JP6463538B1 - ライニング体の連結方法、ライニング体の連結構造 - Google Patents

ライニング体の連結方法、ライニング体の連結構造 Download PDF

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Abstract

【課題】空洞構造物の内部で並設される二つのライニング体を連結する方法であって、確実且つ簡便に、二つのライニング体を連結可能な連結方法を提供する。
【解決手段】本発明の連結方法は、仮留め工程と連結工程とを有する。並設工程では、ライニング体2,2の係合部8,8が相対するように、ライニング体2,2が間隔をあけて並設される。仮留め工程では、ライニング体2,2の周方向の複数の位置で、金属からなる留め具50の突起を、相対する2つの係合部8,8の溝に係合させることが行われる。連結工程では、連結部材3をライニング体2,2の周方向に延ばしながら、連結部材3の突起を、相対する2つの係合部8,8の溝に係合させることが行われる。
【選択図】図2

Description

本発明は、下水管などの空洞構造物の内周面に沿って内張りされるライニング体の連結方法及び連結構造に関する。
従来、下水管などの空洞構造物を補修・補強する方法として、図9に示すように、空洞構造物100の内周面に沿ってライニング体2を内張りする工法が提案されている(特許文献1参照)。ライニング体2は、空洞構造物100の長さ方向に複数並設されるものである。図9や図10に示すように、隣り合う2つのライニング体2,2は、連結部材3を用いて連結される。
ライニング体2は、本体としての筒状体4を有しており、筒状体4の軸方向の両端には係合部8が形成される。係合部8は、筒状体4の周方向に延びる溝11を構成するものであり、溝11は筒状体4の径方向内側に開口する。
ライニング体2,2を連結する際には、まず、空洞構造物100の内部で、二つのライニング体2,2を並設する並設工程が実施される。この際には図11に示すように、二つのライニング体2,2が空洞構造物100の長さ方向に所定の間隔をあけて位置し、且つ、一のライニング体2の一端にある係合部8と、二のライニング体2の他端にある係合部8とが相対するように、二つのライニング体2,2が並設される。以下、相対する「一のライニング体2,2の一端にある係合部8」と「二のライニング体2,2の他端にある係合部8」との総称として、「相対する係合部8,8」と記す。
ついで図9や図10に示すように、連結部材3を用いて、二つのライニング体2,2を連結する連結工程が実施される。図12は連結部材3を示す斜視図である(図12では連結部材3の一部の図示を省略している)。図13は連結部材3の断面図である。連結部材3は、ポリエチレン等の樹脂から形成されるものであり、帯材40や、帯材40の表面から突出する一対の突起41,41を有している(符号42については後述する)。
上記連結工程では、相対する係合部8,8の内側において、連結部材3を、二つのライニング体2,2の周方向(ライニング体2,2が備える筒状体4,4の周方向)に延ばしながら、連結部材3の突起41,41を、相対する係合部8,8の溝11,11に係合させることが行われる(図9,図10参照)。すなわち、突起41,41を溝11,11に係合させる作業が、ライニング体2,2の周方向に進められる。
特開2016−210105号公報
ところで上記従来の連結方法では、作業の先行位置で、連結部材3の突起41,41を相対する係合部8,8の溝11,11に押し込み係合させると、その反発から、いまだ突起41,41を溝11,11に係合させていない位置で、相対する係合部8,8の間隔H(図11参照)が設計値よりも大きくなることがあった。そしてこの場合には、上記係合部8,8の間隔Hが大きくなった位置(以下、間隔拡大位置)で、突起41,41を溝11,11に係合させることが困難になる事態が生じていた。つまり上記間隔拡大位置で突起41,41を溝11,11に係合させる作業を行う際には、作業が完了した別の位置で突起41,41が溝11,11に係合していることで、上記間隔拡大位置において、相対する係合部8,8の間隔Hを縮める動きが規制される。このため連結部材3の突起41,41を係合部8,8の溝11,11に係合させることが困難になっていた。
また連結部材3がポリエチレン等の柔らかい樹脂から形成されていることで、仮に上記間隔拡大位置で、連結部材3の突起41,41を強引に溝11,11に押し込んだとしても、突起41,41が外向きに撓むことで、連結部材3が係合部8,8の間隔Hを縮めるものとならず、その結果、係合部8,8の間隔Hが、大きくなったまま、設計値にならないことが生じ得る。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、その目的は、空洞構造物の内部で並設される二つのライニング体を連結する方法であって、二つのライニング体を確実且つ簡便に連結可能な連結方法を提供することである。
本発明の第1観点に係る連結方法は、空洞構造物の内部で並設される二つのライニング体を連結する方法であって、前記空洞構造物の内部において、二つのライニング体を並設する並設工程と、留め具を用いて前記二つのライニング体を仮留めする仮留め工程と、連結部材を用いて前記二つのライニング体を連結する連結工程とを有し、前記ライニング体は、本体としての筒状体を備え、当該筒状体の軸方向の両端には係合部が形成されており、前記係合部は、前記筒状体の周方向に延びる第一溝及び第二溝を構成するものであり、前記第一溝は前記筒状体の径方向外側に開口し、前記第二溝は前記筒状体の径方向内側に開口し、前記並設工程では、前記二つのライニング体が、前記空洞構造物の長さ方向に間隔をあけて位置し、且つ、一の前記ライニング体の一端にある前記係合部と、二の前記ライニング体の他端にある前記係合部とが相対するように、前記二つのライニング体が並設され、
前記留め具は、金属から形成されるものであって、基板と、当該基板から突出する一対の第一突起とを有し、前記仮留め工程では、前記ライニング体の周方向の複数の位置で、前記一対の第一突起を、前記相対する二つの係合部の前記第一溝に係合させることが行われ、前記連結部材は、帯材と、帯材から突出する一対の第二突起とを有し、前記連結工程では、前記相対する二つの係合部の外側において前記連結部材を前記ライニング体の周方向に延ばしながら、前記一対の第二突起を前記相対する2つの係合部の第二溝に係合させることが行われる。
好ましくは、前記筒状体の外面には、前記筒状体の径方向内側に突出する複数のリブが形成されており、前記複数のリブは、前記筒状体の軸方向に間隔をあけて設けられるものであって、それぞれ前記筒状体の周方向に延びる。
また好ましくは、前記係合部は、前記筒状体の側縁から前記筒状体の軸方向外側に延びる第一延伸部と、前記第一延伸部の先端から前記筒状体の径方向外側に延びる第二延伸部と、前記第二延伸部の先端から前記筒状体の軸方向外側に延びる第三延伸部と、前記第三延伸部の先端から前記筒状体の径方向内側に延びる第四延伸部とを有し、前記第一溝は、前記第一延伸部と最端の前記リブとの間の空間によって構成され、前記第二溝は、前記第二延伸部と前記第四延伸部との間の空間によって構成される。
また好ましくは、前記連結部材の前記一対の第二突起の先端側は、内側に凸となるように湾曲し、前記第一溝の内面を構成する前記第二延伸部の表面は、前記第一突起の先端側に対応する凹面とされている。
また好ましくは、前記ライニング体は、前記筒状体の周方向に延びる補強材と、前記補強材を前記筒状体に締結するための締結材とをさらに備え、前記補強材は、基板と、基板から突出する一対の側板とを有しており、一方の前記側板が前記筒状体と接し、前記基板が最端の前記リブと接するように配置され、前記締結材は、円筒状の筒状部材と、断面円形の棒状部材と、ナットとを備え、前記複数のリブのうち、前記最端のリブ以外の他の前記リブには第一貫通孔が形成され、前記最端のリブには第二貫通孔が形成され、前記補強材には第三貫通孔が形成され、前記筒状部材は、前記第一貫通孔に通されて、前記筒状部材の端面は、最端の前記リブに当接し、前記棒状部材は、前記筒状部材の内部に通されて、前記棒状部材の端側は、前記筒状部材から延び出るとともに、前記第三貫通孔及び前記第二貫通孔を順次通過して、前記最端のリブの外側へ突出し、前記最端のリブの外側に突出した前記棒状部材の端部に、前記ナットが締結されることで、前記ナットと前記筒状部材とによって、前記補強材と前記最端のリブとが挟み込まれる。
本発明の第2観点に係るライニング体の連結構造は、空洞構造物の内部で並設される二つのライニング体と、留め具と、連結部材とを備える。前記ライニング体は、本体としての筒状体を備え、当該筒状体の軸方向の両端には係合部が形成されており、前記係合部は、前記筒状体の周方向に延びる第一溝及び第二溝を構成するものであり、前記第一溝は前記筒状体の径方向外側に開口し、前記第二溝は前記筒状体の径方向内側に開口し、前記二つのライニング体は、前記空洞構造物の長さ方向に間隔をあけて位置し、且つ、一の前記ライニング体の一端にある前記係合部と、二の前記ライニング体の他端にある前記係合部とが相対するように、並設され、前記留め具は、金属から形成されるものであって、基板と、当該基板から突出する一対の第一突起とを有し、前記ライニング体の周方向の複数の位置で、前記係止具の前記一対の第一突起が、前記相対する二つの係合部の前記第一溝に係合され、前記連結部材は、帯材と、帯材から突出する一対の第二突起とを有し、前記相対する二つの係合部の外側において前記連結部材が前記ライニング体の周方向に延ばされ、前記連結部材の前記一対の第二突起が前記相対する2つの係合部の第二溝に係合されている。
本発明によれば、留め具の第一突起を、二つのライニング体の係合部の第一溝に係合させることが、ライニング体の周方向の複数の位置で行われることで、二つのライニング体の係合部の間隔をライニング体の周方向に一定にできる。これにより、連結部材の第二突起を係合部の第二溝に係合させる作業を、円滑にライニング体の周方向に進めることができ、上記作業のために、係合部の間隔を縮めることや、第二突起を強引に第二溝に押し込むことを要しない。したがって本発明によれば、二つのライニング体を連結することを確実且つ簡便に実現できる。
空洞構造物内にライニング体を配置した状態を示す横断面図である。 空洞構造物内で並設された2つのライニング体が、本発明の連結方法によって連結された状態を示す縦断面図である。 並設された2つのライニング体の一部を拡大して示す縦断面図であり、(a)は2つのライニング体が連結された状態を示し、(b)は、2つのライニング体が連結される以前の状態を示す。 並設工程によって、2つのライニング体が並設された状態を示す縦断面図である。 仮留め工程によって、2つのライニング体が仮留めされた状態を示す縦断面図である。 留め具を示す斜視図である。 仮留め工程において、留め具の第一突起を、相対する2つの係合部の第一溝に係合させる作業を示す縦断面図である。 連結工程によって、2つのライニング体が連結された状態を示す縦断面図である。 空洞構造物内で並設された2つのライニング体が、従来の連結方法によって連結された状態を示す縦断面図である。 並設された2つのライニング体の一部を拡大して示す縦断面図であり、2つのライニング体が連結された状態を示す。 並設された2つのライニング体の一部を拡大して示す縦断面図であり、2つのライニング体が連結される以前の状態を示す。 連結部材を示す斜視図である。 連結部材を示す横断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお以下では、従来技術との対応関係を明確にすべく、図9〜図12に示すものと対応する構成には同一符号を付す。
図1は、空洞構造物100内にライニング体2を配置した状態を示す横断面図である。図2は、空洞構造物100の内部で並設された2つのライニング体2,2が、本発明の連結方法によって連結された状態を示す縦断面図である(本発明のライニング体の連結構造を示す縦断面図である)。図3は、並設されたライニング体2,2の一部を拡大して示す縦断面図である。図3(a)はライニング体2,2が連結された状態を示し、図3(b)は、ライニング体2,2が連結される以前の状態を示している。
ライニング体2は、空洞構造物100の内張りとして空洞構造物100の内周面に沿って配置される。本発明において、「空洞構造物」とは、新設及び既設を問わず、また、断面形状が円形及び非円形を問わず、トンネルや下水管などの内部空間を有する構造物全般をいう。なお本実施形態では、空洞構造物100は、略矩形状の断面を呈する下水管であり、角部102が面取りされている。
ライニング体2は、空洞構造物100の長さ方向に複数並設される。施工時には、隣り合う2つのライニング体2,2が、留め具50によって仮留めされた後、連結部材3によって連結される。
ライニング体2は、本体としての筒状体4と、筒状体4を補強するための補強材5と、補強材5を筒状体4に締結させるための締結材6とを備える。筒状体4は合成樹脂製である。補強材5及び締結材6は金属製である。
筒状体4は、空洞構造物100に対応する略矩形の筒状を呈している。筒状体4の外面には、筒状体4の径方向外側に突出するリブ7が複数形成されている。
複数のリブ7は、筒状体4の軸方向に間隔をあけて設けられるものであり、それぞれ筒状体4の周方向に延びる。筒状体4の角部60(図1参照)では、リブ7はV字状に切り欠かれる。以下では、筒状体4に形成される複数のリブ7のうち、最も端に位置するリブ7を「最端のリブ7A」と記し、最端のリブ7A以外のリブ7を「他のリブ7B」と記す。
筒状体4の軸方向の両端には、係合部8,8が形成される。係合部8は、筒状体4の周方向に延びる第一溝10及び第二溝11を構成する(図3参照)。第一溝10は、筒状体4の径方向外側に開口し、第二溝11は、筒状体4の径方向内側に開口する。
具体的には、係合部8は、第一延伸部12と、第二延伸部13と、第三延伸部14と、第四延伸部15とを有する(図3(b)参照)。第一延伸部12は、筒状体4の側縁から筒状体4の軸方向外側に延びる。第二延伸部13は、第一延伸部12の先端から筒状体4の径方向外側に延びる。第三延伸部14は、第二延伸部13の先端から筒状体4の軸方向外側に延びる。第四延伸部15は、第三延伸部14の先端から筒状体4の径方向内側に延びる。第一溝10は、第二延伸部13と最端のリブ7Aとの間の空間によって構成される。第二溝11は、第二延伸部13と第四延伸部15との間の空間によって構成される。
上記の筒状体4は、合成樹脂製の帯体(図示せず)を、空洞構造物100の内周面に沿って一周させて、帯体の端部同士を締結部材(図示せず)を用いて連結することで形成される(上記帯体は、筒状体4とされる帯状部に、係合部8やリブ7が一体に形成されたものである)。なお帯体の端部同士を締結部材で連結することの代わりに、帯体の端部同士を熱融着してもよい。
補強材5は、最端のリブ7Aの内側で、筒状体4の周方向に延びるものである(「内側」は、筒状体4の軸方向内側を意味する)。補強材5は、コの字状の断面を呈し、基板20と、基板20から突出する一対の側板21,21とを有する(図3参照)。当該補強材5は、一方の側板21が筒状体4と接し、基板20が最端のリブ7Aと接するように配置される。なお本実施形態のように、筒状体4が略矩形の筒状を呈する場合には、補強材5は、筒状体4の辺に沿う範囲と、筒状体4の角60(図1参照)に沿う範囲とが、別々の部材(図示せず)から構成されて、これらの部材を組み合わせることで補強材5が形成される。
締結材6は、円筒状の筒状部材30と、断面円形の棒状部材31と、ナット32とを備える。筒状体4に形成される複数のリブ7のうち、最端のリブ7A以外の他のリブ7Bには、筒状部材30を通すための第一貫通孔33が形成される(図3参照)。最端のリブ7Aには、棒状部材31を通すための第二貫通孔34が形成される。補強材5の基板20には、棒状部材31を通すための第三貫通孔35が形成される。筒状部材30は、他のリブBの各々の第一貫通孔33に通されて、筒状部材30の端面は、最端のリブ7Aに当接する。棒状部材31は、筒状部材30の内部に通される。棒状部材31の端側は、筒状部材30から延び出るとともに、第三貫通孔35及び第二貫通孔34を順次通過し、最端のリブ7Aの外側へ突出する(「外側」は、筒状体4の軸方向外側を意味する)。そして当該最端のリブ7Aの外側に突出した棒状部材31の端部に、ナット32が締結されることで、ナット32と筒状部材30とによって、補強材5と最端のリブ7Aとが挟み込まれる。これにより、補強材5が筒状体4に締結される。また上記のように補強材5が締結された状態では、最端のリブ7Aは、補強材5によって、第一溝10を拡大させる変位が規制されたものとなる。なお本実施形態では補強材5の全周を固定するために、締結材6による締結が筒状体4の周方向の複数の位置で行われる(図1参照)。すなわち、上記の第一貫通孔33・第二貫通孔34・第三貫通孔35は、筒状体4の周方向の複数の位置に形成されているとともに、当該複数の位置の各々で、筒状部材30を第一貫通孔33に通し、棒状部材31を第三貫通孔35・第二貫通孔34に通し、リブ7Aの外側に突出した棒状部材31の端部にナット32を締結することが行われる。
連結部材3は、図12や図13に示したものである。連結部材3は、ポリエチレン等の合成樹脂から製造されるものであって、帯材40と、一対の第二突起41,41と、複数のリブ42とを有する。帯材40の長さは、筒状体4の周方向の長さと同等とされる。第二突起41,41やリブ42は、帯材40の一方の表面から突出するものであり、帯材40の長さ方向に延びる。第二突起41,41は、帯材40の幅方向の両端に形成される。リブ42は、第二突起41,41の間に形成されており、連結部材3の剛性を高める機能を有する。なお図12や図13では、2つのリブ42を帯材40に形成する例を示しているが、リブ42の数は、帯材40の幅等に応じて、任意の数に設定され得る。
次に、隣り合うライニング体2,2を連結する方法を説明する。
まず、空洞構造物100の内部において、二つのライニング体2,2を並設する並設工程が実施される。この際には図4に示すように、二つのライニング体2,2が、空洞構造物100の長さ方向に間隔をあけて位置し、且つ、一のライニング体2の一端にある係合部8と、二のライニング体2の他端にある係合部8とが相対するように、二つのライニング体2,2が並設される。以下、上記相対する「一のライニング体2の一端にある係合部8」と、「二のライニング体2の他端にある係合部8」との総称として、「相対する係合部8,8」と記す。
次に図5に示すように、留め具50を用いて、二つのライニング体2,2を仮留めする仮留め工程が実施される。図6に示すように、留め具50は、基板51と、基板51から突出する一対の第一突起52,52とを有しており、ステンレス、鉄、バネ鋼、アルミ合金等の金属から形成される。仮留め工程では、ライニング体2,2の周方向の複数の位置で、一対の第一突起52,52を、相対する2つの係合部8,8の第一溝10,10に係合させることが行われる。例えば、ライニング体2,2の周方向に90°の角度間隔をあけた4つの位置で、第一突起52,52を、係合部8,8の第一溝10,10に係合させることが行われる。
なお図6や図7に示すように、第一突起52の先端側52aは、内側に凸となるように湾曲している(上記の「内側」は、「第一突起52,52が相対する方向における内側」を意味する)。また、第一溝10の内面を構成する第二延伸部13の表面10aは、第一突起52の先端側52aに対応する凹面とされている。以上の特徴から、図7(a),図7(b)に示すように、第一突起52の先端側52aが第一溝10の入口を通過する際には、係合部8が弾性変形して、第一溝10の入口の幅が大きくなる。そして、第一突起52の先端側52aが第一溝10の奥側に到達した際には、第一突起52の先端側52aが第二延伸部13の表面10aに係合し、係合部8,8が弾性復帰することで第一溝10の入口の幅が小さくなる。これにより、第一突起52が第一溝10から抜けることが防止される。また上述したように、補強材5によって、第一溝10を拡大させる最端のリブ7Aの変位が規制されることからも、第一突起52が第一溝10から抜けることが防止される。
上記の仮留め工程が実施された後では、図8に示すように、連結部材3を用いて二つのライニング体2,2を連結する連結工程が実施される。この際には、相対する2つの係合部8,8の内側で、連結部材3をライニング体2,2の周方向に延ばしながら、連結部材3の第二突起41,41を、相対する2つの係合部8,8の第二溝11,11に係合させることが行われる(上記の「内側」は、筒状体4の径方向内側を意味する)。そして、連結部材3をライニング体2,2の周方向に延ばした状態で、連結部材3の端部同士を締結部材(図示せず)で連結することで、連結部材3がライニング体2,2に沿う筒状とされる。なお、上記連結部材3の端部同士を締結部材で連結することの代わりに、連結部材3の端部同士を熱融着してもよい。また上記の連結工程は、例えば特開2016-210105号公報に開示されるライニング装置を用いて実施され得る。
以上で二つのライニング体2,2を連結する作業が完了する。そして以上の作業が隣り合う2つのライニング体2,2の組毎に繰り返されることで、空洞構造物100の長さ方向に複数のライニング体2が並設された状態となる。その後、ライニング体2や連結部材3の外面と、空洞構造物100の内面との間の隙間にセメントミルクなどの裏込め材103(図1,図2)を充填することで、内張り施工が完了する。
以上説明した本実施形態によれば、連結工程以前の仮留め工程において、留め具50の第一突起52,52を、相対する2つの係合部8,8の第一溝10,10に係合させることが、ライニング体2,2の周方向の複数の位置で行われる。このため連結工程の以前において、相対する2つの係合部8,8の間隔がライニング体2,2の周方向に一定になる。これにより連結工程で、連結部材3の第二突起41,41を係合部8,8の第二溝11,11に係合させる作業を、円滑にライニング体2,2の周方向に進めることができ、上記作業のために、係合部8,8の間隔を縮めることや、突起41,41を強引に溝11,11に押し込むことを要しない。したがって本実施形態によれば、二つのライニング体2,2を連結することを確実且つ簡便に実現できる。なお、ライニング体2,2の周方向に等間隔となる複数の位置で、留め具50の第一突起52,52を相対する係合部8,8の第一溝10,10に係合させることが好ましい。このようにすることで、より確実に係合部8,8の間隔をライニング体2,2の周方向に一定にできる。
また上述したように、第一突起52の先端側52aが湾曲し、第一溝10の内面を構成する第二延伸部13の表面10aが、第一突起52の先端側52aに対応した凹面とされていることや、補強材5によって第一溝10を拡大させる最端のリブ7Aの変位が規制されることで、第一突起52が第一溝10から抜けることが防止される。このため確実に、相対する2つの係合部8,8の間隔をライニング体2,2の周方向に一定にすることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、第一突起52の先端側52aを内側に湾曲させることの代わりに、第一突起52の先端側52aを厚肉とすることで、第一突起52の先端側52aを内側に凸となるように突出させてもよい。この場合でも、第二延伸部13の表面10aを、第一突起52の先端側52aに対応した凹面とすることで、第一突起52が第一溝10から抜けることを防止できる。
また、リブ7や補強材5や締結材6は、必ずしも必要ではなく、省略されてもよい。この場合でも、留め具50の第一突起22,22を係合部8,8の第一溝10,10に係合させることで、連結工程で、連結部材3の第二突起41,41を第二溝11,11に係合させる作業を、確実且つ簡便に、ライニング体2,2の周方向に進めることができる。なお筒状体4にリブ7を設ければ、筒状体4の径方向の剛性を高めることができる。また補強材5を設ければ筒状体4を軸方向に補強できる。
2 ライニング体
3 連結部材
4 筒状体
5 補強材
6 締結材
7 リブ
7A 最端のリブ
7B 他のリブ
8 係合部
10 第一溝
10a 第二延伸部の表面(第一溝の内面)
11 第二溝
12 第一延伸部
13 第二延伸部
14 第三延伸部
15 第四延伸部
20 基板
21 側板
30 筒状部材
31 棒状部材
32 ナット
33 第一貫通孔
34 第二貫通孔
35 第三貫通孔
40 帯材
41 第二突起
42 リブ
50 留め具
51 基板
52 第一突起
52a 第一突起の先端側
100 空洞構造物

Claims (6)

  1. 空洞構造物の内部で並設される二つのライニング体を連結する方法であって、
    前記空洞構造物の内部において、二つのライニング体を並設する並設工程と、
    留め具を用いて前記二つのライニング体を仮留めする仮留め工程と、
    連結部材を用いて前記二つのライニング体を連結する連結工程とを有し、
    前記ライニング体は、本体としての筒状体を備え、当該筒状体の軸方向の両端には係合部が形成されており、前記係合部は、前記筒状体の周方向に延びる第一溝及び第二溝を構成するものであり、前記第一溝は前記筒状体の径方向外側に開口し、前記第二溝は前記筒状体の径方向内側に開口し、
    前記並設工程では、前記二つのライニング体が、前記空洞構造物の長さ方向に間隔をあけて位置し、且つ、一の前記ライニング体の一端にある前記係合部と、二の前記ライニング体の他端にある前記係合部とが相対するように、前記二つのライニング体が並設され、
    前記留め具は、金属から形成されるものであって、基板と、当該基板から突出する一対の第一突起とを有し、
    前記仮留め工程では、前記ライニング体の周方向の複数の位置で、前記一対の第一突起を、前記相対する二つの係合部の前記第一溝に係合させることが行われ、
    前記連結部材は、帯材と、帯材から突出する一対の第二突起とを有し、
    前記連結工程では、前記相対する二つの係合部の外側において前記連結部材を前記ライニング体の周方向に延ばしながら、前記一対の第二突起を前記相対する2つの係合部の第二溝に係合させることが行われる、連結方法。
  2. 前記筒状体の外面には、前記筒状体の径方向外側に突出する複数のリブが形成されており、
    前記複数のリブは、前記筒状体の軸方向に間隔をあけて設けられるものであって、それぞれ前記筒状体の周方向に延びる請求項1に記載の連結方法。
  3. 前記係合部は、前記筒状体の側縁から前記筒状体の軸方向外側に延びる第一延伸部と、前記第一延伸部の先端から前記筒状体の径方向外側に延びる第二延伸部と、前記第二延伸部の先端から前記筒状体の軸方向外側に延びる第三延伸部と、前記第三延伸部の先端から前記筒状体の径方向内側に延びる第四延伸部とを有し、
    前記第一溝は、前記第一延伸部と最端の前記リブとの間の空間によって構成され、
    前記第二溝は、前記第二延伸部と前記第四延伸部との間の空間によって構成される請求項2に記載の連結方法。
  4. 前記連結部材の前記一対の第二突起の先端側は、内側に凸となるように湾曲し、前記第一溝の内面を構成する前記第二延伸部の表面は、前記第一突起の先端側に対応する凹面とされている請求項3に記載の連結方法。
  5. 前記ライニング体は、前記筒状体の周方向に延びる補強材と、前記補強材を前記筒状体に締結するための締結材とをさらに備え、
    前記補強材は、基板と、基板から突出する一対の側板とを有しており、一方の前記側板が前記筒状体と接し、前記基板が最端の前記リブと接するように配置され、
    前記締結材は、円筒状の筒状部材と、断面円形の棒状部材と、ナットとを備え、
    前記複数のリブのうち、前記最端のリブ以外の他の前記リブには第一貫通孔が形成され、前記最端のリブには第二貫通孔が形成され、
    前記補強材には第三貫通孔が形成され、
    前記筒状部材は、前記第一貫通孔に通されて、前記筒状部材の端面は、最端の前記リブに当接し、
    前記棒状部材は、前記筒状部材の内部に通されて、前記棒状部材の端側は、前記筒状部材から延び出るとともに、前記第三貫通孔及び前記第二貫通孔を順次通過して、前記最端のリブの外側へ突出し、
    前記最端のリブの外側に突出した前記棒状部材の端部に、前記ナットが締結されることで、前記ナットと前記筒状部材とによって、前記補強材と前記最端のリブとが挟み込まれる請求項2乃至4のいずれかに記載の連結方法。
  6. 空洞構造物の内部で並設される二つのライニング体と、
    留め具と、
    連結部材とを備え、
    前記ライニング体は、本体としての筒状体を備え、当該筒状体の軸方向の両端には係合部が形成されており、前記係合部は、前記筒状体の周方向に延びる第一溝及び第二溝を構成するものであり、前記第一溝は前記筒状体の径方向外側に開口し、前記第二溝は前記筒状体の径方向内側に開口し、
    前記二つのライニング体は、前記空洞構造物の長さ方向に間隔をあけて位置し、且つ、一の前記ライニング体の一端にある前記係合部と、二の前記ライニング体の他端にある前記係合部とが相対するように、並設され、
    前記留め具は、金属から形成されるものであって、基板と、当該基板から突出する一対の第一突起とを有し、
    前記ライニング体の周方向の複数の位置で、前記係止具の前記一対の第一突起が、前記相対する二つの係合部の前記第一溝に係合され、
    前記連結部材は、帯材と、帯材から突出する一対の第二突起とを有し、
    前記相対する二つの係合部の外側において前記連結部材が前記ライニング体の周方向に延ばされ、前記連結部材の前記一対の第二突起が前記相対する2つの係合部の第二溝に係合されている、ライニング体の連結構造。
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