JP3790624B2 - 周長の調整を伴う管渠内のライニング施工方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、下水道管、上水道管及びガス管等の既設の管渠において、当該管渠の内面にライニング層を施工するライニング施工方法に関し、更に詳しくは、長尺の板状体よりなる帯状部材を螺旋状に捲回して形成された管状体いわゆるライニング管を管渠内に挿入してなされるライニング施工工事を実施するための管渠内用ライニング施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は先に、特願平8−52663号(以下「先行発明1」という)により、この種のライニング施工装置において、成形フレームの周長を調整できるようにした周長調整機構を付加したライニング施工装置を提案した。
しかし、この先行発明1は、製管中に作業を停止し、その都度周長を調整する必要があり、連続的にライニング管の径を変化してゆくことができない。
更に本出願人は、特願平9−126224号(以下「先行発明2」という)において、規制フレーム回りに成形フレームを回動させ、塑性変形性の帯状部材により矩形断面のライニングを形成するライニング施工装置を提案した。
この先行発明2によれば、規制フレームのサイズが変化すればそれに対応して成形フレームもその周長を調整する必要があるが、成形フレームの周長の調整作業は手間のかかるものであり、かつ、先行発明1と同様に製管中に作業を停止し、その都度周長を調整する必要があるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこれらの先行発明の問題点に鑑み、先の発明の周長調整機構を更に発展させたものであり、更に多様なライニング施工態様を採ることのできるライニング施工装置を用いて実施されるライニング施工方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段及び作用】
本発明の管渠内のライニング施工方法は上記目的を達成するため、次の構成を採る。
すなわち、第1番目の発明は、管渠内において、両側縁部に接合部が形成された長尺の帯状部材を連続的に供給するとともに螺旋状に捲回し、相接する接合部相互を接合させて形成された管状体を残置させ、この既に形成された管状体の前方に新たに供給される帯状部材をもってライニング管を付加形成するライニング施工方法であって、リンク体の連なりよりなるリンク機構をもって屈撓自在とされた閉合状の成形フレーム;前記成形フレーム回りに回転自在に装着され、帯状部材を螺旋状に捲回して形成されるライニング管の内面に当接する案内ローラ;前記成形フレームを介して取り付けられ、前記既に形成されたライニング管と新たに供給される帯状部材との接合部相互の位置に配されるとともに帯状部材を挟着・接合する外面ローラと内面ローラとからなる接合機構部;前記成形フレームにおいて、リンク体相互に跨がって配されたるとともに、リンク体相互の間隔を連続的に伸縮させるようにした伸縮用シリンダー;を有し、前記成形フレームの回転とともに、該成形フレーム回りに帯状部材を螺旋状に捲回してライニング管を形成し、前記成形フレームの回転動作中に前記伸縮シリンダーの作動により成形フレームの周長を連続的に変化させてライニング管の径を変化させることを特徴とする。
上記構成において、伸縮用シリンダーは作動圧力流体により駆動されるものであり、具体的には油圧シリンダー・空気圧シリンダーを採る。
この発明は円形断面管渠への適用に限定されず、矩形断面管渠、アーチ形断面等の異形断面管渠への適用を妨げるものではない。
【0005】
第2番目の発明は、管渠内において、塑性変形性を有するとともに両側縁部に接合部が形成された長尺の帯状部材を連続的に供給するとともに螺旋状に捲回し、相接する接合部相互を接合させて形成された管状体を残置させ、この既に形成された管状体の前方に新たに供給される帯状部材をもってライニング管を付加形成するライニング施工方法であって、リンク体の連なりよりなるリンク機構をもって屈撓自在とされるとともに、リンク体相互の間隔を自在とするとともに収縮方向に付勢力を付加してなる閉合状の成形フレーム;前記成形フレーム回りに回転自在に装着され、帯状部材を螺旋状に捲回して形成されるライニング管の内面に当接する案内ローラ;前記成形フレームを介して取り付けられ、前記既に形成されたライニング管と新たに供給される帯状部材との接合部相互の位置に配されるとともに帯状部材を挟着・接合する外面ローラと内面ローラとからなる接合機構部;前記成形フレームの内方に配されるとともに周長が可変な規制フレーム;を有し、前記規制フレームの周長を連続的に変化させ、ライニング管の径を変化させてなることを特徴とする。
上記構成において、規制フレームは案内ローラに直接当接するか、第2実施形態に示す回転案内子を介するかは選択的事項である。
本発明によれば、管渠の断面が変化する場合において、規制フレームの周長可変機構の機能をもって管渠の断面変化に対応してライニングの断面を変化させることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の管渠内のライニング施工方法の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図7は本発明の管渠内のライニング施工に使用されるライニング施工装置の一実施形態(第1実施形態)を示す。すなわち、図1及び図2は本ライニング施工装置Sの全体の概略を示し、図3〜図7は本ライニング施工装置Sの各部の構成を示す。
これらの図において、Pは異形断面管渠、Rは該異形断面管渠P内に施されるライニング管を示す。なお、本装置Sの進行方向(矢印イ)をもって、前部、後部とする。
【0007】
帯状部材100,120,140
図18は本実施形態のライニング施工装置において使用される帯状部材の一例を示す。
帯状部材100は本体が一定厚さの平板状をなし、その外面の長手方向に適宜数(図例では7)の突条102が連続的に縦設される。突条102に先端部にはフランジ102aが形成される。突条102の相互間は溝104もしくは溝空間を形成する。内面106は実質的に平滑に形成される。
帯状部材100の両側には互いに内外に重合して係合する接合部100A,100Bが形成される。すなわち、前縁側接合部100Aはその前端部の突条102Aの基部が膨径され、その内面側より凹溝110が縦設され、更にこの突条102Aより張出し部112が連設される。後縁側接合部100Bは後端部の突条102Bより張出し部114が張設され、該張出し部114の端部寄りに前記前縁側接合部100Aの凹溝110に係合する凸条116が縦設される。
接合時において、相隣れる帯状部材100の前縁部と後縁部とが重なり合い、前縁側接合部100Aに後縁側接合部100Bが後記する接合ローラ部の外面ローラと内面ローラとの挟着作用を受けて、凹溝110内に凸条116が、また、突条102Bのフランジ102a内に張出し部112の端部がそれぞれ嵌り込み、接合される。この場合、主たる係合は凹溝110と凸条116とによりなされ、張出し部112と突条102Bとは従たる係合をなすものであり、従って、場合によっては従たる係合は省略されうる。
更に、本実施形態では張出し部112,114の当接部分にはシール材118が介装されるが、該シール材118は適宜省略することができる。
帯状部材は合成樹脂の素材をもって作成され、特に成形性の観点から押出し形成により連続的に成形できる塩化ビニール(PVC)樹脂が好適である。しかし金属製による成形を妨げるものではない。
【0008】
図19は更に他の帯状部材の態様を示す。
このものは主材(主帯状部材)120と嵌合材130との組み合わせよりなり、主材120は突条122及び溝124を有し、その両端部には接合部120A,120Bが形成され、該接合部120A,120Bに嵌合溝126が形成される。また、嵌合材130は主材120の嵌合溝126に弾圧的に嵌まり込む嵌合突条132を有する。
接合時において、相並べられた主材120の接合部120A,120B間に跨って嵌合材130が接合される。
【0009】
図20は後記する別態様のライニング施工装置において使用される塑性変形性を有する帯状部材の一例を示す。
この帯状部材140においては、図18で示す帯状部材100の適宜の突条102間に金属製(通常は鋼製)の断面W字形(V字形、U字形でも可)をなす塑性変形機能材としての塑性変形材142を装着したものである。この塑性変形材142の塑性変形に追従して帯状部材140は変形する。なお、この態様に限らず、金属線を帯状部材100の本体に埋め込む構造を採りうる。
図19で示す帯状部材に付いては、その主材120に塑性変形材142を装着するか、あるいは嵌合材130を金属製のものにするか、種々の態様を採りうる。
【0010】
ライニング施工装置S(図1〜図7参照)
図1〜図7を参照して、本実施形態のライニング施工装置Sの構成を説明する。
図1及び図2に示されるように、このライニング施工装置Sは、所定幅を有し複数のリンク体により構成されるリンク機構をもって屈撓自在の環状体をなす成形フレーム1と、該成形フレーム1のリンク機構の各軸部に配される複数の案内ローラ2と、該成形フレーム1に所定間隔を保って取り付けられ、内面ローラ3と外面ローラ4とを含む接合機構部5と、の主要部からなる。また、接合機構部5に送りロ−ラが付加されることも主要構成をする。
そして、この成形フレ−ム1に本発明に特有の周長調整機構6が介装される。
【0011】
以下、各部の細部構造を説明する。
成形フレーム1(図1〜図4参照)
成形フレーム1は、所要の幅をもって環状体をなし、全体がリンク機構をもって外径方向へは屈撓自在となっており、かつ横剛性を有し、その一部は接合機構部5の取付け部となる。すなわち、この環状体の屈撓性は複数のリンク体10が軸部11を介して連なったリンク連鎖より得られる。
【0012】
リンク体10は、外側リンク体10Aと、内側リンク体10Bとの2態様を採り、交互に配される。
外側リンク体10Aは、全体としてH形をなし、相平行する側板12とこれらの中央部においてこれらを剛的に繋ぐ連結板13とからなる。内側リンク体10Bは、コ字形をなす2つの分割体10bより組み立てられて全体として外側リンク体10Aと同形のH形をなす。すなわち、この分割体10bは、短側板16と背板17とからなるコ字体をなし、背板17相互を対接してボルト・ナット(図示せず)により剛結され、H形体として一体的に組み立てられる。
しかして、外側リンク体10Aと内側リンク体10Bとは、外側リンク体10Aの側板12の内側に内側リンク体10Bの側板16を重ねるとともに、それらの軸孔の軸心を一致させ、該軸孔内に固定保持された軸受を介して軸部11が挿通され、リンク機構を構成する。
この成形フレーム1は外径方向へは屈撓自在であり、内径方向への折曲げは折曲げ防止機構をもって抵抗をなす。折曲げ防止機構は公知のものが適用される。
【0013】
案内ローラ2(図1〜図5参照)
案内ローラ2は、成形フレーム1の各軸部11に回転自在に装着される。
該案内ローラ2は本実施例では軸部11に一体に取り付けられたものとなっているが、軸受を介して取り付ける態様もある。ローラ本体は硬質の合成樹脂体あるいは金属体よりなり、帯状部材100の内面に当接する。
【0014】
接合機構部5(図1・図2参照)
接合機構部5は、成形フレーム1の取付け部に装着される。
該接合機構部5は、内面ローラ3と外面ローラ4とが組となった接合ローラ部を主体とし、かつ、これらのローラ3,4の同期回転を図る歯車機構を収めるとともに、該歯車機構に連動する送り機構を保持する箱体20、及び該箱体20に取り付けられローラ3,4の回転駆動源としての油圧モータ21を含み、該接合機構部5は螺旋状に捲回される帯状部材100の接合部、すなわち当該帯状部材100が最初に閉合する位置に対応して配される。
【0015】
箱体20は開閉操作をもって帯状部材を挟着する機能を有するとともに、歯車機構が収められ、油圧モータ21からの駆動力を適宜変換し、内面ローラ3と外面ローラ4とに駆動力を伝達し、更には、送り機構に連動して送りローラ22を送り方向に回転させる。箱体20にはスペーサローラ23も配されるが、該スペーサローラ23は適宜省略可能である。なお、この箱体20の機構は既に公知である。
【0016】
油圧モータ21は箱体20の前面に取り付けられる。該油圧モータ21には、該油圧モータ21に油を送るイン側配管と、該油圧モータ21から油を排出するアウト側配管とが接続される。更に、これらの配管は、箱体20あるいは成形フレーム1の適宜位置に取り付けられる回転継手25に接続され、該回転継手25には外部の圧力源に連なる配管26が接続される。この回転継手25を介することにより、回転動作を伴う油圧モータ21側の配管と、回転動作のない外部側配管26との間の作動流体の授受をなす。
油圧モータ21の駆動力は箱体20内の歯車機構を介して内面ローラ3と外面ローラ4に伝達される。
接合ローラ部は、内面ローラ3と外面ローラ4とが互いに管軸方向に相並んで、かつ、両ローラ3,4の間に帯状部材100を挟着するように所定の間隔を保って配される。
【0017】
周長調整機構6(図2〜図7)
周長調整機構6は本実施の形態に特有のものであり、成形フレーム1のリンク機構の適宜箇所に配され、当該成形フレーム1の周長を調整する。
図3〜図7に示されるように、本周長調整機構6は本実施の形態では内側リンク体10Bに装着され、更に具体的には当該分割体10bの背板17の相互間に装着される。
しかして、この周長調整機構6は、相対向する背板17間に介装された伸縮用の伸縮シリンダー30を主体とし、これらのシリンダー体30に配管を介して作動流体を送る操作部31を含む。
【0018】
以下、更に詳しくその構成を述べる。
伸縮シリンダー30は圧油をもって作動される油圧シリンダーであって、
油圧室を有するシリンダー本体33と、該シリンダー本体73に出入されるピストンロッド34とからなる。シリンダー本体33は2つの油口を持ち、該油口を介して給排出される圧油をもってピストンロッド34を進退動させる。一方、分割体10bの背板17には、本機構の取付け位置に対応して下方に張出し部17a,17bが延設され、この張出し部17a,17bを利用してシリンダー本体33とピストンロッド34とが固定される。すなわち、シリンダー本体33の外周には鍔体33aが突設され、この鍔体33aを介して背板17に当接し、取付けボルト(図示せず)をもって固定される。また、ピストンロッド34の先端にはねじ棒34aが延設され、該ねじ棒34aに螺合された2つのナット35を背板17に挟着し、ピストンロッド34の固定がなされる。なお、鍔体33・ナット35の背板17への当接においてゴムパッドを介し、集中応力の緩和を図ることができる。なお、この上記の伸縮シリンダー30の取付けは例示であって、他の適宜の固定手段を採用することを妨げるものではない。
操作部31は、図7の油圧回路図にその一例を示すように、伸縮シリンダー30に圧油を送る配管37と、この配管37の途中に介装される回転継手38、及びその他の操作機器39(方向制御弁39a、圧送ポンプ39b、安全弁39c、油タンク39d等)からなる。すなわち、回転継手38を介して回転動する成形フレーム1に取り付けられた伸縮シリンダー30への圧油の給排出を円滑になす。また、方向制御弁39aを介して伸縮シリンダー30への圧油の給排出の切換えをなす。該方向制御弁39aは電磁作動式が好適であるが、手動式であってもよい。該方向制御弁39aは更に、本ライニング施工装置Sの近傍に配され、操作者の便とする。
方向制御弁39aを電気作動式とするとき、遠隔操作が可能であるとともに、所定の処理手順を組み込んだ処理装置をもって自動化がなされる。
なお、この油圧システムの油圧供給源は先に述べた接合機構部5の油圧モータ21に圧油を送る油圧系と共用されるのが普通であるが、別系統とされてもよいことは勿論である。
本実施形態の周長調整機構6は、1つの内側リンク体10Bにおいて幅方向に2つ設けられているが、3つ以上であってもよく、その数に限定されない。また、図2に示されるように、形成フレーム1の4箇所に配されているが、配置箇所は適宜に決められ、その数に限定されない。
しかして、伸縮シリンダー30の作動により、ピストンロッド34が進退動し、これにより一対となった分割体10bの背板17間の距離βを自在に調整する。この調整操作は電磁方向弁をもってなされる。
【0019】
管渠P内のライニング施工
本実施形態のライニング施工装置Sは叙上のとおり成形フレーム1に周長調整機構6を有するものであり、この装置Sを使用してなされる地下埋設管渠内のライニング施工方法を説明するとともに、併せて本実施形態の施工装置Sの作用を説明する。
図8はそのライニング施工工事の概要を示す。本実施の形態の方法では地下埋設管渠として円形断面をなす下水道管渠Pへの適用例を示す。図において、Q1は上流側人孔、Q2は下流側人孔である。
図8に示されるように、地上部においては、上流側人孔Q1側では帯状部材100を巻き付けた回転台付き巻出し装置Tが配され、下流側人孔Q2側では油圧駆動源Gが配される。工事は上流側から下流側に沿ってなされる。
【0020】
以下、工程順に説明する。
(1) 本ライニング施工装置Sを人孔Q1を介して更生の対象となる管渠P内に搬入する。本施工装置Sの成形フレーム1は組立て・分解可能となっており、人孔Q1内への搬入は容易である。すなわち、人孔Qの開口部は小さいが、成形フレーム1における1つの内側リンク体10Bの背板17相互のボルト・ナットを取り外し、1本の帯状となすことにより、その搬入は容易になされる。搬入後、再びボルト・ナットを取り付け、成形フレーム1を環状体となす。更に、接合機構部5はこの成形フレーム1に取付け可能となっており、現場での取付けも容易である。
このとき、接合機構部5及び周長調整機構部6への油圧回路の配管もなされる。
本施工装置Sの周長は、管渠Pの円形の内壁面の周長より若干小さな長さとされる。なお、本施工装置Sの周長は案内ローラ2の最外径の包絡線の長さをもって決められる。
【0021】
(2) 本施工装置Sにおける成形フレーム1の周長を調整する。すなわち、該成形フレーム1の周長調整機構6の伸縮シリンダー30を作動し、その間隔βを調整する。この伸縮シリンダー30の作動は、操作弁39aの操作をもって容易に行われる。そして、普通には、伸縮シリンダー30を中立状態に位置させる。これにより、成形されるライニング管Rの周長を規定する。
【0022】
(3) 帯状部材100を人孔Q1内に引き込み、人孔Q1内において帯状部材100を手作業にて数回(3回程度)捲回し、ライニング管(これを開始用ライニング管という)Roを作製する。この開始用ライニング管Roの内面の周長は本施工装置Sの周長に等しい。また、この開始用ライニング管Roは帯状部材100の弾性により拘束力の加わらない自然状態で円形を保持する。
【0023】
(4) この開始用ライニング管Roの内側に本施工装置Sを組み込み、該開始用ライニング管Roの前縁において、本ライニング施工装置Sの接合機構部5を所定状態に設置する。すなわち、接合ローラ部の内面ローラ3と外面ローラ4とをライニング管Roの閉合部に配するものであり、外面ローラ4の輪状鍔部を帯状部材100の溝104に嵌め込む。
【0024】
(5) この状態の開始用ライニング管Roを組み付けた本施工装置Sを管渠P内に引き入れる。
このとき、送り機構の送りローラを含む差し渡し寸法Lは自然状態で、換言すれば非拘束状態で、管渠Pの径Dよりも大きいものであるが、成形フレーム1は屈撓性があり、差し渡し寸法Lを縮小させ、管渠P内へ強制的に装入される。すなわち、当該部分のライニング管Roは送りローラを介して管渠Pより拘束力を受けて楕円形状に変形する。
【0025】
(6) 接合機構部5の内外面ローラ3,4を回転駆動し、内面ローラ3と外面ローラ4との挟着力をもって、帯状部材100の閉合部Hにおいて、その継手構造により開始用ライニング管Roに連なって新たに供給される帯状部材100は接合される。同時に、外面ローラ4の輪状鍔部と帯状部材100の溝104との係合案内作用により、本施工装置Sの全体は管周方向に公転し、かつ管軸方向に前進する。
これにより帯状部材100は螺旋状に捲回され、ライニング管Rが製管される。
【0026】
(6A)この工程において、送り機構の送りローラ22は管渠Pの管壁に当接し、その回転をもって本施工装置Sを回転駆動し、ひいてはライニング管Rの製管速度を決める。
すなわち、接合機構部5が上方にあるとき、成形フレーム1の屈撓作用により、かつ、その中折れ防止機構の作用により、ライニング管Rの円形保持力をもって、送りローラ22は管壁に押し付けられ、本装置Sを回転させる。
接合機構部5が下方に至るとき、送りローラ22は当然に管壁に当接するものであり、管壁からの反作用を受けて本装置を回転させる。
【0027】
(6B)なおまた、この工程において、帯状部材100は地上部に配された巻出し装置Tより順次供給される。該巻出し装置Tは、図8にその構成の一例を示すように、人孔Q1の開口部周りに配された円形軌状200上に転子202を介して回転台204が回転自在に配備され、この回転台204に帯状部材100を繰出し自在に巻き付けた巻胴206が回転自在に支持されてなる。これにより、円形軌条200に沿う回転台204の水平面での回転と巻胴206の鉛直面での回転とが合成される。
製管動作に伴い帯状部材100はねじれ回転をなすが、巻出し装置Tにおいてはこの回転に同期して回転台204をもってこれに追従する。
【0028】
(7) 施工装置Sの前進に伴い、本施工装置Sの後に残置されたランニング管Rはその弾性により円形状に復帰する。
【0029】
(8) 管渠Pの所定長(通常には人孔Q1からQ2までの全長区間)にわたってライニング管Rが施工されると、本施工装置Sが取り外される。本施工装置Sでは周長調整機構6を有することにより、本取外し作業は容易に行われる。すなわち、周長調整機構6の伸縮シリンダー30を作動し、そのピストンロッド33を退動させ、背板17相互間の間隔βを縮小させる。これにより、成形フレーム1は全体的に径を縮小させ、ライニング管Rから分離し、本施工装置Sの取外しがなされる。
本施工装置Sはまた、(1) で述べたように分割することができ、人孔Qを介して外部への搬出も容易である。
【0030】
(9) 管渠Pの全長にライニング管Rが施工されると、管渠Pとライニング管Rとの間隙にセメントミルクMが充填されその固結を待って本実施形態の施工工事は完了する。
【0031】
この実施の形態のライニング施工方法によると、その成形フレーム1はリンク機構により屈撓性を有するとともに周長調整機構6が付加されてなるので、管渠Pの内壁形状に良好に追従し、ライニング管Rの弾性と相まって管壁に弾圧的に押し付けられ、送りローラ22を常時管壁に当接させ、本施工装置Sを確実に回転駆動させ、製管を円滑になす。
そして、周長調整機構6により成形フレーム1のライニング管Rとの着脱が容易になされ、該成形フレーム1の周長が適宜に調整されるので、管径の変化に対応でき、かつ、正確な周長を得ることができる。
更に、本実施形態の成形フレーム1によれば、リンク体10相互はボルト・ナットにより組立て可能となっているので、リンク体10の増減(付加・撤去)が容易になされ、径の拡大・縮小が自在になされ、どのような管径にも対応できる。
本実施形態の周長調整機構6によると、その伸縮シリンダー30は油圧駆動をもって作動され、大きな駆動力とともに動作が迅速であり、人力を要せず、容易に成形フレーム1の周長調整をなすことができる。また、ピストンロッド34の動作は連続的に変化するものであり、成形フレーム1の周長調整は正確になされる。
【0032】
本実施形態のライニング施工装置Sを用いて実施されるライニング施工方法において、管渠の途中に段差のある場合において、管渠P1と管渠P2とは段差Δを生じており、管渠P1とP2の径は同径とする。本施工装置Sは管渠P1から管渠P2へと進む。しかして、この段差部分では管渠の内径の周長M並びに高さHは最小値を採る。
この施工の形態において、本施工装置Sの差し渡し寸法Lは管渠P1,P2の径D以下とされ、換言すれば、成形フレーム1の周長は管渠P1,P2の周長よりも十分に小さくされる。これにより、その成形フレーム1は管渠P1あるいはP2において、ライニング管Rを装着した成形フレーム1は、ライニング管Rの弾性作用を受けて実質的に円形状を保持する。従って、開始用ライニング管Roを組み付けた本施工装置Sの成形フレーム1は管渠Pの壁面から拘束力を受けることなく、自然状態を保持し、管渠P内に装入される。
【0033】
しかして、本施工装置Sが段差部分に至るとき、次のように作動する。
段差Δが小さい場合において、本施工装置Sの差し渡し寸法Lは段差部分の高さHより大きいものであるが、本施工装置Sの周長は当該部分での周長Mより小さく設定されているので、本施工装置Sはその屈撓性を発揮して段差部分を製管動作を行いつつ通過する。
段差Δが大きく、本施工装置Sの周長が当該部分での周長Mがより大きな場合、当該段差の手前で、その周長調整機構6の伸縮シリンダー30を操作弁39aを操作しつつ収縮作動させ、成形フレーム1の径を次第に縮小させる。そして、段差部分を通過する。
次いで、伸縮シリンダー30を同じく操作弁39aを操作しつつ伸長作動させ、再び成形フレーム1の径を次第に拡大させ、先の態様に応じて作業を進行させる。
操作弁39aの操作は、段差部分における作業者が目視をなすことにより、当該作業者自身が行うも、また、遠隔操作をもって行うも適宜になされる。
【0034】
管渠が途中でその径を変化する場合においても、本ライニング施工装置Sにより容易に対応できる。
大径の管渠P1から小径の管渠P2へ移行する状態において、大径部P1内のライニングの製管作業が小径部P2の手前に至るとき、伸縮シリンダー30を作動し、背板17間の距離βを次第に縮め、成形フレーム1の径を次第に縮小させてゆく。その径を管渠P2の径に適合させるまで調整する。しかる後、管渠P2内へ進入してゆく。
【0035】
以上のとおり、本実施形態のライニング施工装置Sを用いて実施されるライニング施工方法において、管渠の途中に段差のある場合、あるいは管径が変化する場合においても、ライニング管の製管作業を中断することなく、管渠の状況に対応して、継続してライニング管が施工されてゆく。そして、その周長調整機構6により、伸縮シリンダー30は油圧駆動をもって作動され、大きな駆動力とともに動作が迅速であり、人力を要せず、容易に成形フレーム1の周長調整をなすことができる。また、ピストンロッド34の動作は連続的に変化するものであり、成形フレーム1の周長調整は正確になされる。
【0036】
(第2実施形態)
次に、本発明の管渠内用ライニング施工装置の他の実施の形態(第2実施形態)を示す。本実施形態においては矩形断面管渠への適用を示し、また、塑性変形性の帯状部材への適用が示される。塑性変形性帯状部材は先に説明した図20のものが使用される。
図2、図9〜図14を参照して、本実施形態のライニング施工装置S1は、第1実施形態の構成に準じる成形フレーム1の内方に規制フレーム7を配するとともに、該成形フレーム1には規制フレーム7に連動する回転案内子8及び先の実施形態とは別な態様の周長調整機構6Aが採用される。なお、これらの図において、先の実施形態のライニング施工装置と同等の部材に付いては同一の符号が付されている。
【0037】
規制フレーム7
規制フレーム7は、図2、図9に示されるように、鋼製よりなり、大きな剛性を有する矩形形状の枠体をなすフレーム本体50と該フレーム本体50の外周に突設される案内軌条51とから構成される。角部7Rにおいては所定の曲率半径rの丸みを持つ。該規制フレーム7は通常には周方向に適宜数に分割された分割体(セグメント)をもって組み立てられる。しかして、この規制フレーム7は成形フレーム1の内方に配され、その案内軌条51は後記する回転案内子8のV溝に嵌合する。
この規制フレーム7は更に周長を可変となすようにされる。図10はその周長可変機構のシステム構成を示す。
すなわち、規制フレーム7の少なくとも相対向する2辺、普通にはすべての4辺に油圧シリンダー52による伸縮部が配される。この伸縮部は、規制フレーム7の分割体の切れ目に跨って油圧シリンダー52が配され、油圧シリンダー52の本体は一方の分割体のリブ50aに固設され、油圧シリンダー52のピストンロッド52aは他方の分割体のリブ50aに固設される。そして、ピストンロッド51aの進退をもって分割体相互の間隔γを調整する。本周長可変機構の油圧システムは図15で示した周長調整機構6のものに準じて構成されるが、回転継手は不要である。
回転案内子8
回転案内子8は剛性をもって形成され、成形フレーム1の各軸部11の中央に案内ローラ2と相並んで回転自在に装着される。回転案内子8の外径は案内ローラ2の径よりも小さくされ、中央にV溝8aが凹設され、規制フレーム7の案内軌条51を受け入れる。
【0038】
次に、周長調整機構6Aを説明する。
本周長調整機構6Aは、分割体10bの背板17の下方に、中央の切欠き凹部17cを避けて中央部寄りに配された2つの付勢部54と該付勢部54の更に側方に配される2つの規制部55との組み合わせをもって構成される。
なお、背板17の切欠き凹部17cは規制フレーム7の案内軌条51を受け入れるために形成されたものである。
付勢部54は、分割体10bの背板17に開設された孔に遊挿状態で挿通された反力受け棒56と、該反力受け棒56の両端の鍔体56aと背板17との間に介装される圧縮ばね57とからなり、リンク体10Bの背板17相互を引き付ける方向に付勢する。
規制部55は、リンク体10Bの分割体10bの背板17に一定間隔を保持して固設される相対峙する案内板58と、該案内板58間に挟着保持される剛性の棒体59とからなり、案内板58には長孔58aが長手方向に形成され、棒体59の側面から突出するストッパー用の突起59aを移動長を存して受け入れる。
付勢部54の圧縮ばね57により成形フレーム1は縮径方向への付勢力を受け、棒体59の突起59aが移動する範囲内で成形フレーム1の周長は可変となる。
【0039】
このライニング施工装置S1は、次のように作動し、ライニング施工がなされる。
成形フレーム1はその駆動とともに、規制フレーム7に沿って回転移動し、帯状部材を螺旋状に捲回してライニング管を形成するが、当該規制フレーム7の角部7Rで帯状部材を折り曲げ、その塑性変形作用をもって矩形断面のライニング管を形成する。
本ライニング施工装置S1においては、成形フレーム1は規制フレーム7に対してリンク全体がこれを締め付ける状態となるので、規制フレーム7のサイズを変更した場合でも、周長調整機構6Aの付勢部54における圧縮ばね57の伸縮範囲内または規制部55における長孔58aのクリアランスの範囲内で成形フレーム1は周長の変化に追従することができる。
本実施形態においては更に、管渠の断面が変化する場合において、規制フレーム7の周長可変機構の機能をもって管渠の断面変化に対応してライニングの断面を変化させることができる。
今、管渠が小断面から大断面に移行する状態において、規制フレーム7の油圧シリンダー52を作動させ、規制フレーム7の周長を次第に拡大させてゆく。
成形フレーム1はその伸縮機能をもって規制フレーム7の周長の拡大に対応して伸長され、当該成形フレーム1回りに捲回形成されてゆくライニング管Rは次第に断面を拡大してゆくことになる。
【0040】
本発明は叙上の実施の形態にのみ限定されるものではなく、本発明の基本的技術思想の範囲内で種々設計変更が可能である。すなわち、以下の態様は本発明の技術的範囲内に包含される。
図15・図16は他の周長調整手段6Bを示す。その他の構成においては、先の第1実施形態に準じるものであって、図1、図2がそのまま適用されるとともに、成形フレーム1、案内ローラ2、接合機構部5の機構に変わりはない。
この周長調整手段6Bは、リンク体10Bの分割体10bの背板17にテーパー面61aを有するテーパーブロック61が相対峙して固設され、これらのテーパーブロック61間にそのテーパー面62aがテーパーブロック61のテーパー面61aに当接するように2つの楔体62が介装されるとともに、これらの楔体62間にボルト63が装着される。テーパーブロック61と楔体62とはアリ溝61bとアリ62b構造により係合する。楔体62にはねじ孔62bが螺設され、このねじ孔62bにボルト63のねじ63aが螺合する。ボルト63は互いに相反する方向にねじ63aが螺設され、そのハンドル63bをもって回動させることにより2つの楔体62を引き離す方向及び引き寄せる方向に移動させる。
この周長調整手段6Bは構造が強固であり、周長の調整を第一義的に果たすものであるとともに、過大な応力に対しても対応し、間隔保持機能を第二義的に果たす。
本態様においては、周長調整作業は手動になるが、管渠Pの段差あるいは径変化に対処できることに変わりはない。
なおまた、この周長調整手段6Bは第2実施形態における規制フレーム7の周長可変部に適用されうる。すなわち油圧シリンダー52に替えて本周長調整手段6Bを適用するものである。
【0041】
図17に更に他の周長調整手段6Cを示す。
この周長調整手段6Cは、リンク体10Bの分割体10bの背板17間に適宜厚さのスペーサ65を1又は複数枚挿入してなされる。すなわち、スペーサ65には下縁に係合用切欠き65aが形成され、この係合用切欠き65aを相対向する背板17に遊挿されたボルト・ナット66のボルト66aに嵌合させ、ナット66bを締め付けて固定をなす。
接合機構部5において、油圧駆動に限定されるものではなく、空気圧モータあるいは電動モータを採用することができる。空気圧モータを採るとき、回転継手23の採用に変わりがないが、電動モータを採るとき、回転継手に替えて回転ブラシを採る。
あるいはまた、手動機構を除外するものではなく、歯車機構を介してハンドル操作をもってローラ3,4を駆動する。
【0042】
【発明の効果】
請求項1の本発明の管渠内用ライニング施工方法によれば、管渠の途中に段差のある場合、拡径部・縮径部がある場合、あるいは曲がりがある場合においても、作業を中断することなく、管渠の状況に対応して、継続してライニング管を形成してゆくことができる。
請求項2の本発明の管渠内用ライニング施工方法によれば、管渠の途中に段差のある場合、拡径部・縮径部がある場合、あるいは曲がりがある場合においても、作業を中断することなく、管渠の状況に対応して、継続して異形断面ライニング管を形成してゆくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の管渠内のライニング施工装置の一実施形態(第1実施形態)の全体を示す縦断面図。
【図2】本ライニング施工装置の一部を省略した正面図。
【図3】成形フレームに配された周長調整機構の一部断面平面図。
【図4】図3の4−4線断面図。
【図5】図3の5−5線断面図。
【図6】周長調整機構の要部の拡大図。
【図7】周長調整機構の油圧回路構成図。
【図8】施工工事の要領図。
【図9】 (a) 図は規制フレームの側面図、(b) 図はその一部拡大断面図。
【図10】伸縮機能付き規制フレームのシステム図。
【図11】他の周長調整機構の一部断面平面図。
【図12】図11の12−12線断面図。
【図13】図11の13−13線断面図。
【図14】図11の14−14線断面図。
【図15】周長調整機構部の他の態様を示す一部断面平面図。
【図16】図15の16−16線拡大断面図。
【図17】周長調整機構部の更に他の態様を示す図。
【図18】 (a) 図は本発明で使用される帯状部材の一態様を示す断面図。
(b) 図はこの帯状部材相互の接合関係を示す断面図。
【図19】 (a) 図は本発明で使用される帯状部材の他の態様を示す断面図。
(b) 図はこの帯状部材相互の接合関係を示す断面図。
【図20】本発明で使用される帯状部材の他の態様を示す断面図。
【符号の説明】
P…管渠、R…ライニング管、S…ライニング施工装置、1…成形フレーム、2…案内ローラ、3…内面ローラ、4…外面ローラ、5…接合機構部、6,6A,6B,6C…周長調整機構、7…規制フレーム、8…回転案内子、10…リンク体、30…伸縮シリンダー、31…操作部、33…シリンダー本体、34…ピストンロッド、52…油圧シリンダー、100,120,130,140…帯状部材
Claims (2)
- 管渠内において、両側縁部に接合部が形成された長尺の帯状部材を連続的に供給するとともに螺旋状に捲回し、相接する接合部相互を接合させて形成された管状体を残置させ、この既に形成された管状体の前方に新たに供給される帯状部材をもってライニング管を付加形成するライニング施工方法であって、
リンク体の連なりよりなるリンク機構をもって屈撓自在とされた閉合状の成形フレーム;
前記成形フレーム回りに回転自在に装着され、帯状部材を螺旋状に捲回して形成されるライニング管の内面に当接する案内ローラ;
前記成形フレームを介して取り付けられ、前記既に形成されたライニング管と新たに供給される帯状部材との接合部相互の位置に配されるとともに帯状部材を挟着・接合する外面ローラと内面ローラとからなる接合機構部;
前記成形フレームにおいて、リンク体相互に跨がって配されたるとともに、リンク体相互の間隔を連続的に伸縮させるようにした伸縮用シリンダー;
を有し、
前記成形フレームの回転とともに、該成形フレーム回りに帯状部材を螺旋状に捲回してライニング管を形成し、前記成形フレームの回転動作中に前記伸縮シリンダーの作動により成形フレームの周長を連続的に変化させてライニング管の径を変化させる、
ことを特徴とする管渠内のライニング施工方法。 - 管渠内において、塑性変形性を有するとともに両側縁部に接合部が形成された長尺の帯状部材を連続的に供給するとともに螺旋状に捲回し、相接する接合部相互を接合させて形成された管状体を残置させ、この既に形成された管状体の前方に新たに供給される帯状部材をもってライニング管を付加形成するライニング施工方法であって、
リンク体の連なりよりなるリンク機構をもって屈撓自在とされるとともに、リンク体相互の間隔を自在とするとともに収縮方向に付勢力を付加してなる閉合状の成形フレーム;
前記成形フレーム回りに回転自在に装着され、帯状部材を螺旋状に捲回して形成されるライニング管の内面に当接する案内ローラ;
前記成形フレームを介して取り付けられ、前記既に形成されたライニング管と新たに供給される帯状部材との接合部相互の位置に配されるとともに帯状部材を挟着・接合する外面ローラと内面ローラとからなる接合機構部;
前記成形フレームの内方に配されるとともに周長が可変な規制フレーム;
を有し、
前記規制フレームの周長を連続的に変化させ、ライニング管の径を変化させてなる、
ことを特徴とする管渠内のライニング施工方法。
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