明に係る開口
径一定のフレアー絞り(移動絞り)である。
【0022】先ず、本発明のズームレンズの光学作用に
ついて説明する。本発明は図1に示すような4群タイプ
のズームレンズであって広角端から望遠端までの変倍範
囲の内、特に中間のズーム域(ワイド端よりややテレ側
にズームしたポジションからFドロップ開始点にかけて
のズーム域)において、下線の収差の増大する部分のみ
を変倍動作に伴い移動するフレアー絞りにてカットする
ことを特徴としている。
【0023】具体的にはズーム比をZとすると、広角端
の焦点距離の
【0024】
【外3】 倍の焦点距離範囲における軸外光束の一部分のみを遮光
し、広角端から望遠端までの全焦点距離範囲における開
放Fナンバー光束はカットしないようにしている。
【0025】このためには、フレアー絞りIの径をFド
ロップ開始点でのFナンバー光線を遮光しない径とし、
下線の収差の増大する中間のズーム域では、このフレア
ー絞りIにより有害となる下線のみを効果的に遮光でき
る位置に移動せしめている。
【0026】即ち、本実施例では図1に示す様にフレア
ー絞りIを第2、3レンズ群とは別の独立した移動機構
手段を用い移動させている。尚、Fドロップ開始点から
望遠端にかけては、第2レンズ群との機械的干渉を避け
るように像面側へ移動するようにしている。
【0027】次に図9、図10により、更に本実施例の
特徴について説明する。
【0028】図10において、バリエーターL2とコン
ペンセーターL3間では軸上Fナンバー光線10aは、
ほぼ軸外光線の下線10bの外側を通っており、一方図
9においては、逆に軸外光線の下線10bが軸上Fナン
バー光線10aの外側を通っている。
【0029】本発明ではこの差異を利用し、Fドロップ
開始点では軸上Fナンバー光線10aをカットすること
なく、前述した範囲でのワイド側では軸外光線のうちの
下線10bを効果的にカットするようにフレアー絞りI
の位置を設定している。図9に示す斜線部分は軸外光線
のうちフレアー絞りIによりカットしている部分であ
る。
【0030】フレアー絞りIを配置する位置は図9より
推察される如く、軸上Fナンバー光線10aをカットし
ないという条件のもとに、コンペンセーターL3から前
方に配置するほどフレアー絞りIの径は小さくでき下線
のカットする効果も大きくできる。しかし、フレアー絞
りIの径には、図10における軸上Fナンバー光線10
aをカットしないための制限が生ずる。
【0031】そして、Fドロップ開始点での軸上Fナン
バー光線(図10の光線10a)が、バリエーターL2
の最終レンズ面とコンペンセーターL3の第1レンズ面
の有効径を決めている。そこでワイド側の軸上Fナンバ
ー光線(図9の光線10a)は軸外光線10bの内側を
通っているので、フレアー絞りIの径をD、バリエータ
ーL2の最終レンズ面の有効径をDV 、そして、コンペ
ンセーターL3の第1レンズ面の有効径をDC としたと
き DV <D<DC …(1) としている。
【0032】該条件値を外れてD<DV となると、フレ
アー絞りIは軸上Fナンバー光線10aをカットしてし
まう、またD>DC では、下線10bをカットすること
ができなくなってしまう。そこで、Fドロップ開始点で
の軸上Fナンバー光線10aに基づいてフレアー絞りの
径Dを決めるのが良い。
【0033】今、Fドロップ開始点でのバリエーターL
2の最終レンズ面とコンペンセーターL3の第1レンズ
面との距離をS、Fドロップ開始点でのフレアー絞りと
バリエーターL2の最終レンズ面との距離をXO とした
とき、 D=(DV −DC )/S*XO +DC である。また、Fドロップ開始点でのフレアー絞りの位
置については、 0.25*S≧XO …(2) とするのが望ましく、XO >0.25*SではFドロッ
プ開始点での軸上Fナンバー光線10aと、中間の焦点
距離における下線との高さの差が小さくなってしまうた
め下線を効果的に遮光することができなくなる。
【0034】そこで、効果的に下線を遮光するために、
中間のズーム域でのバリエーターL2の最終レンズ面か
らフレアー絞りIまでの距離x′を、バリエーターL2
の最終レンズ面とコンペンセーターL3の第1レンズ面
との距離をs′としたとき、 0.4*s′≦x′…(3) としている。XO を一定とした場合、該条件を外れて
x′<0.4*s′とすると、開口径と比較して下線の
光軸からの高さが低くなってしまうため下線を遮光する
効果が小さくなってしまう。
【0035】以上の様に、本実施例ではフレア成分のみ
を遮光するためにフレアー絞りの開口径及び移動条件を
適切に設定している。これにより高い光学性能のズーム
レンズを得ている。
【0036】次に本実施例について具体的な数値をあげ
て説明する。
【0037】第1数値実施例では、広角端からFドロッ
プ開始点までは、バリエーターとフレアー絞りとの距離
(x′)をx′=0.4*s′の関係を保つように、フ
レアー絞りを曲線的に移動している。
【0038】また、第2数値実施例では、広角端から広
角端焦点距離の
【0039】
【外4】 倍(Z:ズーム比)の焦点距離範囲までフレアー絞りの
位置は不変とし、
【0040】
【外5】 倍の焦点距離においてx′=0.33s′の関係となる
ように配置するとともに、
【0041】
【外6】 倍の焦点距離からFドロップ開始点にかけて物体側へ移
動している。
【0042】両数値実施例とも、Fドロップ開始点以降
望遠端まではバリエーターL2と一定間隔x′=2.8
7mmを保ってコンペンセーターL3との距離を狭める
ように像面側へ移動している。
【0043】尚、第1、2実施例ともに、S=34.8
7mmである。
【0044】また、バリエーターL2の最終レンズ面と
フレアー絞りIとの間隔はそれぞれ、 第1実施例…XO =0.25*S=8.72mm 第2実施例…XO =0.20*S=6.97mm とした。
【0045】一方、バリエーターL2の最終レンズ面r
15とコンペンセーターL3の第1レンズ面r17の有
効径はそれぞれ、DV =34.36mm、DC =55.
3mmであり、これらはFドロップ開始点における軸上
Fナンバー光線15aにて決定している。フレアー絞り
Iの径Dは、このFドロップ開始点における軸上Fナン
バー光線径より小さくできないので、バリエーターL2
とコンペンセーターL3の間のどの位置にフレアー絞り
Iを配置するかによって決定される。
【0046】前述の式(1)、(2)、(3)より、 第1実施例…D=39.08mm 第2実施例…D=38.00mm なる開口径を有するフレアー絞りを配置している。これ
らの構成によりフレアーを効果的に除去している。
【0047】次に変倍を行う際の移動機構について説明
する。本発明にかかるズームレンズでは変倍に際し、フ
レアー絞りIをバリエーター及びコンペンセーターとは
別の軌跡を描くよう独立の移動機構手段によって構成し
ている。
【0048】図7は本発明に係るズームレンズにおける
フレアー絞りIの移動機構を表した作動図である。
【0049】図中、1、2はそれぞれバリエーターL
2、コンペンセーターL3の保持枠である。その一端
は、円筒カム3に光学関係に基づいて設けられたカム溝
3a及びカム溝3bと係合する部材1a、2aを有し、
また、他端にはレンズ本体(不図示)に設けられた直線
溝4と係合する部材1b、2bが取り付けられ、円筒カ
ム3の回転に伴い直線溝4に沿って各レンズL2とL3
が光軸方向へ移動するようになっている。フレアー絞り
Iは、円筒部材5によって保持され、任意の焦点距離に
おいてバリエーターL2とコンペンセーターL3の間で
適切な位置を保つように、円筒カム3に設けられたカム
溝3cと係合する部材5aを有し、他端には、レンズ本
体(不図示)に設けられた直線溝4と係合する部材5b
が取り付けられ、円筒カム3の回転に伴い直線溝4に沿
って光軸方向へ移動する。
【0050】以上のように、本実施例ではバリエーター
L2とコンペンセーターL3との間に、ズームレンズの
Fナンバーを決める絞りとは別に、開口径が一定のフレ
アー絞りIを設定したズームレンズにおいて、広角端よ
りやや望遠側の焦点距離からFドロップ開始点近傍の焦
点距離にかけて効果的に下線を遮光するように、また、
Fドロップ開始点から望遠端にかけてバリエーターL2
との機械的干渉を避けるように上記フレアー絞りIとコ
ンペンセーターL3の間隔を狭めるための移動機構手段
を設けることにより、簡易な機構で低コストで、しか
も、性能改善の効果の大きなズームレンズを得ている。
【0051】次に、本発明の数値実施例を示す。数値実
施例においてRiは物体側より順に第i番目のレンズ厚
及び空気間隔、Niとνiは各々物体側より順に第i番
目のレンズのガラスの屈折率とアッベ数である。
【0052】尚、表1、2は該数値実施例における焦点
距離と可変間隔との関係を示しており、表1ではFドロ
ップ開始点でのフレアー絞りの位置をXO =8.72
と、表2ではXO =6.97とした場合を示している。
また、該数値実施例のズームレンズの収差図を図2(f
=10mm、広角端)、図3(f=18.93mm、
【0053】
【外7】 図4(f=64.82mm、
【0054】
【外8】 図5(f=200.23mm、Fドロップ開始点)、図
6(f=440mm、望遠端)に示す。
【0055】収差図において、斜線部分から左側がフレ
アー絞り(移動絞り)によって遮光されている部分で、
斜線部の上に付した数値は、数値1が表1の場合に相当
し、数値2が表2に相当する。該収差図よりf=18.
93mmからf=64.82mmにかけての焦点距離範
囲においてコマ・フレアー成分を効果的に遮光している
ことが分かる。また、第2数値実施例に示したように、
フレアー絞りの開口径を小さく設定するとともに、中間
の焦点距離範囲において軸上Fナンバー光線をカットし
ないという条件のもと、フレアー絞りをできるだけコン
ペンセーターに近づけるような軌跡を描かせることによ
り、コマ・フレアー成分をより効果的に除去することが
できる。
【0056】
【外9】
【0057】
【外10】
【0058】
【表1】
【0059】
【表2】
【0060】
【発明の効果】本発明によれば変倍に際して移動する2
つのレンズ群の間に設けたフレアー絞り(移動絞り)を
変倍に際して、所定の条件を満たすように光軸上を移動
させることにより、機械的干渉を避け、フレアーを効果
的に除去して、全変倍範囲にわたり高い光学性能が容易
に得られる、全体として小型で簡易な構成のフレアー絞
りを有したズームレンズを達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のレンズ断面図。
【図2】本発明の数値実施例の広角端の諸収差図。
【図3】本発明の数値実施例の中間(f=18.93m
m)の諸収差図。
【図4】本発明の数値実施例の中間(f=64.82m
m)の諸収差図。
【図5】本発明の数値実施例のFドロップ開始点での諸
収差図。
【図6】本発明の数値実施例の望遠端の諸収差図。
【図7】本発明の実施例の移動機構の作動図。
【図8】従来のズームレンズのレンズ断面図。
【図9】本発明の光学作用を示すための中間の焦点距離
におけるレンズ断面図。
【図10】本発明の光学作用を示すためのFドロップ開
始点におけるレンズ断面図。
【符号の説明】
1 バリエーターL2の保持枠 2 コンペンセーターL3の保持枠 3 円筒カム 4 直線溝 5 円筒部材 I フレアー絞り(移動絞り) P プリズムブロック L1 第1レンズ群 L2 第2レンズ群(バリエーターL2) L3 第3レンズ群(コンペンセーターL3) L4 第4レンズ群
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細矢 淳 神奈川県川崎市中原区今井上町53番地キヤ ノン株式会社小杉事業所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側より順に正の屈折力の第1レンズ
    群、変倍作用を有する負の屈折力の第2レンズ群、開口
    径不変の移動絞り、変倍作用及び変倍により変動する像
    面を補正する正の屈折力の第3レンズ群、結像作用を有
    する正の屈折力の第4レンズ群を有し、該移動絞りは該
    第2、3レンズ群とは別の独立した移動機構手段を利用
    して移動させ、該移動絞りの開口径をD、前記第2レン
    ズ群の最終レンズ面の有効径をDV 、前記第3レンズ群
    の物体側の第1レンズ面の有効径をDC 、Fドロップ開
    始点での該第2レンズ群の最終レンズ面と該第3レンズ
    群の物体側の第1レンズ面との距離をS、Fドロップ開
    始点での該移動絞りと該第2レンズ群の最終面との距離
    をXO とするとき、 DV <D<DC 0.25*S≧XO なる関係を満足し、更に、ズーム比をZとした場合、広
    角端の焦点距離の 【外1】 倍の焦点距離範囲の任意の焦点距離における該第2群の
    最終レンズ面と該第3レンズ群の物体側の第1レンズ面
    との距離をs′、該第2レンズ群の最終レンズ面と該移
    動絞りとの距離をx′としたとき、 0.4*s′≦x′ としていることを特徴とするフレアー絞りを有したズー
    ムレンズ。
  2. 【請求項2】 前記第2レンズ群と第3レンズ群は広角
    端から望遠端への変倍に際して結像倍率が同時に−1倍
    を通ることを特徴とする請求項1のフレアー絞りを有し
    たズームレンズ。
JP21872494A 1994-04-26 1994-09-13 フレアー絞りを有したズームレンズ Pending JPH0882741A (ja)

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