JP5358399B2 - 更生管製管用補強材入り帯状体 - Google Patents

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この発明は、老朽化した下水管路、上水管路、農業用水路、ガス管路などの既設管を更生する更生管を製管する際に用いられる補強材入り帯状体に関するものである。
従来より、長尺のプラスチック帯状体のリブに長尺の補強材、例えば、鋼板などの金属板を埋設した補強材入り帯状体が提案されている。そして、マンホール内に設置された製管機に長尺の補強材入り帯状体を供給し、製管機によって補強材入り帯状体をそのリブが外周側に位置するように螺旋状に巻き回す一方、隣接する補強材入り帯状体の一方の側縁部および他方の側縁部の少なくとも一つに溶融樹脂を塗布するとともに、隣接する補強材入り帯状体の一方の側縁部および他方の側縁部を重ね合わせて接合して更生管を製管し、製管された更生管を回転させながら既設管内に挿入することにより、既設管を更生することが提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
このような補強材入り帯状体によって製管された更生管にあっては、その外周面側に補強材がリブに埋設されて立設状態で配置されることにより、自立強度を高めることができる。
特表2005−528243号公報 特表2008−536027号公報
ところで、前述した補強材入り帯状体は、例えば、プラスチック帯状体を押出成形した後、補強材をリブにその全長にわたって導入することにより製造される。そして、工場で製造された長尺の補強材入り帯状体は、輸送用ドラムに巻き重ねられた後、工場に保管され、あるいは、施工現場に輸送される。
この際、補強材入り帯状体を輸送用ドラムに巻き重ねると、補強材入り帯状体は、輸送用ドラムの胴体の曲率半径に沿うように曲げ変形させられるとともに、先に巻き重ねられて曲げ変形した上流側の補強材入り帯状体の曲率半径に沿うように順次大きな曲率半径に曲げ変形させられる。すなわち、補強材入り帯状体には、輸送用ドラムの胴体の曲率半径に沿うように、あるいは、先に巻き重ねられて曲げ変形した補強材入り帯状体の曲率半径に沿うように曲げ力が作用し、その曲げ力によってリブ上端側端部に向かうにしたがって大きくなる引張力が作用する。
ここで、可撓性を有するプラスチック帯状体が引張力によって伸び変形するのに対し、剛性の高い補強材が伸び変形しない場合、あるいは、補強材のリブ上端側端部とリブ下端側端部との伸び率に差異が生じた場合、不足した伸び変形を補うように補強材が倒れるおそれがある。
また、施工現場において、輸送用ドラムから引き出され、螺旋状に巻き回されて更生管が製管される際、輸送用ドラムに巻き回された補強材入り帯状体の曲率半径と、更生管を形成する螺旋状の補強材入り帯状体の曲率半径との大小により、補強材のリブ上端側端部とリブ下端側端部との伸び率の差異が長手方向に沿って発生すると、前述した補強材の倒れの他、補強材が波打って蛇行したり、あるいは、その際、プラスチック帯状体のリブから突き出るおそれがある。
このような現象は、既設管の口径に合わせて大口径の更生管を製管するために補強材の厚みを大きくした場合に発生する傾向がある。
このような補強材の倒れや波打ち蛇行などが発生すると、リブに埋設された補強材の高さが低くなり、更生管の耐荷重強度が低下するものとなる。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、製造された補強材入り帯状体を輸送用ドラムに巻き重ねる際、あるいは、輸送用ドラムに巻き重ねられた補強材入り帯状体を引き出して螺旋状に巻き回して更生管を製管する際、補強材の倒れや波打ち蛇行を可及的に防止することのできる更生管製管用補強材入り帯状体を提供するものである。
本発明は、螺旋状に巻き回して更生管を製管する更生管製管用補強材入り帯状体であって、補強材入り帯状体は、帯板状の基板および該基板から直立する1本以上のリブを備えたプラスチック帯状体と、このプラスチック帯状体のリブにその全長にわたって埋設された金属板製の補強材とから構成され、補強材が、対向する左右の側面同士を互いに接触した状態で長手方向に沿って移動可能に重ね合わせた複数枚の単位補強材によって形成され、また、各単位補強材の厚みが、補強材入り帯状体に必要な基準となる補強材の厚みよりも薄く形成されることを特徴とするものである。
本発明によれば、製造された補強材入り帯状体をリブが立設された側が外周面側に位置するように輸送用ドラムに巻き重ねると、補強材入り帯状体には、輸送用ドラムの胴体の曲率半径に沿うように、あるいは、先に巻き重ねられて曲げ変形した補強材入り帯状体の曲率半径に沿うように曲げ力が作用する。また、輸送用ドラムに巻き重ねた補強材入り帯状体の曲率半径よりも小径の更生管を製管すると、螺旋状に巻き回された補強材入り帯状体には、更生管の曲率半径に沿うように曲げ力が作用する。この曲げ力により、補強材入り帯状体には、リブ上端側端部に向かうにしたがって大きくなる引張力が作用する。この場合、プラスチック帯状体は、可撓性を有することにより、引張力によって伸び変形し、引張力を吸収する。一方、金属板製の補強材は、厚みが補強材入り帯状体に必要な基準となる補強材の厚みよりも薄く形成されるとともに、対向する左右の側面同士を互いに接触した状態で長手方向に沿って移動可能に重ね合わせた複数枚の単位補強材によって形成されることにより、単位補強材の剛性は、基準となる補強材の剛性よりも低下しており、引張力によって各単位補強材がそれぞれ伸び変形し、引張力を吸収する。
また、輸送用ドラムに巻き重ねた補強材入り帯状体の曲率半径よりも大径の更生管を製管すると、螺旋状に巻き回された補強材入り帯状体には、更生管の曲率半径に沿うように曲げ力が作用する。この曲げ力により、補強材入り帯状体には、リブ下端側端部に向かうにしたがって大きくなる引張力が作用する。この場合、プラスチック帯状体は、可撓性を有することにより、引張力によって伸び変形し、引張力を吸収する。一方、金属板製の補強材は、厚みが補強材入り帯状体に必要な基準となる補強材の厚みよりも薄く形成されるとともに、対向する左右の側面同士を互いに接触した状態で長手方向に沿って移動可能に重ね合わせた複数枚の単位補強材によって形成されることにより、単位補強材の剛性は、基準となる補強材の剛性よりも低下しており、引張力によって各単位補強材がそれぞれ伸び変形し、引張力を吸収する。
この結果、プラスチック帯状体の伸び変形に追従するように補強材の各単位補強材も伸び変形させることができ、補強材の倒れや波打ち蛇行を可及的に防止することができる。
本発明は、螺旋状に巻き回して更生管を製管する更生管製管用補強材入り帯状体であって、補強材入り帯状体は、帯板状の基板および該基板から直立する1本以上のリブを備えたプラスチック帯状体と、このプラスチック帯状体のリブにその全長にわたって埋設された金属板製の補強材とから構成され、補強材が、対向する上下の端面同士を互いに接触した状態で長手方向に沿って移動可能に嵌合させた複数枚の単位補強材によって形成され、また、各単位補強材の高さが、補強材入り帯状体に必要な基準となる補強材の高さよりも低く形成されることを特徴とするものである。
本発明によれば、製造された補強材入り帯状体をリブが立設された側が外周面側に位置するように輸送用ドラムに巻き重ねると、補強材入り帯状体には、輸送用ドラムの胴体の曲率半径に沿うように、あるいは、先に巻き重ねられて曲げ変形した補強材入り帯状体の曲率半径に沿うように曲げ力が作用する。また、輸送用ドラムに巻き重ねた補強材入り帯状体の曲率半径よりも小径の更生管を製管すると、螺旋状に巻き回された補強材入り帯状体には、更生管の曲率半径に沿うように曲げ力が作用する。この曲げ力により、補強材入り帯状体には、リブ上端側端部に向かうにしたがって大きくなる引張力が作用する。この場合、プラスチック帯状体は、可撓性を有することにより、引張力によって伸び変形し、引張力を吸収する。一方、金属板製の補強材は、高さが補強材入り帯状体に必要な基準となる補強材の高さよりも低く形成されるとともに、対向する上下の端面同士を互いに接触した状態で長手方向に沿って移動可能に嵌合させた複数枚の単位補強材によって形成されることにより、単位補強材の剛性は、基準となる補強材の剛性よりも低下しており、引張力によって各単位補強材がそれぞれ伸び変形し、引張力を吸収する。
また、輸送用ドラムに巻き重ねた補強材入り帯状体の曲率半径よりも大径の更生管を製管すると、螺旋状に巻き回された補強材入り帯状体には、更生管の曲率半径に沿うように曲げ力が作用する。この曲げ力により、補強材入り帯状体には、リブ下端側端部に向かうにしたがって大きくなる引張力が作用する。この場合、プラスチック帯状体は、可撓性を有することにより、引張力によって伸び変形し、引張力を吸収する。一方、金属板製の補強材は、高さが補強材入り帯状体に必要な基準となる補強材の高さよりも低く形成されるとともに、対向する上下の端面同士を互いに接触した状態で長手方向に沿って移動可能に嵌合させた複数枚の単位補強材によって形成されることにより、単位補強材の剛性は、基準となる補強材の剛性よりも低下しており、引張力によって各単位補強材がそれぞれ伸び変形し、引張力を吸収する。
この結果、プラスチック帯状体の伸び変形に追従するように補強材の各単位補強材も伸び変形させることができ、補強材の倒れや波打ち蛇行を可及的に防止することができる。
本発明によれば、製造された補強材入り帯状体を輸送用ドラムに巻き重ねる際、あるいは、輸送用ドラムに巻き重ねられた補強材入り帯状体を引き出して螺旋状に巻き回して更生管を製管する際、補強材の倒れや波打ち蛇行を可及的に防止することができる。
本発明の更生管製管用補強材入り帯状体の一実施形態を一部破断して示す部分斜視図である。 図1の更生管製管用補強材入り帯状体の断面図である。 図1の更生管製管用補強材入り帯状体の補強材および基準補強材を拡大して示す部分斜視図である。 図1の更生管製管用補強材入り帯状体の接合工程を説明する断面図である。 本発明の更生管製管用補強材入り帯状体の他の実施形態を一部破断して示す部分斜視図である。 図5の更生管製管用補強材入り帯状体の補強材を拡大して示す部分斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1および図2には、本発明の更生管製管用補強材入り帯状体1の一実施形態が示されている。
この補強材入り帯状体1は、可撓性を有する合成樹脂、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのプラスチック帯状体2と、プラスチック帯状体2と一体の補強材3、例えば、鋼板などの金属板とから形成されている。
プラスチック帯状体2は、帯板状の基板21の裏面に複数本(実施例においては3本)の断面I字状のリブ22が基板21と直交して立設されて形成されている。そして、基板21の一方の側縁部には、隣接するプラスチック帯状体2における基板21の他方の側縁部を配置することができるように、基板21の厚みだけ裏面側に段落ちした段落ち部23に形成されている。
補強材3は、2枚の断面縦長方形状の単位補強材31を対向する左右の側面同士を互いに接触した状態で長手方向に沿って移動可能に重ね合わせて形成され、プラスチック帯状体2のリブ22に埋設されている。具体的には、補強材3は、図3(a)に示すように、従来の補強材入り帯状体1において、必要な断面積を有する断面方形(高さh×厚みb)の基準となる補強材(以下、基準補強材Rという。図3(b)参照)に対して、厚みを基準補強材Rの厚みbの半分とした高さh×厚み1/2・bの断面縦長方形状の単位補強材31を形成し、2枚の単位補強材31を対向する左右の側面同士を重ね合わせて形成されている。したがって、補強材入り帯状体1の補強材3は、基準補強材Rの断面積と同一の断面積を有する他、補強材3を形成する単位補強材31は、互いに左右の側面同士が接触した状態で長手方向に沿って移動することができる。
これにより、補強材入り帯状体1を螺旋状に巻き回して更生管を製管した場合、更生管に必要な断面積(高さh×厚みb)の補強材3を確保して、基準補強材Rを採用した場合と同等の更生管の耐荷重強度を確保することができる。
このような補強材入り帯状体1は、プラスチック帯状体2を押出成形した後(この際、リブ22は、補強材3の厚みに対応する間隙をおいた2本の平行な隆起部に形成されている。)、2枚の単位補強材31を重ね合わせた補強材3をリブ22(2本の隆起部間の間隙)にその全長にわたって導入し、次いで、リブ22の頂部に押出成形して補強材3を封入することによって製造される。
製造された補強材入り帯状体1は、詳細には図示しないが、輸送用ドラムにリブ22が立設された側が外周面側に位置するように巻き重ねられた後、工場などに保管され、あるいは、施工現場に輸送される。
ここに、補強材入り帯状体1を輸送用ドラムに巻き重ねると、補強材入り帯状体1は、その胴体の曲率半径に沿うように曲げ変形させられるとともに、先に巻き重ねられて曲げ変形した上流側の補強材入り帯状体1の曲率半径に沿うように順次大きな曲率半径に曲げ変形させられる。すなわち、補強材入り帯状体1には、輸送用ドラムの胴体の曲率半径に沿うように、あるいは、先に巻き重ねられて曲げ変形した補強材入り帯状体1の曲率半径に沿うように曲げ力が作用する。そして、この曲げ力により、補強材入り帯状体1には、リブ22上端側端部に向かうにしたがって大きくなる引張力が作用する。この場合、プラスチック帯状体2は可撓性を有することにより、引張力によってリブ22が伸び変形することで引張力を吸収することができる。一方、補強材3は、厚みを補強材入り帯状体1に必要な基準補強材Rの厚みbの半分に形成した2枚の単位補強材31を左右の側面同士が互いに接触した状態で長手方向に沿って移動可能に重ね合わせて形成されており、補強材3に作用する引張力は、基準補強材Rの剛性よりも剛性の低い各単位補強材31がそれぞれ支持することから、各単位補強材31は、それぞれリブ22上端側端部に向かうにしたがって大きく伸び変形することで引張力を吸収することができる。
したがって、輸送用ドラムに補強材入り帯状体1を巻き重ねる場合、プラスチック帯状体2とともに基準補強材Rの剛性よりも剛性の低い各単位補強材31を伸び変形させることができ、補強材3が伸び変形しないことによる補強材3の倒れや、補強材3の上端部と下端部との伸び率の差異による補強材3の倒れを可及的に防止することができる。
一方、補強材入り帯状体1によって更生管を製管する場合は、輸送用ドラムを施工現場に輸送し、輸送用ドラムに巻き重ねられた補強材入り帯状体1を引き出して既設管に導くとともに、既設管内において螺旋状に巻き回して更生管を製管する。具体的には、輸送用ドラムから引き出した補強材入り帯状体1を基板21の裏面側、すなわち、リブ22が立設された側が外周面側に位置するように、既設管に臨んでマンホールに設置された製管機(図示せず)に供給する。この際、図4(a),(b)に示すように、互いに隣接する2つの補強材入り帯状体1,1のうち、後続する補強材入り帯状体1の一方の側縁部(段落ち部23)に溶融樹脂cを塗布するとともに、溶融樹脂cを塗布した後続する補強材入り帯状体1の一方の側縁部を、先行する螺旋状の補強材入り帯状体1の他方の側縁部に外側(先行する補強材入り帯状体1の外周面側)から重ね合わせることにより、後続する補強材入り帯状体1の基板21の一方の側縁部(段落ち部23)を先行する補強材入り帯状体1の基板21の他方の側縁部に接合し、所定の管径の更生管を製管する。
この場合、更生管の曲率半径が、輸送用ドラムに巻き重ねられた補強材入り帯状体1の曲率半径よりも小さいときには、螺旋状の補強材入り帯状体1には、更生管の曲率半径に沿うように、輸送用ドラムに巻き重ねるときと同一方向の曲げ力が作用する。このため、補強材入り帯状体1は、前述したように、プラスチック帯状体2が伸び変形し、また、補強材3を形成する剛性の低い各単位補強材31がリブ22上端側端部に向かうにしたがって大きく伸び変形して曲げ力による引張力を吸収することができる。
また、更生管の曲率半径が、輸送用ドラムに巻き重ねられた補強材入り帯状体1の曲率半径よりも大きいときには、螺旋状の補強材入り帯状体1に、更生管の曲率半径に沿うように、輸送用ドラムに巻き重ねるときとは逆方向の曲げ力が作用する。この場合も、プラスチック帯状体2が伸び変形するとともに、補強材3を形成する剛性の低い各単位補強材31がリブ22下端側端部に向かうにしたがって大きく伸び変形して曲げ力による引張力を吸収することができる。
したがって、補強材入り帯状体1を螺旋状に巻き回して更生管を製管する場合、補強材3をプラスチック帯状体2とともに伸び変形させることができ、補強材3の上端部と下端部との伸び率の差異による補強材3の倒れ、あるいは、輸送用ドラムに巻き重ねられた補強材入り帯状体1の曲率半径と更生管における螺旋状の補強材入り帯状体1の曲率半径との差異による補強材3の倒れや波打ち蛇行を可及的に防止することができる。
ところで、図5には、本発明の更生管製管用補強材入り帯状体1の他の実施形態が示されている。
この補強材入り帯状体1は、補強材3の構造が先の実施形態の補強材3と相違する以外、その他の構成については、先に説明した補強材入り帯状体1の構成と同一である。
すなわち、補強材3は、2枚の断面縦長方形状の単位補強材31を対向する上下の端面同士を互いに接触した状態で長手方向に沿って移動可能に嵌合して形成されている。具体的には、補強材3は、図6に示すように、従来の補強材入り帯状体1において、必要な断面積を有する断面方形(高さh×厚みb)の基準補強材R(図3(b)参照)に対して、高さを基準補強材Rの高さhの半分とした高さ1/2・h×厚みbの断面縦長方形状の単位補強材32を形成し、かつ、一方の単位補強材32の上下一端面に嵌合凹溝32aを長手方向に沿って形成するとともに、他方の単位補強材32の上下一端面に嵌合凹溝32aに対応する嵌合突条32bを長手方向に沿って形成し、2枚の単位補強材32を対向する上下の端面の嵌合凹溝32aおよび嵌合突条32bを嵌合して形成されている。したがって、補強材入り帯状体1の補強材3は、基準補強材Rの断面積と同一の断面積を有する他、補強材3を形成する単位補強材32は、互いに上下の端面同士が接触した状態で長手方向に沿って移動することができる。
これにより、補強材入り帯状体1を螺旋状に巻き回して更生管を製管した場合、更生管に必要な断面積(高さh×厚みb)の補強材3を確保して、基準補強材Rを採用した場合と同等の更生管の耐荷重強度を確保することができる。
このような補強材入り帯状体1を輸送用ドラムに巻き重ねると、前述したように、補強材入り帯状体1には、輸送用ドラムの胴体の曲率半径に沿うように、あるいは、先に巻き重ねられて曲げ変形した補強材入り帯状体1の曲率半径に沿うように曲げ力が作用する。そして、この曲げ力により、補強材入り帯状体1には、リブ22上端側端部に向かうにしたがって大きくなる引張力が作用する。この場合、プラスチック帯状体2は可撓性を有することにより、引張力によってリブ22が伸び変形することで引張力を吸収することができる。一方、補強材3は、高さを補強材入り帯状体1に必要な基準補強材Rの高さhの半分に形成した2枚の単位補強材32を上下の端面同士が互いに接触した状態で長手方向に沿って移動可能に嵌合して形成されており、補強材3に作用する引張力は、基準補強材Rの剛性よりも剛性の低い各単位補強材32がそれぞれ支持することから、各単位補強材32は、リブ22上端側端部に向かうにしたがって大きく伸び変形することで引張力を吸収することができる。
したがって、輸送用ドラムに補強材入り帯状体1を巻き重ねる場合、プラスチック帯状体2とともに基準補強材Rの剛性よりも剛性の低い各単位補強材32を伸び変形させることができ、補強材3が伸び変形しないことによる補強材3の倒れや、補強材3の上端部と下端部との伸び率の差異による補強材3の倒れを可及的に防止することができる。
一方、輸送用ドラムに巻き重ねた際の補強材入り帯状体1の曲率半径よりも小径の更生管を製管する場合、螺旋状の補強材入り帯状体1には、更生管の曲率半径に沿うように、輸送用ドラムに巻き重ねるときと同一方向の曲げ力が作用する。このため、補強材入り帯状体1は、前述したように、プラスチック帯状体2が伸び変形し、また、補強材3を形成する剛性の低い各単位補強材32がリブ22上端側端部に向かうにしたがって大きく伸び変形して曲げ力による引張力を吸収することができる。
また、更生管における螺旋状の補強材入り帯状体1の曲率半径が、輸送用ドラムに巻き重ねられた補強材入り帯状体1の曲率半径よりも大きいときには、補強材入り帯状体1には、更生管の曲率半径に沿うように、輸送用ドラムに巻き重ねるときとは逆方向の曲げ力が作用する。この場合は、プラスチック帯状体2が伸び変形するとともに、補強材3を形成する剛性の低い各単位補強材32がリブ22下端側端部に向かうにしたがって大きく伸び変形して曲げ力による引張力を吸収することができる。
したがって、補強材入り帯状体1を螺旋状に巻き回して更生管を製管する場合、補強材3をプラスチック帯状体2とともに伸び変形させることができ、補強材3の上端部と下端部との伸び率の差による補強材3の倒れ、あるいは、輸送用ドラムに巻き重ねられた補強材入り帯状体1の曲率半径と更生管における螺旋状の補強材入り帯状体1の曲率半径との差異による補強材3の倒れや波打ち蛇行を可及的に防止することができる。
1 補強材入り帯状体
2 プラスチック帯状体
21 基板
22 リブ
23 段落ち部
3 補強材
31,32 単位補強材
32a 嵌合凹溝
32b 嵌合突条

Claims (2)

  1. 螺旋状に巻き回して更生管を製管する更生管製管用補強材入り帯状体であって、補強材入り帯状体は、帯板状の基板および該基板から直立する1本以上のリブを備えたプラスチック帯状体と、このプラスチック帯状体のリブにその全長にわたって埋設された金属板製の補強材とから構成され、補強材が、対向する左右の側面同士を互いに接触した状態で長手方向に沿って移動可能に重ね合わせた複数枚の単位補強材によって形成され、また、各単位補強材の厚みが、補強材入り帯状体に必要な基準となる補強材の厚みよりも薄く形成されることを特徴とする更生管製管用補強材入り帯状体。
  2. 螺旋状に巻き回して更生管を製管する更生管製管用補強材入り帯状体であって、補強材入り帯状体は、帯板状の基板および該基板から直立する1本以上のリブを備えたプラスチック帯状体と、このプラスチック帯状体のリブにその全長にわたって埋設された金属板製の補強材とから構成され、補強材が、対向する上下の端面同士を互いに接触した状態で長手方向に沿って移動可能に嵌合させた複数枚の単位補強材によって形成され、また、各単位補強材の高さが、補強材入り帯状体に必要な基準となる補強材の高さよりも低く形成されることを特徴とする更生管製管用補強材入り帯状体。
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