JP6010437B2 - 既設管更生用帯状部材 - Google Patents

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Description

本発明は、老朽化した既設管の内面にライニング管を形成して更生するときに使用される既設管更生用帯状部材に関する。
従来から、上下水道及びガス管等として使用される既設管には、金属管やヒューム管が使用されている。このような既設管は、長期の使用によって老朽化し、割れや腐食により漏水あるいは陥没するおそれがある。このため、近年では、老朽化した埋設管等の既設管内に合成樹脂管を挿入してライニングすることが行われている。
例えば、特許文献1または2に記載されているように、既設管の更生工法の一つに合成樹脂製の帯状部材を螺旋状に巻回することにより形成される螺旋管によって既設管をライニングする方法が知られている。この方法では、既設管更生用の帯状部材を螺旋状に巻回する。そして、この螺旋状に巻回することで隣接した帯状部材の側縁部同士を係合状態とすることにより管状の更生管を製造する。そして、製造された更生管を既設管内に挿入し、その内周面に固定することによって、老朽化した既設管をライニング更生するようになっている。
図10は、上記更生工法において使用される従来の帯状部材(プロファイル)の一例を示す断面図である(特許文献2参照)。
図10に示す帯状部材200は、幅方向の両端部に接合部210が設けられている。接合部210には、一方の接合部である凸状210aと、他方の接合部である凹状210bとが設けられている。これらの凸状210aと凹状210bとは、それぞれ帯状部材200の長手方向に沿って形成され、互いに嵌め合わされて接合しうるように構成されている。
また、帯状部材200は、特に既設管の湾曲部に使用されるものであり、山形に屈曲させた伸縮部220が設けられている。この伸縮部220は、帯状部材200が、その幅方向に伸張および収縮しうるように設けられたものである。
また、帯状部材200における凸状210aが形成された側の端部には、突出部230が存在する。すなわち、帯状部材200における凸状210aの立設位置から最端部までの部分が、突出部230として存在する。従来の帯状部材200では、突出部230は断面先細り形状とされており、更生管20の内面側から外面側に向かって長さが短くなるような形状とされている。
このように、図10に示す帯状部材200には、更生管の内面側において凹部となる伸縮部220が設けられている。また、帯状部材200には、外面側にリブ等も設けられている。このため、帯状部材200には、内面側および外面側の何れにも凹凸が生じている。
このような凹凸を有する帯状部材200は、図11に示すように、製管機(図6参照)が有するローラ43A,43Bの間に帯状部材200の接合部210を挟み込んで接合する。ローラ43Aもまた、帯状部材200の凹凸に合わせて、ローラ面に多数のリブ部を有している。すなわち、ローラ43Aは、これらのリブ部を帯状部材200の凹部に嵌合させながら回転する。また、ローラ43Bは、リブ部は有していないものの、材質がゴムであるため、帯状部材200の凹凸に合わせて変形する。
特公平3−48392号公報 特開2008−105267号公報
しかしながら、上述のような従来技術では、グリップ力を得るためにローラ43Bをゴム製とし、ローラ43A,43Bをバネで押し付けている。このため、帯状部材200における突出部230の端部がローラ43Bのゴムにめり込んで、該端部に変形が生じるという問題がある(図11参照)。このような変形は、伸縮部220等の凹部が接合部210に近接して設けられている場合に起こりうる。すなわち、この場合は、突出部230の先端における外周側の面が接合される帯状部材200の他端部との間に隙間を生じており、変形したローラ43Bからの押圧力によって、内面側から外面側に折れ曲がって上記変形が生じる。
帯状部材200の上記変形は更生管の仕上がり内面において生じるため、上記変形の発生は更生管の内面の仕上がりを悪化させるものとなる。このため、上記変形を防止することは重要である。
本願発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、更生管を製造するにあたって、帯状部材の接合部の端部に変形を生じさせることない既設管更生用帯状部材を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、螺旋状に巻回されて管状に形成されることによって、既設管の内面をライニングする更生管を形成する既設管更生用帯状部材であって、螺旋状に巻回された際に隣接する帯状部材の両端部を接合するための一方の接合部であり、凸状形状を有する第1の接合部と、螺旋状に巻回された際に隣接する帯状部材の両端部を接合するための他方の接合部であり、上記第1の接合部と係合する凹状形状を有する第2の接合部と、上記第1の接合部に近接して配置され、更生管の内面側が窪んでいる凹部と、上記第1の接合部の形成位置からさらに外側に突出した突出部とを有しており、上記突出部は断面先細り形状とされており、更生管の内面側から外面側に向かって長さが長くなるような形状であることを特徴としている。
上記の構成によれば、突出部の外周側の面は、接合される帯状部材の他端部との間に隙間を生じない。このため、上記第1の接合部および第2の接合部を係合して更生管を形成する際に、突出部の先端が外面側に折れ曲がることはない。したがって、隣接した帯状部材の接合部同士を接合する際の端部での変形が生じない。
また、本発明の他の既設管更生用帯状部材は、螺旋状に巻回されて管状に形成されることによって、既設管の内面をライニングする更生管を形成する既設管更生用帯状部材であって、螺旋状に巻回された際に隣接する帯状部材の両端部を接合するための一方の接合部であり、凸状形状を有する第1の接合部と、螺旋状に巻回された際に隣接する帯状部材の両端部を接合するための他方の接合部であり、上記第1の接合部と係合する凹状形状を有する第2の接合部と、上記第1の接合部に近接して配置され、更生管の内面側が窪んでいる凹部と、上記第1の接合部の形成位置からさらに幅方向の端部側に突出した突出部とを有しており、上記突出部は断面の一部に円弧形状を有しており、前記円弧の直径が帯状部材の底板厚の1/2倍以上1倍以下であることを特徴としている。
また、上記既設管更生用帯状部材では、前記円弧の直径が帯状部材の底板厚の2/3倍以上1倍以下であることがさらに好ましい。
上記の構成によれば、突出部の外周側の面は、接合される帯状部材の他端部との間に隙間を生じない。このため、上記第1の接合部および第2の接合部を係合して更生管を形成する際に、突出部の先端が外面側に折れ曲がることはない。したがって、隣接した帯状部材の接合部同士を接合する際の端部での変形が生じない。
また、上記既設管更生用帯状部材では、前記円弧の中心が帯状部材の底板の板厚方向中心よりも外面側に存在する構成とすることが好ましい。
また、上記既設管更生用帯状部材では、上記突出部の先端は、帯状部材の底板に対して角度をなす傾斜面を有しており、前記角度が30°以上かつ90°未満であることが好ましい。
上記の構成によれば、上記傾斜面と帯状部材の底板とのなす角度を90°未満とすることで突出部の先端が先細り形状となり、帯状部材の両端の接合部を相互に接合する時の、帯状部材端部の変形を防止することができる。また、上記角度を30°以上とすることで、突出部の先端が薄くなりすぎて、帯状部材を製管機に送るまでの過程でキズが入ることを防止できる。
また、本発明のさらに他の既設管更生用帯状部材は、螺旋状に巻回されて管状に形成されることによって、既設管の内面をライニングする更生管を形成する既設管更生用帯状部材であって、螺旋状に巻回された際に隣接する帯状部材の両端部を接合するための一方の接合部であり、凸状形状を有する第1の接合部と、螺旋状に巻回された際に隣接する帯状部材の両端部を接合するための他方の接合部であり、上記第1の接合部と係合する凹状形状を有する第2の接合部と、上記第1の接合部に近接して配置され、更生管の内面側が窪んでいる凹部と、上記第1の接合部の形成位置からさらに幅方向の端部側に突出した突出部とを有しており、上記突出部は断面円弧形状とされており、前記円弧の直径が帯状部材の底板厚と等しいことを特徴としている。
上記の構成によれば、突出部の外周側の面は、接合される帯状部材の他端部との間に隙間を生じない。このため、上記第1の接合部および第2の接合部を係合して更生管を形成する際に、突出部の先端が外面側に折れ曲がることはなく、隣接した帯状部材の接合部同士を接合する際の端部での変形が生じない。
本発明は、隣接した帯状部材の接合部同士を接合する際の、帯状部材端部の変形を防止できるといった効果を奏する。
本発明の実施形態における既設管の更生工法の一例を示す説明図である。 本発明の実施形態における既設管の更生工法において使用される帯状部材の一例を示す断面図である。 (a)〜(d)は、上記帯状部材の伸縮部の形態例をそれぞれ示す断面図である。 上記帯状部材の接合部同士を嵌め合わすところを示す説明図である。 上記帯状部材の嵌合状態を示す説明図である。 本発明の実施形態において用いられる製管機の一例を、既設管の断面とともに示す説明図である。 製管機のローラが帯状部材の接合部同士を相互に接合するときの嵌合部分を示す拡大図である。 (a)〜(c)は、上記帯状部材の突出部の形態例をそれぞれ示す断面図である。 本発明の実施形態における既設管の更生工法において使用される帯状部材の一例を示す断面図である。 既設管の更生工法において使用される従来の帯状部材の一例を示す断面図である。 製管機のローラが従来の帯状部材の接合部同士を相互に接合するときの嵌合部分を示す拡大図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明における既設管の更生工法の一例を示す説明図である。
地中に埋設されている既設管10には、断面形状が円形、矩形、馬蹄形など、様々な形状のものが存在する。本実施の形態では、断面形状が円形の既設管10に本発明を適用した例について説明するが、本発明は既設管の断面形状によらず、矩形、馬蹄形等の断面形状の既設管に対しても同様に適用することができる。
図1に示すように、既設管10の更生は、既設管10内に管状の更生管20を形成して、老朽化した既設管10の内周面をこの新たな更生管20で更生することによって行われる。既設管10の上部マンホール11、あるいは既設管10内には、あらかじめ帯状部材(既設管更生用帯状部材)2を巻き取ったドラム30を設置している。このドラム30は、既設管10内に配置した自走式の製管機40に帯状部材2を連続的に供給していくのに用いられる。製管機40は、後述するように、帯状部材2を螺旋状に巻回させ、管状に形成していくことで更生管20を形成する。
図2及び図3は、本実施の形態における帯状部材2の形状例を示す断面図、図4は、帯状部材2の接合部を嵌め合わすところを示す説明図、図5は、帯状部材2の嵌合状態を示す説明図である。
例示の帯状部材2は、特に既設管10の湾曲部に使用されるものであり、可撓性を有する熱可塑性樹脂を用いて成形された長尺帯状の部材である。帯状部材2には、幅方向の両端部に接合部21が設けられている。接合部21には、一方の接合部である凸状21a(第1の接合部)と、他方の接合部である凹状21b(第2の接合部)とが設けられている。これらの凸状21aと凹状21bとは、それぞれ帯状部材2の長手方向に沿って形成され、互いに嵌め合わされて接合しうるように構成されている。
凸状21aは支柱部211と先端の断面略円形状の嵌入部212を備えている。また、凹状21bは断面略円形状に形成された被嵌入部213とフランジ部214とを備えている。帯状部材2の幅方向の略中央部には、複数本のリブ22…22が長手方向に沿って立設されて、帯状部材2を補強している。これらのリブ22の先端部は、断面略L字状に折曲させて形成されている。
かかる帯状部材2には、山形に屈曲させた伸縮部23が設けられている。この伸縮部23は、帯状部材2が、その幅方向に伸張および収縮しうるように設けられたものであり、所定の曲率もしくは屈曲する部位を有して形成されている。伸縮部23の断面形状は、図2に示すもののほか、例えば図3(a)〜(d)に示すように、略W形状、略丸波形に湾曲させたり、略三角形、略矩形に屈曲させたりと、曲率もしくは屈曲する部位を有する形状であればどのような形状であってもよい。但し、本実施の形態では、伸縮部23の少なくとも1つは、凹状21bに近接して配置される伸縮部23Aとして形成されている。
伸縮部23の大きさは特に限定されず、更生すべき既設管10の内径、曲げ角度、帯状部材2の材料強度等によって適宜選定すればよく、例えば既設管10の内径500mm、曲げ角度が300の場合には、帯状部材2の接合部21同士の間隔(w)が80mmのものに対し、高さ(h)16mm、肉厚(t)2.5mm(部材厚と同様)、半径(R)2.4mm程度が適当である。このような湾曲部用の帯状部材2に設けられる伸縮部23の個数は、1個でもよく、また複数個であってもよい。
また、被嵌入部213の近傍には段部24が設けられている。これにより、図4及び図5に示すように、螺旋状に巻回して隣り合った帯状部材2,2の一方の帯状部材2の凸状21aを他方の帯状部材2の凹状21bに挿入したときに、凸状21aと凹状21bとの重なりによる厚みが他の部分の厚みに等しくなる。
また、帯状部材2における凸状21aが形成された側の端部には、突出部25が存在する。すなわち、凸状21aは、帯状部材2の幅方向における最端部に形成されているのではなく、帯状部材の最端部からやや内側に形成されている。このため、帯状部材2における凸状21aの立設位置から最端部までの部分が、突出部25として存在する。図2〜図5に示す帯状部材2では、突出部25は断面先細り形状とされており、更生管20の内面側から外面側に向かって長さが長くなるような形状とされている。
かかる帯状部材2は、熱可塑性樹脂であれば材質を特に限定するものではなく、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエステル、或いは、これらの樹脂をガラス繊維で補強した所謂FRTP等の材料により、押出成形等によって一体的に成形されたものが好ましい。
また、帯状部材2としては、幅方向の両端部に接合部21が形成されたものであれば特に限定するものではなく、更生する既設管10に合わせて適宜の形態のものが選択可能である。
このような帯状部材2を製管機40によって螺旋状に巻回させて、この巻回させることによって互いに隣接した帯状部材2の接合部21の凸状21aと凹状21bを相互に嵌合させて管状とする。これにより、既設管10の湾曲部13の内径よりも若干小さい外径を有する更生管20を形成することができる。
図1に例示した製管機40は、円形断面の更生管20の施工に用いる自走式製管機である。図6は、かかる製管機の一例を、既設管10の断面とともに示した説明図である。
図6に示すように、製管機40は、成形フレーム41と、この成形フレーム41に設置された接合機構部42とを備えている。接合機構部42は、帯状部材2を外面と内面との両方から挟み込むためのローラ43A,43Bを備えている。ローラ43Aは帯状部材2の外面側に配置されるローラであり、ローラ43Bは帯状部材2の内面側に配置されるローラである。これらのローラ43A,43Bの回転によって、製管機40の全体が既設管10内を周回移動し、帯状部材2を螺旋状に巻回しながら進行する。そして、製管機40のローラ43A,43Bが、製管機40の進行過程において、互いに隣接した帯状部材2の凸状21aと凹状21bとを相互に接合する。
上述したように、本実施の形態に係る帯状部材2では、凸状21aが形成された側の端部に突出部25が存在する。突出部25は断面先細り形状とされており、更生管20の内面側から外面側に向かって長さが長くなるような形状とされている。そして、突出部25をこのような形状とすることにより、製管機40で帯状部材2の凸状21aと凹状21bとを相互に接合する時の、帯状部材2端部の変形を防止することができる。
図7は、製管機40のローラ43A,43Bが、帯状部材2の凸状21aと凹状21bとを相互に接合するときの嵌合部分を示す拡大図である。本実施の形態に係る帯状部材2では、突出部25の外周側の面は、接合される帯状部材2の他端部との間に隙間を生じていない。このため、ローラ43Bがその変形によって突出部25の先端部に接触しても、その先端部が外面側に折れ曲がることはない。したがって、隣接した帯状部材2の凸状21aと凹状21bとを接合する際の端部での変形が生じない。
上記説明における帯状部材2では、図8(a)に示すように、突出部25の先端は帯状部材2の底板に対して角θ1をなす傾斜面を有している。この角θ1は30°以上かつ90°未満の範囲とすることが好ましい。角θ1を90°未満とすることで突出部25の先端が先細り形状となり、帯状部材2の凸状21aと凹状21bとを相互に接合する時の、帯状部材2端部の変形を防止することができる。また、角θ1を30°以上とするのは、角θ1が30°より小さくなると突出部25の先端が薄くなりすぎて、帯状部材2を製管機40に送るまでの過程でキズが入りやすくなるためである。
また、帯状部材2における突出部形状は、図8(a)に示すものに限定されず、例えば、図8(b),図8(c)に示すような形状であってもよい。
図8(b)に示す帯状部材2では、突出部25の先端は断面が半円弧形状となっている。すなわち、突出部25の先端円弧部分の直径は、帯状部材2の底板の板厚と等しい。
また、図8(c)に示す帯状部材2では、突出部25の先端は、一部に円弧を有する断面形状となっている。この場合、円弧部分の直径は、帯状部材2の底板厚の1/2倍以上1倍以下とすることで、突出部25の変形を抑制する効果があった。また、円弧部分の直径を帯状部材2の底板厚の2/3倍以上1倍以下とすることで、突出部25の変形を完全になくすことができた。
また、図8(c)に示す帯状部材2において、突出部25の先端は、該円弧の中心が帯状部材の底板の板厚方向中心よりも外面側に存在する構成とすることが好ましい。言い換えれば、突出部25の先端は、外面側に円弧を有し、内面側に傾斜面を有していることが好ましい。また、傾斜面の部分において帯状部材2の底板とのなす角をθ2とするとき、角θ2は、角θ1と同様に30°以上かつ90°未満の範囲とすることが好ましい。
図8(b),図8(c)に示す帯状部材2であっても、突出部25の外周側の面は、接合される帯状部材2の他端部との間に隙間を生じない。このため、ローラ43Bがその変形によって突出部25の先端部に接触しても、その先端部が外面側に折れ曲がることはない。したがって、隣接した帯状部材2の凸状21aと凹状21bとを接合する際の端部での変形が生じない。
また、従来のように、突出部の外周側の面と接合される帯状部材の他端部との間に隙間を生じている場合、例えば、下水管の更生に該帯状部材を使用すると上記隙間によって下水等の流れを阻害する虞がある。しかしながら、本実施の形態の帯状部材2では、更生管20においてそのような隙間を生じないため、流れを阻害することもない。
また、上記説明における帯状部材2では、凹状21bに近接して配置される伸縮部23Aを有するものを例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、更生管20の内面には採熱管が配置されることがあり、そのような更生管20を形成する帯状部材2では、図9に示すように、採熱管50を配置するための採熱管配置用凹部26が設けられる。このように、採熱管配置用凹部26が凹状21bに近接して配置される帯状部材2にも、本発明は適用可能である。すなわち、帯状部材2が、凹状21bに近接して配置され、更生管20の内面側が窪んでいる凹部(伸縮部23Aや採熱管配置用凹部26等)を有している場合に、本発明は適用可能である。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
2 帯状部材
10 既設管
20 更生管
21 接合部
21a 凸状(第1の接合部)
21b 凹状(第2の接合部)
22 リブ
23,23A 伸縮部(凹部)
25 突出部
26 採熱管配置用凹部(凹部)
50 採熱管
40 製管機
42 接合機構部
43A,43B ローラ

Claims (3)

  1. 螺旋状に巻回されて管状に形成されることによって、既設管の内面をライニングする更生管を形成する既設管更生用帯状部材であって、
    螺旋状に巻回された際に隣接する帯状部材の両端部を接合するための一方の接合部であり、凸状形状を有する第1の接合部と、
    螺旋状に巻回された際に隣接する帯状部材の両端部を接合するための他方の接合部であり、上記第1の接合部と係合する凹状形状を有する第2の接合部と、
    上記第1の接合部に近接して配置され、更生管の内面側が窪んでいる凹部と、
    上記第1の接合部の形成位置からさらに幅方向の端部側に突出した突出部とを有しており、
    上記突出部は断面の一部に円弧形状を有しており、前記円弧の直径が帯状部材の底板厚の1/2倍以上1倍以下であり、
    前記円弧の中心が帯状部材の底板の板厚方向中心よりも外面側に存在することを特徴とする既設管更生用帯状部材。
  2. 請求項に記載の既設管更生用帯状部材であって、
    前記円弧の直径が帯状部材の底板厚の2/3倍以上1倍以下であることを特徴とする既設管更生用帯状部材。
  3. 請求項1または2に記載の既設管更生用帯状部材であって、
    上記突出部の先端は、帯状部材の底板に対して角度をなす傾斜面を有しており、前記角度が30°以上かつ90°未満であることを特徴とする既設管更生用帯状部材。
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