JP3163054B2 - 管渠内用ライニング施工装置並びに管渠内におけるライニング施工方法 - Google Patents

管渠内用ライニング施工装置並びに管渠内におけるライニング施工方法

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JP3163054B2
JP3163054B2 JP03067298A JP3067298A JP3163054B2 JP 3163054 B2 JP3163054 B2 JP 3163054B2 JP 03067298 A JP03067298 A JP 03067298A JP 3067298 A JP3067298 A JP 3067298A JP 3163054 B2 JP3163054 B2 JP 3163054B2
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    • F16L58/02Protection of pipes or pipe fittings against corrosion or incrustation by means of internal or external coatings
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    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
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    • B29C63/30Lining or sheathing of internal surfaces using sheet or web-like material
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、下水道管、上水
道管及びガス管等の既設の管渠において、円形の一般断
面に限定されず、矩形あるいは卵形等の異形断面をなす
管渠に対し、その管渠の内面にライニング層を施工する
ライニング施工装置に関し、更に詳しくは、長尺の板状
体よりなる帯状部材を螺旋状に捲回して形成された管状
体いわゆるライニング管を管渠内に挿入してなされるラ
イニング施工工事を実施するための自由断面管渠内用ラ
イニング施工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は先に、特開平8−26136
3号(以下「先行発明」という)により、異形断面管渠
に適用されるライニング施工装置を提案した。すなわ
ち、その1つの異形断面管渠内のライニング施工装置
は、異形断面管渠内において、両側縁部に接合部が形成
された長尺の帯状部材を連続的に供給して螺旋状に捲回
し、相接する継手相互を係合させて形成して管状体を付
加形成するライニング施工装置であって、所定の幅と横
剛性とを有し、リンク機構をもって屈撓自在とされると
ともに各リンク体の中折れが防止された成形フレーム、
前記成形フレーム回りに装着され、前記管状体の内面に
当接する案内ローラ、前記成形フレームを介して取り付
けられ、前記既に形成された管状体と新たに供給される
帯状部材との接合部相互の位置に配されるとともに帯状
部材を挟着する外面ローラと内面ローラとからなる接合
機構部、からなることを特徴とする。このライニング施
工装置によって実施されるライニング管の形成におい
て、成形フレームは屈撓自在となっており、かつ、中折
れが防止されているので、管渠の内周に沿って形成さ
れ、異形断面に適合する。また、他の1つの異形断面管
渠内のライニング施工装置は、異形断面管渠内におい
て、塑性変形性を有するとともに両側縁部に接合部が形
成された長尺の塑性変形性帯状部材を連続的に供給して
螺旋状に捲回し、相接する継手相互を係合させて形成し
て管状体を付加形成するライニング施工装置であって、
所定の幅と横剛性とを有し、リンク機構をもって屈撓自
在の成形フレーム、前記成形フレーム回りに装着され、
前記管状体の内面に当接する案内ローラ、前記成形フレ
ームを介して取り付けられ、前記既に形成された管状体
と新たに供給される帯状部材との接合部相互の閉合部に
配されるとともに帯状部材を挟着する外面ローラと内面
ローラとからなる接合機構部、前記成形フレームの内側
に配され、剛性を保持するとともに異形断面形状の案内
軌道を有し、前記成形フレームの移動を規制する規制フ
レーム、からなることを特徴とする。なお、塑性変形性
帯状部材は、具体的には、帯状部材に塑性変形機能材が
装入されてなるものであるが、この態様に限らない。そ
して、このライニング施工装置によれば、成形フレーム
は規制フレームにより移動が強制され、帯状部材を塑性
変形させ、規制フレームの形状に合致する異形断面のラ
イニング管が形成される。
【0003】しかしながら、上記前者の異形断面管渠内
のライニング施工装置においては、接合機構部の外面ロ
ーラが壁面に触れることから、ライニング管の形成に円
滑性を欠き、かつ、矩形断面管渠の角部に至ると、当該
接合機構部の駆動状況が変化し、結果として円滑なライ
ニング管の形成が困難となる。また、上記後者の異形断
面管渠内のライニング施工装置においては、上記の問題
に加え、規制フレームの角部における曲げを所期のとお
り形成することに困難性がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこの先行発明
の問題点を解消すべくなされたものであり、弾性及び塑
性変形性の帯状部材に対する自由断面管渠内のライニン
グ施工において、ライニング管の形成を円滑になし、か
つ、角部においても駆動状況に変動を与えることないラ
イニング施工装置を提供することを目的とする。更にま
た、規制フレームを使用し塑性変形性を有する帯状部材
に対する自由断面管渠内のライニング施工において、規
制フレームの角部における曲げを確実になすことのでき
るライニング施工装置並びにライニング施工方法を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明の自由断
面管渠内用ライニング施工装置並びにライニング施工方
法は上記目的を達成するため、次の構成を採る。すなわ
ち、第1番目の発明(第1発明)は自由断面管渠内用ラ
イニング施工装置に係り、管渠内において、両側縁部に
接合部が形成された長尺の帯状部材を連続的に供給する
とともに螺旋状に捲回し、相接する接合部相互を接合さ
せて形成された管状体を残置させ、この既に形成された
管状体の前方に新たに供給される帯状部材をもってライ
ニング管を付加形成するライニング施工装置であって、
リンク体の連なりによるリンク機構をもって屈撓自在と
された閉合状の成形フレーム;前記成形フレーム回りに
回転自在に装着され、帯状部材を螺旋状に捲回して形成
されるライニング管の内面に当接する案内ローラ;前記
成形フレームを介して取り付けられ、前記既に形成され
たライニング管と新たに供給される帯状部材との接合部
相互の位置に配されるとともに帯状部材を挟着・接合す
る外面ローラと内面ローラとからなる第1の挟着機構
部;を有し、前記成形フレームには前記第1の挟着機構
部の後位に屈曲部を介して帯状部材を挟着する外面ロー
ラと内面ローラとからなる第2の挟着機構部が配され、
前記第1及び第2の挟着機構部には、管渠の内壁に当接
して回転駆動力を付与する送りローラが装着されてなる
ことを特徴とする。上記構成において、成形フレーム
閉合状、具体的には環状を採る。本第1発明は第1実施
形態に具体化される。帯状部材は弾性のもの、塑性変形
性のものが適用される。挟着機構部には送りローラに付
加してスペーサローラが適宜具備される。本発明によれ
ば、成形フレームの案内ローラ回りに帯状部材が螺旋状
に捲回されてライニング管を形成する。本管渠内用ライ
ニング施工装置はその成形フレームとともに回転動作を
なしつつ各種断面に適合するライニング管を形成してゆ
く。送りローラにおいては挟着機構部の外面ローラの壁
面との当接を防止し、かつ、2連の挟着機構部に配され
た送りローラは角部においてもいずれか一方により常時
壁面との当接を維持する。
【0006】第2番目の発明(第2発明)は自由断面管
渠内用ライニング施工装置に係り、管渠内において、両
側縁部に接合部が形成された長尺の帯状部材を連続的に
供給するとともに螺旋状に捲回し、相接する接合部相互
を接合させて形成された管状体を残置させ、この既に形
成された管状体の前方に新たに供給される帯状部材をも
ってライニング管を付加形成するライニング施工装置で
あって、リンク体の連なりによるリンク機構をもって屈
撓自在とされた閉合状の成形フレーム;前記成形フレー
ム回りに回転自在に装着され、帯状部材を螺旋状に捲回
して形成されるライニング管の内面に当接する案内ロー
ラ;前記成形フレームを介して取り付けられ、前記既に
形成されたライニング管と新たに供給される帯状部材と
の接合部相互の位置に配されるとともに帯状部材を挟着
・接合する外面ローラと内面ローラとからなる第1の挟
着機構部;前記成形フレームの内側に配され、屈曲部を
有するとともに前記成形フレームの移動を規制する規制
フレーム;を有し、前記成形フレームには、前記第1の
挟着機構部の後位に、前記屈曲部が間に配される所定間
隔を隔てて、帯状部材を挟着する外面ローラと内面ロー
ラとからなる第2の挟着機構部が配されてなることを特
徴とする。上記構成において、規制フレームは4角枠体
をなし、第1の挟着機構部と第2の挟着機構部とは該4
角枠体の角部において可及的接近して90°に配される
ことは選択的事項である。また、2つの挟着機構部に送
りローラ及び/又はスペーサローラを備えるかどうかは
選択的事項である。本第2発明は特に塑性変形性を有す
る帯状部材に適用されるが、それに限定されるものでは
ない。本発明は第2実施形態に具体化されるが、該形態
に限定されるものではなく、規制フレームの外周を直接
的あるいは間接的に案内ロールに当接する態様を採りう
る。本発明によれば、成形フレームの案内ローラ回りに
帯状部材が螺旋状に捲回されてライニング管を形成す
る。本管渠内用ライニング施工装置はその成形フレーム
とともに回転動作をなしつつライニング管を形成してゆ
く。そして、その成形フレームは規制フレームにより移
動を規制され、規制フレームの形状に沿って移動し、か
つ、角部において塑性変形性の帯状部材は2つの挟着機
構部によって曲げ力を付与される。
【0007】第3番目の発明(第3発明)は自由断面管
渠内におけるライニング施工方法であって、管渠内にお
いて、両側縁部に接合部が形成された長尺の帯状部材を
連続的に供給するとともに螺旋状に捲回し、相接する接
合部相互を接合させて形成された管状体を残置させ、こ
の既に形成された管状体の前方に新たに供給される帯状
部材をもってライニング管を付加形成するライニング施
工方法において、前記既に形成されたライニング管と新
たに供給される帯状部材との接合部相互の位置に配され
るとともに帯状部材を接合する外面ローラと内面ローラ
とからなる接合機構部と;前記ライニング管の内方に配
され、屈曲部を有する規制フレームと;前記接合機構部
の後位に、前記屈曲部が間に配される所定間隔を隔てて
配される外面ローラと;をもって、前記外面ローラが帯
状部材の外面に接しながら移動し、前記規制フレームの
屈曲部が帯状部材の内面を支えて、接合機構部の外面ロ
ーラが帯状部材の外面に接しながら転動することより帯
状部材を屈曲させることを特徴とする。上記構成におい
て、規制フレームの屈曲部は所望の角度に設定される。
また、接合機構部及び該接合機構部の後位の外面ローラ
が成形フレームを介するか介しないかは選択的事項であ
る。本第3発明は特に塑性変形性を有する帯状部材に適
用されるが、それに限定されるものではない。本第3発
明は第2実施形態に具体化される。本発明によれば、帯
状部材は接合機構部により接合され、螺旋状に捲回され
てライニング管を形成する。この形成過程において、外
面ローラ、規制フレームの屈曲部及び接合機構部の外面
ローラの3点をもって、規制フレームの屈曲部に対応す
る角度に折り曲げられる。
【0008】第4番目の発明(第4発明)の自由断面管
渠内用ライニング施工装置は、管渠内において、両側縁
部に接合部が形成された長尺の帯状部材を連続的に供給
するとともに螺旋状に捲回し、相接する接合部相互を接
合させて形成された管状体を残置させ、この既に形成さ
れた管状体の前方に新たに供給される帯状部材をもって
ライニング管を付加形成するライニング施工装置であっ
て、リンク体の連なりよりなるリンク機構をもって屈撓
自在とされた閉合状の成形フレーム、前記リンク体の相
互間を移動させて帯状部材を屈曲させる拡張機構部、前
記成形フレーム回りに回転自在に装着され、帯状部材を
螺旋状に捲回して形成されるライニング管の内面に当接
する案内ローラ、前記成形フレームを介して取り付けら
れ、前記既に形成されたライニング管と新たに供給され
る帯状部材との接合部相互の位置に配されるとともに帯
状部材を接合する外面ローラと内面ローラとからなる
1の挾着機構部、前記成形フレームを介して取り付けら
れ、前記第1の挟着機構部の後位に、屈曲部を介して帯
状部材を挟着する外面ローラと内面ローラとからなる第
2の挟着機構部、からなることを特徴とする。 上記構成
において、成形フレームは閉合状、具体的には環状を採
る。また、接合機構部に送りローラ及び/又はスペーサ
ローラを備えるかどうかは選択的事項である。本第4発
明は第3実施形態に具体化される。本発明によれば、成
形フレームの案内ローラ回りに帯状部材が螺旋状に捲回
されてライニング管を形成する。本管渠内用ライニング
施工装置はその成形フレームとともに回転動作をなしつ
つ各種断面に適合するライニング管を形成してゆく。2
連の接合機構部により、安定した製管駆動力が得られ、
安定的なライニング管が形成される。また、送りローラ
は接合機構部の外面ローラの壁面との当接を防止し、か
つ、2連の送りローラは角部においてもいずれか一方に
より常時壁面との当接を維持する。特記されることは、
2連の接合機構部がともに管渠の壁面の一側から2面に
跨がるように移動するとき、及びその逆のとき、成形フ
レームはその伸縮性をもって該成形フレーム回りの既に
形成されたライニング管の変形動作に追従する。
【0009】第5番目の発明(第5発明)の自由断面管
渠内用ライニング施工装置は、管渠内において、両側縁
部に接合部が形成された長尺の帯状部材を連続的に供給
するとともに螺旋状に捲回し、相接する接合部相互を接
合させて形成された管状体を残置させ、この既に形成さ
れた管状体の前方に新たに供給される帯状部材をもって
ライニング管を付加形成するライニング施工装置であっ
て、リンク体の連なりよりなるリンク機構をもって屈撓
自在とされる閉合状の成形フレーム、帯状部材を螺旋状
に捲回して形成されるライニング管の内面に当接する案
内ローラ、中心部からの付勢力を受けて前記案内ローラ
を支持する拡張機構部、前記成形フレームを介して取り
付けられ、前記既に形成されたライニング管と新たに供
給される帯状部材との接合部相互の位置に配されるとと
もに帯状部材を接合する外面ローラと内面ローラとから
なる第1の挾着機構部、前記成形フレームを介して取り
付けられ、前記第1の挟着機構部の後位に、屈曲部を介
して帯状部材を挟着する外面ローラと内面ローラとから
なる第2の挟着機構部、からなることを特徴とする。
記構成において、成形フレームは閉合状、具体的には環
状を採る。また、接合機構部に送りローラ及び/又はス
ペーサローラを備えるかどうかは選択的事項である。
第5発明は第4実施形態に具体化される。本第5発明に
よれば、成形フレームの案内ローラ回りに帯状部材が螺
旋状に捲回されてライニング管を形成する。本管渠内用
ライニング施工装置はその成形フレームとともに回転動
作をなしつつ各種断面に適合するライニング管を形成し
てゆく。2連の接合機構部により、安定した製管駆動力
が得られ、安定的なライニング管が形成される。また、
送りローラは接合機構部の外面ローラの壁面との当接を
防止し、かつ、2連の送りローラは角部においてもいず
れか一方により常時壁面との当接を維持する。特記され
ることは、2連の接合機構部がともに管渠の壁面の一側
から2面に跨がるように移動するとき、及びその逆のと
き、成形フレームはその伸縮性をもって該成形フレーム
回りの既に形成されたライニング管の変形動作に追従す
る。更に、本装置における拡張機構部は制御手段をもっ
て伸縮動作の制御がなされる。
【0010】第6番目の発明(第6発明)の自由断面管
渠内用ライニング施工装置は、管渠内において、両側縁
部に接合部が形成された長尺の帯状部材を連続的に供給
するとともに螺旋状に捲回し、相接する接合部相互を接
合させて形成された管状体を残置させ、この既に形成さ
れた管状体の前方に新たに供給される帯状部材をもって
ライニング管を付加形成するライニング施工装置であっ
て、リンク体の連なりよりなるリンク機構をもって屈撓
自在とされる閉合状の成形フレーム、前記リンク体の相
互間を伸縮自在に移動させる拡張機構部、前記成形フレ
ーム回りに回転自在に装着され、帯状部材を螺旋状に捲
回して形成されるライニング管の内面に当接する案内ロ
ーラ、前記成形フレームを介して取り付けられ、前記既
に形成されたライニング管と新たに供給される帯状部材
との接合部相互の位置に配されるとともに帯状部材を接
合する外面ローラと内面ローラとからなる接合機構部、
からなることを特徴とする。上記構成において、成形フ
レームは閉合状、具体的には環状を採る。また、接合機
構部に送りローラ及び/又はスペーサローラを備えるか
どうかは選択的事項である。本第6発明は第3・第5実
施形態に具体化される。本第6発明によれば、成形フレ
ームの案内ローラ回りに帯状部材が螺旋状に捲回されて
ライニング管を形成する。本管渠内用ライニング施工装
置は伸縮作用をなす成形フレームとともに回転動作をな
しつつ各種断面に適合するライニング管を形成してゆ
く。
【0011】第7番目の発明(第7発明)の自由断面管
渠内用ライニング施工装置は、管渠内において、両側縁
部に接合部が形成された長尺の帯状部材を連続的に供給
するとともに螺旋状に捲回し、相接する接合部相互を接
合させて形成された管状体を残置させ、この既に形成さ
れた管状体の前方に新たに供給される帯状部材をもって
ライニング管を付加形成するライニング施工装置であっ
て、帯状部材を螺旋状に捲回して形成されるライニング
管の内面に当接する案内ローラ、中心部からの付勢力を
受けて前記案内ローラを支持する拡張機構部、前記既に
形成されたライニング管と新たに供給される帯状部材と
の接合部相互の位置に配されるとともに帯状部材を接合
する外面ローラと内面ローラとからなる接合機構部、か
らなることを特徴とする。上記構成において、接合機構
部に送りローラ及び/又はスペーサローラを備えるかど
うかは選択的事項である。拡張機構部は制御手段をもっ
て伸縮を調整するようになすことは選択的事項である。
本第7発明は第4・第5実施形態に具体化される。本発
明によれば、帯状部材は接合機構部により接合され、案
内ローラにより内側を支持されて螺旋状に捲回されてラ
イニング管を形成する。本管渠内用ライニング施工装置
は案内ローラが進退動をなし、各種断面に適合するライ
ニング管を形成してゆく。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の自由断面管渠内用ライニ
ング施工装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。 (第1実施形態) 図1〜図16は本発明の自由断面管渠用ライニング施工
装置の一実施形態(第1実施形態)を示す。すなわち、
図1及び図2は本ライニング施工装置Sの全体の概略を
示し、図3〜図16は本ライニング施工装置Sの各部の
構成を示す。また、図29〜図31は本発明に使用され
る帯状部材の各態様を示す。これらの図において、Pは
異形断面管渠、Rは該異形断面管渠P内に施されるライ
ニング管を示す。なお、本装置Sの進行方向(矢印イ)
をもって、前部、後部とする。
【0013】帯状部材100,120,140 図29は本実施形態のライニング施工装置において使用
される帯状部材の一例を示す。帯状部材100は本体が
一定厚さの平板状をなし、その外面の長手方向に適宜数
(図例では7)の突条102が連続的に縦設される。突
条102に先端部にはフランジ102aが形成される。
突条102の相互間は溝104もしくは溝空間を形成す
る。内面106は実質的に平滑に形成される。帯状部材
100の両側には互いに内外に重合して係合する接合部
100A,100Bが形成される。すなわち、前縁側接
合部100Aはその前端部の突条102Aの基部が膨径
され、その内面側より凹溝110が縦設され、更にこの
突条102Aより張出し部112が連設される。後縁側
接合部100Bは後端部の突条102Bより張出し部1
14が張設され、該張出し部114の端部寄りに前記前
縁側接合部100Aの凹溝110に係合する凸条116
が縦設される。接合時において、相隣れる帯状部材10
0の前縁部と後縁部とが重なり合い、前縁側接合部10
0Aに後縁側接合部100Bが後記する接合ローラ部の
外面ローラと内面ローラとの挟着作用を受けて、凹溝1
10内に凸条116が、また、突条102Bのフランジ
102a内に張出し部112の端部がそれぞれ嵌り込
み、接合される。この場合、主たる係合は凹溝110と
凸条116とによりなされ、張出し部112と突条10
2Bとは従たる係合をなすものであり、従って、場合に
よっては従たる係合は省略されうる。更に、本実施形態
では張出し部112,114の当接部分にはシール材1
18が介装され、接合性を高める。なお、接合部100
A,100Bにおける嵌合係合で十分であれば、当該シ
ール材118を省略することができる。帯状部材は合成
樹脂の素材をもって作成され、特に成形性の観点から押
出し形成により連続的に成形できる塩化ビニール(PV
C)樹脂が好適である。しかし金属製による成形を妨げ
るものではない。
【0014】図30は更に他の帯状部材の態様を示す。
このものは主材(主帯状部材)120と嵌合材130と
の組み合わせよりなり、主材120は突条122及び溝
124を有し、その両端部には接合部120A,120
Bが形成され、該接合部120A,120Bに嵌合溝1
26が形成される。また、嵌合材130は主材120の
嵌合溝126に弾圧的に嵌まり込む嵌合突条132を有
する。接合時において、相並べられた主材120の接合
部120A,120B間に跨って嵌合材130が接合さ
れる。
【0015】図31は後記する別態様のライニング施工
装置において使用される塑性変形性を有する帯状部材の
一例を示す。この帯状部材140においては、図29
示す帯状部材100の適宜の突条102間に金属製(通
常は鋼製)の断面W字形(V字形、U字形でも可)をな
す塑性変形機能材としての塑性変形材142を装着した
ものである。この塑性変形材142の塑性変形に追従し
て帯状部材140は変形する。なお、この態様に限ら
ず、金属線を帯状部材100の本体に埋め込む構造を採
りうる。図30で示す帯状部材に付いては、その主材1
20に塑性変形材142を装着するか、あるいは嵌合材
130を金属製のものにするか、種々の態様を採りう
る。
【0016】ライニング施工装置S(図1〜図16参
照) 図1〜図16を参照して、本実施形態のライニング施工
装置Sの構成を説明する。図1及び図2に示されるよう
に、このライニング施工装置Sは、所定幅を有し複数の
リンク体により構成されるリンク機構をもって屈撓自在
の環状体をなす成形フレーム1と、この成形フレーム1
に介装される周長調整機構2と、この周長調整機構2に
併設される間隔保持機構3と、該成形フレーム1のリン
ク機構の各軸部に配される複数の案内ローラ4と、該成
形フレーム1に所定間隔を保って取り付けられ、内面ロ
ーラ5と外面ローラ6とを含む2つの挟着機構部7(第
1挟着機構部7A、第2挟着機構部7B)と、の主要部
からなる。そして、2連の挟着機構部7A,7Bに送り
ローラが付加されることも主要構成をする。
【0017】以下、各部の細部構造を説明する。成形フレーム1 (図1〜図10参照) 成形フレーム1は、所要の幅をもって環状体をなし、全
体がリンク機構をもって外径方向へは屈撓自在となって
おり、かつ横剛性を有し、その一部は挟着機構部7の取
付け部となる。すなわち、この環状体の屈撓性は複数の
リンク体10が軸部11を介して連なったリンク連鎖よ
り得られる。
【0018】(リンク機構)(図3・図4参照) リンク体10は、本実施形態では、図3・図4に示され
るように、外側リンク体10Aと、内側リンク体10B
との2態様を採り、交互に配される。外側リンク体10
Aは、全体としてH形をなし、相平行する側板12とこ
れらの中央部においてこれらを剛的に繋ぐ連結板13と
からなる。側板12の両側には円形の軸孔14が開設さ
れる。内側リンク体10Bは、コ字形をなす2つの分割
体10bより組み立てられて全体として外側リンク体1
0Aと同形のH形をなす。すなわち、この分割体10b
は、短側板16と背板17とからなるコ字体をなし、背
板17相互を対接してボルト・ナットにより剛結され、
H形体として一体的に組み立てられる。短側板16には
外側リンク体10Aの側板12の軸孔14に対応して円
形の軸孔18が開設される。しかして、外側リンク体1
0Aと内側リンク体10Bとは、外側リンク体10Aの
側板12の内側に内側リンク体10Bの側板16を重ね
るとともに、それらの軸孔14,18の軸心を一致さ
せ、該軸孔14,18内に固定保持された軸受20を介
して軸部11が挿通され、リンク機構を構成する。
【0019】(中折れ防止機構)(図5参照) リンク体10の相互は180°を基準に、外折れが可能
とされるが、中折れは防止される。このため、中折れ防
止機構が設けられるものであって、図5にその一例を示
す。すなわち、一方のリンク体10(I)の側板の端部
にはストッパー用の凹部22が凹設され、他のリンク体
10(II)の側板には先のリンク体10(I)側に突
設するストッパー23が固設されてなり、ストッパー2
3がストッパー凹部22の一方の端面22aに当接する
ことにより中折れが阻止される。また、ストッパー23
はストッパー凹部22の他方の端面22bに当接するま
で外折れが可能である。凹部22の開き角度(α)が揺
動幅となる。
【0020】(取付け部)(図6・図7参照) 取付け部は、他のリンク体と同様の構成を採り、内面ロ
ーラ3を抱持する2つの分割体25,26からなり、図
6・図7に示すように、分割体26は接合機構部7との
取付けに供される。分割体25,26の側板には前記し
た中折れ防止機構22,23が設けられる。該取付け部
の回転方向のリンク体10b’は、その前側板を後方へ
後退され、細幅状をなす。その後退幅は帯状部材100
を受け入れるに十分な幅とされる。
【0021】本実施の形態の成形フレーム1において
は、17個のリンク体より構成されているが、これを減
少させることも、あるいは増加させることも自由であ
る。要は、施工対象となる管渠の径に合わせて増減され
る。
【0022】周長調整機構2(図2、図8〜図10参
照) 周長調整機構2は成形フレーム1のリンク機構の適宜箇
所に配され、当該成形フレーム1の周長を調整する。図
8〜図10に示されるように、本周長調整機構2は、本
実施の形態では内側リンク体10Bに装着され、更に具
体的には当該分割体10bの背板15間に装着される。
しかして、この周長調整機構2は、相対向する背板15
に固設されたナット体30と、このナット体30間に螺
装され回動部32を有する調整ボルト31とからなる。
【0023】以下、更に詳しくその構成を述べる。分割
体10bの背板15には、本機構の取付け位置に対応し
て下方に張出し部15aが延設され、この張出し部15
aを利用して調整ボルト31の遊挿されるボルト挿通孔
34が開設される。なお、背板15の高さが十分であれ
ば、張出し部15aは必要でないことは勿論である。ナ
ット体30は、その内部に貫通状にねじ孔35を有する
円筒体をなし、このボルト挿通孔34に臨んで背板15
に溶接をもって強固に固設される。なお、対となるナッ
ト体30のねじ孔35a,35bのねじは互いに逆に切
られている。調整ボルト31は、十分な強度を持ち、中
央の回動部32を挟んで両端部に向けて互いに逆方向に
ねじが切られたねじ部31a,31bを有し、それらの
ねじ部31a,31bを対応するナット体30のねじ孔
35a,35bに螺合される。回動部32は調整ボルト
31に一体的に形成され、外面が6角ナット状をなし、
スパナ等の回動手段が把持され回動操作を受ける。本実
施形態の周長調整機構2は、1つの内側リンク体10B
において幅方向に2つ設けられているが、3つ以上であ
ってもよく、その数に限定されない。また、図2に示さ
れるように、成形フレーム1の3箇所に配されている
が、配置箇所は適宜に決められ、その数に限定されな
い。特に、2連の挟着機構部7A,7Bの間のリンク体
10Bに配備されることは、良好な態様である。しかし
て、調整ボルト31の回動により、そのねじ部31a,
31bに螺合された相対向するナット体30は、互いに
引き寄せられる方向あるいは離れる方向に移動し、これ
により一対となった分割体10bの背板15間の距離β
を自在に調整する。
【0024】間隔保持機構3(図11〜図13参照) 間隔保持機構3は周長調整機構2に併設され、本実施形
態では内側リンク体10Bの両端部に同一構成をもって
配される。すなわち、図11〜図13に示されるよう
に、本間隔保持機構3は、分割体10bの相対向する背
板15に固設されるテーパー板40、これらの両テーパ
ー板に挟着される内方及び外方間隔保持体41,42、
これらの間隔保持体41,42間に装着されるボルト4
3、からなり、更には外方間隔保持体42間に架け渡さ
れる連結板44を含む。 (テーパー板40) テーパー板40は一定幅をなし、中央部より内方及び外
方へ向けて厚さの低減するテーパー面40aが形成され
る。該テーパー板40の幅方向の両端部あるいは一端部
にはガイド壁40bが形成されるが、該ガイド壁40b
は適宜省略可能である。2つのテーパー板40は相対向
して、分割体10bの背板15に溶接あるいはビスをも
って固定される。 (内方・外方間隔保持体41,42) 内方間隔保持体41は一定幅をなし、厚さにおいて内方
から外方へ向けて、テーパー板40のテーパー面40a
に合致するテーパー面41aが形成される。該内方間隔
保持体41の中央にはボルト43のボルト杆を受け入れ
るボルト挿通孔46が貫通状に開設される。外方間隔保
持体42は、幅及び厚さにおいて内方間隔保持体41を
構成を同じくし、その中央にはボルト43のボルト杆の
ねじ部と螺合するねじ孔47が開設される。 (ボルト43) ボルト43は、ボルト頭部43aとボルト杆部43bと
からなり、ボルト杆部43bにはねじ部43cが形成さ
れる。該ボルト43は、ボルト杆部43bが内方間隔保
持体41のボルト挿通孔46に遊挿され、ねじ部43c
が外方間隔保持体42のねじ孔47に螺合する。 (連結板44) 連結板44は、細長の平板体からなり、両側に配される
外方間隔保持体42を繋ぐべく、その上面に固設され
る。該連結板44にはボルト挿通孔48が開設され、外
方間隔保持体42の進退動に伴うボルト43の抜差しを
許容する。
【0025】図11〜図13において、図11・図12
は、周長調整機構2が収縮されて、内側リンク体10B
の相互が狭まった状態(間隔a)における間隔保持機構
3の状態を示す。図13は、周長調整機構2が伸長され
て、内側リンク体10Bの相互が広まった状態(間隔
b)における間隔保持機構3の状態を示す。
【0026】案内ローラ4(図1〜図4、図6〜図9参
照) 案内ローラ4は、成形フレーム1の各軸部11に回転自
在に装着される。該案内ローラ4は本実施例では軸部1
1に一体に取り付けられたものとなっているが、軸受を
介して取り付ける態様もある。ローラ本体は硬質の合成
樹脂体あるいは金属体よりなり、帯状部材100の内面
に当接する。標準の案内ローラ4(4a)はリンク体1
0の内幅一杯の長さを有するが、後記する接合機構部7
の所要数(通常は1)の前方部の案内ローラ4(4b)
は帯状部材100の幅だけ短くされる(図6・図7参
照)。
【0027】挟着機構部7(図1・図2、図6、図14
〜図16参照) 挟着機構部7を構成する第1挟着機構部7A及び第2挟
着機構部7Bは所定のリンク体を隔てて配され、成形フ
レーム1の側部の取付け部に装着される。そして、これ
らの第1挟着機構部7A及び第2挟着機構部7Bはとも
に送りローラを備える。なお、第1挟着機構部7Aは挟
着作用とともに接合機能を有するものであり、当該第1
挟着機構部7Aが単独で使用される場合には「接合機構
部」と称する。2連の挟着機構部7A,7Bはともに、
内面ローラ5と外面ローラ6とが組となった挟着ローラ
部50を主体とし、かつ、これらのローラ5,6の同期
回転を図る歯車機構51を収めるとともに、該歯車機構
51に連動する送り機構52を保持する箱体53、及び
該箱体53に取り付けられローラ5,6の回転駆動源と
しての油圧モータ54を含む。そして、第1の挟着機構
部7Aは螺旋状に捲回される帯状部材100の接合部、
すなわち当該帯状部材100が最初に閉合する位置に対
応して配される。
【0028】(箱体53) 箱体53は、図14・図15に示されるように、上部分
53Aと下部分53Bとに分かれ、上部分53Aはピン
軸56回りに開放可能とされ、閉合装置57をもって上
部分53Aを下部分53Bへ閉合する。箱体53は上下
部分53A,53Bにわたってその前後面により歯車機
構51の軸部の保持をなす。また、箱体53の下部分5
3Bにおいて、前面部は油圧モータ54の取付け部に供
され、後面部は成形フレーム1の取付け部のリンク体に
取り付けられる。箱体53の他の側面には上部分53A
を下部分53Bへ閉合する閉合装置58が取り付けられ
る。図示するものはその一例であって、上部分53Aか
ら突設されたリブ58に連結棒59が枢着され、また、
下部分53Bにはリブ58と同位相で二又状の受棚60
が突設され、連結棒59はこの受棚60の凹部に入り込
む。連結棒59にはコイルばね61及びその下部のねじ
部に螺合するナット62が順次装着され、ナット62の
締込みをもってコイルばね61を受棚60の下面に押し
付けるようにされている。これにより、コイルばね61
の弾性により上部分52Aの締付け力が適宜に調整され
る。
【0029】(歯車機構51) 歯車機構51は、図15に示されるように、箱体53の
前後壁にわたって下方より順次、回転自在に架け渡され
た3つの軸部64,65,66を有し、各軸部59,6
0,61に歯車67,68,69が固設される。そし
て、第2の軸部65には内面ローラ5が連結され、第3
の軸部66には外面ローラ6が連結される。図示される
ように、第1の軸部64の回転に対して第2軸部65は
逆方向に、第3軸部66は順方向に回転し、ひいては内
面ローラ5と外面ローラ6とは互いに逆回転となる。な
お、これらの歯数を調整することにより軸部65,66
の回転数、ひいてはローラ5,6の回転数を調整するこ
とができる。更に、第3の軸部66に間隔保持用のスペ
ーサローラ66が回転自在に取り付けられる。本実施形
態では3つの軸部64,65,66は回転軸受をもって
支持固定されてなるが、すべり軸受を用いることは自由
である。更に、第3の軸部66に間隔保持用のスペーサ
ローラ70が回転自在に取り付けられる。該スペーサロ
ーラ70は後記する送りローラ73と実質的に同径(小
径を含む)とされ、その外周を管渠Pの内壁面に当接す
る。なお、該スペーサローラ70は適宜省略されうる。
【0030】(送り機構52) 送り機構52は、箱体53の外部において第2の軸部6
0に固設される駆動スプロケット72、第3の軸部61
に回転自在に装着されるスプロケット付き送りローラ7
3(73aはその送りローラ部、73bはそのスプロケ
ット部)及びチェーン74からなる。もっと詳しくは、
駆動スプロケット72は、その外周に歯車歯72aを有
し、キーを介して、もしくはスプライン係合をもって第
2の軸部65に固定され、該 軸部65と一体に回転す
る。スプロケット付き送りローラ73は、小径部のスプ
ロケット部73bと大径部の送りローラ部73aとから
なり、軸受を介して第3の軸部66に回転自在に装着さ
れる。スプロケット部73bはその外周に歯車歯を有す
る。送りローラ部73aは、本実施形態では鋼製素材よ
りなるが、適宜、その外周に帯状の弾性輪(図示せず)
を装着されうる。チェーン74は、駆動スプロケット7
2とスプロケット付き送りローラ73のスプロケット部
73bとに巻き掛けられ、駆動スプロケット72の駆動
力をスプロケット付き送りローラ73に伝達する。しか
して、送りローラ73の回転は管渠Pの管壁に当接し、
その回転をもって本装置Sの回転速度を決めるが、その
速度は後述する挟着ローラ部50により製管されるライ
ニング管Rの成形速度に同期して、あるいは該成形速度
よりも若干速くされる。なお、2連の挟着機構部7A,
7Bに対応して、73Aは第1の挟着機構部7Aの送り
ローラを示し、73Bは第2の挟着機構部7Bの送りロ
ーラを示す。
【0031】(油圧モータ54) 油圧モータ54は、その駆動軸54aを第1の軸部59
に連結して箱体64の前面に取り付けられる。該油圧モ
ータ54には、該油圧モータ54に油を送るイン側配管
76aと、該油圧モータ54から油を排出するアウト側
配管76bとが接続される。更に、これらの配管76
は、箱体53あるいは成形フレーム1の適宜位置に取り
付けられる回転継手77(図1参照)に接続され、該回
転継手77には外部の圧力源に連なる配管78が接続さ
れる。この回転継手77を介することにより、回転動作
を伴う油圧モータ54側の配管76と、回転動作のない
外部側配管78との間の作動流体の授受をなす。この歯
車機構51・油圧モータ54により、油圧モータ54の
駆動力は第1の軸部64に伝達され、かつ、歯車機構5
1を介して第2・第3の軸部65,66に伝達される。
第2軸部65と第3軸部66とは互いに逆回転となる。
2連の挟着機構部7A,7Bの油圧系に付いては、回転
継手77を経由した油圧配管76は第1の挟着機構部7
Aから第2の挟着機構部7Bに接続され、いわゆる直列
方式を採る。勿論、各独立した油圧駆動源に連なる方式
も採られてよい。
【0032】(挟着ローラ部50) 挟着ローラ部50は、図15・図16に示すように、内
面ローラ5と外面ローラ6とが互いに管軸方向に相並ん
で、かつ、両ローラ5,6の間に帯状部材100を挟着
するように所定の間隔を保って配される。そして、前記
したように、内面ローラ5は第2の軸部65に直結的に
取り付けられ、外面ローラ6は第3の軸部66に直結的
に取り付けられる。
【0033】図16は挟着ローラ部50の詳細構造を示
す。図16は挟着ローラ部50の内面及び外面の2つの
ローラ5,6を拡大して示すとともに、これらのローラ
5,6と帯状部材100との対応関係を示す。図示され
るように、本実施形態ではこれらのローラ5,6は帯状
部材100の複数(本実施形態では3)スパンにわたっ
て配される。また、Hは帯状部材100相互の最初の閉
合部を示す。
【0034】内面ローラ5は円筒状をなし、帯状部材1
00の内面に密着し、閉合部Hを含め、外面ローラ6を
もって外方から押圧される帯状部材100を支持する。
なお、内面ローラ5の前端部には拡径部5aが形成さ
れ、かつ該拡径部5aに帯状部材100の内面の溝11
0に係合する鍔5bが突設されるものであるが、適宜省
略されうる。図例では該内面ローラ5はその軸部の一端
をフレーム1に支持されているが、両端をフレーム1に
支持する構成を採りうることは勿論である。
【0035】外面ローラ6は円筒本体6aに所定間隔を
もって複数の輪状鍔部6bが形成されてなり、これらの
輪状鍔部6bは帯状部材100の突条102間の溝10
4に 嵌まり込む。また、円筒本体6aの外周は帯状部材
100の突条102の外面に圧接される。該円筒本体6
aの外面にはローレット加工が施され、帯状部材100
との滑りを防ぐ。また、その一部6a’は小径にされ、
突条102から外れる。輪状鍔部6bに付き、閉合部H
に対応する2個一対の輪状鍔部6b’はその周側部が帯
状部材100に当接する。他の輪状鍔部6bについては
格別当接する必要はなく、突条102間の溝104に嵌
まり込むことが肝要である。
【0036】この挟着機構部7のライニング管Rへの取
付けは、箱体53の上部分53Aを開放し、外面ローラ
6の輪状鍔部6bを帯状部材100の突条102のピッ
チに合致させ、かつ、閉合部Hに輪状鍔部6b’を位置
させ、しかる後、上部分53Aを下部分53Bに閉合
し、閉合装置57を閉鎖し、そのナット62を締め込ん
でなす。
【0037】叙上のライニング施工装置Sは以下のよう
に管渠内のライニング施工に適用され、操作される。図
17・図18はそのライニング施工工事の概要を示す。
この施工工事では地下埋設管渠として矩形断面をなす下
水道管渠Pへの適用例を示す。図において、Q1は上流
側人孔、Q2は下流側人孔である。図17に示されるよ
うに、地上部においては、上流側人孔Q1側では帯状部
材100を巻き付けた回転台付き巻出し装置Tが配さ
れ、下流側人孔Q2側では油圧駆動源Gが配される。工
事は上流側から下流側に沿ってなされる。
【0038】本ライニング施工装置Sの管渠P内への搬
本ライニング施工装置Sを人孔Q1を介して更生の対象
となる矩形断面管渠P内に搬入する。本施工装置Sの成
形フレーム1は組立て可能となっており、人孔Q1内へ
の搬入は容易である。すなわち、人孔Qの開口部は小さ
いが、1つの内側リンク体10Bの背板17相互のボル
ト・ナットを取り外すか、あるいは1つの周長調整機構
2の調整ボルト31を取り外すことにより、その搬入は
容易になされる。搬入後、再びボルト・ナットあるいは
調整ボルト31を取り付け、成形フレーム1を環状体と
なす。更に、挟着機構部7はこの成形フレーム1に取付
け可能となっており、現場での取付けも容易である。本
施工装置Sの周長は、管渠Pの矩形の内壁面の周長より
若干小さな長さとされる。なお、本施工装置Sの周長は
案内ロール4の最外径の包絡線の長さをもって決められ
る。
【0039】成形フレーム1の周長の調整 本施工装置Sにおける成形フレーム1の周長を調整す
る。すなわち、該成形フレーム1の周長調整機構2の調
整ボルト31を回動し、その間隔βを調整する。普通に
は、調整ボルト31を中立状態に位置させる。これによ
り、成形されるライニング管Rの周長を規定する。ま
た、間隔保持機構3の内方及び外方間隔保持体41,4
2は互いに可及的離れた状態とされる。周長調整機構2
の調整が終了すれば、間隔保持機構3におけるボルト4
3を回動し、内方及び外方間隔保持体41,42を互い
に引き寄せ、テーパー板40のテーパー面40aに当接
させる。
【0040】ライニング施工 ライニング施工は以下の手順に基づいてなされる。 (1) 帯状部材100を人孔Q1内に引き込み、人孔Q1
内において帯状部材100を手作業にて数回(3回程
度)捲回し、ライニング管(これを開始用ライニング管
という)Roを作製する。この開始用ライニング管Ro
の内面の周長は本施工装置Sの周長に等しい。また、こ
の開始用ライニング管Roは帯状部材100の弾性によ
り拘束力の加わらない自然状態で円形を保持する。
【0041】(2) この開始用ライニング管Roの内側に
本施工装置Sを組み込み、該開始用ライニング管Roの
前縁において、本ライニング施工装置Sの挟着機構部7
を所定状態に設置する。すなわち、第1挟着機構部7A
において挟着ローラ部50の内面ローラ5と外面ローラ
6とをライニング管Roの閉合部に配するものであり、
外面ローラ6の輪状鍔部6bを帯状部材100の溝10
4に嵌め込み、特に輪状鍔部6b’を閉合部Hに正確に
当接する。また、内面ローラ5の鍔5bを帯状部材10
0の凹溝110に係合させる。
【0042】(3) この状態の開始用ライニング管Roを
組み付けた本施工装置Sを矩形断面管渠P内に引き入れ
る。 このとき、送り機構52の送りローラ73を含む差し渡
し寸法は自然状態で、換言すれば非拘束状態で、管渠P
の径よりも大きいものであるが、成形フレーム1は屈撓
性があり、差し渡し寸法を縮小させ、管渠P内への強制
的装入がなされる。すなわち、当該部分のライニング管
Roは送りローラ73を介して管渠Pより拘束力を受け
て矩形形状に変形する。図18はこの状態を示す。
【0043】(4) 挟着機構部7の内外面ローラ5,6を
回転駆動し、内面ローラ5と外面ローラ6との挟着力を
もって、帯状部材100の閉合部Hにおいて、その継手
構造により開始用ライニング管Roに連なって新たに供
給される帯状部材100は接合される。そして、本施工
装置Sの全体は管周方向に公転し、かつ管軸方向に前進
する。これにより帯状部材100は螺旋状に捲回され、
ライニング管Rが製管される。この工程において、成形
クレーム1の回転に伴い、周長調整機構2に加わる力
は、間隔保持機構3によって受けられ、当該周長調整機
構2に過大な応力は生じない。
【0044】(4A)また、この工程において、送り機構5
2の送りローラ73は管渠Pの管壁に当接し、その回転
をもって本施工装置Sを回転駆動し、ひいてはライニン
グ管Rの製管速度を決める。すなわち、挟着機構部7が
上方にあるとき、成形フレーム1の屈撓作用により、か
つ、その中折れ防止機構の作用により、ライニング管R
の円形保持力をもって、送りローラ73は管壁に押し付
けられ、本装置Sを回転させる。挟着機構部7が下方に
至るとき、送りローラ73は当然に管壁に当接するもの
であり、管壁からの反作用を受けて本装置を回転させ
る。図18の状態に付いて述べると、第1挟着機構部7
Aの送りローラ73Aが矩形断面管渠Pの角部に至ると
き、該送りローラ73Aは壁面から離れることになる
が、第2挟着機構部7Bの送りローラ73Bが壁面との
当接を維持し、送り作用を常に保持する。
【0045】(4B)更にまた、この工程において、帯状部
材100は地上部に配された巻出し装置Tより順次供給
される。該巻出し装置Tは、図17にその構成の一例を
示すように、人孔Q1の開口部周りに配された円形軌状
200上に転子202を介して回転台204が回転自在
に配備され、この回転台204に帯状部材100を繰出
し自在に巻き付けた巻胴206が回転自在に支持されて
なる。これにより、円形軌条200に沿う回転台204
の水平面での回転と巻胴206の鉛直面での回転とが合
成される。製管動作に伴い帯状部材100はねじれ回転
をなすが、巻出し装置Tにおいてはこの回転に同期して
回転台204をもってこれに追従する。
【0046】(5) 施工装置Sの前進に伴い、本施工装置
Sの後に残置されたランニング管Rはその弾性により矩
形断面管渠Pの管壁に押し付けられ、全体的に矩形形状
を保持する。
【0047】(6) 管渠Pの所定長(通常には人孔Q1か
らQ2までの全長区間)にわたってライニング管Rが施
工されると、本施工装置Sが取り外される。本施工装置
Sでは周長調整機構2を有することにより、本取外し作
業は容易に行われる。先ず、間隔保持機構3において、
そのボルト43を回動し、内方及び外方間隔保持体4
1,42を互いに引き離し方向に移動させ、定着を解除
する。しかる後、周長調整機構2の調整ボルト31を回
動し、間隔を縮小させる。これにより、成形フレーム1
は全体的に径を縮小させ、ライニング管Rから分離し、
本施工装置Sの取外しがなされる。本施工装置Sはま
た、既に述べたように分割することができ、人孔Qを介
して外部への搬出も容易である。
【0048】(7) 管渠Pの全長にライニング管Rが施工
されると、管渠Pとライニング管Rとの間隙にセメント
ミルクMが充填されその固結を待って本実施形態の施工
工事は完了する。
【0049】本実施形態の異形断面管渠用ライニング施
工装置Sによれば、送りローラ73により挟着機構部の
外面ローラ6が壁面に当接するのを防止し、かつ、該送
りローラ73の壁面との当接に伴う送り作用と相まって
ライニング管Rは円滑に形成される。また、2連の送り
ローラ73により、矩形断面管渠Pの角部においてもい
づれか一方の送りローラ73が常時壁面との当接を維持
し、送り作用を常に保持する。
【0050】なお、本実施形態では、弾性帯状部材の使
用、矩形断面管渠への適用を述べたが、塑性変形性帯状
部材の使用、更には円形断面管渠での適用を除外するも
のではない。
【0051】(第2実施形態) 次に、塑性変形性の帯状部材に適用される本発明の異形
断面管渠用ライニング施工装置の他の実施の形態(第2
実施形態)を示す。本実施形態においては矩形断面管渠
への適用を示し、また、塑性変形性帯状部材は先に説明
した図31のものが使用される。図2、図19及び図2
0を参照して、本実施形態のライニング施工装置S1
は、第1実施形態の構成に規制フレーム8A及び案内子
8Bを付加したものである。すなわち、規制フレーム8
Aは成形フレーム1の内部に配され、案内子8Bは成形
フレーム1と規制フレーム8Aとの間に介装される。な
お、これらの図において、先の実施形態のライニング施
工装置と同等の部材に付いては同一の符号が付されてい
る。
【0052】規制フレーム8A 規制フレーム8Aは、大きな剛性をもって全体形状が矩
形をなし、角部8Rにおいては丸みを持つ。本実施形態
では中空の案内溝80を有する型鋼が使用され、該案内
溝80は外方に向けて開口する。該規制フレーム8Aは
好適には分割体をもって組み立てられる。案内子8B 案内子8Bは、成形フレーム1と規制フレーム8Aとに
介装され、成形フレーム1の移動を規制フレーム8Aの
軌道に従って案内する。もっと詳しくは、該案内子8B
は、2叉状をなす本体の両端において軸受け(図示せ
ず)を介して成形フレーム1の案内ローラ4の各軸部1
1並びに2連の挟着機構部7A,7Bの各内面ローラ5
の軸部に枢着され、本体の中央部よりローラ保持体81
が内方へ向けて延設され、該ローラ保持体81は両側に
ローラ82を取り付けた回転軸83を回転自在に保持す
る。そして、このローラ82は規制フレーム8Aの溝8
0内に装着され、その内壁に沿って転動する。
【0053】以上の構成により、案内ローラ4及び2連
の挟着機構部7A,7Bを組み付けた成形フレーム1
は、矩形断面管渠の管断面に対し同一位相を保つ規制フ
レーム8Aの形状に沿って移動する。なお、2連の挟着
機構部7A,7Bは両者の間に所定数のリンク体を介在
させ、成形フレーム1の角部8Rにおいて可及的接近し
て90°配置を採る。
【0054】図20はこのライニング施工装置S1によ
るライニング施工工事の要領を示す。図は特に、2連の
挟着機構部7A,7Bが規制フレーム8Aの角部8Rに
至るときの状態を示す。すなわち、第1挟着機構部7A
が角部8Rを曲がる過程において、後続する第2挟着機
構部7Bの把持作用を受けて帯状部材140は次第に曲
げられ、これらの2連の接合機構部7A,7Bが直交状
をなすとき所定の曲げが付与される。
【0055】このライニング施工装置S1によれば、2
連の挟着機構部7A,7Bにより角部8Rにおいて当該
塑性変形性帯状部材140がより確実に折れ曲げ変形を
受けることになる。
【0056】この第2実施形態のライニング施工装置S
1によるライニング施工は第3発明を包含する。すなわ
ち、第2挟着機構部7Bにおいては、その外面ローラ6
が本質的要素であり、その駆動機構も内面ローラも必要
に応じて省略できる非本質的要素である。また、第1挟
着機構部7Aにおいても外面及び内面ローラ5,6が本
質的事項であり、駆動機構及びその他は非本質的事項で
ある。そして、該第2挟着機構部7Bの外面ローラ6を
成形フレーム1を介して固定的に保持できれば、第1挟
着機構部7Aの外面・内面ローラ5,6、規制フレーム
8Aの角部8R及びこの外面ローラ6により、帯状部材
を規制フレーム8Aの角部8Rに対応して折り曲げられ
る。
【0057】(第3実施形態)(図21〜図26参照) 以下に示す本発明の自由断面管渠内用ライニング施工装
置の更に他の実施形態(第3実施形態)は、先の第1実
施形態の成形フレーム1に拡張機構9を介装し、所定の
伸張力をもって成形フレーム1に拡張作用を付与するも
のである。本実施形態のライニング施工装置S2は、図
2に示す成形フレーム1の4か所に設けられた周長調整
機構2、間隔保持機構3に替えて拡張機構9を配したも
のであり、中折れ防止機構、更には2連の挟着機構部7
A、7Bを有することに変わりはない。従って、図1〜
図7、図14〜図16は本実施形態に準用される。
【0058】図21〜図25に基づいて、この拡張機構
9の詳細構造を説明する。本拡張機構9は、リンク体1
0Bに装着され、張力部85と伸長部86との組み合わ
せをもって構成される。張力部85は、リンク体10B
を構成する分割体10b間の中央に架け渡された圧縮ば
ねを主体とし、リンク体10B相互を引き離す方向に付
勢する。伸長部86は、リンク体10Bの背板17に一
定間隔を保持して固設される相対峙する案内板87と、
案内板87間に挟着保持される剛性の棒体88とからな
り、案内板87には長孔87aが長手方向に形成され、
棒体88の側面から突出するストッパー用の突起88a
を移動長を存して受け入れる。張力部85の圧縮ばねに
より成形フレーム1は常時拡張作用を受け、棒体88の
突起88aが移動する範囲内で成形フレーム1の周長は
可変となる。
【0059】本実施形態において、拡張機構9は図2の
成形フレーム1の4か所に設けられた周長調整機構2、
間隔保持機構3と置換したが、その内の1か所あるいは
2か所でもよく、更には、周長調整機構2、間隔保持機
構3とは別に、1又は2以上配してもその機能に変わり
がない。
【0060】本実施形態のライニング施工装置S2は自
由断面管渠へのライニング施工において、以下の動作を
なす。成形フレーム1は、施工対象の矩形断面管渠Pの
断面の大きさに対応して、その伸張範囲が設定される。
すなわち、成形フレーム1に開始用ライニング管Roを
組み付け、管渠P内に挿入したとき、拡張機構9は縮径
・拡径動作に付き余裕を持つ中立状態にあるように設定
される。本ライニング施工装置S2を使用してなされる
矩形断面管渠Pにおけるライニング施工は第1実施形態
で述べた態様に準じる。ライニング管Rの成形動作にお
いて、2連の挟着機構部7A,7Bが矩形断面管渠Pの
角部に跨がって存するとき、すなわち当該挟着機構部7
A,7Bの案内ローラ73及び又はスペーサローラ70
が壁面の2面に当接するとき2方向からの拘束により、
成形フレーム1回りのライニング管Rは縮径作用を受け
て最小断面を採る。それ以外にあるとき、すなわち2連
の挟着機構部7A,7Bの案内ローラ73及び又はスペ
ーサローラ70がともに壁面の1面に当接するとき、あ
るいは2連の挟着機構部7A,7Bのいずれかが角部に
あるとき、1方向のみの拘束となり当該ライニング管R
はその弾性により拡径する。このとき、成形フレーム1
の伸張作用により当該成形フレーム1はライニング管R
の変形に追従し、ライニング管Rと密着状態を保つ。ラ
イニング管Rが拡径状態から縮径状態に移行するとき
は、この逆の動作を採り、成形フレーム1は速やかに縮
径作用をなし、ライニング管Rの変化に追従する。これ
により、本ライニング施工装置S2によれば管渠Pの内
壁面に密着する状態でライニング管Rを形成してゆく。
【0061】(第4実施形態) 図27、図28に本発明の自由断面管渠内用ライニング
施工装置の更に他の実施形態(第4実施形態)を示す。
この実施形態のライニング施工装置S3においては、図
2に示す成形フレーム1において、周長調整機構2、間
隔保持機構3更には中折れ防止機構を省略し、案内ロー
ラの回転軸に本実施形態に特有の拡張機構9Aを連結し
たものである。従って、図1〜図3、図4(中折れ防止
機構を除く)、図6、図14〜図16は本実施形態に準
用される。この拡張機構9Aは、図27に示されるよう
に、成形フレーム1の中央に配された中心環90より、
複数の伸縮用シリンダー91が放射状にピン結合をもっ
て揺動自在に配される。シリンダー91は円筒状のシリ
ンダー本体91a、該シリンダー本体91aに抜差し自
在に挿入されるピストン棒91b、ピストン棒91b
外方へ付勢するばね体91cの構成要素からなる。ピス
トン棒91bの先端には成形フレーム1に装着された案
内ローラ4の回転軸11に連結されるローラ受け92が
取り付けられる。本拡張機構9Aは全ての案内ローラ4
及び内面ローラ5に取り付けられる。この構成により、
案内ローラ4は成形フレーム1を介して常時外方へ付勢
力を受ける。なお、中心環90は図例の形態に限らな
い。また、伸縮用シリンダー91も図例ではばねによる
機械式を示したが、空気圧式、油圧式を除外するもので
はない。空気圧式は制御手段の併用とともに本実施形態
においてより効果的である。
【0062】この実施形態のライニング施工装置S3を
使用してなされる自由断面管渠へのライニング施工は先
の第3実施形態のライニング施工装置S2の場合に準じ
る。すなわち、成形フレーム1は、施工対象の矩形断面
管渠Pの断面の大きさに対応して、その伸張範囲が設定
される。すなわち、成形フレーム1に開始用ライニング
管Roを組み付け、管渠P内に挿入したとき、拡張機構
9Aは縮径・拡径動作に付き余裕を持つ中立状態にある
ように設定される。本ライニング施工装置S3を使用し
てなされる矩形断面管渠Pにおけるライニング施工は第
1実施形態で述べた態様に準じる。ライニング管Rの成
形動作において、2連の挟着機構部7A,7Bが矩形断
面管渠Pの角部に跨がって存するとき、すなわち当該挟
着機構部7A,7Bの案内ローラ73及び又はスペーサ
ローラ70が壁面の2面に当接するとき2方向からの拘
束により、成形フレーム1回りのライニング管Rは縮径
作用を受けて最小断面を採る。それ以外にあるとき、す
なわち2連の挟着機構部7A,7Bの案内ローラ73及
び又はスペーサローラ70がともに壁面の1面に当接す
るとき、あるいは2連の挟着機構部7A,7Bのいずれ
かが角部にあるとき、1方向のみの拘束となり当該ライ
ニング管Rはその弾性により拡径する。このとき、成形
フレーム1の伸張作用により当該成形フレーム1はライ
ニング管Rの変形に追従し、ライニング管Rと密着状態
を保つ。ライニング管Rが拡径状態から縮径状態に移行
するときは、この逆の動作を採り、成形フレーム1は速
やかに縮径作用をなし、ライニング管Rの変化に追従す
る。これにより、本ライニング施工装置S3によれば管
渠Pの内壁面に密着する状態でライニング管Rを形成し
てゆく。
【0063】本実施形態においては、挟着機構部7A,
7B及び案内ローラ4は成形フレーム1を介して取り付
けられるものとなっているが、挟着機構部7A,7B及
び案内ローラ4を拡張機構9Aに直接取り付ける態様を
採ることができる。この場合、シリンダー91は中心環
90に剛的に固定され、ピストン棒91bは一定のスト
ロークを保持し、かつ、該ピストン棒91bの先端に挟
着機構部7A,7B及び案内ローラ4が適宜の取付け部
を介して回転自在に装着される。
【0064】叙上の第3・第4実施形態で示されたラン
ニング施工装置S2,S3を適用し、かつ、塑性変形性
の帯状部材を使用してなされるライニング施工工事の別
の態様を示す。先ず、矩形断面管渠内に、本ライニング
施工装置S2,S3が四周より拘束力を受けて設置され
る態様を示す。この場合、成形フレーム1の拡張機構
9,9Aの伸張力は大きく採られる。ライニング施工装
置S2においては、2連の挟着機構部7A,7Bの間に
拡張機構部9が配されることが好ましい。この態様によ
れば、成形フレーム1は矩形断面管渠Pの角部におい
て、強い力をもって折り曲げられ、可及的90°に近い
角度になる。これにより、塑性変形性の帯状部材によっ
て形成されるライニング管Rは、その角部が直角対応で
折り曲げられ、かつその形状を保持し、可及的管渠Pの
断面に近いライニング管Rが形成される。
【0065】次に、ライニング施工装置S3が管渠内に
非拘束状態で配される態様においては、例えば、矩形断
面形状のライニング管Rの形成は次のようになされる。
この場合、拡張機構9Aは空気圧あるいは油圧駆動の伸
縮シリンダーが用いられるとともに、これらは制御手段
によってその伸縮動作が制御される。すなわち、回転す
る成形フレーム1を常に一定の矩形形状に保持すべく、
拡張機構9Aの空気圧シリンダーを制御手段をもってそ
のピストン棒を伸縮作動させ、これにより螺旋捲回によ
り形成されるライニング管Rは角部で直角状に折り曲げ
られる。
【0066】(第5実施形態) 叙上の第3・第4実施形態のライニング施工装置S2,
S3においては2連の挟着機構部7A,7Bが配された
ものであるが、単一の接合機構部7を備えるものは第5
実施形態のライニング施工装置S4を構成する。その他
の構成においては第3・第4実施形態に全て準じる。従
って、第3実施形態に準ずるものは、図1〜図7、図1
4〜図16、図21〜図25が準用される。また、第4
実施形態に準ずるものは、図1〜図3、図4(中折れ防
止機構を除く)、図6、図14〜図16、図27、図2
8が準用される。この接合機構部7は前述した第1挟着
機構部7Aの構成を採る。
【0067】本実施形態のライニング施工装置S4は自
由断面管渠へのライニング施工において、以下の動作を
なす。成形フレーム1は、施工対象の矩形断面管渠Pの
断面の大きさに対応して、その伸張範囲が設定される。
すなわち、成形フレーム1に開始用ライニング管Roを
組み付け、管渠P内に挿入したとき、拡張機構9は縮径
・拡径動作に付き余裕を持つ中立状態にあるように設定
される。本ライニング施工装置S4を使用してなされる
矩形断面管渠Pにおけるライニング施工は第1実施形態
で述べた態様にほぼ準じる。すなわち、本実施形態にお
いては、単一の接合機構部7Aのみであるので、2連の
挟着機構部の効果は失われるが、その他の作用・効果に
付いては実質的に影響はない。ライニング管Rの成形動
作において、接合機構部7Aの送りローラ73及び又は
スペーサローラ70が矩形断面管渠Pの壁面に当接する
とき1方向からの拘束により、成形フレーム1回りのラ
イニング管Rは縮径作用を受けて最小断面を採り、それ
以外にあるとき、すなわち接合機構部7Aが矩形断面管
渠Pの角部にあるとき、非拘束状態となり当該ライニン
グ管Rはその弾性により拡径する。このとき、成形フレ
ーム1の伸張作用により当該成形フレーム1はライニン
グ管Rの変形に追従し、ライニング管Rと密着状態を保
つ。ライニング管Rが拡径状態から縮径状態に移行する
ときは、この逆の動作を採り、成形フレーム1は速やか
に縮径作用をなし、ライニング管Rの変化に追従する。
これにより、本ライニング施工装置S4によれば管渠P
の内壁面に密着する状態でライニング管Rを形成してゆ
く。
【0068】また、円形断面管渠Pでの施工において
は、当初に、成形フレーム1に装着された接合機構部7
Aの送りローラ73及び又はスペーサローラ70が常時
管壁に当接されるようにされ、その拡張機構9が中立状
態にあるように設定される。これにより、ライニング管
Rは可及的最大径を保つ。ライニング施工の進行に伴
い、管渠Pが拡径するとき当該成形フレーム1は拡張機
構9により、その径を拡大し、ライニング管Rを拡張さ
せる。また、管渠Pが縮径するとき、当該成形フレーム
1は拡張機構9によりその径を縮径し、ライニング管R
を縮径させる。このように、本ライニング施工装置S4
によれば、管渠Pの断面の拡大・縮小に自在に対応する
ことができる。上記の施工形態は円形断面管渠に限ら
ず、矩形断面管渠においても同様である。また、本ライ
ニング施工装置S4において、第4実施形態のライニン
グ施工装置S3の態様を採るとき、当然成形フレーム1
を省略して拡張機構9Aに接合機構部7A及び案内ロー
ラ4を直接取り付ける態様を採りうる。この場合、シリ
ンダー91は中心環90に剛的に固定され、ピストン棒
91bは一定のストロークを保持し、かつ、該ピストン
棒91bの先端に接合機構部7A及び案内ローラ4が適
宜の取付け部を介して回転自在に装着される。
【0069】本発明は叙上の実施の形態にのみ限定され
るものではなく、本発明の基本的技術思想の範囲内で種
々設計変更が可能である。
【0070】
【発明の効果】請求項1,2に係る装置の発明によれ
ば、2連の挟着機構部により帯状部材を確実に折り曲
げ、各種断面の管渠に対応することができる。請求項3
に係る方法の発明によれば、規制フレームの屈曲部を利
用して帯状部材の折曲げをなし、各種断面の管渠に対応
することができる。請求項4〜6に係る装置の発明によ
れば、成形フレームに付与された拡張作用により、帯状
部材の折曲げをなし、各種断面の管渠に対応することが
できる。請求項7に係る装置の発明によれば、案内ロー
ラ回りに成形されるライニング管は断面形状が自在とさ
れ、各種断面の管渠に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自由断面管渠内のライニング施工装置
の一実施形態(第1実施形態)の全体を示す縦断面図。
【図2】本ライニング施工装置の一部を省略した正面
図。
【図3】ライニング施工装置を構成する成形フレームの
一部断面平面図(図4の3方向矢視図)。
【図4】成形フレームの一部断面側面図(図3の4方向
矢視図)。
【図5】成形フレームの中折れ防止機構を示す図。
【図6】成形フレームの取付け部の側面図。
【図7】成形フレームの取付け部の平面図(図6の7方
向矢視図)。
【図8】成形フレームに配された周長調整機構及び間隔
保持機構の一部断面平面図。
【図9】図8の9−9線断面図。
【図10】図8の10−10線断面図。
【図11】間隔保持機構の拡大断面図(図12の11−
11線断面図)。
【図12】図11の12−12線断面図。
【図13】間隔保持機構の動作図。
【図14】接合機構部の正面図。
【図15】接合機構部の縦断面図。
【図16】接合機構部の接合ローラの構成図。
【図17】ライニング施工工事の要領図。
【図18】ライニング施工工事の要領図。
【図19】ライニング施工装置の他の実施形態(第2実
施形態)を示す図。
【図20】そのライニング施工工事の施工要領図。
【図21】本発明の異形断面管渠内のライニング施工装
置の更に他の実施形態(第3実施形態)の要部の拡張機
構部の詳細構造図。
【図22】図21の22−22線断面図。
【図23】図21の23−23線断面図。
【図24】拡張機構部の一部分拡大図。
【図25】図24の25−25線断面図。
【図26】ライニング施工要領図。
【図27】本発明の異形断面管渠内のライニング施工装
置の更に他の実施形態(第4実施形態)の全体図。
【図28】その一部分拡大図。
【図29】帯状部材の一態様図。
【図30】帯状部材の他の態様図。
【図31】塑性変形性を有する帯状部材の態様図。
【符号の説明】
P…異形断面管渠、R…ライニング管、S,S1,S
2,S3…ライニング施工装置、1…成形フレーム、2
…周長調整機構、3…間隔保持機構、4…案内ローラ、
5…内面ローラ、6…外面ローラ、7…挟着機構部、7
A…第1挟着機構部、7B…第2挟着機構部、8A…規
制フレーム、8B…案内子、9,9A…拡張機構部、1
0…リンク体、73…送りローラ、73A…第1送りロ
ーラ,73B…第2送りローラ、100,120…帯状
部材、140…塑性変形性を有する帯状部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋元 栄器 埼玉県入間市牛沢町7−7 (72)発明者 山城 浜夫 埼玉県狭山市笹井469−10 (56)参考文献 特開 平8−261363(JP,A) 特開 平8−61559(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 58/16 B29C 63/32

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管渠内において、両側縁部に接合部が形
    成された長尺の帯状部材を連続的に供給するとともに螺
    旋状に捲回し、相接する接合部相互を接合させて形成さ
    れた管状体を残置させ、この既に形成された管状体の前
    方に新たに供給される帯状部材をもってライニング管を
    付加形成するライニング施工装置であって、 リンク体の連なりよりなるリンク機構をもって屈撓自在
    とされた閉合状の成形フレーム; 前記成形フレーム回りに回転自在に装着され、帯状部材
    を螺旋状に捲回して形成されるライニング管の内面に当
    接する案内ローラ; 前記成形フレームを介して取り付けられ、前記既に形成
    されたライニング管と新たに供給される帯状部材との接
    合部相互の位置に配されるとともに帯状部材を挟着・接
    合する外面ローラと内面ローラとからなる第1の挟着機
    構部;を有し、 前記成形フレームには、前記第1の挟着機構部の後位
    に、屈曲部を介して帯状部材を挟着する外面ローラと内
    面ローラとからなる第2の挟着機構部が配され、前記第1及び第2の挟着機構部には、管渠の内壁に当接
    して回転駆動力を付与する送りローラが装着されてな
    る、 ことを特徴とする管渠内用ライニング施工装置。
  2. 【請求項2】 管渠内において、両側縁部に接合部が形
    成された長尺の帯状部材を連続的に供給するとともに螺
    旋状に捲回し、相接する接合部相互を接合させて形成さ
    れた管状体を残置させ、この既に形成された管状体の前
    方に新たに供給される帯状部材をもってライニング管を
    付加形成するライニング施工装置であって、 リンク体の連なりよりなるリンク機構をもって屈撓自在
    とされた閉合状の成形フレーム; 前記成形フレーム回りに回転自在に装着され、帯状部材
    を螺旋状に捲回して形成されるライニング管の内面に当
    接する案内ローラ; 前記成形フレームを介して取り付けられ、前記既に形成
    されたライニング管と新たに供給される帯状部材との接
    合部相互の位置に配されるとともに帯状部材を挟着・接
    合する外面ローラと内面ローラとからなる第1の挟着機
    構部; 前記成形フレームの内側に配され、屈曲部を有するとと
    もに前記成形フレームの移動を規制する規制フレーム;
    を有し、 前記成形フレームには、前記第1の挟着機構部の後位
    に、前記屈曲部が間に配される所定間隔を隔てて、帯状
    部材を挟着する外面ローラと内面ローラとからなる第2
    の挟着機構部が配されてなる、 ことを特徴とする管渠内用ライニング施工装置。
  3. 【請求項3】 管渠内において、両側縁部に接合部が形
    成された長尺の帯状部材を連続的に供給するとともに螺
    旋状に捲回し、相接する接合部相互を接合させて形成さ
    れた管状体を残置させ、この既に形成された管状体の前
    方に新たに供給される帯状部材をもってライニング管を
    付加形成するライニング施工方法であって、 前記既に形成されたライニング管と新たに供給される帯
    状部材との接合部相互の位置に配されるとともに帯状部
    材を接合する外面ローラと内面ローラとからなる接合機
    構部と;前記ライニング管の内方に配され、屈曲部を有
    する規制フレームと;前記接合機構部の後位に、前記屈
    曲部が間に配される所定間隔を隔てて配される外面ロー
    ラ;とをもって、前記外面ローラが帯状部材の外面に接
    しながら移動し、前記規制フレームの屈曲部が帯状部材
    の内面を支えて、接合機構部の外面ローラが帯状部材の
    外面に接しながら転動することより帯状部材を屈曲させ
    る、 ことを特徴とする管渠内におけるライニング施工方法。
  4. 【請求項4】 管渠内において、両側縁部に接合部が形
    成された長尺の帯状部材を連続的に供給するとともに螺
    旋状に捲回し、相接する接合部相互を接合させて形成さ
    れた管状体を残置させ、この既に形成された管状体の前
    方に新たに供給される帯状部材をもってライニング管を
    付加形成するライニング施工装置であって、 リンク体の連なりよりなるリンク機構をもって屈撓自在
    とされた閉合状の成形フレーム、 前記リンク体の相互間を移動させて帯状部材を屈曲させ
    る拡張機構部、 前記成形フレーム回りに回転自在に装着され、帯状部材
    を螺旋状に捲回して形成されるライニング管の内面に当
    接する案内ローラ、 前記成形フレームを介して取り付けられ、前記既に形成
    されたライニング管と新たに供給される帯状部材との接
    合部相互の位置に配されるとともに帯状部材を挾着・接
    合する外面ローラと内面ローラとからなる第1の挟着機
    構部前記成形フレームを介して取り付けられ、前記第1の挟
    着機構部の後位に、屈曲部を介して帯状部材を挟着する
    外面ローラと内面ローラとからなる第2の挟着機構部、 からなることを特徴とする管渠内用ライニング施工装
    置。
  5. 【請求項5】 管渠内において、両側縁部に接合部が形
    成された長尺の帯状部材を連続的に供給するとともに螺
    旋状に捲回し、相接する接合部相互を接合させて形成さ
    れた管状体を残置させ、この既に形成された管状体の前
    方に新たに供給される帯状部材をもってライニング管を
    付加形成するライニング施工装置であって、 リンク体の連なりよりなるリンク機構をもって屈撓自在
    とされる閉合状の成形フレーム、 帯状部材を螺旋状に捲回して形成されるライニング管の
    内面に当接する案内ローラ、 中心部からの付勢力を受けて前記案内ローラを支持する
    拡張機構部、 前記成形フレームを介して取り付けられ、前記既に形成
    されたライニング管と新たに供給される帯状部材との接
    合部相互の位置に配されるとともに帯状部材を挾着・接
    合する外面ローラと内面ローラとからなる第1の挾着機
    構部前記成形フレームを介して取り付けられ、前記第1の挟
    着機構部の後位に、屈曲部を介して帯状部材を挟着する
    外面ローラと内面ローラとからなる第2の挟着機構部、 からなることを特徴とする管渠内用ライニング施工装
    置。
  6. 【請求項6】 管渠内において、両側縁部に接合部が形
    成された長尺の帯状部材を連続的に供給するとともに螺
    旋状に捲回し、相接する接合部相互を接合させて形成さ
    れた管状体を残置させ、この既に形成された管状体の前
    方に新たに供給される帯状部材をもってライニング管を
    付加形成するライニング施工装置であって、 リンク体の連なりよりなるリンク機構をもって屈撓自在
    とされる閉合状の成形フレーム、前記リンク体の相互間を伸縮自在に移動させる拡張機構
    部、 前記成形フレーム回りに回転自在に装着され、帯状部材
    を螺旋状に捲回して形成されるライニング管の内面に当
    接する案内ローラ、 前記成形フレームを介して取り付けられ、前記既に形成
    されたライニング管と新たに供給される帯状部材との接
    合部相互の位置に配されるとともに帯状部材を接合する
    外面ローラと内面ローラとからなる接合機構部、 からなることを特徴とする管渠内用ライニング施工装
    置。
  7. 【請求項7】 管渠内において、両側縁部に接合部が形
    成された長尺の帯状部材を連続的に供給するとともに螺
    旋状に捲回し、相接する接合部相互を接合させて形成さ
    れた管状体を残置させ、この既に形成された管状体の前
    方に新たに供給される帯状部材をもってライニング管を
    付加形成するライニング施工装置であって、 帯状部材を螺旋状に捲回して形成されるライニング管の
    内面に当接する案内ローラ、 中心部からの付勢力を受けて前記案内ローラを支持する
    拡張機構部、 前記既に形成されたライニング管と新たに供給される帯
    状部材との接合部相互の位置に配されるとともに帯状部
    材を接合する外面ローラと内面ローラとからなる接合機
    構部、 からなることを特徴とする管渠内用ライニング施工装
    置。
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