JP5158783B2 - 雪止金具及びその施工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、家屋の屋根に設置され、屋根に積もった雪が落下するのを防止するための雪止金具及びその施工方法に関する。
従来より、雪の多い地域では、家屋の屋根には雪止金具が設置され、この雪止金具によって屋根に積もった雪が庇やカーポートの屋根、隣接する家屋との境界部などに落下するのが防止される(例えば、特許文献1参照)。図11及び図12は従来の雪止金具であり、図示の雪止金具100は、例えばカラーベスト等の平板状の屋根材102に取り付けられる取付部104と、取付部104の一端部より上方に延びる雪止め部106と、を備えている。取付部104の他端部には段差部108が設けられ、この段差部108には固定用釘110が挿通される複数の貫通孔112が設けられている。
上述した雪止金具100の施工は、次のようにして行われる。野地板114に下葺き材(ルーフィング)(図示せず)を介して屋根材102を複数横方向に並べて配設し、固定用釘110を用いてこれら複数の屋根材102を野地板114に固定する。その後、隣接する一対の屋根材102の接続部の上端部に段差部108が係止されるようにして雪止金具100を配設し、固定用釘110を貫通孔112に挿入して野地板114に打ち込み、これにより雪止金具100が屋根材102に固定される。更にその後、これら複数の雪止金具100の取付部104の他端部を覆うようにして、野地板114に複数の屋根材102を横方向に所定長さD2だけずらしながら並べて配設し、上述と同様にして固定用釘110を用いてこれら複数の屋根材102を野地板114に固定するとともに雪止金具100を屋根材102に固定する。このようにして複数の雪止金具100が千鳥状に並んで配設される。
実用新案登録第2540442号公報
しかしながら、上述した従来の雪止金具100では、次のような問題がある。第1に、取付部104は段差部108において野地板114に固定されているのみであるので、屋根に積もった雪の重量が雪止め部106に軒先方向(図12において矢印Pで示す方向)に加わると、取付部104が弓状に撓むようになる。このように取付部104が撓むと、取付部104の他端部を覆う屋根材102が浮き上がり、雪の重量によってこの屋根材102が割れてしまうおそれがある。また、取付部104が撓んだ際に、雪止め部106の下端部が屋根材102の表面を引っ掻くようになり、屋根材102の表面が破損するおそれがある。
第2に、雪止金具100は隣接する一対の屋根材102の接続部に配設されるので、屋根材102の横方向の長さD1(例えば約910mm)が長い場合には、雪止金具100の配置間隔D2(=D1/2)(例えば約455mm)も大きくなり、それ故に、屋根に積もった雪が隣接する一対の雪止金具100の間から落下するおそれがある。また、固定用釘110を用いて雪止金具100を屋根材102に固定する際には、雪止金具100が滑り落ちないように雪止金具100を手で支えておく必要があり、このように雪止金具100を手で支えながら固定用釘110を打ち込むのは作業効率が悪く、施工効率が低下するという問題がある。
本発明の目的は、屋根に積もった雪の重量が雪止め部に加わった際に、屋根材の破損を防止することができる雪止金具を提供することである。
また、本発明の他の目的は、屋根に積もった雪の落下を抑制することができるとともに、施工効率を高めることができる雪止金具の施工方法を提供することである。
本発明の請求項1に記載の雪止金具は、平板状の屋根材に取り付けられる取付部と、前記取付部の一端部より上方に延びる雪止め部と、を備え、前記取付部の他端部には固定用釘又は固定用ネジが挿通される貫通孔が設けられた雪止金具において、
前記取付部の下面には粘着手段が取り付けられ、前記粘着手段は略三角形状の粘着シートから構成され、前記粘着シートは前記貫通孔と前記雪止め部との間に配設され、前記取付部が前記粘着シートを介して前記屋根材に取り付けられ、前記粘着シートの底部は前記取付部の一端部側を向き、その頂部は前記取付部の他端部側を向いていることを特徴とする雪止金具。
また、本発明の請求項に記載の雪止金具では、前記粘着シートの厚さは0.5mm〜2.0mmに構成されていることを特徴とする。
さらに、本発明の請求項に記載の雪止金具の施工方法では、雪止金具を平板状の屋根材に施工する雪止金具の施工方法であって、
前記雪止金具は、前記屋根材に取り付けられる取付部と、前記取付部の一端部より上方に延びる雪止め部と、を備え、前記取付部の他端部には固定用釘又は固定用ネジが挿通される貫通孔が設けられ、前記取付部の下面には略三角形状の粘着シートが取り付けられ、その底部が前記取付部の一端部側を向き、その頂部が前記取付部の他端部側を向くように、前記粘着シートは前記貫通孔と前記雪止め部との間に配設され、また前記屋根材には前記固定用釘又は前記固定用ネジが挿通される複数の固定用孔が設けられており、
前記雪止金具を施工する際には、野地板に前記屋根材を複数横方向に並べて配設し、前記複数の屋根材に前記雪止金具の前記取付部を複数横方向に並べて前記粘着シートを介して取り付け、前記固定用釘又は前記固定用ネジを前記複数の雪止金具の前記貫通孔及び前記複数の屋根材の各々の前記複数の固定用孔を通して前記野地板に打ち込み、更に前記複数の雪止金具の前記取付部の他端部を覆うようにして前記野地板に前記屋根材を複数横方向に並べて配設することを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の雪止金具によれば、取付部の下面には粘着シートが取り付けられ、取付部が粘着シートを介して屋根材に取り付けられるので、取付部の貫通孔と雪止め部との間の部位が屋根材に固定される。従って、屋根に積もった雪の重量が雪止め部に軒先方向に加わった際に、取付部が弓状に撓むのが抑制され、これにより屋根材が浮き上がって破損するのを防止することができる。また、略三角形状の粘着シートの底部は取付部の一端部側を向き、その頂部は取付部の他端部側を向いているので、雨水が取付部と屋根材との間の隙間に浸入した際に、この浸入した雨水が粘着シートの両側部に沿って流下するようになり、これにより雨水が上記隙間に溜まるのが防止され、防水性を高めることができる。
また、本発明の請求項2に記載の雪止金具によれば、粘着シートの厚さは0.5mm〜2.0mmに構成されているので、取付部と屋根材との間の隙間が小さくなり、それ故に、太陽光がこの隙間を通して粘着シートの両側部に照射され難くなり、太陽光により粘着シートが劣化するのを抑制することができる。
さらに、本発明の請求項3に記載の雪止金具の施工方法によれば、固定用釘又は固定用ネジを複数の雪止金具の貫通孔及び複数の屋根材の各々の複数の固定用孔を通して野地板に打ち込むので、屋根材の固定用孔の配設個所に対応して雪止金具が配設される。従って、屋根材の横方向の長さが長い場合であっても、固定用孔の配置間隔を小さくすることによって、雪止金具の配置間隔を小さくすることができ、屋根に積もった雪が隣接する一対の雪止金具の間から落下するのを抑制することができる。これにより、雪の多い地域の家屋の屋根に対しても好適に用いることができ、雪止金具の施工エリアを拡げることができる。また、このように雪止金具の配置間隔が小さくなると、これに対応して屋根に設置される雪止金具の数が増加し、これにより各雪止金具の雪止め部に作用する雪の重量が軽減され、屋根に積もった雪を各雪止金具の雪止め部で確実に支持することができる。また、取付部の下面には粘着シートが取り付けられ、取付部が粘着シートを介して屋根材に取り付けられるので、取付部の貫通孔と雪止め部との間の部位が屋根材に固定される。従って、屋根に積もった雪の重量が雪止め部に軒先方向に加わった際に、取付部が弓状に撓むのが抑制され、これにより屋根材が浮き上がって破損するのを防止することができる。また、施工時において例えば作業者の足が雪止金具に当たるなどした際に、雪止金具が横方向にずれるのが防止され、雪止金具を所定の位置に精度良く配設することができ、また、固定用釘又は固定用ネジを用いて雪止金具を屋根材に固定する際に雪止金具を手で支えておく必要がなく、施工効率を高めることができる。加えて、粘着シートは略三角形状であり、その底部は取付部の一端部側を向き、その頂部は取付部の他端部側を向いているので、雨水が取付部と屋根材との間の隙間に浸入した際に、この浸入した雨水が粘着シートの両側部に沿って流下するようになり、これにより雨水が上記隙間に溜まるのが防止され、防水性を高めることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に従う雪止金具及びその施工方法の一実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態による第1雪止金具を示す斜視図であり、図2は、図1の第1雪止金具の第1取付部の下面側を示す図であり、図3は、本発明の一実施形態による第2雪止金具を示す斜視図であり、図4は、図3の第2雪止金具の第2取付部の下面側を示す図であり、図5は、第3列目の屋根材に第2雪止金具を取り付けた状態を示す概略図であり、図6は、図5の状態から第4列目の屋根材を敷設するとともにこれらに第1及び第2雪止金具を取り付けた状態を示す概略図であり、図7は、図6の状態から第5列目の屋根材を敷設した状態を示す概略図である。
本実施形態においては、雪止金具は、第1雪止金具2と、この第1雪止金具2よりも長さの長い第2雪止金具4とから構成されている。図1及び図2を参照して、図示の第1雪止金具2は、第1取付部6と、第1取付部6の一端部より上方に延びる第1雪止め部8と、を備えている。第1取付部6の中央部から第1雪止め部8の一端部にかけて複数のリブ10が延びて設けられ、この複数のリブ10によって第1雪止め部8の強度が高められる。また、第1取付部6の中央部からその他端部にかけて複数のリブ12が延びて設けられ、この複数のリブ12によって第1取付部6の強度が高められる。第1雪止め部8の一端部及び第1取付部6と第1雪止め部8との接続部にはそれぞれ、雪解け水を排出するための排水用開口部14が設けられている。また、第1取付部6の他端部には、固定用釘16を挿通するための円形状の第1貫通孔18が設けられている。
第1取付部6の下面には、略三角形状の粘着シート20(粘着手段を構成する)が取り付けられている。この粘着シート20の両面にはそれぞれ粘着層(図示せず)が形成されており、一方の粘着層は第1取付部6の下面において第1貫通孔18と第1雪止め部8との間の部位、より具体的には複数のリブ12が設けられた部位に貼着されている。なお、本実施形態では、粘着シート20はアクリル系独立発泡型粘着剤から形成され、これにより一方の粘着層が複数のリブ20の凹凸形状に応じて変形され、両者が高いシール性でもって相互に強固に接着される。また、他方の粘着層には保護シート22が剥離自在に貼着されており、この保護シート22により、第1雪止金具2の運搬時や保管時などにおいて、他方の粘着層の表面に埃や水分等が付着して粘着性が低下するのが防止される。粘着シート20の底部は第1取付部6の一端部側を向いており、またその頂部は第1取付部6の他端部側を向いている。また、粘着シート20の厚さは約1.0mmに構成されている。
第2雪止金具4は、第2取付部24と、第2取付部24の一端部より上方に延びる第2雪止め部26と、を備えている。第2取付部24の長さは、第1取付部6の長さよりも長く(本実施形態では、約2.5倍程度の長さに)構成されている。第2取付部24の他端部には段差部28が設けられ、この段差部28には固定用釘16を挿通するための円形状の複数の第2貫通孔30が設けられている。第2取付部24の一端部近傍から第2雪止め部26の一端部にかけて複数のリブ32が延びて設けられており、この複数のリブ32によって第2雪止め部26の強度が高められる。また、第2取付部24の長手方向中央部近傍からその一端部近傍にかけて複数のリブ34が延びて設けられており、この複数のリブ34によって第2取付部24の強度が高められる。第2雪止め部26の一端部及び第2取付部24と第2雪止め部26との接続部にはそれぞれ、雪解け水を排出するための排水用開口部36が設けられている。
第2取付部24の下面には、略三角形状の粘着シート20が取り付けられ、この粘着シート20は、第2貫通孔30と第2雪止め部26との間の部位、より具体的には複数のリブ34が設けられた部位に配設される。この粘着シート20は、上述した第1取付部6の下面に取り付けられた粘着シート20と同様に構成されている。
図5〜図7をも参照して、上述した第1雪止金具2及び第2雪止金具4の施工方法について説明すると、次の通りである。まず、図5に示すように、野地板38の軒先部より下葺き材(ルーフィング)(図示せず)を介して第1列目及び第2列目の屋根材(図示せず)をそれぞれ複数横方向に並べて配設し、更に第2列目の屋根材の上側に第3列目の屋根材40aを複数横方向に並べて配設する。この屋根材40aは、例えばカラーベスト等の平板状のタイプのものから構成され、横方向の長さL1は例えば約910mmに構成されている。この屋根材40aの両端部にはそれぞれ半円形状の固定用孔42が設けられ、また屋根材40aの両端部の近傍にはそれぞれ一対の円形状の固定用孔44が設けられ、それらの一方の(内側に配設された)固定用孔44は、屋根材40aの端部から距離L3(例えば約228mm)だけ離間した部位に設けられており、この一方の固定用孔44には後述するようにして第1雪止金具2が取り付けられる。従って、上述のように複数の屋根材40aを配設すると、隣接する一対の屋根材40aの接続部46には、一対の半円形状の固定用孔42が相互に合わさることによって円形状の固定用孔42が形成される。
このように配設した第3列目の屋根材40aに第1雪止金具2を次のようにして取り付ける。保護シート22を粘着シート20の他方の粘着層から剥離し、第1取付部6の第1貫通孔18と屋根材40aの固定用孔44とを合致させ、第1雪止め部8が下側になるようにして、粘着シート20の他方の粘着層を屋根材40aに貼着することにより、第1取付部6を粘着シート20を介して屋根材40aに取り付ける。上述のように、本実施形態では粘着シート20はアクリル系独立発泡型粘着剤から形成されているので、他方の粘着層が屋根材40aの表面の凹凸形状に応じて変形され、両者が高いシール性でもって相互に強固に接着される。更に、固定用釘16を第1貫通孔18及び固定用孔44を通して野地板38に打ち込むことにより、屋根材40aが野地板38に固定されるとともに、第1雪止金具2が屋根材40aに固定される。これにより、第3列目の屋根材40aには、第1雪止金具2が複数横方向に所定の間隔L2(=L1/2)(例えば約455mm)を置いて配設される。なお、屋根材40aの野地板38に対する固定強度が一定以上に保たれる範囲において、一対の固定用孔44は屋根材40aの両端部の近傍にそれぞれ配設することが好ましく、これにより固定用釘16を固定用孔42,44に打ち込む際の作業員の無駄な動きを少なくすることができ、作業効率を高めることができる。また、第1雪止金具2の第1取付部6の長さは比較的短く(例えば約13cm)構成されているので、複数の第1雪止金具2を相互に重ねた際の大きさがコンパクトになり、それ故に、複数の第1雪止金具2を相互に重ねた状態で携帯しながら第1雪止金具2の設置作業を行うことができ、作業効率を高めることができる。
次に、図6に示すように、第3列目の屋根材40aの上側に第4列目の屋根材40bを複数横方向に並べて配設する。第4列目の屋根材40bは、第3列目の屋根材40aに対して横方向に距離L2だけずれて配設され、また第4列目の屋根材40bの下側部によって第1雪止金具4の第1取付部6の他端部が覆われるようになる。その後、第1雪止金具2の保護シート22を粘着シート20の他方の粘着層から剥離し、第1取付部6の第1貫通孔18と隣接する一対の屋根材40bの接続部46に設けられた固定用孔42とを合致させ、第1雪止め部6が下側になるようにして、粘着シート20の他方の粘着層を屋根材40bに貼着することにより、第1取付部6を粘着シート20を介して屋根材40bに取り付ける。更に、固定用釘16を第1貫通孔18及び固定用孔42を通して野地板38に打ち込むことにより、屋根材40bが野地板38に固定されるとともに、第1雪止金具2が屋根材40bに固定される。
また、第2雪止金具4の保護シート22を粘着シート20の他方の粘着層から剥離し、段差部28が屋根材40bの横方向中間部における上側部に係止されるようにして、粘着シート20の他方の粘着層を屋根材40bに貼着するとともに、固定用釘16を第2貫通孔30を通して野地板38に打ち込むことにより、第2取付部24を粘着シート20を介して屋根材40bに取り付ける。このように取り付けることにより、第4列目の屋根材40bには第1雪止金具2と第2雪止金具4とが横方向に交互に並んで配設され、また第3列目の屋根材40aに取り付けられた複数の第1雪止金具2と第4列目の屋根材40bに取り付けられた複数の第1雪止金具2及び第2雪止金具4とが千鳥状に並んで配設される。
更にその後、図7に示すように、第4列目の屋根材40bの上側に第5列目の屋根材40cを複数横方向に並べて配設する。第5列目の屋根材40cは、第4列目の屋根材40bに対して横方向に距離L2だけずれて配設され、また第4列目の屋根材40cの下側部によって第1雪止金具2の第1取付部6の他端部及び第2雪止金具4の第2取付部24の他端部がそれぞれ覆われるようになる。ここで、第5列目の隣接する一対の屋根材40cの接続部46は第2雪止金具4の第2取付部24の上方に配設されており、これによってこの接続部46の隙間より雨水が浸入した際に、この雨水が第2取付部24の上面に沿って流下するようになり、第2貫通孔30を通して野地板38に雨水が浸入するのが防止される。
本実施形態の雪止金具では、第1雪止金具2及び第2雪止金具4はそれぞれ粘着シート20を介して屋根材40a,40bに取り付けられるので、屋根に積もった雪の重量が第1雪止め部8及び第2雪止め部26に軒先方向に加わった際に、第1取付部6及び第2取付部24が弓状に湾曲されるのが抑制され、これにより屋根材40b,40cが浮き上がって破損するのが防止される。
また、第1雪止金具2及び第2雪止金具4の配置間隔はL3となって屋根材40a〜40cの横方向の長さL1の4分の1程度の長さとなり、これにより第1雪止金具2及び第2雪止金具4の配置間隔を小さくすることができ、屋根に積もった雪が隣接する一対の第1雪止金具2(又は隣接する第1雪止金具2及び第2雪止金具4)の間から落下するのを抑制することができる。なお、屋根材40a〜40cに設けられた固定用孔42,44の個数及び配置間隔を適宜設定することにより、第1雪止金具2及び第2雪止金具4の配置間隔を適宜設定することができる。
更に、粘着シート20は上述のように構成されているので、雨水が第1取付部6(第2取付部24)と屋根材40a,40bとの間の隙間から浸入した際に、この雨水が粘着シート20の両側部に沿って流下し、これにより雨水がこの隙間に溜まるのが防止され、防水性を高めることができる。
また、本実施形態では、粘着シート20の厚みを約1.0mmに構成したが、この厚みは0.5mm〜2.0mmに構成するのが好ましく、かく構成することにより、第1取付部6(第2取付部24)と屋根材40a,40bとの間の隙間が小さくなり、それ故に、太陽光がこの隙間を通して粘着シート20の両側部に照射され難くなり、太陽光により粘着シート20が劣化するのを抑制することができる。
以上、本発明に従う雪止金具及びその施工方法の一実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
例えば、上記実施形態では、粘着シート20を略三角形状に構成したが、これに限られず、適宜の形状に構成することができる。例えば、粘着シート20を縦長の矩形状に構成し、一対の粘着シート20をそれぞれ第1取付部6(第2取付部24)の下面における両側部に取り付けるようにしてもよい。
また例えば、上記実施形態では、固定用釘16を用いて第1雪止金具2及び第2雪止金具4を屋根材40a,40bに取り付けるようにしたが、固定用釘16に代えて固定用ネジを用いるようにしてもよい。
また例えば、上記実施形態では、雪止金具2,4として図1〜図4に示すタイプのものを用いたが、これに限られず、種々のタイプ、例えば図8〜図10に示すタイプのものを用いることができる。図8及び図9の雪止金具2A,2Bでは、雪止め部8A,8Bが三角形状に折り曲げられており、また図10の雪止金具2Cでは、取付部6Cと雪止め部8Cとが補強部材48により相互に連結されている。
また例えば、上記実施形態では、粘着手段を粘着シート20から構成したが、これに限られず、例えば粘着ゴムやコーキングなどから構成することもできる。
また例えば、上記実施形態では、屋根材40a〜40cの横方向の長さL1を約910mmに構成したが、これに限られず、屋根材40a〜40cの大きさ及び形状は適宜設定することができる。
本発明の一実施形態による第1雪止金具を示す斜視図である。 図1の第1雪止金具の第1取付部の下面側を示す図である。 本発明の一実施形態による第2雪止金具を示す斜視図である。 図3の第2雪止金具の第2取付部の下面側を示す図である。 第3列目の屋根材に第2雪止金具を取り付けた状態を示す概略図である。 図5の状態から第4列目の屋根材を敷設するとともにこれらに第1及び第2雪止金具を取り付けた状態を示す概略図である。 図6の状態から第5列目の屋根材を敷設した状態を示す概略図である。 第1の変形形態の雪止金具を示す斜視図である。 第2の変形形態の雪止金具を示す斜視図である。 第3の変形形態の雪止金具を示す斜視図である。 従来の雪止金具を屋根材に取り付けた状態を示す概略図である。 図11の雪止金具及び屋根材の概略断面図である。
符号の説明
2,2A,2B,2C 第1雪止金具
4 第2雪止金具
6,6A,6B,6C 第1取付部
8,8A,8B,8C 第1雪止め部
16 固定用釘
18,18A,18B,18C 第1貫通孔
20 粘着シート
24 第2取付部
26 第2雪止め部
30 第2貫通孔
38 野地板
40a〜40c 屋根材
42,44 固定用孔

Claims (3)

  1. 平板状の屋根材に取り付けられる取付部と、前記取付部の一端部より上方に延びる雪止め部と、を備え、前記取付部の他端部には固定用釘又は固定用ネジが挿通される貫通孔が設けられた雪止金具において、
    前記取付部の下面には粘着手段が取り付けられ、前記粘着手段は略三角形状の粘着シートから構成され、前記粘着シートは前記貫通孔と前記雪止め部との間に配設され、前記取付部が前記粘着シートを介して前記屋根材に取り付けられ、前記粘着シートの底部は前記取付部の一端部側を向き、その頂部は前記取付部の他端部側を向いていることを特徴とする雪止金具。
  2. 前記粘着シートの厚さは0.5mm〜2.0mmに構成されていることを特徴とする請求項に記載の雪止金具。
  3. 雪止金具を平板状の屋根材に施工する雪止金具の施工方法であって、
    前記雪止金具は、前記屋根材に取り付けられる取付部と、前記取付部の一端部より上方に延びる雪止め部と、を備え、前記取付部の他端部には固定用釘又は固定用ネジが挿通される貫通孔が設けられ、前記取付部の下面には略三角形状の粘着シートが取り付けられ、その底部が前記取付部の一端部側を向き、その頂部が前記取付部の他端部側を向くように、前記粘着シートは前記貫通孔と前記雪止め部との間に配設され、また前記屋根材には前記固定用釘又は前記固定用ネジが挿通される複数の固定用孔が設けられており、
    前記雪止金具を施工する際には、野地板に前記屋根材を複数横方向に並べて配設し、前記複数の屋根材に前記雪止金具の前記取付部を複数横方向に並べて前記粘着シートを介して取り付け、前記固定用釘又は前記固定用ネジを前記複数の雪止金具の前記貫通孔及び前記複数の屋根材の各々の前記複数の固定用孔を通して前記野地板に打ち込み、更に前記複数の雪止金具の前記取付部の他端部を覆うようにして前記野地板に前記屋根材を複数横方向に並べて配設することを特徴とする雪止金具の施工方法。
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