JP4328442B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート反転機構を有する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真式プリンタなどの画像形成装置において、記録紙等のシート(記録シート)の両面に自動印字を行うためのシート搬送パスを有するものがある。この種の装置は一般に、シートの片面に印字した後に、シートを反転させて再び画像形成部へ搬送することによって二面目に印字を行うように構成されている。
【0003】
シートの両面に印字可能な画像形成装置として、図12に示すような電子写真式プリンタが従来より用いられている。
【0004】
以下、図12を参照して、この従来の画像形成装置について、その基本構成及び機能等を説明する。
【0005】
同図12に示すに、画像形成装置Dは、得られた画像情報に基づいたレーザーLをレーザースキャナー1によって発射し、プロセスカートリッジ2に内蔵された感光ドラム3上にレーザーLを照射する。すると感光ドラム3上には潜像が形成され、プロセスカートリッジ2によって、この潜像がトナーにより現像化される。
【0006】
一方、シート積載板5上に積載された記録紙(シート)Sが、給紙ローラー6、および分離パッド7によって1枚づつ分離されながら給紙され、中間ローラー8と搬送ローラー9によって、さらに下流側に搬送され、この搬送されたシート上に、上述の感光ドラム3上に形成されたトナーによる顕像が転写ローラー4によって転写される。
【0007】
そして、シートSはさらに下流側に搬送され、同シートS上の未定着のトナー像が、内部に熱源を有する定着器12によって定着される。その後、片面のみ印字する場合は、中間排紙ローラー13aを経て、排出ローラー14によって装置外に排出される。
【0008】
次に、シートの両面に印字する場合の装置の動作態様について説明する。
【0009】
排出ローラー14は、正逆転可能に構成されている。ここで、シートS’の後端が中間排紙ローラー13aと中間排紙コロ13bで形成されるニップを抜けて、図12の実線の位置まで来た時に、排出ローラー14は逆転動作(逆回転)を始める。すなわち、これまで回転していた矢印Yの向きとは逆向きに回転する。
【0010】
なおシートの通過に関して、センサアーム19とセンサアーム19の動きを検知する周知のフォトインタラプタ(図示略)によって行う。すなわち、シートがセンサアームを通過する際には、センサアーム19は図12中における実線の位置にあり、そうでない時は破線の位置にある。この位置の違いをフォトインタラプタによって検出することでシートの後端位置を検出し、排出ローラー14の逆転動作開始のタイミングを決定する。
【0011】
この逆転動作によって、シートはガイド16に沿って下方へ搬送され、スイッチコロ15と中間排紙ローラー13aで形成されるニップに導かれる。この後、シートは中間排紙ローラー13aに搬送され、両面搬送ローラー17を経て中間ローラー8に到達する。そして、1面目に画像形成が行われたときと同様の態様で転写ローラー4にて画像を転写され、定着ローラー12a、中間排紙ローラー13aを経て排出ローラー14によって装置外に排出される。
【0012】
このように、画像形成装置Dは、シートSの給紙から排出までに亘る搬送経路に沿って形成された感光ドラム3、転写ローラー4等の各画像形成手段や定着器12をそれぞれ回転駆動し、シートSの片面或いは両面に画像形成及びその定着を行い、装置外へ排出する。
【0013】
ここで定着器12の構成について、詳細に説明する。図13に定着器12の断面についての拡大図を示す。図12及び図13に示される定着器12は、加圧部材駆動式・テンションレスタイブのフィルム加熱方式の加熱装置である(例えば特開平4−44075〜44083号公報、特開平4−204980〜204984号公報等を参照)。
【0014】
図13に示すように、定着器12は、定着ローラー12a及び定着加圧ローラー12dをその主要構成部材として備え、両部材12a、12d間で定着を行いつつシートを挟持搬送するように構成されている。定着ローラー12aは、加熱体(ヒータ)12cを備えた耐熱樹脂製のステイ12aaを内面ガイド部材として、同ステイ12aaを覆うエンドレス耐熱性フィルム(定着フィルム)12bを有して構成されている。定着フィルム12bは、ヒータ12cを含む上記ステイ12aaに外嵌させてある。この定着フィルム12bの内周長とヒータ12cを含むステイ12aの外周長は、定着フィルム12bの方を大きくしてあり、従って、定着フィルム12bはステイ12aaに対して周長が余裕を持つようルーズに接している。定着加圧ローラー12dは、ヒ−タ12cとの間でフィルム12bを挟んで圧接ニップである定着部Nを形成する。定着加圧ローラー12dは、金属軸と、金属軸に外装したシリコンゴムから構成されており、定着ローラー12aに圧接されつつ回転可能に設けられ、定着ローラー12aの駆動回転に伴って回転する。
【0015】
ここでヒーター12cの加熱に伴って、定着加圧ローラー12dは時間の経過とともに温度上昇するため、この際にゴム部の熱膨張により外径が大きくなる。定着加圧ローラーは通常一定回転数で回転駆動されているため、定着加圧ローラーが高温の時には低温の時よりも熱膨張が大きくなって回転周速度が増加し、シート搬送速度が速くなってしまう。
【0016】
さて、図12の装置では装置をより小型化するための方策として、転写ローラーから定着器に至る距離LLが短く設定されている。こうした装置では、転写ローラーから定着器にかけてのシートのたるみが少ないために、転写から定着の間で上記シート搬送速度変動によって、転写ローラーから定着器にかけてのシートのテンションがより変動しやすく、画像の伸び、乱れといった問題を生ずることがあった。
【0017】
こうした問題に対し、特開平7−261584号公報に記載された画像形成装置では、主に定着器を駆動するモータ(定着系モータ)と、画像形成部を中心とする他の被駆動部を駆動するモータとを独立に設け、定着系モータの駆動速度をコントロールすることによって、転写ローラーから定着器にかけてのシートのテンションが変動しないように制御するように装置を構成して上記問題の解決を図っている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図12のように構成された画像形成装置に対し、上記公報(特開平7−261584号)に記載されたような駆動手段(モータ)の配置構成、すなわち、主に定着器を駆動するモータと、画像形成部を中心とする他の被駆動部を駆動するモータとを独立に設けるといった配置構成を適用した場合、反転する梯出ローラーを駆動するために更に一つのモータ(計3個)が必要となってくる。
【0019】
3つのモータを単一の画像形成装置に独立に設けるとすれば、装置の部品点数が増大し、コストが高騰するばかりでなく、製造の煩雑化を招き、また装置の小型化にも不利である。
【0020】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、自動両面印字可能な画像形成装置において、画像形成にかかる画像の乱れを好適に抑制して高品位な画質を維持するとともに、安価で且つ小型化も容易な画像形成装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、シートの両面に画像形成及び定着を行うことが可能に構成された画像形成装置であって、所定の搬送経路の上流側から引き込まれたシートにトナー画像を形成するとともに、そのシートを前記搬送経路の下流側に送り出す画像形成手段と、該画像形成手段より送り出されたシート上に形成されているトナー画像をそのシートに定着させる定着手段と、定着後のシートの搬送方向を反転させるスイッチバック搬送手段と、前記搬送方向を反転されたシートを前記搬送経路の上流側から前記画像形成手段に再搬送する再搬送経路と、前記定着手段と前記スイッチバック搬送手段とを駆動する駆動手段と、を有してなり、前記駆動手段は、正逆転自在に回転する回転駆動源であって、前記スイッチバック搬送手段によってシートの搬送方向を反転させてシートを搬送するために前記駆動手段が逆回転しているときに、前記駆動手段が正回転しているときの前記定着手段の回転方向と同一方向に前記定着手段を回転させることを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照して詳しく説明する。
【0031】
ただし、これら実施の形態について適用する構成部材の寸法、材質、形状、及びそれらの相対配置等は、特に特定的な記載がないかぎりは、この発明の範囲をそれら記載事項のみに限定する趣旨のものではない。
【0032】
(第1の実施の形態)
本発明の画像形成装置をレーザービームプリンタに適用した第1の実施の形態について説明する。
【0033】
図1は、第1の実施の形態に係る画像形成装置(レーザービームプリンタ)Aについての断面図である。図2及び図3は、画像形成装置Aを裏面側から見た駆動部の側面図である。
【0034】
図1において、第1モータ21は、定着加圧ローラー12d、排出ローラー14、中間排紙ローラー13aを駆動する駆動手段であり、ステップモータを備えて構成される。また、この第1モータ21は、スピードコントロールおよび正逆両方向の回転が可能となっている。第2モータ117は、その他、画像形成動作にかかる各種ローラー(感光ドラム3、転写ローラー4、中間ローラー8、搬送ローラー9、両面搬送ローラー17)を駆動する駆動手段であり、DCモータによって構成されている。再給紙センサアーム18は、軸18aを中心に回動する。この再給紙センサアーム18及び図示しないフォトインタラプタによってシート通過の検知を行う。
【0035】
なお、同図1に示す本実施の形態の画像形成装置において、他の基本構成については、図12で説明した従来の装置と同等であるため、同従来の装置と同等の構成及び機能を有する各種構成部材については、図12と同一の符号を付し、ここでの重複する説明は省略する。
【0036】
図2は、画像装置Aの第1モータ21の周辺の構成部材(駆動部の構成部材)について、これら構成部材を、図1の裏面側から見た側面図である。
【0037】
同図2において、部材21aは第1モータ21のモータ軸に取り付けられたモータギア、部材34は定着加圧ローラーに取り付けられた加圧ローラーギア、部材35は中間排紙ローラーに取り付けられた中間排紙ローラーギア、部材38は排出ローラー14に取り付けられた排出ローラーギアである。部材22、27、28、及び36は、二つの歯車が一体となって形成された二段ギアである。部材23、24、29、30、31、32、及び33はアイドラギアである。部材25は、アイドラギア24の軸を中心に回動自在に設けられた振子アームである。振子アーム25には、ギア軸26aを中心に回転可能な振子ギア26が設けられている。
【0038】
図4には、画像形成装置Aの駆動部の上面展開図を示す。
【0039】
同図4は、とくにモータギア21aから排出ローラーギア38に至るギア列の構成を示している。
【0040】
同図4に示すように、フレーム40にモータ21が取り付けられている。また駆動側板41に各ギア軸が取り付けられており、ギア軸を中心に回転可能なギア列によって、モータ21の駆動力が排出ローラーギア38に伝達される。他のローラーヘの駆動伝達も同様に、フレームと駆動側板に挟まれたギア列によって行われる。
【0041】
シートSが給紙ローラー6によって給送された後、シートSの後端が定着加圧ローラー12dを抜けるまで、モータギア21a、加圧ローラーギア34、中間排紙ローラーギア35、排出ローラーギア38は、図2の矢印に示す向きに回転している。この時、加圧ローラー12d、中間排紙ローラー13a、排出ローラー14も同じ向きに回転して、シートを搬送する。
【0042】
次に、シートSに自動両面プリントを行う場合の再給紙動作について説明する。
【0043】
シートSが中間排紙ローラー13aを抜けて図1に示す位置まで到達すると、第1モータ21は図2において示された矢印とは逆方向に回転を始める。この第1モータの逆回転により、排出ローラーギア38も、排出ローラー14がシートSを再給紙パス(再搬送経路)へ導くように逆方向へ回転を始める。
【0044】
ここで振子ギア26は図2の矢印とは逆の向きへ回転を始めようとするが、この時段ギア27から矢印Y1の向きに力を受けるため、振子アーム25全体として矢印Y2の方向へ回転する力が加わることとなる。その結果、振子アーム25は矢印Y2の方向へ回転を始め、図3に示す位置まで回動する。ここで振子ギア26は段ギア28と連結する。この連結により、その下段のギアの動力伝達によって、中間排紙ローラーギア35及び加圧ローラーギア34は、図2において示した回転方向と同方向に回転する。
【0045】
以上の動作によって、シートSは紙ガイド16に沿って下方へ搬送され、スイッチコロ15及び中間排紙ローラー13a間に形成されるニップに導かれる。 この後、シートは中間排紙ローラー13aに搬送され、再搬送経路P17に設けられた両面搬送ローラー17を経て再給紙センサ18に到達する。再給紙センサ18によってシートSの通過を検知すると、第1モータ21は再度回転方向を変え、図2に示す向きに回転する。これに伴って排出ローラーギア38、排出ローラー14も図2に示す向き(シートを排出する回転方向)に回転する。この後、シートSは中間ローラーを経て転写ローラー4に到達する。転写ローラー4にて2面目に画像を転写され、定着ローラー12a、中間排紙ローラー13aを経て排出ローラー14によって装置外に排出される。
【0046】
ここで、定着加圧ローラー12dが1方向へのみ回転するように構成されている利点について説明する。
【0047】
通常、図1の装置Aにおいて、定着フィルム12bは定着加圧ローラー12dの順方向への回転によって、図13に示すようなたるみVが生じている。このため、定着フィルム12bの外周上であって、その順回転方向について定着部位の下流側には、フィルムのたるみVを周辺部材と接触させないよう所定の空間(スペース)SPが確保されている。
【0048】
しかしながら、定着加圧ローラー12dが逆転すると仮定した場合、定着フィルムもそれに従動して逆転する。この場合、定着フィルムの上流側にたるみができることになる。ここで通常、定着器入口部においてシートをニップに導く定着入口ガイド18は、シートをニップヘ精度良く導くためにニップとの間のクリアランスdを小さくして取り付けられている。従って、定着フィルム12bの上流側にたるみができると、結果として定着フィルム12bと定着ガイド18が接触してしまう。定着フィルムは極めて薄く形成されているため、この接触によって破れてしまうことがある。
【0049】
この点本実施の形態では前述のように、定着加圧ローラー12dが一方向へのみ回転するように構成されているため、こうした問題を生じることがない。
【0050】
以上の説明から明らかなように本実施の形態によれば、排紙ローラーを反転させるために上記2個のモータに加えて新たに正逆回転の可能なモータを付け加える必要がない。
【0051】
従って本実施の形態によれば、低コストにて自動両面プリント可能な画像形成装置を提供することができる。
【0052】
なお、本実施の形態において、第1モータ21は、スピードコントロール及び正逆両方向の回転が可能となっている構成としたが、このスピードコントロールは、周知の制御回路等によって電気的に制御すればよい。ここで、そのスピードコントロール制御は、とくに図示はしないが、これも周知の温度センサ等によって定着ローラー12aの温度、すなわち定着フィルム12bの熱膨張の度合いを認識するとともに、この熱膨張により転写ローラーから定着器にかけてのシートのテンションが変動しないよう定着ローラー12a及び転写ローラー間の相対的な回転速度を制御するよう装置を構成すればよい。
【0053】
すなわち、同様のスピードコントロールの制御は、第2モータ117によって行っても、本実施の形態に準じる効果を奏することはできる。
【0054】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について、先の第1の実施の形態と異なる点を中心に説明する。
【0055】
図5は、第2の実施の形態に係る画像形成装置Bについての断面図である。
【0056】
本実施の形態においては、シートを反転させるための反転ローラーが、排出ローラーとは別途に設けられており、また、シートが反転するための経路が第1の実施の形態とは異なっている。
【0057】
図5において、51は支軸52を中心に回動可能に設けられたフラッパであり、中間排紙ローラー53から搬送されるシートを、排出ローラー14につながる搬送経路(パス)P1、もしくは反転部へつながる搬送経路(パス)P2へ導く役割を果たしている。
【0058】
画像形成装置B本体には、フラッパ51のセット位置を自動的に変更可能な周知のフラッパ切換え手段が備えられている。このフラッパ切換え手段は、支軸54を中心として回動可能なレバー部材55と、ソレノイドオンでプランジャ56が矢印方向に移動するソレノイド57とからなっている。レバー部材55の一端(カムフォロア)55aは、フラッパ51の支軸52上に固定されているカム部材58に当接している。また、レバー部材55の他端55bは、プランジャ56の先端部に結合軸59によってリンク的に結合されている。
【0059】
ソレノイドオンで、プランジャ56が縮小すると、レバー部材55が支軸54を中心に時計回り方向に回転するようになり、カムフォロア55aがカム部材58を押圧する。これにより、カム部材58が反時計回り方向に回転して、図6に示すように、フラッパ51が中間排紙ローラー53から反転部へのパスP2を開いた位置にセットされる。両面プリントを行う場合には最初この位置にフラッパ51をセットしておき、第1面プリント済みシートSがパスP2に入り込めるようにしておく。
【0060】
ソレノイドオフで、プランジャ56aが伸長すると、レバー部材55が支軸54を中心に反時計回り方向に回転するようになり、カムフォロア55aの押圧力が解除される。これにより、カム部材58が時計回り方向に回転して、図5に実線で示すように、フラッパ51が排出ローラー14へのパスP1を開く位置にセットされる。両面プリント時で第1面プリント済みシートSが定着器12および中間排紙ローラーを通過した後は、第2面プリント済みシートSがパスP1を通れるように、この位置にフラッパ51をセットしておく。また、片面プリント時には、常にこの位置にフラッパ51をセットしておく。
【0061】
画像形成装置Bには、中間排紙ローラー53から排出された第1面プリント済みシートSの表裏面を反転させて画像形成装置B本体内に搬送する反転ローラー60が備えられている。この反転ローラー60は、第1面プリント済みシートSを通常搬送した後、スイッチバック搬送することにより、表裏面の反転を行う。ここで、反転ローラー60は第1モータ71から駆動を得て正逆回転可能な搬送ローラー対であり、この反転ローラー60で第1面プリント済みシートSを搬送する。
【0062】
中間排紙ローラー53から排出された第1面プリント済みシートSは、両面印字時においては、パスP2、P3を通って反転ローラー60に到達し、シート先端が反転ローラーのローラー対ニップに入り込む。
【0063】
反転ローラー60の上流部分には、反転用フラッパ61が設置されている。この反転用フラッパ61は通常、図6に示すように、パスP3の下流部分を閉じている。この場合、反転用フラッパ61は自重によって支軸62を中心として時計回り方向に回転し、カバー部材63に設けられている位置決め部材64に当接している。そして、下流に向かって移動してくる第1面プリント済みシートSの先端に側面61aが押圧されると、図7に示すように、支軸62を中心に反時計回り方向に回転してパスP5を開き、シートSを通すようになる。
【0064】
図7に示すように、反転用フラッパ61がパス3を開くと、このフラッパ61の回転に連動している遮光部材65がフォトインタラプタ66の光路上(発光部67と受光部68の間)から離れるようになり、フォトインタラプタ66がオン(作動)する。このフォトインタラプタ66のオンで、反転用フラッパ61部分を第1面プリント済みシートSが通過中であることが検知できる。また、反転用フラッパ61がパスP3を開いていた状態からパスP3を閉じる状態に変わると、遮光部材65はフォトインタラプタ66の光路を遮断する。これにより、フォトインタラプタ66はオフになる。このフォトインタラプタ66のオフで、第1面プリント済みシートSの後端がフラッパ61を通過したことを検知できる。
反転ローラー60は矢印Pの方向に回転して、第1面プリント済みシートSの通常搬送を行う。この搬送で下流に移動している第1面プリント済みシートSはパスP4内に入って行く。
【0065】
この場合、反転ローラー60の搬送速度は中間排紙ローラー53の搬送速度と同速とされている。
【0066】
図7は反転ローラー60によって通常搬送されている第1面プリント済みシートSを示す。
【0067】
そして、シート後端が反転用フラッパ61を通過した直後(この時点で、フォトインタラプタ66がオフとなり・反転用フラッパ61はパスP3を閉じる)、反転ローラー60は矢印Pとは逆の方向(図9の矢印R)に回転して、第1面プリント済みシートSのスイッチバック搬送を行う。
【0068】
図8はスイッチバック搬送が開始される第1面プリント済みシートSを示している。スイッチバックしている第1面プリント済みシートSは、パスP3を閉じているフラッパ61の側面61bにガイドされながら、反転用のパスP5内に入り、下流へ進んで行く(図9参照)。このパスP5を通ることにより、第1面プリント済みシートSの表裏面が反転する。
【0069】
スイッチバックしてパスP3を通過した第1面プリント済みシートSは、この後、反転ローラー60によってパスP5を通過し、更に第1両面搬送ローラー69、第2両面搬送ローラー70の設けられたパスP6に送らる。そして更に第1面プリント済みシートSは、中間ローラー8、搬送ローラー9を介して転写ローラー4に再搬送されることとなる。なお、先の第1の実施の形態と同様に、再給紙センサ18がシートSの通過を検知すると、第1モータ1は回転の向きを変え、排出ローラーはシートSを排出する向きに回転する。そして、この転写ローラー4にて2面目に画像を転写され、定着ローラー12a、中間排紙ローラー53を経て排出ローラー14によって装置外に排出される。
【0070】
なお、図5〜9のその他の符号については、図12の従来の技術と同様である。
【0071】
次に第2の実施の形態の駆動部について、図10、図11を用いて説明する。
【0072】
図10及び図11は、画像形成装置Bの第1モータ71の周辺の構成部材(駆動部の構成部材)について、図5の裏面側から見た側面図である。
【0073】
図10において、部材71aは第1モータ71のモータ軸に取り付けられたモータギア、部材84は定着加圧ローラーに取り付けられた加圧ローラーギア、部材82は中間排紙ローラーに取り付けられた中間排紙ローラーギア、部材89は反転ローラー60に取り付けられた反転ローラーギアである。部材72、77、78、及び85は、二つの歯車が一体となって形成された二股ギアである。部材73、74、79、80、81、83、86、87、88、及び89はアイドラギアである。部材75はアイドラギア74の軸を中心に回動自在に設けられた振子アームである。振子アーム75には、ギア軸76aを中心に回転可能な振子ギア76が設けられている。
【0074】
上記駆動部の作用によって、第1の実施の形態と同様に、反転ローラー60を正転させる時は駆動部が図10の状態になり、反転ローラー60を逆転させる時は駆動部は図11の状態になる。このため反転ローラーが回転方向を変えても、定着ローラーと中間排紙ローラーは1方向にのみに回転する。なお、装置Bの定着加圧ローラー、中間排紙ローラー、反転ローラー以外の駆動部分については、第2モータ17からの駆動伝達によって駆動される。
【0075】
以上の説明から明らかなように、本実施の形態においても第1の実施の形態と同様の効果を得ることができるため、低コストにて自動両面プリント可能な画像形成装置を提供することができるようになる。
【0076】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、自動両面印字可能な画像形成装置を低コストにて提供することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる画像形成装置を示す側断面図。
【図2】同実施の形態における駆動部を示す側面図。
【図3】同実施の形態における駆動部を示す側面図。
【図4】同実施の形態における駆動部を示す上面図。
【図5】本発明の第2の実施の形態にかかる画像形成装置を示す側断面図。
【図6】同実施の形態にかかる画像形成装置の一部を示す側断面図。
【図7】同実施の形態にかかる画像形成装置の一部を示す側断面図。
【図8】同実施の形態にかかる画像形成装置の一部を示す側断面図。
【図9】同実施の形態にかかる画像形成装置の一部を示す側断面図。
【図10】同実施の形態にかかる画像形成装置の駆動部を示す側面図。
【図11】同実施の形態にかかる画像形成装置の駆動部を示す側面図。
【図12】従来の画像形成装置を示す側断面図。
【図13】従来の画像形成装置の定着器を拡大して示す側断面図。
【符号の説明】
1 レーザースキャナ
2 プロセスカートリッジ
3 感光ドラム(画像形成手段)
4 転写ローラー(画像形成手段)
5 シート積載板
6 給紙ローラー
7 分離パッド
8 中間ローラー
9 搬送ローラー
12 定着器(定着手段)
13a 中間排紙ローラー
14 排出ローラー
15 スイッチコロ
16 ガイド(搬送経路、引き込み経路)
21 第1モータ(第2駆動手段)
25 振子アーム
26 振子ギア
38 排出ローラーギア
117 第2モータ(第1駆動手段)
A,B 画像形成装置
P1,P2,P3 パス(搬送経路)
P5,P6 パス(搬送経路、再搬送経路)
P4 パス(搬送経路、引き込み経路)
Claims (6)
- シートの両面に画像形成及び定着を行うことが可能に構成された画像形成装置であって、
所定の搬送経路の上流側から引き込まれたシートにトナー画像を形成するとともに、そのシートを前記搬送経路の下流側に送り出す画像形成手段と、
該画像形成手段より送り出されたシート上に形成されているトナー画像をそのシートに定着させる定着手段と、
定着後のシートの搬送方向を反転させるスイッチバック搬送手段と、前記搬送方向を反転されたシートを前記搬送経路の上流側から前記画像形成手段に再搬送する再搬送経路と、
前記定着手段と前記スイッチバック搬送手段とを駆動する駆動手段と、を有してなり、
前記駆動手段は、正逆転自在に回転する回転駆動源であって、
前記スイッチバック搬送手段によってシートの搬送方向を反転させてシートを搬送するために前記駆動手段が逆回転しているときに、前記駆動手段が正回転しているときの前記定着手段の回転方向と同一方向に前記定着手段を回転させることを特徴とする画像形成装置。 - 正逆転自在に回転する前記駆動手段からの駆動力が伝達されるモータ側のギアと、
前記定着手段に連結する偶数個のギアからなる第1ギア列と、
前記定着手段に連結する奇数個のギアからなる第2ギア列と、
を備え、前記モータ側のギアが前記第1ギア列または前記第2ギア列のいずれかと連結することで前記定着手段が駆動し、
前記駆動手段の正逆転が切り換わるときに、
前記モータ側のギアと前記第1ギア列または前記第2ギア列との連結を切り換えるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 請求項1または2に記載の画像形成装置において、
前記定着手段は、加熱体と、回転駆動される定着ローラーとの間で前記トナー画像の形成されたシートを挟持搬送することで定着を行うことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1〜3のうち何れか1項に記載の画像形成装置において、
前記スイッチバック搬送手段は、
シートを一旦引き込む引き込み経路と、
該引き込み経路に沿って設けられシートを挟持搬送する一対のローラー対であって、少なくとも一方のローラーが正逆転自在に回転駆動されるローラー対とを有してなり、
前記駆動手段の正回転によって前記回転駆動されるローラーが正方向へ回転することで前記引き込み経路内の所定位置まで定着後のシートを引き込み、前記駆動手段の逆回転によって該ローラーが逆方向へ回転することで当該シートを前記再搬送経路に向かって送り出すことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項4記載の画像形成装置において、
定着後のシートを前記引き込み経路の所定位置に引き込んだ後も、前記回転駆動されるローラーが正方向への回転を継続することで、該定着後のシートを適宜装置外へ排出することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1〜5のうち何れか1項に記載の画像形成装置において、
前記駆動手段の駆動速度を可変とすることを特徴とする画像形成装置。
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