JP4582931B2 - メゾネット式建築物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一戸が上下二層以上にまたがって構成されたメゾネット式の建築物に関し、特に事務所ビル、集合住宅、或いは住宅と事務所が混在するビル等に好適なメゾネット式建築物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のメゾネット式建築物としては、各層を複数の住戸に平行に分割し、且つ、各層の住戸割を同一方向に向けて配置した所謂パラレル形式のものが一般に知られている。しかしながら、このようなパラレル形式のメゾネット式建築物では、各住戸において、妻側の住戸と内部側の住戸とで眺望や採光或いは通風等の居住環境に格差が生じ、公平性に欠けるという問題がある。そこで、図9に示すようなクロスメゾネット式建築物が提案されている。
【0003】
このクロスメゾネット式建築物は、下層、中層及び上層の内で、下層と上層が3つの住戸(下層がA,B,C、上層がC,D,E)に平行に分割されて各層の住戸割が同一方向を向いて配置され、中層が5つの住戸A,B,C,D,Eに分割されて上下層に対して住戸割が直交配置されている。そして、住戸A及びBは下層と中層の二層とされ、住戸D及びEは中層と上層の二層とされ、住戸Cは下層、中層及び上層の三層とされている。なお、図において符号a〜eは各住戸A〜Eの上下階を連絡する階段、エレベータ、梯子、エスカレータ等の連絡手段である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のクロスメゾネット式建築物においては、住戸BとDが外壁となる側壁が3面で、しかも、各面が狭くて眺望や採光或いは通風等の居住環境が5戸の中で最も悪く、次いで住戸A及びEとなり、最も居住環境が良いのが外壁となる側壁が9面もある住戸Cとなって、依然として眺望や採光、通風等の公平性に欠けるという問題がある。
【0005】
また、層別に各住戸に自由に出入りするためには、上層及び下層はそれぞれ外壁の一面のみに廊下を設置すれば足りるが、中層については少なくとも外壁の二面に廊下を設置する必要が生じ、施工コストを低くする妨げになるという問題がある。
本発明はこのような不都合を解消するためになされたものであり、各住戸の居住環境の公平性を均一化することができると共に、層別に各住戸に自由に出入りするために外壁の一面のみに廊下を設置すれば足りるようにして施工コストの低減を図ることができるメゾネット式建築物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係るメゾネット式建築物は、一戸が上下二層以上にまたがって構成されたメゾネット式の建築物であって、各層を2以上5以下の平面略長方形状の住戸に平行に分割し、且つ、上下方向に隣接する各層の住戸割を互いに直交配置したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態であるメゾネット式建築物を説明するための説明図であり、(a)は下層の概略平面図、(b)は上層の概略平面図、図2は下層部分の水平断面構造図、図3は他の建築例を説明するための説明図で下層部分の概略平面図、図4は上層部分の概略平面図、図5は図3のA−A線断面図、図6は図3の矢印B方向から見た概略立面図、図7は本発明の第2の実施の形態であるメゾネット式建築物を説明するための説明図であり、(a)は下層の概略平面図、(b)は上層の概略平面図、図8は本発明の第3の実施の形態であるメゾネット式建築物を説明するための説明図であり、(a)は下層の概略平面図、(b)は中層の概略平面図、(c)は下層の概略平面図である。
【0011】
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態であるメゾネット式建築物から説明すると、このメゾネット式建築物は、一戸が二層以上の偶数層とされて各層が4つの平面略長方形状の住戸A,B,C,Dに平行に均等に分割され、且つ、上下各層の住戸割が互いに直交配置されたものであり、住戸割の長手方向に沿う一側壁が外壁となっている住戸A,Dの上階は、長手方向に沿う両側壁が共に戸境壁10とされている。従って、上階部分で住戸割の長手方向に沿う一側壁が外壁となっている住戸B,Cの下階は、長手方向に沿う両側壁が共に戸境壁10とされている。また、図において符号a〜dは各住戸A〜Dの上下階を連絡する階段、エレベータ、梯子、エスカレータ等の連絡手段である。
【0012】
図2はメゾネット式建築物の下層部分の水平断面構造図であり、図において符号11は柱、12は梁、13,14は階段、15はエレベータ、16は建物の前外壁側に設置された廊下、17は建物の後外壁側及び右外壁側に連続して設けられたバルコニーである。上層部分の水平断面構造については、下層部分と略同様であるが、廊下が建物の左外壁側に設置されており、また、下層及び上層のバルコニーは連絡可能とされている。従って、下層及び上層共に、住戸A〜Dに廊下から自由に出入りすることができ、また、避難経路についても、バルコニーで水平方向の避難ができるようになっている。また、下層及び上層部分共に住戸A〜Dの構造形式はボックスカルバート構造とされている。なお、住戸の構造形式についは、壁式構造として上下層のクロス部分で補強するようにしてもよいが、基本的にはラーメン構造形式とするのが好ましい。
【0013】
上記構成のメゾネット式建築物においては、住戸A〜Dのいずれも外壁となる壁が5面となり、しかも、外壁となる面の面積及び方位も同じとすることができるので、眺望や採光或いは通風等の居住環境の公平性を均一化することができる。
また、層別に各住戸A〜Dに自由に出入りするためには、上層及び下層はそれぞれ外壁の一面のみに廊下を設置すれば足りるため、施工コストの低減を図ることができる。更に、層別に各住戸A〜Dに自由に出入りすることができるので、下層(上層)を住宅とし上層(下層)を事務所等として利用したり、下層(上層)に玄関を配置し上層(下層)に勝手口を配置したりすることができる。
【0014】
更に、図1に示すメゾネット式建築物において、住戸Dを共用部分として、各戸の下層部分に玄関を設け、且つ、上層部分は共用部分を介して各住戸に行き来できるように扉を設けると、下層部分の各住戸は壁で分断されているので、プライバシーを重視した間取りとなり、上層部分はゆるやかに連結した形とすることができる。例えば、住戸Aには若夫婦が、住戸Bにはその両親が、住戸Cには祖父母が居住し、住戸Dは共用部分とすると、コンパクトな3世代型の家族住宅とすることができる。
【0015】
なお、上記実施の形態では、平面正方形状のメゾネット式建築物を例に採ったが、これに限定されず、平面長方形状やその他の平面形状のメゾネット式建築物に本発明を適用してもよい。
また、上記実施の形態では、各層を均等に分割した場合を例に採ったが、必ずしもこのようにする必要はなく、用途に応じて、各層の分割幅を変えるようにしてもよい。
【0016】
図3〜図6は図1のメゾネット式建築物の構造を10階建の集合住宅に適用した例であり、この例では2棟の集合住宅H棟及びI棟が平面正方形状の角部で接続され、且つ、H棟の右外壁とI棟の左外壁が平面視して前後方向に直線状に連続している。また、図3に示すように、下層部分のH棟の住戸割A〜DとI棟の住戸割A′〜D′は互いに直交配置されている。H棟の下層部分の前外壁面側及びI棟の下層部分の左外壁側には廊下20が連続して設置されており、また、H棟の下層部分の後外壁側及び右外壁側、並びにI棟の下層部分の後外壁側及び右外壁側にはバルコニー21が連続して設置されている。
【0017】
上層部分については、図4に示すように、H棟の左外壁面側及びI棟の前外壁側に廊下20が設置されており、また、バルコニー21は下層部分と同一とされている。なお、図において符号23は階段、24はエレベータである。
次に、図7を参照して、本発明の第2の実施の形態であるメゾネット式建築物を説明する。
【0018】
このメゾネット式建築物は、一戸が二層以上の偶数層とされて各層が5つに平行に均等に分割されると共に中央部E以外の4の分割部分が平面略長方形状の住戸A,B,C,Dとされ、且つ、上下各層の住戸割が互いに直交配置されたものであり、住戸割の長手方向に沿う一側壁が外壁となっている住戸A,Dの上階は、長手方向に沿う両側壁が共に戸境壁30とされ、更に、各層の中央部は共用部Eとされている。従って、上階部分で住戸割の長手方向に沿う一側壁が外壁となっている住戸B,Cの下階は、長手方向に沿う両側壁が共に戸境壁30とされている。また、図において符号a〜dは各住戸A〜Dの上下階を連絡する階段、エレベータ、梯子、エスカレータ等の連絡手段である。
【0019】
この実施の形態では、上記第1の実施の形態の作用効果に加えて、全ての住戸A〜Dが共用部Eに面することになるので、縦配管スペースとして共用部Eを利用することにより、各住戸A〜Dに縦配管を通さないようにすることができ、また、共用部Eを共用廊下、各種設備スペース、天井裏設備スペース、床下部設備スペース等として利用することができる。
【0020】
次に、図8を参照して、本発明の第3の実施の形態であるメゾネット式建築物を説明する。
このメゾネット式建築物は、一戸が3の倍数層とされて各層が3つの住戸A,B,Cに平行に均等に分割され、且つ、上下各層の住戸割が互いに直交配置されたものであり、下層部分の住戸割の中央部の住戸Bの上階は、長手方向に沿う一側壁が外壁とされ、中層部分の住戸割の中央部の住戸Cの上階は、長手方向に沿う一側壁が外壁とされている。また、図において符号a〜cは各住戸A〜Cの上中下階を連絡する階段、エレベータ、梯子、エスカレータ等の連絡手段である。
【0021】
この実施の形態では、住戸A〜Cのいずれも外壁となる側壁が8面となり、しかも、外壁となる面の面積及び方位も同じとすることができるので、眺望や採光或いは通風等の居住環境の公平性を均一化することができ、しかも、層別に各住戸A〜Cに自由に出入りするためには、上層、中層及び下層はそれぞれ外壁の一面のみに廊下を設置すれば足りるため、施工コストの低減を図ることができる。
【0022】
【発明の効果】
上記の説明から明らかなように、本発明によれば、各住戸の居住環境の公平性を均一化することができると共に、層別に各住戸に自由に出入りするために外壁の一面のみに廊下を設置すれば足りるようにして施工コストの低減を図ることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態であるメゾネット式建築物を説明するための説明図であり、(a)は下層の概略平面図、(b)は上層の概略平面図である。
【図2】下層部分の水平断面構造図である。
【図3】他の建築例を説明するための説明図で下層部分の概略平面図である。
【図4】上層部分の概略平面図である。
【図5】図3のA−A線断面図である。
【図6】図3の矢印B方向から見た概略立面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態であるメゾネット式建築物を説明するための説明図であり、(a)は下層の概略平面図、(b)は上層の概略平面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態であるメゾネット式建築物を説明するための説明図であり、(a)は下層の概略平面図、(b)は中層の概略平面図、(c)は下層の概略平面図である。
【図9】従来のメゾネット式建築物を説明するための説明図であり、(a)は下層の概略平面図、(b)は中層の概略平面図、(c)は下層の概略平面図である。
【符号の説明】
A〜D,A′〜D′…住戸
10,30…戸境壁
E…共用部
a〜d…連絡手段

Claims (1)

  1. 一戸が上下二層以上にまたがって構成されたメゾネット式の建築物であって、各層を2以上5以下の平面略長方形状の住戸に平行に分割し、且つ、上下方向に隣接する各層の住戸割を互いに直交配置したことを特徴とするメゾネット式建築物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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