JP2001100325A - 露光部の感光材料搬送装置 - Google Patents

露光部の感光材料搬送装置

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JP2001100325A
JP2001100325A JP27639999A JP27639999A JP2001100325A JP 2001100325 A JP2001100325 A JP 2001100325A JP 27639999 A JP27639999 A JP 27639999A JP 27639999 A JP27639999 A JP 27639999A JP 2001100325 A JP2001100325 A JP 2001100325A
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JP
Japan
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exposure
photosensitive material
emulsion
roller
photographic paper
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English (en)
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Eiji Motooka
栄二 本岡
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Noritsu Koki Co Ltd
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Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタルプリンタ等の露光部で厚さが異なる
感光材料を用いる場合でも、露光エンジンのピント、ユ
ニフォーミティ等の再調整を行うことなく、適正な露光
処理を施すことができる手段を提供する。 【解決手段】 デジタルプリンタの露光搬送ラインC2
においては、第1、第2駆動ローラ12a、13aと第
1、第2圧着ローラ12b、13bとの間に挟まれた印
画紙3(感光材料)を、両駆動ローラ12a、13aを
回転させることにより搬送しつつ、印画紙3の乳剤塗布
面に露光ヘッド21a(露光エンジン)で露光処理を施
すようになっている。ここで、両駆動ローラ12a、1
3aは、印画紙3の乳剤塗布面側に配置され、これによ
り印画紙3の厚さが異なる場合でも、露光光軸方向にみ
て印画紙3の乳剤塗布面の位置が同一となり、露光ヘッ
ド21a(露光エンジン)のピント、ユニフォーミティ
等の再調整を行う必要がなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動ローラと圧着
ローラとの間に挟まれた感光材料を、駆動ローラを回転
させることにより搬送しつつ、感光材料の乳剤塗布面に
露光処理を施すようになっている露光部の感光材料搬送
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、画像焼き付け装置例えばデジタ
ルプリンタの露光部においては、駆動ローラと圧着ロー
ラとの間に挟まれた感光材料を、モータ等を用いて駆動
ローラを回転させることにより搬送しつつ、該感光材料
の乳剤塗布面に露光処理を施し、感光材料上に所望の画
像を焼き付けるようになっている。以下、図3を参照し
つつ従来の典型的なデジタルプリンタの露光部の具体的
な構造を説明する。なお、図3中における位置関係にお
いて、X1側及びX2側をそれぞれ便宜上「左」及び
「右」といい、Z1側及びZ2側をそれぞれ便宜上「下」
及び「上」ということにする。
【0003】図3に示すように、従来のデジタルプリン
タの露光部においては、乳剤塗布面が右向きとなるよう
に配置された印画紙100(感光材料)が、第1駆動ロ
ーラ101aと第1圧着ローラ101bとで構成される
第1ローラ対と、第2駆動ローラ102aと第2圧着ロ
ーラ102bとで構成される第2ローラ対とによって、
下側から上側に向かって搬送されるようになっている。
なお、以下では便宜上、印画紙ないしは感光材料の乳剤
塗布面と反対側の面(図3では、印画紙100の左側の
面)を「ベース面」という。
【0004】ここで、両駆動ローラ101a、102a
は、その位置が固定されているが、両圧着ローラ101
b、102bは、左向きに付勢されつつ左右方向に移動
することができるようになっている。このため、印画紙
100は、両駆動ローラ101a、102aと両圧着ロ
ーラ101b、102bとの間に、適度な押圧力でもっ
て挟まれる。また、両駆動ローラ101a、102a
は、ベルト103を介して、モータ104によって回転
駆動されるようになっている。なお、印画紙100は、
該印画紙100の厚さより若干大きい(広い)間隔を保
って配置された第1、第2ガイド板105、106によ
ってガイドされるようになっている。
【0005】そして、印画紙100の搬送方向(上向
き)にみて第1ローラ対と第2ローラ対との間におい
て、印画紙100の右側の所定の位置には、該印画紙1
00に露光処理を施す露光エンジン107(例えば、P
LZTエンジン)が配置されている。この露光エンジン
107の光放射部108から放射された光は、印画紙1
00の乳剤塗布面に照射され、これにより印画紙100
に所定の画像が焼き付けられる。なお、第2ガイド板1
06には、光放射部108から放射された光を通すため
の穴部106aが設けられている。この後、画像が焼き
付けられた印画紙100は、印画紙検出センサ109と
印画紙移送機構110とを経て、現像部(図示せず)に
移送される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のデ
ジタルプリンタの露光部では、印画紙100のベース面
側に両駆動ローラ101a、102aが配置されてい
る。そして、前記のとおり、両駆動ローラ101a、1
02aの位置は固定されているので、印画紙100にお
いては、基本的には、両駆動ローラ101a、102a
と当接しているベース面の左右方向の位置が固定される
ことになる。
【0007】ところで、一般にデジタルプリンタ等の焼
き付け装置においては、厚さが異なる種々の印画紙が用
いられる。例えば、薄手、中薄手、通常品等の何種類も
の印画紙が用いられる。また、同一種類の印画紙でも、
メーカーによりその厚さが異なることがある。そして、
前記のとおり、左右方向(印画紙厚み方向)にみて、印
画紙100は、ベース面の位置が固定された配置となる
ので、乳剤塗布面の位置は、印画紙100の厚さに応じ
て異なることになる。このため、従来のデジタルプリン
タ等の焼き付け装置の露光部では、異なる厚さの印画紙
100に露光処理を施す際には、その都度露光エンジン
107のピント、ユニフォーミティ等の調整を行わなけ
ればならないといった問題がある。
【0008】また、前記のとおり、露光部においては、
印画紙100は、固定された両ガイド板105、106
間の、印画紙100の厚さよりも若干大きい(広い)隙
間を通過する(ガイドされる)ことになるが、その際印
画紙100の位置が、該隙間内で左右方向(印画紙厚み
方向)に変動し、印画紙100の走行ラインが安定しな
い。このため、乳剤塗布面が焦点深度内に入っている場
合でも、印画紙100に焼き付けられた画像に色むらが
発生するといった問題がある。
【0009】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたものであって、デジタルプリンタ等の焼き付
け装置の露光部で厚さが異なる感光材料を用いる場合で
も、露光エンジンのピント、ユニフォーミティ等の再調
整を行うことなく適正な露光処理を施すことができる手
段を提供することを解決すべき課題とする。さらには、
露光部における感光材料の位置変動ないしは走行ライン
の不安定化に起因して色むらが発生するのを防止するこ
とができる手段を提供することを解決すべき課題とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた本発明にかかる露光部(例えば、デジタルプ
リンタの露光部)の感光材料搬送装置は、駆動ローラと
圧着ローラとの間に挟まれた感光材料(例えば、印画
紙)を、駆動ローラを回転させることにより搬送しつ
つ、感光材料の乳剤塗布面に露光処理を施すようになっ
ている露光部の感光材料搬送装置であって、駆動ローラ
が感光材料の乳剤塗布面側に配置される一方、圧着ロー
ラが感光材料の乳剤塗布面と反対側の面側(すなわち、
ベース面側)に配置されていることを特徴とするもので
ある。
【0011】この露光部の感光材料搬送装置において
は、駆動ローラが乳剤塗布面側に配置される一方、圧着
ローラがベース面側に配置されているので、感光材料の
厚さが異なる場合でも、露光光軸方向(感光材料厚み方
向)にみて感光材料の乳剤塗布面の位置は同一となる。
すなわち、感光材料は、乳剤面基準で配置される。この
ため、デジタルプリンタ等の焼き付け装置の露光部で、
厚さが異なる感光材料を用いる場合でも、露光エンジン
のピント、ユニフォーミティ等の再調整を行うことな
く、適正な露光処理を施すことができる。
【0012】上記露光部の感光材料搬送装置において
は、感光材料を、露光処理が施される位置近傍で、ベー
ス面側から乳剤塗布面側に押圧(付勢)して、該乳剤塗
布面の露光光軸方向(感光材料厚み方向)の位置(走行
ライン)を安定させる感光材料押圧部材が設けられてい
るのが好ましい。また、感光材料の乳剤塗布面側とベー
ス面側とに、それぞれ、該感光材料をガイドするガイド
板が配置されているのが一層好ましい。なお、感光材料
押圧部材としては、例えば、(ばね、ゴム、空気ばね等
の付勢力等により)感光材料のベース面を押圧するロー
ラ、摺動部材(ガイド、スライダ等)等を用いることが
できる。このようにすれば、露光部における感光材料の
位置変動ないしは走行ラインの不安定化が防止され、感
光材料上の画像に色むらが発生するのが防止される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
的に説明する。図1に示すように、本発明にかかる印画
紙搬送機構を備えたデジタルプリンタIP(デジタル露
光方式の画像プリント装置)には、フィルム現像機(図
示せず)によって現像処理されたフィルム1(写真フィ
ルム)のコマ画像をデジタル画像データとして取得する
フィルムスキャナSと、このデジタル画像データを処理
してプリントデータを作成するコントローラ2と、この
プリントデータに基づいて印画紙3に露光処理を施して
コマ画像に対応する画像を焼き付けるデジタルプリント
部Pと、露光処理が施された印画紙3に現像処理を施す
現像処理部Dとが設けられている。そして、現像処理部
Dで現像処理が施された(現像された)印画紙3は、乾
燥処理が施された後、仕上がりプリントとして、該デジ
タルプリンタIPから排出される。
【0014】フィルムスキャナSには、照明光学系4
と、撮像光学系5と、CCDセンサを用いた光電変換部
6とが設けられている。ここで、照明光学系4は、白色
光源であるハロゲンランプ4a、調光フィルタ4b、ミ
ラートンネル4c等で構成され、光源からの光ビームの
色分布や強度分布を調整して、これをフィルム1のコマ
画像に照射するようになっている。また、撮像光学系5
は、詳しくは図示していないが、投射光の方向を変える
ミラー、レンズユニット、該レンズユニットを透過した
光ビームを3つの方向に分光するプリズム等で構成さ
れ、フィルム1の透過光ビームを処理するようになって
いる。なお、フィルム1のコマ画像は、フィルム搬送機
構7でフィルム1を所定の走査速度で移送することによ
り、副走査方向(すなわち、フィルム長手方向)に走査
される。
【0015】光電変換部6は、撮像光学系5から導入さ
れた光ビームを光電変換する。この光電変換部6は、撮
像光学系5のプリズムによって分光された3つの光ビー
ムを個別に受け入れるための3つのCCDセンサを備え
ている。各CCDセンサは、それぞれ、多数(例えば5
000個)のCCD素子が主走査方向(すなわち、フィ
ルム幅方向)に配列されたラインセンサであって、セン
サ駆動回路により主走査時に電荷蓄積動作や電荷蓄積時
間の制御が行われるようになっている。各CCDセンサ
は、それぞれその撮像面に光ビームの青色成分、赤色成
分又は緑色成分のみを透過させるカラーフィルタが設け
られており、それぞれ青色成分、赤色成分又は緑色成分
のみを光電変換する。各CCDセンサから出力される各
画素信号はサンプルホールドされ、各画素信号が連続し
た画像信号となる。なお、各画素信号は所定のビット数
(例えば12ビット)のデジタル信号に変換される。
【0016】かくして、フィルム1のコマ画像が所定の
スキャン位置に位置決めされると、コマ画像の読取処理
が開始される。このとき、フィルム1の各コマ画像は、
フィルム搬送機構7によるフィルム1の移送により、複
数のスリット画像に分割された形で順次光電変換部6で
読み取られ、原デジタル画像データとしてコントローラ
2に送られる。このような、フィルムスキャナSの照明
光学系4、撮像光学系5及び光電変換部6の各制御はコ
ントローラ2によって行われる。
【0017】デジタルプリント部PはPLZTシャッタ
方式のものであって、このデジタルプリント部Pには、
マガジン8から搬送されてくる印画紙3に露光処理を施
して画像を焼き付ける露光装置として、露光ヘッド21
aと光源21bと光ケーブル21cとを備えた露光エン
ジン21が設けられている。ここで、露光ヘッド21a
は、PLZT素子からなるシャッタアレイを用いたもの
である。このPLZT素子からなるシャッタアレイは、
その材料の有する電気光学効果を利用したものであっ
て、各シャッタには光源21bから光ケーブル21c中
の多数の光ファイバを介してR、G、Bの光が導入され
るようになっている。
【0018】露光ヘッド21aは、印画紙3の幅方向、
すなわち該図面の紙面と直交する方向に、印画紙3のほ
ぼ全幅にわたって延び、搬送されている印画紙3のほぼ
全面に露光処理を施して画像を焼き付けることができる
ようになっている。かくして、各シャッタは、所定レベ
ルの電圧が印加されると光を透過させる状態(開状態)
となり、該電圧の印加が停止されると光を遮断する状態
(閉状態)となる。したがって、コントローラ2からプ
リントデータに基づいて各画素に対応するシャッタに駆
動電圧が印加されると、そのシャッタは開状態となって
光源21bから導入されている色の光が印画紙3に照射
される。ここで、露光処理が施される印画紙3について
見ると、印画紙幅方向においては画像の全長にわたり、
印画紙搬送方向(印画紙長手方向)においては画像の一
部(例えば、1画素の幅)のみ含む部分画像が、画素毎
に露光量が設定された状態で印画紙3に焼き付けられ
る。
【0019】詳しくは図示していないが、光源21bに
はR、G、Bの3色の光学フィルタからなる回転フィル
タが付設され、この回転フィルタを回転位相制御するこ
とにより、R、G、Bのうちのいずれか1つが選択的に
光源21bに対向し、その色のフィルタを介して選択色
の光が、光ケーブル21c(光ファイバ)を介してシャ
ッタに送られる。この実施の形態ではPLZTシャッタ
方式のデジタルプリント部Pが用いられているが、デジ
タルプリント部Pはこのような方式のものに限定される
わけではなく、露光仕様に応じてこれ以外のもの、例え
ば液晶シャッタ方式のもの、蛍光ビーム方式のもの、F
OCRT方式のもの等を用いることができる。
【0020】なお、コントローラ2から露光エンジン2
1に送られるプリントデータは、基本的にはフィルムス
キャナSで読み取られた画像データに基づくものである
が、コントローラ2に接続された外部画像入力部2cか
ら入力された画像データを、コントローラ2を介してデ
ジタルプリント部Pに送り、印画紙3に露光処理を施す
ことも可能である。また、フィルムスキャナS又は外部
画像入力部2cからコントローラ2に入力された画像デ
ータは、印画紙3にプリントした場合に得られるであろ
うシミュレート画像としてモニタ2aに表示され、操作
者は、そのモニタ2aの表示を確認しながら走査卓2b
から画像の色調等を修正するための指示を入力すること
ができる。この場合、修正後の画像データがデジタルプ
リント部Pに送られることになる。
【0021】以下、印画紙3を、マガジン8からデジタ
ルプリント部Pを経由して現像処理部Dに搬送する印画
紙搬送機構C(感光材料搬送装置)を具体的に説明す
る。この印画紙搬送機構Cは、印画紙3をほぼ水平姿勢
で搬送する印画紙供給ラインC 1と、印画紙3をほぼ鉛
直姿勢で搬送する露光搬送ラインC2(露光部の感光材
料搬送装置)と、現像搬送ラインC3とに区分けされて
いる。
【0022】印画紙供給ラインC1の搬送上流端には、
長尺の印画紙3をロール状に収納しているマガジン8が
着脱可能に配置されている。そして、印画紙搬送方向に
みてマガジン8の下流側(図1では右側)には、マガジ
ン8から引き出された印画紙3をプリントサイズに応じ
てカットするペーパーカッタ9と、印画紙3の裏面(非
感光面)に、フィルムID、コマ番号、プリントデータ
作成時に行われた画像処理を示す補正情報等を印字する
バックプリント部10とが設けられている。なお、印画
紙供給ラインC1には、とくには番号を付していない
が、印画紙3を搬送するための、あるいは印画紙3の搬
送方向を変えるための種々のローラないしはローラ対が
随所に配設されている。また、印画紙供給ラインC1
は、図示していないが、上記ローラを回転駆動する駆動
機構(モータ等)と、印画紙3を案内するガイドとが設
けられている。
【0023】以下、図2を参照しつつ印画紙3を鉛直方
向上向きに搬送する露光搬送ラインC2の具体的な構造
及び機能を説明する。なお、図2中における位置関係に
おいて、X1側及びX2側をそれぞれ「左」及び「右」と
いい、Z1側及びZ2側をそれぞれ「下」及び「上」とい
うことにする。
【0024】図2に示すように、デジタルプリンタIP
(図1参照)の露光搬送ラインC2においては、乳剤塗
布面(乳剤が付着している面)が右向きとなり、ベース
面が左向きとなるように配置された印画紙3が、第1駆
動ローラ12aと第1圧着ローラ12bとで構成される
第1ローラ対12と、第2駆動ローラ13aと第2圧着
ローラ13bとで構成される第2ローラ対13とによっ
て、下側から上側に向かって連続的に搬送されるように
なっている。なお、印画紙3の搬送は間欠的に行われて
もよい。
【0025】ここで、第1駆動ローラ12a及び第2駆
動ローラ13aは、それぞれその位置が固定されている
が(ただし、回転ないしは自転する)、第1圧着ローラ
12b及び第2圧着ローラ13bは、それぞれ左右方向
に移動することができるようになっている。そして、両
圧着ローラ12b、13bは、それぞればね等の付勢手
段(図示せず)によって適度に右向きに付勢されてい
る。このため、印画紙3は、両駆動ローラ12a、13
aと両圧着ローラ12b、13bとの間に、適度な押圧
力でもって挟まれている。
【0026】また、印画紙3の左側と右側とにはそれぞ
れ、第1ガイド板14と第2ガイド板15とが配置され
ている。ここで、両ガイド板14、15は、両者間に印
画紙3の厚さよりもやや大きい(広い)隙間を形成する
ように配置され、この隙間を印画紙3が通り抜けるよう
になっている。すなわち、印画紙3が両ガイド板14、
15によってガイドされるようになっている。
【0027】さらに、第1駆動ローラ12aに同軸状に
取り付けられた第1プーリ16と、第2駆動ローラ13
aに同軸状に取り付けられた第2プーリ17と、第1モ
ータ18の駆動軸(図示せず)に同軸状に取り付けられ
た第1モータプーリ19とにまたがって第1ベルト20
が巻きかけられ、これにより両駆動ローラ12a、13
aが第1モータ18によって回転駆動されるようになっ
ている。ここで、両駆動ローラ12a、13aは、図2
中における位置関係においては、それぞれ時計回り方向
に回転し、これに伴って両圧着ローラ12b、13b
は、それぞれ反時計回り方向に回転する。その結果、両
駆動ローラ12a、13aと両圧着ローラ12b、13
bとの間に適度な押圧力で挟まれている印画紙3は、上
向きに搬送される。なお、この露光搬送ラインC2にお
ける印画紙3の搬送速度は、例えば25.4mm/秒に
設定される。
【0028】また、上下方向にみて第1ローラ対12と
第2ローラ対13との間において、印画紙3の右側の所
定の位置には、該印画紙3に露光処理を施す露光エンジ
ン21(PLZTエンジン)の露光ヘッド21aが配置
されている。この露光ヘッド21aのヘッド部22から
放射された画像を伴った光は、第2ガイド板15に形成
された穴部15aを通り抜けて、印画紙3の乳剤塗布面
に照射される。かくして、印画紙3の乳剤塗布面に対し
てライン露光による露光処理が施され、印画紙3上に所
定の画像が焼き付けられる。なお、面露光により印画紙
3に露光処理を施すようにしてもよい。
【0029】他方、露光ヘッド21aのヘッド部22と
対応(対向)する位置において、印画紙3の左側には印
画紙押圧ローラ23(感光材料押圧部材)と、この印画
紙押圧ローラ23を右向きに付勢するばね24(例え
ば、コイルスプリング)とが設けられている。ここで、
印画紙押圧ローラ23が配置されている位置近傍におい
て第1ガイド板14には切欠部14aが形成され、印画
紙押圧ローラ23はこの切欠部14aを通り抜けて印画
紙3のベース面に当接している。これにより、露光ヘッ
ド21aないしはヘッド部22が配置された位置付近で
は、両ガイド板14、15間のわずかな隙間に配置され
た印画紙3は、印画紙押圧ローラ23によって右向きに
押圧され、第2ガイド板15に密接する。つまり、印画
紙3は、この位置では左右に変動せず、その走行ライン
が安定化される。
【0030】このようにして画像が焼き付けられた印画
紙3はこの後、現像搬送ラインC3により現像処理部D
(図1参照)に移送される。なお、露光搬送ラインC2
と現像搬送ラインC3との間には、印画紙3の通過を検
出する印画紙検出センサ25が設けられている。
【0031】印画紙搬送方向にみて現像処理部D(図1
参照)より上流側において、現像搬送ラインC3には、
第1ドライブローラ27aと第1フリーローラ27bと
で構成されるローラ対27と、第2ドライブローラ28
aと第2フリーローラ28bとで構成されるローラ対2
8と、第3ドライブローラ29aと第3フリーローラ2
9bとで構成されるローラ対29とが設けられている。
さらに、現像搬送ラインC3には、印画紙3をガイドす
るための第1ガイド部材30と第2ガイド部材31とが
設けられている。
【0032】そして、第1ドライブローラ27aに同軸
状に取り付けられた第1ドライブプーリ32と、第2ド
ライブローラ28aに同軸状に取り付けられた第2ドラ
イブプーリ33と、第3ドライブローラ29aに同軸状
に取り付けられた第3ドライブプーリ34と、第2モー
タ35の駆動軸(図示せず)に同軸状に取り付けられた
第2モータプーリ36とにまたがって第2ベルト37が
巻きかけられ、これにより各ドライブローラ27a、2
8a、29aが第2モータ35によって回転駆動される
ようになっている。ここで、各ドライブローラ27a、
28a、29aは、図2に示す位置関係においてそれぞ
れ時計回り方向に回転し、これに伴って各フリーローラ
27b、28b、29bはそれぞれ反時計回り方向に回
転する。その結果、印画紙3は、各ドライブローラ27
a、28a、29aと各フリーローラ27b、28b、
29bとの間に挟まれつつ、両ガイド部材30、31間
の空間部を、おおむね左側から右側に向かって移送され
る。なお、現像搬送ラインC3における印画紙3の移送
速度は、例えば25.2mm/秒に設定される。
【0033】かくして、このデジタルプリンタIPの露
光搬送ラインC2においては、前記のとおり、位置が固
定されている第1駆動ローラ12a及び第2駆動ローラ
13aは、印画紙3の右側に配置され、印画紙3の乳剤
塗布面に当接している。したがって、露光搬送ラインC
2においては、印画紙3は、基本的には両駆動ローラ1
2a、13aと当接している乳剤塗布面の位置が固定さ
れることになる(一定となる)。したがって、印画紙3
の厚さが異なる場合でも、左右方向すなわち露光光軸方
向にみて、印画紙3の乳剤塗布面の位置は同一となり、
印画紙3は乳剤面基準で配置される。このため、厚さが
異なる印画紙3を用いる場合でも、露光エンジン21な
いしは露光ヘッド21aのピント、ユニフォーミティ等
の再調整を行う必要がない。
【0034】また、前記のとおり、露光ヘッド21aな
いしはヘッド部22が配置された位置付近では、両ガイ
ド板14、15間の隙間に配置された印画紙3が、印画
紙押圧ローラ23によって右向きに押圧され、印画紙3
はこの位置では左右に変動せず、その走行ラインが安定
化される。このため、印画紙3に焼き付けられた画像に
色むらが生じない。
【0035】なお、この実施の形態では、ばね24によ
り付勢された印画紙押圧ローラ23を用いて印画紙3を
右向きに押圧し、印画紙3の走行ラインを安定させるよ
うにしているが、印画紙3を右向きに押圧する手段は、
これらに限られるものではない。例えば、印画紙押圧ロ
ーラ23の代わりに、印画紙3と摺接するガイド又はス
ライダを用いてもよい。また、ばね24の代わりに、ゴ
ム、空気ばね等を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる印画紙搬送機構を備えたデジ
タルプリンタのシステム構成図である。
【図2】 図1に示すデジタルプリンタの印画紙搬送機
構の構成を示す模式図である。
【図3】 従来のデジタルプリンタの露光部の印画紙搬
送装置の構成を示す模式図である。
【符号の説明】
IP…デジタルプリンタ、C…印画紙搬送機構、C1
印画紙供給ライン、C2…露光搬送ライン、C3…現像搬
送ライン、D…現像処理部、P…デジタルプリント部、
S…フィルムスキャナ、1…フィルム、2…コントロー
ラ、3…印画紙、4…照明光学系、5…撮像光学系、6
…光電変換部、7…フィルム搬送機構、8…マガジン、
9…ペーパーカッタ、10…バックプリント部、12…
第1ローラ対、12a…第1駆動ローラ、12b…第1
圧着ローラ、13…第2ローラ対、13a…第2駆動ロ
ーラ、13b…第2圧着ローラ、14…第1ガイド板、
14a…切欠部、15…第2ガイド板、15a…穴部、
16…第1プーリ、17…第2プーリ、18…第1モー
タ、19…第1モータプーリ、20…第1ベルト、21
…露光エンジン、21a…露光ヘッド、21b…光源、
21c…光ケーブル、22…ヘッド部、23…印画紙押
圧ローラ、24…ばね、25…印画紙検出センサ、27
…ローラ対、27a…第1ドライブローラ、27b…第
1フリーローラ、28…ローラ対、28a…第2ドライ
ブローラ、28b…第2フリーローラ、29…ローラ
対、29a…第3ドライブローラ、29b…第3フリー
ローラ、30…第1ガイド部材、31…第2ガイド部
材、32…第1ドライブプーリ、33…第2ドライブプ
ーリ、34…第3ドライブプーリ、35…第2モータ、
36…第2モータプーリ、37…第2ベルト。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動ローラと圧着ローラとの間に挟まれ
    た感光材料を、上記駆動ローラを回転させることにより
    搬送しつつ、上記感光材料の乳剤塗布面に露光処理を施
    すようになっている露光部の感光材料搬送装置であっ
    て、 上記駆動ローラが上記感光材料の乳剤塗布面側に配置さ
    れる一方、上記圧着ローラが上記感光材料の乳剤塗布面
    と反対側の面側に配置されていることを特徴とする露光
    部の感光材料搬送装置。
  2. 【請求項2】 上記感光材料を、露光処理が施される位
    置近傍で、乳剤塗布面と反対側の面側から乳剤塗布面側
    に押圧して、該乳剤塗布面の露光光軸方向の位置を安定
    させる感光材料押圧部材が設けられていることを特徴と
    する請求項1に記載の露光部の感光材料搬送装置。
  3. 【請求項3】 上記感光材料の乳剤塗布面側と、該乳剤
    塗布面側と反対側の面側とに、それぞれ、上記感光材料
    をガイドするガイド板が配置されていることを特徴とす
    る請求項2に記載の露光部の感光材料搬送装置。
  4. 【請求項4】 上記感光材料押圧部材が、上記感光材料
    の乳剤塗布面と反対側の面を押圧するローラ又は摺動部
    材であることを特徴とする請求項3に記載の露光部の感
    光材料搬送装置。
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