JP7462162B2 - 樋接続部材 - Google Patents

樋接続部材 Download PDF

Info

Publication number
JP7462162B2
JP7462162B2 JP2020093601A JP2020093601A JP7462162B2 JP 7462162 B2 JP7462162 B2 JP 7462162B2 JP 2020093601 A JP2020093601 A JP 2020093601A JP 2020093601 A JP2020093601 A JP 2020093601A JP 7462162 B2 JP7462162 B2 JP 7462162B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
tip
body member
tip member
gutter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020093601A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021188338A (ja
Inventor
拓磨 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2020093601A priority Critical patent/JP7462162B2/ja
Publication of JP2021188338A publication Critical patent/JP2021188338A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7462162B2 publication Critical patent/JP7462162B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Standing Axle, Rod, Or Tube Structures Coupled By Welding, Adhesion, Or Deposition (AREA)
  • Mutual Connection Of Rods And Tubes (AREA)

Description

本開示は、筒状の樋を、筒部を有する被接続部材に接続する樋接続部材に関する。
従来から、建物の外壁外側に竪樋等の筒状の樋が配置される。例えば、屋根に取り付けられた軒樋やベランダから集められた雨水が呼び樋や竪樋に送られて、竪樋を通って下側から排出される。
竪樋等の筒状の樋同士、または筒状の樋と集水器等の筒部を有する部材(被接続部材)を接続するために、竪継手や、エルボと呼ばれる接続部材が設けられている。
特許文献1には、竪樋同士を接続するための竪樋継手が開示される。竪樋継手は、筒状の継手本体の軸方向両側にリングが外嵌されており、各リングは、上端に開口する上スリットと、下端に開口する下スリットが周方向に交互に形成される。上下の竪樋を竪樋継手で接続する場合には、最初に上側のリングの外周面に接着剤を塗布して上側の竪樋の下端部にリングを挿入すると共に、下側のリングの外周面に接着剤を塗布して下側の竪樋の上端部にリングを挿入する。その後、上下のリングの中に継手本体の上側及び下側の挿入接続部を挿入して、リングの外周面を竪樋の内周面に密着させる。これにより、リングと竪樋が接着されると共に、スリットを通った接着剤によりリングと継手本体とが接着されるとされている。
特開平9-268722号公報
竪樋同士を接続する接続部材として、本体部材と、周方向複数位置に孔が形成された先端部材とを有する構成を使用することが考えられる。竪樋同士を接続部材で接続する場合には、先端部材の内周面に接着剤を塗布した後、先端部材の内側に本体部材を嵌合させる。このときに、接着剤が先端部材の孔を通じて先端部材の外周面に押し出されて、その接着剤で竪樋と先端部材が固定され、先端部材と本体部材とも接着剤で固定される。
しかしながら、接続部材により竪樋を固定したときに、接着剤が先端部材の外周側に十分に供給されず、水漏れが発生したり、逆に先端部材の外周側の接着剤が過多となり、竪樋の膨潤が発生する可能性があり、竪樋の内周面と接続部材の外周面との間に供給される接着剤の量を適切に調整可能とする面から改良の余地がある。上記では竪樋同士を接続部材で接続する場合を説明したが、集水器と竪樋とをつなぐ呼び樋等の他の筒状の樋と、筒部を有する他の被接続部材とを接続部材で接続する場合も同様である。特許文献1には、このような不都合を解消する手段は開示されていない。
本開示の目的は、樋接続部材において、筒状の樋の内周面と樋接続部材の外周面との間に供給される接着剤の量を適切に調整可能とすることである。
本開示の一態様の樋接続部材は、筒状の樋を、筒部を有する被接続部材に接続する樋接続部材であって、本体部材と、本体部材の少なくとも一端部に固定される先端部材とを含み、本体部材は、接着剤を用いて先端部材と固定されて、先端部材を介して樋と連結され、先端部材は、内周面に接着剤が付着し、本体部材の外周面と対向するテーパ面を有するテーパ部と、本体部材の先端に対応して嵌まり込む凹部とを有し、テーパ部には内周面から外周面に貫通する孔が形成される、樋接続部材である。
本開示の一態様の樋接続部材によれば、先端部材が、内周面に接着剤が付着し、本体部材の外周面と対向するテーパ面を有するテーパ部と、本体部材の先端に対応して嵌まり込む凹部とを有するので、先端部材の内周側に流れる接着剤の量を適切に減らすことができるので、その分、孔を通じて先端部材の外周側に適切量の接着剤を供給できる。これにより、筒状の樋の内周面と樋接続部材の外周面との間に供給される接着剤の量を適切に調整可能である。
実施形態の樋接続部材を含み、建物の外側に設置された雨水排水構造を示す図である。 図1のA部拡大図である。 図2に示す樋接続構造を、竪樋同士を離隔した状態で簡略化して示す図である。 図3の樋接続構造を構成する樋接続部材を仮固定の状態で示す斜視図である。 図4の樋接続部材を構成する本体部材と先端部材とを分離して示す図である。 図5の先端部材の斜視図である。 図6Aの先端部材を、B-O-Bで切断して示す斜視図である。 図6BのC部の拡大図である。 図7の上部拡大図である。 図6AのD-D断面図である。 実施形態において、本体部材に先端部材を取り付ける状態を示す図であって、本体部材の爪部を先端部材の開口に仮固定した状態を示す図である。 図10の状態において、先端部材の内周面に接着剤を塗布した状態を示している図10の一部に対応する図である。 図11の状態から、本体部材に先端部材を押し込んで、本体部材と先端部材とを接着した状態を示す断面図である。 図12の左端部の拡大図である。 実施形態において、本体部材に先端部材を介して竪樋を接着した状態を示す断面図である。 実施形態の別例の樋接続部材を含む樋接続構造を簡略化して示す図である。 図15の樋接続構造を構成する樋接続部材の本体部材を示す斜視図である。 実施形態の別例の樋接続部材の5例を仮固定の状態で示す図である。 実施形態の別例の樋接続部材を含む樋接続構造を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本開示に係る樋接続部材の実施形態を説明する。以下で説明する形状、個数、材料等は、説明のための例示であって、樋接続部材を含む樋接続構造の仕様により適宜変更することができる。以下では全ての図面において同等の要素には同一の符号を付して説明する。
図1~図14を用いて実施形態を説明する。図1は、実施形態の樋接続部材22(図3、図4)を含み、建物1の外側に設置された雨水排水構造10を示す図である。雨水排水構造10は、建物1の屋根2に取り付けられた軒樋と、軒樋に接続された集水器14と、集水器14に樋接続部材15を介して接続された呼び樋16と、呼び樋16に樋接続部材17を介して接続された竪樋接続構造18とを含んで構成される。
図2は、図1のA部拡大図である。竪樋接続構造18は、上下に配置された2つの竪樋20,21が樋接続部材22(図3、図4)で接続された構成を含む。各竪樋20,21は、内部が空洞で上下方向に延びる断面円形の筒状の部材である。竪樋接続構造18は、軒樋で集められ、集水器14、呼び樋16を介して送られた雨水を、上側から下側に流して下側から排出する。各竪樋20,21は、樹脂により形成されるが、ステンレス合金、鉄等の金属により形成されてもよい。また、各竪樋20,21は、塩化ビニルのみにより形成されてもよいが、例えば塩化ビニル製の筒本体の外周面が、高輝度の金属調の表面層で覆われた構成としてもよい。例えば金属調の表面層は、樹脂中にアルミニウム等の光沢粒子を含有して形成される。このような金属調の表面を有する竪樋は、外周面の微小な変形でも目立つので、内部に付着した接着剤の過多等による膨潤を防止することが特に望まれる。
次に、図3~図14を用いて、樋接続部材22を詳しく説明する。図3は、図2に示す竪樋接続構造18を、竪樋20,21同士を離隔した状態で簡略化して示す図である。図4は、竪樋接続構造18を構成する樋接続部材22を仮固定の状態で示す斜視図である。図5は、樋接続部材22を構成する本体部材24と先端部材40とを分離して示す図である。
樋接続部材22は、円筒状の本体部材24と、本体部材24の軸方向両端部に固定される2つの先端部材40とを含んで形成される。本体部材24及び先端部材40は、例えば樹脂により形成される。図3に示すように、樋接続部材22は、上側の筒状の竪樋20を、下側の筒状の竪樋21に接続する。2つの竪樋20,21の一方の竪樋は、筒部を有する被接続部材に相当する。以下では、被接続部材が下側の竪樋21に相当するとして、上側の竪樋20と樋接続部材22との接続構造を中心に説明する。
図5と、後述の図10、図12、図13とを参照して、本体部材24は、円筒状の外周面を有する本体筒部25と、本体筒部25の軸方向両端から連続し、外周面に軸方向外端に向かって直径が小さくなるように軸方向に対し傾斜したテーパ状外周面26aを有するテーパ筒部26と、テーパ筒部26の軸方向外端に連結され軸方向に延びる小径円筒部27とを有する。小径円筒部27の外径は、本体筒部25の軸方向中央の円筒部25aの外径より小さい。
さらに、本体部材24の外周側には4つの爪部28が形成される。具体的には、本体部材24の外周面の位相が180度異なる2つの位置において、軸方向中央の円筒部25aの軸方向両側には断面が矩形の凹部25bが形成され、それぞれの凹部25b内に一部が配置されるように、円筒部25aの軸方向両端から突出する爪部28が形成される。図5と後述の図13を参照して、爪部28は、円筒部25aに連結された薄板状の脚部29と、脚部29の先端に形成された爪本体30とを有する。脚部29は、図5のように自由状態で、先端に向かって直径方向外側に軸方向に対し傾斜する。爪本体30は、自由状態で、凹部25bの開口から外側に突き出る。爪本体30の先端面にはテーパ面30aが形成され、そのテーパ面30aは、爪部28の自由状態で、本体部材24の軸方向中央に近づくにしたがって本体部材24の外径側に、軸方向に対し傾斜する。爪部28は、後述の先端部材40に接着剤が塗布される前に、本体部材24に先端部材40を仮固定するために形成される。具体的には、後述の図10に示すように、先端部材40への接着剤の塗布の前において、先端部材40が本体部材24に押し込まれるときに、爪部28の爪本体30が、先端部材40の一方側端近くの開口41に仮固定される。そして、後述の図12、図13に示すように、先端部材40が本体部材24にさらに押し込まれることで、爪部28の爪本体30は、先端部材40の内周面に形成された係止凹部42に係止される。
さらに、本体部材24のテーパ状外周面26aは、後述の図13に示すように先端部材40の内周面のテーパ面43に対向する。この状態で本体部材24の先端である小径円筒部27は、先端部材40の内周側に形成された凹部45に嵌まり込む。
図6Aは、図5の先端部材40の斜視図である。図6Bは、図6Aの先端部材40を、B-O-Bで切断して示す斜視図である。図7は、図6BのC部の拡大図であり、図8は、図7の上部拡大図である。図9は、図6AのD-D断面図である。
図6A、図6B、図7~図9に示すように、先端部材40は、円筒部46と、円筒部46の軸方向一端(図6A、図6Bの下端)外周面に全周にわたって形成された円板状のフランジ48と、円筒部46より軸方向他端側(図6A、図6Bの上端側)で内周面にテーパ面43(図6B、図7~図9)を有するテーパ部49と、テーパ部49より軸方向他端側に形成され、軸方向一端が開口するように全周に形成された円環状の凹部45とを含む。後述の図14に示すように、フランジ48の一方側面(図14の上側面)には、竪樋20の端面が突き当てられる。先端部材40の軸方向他端部(図6A、図6Bの上端部)は先細り形状となっている。先端部材40の軸方向他側部分の内周側端部には凹部45を形成する先細り形状の円筒部51が形成され、その円筒部51の先端側部分は、テーパ面43の軸方向他側部分(図7、図8の上側部分)と直径方向に対向する。
先端部材40の円筒部46の内径は、本体部材24の本体筒部25の円筒部25aの外径と同じか、または円筒部25aの外径よりわずかに大きくなっている。さらに、先端部材40の軸方向中間部で、テーパ部49の外周面には、凹溝52が全周にわたって形成されており、その凹溝52の周方向複数位置、例えば等間隔位置には、断面が略円形の孔53が、その外側の開口端の一部がかかるように形成される。各孔53は、先端部材40の内周面から外周面に貫通する。各孔53の外側の開口端の残りの部分は、先端部材40の円筒部46の外周面に開口する。各孔53の外側の開口端の全部が、凹溝52にかかるようにしてもよい。孔53のテーパ面43側端は、図7のように略楕円形に開口する。孔53は、後述のように本体部材24に先端部材40が押し込まれたときに、テーパ面43に付着している接着剤を孔53を通じて先端部材40の内周面から外周面に押し出すために形成される。
さらに、図6A、図6B、図7に示すように、先端部材40の一端側(図6A、図6B、図7の下端側)で、フランジ48と凹溝52との間の、180度位相が異なる2つの位置には、本体部材24の爪部28の爪本体30(図5)を仮固定するための、爪部28に対応する開口41が形成される。開口41は、先端部材40の内周面から外周面に貫通する。さらに、図7、図9に示すように、先端部材40の内周面で開口41より奥側で、開口41と周方向の同じ位置には、爪部28の爪本体30が係止可能な係止凹部42が形成される。
図10は、実施形態において、本体部材24に先端部材40を取り付ける状態を示す図であって、本体部材24の爪部28を先端部材40の開口41に仮固定した状態を示す図である。図11は、図10の状態において、先端部材40の内周面に接着剤60を塗布した状態を示している図10の一部に対応する図である。図12は、図11の状態から、本体部材24に先端部材40を押し込んで、本体部材24と先端部材40とを接着した状態を示す断面図である。図13は、図12の左端部の拡大図である。
2つの竪樋20,21を樋接続部材22で接続する際には、まず図10に示すように、本体部材24に先端部材40を仮固定する。このとき、本体部材24は、先端部材40のフランジ48側端から、小径円筒部27を先にして先端部材40に挿入され、本体部材24の各爪部28の爪本体30は、先端部材40の開口41に仮固定される。このとき、爪部28の先端のテーパ面30aが、先端部材40のフランジ48側開口端縁で押されることにより爪部28の脚部29が内径側に弾性変形することで、先端部材40の一端部の内径側への爪部28の先端部の進入が可能となる。そして、本体部材24に先端部材40が仮固定された状態で、図11に示すように、先端部材40の内周面で、テーパ面43と円筒部46のテーパ面43側部分(図11の砂地で示す部分)に、接着剤60を塗布する。図11では、先端部材40のうち、凹部45を形成する円筒部51(図10)の図示を省略している。
次に、図11の状態から、先端部材40を図11の矢印α方向に、本体部材24に押し込むと、爪部28の先端のテーパ面30aが、本体部材24の開口41の縁で押されることにより、爪部28の脚部29が再度、内径側に弾性変形して、凹部25b内に押し込まれる。その後、図12、図13に示すように爪部28の爪本体30の先端部が、先端部材40の係止凹部42に係止される。この状態で、本体部材24のテーパ状外周面26aが、先端部材40のテーパ面43に対向し、接触または接近する。これにより、テーパ状外周面26aが、接着剤60を、先端部材40の孔53を通じて先端部材40の外周面に噴出させるように押し出す。図12、図13では、砂地部により接着剤60を示している。このとき、先端部材40の凹部45には、本体部材24の先端である小径円筒部27が嵌まり込む。これにより、テーパ面43に付着している接着剤60が、本体部材24のテーパ状外周面26aで押されるときに、図13の矢印βのように凹部45側に接着剤60が流れる傾向となっても、その流れる量を制限できる。このため、その分、孔53を通じて先端部材40の外周面に押し出される接着剤60の量を多くできる。この状態で、先端部材40と本体部材24とが接着剤60を用いて接着されて固定され、樋接続部材22が形成される。
このように形成された樋接続部材22の上端部は、図14のように、先端部材40を先にして上側の竪樋20の下端部に挿入される。このとき、先端部材40の外周面に押し出された接着剤60で樋接続部材22と竪樋20とが接着により接続される。これにより、本体部材24は、先端部材40を介して竪樋20と連結される。上記では、上側の竪樋20と樋接続部材22の上端部との接続構造を説明したが、下側の竪樋21(図3)と樋接続部材22の下端部も同様に接続される。これにより、上下の2つの竪樋20,21が樋接続部材22で接続される。
なお、先端部材40と本体部材24とが仮固定され、先端部材40のテーパ面43を含む内周面に接着剤60が塗布された状態で、竪樋20,21の端部が先端部材40に嵌合され、竪樋20,21の端面が先端部材40のフランジ48の一方側面を押すことで、先端部材40が本体部材24に押し込まれてもよい。この押し込みによっても、先端部材40のテーパ面43に付着した接着剤60が本体部材24のテーパ状外周面26aにより、孔53を通じて先端部材40の外周面に押し出されて、その接着剤60により竪樋20,21と先端部材40を接着すると共に、先端部材40と本体部材24を接着することができる。
上記の樋接続部材22によれば、先端部材40が、内周面に接着剤60が付着し、本体部材24のテーパ状外周面26aと対向するテーパ面43を有するテーパ部49と、本体部材24の先端に対応して嵌まり込む凹部45とを有する。これにより、先端部材40の内周側に流れる接着剤60の量を適切に減らすことができるので、その分、孔53を通じて先端部材40の外周側に適切量の接着剤60を供給できる。このため、筒状の竪樋20,21の内周面と樋接続部材22の外周面との間に供給される接着剤60の量を適切に調整可能である。また、テーパ部49に設けられた内周面から外周面に貫通する孔53により、先端部材40と本体部材24とを固定する接着剤60が先端部材40の外周面に噴出されて、その接着剤60により先端部材40と竪樋20,21とを接着できる。接着剤60は、先端部材40の外周面の全周にわたって連続して存在することが、樋接続部材22での水漏れを防止する面から好ましい。さらに、先端部材40の外周側に適切量の接着剤60を供給できるので、竪樋20,21の膨潤を防止できる。このような竪樋20,21の膨潤を防止できることにより得られる効果は、竪樋20,21が、外面の微小な変形でも目立つような金属調の表面を有する場合に顕著である。
さらに、先端部材40に接着剤が塗布される前に本体部材24に先端部材40を仮固定するために、本体部材24は、外周側に形成され、先端部材40を仮固定する爪部28を有し、先端部材40は、爪部28に対応する開口41が形成される。これにより、本体部材24は、先端部材40に仮固定した状態で、竪樋20,21の接続作業を行う場所付近に移動させやすいので、竪樋20,21の接続作業の容易化を図れる。
図15は、実施形態の別例の樋接続部材22aを含む樋接続構造18aを簡略化して示す図である。図16は、樋接続構造18aを構成する樋接続部材22aの本体部材61を示す斜視図である。本例の場合には、樋接続部材22aが、エルボと呼ばれる略直角のL字形の管状部材である。樋接続部材22aは、略L字形の管状部材である本体部材61と、本体部材61の両端部に固定される2つの先端部材40とを含んで構成される。具体的には、図16に示すように、本体部材61は、両端のそれぞれが、図5で示した本体部材24の軸方向半部と同様の構成を有し、中間部のL字形部分62の外径が、両端の本体筒部25の外径より大きくなり、L字形部分62の外周面と本体筒部25の外周面とが段差面63で接続される。本体部材61に固定される先端部材40の構成は、図4~図14に示した構成と同様である。
このような樋接続部材22aは、図15に示す横方向に延びる呼び樋64と、上下方向に延びる竪樋65とを接続して、樋接続構造18aを形成する。このとき、呼び樋64及び竪樋65のそれぞれの端面が、本体部材61の段差面63に突き当てられる。樋接続構造18aは、例えば、図1の一点鎖線γで囲んだ部分に適用される。本例の樋接続部材22aによっても、筒状の樋である呼び樋64または竪樋65の内周面と、樋接続部材22aの外周面との間に供給される接着剤の量が適切に調整可能となる。本例において、その他の構成及び作用は、図1~図14の構成と同様である。
図17は、実施形態の別例の樋接続部材の5例を仮固定の状態で示す図である。本開示の構成は、図17(a)~(e)の各例の樋接続部材にも適用できる。図17(a)の樋接続部材22bは、P型集水器であり、本体部材70と、本体部材70の下端部に固定される先端部材40とを有する。本体部材70は、2つの筒部が内部を通じさせて側面で接続されたような形状を有し、上端部に上側の2つの竪樋(図示せず)が接続可能であり、一方の筒部の下端部に先端部材40が固定される。本体部材70の上端部には先端部材は接続されず、2つの竪樋が非接着で接続される。本体部材70の他方の筒部の下端部は塞がれている。先端部材40には竪樋(図示せず)の上端部が接続可能である。本体部材70の一方の筒部の下端部の構成は、図5の本体部材24の軸方向半部と同様であり、本体部材70に固定される先端部材40の構成は、図4~図14に示した構成と同様である。
図17(b)の樋接続部材22cは、排水ますであり、略T字形の本体部材71と、本体部材71の下端部に固定される先端部材40とを有する。本体部材71は、上下方向に延びる本体筒部72と、本体筒部72の側壁に接続され、排水パイプ(図示せず)が挿入可能である枝管73とを有する。枝管73には先端部材は接続されず、排水パイプは枝管73の端部に非接着で接続される。本体筒部72の下端部には先端部材40を介して竪樋(図示せず)が接続可能である。本体筒部72の下端部の構成は、図5の本体部材24の軸方向半部と同様であり、本体筒部72に固定される先端部材40の構成は、図4~図14に示した構成と同様である。
図17(c)の樋接続部材22cは、チーズ排水管であり、略T字形の本体部材74と、本体部材74の3つの端部に固定される先端部材40とを有する。本体部材74は、上下方向に延びる本体筒部75と、本体筒部75の側壁に接続された枝管76とを有する。本体筒部75の上下両端部と枝管76の先端部とには、先端部材40が接続される。本体筒部75の上下両端部には先端部材40を介して竪樋(図示せず)が接続可能であり、枝管76の先端部には先端部材40を介して呼び樋(図示せず)が接続可能である。本体筒部75の上下両端部及び枝管76の先端部の構成は、図5の本体部材24の軸方向半部と同様であり、本体部材74に固定される先端部材40の構成は、図4~図14に示した構成と同様である。
図17(d)の樋接続部材22eは、伸縮竪継手であり、上下方向に延びる本体部材77と、本体部材77の下端部に固定される先端部材40とを有し、樋接続部材22eの上下に接続される各竪樋(図示せず)の外気温度の変化に伴う伸縮を吸収する。図17(e)の樋接続部材22fは、変換継手であり、上下方向に延びる本体部材78と、本体部材78の下端部に固定される先端部材40とを有し、直径が異なる2つの竪樋(図示せず)の接続に用いられる。
図17(d)(e)のいずれの樋接続部材22e、22fも、本体部材77,78の上端部には先端部材は接続されず、上側の竪樋が本体部材77,78の内周側に、非接着で嵌合される。本体部材77,78の下端部には先端部材40を介して下側の竪樋が接続可能である。各本体部材77,78の下端部の構成は、図5の本体部材24の軸方向半部と同様であり、各本体部材77,78に固定される先端部材40の構成は、図4~図14に示した構成と同様である。なお、図示は省略するが、本開示の樋接続部材は、スライド可能に接続される2つのJ字形の管状部材を有するスライド型エルボの構成に適用することもできる。
図18は、実施形態の別例の樋接続部材22gを含む樋接続構造を示す図である。本例の樋接続部材22gは、集水器14の下端部と、筒状の呼び樋16の端部とを接続する。本例の樋接続構造は、図1の一点鎖線δで囲んだ部分に適用される。集水器14は、下端部に筒部79を有する被接続部材に相当する。樋接続部材22gは、略L字形の本体部材80の呼び樋16接続側の端部に、先端部材40(図4)が接続される。本体部材80の構成は、図16で示した本体部材61において、一端部が単なる円筒状で、爪部28(図16)が形成されない構成と同様である。本体部材80の一方側端部である上端部には、非接着で集水器の下端部の筒部79が接続される。本体部材80の他方側端部は、先端部材40を介して呼び樋16と接続される。本体部材80の呼び樋16接続側の端部の構成は、図5の本体部材24の軸方向半部と同様であり、本体部材80に固定される先端部材40の構成は、図4~図14に示した構成と同様である。
なお、本例の樋接続部材22gにおいて、集水器14接続側の端部を、図5の本体部材24の軸方向半部と同様の構成とし、本体部材80の上端部と集水器14の下端部とを先端部材40(図4)を介して接続してもよい。
1 建物、2 屋根、10 雨水排水構造、14 集水器、15 樋接続部材、16 呼び樋、17 樋接続部材、18,18a 竪樋接続構造、20,21 竪樋、22,22a~22g 樋接続部材、24 本体部材、25 本体筒部、25a 円筒部、25b 凹部、26 テーパ筒部、26a テーパ状外周面、27 小径円筒部、28 爪部、29 脚部、30 爪本体、30a テーパ面、40 先端部材、41 開口、42 係止凹部、43 テーパ面、45 凹部、46 円筒部、48 フランジ、49 テーパ部、51 円筒部、52 凹溝、53 孔、60 接着剤、61 本体部材、62 L字形部分、63 段差面、64 呼び樋、65 竪樋、70,71 本体部材、72 本体筒部、73 枝管、74 本体部材、75 本体筒部、76 枝管、77,78 本体部材、79 筒部、80 本体部材。

Claims (3)

  1. 筒状の樋を、筒部を有する被接続部材に接続する樋接続部材であって、
    本体部材と、前記本体部材の少なくとも一端部に固定される筒状の先端部材とを含み、
    前記本体部材は、接着剤を用いて前記先端部材と固定されて、前記先端部材を介して前記樋と連結され、
    前記先端部材は、内周面に前記接着剤が付着し、前記本体部材に設けられた本体側筒部の外周面と対向するテーパ面を有するテーパ部と、前記先端部材の内周側において、前記テーパ部より、前記本体部材の挿入側とは反対側に設けられ、前記本体部材の筒状の先端に対応して嵌まり込む環状の凹部とを有し、
    前記テーパ部には内周面から外周面に貫通する孔が形成される、
    樋接続部材。
  2. 請求項1に記載の樋接続部材において、
    前記孔は、前記テーパ部に形成され、内周面から外周面に貫通する複数の孔であり、
    前記先端部材において、前記テーパ部の外周面には凹溝が全周にわたって形成され、
    前記凹溝の周方向複数位置には、前記複数の孔の開口端のそれぞれの少なくとも一部が開口している、
    樋接続部材。
  3. 請求項1または請求項2に記載の樋接続部材において、
    前記接着剤が塗布される前に前記本体部材に前記先端部材を仮固定するために、前記本体部材は、外周側に形成され、前記先端部材を仮固定する爪部を有し、
    前記先端部材は、前記爪部に対応する開口が形成される、
    樋接続部材。
JP2020093601A 2020-05-28 2020-05-28 樋接続部材 Active JP7462162B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020093601A JP7462162B2 (ja) 2020-05-28 2020-05-28 樋接続部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020093601A JP7462162B2 (ja) 2020-05-28 2020-05-28 樋接続部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021188338A JP2021188338A (ja) 2021-12-13
JP7462162B2 true JP7462162B2 (ja) 2024-04-05

Family

ID=78848289

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020093601A Active JP7462162B2 (ja) 2020-05-28 2020-05-28 樋接続部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7462162B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006037522A (ja) 2004-07-27 2006-02-09 Matsushita Electric Works Ltd パイプの接続構造
JP2008095425A (ja) 2006-10-13 2008-04-24 Matsushita Electric Works Ltd 軒樋部品
JP2010189846A (ja) 2009-02-16 2010-09-02 Sekisui Chem Co Ltd 竪樋インサイド継手

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006037522A (ja) 2004-07-27 2006-02-09 Matsushita Electric Works Ltd パイプの接続構造
JP2008095425A (ja) 2006-10-13 2008-04-24 Matsushita Electric Works Ltd 軒樋部品
JP2010189846A (ja) 2009-02-16 2010-09-02 Sekisui Chem Co Ltd 竪樋インサイド継手

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021188338A (ja) 2021-12-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9228689B1 (en) System and method for in-place vent pipe restoration
US7775005B2 (en) Vent pipe covering system
JP7462162B2 (ja) 樋接続部材
US20050028456A1 (en) Monolithic vent pipe flashing and method of manufacture thereof
JP3510276B2 (ja) サドルt形アセンブリ
JP2019073969A (ja) 排水配管構造
JP3069313B2 (ja) 排水管接続用ソケット
KR102096241B1 (ko) 보일러 배기연통용 플랜지 조립체
US2094434A (en) Article of manufacture
JP3513245B2 (ja) 樋継手
JP6509629B2 (ja) 改修工事用可撓性ドレン及び改修工事用可撓性ドレンを使用した改修方法
JP7474165B2 (ja) 排水管カバー及び雨水排水構造
JP2556413Y2 (ja) 竪樋継手
KR100632770B1 (ko) 옥상용 통기관의 설치구조
JPS6244232Y2 (ja)
US3479060A (en) Plumbing connection
CN109811972B (zh) 一种通气管接头及防漏组件
JPH049514Y2 (ja)
TWI764053B (zh) 落水管路結構組合
JP3141896U (ja) 逆梁部を有する屋上の防水構造
JP2007303147A (ja) 竪樋の取付具及びこれを用いた竪樋の取付構造。
JP4996022B2 (ja) 雨樋システム
JP3080764B2 (ja) 軒樋と竪樋の接続構造
JP4610963B2 (ja) 防食スリーブの仮組み構造
JP2016196768A (ja) 仮設排水金具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20231018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231024

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240311

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7462162

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150