JP5832687B1 - ライニング装置 - Google Patents
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Abstract
Description
そして、変位機構により押さえローラを支持部材に対向する位置まで接近するように押さえローラを変位させることで、接続部材の第2係合部がライニング体の第1係合部に押し付けられて係合する。
この状態において、押さえローラを接続部材上で転動させることで、接続部材の第2係合部が順次ライニング体の第1係合部に押し付けられて係合する。
また、接続部材の第2係合部がライニング体の第1係合部に押し付けられ、一対の支持部材が各第1係合部を下面より支えている状態で、押さえローラを接続部材上で転動させるため、接続部材の第2係合部を確実に順次ライニング体の第1係合部に押し付けることができる。
本発明のライニング装置は、図12に示すような空洞構造物100の内周面に内張りされるライニング体2と隣りのライニング体2とを、板状の接続部材3を介して連接するのに用いるものである。
ここで、「空洞構造物」とは、新設及び既設を問わず、また、断面形状が円形及び非円形を問わず、トンネルなどの内部空間を有する構造物全般をいう。この点については、本明細書を通じて同様の意味である。また、本実施形態では、空洞構造部100は、4角に面取りされた部分102を有する断面視が略矩形状のものである。
また、本明細書において、空洞構造物100の内周面にライニング体2が内張りされた状態において、空洞構造物100の内周面側を下側、ライニング体2側及び接続部材3側を上側とする。
図中、32は本体部30に一体形成されたリブ32であり、均等間隔で配置されている。各リブ32は、本体部30の長さ方向に沿ってその全体に亘って設けられている。
接続部材3は合成樹脂製であり、空洞構造物100の内周面に沿ってほぼ一周させ、端部同士を締結部材(図示せず)により連結するか、または、熱融着により接着して筒状とする。
この実施例のライニング装置1は、図1〜図5に示すように、一対の支持部材40A、40Bを備えた一対のアーム4A、4Bと、各アーム4A、4Bをアーム4A、4B間が開閉可能なように支持する一対の支持フレーム5A、5Bと、接続部材3の各第2係合部31を上側から押圧しつつ接続部材3上を転動させる押さえローラ6と、各支持フレーム5A、5Bと押さえローラ6との間に設けられ押さえローラ6を各支持部材40A、40Bに対向する位置まで接近するように押さえローラ6を往復変位させる変位機構7と、押さえローラ6が各支持部材40A、40Bと対向する位置まで接近した状態を保持するロック機構8とを備えている。
なお、図4、図5、図7、図8は、ライニング装置1の一対のアーム4A、4Bと一対の支持フレーム5A、5Bとを示しており、押さえローラ6、変位機構7、ロック機構8の記載を省略している。
各アーム4A、4Bの先端部の外側面には、隣り合うライニング体2の各第1係合部25を下面より支えるための支持部材40A、40Bがそれぞれ外向きに突設されている。
図示の支持部材40A、40Bは、前後に並んで配置された2つの支持ローラにより構成されている。支持部材40A、40Bである支持ローラは台座41に回動自在に設けられている。台座41はアーム4A、4Bの外側面にネジ止めされている。
アーム接続板42A、42Bの各長さは、各支持部材40A、40Bが隣り合う各ライニング体2の各第1係合部25を下面より支えることのできるように設定されている。
一対の支持フレーム5A、5Bの屈曲部50A、50Bの間及び長片部52A、52Bの間には、図4、図5に示すように、それぞれ連結軸53A、53Bが設けられており、各支持フレーム5A、5B及び各アーム4A、4Bは、連結軸53A、53Bに沿って互いに接近または離反が可能となっている。
第1の揺動板70A、70Bは、図2に示すように、2本の固定軸73A、73Bにより前後位置で連結されている。また、第2の揺動板71A、71Bは固定軸73Dにより連結され、さらに、連結板72A、72Bは固定軸73Cによりそれぞれ連結されている。
図2に示すように、各第1の揺動板70A、70Bの他端部には軸支孔70bが形成され、この軸支孔70bに連通するように各連結板72A、72Bの一端部に軸支孔72aが形成されており、軸支孔70bと軸支孔72aとに支持軸74が挿入されている。支持軸74の両端部には鍔部74aが形成され、鍔部74aにより支持軸74が軸支孔70bと軸支孔72aから抜け出るのを防止している。従って、支持軸74に対して、各第1の揺動板70A、70Bと各連結板72A、72Bとが回動自由である。
押さえローラ6は、軸方向に貫通孔61を有する略円筒状であり、貫通孔61に支持軸75が挿通されている。押さえローラ6の貫通孔61にはベアリング(図示せず)が設けられており、押さえローラ6は支持軸75に回動自由に支持されている。
押さえローラ6は、両端部に径方向に突出する所定の幅を有する一対の押圧部62を備えている。押圧部62、62間の間隔は支持部材40A、40B間の距離と略同一であり、各押圧部62の幅は、支持部材40A、40Bの長さと略同一である。これにより、図6に示すように、押さえローラ6を支持部材40A、40Bに接近させたときに、押さえローラ6の押圧部62が支持部材40A、40Bに対向する。
ロック用棒81は各連結板72A、72Bの上部に紐を介してネジ止めされており、各ネジ止め箇所が連結板76で連結されている。
すなわち、図3に示すように、接続部材3は押さえローラ6と一対のアーム4A、4Bとの間、支持フレーム5A、5B間の空間P2を通ってライニング装置1を前後方向に貫通している。
歯車支持板90A、90Bの他端部間には操作軸94が設けられ、押さえローラ6をアーム4A、4B先端の支持部材40A、40Bから離反させるときに、操作軸94を持ち手として用いる。
100 空洞構造物
2 ライニング体
25 第1係合部(係合溝)
3 接続部材
31 第2係合部(係合突起)
4A、4B アーム
40A、40B 支持部材
5A、5B 支持フレーム
55 弾性部材
57A、57B 揺動軸
6 押さえローラ
61 貫通孔
62 押圧部
7 変位機構
70A、70B 第1の揺動板
70c 第1ロック用孔
72c 第2ロック用孔
71A、71B 第2の揺動板
72A、72B 連結板
73A、73B、73C、73D 固定軸
75 支持軸
8 ロック機構
81 ロック用棒
9 歯車機構
90A、90B 歯車支持板
91A、91B、91C 歯車
92A、92B 連結板
93 ハンドル
94 操作軸
P1 アーム間の空間
P2 支持フレーム間の空間
Claims (4)
- 空洞構造物の内周面に内張りされる複数のライニング体の隣り合う前記ライニング体を板状の接続部材を介して連接するために、隣り合う前記ライニング体の側縁部に沿って設けられている第1係合部に前記接続部材の両側縁部に沿って設けられている第2係合部をそれぞれ押し付けることにより係合させるライニング装置であって、
隣り合う前記ライニング体の各第1係合部を空洞構造物内周面側より支えるための一対の支持部材を先端部に備える一対のアームと、
各アームをアーム間が開閉可能なように基端部において支持する一対の支持フレームと、
前記接続部材の各第2係合部を空洞構造物空洞側から押圧し前記接続部材上を転動可能である押さえローラと、
各支持フレームと前記押さえローラとの間に設けられ押さえローラを各支持部材に対向する位置まで接近するように押さえローラを往復変位させる変位機構とを備えるライニング装置。 - 前記支持フレーム間には、各アームを離れる方向へ付勢する弾性部材が設けられている請求項1に記載のライニング装置。
- 前記変位機構は、各支持フレームの一方の端部に一端部がそれぞれ回動自由に支持される一対の第1の揺動板と、各支持フレームの他方の端部に一端部がそれぞれ回動自由に支持される一対の第2の揺動板と、前記第1の揺動板の他端部と前記第2の揺動板の他端部との間をそれぞれ連結する一対の連結板とからなり、一方の第2の揺動板と前記連結板との連結部と他方の第2の揺動板と前記連結板との連結部との間に前記押さえローラが回動自由に支持されている請求項1に記載のライニング装置。
- 請求項1〜3のいずれかに記載されたライニング装置であって、前記押さえローラが各支持部材と対向する位置まで接近した状態を保持するロック機構をさらに備えているライニング装置。
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