JP4645239B2 - 静電霧化装置 - Google Patents

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本発明は、静電霧化装置、殊にナノサイズミストを発生させるための静電霧化装置に関するものである。
水が供給される放電電極と対向電極との間に高電圧を印加して放電させることで、放電電極が保持している水にレイリー分裂を生じさせて霧化させることでナノメータサイズの帯電微粒子水を生成する静電霧化装置がある。
上記帯電微粒子水(ナノサイズミスト)は、ラジカルを含んでいるとともに長寿命であって、空間内への拡散を大量に行うことができ、室内の壁面や衣服やカーテンなどに付着した悪臭成分などに効果的に作用し、無臭化することができるといった特徴を有している。
しかし、水タンクに入れた水を毛細管現象によって放電電極に供給するものでは、水タンクへの水の補給を使用者に強いることになる。この手間を不要とするために空気を冷却することで水を生成する熱交換部を設けて、熱交換部で生成した水(結露水)を放電電極に送ることが考えられるが、この場合、熱交換部で結露水を生成してこの水を放電電極まで送るのに少なくとも数分程度の時間がかかってしまう。また、放電電極に確実に水が供給されているとは限らない。
特許第3260150号公報
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、水の補給の手間が不要である上にナノサイズミストの発生を素早く且つ適切に行うことができる静電霧化装置を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明に係る静電霧化装置は、放電電極とこれに対向する対向電極を備えるとともに、上記放電電極を冷却して放電電極部分に空気中の水分を基に水を生成させる冷却手段と、上記両電極間に高電圧を印加して両電極間に放電を生じさせて上記水を霧化する高圧電源と、放電状態を監視して放電異常を検出する放電異常検出手段の出力に応じて上記高圧電源を制御する制御手段とを備えていることに特徴を有している。放電電極上に結露させて水を放電電極に直接供給するものであり、しかも水タンクを用いないために霧化させる水の有無の検出が困難となるが、静電霧化させるための水が放電電極上にあるかないかは放電異常として検出して、無駄な放電動作を抑止することができるようにしたものである。
放電異常検出手段は放電電流を検出するものであるとともに検出した放電電流値によって複数種の放電異常を判別検出するものであることが検出の簡便さで好ましく、また放電電流値によって放電電極部分の水の氷結に起因する放電異常を判別検出するものであることが好ましい。また、放電異常検出手段は放電電流を検出するものであるとともに検出した放電電流値と冷却手段の駆動出力値とから放電異常を判別検出するものであれば、さらに異常検出を的確に行うことができる。
放電異常検出手段は放電電圧を検出するものであるとともに検出した放電電圧値によって複数種の放電異常を判別検出するものであってもよい。より簡便に各放電異常を判別検出することができる。特に昇圧を行う高圧電源の一次側の電圧値を監視するものであると、安全に且つ簡便に複数種の放電異常の判別検出を行うことができる。
そして制御手段は放電異常検出手段による放電異常出力を受けて放電を停止させるものであると、装置の安全性を確保することができる。
また、制御手段は放電異常検出手段による放電電極部分の水の氷結に起因する放電異常出力を受けて冷却手段の動作を制御するものであると、静電霧化させるための水を放電電極上に適切に生じさせることができる。
また、制御手段は連続運転中に冷却手段及び高圧電源を所定時間だけ休止させるものであると、冷却手段による冷却が放電電極以外の部分にも及ぶことによる弊害を未然に防ぐことができる。
検出した放電電流値によって複数種の放電異常を判別検出するにあたっては、一定値以上の放電電流値が所定時間以上続くとき、金属放電が生じていると判断したり、検出される放電電流値が最適範囲の上限を越えると、放電電極上の水が過剰と判断することができ、検出される放電電流値が最適範囲の上限を越えるとともに設定された上限値以下であると、制御手段を介して放電をいったん停止させるものが好ましく、更には検出される放電電流値が設定された上限値よりも大きいとき、金属放電が生じていると判断するものが好ましい。
一定値以下の放電電流値が所定時間以上続くとき、放電電極上の水に氷結が生じていると判断することができる。
制御手段が冷却手段の動作も制御するものであるとともに、放電異常検出手段による氷結の判断出力を受けて氷結を溶解させる制御を冷却手段に対して行うものとしてもよい。
放電異常検出手段は、放電電流の安定から金属放電が生じていると判断するものであってもよい。
さらに、制御手段が冷却手段の動作も制御するものであるとともに、放電異常検出手段において検出される放電電流の値に応じて冷却手段をデューティ制御するものである時、検出される放電電流値が設定された下限値以下であって放電電極の温度が0℃を超えており且つ冷却手段のデューティが最大であれば、放電異常検出手段は放電電極に水が生成されていないと判断したり、検出される放電電流値が設定された下限値以下であって放電電極の温度が0℃以下であれば、放電異常検出手段は制御手段を介して冷却手段のデューティを低下させ、その後、一定時間後に放電電流値を再度検出して放電電流値が依然として上記下限値以下であると、放電電極の水が氷結していると判断してもよい。
また、放電異常検出手段は、検出される放電電流の所定時間内の変化量が予め定めた一定値を越えるとき、異常と判断するものであってもよい。
制御手段が冷却手段の動作も制御するものであるとともに、放電異常検出手段において検出される放電電流の値に応じて冷却手段を制御するものである時、放電異常検出手段は、冷却手段であるペルチェの入力電圧を変化させているにもかかわらず放電電流が変化しないとき、またはペルチェ入力電圧を下げているにもかかわらず放電電流が増加するとき、金属放電異常と判断するものとしたり、冷却手段であるペルチェの入力電圧を上げているにもかかわらず放電電流が減少するとき、放電電極への水のつき方が悪いと判断するものが好ましく、また、冷却手段であるペルチェの入力電圧がゼロに近い状態で放電電流が一定値以上の状態が所要時間継続するとき、異常放電が生じていると判断するものが好ましい。
検出した放電電圧値によって複数種の放電異常を判別検出するにあたっては、放電電圧値が第1の所定電圧以上であるとき、または第1の所定電圧よりも低い第2の所定電圧以下であるとき、放電異常と判断するものであることが好ましい。
本発明は、放電電極上に結露させて水を放電電極に直接供給するために、水の補給の手間を必要としないものであり、しかも静電霧化させるための水が放電電極上にあるかないかは放電異常として検出して無駄な放電動作を抑止することができて、適切な静電霧化を行うことができる。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明すると、図4は本発明に係る静電霧化装置における静電霧化ユニット1を示しており、筒状のケース10内の中央には先端が針状となった放電電極2が配置されているとともに、筒状ケース10の開口部にはリング状で内周縁が実質的な電極として機能する対向電極3が配置されて、放電電極2と対向電極3とが放電用高圧電源4に接続されている。なお、対向電極3は接地されており、放電時には放電電極2側にたとえば−5.5kVの高電圧が高圧電源4から印加される。
放電電極2を冷却する冷却手段は、図示例ではペルチェモジュール5で構成されていて、該ペルチェモジュール5の吸熱側が放電電極2に接続されて設けられている。図中50はペルチェモジュール5の放熱側に配された放熱フィン、6はペルチェモジュール5用の電源である。この電源6としては、後述するようにペルチェモジュール5への印加直流電圧を可変としているものが好ましい。
そして放電電極2の温度測定用の温度センサーS3が設けられており、またケース10外には環境温度及び環境湿度の測定用の温度センサーS1並びに湿度センサーS2が設けられている。
図3は上記静電霧化ユニット1を備えた静電霧化装置の全体を示しており、図中7は放熱フィン50に風を送って放熱を促す放熱ファン、8は上記の放電用高圧電源4やペルチェモジュール用の電源6の動作を制御する制御回路Cが実装された回路基板であり、該回路基板8上には動作表示のための複数の発光部L1〜L4が設けられている。
図2に回路ブロックを示す。上記制御回路Cは前述の各センサーS1〜S3が接続された環境条件判断部C3と、ペルチェモジュール5(の電源6)が接続されたペルチェモジュール制御部C4と、放電部(放電用高圧電源4)が接続された放電電圧制御部C2と、放電異常判断部C1とを備えたものとして構成されており、放電異常判断部C1には放電電流の電流値を検出する放電電流検出部Saが接続されて、放電異常判断部C1と放電電流検出部Saとによって、放電状態を監視して放電異常を検出する放電異常検出手段が構成されている。
そして上記制御回路Cは、環境温度Tと環境湿度Rhとの組み合わせに対して設定すべき放電電極2の温度(冷却温度)に関するテーブル(下表参照)を備えたものとなっている。なお、下表における冷却温度Ta,Tb,TcはTa<Tb<Tcの関係にあって、例えば冷却温度Ta=−4〜−2℃であり、また表中の「↑」は下欄よりも高い温度、「→↑」は左欄及び下欄よりも高い温度であることを示しており、実際には夫々に露点より低い温度で且つ氷結してしまうことがないある温度もしくはある温度範囲が書き込まれている。また空白欄は、結露せずに氷結してしまう等の理由によってペルチェモジュール5への電圧印加を停止してしまう領域を示している。
ちなみに上記の表は、環境温度・湿度に対する露点温度のデータ(図5参照)に基づいて設定したもので、図中A1が結露領域、A2は氷結領域を示している。両者の境界をここでは−1℃にしているが、−4℃まで結露領域A1として扱うことが可能である。
今、上記静電霧化装置による静電霧化の開始スイッチ(図示せず)を投入すれば、制御回路Cは図1に示すように環境温度Tと環境湿度Rhとを上記センサーS1,S2から取り込み、得られた環境温度Tと環境湿度Rhとに対応する冷却温度のデータを上記テーブルから取り込む。この時、テーブルが空白であればペルチェモジュール5に電圧を印加せず、加湿が必要であることを示す要加湿警告の発光部L2を点灯させる。
テーブルが空白でなければ、制御回路Cは温度センサーS3で検出される放電電極2の温度がテーブルに書き込まれた温度となるまでペルチェモジュール5を動作させて冷却するとともに、放電電極2の温度がテーブルに書き込まれた温度に達すれば、以降はテーブルに書き込まれた温度範囲内に納まるように、あるいは図6に示すように放電電極2の温度がテーブルに書き込まれた設定温度±10%の範囲内に納まるようにペルチェモジュール5への印加電圧を温度センサーS3の出力を基にフィードバック制御し、また放電電極2と対向電極3との間の放電を開始させるとともに要加湿警告の発光部L2の消灯と、静電霧化中であることを表示する発光部L1の点灯とを行う。
制御回路Cは上記制御を繰り返すことで、放電電極2の表面に結露を生じさせて静電霧化させる水を放電電極2の表面に常に確保するものであり、多すぎない上に少なすぎることもない水が放電電極2の表面に結露によって確保されることから、放電による静電霧化も途切れたりすることなく連続的になされる。
上記のように放電電極2の温度がテーブルに書き込まれた温度にまで冷却された時点で放電を開始するほか、上記時点から所定時間が経過した時点で放電を開始したり、あるいは放電電極2の温度が放電開始温度に達した時点で放電を開始したりしてもよい。なお、ここでいう放電開始温度は、上記冷却温度と同様に環境温度と環境湿度との組み合わせに対して予め設定したものである。
また図7に示すようにペルチェモジュール5による放電電極2の冷却を開始してから所定時間が経過した時点で放電を開始するようにしてもよい。いずれにしても放電電極2の表面に結露水が生じていると考えられる時点まで放電を開始しないことで、放電電極2への直接放電を防止して放電電極2の摩耗を防ぐ。
ペルチェモジュール5による放電電極2の冷却制御について更に詳しく説明すると、テーブルから読み出した冷却温度まで放電電極2を冷却するにあたっては、まずはペルチェモジュール5をフルパワーで動作させて上記冷却温度まで放電電極2の温度を急速に下げ、その後は放電電極2の温度がテーブルから得られた冷却温度付近の温度を維持するように、たとえばデューティ制御でペルチェモジュール5の冷却能力を制御する。ちなみにデューティ制御は制御回路CからのPWM出力をDC/DCコンバータで直流電圧に変換してペルチェモジュール5に印加するとともに、上記直流電圧をたとえば0.5V〜3.0Vの間で0.1V単位で変化させることで行う。ペルチェモジュール5に対する印加電圧波形を制御(PWM制御)することによって冷却能力を制御するようにしてもよい。
図8はある環境温度と環境湿度に対して上限温度がT1、下限温度T2の温度範囲が前記テーブルに書き込まれている場合の制御の一例を示しており、運転開始当初は上限温度T1に達するまではデューティ98%(あるいは100%)のフルパワー冷却を行い、いったん上限温度T1と下限温度T2との間の温度になれば、初回だけデューティ(Duty)を最低レベルに、2回目以降はそれまでのデューティを維持するものとし、下限温度T2より低くなれば、デューティを一段もしくは複数段下げ、上限温度T1より高くなればデューティを一段もしくは複数段上げる。なお、ここで言う一段は上記0.1V単位での変化となる。図9は運転開始時からの放電電極2の温度変化を示しており、図中のイはフルパワーによる冷却期間、ロはデューティ制御による冷却期間を示している。
また、図10に示すように、狙いの温度幅に入る仮のデューティ値を環境温度等に応じて決定して、上限温度T1と下限温度T2との間の温度になった時、初回だけ上記仮デューティ値でペルチェモジュール5を冷却するようにしてもよい。この場合、電極温度が上限温度T1よりも下がった時点で適用されるデューティ値は、電極冷却飽和温度が狙いの温度帯に入るようなデューティ値とすることができるために、オーバーシュートが少なくて狙いの温度帯内に早期に収束することになる。
さらには、フルパワーでの冷却は上限温度T1よりも少しだけ高い温度(たとえばT1+2℃)までとし、以降は上限温度T1と下限温度T2とに基づく上記制御に従うものとしてもよい。この場合もオーバーシュート、殊に下限温度T2よりも下がってしまうオーバーシュートを避けやすくなる。
上記の制御例では、環境温度がある温度範囲内で且つ環境湿度がある湿度範囲内にある時に、放電電極2の温度をある温度範囲内に保つようにしているが、より精密な制御を行うようにしてもよいのはもちろんである。たとえば、環境温度T、環境湿度Rh,飽和水蒸気圧Ps、水蒸気圧P、補正温度α(α=0〜−3程度)とする時、
で求められる電極冷却温度Tsに放電電極2の温度を保つのである。上記の式を多項式の近似曲線に変換して電極冷却温度Tsを求めてもよい。
また、テーブルを用いる場合にしても、たとえば環境温度が25℃で環境湿度が30%の時の冷却温度をT11、環境温度が30℃で環境湿度が30%の時の冷却温度をT12、環境温度25℃で環境湿度が40%の時の冷却温度をT13、環境温度が30℃で環境湿度が40%の時の冷却温度をT14と設定したテーブルを設けておき、測定された環境温度が26℃、環境湿度が34%であるならば、上記温度T11〜T14から比例計算によって環境26℃、環境湿度が34%の時の冷却温度を求めて、放電電極2の温度をこの冷却温度に保つようにすれば、結露量の制御に関してより細かい制御を行うことができる。
このほか、環境温度と冷却温度との差に応じてデューティ比を変更するようにしてもよい。環境条件に適した制御を行うことができることになるために、安定した立ち上がりを得ることができる。
放電電極2の温度を測定する温度センサーS3を設けたものを示したが、温度センサーS3は必ずしも必要ではない。冷却温度に対する冷却吸熱量(図11)を予め求めておき、放電電極2をある温度まで冷却するにあたっては冷却吸熱量を基に冷却することでその温度まで放電電極2を冷却することができる。
また、環境温度と環境湿度とを測定する温度センサーS1及び湿度センサーS2が静電霧化ユニット1に設けられているものを示したが、外部のセンサーから環境温度と環境湿度の情報が制御回路Cに伝達されるようにしたものであってもよい。
次に放電異常判断部C1の動作について説明すると、放電異常判断部C1は放電電流検出部Sa(図12参照:Rは電流検出用抵抗)で検出される電流値によって複数種の異常を判別するものであり、ここでは放電電流20μA以上の状態が5分以上続く場合は金属放電が生じていると判断して金属放電表示の発光部L3を点灯させ、放電電流が40μA以上となれば直ちに異常と判断して異常放電表示のための発光部L4を点灯させ、さらに要加湿でない状態で放電電流0.5μA以下の状態が10分以上続くならば、氷結が生じたと判断して異常放電表示のための発光部L4を点滅させる。また、いずれの場合も放電を停止させると同時にペルチェモジュール5もオフとし、静電霧化表示の発光部L1を消灯する。この状態はリセットスイッチ(復帰ボタン)が投入されてリセットされるまで維持する。
なお、放電電極2上に氷結が生じた場合、放電電流が1μA以下となり、氷結したものが溶解したならば瞬時に大きな放電電流が流れ、水が少なくなると放電電流が小さくなることから、氷結が生じたかどうかに加えて、静電霧化が正常に行われているかどうかも検出することができ、氷結が生じた時の処理にはペルチェモジュール5の制御で溶解させて霧化を続行させるという処理を行うようにしてもよい。
図13は上記の電流検出用抵抗Rの両端波形を示しており、正常時には同図(a)に示すように、水が静電霧化により微振動することから、波形の周期及び大きさが変化するのに対して、金属放電時には金属先端で安定放電するために同図(b)に示すように波形に大きな変化は生じない状態となることから、この点からも放電異常の検出を行うことができる。
放電異常の判断は放電電流の電流値ではなく電圧値に基づいて行ってもよい。図14は昇圧を行う高圧電源4の一次側の電圧値を放電異常判断部C1に取り込み、その電圧値が所要の電圧V1であれば静電霧化のための放電が正常になされていると判断し、電圧V2(V2>V1)以上あるいは電圧V3(V3<V1)以下であれば放電異常が生じていると判断するのである。
図15以下に他の実施形態の一例を示す。この静電霧化装置は、放電電極2とこの放電電極2の一端に所要の距離をおいて対向するとともに内周縁が実質的な電極として機能する対向電極3、これら両電極2,3間に放電用の高電圧を印加する高圧電源部、上記放電電極2の他端が吸熱側に接続されて放電電極2を露点以下の温度に冷却する冷却手段としてのペルチェモジュール5(図20参照)、ペルチェモジュール用の電源部60を内蔵している電源6、そして制御回路Cで構成されたもので、上記対向電極3は接地されており、放電時には放電電極2側にたとえば負の高電圧(たとえば−4.6kV)が印加される。
上記高圧電源部は高圧発生回路40と放電電圧検出回路41と放電電流検出回路42を備えたもので、検出された放電電圧Vv及び放電電流Viは上記制御回路Cに入力され、制御回路Cは放電を行わせている間、放電電圧Vv及び放電電流Viを基にペルチェモジュール5の冷却度調整による結露水生成量の調整を行う。
すなわち、放電電極2を冷却することで空気中の水分を放電電極2上に結露させた状態で放電電圧を放電電極2と対向電極3との間に印加する時、放電電極2上の水は図16に示すように対向電極3側に引っ張られてテーラーコーンと称される形状のものとなるとともに、そのテーラーコーンの先端においてレイリー分裂が生じてナノメータサイズの帯電微粒子水が生成されることで霧化がなされる。
この時、放電電圧が一定であれば、放電電極2上の水量が少なくなって図16(a)に示すようにテーラーコーンが小さくなれば放電電流も少なくなり、放電電極2上の水量が多くなって図16(c)に示すようにテーラーコーンが大きくなれば放電電流が増大する。ちなみに、−4.4kVの放電電圧の印加時、図16(a)に示す状態では放電電流が3.0μA、図16(b)に示す状態では放電電流が6.0μA、図16(c)に示す状態では放電電流が9.0μAであった。
つまり、結露水の量にテーラーコーンの形状が関係しているとともにテーラーコーンの高さから放電電流も変化するわけであり、これ故に放電電流を測定することにより、テーラーコーンの高さ(結露水の量)を知ることができる。ここにおいて、放電電極2上の結露水の量が更に少なくなれば、放電電極2上の水と対向電極3間での放電ではなく、放電電極2と対向電極3との間で放電が生じてオゾンの発生などを招くことになる。逆に放電電極2上の水が更に多くなれば、対向電極3と水との距離が短くなり、短絡電流が流れて狙いの粒子径のミストが得られなくなる。
このためにここではある放電電圧の時の放電電流値から放電電極2上の水の量を推定し、この推定に基づき放電電極2を冷却する冷却手段であるペルチェモジュール5の冷却度調整による結露水生成量の調整を行うものとし、放電電流が少ない時はペルチェモジュール5の印加電圧を上昇させて放電電極2をさらに冷却して結露水を増加させ、放電電流が多い時は冷却度合を緩和させて結露水を減少させる方向へフィードバック制御することで、放電電極2上の結露水の量が常にナノサイズミストの発生に適した量となるようにしている。この結果、放電によるナノサイズミストを発生させる静電霧化が途切れたりすることなく連続的になされる。
ただし、放電電圧が変われば、適切な結露水量を表すことになる放電電流値も変化することから、表2に示すように放電電圧V(n)に応じた最適な放電電流i(n)の範囲を規定し、検出される放電電流i(n)値が上記範囲の中央値i(n)typ付近を維持するようにペルチェモジュール5の印加電圧のデューティ制御を制御回路Cが行うようにしている。
また、放電電極2が冷えていない運転開始初期には放電電極2上に結露水が生成されていないことから、上記制御は放電電極2上に結露水が確保されてからのものとし、それまでは前述のように放電電極2の温度と、環境温度及び湿度に応じた目標温度(上限温度T1,下限温度T2)に基づく温度フィードバック制御でペルチェモジュール5を制御する。
次に放電電流に基づくペルチェモジュール5のフィードバック制御の詳細について説明すると、放電電極2上に結露水が確保された時点から放電を開始するとともに、この放電開始から各回路が安定するまでの時間Δtが経過した時点taで制御回路Cは放電電圧検出回路41と放電電流検出回路42から放電電圧値及び放電電流値の取り込みを開始し、一定時間毎の平均値を演算して得られた放電電圧値によって上記表2に基づく放電電流制御の放電電流値上限i(n)max、目標値(中央値)i(n)typ、下限i(n)minを取得し、測定された放電電流i(n)値が目標値i(n)typとなるようにペルチェモジュール5に加える印加電圧をデューティ制御でフィードバック制御するのであるが、ここではオーバーシュートを避けるために、図17に示すように、時刻taにおいて取り込みを開始した放電電圧値及び放電電流値の平均値v(1),i(1)がΔt時間後の時刻tbにおいて定まり、更に時刻tbにおいて取り込みを開始した放電電圧値及び放電電流値の平均値v(2),i(2)がΔt時間後の時刻tcにおいて定まる時、時刻tb−tc間の上記Δt時間内の放電電流値の差Δi(2)=i(2)−i(1)を求めるとともに、時刻tbでの放電電圧v(1)と前記表2から求めた時刻tcでの目標放電電流中央値ityp(1)と、時刻tcでの放電電流値i(2)との差Δid(2)とを求め、時刻tb−tc間でのペルチェモジュール5の印加電圧のデューティをD(2)とする時、このデューティD(2)から増分ΔD(2)を
ΔD(2)=a×Δid(2)−b×Δi(2)
(a,bはパラメータ)
で求めて、D(3)=D(2)+ΔD(2)を次の時刻tc−td間でのペルチェモジュール5の印加電圧のデューティとするものであり、時間Δt毎に以降順次繰り返することで、つまりは
ΔD(n)=a×Δid(n)−b×Δi(n)
をΔt毎に求めて、それまでのデューティD(n-1)に加算して次のデューティD(n)を決定している。放電電流値i(n)と目標放電電流中央値ityp(n)との差分Δid(n)に加えて、放電電流値の差分Δi(n)を考慮することから、前者のみを考慮した場合に生じやすいオーバーシュートを避けることができる。なお、ここで言うデューティ値D(n)及び増分ΔD(n)は、デューティ0〜100%を256分割して割りふったD0〜D255に対応させている。
また、デューティの増加分ΔD(n)を求めるにあたり、それまでのデューティD(n-1)の値に応じた補正関数F{D(1)}を乗算するように、つまり
ΔD(n)=(a×Δid(n)−b×Δi(n))×F{D(n-1)}
とするようにしてもよい。この補正関数F{D(1)}は、それまでのデューティD(n-1)が低い時には小さい値を、デューティD(n-1)が高い時には大きい値を持つことで、デューティ全体の重み付けを行っているものであり、デューティが低い時には印加電圧も低くて電極冷却温度ΔTも低い領域で水もできやすく、これ故にデューティの大幅な変化は結露水の余剰を生じやすくなるために、補正関数F{D(1)}はたとえば0.5として変化率を少なくし、逆にデューティが高い時は放電冷却温度ΔTも高くて結露水ができにくい状態にあることから、補正関数F{D(1)}をたとえば2として変化率を大きくするのである。
以上の制御は、検出した放電電圧V(n)及び放電電流i(n)が前記表2に示した範囲内にある場合で、次のような場合は制御回路C中の放電異常判断部が異常有りと判断して異常処理を行うようにしてある。
まず検出される放電電圧V(n)が表2に示した範囲外である時、つまりは−4.1kV未満である時には、印加電圧が不足して正常な放電が維持できず、また−5.2kVを超えている場合は、電界の集中が発生して正常な放電ができなくなることから、制御回路Cは放電異常と判断し、この旨をランプ等の報知手段を用いて使用者に知らせるとともに放電を停止する。
また、検出された放電電圧V(n)に対応する放電電流値上限i(n)maxを超える電流値i(n)が検出された場合、及び放電電流値下限i(n)min未満の電流値i(n)が検出された場合、制御回路Cは次の処理を行う。
図18は放電電流値下限i(n)min未満の電流値i(n)が検出された場合のフローを示しており、この場合、放電電極2の温度(電極サーミスタ温度)Thが0℃を超えているか0℃以下であるかによって処理を振り分けて、前者であればデューティが最大でなければ元の制御フローに戻すものの、デューティが最大であれば放電電極2に水が生じていないと判断するとともに、現在の環境で結露水を生成するのはペルチェモジュール5が能力不足していると判断して、環境が変化して電極目標温度が現状値よりも所定値Kだけ高くなるまで待機し、所定値K(図中のA℃)だけ高くなった時点で元の制御フローに戻す。
後者(Th≦0℃)である時には、デューティを低下させて一定時間後に検出した放電電流値i(n)が放電電流値下限i(n)min以上になっておれば元の制御フローに戻し、放電電流値下限i(n)minを下回っている状態が続いているならば、環境が変化して電極目標温度が現状値よりも所定値K(図中のA℃)だけ高くなるまで待機し、所定値Kだけ高くなった時点で元の制御フローに戻す。ちなみに前者は放電電極2に水が結露していない状態が考えられ、後者は結露した水が放電電極2上で氷結している状態が考えられる。
次に放電電流値上限i(n)maxを超える電流値i(n)が検出された場合であるが、これは放電電極2上に結露水が過剰に存在する場合が考えられるとともに、この状態では正常な静電霧化を持続することができないことから、この時にはペルチェモジュール5をオフとして、結露水の生成を停止する。図19は具体例を示しており、次回の検出電流値i(n+1)が放電電流値上限i(n+1)maxよりも大きく且つ予め設定してある上限値iMaxよりも大きい時には放電をただちに停止し、環境が変わって電極冷却目標温度が高くなった時点で通常の制御フローに戻る。これは放電電極2に水が結露していない状態でコロナ放電が生じている場合が想定されるからである。
また、次回の検出電流値i(n+1)が放電電流値上限i(n+1)maxよりも大きく且つ上限値iMax以下である準危険領域である場合には、放電電極2の結露水が過多である場合が考えられるので、いったん放電を停止するとともにペルチェモジュール5のデューティを低下させ、次いで一定時間後に再度高圧を放電極2と対向電極3間に印加して放電を行わせてその時の放電電圧値と電流値を読み込み、この時の電流値が放電電流値上限i(n)maxより低ければ、通常の制御フローに戻し、放電電流値上限i(n)maxよりも大きく且つ上限値iMax以下である場合には、放電停止とデューティの低下とを再度行い、上限値iMaxを超える場合には放電を停止させ、環境が変わって電極冷却目標温度が高くなった時点で通常の制御フローに戻る。
また、放電電流に基づくペルチェモジュール5の印加電圧のフィードバック制御に際して、前述のようにデューティの増分ΔD(n)を(a×Δid(n)−b×Δi(n))×F{D(n-1)}で求めている時、放電電流の時間Δt間の変化量Δi(n)が予め定めた一定値を越える時も、制御回路Cが異常が生じていると判断するようにしてある。放電電極2上に水がある状態で放電がなされている時には、放電電流が急激に大きく変化することはないことから、異常が生じていると判断するものであり、この場合も放電を停止(高圧電源部4をオフ)して環境が変わるまで待機状態とする。
このほか、前述のようにペルチェモジュール5の印加電圧を変化させて結露水量を変化させているにもかかわらず、検出される放電電流値が変化しなかったり通常とは逆の方向に増減する場合も異常が生じていると制御回路Cが判断できるようにしている。この場合、デューティ値の変化分ΔD(n)の積算値をΣΔD(ΔDの符号が変化した時点で積算リセット)、放電電流変化分Δi(n)の積算値をΣΔi、Xを定数とする時、放電電流iが1μA異常流れている状態において、i≧1μA且つΣΔD≧X且つ−1<ΣΔi<1の時(ペルチェ入力電圧を上げているのにもかかわらず放電電流が変化しない時)は金属放電異常状態にあると判断し、i≧1μA且つΣΔD≧X且つΣΔi≦−1の時(ペルチェ入力電圧を上げているのにもかかわらず放電電流が減少する時)は、水の放電電極2への付き方が悪い状態であると判断し、i≧1μA且つΣΔD≦−X且つ−1<ΣΔi<1の時(ペルチェ入力電圧を下げているのにもかかわらず放電電流が変化しない時)並びにi≧1μA且つΣΔD≦−X且つΣΔi≧1の時(ペルチェ入力電圧を下げているのにもかかわらず放電電流が増加する時)は、金属放電異常状態と判断し、いずれの場合も一定時間運転を停止して所要の待機状態を経た後、再度運転を開始するようにしている。
図20に別の実施形態の一例を示す。これは上述のものに比して、放電電極2の温度測定用の温度センサーS3と環境湿度の測定用の湿度センサーS2を用いることなく、適切な制御、殊に運転初期の放電電極2に結露水が生成されるまでの制御を行うことができるようにしたもので、放電電極2上に結露水が確保されてからは上述のものと同じ制御を行うが、それまでは次のような制御を行っている。
すなわち、制御回路Cは運転開始に伴い、図22に示すように温度センサーS1で測定される環境温度を取り込んでこの環境温度に応じた電極冷却温度Tcを設定する。つまり環境温度(室温)が18℃であれば水が氷結する温度−1℃を勘案して温度を19℃下げることとし、この電極冷却温度Tcに応じたペルチェ印加電圧を設定する。なお、ペルチェモジュール5は電極冷却温度Tcと印加電圧とは図21に示す特性を有することから、電極冷却温度Tcが大となるほど、印加電圧を高くすることになる。この時、ここでは印加電圧をPWM制御で行っているために、制御回路Cは上記印加電圧を得ることができるデューティ(Duty)値を電源6に対して出力してペルチェモジュール5の冷却を開始させる。この時、制御回路Cは高圧電源部4も同時に作動させて放電を開始するとともに放電電流検出回路42による放電電流の検出を行う。
放電電極2上に水があれば放電電流が流れることになるが、結露水が生成されるに至っていない時点では正常であれば放電電流は殆ど流れないことになる。このために、ゼロに近い定数Iini(μA)を設定して、制御回路Cは検出された電流値Iが定数Iini未満であれば、図22の右側のフローに示すように、正常時の動作として放電電圧の印加状態を保ったまま、電流値Iの監視を定期的に続け、電流値Iが定数Iini(μA)以上となった時点で前述の放電電流制御の状態に移行する。つまり、放電電極2が冷却されて結露水が付着すれば、放電電極2には高圧が印加されている状態であるために電界の力によって結露水は放電電極2の先端に集まりはじめ、結露水がある程度結集すると放電による静電霧化が開始されるとともに、この時点で通常の放電電流に基づくフィードバック制御に移行するのである。
上記フィードバック制御に移行する条件となる電流値Iが定数Iini(μA)以上となるまでの間、制御回路Cは定期的にデューティ値を小刻みに高くしてペルチェモジュール5に印加する電圧を漸次高くしていくことで、結露水の生成を早める処理も行っており、湿度が低い場合に結露水の確保が遅くなってしまうということがない。なお、ここではデューティ値D(n)が100%デューティとなるD256となった時点でもフィードバック制御の状態に移行するようにしてある。
一方、運転開始初期に測定した電流値IがIini(μA)以上であれば、放電電極2の先端にゴミが付着していてこのゴミのために金属放電が生じている、あるいは環境の湿度が異常に高い、あるいは前回の運転時の結露水が放電電極2に残っているといったことが考えられることから、この時は次のような処理を行う。
すなわち、図22の左側のフローに示すように、高圧電源部4を停止させるとともにペルチェモジュール5への電圧印加も停止させた状態を一定時間だけ保ち、その後、再度高圧電源部4及びペルチェモジュール5を作動させ、この状態で放電電流値Iを計測する。ペルチェモジュール5を一定時間停止させるのは、環境の湿度が異常に高い場合の可能性を無くすためであり、また、前回の運転時の結露水がなくなるのを待つためである。
そして放電及び冷却を再開した時点での放電電流値Iが所定値Ip(Ipの値は上記Iiniと同じもしくは少し大)より低ければ、放電電極2に水ができて金属放電から水での放電状態に移行したと判断して、前述のフィードバック制御に移行する。放電電流値Iが上記所定値Ipより高ければ、高圧電源部4を停止させて、この状態でデューティ値を一段もしくは複数段高めた状態で放電電極2の冷却を行い、所定時間が経過すれば高圧電源4を作動させて放電電流値Iを測定し、再度所定値Ipと比較するということを、デューティ値が100%(D256)となるまで繰り返す。
放電電極2に水がついていないにもかかわらず放電電流が大の時は、上述のように金属放電を起こしていると考えられるとともに、この状態での放電継続は放電電極2の劣化やオゾンの発生につながるために、高圧放電は定期的に繰り返されることになる電流値Iの測定の際にだけなされるようにしているものである。なお、ペルチェモジュール5のデューティ値は上述のように漸増させていくのであるが、最大になってしまった場合は、環境が低温低湿といった結露水の生成に厳しい環境であって、現状のペルチェモジュール5の冷却能力では結露水を確保することができないとの判断で高圧電源4のオフに加えてペルチェモジュール5もオフとする。
図23は放電電極2が冷えていない運転開始初期の制御フローの更に他例を示しており、制御回路Cは運転開始に伴い、温度センサーS1で測定される環境温度を取り込んでこの環境温度に応じた電極冷却温度Tcに対応するデューティ値を設定して、ペルチェモジュール5の冷却を開始させ、高圧電源部4を作動させずにペルチェモジュール5による放電電極2の冷却のみを行う状態をしばし継続した後、高圧電源部4を作動させて放電を開始させる。結露水が生成されるであろう時間だけ待って放電を始めるわけであり、この時間は1分以上であることが望ましい。そして、初期の数分間で生成される結露水の量で放電を始めた時の放電電流の上限値として定めたImaxの値よりも、放電開始時の放電電流値Iが小さければ、放電電極2に正常に水が付いたと判断して放電電流値に基づく冷却制御のフィードバック制御に移行する。水が生じていると推察される時期に放電を開始するために、放電電極2の劣化や摩耗が生じにくくなっているものである。なお、水ができていない場合にもI<Imaxとなってフィードバック制御に移行してしまうが、この状態では放電電流Iが殆ど流れていないことから、放電電極2の劣化や摩耗は少ない上に、水ができてしまえば本来の放電電流値での放電状態となるために問題となるほどのことはない。
一方、放電開始時の放電電流値Iが上記上限値Imax以上であるならば異常があると判断して、図23において左側のフローに示すように、高圧電源部4を停止させるとともにペルチェモジュール5への電圧印加も停止させた状態を一定時間だけ保ち、その後、再度高圧電源部4の動作による放電のみを再開させて、この状態で放電電流値Iを計測する。ペルチェモジュール5を一定時間停止させるのは、環境の湿度が異常に高い場合の可能性を無くすためであり、また、前回の運転時の結露水がなくなるのを待つためである。
そして放電を再開した時点での放電電流値Iが所定値Ip(Ipの値は前記Iiniと同じもしくは少し大)より低ければ、放電電極2に付着していた水が殆どなくなったために放電電流が減少したとの判断により、通常のフィードバック制御に移行する。
この時点でも放電電流値Iが所定値Ip以上であれば、異常は水の量が多かったためではなく、逆に水がない状態で金属放電が生じていたからとの判断で、放電を停止させるとともにペルチェモジュール5のみを最大デューティで動作する状態を一定時間保って、放電電極2に水が短時間で生成されるようにした後、放電を開始させて再度放電電流値Iを計測し、この電流値Iが前記上限値Imaxより小さければ、前述の場合と同様の判断で通常のフィードバック制御に移行し、前記上限値Imax以上であれば、環境が低温低湿といった結露水の生成に厳しい環境であって、現状のペルチェモジュール5の冷却能力では結露水を確保することができないとの判断で高圧電源4のオフに加えてペルチェモジュール5もオフとする。この時、一定時間後に運転を最初から開始させるモードを設けておけば、連続運転中でも回りの環境が代わって結露水を確保できる環境になった時点で正常運転に至るものとなる。
運転開始初期の制御を図22に示したものと図23に示したものとのいずれで行うにせよ、放電電流値に基づいて結露水が生成されたかどうかを判断するものであり、放電電極温度や湿度を測定しなくても運転開始初期を含めて結露水を適切に確保して霧化させることができる。特に精度をあまり期待することができない湿度センサーを用いなくてもすむことや、高圧が印加される放電電極そのものの温度を測定することが困難で放電電極近傍の温度を測定しなくてはならないが故に、放電電極温度も正確に検出することが難しいことなどを考慮すれば、これらの検出部材が不要であるにもかかわらず、適切な制御を行うことができる点で利点を有している。
ところで、放電電極2の温度測定用の温度センサーS3と環境湿度の測定用の湿度センサーS2が無いということは、放電電極2上の結露水の氷結をこれらに基づいて判断することはできないということであるが、ペルチェモジュール5への印加電圧値とその印加時間及び放電電流値によって氷結しているかどうかの判断を行うことができる。
すなわち、放電電極2上の結露水が凍りかけている場合や完全に凍った場合、殆ど霧化できないために放電電流値はほぼ0(μA)となる。従って放電電流制御中において、放電電流値Iが例えば0.5μAより小さく且つペルチェモジュール5のデューティ値が最大値を30秒ほど維持していたならば、氷結していると判断しても間違いはない。
放電電流制御中において電流値が上昇せずに目標値と差が生じている場合、電流値の測定毎にデューティ値を上げる処理を行うことから、氷結時には常にデューティ値が最大値となっているからである。なお、一例として30秒で示した時間を待って判断をするのは、氷結していなくてもデューティ値が一瞬だけ最大値をとるとともにその時の放電電流値が0.5μA未満である場合が存在するからである。
このほか、氷点付近で冷却制御している場合など、いままで水の状態で霧化できていたものが、放電電極2のわずかな温度低下で氷点領域に突入してしまうと、瞬時に凍ってしまう。この時の変化を捉えることで氷結の判断を行うようにしてもよい。例えば、図24に示すように、放電電流値の3μA以上の低下が放電電流値の計測間隔であるΔt内に生じるとともに、この急激な低下後の放電電流値が0.5μA未満であれば、氷結したと判断するのである。上記低下は2Δt時間内で捉えるようにすれば、徐々に凍っていく場合などにも対応することができる。
このほか、冷却手段の印加電圧値と冷却手段の電流もしくは電圧対冷却温度特性から氷結の判断を行うようにしてもよい。前述のように冷却手段(ペルチェモジュール5)の印加電圧と電極冷却温度とは図21に示した特性を示すことから、放電電極2に付着した水が氷結する温度を−1℃とすると、電極冷却温度Tcが温度センサーS1から得られる環境温度+1℃に相当する印加電圧以上の電圧が冷却手段に印加されている状態は、氷結が生じることになるからであり、従って、上記印加電圧に相当するデューティ値が放電電流値に基づくフィードバック制御中に出力されていれば氷結状態と判断することができる。
そして上記のように氷結状態にあると判断した時、制御回路Cは図25に示す動作を実行するようにしておくのが好ましい。つまり、いったん高圧電源部4及びペルチェモジュール5をオフとし、この状態を一定時間保持する。その後、高電圧を印加するとともにペルチェモジュール5を低めのデューティで駆動し、放電電流値Iの計測を行う。上記のオフ期間内に氷結していた水が溶け出しておれば、放電電流が流れることから、放電電流値Iが微小電流(たとえば1μA)Iaを越えておれば、通常の放電電流値に基づくフィードバック制御に戻り、放電電流値Iが微小電流値Ia以下であれば、放電電流が流れていなかったのは氷結ではなく、冷却手段の能力不足のために結露水が放電電極2上にできていないとの判断により、高圧電源部4及びペルチェモジュール5をオフとするのである。
また、放電電極2の温度測定用の温度センサーS3と環境湿度の測定用の湿度センサーS2を備えていないということは、放電電極2が十分冷えていないために結露水ができない状態にあるということも不明なわけであり、このために本来ならば放電電極2上に水が無いために放電電流が流れないはずであるにもかかわらず、放電電流が流れている異常状態は、次のようにして検出を行うことが行うことが好ましい。
すなわち、放電電極2上に水が無いにもかかわらず放電電流が流れるのは、何らかの原因で金属放電が生じているためと考えられ、この場合はその放電電流が大(たとえば5μA以上)である上に、放電電流が小さくなるようにペルチェ印加電圧を下げても放電電流値が減少しない。このために、ペルチェモジュール5の駆動デューティを変化させているにもかかわらず検出される放電電流値が一定であったり高い値を維持し続けるならば、電極2上に水が無い状態で異常放電がなされていると制御回路Cが判別して、ペルチェモジュール5及び高圧電源部4をオフとするようにしておくのである。たとえば、ペルチェモジュール5への印加電圧がゼロに近い電圧(たとえば0.3V以下)であり且つ放電電流値がたとえば3μA以上の値である状態が所要時間(たとえば30秒間)継続する時は、異常放電が生じていると判断する。なお、ペルチェモジュール5及び高圧電源部4をオフとした後、一定時間が経過したり、環境温度が上昇すれば、運転を再開するようにしておくと、正常状態への復帰を期待することができる。
このほか、長時間運転を続けていると、放電電極2を絶縁板を介してペルチェモジュール5で冷却している関係で周辺温度も低下して、結露水が放電電極2上にだけでなく、放電電極2の周辺にも付着してくる場合があり、結露水が過剰となっているこのような状態では放電電極2先端の結露水への放電集中が妨げられることになって、正常な静電霧化ができなくなる虞がある。このために連続運転動作が所要時間(たとえば2時間)に達すれば、その時点でいったんペルチェモジュール5及び高圧電源部4をたとえば5分間ほどオフとした後、運転を再開するようにしておくとよい。
本発明の実施の形態の一例の動作の一例を示すフローチャートである。 同上のブロック回路図である。 同上の斜視図である。 同上の静電霧化ユニットの概略断面図である。 結露領域と氷結領域についての説明図である。 同上の動作の他例のフローチャートである。 同上の動作の更に他例のフローチャートである。 同上のペルチェモジュールの温度制御に関するフローチャートである。 同上の動作説明図である。 同上の他例の動作説明図である。 冷却温度と吸熱量との説明図である。 放電電流検出部の一例の回路図である。 (a)(b)は夫々正常時と異常時の波形のタイムチャートである。 (a)は放電電圧検出部の一例の回路図、(b)は正常時の電圧波形図、(c)(d)は異常時の電圧波形図である。 他の実施の形態の一例のブロック回路図である。 (a)(b)(c)は放電時に放電電極上の結露水で形成されるテーラーコーンの状態を示す説明図である。 同上の放電電流フィードバックに関する説明図である。 同上の異常検出時のフローチャートである。 同上の異常検出時の他のフローチャートである。 他の実施形態の一例のブロック図である。 電極冷却温度とペルチェ印加電圧との特性図である。 同上の制御の一例のフローチャートである。 同上の制御の他例のフローチャートである。 他例の動作状態の一例のタイムチャートである。 氷結からの復帰時の動作の一例のフローチャートである。
符号の説明
1 静電霧化ユニット
2 放電電極
3 対向電極
5 ペルチェモジュール
C 制御回路

Claims (24)

  1. 放電電極とこれに対向する対向電極を備えるとともに、上記放電電極を冷却して放電電極部分に空気中の水分を基に水を生成させる冷却手段と、上記両電極間に高電圧を印加して両電極間に放電を生じさせて上記水を霧化する高圧電源と、放電状態を監視して放電異常を検出する放電異常検出手段の出力に応じて上記高圧電源を制御する制御手段とを備えていることを特徴とする静電霧化装置。
  2. 放電異常検出手段は放電電流を検出するものであるとともに検出した放電電流値によって複数種の放電異常を判別検出するものであることを特徴とする請求項1記載の静電霧化装置。
  3. 放電異常検出手段は放電電流を検出するものであるとともに検出した放電電流値によって放電電極部分の水の氷結に起因する放電異常を判別検出するものであることを特徴とする請求項2記載の静電霧化装置。
  4. 放電異常検出手段は放電電流を検出するものであるとともに検出した放電電流値と冷却手段の駆動出力値とから放電異常を判別検出するものであることを特徴とする請求項2または3記載の静電霧化装置。
  5. 放電異常検出手段は放電電圧を検出するものであるとともに検出した放電電圧値によって複数種の放電異常を判別検出するものであることを特徴とする請求項1記載の静電霧化装置。
  6. 放電異常検出手段は昇圧を行う高圧電源の一次側の電圧値を監視するものであることを特徴とする請求項5記載の静電霧化装置。
  7. 制御手段は放電異常検出手段による放電異常出力を受けて放電を停止させるものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の静電霧化装置。
  8. 制御手段は放電異常検出手段による放電異常出力を受けて冷却手段の動作も制御するものであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の静電霧化装置。
  9. 放電異常検出手段は放電電流を検出するものであり、制御手段は検出された放電電流値の変化と制御対象である冷却手段の冷却能力の制御方向との関係に基づいて冷却手段の電源をオフとするものであることを特徴とする請求項8記載の静電霧化装置。
  10. 制御手段は連続運転中に冷却手段及び高圧電源を所定時間だけ休止させるものであることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の静電霧化装置。
  11. 放電異常検出手段は、一定値以上の放電電流値が所定時間以上続くとき、金属放電が生じていると判断するものであることを特徴とする請求項2記載の静電霧化装置。
  12. 放電異常検出手段は、検出される放電電流値が最適範囲の上限を越えると、放電電極上の水が過剰と判断するものであることを特徴とする請求項2記載の静電霧化装置。
  13. 放電異常検出手段は、検出される放電電流値が最適範囲の上限を越えるとともに設定された上限値以下であると、制御手段を介して放電をいったん停止させるものであることを特徴とする請求項12記載の静電霧化装置。
  14. 放電異常検出手段は、検出される放電電流値が設定された上限値よりも大きいとき、金属放電が生じていると判断するものであることを特徴とする請求項12記載の静電霧化装置。
  15. 放電異常検出手段は、一定値以下の放電電流値が所定時間以上続くとき、放電電極上の水に氷結が生じていると判断するものであることを特徴とする請求項3記載の静電霧化装置。
  16. 制御手段は冷却手段の動作も制御するものであるとともに、放電異常検出手段による氷結の判断出力を受けて氷結を溶解させる制御を冷却手段に対して行うものであることを特徴とする請求項15記載の静電霧化装置。
  17. 放電異常検出手段は、放電電流の安定から金属放電が生じていると判断するものであることを特徴とする請求項2記載の静電霧化装置。
  18. 制御手段は冷却手段の動作も制御するものであるとともに、放電異常検出手段において検出される放電電流の値に応じて冷却手段をデューティ制御するものであり、検出される放電電流値が設定された下限値以下であって放電電極の温度が0℃を超えており且つ冷却手段のデューティが最大であれば、放電異常検出手段は放電電極に水が生成されていないと判断するものであることを特徴とする請求項2記載の静電霧化装置。
  19. 制御手段は冷却手段の動作も制御するものであるとともに、放電異常検出手段において検出される放電電流の値に応じて冷却手段をデューティ制御するものであり、検出される放電電流値が設定された下限値以下であって放電電極の温度が0℃以下であれば、放電異常検出手段は制御手段を介して冷却手段のデューティを低下させ、その後、一定時間後に放電電流値を再度検出して放電電流値が依然として上記下限値以下であると、放電電極の水が氷結していると判断するものであることを特徴とする請求項2記載の静電霧化装置。
  20. 放電異常検出手段は、検出される放電電流の所定時間内の変化量が予め定めた一定値を越えるとき、異常と判断するものであることを特徴とする請求項2記載の静電霧化装置。
  21. 制御手段は冷却手段の動作も制御するものであるとともに、放電異常検出手段において検出される放電電流の値に応じて冷却手段を制御するものであり、放電異常検出手段は、冷却手段であるペルチェの入力電圧を変化させているにもかかわらず放電電流が変化しないとき、またはペルチェ入力電圧を下げているにもかかわらず放電電流が増加するとき、金属放電異常と判断するものであることを特徴とする請求項2記載の静電霧化装置。
  22. 制御手段は冷却手段の動作も制御するものであるとともに、放電異常検出手段において検出される放電電流の値に応じて冷却手段を制御するものであり、放電異常検出手段は、冷却手段であるペルチェの入力電圧を上げているにもかかわらず放電電流が減少するとき、放電電極への水のつき方が悪いと判断するものであることを特徴とする請求項2記載の静電霧化装置。
  23. 制御手段は冷却手段の動作も制御するものであるとともに、放電異常検出手段において検出される放電電流の値に応じて冷却手段を制御するものであり、放電異常検出手段は、冷却手段であるペルチェの入力電圧がゼロに近い状態で放電電流が一定値以上の状態が所要時間継続するとき、異常放電が生じていると判断するものであることを特徴とする請求項2記載の静電霧化装置。
  24. 放電異常検出手段は、放電電圧値が第1の所定電圧以上であるとき、または第1の所定電圧よりも低い第2の所定電圧以下であるとき、放電異常と判断するものであることを特徴とする請求項5または6記載の静電霧化装置。
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