JPH0620843Y2 - タイマを有する公衆トイレ - Google Patents

タイマを有する公衆トイレ

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JPH0620843Y2
JPH0620843Y2 JP1602788U JP1602788U JPH0620843Y2 JP H0620843 Y2 JPH0620843 Y2 JP H0620843Y2 JP 1602788 U JP1602788 U JP 1602788U JP 1602788 U JP1602788 U JP 1602788U JP H0620843 Y2 JPH0620843 Y2 JP H0620843Y2
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JP
Japan
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toilet
panel
timer
door
toilet room
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JP1602788U
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則幸 朝倉
和由 渡
賢治 田村
真人 桂
青木  伸夫
昭 黒部
泰将 桝
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株式会社イナックス
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はトイレルーム内に利用者が過度に長時間居留し
た場合に非常信号を発生させるよう構成した公衆トイレ
に関する。
[従来の技術] トイレルーム内に便器等の衛生器具を設け、このトイレ
ルームの出入口にロック付きの扉を設けるようにした公
衆トイレが公園、駅、デパート等の公共的スペースに用
いられている。
この公衆トイレは、不特定多数の人々が利用するもので
あるから、老人や高血圧、低血圧など、トイレルーム利
用時に身体上危急を要する事態を発生させ易い人も利用
することがある。
[考案が解決しようとする課題] 例えば、トイレルーム内部においてトイレ利用者が卒倒
や発作を起した場合、扉にロックが掛っていると、トイ
レルーム近傍に位置する人々には、当該トイレルームは
『使用中』の状態が継続していると知覚されるだけであ
り、内部での危急を要する事態が放置されることにな
る。
[課題を解決するための手段] 本考案は、トイレルームの出入口にロック付きの扉が設
けられている公衆トイレにおいて、該扉がロックされた
ときに計時を開始するタイマと、該タイマが所定時間を
計時したときに該タイマにより作動される非常信号発生
器とを備えたものである。
[作用] 本考案の公衆トイレを利用する場合、利用者がトイレル
ーム内に入り、扉を閉めてロックを掛けるとタイマが計
時を開始する。そして、所定時間(例えば60分)経過
してもロックが解除されない場合にはタイマからの信号
により非常信号発生器が作動し、トイレルーム外部に異
常が知らされる。
[実施例] 以下図面を参照して実施例を説明する。
第3図は実施例に係る公衆トイレの正面図、第4図は背
面図、第5図は左側面図、第6図は右側面図、第1図は
第5図のI−I線断面図、第2図は第5図のII−II線断
面図である。また、第7図は平面図、第8、9図はそれ
ぞれ第1図のVIII−VIII線、IX−IX線断面図である。
第9図の符号10、12、14、16は柱であり、トイ
レルーム18の4隅に立設され、柱10と12との間及
び柱14と16との間には間柱19が立設されている。
また、柱10と12、柱14と16の間では、FRP製
の内装パネル20とタイルパネルよりなる外装パネル2
2が内外両面に取り付けられている。
柱10と14との間には枠状のフレーム24に囲まれて
ドア26が配置されている。このドア26には開閉用の
レバー26aのほか、内部から施錠できるようにロック
26bが設けられている。柱12と16との間には、円
孤形に湾曲して外部へ膨出する如くRパネル28が設け
られている。このRパネル28は、等円周上に配置され
た間柱28aと、該間柱28aを挟むように内外両面に
貼装された内装材28b及び外装材28cを備えてい
る。これら内装材28bや外装材28cは例えば鋼板や
FRP、アルミニウム等で構成される。
トイレルーム18の内部は、FRP製の床パネル30に
て底面部が構成されており、該床パネル30は途中から
1段高く構成され、この高段部30aの部分に和風大便
器32が設置され、所謂汽車形便室構造となっている。
該床パネル30はRパネル28内側において便器使用者
34の起立時の腰高さ程度に立ち上げられ、物置き棚3
0bを構成している。この物置き棚30bの下側には汚
物を投棄するための汚物収納凾(以下、サニタリボック
スという。)36と便器32用の洗浄水を貯蔵するロー
タンク37が設置されている。物置き棚30bの上方に
はベンチレータ38が設置され、該ベンチレータ38を
囲むRパネル28の上部にはガラリ28Aが設けられて
排風可能とされている。
上記サニタリボックス36は便器32の立面壁30c内
に埋め込まれるように設けられている。サニタリボック
ス36の設置部位においては該立面壁30cの一部が該
立面壁30cとは別体のサニタリボックスの前面パネル
30dにて構成されている。該サニタリボックスはガイ
ドレール(図示略)に沿って前後方向(第1図の左右方
向)にスライド自在とされており、該パネル30dを引
張るとサニタリボックス36を壁面内から取り出して清
掃し得る構成となっている。
また、該パネル30dの上辺部にはサニタリボックス3
6への汚物投入口30eが設けられており、該汚物投入
口30eには開閉自在な蓋30fが設けられている。該
蓋30fはトイレルーム18側(室内側)へ倒れ込む如
く開放し得るように、下辺側がパネル30dに枢着され
ている。
なお、サニタリボックス36はチャンバ36Aで囲まれ
ており、該チャンバ36Aとベンチレータ38とはダク
ト39で連通されている。このダクト39はRパネル2
8の内装材28bと外装材28cとの間を引き通されて
いる。前記チャンバ36Aの下部はトイレルーム18に
向って開口36aとなっている。従って、ベンチレータ
38を作動させると、トイレルーム18内の天井近傍の
ほか、サニタリボックス36及び便器32近傍からの排
気を行なって、トイレ全体から確実に臭気を外部へ排出
できる。
符号40はベンチレータ38の室内側の側面と下面とを
仕切るL字形断面形状のパネルであり、該パネル40の
L字コーナー部には照明器具42とそのカバー42aが
設けられている。
トイレルーム18の天井部は鋼板又はFRPよりなる天
井パネル43と屋根パネル44にて構成され、該天井パ
ネル43及び屋根パネル44には明り取り部を構成する
円形開口44aが穿設され、該開口44aには乳白色の
アクリル又はポリカーボネート等の半透光材よりなるド
ーム形のトップライト46が蓋を被せる如くして装着さ
れている。符号44bは梁を示す。
前記内装パネル20に沿って下段側の手摺48と上段側
の手摺50が設けられ、これら手摺48、50は前記フ
レーム24や、あるいは前記柱12、14、間柱19に
固着されている支持部材52に止着されている。また、
便器32の前方にも別の手摺53が設けられている。
便器32の前方の立面壁30cにはペーパーホルダー5
4が設けられている。また、床パネル30のうち低段部
30gの部分に立って手洗いができるように、トイレル
ーム18の出入口側の便器に向って左側の壁面に沿って
洗面化粧台56が設置されている。該洗面化粧台56の
上半部には鏡56aが貼装され下半部には手洗器56b
が設けられている。この洗面化粧台56に隣接した手摺
48には灰皿57が取り付けられえいる。また、前記ド
ア26は第9図のAで示す端辺(便器32に向って右側
の側辺)を回動中心とするものであり、該便器32に向
って右側の手摺50にはフックを兼ねる戸当り58が取
り付けられている。
また、この便器32に向って右側の手摺48には折り畳
み式の椅子60と更衣台62とがフレーム64を介して
取り付けられている。第10図及び第11図に拡大して
示す通り、フレーム64は2本、上下方向に延設され、
それらの上端に設けられた開口65に前記手摺48が挿
通されている。
これら椅子60と更衣台62は、支持軸60a,62a
を介してフレーム64に枢着され、フレーム64の間に
納まった状態(第10図の状態)と、フレーム64の間
から引き出された状態(第11図の実線で示す状態)と
を採り得るようになっている。なお、椅子60を第11
図の実線で示すように引き出した時に、該椅子60を平
行姿勢に維持するためのストッパ(図示略)がフレーム
64に設けられている。また、更衣台62は、その上面
に水や塵が貯まらないようにスノコ(簀子)状としても
良い。
椅子60及び更衣台62に隣接して、手摺48にダスト
ボックス65が取り付けられている。
トイレルーム18の出入口に対向して、トイレルーム1
8内への出入りの時の姿をかくすためのブラインドスク
リーン66が立設されている。このブラインドスクリー
ン66は、Rパネル28と同形状のものであり、外観上
トイレが左右対称となってシンメトリーがとられてい
る。このブラインドスクリーン66は柱68、70に取
り付けられており、該柱68と前記柱10との間の内側
面にはタイルパネル72が取り付けられている。また、
柱68と柱10との間の外側面は、前記外装パネル22
が延長されて取り付けられている。符号73は屋根パネ
ルを示す。
柱70と14との間の鴨居の部分には長凾状のケーシン
グ74が架設されており、該ケーシング74には赤色灯
76、ブザー78及び照明80が設けられている。ま
た、ケーシング74の外側面にはトイレ表示マーク82
が設けられている。
この赤色灯76及びブザー78は前記ドア26のロック
26bと連動したタイマにより作動されるよう構成され
ている。即ち、第13図に示すように、ロック26bを
掛ける(ロックする)と、ロック26bに付設されたリ
ミットスイッチSがオンとなり、その信号がタイマTに
入力される。このオン信号の入力によりタイマTは時刻
のカウントを開始し、所定時間(例えば60分)経過し
てもロック26bが解除されないとき(即ち、リミット
スイッチSからの信号がオフにならないとき)には作動
信号をブザー78及び赤色灯76に出力して非常信号音
を発生させると共に赤色灯76を点灯させる。なお、上
記タイマTは任意位置に設置可能である。
このように構成しておくこにより、トイレルーム18内
でトイレ使用者に卒倒、発作等の自立不可能な事態が生
じても、外部からこれを覚知し、救助活動を行うことが
可能となる。また、浮浪者などがトイレルーム18内に
居留し、内部からロックした場合にも、かかる事態を検
知して公衆トイレの保全をなすことも可能である。
上記実施例ではブザーが採用されているが、ベル等の音
発生器や、あるいは発煙器など、各種の非常信号発生器
を採用できる。
また、本実施例では、トイレルーム18内の壁面の比較
的高さの低い箇所(例えば床パネル30の低段部30g
から40cm又はそれ以下の高さ)にはスイッチ83が設
けられており、このスイッチを押すと赤色灯76が点灯
すると共にブザー78が作動すると共に赤色灯76が点
灯し、トイレルーム18内での非常事態を外部に通報で
きる構成となっている。なお、スイッチ83は公園の管
理事務所などに接続するようにしても良い。
第12図にも示すように、前記明り取り部を構成する開
口44aの内周面の一部と、それに続く天井パネル43
は切り抜かれて照明設置部84となっており、L字形断
面形状の透光材(例えばアクリルパネル)よりなる照明
カバー86が着脱自在に取り付けられている。そして、
この照明カバー86内には照明器具として蛍光ランプ8
8が設けられ、該ランプ88の点灯及び消灯の制御を行
うためのコントローラ90が設置されている。
前記屋根パネル44にはコントローラ90に近接して照
度センサ92が設けられており、その検出照度がコント
ローラ90に入力されている。このコントローラ90
は、トイレ周囲の照度が所定照度以下となったときにラ
ンプ88を点灯させ、トイレ周囲が所定照度以下となっ
たときにランプ88を消灯させるよう構成されており例
えば昼間にはランプ88は消灯し、夜間や薄暗い雨天、
曇天時にはランプ88が点灯する。
本実施例の公衆トイレでは、明り取り部(開口44a)
が屋根に設けられているから、トイレルーム18内部へ
の採光が良好に行なわれ、昼間には照明を点灯せずとも
内部が十分に明るい。
夕暮時等になり、公衆トイレの周囲の照度が低下した場
合には、自動的に照明が点灯し、内部の照明が確実に行
なわれる。
また、このように照明を点灯させると、その照明光の一
部が明り取り部(開口44a)を通過してトップライト
46の内面に入射される。そうすると、このトップライ
ト46は半透光材よりなる半球殻形状であるから、公衆
トイレ外部からは全体として半球状の発光体の如く視覚
される。そのため、トップライト46が周囲から目立っ
た存在となり、公衆トイレの所在位置を容易に判別する
ことができる。
ことに、本実施例の公衆トイレにおいては、内装パネル
20と床パネル30とがFRP製であるから、落書がつ
きにくく、また水で丸洗いできるから清掃も十分にしか
も容易に行なえ、極めて清潔、清浄となる。
また、手摺48、50、53が設けられているから、便
器使用姿勢からの起立や、高段部30aへの昇降が楽に
行なえる。さらに、椅子60と更衣台62が設けられて
いるので、トイレルーム18内での休息や着替えも容易
に行なえる。これらの椅子60や更衣台62は起倒自在
に設けられており、非使用時には全く邪魔にならない。
上記実施例では、明り取り部が開口44aにて構成され
ているが、透明部とすることにより明り取り部を構成し
ても良い。また、第1図及び第12図に示すように、開
口44aにガラスや透明プラスチックなどの透光板44
cを取り付けても良い。さらに本考案では、洋風便器や
小便器を採用しても良い。
[効果] 以上の通り、本考案の公衆トイレによれば、扉のロック
が所定時間以上掛けられた状態が継続すると非常信号発
生器が作動し、トイレルーム内部での異常事態が外部に
知らされる。
また、公園などに設置された場合には、当該トイレルー
ムが居住スペースなど本来の目的以外の用途に使われる
ことが防止される。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は実施例に係る公衆トイレの縦断面
図、第3図は正面図、第4図は背面図、第5図及び第6
図は側面図である。第7図は平面図、第8図及び第9図
は平断面図、第10図は要部構成図、第11図は第10
図のXI−XI線断面図、第12図は第1図のXII−XII線断
面図である。第13図はブザー作動回路図である。 10、12、14、16、68、70……柱、 20……内装パネル、22……外装パネル、 32……和風大便器、43……天井パネル、 44……屋根パネル、44a……開口、 46……トップライト、 48、50、53……手摺、 54……ペーパーホルダー、 60……椅子、62……更衣台、 66……ブラインドスクリーン、 88……ランプ、92……照度センサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 桂 真人 愛知県常滑市鯉江本町3丁目6番地 株式 会社イナックス内 (72)考案者 青木 伸夫 愛知県常滑市鯉江本町3丁目6番地 株式 会社イナックス内 (72)考案者 黒部 昭 愛知県常滑市鯉江本町3丁目6番地 株式 会社イナックス内 (72)考案者 桝 泰将 愛知県常滑市鯉江本町3丁目6番地 株式 会社イナックス内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】トイレルームの出入口にロック付きの扉が
    設けられている公衆トイレにおいて、該扉がロックされ
    たときに計時を開始するタイマと、該タイマが所定時間
    を計時したときに該タイマにより作動される非常信号発
    生器とを備えたことを特徴とするタイマを有する公衆ト
    イレ。
JP1602788U 1988-02-09 1988-02-09 タイマを有する公衆トイレ Expired - Lifetime JPH0620843Y2 (ja)

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JP1602788U JPH0620843Y2 (ja) 1988-02-09 1988-02-09 タイマを有する公衆トイレ

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JPH01119750U JPH01119750U (ja) 1989-08-14
JPH0620843Y2 true JPH0620843Y2 (ja) 1994-06-01

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005052459A (ja) * 2003-08-06 2005-03-03 Riyouji Goto トイレ予約システム
US11384579B2 (en) 2017-04-25 2022-07-12 Assa Abloy Entrance Systems Ab Sliding door arrangement

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