JP4325047B2 - 走査露光装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ローラ搬送機構等により搬送されている印画紙等の感光材料を、2つのガイド板間の隙間を通すことによりガイドしつつ、該感光材料の露光面に走査露光処理を施すようになっている、デジタル写真焼付け装置などに用いられる走査露光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、画像焼き付け装置例えばデジタルプリンタ等に用いられる走査露光装置においては、ローラ搬送機構によって搬送されている印画紙等の感光材料を、2つのガイド板間の隙間を通すことによりガイドしつつ、該感光材料の露光面に走査露光処理を施し、感光材料上に所望の画像を焼き付けるようになっている。
【0003】
以下、従来の典型的なデジタルプリンタ用の走査露光装置の具体的な構造を説明する。
図4及び図5に示すように、従来の走査露光装置においては、感光材料100が、第1搬送ローラ101と第1圧着ローラ102とで構成される第1ローラ対と、第2搬送ローラ103と第2圧着ローラ104とで構成される第2ローラ対とによって、矢印Z’で示す方向に搬送されるようになっている。ここで、感光材料100は、第1ガイド板105と第2ガイド板106との間の隙間(搬送路)を通され、両ガイド板105、106によってガイド(規制)されるようになっている。そして、この感光材料100の露光面に対しては、図示していない露光エンジンにより、矢印Y’で示す方向に光ビームを照射して走査露光処理が施される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、第1ガイド板105と第2ガイド板の間隔d’は、感光材料100の通過性を確保するため、感光材料100の厚さよりも大きい値に設定されている。したがって、第1ローラ対101、102の周速度が第2ローラ対103、104の周速度より大きいと、図5中に示されているように(一点鎖線)、感光材料搬送方向にみて両ローラ対の間では、露光中の感光材料100に弛みが生じることになる。
【0005】
そして、このように露光中の感光材料100に弛みが生じると、感光材料100の露光面の位置が、光ビームの光軸方向(図5中における位置関係では左右方向)にふらつき、感光材料100に焼き付けられる画像のピントがぼけたり、濃度が安定しない(濃度ムラが発生する)といった問題が生じる。
なお、このような両ローラ対間での周速度の差は、主として各ローラの部品精度が低いことに起因して生じるが、このような周速度の差を完全になくせるほど部品精度を高めることは困難である。
【0006】
本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたものであって、露光位置で感光材料が光ビームの光軸方向にふらつくのを防止することができ、ひいてはピントぼけないしは濃度ムラのない画像を感光材料に焼き付けることができる走査露光装置を提供することを解決すべき課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた本発明にかかる走査露光装置は、(a)所定の間隔の隙間(搬送路)を隔てて互いに対向して配置された2つのガイド板を有し、搬送されている感光材料(例えば、印画紙、ペーパ)を、上記隙間を通すことによりガイド(規制)するガイド機構と、(b)2つのガイド板のうちいずれか一方に形成されたスリット(孔)を介して、搬送されている感光材料の露光面に光ビームを照射して走査露光処理(ライン露光処理)を施す露光機構とが設けられている走査露光装置において、(c)搬送されている感光材料を、スリットと対向する位置、スリットが形成されている方のガイド板の表面(内側表面)に押し付ける押付部材が設けられていることを特徴とするものである。なお、この走査露光装置は、例えば、デジタル写真焼付け装置などに用いることができる。
【0008】
この走査露光装置においては、搬送されている感光材料は、スリットと対向する位置では押付部材によってスリットが形成されている方のガイド板の表面に押し付けられるので、該感光材料の位置は光ビームの光軸方向にふらつかない。つまり、感光材料の露光位置、すなわち露光ヘッドから感光材料の露光面までの距離が常に一定に保たれる。したがって、感光材料に、ピントぼけないしは濃度ムラのない画像を焼き付けることができる。
なお、一般に、この種の走査露光装置では、光源の光量を一定に保つため、定期的に校正用の焼き付け(プリント)を行い、これが基準濃度となるように光源調整を行うようにしているが、本発明にかかるこの走査露光装置では、感光材料の露光位置が一定に保たれるので、光源調整の精度が向上する。
【0009】
また、この走査露光装置においては、押付部材が、感光材料(露光面)を、スリットが形成されている方のガイド板の表面(内側表面)に押し付けるようになっているの、感光材料の厚さが異なる場合、ないしはばらつく場合でも、感光材料の露光位置を一定に保つことができる。
【0010】
この走査露光装置においては、感光材料は、例えば、搬送ローラと圧着ローラとで感光材料を挟み両ローラを回転させることにより感光材料を搬送するローラ搬送機構によって搬送される。
【0011】
また、この走査露光装置においては、押付部材は、感光材料の先端部が該押付部材を通過する際に該感光材料が腰折れを起こさないような(問題なく通過できる程度の)弱い押付力で感光材料を押し付けるようになっているのが好ましい。
このような押付部材としては、例えば、感光材料と摺接して該感光材料をガイド板の表面に押し付ける可撓性部材(例えば、薄いばね鋼、樹脂製の板又は植毛など)を用いることができる。また、ばね等によりガイド板の表面に向かって付勢され、感光材料と当接する回転部材(回転するアクチュエータ付きの押付機構)を用いてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を具体的に説明する。
図1に示すように、本発明にかかる走査露光装置を備えたデジタルプリンタIP(デジタル写真焼付け装置)には、フィルム現像機(図示せず)によって現像処理されたフィルム1(写真フィルム)のコマ画像をデジタル画像データとして取得するフィルムスキャナSと、このデジタル画像データを処理してプリントデータを作成するコントローラ2と、このプリントデータに基づいてペーパ3(感光材料)に露光処理を施してコマ画像に対応する画像を焼き付けるデジタルプリント部P(走査露光装置)と、露光処理が施されたペーパ3に現像処理を施す現像処理部Dとが設けられている。そして、現像処理部Dで現像処理が施された(現像された)ペーパ3は、乾燥処理が施された後、仕上がりプリントとして、該デジタルプリンタIPから排出される。
【0014】
フィルムスキャナSには、照明光学系4と、撮像光学系5と、CCDセンサを用いた光電変換部6とが設けられている。ここで、照明光学系4は、白色光源であるハロゲンランプ4a、調光フィルタ4b、ミラートンネル4c等で構成され、光源からの光ビームの色分布や強度分布を調整して、これをフィルム1のコマ画像に照射するようになっている。また、撮像光学系5は、詳しくは図示していないが、投射光の方向を変えるミラー、レンズユニット、該レンズユニットを透過した光ビームを3つの方向に分光するプリズム等で構成され、フィルム1の透過光ビームを処理するようになっている。なお、フィルム1のコマ画像は、フィルム搬送機構7でフィルム1を所定の走査速度で移送することにより、副走査方向(すなわち、フィルム長手方向)に走査される。
【0015】
光電変換部6は、撮像光学系5から導入された光ビームを光電変換する。この光電変換部6は、撮像光学系5のプリズムによって分光された3つの光ビームを個別に受け入れるための3つのCCDセンサを備えている。各CCDセンサは、それぞれ、多数(例えば5000個)のCCD素子が主走査方向(すなわち、フィルム幅方向)に配列されたラインセンサであって、センサ駆動回路により主走査時に電荷蓄積動作や電荷蓄積時間の制御が行われるようになっている。各CCDセンサは、それぞれその撮像面に光ビームの青色成分、赤色成分又は緑色成分のみを透過させるカラーフィルタが設けられており、それぞれ青色成分、赤色成分又は緑色成分のみを光電変換する。各CCDセンサから出力される各画素信号はサンプルホールドされ、各画素信号が連続した画像信号となる。なお、各画素信号は所定のビット数(例えば12ビット)のデジタル信号に変換される。
【0016】
かくして、フィルム1のコマ画像が所定のスキャン位置に位置決めされると、コマ画像の読取処理が開始される。このとき、フィルム1の各コマ画像は、フィルム搬送機構7によるフィルム1の移送により、複数のスリット画像に分割された形で順次光電変換部6で読み取られ、原デジタル画像データとしてコントローラ2に送られる。このような、フィルムスキャナSの照明光学系4、撮像光学系5及び光電変換部6の各制御はコントローラ2によって行われる。
【0017】
デジタルプリント部PはPLZTシャッタ方式のものであって、このデジタルプリント部Pには、マガジン8から搬送されてくるペーパ3に露光処理を施して画像を焼き付ける露光装置として、露光ヘッド11aと光源11bと光ケーブル11cとを備えた露光エンジン11が設けられている。ここで、露光ヘッド11aは、PLZT素子からなるシャッタアレイを用いたものである。このPLZT素子からなるシャッタアレイは、その材料の有する電気光学効果を利用したものであって、各シャッタには光源11bから光ケーブル11c中の多数の光ファイバを介してR、G、Bの光が導入されるようになっている。
【0018】
露光ヘッド11aは、ペーパ3の幅方向、すなわち該図面の紙面と直交する方向に、ペーパ3のほぼ全幅にわたって延び、搬送されているペーパ3のほぼ全面に露光処理を施して画像を焼き付けることができるようになっている。かくして、各シャッタは、所定レベルの電圧が印加されると光を透過させる状態(開状態)となり、該電圧の印加が停止されると光を遮断する状態(閉状態)となる。したがって、コントローラ2からプリントデータに基づいて各画素に対応するシャッタに駆動電圧が印加されると、そのシャッタは開状態となって光源11bから導入されている色の光がペーパ3に照射される。ここで、露光処理が施されるペーパ3について見ると、ペーパ幅方向においては画像の全長にわたり、ペーパ搬送方向(ペーパ長手方向)においては画像の一部(例えば、1画素の幅)のみ含む部分画像が、画素毎に露光量が設定された状態でペーパ3に焼き付けられる。
【0019】
詳しくは図示していないが、光源11bにはR、G、Bの3色の光学フィルタからなる回転フィルタが付設され、この回転フィルタを回転位相制御することにより、R、G、Bのうちのいずれか1つが選択的に光源11bに対向し、その色のフィルタを介して選択色の光が、光ケーブル11c(光ファイバ)を介してシャッタに送られる。
【0020】
なお、この実施の形態にかかるデジタルプリンタIPでは、PLZTシャッタ方式のデジタルプリント部Pが用いられているが、デジタルプリント部Pはこのような方式のものに限定されるわけではなく、露光仕様に応じてこれ以外のもの、例えば液晶シャッタ方式のもの、蛍光ビーム方式のもの、FOCRT方式のもの等を用いることができる。
【0021】
また、コントローラ2から露光エンジン11に送られるプリントデータは、基本的にはフィルムスキャナSで読み取られた画像データに基づくものであるが、コントローラ2に接続された外部画像入力部2cから入力された画像データを、コントローラ2を介してデジタルプリント部Pに送り、ペーパ3に露光処理を施すことも可能である。また、フィルムスキャナS又は外部画像入力部2cからコントローラ2に入力された画像データは、ペーパ3にプリントした場合に得られるであろうシミュレート画像としてモニタ2aに表示され、操作者は、そのモニタ2aの表示を確認しながら走査卓2bから画像の色調等を修正するための指示を入力することができる。この場合、修正後の画像データがデジタルプリント部Pに送られることになる。
【0022】
以下、ペーパ3を、マガジン8からデジタルプリント部Pを経由して現像処理部Dに搬送するペーパ搬送装置Cを具体的に説明する。このペーパ搬送装置Cは、ペーパ3をほぼ水平姿勢で搬送するペーパ供給ラインC1と、ペーパ3をほぼ鉛直姿勢で搬送する露光搬送ラインC2(走査露光装置を含む)と、現像搬送ラインC3とに区分けされている。
【0023】
ペーパ供給ラインC1の搬送上流端には、長尺のペーパ3をロール状に収納しているマガジン8が着脱可能に配置されている。そして、ペーパ搬送方向にみてマガジン8の下流側(図1では右側)には、マガジン8から引き出されたペーパ3をプリントサイズに応じてカットするペーパーカッタ9と、ペーパ3の裏面(非感光面)に、フィルムID、コマ番号、プリントデータ作成時に行われた画像処理を示す補正情報等を印字するバックプリント部10とが設けられている。なお、ペーパ供給ラインC1には、とくには番号を付していないが、ペーパ3を搬送するための、あるいはペーパ3の搬送方向を変えるための種々のローラないしはローラ対が随所に配設されている。また、ペーパ供給ラインC1には、図示していないが、上記ローラを回転駆動する駆動機構(モータ等)と、ペーパ3を案内するガイドとが設けられている。
【0024】
以下、図2及び図3を参照しつつ、露光搬送ラインC2(走査露光装置含む)の露光エンジン近傍部分の具体的な構造及び機能を説明する。
図2及び図3に示すように、この露光搬送ラインC2の露光エンジン近傍部分においては、ペーパ3が、第1搬送ローラ12と第1圧着ローラ13とで構成される第1ローラ対と、第2搬送ローラ14と第2圧着ローラ15とで構成される第2ローラ対とによって、矢印Zで示す方向すなわち鉛直上向きに搬送されるようになっている。なお、ペーパ3に対しては、露光エンジン11の露光ヘッド11a(図1参照)によって、矢印Yで示す方向に走査露光処理が施される。
【0025】
第1搬送ローラ12及び第2搬送ローラ14は、それぞれ、小径の軸部12b、14b(ローラ軸)にローラ部12a、14a(例えば、ゴムローラ)が外嵌された構造とされている。また、第1圧着ローラ13及び第2圧着ローラ15も、それぞれ、小径の軸部13b、15b(ローラ軸)にローラ部13a、15a(例えば、ゴムローラ)が外嵌された構造とされている。これらのローラ部12a〜15aは、それぞれ、その軸線方向(矢印X方向)にみて数カ所で欠損された状態となっている。換言すれば、各ローラ部12a〜15aは、それぞれ、若干の間隔を隔てて複数に分割された構造とされている。
【0026】
ここで、第1搬送ローラ12及び第2搬送ローラ14は、それぞれその位置が固定されているが(ただし、回転ないしは自転する)、第1圧着ローラ13及び第2圧着ローラ15は、それぞれ、ペーパ厚み方向、すなわち矢印Y方向ないしはこれと逆方向に移動することができるようになっている。そして、両圧着ローラ13、15は、それぞれ、ばね等の付勢手段(図示せず)によって適度に両搬送ローラ12、14に向かって付勢されている。このため、ペーパ3は、両搬送ローラ12、14と両圧着ローラ13、15との間に、適度な押圧力でもって挟まれる。
【0027】
したがって、両搬送ローラ12、14が矢印X方向にみて時計回り方向、すなわち矢印A1、A2で示す方向に回転すると、これに伴って両圧着ローラ13、15が反時計回り方向に回転し、ペーパ3は矢印Z方向すなわち上向きに搬送される。なお、図示していないが、第1搬送ローラ12及び第2搬送ローラ14は、駆動モータにより、ベルト等を介して所定の回転速度で回転駆動される。
【0028】
また、露光搬送ラインC2には、ペーパ3の搬送をガイド(規制)するため、ペーパ厚み方向にみて、搬送ローラ側に位置する第1ガイド板16と、圧着ローラ側に位置する第2ガイド板17とが設けられている。両ガイド板16、17は、ペーパ厚み方向に互いに所定の間隔dを隔てて配置され、両ガイド板間には隙間22(ペーパ搬送路)が形成されている。この隙間22の間隔dは、ペーパ3の通過性を確保するため、ペーパ3の厚さよりもやや大きい値に設定される。かくして、両搬送ローラ12、14及び両圧着ローラ13、15によって搬送されるペーパ3は、両ガイド板16、17間の隙間22を通され、これによりガイドされる。
【0029】
そして、上下方向(ペーパ搬送方向)にみて第1ローラ対(第1搬送ローラ12及び第1圧着ローラ13)と第2ローラ対(第2搬送ローラ14及び第2圧着ローラ15)とのほぼ中間位置において、第2ガイド板17(露光エンジン側に位置する)には、露光ヘッド11a(図1参照)を収容するスリット20が形成されている。したがって、露光エンジン11ないしは露光ヘッド11aから出力される光ビームは、このスリット20を介してペーパ3の露光面に照射されることになる。
【0030】
他方、スリット20よりもやや下方において、第1ガイド板16の、第2ガイド板17ないしはペーパ3と対向する方の表面(以下、「内側表面」という。)には、凹部18が形成されている。そして、この凹部18の下部には、ペーパ3を第2ガイド部材側に押し付けるための押付部材19の下端部が固定されている。そして、押付部材19は、凹部18に固定された部分から上に向かって、第2ガイド板17に近づくように傾斜して伸び、スリット20と対向する位置付近では、第2ガイド板17の表面に近接しつつ、これと平行に(真上を向いて)伸びている。
【0031】
この押付部材19は、可撓性材料(例えば、薄いばね鋼、樹脂製の板)で形成され、このためスリット20と対向する位置付近において第2ガイド板17と平行に伸びる部分(以下、「スリット対向部」という。)は、ペーパ3の厚み方向(図3中における位置関係では左右方向)に容易に変位することができるようになっている。したがって、ペーパ3は、スリット20の近傍を通過するときには、押付部材19のスリット対向部によって、第2ガイド部材17の、ペーパ3と対向する方の表面(以下、「内側表面」という。)に押し付けられる。
【0032】
ここで、押付部材19は、ペーパ3の先端部が該押付部材19のスリット対向部を通過する際にペーパ3が腰折れを起こさず問題なく通過できるよう、適切な弱い押付力でペーパ3を第2ガイド板17の内側表面に押し付けるようになっている。
なお、ばね等により第2ガイド板17の内側表面に向かって付勢されつつペーパ3と当接する回転部材(回転するアクチュエータ付きの押付機構)で、ペーパ3を第2ガイド板17の内側表面に押し付けるようにしてもよい。
【0033】
かくして、搬送中のペーパ3は、スリット20付近、すなわち露光位置を通過する際には、押付部材19のスリット対向部によって、第2ガイド板17の内側表面に押し付けられる。したがって、ペーパ3(露光面)の位置は光ビームの光軸方向にふらつかず、常に一定に保たれる。つまり、ペーパ3の露光位置、すなわち露光ヘッド11aからペーパ3の露光面までの距離が常に一定に保たれる。この場合、ペーパ3の露光面が第2ガイド板側に位置しているので、ペーパ3の厚さが異なる場合、ないしはばらつく場合でも、ペーパ3の露光面の位置は確実に一定に保たれる。したがって、ペーパ3に、ピントぼけないしは濃度ムラのない画像を焼き付けることができる。
【0034】
また、このようにペーパ3の露光面の位置が一定に保たれるので、光源11b(図1参照)の光量を一定に保つため、定期的に校正用の焼き付け(プリント)を行い、これが基準濃度となるように光源調整を行う際には、光源調整の精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる走査露光装置を備えたデジタルプリンタのシステム構成図である。
【図2】 図1に示すデジタルプリンタの露光搬送ライン(走査露光装置)の露光エンジン近傍部分の斜視図である。
【図3】 図2に示す露光搬送ラインの縦断面図である。
【図4】 従来のデジタルプリンタの走査露光装置の露光位置近傍部の斜視図である。
【図5】 図4に示す走査露光装置の縦断面図である。
【符号の説明】
IP…デジタルプリンタ、C…ペーパ搬送装置、C1…ペーパ供給ライン、C2…露光搬送ライン、C3…現像搬送ライン、D…現像処理部、P…デジタルプリント部、S…フィルムスキャナ、1…フィルム、2…コントローラ、3…ペーパ、4…照明光学系、5…撮像光学系、6…光電変換部、7…フィルム搬送機構、8…マガジン、9…ペーパーカッタ、10…バックプリント部、11…露光エンジン、11a…露光ヘッド、11b…光源、11c…光ケーブル、12…第1搬送ローラ、12a…ローラ部、12b…軸部、13…第1圧着ローラ、13a…ローラ部、13b…軸部、14…第2搬送ローラ、14a…ローラ部、14b…軸部、15…第2圧着ローラ、15a…ローラ部、15b…軸部、16…第1ガイド板、17…第2ガイド板、18…凹部、19…押付部材、20…スリット、22…隙間(ペーパ搬送路)。

Claims (6)

  1. 所定の間隔の隙間を隔てて互いに対向して配置された2つのガイド板を有し、搬送されている感光材料を、上記隙間を通すことによりガイドするガイド機構と、
    上記2つのガイド板のうちいずれか一方に形成されたスリットを介して、搬送されている上記感光材料の露光面に光ビームを照射して走査露光処理を施す露光機構とが設けられている走査露光装置において、
    搬送されている上記感光材料を、上記スリットと対向する位置、上記スリットが形成されている方のガイド板の表面に押し付ける押付部材が設けられていることを特徴とする走査露光装置。
  2. 搬送ローラと圧着ローラとで上記感光材料を挟み、上記両ローラを回転させることにより上記感光材料を搬送するローラ搬送機構が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の走査露光装置。
  3. 上記押付部材が、上記感光材料の先端部が該押付部材を通過する際に該感光材料が腰折れを起こさないような弱い押付力で上記感光材料を押し付けるようになっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の走査露光装置。
  4. 上記押付部材が、上記感光材料と摺接して該感光材料を上記ガイド板の表面に押し付ける可撓性部材であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の走査露光装置。
  5. 上記押付部材が、上記ガイド板の表面に向かって付勢され上記感光材料と当接する回転部材であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の走査露光装置。
  6. 該走査露光装置がデジタル写真焼付け装置用のものであって、上記感光材料が印画紙であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の走査露光装置。
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