JP4325343B2 - 膜形成方法およびデバイス製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、膜形成方法、デバイス製造方法および電気光学装置に関するものである。
従来のインクジェット法を用いたパターニング方法として、特許文献1に記載されているように、微粒子を分散させた液状体をインクジェット法にて基板に直接パターン塗布し、その後熱処理やレーザ照射を行うことにより導電膜パターンに変換する方法が提案されている。この方法によれば、フォトリソグラフィ技術を用いることなくパターン形成を行うことが可能になり、パターン形成プロセスを簡略化することができる。
また、従来のインクジェット法を用いたパターニング方法として、特許文献2に開示されているように、基板上にバンクを設けることにより、吐出される液滴の位置を制御してパターン形成精度を向上させる方法がある。バンクを形成すれば、基板上に吐出された液滴がバンクの外にはみ出ることがなく、例えば30μm程度のパターンを1μm程度の位置精度で形成することができる。
上述したパターニング方法以外にも、有機分子膜によって撥液部および親液部のパターンが形成された基板の親液部のみに選択的に液状体を塗布し、その後の熱処理によって導電性パターンに変換する方法が提案されている。この場合、簡単な工程で精度よく導電性パターンを形成することができる。
米国特許第5132248号明細書 特開昭59−75205号公報
近年のデバイスの微細化にともなって、より微細なパターンが求められるようになっている。従来のインクジェット法を用いたパターニング方法では、形成される線幅は吐出された液滴のサイズに依存するので、線幅を細くするには液適サイズを小さくする必要がある。しかしながら、液滴吐出装置の構造上の問題等により、液滴サイズを小さくするには限界があるという問題がある。
なお、液滴内部の対流を利用して、液滴に含まれる固形分を液滴の周縁部に集めることにより、液滴サイズに比べて微細なパターンを形成する技術が、本願出願人により提案されている。これは、液滴をストライプ状に配置して、その周縁部に乾燥膜を形成することにより、ストライプの長手方向に沿った2本のパターンを形成するものである。これにより、従来のパターニング方法に比べてパターンを微細化することが可能になる。ただし、常に2本のパターンが形成されることや、各パターンの間隔が液滴サイズに依存することなど、デバイスへの応用を考えると若干の問題が残されている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、高精細な膜パターンを簡単に形成することが可能な、膜形成方法およびデバイス製造方法の提供を目的とする。
また、高精細な膜パターンを備えることにより、小型で表示品質に優れた電気光学装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の膜形成方法は、基板上に第1液滴を配置する工程と、前記第1液滴の周縁部に、第1乾燥膜を形成する工程と、前記第1乾燥膜の一部を除去して、前記第1乾燥膜の残部により所望の膜パターンを形成する工程と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、第1液滴の周縁部に第1乾燥膜を形成するので、第1液滴のサイズに限界があっても、第1液滴より微細な膜パターンを形成することが可能である。また、第1乾燥膜の一部を除去することにより、所望の膜パターンを簡単に形成することができる。
また、本発明の他の膜形成方法は、基板上に第1液滴を配置する工程と、前記第1液滴の周縁部に、第1乾燥膜を形成する工程と、前記第1乾燥膜の一部を含むように第2液滴を配置して、前記第1乾燥膜の一部を再分散または再溶解させる工程と、前記第2液滴を除去して、前記第1乾燥膜の残部により所望の膜パターンを形成する工程と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、第1乾燥膜の一部を再分散または再溶解させて除去するので、当該一部を精度よく簡単に除去することが可能になる。したがって、高精細な膜パターンを簡単に形成することができる。
また、本発明の他の膜形成方法は、基板上に第1液滴を配置する工程と、前記第1液滴の周縁部に、第1乾燥膜を形成する工程と、前記第1乾燥膜の一部を含むように第2液滴を配置して、前記第1乾燥膜の一部を再分散または再溶解させる工程と、前記第2液滴の周縁部に、第2乾燥膜を形成して、前記第1乾燥膜の残部とともに所望の膜パターンを形成する工程と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、第2液滴により第1乾燥膜の一部を再分散または再溶解させて、その第2液滴の周縁部に第2乾燥膜を形成するので、第1乾燥膜と第2乾燥膜とを近接配置することができる。したがって、高精細な膜パターンを簡単に形成することができる。
また、前記第1乾燥膜を形成する工程の後に、前記第1乾燥膜の残部に相当する領域を熱処理することが望ましい。
熱処理した部分では、第1乾燥膜の構成材料と基板との密着性が強くなるので、第1乾燥膜の構成材料が再分散または再溶解されることがなくなる。したがって、第1乾燥膜の残部を精度よく成形することが可能になり、高精細な膜パターンを簡単に形成することができる。
なお、前記第1乾燥膜は前記第1液滴が配置される領域の中央部から除去されて形成されていても、前記第1乾燥膜は前記第1液滴が配置される領域の中央部より周縁部に厚く形成されていてもよい。
また、前記第1乾燥膜を形成する工程の前に、前記第1乾燥膜の構成材料と前記基板と
を同じ電荷に帯電させておくことが望ましい。
この構成によれば、第1乾燥膜の構成材料と基板との密着性が弱くなるので、第1乾燥
膜を効率的に再分散または再溶解することができる。
また、前記第2液滴は、前記第1乾燥膜の構成材料の分散媒または溶媒のみで構成されていることが望ましい。
第2乾燥膜を形成しない場合には、第2乾燥膜の構成材料を第2液滴に含めることなく、第2液滴を分散媒または溶媒のみで構成することができる。これにより、第2液滴を簡単かつ低コストで作成することができる。
また、前記第2液滴における前記第2乾燥膜の構成材料の濃度は、前記第1乾燥膜の一部を再分散または再溶解させた状態で所望の濃度となるように設定されていることが望ましい。
この構成によれば、所望形状の第2乾燥膜を形成することが可能になるので、高精細な膜パターンを形成することができる。
一方、本発明のデバイス製造方法は、上述した膜形成方法を使用して、前記基板上に膜パターンを形成することを特徴とする。
この構成によれば、高精細な膜パターンを備えたデバイスを製造することができる。
一方、本発明のデバイス製造方法は、上述した膜形成方法を使用して、前記基板上に電気配線を形成することを特徴とする。
この構成によれば、高精細な電気配線を備えたデバイスを製造することが可能になり、デバイスを小型化することができる。
一方、本発明の電気光学装置は、上述したデバイス製造方法を使用して製造したデバイスを備えることを特徴とする。
この構成によれば、高精細な膜パターンまたは電気配線を備えることにより、小型で表示品質に優れた電気光学装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
[第1実施形態]
最初に、本発明の第1実施形態に係る膜形成方法につき、図1ないし図4を用いて説明する。
図1は、第1実施形態の膜形成方法の説明図である。なお、図1(a)ないし図1(d)の下図は、液滴および/または乾燥膜の平面図であり、図1(a)ないし図1(d)の上図は、それぞれの下図のA−A線における側面断面図である。第1実施形態の膜形成方法では、まず図1(a)に示すように、基板48上に第1液滴70を吐出する(液滴吐出工程)。次に図1(b)に示すように、第1液滴70の周縁部に第1乾燥膜75を形成する(ピニング工程)。次に図1(c)に示すように、基板48上に第2液滴80を配置して、第1乾燥膜75の一部を再分散させる(再分散工程)。次に図1(d)に示すように、第2液滴80の周縁部に第2乾燥膜85を形成する(再ピニング工程)。これにより、第1乾燥膜75の直線部分75aと第2乾燥膜85の直線部分85aとが近接配置された電気配線パターンを形成することができる。上記の各工程について、以下に順次説明する。
最初に、図1(a)に示すように、基板48上に第1液滴70を吐出する(液滴吐出工程)。具体的には、第1乾燥膜の形成材料を分散媒に分散させて液状体(インクジェット用インク)を作製し、その液状体を後述する液滴吐出装置から基板上に吐出して第1液滴70を形成する。なお本実施形態では、第1乾燥膜により電気配線パターンを形成するので、第1乾燥膜の形成材料としてAg微粒子等の導電性微粒子を採用する。また、分散媒としてテトラデカン等の有機分散媒を採用することが可能である。一方、第1液滴70はストライプ状に形成する。この場合、半球状の微小液滴を所定間隔で配置する。すると、各微小液滴が濡れ広がり、隣接する微小液滴と結合して、ストライプ状の第1液滴70が形成される。
[ピニング工程]
次に、図1(b)に示すように、第1液滴70の周縁部に第1乾燥膜75を形成する(ピニング工程)。具体的には、第1乾燥膜75を、中央部に比べて周縁部の膜厚が厚い形状、すなわち周縁部が盛り上がった形状に成形する。本例では、第1液滴70に対する乾燥条件を制御することにより、第1乾燥膜75の形状を制御する。
ここで、図2は、代表的な液滴の乾燥過程を模式的に示す図である。
液滴の乾燥過程では、液体材料の固形分濃度や、液滴の乾燥速度、固形分が微粒子の場合の粒径等をパラメータとすることにより、液滴の乾燥膜を様々な形状に制御することができる。例えば図2(a)に示すように、中央部に比べて周縁部の膜厚が厚い形状としたり、あるいは図2(b)に示すように、着弾後の液滴に比べて収縮した形状としたりすることができる。
図2(a)に示す乾燥過程は、液滴の中央部に比べて周縁部における固形分濃度が早く飽和濃度に達するように、上記パラメータ(液体材料の固形分濃度、液滴の乾燥速度、微粒子の粒径)を定めたものである。一般に、基板上に配置された液滴は周縁部(エッジ)において乾燥の進行が速い。液滴の乾燥過程において、液滴の周縁部における固形分濃度が飽和濃度に達すると、その周縁部において固形分が局所的に析出する。すると、その析出した固形分によって液滴の周縁部がピン止めされたような状態となり、それ以降の乾燥に伴う液滴の収縮(外径の収縮)が抑制される。以後、この現象、すなわち、周縁部に析出した固形分によって乾燥に伴う液滴の収縮が抑制される現象を「ピニング」と呼ぶ。
なお、図2(b)に示す乾燥過程は、液滴全体の固形分濃度が略同時に飽和濃度に達するように、上記パラメータ(液体材料の固形分濃度、液滴の乾燥速度、微粒子の粒径)を定めたものである。この場合、液滴の周縁部での局所的な固形分の析出が生じにくいことから、上述したピニングが起こらず、乾燥過程において液滴全体が収縮し、液滴の外径が小さくなる。以後、この現象を「ディピニング」と呼ぶ。なお、図2(a)及び(b)に矢印で示す液滴内の液体の流れは一例であり、実際とは異なる場合がある。
そして、図2(a)に示すピニングが起きると、液滴の周縁部で蒸発により失われた分の液体を中央部から補う流れ、すなわち中央部から周縁部に向かう液体の流れが形成される。この流れが強く形成されると、液滴に含まれる固形分の多くが周縁部に運ばれる。液滴の周縁部では、固形分の析出に伴う粘度上昇等により液体の流れが滞留しやすく、固形分の高濃度状態が維持される。すなわち、中央部から周縁部に向かう液体の流れに比べて、周縁部から中央部に向かう液体の流れが弱くなる。その結果、液滴の周縁部において固形分が多く析出し、周縁部の膜厚が厚くなる。このように、液滴の中央部から周縁部に向かう流れの強さに応じて、乾燥膜の周縁部の膜厚を厚くすることができる。
そして、液滴の中央部から周縁部に向かう流れの強さは、上記パラメータに応じて変化する。上記パラメータのうち、液体材料の固形分濃度が低いほど、また、乾燥速度が大きいほど、中央部から周縁部に向かう流れが強くなる。したがって、液体材料の固形分濃度を低下させたり、乾燥速度を大きくしたりすることによって、乾燥膜の中央部に対する周縁部の膜厚比を大きくすることができる。また、固形分が微粒子の場合、その粒径が小さいほど、液体の流れに乗せて固形分を周縁部に運びやすいために、乾燥膜の中央部の膜厚が薄くなりやすい。乾燥膜の中央部に対する周縁部の膜厚比が大きくなることで、図1(b)に示すようなリング状の第1乾燥膜(環状の乾燥膜)75が形成される。
ここで、上記パラメータのうち液滴の乾燥速度は、基板上に配置される液滴同士の間隔(液滴間距離)や、複数の液滴の配列または配置のタイミング、基板が搭載されるステージの移動速度、液体材料に対する基板表面の接触角などに応じて変化する。
液滴の乾燥時、液相から気相に出て行く蒸気は、液滴を中心に3次元に拡散して、蒸気拡散層を形成する。基板上に複数の液滴が配置されるとき、一の液滴が他の液滴の蒸気拡散層内に配置されると、その蒸気拡散層の影響により一の液滴の表面における蒸気濃度が高くなって、一の液滴の乾燥速度が低下する。具体的には、液滴間距離が短く、蒸気拡散層の重なりが大きいほど、液滴の蒸発速度(乾燥速度)が低下して、乾燥時間が長くなる。
また、一の液滴に対してある方向のみに他の液滴が配置されている場合には、他の液滴の蒸気拡散層による影響をその方向から受けるので、一の液滴の乾燥速度はその方向についてのみ低下する。したがって、液滴の配列によって乾燥速度は変化する。さらに、他の液滴が配置されてから一の液滴が配置されるまでの時間が長いと、他の液滴の蒸気拡散層による影響が小さくなるので、液滴の乾燥速度が低下し難くなる。したがって、液滴を配置するタイミングによっても乾燥速度は変化する。
なお、基板を搭載したステージが移動すると、液滴近傍の気相の蒸気濃度が低下するなどにより、液滴の乾燥が促進される。したがって、ステージの移動速度が大きいほど、大気に対する液滴の相対的な移動速度が大きくなり、液滴の乾燥速度が速くなる。
以上を踏まえて、図1(b)に示す第1液滴70の中央部から周縁部への流れが強く形成されるように上記パラメータを設定して、第1液滴70を乾燥させる。これにより、第1液滴70の周縁部に第1乾燥膜75が形成される。なお、第1液滴70をストライプ状に形成したので、第1乾燥膜75は長円状に形成される。したがって、その直線部分75aを利用することにより、直線状の電気配線パターンを得ることができる。
なお、液適サイズを小さくすれば、電気配線を微細化することは可能である。しかしながら、液滴吐出装置の構造上の問題等により、吐出可能な最少液量には限界があるので、液滴サイズを小さくするには限界がある。例えば、液滴吐出装置により吐出可能な最少液量は2pl程度であり、この液量に対応する液滴径は20〜30μm程度である。しかし、上述したピニングを利用することにより、液滴サイズより微細な電気配線を形成することができる。例えば、線幅0.5〜1.0μm程度の微細な電気配線を形成することも可能である。
[再分散工程]
次に、図1(c)に示すように、基板48上に第2液滴80を配置して、第1乾燥膜75の一部を再分散させる(再分散工程)。具体的には、第2乾燥膜の形成材料を分散媒に分散させて液状体(インクジェット用インク)を作製し、その液状体を液滴吐出装置から基板上に吐出して、第2液滴80を配置する。なお本実施形態では、第2乾燥膜により電気配線パターンを形成するので、第2乾燥膜の形成材料としてAg微粒子等の導電性微粒子を採用する。この第2乾燥膜の形成材料は、第1液滴の分散質と同じ材料でもよいし、異なる材料でもよい。また第2液滴の分散媒は、第1液滴の分散媒と同じ材料でもよいし、異なる材料でもよい。ただし、第2液滴の分散媒として、第1液滴の分散質からなる第1乾燥膜を再分散させ得る材料を採用する。具体的には、第1液滴の分散媒と同様に、テトラデカン等の有機分散媒を採用することが可能である。
上述したように、本実施形態では、長円状に形成された第1乾燥膜75における一方の直線部分75aを利用する。そこで第2液滴80は、第1乾燥膜75における一方の直線部分75a以外の部分を含むように配置する。例えば、第1乾燥膜75における他方の直線部分を含むように、第2液滴80をストライプ状に形成する。この場合、半球状の微小液滴を所定間隔で配置すれば、ストライプ状の第2液滴を形成することができる。なお、後述する再ピニング工程では、第2液滴80の周縁部に第2乾燥膜を形成し、第1乾燥膜75の直線部分75aから所定間隔を置いて配置する。そこで、第2液滴80の周縁部が第1乾燥膜75の直線部分75aから所定間隔を置いて配置されるように、第2液滴80を形成する。
このように第2液滴80を配置すると、第2液滴80に覆われた第1乾燥膜75が、第2液滴80の分散媒に再分散する。ここで、以下の要素を考慮することにより、第1乾燥膜75を効率的に再分散させることができる。
第1乾燥膜75の構成材料である微粒子の表面には、微粒子相互の凝集を防止するため、有機物等からなる保護層が設けられている。この保護層は、第1液滴から第1乾燥膜75が成形された状態でも微粒子表面に残存している。なお、その第1乾燥膜75を熱処理(アニール)して保護層を分解すれば、微粒子相互が凝集して電気配線が焼成される。そこで、第1乾燥膜75を熱処理する前に第2液滴80を配置することにより、第1乾燥膜75を再分散させることができる。また、保護層の厚さが厚いほど、微粒子相互の凝集防止効果は高くなるので、保護層の厚い微粒子を採用することが望ましい。これにより、焼成温度は高くなるが、第1乾燥膜75を効率的に再分散させることができる。
また、第1液滴を乾燥処理して第1乾燥膜75を成形しても、第1乾燥膜75の内部に第1液滴の分散媒が残留している場合がある。この残留分散媒によって第1乾燥膜75は脆くなるが、第1乾燥膜75を熱処理することによって除去される。そこで、第1乾燥膜75を熱処理する前に第2液滴80を配置することにより、第1乾燥膜75を効率的に再分散させることができる。また、第1液滴の分散媒が高沸点の場合には、残留分散媒の発生確率が高くなるので、第1液滴に高沸点の分散媒を採用することが望ましい。これにより、焼成温度は高くなるが、第1乾燥膜75を効率的に再分散させることができる。
また、第1乾燥膜75の構成材料と基板48とを同じ電荷に帯電させておくことにより、両者の密着性が弱くなって、第1乾燥膜75を効率的に再分散させることができる。一般に、第1乾燥膜75の構成材料である微粒子はマイナスに帯電しているので、基板48をマイナスに帯電させておけばよい。基板48を帯電させるには、自己組織化膜(SAM膜)を利用することが望ましい。具体的な自己組織化膜として、R−Si−(O−Et)4−nで表されるシランカップリング剤を採用する。このエチル基が基板48に吸着するので、基板48上に単分子膜が形成される。そして、R部にカルボキシル基(−COO)を採用すれば、基板48の表面をマイナスに帯電させることができる。なお、微粒子がプラスの電荷を有する場合には、R部にアミノ基(−NH )を採用することにより、基板表面をプラスに帯電させればよい。
なお本実施形態では、図1(c)に示すように、長円状に形成された第1乾燥膜75における一方の直線部分75aを利用して電気配線パターンを形成する。そして第2液滴80は、その直線部分75a以外の部分に配置する。しかしながら、第2液滴80の位置がずれた場合や、第2液滴80が大きく濡れ広がった場合などには、第2液滴80が第1乾燥膜75の直線部分75aに接触して、その直線部分75aが再分散されるおそれがある。そこで、第2液滴80を配置する前に、利用すべき直線部分75aを熱処理しておくことが望ましい。なお、直線部分75aのみを精度よく熱処理するため、レーザ照射等により熱処理を行うことが望ましい。すると、直線部分75aにおける微粒子表面の保護膜が分解され、微粒子が凝集して電気配線が焼成される。また、直線部分75aにおける残留分散媒が除去される。これにより、第2液滴80が直線部分75aに接触した場合でも、その直線部分75aが再分散されるのを防止することができる。
以上により、図1(c)に示すように、基板48上に第2液滴80が配置されて、第1乾燥膜75の一部が再分散される。
[再ピニング工程]
次に、図1(d)に示すように、第2液滴80の周縁部に第2乾燥膜85を形成する(再ピニング工程)。その具体的な方法は、ピニング工程において第1乾燥膜75を形成する方法と同様である。
ところで、上述した再分散工程では、第1乾燥膜75の一部を第2液滴に再分散させている。そのため、再分散させた後の第2液滴の濃度は、基板上に吐出する前の第2液滴の濃度より高くなっている。この場合、形成される第2乾燥膜85の線幅が、第1乾燥膜75の線幅より広くなるおそれがある。そこで、基板上に吐出する前の第2液滴の濃度は、第1乾燥膜75を第2液滴に再分散させた状態で所望の濃度となるように設定することが望ましい。特に、第1乾燥膜75および第2乾燥膜85の線幅を同一に形成するには、第1乾燥膜の一部を再分散させた状態における第2液滴の濃度が第1液滴の濃度と同等になるように、吐出前の第2液滴の濃度を設定すればよい。
以上により、図1(d)に示すように、第1乾燥膜75の直線部分75aおよび第2乾燥膜85の直線部分85aからなる微細な電気配線パターンが形成される。特に本実施形態では、第1乾燥膜75の一部を第2液滴に再分散して、第2液滴の周縁部に第2乾燥膜85を形成するので、第1乾燥膜75の直線部分75aと第2乾燥膜85の直線部分85aとを近接配置することができる。これにより、狭ピッチの電気配線パターンを形成することが可能になる。これにともなって、電気配線パターンを有するデバイスを小型化することができる。
(液滴吐出装置)
上述した第1液滴および第2液滴を構成する液状体は、液滴吐出装置によって吐出する。図3は、液滴吐出装置の斜視図である。液滴吐出装置10は、ベース12、第1移動手段14、第2移動手段16、重量測定手段である電子天秤(不図示)、ヘッド20、キャッピングユニット22、およびクリーニングユニット24を主として構成されている。第1移動手段14および第2移動手段16を含む液滴吐出装置10の動作は、制御装置23により制御されるようになっている。なお図3において、X方向はベース12の左右方向であり、Y方向は前後方向であり、Z方向は上下方向である。
第1移動手段14は、ガイドレール40,40をY軸方向に一致させて、ベース12の上面に直接設置されている。この第1移動手段14は、ガイドレール40,40に沿って移動可能なスライダ42を有している。このスライダ42の駆動手段として、例えばリニアモータを採用することができる。これにより、スライダ42がY軸方向に沿って移動可能とされ、また任意の位置で位置決め可能とされている。
スライダ42の上面にはモータ44が固定され、モータ44のロータにはテーブル46が固定されている。このテーブル46は、基板48を保持しつつ位置決めするものである。すなわち、図示しない吸着保持手段を作動させることにより、テーブル46の穴46Aを通して基板48が吸着され、基板48をテーブル46上に保持することができる。また、モータ44は、例えばダイレクトドライブモータである。このモータ44に通電することにより、ロータとともにテーブル46がθz方向に回転して、テーブル46をインデックス(回転割り出し)することができるようになっている。なお、テーブル46には、ヘッド20が液状体を捨打ち、或いは試し打ち(予備吐出)するための予備吐出エリアが設けられている。
一方、ベース12の後方には支柱16A、16Aが立設され、その支柱16A,16Aの上端部にコラム16Bが架設されている。そして、そのコラム16Bの前面に第2移動手段16が設けられている。この第2移動手段16は、X軸方向に沿って配置されたガイドレール62A,62Aを有し、またガイドレール62A,62Aに沿って移動可能なスライダ60を有している。このスライダ60の駆動手段として、例えばリニアモータを採用することができる。これにより、スライダ60がX軸方向に沿って移動可能とされ、また任意の位置で位置決め可能とされている。
スライダ60には、ヘッド20が設けられている。ヘッド20は、揺動位置決め手段としてのモータ62,64,66,68に接続されている。モータ62は、ヘッド20をZ軸方向に移動可能とし、また任意の位置で位置決め可能とするものである。モータ64は、ヘッド20をY軸回りのβ方向に揺動可能とし、また任意の位置で位置決め可能とするものである。モータ66は、ヘッド20をX軸回りのγ方向に揺動可能とし、また任意の位置で位置決め可能とするものである。モータ68は、ヘッド20をZ軸回りのα方向に揺動可能とし、また任意の位置で位置決め可能とするものである。
以上のように、基板48はY方向に移動および位置決め可能とされ、θz方向に揺動および位置決め可能とされている。また、ヘッド20はX,Z方向に移動および位置決め可能とされ、α,β,γ方向に揺動および位置決め可能とされている。したがって、本実施形態の液滴吐出装置10は、ヘッド20のインク吐出面20Pと、テーブル46上の基板48との相対的な位置および姿勢を、正確にコントロールすることができるようになっている。
(インクジェットヘッド)
ここで、ヘッド20の構造例について、図4を参照して説明する。図4は、インクジェットヘッドの側面断面図である。ヘッド20は、液滴吐出方式により液状体2をノズル91から吐出するものである。液滴吐出方式として、圧電体素子としてのピエゾ素子を用いて液状体を吐出させるピエゾ方式や、液状体を加熱して発生した泡(バブル)により液状体を吐出させる方式など、公知の種々の技術を適用することができる。このうちピエゾ方式は、液状体に熱を加えないため、材料の組成等に影響を与えないという利点を有する。そこで、図4のヘッド20には、上述したピエゾ方式が採用されている。
ヘッド20のヘッド本体90には、リザーバ95およびリザーバ95から分岐された複数のインク室93が形成されている。リザーバ95は、各インク室93に液状体2を供給するための流路になっている。また、ヘッド本体90の下端面には、インク吐出面を構成するノズルプレートが装着されている。そのノズルプレートには、液状体2を吐出する複数のノズル91が、各インク室93に対応して開口されている。そして、各インク室93から対応するノズル91に向かって、インク流路が形成されている。一方、ヘッド本体90の上端面には、振動板94が装着されている。なお、振動板94は各インク室93の壁面を構成している。その振動板94の外側には、各インク室93に対応して、ピエゾ素子92が設けられている。ピエゾ素子92は、水晶等の圧電材料を一対の電極(不図示)で挟持したものである。その一対の電極は、駆動回路99に接続されている。
そして、駆動回路99からピエゾ素子92に電圧を印加すると、ピエゾ素子92が膨張変形または収縮変形する。ピエゾ素子92が収縮変形すると、インク室93の圧力が低下して、リザーバ95からインク室93に液状体2が流入する。またピエゾ素子92が膨張変形すると、インク室93の圧力が増加して、ノズル91から液状体2が吐出される。なお、印加電圧を変化させることにより、ピエゾ素子92の変形量を制御することができる。また、印加電圧の周波数を変化させることにより、ピエゾ素子92の変形速度を制御することができる。すなわち、ピエゾ素子92への印加電圧を制御することにより、液状体2の吐出条件を制御しうるようになっている。
一方、図3に示す液滴吐出装置は、キャッピングユニット22およびクリーニングユニット24を備えている。キャッピングユニット22は、ヘッド20におけるインク吐出面20Pの乾燥を防止するため、液滴吐出装置10の待機時にインク吐出面20Pをキャッピングするものである。またクリーニングユニット24は、ヘッド20におけるノズルの目詰まりを取り除くため、ノズルの内部を吸引するものである。なおクリーニングユニット24は、ヘッド20におけるインク吐出面20Pの汚れを取り除くため、インク吐出面20Pのワイピングを行うことも可能である。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態につき、図5を用いて説明する。第2実施形態の膜形成方法では、まず図5(a)に示すように、基板48上に第1液滴70を吐出する(液滴吐出工程)。次に図5(b)に示すように、第1液滴70の周縁部に第1乾燥膜75を形成する(ピニング工程)。次に図5(c)に示すように、基板48上に第2液滴80を配置して、第1乾燥膜75の一部を再分散させる(再分散工程)。そして、図5(d)に示すように、第1乾燥膜75の一部を第2液滴80とともに除去する(液滴除去工程)。これにより、第1乾燥膜75の残部からなる電気配線パターンを得ることができる。上記の各工程について以下に順次説明するが、第1実施形態と同様の構成となる部分については、その詳細な説明を省略する。
第2実施形態では、第1実施形態と同様に、液滴吐出工程およびピニング工程を行う。
次に、再分散工程を行う。再分散工程では、図5(c)に示すように、基板48上に第2液滴80を配置して、第1乾燥膜75を再分散させる。第2液滴80は、第1乾燥膜75の形成材料を分散させ得る分散媒によって構成する。なお第2実施形態の膜形成方法では、第2液滴から第2乾燥膜を形成する再ピニング工程を有しない。そこで第2液滴80には、第2乾燥膜の形成材料である導電性微粒子等を分散させる必要がない。したがって、第2液滴80は上述した分散媒のみによって構成することが望ましい。この分散媒は、第1液滴の分散媒と同じ液体材料でもよいし、異なる液体材料でもよい。
上述した第1乾燥膜75の所定部分のみを電気配線パターンとして利用する場合には、第1乾燥膜75の一部を除去する必要がある。そこで第2液滴80は、第1乾燥膜75の除去部分を含むように配置する。なお第2液滴80の形状は、図5(c)に示すストライプ状に限られず、第1乾燥膜75の除去部分を含む任意の形状とすればよい。また、第1乾燥膜75の利用部分を熱処理した上で、第2液滴80を配置することが望ましい。さらに、第1乾燥膜75の利用部分を熱処理した上で、第1乾燥膜75の全体を含むように第2液滴80を配置してもよい。この場合、第1乾燥膜75の利用部分は第2液滴80に再分散されることがなく、それ以外の部分のみが再分散される。この構成によれば、第2液滴80の位置精度を確保する必要がなくなり、再分散工程を簡略化することができる。
そして、図5(d)に示すように、第2液滴80を除去する(液滴除去工程)。第2液滴80の除去は、基板48を傾斜させる方法や、基板48の表面に気体を吹き付ける方法などによって行うことができる。すると、第2液滴80に再分散されていた第1乾燥膜75が、第2液滴80とともに除去される。
以上により、第1乾燥膜75の残部からなる微細な電気配線パターンが形成される。
上述した第2実施形態の膜形成方法では、第1乾燥膜75の除去部分を第2液滴80に再分散させて除去する。この構成によれば、第1乾燥膜75の利用部分を精度よく残して、それ以外の部分を精度よく除去することが可能になる。したがって、高精細な電気配線パターンを形成することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態につき、図6を用いて説明する。第2実施形態の膜形成方法では、まず図6(a)に示すように、基板48上に第1液滴70を吐出する(液滴吐出工程)。次に図6(b)に示すように、第1液滴70の周縁部に第1乾燥膜75を形成する(ピニング工程)。次に図6(c)に示すように、第1乾燥膜75の利用部分(直線部分75a)を熱処理する(熱処理工程)。次に図6(d)に示すように、基板48の全体を分散媒に浸漬して、第1乾燥膜75の一部を再分散させる(再分散工程)。これにより、第1乾燥膜75の残部(直線部分75a)からなる電気配線パターンを得ることができる。上記の各工程について以下に順次説明するが、第1実施形態と同様の構成となる部分については、その詳細な説明を省略する。
第3実施形態では、第1実施形態と同様に、液滴吐出工程およびピニング工程を行う。
そして第2実施形態では、次に熱処理工程を行う。熱処理工程では、図6(c)に示すように、第1乾燥膜75の利用部分である直線部分75aを熱処理する。なお、直線部分75aのみを精度よく熱処理するため、レーザ照射等により熱処理を行うことが望ましい。すると、直線部分75aにおける微粒子表面の保護膜が分解されて、微細配線が焼成される。また、直線部分75aにおける残留分散媒が除去される。これにより、直線部分75aが再分散されるのを防止することができる。
次に、図6(d)に示すように、基板48の全体を分散媒に浸漬して、第1乾燥膜75を再分散させる(再分散工程)。まず、基板48を浸漬し得る大きさの容器に、第1乾燥膜75の構成材料を分散し得る分散媒を充填する。この分散媒は、第1液滴の分散媒と同じ液体材料でもよいし、異なる液体材料でもよい。そして、その分散媒に基板48を浸漬する。すると、第1乾燥膜75の直線部分75a以外の部分が分散媒中に再分散され、熱処理された直線部分75aのみが基板48上に残存する。
以上により、第1乾燥膜75の直線部分75aからなる微細な電気配線パターンが形成される。
上述した第3実施形態の膜形成方法では、第1乾燥膜75の利用部分を熱処理した上で、基板48を分散媒に浸漬して、それ以外の部分を再分散させる。この構成によれば、第1乾燥膜の利用部分を精度よく残して、それ以外の部分を精度よく除去することが可能になる。特に第3実施形態では、このような第1乾燥膜75のパターニングを簡単に行うことができるので、製造コストを低減することができる。
なお、第1乾燥膜の除去すべき部分を機械的に除去する場合には、残すべき部分の熱処理工程を省略することも可能である。この場合には、さらに製造コストを低減することができる。
[電気光学装置]
次に、各実施形態の膜形成方法を使用して製造した電気光学装置の一例である有機EL装置につき、図7を用いて説明する。
有機EL装置200は、マトリクス状に配置された複数の画素領域R,G,Bを備えている。基板210の表面には各画素領域を駆動する回路部220が形成され、その回路部220の表面には複数の画素電極240がマトリクス状に形成されている。なお各画素電極240の周囲には、電気絶縁性材料からなるバンク245が形成されている。陽極として機能する画素電極240の表面には、正孔注入層250および発光層260が順次形成されている。さらに、発光層260およびバンク245の表面全体に、電子注入層270および共通陰極280が形成されている。なお、基板210の端部に封止基板(不図示)が貼り合わされて、全体が密閉封止されている。
そして、各実施形態の膜形成方法を使用することにより、上述した有機EL装置200を構成する各機能層をパターニングすることができる。このように高精細な機能層を備えることにより、小型で表示品質に優れた有機EL装置を提供することができる。
[電子機器]
次に、各実施形態の膜形成方法を使用して形成した電子機器につき、図8を用いて説明する。図8、携帯電話の斜視図である。図8において符号1000は携帯電話本体を示し、符号1001は表示部を示している。この携帯電話1000は、各実施形態の膜形成方法を使用して形成した表示部1001を備えている。したがって、小型で表示品質に優れた携帯電話1000を低コストで提供することができる。
なお、本発明の技術範囲は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した各実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、各実施形態で挙げた具体的な材料や構成などはほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。例えば、以上には分散質を分散媒に分散させた分散液を用いて膜を形成する場合を例にして説明したが、溶質を溶媒に溶解させた溶液を用いて膜を形成する場合にも本発明を適用することが可能である。また、以上には電気配線パターンを形成する場合を例にして説明したが、それ以外のパターンを形成する場合にも本発明を適用することが可能である。
2種類の液状体を作製して、乾燥膜の再分散性について実験を行った。
分散質としてAg微粒子(焼成温度300℃程度)を採用し、分散媒としてテトラデカン(沸点251℃程度)を採用して、液状体Aを作製した。また、分散質としてAg微粒子(焼成温度125℃程度)を採用し、分散媒として水(沸点100℃程度)を採用して、液状体Bを作製した。そして、各液状体を基板上に吐出して第1液滴を形成し、その液滴の周縁部に第1乾燥膜を形成した(ピニング工程)。さらに、その乾燥膜の上に各液状体を吐出して第2液滴を配置し、乾燥膜の再分散性を調査した。
その結果、液状体Aの場合には第1乾燥膜が第2液滴中に再分散したが、液状体Bの場合には第1乾燥膜が再分散しなかった。これは、液状体BではAg微粒子の保護膜が薄く、第1乾燥膜におけるAg微粒子相互の密着性が高くなっていたので、第2液滴中に再分散しなかったものと考えられる。また、液状体Aでは分散媒の沸点が高く、第1乾燥膜に分散媒が残留してAg微粒子相互の密着性が低くなっていたので、第2液滴中に再分散したものと考えられる。
第1実施形態の膜形成方法の説明図である。 代表的な液滴の乾燥過程を模式的に示す図である。 液滴吐出装置の斜視図である。 インクジェットヘッドの側面断面図である。 第2実施形態の膜形成方法の説明図である。 第3実施形態の膜形成方法の説明図である。 有機EL装置の側面断面図である。 携帯電話の斜視図である。
符号の説明
48基板 70第1液滴 75第1乾燥膜 80第2液滴 85第2乾燥膜

Claims (9)

  1. 基板上に第1液滴を配置する工程と、
    前記第1液滴の周縁部に、第1乾燥膜を形成する工程と、
    前記第1乾燥膜の一部を含むように第2液滴を配置して、前記第1乾燥膜の一部を再分散または再溶解させる工程と、
    前記第2液滴を除去して、前記第1乾燥膜の残部により所望の膜パターンを形成する工程と、を有することを特徴とする膜形成方法。
  2. 基板上に第1液滴を配置する工程と、
    前記第1液滴の周縁部に、第1乾燥膜を形成する工程と、
    前記第1乾燥膜の一部を含むように第2液滴を配置して、前記第1乾燥膜の一部を再分散または再溶解させる工程と、
    前記第2液滴の周縁部に、第2乾燥膜を形成して、前記第1乾燥膜の残部とともに所望の膜パターンを形成する工程と、を有し、
    前記第2液滴における前記第2乾燥膜の構成材料の濃度は、前記第1乾燥膜の一部を再分散または再溶解させた状態で所望の濃度となるように設定されていることを特徴とする膜形成方法。
  3. 請求項1または請求項2記載の膜形成方法であって、
    前記第1乾燥膜は前記第1液滴が配置される領域の中央部から除去されて形成されることを特徴とする膜形成方法。
  4. 請求項1または請求項2記載の膜形成方法であって、
    前記第1乾燥膜は前記第1液滴が配置される領域の中央部より周縁部に厚く形成されることを特徴とする膜形成方法。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の膜形成方法であって、
    前記第1乾燥膜を形成する工程の後に、前記第1乾燥膜の残部に相当する領域を熱処理することを特徴とする膜形成方法。
  6. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の膜形成方法であって、
    前記第1乾燥膜を形成する工程の前に、前記第1乾燥膜の構成材料と前記基板とを同じ電荷に帯電させておくことを特徴とする膜形成方法。
  7. 請求項1に記載の膜形成方法であって、
    前記第2液滴は、前記第1乾燥膜の構成材料の分散媒または溶媒のみで構成されていることを特徴とする膜形成方法。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の膜形成方法を使用して、前記基板上に膜パターンを形成することを特徴とするデバイス製造方法。
  9. 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の膜形成方法を使用して、前記基板上に電気配線を形成することを特徴とするデバイス製造方法。
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