JPH0832181B2 - 電源回路 - Google Patents

電源回路

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JPH0832181B2
JPH0832181B2 JP6933291A JP6933291A JPH0832181B2 JP H0832181 B2 JPH0832181 B2 JP H0832181B2 JP 6933291 A JP6933291 A JP 6933291A JP 6933291 A JP6933291 A JP 6933291A JP H0832181 B2 JPH0832181 B2 JP H0832181B2
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JP
Japan
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transistor
voltage
diode
collector current
decreases
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JP6933291A
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清志 野田
方秀 須々田
徳成 井上
勇次郎 荻原
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、極寒時における出力検
出電圧のリップルを可能な限り小さくした電源回路に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図4において、入力端子11、12に印
加されたパルス電圧が、変圧器13を介して、2次側よ
り出力すると、磁気増幅器14および整流平滑回路(整
流器15、転流器16、インダクタ17、コンデンサ1
8)を介して出力端子19、20に直流電圧Voが出力
する。検出回路32では、この出力電圧Voに基づく抵
抗21の検出電圧とツェナーダイオード23の基準電圧
Vzとが比較され、トランジスタ24にて増幅され、制
限抵抗25、ダイオード26を介して磁気増幅器14に
フィードバックされる。そして、磁気増幅器14のリセ
ット電流を制御して出力電圧Voを一定に制御する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のような回路構成
において、周囲温度が抵抗25℃の常温のとき、出力電
圧Voのリップルは小さくて許容範囲内であるが、−2
0℃以下になるとリップルが著しく増大する現象がみら
れた。
【0004】具体的には、入力電圧72V、全負荷、+
12V−12V、周囲温度25℃の常温のとき、リップ
ルは、図2(a)のように、およそ20mVであるのに
対し、周囲温度−30℃の極低温のとき、リップルは、
図2(c)のように、100〜200mVに増大する。
このような大きなリップルは、−27℃よりも低温で発
生し、一旦発生すると、温度を上昇させても−22℃付
近まで継続する。
【0005】このような現象は、ハンチングの現象に似
ているが、系のハンチングであれば、もっと大きな電圧
になる。このことからハンチングの現象ではなく、回路
の制御系の中のどこか、つまり、出力電圧Voを制御し
ているトランジスタ24の低温でのサーマルヒステリシ
ス(サーマルサイクリング)が原因と考えられる。
【0006】以上の現象をさらに詳しく説明する。 (1)周囲温度が−27℃以下に低下すると、図5に示
すように、トランジスタ24のhfeが低下する。 (2)hfeが低下すると、コレクタ電流Icが減少す
る。 (3)コレクタ電流Icが減少すると、磁気増幅器14
のリセット電流が低下し、出力電圧Voが上昇する。 (4)出力電圧Voが上昇すると、ベース電流Ibが増
大し、hfeが低いにも拘らずコレクタ電流Icが増大
する。 (5)このコレクタ電流Icの増大によりトランジスタ
24のpn接合部分の温度が上昇し、hfeが大とな
り、益々コレクタ電流Icが増大する。この現象は、ベ
ース電流Ibが一定でも発生する。 (6)この(2)〜(5)の現象により磁気増幅器14
のリセット電流が増えるので、制御系は出力電圧Voの
低下を指令する。 (7)すると、コレクタ電流Icは減少し、トランジス
タ24のpn接合部分の温度は少し低下する。 (8)温度が低下すると、hfeが減少するため、前記
(2)に戻り、益々コレクタ電流Icは減少する。 (9)コレクタ電流Icが減少すると、出力電圧Voの
上昇となる。このヒステリシスの繰返しがリップルの大
きくなる現象である。
【0007】この現象は、トランジスタ24のhfeが
周囲温度の変化により変化し、特に、−20℃以下でそ
の変化は著しいものと考えられる。そして正帰還、すな
わち、出力電圧Voを上げると、さらに上げるように動
作して、制御系が不安定になるものである。
【0008】以上のような現象は、つぎの実験からも明
らかであることが判明した。トランジスタ24に発熱体
を取付けておき、周囲温度が−30℃のときに前記トラ
ンジスタ24のみが暖まるようにセットする。そして、
周囲温度−30℃、入力電圧72V、全負荷にしてリッ
プルが大きくなる現象を再現させてから、トランジスタ
24の発熱体に通電してトランジスタ24のみを暖め
た。その結果、そのリップルは、図2(c)のように約
50mVとなり、周囲温度−30℃の極低温のとき、図
2(c)のように、100〜200mVであったものが
大幅に改善された。逆に、周囲温度を−20℃にしてお
き、トランジスタ24を冷却剤で急激に冷却すると、リ
ップルは増大することが確認されている。
【0009】このような現象を抑制するため、トランジ
スタ24のエミッタに、図4の点線にて示すように、抵
抗30を挿入することが知られている。前記(4)で
は、「出力電圧Voが上昇すると、ベース電流Ibが増
大し、hfeが低いにも拘らずコレクタ電流Icが増大
する。」が、トランジスタ24のエミッタに、抵抗30
を挿入することによって、コレクタ電流Icの増大が抑
制され、リップルは、ある程度減少する。
【0010】ところが、この抵抗30を挿入した場合、
コレクタ電流Icが小さい間は制御可能であるが、コレ
クタ電流Icが大きくなると、抵抗30での電圧降下V
rが大きくなって、Vr+Vbe+Vz=Voが増大
し、充分な制御ができなくなるという問題が生じる。
【0011】本発明は、トランジスタ24のhfeが周
囲温度の変化により変化して制御系が不安定になるのを
防止し、安定した出力が得られるような回路を提供する
ことを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力パルス電
圧を、磁気増幅器および整流平滑回路を介して直流出力
電圧に変換し、検出回路にて検出された出力電圧の検出
電圧と予め設定された基準電圧とを比較し、トランジス
タにより増幅して前記磁気増幅器のリセット電流を制御
して一定電圧を得るようにした電源回路において、前記
トランジスタのエミッタ抵抗と並列に、無負荷または軽
負荷時にオンするダイオードを結合したことを特徴とす
る電源回路である。
【0013】
【作用】周囲温度が低下すると、トランジスタのhfe
が低下し、コレクタ電流Icが減少する。すると、磁気
増幅器のリセット電流が低下し、出力電圧Voが上昇
し、ベース電流Ibが増大して、hfeが低いにも拘ら
ずコレクタ電流Icが増大する。このコレクタ電流Ic
の増大によりトランジスタのpn接合部分の温度が上昇
し、hfeが大となり、益々コレクタ電流Icが増大し
ようとする。
【0014】ここで、本発明での作用を説明する。な
お、ダイオードのVfが0.2〜0.3V程度、抵抗の
抵抗値が20Ω、コレクタ電流Icが全負荷時4mA、
無負荷時20mAとする。 (a)全負荷時には、抵抗の電圧降下Vr=4mA×2
0Ω=0.08Vである。このVr=0.08Vは、V
f=0.2〜0.3Vより充分に小さいから、ダイオー
ドには影響がない。 (b)無負荷時には、抵抗の電圧降下Vr=20mA×
20Ω=0.4Vである。このVr=0.4Vは、Vf
=0.2〜0.3Vより大きいため、ダイオードがオン
してコレクタ電流Icはこのダイオードを通る。 このように、全負荷時には、抵抗が作用し、無負荷また
は軽負荷時には、ダイオードがオンして、抵抗30だけ
の欠点を解消している。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1に基づき説明
する。基本的回路は、前述の図4と同様であるが、本発
明では、出力電圧制御用のトランジスタ24として、p
np形を用い、そのエミッタと出力端子19との間に、
正帰還を押えるための小さな抵抗30を挿入するととも
に、この抵抗30と並列にダイオード31をエミッタ側
に向けて挿入したものである。このダイオード31は、
電圧降下Vfの小さな(0.2〜0.3V程度)ショッ
トキーバリアダイオードやゲルマニウムダイオードが用
いられる。
【0016】以上の構成における作用を説明する。 (1)周囲温度が−27℃以下に低下すると、トランジ
スタ24のhfeが低下する。 (2)hfeが低下すると、コレクタ電流Icが減少す
る。 (3)コレクタ電流Icが減少すると、磁気増幅器14
のリセット電流が低下し、出力電圧Voが上昇する。 (4)出力電圧Voが上昇すると、ベース電流Ibが増
大し、hfeが低いにも拘らずコレクタ電流Icが増大
する。 (5)このコレクタ電流Icの増大によりトランジスタ
24のpn接合部分の温度が上昇し、hfeが大とな
り、益々コレクタ電流Icが増大しようとする。
【0017】つぎに、本発明での作用を、全負荷時と無
負荷時に分けて説明する。なお、ダイオード31のVf
が0.2〜0.3V程度、抵抗30が20Ω、コレクタ
電流Icが全負荷時4mA、無負荷時20mAとする。 (a)全負荷時には、抵抗30の電圧降下Vr=4mA
×20Ω=0.08Vである。このVr=0.08V
は、Vf=0.2〜0.3Vより充分に小さいから、ダ
イオード31はオフし、影響がない。 (b)無負荷時には、抵抗30の電圧降下Vr=20m
A×20Ω=0.4Vである。このVr=0.4Vは、
Vf=0.2〜0.3Vより大きいため、ダイオード3
1がオンしてコレクタ電流Icはこのダイオード31を
通る。 このように、全負荷時には、ダイオード31はオフし、
抵抗30が作用し、無負荷または軽負荷時には、ダイオ
ード31がオンして、抵抗30だけの欠点を解消してい
る。
【0018】図1の実施例では、トランジスタ24とし
て、pnpタイプを用いたが、これに限られるものでは
なく、npnタイプを用いることができ、この場合の回
路例が図3に示される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電源回路の一実施例を示す電気回
路である。
【図2】出力電圧のリップルの波形図である。
【図3】本発明による電源回路の他の実施例を示す要部
の電気回路である。
【図4】従来の電源回路の電気回路である。
【図5】hfeの温度特性図である。
【符号の説明】
11…入力端子、12…入力端子、13…変圧器、14
…磁気増幅器、15…整流器、16…転流器、17…イ
ンダクタ、18…コンデンサ、19…出力端子、20…
出力端子、21…抵抗、22…抵抗、23…ツェナーダ
イオード、24…トランジスタ、25…抵抗、26…ダ
イオード、30…抵抗、31…ダイオード、32…検出
回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 徳成 東京都稲城市東長沼1号地161番地 株式 会社電設内 (72)発明者 荻原 勇次郎 東京都稲城市東長沼1号地161番地 株式 会社電設内 (56)参考文献 特開 平3−98467(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力パルス電圧を、磁気増幅器および整流
    平滑回路を介して直流出力電圧に変換し、検出回路にて
    検出された出力電圧の検出電圧と予め設定された基準電
    圧とを比較し、トランジスタにより増幅して前記磁気増
    幅器のリセット電流を制御して一定電圧を得るようにし
    た電源回路において、前記トランジスタのエミッタ抵抗
    と並列に、無負荷または軽負荷時にオンするダイオード
    を結合したことを特徴とする電源回路。
JP6933291A 1991-03-08 1991-03-08 電源回路 Expired - Lifetime JPH0832181B2 (ja)

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JPH0646564A JPH0646564A (ja) 1994-02-18
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