JP4318097B2 - 集合住宅構造 - Google Patents
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Description
たとえば、狭小スパン(住戸を区画する区画壁間の幅が6m前後)の住戸において、洋室が3つと、和室が1つおよびリビングダイニングからなるいわゆる4LDKの間取りを構築するには、建築基準法では採光に有効な窓としては、図3に示すように、バルコニーB側に2室(和室とリビングダイニング)と、玄関F側、すなわち共用廊下C側に2室(洋室2と3)の計4室分の採光しか計画できない。
そのため、奥部屋、図3では、洋室1は、実質の採光面、プライバシー面からみて、他の部屋に比べ著しく不利な状況にあるので、事実上納戸として販売される。
を目的として、
横方向通路および住戸用のポーチを含む外部への開放空間に面した住戸1を相隣接させて一つの住戸対を形成し、
この住戸対を形成する住戸同士の間に、両住戸を分離する縦方向通路を形成し、縦方向通路の一方を横方向通路と連接するとともに、縦方向通路の他方を開放空間とに連接したものとなし、
この住戸対を、複数集合させてなる集合住宅が提案されている。
そのため、複数の住戸と、少なくとも隣合う住戸を連絡する共用通路を備えた集合住宅において、少なくとも1つの住戸は、共用通路側において、玄関ホールと、玄関ホールの左右に配位された第1室と第2室とを備え、玄関ホールは、第1室及び第2室の両室の外壁より共用通路に突出して設けられた突出壁と、共用通路の通行方向と交わる方向に沿って設けられた側面壁とによって戸外と区画されたものである。
その結果、玄関ホールの突出壁は、上記の玄関ホールの左右に配位された室の外壁より共用通路側に突出するもので、且つ、採光及び/又は通風機能を有する窓部を有するものである。
また、第1室の外壁の外側には、共用通路との間に玄関ポーチが設けられ、上記の玄関ホールの側面壁は、玄関ポーチに面すると共に、玄関扉を有する集合住宅としたものである。
また、住戸面積が比較的大きいものであるため、区画壁の幅が6m前後の狭小スパンの住戸には、適用することは法的にできない。
間口の大きな住戸と間口の小さな住戸とを、区画壁を介して隣接配置して二つの住戸からなる住戸群を構成し、
前記間口の大きな住戸側の区画壁に沿って、始端側が共用廊下に繋がる所要幅の2本のポーチを平行に配置するとともに、
前記ポーチの中央部に、長さ方向に沿って半透明ないし不透明なパネルからなる隔壁を立設配置し、
前記一方のポーチの終端側には間口の大きな住戸の玄関を、他方のポーチの終端側には間口の小さな住戸の玄関をそれぞれ設けたこと
を特徴とするものである。
間口の広い住戸を互いに隣接して配置するとともに、前記間口の広い住戸の外側に隣接して、前記住戸よりも間口の狭い住戸をそれぞれ配置して、4つの住戸からなる住戸群を形成し、
前記住戸群の一方側に、各住戸を相互に連結するための共用廊下を配置し、
前記間口の異なる住戸間を区画する区画壁に沿って、それぞれ間口の広い住戸側に、前記共用廊下から所要幅の2本のポーチを、所要長さで平行に配置するとともに、
前記ポーチの中央部に、長さ方向に沿って半透明ないし不透明なパネルからなる隔壁を立設配置し、
前記一方の各ポーチの終端側には、間口の大きな住戸の玄関を、他方の各ポーチの終端側には、間口の小さな住戸の玄関をそれぞれ設けたこと
を特徴とするものである。
請求項1又は2に記載の集合住宅構造において、
前記各住戸は、
前記共用廊下の反対側に、それぞれバルコニーを有すること
を特徴とするものである。
請求項1又は2に記載の集合住宅構造において、
前記間口の広い住戸は、
いずれも前記共用廊下およびポーチに接してライトコートを有すること
を特徴とするものである。
請求項1又は2に記載の集合住宅構造において、
前記間口の狭い住戸は、
前記共用廊下の反対側のバルコニー以外に、バルコニーを有すること
を特徴とするものである。
請求項1又は2に記載の集合住宅構造において、
前記住戸群は、
横方向に複数配置されていること
を特徴とするものである。
請求項1又は2に記載の集合住宅構造において、
前記住戸群は、
横方向に複数配置され、隣接する各住戸群が連絡橋で連結され、共用廊下が相互に連通していること
を特徴とするものである。
したがって、居住者や訪問者のプライバシーが守られ、しかも複雑な建築技法を採用することなく、住戸内の各部屋に採光と通風のための窓部を設けることができるので、建築費を低く抑え、購入価格を引き下げることができるなど、より多くの4LDKに対する潜在需要に応えることが可能となる。
図1は、この発明の実施形態にかかる集合住宅構造の一例を示す平面図、図2は、この発明の実施形態にかかる集合住宅構造の他の例を示す平面図、図3は従来の集合住宅構造を示す平面図である。
この発明にかかる集合住宅は、強度の高いコンクリートを使用した耐久性に優れた構造躯体から構成されるものである。
図示しない、スラブが所定の高さ間隔で配置形成され、全体として複数階層とする。
この発明の特徴は、間口の広さが異なる複数の住戸で住戸群を形成し、この住戸群を横方向に連続させて一つの集合住宅とする際、各住戸の採光と通風およびプライバシーを最大限に確保することができる。
その最小単位は、図1の左側に示す間口の広い住戸A、具体的には800cm前後と、間口の狭い住戸B、具体的には600cm前後の2住戸から構成されるものである。
一方のポーチ4の終端側には、間口の広い住戸Aの玄関Eが、他方のポーチ5の終端側には、間口の狭い住戸Bの玄関Eがそれぞれ設けられるものであるが、間口の狭い住戸Bが、直接共用廊下3に面していてもよい。
ニー4aに面して洋室R1 とR2 を、また、外壁側に配されたバルコニー4bに面して洋室R3 をそれぞれ配置し、前記リビングダイニングLDと洋室R3 との間に和室JRを配置した4LDKタイプである。
前記和室JRは、リビングダイニングLDを介して間接的な採光を得ることができるもので、その専有面積はおよそ78m2 である。
また、間口の広い住戸Aは、共用廊下3との間にライトコート7が配され、間口の狭い住戸Bは、前記共用廊下3と直接接していないので、プライバシーが侵されるおそれはほとんどないものである。
したがって、好ましくは、前記間口の広い住戸Aの区画壁2に隣接して間取りが左右対称となる住戸A1 と住戸B1 とからなる住戸群G1 を配置して、4戸で一つの住戸群を構成することが望ましい。
間口の広い住戸A1 は前記住戸Aと、また、間口の狭い住戸B 1 は前記住戸Bとそれぞれ同一間取りであるが、左右対称となっている。
住戸群G1 にも、区画壁2に沿って、始端側が前記共用廊下3に繋がる2本のポーチ5,6が、所要幅でかつ所要長さに形成され、一方のポーチ4の終端側に住戸A1 の玄関Eが、他方のポーチ5の終端側に住戸B1 の玄関Eがそれぞれ設けられている。
この共用廊下3には、1つのエレベータEVと、2つの非常階段Sがそれぞれ配設して独立した住戸群としているが、非常階段Sは1つでもよい。
この隔壁Pは下部が開放しているものであってもよい。
さらに、各ポーチ5,6は、共用廊下3との境目である始端部に、それぞれ門扉を形成することによって、各住戸を戸建風とすることができる。
GI を一つの住戸群TGとし、この住戸群TGを横方向に近接して配置し、両住戸群TG同士を、互いに連絡橋CBを使用して、共用廊下3を連通させたものである。
この住戸群TGは、それぞれ間口の広い住戸A側の区画壁2に沿って、2本のポーチ5,6が配置され、一方のポーチ5の終端部に住戸AまたはA1 の玄関Eが、他方のポーチ6の終端部に住戸BまたはB1 の玄関Eが設けられたものである。
前記ポーチ5,6を、それぞれ間口の広い住戸A、A1 側の区画壁2に沿って配設することによって、いずれの住戸にも独立して採光と通風を得ることのできる部屋を確保することが可能となる。
2 区画壁
3 共用廊下
4 バルコニー
5,6 ポーチ
7 ライトコート
R1 〜R4 洋室
LD リビングダイニング
JR 和室
A,A1 住戸
B,B1 住戸
G,G1 住戸群
E 玄関
Claims (7)
- 間口の大きな住戸と間口の小さな住戸とを、区画壁を介して隣接配置して二つの住戸からなる住戸群を構成し、
前記間口の大きな住戸側の区画壁に沿って、始端側が共用廊下に繋がる所要幅の2本のポーチを平行に配置するとともに、
前記ポーチの中央部に、長さ方向に沿って半透明ないし不透明なパネルからなる隔壁を立設配置し、
前記一方のポーチの終端側には間口の大きな住戸の玄関を、他方のポーチの終端側には間口の小さな住戸の玄関をそれぞれ設けたこと
を特徴とする集合住宅構造。 - 間口の広い住戸を互いに隣接して配置するとともに、前記間口の広い住戸の外側に隣接して、前記住戸よりも間口の狭い住戸をそれぞれ配置して、4つの住戸からなる住戸群を形成し、
前記住戸群の一方側に、各住戸を相互に連結するための共用廊下を配置し、
前記間口の異なる住戸間を区画する区画壁に沿って、それぞれ間口の広い住戸側に、前記共用廊下から所要幅の2本のポーチを、所要長さで平行に配置するとともに、
前記ポーチの中央部に、長さ方向に沿って半透明ないし不透明なパネルからなる隔壁を立設配置し、
前記一方の各ポーチの終端側には、間口の大きな住戸の玄関を、他方の各ポーチの終端側には、間口の小さな住戸の玄関をそれぞれ設けたこと
を特徴とする集合住宅構造。 - 前記各住戸は、
前記共用廊下の反対側に、それぞれバルコニーを有すること
を特徴とする請求項1又は2に記載の集合住宅構造。 - 前記間口の広い住戸は、
いずれも前記共用廊下およびポーチに接してライトコートを有すること
を特徴とする請求項1又は2に記載の集合住宅構造。 - 前記間口の狭い住戸は、
前記共用廊下の反対側のバルコニー以外に、バルコニーを有すること
を特徴とする請求項1又は2に記載の集合住宅構造。 - 前記住戸群は、
横方向に複数配置されていること
を特徴とする請求項1又は2に記載の集合住宅構造。 - 前記住戸群は、
横方向に複数配置され、隣接する各住戸群が連絡橋で連結され、共用廊下が相互に連通していること
を特徴とする請求項1又は2に記載の集合住宅構造。
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