JP4330951B2 - トイレ予約システム - Google Patents
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Description
本発明は上記問題を解消するためになされたものであり、その目的は、トイレ前での順番待ちを解消し効率的にトイレを使用することのできるトイレ予約システムを提供することである。
請求項2に記載の発明では、複数の人間が共同で使用するトイレを遠隔位置から予約するトイレ予約システムであって、トイレ内に設置されトイレ使用者の存在を検出する検出手段と、同検出手段からの検出信号に基づいてトイレ使用者が存在するか否かを判断する第1の判断手段と、使用希望者によってトイレの使用予約が入力されるとともに、その入力に基づいて所定の信号が前記第1の判断手段に出力される複数用意された予約装置と、トイレ使用完了後に当該トイレ使用者の使用完了入力手段への入力に基づいて前記第1の判断手段がトイレ使用者が存在しないと判断した場合に最先の予約が入力された前記予約装置又は同予約装置の設置場所においてトイレ使用可能の旨を報知する第1の報知手段とを備え、前記トイレの扉にはオートロック機構が配設され、前記使用完了入力手段への入力に基づいて同オートロック機構をロック状態とするロック作動手段を設けるとともに、次の予約者にのみ許されたロック解除手段の入力によってトイレの扉の開放を可能とするようにしたことをその要旨とする。
請求項3に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記ロック作動手段は前記第1の判断手段によってトイレ内に人が存在しないと判断されてから一定時間経過後に前記オートロック機構を作動させるようにしたことをその要旨とする。
請求項4に記載の発明では、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、所定時間内に次の予約者による前記ロック解除手段に対する入力がない場合にはその予約をキャンセルする処理をするようにしたことををその要旨とする。
請求項5に記載の発明では、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、前記第1の判断手段によってトイレ使用者が存在すると判断された場合にトイレ使用者が存在する旨を報知する第2の報知手段を設けるようにしたことをその要旨とする。
ここに、予約者以外の者が自由にトイレを使用できないようにトイレの扉にはオートロック機構が配設されることが好ましい。オートロック機構は次の予約者にのみ許されたロック解除手段の入力によって解除されるものである。ロック作動手段は前記第1の判断手段によってトイレ内に人が存在しないと判断されてから作動されるようにすることが好ましい。
(実施の形態1)
図1に示すように、例えばカラオケボックス、スナック、パブ等の店内には2つのトイレA,Bが設置されている。トイレA,B内部には便器等の水洗設備11が配設されている。トイレA,Bの前面には前面壁12及び扉13が配設されている。扉13は図1の仮想線で示すように内開きに開放され、トイレ使用者が手を離すと実線で示す閉鎖位置に自動的に復帰するようになっている。扉13はロック装置15を備え前面壁12に対して内側からロック可能とされている。ロック装置15は図示しないオートロック機構を備え、外部からの作動電流によって作動するようになっている。トイレA,B内部の異なる位置には複数の(本実施の形態ではそれぞれ2個)の検出手段としての赤外線センサ16が配設されている。
予約ボタン25を押下することによってその予約装置21についてトイレ使用予約を確定することとなる。予約ボタン25にはランプが併設されており、トイレ使用予約が確定すると点灯する。スピーカ26からはOKランプ23の点灯に伴って使用可能となった旨が音声報知される。ロック解除ボタン24はトイレの使用可能な状態(OKランプ23やスピーカ26からの報知によって分かる)となった予約装置21について押下されることによって上記ロック装置15のオートロック機構が解除されてトイレA,Bの扉13を開放する。
図4に示すように、本システムの中核をなす主制御装置31は第1の判断手段としてのメインコントローラ32及び第1の送受信装置33から構成されている。メインコントローラ32には前記ロック装置15及び赤外線センサ16が接続されている。中央処理装置(CPU)やメモリ等から構成されるメインコントローラ32はシステム全体や第1の送受信装置33の制御を行うようになっている。
図4に示すように、予約装置21はサブコントローラ35及び第2の送受信装置36から構成されている。サブコントローラ35には上記使用中ランプ22、OKランプ23、ロック解除ボタン24、予約ボタン25及びスピーカ26がそれぞれ接続されている。サブコントローラ35はメインコントローラ32との間で第1及び第2の送受信装置33,36を介して信号やデータの授受を行なうと共に上記各接続された構成部材や第2の送受信装置36の制御を行うようになっている。
また、サブコントローラ35は予約ボタン25の入力を検出すると予約データを第1及び第2の送受信装置33,36を介してメインコントローラ32に出力する。メインコントローラ32は予約装置21毎の予約データを認識して最先に予約された予約装置21から予約順位を付ける。予約順位はメインコントローラ32に内蔵された図示しない時計回路に基づいて決定される。また、予約装置21は予約装置21毎に異なる周波数の搬送波を使用して主制御装置31とデータ・信号の授受を行い、この搬送波に基づいてメインコントローラ32は予約装置21を識別する。
メインコントローラ32はトイレA,Bのいずれか(本実施の形態では同時に空いている場合にはトイレAを優先する)が空いた場合に、最先に予約された予約装置21から順に割り付けて使用させるようにする。具体的にはメインコントローラ32は赤外線センサ16からの検出信号の出力がなくなった場合にトイレA,Bが空いたと判断し、最先に予約された予約装置21のサブコントローラ35に対してのみOKランプ23の点灯を命じる。サブコントローラ35はロック解除ボタン24の入力を検出すると解除データを第1及び第2の送受信装置33,36を介してメインコントローラ32に出力する。そしてメインコントローラ32は前記搬送波に基づいて最先に予約された予約装置21からの解除データであると判断するとロック装置15を駆動させロック機構を解除させて扉13を開放する。
ステップS1においてメインコントローラ32は予約ボタン25の入力に基づく所定の予約装置21からの予約データを受信すると、その所定の予約装置21からの使用予約を受理するとともにステップS2で当該予約装置21のサブコントローラ35に対して予約ボタン25の点灯を命ずる。これによってその予約装置21の予約が受理されたことが予約装置21側でも認識できる。
ステップS3においてメインコントローラ32は赤外線センサ16から出力される検出信号をチェックし、トイレA,Bが使用中か否かを判断する。トイレA,Bが空いていると判断した場合にはステップS4において最先に予約された予約装置21のサブコントローラ35に対していずれか一方のトイレA,BのOKランプ23の点灯を命ずるとともにすでに点灯済みの予約ボタン25のランプの消灯を命じる。併せて、スピーカ26からの音声報知を命ずる。これによって当該予約装置21を所持する者にトイレの使用が可能となった旨が連絡されることとなる。
そして、ステップS5で当該予約装置21からのロック解除ボタン24の入力があるかどうかが判断され、入力がない場合にステップS6で所定の時間(本実施の形態では3分)が経過したかどうかが判断される。つまり、トイレの使用許可された者(当該予約装置21を所持する者)によるロック解除ボタン24の入力が所定の時間内になかった場合には使用許可をしたにもかかわらずキャンセルされたとみなしメインコントローラ32はステップS7で予約装置21(サブコントローラ35)に対してOKランプ23の消灯を命じ一旦処理を終了する。これで予約はすべて初めからなかったものとされる。
一方、ロック解除ボタン24の入力があった場合にはステップS8で予約装置21(サブコントローラ35)に対してOKランプ23の消灯を命ずるとともに、ロック装置15を駆動させロック機構を解除する。これで当該予約装置21を携えた者はトイレA,Bのいずれかを使用することが可能となる。
ステップS9でメインコントローラ32は赤外線センサ16から出力される検出信号をチェックし、トイレA,Bが使用中か否かを判断する。トイレA,Bが空いていると判断した場合には使用終了したものとして、ステップS10で所定時間(ここでは10秒)経過後にステップS11でロック装置15を駆動させ再びロック機構を作動させる。
メインコントローラ32は上記予約の有無に関わらず、常時所定タイミングで赤外線センサ16から出力される検出信号をチェックする。ステップS20でトイレA,Bが使用中か否かを判断し、使用中であると判断するとすべての予約装置21の使用中ランプ22を点灯させ、使用中ではないと判断するとステップS22でこれらの使用中ランプ22を消灯させる。
(1)従来のようにトイレ前で空くのを待つ必要がなく、自分の順番が来たことを知らされた段階で速やかにトイレに行けばよいので、順番待ちという面倒がなく、無駄な時間をトイレ前で過ごさなくともよくなる。
(2)トイレが使用可能となった旨がOKランプ23だけでなくスピーカ26からも音声で報知されるため、常に予約装置21を注視していなくともトイレが空いたことが分かるため便利である。
(3)ステップS10で所定期間(10秒間)ロックされないため、この間に予約せずにトイレの前で順番待ちをしている者が飛び込みで使用することが可能となる。
(4)使用者は予約ボタン25とロック解除ボタン24の2つを入力するだけでよく、更に使用後は特別な操作をすることもないため面倒がない。
(5)予約して結局使用しなくとも、自動的にキャンセルされて他の予約が優先されることとなるため、格別他の予約者に迷惑となることはない。
・上記実施の形態では扉13はロックされて予約者以外の者が開放することは基本的にはできないようになっていた。予約通りに使用されることを望むのであればそのほうが割り込みの可能性がなく(上記ごく短い間の飛び込みは許容するものの)好ましいが、そこまでの厳密さが必要でなければロック装置15はオートロック機構を備えていなくとも構わない。オートロック機構を備えていない場合について実施の形態2で簡単に説明する。尚、図示において実施の形態1と共通する構成要素については共通する符号としてそれらの詳しい説明は省略する。
図7に示すように、実施の形態2の予約装置21ではオートロック機構を備えていないため上記実施の形態1とは異なりロック解除ボタン24は備えていない。更に、本実施の形態2では使用中ランプ22も省略されている。また、実施の形態2の予約装置21は使用完了入力手段としての使用完了ボタン28を備えている。上記実施の形態1ではトイレの使用が完了すると主制御装置31側のメインコントローラ32は予約装置21側のOKランプ23及びスピーカ26に使用可能な旨を報知するようになっていたが本実施の形態2では使用完了ボタン28を押下することとなっている。
サブコントローラ35は予約ボタン25の入力を検出すると予約データを第1及び第2の送受信装置33,36を介して他の予約装置21のサブコントローラ35に出力する。サブコントローラ35は相互に予約装置21毎の予約データを認識して最先に予約された予約装置21から予約順位を付ける。予約順位はサブコントローラ35に内蔵された図示しない時計回路に基づいて決定される。また、予約装置21は予約装置21毎に異なる周波数の搬送波を使用して他の予約装置21とデータ・信号の授受を行い、この搬送波に基づいて相互に予約装置21を識別する。
実施の形態1と同様予約ボタン25が押下されると実施の形態1と同様予約順に使用順位が確定される。赤外線センサ16の検出信号に基づいてトイレが空いたことがOKランプ23及びスピーカ26によって最先の予約装置21に対して報知される。
いずれか予約されたトイレA,Bの扉13はロックされていないので、普通に開放して使用することとなる。使用後は使用完了した者やホステスのような接客係が使用終了を確認して使用完了ボタン28を押下する。この押下した入力信号に基づいて次の予約が入力されている予約装置21に使用可能となった旨がOKランプ23及びスピーカ26を介して報知される。
このように構成することで本実施の形態2でも実施の形態1の(1)(2)と同様の効果が奏される。
・上記実施の形態では2つのトイレA,Bを使用する場合であったが、トイレは3つ以上でも1つだけでも構わない。
・上記実施の形態では使用者がトイレから出た後ではメインコントローラ32が赤外線センサ16から出力される検出信号をチェックして自動的にロック装置15を駆動させ再びロック機構が作動されて扉13が閉まることとなっていた。しかし、使用者の操作によってロック機構を作動するようにしてもよい。
・検出手段として赤外線センサ16以外の手段を使用することは自由である。
・前面壁12や扉13等のトイレA,B近傍に使用の有無を表示する(例えば使用中に点灯されるランプのような)第2の報知手段を設けることも可能である。特に実施の形態2では予約装置21の使用中ランプ22が省略されているため有益である。
・上記実施の形態では主制御装置31と予約装置21はワイヤレスでデータや信号の授受を行ったが、有線でも構わない。またコントローラ33,35は送受信装置33,36と一体化されていても構わない。また、実際のコントローラ33,35は比較的小さなチップ状に構成されることもある。
・上記実施の形態1の制御を予約装置21側のサブコントローラ35が行ってもよく、逆に実施の形態2の制御の主制御装置31側の(図示はされていないが)メインコントローラ33が行ってもよい。
・実際に予約装置21を操作したり管理したりする者はトイレ使用を実際に希望する者以外の例えば接客係であっても構わない。予約装置21は室内に据え付けであっても構わない。
・第1の報知手段は予約装置21自身にOKランプ23として設けなくとも例えばカラオケルームならルーム内のどこかであってもよい。音声報知手段も同様である。
・予約装置21の識別は上記手段以外であっても構わない。
・第1の報知手段には音声報知手段も含まれている。
・第2の報知手段としては例えばランプや音声報知、電光掲示板等が考えられる。
その他、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において変更した態様で実施することは自由である。
(1) 前記予約装置には予約完了を報知する予約完了報知手段が併設されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のトイレ予約システム。
(2)予約完了報知手段は予約装置の一部としての予約入力手段(上記実施の形態では予約ボタン25)に一体的に組み込まれていることを特徴とする付記1に記載のトイレ予約システム。
(3)前記ロック解除手段は予約装置に併設されていることを特徴とする請求項1〜5若しくは付記1〜2のいずれかに記載のトイレ予約システム。
(4)前記第1の判断手段によってトイレ内に人が存在しないと判断された場合であっても予約装置による予約が可能であることを特徴とする請求項1〜5若しくは付記1〜5のいずれかに記載のトイレ予約システム。
(5)トイレは複数あって、そのうちの1つが選択されて第1の報知手段によってトイレ使用可能の旨が報知されることを特徴とする請求項1〜5若しくは付記1〜4のいずれかに記載のトイレ予約システム。
(6)音声報知手段によって使用可能となった旨が報知されることを特徴とする請求項1〜5若しくは付記1〜5のいずれかに記載のトイレ予約システム。
(7)前記第1の判断手段によってトイレ使用者が存在すると判断された場合にトイレ使用者が存在する旨を報知する第2の報知手段を設けるようにしたことを特徴とする請求項1〜5若しくは付記1〜6のいずれかに記載のトイレ予約システム。
(8)前記第2の報知手段はトイレ近傍、前記予約装置又は同予約装置の設置場所の少なくとも1つの場所に設けられることを特徴とする付記7に記載のトイレ予約システム。
(9)前記第2の報知手段はランプであって、前記第1の報知手段の報知に伴って点灯状態から消灯状態となることを特徴とする付記7又は8のいずれかに記載のトイレ予約システム。
(10)前記第1の報知手段は予約装置に併設されていることを特徴とする請求項1〜5若しくは付記1〜9のいずれかに記載のトイレ予約システム。
(11)第2の報知手段は予約装置に併設されていることを特徴とする付記7〜10のいずれかに記載のトイレ予約システム。
Claims (5)
- 複数の人間が共同で使用するトイレを遠隔位置から予約するトイレ予約システムであって、
トイレ内に設置されトイレ使用者の存在を検出する検出手段と、
同検出手段からの検出信号に基づいてトイレ使用者が存在するか否かを判断する第1の判断手段と、
使用希望者によってトイレの使用予約が入力されるとともに、その入力に基づいて所定の信号が前記第1の判断手段に出力される複数用意された予約装置と、
前記検出手段の検出結果に基づいて前記第1の判断手段がトイレ使用者が存在しないと判断した場合に最先の予約が入力された当該予約装置又は同当該予約装置の設置場所においてトイレ使用可能の旨を報知する第1の報知手段とを備え、
前記トイレの扉にはオートロック機構が配設され、前記第1の判断手段によってトイレ内に人が存在しないと判断された場合に同オートロック機構をロック状態とするロック作動手段を設けるとともに、次の予約者にのみ許されたロック解除手段の入力によってトイレの扉の開放を可能としたことを特徴とするトイレ予約システム。 - 複数の人間が共同で使用するトイレを遠隔位置から予約するトイレ予約システムであって、
トイレ内に設置されトイレ使用者の存在を検出する検出手段と、
同検出手段からの検出信号に基づいてトイレ使用者が存在するか否かを判断する第1の判断手段と、
使用希望者によってトイレの使用予約が入力されるとともに、その入力に基づいて所定の信号が前記第1の判断手段に出力される複数用意された予約装置と、
トイレ使用完了後に当該トイレ使用者の使用完了入力手段への入力に基づいて前記第1の判断手段がトイレ使用者が存在しないと判断した場合に最先の予約が入力された前記予約装置又は同予約装置の設置場所においてトイレ使用可能の旨を報知する第1の報知手段とを備え、
前記トイレの扉にはオートロック機構が配設され、前記使用完了入力手段への入力に基づいて同オートロック機構をロック状態とするロック作動手段を設けるとともに、次の予約者にのみ許されたロック解除手段の入力によってトイレの扉の開放を可能としたことを特徴とするトイレ予約システム。 - 前記ロック作動手段は前記第1の判断手段によってトイレ内に人が存在しないと判断されてから一定時間経過後に前記オートロック機構を作動させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のトイレ予約システム。
- 所定時間内に次の予約者による前記ロック解除手段に対する入力がない場合にはその予約をキャンセルする処理をすることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のトイレ予約システム。
- 前記第1の判断手段によってトイレ使用者が存在すると判断された場合にトイレ使用者が存在する旨を報知する第2の報知手段を設けるようにしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のトイレ予約システム。
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