JP4313037B2 - 裏込め材の同時注入を伴う管渠内のライニング施工方法 - Google Patents

裏込め材の同時注入を伴う管渠内のライニング施工方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
(技術分野)
この発明は、下水道管、上水道管及びガス管等の既設の管渠において、その管渠の内面にライニング層を施工するための管渠内ライニング施工方法に関し、更に詳しくは、長尺の板状体よりなる帯状部材を螺旋状に捲回して形成された管状体いわゆるライニング管を管渠内に挿入してなされるライニング施工を実施する管渠内ライニング施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
(背景技術)
管渠内において、自転動をもって自己推進する製管装置を用いて、両側縁部に継手が形成され連続的に供給される長尺の帯状部材を製管装置の成形フレーム周りに螺旋状に捲回し、相接する継手相互を係合させて管状体を形成するとともに該管状体を残置し、この既に形成された管状体の前方に新たに供給される帯状部材をもって管状体を付加形成するライニング施工方法は、既に提案され、公知となっている。
すなわち、特開平8−261363号公報に開示された技術は、成形フレームを屈撓自在となし、円形断面の管渠に限定されず矩形断面の管渠にも適用され、かつ、弾性状のライニング管を管渠の断面に可及的に近づけて成形しうるものである。また、特開平9−57850号公報に開示された技術は、円形断面の管渠に適用されるものであり、小径のライニング管を形成するとともに該ライニング管の径を拡径し、該円形管渠の断面一杯にライニング管を形成するものである。
しかしながら、前者(特開平8−261363号公報)にあっては、成形されるライニング管は管渠の内面に対し密着させることは困難で、多少なりとも管渠の径よりも小径となり、断面損失は避けられない。また、後者(特開平9−57850号公報)にあっては、確かに管渠の断面一杯にライニング管を形成することができるが、拡径操作をその都度する必要があり、もしくは連続操作によっても帯状部材の送り込み操作が容易でなく、作業の隘路となっている。
更に、これらの両先行技術にあっては、補強上の観点から、長い距離にわたってライニング管の挿入を終えた後、該ライニング管と管渠との間に固結性のセメント等の裏込め材が注入されるものであるが、ライニング管と管渠との間隙が小さく、その注入作業に困難を来たすものである上、仕上がりに対する信頼性も薄く、上記後者の先行技術においては裏込め作業は事実上断念せざるを得ないものであった。
本発明は、自転動をもって推進する製管装置を用いてライニング施工をなす前記先行技術を更に発展させ、その問題点を解決する方策を見い出すべくなされたものであり、第1に、成形されるライニング管を更に管渠の断面に近づけうること、及び又は、第2に、裏込め材の注入作業の容易化を図り、かつは裏込め施工の信頼性をなすこと、を主たる目的とする。
【0003】
【課題を解決するための手段】
本発明はその請求項1,2に係る構成すなわち技術的手段を採ることにより上記目的を達成したものである。
(第1発明)
本発明の第1(第1発明)は、請求項1に記載のとおり、管渠内のライニング施工方法に係り、
管渠内において、両側縁部に継手が形成され連続的に供給される長尺の弾性の帯状部材を螺旋状に捲回し、相接する継手相互を係合させて形成された管状体を残置させ、前記既に形成された管状体の前方に新たに供給される帯状部材をもって管状体を付加形成する方法において、
前記管状体を捲回をもって形成する過程において、前記帯状部材との閉合部位以外の該管状体における任意の縁部で、内径方向に凹状に折り込むとともに、該凹部に裏込め材を注入し、
しかる後、凹部を外径方向に弾性復帰させる、
ことを特徴とする。
本第1発明は第1実施例に開示される。
本第1発明における裏込め材は、固結性・非固結性、膨張性・非膨張性、セメント素材・非セメント素材(合成樹脂素材を含む)のいずれの使用も特に妨げのない限り使用される。
本第1発明において、形成される管状体の外周周長を管渠の内周周長に合わせて設定される場合は管渠の内壁に密着するものとなる。また、管渠は円形・非円形、矩形・馬蹄形、を問うものではないが、好ましくは実質的に凸に開く閉合断面を有する管渠、特には円形断面に適用される。また、帯状部材は弾性を有するものであり、凹部の復帰は弾性をもって行われる。
本第1発明によれば、裏込め材の注入がライニング層の形成とともに進行するので、ライニング層がどのように長くなっても、かつ屈曲部があっても、裏込め作業が円滑に行われる。
また、形成される管状体は管渠の内壁に密着するものであるので、ライニング層による断面損失が可及的に減少され、しかも、管状体の形成過程でその内径方向への折込み凹部に裏込め材が注入されるので、裏込め材の注入が容易になされ、施工効率が向上する。
【0004】
(第2発明)
本発明の第2(第2発明)は、請求項2に記載のとおり、管渠内のライニング施工方法に係り、
管渠内において、両側縁部に継手が形成され連続的に供給される長尺の弾性の帯状部材を螺旋状に捲回し、相接する継手相互を係合させて形成された管状体を残置させ、前記既に形成された管状体の前方に新たに供給される帯状部材をもって管状体を付加形成する方法において、
径方向への伸縮変位を許容する内周規制式の成形フレームを使用し、
前記成形フレームには少なくとも、前記帯状部材を内外から挟着する内面ローラ・外面ローラを有する挟着機構部、及び、前記帯状部材の閉合部位以外で管渠の壁面に当接する回転自在の当接ローラが配され、
前記成形フレームの回転動に伴い該成形フレームの当接ローラの配設部位を内径方向に凹入させ、
前記残置される管状体の当接ローラの対応箇所において、内径方向に折り込むとともに、該凹部に裏込め材を注入し、
しかる後、凹部を外径方向に弾性復帰させる、
ことを特徴とする。
本第2発明は第1実施例に開示される。
この方法においては、内周規制式の成形フレームを備えた機械の使用をもって実施される。ここに、内周規制とは、捲回される帯状部材の内面に当接して成形される管状体の内径を規定する製管態様をいう。
本第2発明において、成形フレームは円環状、放射状の態様に限定されない。また、挟着機構部は帯状部材の閉合部位に設置される接合機構を兼ねることもできるが、それに限定されるものではない。
本発明において、形成される管状体の外周周長の点、適用される管渠の断面形状の点、帯状部材の弾性・非弾性の点、及び裏込め材に付いては先の第2発明に準じる。
更に、上記構成において、
1)当接ローラは挟着機構部に連動して配され、その外面が最外方へ突出し、帯状部材の螺旋捲回される方向へ送り駆動力を付与する送りローラであること、
2)当接ローラは挟着機構部に連動して配され、その外面が最外方へ突出し、回転自在であるスペーサローラであること、
は選択的事項である。
本第2発明の実施において、当接ローラは常時管渠の内面に当接される。
本第2発明によれば、裏込め材の注入がライニング層の形成とともに進行するので、ライニングがどのように長くなっても、かつ屈曲部があっても、裏込め作業が円滑に行われる。また、形成される管状体は管渠の内壁に密着するものであるので、ライニング層による断面損失が可及的に減少され、しかも、管状体の形成過程でその内径方向への折込み凹部に裏込め材が注入されるので、裏込め材の注入が容易になされ、迅速な施工ができる。
更に、成形フレームの使用により、管状体の成形が効率化される。
【0005】
【発明の実施の形態】
(発明を実施するための最良の態様)
〔第1実施例〕
図1〜図22は本発明の管渠内のライニング施工方法を実施するための施工装置の一実施形態を示す。
すなわち、図1及び図2は本ライニング施工装置Sの全体の構成を示し、図3〜図22はその各部の構成を示す。また、図50、図51は帯状部材の一態様を示す。
これらの図において、Pは円形断面をなす管渠、Rはライニング管を示す。なお、本装置Sの進行方向(矢印A)をもって、前部、後部とする。
【0006】
帯状部材500,520(図50・図51参照)
図50は本実施形態のライニング施工において使用される帯状部材の一例を示す。
帯状部材500は本体が一定厚さの平板状をなし、その外面の長手方向に適宜数(図例では7)の突条502が連続的に縦設される。突条502に先端部にはフランジ502aが形成される。突条502の相互間は溝504もしくは溝空間を形成する。内面506は実質的に平滑に形成される。
帯状部材500の両側には互いに内外に重合して係合する継手部500A,500Bが形成される。すなわち、前縁側継手部500Aはその前端部の突条502Aの基部が膨径され、その内面側より凹溝510が縦設され、更にこの突条502Aより張出し部512が連設される。後縁側継手部500Bは後端部の突条502Bより張出し部514が張設され、該張出し部514の端部寄りに前記前縁側接合部500Aの凹溝510に係合する凸条516が縦設される。
接合時において、相隣れる帯状部材500の前縁部と後縁部とが重なり合い、前縁側継手部500Aに後縁側継手部500Bが後記する接合ローラ部の外面ローラと内面ローラとの挟着作用を受けて、凹溝510内に凸条516が、また、突条502Bのフランジ502a内に張出し部512の端部がそれぞれ嵌り込み、接合される。この場合、主たる係合は凹溝510と凸条516とによりなされ、張出し部512と突条502Bとは従たる係合をなすものであり、従って、場合によっては従たる係合は省略されうる。
更に、本実施形態では張出し部512,514の当接部分にはシール材518が介装され、接合性を高める。なお、継手部500A,500Bにおける嵌合係合で十分であれば、当該シール材518を省略することができる。
帯状部材は合成樹脂の素材をもって作成され、特に成形性の観点から押出し形成により連続的に成形できる塩化ビニール(PVC)樹脂が好適である。
しかし金属製による成形を妨げるものではない。
図51は帯状部材の他の態様を示す。
この帯状部材520は、外面の長手方向に適宜数の台形状の突条522が連続的に縦設され、突条522の間は谷部524に形成される。突条522及び谷部524は幅方向に等しいピッチをなす。突条522の内部には適宜中空部が形成され、帯状部材の剛性化並びに軽量化を図りうる。内面526は、実質的に平滑に形成される。
帯状部材520の両側には互いに内外に重合して係合する継手部520A,520Bが形成される。すなわち、外側継手部520Aの突条は突条522と同形に形成されその内面には丸形凹溝530が縦設され、また、張出し部532は谷部524の幅よりも若干長くされている。内側継手部520Bはその張出し部534の長さをほぼ谷部524よりも長めの長さにされ、該張出し部534の端部に前記外側継手部520Aの丸形凹溝530に係合する丸形凸条536が縦設されるとともに、その付け根部の突条522には切込み凹溝538が縦設されている。
接合時において、外側継手部520Aに内側継手部520Bが接合ローラ部の外側ローラと内面ローラとにより押圧され、丸形凹溝530に丸形突条536が、また、切込み凹溝538に張出し部532の端部がそれそれ嵌り込み、接合される。
【0007】
ライニング施工装置S(図1〜図22参照)
図1〜図22を参照して、本実施形態のライニング施工装置Sの構成を説明する。
図1及び図2に示されるように、このライニング施工装置Sは、所定幅を有し複数のリンク体により構成されるリンク機構をもって屈撓自在の環状体をなす成形フレーム1、この成形フレーム1に介装される周長調整機構2、この周長調整機構2に併設される間隔保持機構3、該成形フレーム1のリンク機構の各軸部に配される複数の案内ローラ4、該成形フレーム1に取り付けられ、内面ローラ5と外面ローラ6とを含む接合機構部7、更には接合機構部7に隣り合って配される裏込め材注入機構部8の主要部からなる。なお、間隔保持機構3は省略できるものであり、場合によっては周長調整機構2も省略できる。
本実施形態では更に、接合機構部7の駆動源たる作動圧力流体(油圧)系と、裏込め材注入機構部8の裏込め材系との共有化された回転継手装置9に特徴を有する。
【0008】
以下、各部の細部構造を説明する。
成形フレーム1(図1〜図13参照)
成形フレーム1は、所要の幅をもって環状体をなし、全体がリンク機構をもって外径方向へは屈撓自在となっており、かつ横剛性を有し、その一部は接合機構部7の取付け部となる。すなわち、この環状体の屈撓性は複数のリンク体10が軸部11を介して連なったリンク連鎖より得られる。
(リンク機構)(図3・図4参照)
リンク体10は、本実施形態では、図3・図4に示されるように、外側リンク体10Aと、内側リンク体10Bとの2態様を採り、交互に配される。
外側リンク体10Aは、全体としてH形をなし、相平行する側板12とこれらの中央部においてこれらを剛的に繋ぐ連結板13とからなる。側板12の両側には円形の軸孔14が開設される。
内側リンク体10Bは、コ字形をなす2つの分割体10bより組み立てられて全体として外側リンク体10Aと同形のH形をなす。すなわち、この分割体10bは、短側板16と背板17とからなるコ字体をなし、背板17相互を対接してボルト・ナット(図示せず)により剛結され、H形体として一体的に組み立てられる。短側板16には外側リンク体10Aの側板12の軸孔14に対応して円形の軸孔18が開設される。
しかして、外側リンク体10Aと内側リンク体10Bとは、外側リンク体10Aの側板12の内側に内側リンク体10Bの側板16を重ねるとともに、それらの軸孔14,18の軸心を一致させ、該軸孔14,18内に固定保持された軸受20を介して軸部11が挿通され、リンク機構を構成する。
(中折れ防止機構)(図5参照)
リンク体10の相互は180°を基準に、外折れが可能とされるが、中折れは防止される。但し、後記するように取付け部はこれに該当しない。
このため、中折れ防止機構が設けられるものであって、図5にその一例を示す。すなわち、一方のリンク体10(I)の側板の端部にはストッパー用の凹部22が凹設され、他のリンク体10(II)の側板には先のリンク体10(I)側に突設するストッパー23が固設されてなり、ストッパー23がストッパー凹部22の一方の端面22aに当接することにより中折れが阻止される。また、ストッパー23はストッパー凹部22の他方の端面22bに当接するまで外折れが可能である。凹部22の開き角度(α、例えば30°)が揺動幅となる。すなわち、その一態様として180°を限度に150°まで外折れ可能となる。
(取付け部)(図6・図7参照)
成形フレーム1は取付け部を有し、該取付け部を介して接合機構部7が取り付けられる。
取付け部も成形フレーム1の一部を構成し、リンク体を構成する。すなわち、取付け部は図6・図7に示すように、内面ローラ5を抱持し、該内面ローラ5の軸部をもって揺動する2つの分割体25,26からなり、外側の分割体26は接合機構部7との取付けに供される。該取付け部の回転方向のリンク体10b’は、その前側板を後方へ後退され、細幅状をなす。その後退幅は帯状部材100を受け入れるに十分な幅とされる。
しかして、該取付け部においては、中折れ防止機構とは逆の態様の、外折れが防止され、一定の角度の中折れが許容される中折れ機構が設けられる。
すなわち、図7に示されるように、分割体26の側板の端部には回転軸周りに凹部27が形成され、分割体25の側板には凹部27内に嵌まり込むストッパー28が固設され、該ストッパー28は凹部27の端面27a,27bに当接して凹部27の広がり角度β(例えば60°)の範囲にわたって中折れを許容する。図例ではストッパー28は凹部27の端面27aに当接して180°を保持し、これより240°まで内折れが可能となる。勿論、この中折れ角度は成形フレーム1の周長に応じて適宜に決められる。中折れ角度は、180°の直線状態を対称軸(y)として管渠Pの内壁面の円弧形と対称となる円弧の角度を採る(図24参照)。
本実施の形態の成形フレーム1においては、17個のリンク体より構成されているが、これを減少させることも、あるいは増加させることも自由である。要は、施工対象となる管渠の径に合わせて増減される。
【0009】
周長調整機構2(図2、図8〜図10参照)
周長調整機構2は成形フレーム1のリンク機構の適宜箇所に配され、当該成形フレーム1の周長を調整する。
図8〜図10にその詳細構成を示す。
図において、30はナット体。31は回動部32を有する調整ボルトであって、逆方向にねじが切られたねじ部31a,31bを有する。34は分割体10bの背板17の張出し部17aに開設されたボルト挿通孔であって、調整ボルト31が遊挿される。35はナット体30のねじ孔であり、その対となるねじ孔35a,35bは互いに逆に切られている。
調整ボルト31の回動により、そのねじ部31a,31bに螺合された相対向するナット体30は、互いに引き寄せられる方向あるいは離れる方向に移動し、これにより一対となった分割体10bの背板17間の距離γを自在に調整する。
【0010】
間隔保持機構3(図11〜図13参照)
間隔保持機構3は周長調整機構2に併設され、本実施形態では内側リンク体10Bの両端部に同一構成をもって配される。
すなわち、図11〜図13に示されるように、本間隔保持機構3は、分割体10bの相対向する背板15に固設されるテーパー板40と、これらの両テーパー板に挟着される内方及び外方間隔保持体41,42と、これらの間隔保持体41,42間に装着されるボルト43とからなり、更には外方間隔保持体42間に架け渡される連結板44を含む。
図において、40aはテーパー板40のテーパー面、40bはそのガイド壁、41aは内方間隔保持体41のテーパー面、46は内方間隔保持体41の中央に開設されたボルト挿通孔。47は外方間隔保持体42の中央に開設されたねじ孔。43aはボルト43のボルト頭部、43bはボルト杆部、43cはねじ部である。48は連結板44に開設されたボルト挿通孔であって、外方間隔保持体42の進退動に伴うボルト43の抜差しを許容する。
図11〜図13において、図11・図12は、周長調整機構2が収縮されて、内側リンク体10Bの相互が狭まった状態(間隔a)における間隔保持機構3の状態を示す。図13は、周長調整機構2が伸長されて、内側リンク体10Bの相互が広まった状態(間隔b)における間隔保持機構3の状態を示す。
【0011】
案内ローラ4(図1〜図4、図6〜図9参照)
案内ローラ4は、成形フレーム1の各軸部11に回転自在に装着される。ローラ本体は硬質の合成樹脂体あるいは金属体よりなり、帯状部材500の内面に当接する。標準の案内ローラ4(4a)はリンク体10の内幅一杯の長さを有するが、後記する接合機構部7の所要数(通常は1)の前方部の案内ローラ4(4b)は帯状部材500の幅だけ短くされる(図6・図7参照)。
【0012】
接合機構部7(図1・図2、図6、図14〜図16参照)
接合機構部7は、成形フレーム1の取付け部に装着される。
該接合機構部7は、内面ローラ5と外面ローラ6とが組となった接合ローラ部50を主体とし、かつ、これらのローラ5,6の同期回転を図る歯車機構51を収めるとともに、該歯車機構51に連動する送り機構52を保持する箱体53、及び該箱体53に取り付けられローラ5,6の回転駆動源としての油圧モータ54を含む。そして、該接合機構部7は螺旋状に捲回される帯状部材500の接合部、すなわち当該帯状部材500が最初に閉合する位置に対応して配される。
(箱体53)
箱体53は、図14・図15に示されるように、上部分53Aと下部分53Bとに分かれ、上部分53Aはピン軸56回りに開放可能とされ、閉合装置57をもって上部分53Aを下部分53Bへ閉合する。
図において、58はリブ、59はリブ58に枢着された連結棒、60は連結棒59を受け入れる受棚、61はコイルばね、62はナットであって、これらは閉合装置57を構成する。
(歯車機構51)
歯車機構51は、図15に示されるように、箱体53の前後壁にわたって下方より順次、回転自在に架け渡された3つの軸部64,65,66を有し、各軸部59,60,61に歯車67,68,69が固設される。そして、第2の軸部65には内面ローラ5が連結され、第3の軸部66には外面ローラ6が連結される。第1の軸部64の回転に対して第2軸部65は逆方向に、第3軸部66は順方向に回転し、ひいては内面ローラ5と外面ローラ6とは互いに逆回転となる。
更に、第3の軸部66に間隔保持用のスペーサローラ70が回転自在に取り付けられる。該スペーサローラ70は後記する送りローラ73と実質的に同径(小径を含む)とされ、その外周を管渠Pの内壁面に当接する。なお、該スペーサローラ70は適宜省略されうる。
(送り機構52)
送り機構52は、箱体53の外部において第2の軸部60に固設される駆動スプロケット72、第3の軸部61に回転自在に装着されるスプロケット付き送りローラ73(73aはその送りローラ部、73bはそのスプロケット部)及びチェーン74からなる。もっと詳しくは、駆動スプロケット72は、その外周に歯車歯72aを有し、キーを介して、もしくはスプライン係合をもって第2の軸部65に固定され、該軸部65と一体に回転する。
スプロケット付き送りローラ73は、小径部のスプロケット部73bと大径部の送りローラ部73aとからなり、軸受を介して第3の軸部66に回転自在に装着される。スプロケット部73bはその外周に歯車歯を有する。
チェーン74は、駆動スプロケット72とスプロケット付き送りローラ73のスプロケット部73bとに巻き掛けられ、駆動スプロケット72の駆動力をスプロケット付き送りローラ73に伝達する。
しかして、送りローラ73の回転は管渠Pの管壁に当接し、その回転をもって本装置Sの回転速度を決めるものであり、その速度は後述する接合ローラ部50により製管されるライニング管Rの成形速度に同期する。
本装置Sにおいて、自然状態すなわち非拘束状態において、この送り機構52の送りローラ73を含む差し渡し寸法が最大径をなす。
本送り機構52とスペーサローラ70との関係に付いては、本実施の形態においては両者は併設されたものであるが、どちらか一方を省略してもよく、更には、送りローラ73の駆動系を省いて該送りローラ73にスペーサローラの機能を持たせることもできる。
(油圧モータ54)
油圧モータ54は図15に示されるように、その駆動軸54aを第1の軸部64に連結して箱体53の前面に取り付けられる。
該油圧モータ54には、該油圧モータ54に油を送るイン側配管76aと、該油圧モータ54から油を排出するアウト側配管76bとが接続される。更に、これらの配管76は、箱体53あるいは成形フレーム1の適宜位置に取り付けられる回転継手装置9に接続され、該回転継手装置9を介して外部の圧力源に連なる油圧用配管(外部配管)77(図1参照)が接続される。
【0013】
回転継手装置9(図17参照)
回転継手装置9は、油圧用回転継手部9Aと、該油圧用回転継手部9Aの中心部に貫通して配される裏込め材用回転継手部9Bとの組み合わせからなる。
(油圧用回転継手部9A)
油圧用回転継手部9Aは、円筒状の固定体79と、該固定体79に回転自在に嵌まり込む円柱状の回転体80との組合せよりなり、該回転体80の軸中心には比較的大径の円孔81が貫通状に開設される。固定体79にはインポートaとアウトポートbとが開設され、インポートaは接続管79Aを介して配管76のイン側配管76aに接続され、アウトポートbは接続管79Bを介して配管76のアウト側配管76bに接続される。回転体80は固定体79内に液密を保って回転自在に嵌合され、その端面に2つの接続口c,dを有する。回転体80内には、この2つの接続口c,d(イン用接続口c,アウト用接続口d)に連通する油圧通路e,fが穿設され、それぞれは連通孔g,hを介して該回転体80の周面の円周方向に凹設された油溝i,jに連通する。油溝iはインポートaに連通し、油溝jはアウトポートbに連通する。
更に、固定体79は取付け板82を介して箱体53ひいては成形フレーム1へ取付けられる。82aはボルト孔である。
しかして、該油圧用回転継手部9Aのイン用接続口cに外部配管77のイン側77aが接続され、該油圧用回転継手部9Aのアウト用接続口dに外部配管77のアウト側77bが接続される。更にまた、外部配管77は油圧駆動源Gに接続される。
この油圧用回転継手部9Aを介することにより、回転動作を伴う油圧モータ54側の配管76と、回転動作のない外部側配管77との間の作動流体の授受をなす。
しかして、歯車機構51・油圧モータ54により、油圧モータ54の駆動力は第1の軸部64に伝達され、かつ、歯車機構51を介して第2・第3の軸部65,66に伝達される。第2軸部65と第3軸部66とは互いに逆回転となる。
【0014】
(裏込め材用回転継手部9B)
裏込め材用回転継手部9Bは、油圧用回転継手部9Aの円孔81に挿通される注入継ぎ管83と、該注入継ぎ管83の前端部に装備される回転継手84との主要部からなる。
もっと詳しくは、注入継ぎ管83は比較的短い一定長さの円管状をなし、その外径を油圧用回転継手部9Aの円孔81内に挿通可能にされ、所定位置に挿通されたとき、前後部において所定の突出長さを保持する。該注入継ぎ管83の内径は十分に大きく採られ、充填材の流通に支障を与えず、また、前方寄りにストッパ85が後付けで固設され、該ストッパ85により挿通量が規制される。該注入継ぎ管83の後端部の外周には2つのねじ86a,86bが螺設され、前方部のねじ86aは該注入継ぎ管83が円孔81に挿通されたとき、油圧用回転継手部9Aの回転体80の後面位置に臨み、該ねじ86aに螺合される固定ナット87を締め込んで該注入継ぎ管83の固定をなす。
また、後方のねじ86bは先端に至るにつれ縮径するテーパとされる。
回転継手84は、短管89と、該短管89に回転自在に被嵌される円環体90とからなる。短管89は一端(後端)が閉塞蓋89aにより閉塞され、他端(前端)は開放され、その内周には端部に至るにつれ拡径するねじ98bがテーパ状に形成され、該ねじ98bは注入継ぎ管83のテーパねじ86bに螺合する。短管89の中央部付近において、同一円周上に所定の間隔を保って複数の排出ポート89cが開設され、該短管89の外側には排出ポート89cに平行してOリング用の溝89dが凹設され、当該部にOリング91aが装着される。89eはスパナ掛けである。
円環体90は、短管89の排出ポート89cに臨んで、該短管89回りに回転自在に、かつ液密に装着される。91bは止め金具である。円環体90の排出ポート89cに臨む内周面には幅広の溝90aが連続的に形成され、また、該円環体90の1箇所に該溝90aに連通する吐出ポート90bが開設される。該吐出ポート90bに連通して該円環体90の外側に吐出管93が固設される。
【0015】
(回転継手装置9の取付け・取外し)
取付け
回転継手装置9の組み付けは、先ず、油圧用回転継手部9Aを箱体53に取り付け、次いで裏込め材用回転継手部9Bに付き、その注入継ぎ管83を油圧用回転継手部9Aの円孔81に挿通し、ストッパ85の衝接位置で停止し、固定ナット87を該注入継ぎ管83の後部より差し込んだ後、固定ナット87を該注入継ぎ管83のねじ86aに回動締め込んで該注入継ぎ管83の固定をなす。しかる後、回転継手84の短管89のねじ89bを注入継ぎ管83のテーパねじ86bに螺合して装着する。
取外し
取外しは上記取付け手順の逆となる。すなわち、裏込め材用回転継手部9Bに付き、回転継手84を逆回動して注入継ぎ管83より取り外し、固定ナット87を逆回動して取り外し、しかる後注入継ぎ管83を油圧用回転継手部9Aより取り外す。
あるいは、その全体に付き油圧用回転継手部9Aを箱体53から取り外し、しかる後裏込め材用回転継手部9Bを分解する手順を採ることもできる。
製管途中において、本施工装置Sを停止し、充填作業を停止する場合においては、回転継手装置9から裏込め材用回転継手部9Bのみを取り外す。
【0016】
(他の回転継手装置9C)
図18・図19に別な態様の回転継手装置9Cを示す。
該回転継手9Cは、円筒状の固定体93と該固定体93に嵌まり込む回転体94との組合せよりなり、油圧用と裏込め充填用とが共用となっている。
油圧用には、固定体93にはインポートaとアウトポートbとが開設され、インポートaは配管76のイン側配管76aに接続され、アウトポートbは配管76のアウト側配管76bに接続される。回転体94は固定体93内に液密を保って回転自在に嵌合され、その端面に2つの接続口c,dを有する。回転体94内には、この2つの接続口c,d(イン用接続口c,アウト用接続口d)に連通する油圧通路e,fが穿設され、それぞれは連通孔g,hを介して該回転体94の周面の円周方向に凹設された油溝i,jに連通する。油溝iはインポートaに連通し、油溝jはアウトポートbに連通する。
しかして、該回転継手9Cのイン用接続口cに外部配管77のイン側77aが接続され、該回転継手9Cのアウト用接続口dに外部配管77のアウト側77bが接続される。
裏込め材用には、固定体93にポートlが開設され、回転体94にはその端面に接続口mを有し、回転体94内には接続口mに連通する液体通路nが穿設され、連通孔oを介して該回転体94の周面の円周方向に凹設された凹溝pに連通する。
しかして、該回転継手部9Cのポートlに注入管95が接続され、接続口mに裏込め材供給管98が接続される。裏込め材供給管98を介して送り込まれる流動状もしくは液状の裏込め材は、接続口mから液体通路nを通り、連通孔oを介して凹溝pに導かれ、しかる後ポートlより注入管95へ流出する。
裏込め材供給管95の他端には、この裏込め材供給管95に裏込め材を送り込む固着材供給装置Kが配される。
上記のいずれの実施形態の回転継手装置9,9Cは、油圧モータ54の回転継手と共用となっているが、別体であることを妨げるものではない。この場合には回転継手の機構は簡単で済む。
【0017】
接合機構部7
再び、接合機構部7の説明に戻る。
(接合ローラ部50)
接合機構部7の接合ローラ部50は、図16に示すように、内面ローラ5と外面ローラ6とが互いに管軸方向に相並んで、かつ、両ローラ5,6の間に帯状部材500を挟着するように所定の間隔を保って配される。
そして、前記したように、内面ローラ5は第2の軸部65に直結的に取り付けられ、外面ローラ6は第3の軸部66に直結的に取り付けられる。
図16は接合ローラ部50の詳細構造を示す。
図16は接合ローラ部50の内面及び外面の2つのローラ5,6を拡大して示すとともに、これらのローラ5,6と帯状部材500との対応関係を示す。図示されるように、本実施形態ではこれらのローラ5,6は帯状部材500の複数(本実施形態では3)スパンにわたって配される。また、Hは帯状部材500相互の最初の閉合部を示す。
内面ローラ5は円筒状をなし、帯状部材500の内面に密着し、閉合部Hを含め、外面ローラ6をもって外方から押圧される帯状部材500を支持する。なお、内面ローラ5の前端部には拡径部5aが形成され、かつ該拡径部5aに帯状部材500の内面の溝510に係合する鍔5bが突設されるものであるが、適宜省略されうる。
外面ローラ6は円筒本体6aに所定間隔をもって複数の輪状鍔部6bが形成されてなり、これらの輪状鍔部6bは帯状部材500の突条502間の溝504に嵌まり込む。また、円筒本体6aの外周は帯状部材500の突条502の外面に圧接される。該円筒本体6aの外面にはローレット加工が施され、帯状部材500との滑りを防ぐ。また、その一部6a’は小径にされ、突条502から外れる。
輪状鍔部6bに付き、閉合部Hに対応する2個一対の輪状鍔部6b’はその周側部が帯状部材500に当接する。他の輪状鍔部6bについては格別当接する必要はなく、突条502間の溝504に嵌まり込むことが肝要である。
この接合機構部7のライニング管Rへの取付けは、箱体53の上部分53Aを開放し、外面ローラ6の輪状鍔部6bを帯状部材500の突条502のピッチに合致させ、かつ、閉合部Hに輪状鍔部6b’を位置させ、しかる後、上部分53Aを下部分53Bに閉合し、閉合装置57を閉鎖し、そのナット62を締め込んでなす。
【0018】
裏込め材注入機構部8(図20参照)
裏込め材注入機構部8は、1本の裏込め材用注入管95を主体とし、その先端に注入部96を有し、基端は前記回転継手部9、特には裏込め材用回転継手部9Bに接合される。そして、裏込め材注入機構部8は接合機構部7に隣り合い、かつその回転後方部に配される。
(裏込め材用注入管95)
注入管95は、剛性を有する折り曲げ管よりなり、接合機構部7の箱体53の側面に固定された支持金具97を介して固定把持され、所定の位置状態を保持する。すなわち、該注入管95は各屈曲部を介し、接合ローラ部50の外面ローラ6に平行する水平部95a、箱体53の側面に沿う鉛直部95b、該鉛直部95bより回転継手部9Bに向かう取付け部95cよりなる。なお言えば、支持金具97より先端側が剛性を要し、支持金具97より回転継手9Bに付いては可撓性を有してもよい。
本注入管95は接合機構部7の接合ローラ部50に相並び、かつ該接合ローラ部50に対して進行方向の後方に配される。
(注入部96)
注入部96は、注入管95の水平部95aの先端部において、接合ローラ部50の外面ローラ6の先端より更に奥方の部分に形成され、管径方向に付き管中心方向に向けて、かつ接合機構部7の進行後方へ向けて、単一の注入口96aが開設されている。
該注入部96は取外し式となし得る。
更にまた、該注入部96は複数の注入口を所定間隔を保って開設する態様を採ることもできる。この場合、該注入部96は少くとも一つの帯状部材500の幅と同等の長さを有する。また、注入口の間隔は帯状部材500のフランジ502相互の隙間の間隔に一致される。
なお、単一の注入口96aはセメント材系裏込め材に適用され、複数の注入口は合成樹脂系裏込め材に適用される。
しかして、注入管95の基端は前記した回転継手装置9の裏込め材用回転継手部9Bの吐出管93に接続され、注入継ぎ管83の後端に裏込め材供給管98が接続される。裏込め材供給管98は具体的には可撓性管いわゆるホースが使用される。固着材供給管98を介して送り込まれる流動状もしくは液状の裏込め材FLは、裏込め材用回転継手部9Bの注入継ぎ管83の管路を通り、回転継手84の短管89を通って排出ポート89aを介して円環体90の溝90aに導かれ、しかる後吐出ポート96bより吐出管93へ流出する。吐出管93より裏込め材注入機構部8の注入管95を通って注入部96より排出される。
裏込め材供給管98の他端には、この裏込め材供給管98に裏込め材を送り込む裏込め材供給装置Kが配される。
【0019】
裏込め材供給装置K,K1(図21・図22参照)
裏込め材供給装置Kは、本実施形態では、流動状もしくは液状の裏込め材Fを回転継手装置9、更には裏込め材用回転継手部9Bを介して裏込め材注入機構部8の注入管95に所定の圧力で供給する機能を有し、少なくともポンプ機能を備える。
図21に示す裏込め材供給装置Kはセメント系裏込め材用であり、圧送装置100は、ホッパー101を介して供給されるセメントペースト・セメントモルタルを電動モータMによって駆動されるセメントポンプ102により供給管98に送り出す。セメントポンプ102はその螺旋翼103の送り作用により送り出し圧力を得る。なお、セメントポンプ102はこの形式に限定されず、他の形式(例えばプランジャー式、など)を採用することは自由である。該圧送装置100は車輪105をもって移動可能な台車106上に載置され、本製管装置Sの進行とともに前進する。該台車106は一般に牽引式を採るが、自走式を採ることを妨げるものではない。
更にまた、図22は別な態様の裏込め材供給装置K1を示し、液状の合成樹脂系裏込め材を使用するものの使用例である。容器110に貯溜された液状の裏込め材を電動式ポンプ111をもって汲み上げ、所定の圧力で回転継手部9へ送る。この容器110も適宜台車(図示せず)に搭載され、移動可能とされる。
なお、これらの裏込め材供給装置K,K1から裏込め注入機構部8までの距離は、裏込め材の固結時間を考慮して、短か目にされる。
【0020】
裏込め材
本実施例に使用される裏込め材は、セメント系及び合成樹脂系が適用されるが、これに限定されるものではない(例えば、細砂の使用)。セメント系及び合成樹脂系に付いては、充填時に流動性を示し、後で固結して所定の強度を発揮するものである。好ましくは、発泡性を有する。
もっと詳しくは、セメント系の裏込め材は、セメント材・水(以上でセメントミルク/ペースト)を主体として他に適宜の混和材料、特には発泡性を発揮する発泡剤・ガス発生剤(例えばアルミ粉末等)等が添加されるとともに、適当な自己保持力を有するように粘度が調整される。あるいは又、セメントペースト材に細砂を加えたモルタルを使用することもできる。この場合においても、適宜に同様の混和材料が添加される。
合成樹脂系の裏込め材はいわゆる発泡性合成樹脂が使用される。
本発泡性合成樹脂裏込め材は未硬化状において粘着性を有し、液状体をなす。また、硬化後において所要の強度を発揮する。この発泡性合成樹脂裏込め材は、発泡の時期・度合を反応促進・抑制剤、発泡剤、整泡剤により適宜調整される。通常は反応開始時期が遅延されるようにされる。また、粘度・粘着性を増粘剤により調整され、ライニング管Rの下方に垂れ下がらない粘度にされるとともにライニング管Rの溝面に付着する粘着度にされる。発泡ポリウレタン、発泡ユリア樹脂、発泡フェノール樹脂等の現場発泡プラスチックはこのような発泡性合成樹脂に好適なものとして適用される。
【0021】
ライニング施工方法
叙上のライニング施工装置Sは以下のように管渠内のライニング施工に適用され、操作される。
図23〜図26はその一態様のライニング施工工事の概要を示す。この施工工事では地下埋設管渠として円形断面をなす下水道管渠Pへの適用例を示す。図において、Q1は上流側人孔、Q2は下流側人孔である。
図23に示されるように、地上部においては、上流側人孔Q1側では帯状部材500を巻き付けた回転台付き巻出し装置Tが配され、下流側人孔Q2側では油圧駆動源Gが配される。工事は上流側から下流側に沿ってなされる。
また、裏込め材供給装置K(K1)は前記したように本ライニング施工装置Sの前方近傍に配される。
【0022】
本ライニング施工装置Sの管渠P内への搬入
本ライニング施工装置Sを人孔Q1を介して更生の対象となる管渠P内に搬入する。本施工装置Sの成形フレーム1は組立て可能となっており、人孔Q1内への搬入は容易である。すなわち、人孔Qの開口部は小さいが、1つの内側リンク体10Bの背板17相互のボルト・ナットを取り外すか、あるいは1つの周長調整機構2の調整ボルト31を取り外すことにより、その搬入は容易になされる。搬入後、人孔Q内において、再びボルト・ナットあるいは調整ボルト31を取り付け、成形フレーム1を環状体となす。更に、接合機構部7はこの成形フレーム1に取付け可能となっており、現場での取付けも容易である。このとき同時に、裏込め材注入機構部8及び回転継手装置9の装着もなされる。
作動圧力流体系としての油圧系に付いては、回転継手装置9の油圧用回転継手部9Aを介して油圧配管600が接続され、更に該油圧配管600は地上部での油圧駆動源Gに接続される。
裏込め材系に付いては、その裏込め材注入機構部8の注入管95の端末は裏込め材用回転継手部9Bに接続される。裏込め材供給装置Kからの裏込め材Fの供給はない。
【0023】
成形フレーム1の周長の調整
本施工装置Sにおける成形フレーム1の周長を調整する。すなわち、該成形フレーム1の周長調整機構2の調整ボルト31を回動し、その間隔γを調整する。普通には、調整ボルト31を中立状態に位置させる。これにより、成形されるライニング管Rの周長を規定する。また、間隔保持機構3の内方及び外方間隔保持体41,42は互いに可及的離れた状態とされる。
なお、成形フレーム1の周長、詳しくは案内ローラ4の外方包絡線の長さを管渠Pの内径の周長に一致させる。
周長調整機構2の調整が終了すれば、間隔保持機構3におけるボルト43を回動し、内方及び外方間隔保持体41,42を互いに引き寄せ、テーパー板40のテーパー面40aに当接させる。
【0024】
ライニング施工
ライニング施工は以下の手順に基づいてなされる。
(1) 帯状部材500を人孔Q1内に引き込み、人孔Q1内において予め組み立てた本施工装置Sを駆動し、該帯状部材500を接合機構部7の駆動とともに、その成形フレーム1 回りに帯状部材500を数回(3回程度)捲回し、ライニング管(これを開始用ライニング管という)Roを作製する。この開始用ライニング管Roの内面の周長は本施工装置Sの周長に等しい。また、この開始用ライニング管Roは帯状部材500の弾性により拘束力の加わらない自然状態で円形を保持する。
【0025】
(2) 人孔Q内において、上記の状態の開始用ライニング管Roを組み付けた本施工装置Sに付き、接合機構部7を取り付けた成形フレーム1の取付け部をそのリンクを介して中折れ状態とし、接合機構部7を開始用ライニング管Roとともに半径方向に引き込む。このとき、該接合機構部7の送りローラ73の外端を自然状態での開始用ライニング管Roの円周上に置く、もしくは円周上よりわずかに外方へ突出するようになす。
このようにして、管渠P内に挿入する前段階としてのライニング管(これを初期ライニング管という)Riを形成する。
この取付け部の引込み操作において、保形用具を使用すると便利である。
【0026】
図24はこの保形用具Jの一例を示す。
この保形用具Jは、実質的に180°を超える円弧板(押し当て板)120と、該円弧板120の両端部の内側に固設される端部ねじ孔部材121と、これらのねじ孔部材121間に中央ねじ孔部材122を介して介装される2つの固定用ねじ棒123と、前記中央ねじ孔部材122のねじ孔に螺合される引込み用ねじ棒124と、からなる。
もっと詳しくは、円弧板120は円弧状をなす鋼製板よりなり、若干の弾性を有し、その外側面は成形フレーム1の内周面に当接する。端部ねじ孔部材121にはねじ孔121aが螺設され、固定用ねじ棒123の一方のねじ123aを受け入れる。中央ねじ孔部材122には固定用ねじ棒123の他方のねじ123bを受け入れるねじ孔122aが螺設され、またその中央には引込み用ねじ棒124のねじ124aが螺合されるねじ孔122bが螺設される。固定用ねじ棒123のねじ123aと123bとは逆ねじとなっている。引込み用ねじ棒124の他端は成形フレーム1あるいは接合機構部7への取付け部124bとなっている。
引込み用ねじ棒124と接合機構部7との取付けは、図24(b) にその一態様が示されるように、引込み用ねじ棒124の取付け部124bは円板状をなし、接合機構部7の箱体53の裏面から突設された反力受け部材125に回転自在に係合するものである。
この保形用具Jの使用に付いては、この保形用具Jを成形フレーム1の内方に所定状態に配し、先ず、固定用ねじ棒123を回動させて円弧板120の径を拡張させ、成形フレーム1の内周に押し付けて固定する。また、接合機構部7に取付け部124bをもって回転自在に係合する引込み用ねじ棒124を回動し、接合機構部7を径方向に引き込み、成形フレーム1の取付け部のリンク部を中折れ状態とする。
なお、保形用具Jは同等の機能を有するものであれば、上記の態様に限定されない。
【0027】
(3) この状態の本施工装置Sを管渠P内に引き入れ、管渠Pの適宜位置(通常は管渠の入り口端部)に仮固定する。
この引き入れに際し、初期ライニング管Riを含め、本施工装置Sの全ては管渠Pの内径に収まる状態となっているので、その引入れ操作に格別の困難はない。
しかる後、保形用具Jを取り外す。
次いで、裏込め材注入機構部8に付き、裏込め材用回転継手部9Bを介して裏込め材供給装置Kとの接続をなし、裏込め材の供給に備える。
【0028】
(4) 本施工装置Sを駆動し、ライニング管Rを製管する。
すなわち、送り機構52の送りローラ73は管渠Pの管壁に当接し、管壁からの反作用を受けて本施工装置Sを回転駆動させる。また、接合機構部7の内外面ローラ5,6を回転駆動し、内面ローラ5と外面ローラ6との挟着力をもって、帯状部材500の閉合部Hにおいて、その継手構造により初期ライニング管Riに連なって新たに供給される帯状部材500は接合される。成形フレーム1は成形されたライニング管Rの内面を案内ローラ4の回転をもって移動してゆく。これにより帯状部材500は螺旋状に捲回され、ライニング管Rが製管される。
そして、形成されたライニング管Rは残置され、本施工装置Sの全体は管周方向に公転するとともに、新たな帯状部材500が付加されつつ管軸方向に前進する。
この工程において、成形フレーム1の回転に伴い、周長調整機構2に加わる力は、間隔保持機構3によって受けられ、当該周長調整機構2に過大な応力は生じない。
【0029】
(4a)この工程において、本施工装置Sの接合機構部7においてはライニング管Rは内方に折れて凹曲面となり、該接合機構部7の通過とともに円形すなわち凸曲面に復帰し、更には後方に残置されたランニング管Rはその弾性により円形状に復帰する。
すなわち、図25・図26に示されるように、接合機構部7に把持されるライニング管Rの部位においては、送りローラ73・接合機構部7を介して中心方向への押圧力を受け、凹曲面(A)となっているが、接合機構部7より周方向並びに奥行き(軸)方向に遠ざかるにつれ、ライニング管Rの弾性により漸次凸曲面(B)となる。この場合、凸曲面(B)は管渠Pの壁面に密着するか、あるいは該壁面に可及的近傍に近接するものであり、望ましい態様からすれば、外面ローラ6の内接点から管渠Pの内壁面(送りローラ73の接点)までの距離xの1/2の点を通る線yを対称軸として対称形を採る。
【0030】
(4b)また同時に、この工程において、裏込め材供給装置Kを駆動し、圧送装置100を作動してホッパー101から供給される裏込め材すなわちセメント材を供給管98を介して送り出し、回転継手装置9を介し、裏込め材注入機構部8の注入管95の注入部96よりセメント材を所定量注入する。
流動状の裏込め材は接合機構部7の外面ローラ6の奥方におけるライニング管Rの凹曲面(A)の空間部に吐出され、接合機構部7の進行に伴い該凹曲面(A)は次第に凸曲面(B)に変じ、壁面に密着し、これにより該裏込め材は幅広に広がり、かつ帯状部材500の溝部504内に入り込む。
なお又、発泡性合成樹脂よりなる裏込め材に付いては、裏込め材供給装置K1を駆動し、容器110の液状の裏込め材をポンプ111をもって汲み上げ、所定の圧力で供給管98・回転継手装置9を介して、裏込め材注入機構部8の注入管95の注入部96より発泡性合成樹脂裏込め材を所定量注入する。
裏込め材は帯状部材500の溝部504内に注入されるが、その粘着性によりライニング管Rの表面、すなわち帯状部材500の溝部504内に付着し、下方へ垂れ下がることはなく、発泡とともに固結する。
【0031】
(4c)また、この工程において、帯状部材500は地上部に配された巻出し装置Tより順次供給される。該巻出し装置Tは、図23にその構成の一例を示すように、人孔Q1の開口部周りに配された円形軌状620上に転子621を介して回転台622が回転自在に配備され、この回転台622に帯状部材500を繰出し自在に巻き付けた巻胴623が回転自在に支持されてなる。
【0032】
(5) 注入された発泡性の裏込め材は、管渠Pと製管されたライニング管Rとの間に充填され、該裏込め材の発泡とともに固結により、所要の強度を発現し、該裏込め材を介してライニング管Rと管渠Pとの一体化がなされる。
すなわち、セメント系裏込め材はその発泡剤の膨張作用により溝部504内で緻密化し、かつ固結することによりライニング管Rの補剛性が高まる。また、該溝部504の裏込め材が管渠Pの内壁面に固着することにより、管渠Pとライニング管Rとの一体化がなされる。
また、裏込め材が発泡性合成樹脂接着素材の場合においても、コンクリート製の管渠Pに対しては強固に付着し、合成樹脂製ライニング管Rに対してはその凹溝すなわち帯状部材500の溝部504内に充填され、螺旋状をなす溝部504内に拘束され、3者すなわちライニング管R・裏込め材・管渠Pは一体化される。
【0033】
(6) 管渠Pの所定長(通常には人孔Q1からQ2までの全長区間)にわたってライニング管Rが施工されると、本施工装置Sが取り外される。
(6a)本施工装置Sの取外しに先立って、回転継手装置9より裏込め材用回転継手部9Bの取外しがなされる。すなわち、注入管95を裏込め材用回転継手部9Bから切り離し、裏込め材用回転継手部9Bにおいて回転継手84を逆回動をもってねじを緩め、該回転継手84を注入継ぎ管83より取り外す。次いで、固定ナット87を緩めて取り外し、注入継ぎ管83を回転継手装置9から引き抜く。裏込め材系は可及的速やかに洗浄される。
更に、作動圧力流体系(油圧系)に付いても、回転継手装置9より配管77が取り外される。
(6b)次いで、本ライニング施工装置Sの全体の取外しがなされる。本施工装置Sでは分解可能な周長調整機構2を有することにより、本取外し作業は容易に行われる。
本施工装置Sはまた、既に述べたように分割することができ、人孔Qを介して外部への搬出も容易である。
以上をもって、本実施形態の施工工事は完了する。
【0034】
以上のように、この実施の形態のライニング施工によると、ライニング管Rの成形の進行とともに管渠Pの断面一杯にライニング管Rを形成することができるものであり、断面損失を生じることなく、かつ同時に注入された固結性の充填材の固結による管渠Pとライニング管Rとの一体化による複合管が得られ、全体として経済的な施工を達成しえる。また、裏込め材の固結により止水性が向上する。
更に、このライニング管Rの形成と同時に裏込め材の注入がなされるので、後で充填作業の行われる従来の方法に比べ、施工効率が飛躍的に向上する。
更に、本実施形態の回転継手装置9によれば、作動圧力流体系(油圧系)と裏込め材系とが共軸構造を採るので、回転継手装置の小型化がなされ、設置空間の縮小化がなされ、裏込め材系の注入継ぎ管83が油圧用回転継手部9Aの軸中心を通ることにより可及的大径の流路断面を確保でき、大量の裏込め材の供給をなすことができる。
また、裏込め材用回転継手部9Bは回転継手装置9より簡単な操作をもって取外しができるので、ライニング施工の終了後あるいは施工途中の中断において、固結性の裏込め材に対し迅速な洗浄作業を行うことができる。これにより、円滑なライニング施工作業が実現できる。
【0035】
叙上のライニング施工では、円形断面の管渠への適用を示したが、卵形断面、馬蹄形断面の管渠への適用は上記に準じて施工される。
矩形断面の管渠に付いても本ライニング施工は適用される(図27参照)。
施工装置Sに付いては実質的な変更はない。保形用具Jに付いても、成形フレーム1に当接する円弧板430部分が矩形管渠の下半に相似するように変更される以外は実質的に変更はない。
施工に当たっては、管渠への装入に先立って、成形フレーム1回りに帯状部材500を巻き付け、保形用具を装着して所定の形状の初期ライニング管Riを得る。しかる後、この初期ライニング管Riを管渠内へ引き入れ、前述に準じて施工を行う。
接合機構部7が角部に至るとき、成形フレーム1の取付け部のリンクは形状に沿って角部の変化に追従する。
【0036】
本実施例では以下の態様を含む。
1)帯状部材は図例のものに限定されない。要は弾性を有し、両側縁部が嵌合状に係合するものであればよい。
2)接合機構部7において、油圧駆動に限定されるものではなく、空気圧モータを採用することができる。
【0037】
(本実施例の効果)
本実施例のライニング施工装置を用いて実施されるライニング施工によれば、通常の屈撓性を有する成形フレームを使用することにより、特別な拡径操作を伴うことなく、ライニング管の成形の進行とともに管渠の断面一杯にライニング管を形成することができるものであり、断面損失を生じることなく、かつ同時に注入された固結性の裏込め材の固結による管渠とライニング管との一体化による複合管が得られ、全体として経済的な施工を達成しえる。また、裏込め材の固結により止水性が向上する。
更に、このライニング管の形成と同時に裏込め材の注入がなされるので、後で充填作業の行われる従来の方法に比べ、施工効率が飛躍的に向上する。
更にまた、本発明における回転継手装置によれば、作動圧力流体系(油圧系)と充填材系とが共軸に配されるので、回転継手装置の小型化が図られ、設置場所を取らず、かつ取付けが容易となる。また、裏込め材系の注入継ぎ管が作動圧力流体(油圧)用回転継手部の軸中心を通ることにより可及的大径の流路断面を確保でき、大量の裏込め材の供給をなすことができる。
また、裏込め材用回転継手部は回転継手装置より簡単に取外しができるので、ライニング施工の終了後あるいは施工途中の中断において、固結性の裏込め材に対し迅速な洗浄作業を行うことができ、施工効率の向上に貢献する。
【0038】
〔第1参考例〕
図28〜図44は本管渠内用ライニング施工装置の参考例(第1参考例)を示し、本態様においてはいわゆる内周規制式の製管形態を採る。すなわち、図28及び図29はそのライニング施工装置S1の全体構成を示し、図30〜図40はその各部の構成を示す。図42〜図44は別の態様を示す。なお、ここに、内周規制とは、捲回される帯状部材の内面に当接して成形される管状体の内径を規定する製管態様をいう。
また、本態様においても、使用される帯状部材は第1実施例のものと変わりはない。
【0039】
ライニング施工装置S1
図28〜図40を参照して、本態様のライニング施工装置S1の構成を説明する。
図28・図29に示されるように、このライニング施工装置S1は、円環状をなす成形フレーム201、該成形フレーム201の外周に所定ピッチをもって配される複数の案内ローラ202、該成形フレーム201を介して取り付けられ、内面ローラ203と外面ローラ204とを含む接合機構部205、該接合機構部205に連動して配される主動送りローラ206、成形フレーム201の前面に同一円周上に取り付けられる複数の従動送りローラ207、更には、接合機構部205に隣り合って配される裏込め材注入機構部208、及び、成形フレーム201を取り囲んで配され、かつ該成形フレームに連動する外周規制枠体209の主要部からなる。
主動及び従動送りローラ206,207は一連となって、送り機構部を構成する。
また、裏込め材注入機構部208は外周規制枠体209にその一部が組み込まれる。
【0040】
以下、各部の細部構造を説明する。
成形フレーム201(図28〜図30参照)
成形フレーム201は、円環状をなし、所定の幅と厚さにより所要の剛性を保持する。円環状の一部は凹設され、接合機構部205の取付け部となる。該成形フレーム201は、適宜数の分割体(セグメント)よりなるが、一体的に形成することを妨げるものではない。
各分割体は、前後面になる側板210(前側板210A、後側板210B)と、両端部のフランジ211とから枠体が構成され、該枠体は所定の剛性を有し、適宜、補剛材が付加され剛性が高められる。そして、フランジ211相互を当接させ、そのフランジ211に開設されたボルト挿通孔212に挿通されたボルト・ナット(図示せず)をもって組み立てられる。
側板210の外縁には、所定の間隔をもって軸受凹部213が凹設され、案内ローラ202の軸部を受け入れる。
取付け部は中心部に向けてV字状に凹設され、当該部分の回転方向の前側板210Aは他の分割体の前側板210Aよりも後方に配され、細幅状をなす。その後退幅は帯状部材500を受け入れるに充分な幅とされる。V字状部の前側板210Cは接合機構部205との取付けに供される。215はそのボルト挿通孔である。
【0041】
案内ローラ202(図28〜図30参照)
案内ローラ202は、成形フレーム201の外周に所定の間隔並びに所定の角度をもって配される。
案内ローラ202のローラ本体217は硬質の合成樹脂体あるいは金属体よりなり、軸受を介してローラ軸218回りに回転自在とされ、帯状部材500の内面に当接する。
【0042】
接合機構部205(図31・図32参照)
接合機構部205は、成形フレーム201に取外し可能に装着され、内面ローラ203と外面ローラ204とが組となった接合ローラ部220を主体とし、かつ、これらのローラ203,204の同期回転を図る歯車機構221を収めるとともに、該歯車機構221に主動送りローラ206を保持する箱体223、及び該箱体223に取り付けられローラ203,204の回転駆動源としての油圧モータ224を含み、螺旋状に捲回される帯状部材500の接合部、すなわち当該帯状部材500が最初に閉合する位置に対応して配される。
該接合機構部205の構成は先の第1実施例の接合機構部7に準じるものであるので、その詳しい説明は省略し、以下に概略の説明をする。
(箱体223)
箱体223は、上部分223Aと下部分223Bとに分かれ、上部分223Aはピン軸226回りに開放可能とされ、閉合装置230をもって上部分223Aを下部分223Bへ閉合する。
図において、231はリブ、232はリブ231に枢着された連結棒、233は連結棒232を受け入れる受棚、234はコイルばね、235はナットであって、これらは閉合装置230を構成する。
(歯車機構221)
歯車機構221は、箱体223の前後壁にわたって下方より順次、回転自在に架け渡された3つの軸部237,238,239を有し、各軸部237,238,239に歯車240,241,242が固設される。そして、第2の軸部238には内面ローラ203が連結され、第3の軸部239には外面ローラ204が連結される。第1の軸部237の回転に対して第2軸部238は逆方向に、第3軸部239は順方向に回転し、ひいては内面ローラ203と外面ローラ204とは互いに逆回転となる。
更に、第3の軸部239に間隔保持用のスペーサローラ244が回転自在に取り付けられる。
(主動送りローラ206)
主動送りローラ206は、送り機構部の主体をなす。本主動送り機構部は、箱体223の外部において第2の軸部238に固設される駆動スプロケット245、第3の軸部239に回転自在に装着されるスプロケットを持つ主動送りローラ206及びチェーン247からなる。
駆動スプロケット245は、その外周に歯車歯245aを有し、キーを介して、もしくはスプライン係合をもって第2の軸部238に固定され、該軸部238と一体に回転する。
主動送りローラ206は、小径部のスプロケット部249と大径部の送りローラ部250とからなり、軸受251を介して第3の軸部239に回転自在に装着される。スプロケット部249はその外周に歯車歯249aを有する。
チェーン247は、駆動スプロケット245と主動送りローラ206のスプロケット部249とに巻き掛けられ、駆動スプロケット245の駆動力を主動送りローラ206に伝達する。
(油圧モータ224)
油圧モータ224は、その駆動軸224aを第1の軸部237に連結して箱体223の前面に取り付けられる。
該油圧モータ224には、該油圧モータ224に油を送るイン側配管253aと、該油圧モータ224から油を排出するアウト側配管253bとが接続される。更に、これらの配管253は、箱体223あるいは成形フレーム1の適宜位置に取り付けられる取付け板254を介して回転継手255(図28、図12及び図13参照)に接続され、該回転継手255には該部の圧力源に連なる外部配管600が接続される。回転継手255は先の実施例の回転継手装置9Cと同一の構成を採るものであり、更には回転継手装置9に替えてもよい。
(回転継手255)(図35・図36参照)
この回転継手255は、円筒状の固定体255Aと該固定体255Aに嵌まり込む回転体255Bとの組合せよりなり、固着材注入機構部208の回転継手部272と共用されるものとなっている。ここでは油圧系形に付いて述べる。
図35・図36において、固定体255Aにはインポートaとアウトポートbとが開設され、インポートaは配管253のイン側配管253aに接続され、アウトポートbは配管253のアウト側配管253bに接続される。回転体255Bは固定体255A内に液密を保って回転自在に嵌合され、その端面に2つの接続口c,dを有する。回転体255B内には、この2つの接続口c,d(イン用接続口c,アウト用接続口d)に連通する油圧通路e,fが穿設され、それぞれは連通孔g,hを介して該回転体255Bの周面の円周方向に凹設された油溝i,jに連通する。油溝iはインポートaに連通し、油溝jはアウトポートbに連通する。257はOリング、258は抜け止め用リングである。
しかして、該回転継手255のイン用接続口cに外部配管256のイン側256aが接続され、該回転継手255のアウト用接続口dに外部配管256のアウト側256bが接続される。更にまた、外部配管256は油圧駆動源Gに接続される。
この回転継手255を介することにより、回転動作を伴う油圧モータ224側の配管253と、回転動作のない外部側配管256との間の作動流体の授受をなす。
上記の歯車機構221・油圧モータ224により、油圧モータ224の駆動力は第1の軸部237に伝達され、かつ、歯車機構221を介して第2・第3の軸部238,239に伝達される。第2軸部238と第3軸部239とは互いに逆回転となる。
(接合ローラ部220)(図32参照)
接合ローラ部220は、内面ローラ203と外面ローラ204とが互いに管軸方向に相並んで、かつ、両ローラ203,204の間に帯状部材500を挟着するように所定の間隔を保って配される。
そして、前記したように、内面ローラ203は第2の軸部238に直結的に取り付けられ、外面ローラ204は第3の軸部239に直結的に取り付けられる。当該接合ローラ部220の構成は第1実施例のもの50と何ら変わりはない。図32において、260は円筒本体260,261は輪状鍔部である。
【0043】
従動送りローラ207(図33・図34参照)
従動送りローラ207は送り機構部の一部をなし、成形フレーム201の前面に固定される反力部材263、該反力部材263に一端を固定され、他端を従動送りローラ207の保持枠264に固定される押出装置265、及び押出装置265の案内部材266、とともに従動送り機構部を構成する。
この従動送りローラ207は複数個(本実施形態では4)設けられ、各々は帯状部材500の巻かれる螺旋ピッチに対応して傾斜させられている。
押出装置265はいわゆる空圧式のシリンダ装置であって、シリンダ部265aとピストンロッド部265bとからなり、シリンダ部265aは成形フレーム201に固定された案内部材266により摺動自在に抱持される。
該従動送り機構部には更に、ブレーキ装置267が付加される。
作動装置すなわち押出装置265・ブレーキ装置267には、回転継手(図示せず)・空圧管610を介して外部の空圧駆動源Hに導かれる。
押出装置265の作動により、従動送りローラ207は管渠の壁面に押し付けられ、本管渠内ライニング施工装置S1の管渠内での中心を保持する。また、ブレーキ装置267を作動させると、本管渠内ライニング施工装置S1は管渠内に不動状態に固定される。
なお、作動装置(押出装置265・ブレーキ装置267)は油圧駆動、あるいは電動式を採ることができる。
【0044】
裏込め材注入機構部208(図35・図36参照)
裏込め材注入機構部208は、1本の裏込め材用注入管270を主体とし、その先端の注入部271と、基端の回転継手部272とからなり、接合機構部205に隣り合って配されるとともに、該接合機構部205の回転継手255に連動する。
本構成は先の第1実施例の裏込め材注入機構部8に準じるものであり、詳細な説明を省略する。
(裏込め材用注入管270)
図35において、270aは注入管270の水平部、270bは鉛直部、270cは取付け部、である。274は支持金具である。275は注入管270の取付け部270Cの途中に配される手動式の開閉弁である。
(注入部271)
271aは複数の注入孔である。
(回転継手部272)
回転継手部272は、油圧モータ224の回転継手255と共用される。
図36において、固定体255Aにはポートlが、回転体255Bには接続口m、液体通路n、連通孔o、凹溝pが形成される。しかして、該回転継手部272のポートlに注入管270が接続され、接続口mに固着材供給管276が接続される。
図例では、油圧系と裏込め材系との共用型として、第1実施例の回転継手装置9Cの態様を採るが、回転継手装置9(9A,9B)の態様を除外するものではない。更には、油圧系と裏込め材系とが互いに別体であってもよい。裏込め材供給管276の他端には、この裏込め材供給管276に裏込め材を送り込む裏込め材供給装置K,K1が配されることは、先の第1実施例と同様である。裏込め材についても同様であり、説明を省略する。
【0045】
外周規制枠体209(図42〜図45参照)
外周規制枠体209は、実質的に円環状をなし、成形フレーム201と同心を伴って該成形フレーム201の外方に所定間隔を存して配され、かつ所定の連結機構を介して成形フレーム201に連動する。
該外周規制枠体209は、円環状の枠体280と、該枠体280の円周方向に所定間隔を存し、該枠体280に枢支されたローラ軸281に回転自在に取り付けられる拘束ローラ282とを主体として構成される。
(枠体280)
枠体280は、相平行して配される円環板283(前部283a、後部283b)と前後の円環板283a,283b相互を剛結する連結板284とから、剛性を有する一定幅の円環体に構成される。枠体280の幅、すなわち前後の円環板283a,283bの間隔は、成形フレーム201の幅よりも小さくされる。前後の円環板283a,283b間にローラ軸281が枢支され、該ローラ軸281回りに拘束ローラ282が回転自在に装着される。
枠体280は多分割体(本実施形態では2つの分割体280A,280B)となっており、各分割体280A,280Bの端部の連結板284相互を対峙させてその間に介装されたボルト・ナット285をもって取付け・取外し自在となっている。更には、そのボルト・ナット285の締込みにより枠体280の縮径作用を有する。
一方の枠体280Aにおいては、接合機構部207の外面ローラ204を受け入れる凹部280aが形成され、この部分で幅狭となるが、剛性が十分に確保されることは言うまでもない。
更に、この枠体280Aには、凹部280aの回転方向の後方部に固着材注入機構部208の注入管270を装入する孔もしくは切欠き凹部(図例では切欠き凹部)280bが前後の円環板283a,283bに開設される。すなわち、注入管270はこの孔280bに装入され、その先端の注入部271を後部円環板283bより突出させる。
(拘束ローラ282)
拘束ローラ282は、枠体280に沿って所定間隔を存して複数個(本実施形態では208)配され、個々の拘束ローラ282は前後の円環板283a,283b間に軸受をもって枢支された軸部281回りに回転自在に装着される。該ローラ282の内方部は枠体280の内縁端より突出し、また、その周面に1又は複数のローラ軸方向に所定間隔を存して輪状鍔部を有する。
もっと詳しくは、拘束ローラ282は、円筒状をなすローラ本体282aの周面に1又は所定間隔を存して複数(少なくとも2)の輪状鍔部282bを有し、相隣れる輪状鍔部282bの間隔は帯状部材500の溝504の1又は複数の間隔に一致し、かつこの溝504に嵌まり込む。また、円筒本体282aの外周は帯状部材500の突条の外面に圧接される。図例ではローラ本体282aと輪状鍔部282bとは互いに別体よりなり、独立して回転し、輪状鍔部282bが管渠Pの壁面に接触た場合においてもローラ本体282aの回転(外面ローラ204と同方向)に影響を与えない。勿論、ローラ本体282aと輪状鍔部282bとが一体であることを妨げない。
なお、図例ではローラ282は8個であるが、その個数に限定されない。更に多数個が配されることが好ましい。
(連結機構・連結杆287)
該外周規制枠体209は連結杆287を主体とする連結機構を介して成形フレーム201と連動する。
すなわち、連結杆287は2本の剛性を有する杆体287a,287bをピン287cを介して折り曲げ自在とされ、一方の杆体287aの端部にねじ部287dが螺設され、当該部を外周規制枠体209の枠体280の切溝288に嵌入し、2つのナット289により枠体280に挟み付けて固定される。また、一方の杆体287bの基部は成形フレーム201の前面に取り付けられた取り付けリブ290に取着自在に固定される。この連結機構は成形フレーム201及び外周規制枠体209の円周方向に沿って適宜間隔を保って複数箇所(本実施形態では4)に配されるが、その取付け箇所に限定されない。
この連結機構は一例示であって、成形フレーム201と外周規制枠体209とを連結する構造であればよく、取付け・取外しができることが要件である。
このような外周規制枠体209は、成形フレーム1回りに捲回される帯状部材500の外周を拘束することにより、帯状部材500の膨径を阻止する。
【0046】
管渠P内のライニング施工
本ライニング施工装置S1による地下埋設管渠内のライニング施工方法を説明する。
図41はそのライニング施工工事の概要を示す。図23に加えて、Hは空圧駆動源である。油圧駆動源Gより、油圧配管600、回転継手255を介して接合機構部5の油圧モータ224に導かれる。空圧駆動源Hより、空気配管610を介して従動送りローラ207の押出装置265に導かれる。
以下、施工方法の一形態例(第1例)を工程順に説明する。
(1) 本ライニング施工装置S1を人孔Q1内に搬入する。本装置S1と油圧駆動G及び空圧駆動源Hとを接続する。
この時、従動送り機構部Bにおいては押出装置265を作動して従動送りローラ7を後退しておく。
(2) 管渠Pの人孔Q1内において、本装置S1の接合機構部205を駆動し、地上部から引き込まれた帯状部材500を成形フレーム1回りに数回(3回程度)巻き付け、ライニング管(これを開始用ライニング管という)Roを作製する。
(3) この状態で、外周規制枠体209を装着する。
すなわち、分割された外周規制枠体209を開始用ライニング管Roに被嵌するに当り、その拘束ローラ282の輪状鍔部282bを帯状部材500の溝504に嵌合させ、また、その端部の連結板284相互にボルト・ナット285を装着するとともにナットを締め込んで拘束ローラ282の本体282aを開始用ライニング管Roの表面に押し付ける。これにより、開始用ライニング管Roは拘束ローラ282により拘束され、広がりを阻止される。
(4) 開始用ライニング管Roを管渠P内に引き入れる。
これとともに、主動送り機構部の主動送りローラ206、更には従動送り機構部の従動送りローラ207を管渠Pの壁面に当接するように調整する。これにより、本ライニング施工装置S1は管渠Pの中心に保持される。
(5) 接合機構部205並びに主動送り機構部を駆動し、ライニング管を製管する。
主動送り機構部の駆動により、主動送り機構部の送りローラ206は管渠Pの管壁に当接し、その回転により壁面から反作用を受けて本装置S1に回転力を付与し、本装置S1の回転をなす。従動送り機構部の送りローラ207は本装置Sの回転を円滑になす。
これにより帯状部材500は螺旋状に捲回され、ライニング管Rが自転製管をもって施工される。
なお、該ライニング管Rの径は開始用ライニング管Roの径φに等しい。
この工程において、外周規制枠体209は成形フレーム201に連動して成形フレーム201の回転とともにライニング管Rの外周を移動する。外周規制枠体209はライニング管Rの外周を拘束し、その膨径を阻止する。
(5a)また同時に、この工程において、裏込め材供給装置Kを駆動し、裏込め材注入機構部208の注入管270の注入部271より裏込め材を所定量注入する。注入部271は外周規制枠体209の後方にあり、注入された裏込め材Fは当該枠体209に触れることはない。
(5b)更にまた、この工程において、帯状部材500は地上部に配された巻出し装置Tより順次供給される。
(6) 以上の工程をもって一定長さ(通常1m程度)のライニング管Rを製管(自転製管)する。しかる後、案内機構部のブレーキ装置265を作動して従動ローラ207に制動をかけ、本装置S1を固定する。一方、開始ライニング管Roの管端部を固定把持する。
この状態で、接合機構部205を更に駆動させる。該接合機構部205の接合ローラ部220の駆動により、自転製管量以上に既に形成されたライニング管Rに帯状部材500が送り込まれ、その継手部における係合力に打ち勝って、その分量だけライニング管Rはその径をΦに拡径する。なお、このとき、主動ローラ206は空転状態とされる。
この動作において、成形フレーム201回りには外周規制枠体209が装着されているので、この部分ではライニング管Rの膨径が阻止される。
図28はこの状態を示す。すなわち、接合機構部205付近では内面及び外面ローラ203,204により帯状部材500の拡がりは規制されるが、それ以外では継手部での滑りにより直ちに拡がり、管渠Pの壁面に拘束されるまで拡径する。
(7) ライニング管Rの拡径された部分では裏込め材は発泡作用により膨張し、次いで固結が始まる。
裏込め材の固結により、所要の強度を発現するとともに、該裏込め材を介してライニング管Rと管渠Pとの一体化がなされる。
(8) 上記の(5)(6)(7) の工程を繰り返し、管渠P内にライニング施工を施す。
すなわち、接合機構部205と主動送り機構部206とを駆動し、一定長の小径φのライニング管Rを製管するとともに、裏込め材を注入し、そして、主動及び従動送り機構部に制動をかけ、接合機構部205を駆動し、拡径操作をなし裏込め材の発泡をもって固着をなす。
この動作において、成形フレーム201回りには外周規制枠体209が装着されているので、この部分ではライニング管Rの膨径が阻止される。
(9) 以上をもって管渠Pの全長に径Φのライニング管Rを施工し、管渠Pとライニング管Rとは裏込め材をもって一体化される。また、取付け管とは後工程をもって本ライニング管Rを穿孔し、該取付け管との連通をなす。
【0047】
施工方法の他の形態例(第2例)を示す。
この形態においては、ライニング管Rの自転製管の進行とともに拡径を行うことを特徴とする。
(1) 〜(4) の工程は先の形態に準じる。
(5) の工程において、接合機構部5の回転を主動送り機構部の主動送りローラ206の回転よりも大きくする。この状態を得るには、(i) 従動送り機構部Bのブレーキ装置267を半作動し、制動を緩く効かせ、本施工装置S1自体の回転を遅らせる、(ii)接合機構部5での伝達比により主動送りローラ206の回転を落とす、等の手段が採られる。
この施工形態においては、ライニング管Rの自転製管の進行とともに拡径が行われ、(7) 工程に至る。
しかして、この施工形態によれば、第1例の(6) の工程はなく、連続的に拡径したライニング管Rが得られる。
(本第1参考例の効果)
本第1参考例によれば、装置S1の拡径操作をもって管渠Pの径に一杯のライニング管Rが施工され、断面損失がなく、全体的に経済的に製作できる。
更に、裏込め材はライニング管Rを構成する帯状部材500の溝部504内に充満するとともに管渠Pの内壁面に固着し、該裏込め材の固結とともに所期の強度を発揮し、該裏込め材を介してライニング管Rと管渠Pとが一体化し、複合管として十分な強度を発揮する。
この過程において、外周規制枠体209の作用により、拡径動作は外周規制枠体209の後方から始まり、均等な拡径動作が得られる。
【0048】
(他の態様)(図42〜図44参照)
図42〜図44に本第1参考例に属する他の態様を示す。
このライニング施工装置S2では、屈撓性の成形フレーム201Aが使用されるとともに、この成形フレーム201Aに連動して別な態様の送り機構部207Aが取り付けられ、更には、同じく屈撓性を有する外周規制枠体209Aが付加される。
成形フレーム201A
成形フレーム201Aは屈撓性を示すものであり、その構成は第1実施例の成形フレーム1に準じ、内折れ防止機能を持ち、周長調整機構を備え、かつ、案内ローラ及び接合機構部を備える。
送り機構部207A
送り機構部207Aは成形フレーム201Aの前部において、該成形フレーム201Aの差し渡し直径方向に、剛性を保持するとともに長さの調整可能な棒体300が成形フレーム201Aに連動して、連結板301を介して取り付けられる。棒体300は、両側の中空部を有するシリンダ管302と、該シリンダ管302の中空部に挿入されるピストン管303と、シリンダ管302とピストン管303との間に介装されるばね体304とからなる。ばね体304は大きなばね定数が選ばれ、径方向の外方へ大きな力で付勢される。棒体340は連結板301に取外し自在とされる。
また、連結板301には、管渠Pの壁面に当接する送りローラ306が回動自在に装着される。送りローラ306は油圧モータ307により歯車機構(伝達機構)を介して回動駆動される。
送りローラ306の回転動により、本施工装置S2は回転操作をなすとともに、該ローラ306を停止させることにより制動がかけられる。
なお、この送り機構部207Aは、好ましくは成形フレームの接合機構部を避けて配される。
図43に棒体300の別の態様を示す。
この態様の棒体300Aは、両側の小径のシリンダ管310及び大径のシリンダ管311と、これらのシリンダ管310,311に摺動自在に嵌まり込むピストン管312と、該ピストン管312のねじ部312aに螺合するハンドル部材313と、更にはシリンダ管311内に収納されピストン管312を管軸方向に付勢するゴム体314と、からなる。ハンドル部材313は円環状をなし、その内径面にねじ313aが切られており、該ねじ部313aとピストン管312のねじ部312aとが螺合する。ハンドル部材313の回動によりピストン管312を進退動させ、棒体300Aの長さを調整する。
送り機構部207Aの更に別の態様を図44に示す。
すなわち、棒体320は両側の中空部を有する雌ねじ杆321と中央の雄ねじ杆322とからなり、雌ねじ杆321は連結板301に固定され、雄ねじ杆322は両側に互いに逆ねじが切られるとともに、そのねじ部を雌ねじ杆321のねじ部に螺合される。雄ねじ杆322を回動することにより、両側の雌ねじ杆321は離接し、その長さが調整される。
外周規制枠体209A
外周規制枠体209Aは、リンク体により屈撓性を持たせる。
本態様では、帯状部材500の捲回される成形フレーム201Aは該帯状部材500の弾性を受けて円形を保持する。
本態様において、ライニング管Rを拡径すること、また、その拡径操作において外周規制枠体9Aが所期の作用を発揮する。
本第1参考例では以下の設計変更が許容される。
1)外周規制枠体9に付き、枠体280は2分割に限らず、3分割以上を採ることができる。
【0049】
(本第1参考例の効果)
本第1参考例によれば、拡径操作をもって管渠Pの径に一杯のライニング管Rが施工され、断面損失がなく、全体的に経済的に製作できる。
この拡径操作において、外周規制枠体209により、円滑な拡径作用をなし、もって帯状部材500の送り込み速度・負荷の調整手間の軽減をなすことができる。
更に、裏込め材はライニング管Rを構成する帯状部材500の溝部504内に充満するとともに管渠Pの内壁面に接着し、該裏込め材の固結とともに所期の強度を発揮し、該裏込め材を介してライニング管Rと管渠Pとが一体化し、複合管として十分な強度を発揮する。
また、この複合管を得る過程において、成形フレーム201回りでのライニング管Rの膨径が防止でき、円滑な裏込め材の注入作業ができる。
【0050】
〔第2参考例〕
図45〜図48は更に別な参考例(第2参考例)を示し、本参考例においてはいわゆる外周規制式の製管形態を採る。
すなわち、図45及び図46はこのライニング施工装置S3の全体の概略を示し、図47〜図48はその各部の構成を示す。
なお、本態様においても、使用される帯状部材は先の各実施例のものと変わりはない。
ライニング施工装置S3
図45〜図48を参照して、本ライニング施工装置S3の構成を説明する。
図45・図46に示されるように、このライニング施工装置S3は、円環状をなす成形フレーム401、該成形フレーム401の内周に臨んで所定ピッチをもって配される複数の案内ローラ402、該成形フレーム401を介して取り付けられ、内面ローラ403と外面ローラ404とを含む接合機構部405、成形フレーム401の前面に取り付けられる複数の駆動輪406aと従動輪406bとからなる主動送り機構部406、成形フレーム401の後面に同一円周上に取り付けられる複数の従動送り機構部407、更には、接合機構部405に隣り合って配される裏込め材注入機構部408、の主要部からなる。
図において、Aは本装置S2の進行方向、Bはその回転方向を示す。
以下、各部の細部構造を説明する。
成形フレーム401(図47・図48参照)
成形フレーム401は、先の成形フレーム301と同様、円環状をなし、所定の幅と厚さにより剛性を保持する。円環状の前面部は接合機構部405の取付け部となる。該成形フレーム401は、前後面になる側板410(前側板410A、後側板410B)と、該側板410相互を繋ぐ補剛材411とをもって大きな剛度を得る。該成形フレーム401を適宜数の分割体(セグメント)により構成することは自由である。
案内ローラ402
案内ローラ402は、成形フレーム401の前後の側板410A,410Bに跨がって、その軸部414をもって回転自在に取り付けられ、所定の間隔並びに所定の角度をもって配される。該案内ローラ402のローラ本体の幅は可及的に成形フレーム401の内幅一杯に採られる。
案内ローラ402の構成は、先の第1実施例に準じるが、本参考例においては、帯状部材500の外面に当接し、形成されるライニング管Rの外径を規制する。
接合機構部405
接合機構部405は、該成形フレーム401を介して取り付けられ、内面ローラ403と外面ローラ404とを主体とし、内面ローラ403を駆動する油圧モータ420、該油圧モータ420より外面ローラ404に回転を伝動する歯車機構を納めた歯車箱421を備える。油圧モータ420は回転継手422を介して先の実施例と同様に外部の油圧配管600に接続される。
(内面ローラ403と外面ローラ404)
内面ローラ403と外面ローラ404とは互いに管軸方向に相並んで組体となり、かつ、両ローラ403,404の間に帯状部材500を挟着するように所定の間隔を保って配される。本実施例ではこれらの組体が円周方向に相離れて2対配される。
内面ローラ403及び外面ローラ404は、成形フレーム401の前側板410Aと後側板410Bとに跨がって取り付けられる態様、あるいは、前側板410Aに片持ち梁形式に取り付けられる態様、の両態様を採り得る。外面ローラ404は案内ローラ402と同一円周上で、かつ該案内ローラ402の間に配されて取り付けられる。
主動送り機構部406
主動送り機構部406は、駆動輪406aと従動輪406bとからなり、成形フレーム401の前面に所定間隔を保って交互に取り付けられる。駆動輪406aと従動輪406bとはそれぞれ、成形フレーム401の前側板410Aに揺動自在に取り付けられるアーム430を介して支持され、また、各アーム430はコイルばね431によって各駆動輪406a及び各従動輪406bを管渠Pの管壁Paに押し付けるように付勢される。
駆動輪406aは油圧モータ432を備え、外部からの油圧配管をもって駆動される。このため、当該送り機構部406用の回転継手が配備されるが、当該回転継手は接合機構部405のものと兼用であっても、あるいは別体であってもよい。
従動送り機構部407
従動送り機構部407は、複数のローラ体435が成形フレーム401の後側板410Bにその周方向に所定間隔を保って、回転自在に支持されてなり、該ローラ体435を管渠Pの壁面Paに当接される。該ローラ体435は径方向への位置調整機構あるいは付勢機構を有することは設計的配慮である。
裏込め材注入機構部408
裏込め材注入機構部408は、1本の注入管440を主体とし、その先端には注入部441が配され、その基端に配される混合ガン442・回転継手443を介して、裏込め材供給装置450に導かれる。注入管440は成形フレーム401の側板410に開設された保持孔445を貫通して固定保持される。該裏込め材注入機構部408は本実施例では、接合機構部405に隣り合って配されるが、これに限定されるものではなく、その取付け位置は自由である。
(裏込め材供給装置450)
裏込め材供給装置450は2液タイプを採り、A液系はA液用タンク451、ポンプ452、供給管453を介して、B液系はB液用タンク454、ポンプ455、供給管456を介してそれぞれ回転継手443に接続される。本装置450は車輪457をもって移動可能な台車458上に載置され、本製管装置S2の進行とともに前進する。
本裏込め材注入機構部408、裏込め材供給装置450はそれぞれ、先の第1実施例の裏込め材注入機構部8,208、裏込め材供給装置K,K1の構成に準じるものであり、かつはこれらと互換可能である。
本参考例の裏込め材として、A液はセメント100重量部に対しベントナイト3〜15重量部、起泡剤0.1〜1.0重量部、遅延剤0.5から2.5重量部、水80〜300重量部からなるものであり、このA液100重量部に対して珪酸ナトリウム水溶液からなるB液1〜30重量部からなるセメント系組成物を使用する。更に、上記組成物中に体積で10〜50%気泡を含有させること、ベントナイト及び水を混合したのちにセメント、起泡剤、遅延剤及び珪酸ナトリウムを混合すること、珪酸ナトリウム水溶液のモル比(SiO2/Na2O) を3〜4とすること、組成物の粘度を1,000 〜10,000cps とすること、この粘度の維持時間を混合から1 時間以下とすることが好ましい。
【0051】
ライニング施工
本ライニング施工装置S3によるライニング施工方法は拡径作用を伴って行われる。
施工工事の概要は図41を援用する。油圧配管600は、接合機構部405の油圧モータ420及び主動送り機構部406の駆動輪406aの油圧モータ432に接続される。主動送り機構部406の駆動輪406aが空気圧駆動による場合には、空気配管610に接続される。
本ライニング施工では、ライニング施工装置S3の進行に伴う連続的な拡径操作がなされ、同時に裏込め材の注入がなされる。
もっと詳しくは、本装置S3の接合機構部405の駆動により、帯状部材500は、内面ローラ403と外面ローラ404との挟着作用を受けて接合されるとともに、成形フレーム401の内周に沿って取り付けられた案内ローラ402の外周規制を受けて螺旋状に内方に折り込まれてゆく。同時に、主動送り機構部406の駆動により、管渠Pの管壁に当接する駆動輪406aは、その回転により壁面から反作用を受けて本装置S3に送り力を付与し、本装置S3の回転をなす。従動輪406b及び従動送り機構部407は本装置S3の回転を円滑になす。
これにより帯状部材500は本装置S3により螺旋状に捲回され、外周規制のもとにライニング管Rが成形されてゆく。
先に拡径されたライニング管Rは管壁Pに固定され、本装置S3によって成形されるライニング管Rは、当初は成形フレーム401引いては案内ローラ402の拘束を受けて小径であり、本装置S3の進行に伴い、成形フレーム1・案内ローラ402の拘束から開放され、次第に拡径する。
すなわち、接合機構部405による内外面ローラ403,404の回転により帯状部材500は所定の送り力及び送り速度により送り込まれるものであるが、本装置S3は管渠Pの管壁に当接する駆動輪406aにより、回転速度が一定速度を保ち、帯状部材500の送り込み速度より遅い速度であることより、ライニング管Rの帯状部材500間で剪断力が生じ、引いては継手部でのずれ(すべり)となり、拡径作用を引き起こす。
この拡径は、本装置S3の一定の回転前進速度の下に、接合機構部405による帯状部材500の送り込み速度を制御することにより、安定した拡径状態をえる。拡径状態を知るため、適宜の検出器を用いて拡径角度を検出し、この検出値に基づいて送り込み速度の制御をなす。
本装置S3の回転は油圧駆動による複数の駆動輪406aによりなされるので、安定した回転力が得られ、かつ、従動輪406bとともに管渠Pの管壁に付勢自在となっているので、管壁の凹凸あるいは非円形にも馴染み、安定した製管作用が得られる。
一方、この間、裏込め用注入管440より裏込め材の注入がなされる。すなわち、裏込め材供給装置450より供給されるA液及びB液は回転継手443、混合ガン442を介して注入部441より、拡径途中のライニング管Rの表面に吐出される。この裏込め材はライニング管Rを構成する帯状部材500の凹溝504内に入り込み、時間の経過とともに膨潤し、その後硬化する。
前記したとおりライニング管Rは安定した拡径状態が得られるので、裏込め材の吐出位置も定位置に定まり、位置調整が容易である。注入管440に破損を来すことはない。
なお、本参考例において、裏込め材に付き先の実施例の態様を採ることは自由である。
(本第2参考例の効果)
1)施工装置S3の一定の回転前進速度の下に、帯状部材500の送り込み速度を制御することにより、安定した拡径状態が得られる。
2)裏込め材の注入操作に付き、ライニング管Rは安定した拡径状態を採るので、裏込め材の吐出は適格に定まり、良好な注入作業ができる。
3)本施工装置S3は外周規制を採るので、先の第1参考例のように特別の規制枠体が不要である。
【0052】
〔第3参考例〕
図49は更に他の参考例(第3参考例)の全体構成を示す。本参考例においては更に、図2〜図16、図23〜図27、及び図50・図51が援用される。
本第3参考例は、先の第1実施例の施工方法・装置から裏込め材の注入作用・構造を省いたものである。
すなわち、本第3参考例のライニング装置S4は、第1実施例のライニング施工装置Sの有していた裏込め材注入機構(8)並びに裏込め材供給装置(K,K1)を有さない。
本第3実施例では、第1実施例と同等の部材に付いては同一の符号を用いるものとし、その機能は第1実施例のものと全く同等であるので、その説明を省略する。
ライニング施工装置S4(図49、図2〜図16参照)
本ライニング施工装置S4は、成形フレーム1(周長調整機構2、間隔保持機構3を含む)案内ローラ4、内面ローラ5と外面ローラ6とを含む接合機構部7からなる。すなわち、本装置S4は、第1実施例のライニング施工装置Sの構成から裏込め材注入機構8並びに裏込め材供給装置K,K1が省かれたものであり、また、回転継手に付いては、回転継手装置9Cの油圧系が使用されるか、あるいは公知の機構のものが使用される。
ライニング施工(図23〜図27参照)
本ライニング施工装置S4によるライニング施工方法は、先の第1実施例に準じ、裏込め材の注入はない。
施工工事の概要は図23を援用する。施工現場(図23)には裏込め材供給装置Kは準備されない。
本施工装置S4の管渠P内への搬入時に、油圧配管600が本装置S4の駆動系に接続される。
ライニング施工は第1実施例の手順に準じ、以下の手順でなされる。
(1) 〜(3) : 先の(1) 〜(3) の工程に準じる。
(4) :先の(4) の工程に準じる。
(4a) :先の(4a)の工程に準じる。
(4b) :先の(4c)の工程に準じる。
(5) :先の(6)(6b) の工程に準じる。
要約すれば、施工に先立ち、成形フレーム1回りに帯状部材500を捲回した後、接合機構部7の取付け部をそのリンクをもって内方へ折り込み、装置S4の全体を管渠Pの断面に対応させ、しかる後、管渠P内に装入する。
施工装置S4を駆動させ、帯状部材500の閉合部位で接合機構部7の外面ローラ6及び内面ローラ5の挟着作用により相接する継手相互は係合される。外面ローラ6は帯状部材500の外面に形成された凹溝504に係合することにより、新たに供給される帯状部材500とともに所定のピッチで管軸方向に前進し、接合機構部7は常に閉合部位に位置する。これにより、本ライニング施工装置S4は全体的に公転し、帯状部材500は連続的に閉合されて製管される。
このとき、接合機構部7に取り付けられる成形フレーム1のリンク体は、管壁に当接する当接ローラ73を介して中心方向への押圧力を受け、中折れ状態となる。成形フレーム1回りに捲回されるライニング管Rは接合機構部7の取付け部のリンク部のみ管壁から離れ、その余の部分は帯状部材500の弾性をもって外方へ広がり管壁と密着状態を保つ。
ライニング管Rの形成の進行に伴い、接合機構部7より後方のライニング管Rは漸次凹断面より凸断面に復帰し、全周にわたって管壁に密接する。
以上のように、このライニング施工によれば、ライニング管Rの成形の進行とともに、管渠Pの断面一杯にライニング管Rを形成することができるものであり、断面損失を生じることなく、経済的な施工を達成しえる。
本参考例では、第1実施例での指摘に加えて以下の設計変更もなされる。
1)接合機構部7において、油圧駆動・空気圧モータの外に、電動モータを採用することができる。空気圧モータを採るとき、回転継手の採用に変わりがないが、電動モータを採るとき、回転継手に替えて回転ブラシを採る。
あるいはまた、手動機構を除外するものではなく、歯車機構31を介してハンドル操作をもってローラ5,6を駆動する。
(本参考例の効果)
本第3参考例によれば、通常の屈撓性を有する成形フレーム1を使用することにより、特別な拡径操作を伴うことなく、容易な操作をもって、管渠Pの断面一杯にライニング管Rを形成することができるものであり、断面損失を生じることなく、経済的な施工を達成しえる。
【0053】
〔第4参考例〕
本実施例は、第2参考例のライニング施工において、裏込め材の注入を省略したことを特徴とする。
本第4参考例においては、図45〜図48を援用して説明する。
すなわち、本ライニング装置S5は、第2参考例のライニング施工装置S3の有していた裏込め材注入機構(408)並びに裏込め材供給装置(450,K、K1)を有さない。
本第4参考例では、第2参考例と同等の部材に付いては同一の符号を用いるものとし、その説明を省略する。
ライニング施工装置S5
すなわち、本ライニング施工装置S5は、成形フレーム401、案内ローラ402、内面ローラ403と外面ローラ404とを含む接合機構部405、駆動輪406aと従動輪406bとを含む主動送り機構部407、従動送り機構部407からなる。
ライニング施工
本ライニング施工装置S5によるライニング施工方法は、先の第2参考例に準じ、拡径作用を伴って行われる。
施工工事の概要は図41を援用する。油圧配管600は、接合機構部405の油圧モータ420及び主動送り機構部406の駆動輪406aの油圧モータ432に接続される。主動送り機構部406の駆動輪406aが空気圧駆動による場合には、空気配管610に接続される。
本ライニング施工では、ライニング施工装置S5の進行に伴う連続的な拡径操作がなされる。
もっと詳しくは、本装置S5の接合機構部405の駆動により、帯状部材500は、内面ローラ403と外面ローラ404との挟着作用を受けて接合されるとともに、成形フレーム401の内周に沿って取り付けられた案内ローラ402の外周規制を受けて螺旋状に内方に折り込まれてゆく。同時に、主動送り機構部406の駆動により、管渠Pの管壁に当接する駆動輪406aは、その回転により壁面から反作用を受けて本装置S5に送り力を付与し、本装置S5の回転をなす。従動輪406b及び従動送り機構部407は本装置S5の回転を円滑になす。
これにより帯状部材500は本装置S5により螺旋状に捲回され、外周規制のもとにライニング管Rが成形されてゆく。
先に拡径されたライニング管Rは管壁Pに固定され、本装置S5によって成形されるライニング管Rは、当初は成形フレーム401引いては案内ローラ402の拘束を受けて小径であり、本装置S5の進行に伴い、成形フレーム1・案内ローラ402の拘束から開放され、次第に拡径する。
すなわち、接合機構部405による内外面ローラ403,404の回転により帯状部材500は所定の送り力及び送り速度により送り込まれるものであるが、本装置S5は管渠Pの管壁に当接する駆動輪406aにより、回転速度が一定速度を保ち、帯状部材500の送り込み速度より遅い速度であることより、ライニング管Rの帯状部材500間で剪断力が生じ、引いては継手部でのずれ(すべり)となり、拡径作用を引き起こす。
この拡径は、本装置S5の一定の回転前進速度の下に、接合機構部405による帯状部材500の送り込み速度を制御することにより、安定した拡径状態をえる。拡径状態を知るため、適宜の検出器を用いて拡径角度を検出し、この検出値に基づいて送り込み速度の制御をなす。
本装置S5の回転は油圧駆動による複数の駆動輪406aによりなされるので、安定した回転力が得られ、かつ、従動輪406bとともに管渠Pの管壁に付勢自在となっているので、管壁の凹凸あるいは非円形にも馴染み、安定した製管作用が得られる。
(本参考例の効果)
1)施工装置S5の一定の回転前進速度の下に、帯状部材500の送り込み速度を制御することにより、安定した拡径状態が得られる。
2)本施工装置S5は外周規制を採るので、先の第1参考例のように特別の規制枠体が不要である。
【0054】
産業上の利用可能性
以上のように、本発明によれば、ライニング管の形成過程で裏込め材の注入をなすので、ライニング管の長大化に対し注入作業を支障なく実施できる。
更に、ライニング管の形成過程で凹入成形、拡径成形手段を講じたことにより、管渠の断面一杯にライニング管が形成され、かつ固結性の裏込め材の注入により、管渠とライニング管とが一体化され、大きな強度を有することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の管渠内のライニング施工方法を実施するライニング施工装置の一実施形態の全体を示す縦断面図。
【図2】本ライニング施工装置の一部を省略した正面図。
【図3】ライニング施工装置を構成する成形フレームの一部断面平面図(図4の3方向矢視図)。
【図4】成形フレームの一部断面側面図(図3の4方向矢視図)。
【図5】成形フレームの中折れ防止機構を示す図。
【図6】成形フレームの取付け部の側面図。
【図7】成形フレームの取付け部の平面図(図6の7方向矢視図)。
【図8】成形フレームに配された周長調整機構及び間隔保持機構の一部断面平面図。
【図9】図8の9−9線断面図。
【図10】図8の10−10線断面図。
【図11】間隔保持機構の拡大断面図。
【図12】図11の12−12線断面図。
【図13】間隔保持機構の動作図。
【図14】接合機構部の正面図。
【図15】接合機構部の縦断面図。
【図16】接合機構部の接合ローラの構成図。
【図17】回転継手装置の構成を示す一部断面一部側面図。
【図18】別な回転継手装置の構成を示す一部断面一部側面図。
【図19】図18の19方向矢視図。
【図20】裏込め材注入機構部の構成を示す側面図。
【図21】裏込め材供給装置の一例示図。
【図22】裏込め材供給装置の他の例示図。
【図23】ライニング施工工事の一態様の全体を示す概要図。
【図24】保形用具の一例示図。
【図25】ライニング施工工事(円形断面管渠)の要領図。
【図26】接合機構部回りのライニング管の状態を示す図。
【図27】ライニング施工工事(矩形断面管渠)の他の要領図。
【図28】管渠内ライニング施工装置の別な態様を示す一部側面一部縦断面図。
【図29】当該管渠内ライニング施工装置の成形フレームの正面図。
【図30】その側面図(図29の30方向矢視図)
【図31】接合機構部の正面拡大図。
【図32】接合機構部の内部構成図(図31の32−32線断面図)。
【図33】従動送り機構部の側面構成図。
【図34】従動送り機構部の正面構成図(図33の34−34線断面図)。
【図35】裏込め材注入機構部の構成を示す側面図。
【図36】回転継手部の構成を示す一部断面一部側面図。
【図37】外周規制枠体の一態様の平面図(図38の37方向矢視図)。
【図38】外周規制枠体の一態様の正面図(図37の38方向矢視図)。
【図39】拘束ローラの一部断面一部側面図。
【図40】連結機構の一例示図。
【図41】本施工装置による施工工事の要領図。
【図42】送り機構部の詳細図。
【図43】送り機構部における棒体の別な態様を示す図。
【図44】送り機構部の更に別な態様を示す図。
【図45】管渠内ライニング施工装置の更に別な態様を示す縦断面図。
【図46】本ライニング施工装置の正面図(図45の46方向矢視図)。
【図47】本ライニング施工装置の成形フレームの一部断面正面図。
【図48】その側面図(図47の48方向矢視図)
【図49】管渠内ライニング施工装置の更に他の態様の全体を示す縦断面図。
【図50】(a) 図は本発明で使用される帯状部材の一態様を示す断面図。(b) 図はこの帯状部材相互の接合関係を示す断面図。
【図51】(a) 図は本発明で使用される帯状部材の他の態様を示す断面図。(b) 図はこの帯状部材相互の接合関係を示す断面図。
【符号の説明】
P…管渠、R…ライニング管、500,520…帯状部材、504…凹溝、600…油圧配管、610…空気配管
S,S4…ライニング施工装置(内周規制式)、1…成形フレーム、2…周長調整機構、3…間隔保持機構、4…案内ローラ、5…内面ローラ、6…外面ローラ、7…接合機構部、8…裏込め材注入機構部、9,9’,9C…回転継手装置、9A…作動圧力流体用回転継手部、9B…充填材用回転継手部、10…リンク体、73…送りローラ、83…注入継ぎ管、84…回転継手、95…裏込め材用注入管、96…注入部
S1,S2…ライニング施工装置(内周規制式)、201…成形フレーム、202…案内ローラ、203…内面ローラ、204…外面ローラ、205…接合機構部、206,207…送りローラ、208…裏込め材注入機構部、209…外周規制枠体
S3,S5…ライニング施工装置(外周規制式)、401…成形フレーム、402…案内ローラ、403…内面ローラ、404…外面ローラ、405…接合機構部(油圧モータ420)、406…主動送り機構部、406a…駆動輪(油圧モータ432)、406b…従動輪、407…従動送り機構部、408…裏込め材注入機構部

Claims (2)

  1. 管渠内において、両側縁部に継手が形成され連続的に供給される長尺の弾性の帯状部材を螺旋状に捲回し、相接する継手相互を係合させて形成された管状体を残置させ、前記既に形成された管状体の前方に新たに供給される帯状部材をもって管状体を付加形成する方法において、
    前記管状体を捲回をもって形成する過程において、前記帯状部材との閉合部位以外の該管状体における任意の縁部で、内径方向に凹状に折り込むとともに、該凹部に裏込め材を注入し、
    しかる後、凹部を外径方向に弾性復帰させる、
    ことを特徴とする管渠内のライニング施工方法。
  2. 管渠内において、両側縁部に継手が形成され連続的に供給される長尺の弾性の帯状部材を螺旋状に捲回し、相接する継手相互を係合させて形成された管状体を残置させ、前記既に形成された管状体の前方に新たに供給される帯状部材をもって管状体を付加形成する方法において、
    径方向への伸縮変位を許容する内周規制式の成形フレームを使用し、
    前記成形フレームには少なくとも、前記帯状部材を内外から挟着する内面ローラ・外面ローラを有する挟着機構部、及び、前記帯状部材の閉合部位以外で管渠の壁面に当接する回転自在の当接ローラが配され、
    前記成形フレームの回転動に伴い該成形フレームの当接ローラの配設部位を内径方向に凹入させ、
    前記残置される管状体の当接ローラの対応箇所において、内径方向に折り込むとともに、該凹部に裏込め材を注入し、
    しかる後、凹部を外径方向に弾性復帰させる、
    ことを特徴とする管渠内のライニング施工方法。
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