JP4321679B2 - 遮水構造物および漏水検知方法 - Google Patents

遮水構造物および漏水検知方法 Download PDF

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Description

本発明は、遮水構造物および漏水検知方法に関し、より詳細には、廃棄物処分場などに設けられる漏水の検知が可能な遮水構造物および前記遮水構造物の漏水を検知する漏水検知方法に関する。
廃棄物処分場のような施設では、通常、地盤の凹所に沿って敷設された遮水シートなどからなる遮水層を備える遮水構造物が設けられている。このような遮水構造物を施工する場合には、遮水シートの敷設が完了した段階や、すべての施工が完了した段階で、遮水構造物の漏水の有無を検知することによる漏水検査が行われている。また、漏水検査は、処分場として使用する操業時などにも行われている。
従来、このような漏水検査を行うための漏水検知方法としては、例えば、遮水シートが敷設された地盤に電源から電流を供給して下部電極とするとともに、遮水シートの上部に上部電極を設置し、下部電極と上部電極との間の電流や、電位または電気抵抗を測定することにより遮水シートの漏水を検知する方法などが用いられている。
特許第3233398号公報 特開2003−21569号公報 特願2002−205750号 特願2002−372274号 特開平10−170468号公報
しかしながら、特許文献1から特許文献5に記載の技術では、遮水層の漏水の検知に対する信頼性が不十分な場合があった。
本発明の遮水構造物および漏水検知方法によれば、検知不良が発生しやすい領域や漏水が発生しやすい領域など、漏水検知を行う場合に注意が必要な特定の領域の漏水が確実に検知される。したがって、遮水層の漏水検知の信頼性に優れたものとなる。
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、遮水層の漏水検知の信頼性に優れた遮水構造物を提供することを目的としている。
また、上記の遮水構造物の漏水を検知する漏水検知方法であり、漏水検知の信頼性に優れた漏水検知方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するための、本発明の遮水構造物は、地盤の凹所に沿って設けられた遮水部を備える遮水構造物であって、
前記遮水部は、絶縁性を有する遮水層と、前記遮水層よりも内側に設けられ、前記遮水層の漏水検知に使用される上部電極と、前記遮水層よりも外側に設けられ、前記遮水層の漏水検知に使用される下部電極とを備え、
前記下部電極は、前記遮水層の外面全域に設けられた不織布または土質遮水層からなる第1導電層と、
前記遮水層と前記第1導電層との間に配置され、前記第1導電層と導通され、前記遮水層の外面の一部にのみ設けられた、カーボンを含む導電性不織布またはアルミシートからなる第2導電層とを有しており、
前記遮水層は、複数の遮水シートが接合されたものであり、
前記第2導電層は、隣り合う遮水シートが接合されてなる接合部の法面を含む前記凹所に設けられ、さらに、
前記下部電極の外側に第3導電層を有し、
前記下部電極と前記第3導電層との間には、絶縁性を有し、前記第3導電層を被覆する被覆層が設けられているとともに、前記下部電極と前記第3導電層とを電気的に接続する導通部が設けられていることを特徴とする。
本発明者らは、鋭意研究を重ね、検知不良が発生しやすい領域や漏水が発生しやすい領域など、漏水検知を行う場合に注意が必要な特定の領域(以下、「注意領域」という。)の漏水が、確実に検知されるようにすることで、遮水層の漏水検知の信頼性を効果的に向上できることを見いだした。
本発明の遮水構造物においては、下部電極は、前記遮水層の外面全域に設けられた第1導電層と、前記遮水層の外面の一部にのみ設けられた第2導電層とを有し、第2導電層を注意領域に設けることにより、注意領域の漏水を確実に検知することができるものとなる。したがって、遮水層の漏水検知の信頼性に優れたものとなる。
また、本発明の遮水構造物は、第2導電層と第1導電層とが導通されたものであるので、注意領域の漏水と遮水層の外面全域の漏水とが同時に検知される。したがって、注意領域の漏水を確実に検知することができるにもかかわらず、例えば、注意領域の漏水を検知する作業と、遮水層の外面全域の漏水を検知する作業とを別々に行わなければならない場合と比較して、遮水層の漏水を検知するための作業が少なくて済む。
また、本発明の遮水構造物では、第2導電層が前記遮水層の外面の一部にのみ設けられているので、例えば、第2導電層を遮水層の外面全域に設ける場合と比較して、施工手間が少なく、第2導電層に使用される材料の量も少なくて済み、安価である。
また、ここでの注意領域とは、上述したように、検知不良が発生しやすい領域や漏水が発生しやすい領域などのことであり、具体的には、以下に示す領域を挙げることができる。
漏水が発生しやすい領域としては、例えば、前記遮水層が、複数の遮水シートが接合されたものである場合での隣り合う遮水シートが接合されてなる接合部などを挙げることができる。このような接合部は、施工時の接合不良による漏水が発生しやすい領域である。
また、検知不良が発生しやすい領域としては、前記凹所の法面部などを挙げることができる。凹所の法面部は、水が滞留しないので、下部導電層が水分による導電性を利用するものである場合に、下部電極の導電性が不足して漏水が検知されないおそれがある領域である。
したがって、上記の遮水構造物においては、前記遮水層は、複数の遮水シートが接合されたものであり、前記第2導電層は、隣り合う遮水シートが接合されてなる接合部の外面に少なくとも設けられているものとしてもよい。
このような遮水構造物とすることで、接合部における施工時の接合不良による漏水を確実に検知することができるものとなる。また、上記の遮水構造物においては、前記第2導電層は、前記凹所の法面部に少なくとも設けられているものとしてもよい。このような遮水構造物とすることで、凹所の法面部における漏水の検知不良を防ぐことができるものとなる。また、上記の遮水構造物においては、前記第2導電層は、導電性不織布とすることができる。
このような遮水構造物とすることで、遮水層への衝撃を和らげることができ、耐久性・耐候性に優れ、容易に所望の大きさにすることができ、敷設するだけで良好な導電性を有する第2導電層を形成することができる。また、上記の遮水構造物においては、前記導電性不織布が、カーボンを含む不織布であってもよい。
このような遮水構造物とすることで、安価で、耐久性・耐候性に優れ、入手が容易で、良好な導電性を有する第2導電層を有する遮水構造物を提供することができる。また、上記の遮水構造物においては、第2導電層は、アルミシートであってもよい。
このような遮水構造物とすることで、容易に所望の大きさにすることができ、敷設するだけで良好な導電性を有する第2導電層を形成することができる。
また、上記の遮水構造物においては、前記下部電極の外側に第3導電層を有し、
前記下部電極と前記第3導電層との間には、絶縁性を有し、前記第3導電層を被覆する被覆層が設けられているとともに、前記下部電極と前記第3導電層とを電気的に接続する導通部が設けられていることを特徴とするものとすることができる。
このような遮水構造物においては、下部電極の外側に第3導電層を有し、下部電極と前記第3導電層との間には、絶縁性を有し、前記第3導電層を被覆する被覆層が設けられているとともに、前記下部電極と前記第3導電層とを電気的に接続する導通部が設けられているので、電源から第3導電層に電流を供給し、導通部を介して下部電極に電流を流すことができる。したがって、絶縁性を有する被覆層に被覆されることにより施工中の降雨などから保護された高品質な第3導電層を備え、なおかつ、下部電極と上部電極との間の電流や、電位または電気抵抗を測定する方法により、容易に遮水層の漏水を検知することが可能な遮水構造物を実現することができる。
上記の遮水構造物においては、上部電極と導通する複数の検知電極と、
前記上部電極と前記下部電極とに電流を供給する電源と、
前記複数の検知電極を通して流れた電流を測定する電流測定手段とを含み、
前記下部電極に電流を供給して、前記複数の検知電極を通して流れた電流を測定し、
前記上部電極に電流を供給して、前記複数の検知電極を通して流れた電流を測定し、
前記下部電極に電流を供給した場合に得られる電流分布の分布形状と上部電極に電流を供給した場合に得られる電流分布の分布形状とを比較することにより前記遮水層の漏水を検知ものとすることができる。
このような遮水構造物によれば、遮水層上に設けられた保護層などの厚さや、電極の設置状態などの違いにより電気抵抗が異なっていても、また、遮水層の内部と外部とを連通する排水溝が設けられている場合など、遮水層の漏水箇所以外から漏洩するものであっても、遮水層の漏水を高い精度で検知することができるとともに、その漏水箇所を特定することが可能となる。
上記の遮水構造物においては、上部電極と導通する複数の上側検査用電極と、
前記下部電極に電流を供給する電源と、
前記複数の上側検査用電極を通して流れた電流を測定する電流測定手段とを備え、
前記電流測定手段により測定された前記複数の上側検査用電極を通して流れた前記電流を合計し、前記遮水層の漏水を検知するコンピュータシステムを含むものとすることができる。
このような遮水構造物によれば、上側検査用電極に流れる電流を合計することにより容易に漏水を検知することができる。
上記の遮水構造物においては、前記下部電極は、複数の点電極を含み、
前記上部電極と導通する上側検査用電極と、
前記点電極と前記上側検査用電極との間に電流を流すための電源と、
前記遮水層の漏水により生じる漏洩電流を測定するための電流測定手段と、
電極切換手段と、
前記上側検査用電極と前記各点電極の間において異なった漏洩電流経路を形成させる制御手段とを備え、
前記漏洩電流経路に流れる前記漏洩電流の前記遮水層の全域にわたった電流分布により漏水箇所を検出するものとしてもよい。
このような遮水構造物によれば、漏水を速やかに検知するとともに、地盤や廃棄物の比抵抗分布の影響を受けづらく、漏水位置を精度良く決定できる。
さらに、上記の遮水構造物においては、基準電極を備え、
前記漏洩電流と、前記上側検査用電極と前記基準電極との間に流れる電流との下記式(1)
Figure 0004321679
により与えられる比(K)を用いて前記漏水箇所を検出するものとしてもよい(式(1)中、Iは、漏洩電流であり、Irは、前記上部電極と前記基準電極の間に流れる電流を示す。)。
このような遮水構造物によれば、漏水位置をより一層精度良く決定できる。
このような漏水検知方法によれば、注意領域の漏水を確実に検知することができ、遮水層の漏水を高い精度で検知することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明の遮水構造物および漏水検知方法を例を示して詳細に説明する。図1は、本発明の遮水構造物を適用した廃棄物処分場の一例を示した概略断面図である。なお、図1においては、図面を見やすくするために、遮水シートの接合部および導通部は、複数個のうちの2個のみを代表して示している。
また、図2および図4は、図1に示した遮水構造物の一部を拡大して示した平面図である。なお、図2においては、導通部の平面的な配置を説明するために、被覆層を構成する樹脂シートと導通部を構成する導電材料のみを示し、図4においては、遮水シートの接合部の平面的な配置を説明するために、遮水シートと遮水シートの接合部の外面に設けられている第2導電層のみを示している。
また、図3および図5は、図1に示した遮水構造物の一部を拡大して示した断面図である。
図1に示す廃棄物処分場は、地盤1の凹所と、凹所内の全域に凹所に沿って設けられた遮水部とから構成されている。この廃棄物処分場では、廃棄物は遮水部の内側に投棄される。また、雨水等により発生する汚水は、遮水部により遮水部の外部へ浸出しないようにされている。
地盤1の凹所は、地表から下に向かって掘削することにより人工的に形成することもできるし、山間部等の沢や谷間を用いる場合には、その地形を用いることもできる。
遮水部は、図1に示すように、土質遮水層6(特許請求の範囲における「第3導電層」に相当する)と、被覆層3と、下部電極2と、絶縁性を有する遮水層7と、上部不織布13(特許請求の範囲における「上部電極」に相当する)と、砂層または覆工4とが地盤1側から順に設けられたものである。
土質遮水層6は、凹所を設けるための地盤1の掘削などにより発生した現地発生土に、ベントナイト(粒子の非常に細かい粘土)を混合した混合土などによって形成された難透水性を有するものである。図1に示す遮水構造物では、土質遮水層6が難透水性を有することにより、遮水層7と土質遮水層6とで二重に遮水する二重遮水構造とされている。また、土質遮水層6は、導電性を有するものであり、地盤1と導通している。さらに、土質遮水層6は、上部からの衝撃などを吸収して遮水層7を保護する保護層としても機能している。
被覆層3としては、土質遮水層6を被覆することができ、降雨などによって土質遮水層6が泥土化して施工性や品質が低下するのを防止できる遮水性を有するものであればいかなる厚さや材質であっても使用可能である。また、被覆層3としては、土質遮水層6の表面に敷設することにより土質遮水層6を被覆できるシート状のものが好ましく、例えば、後述する遮水層7と同様の材質などによって形成される。
本実施形態においては、被覆層3は、一定の幅を有する長尺の樹脂シートによって形成されている。被覆層3には、図2に示すように、樹脂シートと樹脂シートとの継ぎ目3cが帯状に形成されている。継ぎ目3cは、被覆層3となる樹脂シートの幅によって決定される一定の間隔をあけて存在している。また、継ぎ目3cは、樹脂シートを土質遮水層6の表面形状に対応するように敷設することによって形成されたものであり、図2および図3に示すように、土質遮水層6を確実に被覆するために、隣接する樹脂シート3a、3bが互いに重ね合わせられている。
また、本実施形態においては、図1および図3に示すように、土質遮水層6が下部電極2と複数の導通部15によって電気的に接続されている。
導通部15は、導電性を有するものであればいかなる材質によって形成されていても良く、例えば、鉄、銅、鉛、アルミニウム、パラジウムなどの金属、ポリアニリン、ポリアセチレン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアセン、ポリパラフェニレンといった導電性ポリマー、カーボンブラック、グラファイトなどが挙げられる。
また、導通部15は、下部電極2と土質遮水層6とを導通させることができればいかなる形状、大きさであっても良いが、シート状の導電材料14からなるものであることが好ましい。
本実施形態においては、導通部15は、シート状の導電材料14からなり、図3に示すように、導電材料14が下部不織布12と被覆層3とに接触するように設けられた上層側部分15aと、導電材料14が被覆層3と土質遮水層6とに接触するように設けられた下層側部分15bと、上層側部分15aと下層側部分15bとの間に設けられ、導電材料14の両面が被覆層3に接触する中間部分15cとを有している。上層側部分15aと下層側部分15bと中間部分15cとは、隣接する樹脂シート3a、3bが重ね合わされた部分に、導電材料14を挟み込むように挿入することにより形成される。
また、本実施形態においては、図2に示すように、導通部15は、複数設けられ、一定の間隔で形成された樹脂シートと樹脂シートとの継ぎ目3cを利用することにより、等間隔で配置されている。
下部電極2は、遮水層7よりも外側に設けられ、遮水層7の漏水検知に使用されるものである。また、下部電極2は、遮水層7の外面全域に設けられた下部不織布12(特許請求の範囲における「第1導電層」に相当する)と、下部不織布12と導通され、下部不織布12上の所定の位置にあらかじめ敷設されることにより遮水層7の外面の一部にのみ設けられた導電性不織布5a、5b(特許請求の範囲における「第2導電層」に相当する)とを有している。
上部不織布13は、遮水層7よりも内側に設けられ、遮水層7の漏水検知に使用されるものである。
下部不織布12および上部不織布13としては、敷設することができ、湿潤状態とすることにより所定の導電性が得られるものであればいかなるものであっても使用可能である。
導電性不織布5a、5bとしては、湿潤状態でなくても所定の導電性が得られるものであればいかなるものであっても使用可能であるが、例えば、安価で、耐久性・耐候性に優れ、入手が容易で、良好な導電性を有する好ましい導電性不織布5a、5bとして、カーボンを含む不織布を挙げることができる。カーボンを含む不織布としては、例えば、日本ポリプロヅクツ社製のクレコス(商品名)などの一定の幅を有する長尺のものが設置する際の作業性に優れているため好ましい。
遮水層7としては、必要な遮水性、耐久性、絶縁性が得られるものであればいかなる厚さや材質であっても良いが、合成ゴムまたはプラスチック製の遮水シートによって形成することが望ましい。具体的には、メタロセン系触媒で製造された線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、またはチーグラー・ナッタ系触媒で製造された線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)などのオレフィン系樹脂などから形成される遮水シートが好ましく使用される。また、遮水シートを用いる場合、遮水性能を向上させるために、必要に応じて複数枚重ねて使用してもよい。
本実施形態においては、遮水層7は、下部不織布12上に複数の遮水シートを敷設することによって形成されている。遮水シートは、図4に示すように、一定の幅を有する長尺のものであり、図5に示すように、隣接する遮水シート7a、7bは、確実に遮水するために互いに重ね合わせられて接合されている。そして、図4に示すように、隣り合う遮水シートが接合されてなる接合部7cが、遮水シートの幅によって決定される一定の間隔をあけて帯状に形成されている。遮水シート7a、7bの接合方法としては、隣接する遮水シート7a、7bを確実に接合することができればよく、遮水シート7a、7bの材質などによって決定され、特に限定されないが、熱を利用する方法や接着剤を使用する方法などを挙げることができる。
接合部7cの外面には、遮水シートを敷設する前にあらかじめ敷設された導電性不織布5aが接合部7cに沿って設けられている。導電性不織布5aの幅は、接合部7cにおける漏水検知の信頼性を向上させるためや、導電性不織布5aの敷設位置と導電性不織布5a上に敷設される遮水シートの敷設位置との位置ずれに対する許容範囲を確保して施工性を向上させるため、図4および図5に示すように、接合部7cの幅よりも広くすることが望ましい。しかし、導電性不織布5aの幅が広すぎると、作業性が悪くなって施工性が低下する、導電性不織布5aの使用量が多くなるなどの不都合が生じてしまう。このため、導電性不織布5aの幅は、接合部7cの幅〜接合部7cの幅よりも200mm広い幅までの範囲とすることが望ましい。さらに、図1に示すように、地盤1の凹所の法面全体にわたって導電性不織布5bが設けられている。
砂層または覆土4は、廃棄物に隣接するものであり、廃棄物が投棄される際の衝撃などから、遮水層7を保護するために設置される。また、砂層または覆土4は、遮水層7を保護するために必要な高さとなるまで、砂または土を設置することによって形成される。
次に、図1〜図5に示した遮水構造物の漏水を検知する漏水検知方法について説明する。
遮水構造物の漏水を検知するには、まず、図1に示すように、電源9と電流測定手段10とを設ける。
電源9は、上側検査用電極81と下側検査用電極82とに電流を供給するものである。上側検査用電極81は、砂層または覆土4に埋設されて上部不織布13上に配置されている。下側検査用電極82は、遮水部2の外部の地盤1上に配置されている。
ここで用いられる上側検査用電極81および下側検査用電極82としては、導電性ものであればいかなる材質でも良く、例えば、鉄、銅、鉛、アルミニウム、パラジウムなどの金属、ポリアニリン、ポリアセチレン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアセン、ポリパラフェニレンといった導電性ポリマー、カーボンブラック、グラファイトなどが挙げられる。また、上側検査用電極81および下側検査用電極82は、平板、円柱状などいかなる形状であってもよく、設置面側に、必要に応じて保持性を向上させるための突起などが設けられていてもよい。
電流測定手段10は、上側検査用電極81と下側検査用電極82との間に流れた電流を測定するものであり、上側検査用電極81と下側検査用電極82との間に流れた電流を測定することが可能なものであればいかなるものであっても使用できる。
ついで、電源9から上側検査用電極81に電流を供給することにより、上部不織布13に電流を流す。また、電源9から下側検査用電極82に電流を供給することにより、遮水部の外部の地盤1から土質遮水層6と導通部15とを介して下部不織布12および導電性不織布5a、5bに電流を流す。そして、上側検査用電極81と下側検査用電極82との間に流れる電流を電流測定手段10によって測定することにより、遮水層7の漏水の有無を検知することができる。
このとき、本実施形態においては、遮水シートの外面のうち、接合部7cの外面および凹所の法面全体に、導電性不織布5a、5bが設けられているので、接合部7cの外面および凹所の法面全体に確実に電気を流すことができる。
このような遮水構造物および漏水検知方法によれば、検知不良が発生しやすい領域や漏水が発生しやすい領域である接合部7cの外面および凹所の法面全体の漏水が確実に検知される。したがって、遮水層7の漏水検知の信頼性に優れたものとなる。しかも、導電性不織布5a、5bが遮水層7の外面全体に設けられている場合と比較して、導電性不織布5a、5bの使用量が少なくて済み、施工も容易である。
また、本発明の遮水構造物では、導電性不織布5a、5bが遮水層7の外面の一部にのみ設けられているので、例えば、下部電極が絶縁性を有する遮水シートと一体化されたシートであって、複数のシートが接合されることにより下部電極と遮水層とが形成されている場合のように、隣り合うシートを接合する作業が難しいという問題が生じない。
より詳細には、下部電極と絶縁性を有する遮水シートとが一体化されていると、隣り合うシート同士を重ね合わせた状態としたときに、下部電極を構成している導電材料が遮水層を構成する絶縁材料上に配置されることになる。このため、上記の場合には、漏水しないようにシート同士を確実に接合するだけでなく、シートの上面と下面との導通を回避するための対策を講じる必要がある。
これに対し、本発明の遮水構造物では、導電性不織布5a、5bが遮水層7の外面の一部にのみ設けられているので、遮水層7が、複数の遮水シートが接合されたものである場合であっても、下部電極が遮水シートの接合作業に何ら影響を与えることがなく、施工が容易である。
なお、本発明の遮水構造物および漏水検知方法は、上記の例に限定されるものではなく、例えば、上記の遮水構造物において、第2導電層をアルミシートとしてもよい。
また、例えば、下部不織布12および上部不織布13に代えて、導電性を有する材料からなる層を設けてもよい。
また、遮水層7のみで十分な遮水性能が得られる場合には、土質遮水層6が難透水性を有する必要がないので、土質遮水層6に代えて、遮水層7を保護する保護土層を設けてもよい。さらに、地盤1の凹所内において遮水層7を充分に保護できるのであれば、土質遮水層6や、土質遮水層6に代えて設けられる保護土層を形成しなくても良い。
さらに、導通部15は、上述したように、複数設けられていることが望ましいが、少なくとも1個でもよく、特に限定されない。
また、導通部15は、下部不織布12と土質遮水層6とを導通させることができるものであればよく、例えば、下部不織布12を敷設する際などに、被覆層3に被覆層3を貫通する穴を設け、下部不織布12と土質遮水層6とが直接接触するようにしたものであってもよい。
また、遮水性能を向上させるためや、樹脂シートや導通部15の位置を固定するために、隣接する樹脂シート3a、3bの間や、隣接する樹脂シート3a、3bと導電材料14との間は、接着剤などによって接着されていてもよい。
さらに、上側検査用電極81および下側検査用電極82は、電源9から供給される電流が遮水層7の漏水箇所を通して流れるのを検知することができるのであれば、どのような位置に設置されていても良い。
例えば、上側検査用電極81は、確実に上部不織布13に電流を供給するために、上述した例に示すように、上部不織布13上に直接接するように設置することが望ましいが、遮水部の施工が終了した段階で砂層または覆土4上に配置されていてもよい。この場合、砂層または覆土4を介して上部不織布13に電流が供給される。
また、下側検査用電極82は、土質遮水層6に埋設されていてもよいし、地盤1に埋設されていてもよい。
また、本発明の漏水検知方法は、砂層または覆土4を設ける前の段階や、処分場として使用する操業時などにおいても好適に使用できる。
また、上側検査用電極81を、漏水検知時に移動可能なものとしてもよい。この場合、上部不織布13がなくても漏水検知が可能となるので、本発明の漏水検知方法を、遮水層7を設けた段階にも好適に使用できる。
さらに、上述した例では、接合部7cの外面および凹所の法面全体に導電性不織布5a、5bを設けたが、導電性不織布5a、5bを設ける領域は、遮水層7の外面の一部にのみ設けられていればよく、遮水構造物の用途などによって決定され、上記の例に限定されない。例えば、凹所の法面についても、接合部のみに導電性不織布5a、5bを設けてもよいし、凹所の法面には設けなくてもよい。
(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態の遮水構造物および漏水検知方法について詳細に説明する。図6は、本発明の遮水構造物を適用した廃棄物処分場の他の例を示した概略断面図である。なお、図6に示される図1と同様の構成要素については、図1と同じ符号で示し、説明を省略する。
第2実施形態では、上述した第1実施形態とは異なり、図6に示す土質遮水層6が、特許請求の範囲における「第1導電層」に相当し、砂層または覆工4が特許請求の範囲における「上部電極」に相当する。したがって、図1における下部不織布12、被覆層3、上部不織布13が設けられていない。
また、図6に示す実施形態では、遮水層7の内部から遮水層7の外部に向けて、遮水層7の内部の浸出水を排水するための排水溝27が設けられている。排水溝27は、コンクリート、塩化ビニルなどの高分子樹脂といった絶縁材料から製造されるものの、遮水構造物との継ぎ目、コンクリート部材であれば、内部に水分が含まれているため、その内部を通して、または、その内部および排水を通して電気的に導通した状態とされている。図6において排水溝27は、雨水など遮水層7の内部に浸出水が貯留されないように適切な量の浸出水が排出される大きさ、数とすることができる。また、本発明においては、この排水溝27のほか、遮水層7の縁部および道路の取り付け部からも電流が漏洩する。
図6に示す遮水構造物は、砂層または覆土4の上部28に配置される複数の検知電極29と、遮水層7の外部の地盤1に配置される下側検査用電極20と、砂層または覆土4上の凹所内の底面部8に配置される上側検査用電極21と、下側検査用電極20を介して土質遮水層6および導電性不織布5a、5bに電流を供給するとともに、上側検査用電極21を介して砂層または覆工4に電流を供給する定電流電源22と、検知電極29を通して流れた電流を測定する電流測定手段23とを含んでいる。さらに、図6に示す遮水構造物は、電流測定手段23により測定される各検知電極29を通して流れた電流値を取得し、取得した電流値を使用して電流分布を算出し、下側検査用電極20に電流を供給した場合に得られる電流分布と、上側検査用電極21に電流を供給した場合に得られる電流分布との分布形状を比較して漏水の有無を判定するためのコンピュータシステム24と、供給する電流量や各検知電極29を用いて特定の回路を形成するためのスイッチを備える制御装置25とを含んでいる。
検知電極29としては、下側検査用電極20から供給される電流が遮水層7の漏水箇所を通して流れるのを検知することができるのであれば、どのような位置に配置されていても良いし、いかなる形状、大きさであっても良い。また、検知電極29として、砂層または覆土4の上部28に配置され、上部28に廃棄物が投棄される場合には、耐腐食性の材料から製造されたものを用いることが好ましいが、竣工検査を目的とするような場合や腐食したとしても交換が容易な場合であれば、耐腐食性の材料に限らず、電極として使用できるものであればいかなる材料を用いても良い。さらに、検知電極29は、いかなる数設けられていても良いし、保持性を向上させるために砂層または覆土4に向く側に突起などを設けた構造のものでも良い。
図6に示す下側検査用電極20と上側検査用電極21とには、それぞれ別々に電流が供給される。したがって、定電流電源22から下側検査用電極20に電流を供給する場合には、上側検査用電極21には、電流が供給されることはなく、上側検査用電極21に電流が供給される場合には、下側検査用電極20に電流が供給されることはないようにされている。
例えば、定電流電源22から下側検査用電極20に電流が供給される場合には、電流は、下側検査用電極20から土質遮水層6および導電性不織布5a、5bを通り、排水溝27や道路などを通り、遮水層7の内側の砂層または覆土4を通して検知電極29に流れる。さらに、遮水層7に漏水箇所が存在するのであれば、電流は、その漏水箇所を介して検知電極29に流れることとなる。
また、定電流電源22から上側検査用電極21に電流が供給される場合には、電流は、上側検査用電極21から砂層または覆土4を通して検知電極29に流れる。この場合、電流は、遮水層7の縁部や道路の取り付け部や排水溝27を通り遮水層7の外側へ流れるものもある。そして、漏水箇所がない場合には、再び、該排水溝27とは別の図示しない排水溝や道路、砂層または覆土4を通って検知電極29へと流れ、漏水箇所がある場合には、さらに、漏水箇所から流れ出た電流が、漏水箇所を通して戻ることとなる。
このとき、本実施形態においては、遮水シートの外面のうち、接合部7cの外面および凹所の法面全体に、導電性不織布5a、5bが設けられているので、接合部7cの外面および凹所の法面全体に確実に電気を流すことができる。
一般に、上側検査用電極21と検知電極29との間の砂層または覆土4に比較して、排水溝27や道路から漏水箇所を経由する上側検査用電極21と検知電極29との間の電気抵抗は大きい。このため、上側検査用電極21から砂層または覆土4を通して検知電極29に流れる電流に比べて、漏水箇所を通して戻る電流は微量となる。この微量の電流は、電流分布に示したとしても、ほとんど分布形状に変化を与えない程度である。
各検知電極29を通して流れる電流は、電流測定手段23により測定され、その測定値は、コンピュータシステム24に与えられる。コンピュータシステム24では、電流測定手段23による各検知電極29を通して流れる電流の測定値を基にそれぞれについて電流分布を得て、それらの分布形状を比較する。こうすることにより、砂層または覆土4の比抵抗分布にばらつきがあった場合であっても、高い精度で漏水を検知することができる。
第2実施形態においては、所定の検知電極29に流れる電流を測定するため、所定の回路を形成することを可能にする制御装置25を設けることができる。そして、制御装置25を用いて個々の検知電極29に流れる電流およびその間の電圧を測定し、その間の電気抵抗を算出して電流値を補正することにより、より高い測定精度を提供することができる。また、制御装置25には、リレー回路を含んで構成することができ、所定時間ごとにスイッチを切り替えて各検知電極29に流れる電流を測定することができる。本発明において制御装置25は、定電流電源22および電流測定手段23を含んで構成することもでき、この場合、定電流電源12から供給する電流量の制御を行うことができる。
第2実施形態においては、排水溝27などの漏水箇所以外に導通する部分の電気抵抗が、砂層または覆土4や地盤1と同等またはそれより小さい電気抵抗でない限り、定電流電源22から電流を供給した場合に得られる電流分布の分布形状に差が生じるため、漏水箇所が存在することを検知することが可能である。さらに、電流分布の分布形状の差において、ピークを示す位置により漏水箇所が特定できる。また、漏水箇所を特定する場合に、所定のしきい値を設け、そのしきい値を超える部分がある場合に漏水箇所が存在するものとして扱い、そのピークを漏水箇所として特定することができる。さらに、そのしきい値以下のものについては、測定誤差などとして扱うことができる。しきい値は、漏水箇所の検出精度などによって適切な値を設定することができる。
このように第2実施形態の遮水構造物および漏水検知方法によれば、遮水層7および砂層または覆土4を設置した後に、複数の検知電極29と上側検査用電極21と下側検査用電極20とを配置するだけで、砂層または覆土4の厚さや、電極の設置状態などの違いにより電気抵抗が異なっていても、また、遮水層7の漏水箇所以外から漏洩する場合であっても、遮水層7の漏水箇所の有無を高い精度で検知し、かつその漏水箇所を特定することが可能となる。
また、第2実施形態の遮水構造物は、構成が簡単であるため、工期が短くて済むとともに、施工管理が容易である。
さらに、第2実施形態の遮水構造物および漏水検知方法においても、第1実施形態と同様に、検知不良が発生しやすい領域や漏水が発生しやすい領域である接合部7cの外面および凹所の法面全体の漏水が確実に検知される。したがって、遮水層7の漏水検知の信頼性に優れたものとなる。しかも、導電性不織布5a、5bが遮水層7の外面全体に設けられている場合と比較して、導電性不織布5a、5bの使用量が少なくて済み、施工も容易である。
(第3実施形態)
以下、本発明の第3実施形態の遮水構造物および漏水検知方法について詳細に説明する。図7は、本発明の遮水構造物を適用した廃棄物処分場の他の例を示した概略断面図である。なお、図7に示される図1と同様の構成要素については、図1と同じ符号で示し、説明を省略する。
また、図8は、図7に示した遮水構造物の一部を拡大して示した平面図である。なお、図8においては、上側検査用電極の平面的な配置を説明するために、遮水層と、砂層または覆工と、上側検査用電極と、下側検査用電極のみを示している。
第3実施形態においても、上述した第1実施形態とは異なり、図7に示す土質遮水層6が、特許請求の範囲における「第1導電層」に相当し、砂層または覆工4が特許請求の範囲における「上部電極」に相当する。したがって、図1における下部不織布12、被覆層3、上部不織布13が設けられていない。
図7に示す実施形態においては、遮水層7の外部の地盤1に配置される下側検査用電極38と、砂層または覆土4上の凹所内の底面部に配置される複数の上側検査用電極37と、下側検査用電極38を介して土質遮水層6および導電性不織布5a、5bに電流を供給する電源39と、上側検査用電極37を通して流れた電流を測定する電流測定手段30とを含んでいる。上側検査用電極37は、下側検査用電極38から供給される電流が遮水層7の漏水箇所を通して流れるのを検知することができるのであれば、どのような位置に設置されていてもよく、いかなる形状、大きさであっても良いし、いかなる数設けられていても良い。
図7に示す実施形態においては、上側検査用電極37の1つを可動型検知電極37aとすることにより、漏水箇所を精度良く特定することが可能となっている。
図7に示すように、上側検査用電極37は、各上側検査用電極37に流れる電流を測定するために電流測定手段30に接続され、下側検査用電極38は、電流を供給するための電源39にそれぞれ接続されている。図7においては、電源9から各上側検査用電極37に同時に電流を流し、電流測定手段30において、それぞれの上側検査用電極37に流れる電流を測定することができる。
なお、本発明においては、電流測定手段30を1つとし、スイッチを用いて所定位置に配置される上側検査用電極37をそれぞれ切り替え、かつ各上側検査用電極37に流れる電流を合計したものを測定できるようにされていても良い。また、上側検査用電極37のそれぞれに対応する複数の電流測定手段30により得られた各電流を合計したり、各上側検査用電極37および下側検査用電極38を流れる電流および電圧などを監視するコンピュータシステムを装備した監視装置を設けたりしても良い。
図8は、上側検査用電極37の配置を示した平面図である。図8に示すように、砂層または覆土4が設置された矩形の底面部31の4角に上側検査用電極37が配置されている。さらに、任意の位置に可動型検知電極37aが配置されている。
図7に示す実施形態においては、上側検査用電極37を通して流れた電流を電流測定手段30が検出した場合、遮水層7に漏水箇所が存在していることがわかる。漏水箇所は、可動型検知電極37aを用いて特定される。具体的には、図8において符号Aで示すように、可動型検知電極37aを移動させると、電流が変化する。電流が最も大きくなる箇所が漏水箇所であるので、可動型検知電極37aを移動させることにより、漏水箇所が特定できる。また、遮水層7に破損がある場合と破損がない場合とでは、測定した電流の位相と測定した電圧の位相とのずれが異なる。本発明においては、遮水層7の破損の有無を判定する場合に、上述した位相のずれを用いても良い。
なお、交流電流を用いて漏水検知を行う場合、遮水層7に破損がない場合においても電流が流れる。したがって、遮水層7を通して流れる電流を予め測定しておく必要がある。
また、図7に示す実施形態においては、砂層または覆土4を設置した後に各上側検査用電極37に流れる電流を測定し、測定した電流の合計を求めても良いが、砂層または覆土4を設置することによって遮水層7に破損を生じるおそれがある。このため、砂層または覆土4を設置する前の遮水層7上に各上側検査用電極37を配置して各上側検査用電極37に流れる電流を測定し、測定した電流の合計を求めておくことが好ましい。
このように図7に示す実施形態においては、上側検査用電極37に流れる電流を合計することにより容易に漏水を検知することができる。また、可動型検知電極37aを用いることにより、迅速、容易、かつ精度良く漏水箇所を特定することができる。
さらに、本実施形態においては、遮水シートの外面のうち、接合部7cの外面および凹所の法面全体に、導電性不織布5a、5bが設けられているので、接合部7cの外面および凹所の法面全体に確実に電気を流すことができる。
したがって、第3実施形態の遮水構造物および漏水検知方法においても、第1実施形態と同様に、検知不良が発生しやすい領域や漏水が発生しやすい領域である接合部7cの外面および凹所の法面全体の漏水が確実に検知される。よって、遮水層7の漏水検知の信頼性に優れたものとなる。しかも、導電性不織布5a、5bが遮水層7の外面全体に設けられている場合と比較して、導電性不織布5a、5bの使用量が少なくて済み、施工も容易である。
(第4実施形態)
以下、本発明の第4実施形態の遮水構造物および漏水検知方法について詳細に説明する。図9は、本発明の遮水構造物を適用した廃棄物処分場の他の例を示した概略断面図である。なお、図9に示される図1と同様の構成要素については、図1と同じ符号で示し、説明を省略する。
また、図10は、図9に示した遮水構造物の一部を拡大して示した平面図である。なお、図10においては、図9に示す遮水構造物を構成する点電極の平面的な配置を説明するとともに、上側検査用電極、電源、電位計、電流計、電極切換手段、制御手段の接続を説明するためのものであり、図面を見やすくするために、上記の説明に用いない構成要素については省略して示している。
さらに、第4実施形態においても、上述した第1実施形態とは異なり、図9に示す土質遮水層6が、特許請求の範囲における「第1導電層」に相当し、砂層または覆工4が特許請求の範囲における「上部電極」に相当する。したがって、図1における下部不織布12、被覆層3、上部不織布13が設けられていない。
図9に示すように、第4実施形態の遮水構造物は、遮水層7と土質遮水層6とからなる遮水部に沿って地盤1に配置された複数の点電極47を備えている。点電極47は、遮水部の面積及び点電極47の配置される間隔に対して充分小さく、充分な精度で漏水位置検知を行うことができる寸法及び形状で形成されたものであればいかなるものであってもよい。また、点電極47は、鉄、銅、鉛、ステンレススチールといった種々の材料から形成することができ、地盤1に対する保持性を向上させ遮水工の施工性を向上させるために、地盤側に向いた突起が設けられていても良い。
また、図9に示す第4実施形態の遮水構造物では、砂層または覆土4が、遮水層7の上面を保護するために、遮水層7に沿って遮水層7上の全面を覆うように設けられている。砂層または覆土4上には、廃棄物33が投棄され、廃棄物33に隣接して砂層または覆土4に導通する上側検査用電極48が備えられている。上側検査用電極48は、漏水による電流を砂層または覆工4を介して流すことができれば、いかなるものであってもよく、どのような位置に配置されていても良い。例えば、遮水層7上や、砂層または覆工4上に配置されていても良いし、砂層または覆工4内に埋め込まれていても良い。
図9に示すように、点電極47と上側検査用電極48との間には、電源49が接続され、電源49の両端の電位を測定するために、電位計40が設けられている。電源49は、遮水層7からの漏水の発生及び漏水位置を検出するために用いられる。漏水が生じた場合に、漏水により生じた漏洩電流経路に沿って流れる漏洩電流は、電流計41といった電流測定手段により検出される。また、電位計40は、電源49の入出力端子両端の電位を直接的には測定しているものの、電源49に接続された導電線の抵抗が低いため、点電極47と上側検査用電極48との間の電位差に相当する電位を与えるようになっている。なお、電位計40の配置は、点電極47と上側検査用電極48との間の電位差を測定できる配置であれば、いかなる部分に接続されていても良い。また、漏水検知に要する時間を短縮するために、複数の電位計を用意し、複数の電位計が各点電極7に対応させてそれぞれ接続されるようにしてもよい。
また、図9に示す電極切換手段43は、電源49と点電極47の間に接続され、上側検査用電極48と複数設けられた点電極47のうちの1つとの間で、漏洩電流経路を形成するようにされている。さらに、電極切換手段43は、後述する制御装置により、上側検査用電極48に接続される1つの点電極47を選択し、切換接続を行うようにされている。図9に示す遮水構造物においては、上側検査用電極48と接続される点電極47を電極切換手段43により切換えることにより、上側検査用電極48と点電極47の間の地盤1中における距離が異なる。すなわち、抵抗値の異なる複数の漏洩電流経路が形成され、漏水箇所から選択された点電極47にまで延びる電流強度の異なった複数の漏洩電流経路を形成することが可能となる。
図9に示す遮水構造物においては、電極切換手段43により遮水部にわたって点電極47を順次切換えて行くことで、複数の漏洩電流経路を形成し、漏水箇所の特定を行う。
しかしながら、より正確に漏水箇所を測定するために、定電流電源といった電源を用い、廃棄物処分場から充分に離れた地盤1中又は地表上に基準電極51を設け、参照電流Irをモニタするための電流計52と電極切換手段43とを介して、電源49と上側検査用電極48とに接続するようにしてもよい。図9に示す例では、基準電極51は、地盤1内に配置され、電極切換手段43により随意にオン・オフ可能とされている。
また、図9に示す遮水構造物において、点電極47は、図10に示すように、一定の間隔aで配置されている。間隔aは、特に限定されないが、本発明において必要とされる精度で、漏水位置を検出することができるような間隔で配置されていることが好ましく、例えば、5m〜10mの間の距離とすることができる。
図10に示される遮水構造物では、上側検査用電極48から順に電流計41、電源49、電極切換手段43が接続されている。電流計41は、漏洩電流の強度を測定し、この測定値を制御手段44へと送っている。制御手段44は、記録手段に点電極47の2次元的位置及び漏洩電流の強度を記憶する。
制御手段44としては、パーソナルコンピュータを用いることができ、電源49の制御、電極切換手段43の電極選択動作の制御、電位計40の動作制御及び測定値の読み込み、電流計41の測定値の読み込み等を行っている。また、制御手段44は、測定された電流分布から漏水検知及び漏水位置を決定するためのプログラムを備えており、漏水の発生及び漏水位置の決定を行うようにされている。
電源49は、直流電源でも、交流電源でも良く、定電圧電源、定電流電源、又は定電圧電源及び定電流電源を適宜組み合わせて用いることも可能である。電位計40は、電源49の入出力端子に接続されており、漏水検知動作時に点電極47及び上側検査用電極48の間に印加される電位を測定している。
また、電源49は、電極切換手段43に接続されている。電極切換手段43は、1つの点電極47を選択的に切換接続して、1つの点電極47と上側検査用電極48との間において1つの漏洩電流経路を形成するように制御手段44により制御されていてもよいし、電源49をすべての点電極47と接続させ、上側検査用電極48とすべての点電極47との間において並列な複数の漏洩電流経路を形成するように制御手段44により制御されていてもよい。
次に、図9に示す遮水構造物の漏水を検知する方法を説明する。
図9に示す遮水構造物においては、上側検査用電極48と点電極47との間に、漏水箇所を通した漏洩電流経路が形成されると、漏洩電流Iが流れる。この漏洩電流Iは、電流計41により検出され、A/D変換が行われた後、その電流強度が制御手段44により記録される。
ついで、電極切換手段43を切換制御して接続させることにより、遮水部にわたって点電極47を順次切換えて行き、複数の漏洩電流経路を形成する。このようにして形成された複数の漏洩電流経路は、漏水箇所から遠いほど抵抗値が高くなる。また、すべての点電極47を用いて遮水部全体にわたって漏洩電流をプロットすることにより電流分布が得られる。この電流分布は、漏水箇所から最も近い漏洩電流Iを中心とするシャープな構造を与え、漏水位置の決定を高精度に行うことが可能となる。
さらに、上記の漏水検知方法においては、点電極47を通じて流れる漏洩電流Iと、上述した基準電極51と上側検査用電極48との間に流れる参照電流Irとの下記式(1)で示される比Kを用いて、より正確に漏水箇所を決定することも可能である。
Figure 0004321679
すなわち、基準電極51と電源49との間に流れる電流Irを電流計52により常に測定する。次いで、点電極47を一点ずつ切換えて漏洩電流を測定する。点電極47のうち、漏水箇所に最も近い点電極では、基準電極51と電源49との間に流れる電流Irに比較して大きな漏洩電流Iが流れるので、上式(1)により与えられる比Kは、大きくなる。一方、漏水箇所から遠い位置にある点電極では、漏洩電流IはIrに近づき、略1程度の大きさとなる。したがって、Kの値をすべての点電極47について求めてKの値の分布とし、Kの値の極大値となる位置を漏水位置とすることも可能である。
なお、基準電極51は、遮水部からの漏水の影響を受けることがないように充分に離され、漏水が発生した場合には常に漏水位置で極大値を形成するようにされる。このようにすることにより、地盤1の地下水位等の変動による影響を補正することも可能となり、また、漏洩電流をKの分布としてプロットし、スプライン関数等を用いて補間することにより漏水位置を推定することが可能となる。
また、本実施形態においては、遮水シートの外面のうち、接合部7cの外面および凹所の法面全体に、導電性不織布5a、5bが設けられているので、接合部7cの外面および凹所の法面全体に確実に電気を流すことができる。
このように第4実施形態の遮水構造物によれば、投棄された廃棄物によって汚染された汚水の地中への浸入を速やかに検知できると共に、地盤や廃棄物の比抵抗分布の影響を受けづらく、漏水位置を精度良く決定することができる。
さらに、第4実施形態の遮水構造物および漏水検知方法においても、第1実施形態と同様に、検知不良が発生しやすい領域や漏水が発生しやすい領域である接合部7cの外面および凹所の法面全体の漏水が確実に検知される。したがって、遮水層7の漏水検知の信頼性に優れたものとなる。しかも、導電性不織布5a、5bが遮水層7の外面全体に設けられている場合と比較して、導電性不織布5a、5bの使用量が少なくて済み、施工も容易である。
本発明の遮水構造物を適用した廃棄物処分場の一例を示した概略断面図である。 図1に示した遮水構造物の一部を拡大して示した平面図である。 図1に示した遮水構造物の一部を拡大して示した断面図である。 図1に示した遮水構造物の一部を拡大して示した平面図である。 図1に示した遮水構造物の一部を拡大して示した断面図である。 本発明の遮水構造物を適用した廃棄物処分場の他の例を示した概略断面図である。 本発明の遮水構造物を適用した廃棄物処分場の他の例を示した概略断面図である。 図7に示した遮水構造物の一部を拡大して示した平面図である。 本発明の遮水構造物を適用した廃棄物処分場の他の例を示した概略断面図である。 図9に示した遮水構造物の一部を拡大して示した平面図である。
符号の説明
1…地盤
2…下部電極
3…被覆層
3a、3b…樹脂シート
3c…継ぎ目
4…砂層または覆土
5a、5b…導電性不織布
6…土質遮水層
7…遮水層
7a、7b…遮水シート
7c…接合部
8、31…底面部
9、39、49…電源
10…電流測定手段
12…下部不織布
13…上部不織布
14…導電材料
15…導通部
15a…上層側部分
15b…下層側部分
15c…中間部分
20、38、82…下側検査用電極
21、37、81、48…上側検査用電極
22…定電流電源
23、30…電流測定手段
24…コンピュータシステム
25…制御装置
27…排水溝
28…上部
29…検知電極
33…廃棄物
37a…可動型検知電極
47…点電極
43…電極切換手段
40…電位計
41、52…電流計
51…基準電極
a…間隔
44…制御手段
I…漏洩電流
Ir…参照電流

Claims (4)

  1. 地盤の凹所に沿って設けられた遮水部を備える遮水構造物であって、
    前記遮水部は、絶縁性を有する遮水層と、前記遮水層よりも内側に設けられ、前記遮水層の漏水検知に使用される上部電極と、前記遮水層よりも外側に設けられ、前記遮水層の漏水検知に使用される下部電極とを備え、
    前記下部電極は、前記遮水層の外面全域に設けられた不織布または土質遮水層からなる第1導電層と、
    前記遮水層と前記第1導電層との間に配置され、前記第1導電層と導通され、前記遮水層の外面の一部にのみ設けられた、カーボンを含む導電性不織布またはアルミシートからなる第2導電層とを有しており、
    前記遮水層は、複数の遮水シートが接合されたものであり、
    前記第2導電層は、隣り合う遮水シートが接合されてなる接合部の法面を含む前記凹所に設けられ、さらに、
    前記下部電極の外側に第3導電層を有し、
    前記下部電極と前記第3導電層との間には、絶縁性を有し、前記第3導電層を被覆する被覆層が設けられているとともに、前記下部電極と前記第3導電層とを電気的に接続する導通部が設けられていることを特徴とする遮水構造物。
  2. 前記上部電極と導通する複数の検知電極と、
    前記上部電極と前記下部電極とに電流を供給する電源と、
    前記複数の検知電極を通して流れた電流を測定する電流測定手段とを含み、
    前記下部電極に電流を供給して、前記複数の検知電極を通して流れた電流を測定し、
    前記上部電極に電流を供給して、前記複数の検知電極を通して流れた電流を測定し、
    前記下部電極に電流を供給した場合に得られる電流分布の分布形状と上部電極に電流を供給した場合に得られる電流分布の分布形状とを比較することにより前記遮水層の漏水を検知することを特徴とする請求項1に記載の遮水構造物。
  3. 前記上部電極と導通する複数の上側検査用電極と、
    前記下部電極に電流を供給する電源と、
    前記複数の上側検査用電極を通して流れた電流を測定する電流測定手段とを備え、
    前記電流測定手段により測定された前記複数の上側検査用電極を通して流れた前記電流を合計し、前記遮水層の漏水を検知するコンピュータシステムを含むことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の遮水構造物。
  4. 前記下部電極は、複数の点電極を含み、
    前記上部電極と導通する上側検査用電極と、
    前記点電極と前記上側検査用電極との間に電流を流すための電源と、
    前記遮水層の漏水により生じる漏洩電流を測定するための電流測定手段と、
    電極切換手段と、
    前記上側検査用電極と前記各点電極の間において異なった漏洩電流経路を形成させる制御手段とを備え、
    前記漏洩電流経路に流れる前記漏洩電流の前記遮水層の全域にわたった電流分布により漏水箇所を検出することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の遮水構造物。
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