JP4329739B2 - 静電霧化装置 - Google Patents

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Description

本発明は静電霧化装置、殊にナノサイズミストを発生させるための静電霧化装置に関するものである。
水が供給される放電電極と対向電極との間に高電圧を印加して放電させることで、放電電極が保持している水にレイリー分裂を生じさせて霧化させることでナノメータサイズの帯電微粒子水(ナノサイズミスト)を生成する静電霧化装置がある。
上記帯電微粒子水は、ラジカルを含んでいるとともに長寿命であって、空間内への拡散を大量に行うことができ、室内の壁面や衣服やカーテンなどに付着した悪臭成分などに効果的に作用し、無臭化することができるといった特徴を有している。
しかし、水タンクに入れた水を毛細管現象によって放電電極に供給するものでは、水タンクへの水の補給を使用者に強いることになる。この手間を不要とするために空気を冷却することで水を生成する熱交換部を設けて、熱交換部で生成した水(結露水)を放電電極に送ることが考えられるが、この場合、熱交換部で結露水を生成してこの水を放電電極まで送るのに少なくとも数分程度の時間がかかってしまう。
特許第3260150号公報
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、水の補給の手間が不要である上にナノサイズミストの発生のための安定した高電圧を発生させることができる静電霧化装置を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明に係る静電霧化装置は、放電電極とこれに対向する対向電極並びに両電極間に高電圧を印加する高圧電源部を備えるとともに、上記放電電極を冷却して放電電極部分に空気中の水分を基に水を生成させる冷却手段と、上記両電極間の放電電流値に応じて上記冷却手段による放電電極の冷却度合を調整して前記放電電極上の結露水量を制御する制御手段と放電電圧を検出する放電電圧検出回路と、高圧電源部における放電電極への印加用の高電圧を発生する高圧発生手段とを備え、上記高圧発生手段は、定電圧特性を有するとともに高圧発生手段における出力電圧調整用のトランジスタのベース−エミッタ間の温度特性と反対の温度特性を有している素子を介して上記放電電圧検出回路の検出出力がフィードバックされるものであることに特徴を有している。放電電圧検出回路の検出出力を高圧発生手段にフィードバックして高圧の発生電圧のばらつきを少なくしたものであり、また定電圧特性を有する素子を介在させることで精度を高めたものである。
しかも、定電圧特性を有する素子が、高圧発生手段における出力電圧調整用のトランジスタのベース−エミッタ間の温度特性と反対の温度特性を有しているために、更に精度が高いものである
定電圧特性を有する素子に高圧の発生電圧値の調整用の抵抗を直列に挿入しておれば、抵抗値に応じて高電圧を調整することができる。
本発明は、静電霧化させるための水を放電電極上に結露水として生じさせてこれを静電霧化するために、水の補給の手間が不要であるのはもちろん、ナノサイズミストの発生を素早く行うことができるものであり、しかも放電状態を監視して静電霧化のための制御を行うことから、結露水の生成と放電による霧化とが継続して安定的になされるものである。また、放電電圧検出回路の検出出力を高圧発生手段にフィードバックしているために、高圧の発生電圧のばらつきを少なくすることができ、またフィードバックにあたり、定電圧特性を有する素子を介在させているために、発生させる高電圧の精度を高めることができる。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明すると、図2に示すように、この静電霧化装置は、放電電極2とこの放電電極2の一端に所要の距離をおいて対向するとともに内周縁が実質的な電極として機能する対向電極3、これら両電極2,3間に放電用の高電圧を印加する高圧電源部4、上記放電電極2の他端が吸熱側に接続されて放電電極2を露点以下の温度に冷却する冷却手段としてのペルチェモジュール5、ペルチェモジュール用の電源部60を内蔵している電源6、そして制御回路Cで構成されたもので、上記対向電極3は接地されており、放電時には放電電極2側に負もしくは正の高電圧(たとえば−4.6kV)が印加される。図中50はペルチェモジュール5の放熱側に配された放熱フィン、51はペルチェモジュール5の温度測定用のサーミスタ、8は環境温度湿度センサである。
上記高圧電源部4は高圧発生回路40と放電電圧検出回路41と放電電流検出回路42を備えたもので、検出された放電電圧Vv及び放電電流Viは上記制御回路Cに入力され、制御回路Cはこの放電電圧Vv及び放電電流Viを基にペルチェモジュール5の冷却度調整による結露水生成量の調整を行う。
すなわち、放電電極2を冷却することで空気中の水分を放電電極2上に結露させた状態で放電電圧を放電電極2と対向電極3との間に印加する時、放電電極2上の水は対向電極3側に引っ張られてテーラーコーンと称される形状のものとなるとともに、そのテーラーコーンの先端においてレイリー分裂が生じてナノメータサイズの帯電微粒子水が生成されることで霧化がなされる。
この時、放電電極2上の水量が少なくなってテーラーコーンが小さくなればその先端と対向電極3までの距離が長くなって放電電流も少なくなり、放電電極2上の水量が多くなってテーラーコーンが大きくなれば放電電流が増大する。つまり、結露水の量にテーラーコーンの形状が関係しているとともにテーラーコーンの高さから放電電流も変化するわけであり、これ故に放電電流を測定することでテーラーコーンの高さ(結露水の量)を知ることができる。
ここにおいて、放電電極2上の結露水の量が更に少なくなれば、放電電極2上の水と対向電極3間での放電ではなく、放電電極2と対向電極3との間で放電が生じる虞があるとともに、この時にはオゾンの発生などを招くことになる。逆に放電電極2上の水が更に多くなれば、対向電極3と水との距離が短くなり過ぎて、短絡電流が流れて狙いの粒子径のミストが得られなくなる。
このためにここではある放電電圧の時の放電電流値から放電電極2上の水の量を推定し、この推定に基づき放電電極2を冷却する冷却手段であるペルチェモジュール5の冷却度調整による結露水生成量の調整を行うものであり、放電電流が少ない時はペルチェモジュール5の印加電圧を上昇させて放電電極2をさらに冷却して結露水を増加させ、放電電流が多い時は冷却度合を緩和させて結露水を減少させる方向へフィードバック制御することで、放電電極2上の結露水の量が常にナノサイズミストの発生に適した量となるようにしているものであり、この結果、放電によるナノサイズミストを発生させる静電霧化が途切れたりすることなく連続的になされるものである。
ただし、放電電圧が変われば、適切な結露水量を表すことになる放電電流値も変化することから、表1に示すように放電電圧V(n)に応じた最適な放電電流i(n)の範囲を規定し、検出される放電電流i(n)値が上記範囲の中央値i(n)typ付近を維持するようにペルチェモジュール5の印加電圧のデューティ制御を制御回路Cが行うようにしている。
Figure 0004329739
上記放電電流に基づくフィードバック制御の詳細について説明すると、上記放電開始から各回路が安定するまでの時間Δtが経過した時点taで制御回路Cは放電電圧検出回路41と放電電流検出回路42から放電電圧値及び放電電流値の取り込みを開始し、一定時間毎の平均値を演算して得られた放電電圧値によって上記表1に基づく放電電流制御の放電電流値上限i(n)max、目標値(中央値)i(n)typ、下限i(n)minを取得し、測定された放電電流i(n)値が目標値i(n)typとなるようにペルチェモジュール5に加える印加電圧をデューティ制御でフィードバック制御するのであるが、ここではオーバーシュートを避けるために、図3に示すように、時刻taにおいて取り込みを開始した放電電圧値及び放電電流値の平均値v(1),i(1)がΔt時間後の時刻tbにおいて定まり、更に時刻tbにおいて取り込みを開始した放電電圧値及び放電電流値の平均値v(2),i(2)がΔt時間後の時刻tcにおいて定まる時、時刻tb−tc間の上記Δt時間内の放電電流値の差Δi(2)=i(2)−i(1)を求めるとともに、時刻tbでの放電電圧v(1)と前記表1とから求めた時刻tcでの目標放電電流中央値ityp(1)と、時刻tcでの放電電流値i(2)との差Δid(2)とを求め、時刻tb−tc間でのペルチェモジュール5の印加電圧のデューティをD(2)とする時、このデューティD(2)から増分ΔD(2)を
ΔD(2)=a×Δid(2)−b×Δi(2)
(a,bはパラメータ)
で求めて、D(3)=D(2)+ΔD(2)を次の時刻tc−td間でのペルチェモジュール5の印加電圧のデューティとするものであり、時間Δt毎に以降順次繰り返することで、つまりは
ΔD(n)=a×Δid(n)−b×Δi(n)
をΔt毎に求めて、それまでのデューティD(n-1)に加算して次のデューティD(n)を決定するのである。放電電流値i(n)と目標放電電流中央値ityp(n)との差分Δid(n)に加えて、放電電流値の差分Δi(n)を考慮することから、前者のみを考慮した場合に生じやすいオーバーシュートを避けることができる。なお、ここで言うデューティ値D(n)及び増分ΔD(n)は、デューティ0〜100%を256分割して割りふったD〜D255に対応させている。
また、デューティの増加分ΔD(n)を求めるにあたり、それまでのデューティD(n-1)の値に応じた補正関数F{D(1)}を乗算するように、つまり
ΔD(n)=(a×Δid(n)−b×Δi(n))×F{D(n-1)}
とするようにしてもよい。この補正関数F{D(1)}は、それまでのデューティD(n-1)が低い時には小さい値を、デューティD(n-1)が高い時には大きい値を持つことで、デューティ全体の重み付けを行っているものであり、デューティが低い時には印加電圧も低くて電極冷却温度ΔTも低い領域で水もできやすく、これ故にデューティの大幅な変化は結露水の余剰を生じやすくなるために、補正関数F{D(1)}はたとえば0.5として変化率を少なくし、逆にデューティが高い時は放電冷却温度ΔTも高くて結露水ができにくい状態にあることから、補正関数F{D(1)}をたとえば2として変化率を大きくするのである。
以上の制御は、検出した放電電圧V(n)及び放電電流i(n)が前記表1に示した範囲内にある場合で、上記範囲外である時の異常処理については説明を省略する。
また、放電電極2が冷えていない運転開始初期には放電電極2上に結露水が生成されていないことから、上記フィードバック制御は放電電極2上に結露水が確保されてからのものとし、それまでは環境温度湿度センサ8の出力値とペルチェモジュール5への印加電圧とから放電電極2上に結露水が生成されたと目される時間までペルチェモジュール5のみを作動させたり、あるいはペルチェモジュール5の印加電圧を段階的に上げつつ放電電極2と対向電極3との間に高電圧を間欠的に印加して、その時の放電電流値をみることで結露水が生じているかどうかを確認するといった制御を行うことができるが、この点についてもここでは詳細な説明を省略する。
次に上記高圧放電部4の具体回路例を示す。図4は放電電流検出回路42の具体回路の一例を示しており、放電回路に電流検出用の抵抗R5を挿入して該抵抗R5に流れる電流を加算回路にて基準の電流からの加算として出力電圧Viで取り出すようにしたものである。図中のオペアンプOPは、電流検出用抵抗R5に流れる電流Idと抵抗R2に流れる電流IREFとの差が抵抗R1に流れるように動作する。このものでは抵抗R1の抵抗値により出力電圧Viの勾配が決定されるとともに、放電電流が正であっても負であっても放電電流の検出が可能である。ここでのオペアンプOPは積分回路により構成される汎用品の使用が可能であり高速の性能は必要としていない。
ちなみに出力電圧Viは、
IOUT=IREF−Id
Vi=VREF−R1×IOUT
で決定されるとともに、Id=0の時の出力電圧Vi0はVREF−R1×IREFで表されるオフセット電圧を有している。電流検出抵抗R5の値は放電回路抵抗が非常に大きいために放電電流に影響を与えない範囲で選定すればよく、図5はR1=100kΩ、Vi0=1.5(V)にした時の特性を示しており、1μAを0.1Vの出力電圧に変換している。
図6は高圧電源部4における放電電圧検出回路41の具体回路の一例を示している。この放電電圧検出回路41は、上記放電電流検出回路42とほぼ同様の回路構成を持つもので、電圧検出抵抗R6に流れる電流をIv、抵抗R10に流れる電流をIREF、放電電圧をVdとする時、出力電圧Vvは
Iv=Vd/R6
Vv=R10(IREF−Iv)
で決定されるとともに、Vd=0の時の出力電圧Vv0はVREF−R10×IREF
で表されるオフセット電圧を有している。このものにおいても、放電が正負のどちらであっても放電電圧Vvを検出することができる。図7はR6=500(MΩ)、R10=250(kΩ)、Vv0=1.5(V)とした時の特性を示しており、0.5(V)/kVの出力電圧Vvに変換している。
上記放電電流検出回路42及び放電電圧検出回路41において、どちらの場合も放電電極2と対向電極3間に電圧を印加していない時、出力電圧Vi,Vvに夫々オフセット電圧Vi0、Vv0が出力されるようにしているのは、回路部品のばらつきによる誤差を計測して補正することで計測誤差を低減させることができるからである。つまり、放電電流出力の勾配は抵抗R1にのみ依存し、放電電圧出力は抵抗R6と抵抗R10に依存し、オペアンプOPのオフセット電圧やオフセット電流、基準電圧VREFのばらつきは、高圧電圧を印加しない時に発生するオペアンプOPの電圧出力として出現することから、この電圧をあらかじめ測定することによって誤差が少ない放電電流及び放電電圧の計測が可能なものである。放電中においても一定時間毎に放電を停止させてこのオフセット電圧を計測することで、温度変化による温度ドリフトをキャンセルすることができる。
そして、高圧電源部4の高圧発生回路40であるが、図1に示すように、磁気結合された昇圧トランスのコイルL1,L2、スイッチングトランジスタQ1、一次側の上記コイルL1に対してスイッチングトランジスタQ1が発振を継続するように正帰還をかける方向に接続されたインダクタンスL3等で構成されたもので、電源V2が印加されると抵抗R15を通してスイッチングトランジスタQ1にベース電流が流れ、これによってスイッチングトランジスタQ1にコレクタ電流が流れ始めると、インダクタンスL3にはスイッチングトランジスタQ1にベース電流を流す方向に電圧が発生してスイッチングトランジスタQ1が急激にオン状態になる。
スイッチングトランジスタQ1のエミッタ電流は抵抗R12で検出されてトランジスタQ2のベースに流れる電圧までスイッチングトランジスタQ1のエミッタ電流が上昇すると、トランジスタQ2がスイッチングトランジスタQ1のベース電流を減少させる。これがきっかけとなってインダクタンスL3に反対方向の電圧が発生し、スイッチングトランジスタQ1は急激にオフになる。これが繰り返されることで発振が継続する。
二次側のコイルL2は一次側コイルL1の電圧を昇圧して実施例においては負の電圧を取出し、ダイオードD1,D2とコンデンサC3,C4で構成された倍電圧回路を通じて端子VHに接続される放電電極2に供給する。端子Gは発振回路のグランドもしくは放電電流検出用の抵抗を介してグランドに接続される。コンデンサC6はスイッチングトランジスタQ1のオン,オフをより高速にしてスイッチングロスを減少させるためのものである。
ダイオードD3,D4とトランジスタQ2のベース,エミッタの合計の電圧と抵抗R12を流れる電流による電圧降下を比較させ、スイッチングトランジスタQ1がオフするタイミングを決定させているために、抵抗R12の値を変えることにより昇圧された発生電圧を変化させることができる。ダイオードD5はスイッチングトランジスタQ1がオフする時にインダクタンスL3が発生するトランジスタQ1,Q2,Q3,Q4にかかるベース、エミッタ間の逆バイアス電圧がかかることを防止する。また、図中のトランジスタQ3は抵抗R16により常にオン状態にあることから、スイッチングトランジスタQ1はその発振を停止しており、従って電源が接続されだけで高圧が発生するという感電事故を招きやすい状態を防いでおり、端子CONT2介してトランジスタQ3をオフ状態にすることで発振が開始される。
そして、上述のように抵抗R12を変化させることで昇圧された高圧の電圧を変化させることができ、ダイオードD3,D4に発生する電圧は、端子CONT1からの入力でトランジスタQ4を動作させることにより下げることができる。すなわちトランジスタQ4のベースに電圧を加えることで昇圧電圧を制御することが可能であり、また抵抗R12に流れるピーク電流を下げることができる。
ここにおいて、図1に示すように、放電電圧検出回路41の放電電圧のモニタ出力を昇圧電圧の制御用のトランジスタQ4のベースに定電圧特性を有する素子(図1ではツェナーダイオード)Zを介して接続している。トランジスタQ4が動作して昇圧電圧が制御状態にある時、抵抗R11にはトランジスタQ4のベース−エミッタ間の電圧約0.7Vが発生しており、この時、放電電圧検出回路41のオペアンプOPの出力電圧Vvは、抵抗R11と上記定電圧素子Zとで定まる値に上記ベース−エミッタ間電圧0.7を乗じたものとなる関係が成立している。従って、低電圧素子Zと抵抗R11の関係を、希望の昇圧電圧をこの時のオペアンプOPの出力電圧になるように設定することで、困難であった高圧の昇圧電圧を精度よく発生させることができる。加えるに、トランジスタQ4のベース−エミッタ間電圧は、PN接合の温度特性によって周囲温度の上昇と共に下がるために、本来ならば温度上昇に伴って高圧発生電圧の低下を招くのであるが、上記定電圧素子Zの存在によりこの低下を防いで、発生電圧の精度を更に高くすることができる。
定電圧素子Zとしては、上記のツェナーダイオードのほか、図8に示すようにトランジスタQ5と抵抗R20,R21を用いて構成してもよい。ちなみに、図9はトランジスタQ4のコレクタ電圧を縦軸に、放電電圧検出回路出力を横軸にとった時の回路特性を示すものであるが、図中のイは定電圧素子Zに代えて抵抗を用いた場合を、ロは定電圧素子Zにツェナーダイオードを用いた場合を、ハは図5に示したトランジスタと抵抗とからなる定電圧素子Zを用いた場合を示している。定電圧素子Zを用いた場合、抵抗を用いた場合よりも変化が急峻であり、このために高圧発生精度を上げることができる。
ところで、トランジスタQ4のベース−エミッタ間のPN接合は約−3mV/℃の負の温度特性を有していることから、定電圧素子Zとして逆の正の温度特性をもつものを用いるとともに、トランジスタQ4と定電圧素子Zとを近接させて同じ温度で動作させることで、更に温度の影響の受けない高圧発生回路40を構成することができる。ツェナーダイオードを用いる場合、ツェナー電圧が5V付近で温度係数がゼロになり5V以上で正の温度係数になる5V以上のものを用いることで、上記の負の温度係数を打ち消して高圧発生電圧の温度特性をゼロにすることができる。
図7に示すように、定電圧素子Zに直列に抵抗(可変抵抗でも良い)Raを挿入してもよい。抵抗Raの抵抗値によりトランジスタQ4の動作点をコントロールすることができるために、図8に示すように高圧の発生電圧の調整が可能となる。
本発明の実施の形態の一例の回路図である。 同上のブロック回路図である。 同上の放電電流フィードバックに関する説明図である。 放電電流検出回路の具体回路図である。 同上の出力の説明図である。 放電電圧検出回路の具体回路図である。 同上の出力の説明図である。 他例の回路図である。 放電電圧特性図である。 更に他例の回路図である。 同上の放電電圧特性図である。
符号の説明
C 制御回路
Z 定電圧素子
2 放電電極
3 対向電極
4 高圧電源部
40 高圧発生回路
41 放電電圧検出回路

Claims (2)

  1. 放電電極とこれに対向する対向電極並びに両電極間に高電圧を印加する高圧電源部を備えるとともに、上記放電電極を冷却して放電電極部分に空気中の水分を基に水を生成させる冷却手段と、上記両電極間の放電電流値に応じて上記冷却手段による放電電極の冷却度合を調整して前記放電電極上の結露水量を制御する制御手段と放電電圧を検出する放電電圧検出回路と、高圧電源部における放電電極への印加用の高電圧を発生する高圧発生手段とを備え、上記高圧発生手段は、定電圧特性を有するとともに高圧発生手段における出力電圧調整用のトランジスタのベース−エミッタ間の温度特性と反対の温度特性を有している素子を介して上記放電電圧検出回路の検出出力がフィードバックされるものであることを特徴とする静電霧化装置。
  2. 定電圧特性を有する素子に高圧の発生電圧値の調整用の抵抗を直列に挿入していることを特徴とする請求項1記載の静電霧化装置。
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