JPH05263538A

JPH05263538A - 集合住宅

Info

Publication number: JPH05263538A
Application number: JP9199492A
Authority: JP
Inventors: Norihiko Kato; 紀彦加藤
Original assignee: Daiwa House Industry Co Ltd
Current assignee: Daiwa House Industry Co Ltd
Priority date: 1992-03-17
Filing date: 1992-03-17
Publication date: 1993-10-12

Abstract

(57)【要約】【目的】家主用住戸と各賃貸用住戸との独立性が保た
れ、また賃貸用住戸を含めて戸建感覚で住めるものとす
る。また、各戸専用の駐車場を玄関前に配置することを
可能とする。【構成】３階建ての集合住宅とする。１階および２階
部分（１Ｆ，２Ｆ）を、各々上下に並ぶ１階区画部分Ａ
_1F〜Ｅ_1Fおよび２階区画部分Ａ_2F〜Ｅ_2Fからなる複層区
画Ａ〜Ｅに住戸間境界壁４で区画する。この１階および
２階区画部分Ｃ_1F，Ｃ_2Fからなる一つの複層区画Ｃと３
階部分３Ｆの全体とを１戸の家主用住戸ＳＣとする。他
の各複層区画Ａ，Ｂ，Ｄ，Ｅを各々１戸の賃貸用住戸と
する。各戸とも、玄関前ピロティー６に駐車スペース７
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、メゾネットタイプと
した２〜３階建ての集合住宅に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、アパート併用住宅が増えており、
このような集合住宅では、一部の部屋を広くして家主の
部屋としている場合が多い。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、単に一部の部
屋を広くしただけであって、家主の住戸と賃貸用住戸と
が隣り合っているため、家主の住戸と各賃貸用住戸との
独立性が得難く、プライバシーが充分に守られない。ま
た、家主の自宅であるという感覚が沸かない。さらに、
駐車場を設ける場合に、各戸の玄関から遠くなるという
問題点がある。

【０００４】この発明の目的は、家主の住戸と各賃貸用
住戸との独立性が保たれ、また賃貸用住戸を含めて戸建
感覚で住め、さらに各戸専用の駐車場を玄関前に配置す
ることもできる集合住宅を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明の集合住
宅は３階建ての集合住宅であって、１階および２階部分
を、各々上下に並ぶ１階区画部分および２階区画部分か
らなる複層区画に住戸間境界壁で区画する。この１階お
よび２階区画部分からなる一つの複層区画と３階部分の
全体とを１戸の住戸とし、他の各複層区画を各々１戸の
住戸としたものである。

【０００６】請求項２の発明の集合住宅は２階建ての集
合住宅であって、１階部分を複数の区画に住戸間境界壁
で区画し、この１階部分の１区画と２階部分の全体とを
１戸の住戸とし、１階部分の他の各区画を各々１戸の住
戸としたものである。

【０００７】

【作用】この構成によると、特定の１戸の住戸は３階部
分または２階部分の全体を占めるため、他の各住戸との
独立性が高い。また、この特定の住戸も１階部分を持つ
ため、この１階部分に玄関を設けることができる。これ
らのため、この特定の住戸は戸建て感覚の強いものとな
る。さらに、各住戸は１階部分があるため、敷地の条件
が整えば、玄関前に駐車場を配置することも可能とな
る。

【０００８】請求項１の構成の場合は、他の各住戸も１
階部分および２階部分を持つメゾネットタイプの住戸と
なるため、戸建感覚で住める。

【０００９】

【実施例】この発明の一実施例を図１および図２に基づ
いて説明する。この集合住宅は、図２に示す外観の総３
階建て集合住宅であり、図１において（Ａ）〜（Ｃ）
は、その１〜３階部分を各々示す。図１の斜線を施した
部分が家主向けの１戸の特定住戸となる。

【００１０】１階部分１Ｆおよび２階部分２Ｆは、各々
上下に並ぶ１階区画部分Ａ_1F〜Ｅ_1Fおよび２階区画部分
Ａ_2F〜Ｅ_2Fからなる５つの複層区画Ａ〜Ｅに住戸間境界
壁４で縦割り区画してある。この１階および２階区画部
分Ｃ_1F，Ｃ_2Fからなる中央の複層区画Ｃと、３階部分３
Ｆの全体とで、１戸の特定の住戸ＳＣが構成される。他
の各複層区画Ａ，Ｂ，Ｄ，Ｅは、各々が１戸のメゾネッ
ト形式の賃貸向け住戸となる。

【００１１】何れの住戸（Ａ），（Ｂ），（ＳＣ），
（Ｄ），（Ｅ）も、１階部分は２階部分よりも奥まって
いて、その奥まり部分に玄関５を設け、玄関前ピロティ
ー部６に駐車スペース７が設けてある。８は屋外柱であ
る。なお、この集合住宅の全体は、各複層区画Ａ〜Ｅと
なる部分を３階部分３Ｆまで通して、交互に前後にずら
せてある。

【００１２】間取りにつき説明する。各賃貸向け住戸
（Ａ），（Ｂ），（Ｄ），（Ｅ）は、各々２階にＬＤＫ
タイプの居室を有する２ＬＤＫの間取りとしてある。特
定の住戸ＳＣは、祖父，祖母の親所帯と、父，母，子供
２人の子供所帯との所帯を想定した２所帯住宅形式の間
取りとし、エレベータ９を１階から３階まで設けてあ
る。また、３階部分３Ｆにはバルコニー１０を設けてあ
る。

【００１３】この構成によると、１戸の特定住戸ＳＣは
３階部分３Ｆの全体を占めるため、他の各住戸（Ａ），
（Ｂ），（Ｄ），（Ｅ）との独立性が高い。また、この
特定住戸ＳＣは、３階部分３Ｆを有するうえ、１階区画
部分Ｃ_1Fに玄関５を設けているため、戸建て感覚の強い
ものとなる。そのため、家主等が住む場合に戸建ての自
宅という感覚で住むことができる。

【００１４】また、他の各住戸（Ａ），（Ｂ），
（Ｄ），（Ｅ）も１階部分および２階部分を持つメゾネ
ットタイプの住戸となるため、戸建感覚で住める。しか
も、各住戸（Ａ），（Ｂ），（Ｄ），（Ｅ）を前後にず
らせてあるために、戸建感覚が強いものになる。さら
に、各住戸（Ａ），（Ｂ），ＳＣ，（Ｄ），（Ｅ）はい
ずれも１階部分があり、玄関前ピロティー部６に駐車ス
ペース７を設けているため、雨の日の車の乗り降りに便
利である。

【００１５】なお、前記実施例では３階建て住宅とした
が、２階建ての集合住宅としても良い。その場合は、１
階部分を複数の区画に住戸間境界壁で区画する。この１
階部分の１区画と２階部分の全体とを１戸の特定住戸と
し、１階部分の他の各区画を各々１戸の住戸とする。こ
のように構成した場合も、特定住戸と他の各住戸との独
立性や、特定住戸の戸建感覚を得ることができる。

【００１６】

【発明の効果】この発明の集合住宅は、特定の１戸の住
戸については、３階部分または２階部分の全体を占める
ため、他の各住戸との独立性が高く、しかも１階部分を
有していて１階部分に玄関を持つことができ、そのため
家主等が住む場合に戸建ての自宅という感覚で住むこと
ができる。また、各戸が１階部分を有するため、各戸専
用の駐車場を玄関前に配置することもできる。請求項１
の構成の場合は、他の各住戸も、１階部分および２階部
分を持つメゾネットタイプの住戸となるため、戸建感覚
で住める。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例にかかる集合住宅の各階の
間取り図である。

【図２】その集合住宅の外観斜視図である。

【符号の説明】

１Ｆ…１階部分、２Ｆ…２階部分、３Ｆ…３階部分、４
…住戸間境界壁、Ａ，Ｂ，Ｄ，Ｅ…複層区画（住戸）、
Ｃ…複層区画、ＳＣ…住戸

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】３階建ての集合住宅であって、１階およ
び２階部分を、各々上下に並ぶ１階区画部分および２階
区画部分からなる複層区画に住戸間境界壁で区画し、こ
の１階および２階区画部分からなる一つの複層区画と３
階部分の全体とを１戸の住戸とし、他の各複層区画を各
々１戸の住戸とした集合住宅。
【請求項２】２階建ての集合住宅であって、１階部分
を複数の区画に住戸間境界壁で区画し、この１階部分の
１区画と２階部分の全体とを１戸の住戸とし、１階部分
の他の各区画を各々１戸の住戸とした集合住宅。