JP3236965B2 - 廃棄物処分場における遮水シートの破損箇所検知方法及び検知装置 - Google Patents

廃棄物処分場における遮水シートの破損箇所検知方法及び検知装置

Info

Publication number
JP3236965B2
JP3236965B2 JP22894199A JP22894199A JP3236965B2 JP 3236965 B2 JP3236965 B2 JP 3236965B2 JP 22894199 A JP22894199 A JP 22894199A JP 22894199 A JP22894199 A JP 22894199A JP 3236965 B2 JP3236965 B2 JP 3236965B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detection
electrode
sheet
detecting
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP22894199A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001050851A (ja
Inventor
平三 小嶋
良文 藤井
洋 富田
優巳 菅沼
元博 小島
貞智 金丸
茂 田中
信清 幡多
定雄 進藤
健治 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bando Chemical Industries Ltd
Takenaka Civil Engineering and Construction Co Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
Takenaka Civil Engineering and Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bando Chemical Industries Ltd, Takenaka Civil Engineering and Construction Co Ltd filed Critical Bando Chemical Industries Ltd
Priority to JP22894199A priority Critical patent/JP3236965B2/ja
Publication of JP2001050851A publication Critical patent/JP2001050851A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3236965B2 publication Critical patent/JP3236965B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Examining Or Testing Airtightness (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、地盤の凹面部に
遮水シートを敷設し、その上に廃棄物を投棄して堆積さ
せる廃棄物処分場の前記遮水シートの破損箇所を検知す
る方法とその方法を実施する検知装置の技術分野に属す
る。
【0002】
【従来の技術】廃棄物の最終処分方法の一つとして、地
盤を掘削するなどして設けた凹面部に合成樹脂又は合成
ゴムなどの遮水シートを通例1乃至2重に敷設した廃棄
物処分場を造成し、その上に廃棄物を投棄して堆積させ
ている。
【0003】前記の廃棄物処分場に投棄される廃棄物の
中には、そのもの自体が人体にとって有害な物質、或い
は他の物質と反応することで人体にとって有害となる物
質などが含まれている場合がある。したがって、万一前
記処分場に敷設された遮水シートに破損箇所が生じる
と、同処分場内に浸透した雨水等が前記有害物質を伴っ
て前記破損箇所から漏水し、処分場周辺の土壌や地下水
を汚染する虞がある。そこで、前記遮水シートの破損箇
所の有無を早期に検知し、破損箇所が有る場合には、同
破損箇所を精度良く特定して、適切な対策を講じること
が大変重要と認識されている。
【0004】従来、前記遮水シートの破損箇所を検知す
る方法及びこれを実施する検知装置は多種多様に提案さ
れている。その多くは遮水シートの上側面と下側面とが
同遮水シートの破損箇所からの漏水によって電気的に繋
がる現象を利用する所謂電気的検知方法及び検知装置で
ある。当該電気的検知方法及び検知装置は、電流法、電
位差法、比抵抗法の3つの手法を用いたものに大別する
ことができる。一般的に、前記電気的検知方法及び検知
装置に分類される従来技術は、各手法それぞれの検知原
理に適した遮水シート面上の電極の配置、或いは電流
値、電圧値(電位差)等の測定対象についても工夫する
ことでその検知精度の向上を図っている。
【0005】 前記電流法を用いた検知方法及び検知
装置は、遮水シートの上側面及び下側面それぞれに複数
の線状電極を一定のピッチで平行に交差するように配置
し、遮水シートの上下間の電極を順次選択して両電極間
に通電し、その通電による電流値が増加する電極の組合
せの交差点の近傍位置に破損箇所が存在する検知原理に
基いて遮水シートの破損箇所を検知し特定する。例えば
特開平7−270108号公報に記載された検知方法及
び検知装置では、前記電流値の増加を直接測定するので
はなく、高入力インピーダンス回路及び位相検波回路等
を備え、交差する上下線状電極のそれぞれの両端子間の
電位差を測定し、これで得られる電位傾度特性の変化発
生位置により遮水シートの破損箇所を検知し特定してい
る。
【0006】 前記電位差法を用いた検知方法及び検
知装置は、処分場内に通電して遮水シートの面上に規則
的な電位密度の電界を生じさせ、遮水シートの上側面又
は下側面(2重構造の遮水シートの場合は、上下遮水シ
ートの間でもよい。)に配置した測定電極と、同測定電
極と離れた位置に設けた基準電極との間の電位差を測定
し、その分布状態において電位差が大きく異なる(乱れ
る)部分の近傍位置に破損箇所が存在する検知原理に基
いて遮水シートの破損箇所を検知し特定する。例えば特
開平8−210938号公報に記載された検知方法及び
検知装置では、前記測定電極として交差点を絶縁加工し
たメッシュ状の線状電極を用い、前記基準電極としては
遠方にアースしたアース電極を用い、処分場中央に設け
た点電極と前記アース電極との間に交替直流電圧を印加
して遮水シートの面上に半同心球状の等電位面を有する
電界を生じさせ、測定電極である前記メッシュ状の線状
電極と基準電極である前記アース電極との間の電位差を
測定し、その分布状態により遮水シートの破損箇所を検
知し特定している。
【0007】 前記比抵抗法を用いた検知方法及び検
知装置は、遮水シートの上側面又は下側面(2重構造の
遮水シートの場合は、上下遮水シートの間でもよい。)
に線状電極を配置し、同線状電極と反対側の遮水シート
の面上に測定電極を配置し、前記両電極間に通電し、前
記線状電極の両端子間の電圧値、及び遮水シートの破損
箇所の短絡に起因する前記線状電極の一方の端子と前記
測定用電極との間の通電による電流値等を測定し、これ
らの測定値と前記線状電極の比抵抗値から間接的に割り
出される前記線状電極の抵抗比をその長さの比率に換算
した近傍位置に破損箇所が存在する検知原理に基いて遮
水シートの破損箇所を検知し特定する。例えば特開平1
0−300622号公報に記載された検知方法及び検知
装置では、前記線状電極として、単位長さ当たりの抵抗
値(比抵抗値)が既知の抵抗線を用い、当該線状電極と
測定電極の導線とを近接し同方向に配置し、この組みを
複数平行に配置し、前記各組の両電極間に順次電流源に
よって通電し、前記各測定値を測定し、或いは前記電流
源として定電流源を用い、前記線状電極の両端子間の電
圧値のみを測定して遮水シートの破損箇所を検知し特定
している。
【0008】
【本発明が解決しようとする課題】上記従来技術〜
の検知方法及び検知装置に共通する問題点は、遮水シー
トに構造上の検知能力を超える複数の破損箇所が一度に
生じた場合、遮水シートに破損箇所が有ることだけは検
知できたとしても、これら破損箇所の位置を具体的に特
定できず、早急な対処が困難となる事態が十分想定され
る。それどころか大まかな区域すら特定できず、対処で
きない事態までもが想定される。
【0009】上記従来技術の電流法を用いた検知方法
及び検知装置は、電流値が増加する上下の線状電極の組
合せによって遮水シートに破損箇所が存在することを検
知し特定するので、前記上下の線状電極の設置間隔によ
って検知精度が大幅に変化する。よって、前記上下の線
状電極のそれぞれの設置間隔を密にして検知精度を向上
させるには、処分場全体の大きさに対して緻密な施工が
要求され、施工性が悪い。特開平7−270108号公
報に記載された検知方法及び検知装置は、異なる測定対
象(電位傾度特性を求めるための電位差)を測定するた
めに付加された高入力インピーダンス回路等によって複
雑な構造とされているが検知装置の基本構成自体は同一
であり、やはり同様な問題点を有する。
【0010】上記従来技術の電位差法を用いた検知方
法及び検知装置は、遮水シートの上面に規則的な電位密
度の電界を生じさせ、測定電極と基準電極との間の電位
差の分布状態によって遮水シートの破損箇所を検知し特
定するので、廃棄物中に例えば大きな電荷を有する帯電
物が存在した場合などには前記電界密度の規則性が乱さ
れ、破損箇所からの漏水による電位差の変化と区別がつ
かないことがあり、検知結果の信頼性に欠ける。このこ
とは特開平8−210938号公報に記載された検知方
法及び検知装置についても同様である。
【0011】上記従来技術の比抵抗法を用いた検知方
法及び検知装置は、遮水シートにより処分場内と略絶縁
状態とされた線状電極の抵抗比によって遮水シートの破
損箇所を検知し特定するので、電流法や電位差法を用い
た上記、の検知方法及び検知装置に比べ、その測定
方法等の工夫如何で処分場内の電気的環境の相違による
影響を比較的受け難い優位性がある。しかし、上述した
ように、線状電極の抵抗比は直接に測定することができ
ず、測定電極を介して電流値や電圧値等を測定し、これ
ら測定値と同線状電極の比抵抗値とから間接的に割り出
されるので、上記特開平10−300622号公報に記
載された検知方法及び検知装置では、特に2重構造の遮
水シートに適用した場合、測定電極である導線を処分場
内に設けるので、同測定電極に処分場内の帯電物の電荷
が電圧値等の測定値に作用して少なからず誤差を与える
可能性がある。また、その構成も線状電極とされる抵抗
線の延在方向の精度のみを考慮したもので、同破損箇所
の検知は、1次元方向である前記延在方向の検知結果を
寄せ集めて近似的に2次元方向の検知結果としているに
等しく、線状電極である抵抗線と測定電極である導線の
組の設置間隔によってその検知精度が大幅に変化する。
よって、前記線状電極と測定電極の組の設置間隔を密に
して検知精度を向上させるには、処分場全体の大きさに
対して緻密な施工が要求される。その結果、皮肉なこと
に遮水シートの破損箇所からの漏水による浸出水がより
多くの線状電極に跨って広がり、検知結果の誤差を大き
くする矛盾を生じさせる。
【0012】本発明の第一の目的は、遮水シートの破損
箇所検知に適切な大きさ、形状にブロック分けし、時分
割的に個々のブロック単位で検知作業を進め特定を行う
ことで、複数の破損箇所が生じた場合にも、同破損箇所
の特定が容易であり、万一検知能力を超えた数の破損箇
所が生じたブロックが存在しても、同ブロックを破損箇
所を有する大まかな区域として特定できると共に、他の
ブロックの検知機能への悪影響を及ぼすことがなく、よ
ってその早急な対処も容易であり、構造上の検知能力が
高く、検知作業性に優れ、様々な状況への対処性も備え
た、廃棄物処分場における遮水シートの破損箇所検知方
法及び検知装置を提供することである。
【0013】本発明の第二の目的は、処分場内の電気的
環境の相違による影響を比較的受け難い比抵抗法を応用
し、遮水シートの破損箇所をブロック単位で2次元方向
に高精度に検知し特定することができる、廃棄物処分場
における遮水シートの破損箇所検知方法及び検知システ
ムを提供することである。
【0014】本発明の第三の目的は、検知精度の確保は
個々のブロック単位に限定して行えばよく、施工性に優
れた、廃棄物処分場における遮水シートの破損箇所検知
装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ための手段として、請求項1記載の発明に係る廃棄物処
分場における遮水シートの破損箇所検知方法は、地盤の
凹面部に遮水シートを敷設し、その上に廃棄物を投棄し
て堆積させる廃棄物処分場の前記遮水シートの破損箇所
を検知する方法において、遮水シートは少なくとも2重
構造にすると共に、平面的に見て前記凹面部を遮水シー
トの破損箇所検知に適切な大きさ、形状にブロック分け
し、各ブロックは2重構造をなす遮水シートの間に絶縁
性の隔壁を設けて水密的且つ電気的に絶縁状態の部屋に
独立させること、前記遮水シートの少なくとも上側にア
ース用電極を設置し、遮水シートの前記各ブロックを形
成する各部屋内には、複数の検知用電極をそれぞれ平行
に設置すること、前記各ブロック毎に区分して検知用電
極とアース用電極との間に通電して遮水シートの破損箇
所の有無の検知をブロック単位で行い、遮水シートに破
損箇所が有ることを検知したブロックについてはその部
屋内の検知用電極に通電して破損箇所の平面座標位置の
特定を行うことをそれぞれ特徴とする。
【0016】請求項2記載の発明は、請求項1記載の廃
棄物処分場における遮水シートの破損箇所検知方法にお
いて、2重構造の遮水シートの下側にもアース用電極を
設置し、上下の遮水シートのいずれに破損箇所を有する
かの検知も遮水シートに破損箇所が有ることを検知した
ブロックについて行うことを特徴とする。
【0017】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の廃棄物処分場における遮水シートの破損箇所検知方
法において、ブロック単位による遮水シートの破損箇所
の有無の検知は、各ブロック内の検知用電極を全て並列
に接続し、前記各ブロックの検知用電極とアース用電極
との間に順次通電し、この通電による電流値等を測定
し、同電流値等の測定値から確認される前記両電極間の
抵抗値の変化の有無に基いて行うことを特徴とする。
【0018】請求項4記載の発明は、請求項2記載の廃
棄物処分場における遮水シートの破損箇所検知方法にお
いて、上下の遮水シートのいずれに破損箇所を有するか
の検知は、1つのブロック内の検知用電極を全て並列に
接続すると共に上下のアース用電極の間に通電し、前記
上下のアース用電極間の基準電圧値と、前記検知用電極
と上下それぞれのアース用電極との間の対比電圧値とを
測定し、前記基準電圧値と対比電圧値との比率に基いて
行うことを特徴とする。
【0019】請求項5記載の発明は、請求項1又は2記
載の廃棄物処分場における遮水シートの破損箇所検知方
法において、遮水シートに破損箇所が有ることを検知し
たブロック内の同破損箇所の平面座標位置の特定は、検
知用電極が延在する縦断方向の破損位置の検知と、検知
用電極と直行する横断方向の破損位置の検知とに分けて
行うことを特徴とする。
【0020】請求項6記載の発明は、請求項5記載の廃
棄物処分場における遮水シートの破損箇所検知方法にお
いて、縦断方向の破損位置の検知は、1つのブロック内
の全ての検知用電極を並列に接続し、同検知用電極の両
端子の間に通電し、同両端子間の基準電圧値と、遮水シ
ートの破損箇所での短絡に起因する前記検知用電極の一
方の端子とアース用電極との間の対比電圧値とを測定
し、前記基準電圧値と対比電圧値との比率から割り出さ
れる検知用電極の抵抗比を縦断方向の破損位置に換算し
て行うことを特徴とする。
【0021】請求項7記載の発明は、請求項5記載の廃
棄物処分場における遮水シートの破損箇所検知方法にお
いて、横断方向の破損位置の検知は、1つのブロック内
において、破損箇所が存在する検知用電極間を絞り込む
第1の段階と、更に同検知用電極間で破損位置を特定す
る第2の段階とに分けて行うことを特徴とする。
【0022】請求項8記載の発明は、請求項7記載の廃
棄物処分場における遮水シートの破損箇所検知方法にお
いて、横断方向の破損位置を検知する第1の段階は、1
つのブロック内の全ての検知用電極の一方の端子のみを
共通に接続し、他方の端子は開放状態とし、検知用電極
の前記共通の端子と前記開放状態の端子との間に順次通
電し、前記各両端子間の基準電圧値と、遮水シートの破
損箇所での短絡に起因する前記検知用電極の共通の端子
とアース用電極との間の対比電圧値とをそれぞれ測定
し、各検知用電極における前記基準電圧値と対比電圧値
との比率に基いて遮水シートの破損箇所が存在する検知
用電極間を絞り込むことを特徴とする。
【0023】請求項9記載の発明は、請求項7記載の廃
棄物処分場における遮水シートの破損箇所検知方法にお
いて、横断方向の破損位置を検知する第2の段階は、第
1の段階でおよそ確認された遮水シートの破損箇所を境
に区分されたその両側の検知用電極同士を別グループと
して並列に接続した2つの検知用電極グループを構成
し、前記両検知用電極グループ間に通電し、同両グルー
プ間の基準電圧値と、遮水シートの破損箇所での短絡に
起因する一方の検知用電極グループとアース用電極との
間の対比電圧値とを測定し、前記基準電圧値と対比電圧
値との比率から割り出される破損箇所の存在する検知用
電極間の抵抗比を横断方向の破損位置に換算して行うこ
とを特徴とする。
【0024】請求項10記載の発明に係る廃棄物処分場
における遮水シートの破損箇所検知装置は、地盤の凹面
部に遮水シートを敷設し、その上に廃棄物を投棄して堆
積させる廃棄物処分場の前記遮水シートの破損箇所を検
知する装置において、遮水シートは少なくとも2重構造
とされ、平面的に見て前記凹面部を遮水シートの破損箇
所検知に適切な大きさ、形状にブロック分けされ、各ブ
ロックは2重構造をなす遮水シートの間に絶縁性の隔壁
を設けて水密的且つ電気的に絶縁状態の部屋に独立され
ていること、前記遮水シートの少なくとも上側にアース
用電極が設置され、遮水シートの前記各ブロックを形成
する各部屋内には複数の検知用電極がそれぞれ平行に設
置されていること、前記各ブロックの前記アース用電極
と検知用電極のそれぞれの端子は、ブロック単位による
遮水シートの破損箇所の有無の検知、及び遮水シートに
破損箇所が有ることを検知されたブロックについての破
損箇所の平面座標位置の特定を行う電気的検知手段と接
続可能に構成されていることをそれぞれ特徴とする。
【0025】請求項11記載の発明は、請求項10記載
の廃棄物処分場における遮水シートの破損箇所検知装置
において、2重構造の遮水シートの下側にもアース用電
極が設置され、電気的検知手段との接続が可能に構成さ
れていることを特徴とする。
【0026】請求項12記載の発明は、請求項10記載
の廃棄物処分場における遮水シートの破損箇所検知装置
において、検知用電極は、単位長さ当たりの抵抗値が一
定の抵抗線等が用いられていることを特徴とする。
【0027】請求項13記載の発明は、請求項10又は
11記載の廃棄物処分場における遮水シートの破損箇所
検知装置において、上側アース用電極としては、遮水シ
ートの上側面を被覆する保護砂が利用されており、全て
のブロックに共通の電極とされていることを特徴とす
る。
【0028】請求項14記載の発明は、請求項11記載
の廃棄物処分場における遮水シートの破損箇所検知装置
において、下側アース用電極としては、遮水シートの下
側の地盤が利用されており、全てのブロックに共通の電
極とされていることを特徴とする。
【0029】請求項15記載の発明は、請求項13又は
14記載の廃棄物処分場における遮水シートの破損箇所
検知装置において、上側アース用電極としての保護砂又
は下側アース用電極としての地盤と遮水シートとの間
に、一定のピッチで平行に配置された導線、又は網状導
電体が設置されていることを特徴とする。
【0030】請求項16記載の発明は、請求項10記載
の廃棄物処分場における遮水シートの破損箇所検知装置
において、検知用電極は1つのブロックを形成する部屋
内を折り返して敷設され、同検知用電極の往路部分は導
電構造で、復路部分は絶縁材料によって被覆された絶縁
構造に構成されていることを特徴とする。
【0031】請求項17記載の発明は、請求項10記載
の廃棄物処分場における遮水シートの破損箇所検知装置
において、検知用電極は共通のブロックを形成する、互
いに隣合わない2つの部屋に設置された検知用電極の一
方の端子同士を共通に接続して敷設されており、検知用
電極自体が導電構造であることを特徴とする。
【0032】
【発明の実施形態及び実施例】請求項1〜9に記載した
発明に係る廃棄物処分場における遮水シートの破損箇所
検知方法は、地盤の凹面部に遮水シートを敷設し、その
上に廃棄物を投棄して堆積させる廃棄物処分場の前記遮
水シートの破損箇所を検知する方法として好適に実施さ
れ、具体的には請求項10〜17に記載した発明に係る
検知装置により実施される。
【0033】図1〜図8は請求項10〜17に記載した
発明に係る廃棄物処分場における遮水シートの破損箇所
検知装置の実施形態を示している。
【0034】請求項10及び11に記載した発明に係る
検知装置は、図1にその概要の一例を示したように、遮
水シート1は合成樹脂又は合成ゴム製の上側遮水シート
2と下側遮水シート3とで2重構造に構成されている。
この遮水シート1は、処分場を平面的に見て、地盤8の
凹面部を同遮水シート1の破損箇所の検知(大まかな区
域の特定)に適切な大きさ、形状のブロックA−1、A
−2、B−1、B−2、C−1、C−2、…(以下、
A、B、C…と表す。)に区分されている。前記ブロッ
ク分けの態様は、図示した例に限らない。
【0035】前記各ブロックA、B、C…は、図2に例
示したように、前記2重構造の遮水シート1(遮水シー
ト2と3)の中間に例えば上下の遮水シート2及び3と
同材質の絶縁性の隔壁4を設けて水密的且つ電気的に絶
縁状態の部屋5…として独立されている(図6及び図8
も参照)。
【0036】図3〜図5には前記各部屋5内の基本構造
(縦断面構造)を示した。図3の場合、各部屋5内には
複数の検知用電極6…が一定のピッチで平行に設置され
ている。前記検知用電極6としては、単位長さ当たりの
抵抗値(比抵抗値)が一定の抵抗線等を用いる(請求項
12記載の発明)。但し、前記抵抗線等の抵抗値は後述
する検知方法で用いられる[数2]の式から明らかなよ
うに既知である必要はない。
【0037】前記遮水シート1の上側のアース用電極と
しては、当該遮水シート1の上面に投棄される廃棄物か
ら同遮水シート1を保護するためにその上側面を被覆す
る保護砂7が利用されており、全てのブロックA、B、
C…の共通の電極とされている(請求項13記載の発
明)。上側アース用電極として利用する前記保護砂7は
少なくとも1点を地盤8にアースしてあり、電位を安定
させ、処分場内に帯電物が存在する場合などにも検知の
際にその影響を受けにくい構成とされている。
【0038】前記遮水シート1の下側のアース用電極と
しては、当該遮水シート1の下側の前記地盤8が利用さ
れており、やはり全てのブロックA、B、C…の共通の
電極とされている(請求項14記載の発明)。
【0039】なお、前記図3中の符号9は、前記2重構
造の遮水シート1(遮水シート2と3)の間に設けられ
た不織布等の緩衝材である。同緩衝材9は、遮水シート
2と3が2枚一度に破損するのをなるべく防止すると共
に、破損箇所が生じた場合の漏水による浸出水の一気の
拡散を防止するために通常設けられる。
【0040】図4、図5の実施例では、図3の構成と多
くを共通するが、上側アース用電極としての保護砂7と
上側遮水シート2との間、及び下側アース用電極として
の地盤8と下側遮水シート3との間に、(前記検知用電
極6…と直交して)一定のピッチで平行に配置された導
線10、網状導電体11がそれぞれ設置されており、ア
ース用電極としての導電性を高め、検知精度の向上を図
った構成をそれぞれ示している(請求項15記載の発
明)。前記導線10及び網状導電体11としては、導電
性が高く、耐腐食性も高いステンレス鋼製のものが好適
に使用される。なお、図5で網状導電体11を上側遮水
シート2から少し離して上側アース用電極としての保護
砂7の中に設けたのは、上側遮水シート2を傷つけない
ように配慮したためである。また、図4及び図5の実施
例では、上記緩衝材9を導線10又は網状導電体11と
下側遮水シート3との間にも設けている。これは下側遮
水シート3にも破損箇所が生じた場合に、やはり浸出水
の一気の拡散を防止するものであるが、一定の割合で浸
出水が面状に広がり、検知精度の向上にもある程度貢献
する。
【0041】前記各ブロックA、B、C…の上下のアー
ス用電極7、8と検知用電極6…のそれぞれの端子は、
ブロック単位による遮水シートの破損箇所の有無の検
知、及び遮水シートに破損箇所が有ることを検知したブ
ロックについての破損箇所の平面座標位置の特定を行う
図示省略の電気的検知手段と接続される。さらに図1に
示したように、中央管理室12の端末装置13とも接続
される。図1中の符号14は検知結果を出力表示するモ
ニターであり、符号15は前記各電極7、8、及び6の
端子を集束するための計測ボックスである。なお、前記
計測ボックス15内に前記電気的検知手段が収納される
場合もある。
【0042】検知用電極6の配線構造の実施形態とし
て、例えば図6では、検知用電極6…が1つのブロック
を形成する部屋5内を折り返して敷設されている。この
場合は実施例を図7A〜Cにそれぞれ詳示したように、
前記検知用電極6…は、その往路部分6aは導電構造
で、復路部分6bは絶縁材料17で被覆された絶縁構造
に構成されている(請求項16記載の発明)。
【0043】図7A〜Cの実施例では、前記検知用電極
6として、上記した抵抗線ではなくステンレス線やステ
ンレステープを用いている。図7Aの実施例は、検知用
電極6にステンレステープを用い、復路部分6bはポリ
エチレン等の絶縁材料17で被覆し、同復路部分6bと
往路部分6aとを施工上の利便性からポリエステル等の
透水性の不織布18で一体とした構成を示している。図
7Bの実施例は、検知用電極6にステンレス線を用い、
復路部分6bはポリエチレン等の絶縁材料17で被覆
し、さらに同復路部分6bと往路部分6aとを施工上の
利便性から導電性の合成樹脂18’によって一体に被覆
した構成を示している。図7Cの実施例は、検知用電極
6としてステンレステープを用い、往路部分6aと復路
部分6bとを縦にやや間隔をあけた配置で、往路部分6
aの上側面が露出した状態にポリエチレン等の絶縁材料
17で一体に被覆した構成を示している。
【0044】因みに前記検知用電極6…に施工の目安と
なるレングスマークを設ければ、その敷設作業もより施
工精度を高く容易に行うことができる。
【0045】そして、前記検知用電極6…のそれぞれの
両端子及び図示省略の上下アース用電極としての保護砂
7と地盤8からの端子が前記計測ボックス15に集束さ
れ、図示省略の電気的検知手段と接続されている。図示
例では、前記計測ボックス15を1つのブロックに対し
て1つ設けているが、複数のブロックに対して1つ設け
た構成でも実施できる。
【0046】図8は、検知用電極6の加工のためのコス
トや手間を考慮し合理性を追求した同検知用電極6の配
線構造の実施形態を示している。検知用電極6…が共通
のブロックN−1又はN−2を形成する1つ置きの(互
いに隣合わなければよい。)2つの部屋5、5内の同検
知用電極6…の一方の端子を共通に接続して敷設されて
いる。同実施形態は、前記図6の実施形態のように図7
A〜Cに示したような手間のかかる構成に加工する面倒
が無く、検知用電極6自体を導電構造として実施でき、
コスト的にも有利な構成である(請求項17記載の発
明)。前記検知用電極6…として前記図7A〜Cの実施
例と同様にステンレス鋼製のものを用いた場合、検知用
電極6、6同士を共通に接続する部分16にはステンレ
ス鋼に比して数段高い導電性を有する材料が使用され
る。
【0047】そして、前記図6の実施形態と同様に、前
記検知用電極6…の残る他方の端子及び図示省略の上下
アース用電極としての保護砂7と地盤8からの端子も前
記計測ボックス15に集束され、図示省略の電気的検知
手段と接続される。
【0048】前記図8の実施形態では、1つ置きの2つ
の部屋5、5で共通のブロックN−1とN−2をそれぞ
れ構成し、これらのブロックN−1、N−2に対して1
つの計測ボックス15を設けている。ここで、共通のブ
ロックN−1又はN−2を2つの部屋5、5で構成した
のは、その構造上の理由からであり、便宜上それぞれは
1つのブロックとして扱える。基本理念としては、1つ
のブロックは1つの部屋5から構成すればよい。また、
1つ置きの(互いに隣合わない)部屋5、5同士の検知
用電極6…の一方の端子を共通に接続した構成としたの
は、仮に隣合う部屋5、5同士で同様に実施した場合、
隣合う部屋5、5間の正に隔壁4上に破損箇所が生じた
場合に2つの破損箇所があたかも生じたように検知して
しまう虞があるからである。
【0049】次に、上記した検知装置によって実施され
る請求項1〜9に記載した発明に係る廃棄物処分場にお
ける遮水シートの破損箇所検知方法を図9〜図17に示
した実施形態により以下で説明する。
【0050】請求項1及び2に記載した発明に係る検知
方法は、図17にその流れ図の一例を示したように、前
記各ブロックA、B、C…毎に区分して検知用電極6…
と上下のアース用電極7及び8との間に通電して遮水シ
ート1の破損箇所の有無の検知をブロックA、B、C…
の単位で行い、更に遮水シート1に破損箇所が有ること
を検知したブロックについてはその部屋5内の検知用電
極6…に通電して、上下の遮水シートのいずれに破損箇
所を有するかの検知、及び破損箇所の平面座標位置の特
定を行う。
【0051】なお、図示した実施形態では、通電手段と
して交流電源Eを用いて実施しているが、理論的には直
流電源を用いて実施することも勿論可能である。
【0052】以下の図中の符号19は上記検知装置では
図示を省略した電気的検知手段を示しており、同電気的
検知手段19によって各検知段階に対応した検知回路が
順次構成される。
【0053】先ず、前記ブロック単位による遮水シート
1の破損箇所の有無の検知は、図9に示したように、各
ブロックA、B、C…内の検知用電極6…を全て並列に
接続し、図10に一例を示したように、前記各ブロック
A、B、C…の検知用電極6…と上下のアース用電極7
及び8との間に順次に交流電源Eにより通電し、この通
電による電流値A1を測定し、同電流値A1から確認され
る前記検知用電極6…と上下のアース用電極7及び8と
の間の抵抗値の変化の有無に基いて行う(請求項3記載
の発明)。即ち、各ブロックA、B、C…のいずれか
で、同じ交流電源Eによる通電に対して遮水シート1に
破損箇所が無い場合に比べ前記電流値A1 が増加したと
すると、前記検知用電極6…と上下のアース用電極7及
び8との間の抵抗値が小さくなったことが分かり、つま
りはそのブロック内の遮水シート1(上側遮水シート2
又は下側遮水シート3)に破損箇所が有ることが検知で
きる。勿論、検知用電極6…と上下のアース用電極7及
び8との間の抵抗値の変化の有無が分かればよいので、
組まれる回路は図10に示した例に限らない。
【0054】前記ブロック単位による遮水シート1の破
損箇所の有無の検知において、破損箇所有りの検知結果
の場合は、警報等を鳴らすなどして作業員に告知し、早
期対策のための準備に取り掛かっても良い。
【0055】次に、遮水シート1に破損箇所が有ること
を検知したブロックについて、同破損箇所の平面座標位
置の特定を行う前に、上下の遮水シート2、3のいずれ
に破損箇所を有するかの検知を行う。
【0056】前記上下の遮水シート2、3のいずれに破
損箇所を有するかの検知は、前記図9と同様に1つのブ
ロック内の検知用電極6…を並列に接続するとともに、
図11に示したように、上下のアース用電極7と8との
間に交流電圧源Eによって通電し、前記上下のアース用
電極7と8との間の基準電圧値V1と、検知用電極6…
と上下それぞれのアース用電極7、8との間の対比電圧
値V2とを測定し、前記基準電圧値V1と対比電圧値V2
との次の[数1]の式で示した比率Hに基いて行う(請
求項4記載の発明)。但し、本文中では前記比率Hは分
かりやすく%表示で記載している。この比率Hについて
は後述するものに関しても同じ定義とする。
【0057】
【数1】H=V2/V1
【0058】具体的には、上下の遮水シート2、3がそ
れぞれ非常に大きな電気抵抗として働くので、上側遮水
シート2又は下側遮水シート3の片方に破損箇所が有る
場合、前記比率Hは、破損箇所を有する側のアース用電
極との接続で約0%の値を示し、破損箇所の無い側のア
ース用電極との接続では約100%の値を示す。双方に
破損箇所がある場合には、前記両者の比率Hは共に約5
0%ずつの値を示す。但し、この検知段階のみ、アース
用電極7、8同士の間に交流電源Eにより通電する測定
をするので、上側アース用電極7のアースの接続を解除
して上下アース用電極7と8との間の基準電圧V1の測
定を可能な状態とする。因みに図11の場合、上側遮水
シート2に破損箇所Pを有するので、上側アース用電極
7との接続による比率Hが約0%となり、下側アース用
電極8との接続による比率Hは約100%となる。
【0059】続いて、遮水シート1に破損箇所Pが有る
ことを検知したブロック内における同破損箇所Pの平面
座標位置(X、Y)の特定を行う。同特定は、図12〜
図16に示したように、検知用電極6…が延在する縦断
方向の破損位置Yの検知と、検知用電極と直行する横断
方向の破損位置Xの検知とに分けて行う(請求項5記載
の発明)。但し、検知順序はどちらからでも良い。
【0060】前記縦断方向の破損位置Yの検知は、図1
2に示したように、1つのブロック内の全ての検知用電
極6…を並列に接続し、図13に示したように、同検知
用電極6…の両端子の間に交流電圧源Eにより通電し、
同両端子間の基準電圧値V1 と、遮水シート1の破損箇
所での短絡に起因する前記検知用電極6…の一方の端子
とアース用電極7又は8との間の対比電圧値V2とを測
定し、前記基準電圧値V1と対比電圧値V2との比率Hか
ら割り出される検知用電極6…の抵抗比を縦断方向の破
損位置Yに換算して行う(請求項6記載の発明)。具体
的には、次の[数2]に示した式によって換算し、導き
出されるL1が縦断方向の破損位置Yに相当する。
【0061】
【数2】 L1=(L1+L2)×(V2/V1)=(L1+L2)×H
【0062】なお、前記対比電圧V2の測定において、
オペアンプのバッファを入力手段とする測定方法を用い
れば、アース用電極7又は8や浸出水20等による電圧
降下をほぼ無視できる程度に抑えることができ、理想的
な検知が行える。このことに関しては、後述する各検知
段階においても同様である。
【0063】横断方向の破損位置Xの検知は、図14〜
図16に示したように、1つのブロック内において、破
損箇所Pが存在する検知用電極間bを絞り込む第1の段
階と、更に同検知用電極間bで破損位置を特定する第2
の段階とに分けて行う(請求項7記載の発明)。
【0064】先ず、横断方向の破損位置Xを検知する第
1の段階は、図14に示したように、1つのブロック内
の全ての検知用電極6…の一方の端子のみを共通に接続
し、他方の端子は開放状態とし、前記図13に示した縦
断方向の破損位置Yの検知と同様の原理で検知用電極6
…の前記共通の端子と前記開放状態の端子との間に交流
電源Eにより順次通電し、前記各両端子間の基準電圧値
1と、遮水シート1の破損箇所Pでの短絡に起因する
前記検知用電極6…の共通の端子とアース用電極7又は
8との間の対比電圧値V2とをそれぞれ測定し、各検知
用電極6…における前記基準電圧値V1と対比電圧値V2
との比率Hに基いて遮水シート1の破損箇所Pが存在す
る検知用電極間bを絞り込む(請求項8記載の発明)。
【0065】具体的には前記比率Hが0%でない値を示
した検知用電極6の両側のどちらかに遮水シート1(遮
水シート2又は3)の破損箇所Pが存在する検知用電極
間bが有ることが分かり、その両側に破損箇所が存在し
ない検知用電極については、かなりの精度で約0%の値
を示すので、全ての検知用電極6…について行えば、前
記検知用電極間bを絞り込むことができる。
【0066】横断方向の破損位置Xを検知する第2の段
階は、図15に示したように、前記第1の段階で(検知
用電極間bの範囲内に存在すると)およそ確認された遮
水シートの破損箇所Pを境に区分されたその両側の検知
用電極6…、6…同士を別グループとして並列に接続し
た2つの検知用電極グループ6A、6Bを構成し、図1
6に示したように、前記両検知用電極グループ6A、6
Bの間に交流電源Eによって通電し、同両グループ6
A、6B間の基準電圧値V1と、遮水シート1の破損箇
所Pでの短絡に起因する一方の検知用電極グループ6A
又は6Bとアース用電極7又は8との間の対比電圧値V
2を測定し、前記基準電圧値V1と対比電圧値V2との比
率Hから割り出される破損箇所Pの存在する検知用電極
間b(の浸出水20)の抵抗比を横断方向の破損位置X
に換算して行う(請求項9記載の発明)。この横断方向
の破損位置Xを検知する第2の段階は、やはり、前記図
13に示した縦断方向の破損位置Yの検知と同様な原理
がもとになっている。即ち、前記縦断方向の破損位置Y
の検知における検知用電極6…の役割を破損箇所Pから
の漏水による浸出水20に担わせ、両側2つの検知用電
極グループ6A、6Bに通電用の端子の役割を担わせて
いる。よって、上記[数2]の式に該当する値をそのま
まあてはめればよく、上記横断方向の破損位置Xを検知
する第1の段階で検知した破損箇所Pの存在する検知用
電極間bの範囲内において導き出されるL1が横断方向
の破損位置Xに相当する。
【0067】前記図示例では、簡単のため2つの検知用
電極6、6のみに浸出水20が跨って広がっている状態
を示したが、実際にも検知用電極6…のそれぞれの間隔
は、検知精度に応じて例えば2mなどに設定されるの
で、複数の検知用電極6…に跨って浸出水20が広がる
のが一般的である。また、さらに多くの検知用電極6…
に跨って浸出水20が広がることは十分あり得ることで
あるが、本発明の検知方法は、このような際にも精度を
高くして検知することができる構成である。
【0068】そして、最終的に図17の流れ図に示した
ように、破損箇所Pを有するブロック、及び同ブロック
内の上下遮水シート2、3のいずれに破損箇所Pを有す
るか、並びに同破損箇所Pの平面座標位置(X、Y)に
ついての検知結果を図1の中央管理室12のモニター1
4等で具体的に表示し、作業員に分かり易い形態として
知らせるのである。
【0069】[検知精度向上を証明するための実験結
果]本発明の上記検知方法では、迷走電流の影響を少な
くするために、検知用電極を並列に接続したり、或いは
検知用電極の一方の端子のみを共通に接続したりした
が、これにより従来の比抵抗法を用いた検知方法に比べ
て検知精度が向上することを証明する実験を行った。よ
って、その実験結果を示す。但し、この実験結果は、縦
断方向の破損位置の検知のみの記載である。同実験は幅
26mm、長さ(検知用部分の長さ)2.9mの薄型ス
テンレス鋼からなる2本の検知用電極61と62を用
い、前記検知用電極61と62の間隔は0.3mとして
行った。
【0070】図18に示したように、破損箇所からの漏
水による浸出水20が検知用電極61のみの上に存在
し、検知用電極62の上にまでは及んでいない時、遮水
シートの検知用電極61と重なる部分、及び検知用電極
61と62の中間部分にそれぞれA端側からB端側へ5
00mm間隔で5つの破損箇所を設け、検知用電極61
のみに交流電源Eにより通電して測定をし、次の[表
1]の検知結果を得た。但し、前記破損箇所は図中の黒
点であり、別々に設けたものを簡単のために一度に示し
ている。
【0071】
【表1】
【0072】上記[表1]から明らかなように、検知結
果の実際の破損箇所からの測定誤差はさほど大きくな
い。
【0073】次に、図19に示したように、破損箇所か
らの漏水による浸出水20が検知用電極61と検知用電
極62の双方の上に存在する時、検知用電極61と検知
用電極62とを並列に接続して交流電源Eにより通電し
測定すると、次の[表2]のような検知結果を得た。但
し、検知用電極62上に破損箇所を設ける測定は、検知
用電極61上とほぼ同様な結果となるので、記載を省略
した。
【0074】
【表2】
【0075】上記[表2]から明らかなように、検知結
果の実際の破損箇所からの測定誤差は前記[表1]の場
合と同様さほど大きくない。
【0076】最後に、図20に示したように、破損箇所
からの漏水による浸出水20が検知用電極61と検知用
電極62の双方の上に存在する前記図19と同条件にお
いて、検知用電極61のみに交流電源Eにより通電して
測定し、次の[表3]のような検知結果を得た。
【0077】
【表3】
【0078】上記[表3]から明らかなように実際の破
損箇所からの測定誤差は特に検知用電極62上でかなり
大きく、検知用電極61と62の中間の位置でも検知用
電極61と62とを並列に接続した前記図20の検知結
果と比べて大きい。
【0079】前記図18の検知結果では、確かに実際の
破損箇所からの測定誤差はさほど大きくないが、実際に
遮水シートに破損箇所が生じて漏水が起こり浸出水20
が広がる場合には、図18のようなケースはまずなく、
図19及び図20のように複数の検知用電極に跨るのが
一般的である。よって、本発明と同じく図19のように
検知用電極を並列に接続することで図20のように単独
で測定する場合に比してより高精度の測定ができること
が確認された。
【0080】因みに前記図20のように単独の検知用電
極61で測定した場合に、上記[表3]に示したように
大きな測定誤差が生ずる理由として、先ず検知用電極6
2上の破損箇所検知においては、同検知用電極62は前
記浸出水20に比べ非常に導電性が大きく、微少電流し
か流れていないので、電気的には同一電位をとるからと
考えられる。次に、検知用電極61と62の間の破損箇
所検知においては、検知用電極61の傾斜電位と検知用
電極62の同一電位との中間値をとるからと考えられ
る。
【0081】
【本発明が奏する効果】請求項1〜17に記載した発明
に係る廃棄物処分場における遮水シートの破損箇所検知
方法及び検知装置は、遮水シートの破損箇所検知に適切
な大きさ、形状にブロック分けし、時分割的に個々のブ
ロック単位で検知作業を進め特定を行うので、複数の破
損箇所が生じた場合にも、同破損箇所の特定が容易であ
り、万一検知能力を超えた数の破損箇所が生じたブロッ
クが存在しても、同ブロックを破損箇所を有する大まか
な区域として特定できると共に、他のブロックの検知機
能への悪影響を及ぼすことがなく、よってその早急な対
処も容易であり、構造上の検知能力が高く、検知作業性
に優れ、様々な状況への対処性も備えている。
【0082】また、処分場内の電気的環境の相違による
影響を比較的受け難い比抵抗法を応用しているので、遮
水シートの破損箇所をブロック単位で2次元方向に高精
度に検知し特定することができる。
【0083】さらに、請求項10〜17に記載した発明
に係る廃棄物処分場における遮水シートの破損箇所検知
装置は、検知精度の確保は個々のブロック単位に限定し
て行えばよく、上下のアース用電極には、遮水シートの
上側の保護砂及び下側の地盤をそれぞれ利用し、全ブロ
ック共通の電極とするので、その施工性にも優れてい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の検知装置の一例を示した概要図であ
る。
【図2】本発明の2重構造の遮水シートの構成を部分的
に示した縦断面図である。
【図3】前記図1のa−a線矢視において各ブロックを
形成する部屋内の基本構成を拡大して示した縦断面図で
ある。
【図4】前記図1のa−a線矢視において各ブロックを
形成する部屋内の異なる基本構成を拡大して示した縦断
面図である。
【図5】前記図1のa−a線矢視において各ブロックを
形成する部屋内のさらに異なる基本構成を拡大して示し
た縦断面図である。
【図6】本発明の各ブロック内における検知用電極の配
線構造の実施形態を示した平面図である。
【図7】A〜Cは前記図6の検知用電極部分の具体的な
実施例を示した図である。
【図8】本発明の各ブロック内における検知用電極の配
線構造の異なる実施形態を示した平面図である。
【図9】本発明のブロック単位による破損箇所の有無の
検知段階のブロック図である。
【図10】前記図9の検知段階における回路図の一例で
ある。
【図11】本発明の上下の遮水シートのいずれに破損箇
所を有するかの検知段階における回路図である。
【図12】縦断方向の破損位置の検知段階のブロック図
である。
【図13】前記図12の検知段階における回路図であ
る。
【図14】横断方向の破損位置を検知する第1の段階の
ブロック図である。
【図15】横断方向の破損位置を検知する第2の段階の
ブロック図である。
【図16】前記図15の検知段階における回路図であ
る。
【図17】本発明の検知方法の流れ図の一例である。
【図18】一方の検知用電極のみに浸出水が及んだ場合
に、その検知用電極のみに通電した時の実験説明図であ
る。
【図19】両側の検知用電極に浸出水が及んだ場合に、
本発明のように前記両検知用電極を並列に接続した時の
実験説明図である。
【図20】両側の検知用電極に浸出水が及んだ場合に、
一方の検知用電極のみに通電した時の実験説明図であ
る。
【符号の説明】
1 2重構造の遮水シート 2 上側遮水シート 3 下側遮水シート P 破損箇所 A−1、A−2 ブロック B−1、B−2 ブロック C−1、C−2 ブロック 4 絶縁性の隔壁 5 部屋 6 検知用電極 7 アース用電極(保護砂) 8 アース用電極(地盤) A1 電流値 V1 基準電圧値 V2 対比電圧値 Y 縦断方向の破損位置 X 横断方向の破損位置 b 破損箇所が存在する検知用電極間 6A、6B 検知用電極グループ 19 電気的検知手段 10 導線 11 網状導電体 6a (検知用電極の)往路部分 6b (検知用電極の)復路部分 17 絶縁材料
フロントページの続き (73)特許権者 593130968 株式会社トーアミ 大阪府四条畷市中野新町10番20号 (73)特許権者 593105955 進藤 定雄 京都市伏見区桃山町本多上野9番地の2 (73)特許権者 599031283 株式会社西村測量設計事務所 滋賀県大津市大萱7丁目10−1 (72)発明者 小嶋 平三 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式 会社竹中土木内 (72)発明者 藤井 良文 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式 会社竹中土木内 (72)発明者 富田 洋 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式 会社竹中土木内 (72)発明者 菅沼 優巳 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式 会社竹中土木内 (72)発明者 小島 元博 京都府久世郡久御山町市田新珠城27番地 津田電線株式会社内 (72)発明者 金丸 貞智 京都府久世郡久御山町市田新珠城27番地 津田電線株式会社内 (72)発明者 田中 茂 兵庫県神戸市兵庫区明和通り三丁目2番 15号 バンドー化学株式会社内 (72)発明者 幡多 信清 大阪府四条畷市中野新町10番20号 株式 会社トーアミ内 (72)発明者 進藤 定雄 京都府京都市伏見区桃山町本多上野9番 地の2 (72)発明者 西村 健治 滋賀県大津市大萱七丁目10番1号 株式 会社西村測量設計事務所内 (56)参考文献 特開 平9−15081(JP,A) 特開2000−258278(JP,A) 特開 平7−270108(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 3/16 B09B 1/00 ZAB

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地盤の凹面部に遮水シートを敷設し、その
    上に廃棄物を投棄して堆積させる廃棄物処分場の前記遮
    水シートの破損箇所を検知する方法において、 遮水シートは少なくとも2重構造にすると共に、平面的
    に見て前記凹面部を遮水シートの破損箇所検知に適切な
    大きさ、形状にブロック分けし、各ブロックは2重構造
    をなす遮水シートの間に絶縁性の隔壁を設けて水密的且
    つ電気的に絶縁状態の部屋に独立させること、 前記遮水シートの少なくとも上側にアース用電極を設置
    し、遮水シートの前記各ブロックを形成する各部屋内に
    は、複数の検知用電極をそれぞれ平行に設置すること、 前記各ブロック毎に区分して検知用電極とアース用電極
    との間に通電して遮水シートの破損箇所の有無の検知を
    ブロック単位で行い、遮水シートに破損箇所が有ること
    を検知したブロックについてはその部屋内の検知用電極
    に通電して破損箇所の平面座標位置の特定を行うことを
    それぞれ特徴とする、廃棄物処分場における遮水シート
    の破損箇所検知方法。
  2. 【請求項2】2重構造の遮水シートの下側にもアース用
    電極を設置し、上下の遮水シートのいずれに破損箇所を
    有するかの検知も遮水シートに破損箇所が有ることを検
    知したブロックについて行うことを特徴とする、請求項
    1記載の廃棄物処分場における遮水シートの破損箇所検
    知方法。
  3. 【請求項3】ブロック単位による遮水シートの破損箇所
    の有無の検知は、各ブロック内の検知用電極を全て並列
    に接続し、前記各ブロックの検知用電極とアース用電極
    との間に順次通電し、この通電による電流値等を測定
    し、同電流値等の測定値から確認される前記両電極間の
    抵抗値の変化の有無に基いて行うことを特徴とする、請
    求項1又は2記載の廃棄物処分場における遮水シートの
    破損箇所検知方法。
  4. 【請求項4】上下の遮水シートのいずれに破損箇所を有
    するかの検知は、1つのブロック内の検知用電極を全て
    並列に接続すると共に上下のアース用電極の間に通電
    し、前記上下のアース用電極間の基準電圧値と、前記検
    知用電極と上下それぞれのアース用電極との間の対比電
    圧値とを測定し、前記基準電圧値と対比電圧値との比率
    に基いて行うことを特徴とする、請求項2記載の廃棄物
    処分場における遮水シートの破損箇所検知方法。
  5. 【請求項5】遮水シートに破損箇所が有ることを検知し
    たブロック内の同破損箇所の平面座標位置の特定は、検
    知用電極が延在する縦断方向の破損位置の検知と、検知
    用電極と直行する横断方向の破損位置の検知とに分けて
    行うことを特徴とする、請求項1又は2記載の廃棄物処
    分場における遮水シートの破損箇所検知方法。
  6. 【請求項6】縦断方向の破損位置の検知は、1つのブロ
    ック内の全ての検知用電極を並列に接続し、同検知用電
    極の両端子の間に通電し、同両端子間の基準電圧値と、
    遮水シートの破損箇所での短絡に起因する前記検知用電
    極の一方の端子とアース用電極との間の対比電圧値とを
    測定し、前記基準電圧値と対比電圧値との比率から割り
    出される検知用電極の抵抗比を縦断方向の破損位置に換
    算して行うことを特徴とする、請求項5記載の廃棄物処
    分場における遮水シートの破損箇所検知方法。
  7. 【請求項7】横断方向の破損位置の検知は、1つのブロ
    ック内において、破損箇所が存在する検知用電極間を絞
    り込む第1の段階と、更に同検知用電極間で破損位置を
    特定する第2の段階とに分けて行うことを特徴とする、
    請求項5記載の廃棄物処分場における遮水シートの破損
    箇所検知方法。
  8. 【請求項8】横断方向の破損位置を検知する第1の段階
    は、1つのブロック内の全ての検知用電極の一方の端子
    のみを共通に接続し、他方の端子は開放状態とし、検知
    用電極の前記共通の端子と前記開放状態の端子との間に
    順次通電し、前記各両端子間の基準電圧値と、遮水シー
    トの破損箇所での短絡に起因する前記検知用電極の共通
    の端子とアース用電極との間の対比電圧値とをそれぞれ
    測定し、各検知用電極における前記基準電圧値と対比電
    圧値との比率に基いて遮水シートの破損箇所が存在する
    検知用電極間を絞り込むことを特徴とする、請求項7記
    載の廃棄物処分場における遮水シートの破損箇所検知方
    法。
  9. 【請求項9】横断方向の破損位置を検知する第2の段階
    は、第1の段階でおよそ確認された遮水シートの破損箇
    所を境に区分されたその両側の検知用電極同士を別グル
    ープとして並列に接続した2つの検知用電極グループを
    構成し、前記両検知用電極グループ間に通電し、同両グ
    ループ間の基準電圧値と、遮水シートの破損箇所での短
    絡に起因する一方の検知用電極グループとアース用電極
    との間の対比電圧値とを測定し、前記基準電圧値と対比
    電圧値との比率から割り出される破損箇所の存在する検
    知用電極間の抵抗比を横断方向の破損位置に換算して行
    うことを特徴とする、請求項7記載の廃棄物処分場にお
    ける遮水シートの破損箇所検知方法。
  10. 【請求項10】地盤の凹面部に遮水シートを敷設し、そ
    の上に廃棄物を投棄して堆積させる廃棄物処分場の前記
    遮水シートの破損箇所を検知する装置において、 遮水シートは少なくとも2重構造とされ、平面的に見て
    前記凹面部を遮水シートの破損箇所検知に適切な大き
    さ、形状にブロック分けされ、各ブロックは2重構造を
    なす遮水シートの間に絶縁性の隔壁を設けて水密的且つ
    電気的に絶縁状態の部屋に独立されていること、 前記遮水シートの少なくとも上側にアース用電極が設置
    され、遮水シートの前記各ブロックを形成する各部屋内
    には複数の検知用電極がそれぞれ平行に設置されている
    こと、 前記各ブロックの前記アース用電極と検知用電極のそれ
    ぞれの端子は、ブロック単位による遮水シートの破損箇
    所の有無の検知、及び遮水シートに破損箇所が有ること
    を検知されたブロックについての破損箇所の平面座標位
    置の特定を行う電気的検知手段と接続可能に構成されて
    いることをそれぞれ特徴とする、廃棄物処分場における
    遮水シートの破損箇所検知装置。
  11. 【請求項11】2重構造の遮水シートの下側にもアース
    用電極が設置され、電気的検知手段との接続が可能に構
    成されていることを特徴とする、請求項10記載の廃棄
    物処分場における遮水シートの破損箇所検知装置。
  12. 【請求項12】検知用電極は、単位長さ当たりの抵抗値
    が一定の抵抗線等が用いられていることを特徴とする、
    請求項10記載の廃棄物処分場における遮水シートの破
    損箇所検知装置。
  13. 【請求項13】上側アース用電極としては、遮水シート
    の上側面を被覆する保護砂が利用されており、全てのブ
    ロックに共通の電極とされていることを特徴とする、請
    求項10又は11記載の廃棄物処分場における遮水シー
    トの破損箇所検知装置。
  14. 【請求項14】下側アース用電極としては、遮水シート
    の下側の地盤が利用されており、全てのブロックに共通
    の電極とされていることを特徴とする、請求項11記載
    の廃棄物処分場における遮水シートの破損箇所検知装
    置。
  15. 【請求項15】上側アース用電極としての保護砂又は下
    側アース用電極としての地盤と遮水シートとの間に、一
    定のピッチで平行に配置された導線、又は網状導電体が
    設置されていることを特徴とする、請求項13又は14
    記載の廃棄物処分場における遮水シートの破損箇所検知
    装置。
  16. 【請求項16】検知用電極は1つのブロックを形成する
    部屋内を折り返して敷設され、同検知用電極の往路部分
    は導電構造で、復路部分は絶縁材料によって被覆された
    絶縁構造に構成されていることを特徴とする、請求項1
    0記載の廃棄物処分場における遮水シートの破損箇所検
    知装置。
  17. 【請求項17】検知用電極は共通のブロックを形成す
    る、互いに隣合わない2つの部屋に設置された検知用電
    極の一方の端子同士を共通に接続して敷設されており、
    検知用電極自体が導電構造であることを特徴とする、請
    求項10記載の廃棄物処分場における遮水シートの破損
    箇所検知装置。
JP22894199A 1999-08-12 1999-08-12 廃棄物処分場における遮水シートの破損箇所検知方法及び検知装置 Expired - Fee Related JP3236965B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22894199A JP3236965B2 (ja) 1999-08-12 1999-08-12 廃棄物処分場における遮水シートの破損箇所検知方法及び検知装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22894199A JP3236965B2 (ja) 1999-08-12 1999-08-12 廃棄物処分場における遮水シートの破損箇所検知方法及び検知装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001050851A JP2001050851A (ja) 2001-02-23
JP3236965B2 true JP3236965B2 (ja) 2001-12-10

Family

ID=16884260

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22894199A Expired - Fee Related JP3236965B2 (ja) 1999-08-12 1999-08-12 廃棄物処分場における遮水シートの破損箇所検知方法及び検知装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3236965B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4657517B2 (ja) * 2001-08-10 2011-03-23 株式会社奥村組 廃棄物処分施設における遮水構造とその施工法
JP4657522B2 (ja) * 2001-08-28 2011-03-23 株式会社奥村組 廃棄物処分施設における遮水シート及びその施工法
JP4951409B2 (ja) * 2007-05-17 2012-06-13 株式会社大林組 遮水シートの漏水検知方法
JP4951408B2 (ja) * 2007-05-17 2012-06-13 株式会社大林組 遮水シートの漏水検知方法
JP2009061413A (ja) * 2007-09-07 2009-03-26 Taiyo Kogyo Co Ltd 廃棄物処分場の漏水検知・補修システム及び漏水検知・補修方法
GB201411696D0 (en) 2014-07-01 2014-08-13 Sensor Spol S R O And Sensor Uk Ltd A sensor and system for monitoring integrity of a waterproofing system or membrane

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001050851A (ja) 2001-02-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3168589B1 (en) Leak detection in roof membranes
JP3236965B2 (ja) 廃棄物処分場における遮水シートの破損箇所検知方法及び検知装置
JP2018205165A (ja) 漏水位置検出システム
JP3384849B2 (ja) 遮水構造物の漏水位置検知システム
JP3233398B2 (ja) 漏水検知装置及び漏水検知方法
JP3259912B2 (ja) 廃棄物処分場の漏水位置検知装置
JPH09243581A (ja) 堆積場におけるシート破損の検出方法及びそれに用いる移動電極
JP3716250B2 (ja) 漏水検知装置および漏水検知方法
JP4321679B2 (ja) 遮水構造物および漏水検知方法
JP4377800B2 (ja) 漏水検知方法
JP4479861B2 (ja) 遮水材の漏水を検出する装置
JP3024505B2 (ja) 廃棄物処分場の遮水シート漏水検知装置
JP4442993B2 (ja) 遮水構造物における漏水検知・特定方法およびそのための漏水検知・特定装置
JP2007178252A (ja) 漏水発生位置検出装置
JPH09189636A (ja) ゴミ溜めシートの漏洩検出法
JP4053864B2 (ja) 漏水検知システムおよび漏水検知方法
JP2002301443A (ja) 遮水シート状材料およびこの破損の検出方法
JP4375896B2 (ja) 漏水発生位置検知装置及びその方法
JP4159201B2 (ja) 漏水位置検出システム
JP2008076355A (ja) 二重遮水シートの破損特定システム
JP3380386B2 (ja) 漏水検知方法及び漏水検知積層シート
JPH10300622A (ja) 廃棄物処分場の漏水検知システム
JP2001330531A (ja) 漏水検知システム
JP3048309B2 (ja) 遮水シートの破断検知装置及び破断検知方法
JP4090596B2 (ja) 測定用電極及び廃棄物処分場

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees