JP6509629B2 - 改修工事用可撓性ドレン及び改修工事用可撓性ドレンを使用した改修方法 - Google Patents

改修工事用可撓性ドレン及び改修工事用可撓性ドレンを使用した改修方法 Download PDF

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Description

本発明は、防水の改修工事に使用する改修工事用可撓性ドレン及び改修工事用可撓性ドレンを使用した改修方法に関する。
一般に、建築物の屋上には防水構造が設けられている。特許文献1に開示されているように、防水構造の改修工事としては、既存の防水層を全面撤去する全面撤去方式と、既存の防水層の上に新規の防水層を形成するかぶせ方式とが知られており、それらのうち、撤去方式は、既存の防水層を撤去することに伴う労力、騒音、工期長期化、廃材処理等の問題があるので、一般的にはそのような問題の少ないかぶせ方式による改修工事が多く採用されている。
特許文献1では、鉛製ドレン鍔の下部に接続用の管部が横方向に突出するように一体に設けられている。そして、ドレン鍔の管部に対してフレキシブルホースの端部が端末カフスによって接続されている。端末カフスは、ドレン鍔の管部の外面及びフレキシブルホースの外面を囲むように形成されており、端末カフスのフレキシブルホース側は、フレキシブルホースの外面に嵌合する一方、端末カフスのドレン鍔側は、バンドによって締結されている。これにより、屋上の雨水等がドレン鍔の管部からフレキシブルホースに流入して排水されることになる。
特開平7−76908号公報
ところが、特許文献1では、端末カフスがドレン鍔の管部の外面及びフレキシブルホースの外面を囲むように形成されているだけであり、ドレン鍔の管部の内面及びフレキシブルホースの内面にはカフス等の接続部材が存在していない状態となっている。このため、フレキシブルホースの接続部分が弱いことが考えられる。さらに接続部分が直接水を受けることになる。
また、特許文献1では、ドレン鍔における管部よりも下側部分が横方向に延び、管部よりも上側部分が鉛直方向に延びるように予め成形されているので、ドレン鍔は、その管部が横方向に延びるようにしか設置することができない。ところが、防水改修工事の現場では、管部の延びる方向が上下方向となるように設置したい場合もあり、その場合には特許文献1のドレン鍔では対応できないので、別形状のドレン鍔を用意しなければならず、特許文献1のドレン鍔は汎用性が低い。
そこで、例えば、図11に示すように、柔軟性を有する鍔部100に外筒部101と内筒部102とを設け、外筒部101と内筒部102との間にホース103の端部を入れて接続する構造が考えられる。これにより、ホース103の外面側と内面側とにそれぞれ外筒部101と内筒部102とが配置されるのでホース103の接続強度が高まるとともに、鍔部100が水平方向に延びる姿勢で取り付ければホース103の端部が上下方向に延び、また、図12に示すように鍔部100の外筒部101よりも下側部分が水平になるように折り曲げて取り付ければホース103の端部が横方向に延びるように設置することが可能になるので汎用性が高まる。
しかしながら、図11に示すように、鍔部100に外筒部101と内筒部102とを設けると、外筒部101の基端部と内筒部102の基端部とが厚み方向に重なることになり、肉厚の厚い部分104ができることになる。このため、図12に示すように鍔部100の外筒部101よりも下側部分を水平に折り曲げると、肉厚の厚い部分104は変形し難いので、鍔部100における外筒部101の基端部近傍に窪み105ができてしまい、その窪み105が雨水等のスムーズな流れを阻害する要因となる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、鍔部に形成された外筒部と内筒部との間にホースの端部を入れることによってホースの接続強度を高める場合に、ホースの端部の延びる方向が上下方向であっても横方向であっても容易に対応できるようにするとともに、いずれの場合も雨水等をスムーズに流すことができるようにすることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、外筒部の基端部の外側に部分的に欠損部を設けるようにした。
第1の発明は、
可撓性を有する導水用ホースと、上記ホースの端部が接続される接続部材とを備え、既設建築物の防水構造の改修工事に使用される改修工事用可撓性ドレンにおいて、
上記接続部材は、
上記ホースの外面側を囲むように形成された外筒部と、
上記外筒部の内方に配置されて上記ホースの内面側を囲むように形成され、上記外筒部の基端部と一体化した内筒部と、
上記外筒部の基端部から径方向へ延びるとともに可撓性を有し、上記既設建築物に取り付けられる鍔部とを備え、
上記外筒部の基端部には、該外筒部の先端部よりも厚肉の厚肉部が形成され、該厚肉部の外面には、周方向の一部を欠損してなる欠損部が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、ホースの外面側と内面側とにそれぞれ接続部材の外筒部と内筒部とが配置されるのでホースと接続部材との接続強度が高まる。
改修工事の現場で、ホースの端部の延びる方向を上下方向にしたい場合には、接続部材の鍔部を水平方向にして既存建築物に取り付ける。これにより、ホースの端部の延びる方向を上下方向にすることが可能になる。一方、ホースの端部の延びる方向を横方向にしたい場合には、例えば鍔部における外筒部よりも上側部分が鉛直になるように配置するとともに、鍔部における外筒部よりも下側部分が水平になるように折り曲げて既存建築物に取り付ける。これにより、外筒部及び内筒部が横方向に延びる姿勢となるので、ホースの端部の延びる方向を横方向にすることが可能になる。鍔部を折り曲げる際、欠損部に対応する部分を折り曲げることで、欠損部の形成による薄肉化で柔軟性が高まった部分近傍が折り曲げられることになる。これにより、接続部材における内筒部の基端部近傍には内面に窪みができにくくなり、雨水等がスムーズに流れるようになる。
第2の発明は、第1の発明において、
上記接続部材における上記欠損部が形成された部位の肉厚は、上記鍔部の肉厚以下に設定されていることを特徴とする。
この構成によれば、欠損部が形成された部位の柔軟性が十分に高まるので、鍔部を折り曲げる際に接続部材の内面に窪みがより一層できにくくなる。
第3の発明は、第1または2の発明において、
上記接続部材と上記ホースとは熱可塑性樹脂からなり、互いに熱融着されていることを特徴とする。
この構成によれば、接続部材とホースとが強固に接続される。
第4の発明は、第1から3のいずれか1つの発明において、
上記ホースの外面には螺旋条部が形成され、
上記接続部材の上記外筒部の内面には、上記螺旋条部が螺合する凹条部が形成され、
上記螺旋条部が上記凹条部に螺合して上記ホースが上記接続部材に接続されることを特徴とする。
この構成によれば、ホースが接続部材に接続された状態で、ホースの螺旋条部が外筒部の凹条部に螺合しているので、接続部材とホースとの接続強度がより一層高まる。
第5の発明は、第1から4のいずれか1つの発明において、
上記ホース及び上記接続部材の材料が軟質塩化ビニル樹脂であることを特徴とする。
この構成によれば、高耐久性のドレン構造とすることが可能になるとともに、接続部材とホースとを容易に熱融着することも可能になる。さらに塩化ビニル製の防水層に熱融着して防水することも可能になる。
第6の発明は、第1から5のいずれか1つの改修工事用可撓性ドレンを使用した改修方法において、
接続部材の外筒部と内筒部との間にホースの端部を入れて上記接続部材と上記ホースとを接続する工程と、
上記接続部材の鍔部を既存建築物に沿うように配置し、既存建築物に取り付ける工程とを備えていることを特徴とする。
第1、6の発明によれば、ホースの端部の外面側及び内面側に接続部材の外筒部及び内筒部をそれぞれ配置したので、ホースと接続部材との接続強度を高めることができる。接続部材の鍔部が可撓性を有しているので、鍔部を変形させることができ、これにより、ホースの端部の延びる方向が上下方向であっても横方向であっても容易に対応できる。そして、接続部材の外筒部の基端部の外面に欠損部を形成したので、ホースの端部の延びる方向が上下方向であっても横方向であっても内面に窪み等ができにくくなり、雨水等をスムーズに流すことができる。
第2の発明によれば、接続部材における欠損部が形成された部位の肉厚を鍔部の肉厚以下にしたので、鍔部を折り曲げる際に接続部材の内面に窪みがより一層できにくくなる。
第3の発明によれば、接続部材とホースを熱融着によって強固に接続することができる。また、接続部材とホースとの間のシール性を確保することができる。
第4の発明によれば、ホースの螺旋条部を接続部材の外筒部の凹条部に螺合させることで、ホースと接続部材との接続強度をより一層高めることができる。
第5の発明によれば、ホース及び接続部材の材料を軟質塩化ビニル樹脂としたので、高耐久性のドレン構造にすることができるとともに、接続部材とホースとを容易に熱融着して接続強度を高めることができる。
実施形態に係る改修工事用可撓性ドレンの斜視図である。 改修工事用可撓性ドレンの側面図である。 図1におけるIII−III線断面図である。 図1におけるIII−III線に相当する断面を示す斜視図である。 接続部材の斜視図である。 接続部材の正面図である。 接続部材の側面図である。 図5におけるVIII−VIII線断面図である。 図5におけるVIII−VIII線に相当する断面を示す斜視図である。 改修工事用可撓性ドレンの使用状態を説明する断面図である。 欠損部が無い場合の可撓性ドレンの断面図である。 欠損部が無い場合の可撓性ドレンの使用状態を説明する断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る改修工事用可撓性ドレン1の斜視図である。この改修工事用可撓性ドレン1は、例えばビルや集合住宅等の既設建築物に設けられている防水構造の改修工事に使用されるものである。改修工事用可撓性ドレン1は、可撓性を有する導水用ホース10と、導水用ホース10の端部が接続される接続部材20とを備えている。接続部材20が既設建築物に取り付けられ、この取付状態で屋上の雨水等が導水用ホース10から排水されるようになっている。
導水用ホース10は、可撓性を有するホース、いわゆるフレキシブルホースである。導水用ホース10の通路形成部11は、長手方向の両端部に亘って略同一の円形断面を有するように形成されている。導水用ホース10の材料は、柔軟性を有する熱可塑性樹脂を使用することができ、好ましくは軟質塩化ビニル樹脂等である。導水用ホース10の外面には、螺旋条部12が形成されている。螺旋条部12は、導水用ホース10の長手方向両端部に亘って連続している。螺旋条部12は、通路形成部11と一体成形されており、その内部には、弾性を有する金属材や樹脂材からなる螺旋形状の補強用線材12aが埋め込まれている。つまり、補強用線材12aを設けたことによって螺旋条部12が形成されることになる。螺旋条部12内の補強用線材12aにより、通路形成部11を屈曲させたときの潰れが抑制される。
導水用ホース10の長さは、導水用ホース10の先端部が後述する既設導水管の内部において少なくとも上下方向に延びる部分に達する程度の長さであればよく、例えば300mm以上800mm以下に設定することができるが、500mm程度が好ましい。また、導水用ホース10の外径は、例えば50mm以上100mm以下に設定することができる。
図4に示すように、導水用ホース10の通路形成部11における接続部材20に接続される側の端部(接続側端部)には、切欠部11aが形成されている。切欠部11aは、導水用ホース10の接続側端部の周方向の一部を切り欠くことによって形成された部分である。
接続部材20は、外筒部21と、内筒部22と、鍔部23とを備えており、これら外筒部21、内筒部22及び鍔部23は、図示しないが成形型によって一体成形されている。接続部材20の材料は、柔軟性を有する熱可塑性樹脂を使用することができ、好ましくは軟質塩化ビニル樹脂等である。導水用ホース10の材料と同じにするのが好ましい。
外筒部21は、導水用ホース10の外面側を囲むように形成された円筒状をなしている。外筒部21の外面は滑らかな面で構成される一方、内面には、導水用ホース10の螺旋条部12が螺合する凹条部21aが形成されている。凹条部21aは、外筒部21の先端部(図9等における上部)を始点とし、下方へ向かって導水用ホース10の螺旋条部12と同様に螺旋状に連続して延びている。
内筒部22は、外筒部21の内方に配置されて導水用ホース10の内面側を囲むように形成された円筒状をなしている。内筒部22の外径は、外筒部21の内径(凹条部21aが形成されていない部分の内径)よりも小さく設定されており、内筒部22の外面と、外筒部21の内面との間に導水用ホース10を入れることができる隙間が設けられている。
内筒部22の外面及び内面は共に滑らかな面で構成されている。内筒部22の外面は、導水用ホース10の内面に沿うように形成されている。内筒部22の外面と導水用ホース10の内面とは熱融着されている。熱融着は、内筒部22の全周に亘って行うのが好ましい。
内筒部22と外筒部21とは略同心上に位置している。内筒部22の基端部は、外筒部21の基端部と一体化しており、内筒部22の基端部と外筒部21の基端部とによって厚肉部25が形成されている。凹条部21aは、厚肉部25の上部まで形成されている。図9に示す厚肉部25の肉厚Aは、後述する欠損部26が形成されていない部分において、内筒部22の内面から外筒部21の外面までの寸法と略同じに設定されており、内筒部22及び外筒部21の各肉厚よりも厚くなっている。
内筒部22の長さは外筒部21の長さよりも長く設定されている。この実施形態では、内筒部22の長さを外筒部21の長さの2倍以上にしている。これにより、内筒部22と導水用ホース10との熱融着面積を十分に広く確保することができる。
図9に示すように、内筒部22の外面には、周方向の一部に突部24が形成されている。図4に示すように、突部24の外形状は、導水用ホース10の切欠部11aの縁部の形状と略同じに設定されている。導水用ホース10を内筒部22と外筒部21との間に深く入れると、内筒部22の突部24と導水用ホース10の切欠部11aとが嵌合するようになっている。
鍔部23は、外筒部21の基端部から径方向へ延びており、既設建築物110(図10に示す)に取り付けられる部分である。図1等に示すように、鍔部23の外形は略円形とされており、その中央部に、外筒部21及び内筒部22が位置している。鍔部23は、柔軟性を持った材料で形成されていることから全体が可撓性を有している。
図2及び図3にも示すように、上記外筒部21の基端部の外面には、周方向の一部を欠損してなる欠損部26が形成されている。欠損部26は、厚肉部25の一部に形成されたものであり、この欠損部26の形成により、接続部材20における欠損部26が形成された部位の肉厚T1(図8に示す)は、図9に示す厚肉部25の基本肉厚Aよりも薄くなる。この実施形態では、接続部材20における欠損部26が形成された部位の肉厚T1を、鍔部23の肉厚T2(図8に示す)と同じに設定している。肉厚T1は、鍔部23の肉厚以下にするのが好ましい。これにより、欠損部26が形成された部位の柔軟性を十分に高めることができる。
欠損部26が形成された範囲は、外筒部21の周長の1/5以上1/3以下に設定されている。欠損部26が形成された範囲が狭くなると、後述する取付時に鍔部23を折り曲げた際に柔軟性が足りずに内面に窪み(図12に符号105で示すような窪み)ができやすくなる一方、欠損部26が形成された範囲が広くなると、厚肉部25のうち、肉厚が薄い範囲が拡大して強度が低下してしまう。したがって、欠損部26が形成された範囲は上記した範囲が好ましい。
次に、上記導水用ホース10を接続部材20に接続する要領について説明する。まず、導水用ホース10の接続側端部を接続部材20の外筒部21と内筒部22との間に入れ、導水用ホース10と接続部材20を相対的に回転させて、導水用ホース10の螺旋条部12を接続部材20の外筒部21の凹条部21aに螺合させる。これにより、導水用ホース10の接続側端部が外筒部21と内筒部22との間に深く入っていく。そうすると、内筒部22の突部24と導水用ホース10の切欠部11aとが嵌合し、導水用ホース10と接続部材20との螺合方向への相対的な回転が阻止される。この状態で、導水用ホース10の螺旋条部12と接続部材20の外筒部21の凹条部21aとが係合し、導水用ホース10と接続部材20との中心線方向の相対的な移動が阻止される。
その後、接続部材20の内筒部22及び導水用ホース10を加熱して内筒部22の外面と導水用ホース10の内面とを熱融着する。接続部材20の内筒部22及び導水用ホース10は、溶剤による溶着とすることもできる。接続後には、導水用ホース10の外面側と内面側とにそれぞれ接続部材20の外筒部21と内筒部22とが配置されることになるので、導水用ホース10と接続部材20との接続強度を高めることができる。
以上の工程が、接続部材20の外筒部21と内筒部22との間に導水用ホース10の端部を入れて接続部材20と導水用ホース10とを接続する工程である。
次に、上記のように構成された改修工事用可撓性ドレン1を使用する場合について説明する。導水用ホース10の接続側端部が上下方向に延びるようにして使用する場合には、鍔部23を折り曲げることなく、図1等に示すように平面形状にしておき、その鍔部23を上にして既設建築物に固着する。この工程が、接続部材20の鍔部23を既存建築物に沿うように配置し、既存建築物に取り付ける工程である。
導水用ホース10は既設導水管(図示せず)に挿入しておく。この場合は、接続部材20の各部を無理に変形させずに済むので、接続部材20の内筒部22の内面は滑らかなままである。よって、雨水等はスムーズに流れる。
また、図10に示すように、改修工事現場で改修工事用可撓性ドレン1を使用する場合に、導水用ホース10の接続側端部が横方向に延びるようにして使用する場合がある。図10では、既設建築物110の屋上防水構造の改修工事を行う場合を例にして説明する。既設建築物110には、横方向に延びる既設ドレン111と、既設導水管112とが設けられていて、これらが経年によって劣化、損傷した場合に改修工事用可撓性ドレン1を使用して改修する。既設建築物110の屋上には、既設防水層114が設けられている。そして、改修工事用可撓性ドレン1を取り付ける前に、既設防水層114の上に受け鋼板115を固定し、この受け鋼板115の上に増し張りシート116を貼り付ける。増し張りシート116は止水性を有するシートであり、例えば塩化ビニル樹脂等で構成されている。
その後、接続部材20の鍔部23を既存建築物110に沿うように配置し、既存建築物110に取り付ける工程を行う。この工程では、改修工事用可撓性ドレン1の欠損部26が下に位置するように接続部材20を配置する。そして、鍔部23における欠損部26よりも上側部分を既存建築物110の縦面に固着し、鍔部23における欠損部26よりも下側部分を、内筒部22の延長方向に略沿うように略90°折り曲げて既存建築物110の上面に固着する。鍔部23は、全周に亘って増し張りシート116の表面に対して熱融着や溶剤溶着によって固着する。鍔部23を折り曲げる際には、鍔部23及びその近傍を加熱してもよい。
鍔部23を折り曲げる際、欠損部26が下に位置するようにしているので、欠損部26に対応する部分を折り曲げることができる。これにより、欠損部26の形成による薄肉化で柔軟性が高まった部分近傍が折り曲げられることになる。したがって、接続部材20における内筒部22の基端部近傍には内面に窪みができにくくなり、雨水等がスムーズに流れるようになる。
以上説明したように、この実施形態によれば、導水用ホース10の接続側端部の外面側及び内面側に接続部材20の外筒部21及び内筒部22をそれぞれ配置したので、導水用ホース10と接続部材20との接続強度を高めることができる。接続部材20の鍔部23が可撓性を有しているので、鍔部23を変形させることができ、これにより、導水用ホース10の接続側端部の延びる方向が上下方向であっても横方向であっても容易に対応できる。そして、接続部材20の外筒部21の基端部の外面に欠損部26を形成したので、導水用ホース10の接続側端部の延びる方向が上下方向であっても横方向であっても内面に窪み等ができにくくなり、雨水等をスムーズに流すことができる。
また、接続部材20における欠損部26が形成された部位の肉厚を鍔部23の肉厚以下にしたので、鍔部23を折り曲げる際に接続部材20の内面に窪みがより一層できにくくなる。
また、接続部材20と導水用ホース10を熱融着によって強固に接続することができるとともに、接続部材20と導水用ホース10との間のシール性を確保することができる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る改修工事用可撓性ドレン及び改修工事用可撓性ドレンを使用した改修方法は、例えば既存建築物の屋上防水構造を改修する場合に適用することができる。
1 改修工事用可撓性ドレン
10 導水用ホース
12 螺旋条部
20 接続部材
21 外筒部
21a 凹条部
22 内筒部
23 鍔部
26 欠損部

Claims (6)

  1. 可撓性を有する導水用ホースと、上記ホースの端部が接続される接続部材とを備え、既設建築物の防水構造の改修工事に使用される改修工事用可撓性ドレンにおいて、
    上記接続部材は、
    上記ホースの外面側を囲むように形成された外筒部と、
    上記外筒部の内方に配置されて上記ホースの内面側を囲むように形成され、上記外筒部の基端部と一体化した内筒部と、
    上記外筒部の基端部から径方向へ延びるとともに可撓性を有し、上記既設建築物に取り付けられる鍔部とを備え、
    上記外筒部の基端部には、該外筒部の先端部よりも厚肉の厚肉部が形成され、該厚肉部の外面には、周方向の一部を欠損してなる欠損部が形成されていることを特徴とする改修工事用可撓性ドレン。
  2. 請求項1に記載の改修工事用可撓性ドレンにおいて、
    上記接続部材における上記欠損部が形成された部位の肉厚は、上記鍔部の肉厚以下に設定されていることを特徴とする改修工事用可撓性ドレン。
  3. 請求項1または2に記載の改修工事用可撓性ドレンにおいて、
    上記接続部材と上記ホースとは熱可塑性樹脂からなり、互いに熱融着されていることを特徴とする改修工事用可撓性ドレン。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の改修工事用可撓性ドレンにおいて、
    上記ホースの外面には螺旋条部が形成され、
    上記接続部材の上記外筒部の内面には、上記螺旋条部が螺合する凹条部が形成され、
    上記螺旋条部が上記凹条部に螺合して上記ホースが上記接続部材に接続されることを特徴とする改修工事用可撓性ドレン。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の改修工事用可撓性ドレンにおいて、
    上記ホース及び上記接続部材の材料が軟質塩化ビニル樹脂であることを特徴とする改修工事用可撓性ドレン。
  6. 請求項1から5のいずれか1つに記載の改修工事用可撓性ドレンを使用した改修方法において、
    接続部材の外筒部と内筒部との間にホースの端部を入れて上記接続部材と上記ホースとを接続する工程と、
    上記接続部材の鍔部を既存建築物に沿うように配置し、既存建築物に取り付ける工程とを備えていることを特徴とする改修工事用可撓性ドレンを使用した改修方法。
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