JP2015016580A - 製管装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 プロファイルを適正な螺旋ピッチにて巻回して精度よく円滑に更生管を形成することを可能にし、また、必要に応じてプロファイルの嵌合状態の調整作業を短時間で簡単に行うことを可能にする。
【解決手段】 製管装置1のフレーム体2は、リンク体21にリンクローラ3を備え、巻回されたプロファイル100の先行部分と後続部分との嵌合領域に配置される嵌合ローラ8を備えている。フレーム体2は、少なくとも一組の隣り合うリンク体21の連結部6に、プロファイル調整手段としてのひねり量調整部7を備えている。フレーム体2は、ひねり量調整部7によりリンクローラ3の配設位置が調整されるので、プロファイル100の螺旋経路が規制される。フレーム体2の外周に巻回されるプロファイル100は、更生管120の所定の螺旋ピッチに対して好適な螺旋形状に巻回される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、老朽化した下水道管、上水道管、農業用水管等の既設管を更生する更生管を形成する製管装置に関する。
老朽化した既設管に対し、プロファイルと呼ばれる長尺帯状のライニング材を用いてその内周面を更生する方法が広く行われている。この方法では、プロファイルを既設管内で螺旋状に巻回し、プロファイルの嵌合部同士を嵌合し、既設管内に新たな管状体を形成する。
例えば、特許文献1、2等に開示された製管装置は、図15に示すように、略環状の成形フレーム301、回転自在とされた複数の案内ローラ302、複数のリンク体303、屈折リンク304、および駆動ユニット305等を備えて構成されている。駆動ユニット305には、箱体306と、箱体306に取り付けられた油圧モータ307と、内面ローラ308および外面ローラ309が組になったピンチローラ310と、箱体306に軸支されたガイドローラ311とが備えられている。箱体306は、内部に、内面ローラ308および外面ローラ309を同期回転させる歯車機構を備えている。
このような製管装置300では、供給するプロファイル100にバックテンション(供給方向とは逆向きの力)を作用させながら、プロファイル100の嵌合部同士を内周側から押しつけて嵌合させ、更生管120が形成される。また、製管装置300は、螺旋状としたプロファイル100を常に巻き絞るように供給しつつ製管するので、形成する更生管の口径を一定に維持することができる。
供給するプロファイル100にバックテンションを作用させていることにより、プロファイル100の外周側に配設されるローラ(アウターローラ)が不要な構造とされている。これにより、外側から反力が得られない場合や、既設管の内面に凹凸を生じている場合であっても、そのような状況に関係なく円滑に製管することが可能とされている。
特許第4674082号公報 特許第5166896号公報
前記従来の製管装置にあっては、成形フレームが略環状とされていることから、既設管の更生作業を、管路内に流体を流通させた状態であっても実施することができる。このため、管路内の流体を堰き止めたり迂回させたりせずとも更生作業を行うことができ、周辺の建物や地上の交通への影響を最小限に抑えることが可能とされている。しかしながら、管路内に流体が流通していると、製管装置や形成された更生管は、その水勢によって押され、管軸方向にずれてしまったり、また、プロファイルの嵌合部の嵌合が外れてしまったりするという問題が発生する。
このような場合、製管作業を一旦停止し、製管装置や更生管がずれたことによる不具合を修正したり、プロファイルの嵌合部の嵌合状態を確認して、手作業で嵌合を修正したりしなければならなかった。特に、製管装置が水勢によって管軸方向に押されると、その分、プロファイルも管軸方向にずれて巻回され、適正な螺旋ピッチを維持することができなくなるという不都合があった。また、場合によっては、プロファイルの嵌合を外して巻き直さなければならず、プロファイルの側縁部が変形したり損傷したりするおそれがあった。
本発明は、このような従来の問題点にかんがみてなされたものであり、その目的とするところは、プロファイルを適正な螺旋ピッチにて巻回して精度よく円滑に更生管を形成することを可能にし、また、必要に応じてプロファイルの嵌合状態の調整作業を短時間で簡単に行うことを可能にして、既設管の更生作業に要する期間を短縮化し、製管開始時から完了時まで一貫して精度の高い更生管を効率よく形成することのできる製管装置を提供することにある。
前記の目的を達成するための本発明の解決手段は、長尺のプロファイルを螺旋状に巻回しつつ、先行するプロファイルの嵌合部に対して後続するプロファイルの嵌合部を内周側から押しつけて嵌合し、所定の螺旋ピッチを有する更生管を形成する製管装置を前提としている。この製管装置に対し、相互に連結された複数のリンク体を有して既設管内で回転する略環状のフレーム体を備えさせ、前記フレーム体に、各リンク体に設けたリンクローラと、巻回したプロファイルの先行部分と後続部分との嵌合領域の内周側に配置される嵌合ローラとを含む、複数のローラ部材を備えさせた構成とする。そして、少なくとも一組の隣り合うリンク体の連結部を、軸線方向に相互にずらして連結し、前記フレーム体を更生管の螺旋ピッチに対応するひねり量を有するように形成する。また、前記フレーム体の外周に巻回されるプロファイルが、前記螺旋ピッチよりも拡張または収縮された螺旋ピッチで巻回されないように規制するプロファイル調整手段を備えさせている。
このような特定事項により、前記フレーム体は、更生管の螺旋ピッチに対応する所定のひねり量を有して形成されているので、螺旋状とされるプロファイルの長手方向に対して略直交する方向に複数のローラ部材の回転軸が配設される。また、前記プロファイル調整手段により、フレーム体の外周に巻回されるプロファイルの螺旋経路が規制され、終始、プロファイルが適正な螺旋ピッチで巻回されて、プロファイルの嵌合部同士が良好に嵌合される。その結果、精度の高い更生管を短時間で効率よく形成することができる。
前記製管装置の具体的な構成として次のものが挙げられる。すなわち、前記プロファイル調整手段を、前記リンク体の連結部に設けて、隣り合うリンク体の双方のリンクローラを軸線方向に相互にずらして配設することにより、プロファイルの螺旋経路を規制することが好ましい。
これにより、プロファイルは、前記リンクローラの外周面に案内されて、その螺旋経路が規制されながらフレーム体の外周に巻回される。プロファイルは更生管の螺旋ピッチに対して好適に巻回されるので、嵌合部同士が良好に嵌合され、精度の高い更生管を形成することができ、手間と時間のかかる嵌合部の修正作業を不要とすることができる。
また、前記プロファイル調整手段の構成として、一方のリンク体の軸線方向に形成された溝と、他方のリンク体に突設されて前記溝に係合する摺動部とを備えさせ、前記溝に対して摺動部を摺動させて相互のリンクローラを調整することが好ましい。
これにより、リンク体の連結部において、摺動部を溝に沿って軸線方向に摺動させる簡単な操作によって、プロファイルの螺旋経路を調整することができる。そのため、製管開始時の作業としてだけでなく、製管作業中にあっても、必要に応じてプロファイルの調整作業を容易に行うことができ、施工期間の長期化を招くことなく、精度の高い更生管を効率よく形成することが可能となる。
また、前記プロファイルは、前記嵌合部として幅方向の一方の側縁部に嵌合凹部を備えるとともに、他方の側縁部に前記嵌合凹部に嵌り合う形状の嵌合凸部を備えた構成とされ、前記プロファイル調整手段として、前記ローラ部材に、プロファイルの嵌合凹部に嵌入する鍔部を備えさせ、プロファイルの内周側から前記嵌合凹部の螺旋経路を規制するように構成してもよい。
これにより、プロファイルは、前記ローラ部材の外周面に接触して巻回され、その際、ローラ部材の鍔部にプロファイルの嵌合凹部が嵌入されて、螺旋経路が規制される。プロファイルは、更生管の螺旋ピッチに対応した好適な螺旋経路により巻回されるので、嵌合部同士が良好に嵌合されて、精度の高い更生管を形成することができる。
本発明では、フレーム体の隣り合うリンク体の連結部において、軸線方向に相互にずらして連結され、フレーム体の外周に巻回されるプロファイルの螺旋経路を規制するプロファイル調整手段を備えて構成されることから、プロファイルを適正な螺旋ピッチにて巻回することができ、精度の高い更生管を円滑に形成することが可能となる。また、必要に応じて、プロファイルの調整作業を、比較的簡単に行うことができるので、既設管の更生作業に要する期間を短縮化し、精度の高い更生管を効率よく形成することが可能となる。
本発明の実施形態に係る製管装置を示す正面図である。 前記製管装置におけるリンク体を示し、図2(a)は正面図、図2(b)は一部破断して示す平面図である。 前記製管装置における駆動ユニットを一部破断して示す側面図である。 前記製管装置におけるプロファイルの嵌合領域およびその前段部をフレーム体の内周側から見た平面図である。 前記製管装置におけるプロファイル調整手段が設けられた連結部分を示す拡大正面図である。 図5のプロファイル調整手段をフレーム体の外周側から見た平面図である。 前記プロファイル調整手段を示す斜視図である。 前記プロファイル調整手段による調整例を示す説明図である。 前記プロファイル調整手段による他の調整例を示す説明図である。 前記製管装置におけるプロファイル調整手段の他の形態を示す説明図である。 前記製管装置におけるプロファイル調整手段のさらに他の形態を示す説明図である。 本発明に係る製管装置を用いた既設管の更生方法を示す説明図である。 プロファイルの一例を示し、図13(a)はプロファイルを接合する様子を示す説明図、図13(b)は接合した状態を示す説明図である。 プロファイルの他の例を示し、図14(a)はプロファイルを接合する様子を示す説明図、図14(b)は接合した状態を示す説明図である。 従来の製管装置を示す正面図である。
以下、本発明に係る製管装置の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、一実施形態に係る製管装置1の正面図である。図2は、製管装置1におけるリンク体21を示し、図2(a)は正面図、図2(b)はリンクローラ3を一部破断して示した平面図である。
なお、以下の説明においては、製管装置1により更生管120を形成する際の既設管200内における製管装置1の進行方向を前方、その反対方向を後方と位置づけて説明する。
製管装置1は、長尺帯状のプロファイル100を既設管200内に連続的に引き込み、螺旋状に巻回して管状に形成する装置である。プロファイル100は、その先行する部分と後続する部分とが、製管装置1の外周部に隣接して配置され、プロファイル100に設けられている嵌合部が相互に嵌合される。これにより、プロファイル100は管状となり、既設管200内に残置される。また、製管装置1は、既設管200の内壁に沿って周方向に回転ながら、既設管200の軸方向へ進行するので、更生管120が付加的に形成される。
例示の形態に係る製管装置1は、円形断面の更生管120の施工に用いる自走式の製管装置であって、フレーム体2、フレーム体2に軸支された複数のリンクローラ3、フレーム体2の内周側からプロファイル100を供給する駆動ユニット4、およびプロファイル100の嵌合部を内周側から押圧する嵌合ローラ8を備えている。
・リンク体(図1、図2)
図1に示すように、フレーム体2は、複数のリンク体21を相互に連結したリンク機構が、プロファイル100を供給する駆動ユニット4、およびプロファイル100を管状に嵌合する嵌合ローラ8等の各部材と相互に連結され、略環状に形成されている。
リンク体21は、図2(a)および図2(b)に示すように、一組のリンク部材22、23が連結軸24を介して回転自在に連結して形成されている。図2(b)に示すように、一方のリンク部材(第1リンク部材)22は、対向する一対の第1リンクプレート221と、これらの第1リンクプレート221を対向させた状態に結合する第1連結プレート222とを備えて構成される。他方のリンク部材(第2リンク部材)23は、対向する一対の第2リンクプレート231と、これらの第2リンクプレート231を対向させた状態に結合する第2連結プレート232とを備えて構成される。
リンク体21は、第1リンク部材22における一対の第1リンクプレート221の各端部に、第2リンク部材23における一対の第2リンクプレート231の各端部を、それぞれ重ね合わせ、連結軸24を介して回転自在に連結して形成されている。リンク体21は、一つのリンク体21における第1連結プレート222に、他のリンク体21における第1連結プレート222を突き合わせて接合されている。また、一つのリンク体21における第2連結プレート232に、更に他のリンク体21の第2連結プレート232を突き合わせて接合されている。これにより複数のリンク体21が相互に連結されている。
図2(a)に示すように、第1リンク部材22におけるリンクプレート221の表面には、連結軸24を中心として回動規制片211が設けられている。第2リンク部材23のリンクプレート231の端部には、この回動規制片211に対応する切欠部212が設けられている。切欠部212は、連結軸24の回動中心を中心とする設定半径上の一定範囲にわたって形成されている。これにより、一組のリンク部材22、23の相互の回動動作を、回動規制片211と切欠部212とが当接するまでの角度範囲に規制し、リンク体21が内方又は外方へ極端に屈曲することを防止している。
隣接するリンク体21は、各リンク部材22、23の連結プレート(第1連結プレート222同士、または第2連結プレート232同士)を組み合わせて、ボルトナット等(図示せず)を介して着脱自在に連結されている。フレーム体2を直線状に形成できるように、特定の隣接するリンク体21間において着脱自在となされるならば、残りのリンク体21については溶接などによって着脱不能に形成されてもよい。
リンク体21の連結軸24には、リンクローラ3が設けられている。リンクローラ3は、合成樹脂製又は金属製の円筒体であり、軸受25を介して連結軸24の軸回りに回転自在に支持されている。リンクローラ3は、軸方向の長さが、プロファイル100の幅と同等以上の長さをもって形成されている。フレーム体2の外周にはプロファイル100が螺旋状に巻回される。リンクローラ3は、更生管120を形成する際に、プロファイル100の内面に接触して回転し、プロファイル100を螺旋状に案内する。
・プロファイル(図13)
ここで、プロファイル100は、図13(a)に示すように、帯板状の基板101に複数本の断面T字状のリブ102が立設された形状とされている。基板101の一方の側縁部には、嵌合部として嵌合凸部103が立設されている。基板101の他方の側縁部には、基板101の厚み分の段部104が形成され、嵌合部として嵌合凹部105が設けられている。図13(b)に示すように、段部104には、基板101の嵌合凸部103側の側縁部が納まる。また、嵌合凸部103は、隣り合ったプロファイル100の嵌合凹部105に嵌入される。かかるプロファイル100は、硬質塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの合成樹脂材により長尺状に成形される。
また、プロファイル100には、金属製の補強材106が装着されている。例示する補強材106は、帯板状の鋼板を断面略W字状に折曲して形成されている。補強材106はプロファイル100の隣り合うリブ102間に嵌め込まれ、左右の傾斜部分の先端がそれぞれリブ102のT字部に係止されている。これにより、補強材106は、プロファイル100の長手方向に連続的に配設されている。
プロファイル100は、製管過程で螺旋状に巻回され、図13(a)に示すように、先行する部分と後続する部分とが互いに隣接する。そして、プロファイル100の先行部分の嵌合凹部105に対し、後続部分の嵌合凸部103が内面側(既に巻回されているプロファイル100の内周側)から嵌め込まれ、相互に接合される。
・ピンチローラ(図3)
フレーム体2には、プロファイル100を引き込み、送り出すための駆動ユニット4が設けられている。図3は、駆動ユニット4を一部破断して、外面ローラ42と内面ローラ43とを示した側面図である。
駆動ユニット4は、プロファイル100を挟んで回転駆動する外面ローラ42と内面ローラ43との対からなる、少なくとも一組のピンチローラ41を備えている。ケーシング45の内部には、外面ローラ42がフレーム体2の外周側に配置され、内面ローラ43がその内周側に配置されている。例示の形態では、図1に示されるように、駆動ユニット4には、ピンチローラ41が2組備えられている。これらの2組のピンチローラ41は、プロファイル100の供給ラインに沿って、フレーム体2の内周側に配設されている。
駆動ユニット4には、外面ローラ42と内面ローラ43とを回転駆動させる駆動モータ46が備えられている。外面ローラ42と内面ローラ43とは、減速機(例えば、歯車機構44の各歯車)を介して、互いに反対方向に回転駆動されている。
駆動モータ46は、例えば、図12に示される油圧ユニット93から油圧ホースを介して供給される圧油によって駆動し、油圧ユニット93は、発電機92から供給される電力によって駆動するように構成される。この場合、油圧ユニット93から延びる油圧ホースは、回転継手47を介して駆動モータ46に接続され、製管装置1の回転に影響なく圧油を供給する。
駆動モータ46の駆動力は、歯車機構44を介して各ローラの回転軸に伝動され、外面ローラ42および内面ローラ43を適宜減速して回転させる。ピンチローラ41は、外面ローラ42および内面ローラ43の間にプロファイル100を挟み込んで送り出すように回転方向が設定されている。
外面ローラ42は、大径ローラ421、補強材用大径ローラ422、および小径ローラ423を備えている。大径ローラ421は、プロファイル100の隣接するリブ102間に挿入可能な幅で形成されている。また、補強材用大径ローラ422は、複数備えられ、それぞれ、プロファイル100に装着された補強材106の略V字状の溝に挿入可能な鍔状に形成されている。小径ローラ423は、複数備えられ、プロファイル100のリブ102の先端部に接触して回転するよう、大径ローラ421および補強材用大径ローラ422よりも小径にて形成されている。これにより、外面ローラ42は、プロファイル100の外面(リブ102の立設された面)に接触しながら滑ることなく回転する。
内面ローラ43は、合成樹脂製又は金属製の円筒体からなり、その軸方向の長さがプロファイル100の幅寸法に相当する長さよりも長くなるように形成されている。内面ローラ43は、プロファイル100の内面(リブ102の立設されていない面)に接触しながら回転する。
互いに逆方向に回転するピンチローラ41(外面ローラ42および内面ローラ43)は、プロファイル100を両面から挟み込み、図1に示すように、フレーム体2の内周側から引き込む。2組のピンチローラ41によって、プロファイル100は、既に巻回されたプロファイル100の先行部分に並列するように、連続的にフレーム体2の外周側へ送り出される。
駆動ユニット4は、リンク体21に連結用のリンク部材26を介して設けられている。図5に示すように、リンク部材26の外面側には、連結軸48の外周部に、回動規制片261と切欠部262とが備えられている。切欠部262は、連結軸48を中心とする設定半径上の一定範囲にわたって形成されている。これにより、駆動ユニット4とリンク部材26との相互の回動動作を、回動規制片261と切欠部262とが当接する角度範囲に規制し、内方又は外方へ極端に屈曲することを防止している。
また、図6に示すように、駆動ユニット4の連結軸48には、これを回転軸とする段付きローラ5が設けられている。段付きローラ5は、円筒状の本体部51と、本体部51よりも大径の円筒状とされた大径部52とを備えている。段付きローラ5の本体部51と大径部52との間の段部は、プロファイル100の側縁部に接触して回転する。これにより、プロファイル100の経路が規制されるとともに、フレーム体2が製管方向に進行する。
・嵌合ローラ(図4)
駆動ユニット4によるプロファイル100の送り出し方向の先方には、嵌合ローラ8が配設されている。図4は、図1に示す製管装置1において、嵌合ローラ8およびその前段部を、フレーム体2の内周側から見た平面図である。なお、図4において、図中の上方は製管装置1の前方となり、同下方は製管装置1の後方となる。
嵌合ローラ8は、フレーム体2における駆動ユニット4の後段部に、回転自在に軸支されている。嵌合ローラ8は、既設管200内において、螺旋状に巻回されたプロファイル100を、先行するプロファイル100の側縁部に押さえつけ、嵌合凸部103と嵌合凹部105とを嵌合させる作用をなす。
例示の形態では、嵌合ローラ8は、円筒状の本体部81と、円板状の鍔部82と、本体部81よりも外径が大きい円筒状の大径部83とを有する。嵌合ローラ8の本体部81は、フレーム体2に設けられたリンクローラ3とほぼ同等の外径により形成されている。これに対し、大径部83は、リンクローラ3よりも外径が大きい円筒状に形成されている。
大径部83は、後続するプロファイル100の嵌合部、または少なくとも先行するプロファイル100と後続するプロファイル100との嵌合部に接触しうる範囲に形成されている。大径部83は、嵌合ローラ8の軸方向の略中央部に配設され、プロファイル100の側縁部同士が並列する部分に対応して設けられている。
嵌合ローラ8の鍔部82は、大径部83とほぼ同等の外径を有する円板状に形成され、嵌合ローラ8の軸方向の端部に一体に配設されている。嵌合ローラ8は、プロファイル100の内面に接触して回転する。そのため、鍔部82は、プロファイル100の一方の側縁部に当接して、プロファイル100の経路を規制する。
嵌合ローラ8は、更生管120を構成するプロファイル100の長手方向またはプロファイル100の供給方向に対して、直交する向きとなるように配設されている。嵌合ローラ8をかかる直交方向に配設する方法としては、例えば、図4に示すように、フレーム体2の少なくとも一組の隣り合うリンク体21とリンク部材26との連結部6において、一方のリンク体21を、他方のリンク部材26に対して、管軸方向に移動させて、その移動させた状態で固定することが好ましい。
これにより、フレーム体2は、管軸方向に対して一定量だけひねられた状態で環状に連結され、形成する更生管120の螺旋ピッチに対応させたひねり量を有するものとされている。嵌合ローラ8に加えて、フレーム体2に設けられた複数のリンクローラ3は全て、回転中心の連結軸24が、螺旋状に巻回されるプロファイル100の長手方向に対して略直交する方向に配設される。
・外面ガイド(図1)
駆動ユニット4と嵌合ローラ8との間には、プロファイル100が外周側へ必要以上に膨らまないように押さえる外面ガイド85が設けられている。図1に示されるように、外面ガイド85は、プロファイル100の内面を案内する小径のガイドローラ86と、プロファイル100の外面より外周側に配設されたガイド板87とを備える。ガイドローラ86はフレーム体2に回転自在に支持されて、プロファイル100の内面に接触して回転する。ガイド板87は、フレーム体2にボルト固定された支持アーム88を介して固定されている。
ガイドローラ86とガイド板87とはプロファイル100を挟んで対向配置され、プロファイル100を駆動ユニット4から嵌合ローラ8へと案内する。
・プロファイル調整手段(図5〜図11)
フレーム体2に供給されたプロファイル100は、フレーム体2の外周側に導かれて、リンクローラ3に案内されつつ螺旋状に巻回される。製管装置1のフレーム体2の連結部6には、プロファイル100が所定の螺旋ピッチで巻回されるよう規制する、プロファイル調整手段が設けられている。
例示の形態では、フレーム体2の連結部6に、プロファイル調整手段としてのひねり量調整部7が設けられている。図5は、連結部6に設けられたひねり量調整部7を示す拡大正面図であり、図6は、図5の連結部6をフレーム体2の外周側から見た平面図であり、図7は、ひねり量調整部7の構造を示す斜視図である。
図示するように、ひねり量調整部7は、連結部6のリンク体21における、一方のリンク部材22と、これに隣り合うリンク部材26との間に備えられている。前記のとおり、リンク部材22は、軸方向に連結プレート222を備えている。図7に示すように、連結プレート222の外面には、軸方向に長い摺動部71が突設されている。摺動部71は、連結プレート222に一体に結合されている。
また、他方のリンク部材26には、摺動部71が係合される溝72が、連結プレート264の軸方向に形成されている。溝72は、摺動部71の軸方向の長さよりも長い長さを有する開口部とされている。連結プレート264は、内側にフランジ265が設けられて剛性が確保されている。フランジ265には、摺動部71を挿通させる開口部266が形成されている。
リンク部材26には調整ねじ74が取り付けられている。摺動部71には、リンク部材26の内側に突設して、調整ねじ74のホルダ73が備えられている。ホルダ73には、内周に雌ねじを有する貫通孔が設けられ、調整ねじ74の軸部741が嵌挿されている。調整ねじ74の軸部741には、貫通孔の雌ねじに螺合する、図示しない雄ねじが設けられている。
また、調整ねじ74は、スラストベアリング75を介してリンク部材26に連結されている。スラストベアリング75は、調整ねじ74を回転自在に保持し、軸方向の荷重を受ける。
ひねり量調整部7は、このように構成されることで、調整ねじ74を締め込み、または緩めることで、摺動部71を溝72に沿って軸方向に移動させることができる。これにより、一方のリンク部材22を、他方のリンク部材26に対して軸方向に容易にずらすことができる。リンク部材22が軸方向に移動することで、このリンク体21に設けられたリンクローラ3は、軸方向の位置が調整される。リンクローラ3は、その外周面に沿わせてプロファイル100を送る作用をなすので、位置調整されたリンクローラ3に対応して、プロファイル100の螺旋経路も調整される。
図8および図9は、上記プロファイル調整手段による調整例を示す説明図である。なお、これらの図面において、図中の上方は既設管200の下流側を示し、矢符A方向は更生管120の製管方向であり、既設管200内の水流の方向に合致している。
例えば、図6に示した連結部6の形態から、ひねり量調整部7を調整して図8に示すような形態とする。この場合、ひねり量調整部7の調整ねじ74を緩め、リンクローラ3を段付きローラ5に対して矢符A方向に移動させる。これにより、プロファイル100は螺旋ピッチが狭められた状態となり、かかる螺旋経路となるように規制されて巻回される。
これとは逆に、図9に示すように、ひねり量調整部7の調整ねじ74を締め込み、リンクローラ3を段付きローラ5に対して矢符Aの反対方向に移動させる。この場合には、プロファイル100は螺旋ピッチが拡げられ、1周目と2周目のプロファイル100の間に隙間ができる状態となるように規制されて巻回される。
製管過程で、製管装置1が水流の影響を受けて矢符A方向にずれ、プロファイル100の螺旋ピッチにずれを生じた場合には、このように、ひねり量調整部7においてプロファイル100の螺旋経路を適宜調整することができる。これにより、プロファイル100のずれが修正され、製管装置1のずれを許容することができる。
製管装置1において、プロファイル調整手段としては、フレーム体2に設けられた段付きローラ5に、鍔部53が設けられた構成であってもよい。図10は、鍔部53を有する段付きローラ5の一例を示す平面図である。
プロファイル調整手段としての段付きローラ5における鍔部53は、本体部51の外周面に環状に突設されている。段付きローラ5の大径部52は、プロファイル100の側縁部(前端部)が当接する。これに対し、鍔部53は、プロファイル100の嵌合凹部105に嵌入するように本体部51に配設されている。
プロファイル100は、嵌合凹部105が鍔部53に係合しつつ供給方向の前方へ送られる。プロファイル100は、内周側から嵌合凹部105が鍔部53に案内されてその経路が規制され、一定の螺旋経路に保持される。したがって、プロファイル100は所定の螺旋ピッチにより螺旋状に巻回されるとともに、製管装置1は所定のピッチで製管方向に進行するものとなる。
かかる鍔部53は、段付きローラ5に対してだけでなく、リンクローラ3等の、フレーム体2に備えられる他のローラ部材に同様に形成されていてもよい。これによっても、プロファイル100の螺旋経路が規制されるので、プロファイル100は所定の螺旋ピッチにより螺旋状に巻回されることとなる。
なお、製管装置1は、プロファイル調整手段として、前記ひねり量調整部7または鍔部53を設けた構成とされるほか、図11に示すように、鍔部53とひねり量調整部7との両方を備えた構成であっていてもよい。図11に示す形態では、段付きローラ5の本体部51に鍔部53が設けられ、隣接するリンク体21との連結部6にひねり量調整部7が設けられている。これにより、プロファイル100は鍔部53に嵌合凹部105が係合案内されて、螺旋経路が規制される。水流の影響を受けて製管装置1にずれを生じた場合には、ひねり量調整部7の調整ねじ74を回して、リンクローラ3の配設位置を軸方向に調整し、プロファイル100の螺旋経路を調整することができる。また、前記ひねり量調整部7は、さらに嵌合ローラ8を連結するリンク部材26とリンク体21との間にも設けられた構成であってもよい。
製管装置1は、このようなプロファイル調整手段を備えることにより、フレーム体2の外周に巻回されるプロファイル100の螺旋経路が規制され、製管開始時から完了時まで、プロファイル100が適正な螺旋ピッチの螺旋状に巻回される。したがって、プロファイル100の嵌合凹部105と嵌合凸部103とが良好に嵌合され、精度の高い更生管120を短時間で効率よく形成することができる。
(既設管の更生方法)
次に、上述の製管装置1を用いて既設管200を更生する施工手順について説明する。図12は、既設管200の更生方法を示す説明図である。
既設管200の更生に用いるプロファイル100は、ドラム91に巻き取られて施工現場に搬送される。既設管200の更生に際しては、所定スパンごとに設けられたマンホール201、202を利用し、プロファイル100等を既設管200内に導入して製管していく。更生管120の施工は、既設管200の上流側から下流側に向けて行う。
図12に示すように、上流側マンホール201の地上には、プロファイル100を巻き重ねた回転台付きドラム91を設置する。下流側マンホール202の地上には、発電機92を設置する。既設管200内には、製管装置1および油圧ユニット93を搬入する。
製管装置1は、フレーム体2が分解可能かつ組み立て可能であることから、上流側マンホール201内へ容易に搬入し、組み立てることができる。形成する更生管120の口径に合わせて、製管装置1の周長をリンク体21の個数を増減することにより調整しておく。また、製管装置1のフレーム体2を、既設管200の内径および使用するプロファイル100の幅に対応するように調整する。駆動ユニット4や外面ガイド85はリンク体21に後付け可能であるので、リンク体21とは別体でマンホール201内へ搬入した後、リンク体21に組み付けてもよい。
製管装置1の組み立て作業が完了すると、地上のドラム91からプロファイル100をマンホール201内へ引き込む。そして、プロファイル100を、製管装置1のフレーム体2の内周側から、駆動ユニット4のピンチローラ41(外面ローラ42および内面ローラ43)に挟み、挿通させる。
次いで、プロファイル100をフレーム体2の外周側へ送り出す。また、製管装置1を軸心回りに回転させ、送り出したプロファイル100をフレーム体2の外周面に2〜3周分、巻回する。これにより、製管開始用の更生管120を形成する。
次いで、製管装置1の駆動ユニット4を駆動し、ピンチローラ41を回転させる。ピンチローラ41は、プロファイル100を挟み込んで引き込む。プロファイル100は、ピンチローラ41の外面ローラ42および内面ローラ43に挟まれて、フレーム体2の内周側から引き込まれ、送り出される。プロファイル100には、その送り出し方向とは逆向きの力(バックテンション)が作用する。また、ピンチローラ41にてプロファイル100を送り込んだ際の反力によって、製管装置1は既に巻かれた更生管120の内周面に沿って、送り込み方向とは逆方向に周回移動(公転)する。
ピンチローラ41により駆動ユニット4に引き込まれたプロファイル100は、外面ガイド85を経て、プロファイル100の嵌合領域に配設された嵌合ローラ8に到達する。ここで、既に巻回され張力が付与されているプロファイル100の先行部分に対し、プロファイル100の後続部分が嵌合ローラ8の外周面に接触し、内周側から押しつけられる。プロファイル100は、段付きローラ5の鍔部53に係合案内されて、安定した螺旋経路により巻回され、プロファイル100の後続部分の嵌合凸部103と、プロファイル100の先行部分の嵌合凹部105とが良好に隣接して配置される。これらの嵌合凸部103と嵌合凹部105は、嵌合ローラ8の大径部83に押圧される。これにより、プロファイル100の先行部分と後続部分とが嵌合されて管状となる(図13参照)。
駆動ユニット4は、フレーム体2に巻かれたプロファイル100の内周を周回移動しつつ、プロファイル100の嵌合凹部105に、後続するプロファイル100の嵌合凸部103を送り込む。また、嵌合ローラ8の押圧作用によってこれらを順次嵌合して、更生管120を付加的に形成する。
製管装置1は、フレーム体2の外周側にローラ部材を有していないため、既設管200の内周面に隙間なく更生管120を付加形成することができる。また、製管装置1は略環状の構造を有しているので、製管装置1が既設管200の内部を塞いでしまうことがなく、既設管200が通水状態であっても更生管120を形成することができる。
この場合、既設管200内の水流の影響を考慮して、あらかじめ、プロファイル100に生じうるずれを許容するように、フレーム体2のひねり量を調整することが好ましい。すなわち、図8または図9に示すように、リンク体21の連結部6に設けられたひねり量調整部7において、調整ねじ74を回して、リンクローラ3の配置形態を調整し、プロファイル100の螺旋経路を規定する。
例えば、幅が80mmであるプロファイル100であれば、水流の影響等がなければ、80mmの螺旋ピッチで螺旋状に巻回されることにより、嵌合部が良好に嵌合されるものとなる。これに対し、図8に示すように、製管方向に水流の影響を受ける場合であれば、プロファイル100の螺旋ピッチを、所定の螺旋ピッチよりも10mm程度狭めて設定する。これにより、プロファイル100は、先行部分と後続部分とが密接せずに巻回され、水流の影響を受けたときの「ずれしろ」を設けておくことができる。したがって、製管装置1において多少のずれが生じても、プロファイル100の螺旋経路には影響を及ぼさず、適正な螺旋状にプロファイル100が巻回されることとなる。
また、製管作業中に、プロファイル100の嵌合状態に不良を生じたり、プロファイル100に変形を生じたりした場合には、製管装置1の駆動モータ46を一旦、停止させ、その修正作業を行う。
この場合、プロファイル100の嵌合領域の状況に合わせて、ひねり量調整部7を調整し、リンクローラ3を軸方向に移動させ、フレーム体2のひねり量を調整する。例えば、図9に示したように、プロファイル100の螺旋ピッチを、所定の螺旋ピッチよりも10mm程度拡げて設定する。
また、駆動モータ46を逆回転させて、外面ローラ42と内面ローラ43とを反対方向に回転駆動させる。これにより、製管装置1を逆方向に回転させ、プロファイル100の供給方向とは反対方向に駆動させることができる。同時に、フレーム体2に巻回されているプロファイル100は、修正されたフレーム体2のリンクローラ3に沿って案内されるので、適正な螺旋ピッチからなる螺旋経路に修正される。
プロファイル100の螺旋経路を修正し終えたら、駆動モータ46を停止し、ひねり量調整部7を再度調整して、プロファイル100の螺旋経路を調整し直す。次いで、駆動モータ46を正回転させて、製管装置1を正方向に回転駆動させる。これにより、プロファイル100が適正な螺旋経路に規制されて巻回されることとなり、プロファイル100の嵌合不良等を迅速に修正することができる。
このような作業は、既設管200内の狭いスペースであっても、プロファイル100の嵌合状態に応じて迅速に実施することができる。そのため、プロファイル100の嵌合不良を修正したり、不具合を直したりする作業を短時間で容易に行うことができ、施工期間の長期化を招くことなく、精度の高い更生管10を効率よく形成することが可能となる。
更生管120の前端部が下流側マンホール202に到達すると、製管装置1の駆動を停止する。そして、製管装置1を解体し、フレーム体2を分解した状態で下流側マンホール202から搬出する。更生管120と既設管200との間隙には、硬化性モルタル等の裏込め材を注入し、硬化させることで、既設管200の更生が完了する。
・その他の形態
なお、本発明に係る製管装置1は、上記実施形態以外にも他の様々な形で実施することができる。そのため、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、プロファイル調整手段としてのひねり量調整部7は、隣り合うリンク体21のリンクローラ3を、軸線方向に相互にずらして配設しうる機構を備えた構成であれば、他のどのような構成であってもよい。また、駆動ユニット4にあっては、2組のピンチローラ41を備える構成に限らず、少なくとも1組のピンチローラ41を備えるものであればよい。ピンチローラ41を回転させる駆動源は、油圧モータのほか、電動モータ、エアモータ、又は水圧モータ等であってもよく、減速機としては、歯車以外に、チェーンスプロケット等を利用してもよい。
また、本発明において、更生管120を構成するプロファイル100は、図13(a)および図13(b)に示したプロファイル100に限定されず、補強材106が装着されないプロファイルであっても、また他の形状の補強材が装着された構成であってもよい。また、図14(a)および図14(b)に示すように、隣接する主部材111を、長尺帯状の嵌合部材115により接合し、更生管120を形成する構成のプロファイル110であってもよい。主部材111は、基板112に複数の断面T字状のリブ113を有し、基板112の両端部に嵌合溝114が形成されている。嵌合部材115は、隣接した主部材111双方の嵌合溝114に嵌め込まれる2条の凸部116を有する。このようなプロファイル110にあっても、上記と同様の金属製の補強材が装着されてもよい。
本発明は、老朽化した下水道管、上水道管、農業用水管などの既設管を、帯状部材を用いて更生するための製管装置として好適に利用することができる。
1 製管装置
2 フレーム体
21 リンク体
211 回動規制片
212 切欠部
22 第1リンク部材
23 第2リンク部材
26 リンク部材
3 リンクローラ
4 駆動ユニット
41 ピンチローラ
42 外面ローラ
43 内面ローラ
44 歯車機構
46 駆動モータ
5 段付きローラ
53 鍔部
6 連結部
61 内面ローラ
7 ひねり量調整部
71 摺動部
72 溝
73 ホルダ
74 調整ねじ
8 嵌合ローラ
85 外面ガイド
100 プロファイル
120 更生管
200 既設管

Claims (5)

  1. 長尺のプロファイルを螺旋状に巻回しつつ、先行するプロファイルの嵌合部に対して後続するプロファイルの嵌合部を内周側から押しつけて嵌合し、所定の螺旋ピッチを有する更生管を形成する製管装置であって、
    相互に連結された複数のリンク体を備えて既設管内で回転する略環状のフレーム体を有し、前記フレーム体には、各リンク体に設けられたリンクローラと、巻回されたプロファイルの先行部分と後続部分との嵌合領域の内周側に配置される嵌合ローラとを含む、複数のローラ部材が備えられ、
    前記フレーム体は、少なくとも一組の隣り合うリンク体の連結部が、軸線方向に相互にずらして連結されて、前記螺旋ピッチに対応するひねり量を有して形成されるとともに、
    当該フレーム体の外周に巻回されるプロファイルが、前記螺旋ピッチよりも拡張または収縮された螺旋ピッチで巻回されるのを規制するプロファイル調整手段を備えていることを特徴とする製管装置。
  2. 請求項1に記載の製管装置において、
    前記プロファイル調整手段は、前記リンク体の連結部に設けられ、隣り合うリンク体双方のリンクローラを軸線方向に相互にずらして配設することにより、プロファイルの螺旋経路を規制することを特徴とする製管装置。
  3. 請求項2に記載の製管装置において、
    前記プロファイル調整手段は、一方のリンク体の軸線方向に形成された溝と、他方のリンク体に突設されて前記溝に係合する摺動部とを備えて、前記溝に対して摺動部を摺動させて相互のリンクローラを調整することを特徴とする製管装置。
  4. 請求項2または3に記載の製管装置において、
    前記プロファイルは、前記嵌合部として幅方向の一方の側縁部に嵌合凹部を備えるとともに、他方の側縁部に前記嵌合凹部に嵌り合う形状の嵌合凸部を備え、
    前記プロファイル調整手段として、さらに、前記ローラ部材に、プロファイルの嵌合凹部に嵌入する鍔部を備え、プロファイルの内周側から前記嵌合凹部の螺旋経路を規制することを特徴とする製管装置。
  5. 請求項1に記載の製管装置において、
    前記プロファイルは、前記嵌合部として幅方向の一方の側縁部に嵌合凹部を備えるとともに、他方の側縁部に前記嵌合凹部に嵌り合う形状の嵌合凸部を備え、
    前記プロファイル調整手段は、前記ローラ部材に設けられ、プロファイルの嵌合凹部に嵌入する鍔部を備えて、プロファイルの内周側から前記嵌合凹部の螺旋経路を規制することを特徴とする製管装置。
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