JP2014101643A - 改修用二重ドレン及びそれを用いた横引き排水用のルーフドレン管の改修方法 - Google Patents

改修用二重ドレン及びそれを用いた横引き排水用のルーフドレン管の改修方法 Download PDF

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野口秀夫
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Abstract

【課題】フレキシブル中空管を改修すべき横引き排水用のルーフドレン管の垂直部分にまで容易に差し込めるようにし、ルーフドレン管の途中までしか差し込まない等の不良工事を減らし、漏水事故を起こさないようにでき、集中豪雨等にも対応できて屋上等が水浸しになることを防止できる改修用二重ドレンを提供すること。
【解決手段】横引き排水用のルーフドレン管の改修用二重ドレンであって、フレキシブル中空管をルーフドレン管の内部に差し込んだときに、該フレキシブル中空管の外面上部に向かって鋭角に屈曲するようになっている弾力板が、該フレキシブル中空管の先端部の上部に設けられていることを特徴とする改修用二重ドレン、及び、該改修用二重ドレンを用いる横引き排水用のルーフドレン管の改修方法。
【選択図】図5

Description

本発明は、屋上等に設置されているルーフドレンの改修に用いる改修用二重ドレンに関し、更に詳しくは、横引き排水用のルーフドレン管が有するフレキシブル中空管が、横引き排水用のルーフドレン管の奥まで十分に挿入できるようになっている改修用二重ドレン、及び、それを用いた横引き排水用のルーフドレン管の改修方法に関する。
屋上、陸屋根(ろくやね)、廊下、踊り場、バルコニー等(以下、「屋上等」と略記する)の建物平坦部に降った雨水を集めて竪樋(たてとい)等に流すために、屋上等には、通常、ルーフドレンが設けられている。
ルーフドレンには、屋上等の下に垂直に設けられた竪樋等に垂直に雨水を流す縦引き排水用のルーフドレンと(特許文献1、2)、屋上等の横に垂直に設けられた竪樋等に雨水を引き込む横引き排水用のルーフドレンとがある(特許文献3)。横引き排水用のルーフドレンについては、図1にその一例の横断面図を示した。
ルーフドレンは、時間の経過とともに、ルーフドレン管を含むルーフドレン自体が劣化したり、ルーフドレンを屋上等に固定してある接触場所等が浸食を受けたりして、雨水が正常に竪樋等に流れなくなったり、ルーフドレンの周辺が破損を受けたり汚くなったりすることがある。また、以前に補修・改修をした場合には、以前の改修用二重ドレン自体、すなわち、その板状構造体、フレキシブル中空管、それらの周接部分等が劣化していることもある。
それらを補修・改修するために、改修用二重ドレン(「二重ドレン」又は「改修用ドレン」と言われることもある)が用いられている。改修用二重ドレンは、板状構造体の略中央部に穴が開けられており、その穴から板状構造体の片面側にフレキシブル中空管が伸びており、該フレキシブル中空管を補修・改修しようとするルーフドレンのルーフドレン管に差し込んで、該ルーフドレンを補修・改修できるようになっている。横引き排水用の改修用二重ドレンについては、図2にその一例の斜視図を示した。
中でも、横引き排水用のルーフドレンの場合、図1にその横断面の一例を示したように、屋上壁等を貫通する雨水等の水平な流れを、竪樋(たてとい)等の中を流れる雨水等の垂直な流れに変更させるために、ルーフドレン管にカーブ部分が必要であり、すなわち、横引き排水用のルーフドレン管は、通常、ルーフドレン管の水平部分、カーブ部分及び垂直部分を有し、構造が曲がっており複雑化している。
その場合、改修用二重ドレンのフレキシブル中空管がルーフドレン管の途中でつかえてしまい、フレキシブル中空管がルーフドレン管に上手く差し込めないという問題点が発生していた。具体的には、例えば、図4(a)に示したように、フレキシブル中空管がルーフドレン管のカーブ部分でつかえた状態になったり、例えば、図4(b)に示したように、フレキシブル中空管がルーフドレン管のカーブ部分と垂直部分の接合部段差でつかえた状態になったりするという問題点が発生していた。
そのような場合、従来は、改修用二重ドレンのフレキシブル中空管をルーフドレン管の水平部分にしか差し込めないので、垂直部分にまで差し込まないで補修改修工事を終了してしまう場合が多かった。そのため、雨水等の水が、フレキシブル中空管の外壁に回り込んだり、その水が改修用二重ドレンの板状構造体の脇から屋上側に流れ出てきたり、ルーフドレン管の水平部分の内部が汚れたり等、多くの問題点が発生していた。
すなわち、ルーフドレン管の途中までしか差し込まない等の不良工事が多々あり、近年の集中豪雨の際の排水に支障をきたすことが多く漏水事故の原因となっていた。
そこで、改修用二重ドレンのフレキシブル中空管の内径を細いものにして、ルーフドレン管の垂直部分にまで容易に差し込めるようにすることも考えられるが、そうすると、集中豪雨等の場合に、雨水がルーフドレン管に十分に速く流れ出ないために、屋上等が水浸しになることがある。
建物の設計時に、ルーフドレン管の直径は、例えば、下記に示す「性能保証住宅設計施工基準(平成16年改訂版)」の第19条排水ドレンの(1)(2)に記載のように、屋上等の面積、当該地域の単位時間の雨量等を考慮して定められているので、通常は、改修用二重ドレンのフレキシブル中空管を、補修・改修のし易さを優先して細いものにすることはできない。
「性能保証住宅設計施工基準(平成16年改訂版)」からの引用
性能保証住宅標準仕様
<鉄筋コンクリート造住宅及び鉄骨鉄筋コンクリート造>
第2節 雨水の浸入を防止する部分
第1款 陸屋根
第19条 排水ドレン
排水ドレンの設置は、建設地における降水量の記録に基づき、適切なものでなければならない。
排水ドレン設置にあたっては、次の(1)から(4)のすべてを満たすこと。
(1)一本のたて樋に対する最大屋根面積は、表−3.2.3の値以下とする。ただし、横型ドレンとする場合は、その値の7割とする。
(2)建設地における1時間降水量の記録が100mmを超える地域は、(1)の値に「100/当該地域の1時間降水量」を乗じた値とする。
(3)排水ドレン相互の間隔は、排水溝の勾配(排水溝がない場合は、水下部分の排水ドレンに向かう勾配)が1/200以上となる位置とする。
(4)排水ドレンの設置数は、屋根の棟によって分割された区画ごとに2箇所以上とすること。ただし、集水面積が小さい場合は1箇所とすることができる。
Figure 2014101643
引用以上
このような問題点を解決するために、特許文献4には、その先端に設置されたゴム製ボールに空気を送り込んでフレキシブル中空管を内部から固定できるようになっている挿入補助具が記載されている。
この技術によると、フレキシブル中空管(ジャバラ配管)の内壁に挿入補助具を内部から固定して、該補助具を作業者が手で持って押し込むことによって、フレキシブル中空管(ジャバラ配管)を、ルーフドレン管の垂直部分(排水竪管)にまで押し込むことができるとされている。
しかしながら、特許文献4の装置を扱うことは極めて面倒であり、更なる改良が必要であった。
老朽化した建物の場合、ルーフドレンやルーフドレン周辺の防水加工を含めた補修・改修は必須のものであるが、従来の改修用二重ドレンや、そのルーフドレン管への差し込みに関しては上記した問題があり、改善の余地があった。
特開2000−320089号公報 特開2003−227209号公報 特開2010−209611号公報 特開2010−112145号公報
本発明は上記背景技術に鑑みてなされたものであり、その課題は、改修用二重ドレンのフレキシブル中空管を、補修・改修すべき横引き排水用のルーフドレン管の垂直部分にまで、容易に差し込めるようにし、作業者がルーフドレン管の途中までしか差し込まない等の不良工事を減らすことが可能な改修用二重ドレンを提供することにある。
その結果として、補修・改修後であっても、水を周囲に漏らすことなく、建物平坦部に降った雨水等を集めて竪樋(たてとい)等に流すことができ、漏水事故を起こさないようにできる改修用二重ドレンを提供することにある。
また、かかる改修用二重ドレンを用い、上記性能に優れた横引き排水用のルーフドレン管の改修方法を提供することにある。
本発明者は、上記の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、特定の弾力板を、改修用二重ドレンのフレキシブル中空管の先端部の上部に設けることによって、上記問題点を解決し、課題が解決されることを見出して、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、板状構造体の略中央部に開けられた穴の片面側に、改修すべきルーフドレン管の内部に差し込めるフレキシブル中空管が周接されてなる、横引き排水用のルーフドレン管の改修用二重ドレンであって、該フレキシブル中空管をルーフドレン管の内部に差し込んだときに、該フレキシブル中空管の外面上部に向かって鋭角に屈曲するようになっている弾力板が、該フレキシブル中空管の先端部の上部に設けられていることを特徴とする改修用二重ドレンを提供するものである。
また、本発明は、上記の改修用二重ドレンを用い、上記フレキシブル中空管をルーフドレン管の垂直部分の内部にまで完全に差し込むことを特徴とする横引き排水用のルーフドレン管の改修方法を提供するものである。
本発明によれば、前記問題点を解消し、上記課題を解決し、改修用二重ドレンのフレキシブル中空管をルーフドレン管の途中までしか差し込まない等の不良工事をなくし、容易に補修改修工事が可能で、漏水事故を起こし難い改修用二重ドレンを提供することができる。
すなわち、改修用二重ドレンのフレキシブル中空管を、補修・改修すべき横引き排水用のルーフドレン管の途中でつかえることがなく、ルーフドレン管の垂直部分にまで容易に差し込むことが可能な改修用二重ドレンを提供することができる。
改修用二重ドレンのフレキシブル中空管をルーフドレン管の垂直部分にまで差し込むことによって、雨水等の水がフレキシブル中空管の外壁の側にまで回り込んだり、その水が改修用二重ドレンの板状構造体の脇から屋上等の側に流れ出てきたり、ルーフドレン管の水平部分の内部が汚れたりする等の問題点を、本発明の改修用二重ドレンを用いない従来法よりも改善できる。
また、本発明の改修用二重ドレンを用いることによって、上記性能、特に施工性、防水性、水浸し防止性等に優れた横引き排水用のルーフドレン管の改修方法を提供することができる。
本発明の改修用二重ドレンを用いて改修する横引き排水用のルーフドレン管の一例を示す縦断面図である。 本発明の改修用二重ドレンの一例を示す斜視図である。 本発明の改修用二重ドレンのフレキシブル中空管が、ルーフドレン管の垂直部分の内部にまで完全に差し込まれた状態の一例を示す縦断面図である。 従来の改修用二重ドレンのフレキシブル中空管が、ルーフドレン管の途中でつかえた状態の一例を示す縦断面図である。 (a)フレキシブル中空管がルーフドレン管のカーブ部分でつかえた状態の一例を示す縦断面図 (b)フレキシブル中空管がルーフドレン管のカーブ部分と垂直部分の接合部段差でつかえた状態の一例を示す縦断面図 本発明の改修用二重ドレンにおける弾力板の一例を示す斜視図である。 (a)本発明の改修用二重ドレンを示す斜視図 (b)フレキシブル中空管の先端部の上部とそこに設けられた弾力板の拡大斜視図(本発明の改修用二重ドレンのフレキシブル中空管の先端部の上部に設けられ、中空管外面上部に向かって鋭角に屈曲するようになっている弾力板が、該フレキシブル中空管の先端部の上部に設けられている状態) 弾力板がフレキシブル中空管の先端部の上部に設けられている態様を示す縦断面図である。 (a)弾力板がフレキシブル中空管の先端部の上部の内面に固定されており、ルーフドレン管に差し込まれていない状態で鋭角に曲がっている態様 (b)弾力板がフレキシブル中空管の先端部の上部の内面に固定されており、ルーフドレン管に差し込まれていない状態で鋭角には曲がっていない態様 (c)弾力板がフレキシブル中空管の先端部の上部の外面に固定されており、ルーフドレン管に差し込まれていない状態で鋭角に曲がっている態様 弾力板が、フレキシブル中空管のカフスの不要部分を切り取って、フレキシブル中空管の先端部の上部だけに残した状態で設けられている態様を示す縦断面図である。
以下、本発明について説明するが、本発明は、以下の具体的形態に限定されるものではなく、技術的思想の範囲内で任意に変形することができる。
<ルーフドレン(改修の対象)と改修用二重ドレンを用いて改修されたルーフドレン>
本発明の改修用二重ドレン10は、横引き排水用のルーフドレン管41の補修・改修用に用いられるものである。「ルーフドレン」とは、屋上、陸屋根(ろくやね)、廊下、踊り場、バルコニー等(以下、「屋上等」と略記する)の建物平坦部51に降った雨水等を排水口53から集めて竪樋(たてとい)等に流すために、屋上等50の建物平坦部51に設けられているものである。
本発明における「建物平坦部」とは、建物の外空間にその面を上にして露出している略平坦な面部分であって、雨水等で直接又は間接的に濡れる可能性のある面部分を言う。
本発明の改修用二重ドレン10を用いて補修・改修するルーフドレンの種類は、屋上等50の建物平坦部51に降った雨水等を集めて、通常は屋上壁52の中を横断させて、屋上等50の横に略垂直に、すなわち地面に略鉛直に設けられた竪樋等に雨水を引き込む横引き排水用のルーフドレンである。
本発明の改修用二重ドレン10を用いて補修・改修する対象である横引き排水用のルーフドレン管の一例の縦断面図を図1に示す。
本発明の改修用二重ドレン10を用いて、横引き排水用のルーフドレン管41を補修・改修した後の縦断面図を図3に示す。改修用二重ドレン10の板状構造体20の略中央部に設けられたフレキシブル中空管30を、補修・改修すべきルーフドレン管41の内部に差し込み、板状構造体20をルーフドレン周辺54にフィットするように板状構造体20の上面から外力を加えて、板状構造体20とルーフドレン周辺54とを密着させる。
板状構造体20は、板状構造体20の上から外力を加えることによって、ルーフドレン周辺54の形状に沿って塑性変形できる程度の塑性及び/又は柔軟性を有している。
改修用二重ドレン10の板状構造体20は、ラス(lath)、エクスパンドメタル等の金属メッシュを内部に埋め込み表面が樹脂でできているもの、全体が鉛等の柔らかい金属でできたもの等、何れでもよいが、金属メッシュを内部に埋め込み表面が樹脂でできているものが、屋上等50の全体に存在する塗膜防水層の樹脂(例えば、ウレタン樹脂)との密着性や接着性が、有機の樹脂同士であるために、鉛でできたものより好ましい。
本発明の改修用二重ドレン10を用いて、横引き排水用のルーフドレン管41を補修・改修した後には、図3に示すように、改修用二重ドレン10が有するフレキシブル中空管30が、ルーフドレン管の垂直部分41cの内部にまで完全に差し込まれている。
<改修用二重ドレン>
図2は、横引き排水用のルーフドレン管41の補修・改修に用いられる本発明の改修用二重ドレン10の一例の斜視図である。
本発明の改修用二重ドレン10は、板状構造体20の略中央部に開けられた穴21の片面側に、補修・改修すべきルーフドレン管41の内部に差し込めるフレキシブル中空管30が周接されている。
そして、該フレキシブル中空管30を、補修・改修すべき横引き排水用のルーフドレン管41に差し込んだ後、板状構造体20の上から外力を加えることによってルーフドレン周辺の形状に沿って、板状構造体20を変形させるようになっている。
<<改修用二重ドレンのフレキシブル中空管>>
フレキシブル中空管30の外径は、ルーフドレン管41に差し込めるよう、基本的にはルーフドレン管41の内径より小さければ特に限定はないが、ルーフドレン管41の奥まで容易に差し込めるように、その内径を小さくし過ぎると、そこが律速(ネック)となり、雨水等がルーフドレン管41に十分に速く流れ出ないために、屋上等50が水浸しになることがある。
本発明の改修用二重ドレン10のフレキシブル中空管30の外径は、補修・改修するルーフドレン管41に丁度差し込めるよう、最大限ぎりぎりまで大きいこと、すなわち、補修・改修するルーフドレン管41の全体に、フレキシブル中空管30の外面が接するまで大きいことが、本発明の前記効果を奏するために好ましい。
本発明の改修用二重ドレン10は、そのフレキシブル中空管30の外径が大きくても、ルーフドレン管の垂直部分41cにまで容易に差し込めるので、補修・改修後でもルーフドレン管41の実質的な内径(フレキシブル中空管の内径)を不必要に細くすることがない。
本発明の改修用二重ドレン10の該フレキシブル中空管30の種類は、フレキシブルであれば特に限定はないが、螺旋状に巻かれた金属等を樹脂で被覆したフレキシブルチューブ、金属メッシュを樹脂で被覆してなるもの等が、防食性、柔軟性等の点から好ましい。
該フレキシブル中空管30の最外面の材質は特に限定はないが、防食性、柔軟性等の点から樹脂であることが好ましい。該樹脂としては特に限定はないが、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等が挙げられ、特にポリ塩化ビニルが好ましい。
<<改修用二重ドレンのフレキシブル中空管に設けられた弾力板>>
本発明の改修用二重ドレン10のフレキシブル中空管30の先端部の上部には、図5〜図7にその例を示したように、「該フレキシブル中空管30をルーフドレン管41の内部に差し込んだときに、該フレキシブル中空管30の外面上部に向かって鋭角に屈曲するようになっている弾力板31」が設けられている。
改修用二重ドレン10のフレキシブル中空管30をルーフドレン管の内部に差し込む前の通常状態における弾力板31の設けられている方向については、図5(a)、図5(b)、図6(a)及び図6(c)に示したように、フレキシブル中空管の先端部30aの上部から、後ろ側に既に曲げられていてもよく、図6(b)及び図7に示したように、フレキシブル中空管の先端部30aの上部に前に張り出すようになっていてもよい。
何れの場合も、弾力板31は、フレキシブル中空管30をルーフドレン管41の内部に差し込んだときに、図3に示すように、該フレキシブル中空管30の外面上部に向かって、すなわち後ろ側に鋭角に屈曲するようになっている。
このような弾力板31をフレキシブル中空管30の先端部の上部に設けることによって、図4(a)に示したように、ルーフドレン管のカーブ部分41bにフレキシブル中空管30がぶつかって、それ以上、奥にまでフレキシブル中空管30を差し込めなくなってしまうことを防止できる。
特に、フレキシブル中空管30が、螺旋状に巻かれた金属等を樹脂で被覆したフレキシブルチューブ等のように縦方向に伸縮性があるものの場合、ルーフドレン管のカーブ部分41bにフレキシブル中空管30がぶつかっている状態でいくら押しても、外力がその伸縮によって吸収されて、それ以上奥に(ルーフドレン管の垂直部分41cにまで)、フレキシブル中空管30が入っていかない。弾力板31をフレキシブル中空管30の先端部の上部に設けることによって、伸縮性のあるフレキシブル中空管30であっても、フレキシブル中空管30を、容易にルーフドレン管の垂直部分41cにまで差し込むことができる。
フレキシブル中空管30の先端部分に、約1cm〜約10cmの「螺旋状に巻かれた金属等がなく樹脂だけのカフス」があるものでも、該カフスがないものでもよいが、柔らかいカフスがないものの方が、弾力板31の効果を発揮できるため好ましい。
また、横引き排水用のルーフドレン管41には、ルーフドレン管の水平部分41aと垂直部分41cとを連結させるために、ルーフドレン管のカーブ部分41bが必須であるが、図4(b)に示したように、ルーフドレン管のカーブ部分と垂直部分の接合部段差41rにフレキシブル中空管30がぶつかって、それ以上、奥にまでフレキシブル中空管30を差し込めなくなってしまうことを防止できる。
フレキシブル中空管30の肉厚は通常約5mmであり、従って、「ルーフドレン管のカーブ部分と垂直部分の接合部段差41r」は通常約5mmもあり、そこにフレキシブル中空管30がぶつかってしまうと、ルーフドレン管の垂直部分41cにまで到底差し込めなくなってしまう。本発明の弾力板31を有する改修用二重ドレン10では、かかる問題点を解消できる。
なお、ルーフドレン管のカーブ部分41bの内径が、ルーフドレン管のカーブ部分と垂直部分の接合部41qのみで、約3mm太くなっているものもあるが、その場合であっても、下記式のように、「ルーフドレン管のカーブ部分と垂直部分の接合部段差41r」は、約2mmはあり、この約2mmの接合部段差に、フレキシブル中空管30がぶつかってしまい、それ以上奥に入らないという問題が生じる。
[ルーフドレン管の垂直部分の肉厚約5mm]−[3mm]=2mm
すなわち、本発明における弾力板31によって、ルーフドレン管のカーブ部分41bにフレキシブル中空管30がぶつかった際、その先端部の上部に設けられた弾力板31の弾性によってフレキシブル中空管30が下方向(地面に対して鉛直下方向)に曲げられ、フレキシブル中空管30を更に奥にまで容易に差し込めるようになる。また、弾力板31の表面に平滑性があれば、ぶつかった部分の摩擦が軽減される等して、より容易に差し込めるようになる。
また、本発明における弾力板31によって、ルーフドレン管のカーブ部分と垂直部分の接合部段差41rにフレキシブル中空管30がぶつかった際、その先端部の上部に設けられた弾力板31の弾性によってフレキシブル中空管30の先端部の上部が該段差を避けるように変形し、又は、フレキシブル中空管30の先端が横に(図4(b)では右側に)曲げられ、フレキシブル中空管30を更に奥のルーフドレン管の垂直部分41cにまで容易に差し込めるようになる。また、弾力板31の表面に平滑性があれば、弾力板31と「ルーフドレン管のカーブ部分と垂直部分の接合部段差41r」の辺との摩擦が軽減される等して、より容易に差し込めるようになる。
本発明における弾力板31については、「フレキシブル中空管30をルーフドレン管のカーブ部分41bにまで差し込んだときに、鋭角に屈曲するようになっている上記弾力板31の該屈曲」を元に戻そうとする弾力性が、該フレキシブル中空管30をルーフドレン管のカーブ部分に沿って曲げるに十分大きなものであることが好ましい。
弾力板31が、かかる弾力性を有することによって、ルーフドレン管のカーブ部分41bにフレキシブル中空管30がぶつかった際、フレキシブル中空管30が下方向(地面に対して鉛直下方向)に曲げられ、フレキシブル中空管30を更に奥のルーフドレン管の垂直部分41cにまで容易に差し込めるようになる。
弾力板31は、フレキシブル中空管30の先端部の上部に設けられていることが必須である。ただ、ルーフドレン管30は、水平方向から、地面に対して完全に鉛直方向に曲がっているとは限らず、ルーフドレン管のカーブ部分41bは直角方向に曲げるものであっても、屋上壁52の外側から見て、斜めに向かって(地面に対して完全に鉛直方向ではなく)方向付けられている場合もある。その場合には、弾力板31を多少ずらして設けても、上記「先端部の上部」に含まれる。また、ちょうど垂直に限らず、おおよそ垂直な場合も、本発明における「垂直」に含まれる。
なお、上記の場合でも、弾力板31を、先端部のちょうど上部に設けても、前記効果を奏することが可能である。
弾力板31の先端部を、図3に示したように、フレキシブル中空管30の上面の外面にぶつかるまで逆側に反らして曲げるのに必要な力の下限が上記した適切な範囲であれば、フレキシブル中空管30をルーフドレン管のカーブ部分41bに沿って容易に曲げることができる。
一方、該力の上限が大き過ぎる場合は、弾力板31の先端部を、図3に示したように、フレキシブル中空管30の上面の外面にぶつかるまで逆側に反らすことができない場合があり、弾力板31としての役目を果たせない場合がある。
本発明における弾力板31は、図3、図5(a)、図5(b)、図6(a)及び図6(b)に示したように、該弾力板31の片端一方部分が、該フレキシブル中空管30をルーフドレン管の内部に差し込んだときに、フレキシブル中空管30の外面上部に向かって鋭角に曲がるようになっており、該弾力板31の片側他方部分が、該フレキシブル中空管の先端部30aの上部の内面に固定されていてもよく、図6(c)に示したように、該弾力板31の片側他方部分が、該フレキシブル中空管の先端部30aの上部の外面に固定されていてもよい。
該弾力板31が、フレキシブル中空管30から容易に取れないように、フレキシブル中空管の先端部30aの上部の内面に固定されていることが好ましい。
弾力板31の固定方法は特に限定はないが、ボルト止め、両面テープによる接着、接着剤による接着、ホチキス(ステープラ)による固定等が、好ましいものとして挙げられる。
また、該弾力板31は、図7に示したように、「螺旋状に巻かれた金属等を樹脂で被覆したフレキシブルチューブ」の先端部に設けられた「螺旋状に巻かれた金属等が存在しない部分」(「カフス」と呼ばれることがある)を、所定の弾力板31の形状になるように切り残したものであってもよい。
本発明における弾力板31の形状は特に限定はないが、略短冊状のものであり、フレキシブル中空管30の外面上部に向かって鋭角に曲がるようになっている弾力板31の片端他方部分の長さL(例えば、図5、図6)が、該フレキシブル中空管30の内径の0.2倍以上0.8倍以下であることが好ましく、0.23倍以上0.7倍以下であることがより好ましく、0.25倍以上0.6倍以下であることが特に好ましい。この範囲であれば、前記効果を発揮し易い。なお、上記「略短冊状」とは、角が丸くなっていてもよいことを示す。
また、弾力板31が略短冊状のものであり、フレキシブル中空管30の外面上部に向かって鋭角に曲がるようになっている弾力板31の片端他方部分の幅D(例えば、図5)が、該フレキシブル中空管30の内径の0.1倍以上0.8倍以下であることが好ましく、0.2倍以上0.6倍以下であることがより好ましく、0.3倍以上0.5倍以下であることが特に好ましい。この範囲であれば、前記効果を発揮し易い。
また、弾力板31の厚さは、0.1mm以上5mm以下であることが好ましく、0.3mm以上3mm以下であることがより好ましく、0.5mm以上2mm以下であることが特に好ましい。この範囲であれば、前記効果を発揮し易い。
本発明における弾力板31の材質や表面状態は特に限定はないが、フレキシブル中空管30がぶつかった部分の摩擦を弾力板31が軽減して、フレキシブル中空管30を奥まで差し込めるようになるので、滑り易い性質を有するものが好ましい。
弾力板31の材質は、具体的には、例えば、樹脂、金属、紙又は竹であることがより好ましく、樹脂又は金属であることが、十分な弾力性、強度等を得るために特に好ましい。樹脂の中でも、上記点から、ポリプロピレン、シリコーン又はポリ塩化ビニルが更に好ましい。
<ルーフドレンの改修方法>
本発明の前記改修用二重ドレン10を用い、フレキシブル中空管30をルーフドレン管の垂直部分の内部にまで完全に差し込むことを特徴とする横引き排水用のルーフドレン管41の改修方法は、前記効果を奏するために好ましい。
上記した本発明の改修用二重ドレン10のフレキシブル中空管30を補修・改修すべきルーフドレン管41の内部に排水口53から十分差し込んだ後、すなわち、ルーフドレン管の垂直部分41cにまで差し込んだ後、上記板状構造体20に外力を加えることによって、該板状構造体20をルーフドレン周辺54の形状に沿って塑性変形させる。
板状構造体20に加える外力は、該板状構造体20をルーフドレン周辺54の形状に沿って塑性変形させられれば特に限定はないが、密着させて防水性を上げるために、手で該板状構造体20の上から押し付けたり叩いたりする、木槌等の工具で該板状構造体20を上から叩く、ペンチ他の工具で折り曲げたり、穴21の下部に凸形状のスリーブをつけるために、ペンチ他の工具でスリットを入れたりする等が挙げられる。また、ルーフドレン改修専門具を用いて、該板状構造体20の上から押し付けたり叩いたりしてもよい。
横引き排水用のルーフドレン41を補修・改修するので、該板状構造体20の上から、すなわち、屋上等50に対して平行に、すなわち横からも押し付けたり叩いたりする。
フレキシブル中空管をルーフドレン管の内部に排水口から差し込んだときに、該フレキシブル中空管の外面上部に向かって鋭角に屈曲するようになっている弾力板31が設けられている本発明の改修用二重ドレンは、フレキシブル中空管をルーフドレン管の垂直部分にまで容易に差し込めるので、不良工事がなくなり、容易に補修改修工事が可能で、漏水事故を起こし難いので、築年数が経過した建物の屋上等の補修・改修に広く利用されるものである。
10 改修用二重ドレン
20 板状構造体
21 穴
30 フレキシブル中空管
30a フレキシブル中空管の先端部
31 弾力板
41 ルーフドレン管
41a ルーフドレン管の水平部分
41b ルーフドレン管のカーブ部分
41c ルーフドレン管の垂直部分
41p ルーフドレン管の水平部分とカーブ部分の接合部
41q ルーフドレン管のカーブ部分と垂直部分の接合部
41r ルーフドレン管のカーブ部分と垂直部分の接合部段差
50 屋上等
51 建物平坦部
52 屋上壁
53 排水口
54 ルーフドレン周辺

Claims (8)

  1. 板状構造体の略中央部に開けられた穴の片面側に、改修すべきルーフドレン管の内部に差し込めるフレキシブル中空管が周接されてなる、横引き排水用のルーフドレン管の改修用二重ドレンであって、該フレキシブル中空管をルーフドレン管の内部に差し込んだときに、該フレキシブル中空管の外面上部に向かって鋭角に屈曲するようになっている弾力板が、該フレキシブル中空管の先端部の上部に設けられていることを特徴とする改修用二重ドレン。
  2. 上記フレキシブル中空管をルーフドレン管のカーブ部分にまで差し込んだときに、鋭角に屈曲するようになっている上記弾力板の該屈曲を元に戻そうとする弾力性が、該フレキシブル中空管をルーフドレン管のカーブ部分に沿って曲げるに十分大きなものである請求項1に記載の改修用二重ドレン。
  3. 上記弾力板の片端一方部分が、該フレキシブル中空管をルーフドレン管の内部に差し込んだときに、フレキシブル中空管の外面上部に向かって鋭角に曲がるようになっており、該弾力板の片側他方部分が、該フレキシブル中空管の先端部の上部の内面に固定されている請求項1又は請求項2に記載の改修用二重ドレン。
  4. 上記弾力板が略短冊状のものであり、フレキシブル中空管の外面上部に向かって鋭角に曲がるようになっている弾力板の片端他方部分の長さが、該フレキシブル中空管の内径の0.2倍以上0.8倍以下である請求項1ないし請求項3の何れかの請求項に記載の改修用二重ドレン。
  5. 上記弾力板が略短冊状のものであり、フレキシブル中空管の外面上部に向かって鋭角に曲がるようになっている弾力板の片端他方部分の幅が、該フレキシブル中空管の内径の0.1倍以上0.8倍以下である請求項1ないし請求項4の何れかの請求項に記載の改修用二重ドレン。
  6. 上記弾力板の厚さが、0.1mm以上5mm以下である請求項1ないし請求項5の何れかの請求項に記載の改修用二重ドレン。
  7. 上記弾力板の材質が、樹脂、金属、紙又は竹である請求項1ないし請求項6の何れかの請求項に記載の改修用二重ドレン。
  8. 請求項1ないし請求項7の何れかの請求項に記載の改修用二重ドレンを用い、上記フレキシブル中空管をルーフドレン管の垂直部分の内部にまで完全に差し込むことを特徴とする横引き排水用のルーフドレン管の改修方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018017073A (ja) * 2016-07-29 2018-02-01 住友化学株式会社 改修排水ドレン用アルミニウム材、改修排水ドレン用板状構造体およびその製造方法
JP2018184760A (ja) * 2017-04-25 2018-11-22 株式会社長谷工コーポレーション 横型ルーフドレン改修方法と改修された横型ルーフドレン

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