JP5436744B2 - 遮水シート、遮水シートの破損検知システム及び遮水シートの破損検知方法 - Google Patents

遮水シート、遮水シートの破損検知システム及び遮水シートの破損検知方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5436744B2
JP5436744B2 JP2006108190A JP2006108190A JP5436744B2 JP 5436744 B2 JP5436744 B2 JP 5436744B2 JP 2006108190 A JP2006108190 A JP 2006108190A JP 2006108190 A JP2006108190 A JP 2006108190A JP 5436744 B2 JP5436744 B2 JP 5436744B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
electrode
water
water shielding
measurement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006108190A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007069200A (ja
Inventor
秋信 宮脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibata Industrial Co Ltd
Original Assignee
Shibata Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shibata Industrial Co Ltd filed Critical Shibata Industrial Co Ltd
Priority to JP2006108190A priority Critical patent/JP5436744B2/ja
Publication of JP2007069200A publication Critical patent/JP2007069200A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5436744B2 publication Critical patent/JP5436744B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/30Landfill technologies aiming to mitigate methane emissions

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Description

この発明は、保有水を貯留する廃棄物処分場等の内面を覆う遮水シートに関し、特に、通電によって破損状態が検出される遮水シート、遮水シートの破損検知システム及び遮水シートの破損検知方法に関する。
従来、地表面に廃棄物処分場を建造する場合、堆積場周辺の環境保全等の観点から汚水漏れを防ぐ目的で、地表面を凹状に掘削して得られる堆積場の上に遮水シートを設置し、堆積場から外部に汚水が漏れないようにする処置が施されていた。
図12は、従来の地表面に建造された廃棄物処分場の断面構造を示した概略図である。
この図に示した廃棄物処分場は、上記遮水シートに破損が生じているかどうかを電気的に検知する構造を備えている。
図を参照して、堆積場32は、地表面29を凹状に掘削することによって形成されている。掘削された地表面29は面電極30により覆われ、さらに、面電極30は遮水シート31により覆われている。そして、面電極30及び遮水シート31により覆われた凹状の堆積場32には保護砂33が敷き詰められている。この保護砂33は、堆積場32に堆積されるゴミ等を均すブルドーザー等の作業機械、または、ゴミ運搬用のトラック等により遮水シート31が破損しないように緩衝材として用いられ、遮水シート31を保護している。この保護砂33の表面に沿って移動電極34を移動させながら、移動電極34と遮水シート31の下層に敷かれている面電極30との間の通電状態が測定されることにより、遮水シート31の破損の有無が検知される。
このような、遮水シートの破損検知の技術については、例えば、特許文献1に記載がある。
特開平9−243581号公報
しかしながら、遮水シートを介した2つの電極により通電状態を測定する上記従来のような遮水シートの破損検知の構造では、電極を伴う遮水シートを水中の廃棄物処分場に設置した場合、廃棄物処分場に貯留されている保有水に電極が晒されるため、この露出した電極に腐食が生じることが問題となっていた。また、腐食を防止するために電極全体に防食加工を施すにはコスト面での問題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、電極全体に防食加工を施すことなく、水中に設置された廃棄物処分場等において耐久性を有する電極を伴った遮水シートを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、水中に設置され保有水を貯留する廃棄物処分場の内面を覆い、外部の第1電極との間の通電状態によってその破損状態が検出される遮水シートであって、遮水性を有するシート体と、このシート体に埋設された第2電極と、第1電極に相当すると共に、保有水を貯留する側に面するシート体の外面に設置され、外面に沿って所定の方向へ保有水の中を移動する測定用電極とを備え、第2の電極がメッシュ構造に形成されると共にシート体のほぼ全面に埋設されたものである。
このように構成すると、第2電極はシート体によって覆われ、保有水に直接触れることがなくなる。又、測定用電極のシート体に対する相対位置が変化する。更に、第2電極による測定範囲が拡大すると共に、シート体の表面側の部分と裏面側の部分とが、第2電極のメッシュ構造内を介して一体化する。
請求項記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、測定用電極は、所定の方向への移動により、一方面の前記シート体の全面を走査し得る大きさを有するものである。
このように構成すると、測定用電極は、所定の方向へ1回のみ移動することにより、シート体の全面を走査する。
請求項記載の発明は、請求項記載の発明の構成において、シート体は、所定の方向に対して直角となる一辺を含む矩形形状に形成されると共に、ほぼ全面に第2電極が埋設され、測定用電極は、一辺の長さ以上の棒状に形成されると共に、一辺と平行に、且つ、少なくとも一辺とこの対辺との間で移動可能なように設置されるものである。
このように構成すると、測定用電極の移動により、シート体のほぼ全域に埋設された第2電極と、測定用電極とが対向する。
請求項記載の発明は、請求項1から請求項のいずれかに記載の発明の構成において、第2電極に電気的に接続され、遮水シートの外周端部から露出した導体と、一方で導体と電気的に接続され、他方で外部の測定用リード線が電気的に着脱可能なように接続される接続体と、少なくとも、導体を防水状態に覆う防水手段とをさらに備えたものである。
このように構成すると、導体が、防水手段により覆われ、保有水に直接触れることがなくなる。
請求項記載の発明は、請求項記載の発明の構成において、防水手段は、遮水シートの一方面に接続され、導体と、接続体とを遮水シートの一方面から覆う第1の被覆シートと、遮水シートの他方面に接続され、第1の被覆シートと対向するように、導体と、接続体とを覆う、第2の被覆シートと、第1の被覆シートと第2の被覆シートとの間に少なくとも導体及び接続体を埋設するように充填される、遮水性を有する充填材とを含むものである。
このように構成すると、導体と接続体とが、第1及び第2の被覆シートと充填材とにより防水状態になるように覆われ、保有水に直接触れることがなくなる。
請求項記載の発明は、請求項1から請求項のいずれかに記載の発明の構成において、第2電極の自然電位は、第1電極の自然電位とは異なるものである。
このように構成すると、第1電極と第2電極との間に自然電位差が生じる。
請求項記載の発明は、遮水シートの破損検知システムであって、請求項1から請求項のいずれかに記載の遮水シートが、廃棄物処分場の内面を覆うように複数並べられ、遮水シートの各々の第1電極と第2電極との間の通電状態を、遮水シートの各々に対して切り換えることにより測定する1つの測定装置を備えたものである。
このように構成すると、複数枚の遮水シートの破損検知のための測定が1台の測定装置により行われる。
請求項記載の発明は、請求項記載の遮水シートを用いた遮水シートの破損検知方法であって、第2電極の、所定の方向におけるいずれか一方の端部に対向するように測定用電極を配置する準備工程と、準備工程において配置された測定用電極を遮水シートの一方面に沿って移動させると共に、測定用電極と第2電極との間の通電状態の変化を検知する走査工程とを含むものである。
このように構成すると、測定用電極の1回の走査により、遮水シート全域の破損の有無が検査される。
以上説明したように、請求項1記載の発明は、保有水による第2電極の腐食が防止されるので、遮水シートの耐久性が向上する。又、測定用電極の遮水シートに対する相対位置が変化するので、測定用電極が遮水シートの破損箇所を通過する際に通電状態が変化し、これを測定することにより、破損箇所の特定が可能となる。更に、破損の検知範囲が広がると共に、第2電極面を形成するメッシュ構造内においても、第2電極を通して表面側及び裏面側の部分の両シート体が結合することができるので、シート体と第2電極との間の密着性が増す。
請求項記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、測定用電極が、所定の方向への移動により、シート体の全面を走査し得るので、測定用電極の1回の走査により、第2電極が埋設された部分のシート体の破損検知が可能となる。
請求項記載の発明は、請求項記載の発明の効果に加えて、測定用電極の移動により、シート体のほぼ全域に埋設された第2電極と、測定用電極とが対向し得るので、破損の検知範囲がほぼ全域にまで広がる。
請求項記載の発明は、請求項1から請求項のいずれかに記載の発明の効果に加えて、導体が保有水に直接触れることがなくなるので、保有水による導体の腐食が防止され、遮水シートの耐久性が向上する。
請求項記載の発明は、請求項記載の発明の効果に加えて、導体と接続体とが、保有水に直接触れることがなくなるので、保有水による導体及び接続体の腐食が防止され、遮水シートの耐久性が向上する。
請求項記載の発明は、請求項1から請求項のいずれかに記載の発明の効果に加えて、第1電極と第2電極との間に自然電位差が生じるので、電源を用いずに遮水シートの破損を検知することが可能となる。
請求項記載の発明は、請求項1から請求項のいずれかに記載の発明の効果に加えて、遮水シートが複数枚の遮水シートの破損状態を1台の測定装置により検知することができるので、測定効率の向上が図れる。
請求項記載の発明は、請求項記載の発明の効果に加えて、測定用電極の1回の走査により遮水シート全域の破損検知が行われるので、測定の作業効率の向上が図れる。
図1は、この発明の第1の実施の形態による管理型護岸の遮水壁構造よりなる廃棄物処分場の平面図である。
図を参照して、廃棄物処分場2は遮水壁構造1により外海4と区画されている。この遮水壁構造1の内面は、廃棄物処分場2内に貯留される廃棄物により汚染された保有水が外海4に漏れ出さないように、遮水シート3により覆われている。尚、図示していないが、この遮水シート3は遮水壁構造1の内面のみならず、海底面に設置してもよい。
図2は、図1で示した遮水壁構造1の内側をII−IIラインから見た拡大図である。
図を参照して、遮水壁構造1の内側は、複数の遮水シート3a、3b、3c、…により連続的に覆われている。そして、これら遮水シート3a、3b、3c、…の下端部と、不透水性地層6との隙間は遮水材5により覆われて、廃棄物処分場2内の保有水と外海4とは完全に分離されている。
これら遮水シート3a、3b、3c、…は、遮水性を保っているかどうかの通電試験を行うための測定用の電極が個別に備えられている。この詳細な構成を、遮水シート3aを代表例として説明する。図に示すように、合成ゴムシート等からなる非通水性の遮水シート3aの表面には、通電試験のための第1電極としての測定用電極7a、7b(第1の測定用電極)が取り付けられている。これら測定用電極7a、7bは、固定シート8a、8bにより、遮水シート3aの表面に固定されている。そして、測定用電極7a、7bには、それぞれリード線9a、9bが接続されている。これらリード線9a、9bは、保有水に対して耐食性を有する耐食性測定ボックス10aに接続されている。また、この耐食性測定ボックス10aには、遮水シート3aに備えられている通電試験のための第2電極(後述する)から延びるリード線9c、9dも接続されている。このように、耐食性測定ボックス10aは、第1電極及び第2電極を用いた通電試験の測定結果をリード線9a、9b、9c及び9dから得る。そして、耐食性測定ボックス10aは、リード線9eを介して監視用ボックス11と接続されている。この監視用ボックス11は、耐食性測定ボックス10aから得られる測定結果を監視している。
他の遮水シート3b、3cに対しても同様に、それぞれ耐食性測定ボックス10b、10c、…が備えられているが、これら耐食性測定ボックス10b、10c、…は、耐食性測定ボックス10aと同じ監視用ボックス11に接続されている。このように、各々の遮水シートに耐食性測定ボックスを備え、これら耐食性測定ボックスから得られる測定結果を1台の監視用ボックスにより監視する、といった遮水シートの破損検知システムにより、破損検知における作業の効率化が図られている。
図3は、図2のIII―IIIラインの拡大断面図である。
図を参照して、遮水壁構造1は、不透水性地層6に連続的に打ち込まれた鋼矢板13と遮水壁平坦部14とから構成されている。この鋼矢板13の廃棄物処理場2の内側、すなわち、保有水18側の表面が遮水シート3aにより覆われている。この遮水シート3aは、遮水性を有するシート体16と、このシート体に埋め込まれた埋込電極15とから構成されている。このように、埋込電極15はシート体16により完全に覆われているので、直接保有水18に触れることはない。したがって、埋込電極15には保有水18による腐食の心配がなく、遮水シート3aの耐久性が向上する。この埋込電極15は上記に説明した第2電極として機能し、リード線9cにより耐食性測定ボックス10aと接続されている。ここで、図に示すように、リード線9cと遮水シート3aとは、遮水シート3aの上端部に備えられた差込ソケット17aを介して接続されている。これにより、遮水シート3aは、差込ソケット17aのところでリード線9cと着脱可能となり、遮水シート3aを敷設する際には、両者を分離して敷設作業の効率化を図ることが可能となる。一方、測定用電極7aは通水性を有する固定シート8aに覆われているため保有水18に浸されることとなる。よって、この測定用電極7aの表面は防食加工を施して耐食性を有している必要がある。
このように、この実施の形態では、面積の小さい測定用電極のみに防食加工を施しておけば良く、コストを削減することが可能である。
尚、図3では固定シート8aと遮水シート3aとの間に隙間が存在するように記載されているが、これは模式的に示したものであり、実際には、固定シート8aは、測定用電極7aを包むように遮水シート3aの表面に溶着又は接着剤等により貼り付けられるものである。そして、固定シート8aには、測定用電極7aが保有水18と接触するように通水孔が設けられている。これにより、埋込電極15と測定用電極7aとの間のシート体16の部分に破損が生じたとき、この破損箇所に保有水18が入り込み、それまで、シート体16により絶縁状態が保たれていた両電極間が、保有水18を通じて導通状態となる。これにより、両電極間の通電状態には、電流、電位、抵抗等の変化が生じ、これらの値の変化を耐食性測定ボックス10a及び監視用ボックス11で測定することにより、遮水シート3aの埋込電極15と測定用電極7aとの間のシート体16の何れかの場所に破損が生じたことが検知される。
図4は、図3のIV−IVラインから見た遮水シート3aの正面図である。
図4を参照して、遮水シート3aに埋め込まれた埋込電極15(図示せず)には耐食性測定ボックス10a(図示せず)に繋がるリード線9c、9dとの接続を切り離すことができるように、差込ソケット17a、17bが遮水シート3aの外周端部に取り付けられている。
尚、この実施の形態では、埋込電極15とリード線9a、9bとを接続する接続部として差込ソケット17a、17bを用いたが、これに限らず、遮水シート3aに対してリード線9a、9bを着脱可能であれば、他の形状でもよい。
また、この実施の形態では、1枚の遮水シートの一方面(以下、便宜上、遮水シートの海側の面を一方面、遮水壁構造側を他方面と呼ぶ。)に2個の測定用電極を固定する例を示したが、測定用電極の数が多いほど電位分布の変化を測定する精度は向上するので、この例に限らず3個以上取り付けてもよい。ただし、1枚の遮水シートに1個の測定用電極を備える構成でも良いことはいうまでもない。更には、遮水シートに測定用電極を固定せず、試験時に別途準備しても良い。
この実施の形態に用いられる測定用電極の大きさは、具体的には、例えば、遮水シート3aの大きさが、横幅1,100mm、縦の長さ10,000mmである場合、厚さ5mm、一辺の長さ100〜200mm程度に設計される。
そして、リード線9a、9bの端部は、延長が容易となるように、ソケット加工を施しておいても良い。ここで、リード線には絶縁体及び外部被覆が共に塩化ビニル製の制御用ケーブル(CVV)が用いられる。
図5は、図4の遮水シート3a内の埋込電極15の形状を具体的に示した図である。
この実施の形態においては、埋込電極15は、図5に示すように、シート体16のほぼ全面に埋設され、電極自体は、例えば格子状のようなメッシュ構造に形成されている。具体的には、例えば、遮水シート3aが、横幅1,100mm、縦の長さ10,000mmである場合、埋込電極15の横幅は1,000mm、縦の長さ9,900mmとなるように設計される。また、図では、このメッシュ構造の1枚の埋込電極15に対して2つの差込ソケット17a、17bが電気的に接続されている。ただし、この差込ソケットは1箇所でも良い。ここで、これら差込ソケット17a、17bはリード線を取り外しやすくするための加工が施されている。
このように、埋込電極15をメッシュ構造にすることにより、このメッシュ構造内にも溶融形成されたシート体16の一部が入り込むことができるので、シート体16の表面側部分と裏面側部分との結合性がよくなり、その結果、埋込電極15とシート体16との一体性が向上するという利点がある。
次に、図6は、図5のVI−VIラインの拡大断面図である。
図6を参照して、この実施の形態における差込ソケット17bの内部には、リード線9dを差し込むための空洞19が存在する。この断面図の具体的な寸法は、例えば、遮水シート3aの厚さが4mmである場合、これに対して、埋込電極15の厚さは1.5mm程度の値に設計される。
このように、この実施の形態では、通電試験用の第1電極及び第2電極のうち、第2電極が遮水シート内に埋め込まれるので、第2電極は保有水に直接触れることはなく腐食を防止することができる。これにより、第2電極の耐久性が向上し、延いては、この第2電極を備えた遮水シートの耐久性が向上する。
尚、遮水シートのシート体には、ゴムやポリエチレン、EVA(エチレン酢酸ビニル)などが用いられる。
また、埋込電極にはステンレス製メッシュ等の電極材が用いられるが、これは導電性を有するものであれば良く、アルミ箔シートのようなプレート状の電極や織布内に導電性繊維を織り込んだもの等でもよい。更には、電極を埋め込む範囲は、遮水シートの全面でなく一部であっても良い。又、この実施の形態にあっては、埋込電極はシート体に一体となるように埋設されているが、これに代えて遮水シートを袋状にして内部を水密状態に構成し、この内部に電極を封入するようにしても良く、同様の効果を奏する。
更に、この実施の形態では、測定用電極を遮水シートに固定するために固定シートを用いたが、このような被覆接着に限らず、単純に遮水シートと測定用電極とを接着するだけでも良く、さらには、後述するように、遮水シートに不織布を取り付ける場合には、この不織布によって測定用電極を挟みこむようにして固定しても良い。ただし、固定シートは、リード線9a、9bを併せて固定できるため好ましい。しかし、固定シートは必ずしも、リード線と共に測定用電極を固定する必要はなく、また、複数の測定用電極を1枚の固定シートで固定しても良いことはいうまでもない。
図7はこの発明の第2の実施の形態による遮水シートの断面を示した図である。
図を参照して、遮水シートの埋込電極15c、シート体16c及び差込ソケット17cからなる構成は、第1の実施の形態において示した遮水シートと同様である。しかし、シート体16cの表面(一方面)側の部分のみならず、裏面(他方面)側の部分にも同数の測定用電極7d(第2の測定用電極)が取り付けられている構成において第1の実施の形態とは異なっている。これら測定用電極7c及び7dにはそれぞれリード線9f及び9gが接続され、これらリード線9f、9gは、更に、耐食性測定ボックスに接続されている。
このように、遮水シートの両面に測定用電極7c、7dを備えることにより、シート体の表面側の部分における破損と裏面側の部分における破損とを独立に検知することが可能となる。すなわち、これら2つの測定用電極7c、7dによる測定結果の組み合わせにより、遮水シートの片側半分のシート体16cの部分が破損しているのか、又は、両側とも破損しており、完全に遮水シートが貫通している恐れがあるのかを判別することができる。このように、この実施の形態では、破損検出の信頼性が向上する。
図8はこの発明の第3の実施の形態による、複数の遮水シートを組み合わせた遮水シート構造体の断面図である。
図を参照して、第1の実施の形態に示したのと同様に、一方面に測定用電極7eを備える遮水シート3d(第1の遮水シート)が、鋼矢板13の表面を覆っている。そして、不織布20a(第1の不織布)を介して、第2の実施の形態に示したのと同様の、一方面と他方面とにそれぞれ測定用電極7gと7fとを備える遮水シート3e(第2の遮水シート)が備えられている。更に、この遮水シート3eは、不織布20b(第2の不織布)により覆われている。
ここで、不織布20aは、遮水シート3dと3eとの間で衝撃を緩和するための保護材として用いられ、また、不織布20bは、廃棄物処分場2内に投棄された廃棄物等から遮水シート3eを保護するために用いられている。
このように、遮水シート3dに対して2枚目の遮水シート3eが加わることにより、廃棄物処分場2内は、保有水18aと保有水18bの領域に区分けされる。
このような構成により、遮水シート3dを用いて、保有水18bを貯える領域と鋼矢板13の表面との間の漏れを監視し、また、遮水シート3eを用いて、保有水18aを貯える領域と保有水18bを貯える領域との間の漏れを監視することができる。
このように、この実施の形態では、遮水シートを2重に配置することにより、遮水効果の信頼性をより向上させることが可能となる。
尚、図8には固定シートは示されていないが、それぞれの測定用電極は、共に先の各実施の形態と同様に、対応する遮水シートの表面に固定シートにより固定されているものとする。
また、遮水シートと不織布との接着には接着剤を用いているが、これ以外にも、熱融着用のフィルムを介して接着してもよい。
図9はこの発明の第4の実施の形態による、廃棄物処分場2の法面に対する遮水シート構造体の断面図であり、図10は図9の2点鎖線で囲まれた“X”部分の拡大図である。
これらの図を参照して、廃棄物処分場2内の内面のうち、法面22は、複数の不織布と複数の遮水シートとから構成される遮水シート構造体24によって覆われている。
図10に示すように、法面22側から順に、不織布20c(第1の不織布)、遮水シート3f(第1の遮水シート)、不織布20d(第2の不織布)、遮水シート3g(第2の遮水シート)、さらに、不織布20e(第3の不織布)が形成され、これらが5層の構造体を成している。ここで、遮水シート3f及び3gはそれぞれ両面に測定用電極を備えた第2の実施の形態と同様の遮水シートである。
尚、図10には固定シートは示されていないが、それぞれの測定用電極は、共に先の各実施の形態と同様に、対応する遮水シートの表面に固定シートにより固定されているものとする。
このような構成により、廃棄物処分場2内は、保有水25aを貯える領域と保有水25bを貯える領域と、さらに、保有水25cを貯える領域とに区分けされる。そして、遮水シート3fは保有水25bを貯える領域と保有水25cを貯える領域との間の漏れを検知するために用いられ、また、遮水シート3gは保有水25aを貯える領域と保有水25bを貯える領域との間の漏れを検知するために用いられる。
また、第3の実施の形態に示したのと同様に、不織布20dは遮水シート3fと3gとの間で衝撃を緩和するための保護材として用いられ、不織布20eは廃棄物処分場2内に投棄される廃棄物等から遮水シート3gを保護するために用いられる。
これに加えて、この実施の形態では、法面22と遮水シート3fとの間に不織布20cが介在する。これにより、法面の凹凸が遮水シート3fに直接伝わることなく緩和されるので、遮水シート3fの法面22側の面を保護することが可能となる。
また、この実施の形態では、法面22に対して敷設される遮水シート構造体について示したが、底面23に対して敷設する場合にも同様に適用できる。
図11はこの発明の第5の実施の形態による遮水シート構造体の断面図であり、図9の2点鎖線で囲まれた“X”部分について、図10とは異なる形態を示したものである。
図を参照して、法面22を形成する地中に埋設配管27が設置され、この埋設配管27内には、移動可能な測定用電極7pが備えられている。そして、この測定用電極7pには、耐食性測定ボックスに繋がるリード線9sが接続されている。ここで、埋設配管27には通水孔が設けられている。
法面22側から順に、不織布20f(第1の不織布)、遮水シート3h(第1の遮水シート)、不織布20g(第2の不織布)、遮水シート3i(第2の遮水シート)、さらに、不織布20h(第3の不織布)と並ぶように、遮水シートと不織布とが交互に用いられ、これらが5層の遮水シート構造体を構成する点については、第4の実施の形態の遮水シート構造体と同様である。しかし、この実施の形態においては、遮水シート3hの法面22側(他方面側)の測定用電極に相当するものは遮水シート3hに直接取り付けられておらず、測定用電極7pとして埋設配管27内に備えられている。そしてさらに、この埋設配管27内に設置された測定用電極7pは移動可能である。このように、埋設配管27内に移動可能な測定用電極7p(第3の測定用電極)を備えている点において、この実施の形態は、第4の実施の形態と異なっている。ここで、埋設配管27は、遮水シート3hに対向する位置に設置されているものとする。
尚、図11には固定シートは示されていないが、それぞれの測定用電極は、共に先の各実施の形態と同様に、対応する遮水シートの表面に固定シートにより固定されているものとする。
このような構成により、第4の実施の形態の効果に加えて、移動可能な測定用電極7pを用いることにより、遮水シート3hの、より詳細な破損検知を行うための測定が可能となり、遮水効果の信頼性が向上する。
さらに、不織布20fと遮水シート3hとの間に測定用電極が存在しないので、両者の密着安定性が向上する。
また、この実施の形態では、法面22に対して敷設される遮水シート構造体について示したが、底面23に対して敷設する場合にも同様に適用できる。
以上に述べたように、各実施の形態では、廃棄物処分場が海中に設置された場合を示したが、これらは、海水に限らず水中であれば同様に適用できることはいうまでもない。
図13は、この発明の第6の実施の形態による遮水壁構造の内側を見た図であり、図14は、図13のXIV−XIVラインからみた側方拡大断面図である。
これらの図を参照して、遮水壁構造の内側に沿って並べられた複数の遮水シート3a、3b、3c、…は、第1の実施の形態において図2及び図3に示したものに相当するものである。ここでは異なる部分のみについて説明する。
この実施の形態では、第1の実施の形態において図2及び図3に示した、遮水シート3と同数の耐食性測定ボックス10を設置する例とは異なり、全ての遮水シート3a、3b、3c、…の通電状態を1台の測定装置40により測定する。すなわち、複数の遮水シート3a、3b、3c、…の各々の測定用電極7a、7b、…から伸びるリード線9a、9b、…はバス41aにまとめられ、また、図14に示した埋込電極15から伸びるリード線9c、9d、…はバス41bにまとめられる。そして、図13に戻って、バス41a、41bはそれぞれ測定装置40に繋がる。これにより、測定装置40側において、遮水シート3a、3b、3c、…の各々に対する接続を適宜切り換えることにより、個別に測定が行われる。このように、1台の測定装置40を用いて全ての遮水シート3a、3b、3c、…の破損の有無を測定及び監視することが可能となるため、図2及び図3に示したような監視用ボックス11も不要となる。この測定装置40は、30チャネルほどセットすることにより、一度に30組の遮水シートの破損状態を監視することが可能である。
また、この実施の形態では、埋込電極(第2電極)15と測定用電極(第1電極)7とが、異なる種類の金属となるように構成されている。すなわち、埋込電極15及び測定用電極7にはそれぞれ異なる自然電位が発生する。したがって、電源を用いなくても、埋込電極15と測定用電極7との間には自然電位の差が生じる。これにより、シート体16のうち、測定用電極7が設置されている側に破損が生じた場合には、この自然電位差に基づき、その破損箇所を通じて電流が流れる。そして、この電流を検出することにより、破損の存在を確認することができる。
具体的には、ステンレスの自然電位はマイナス100mV(飽和甘こう電極基準)であり、アルミニウムの自然電位はマイナス1000mV(飽和甘こう電極基準)である。したがって、例えば、埋込電極15にステンレスを用い、測定用電極7にアルミニウムを用いた場合、遮水シート3aの表面に穴が開くと、自然電位差900mVにより数mAの電流が流れる。また、この組合せに限らず、測定用電極7として亜鉛、マグネシウム、鉄など、自然電位差を生ずるものであれば代用が可能である。
このように、この実施の形態における構成では、埋込電極15と測定用電極7との間に電位差を生じさせるための電源、及び複数の耐食性測定ボックス10による測定結果をまとめて監視するための監視用ボックス11が不要であるので、設置が簡易であり、また、設置コストも低減できる。
図15は、この発明の第7の実施の形態による遮水シートの正面図であり、図16は、図15のXVI−XVIラインからみた側方断面図である。
これらの図を参照して、この実施の形態では、遮水シート3jの一方面に配置される測定用の電極は、シート上端(シート体の一辺)50からシート下端(シート体の対辺)51までの間で上下方向(所定の方向)に移動可能な移動電極(第4の測定用電極)42であって、シート上端50と平行に伸びる棒状の形状を有している。但し、この実施の形態では、シート下端51は、遮水材5の中に埋設されているので、移動電極42の可動範囲は、シート上端50から遮水材5の上端までとなる。また、この移動電極42は、遮水シート3jの水平方向の幅(1100mm程度)をカバーできる程度の長さを有しており、その中央には、通電状態を測定する測定装置(図示せず)に繋がるリード線9tが接続されている。したがって、移動電極42を上下方向に移動させれば、遮水シート3jのいずれの部分をも走査させることができる。その他の構成として、埋込電極15dやシート体16d、ソケット17d、17e等については、第1の実施の形態における遮水シートと同様であるので、ここでは説明を繰り返さない。
このような構成により、破損検知においては、先ず、遮水シート3jのシート上端50に対向するように移動電極42を設置し(準備工程)、次に、鉛直下方へ向かって移動電極42を移動させる。このとき、同時に、移動電極42と埋込電極15dとの間の通電状態を測定する(走査工程)。これにより、通電状態に変化が観測されれば、その近辺に破損があるものとして破損箇所を特定することができる。
このように、この実施の形態では、移動電極42を上方から下方に向かって1回のみ走査させることにより、遮水シート3j全域の破損検知を行うことができ、測定の作業効率の向上を図ることができる。
図17は、この発明の第8の実施の形態による遮水シートの埋込電極の形状を具体的に示した正面図であり、図18は、図17のXVIII−XVIIIラインからみた側方拡大断面図である。
これらの図を参照して、この実施の形態における遮水シート3kは、第1の実施の形態において図4に示した遮水シート3aとは異なり、埋込電極15eとリード線9w、9xとが、それぞれ、シート体16eの外部に設置された外部ソケット(接続体)44a、44bを介して着脱可能なように接続される。そして、外部ソケット44a、44bと埋込電極15eとの間に、遮水シート3kの外周端部から露出した線材露出部(導体)45a、45bが設けられている。これら線材露出部45a、45bは、埋込電極15eを形成するメッシュ状の線材の1本を外部に延長したものであり、海水等の保有水に直接触れると腐食の虞がある。このため、これら線材露出部45a、45bには防水加工が施される。図18に示すように、線材露出部45aは、外部ソケット44aと共に、遮水シート3kの両面(一方面及び他方面)からカバー46a及び46b(第1及び第2の被覆シート)によりサンドイッチ状に覆われている。そして、これらカバー46a、46bの間に、遮水性を有するエポキシ樹脂などの硬化性樹脂47(充填材)が充填され、線材露出部45a及び外部ソケット44aが埋設状態となっている。
このように防水手段としてのカバー46及び硬化性樹脂47により形成された防水加工部48により、線材露出部45は、保有水に直接触れることなく、耐久性(耐食性)の向上を図ることが可能となる。ここで、カバー46a、46bとシート体16eとは、接合部49において熱融着又は接着剤により接合されるが、熱融着の場合には、接着性を向上させるために、両者が同質素材であることが望ましい。但し、硬化性樹脂47により、線材露出部45の防水性が確保されていれば、必ずしも接合部49を接着することを要しない。
尚、上記の各実施の形態では、矩形形状の遮水シートを例として示したが、矩形以外の形状であっても良い。
また、上記の各実施の形態では、埋込電極(第2電極)は、シート体のほぼ全面に埋設される構成を例として示したが、部分的に埋設する構成であっても良い。
更に、上記の第6の実施の形態では、測定用電極が埋込電極と異なる種類の金属で構成されている例を示したが、電源を用いて同じ種類の金属で構成しても構わない。
更に、上記の第6の実施の形態は、測定用電極が遮水シートの一方面に固定される構成例を示したが、第7の実施の形態のように、測定用電極が遮水シートの一方面に沿って移動可能な構成であっても良い。
更に、上記の第6の実施の形態では、差込ソケットがシート体に部分的に埋設された遮水シートを例として示したが、第8の実施の形態のように、シート体の外部に配置された外部ソケット(接続体)を備えた遮水シートを用いても構わない。
更に、上記の第7の実施の形態では、水平に設置された移動電極(第4の測定用電極)が、鉛直方向(所定の方向)に移動可能な構成を例として示したが、この移動方向は、例えば、水平方向等のように、鉛直方向以外であっても良く、また、移動電極は水平設置でなくても構わない。
更に、上記の第7の実施の形態では、移動電極は、遮水シートの水平方向の幅をカバーできる長さを有する棒状に形成される例を示したが、形状は棒状に限る必要はなく、また、遮水シートの幅より短いものであっても構わない。
更に、上記の第7の実施の形態では、遮水シートの破損検知を行う際、移動電極を上方から下方へ移動させる方法の例を示したが、下方から上方への移動でも構わない。
更に、上記の第7の実施の形態では、移動電極の可動範囲は、遮水シートの上端から下端までとしたが、これを超える範囲であっても良く、また、これより小さい範囲であっても良い。
更に、上記の第8の実施の形態では、線材露出部(導体)及び外部ソケット(接続体)に防水加工を施すための防水手段を、一対のカバー(第1及び第2の被覆シート)と硬化性樹脂(充填材)とにより構成する例を示したが、これに限らず、カバーの代わりに硬質のキャップを被せたり、また、単に、遮水性を有するシートを貼り合わせた構成であっても良く、更に、線材露出部のみに防水加工を施す構成であっても良い。
この発明の第1の実施の形態による管理型護岸の遮水壁構造による廃棄物処分場の平面形状を示す平面図である。 図1のII―IIラインから見た拡大図である。 図2のIII−IIIラインの断面図である。 図3のIV−IVラインから見た図である。 この発明の第1の実施の形態による遮水シートの埋込電極の形状を示した図である。 図5のVI−VIラインの拡大断面図である。 この発明の第2の実施の形態による遮水シートの断面図である。 この発明の第3の実施の形態による遮水シート構造体の断面図である。 この発明の第4の実施の形態による廃棄物処分場の法面に設置された遮水シート構造体の断面図である。 図9で示した“X”部分の拡大図である。 この発明の第5の実施の形態による遮水シート構造体の断面図であって、第4の実施の形態による図10に対応した図である。 従来の地表面に建造される廃棄物処分場の断面構造図である。 この発明の第6の実施の形態による遮水壁構造の内側を見た図である。 図13のXIV−XIVラインからみた側方拡大断面図である。 この発明の第7の実施の形態による遮水シートの正面図である。 図15のXVI−XVIラインからみた側方断面図である。 この発明の第8の実施の形態による遮水シートの埋込電極の形状を具体的に示した正面図である。 図17のXVIII−XVIIIラインからみた側方拡大断面図である。
符号の説明
2…廃棄物処分場
3…遮水シート
7…測定用電極
8…固定シート
9…リード線
10…耐食性測定ボックス
11…監視用ボックス
15…埋込電極
16…シート体
17…差込ソケット
18、25…保有水
20…不織布
22…法面
23…底面
24…遮水シート構造体
27…埋設配管
40…測定装置
42…移動電極
44…外部ソケット
45…線材露出部
46…カバー
47…硬化性樹脂
50…シート上端
51…シート下端
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (8)

  1. 水中に設置され保有水を貯留する廃棄物処分場の内面を覆い、外部の第1電極との間の通電状態によってその破損状態が検出される遮水シートであって、
    遮水性を有するシート体と、
    前記シート体に埋設された第2電極と、
    前記第1電極に相当すると共に、前記保有水を貯留する側に面する前記シート体の外面に設置され、前記外面に沿って所定の方向へ前記保有水の中を移動する測定用電極とを備え、
    前記第2電極は、メッシュ構造に形成されると共に前記シート体のほぼ全面に埋設された、遮水シート。
  2. 前記測定用電極は、前記所定の方向への移動により、前記一方面の前記シート体の全面を走査し得る大きさを有する、請求項1記載の遮水シート。
  3. 前記シート体は、前記所定の方向に対して直角となる一辺を含む矩形形状に形成されると共に、ほぼ全面に前記第2電極が埋設され、
    前記測定用電極は、前記一辺の長さ以上の棒状に形成されると共に、前記一辺と平行に、且つ、少なくとも前記一辺とこの対辺との間で移動可能なように設置される、請求項2記載の遮水シート。
  4. 前記第2電極に電気的に接続され、前記遮水シートの外周端部から露出した導体と、
    一方で前記導体と電気的に接続され、他方で外部の測定用リード線が電気的に着脱可能なように接続される接続体と、
    少なくとも、前記導体を防水状態に覆う防水手段とをさらに備えた、請求項1から請求項3のいずれかに記載の遮水シート。
  5. 前記防水手段は、
    前記遮水シートの一方面に接続され、前記導体と、前記接続体とを前記遮水シートの一方面から覆う第1の被覆シートと、
    前記遮水シートの他方面に接続され、前記第1の被覆シートと対向するように、前記導体と、前記接続体とを覆う、第2の被覆シートと、
    前記第1の被覆シートと前記第2の被覆シートとの間に少なくとも前記導体及び前記接続体を埋設するように充填される、遮水性を有する充填材とを含む、請求項4記載の遮水シート。
  6. 前記第2電極の自然電位は、前記第1電極の自然電位とは異なる、請求項1から請求項5のいずれかに記載の遮水シート。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の遮水シートが、前記廃棄物処分場の内面を覆うように複数並べられ、
    前記遮水シートの各々の前記第1電極と前記第2電極との間の通電状態を、前記遮水シートの各々に対して切り換えることにより測定する1つの測定装置を備えた、遮水シートの破損検知システム。
  8. 請求項3記載の遮水シートを用いた遮水シートの破損検知方法であって、
    前記第2電極の、前記所定の方向におけるいずれか一方の端部に対向するように前記測定用電極を配置する準備工程と、
    前記準備工程において配置された前記測定用電極を前記遮水シートの一方面に沿って移動させると共に、前記測定用電極と前記第2電極との間の通電状態の変化を検知する走査工程とを含む、遮水シートの破損検知方法。
JP2006108190A 2005-08-08 2006-04-11 遮水シート、遮水シートの破損検知システム及び遮水シートの破損検知方法 Expired - Fee Related JP5436744B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006108190A JP5436744B2 (ja) 2005-08-08 2006-04-11 遮水シート、遮水シートの破損検知システム及び遮水シートの破損検知方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005229048 2005-08-08
JP2005229048 2005-08-08
JP2006108190A JP5436744B2 (ja) 2005-08-08 2006-04-11 遮水シート、遮水シートの破損検知システム及び遮水シートの破損検知方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007069200A JP2007069200A (ja) 2007-03-22
JP5436744B2 true JP5436744B2 (ja) 2014-03-05

Family

ID=37931115

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006108190A Expired - Fee Related JP5436744B2 (ja) 2005-08-08 2006-04-11 遮水シート、遮水シートの破損検知システム及び遮水シートの破損検知方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5436744B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7067914B2 (ja) * 2017-12-14 2022-05-16 一般社団法人日本建設機械施工協会 道路橋床版の防水層に対する健全性評価方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63313482A (ja) * 1987-06-15 1988-12-21 Tokyo Electric Power Co Inc:The 電線接続防水処理法
JPH02133876U (ja) * 1989-04-12 1990-11-07
JPH0436440U (ja) * 1990-07-20 1992-03-26
JPH0915081A (ja) * 1995-06-28 1997-01-17 Tadashi Matsuoka 廃棄物処分場の遮水構造体の漏水検知システム
JP3482622B2 (ja) * 1995-10-05 2003-12-22 清水建設株式会社 遮断シートの破断検知構造
JP3419621B2 (ja) * 1996-03-06 2003-06-23 株式会社熊谷組 堆積場におけるシート破損の検出方法
JPH11200342A (ja) * 1998-01-07 1999-07-27 Shindo Sadao 破損箇所の検出可能な遮水シートシステム
JP2001041842A (ja) * 1999-07-27 2001-02-16 Sunao Otake 廃棄物処分場の漏水箇所検出装置
JP4020572B2 (ja) * 2000-06-20 2007-12-12 中外商工株式会社 ライニング被覆した貯液槽とその製造方法、並びにライニング層欠陥検出方法
JP2003211116A (ja) * 2002-01-23 2003-07-29 Mitsuboshi Belting Ltd 遮水シートの端部処理方法および遮水シートの端部処理装置
JP2004239619A (ja) * 2003-02-03 2004-08-26 Ootsuka:Kk 保護層付き面電極シート体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007069200A (ja) 2007-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2096204C (en) Method and apparatus for lining outdoor fluid containment areas to facilitate electrical leak
CA2899631C (en) Leak detectable geomembrane liners and method and apparatus for forming
JP5436744B2 (ja) 遮水シート、遮水シートの破損検知システム及び遮水シートの破損検知方法
JP3419621B2 (ja) 堆積場におけるシート破損の検出方法
JP4951409B2 (ja) 遮水シートの漏水検知方法
JP4951408B2 (ja) 遮水シートの漏水検知方法
JP3236965B2 (ja) 廃棄物処分場における遮水シートの破損箇所検知方法及び検知装置
JP3657931B2 (ja) 遮水構造物および漏水検知方法
KR20230119797A (ko) 지반 모니터링이 가능한 차수막 장치
JP4321679B2 (ja) 遮水構造物および漏水検知方法
CN209569547U (zh) 一种埋地燃气管道绝缘示踪装置
JP3452908B2 (ja) 漏水検知システムおよび漏水検知方法
CN108728850A (zh) 化学储罐阴极保护装置安装方法
JP2002055017A (ja) 漏水検知システムおよび漏水検知方法
JP3675671B2 (ja) 遮水シートの漏水検知システム
JP3899257B2 (ja) 漏水検知方法および漏水検知システム
JP2010084384A (ja) 鋼矢板及び鋼矢板遮水壁、並びに止水ゴムの損傷推定方法
JP2002301443A (ja) 遮水シート状材料およびこの破損の検出方法
JP4185612B2 (ja) 既設廃棄物処分場における電極体設置方法
JP7377096B2 (ja) 埋設金属管の防食装置及び埋設金属管の防食施工方法
JP3716250B2 (ja) 漏水検知装置および漏水検知方法
JP4092216B2 (ja) 漏水検知装置および漏水検知方法
JP2002316118A (ja) 遮水シートの端部処理構造
JP4607381B2 (ja) 鉛直遮水シート、及びそれを用いて構成される遮水壁の検査方法
JP5119097B2 (ja) 遮水シートの端部の保護方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090402

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120308

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130405

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20130412

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20130614

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131028

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131211

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5436744

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees