JP5654822B2 - 静電霧化装置 - Google Patents
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Description
本発明の目的は放電電極に付着する液体量が変化しても放電を安定させることができる静電霧化装置を提供することである。
〔2〕前記静電霧化装置の一例によれば、前記放電電流検出手段は、前記高電圧発生手段と前記第1抵抗との間に第3抵抗を介して接続され、前記高電圧発生手段と前記第1抵抗との間の電圧を検出する第1オペアンプと、前記第1抵抗と前記被放電電極との間に前記第2抵抗を介して接続され、前記第1抵抗と前記被放電電極との間の電圧を検出する第2オペアンプとを備えて構成された。
〔3〕前記静電霧化装置の一例によれば、 前記放電電流検出手段は、前記高電圧発生手段であるトランスの2次側巻線途中の所定巻数位置と接続され、その所定巻数位置の電圧を前記第1抵抗の一端の電圧として検出する第1オペアンプと、前記第1抵抗と前記被放電電極との間に前記第2抵抗を介して接続され、前記第1抵抗と前記被放電電極との間の電圧を検出する第2オペアンプとを備えて構成された。
〔4〕前記静電霧化装置の一例によれば、前記液体供給手段は、前記放電電極を冷却しその周囲の空気中の水分を結露させて前記放電電極に液体を供給するように熱電素子を用いて構成された。
〔5〕前記静電霧化装置の一例によれば、前記液体供給手段は、前記放電電極に液体を供給するための水溜め部を有して構成された。
図1に示すように、静電霧化装置1は、放電電極2と、対向電極3と、高電圧発生回路4と、熱電素子駆動回路5と、制御回路(マイコン)6とを含む。放電電極2は、導電性を有する金属部材からなり、対向して配置された対向電極3に突出した略円柱状をなす。対向電極3の中央部は、放電電極2の上面を覆うドーム状に形成され、その中央部の開口がミスト吐出口3aとなっている。また、対向電極3のドーム状に形成された周辺は、放電電極2に対して平面状をなしている。対向電極3は、高電圧発生回路4に接続されている。放電電極2の先端部は、対向電極3のミスト吐出口3aに向けて設置され、その基端部には熱電素子7が当接配置されている。
熱電素子7は、例えばBiTe系の熱電材料からなり、複数のN型とP型の熱電素子を、放電電極2と対向して配置された放熱電極8にそれぞれ電気的に接続されている。放熱電極8は、熱電素子7の冷却作用による発熱を放出するために平板状をなす。また、放熱電極8は、熱電素子7を駆動するための電圧を供給する熱電素子駆動回路5に接続されている。この場合、放電電極2は、熱電素子7を含む電気回路の一部を構成している。従って、熱電素子駆動回路5は、放熱電極8を介して熱電素子7に電源(数ボルト)を供給し、冷却作用を生じさせる。そして、熱電素子7は、放熱電極8を介して放熱動作を行いながら放電電極2を冷却することによって、空気中の水分から放電電極2に結露水を生じさせる。
(1)放電電極2と対向する対向電極3には、トランス11の2次側巻線11bで生じる高電圧がダイオードD1、抵抗R1を介して印加される。抵抗R1とダイオードD1との間のノードN1の電圧V1は抵抗R2を介してオペアンプ21に入力される。抵抗R1と対向電極3との間のノードN2の電圧V2は抵抗R3を介してオペアンプ22に入力される。そして、制御回路6は、オペアンプ21,22から出力された出力電圧Vs1,Vs2に基づいてノードN1,N2の電圧V1,V2を認識し、抵抗R1,R3の抵抗値から自身に流れる電流I1,I3を求め、放電電流I2を算出している。このように対向電極3にプラスの高電圧を印加する構成を採用した本実施形態の静電霧化装置1においても放電電流I2を高精度に検出でき、検出した放電電流I2に基づいて適切な制御を実施できる。そのため、空気放電やオゾンの大量発生を未然に防止しながら、好適量の帯電微粒子水を生成することができる。
以下、本発明を具体化した第2実施形態を図面に従って説明する。尚、本実施形態において、前記第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
(1)前記第1実施形態の作用効果(1)と同様に、対向電極3に高電圧を印加する構成を採用しても、放電電流I2を高精度に検出でき、適切な制御を実施できる。
・上記各実施形態では、放電電極2に液体を供給する手段として熱電素子7を用いて構成したが、例えば図3に示す静電霧化装置40のように、水溜め部41を設けるとともに、水溜め部41内の液体を毛細管現象等を利用して放電電極42に供給し、放電電極42と対向電極43との間で放電させる構成としてもよい。この場合、放電電極42に例えば水溜め部41内の基端部から先端部に向けて細い孔等を設け、毛細管現象が生じるようにする。尚、図3では、第1実施形態の高電圧発生回路4を備えているが、図2に示す第2実施形態の高電圧発生回路31に替えてもよい。
・上記各実施形態における回路構成は一例であるため、例えば高電圧発生回路4,31の回路構成を適宜変更してもよい。
・上記各実施形態では、放電電極2を熱電素子7を含む電気回路の一部として構成したが、放電電極2側の電気回路と熱電素子7側の電気回路とを独立して構成してもよい。
放電電極との間に放電を発生させる被放電電極に高電圧を供給する高電圧発生手段から前記被放電電極に流れる電流である放電電流を検出する放電電流検出手段を備え、
前記放電電流検出手段は前記高電圧発生手段と前記被放電電極とを電気的に接続する経路に配置される第1抵抗と、前記第1抵抗を通過して前記被放電電極に向けて流れる電流を分流する経路に配置される第2抵抗とを備え、前記第1抵抗を流れる電流および前記第2抵抗を流れる電流を用いて前記放電電流を検出する
静電霧化装置。
〔付記B〕
前記放電電流検出手段は前記第1抵抗よりも前記高電圧発生手段側の部分の電圧を検出し、その電圧を用いて前記第1抵抗を流れる電流を検出し、前記第1抵抗と前記第2抵抗との間の部分の電圧を検出し、その電圧を用いて前記第2抵抗を流れる電流を検出する
付記Aに記載の静電霧化装置。
〔付記C〕
前記放電電流検出手段は前記高電圧発生手段を構成する2次側巻線の電圧を検出し、その電圧を用いて前記第1抵抗を流れる電流を検出し、前記第1抵抗と前記第2抵抗との間の部分の電圧を検出し、その電圧を用いて前記第2抵抗を流れる電流を検出する
付記Aに記載の静電霧化装置。
〔付記D〕
前記放電電流に基づいて前記高電圧を制御する制御手段をさらに備える
付記A〜Cのいずれか一項に記載の静電霧化装置。
〔付記E〕
前記制御手段は空気放電が発生しにくくなるように前記放電電流に基づいて前記高電圧を制御する
付記Dに記載の静電霧化装置。
〔付記F〕
前記制御手段はオゾンが発生しにくくなるように前記放電電流に基づいて前記高電圧を制御する
付記DまたはEに記載の静電霧化装置。
〔付記G〕
前記制御手段は前記放電電極と前記被放電電極との間に短絡電流が流れにくくなるように前記放電電流に基づいて前記高電圧を制御する
付記DまたはEに記載の静電霧化装置。
2 :放電電極
3 :対向電極(被放電電極)
3a :ミスト吐出口
4 :高電圧発生回路
5 :熱電素子駆動回路
6 :制御回路(制御手段)
7 :熱電素子(液体供給手段)
8 :放熱電極
9 :電源回路
10 :高圧トランス部
11 :トランス(高電圧発生手段)
11a:1次側巻線
11b:2次側巻線
21 :オペアンプ(第1オペアンプ、放電電流検出手段)
22 :オペアンプ(第2オペアンプ、放電電流検出手段)
30 :静電霧化装置
31 :高電圧発生回路
32 :高圧トランス部
40 :静電霧化装置
41 :水溜め部(液体供給手段)
42 :放電電極
43 :対向電極
D1 :ダイオード
D2 :ダイオード
N1 :ノード
N2 :ノード
N3 :ノード
R1 :抵抗(第1抵抗、放電電流検出手段)
R2 :抵抗(第3抵抗、放電電流検出手段)
R3 :抵抗(第2抵抗、放電電流検出手段)
R4 :抵抗
R5 :抵抗
R6 :抵抗
I1 :電流
I2 :放電電流
I3 :電流
V1 :電圧
V2 :電圧
V3 :電圧
VD :電圧
Vin:電源電圧
Vs1:出力電圧
Vs2:出力電圧
Vth:基準電圧
Claims (5)
- 放電電極と、該放電電極との間で放電させるための被放電電極と、前記放電電極に霧化のための液体を供給する液体供給手段と、前記被放電電極に高電圧を印加する高電圧発生手段と、を備えた静電霧化装置であって、
前記高電圧発生手段と前記被放電電極との間に介在し、両者間に流れる電流を検出する放電電流検出手段と、
前記放電電流検出手段によって検出された放電電流に基づいて、所定の放電電流となるよう前記高電圧発生手段の高電圧の印加を制御する制御手段と
を備え、
前記放電電流検出手段は、
前記高電圧発生手段と前記被放電電極との間に第1抵抗を設けるとともに、該第1抵抗と前記被放電電極との間に第2抵抗の一端を接続して前記第1抵抗に流れる電流をその第2抵抗側に流れるように構成し、前記第1抵抗にかかる電圧とその抵抗値とから前記第1抵抗に流れる電流を求めるとともに、前記第2抵抗の一端の電圧とその抵抗値とから前記第2抵抗に流れる電流を求め、求めた各電流から前記被放電電極側に流れる電流を前記放電電流として求めることを特徴とする静電霧化装置。 - 請求項1に記載の静電霧化装置において、
前記放電電流検出手段は、
前記高電圧発生手段と前記第1抵抗との間に第3抵抗を介して接続され、前記高電圧発生手段と前記第1抵抗との間の電圧を検出する第1オペアンプと、
前記第1抵抗と前記被放電電極との間に前記第2抵抗を介して接続され、前記第1抵抗と前記被放電電極との間の電圧を検出する第2オペアンプと
を備えて構成されたことを特徴とする静電霧化装置。 - 請求項1に記載の静電霧化装置において、
前記放電電流検出手段は、
前記高電圧発生手段であるトランスの2次側巻線途中の所定巻数位置と接続され、その所定巻数位置の電圧を前記第1抵抗の一端の電圧として検出する第1オペアンプと、
前記第1抵抗と前記被放電電極との間に前記第2抵抗を介して接続され、前記第1抵抗と前記被放電電極との間の電圧を検出する第2オペアンプと
を備えて構成されたことを特徴とする静電霧化装置。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の静電霧化装置において、
前記液体供給手段は、前記放電電極を冷却しその周囲の空気中の水分を結露させて前記放電電極に液体を供給するように熱電素子を用いて構成されたことを特徴とする静電霧化装置。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の静電霧化装置において、
前記液体供給手段は、前記放電電極に液体を供給するための水溜め部を有して構成されたことを特徴とする静電霧化装置。
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