JP2015009557A - ライニング工法、ライニング構造物、ライニング材 - Google Patents

ライニング工法、ライニング構造物、ライニング材 Download PDF

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Abstract

【課題】内径が拡大または縮小するように変化する径変化部を有した空洞構造体の内周面を連続でライニングする。【解決手段】幅方向の一側縁と他側縁の曲率半径を異ならせることで円弧状にカーブした一定幅で帯状の径変化部用ライニング材1を、所定の長さに加工した後、厚み方向に湾曲させて長手方向の両端部を結合することにより得られる、径変化部用筒状錐体2を、各筒状錐体2の大径部同士の径および小径部同士の径を徐々に拡大または縮小するように異ならせて、複数形成する。空洞構造体Pの径変化部Pcの内側に複数の径変化部用筒状錐体2を、小径部の径が小さい順または大径部の径が大きい順に軸方向に並べて、隣り合う径変化部用筒状錐体2間を接合する。【選択図】図13

Description

本発明は、内径が拡大または縮小するように変化する径変化部を有した空洞構造体の内周面をライニングするためのライニング工法、ライニング構造物、およびライニング材に関する。
従来、既設管やトンネルなどの空洞構造体の内側で、合成樹脂製のライニング材を用いて、長筒状のライニング構造物を組み立てて、空洞構造体の内周面を覆うようにライニングする工法がある。
たとえば、特許文献1では、帯状のライニング材を湾曲させて、長手方向の両端部を結合することにより、筒状体を形成している。そして、複数の筒状体を空洞構造体の内側に軸方向へ並べて、筒状体間を合成樹脂製の接合材で接合することで、ライニング構造物を組み立てている。
また、特許文献2では、円弧状のセグメント材を円弧方向に複数結合することで、筒状体を形成している。そして、複数の筒状体を空洞構造体の内側に軸方向へ並べて、筒状体同士をねじ部材とナットで接合したり、一方の筒状体の端部に設けられた凹部に他方の筒状体に設けられた凸部を嵌合したりすることで、ライニング構造物を組み立てている。
また、特許文献3では、空洞構造体の内側で帯状のライニング材を螺旋状に巻回して、隣り合うライニング材の側縁部に設けられた嵌合部同士を嵌合したり、嵌合部に接合材を接合したりすることで、ライニング構造物を組み立てている。
空洞構造体には、段差や屈曲や曲がりが生じているものがある。
それに対して、特許文献1では、接合材の本体部の撓み領域が伸びて、筒状体間の間隔が幅方向や厚み方向に広がることで、空洞構造体の段差や屈曲などに追随している。
また、特許文献2では、可変幅セグメントの嵌合深さを変えて、ライニング構造物を曲げることで、空洞構造体の曲がりに追随している。
また、特許文献3では、ライニング材により形成する螺旋管の径の大きさや軸の向きを変化させることで、空洞構造体の段差や曲がりに追随している。
また、特許文献4では、帯状のライニング材の幅方向の一端に緩やかな円弧状の裁断部を設け、他端に凹状または凸状の嵌合部を設けている。このライニング材を湾曲させて、筒状体を形成した後、該筒状体を空洞構造体の曲がり部の内側に軸方向へ複数並べている。そして、対向する嵌合部同士を嵌合し、対向する裁断部同士を付き合わせて、長尺当て材を融着することで、曲がったライニング構造物を組み立てている。
また、特許文献5では、一対の円筒体の接合端部を斜めに裁断し、該裁断面同士を接合することで、中心軸線が屈曲する曲筒部材を組み立てている。そして、空洞構造体の曲がり部の内側に複数の曲筒部材を軸方向に並べて、隣り合う曲筒部材の嵌合部同士を嵌合することで、曲がったライニング構造物を組み立てている。
さらに、特許文献6では、パイプを輪切りにした、両端または片端が軸方向と垂直な面に対して傾斜する筒状体を、空洞構造体の曲がり部の内側に複数軸方向に並べている。そして、隣り合う筒状体同士をH型ジョイナやπ型ジョイナを介して接合することで、曲がったライニング構造物を組み立てている。
特許第4743725号公報 特開2010−43731号公報 特開2009−149049号公報 特開2002−81296号公報 特開2000−274191号公報 特開2000−301613号公報
ところで、空洞構造体には、内径が拡大または縮小するように変化する径変化部を有したものがある。空洞構造体の段差も径変化部の一形態である。径変化部の大径側と小径側の内径差が大きい場合、特許文献1のような撓み領域を有する接合材や、特許文献2のような可変幅セグメントや、特許文献3のような螺旋管では、該内径差に対応することができず、径変化部でライニング構造物が組み立てられなくなり、連続でライニングすることができなくなる。
また、特許文献4〜6のような曲がり部用の筒状体を用いても、空洞構造体の径変化部に対応させて、ライニング構造物を組み立てることはできず、連続でライニングすることもできない。
本発明の課題は、径変化部を有した空洞構造体の内周面を連続でライニングすることである。
本発明によるライニング工法は、内径が拡大または縮小するように変化する径変化部を有した空洞構造体の内周面をライニングするライニング工法であって、幅方向の一側縁と他側縁の曲率半径を異ならせることで円弧状にカーブした一定幅で帯状の径変化部用ライニング材を、所定の長さに加工した後、厚み方向に湾曲させて長手方向の両端部を結合することにより得られる、径変化部用筒状錐体を、各筒状錐体の大径部同士の径および小径部同士の径を徐々に拡大または縮小するように異ならせて、複数形成する工程と、空洞構造体の径変化部の内側に複数の径変化部用筒状錐体を、小径部の径が小さい順または大径部の径が大きい順に軸方向に並べる工程と、径変化部の内側で隣り合う径変化部用筒状錐体間を接合する工程とを含んでいる。
また、本発明によるライニング構造物は、内径が拡大または縮小するように変化する径変化部を有した空洞構造体の内周面をライニングするために、該空洞構造体の内側で組み立てられるライニング構造物であって、幅方向の一側縁と他側縁の曲率半径を異ならせることで、円弧状にカーブした一定幅で帯状の径変化部用ライニング材を所定の長さに加工した後、厚み方向に湾曲させて長手方向の両端部を結合することにより得られる、径変化部用筒状錐体が複数設けられ、かつ各筒状錐体の大径部同士の径および小径部同士の径が徐々に拡大または縮小するように異なっていて、空洞構造体の径変化部の内側に複数の径変化部用筒状錐体が、小径部の径が小さい順または大径部の径が大きい順に軸方向に並べられて、隣り合う径変化部用筒状錐体間が接合されている。
また、本発明によるライニング材は、空洞構造体の内径が拡大または縮小するように変化する径変化部の内周面をライニングするためのライニング材であって、一定幅の帯状に形成され、かつ、幅方向の一側縁と他側縁の曲率半径を異ならせることにより円弧状にカーブしていて、所定の長さに加工された後、厚み方向に湾曲されて、長手方向の両端部が結合されることにより、小径部と大径部を有し、径変化部の内側に、小径部の径が小さい順または大径部の径が大きい順に軸方向に並べられる筒状錐体を構成する。
上記によると、径変化部用ライニング材から空洞構造体の径変化部に対応した、径の異なる複数の径変化部用筒状錐体を形成した後、該筒状錐体を径の小さい順または大きい順に径変化部の内側に軸方向に並べて、隣り合う径変化部用筒状錐体間を接合している。このため、空洞構造体の径変化部の大径側と小径側の内径差が大きくても、該内径差に対応するように、径変化部の内側にライニング構造物を組み立てて、該空洞構造体の内周面を連続でライニングすることができる。
また、本発明では、一定幅で真直な帯状の径一定部用ライニング材を湾曲させて長手方向の両端部を結合することにより得られる、径一定部用筒状体を複数形成し、空洞構造体の内径が一定である径一定部の内側に複数の径一定部用筒状体を軸方向に並べて、隣り合う径一定部用筒状体間を接合し、径変化部と径一定部の境界部分の内側で、隣り合う径変化部用筒状錐体と径一定部用筒状体の間を接合してもよい。
これにより、径一定部用ライニング材から空洞構造体の径一定部に対応した複数の径一定部用筒状体を形成した後、該径一定部用筒状体を径一定部の内側に軸方向に並べて、隣り合う径一定部用筒状体間を接合することで、径一定部に対応したライニング構造物を組み立てることができる。また、空洞構造体の径変化部と径一定部の境界部分で、隣り合う径一定部用筒状体と径変化部用筒状錐体の間を接合することで、ライニング構造物を連続させて、空洞構造体の内周面を連続でライニングすることができる。
また、本発明では、径変化部用筒状錐体の両端部に第1嵌合部が設けられていて、幅方向の両端部に第2嵌合部が設けられた帯状の径変化部用接合材をさらに備えてもよい。この場合、径変化部の内側で隣り合う径変化部用筒状錐体の第1嵌合部と、径変化部用接合材の各第2嵌合部とをそれぞれ嵌合することにより、径変化部用筒状錐体間を径変化部用接合材で接合し、径変化部用接合材の長手方向の両端部を結合すればよい。
これにより、空洞構造体の径変化部の内側で隣り合う径変化部用筒状錐体間を、径変化部用接合材により容易に接合して、径変化部に対応したライニング構造物を組み立て易くすることができる。
さらに、本発明では、径一定部用筒状体の両端部に第3嵌合部が設けられていて、幅方向の両端部に第4嵌合部が設けられた帯状の径一定部用接合材をさらに備えてもよい。この場合、径一定部の内側で隣り合う径一定部用筒状体の第3嵌合部と、径一定部用接合材の第4嵌合部とをそれぞれ嵌合することにより、径一定部用筒状体間を径一定部用接合材で接合し、径一定部用接合材の長手方向の両端部を結合すればよい。また、径変化部と径一定部の境界部分の内側で隣り合う径変化部用筒状錐体と径一定部用筒状体のうち、径変化部用筒状錐体の一方の第1嵌合部を、径変化部用接合材の一方の第2嵌合部と嵌合し、径一定部用筒状体の一方の第3嵌合部を、径一定部用接合材の一方の第4嵌合部と嵌合し、径変化部用接合材の他方の第2嵌合部と径一定部用接合材の他方の第4嵌合部とを嵌合することにより、径変化部用筒状錐体と径一定部用筒状体の間を径変化部用接合材と径一定部用接合材で接合してもよい。
これにより、空洞構造体の径一定部の内側で、隣り合う径一定部用筒状体間を径一定部用接合材により容易に接合して、径一定部に対応したライニング構造物を組み立て易くすることができる。また、径変化部と径一定部の境界部分の内側で、隣り合う径変化部用筒状錐体と径一定部用筒状体の間を径変化部用接合材と径一定部用接合材で容易に接合して、ライニング構造物を組み立て易くすることができる。さらに、隣り合う径変化部用筒状錐体と径一定部用筒状体とが大きな角度で曲がっていても、該曲がりを径一定部用筒状体と径変化部用接合材の間の嵌合部分や各接合材により吸収して、径変化部用筒状錐体と径一定部用筒状体を確実に接合することができる。このため、空洞構造体の径変化部と径一定部の境界部分の内側で組み立てるライニング構造物の連続性を高めることが可能となる。
本発明によれば、径変化部を有する空洞構造体の内周面を連続でライニングすることができる。
本発明の実施形態による径変化部用ライニング材を示した図である。 本発明の実施形態による径変化部用筒状錐体を示した図である。 本発明の実施形態による径変化部用接合材の側面図である。 本発明の実施形態による径一定部用ライニング材の側面図である。 本発明の実施形態による径一定部用筒状体の斜視図である。 本発明の実施形態による径一定部用接合材の側面図である。 本発明の実施形態によるライニング工法の適用例を示した図である。 図7のA−A断面図である。 径一定部用筒状体同士の接合部分の断面図である。 本発明の実施形態によるライニング工法の適用例を示した図である。 小径側の径一定部用筒状体と径変化部用筒状錐体の接合部分の断面図である。 径変化部用筒状錐体同士の接合部分の断面図である。 本発明の実施形態によるライニング工法の適用例を示した図である。 図13のB−B断面図である。 径変化部用筒状錐体と大径側の径一定部用筒状体の接合部分の断面図である。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照しながら説明する。各図において、同一の部分または対応する部分には、同一符号を付してある。
まず、本実施形態のライニング工法で用いる部材を、図1〜図6を参照しながら説明する。
図1は、径変化部用ライニング材1を示した図であり、(a)は上面図、(b)は側面図である。径変化部用ライニング材1は、合成樹脂製で、可撓性を有している。径変化部用ライニング材1は、本発明の「ライニング材」の一例である。
図1(a)に示すように、径変化部用ライニング材1は、幅方向の一側縁1Lと他側縁1Rの曲率半径を異ならせることで、円弧状にカーブした一定幅の帯状に形成されている。図1(b)に示すように、径変化部用ライニング材1の両側縁1L、1Rには、厚み方向の裏側(図1(b)で上側)へ突出するように、凸状の第1嵌合部1aがそれぞれ設けられている。第1嵌合部1aの間には、厚み方向の裏側へ突出するように、複数のリブ1bが所定の間隔で設けられている。
径変化部用ライニング材1を所定の長さに加工した後、第1嵌合部1aとリブ1bが外側に来るように、径変化部用ライニング材1を厚み方向に湾曲させて、長手方向の両端部1dを結合することにより、図2に示すような、径変化部用筒状錐体2が形成される。径変化部用ライニング材1の両端部1dの結合は、たとえば熱や超音波などによる融着手段、結合金具、または接着剤などを用いて行う。
図2は、径変化部用筒状錐体2を示した図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。径変化部用筒状錐体2は、正面から見ると、図2(a)に示すように矩形状になっていて、側面から見ると、図2(b)に示すように台形状になっている。径変化部用筒状錐体2の両端面2bは、平行になっている。
たとえば、図1の径変化部用ライニング材1を異なる長さ(円弧長)の複数のライニング材に切断した後、該切断後のライニング材1を厚み方向に湾曲させて、長手方向の両端部1dを結合する。この作業を、切断した複数のライニング材1のそれぞれについて行う。これにより、大きさの異なる径変化部用筒状錐体2が複数形成される。そして、該各筒状錐体2の大径部2L同士の径および小径部2R同士の径がは、徐々に拡大または縮小するように異なっている。
図3は、径変化部用接合材4の側面図である。径変化部用接合材4は、径変化部用ライニング材1と同一の合成樹脂からなり、図3で紙面に対して垂直な方向に延びるように帯状に形成されていて、可撓性を有している。径変化部用接合材4の幅は、一定であり、径変化部用ライニング材1の幅より小さくなっている。
径変化部用接合材4の幅方向の両端部には、厚み方向の裏側(図3で上側)へ窪むように、凹状の第2嵌合部4aが設けられている。径変化部用接合材4の幅方向の中央部には、厚み方向の表側(図3で下側)へ窪むように、撓み部4bが設けられている。
図4は、径一定部用ライニング材6の側面図である。径一定部用ライニング材6は、径変化部用ライニング材1と同一の合成樹脂からなり、図4で紙面に対して垂直な方向に延びるように帯状に形成されていて、可撓性を有している。径一定部用ライニング材6の幅は、一定であり、径変化部用ライニング材1より大きくなっている。
径一定部用ライニング材6の幅方向の両端部には、厚み方向の裏側(図4で上側)へ窪むように、凹状の第3嵌合部6aが設けられている。径一定部用ライニング材6の裏面には、所定の間隔でリブ6bが設けられている。
リブ6bが外側に来るように、径一定部用ライニング材6を長手方向に湾曲させて、長手方向の両端部6dを結合することにより、図5に示すような、径一定部用筒状体7が形成される。径一定部用ライニング材6の両端部6dの結合は、たとえば融着手段、結合金具、または接着剤などを用いて行う。
図5は、径一定部用筒状体7の斜視図である。径一定部用筒状体7は、正面から見て矩形状に形成されている。径一定部用筒状体7の両端面7bは、平行になっている。径一定部用筒状体7のコーナー部7cを形成し易くするため、径一定部用ライニング材6の各リブ6bには、長手方向に所定の間隔で切り込み6kが設けられている。
同様に、図2の径変化部用筒状錐体2のコーナー部2cを形成し易くするため、図1の径変化部用ライニング材1の各リブ1bにも、長手方向に所定の間隔で切り込みを設けてもよい。
図6は、径一定部用接合材3の側面図である。径一定部用接合材3は、図6で紙面に対して垂直な方向に延びるように帯状に形成されている。径一定部用接合材3の幅は、一定であり、径一定部用ライニング材6の幅より小さくなっている。径一定部用接合材3は、本体部3xとカバー3yとから構成されている。
本体部3xは、カバー3yより可撓性の高い合成樹脂製からなる。本体部3xの中央には、厚み方向の裏側(図6で上側)へ窪むように、溝3cが設けられている。本体部3xの両端部には、厚み方向の裏側(図6で上側)へ突出するように、凸状の第4嵌合部3aが設けられている。溝3cと各第4嵌合部3aの間には、幅方向に伸縮可能な撓み部3bが設けられている。
カバー3yは、径変化部用ライニング材1と同一の合成樹脂からなる。カバー3yの中央には、厚み方向の裏側(図6で上側)へ突出するように、突起3eが設けられている。本体部3xの溝3cにカバー3yの突起3eを嵌合させることで、本体部3xの表側を覆うように、カバー3yが取り付けられる。
次に、本実施形態のライニング工法を、図7〜図15を参照しながら説明する。
図7、図10、および図13は、本実施形態のライニング工法の適用例を示した図である。図8は、図7のA−A断面図である。図14は、図13のB−B断面図である。図9、図11、図12、および図15は、部材1〜4、6、7間の接合部分の断面図である。図7〜図15では、各部を見易くするため、ハッチングを省略している。
本ライニング工法は、たとえば図8などに示すような、矩形状の既設管やトンネルなどの空洞構造体Pの内周面を覆うようにライニングするために施工される。空洞構造体Pは、図7などに示すように、内径が一定である径一定部Paと、径一定部Paより大径でかつ内径が一定である径一定部Pbと、該径一定部Pa、Pb間にあって、内径が拡大または縮小するように変化する径変化部Pcとを有している。なお、本例では、径一定部Pa、Pb間の段差Pdから大径の径一定部Pbに向かう所定範囲を、径変化部Pcとしている。
たとえば、まず空洞構造体Pの一方(小径)の径一定部Paの内周面をライニングする。そのために、径一定部Paの内側の径や形状に対応させて、径一定部用ライニング材6(図4参照)を湾曲させて、長手方向の両端部6dを結合することにより、径一定部用筒状体7を形成する。
次に、図8に示すように、径一定部用筒状体7を径一定部Paの内側に配置する。このとき、補強のため、径一定部用筒状体7のストレート部7sには、金属製のストレートフレーム8sを装着し、コーナー部7cには、金属製のハンチフレーム8cを装着する。このフレーム8s、8cの径一定部用筒状体7への装着は、図9に示すような、連結棒材11や金具12や螺合部材13などを用いて行う。連結棒材11は、リブ6bに設けられた孔(符号省略)を貫通している。また、径一定部用筒状体7を位置決めし易くするため、図7および図8に示すように、径一定部Paの内周面にスペーサ9a、9bを取り付ける。
次に、図7に示すように、径一定部Paの内側に複数の径一定部用筒状体7を軸方向に並べた後、径一定部用筒状体7間を径一定部用接合材3により接合する。
詳しくは、図9に示すように、隣り合う径一定部用筒状体7の第3嵌合部6aに、径一定部用接合材3の第4嵌合部3aを厚み方向にそれぞれ嵌合することにより、径一定部用筒状体間7を径一定部用接合材3で接合する。このとき、水密性を高めるため、第3嵌合部6aと第4嵌合部3aの間に、図示しないシール材を挟み込んでもよい。
また、予め径一定部用接合材3を長手方向に湾曲させて、長手方向の両端部3d(図6)を結合することにより、径一定部用接合材3を筒状にしてから、該筒状の径一定部用接合材3により径一定部用筒状体7間を接合してもよい。または、帯状のままの径一定部用接合材3により径一定部用筒状体7間を接合してから、径一定部用接合材3の両端部3dを結合してもよい。径一定部用接合材3の両端部3dの結合は、たとえば融着手段や接着剤などを用いて行う。
また、径一定部用筒状体7間を径一定部用接合材3の本体部3xで接合してから、本体部3xにカバー3yを取り付けるようにしてもよい。または、径一定部用接合材3の本体部3xにカバー3yを取り付けて、径一定部用接合材3を組み立ててから、該径一定部用接合材3により径一定部用筒状体7間を接合してもよい。
上記工程により、径一定部Paの内周面を径一定部用ライニング材6と径一定部用接合材3によりライニングし終えると、次に径変化部Pcの内周面をライニングする。
そのために、径変化部Pcと径一定部Pa、Pbの形状、径変化部Pcの長さ、および径一定部Pa、Pbの内径差に対応させて、所定の長さに加工した複数の径変化部用ライニング材1を、それぞれ矩形状に湾曲させて、長手方向の両端部1dを結合することにより、複数の径変化部用筒状錐体2を形成する。また、各径変化部用筒状錐体2の大径部2L同士の径および小径部2R同士の径を徐々に拡大または縮小するように異ならせる。さらに、隣り合わせで配置する一方の径変化部用筒状錐体2の大径部2Lの径と、他方の径変化部用筒状錐体2の小径部2Rの径とを同一にする。
また、径変化部用筒状錐体2を位置決めし易くするため、図7に示すように、径変化部Pcの内周面に、スペーサ9c、9dを取り付ける。このうち、図7で上部に配置されたスペーサ9dは、段差Pdを隠すように、傾斜面9eを有している。
次に、図10に示すように、最も径の小さな径変化部用筒状錐体2を径一定部Paと径変化部Pcの境界部分の内側に配置する。そして、たとえば、隣り合う径一定部用筒状体7と径変化部用筒状錐体2の角度が小さければ、図11に示すように、径一定部用筒状体7の第3嵌合部6aと径変化部用筒状錐体2の第1嵌合部1aとを厚み方向に嵌合することにより、該径一定部用筒状体7と径変化部用筒状錐体2とを接合する。また、水密性を高めるため、第3嵌合部6aと第1嵌合部1aの間に、図示しないシール材を挟み込んでもよい。
一方、隣り合う径一定部用筒状体7と径変化部用筒状錐体2の角度が大きければ、後述するように、該径一定部用筒状体7と径変化部用筒状錐体2との間を2つの接合材3、4により接合すればよい(図15参照)。
次に、図10に示すように、径変化部Pcの内側に複数の径変化部用筒状錐体2を、たとえば小径部2Rの径が小さい順に径一定部Pbへ向かって軸方向に並べた後、径変化部用筒状錐体2間を径変化部用接合材4により接合する。
詳しくは、図12に示すように、隣り合う径変化部用筒状錐体2の第1嵌合部1aを、径変化部用接合材4の各第2嵌合部4aに厚み方向にそれぞれ嵌合することにより、径変化部用筒状錐体2間を径変化部用接合材4で接合する。このとき、水密性を高めるため、第1嵌合部1aと第2嵌合部4aの間に、図示しないシール材を挟み込んでもよい。
また、予め径変化部用接合材4を長手方向に湾曲させて、長手方向の両端部4d(図3)を結合することにより、径変化部用接合材4を筒状にしてから、該筒状の径変化部用接合材4により径変化部用筒状錐体2間を接合してもよい。または、帯状のままの径変化部用接合材4により径変化部用筒状錐体2間を接合してから、該径変化部用接合材4の両端部4dを結合してもよい。径変化部用接合材4の両端部4dの結合は、たとえば融着手段や接着剤などを用いて行う。
上記工程により、径変化部Pcの内周面を径変化部用ライニング材1と径変化部用接合材4によりライニングし終えると、次に他方(大径)の径一定部Pbの内周面をライニングする。そのために、径一定部Pbの内側の径や形状に対応させて、径一定部用ライニング材6を湾曲させて、長手方向の両端部6dを結合することにより、径一定部用筒状体7を形成する。
次に、図13に示すように、径一定部用筒状体7を径変化部Pcと径一定部Pbの境界部分の内側に配置する。このときも、補強のため、図14に示すように、径一定部用筒状体7のストレート部7sにはストレートフレーム8sを装着し、コーナー部7cにはハンチフレーム8cを装着する。また、径一定部用筒状体7を位置決めし易くするため、径一定部Pbの内周面にスペーサ9a、9bを取り付ける。
そして、たとえば、径変化部Pcと径一定部Pbの境界部分の内側で隣り合う径変化部用筒状錐体2と径一定部用筒状体7の角度が大きければ、該径変化部用筒状錐体2と径一定部用筒状体7の間を径変化部用接合材4と径一定部用接合材3により接合する。
詳しくは、図15に示すように、径変化部用筒状錐体2の一方の第1嵌合部1aを径変化部用接合材4の一方の第2嵌合部4aに嵌合する。また、径変化部用接合材4の他方の第2嵌合部4aに径一定部用接合材3の一方の第4嵌合部3aを嵌合する。さらに、径一定部用接合材3の他方の第4嵌合部3aを径一定部用筒状体7の一方の第3嵌合部6aに嵌合する。これにより、隣り合う径変化部用筒状錐体2と径一定部用筒状体7の間が、接合材4、3により接合される。
また、水密性を高めるため、第1嵌合部1aと第2嵌合部4aの間、第2嵌合部4aと第4嵌合部3aの間、および第4嵌合部3aと第3嵌合部6aの間に、図示しないシール材を挟み込んでもよい。
また、予め接合材4、3を長手方向に湾曲させて、長手方向の両端部4d、3d(図3、図6)を結合することにより、接合材4、3をそれぞれ筒状にしてから、該筒状の接合材4、3により径一定部用筒状体7と径変化部用筒状錐体2の間を接合してもよい。または、帯状のままの接合材4、3により径一定部用筒状体7と径変化部用筒状錐体2の間を接合してから、該接合材4、3の両端部4d、3dを結合してもよい。接合材4、3の両端部4d、3dの結合も、たとえば融着手段や接着剤などを用いて行う。
一方、径変化部Pcと径一定部Pbの境界部分で、隣り合う径変化部用筒状錐体2と径一定部用筒状体7の角度が小さければ、前述したように、径変化部用筒状錐体2の第1嵌合部1aを径一定部用筒状体7の第3嵌合部6aに嵌合することにより、径変化部用筒状錐体2と径一定部用筒状体7を直接接合すればよい(図11参照)。
上記工程により、径変化部Pcと径一定部Pbの境界部分で、隣り合う径変化部用筒状錐体2と径一定部用筒状体7を接合し終えると、次に径一定部Pbの内側に複数の径一定部用筒状体7を軸方向に並べて、前述したように径一定部用筒状体7間を径一定部用接合材3により接合する(図9参照)。
以上の工程により、図13に示すように、径一定部Pa、Pbと径変化部Pcを有する空洞構造体Pの内側に、ライニング材1、6と接合材3、4により構成されたライニング構造物100が連続で組み立てられる。すなわち、空洞構造体Pの内周面が連続でライニングされた状態となる。
この後、ライニング構造物100の内側に、図示しない支保工が設置され、空洞構造体Pとライニング構造物100の間に数段階に分けて充填材が注入される。そして、充填材が硬化することで、空洞構造体Pとライニング構造物100が一体化される。
上記実施形態によると、円弧状にカーブした一定幅で帯状の径変化部用ライニング材1から、空洞構造体Pの径変化部Pcに対応した、径の異なる複数の径変化部用筒状錐体2を形成している。そして、その複数の径変化部用筒状錐体2を小径部2Rの径が小さい順に径変化部Pcの内側に軸方向に並べて、隣り合う径変化部用筒状錐体2間を径変化部用接合材4により接合している。このため、空洞構造体Pの径変化部Pcの大径側と小径側の内径差が大きくても、該内径差に対応するように、径変化部Pcの内側にライニング構造物100を組み立てることができる。
また、一定幅で真直な帯状の径一定部用ライニング材6から、空洞構造体Pの径一定部Pa、Pbに対応した複数の径一定部用筒状体7を形成している。そして、その複数の径一定部用筒状体7を径一定部Pa、Pbの内側に軸方向に並べて、隣り合う径一定部用筒状体7間を径一定部用接合材3により接合している。このため、径一定部Pa、Pbに対応したライニング構造物100を組み立てることができる。
また、空洞構造体Pの径一定部Pa、Pbと径変化部Pcの境界部分で、隣り合う径一定部用筒状体7と径変化部用筒状錐体2の間を、直接または接合材3、4を介して接合している。このため、径一定部Pa、Pbと径変化部Pcの境界部分の内側で、ライニング構造物100を連続させることができる。
よって、径一定部Pa、Pbと径変化部Pcを有する空洞構造体Pの内側に、連続したライニング構造物100を組み立てて、空洞構造体Pの内周面を連続でライニングすることが可能となる。
また、上記実施形態では、径変化部Pcの内側で、変化部用筒状錐体2の第1嵌合部1aを、径変化部用接合材4の第2嵌合部4aに嵌合することにより、隣り合う径変化部用筒状錐体2間を径変化部用接合材4で接合している。このため、径変化部用筒状錐体2間の接合が容易になり、径変化部Pcに対応したライニング構造物100を組み立て易くすることができる。
また、上記実施形態では、径一定部Pa、Pbの内側で、径一定部用筒状体7の第3嵌合部6aを、径一定部用接合材3の第4嵌合部3aに嵌合することにより、隣り合う径一定部用筒状体7間を径一定部用接合材3で接合している。このため、径一定部用筒状体7間の接合が容易になり、径一定部Pa、Pbに対応したライニング構造物100を組み立て易くすることができる。
また、上記実施形態では、径変化部Pcと径一定部Pa、Pbの境界部分の内側で、径変化部用筒状錐体2の一方の第1嵌合部1aを、径変化部用接合材4の一方の第2嵌合部4aに嵌合し、径一定部用接合材3の各第4嵌合部3aを、径変化部用接合材4の他方の第2嵌合部4aと径一定部用筒状体7の一方の第3嵌合部6aに嵌合している。このため、隣り合う径変化部用筒状錐体2と径一定部用筒状体7の間を接合材4、3で容易に接合して、ライニング構造物100を組み立て易くすることができる。
さらに、隣り合う径変化部用筒状錐体2と径一定部用筒状体7とが大きな角度で曲がっていても、径変化部用筒状錐体2と接合材3、4と径一定部用筒状体7の嵌合部分の嵌合状態を調節したり、接合材3、4の撓み部3b、4bを変形させたりすることで、径変化部用筒状錐体2と径一定部用筒状体7の曲がりを吸収することができる。このため、径変化部用筒状錐体2と径一定部用筒状体7を確実に接合して、径変化部Pcと径一定部Pa、Pbの境界部分の内側で組み立てるライニング構造物100の連続性を高めることが可能となる。
本発明では、以上述べた以外にも種々の実施形態を採用することができる。たとえば、以上の実施形態では、図13などに示したように、空洞構造体Pの径変化部Pcの内側で、スペーサ9dや重力などにより径変化部用筒状錐体2を下方に寄せた例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、たとえば、空洞構造体の径変化部の内周面において、上部だけでなく、下部や側部にも傾斜面を有するスペーサを配置して、径変化部用筒状錐体を空洞構造体の中心軸側や一方のコーナー側へ寄せてもよい。
また、以上の実施形態では、径変化部用筒状錐体2の凸状の第1嵌合部1aを、径変化部用接合材4の凹状の第2嵌合部4aに厚み方向に嵌合した例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、たとえば、径変化部用筒状錐体の第1嵌合部と径変化部用接合材の第2嵌合部のうち、一方を凹状にし、他方を凸状にして、これらを幅方向または厚み方向に嵌合させてもよい。
また、以上の実施形態では、径一定部用接合材3の凸状の第4嵌合部3aを、径一定部用筒状体7の凹状の第3嵌合部6aに厚み方向に嵌合した例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、たとえば、径一定部用接合材の第4嵌合部と径一定部用筒状体の第3嵌合部のうち、一方を凹状にし、他方を凸状にして、これらを厚み方向または幅方向に嵌合してもよい。
また、以上の実施形態では、径一定部用接合材3の凸状の第4嵌合部3aを、径変化部用接合材4の凹状の第2嵌合部4aに厚み方向に嵌合した例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、たとえば、径一定部用接合材3の第4嵌合部と径変化部用接合材の第2嵌合部のうち、一方を凹状にし、他方を凸状にして、これらを厚み方向または幅方向に嵌合してもよい。
また、以上の実施形態では、複数の径変化部用筒状錐体2間を径変化部用接合材4により接合した例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、たとえば、径変化部用筒状錐体同士を、径変化部接合材4を用いずに、径変化部用筒状錐体に設けた凹凸嵌合構造により直接接合したり、融着手段や接着剤などにより接合したりしてもよい。また、径一定部用筒状体同士も、径一定部接合材3を用いずに、径一定部用筒状体に設けた凹凸嵌合構造により直接接合したり、融着手段や接着剤などにより接合したりしてもよい。
また、以上の実施形態では、空洞構造物Pの径変化部Pcの内周面を小径側から大径側に向かってライニングした例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。逆に、径変化部Pcの内周面を大径側から小径側に向かってライニングしてもよい。この場合、たとえば、径変化部Pcの内側で複数の径変化部用筒状錐体2を大径部2Lの径が大きい順に軸方向に並べて、隣り合う径変化部用筒状錐体2間を接合すればよい。
さらに、以上の実施形態では、矩形状の空洞構造体Pの内周面をライニングするために、本発明を適用した例を挙げたが、円形状や馬蹄形状の空洞構造体の内周面をライニングするために、本発明を適用することも可能である。また、本発明は、既設管に限らず、新設管のライニングにも適用できることはいうまでもない。
1 径変化部用ライニング材
1a 第1嵌合部
1d 径変化部用ライニング材の長手方向の両端部
1L 径変化部用ライニング材の一側縁
1R 径変化部用ライニング材の他側縁
2 径変化部用筒状錐体
2L 径変化部用筒状錐体の大径部
2R 径変化部用筒状錐体の小径部
3 径一定部用接合材
3a 第4嵌合部
3d 径一定部用接合材の長手方向の両端部
4 径変化部用接合材
4a 第2嵌合部
4d 曲がり部用ライニング材の長手方向の両端部
6 径一定部用ライニング材
6a 第3嵌合部
6d 径一定部用ライニング材の長手方向の両端部
7 径一定部用筒状体
100 ライニング構造物
P 空洞構造体
Pa、Pb 径一定部
Pc 径変化部

Claims (9)

  1. 内径が拡大または縮小するように変化する径変化部を有した空洞構造体の内周面をライニングするライニング工法であって、
    幅方向の一側縁と他側縁の曲率半径を異ならせることで円弧状にカーブした一定幅で帯状の径変化部用ライニング材を、所定の長さに加工した後、厚み方向に湾曲させて長手方向の両端部を結合することにより得られる、径変化部用筒状錐体を、各筒状錐体の大径部同士の径および小径部同士の径を徐々に拡大または縮小するように異ならせて、複数形成する工程と、
    前記空洞構造体の前記径変化部の内側に、複数の前記径変化部用筒状錐体を、前記小径部の径が小さい順または前記大径部の径が大きい順に軸方向に並べる工程と、
    前記径変化部の内側で隣り合う前記径変化部用筒状錐体間を接合する工程と、を含む、ことを特徴とするライニング工法。
  2. 請求項1に記載のライニング工法において、
    一定幅で真直な帯状の径一定部用ライニング材を湾曲させて長手方向の両端部を結合することにより得られる、径一定部用筒状体を複数形成する工程と、
    前記空洞構造体の、内径が一定である径一定部の内側に、複数の前記径一定部用筒状体を軸方向に並べる工程と、
    前記径一定部の内側で隣り合う前記径一定部用筒状体間を接合する工程と、
    前記径変化部と前記径一定部の境界部分の内側で、隣り合う前記径変化部用筒状錐体と前記径一定部用筒状体の間を接合する工程と、をさらに含む、ことを特徴とするライニング工法。
  3. 請求項2に記載のライニング工法において、
    前記径変化部用筒状錐体の両端部に設けられた第1嵌合部と、帯状の径変化部用接合材の幅方向の両端部に設けられた第2嵌合部とを嵌合する工程と、
    前記径変化部用接合材の長手方向の両端部を結合する工程と、をさらに含み、
    前記径変化部の内側で隣り合う前記径変化部用筒状錐体間を前記径変化部用接合材により接合する、ことを特徴とするライニング工法。
  4. 請求項3に記載のライニング工法において、
    前記径一定部用筒状体の両端部に設けられた第3嵌合部と、帯状の径一定部用接合材の幅方向の両端部に設けられた第4嵌合部とを嵌合する工程と、
    前記径一定部用接合材の長手方向の両端部を結合する工程と、
    前記径変化部用接合材の前記第2嵌合部と、前記径一定部用接合材の前記第4嵌合部とを嵌合する工程と、をさらに含み、
    前記径一定部の内側で隣り合う前記径一定部用筒状体間を前記径一定部用接合材により接合し、
    前記径変化部と前記径一定部の境界部分の内側で隣り合う前記径変化部用筒状錐体と前記径一定部用筒状体の間を、前記径変化部用接合材と前記径一定部用接合材により接合する、ことを特徴とするライニング工法。
  5. 内径が拡大または縮小するように変化する径変化部を有した空洞構造体の内周面をライニングするために、該空洞構造体の内側で組み立てられるライニング構造物であって、
    幅方向の一側縁と他側縁の曲率半径を異ならせることで円弧状にカーブした一定幅で帯状の径変化部用ライニング材を、所定の長さに加工した後、厚み方向に湾曲させて長手方向の両端部を結合することにより得られる、径変化部用筒状錐体が複数設けられ、かつ各筒状錐体の大径部同士の径および小径部同士の径が徐々に拡大または縮小するように異なっていて、
    前記空洞構造体の前記径変化部の内側に、複数の前記径変化部用筒状錐体が、前記小径部の径が小さい順または前記大径部の径が大きい順に軸方向に並べられて、隣り合う前記径変化部用筒状錐体間が接合されている、ことを特徴とするライニング構造物。
  6. 請求項5に記載のライニング構造物において、
    一定幅で真直な帯状の径一定部用ライニング材を湾曲させて長手方向の両端部を結合することにより得られる、径一定部用筒状体が複数設けられ、
    前記空洞構造体の、内径が一定である径一定部の内側に、複数の前記径一定部用筒状体が軸方向に並べられて、隣り合う前記径一定部用筒状体間が接合され、
    前記径変化部と前記径一定部の境界部分の内側で、隣り合う前記径変化部用筒状錐体と前記径一定部用筒状体の間が接合されている、ことを特徴とするライニング構造物。
  7. 請求項6に記載のライニング構造物において、
    前記径変化部用筒状錐体の両端部に第1嵌合部が設けられていて、
    幅方向の両端部に第2嵌合部が設けられた帯状の径変化部用接合材をさらに備え、
    前記径変化部の内側で隣り合う前記径変化部用筒状錐体の前記第1嵌合部と、前記径変化部用接合材の前記各第2嵌合部とがそれぞれ嵌合されることにより、前記径変化部用筒状錐体間が前記径変化部用接合材で接合され、
    前記径変化部用接合材の長手方向の両端部が結合されている、ことを特徴とするライニング構造物。
  8. 請求項7に記載のライニング構造物において、
    前記径一定部用筒状体の両端部に第3嵌合部が設けられていて、
    幅方向の両端部に第4嵌合部が設けられた帯状の径一定部用接合材をさらに備え、
    前記径一定部の内側で隣り合う前記径一定部用筒状体の前記第3嵌合部と、前記径一定部用接合材の前記第4嵌合部とがそれぞれ嵌合されることにより、前記径一定部用筒状体間が前記径一定部用接合材で接合され、
    前記径一定部用接合材の長手方向の両端部が結合され、
    前記径変化部と前記径一定部の境界部分の内側で隣り合う前記径変化部用筒状錐体と前記径一定部用筒状体のうち、前記径変化部用筒状錐体の一方の前記第1嵌合部が、前記径変化部用接合材の一方の前記第2嵌合部と嵌合され、前記径一定部用筒状体の一方の前記第3嵌合部が、前記径一定部用接合材の一方の前記第4嵌合部と嵌合され、前記径変化部用接合材の他方の前記第2嵌合部と前記径一定部用接合材の他方の前記第4嵌合部とが嵌合されることにより、前記径変化部用筒状錐体と前記径一定部用筒状体の間が前記径変化部用接合材と前記径一定部用接合材で接合されている、ことを特徴とするライニング構造物。
  9. 空洞構造体の内径が拡大または縮小するように変化する径変化部の内周面をライニングするためのライニング材であって、
    一定幅の帯状に形成され、かつ、幅方向の一側縁と他側縁の曲率半径を異ならせることにより円弧状にカーブしていて、
    所定の長さに加工された後、厚み方向に湾曲されて、長手方向の両端部が結合されることにより、小径部と大径部を有し、前記径変化部の内側に、小径部の径が小さい順または大径部の径が大きい順に軸方向に並べられる筒状錐体を構成する、ことを特徴とするライニング材。
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