JP5975721B2 - 更生管の製管装置 - Google Patents

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Description

この発明は、老朽化した下水道管、上水道管、農業用水管、ガス管等の既設管を更生する更生管の製管装置に関するものである。
従来より、老朽化した既設管を更生するため、両側縁部に接合部が形成された帯状部材を既設管内に引込み、螺旋状に巻き回して隣接する帯状部材の接合部同士を互いに接合して更生管を製管するとともに、回転することなく製管された更生管に新たに帯状部材を供給して更生管を既設管の軸心方向に付加形成することが実施されている。例えば、特許文献1に記載されるように、帯状部材を中空円筒状に巻き重ねた輸送ドラムを地上に設置するとともに、既設管内に製管装置を配置し、輸送ドラムから螺旋状に引き出された帯状部材を既設管内の製管装置に導入し、製管装置を既設管の軸心回りに回転させて隣接する帯状部材の接合部同士を接合して更生管を製管し、製管された更生管に新たに帯状部材を供給して更生管を既設管の軸心方向に付加形成することが行われている。
この製管装置1は、図11に示すように、一対のリンク部材が連結軸を介して回転自在に連結されたリンク体21を複数個順に連結して略環状に形成された成形フレーム2と、成形フレーム2における各リンク体21の連結軸にそれぞれ回転自在に支持された複数個の案内ローラ3と、成形フレーム2に設けられ、内面ローラ(図示せず)及び外面ローラ43を有して隣接する帯状部材100の接合部同士を接合する接合機構4とから構成されている。そして、接合機構4は、油圧モータ45の駆動によって内面ローラ及び外面ローラ43が帯状部材100を挟み込んで回転することにより更生管Sを製管するとともに、その反作用によって更生管Sに沿って周回移動する、すなわち、製管装置1が既設管Kの軸心を中心として公転するものである。
なお、使用される帯状部材100は、可撓性を有する合成樹脂、例えば、硬質塩化ビニルを押出成形して形成され、よく知られているように、帯板状の基板101の裏面に複数本(実施例においては3本)の断面T字状の補強リブ102が先端を基板101と平行に位置して設けられている(図12参照)。そして、基板101の一方の側縁部の裏面に接合凸部103が立設され、その他方の側縁部が接合凸部103が設けられた基板101の側縁部が配置されるように、基板101の厚みだけ裏面側に段落ちした段落ち部104に形成され、該段落ち部104に接合凸部103が嵌入し得る接合凹部105が設けられている。また、接合凹部105に基板101から離れるにつれて接合凹部105の突出側に位置するように傾斜された傾斜リブ106が形成されており、傾斜リブ106の先端が帯状部材100の他方の側縁部を形成している。
なお、この帯状部材100として、補強リブ102間に金属製の補強材200を装着して強度を高めた補強材付き帯状部材(以下、帯状部材という。)が例示されている。
このような帯状部材100は、中空円筒状に巻き重ねられて現場に輸送された輸送ドラムの中心部側から引き出され、基板101の裏面側、すなわち、補強リブ102等が立設された側が外周側になるように既設管K内に配置された製管装置1に供給され、その接合過程において、図12(a),(b)に示すように、互いに隣接する2つの帯状部材100,100のうち、一方の帯状部材100の接合凸部103を他方の帯状部材100の接合凹部105に内側(先行する帯状部材100の内周側)から嵌め込むことにより、隣接する帯状部材100,100を相互に接合して所定の管径の更生管S(図11参照)を製管することができる。
この際、後続する帯状部材100の接合凸部103を設けた基板101の側縁部が先行する帯状部材100の段落ち部104に配置されるとともに、後続する帯状部材100の接合凸部103を設けた側の補強リブ102に先行する帯状部材100の傾斜リブ106が係止される。
このような製管装置1においては、輸送ドラムから引き出された螺旋状の帯状部材100が既設管Kの口径や形状等に基づいて設定された径及びピッチに略維持されて供給される。例えば、輸送ドラムから引き出された螺旋状の帯状部材100が製管装置1によって更生管Sを製管することで消費され、その分製管装置1への帯状部材100の供給が不足すると、螺旋状の帯状部材100の径が徐々に小さくなるとともに、ピッチが大きくなり、ついには、帯状部材100が伸びきって折損するものとなる。逆に、製管装置1への帯状部材100の供給が過剰になると、螺旋状の帯状部材100の径が徐々に大きくなり、ついには、帯状部材100が裏返り、帯状部材100を元の状態に復旧させるために多くの時間が必要となる。このため、マンホールを臨む地上及びマンホール底部にそれぞれ作業者を配置し、輸送ドラムから引き出される螺旋状の帯状部材100の流れ及びマンホール底部から既設管Kの軸心方向に向かう螺旋状の帯状部材100の流れをそれぞれ観察し、螺旋状の帯状部材100の径及びピッチを略一定に維持するように調整しながら帯状部材100をマンホールに供給し、また、帯状部材を製管装置1に供給している。さらに、更生管Sが製管されると、製管された更生管S内に設定スパンをおいて作業者を配置し、マンホールから供給される螺旋状の帯状部材100の流れを観察し、螺旋状の帯状部材100の径及びピッチを略一定に維持するように調整しながら帯状部材100を製管装置1に向けて供給している。
このように、螺旋状の帯状部材100を径及びピッチを略一定に維持して製管装置1に供給する際、製管装置1の成形フレーム2には、帯状部材100を設定された経路に規制して接合機構4に導くガイドが設けられる(例えば、特許文献2参照)。
特開平9−32968号公報 特開平11−141735号公報
ところで、前述した製管装置のガイドは、4個のローラを方形の各辺に回転自在に支持して構成され、ガイド内において、帯状部材は比較的自由に移動することができる。したがって、ガイドを通過する前後の帯状部材の急激な変化に対応することができなかった。例えば、前述したように、螺旋状の帯状部材は、更生管内を設定された径とピッチに維持されて製管装置に供給されるが、製管装置に設けたガイドを通過すると、製管装置によって製管される更生管の径とピッチに近づくように、帯状部材の螺旋形状(経路)が3次元方向に大きく変化する。すなわち、螺旋状の帯状部材のガイド通過後のピッチはガイド通過前に比較して極端に小さくなり、また、ガイド通過後の径は通過前より大きくなる。したがって、ガイドの前後において、成形フレームの軸心方向に対する帯状部材の流入角、その周方向に対する帯状部材の流入角、さらには、帯状部材のひねり(帯状部材の長手方向回りの傾斜角)が大きく変化する。これに対して、帯状部材は、ガイド内において、自由に移動できることから、ガイドは、接合機構に対する帯状部材の経路を一定に規制することができず、接合機構において、隣接する帯状部材の接合が不十分となったり、接合できない事態が発生する場合があった。このため、製管装置近傍に作業者を配置し、接合機構において帯状部材が円滑に接合できるように、作業者によって螺旋状の帯状部材の径とピッチ、ひねりを調整する必要があった。
この結果、更生管の製管作業に際して多数の作業者が必要となり、コストを増加させるという問題があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、作業者による調整作業を必要とすることなく帯状部材の経路を規制して帯状部材を接合機構に供給し、更生管を円滑に製管することのできる更生管の製管装置を提供するものである。
本発明は、両側縁部に接合部を有する帯状部材既設管内に引込まれ、螺旋状に巻き回されて隣接する接合部同士互いに接合されてなる更生管の製管装置であって、製管される更生管の周長に対応する周長を有する成形フレームと、前記成形フレームにそれぞれ回転自在に支持された複数個の案内ローラと、前記成形フレームに設けられ、ローラを有して隣接する帯状部材の接合部同士を互いに接合させる接合機構と、前記成形フレームに設けられ、帯状部材を挟み込んで帯状部材の幅方向の移動を阻止する一対又は複数対の内方ガイド及び外方ガイドを有するガイド部材とを備え、対をなす内方ガイド及び外方ガイドが、互いに直交する3軸の各軸にそれぞれ回動自在に支持されるとともに、各軸について設定された回動位置にそれぞれ固定されてなり、螺旋状の帯状部材を、前記ガイド部材を介して成形フレームに対する経路を規制して前記接合機構に供給することを特徴とするものである。
本発明によれば、両側縁部に接合部が形成された帯状部材を引込み、螺旋状に巻き回された隣接する帯状部材の接合部同士を互いに接合して更生管を製管するとともに、製管された更生管に新たに帯状部材を供給して更生管を既設管の軸心方向に付加形成する。すなわち、帯状部材を挟み込んで回転することによる反力によって既設管の軸心回りに周回移動し、隣接する帯状部材の接合部同士を互いに接合して更生管を製管する。
ここで、製管装置の成形フレームにはガイド部材が設けられており、接合機構に供給する帯状部材の経路を一定に規制している。すなわち、ガイド部材の対をなす内方ガイド及び外方ガイドは、互いに直交する3軸の各軸にそれぞれ回動自在に支持されるとともに、各軸について設定された回動位置に固定されており、ガイド部材を経て引き出された帯状部材は、ガイド部材の固定位置において、対をなす内方ガイド及び外方ガイドに挟み込まれて幅方向の移動が阻止されるとともに、成形フレームに対する経路が規制される。
この結果、帯状部材を設定された経路に規制して接合機構に供給することができ、更生管を円滑に製管することができる。したがって、作業者による帯状部材の調整作業が不要となり、コストを削減することができる。
本発明において、前記ガイド部材が成形フレームに1個、又は、周方向に間隔をおいて複数個設けられることが好ましい。これにより、更生管の径に対応して適数個のガイド部材を設けて帯状部材を設定された経路に規制することができる。
本発明において、前記対をなす内方ガイド及び外方ガイドが帯状部材を挟み込んで回転自在な内方ローラ及び外方ローラであることが好ましい。これにより、帯状部材を、摩擦を可及的に低減して安定して送り出すことができる。
本発明において、前記ガイド部材の直交する3軸が成形フレームの軸心と平行な水平軸、水平軸と直交する第1直交軸、第1直交軸と直交する第2直交軸であり、対をなす内方ガイド及び外方ガイドが水平軸及び第2直交軸の各軸にそれぞれ移動自在に支持されるとともに、各軸について設定された移動位置にそれぞれ固定されることが好ましい。これにより、対をなす内方ガイド及び外方ガイドを水平軸及び第2直交軸の各軸に沿って移動させ、各軸について設定された移動位置にそれぞれ固定できることから、成形フレームに対する距離や高さを調整することができる。
本発明において、前記成形フレームに接合機構の前段に位置して外方ガイドローラ及び該外方ガイドローラと対をなして帯状部材を挟み込む内方ガイドローラが回転自在に支持され、該外方ガイドローラが成形フレームに対してその半径方向及び軸心方向にそれぞれ移動自在に支持されるとともに、各方向について設定された移動位置に固定されることが好ましい。これにより、接合機構に供給する帯状部材をその前段に位置して挟み込み、幅方向の移動を阻止することから、接合機構において、先行する帯状部材に対する後続する帯状部材の経路が規制され、更生管をより確実に製管することができる。
本発明において、前記ガイド部材が、水平軸を有して成形フレームのリンク体に固定された取付部材と、取付部材の水平軸を支持する第1軸支部及び第1軸支部と直交する第2軸支部を有し、第1軸支部に水平軸を回動自在かつ移動自在に支持するとともに、水平軸に対して設定された回動位置及び移動位置にそれぞれ固定された第1支持部材と、第1支持部材の第2軸支部に支持された第1直交軸を有するとともに、第1支持部材の第1軸支部及び第2軸支部と互いに直交する支持部を有し、第1支持部材の第2軸支部に第1直交軸を回動自在に支持するとともに、第1支持部材の第2軸支部に対して設定された回動位置に固定された第2支持部材と、1個又は複数個の外方ガイドを有し、第2支持部材の支持部に回動自在かつ移動自在に支持されるとともに、該支持部に対して設定された回動位置及び移動位置にそれぞれ固定された第2直交軸を有する外方フレームと、各外方ガイドと対をなして帯状部材を挟み込む1個又は複数個の内方ガイドを有し、外方フレームに回動自在に支持されるともに、外方フレームに対して固定された内方フレームとから構成されることが好ましい。これにより、互いに直交する水平軸、第1直交軸、第2直交軸それぞれについて、軸回りの回動位置を調整して固定できるとともに、水平軸、第2直交軸それぞれについて、軸に沿う移動位置を調整して固定でき、対をなす外方ガイド及び内方ガイドの位置を調整できる。したがって、対をなす外方ガイド及び内方ガイドを通過する帯状部材の、成形フレームの軸心方向に対する流入角、その周方向に対する流入角及びひねりを調整できる。
本発明によれば、作業者による調整作業を必要とすることなく帯状部材の経路を規制して帯状部材を接合機構に供給し、更生管を円滑に製管することができる。
本発明の更生管の製管装置の一実施形態を示す正面図である。 図1の製管装置を構成する成形フレームのリンク体を説明する正面図及び平面図である。 図1の製管装置を構成する接合機構が取り付けられた成形フレームのリンク体を一部省略して示す平面図である。 図1の製管装置を構成する接合機構を一部破断して示す側面図である。 図1の製管装置を構成するガイド部材を示す斜視図である。 成形フレームに取り付けたガイド部材を帯状部材とともに示す側面図である。 図5のガイド部材の背面図である。 図1の製管装置による更生管の製管要領を示す地中管路断面図である。 成形フレームに設けた導入ガイドローラを示す正面図である。 図9の導入ガイドローラの側面図である。 従来の更生管の製管装置を示す斜視図である。 更生管を形成する帯状部材の一例の接合工程を説明する断面図である。 帯状部材の変形例を示す断面図及び接合状態を一部省略して示す分解斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明の更生管の製管装置1の一実施形態が示されている。
この製管装置1は、前述したように、帯状部材100を螺旋状に案内する成形フレーム2と、成形フレーム2に回転自在に設けられた複数個の案内ローラ3と、成形フレーム2に取り付けられ、隣接する螺旋状の帯状部材100,100を互いに接合する接合機構4と、帯状部材100を設定された経路に規制して下流側に供給するガイド部材5とから構成されている。
成形フレーム2は、図2に示すように、内方側のリンク部材である内方リンクフレーム22及び外方側のリンク部材である外方リンクフレーム23を連結軸24を介して回動自在に連結してリンク体21を形成し、複数個のリンク体21を順に連結して略環状に形成したものである。
ここで、各リンク体21を構成する内方リンクフレーム22及び外方リンクフレーム23は、前後に対向する一対のリンクプレート221,231と、これらの対向する一対のリンクプレート221,231の一端部間に架設された連結プレート222,232とからコ字状に形成されている。そして、内方リンクフレーム22における一対のリンクプレート221,221の各他端部に、外方リンクフレーム23における一対のリンクプレート231,231の各他端部をそれぞれ重ね合わせ、それらを連結軸24を介して回転自在に連結することにより、リンク体21を形成する。
また、隣接するリンク体21,21は、リンクフレーム22,23の連結プレート222,232及びリンクフレーム22,23の連結プレート222,232を適宜突き合わせ、ボルトナットを介して着脱自在に連結されている。
ただし、成形フレーム2を直線状に形成できるように、特定の隣接する一対のリンク体21,21間が着脱できるならば、残りの連結プレート222,232については、溶接等によって着脱不能に固定しても構わない。
また、内方リンクフレーム22の一対のリンクプレート221,221の各他端部には、回動規制片26を設ける一方、外方リンクフレーム23の一対のリンクプレート231,231の各他端部には、前述した回動規制片26に対応する切欠部27を連結軸24の回転中心を中心とする設定半径上の一定範囲にわたって形成している。これにより、内方リンクフレーム22に対する外方リンクフレーム23の回動を、内方リンクフレーム22の回動規制片26と外方リンクフレーム23の切欠部27とが当接するまでの設定角度範囲に規制し、リンク体21の内方リンクフレーム22及び外方リンクフレーム23が内方あるいは外方に必要以上に屈曲することを防止している。
さらに、内方リンクフレーム22の対向する一対のリンクプレート221,221及び外方リンクフレーム23の対向する一対のリンクプレート231,231には、後述するガイド部材5の取付部材51をボルト固定するための取付穴22a,23aが形成されている。
案内ローラ3は、各リンク体21の連結軸24にそれぞれ回転自在に設けられている。ここで、案内ローラ3は、合成樹脂又は金属よりなり、軸受25を介して連結軸24回りに回転自在に支持され、帯状部材100の平坦な表面、すなわち、更生管Sの内周面に接触して回転する。
さらに、案内ローラ3は、既設管K内において、接合機構4によって互いに接合された隣接する帯状部材100,100から製管された更生管Sの内周面に接触して周回移動しつつ製管装置1を既設管Kの軸心方向に移動させるために、更生管Sを構成する帯状部材100の長手方向に対し回転軸が直交するように配置されている。この案内ローラ3を更生管Sを構成する帯状部材100に対し直交するように配置するには、例えば、成形フレーム2の、接合機構4に隣接する一対のリンク体21,21同士の連結部において、一方のリンク体21を他方のリンク体21に対して管軸方向に移動させ、移動させた状態でそれぞれ接合機構4に固定すればよい。
なお、リンク体21のうち、接合機構4が取り付けられるリンク体21については、案内ローラ3に代えて後述する内面ローラ42が設けられている他、製管装置1の回転方向に対して接合機構4の後方となるリンク体21については、帯状部材100の供給に際して干渉しないように、接合機構4が取り付けられるリンク体21よりも帯状部材100の幅だけ更生管Sの形成方向とは反対方向に偏位されている(図3参照)。
接合機構4は、図4に示すように、内面ローラ42及び外面ローラ43が組になったピンチローラ41と、成形フレーム2におけるリンク体21の外方リンクフレーム23に固定された歯車箱44の歯車441,442,443を介してピンチローラ41を回転させる油圧モータ45とからなり、内面ローラ42の回転軸及び外面ローラ43の回転軸は、更生管Sのリード角に対して軸心方向が直交するように配置され、油圧モータ45の出力軸とともにそれぞれ歯車箱44に回転自在に支持されている。そして、油圧モータ45を回転駆動することにより、その出力軸、内面ローラ42の回転軸及び外面ローラ43の回転軸にそれぞれ固定されて互いに噛み合う歯車441,442,443を介して内面ローラ42及び外面ローラ43を互いに逆方向に回転させ、内面ローラ42及び外面ローラ43の間に帯状部材100を挟み込んで送り出すように回転方向が設定されている。
ここで、内面ローラ42は、帯状部材100の幅寸法のほぼ2倍程度の長さを有して鋼等によって円筒状に形成され、先行する螺旋状の帯状部材100と、後続する螺旋状の帯状部材100とが接合されて互いに隣接する帯状部材100,100による更生管Sの平滑な内周面に外周面が接触して回転するように外径が設定されている。
また、外面ローラ43は、先行する螺旋状の帯状部材100と、後続する螺旋状の帯状部材100とが接合されて互いに隣接する帯状部材100,100において、帯状部材100の各補強リブ102の先端を支持する複数個の小径ローラ431を有するとともに、各帯状部材100の補強リブ102,102間に配置されるように、帯状部材100の隣接する補強リブ102,102間に挿入可能な幅を有する複数個の大径ローラ432を有し、小径ローラ431の外周面には、ローレット加工が施されている。これにより、外面ローラ43の小径ローラ431は、接合された隣接する帯状部材100,100の各補強リブ102に対して滑ることなく回転する。すなわち、外面ローラ43は、互いに接合された隣接する帯状部材100,100による更生管Sの外周面となる側の帯状部材100の裏面に接して回転する。
さらに、油圧モータ45は油圧ユニットPから圧油ホースを介して供給される圧油によって駆動され、油圧ユニットPは発電機Gから供給される電力によって駆動される(図8参照)。この場合、油圧ユニットPから延びる圧油ホースは、回転継手を介して油圧モータ45に接続されており、製管装置1の周回移動(公転)に影響なく圧油を供給することができる。
ガイド部材5は、図5乃至図7に示すように、成形フレーム2における隣接するリンク体21の外方リンクフレーム23のリンクプレート231(又は内方リンクフレーム22のリンクプレート221)にボルト固定される取付板511及び取付板511に一体に固定した水平軸512を有する取付部材51と、取付部材51の水平軸512を回動自在に支持する第1軸支部52a及び該第1軸支部52aと直交する第2軸支部52bを有し、第1軸支部52aに水平軸512を回動自在かつ移動自在に支持するとともに、水平軸512に対して設定された回動位置及び移動位置にそれぞれボルト固定可能な第1支持部材52と、第1支持部材52の第2軸支部52bに支持された第1直交軸531を有するとともに、第1支持部材52の第1軸支部52a及び第2軸支部52bと互いに直交する軸支部53aを有し、第1支持部材52の第2軸支部52bに第1直交軸531を回動自在に支持するとともに、第2軸支部52bに対して設定された回動位置にボルト固定可能な第2支持部材53と、左右方向に間隔をおいてそれぞれ回転自在に支持された2本の外方ローラ541を外方ガイドとして有し、第2支持部材53の支持部53aに回動自在かつ移動自在に支持されるとともに、該支持部53aに対して設定された回動位置及び移動位置にそれぞれボルト固定可能な第2直交軸542を有する外方フレーム54と、各外方ローラ541と対をなして左右方向に間隔をおいてそれぞれ回転自在に支持された2本の内方ローラ551を内方ガイドとして有し、外方フレーム54に回動自在に支持されるとともに、外方フレーム54に対してボルトナット543を介して固定可能な内方フレーム55とから構成されている。
ここで、内方ローラ551は、帯状部材100の表面に対応して円筒形状に形成され、一方、外方ローラ541は、帯状部材100の裏面に対応して、帯状部材100の補強リブ102先端を支持する小径ローラ5411及び小径ローラ5411と一体に固定され、帯状部材100の隣接する補強リブ102,102間(補強材200の装着部を除く)に挿入可能な幅を有する複数個の大径ローラ5412を有して形成されている。これにより、内方ローラ551及び外方ローラ541によって挟み込まれた帯状部材100は、幅方向の移動が阻止される。
また、外方フレーム54及び内方フレーム55は、成形フレーム2に対して互いに直交する水平軸512、第1直交軸531及び第2直交軸542の各軸にそれぞれ回動自在に支持されるとともに、各軸についてそれぞれ設定された回動位置に固定され、また、水平軸512及び第2直交軸542の各軸にそれぞれ移動自在に支持されるとともに、各軸についてそれぞれ設定された移動位置に固定されることから、後述するように、対をなす外方ローラ541及び内方ローラ551に挟まれて引き出される帯状部材100は、成形フレーム2との間隔及び高さが調整されて固定されるとともに、成形フレーム2の軸心方向に対する流入角、その周方向に対する流入角及びひねりが調整される。
なお、外方ガイドとして回転自在な外方ローラ541を、内方ガイドとして回転自在な内方ローラ551をそれぞれ例示したが、帯状部材100を挟み込んでその幅方向の移動を阻止すればよいことから、ローラ形状に限定されず、また、必ずしも回転させる必要もない。この場合、外方ローラ541及び内方ローラ551は、樹脂によって形成されているが、樹脂に限らず、金属、ゴム、あるいは、金属及び樹脂(ゴム)の複合材から形成されても構わない。
次に、このように構成された製管装置1を用いて既設管Kを更生する施工手順について説明する。
まず、既設管Kには所定スパンごとにマンホールM、Mが設けられており、この例では、施工対象領域(更生領域)の上流側のマンホールを発進側マンホールM1、下流側のマンホールを到達側マンホールM2とし、これらのマンホールM1,M2を利用して既設管K内に更生管Sを製管する。更生管Sの製管は既設管Kの発進側マンホールM1から到達側マンホールM2に向けて行う。
施工前の準備として、更生管Sの製管には、帯状部材100を巻き重ねたドラムD(回転台付き)、製管装置1、油圧ユニットP、発電機G等を用意し、図8に示すように、ドラムDを発進側マンホールM1側の地上に設置する一方、発電機Gを到達側マンホールM2側の地上に設置する。また、製管装置1及び油圧ユニットPは、発進側マンホールM1を通して更生対象となる既設管K内の上流側端部に搬入して設置する。その際、製管装置1は、案内ローラ3を設けた成形フレーム2、接合機構4、ガイド部材5に分解されて搬入され、その後組み立てられる。次いで、油圧ユニットPからの圧油ホースを回転継手を介して製管装置1における接合機構4の油圧モータ45に接続する。
なお、成形フレーム2については、隣接する一対のリンク体21,21の連結部の連結を外し、複数個のリンク体21を1本の列にして搬入し、再び隣接する一対のリンク体21,21の連結部を連結して略環状に形成する。
また、製管装置1については、製管する更生管Sの管径に対応して、成形フレーム2の周長(リンク体21の数)を調整するとともに、更生する既設管Kの内径及び使用する帯状部材100の幅に対応する螺旋ピッチとなるように調整しておく。
さらに、接合機構4から約180度離れた位置にガイド部材5を固定する。具体的には、各ガイド部材5の取付部材51を、発進側マンホールM1側のリンク体21の外方リンクフレーム23(内方リンクフレーム22)にボルトを介して固定する。次いで、接合機構4において先行する螺旋状の帯状部材100に後続する帯状部材100が滑らかに連続する螺旋を形成するように、成形フレーム2へのガイド部材5の固定位置に対応して、取付部材51の水平軸512回りに第1支持部材52を回動させ、水平軸512に対する回動位置、すなわち、成形フレーム2の周方向に対する傾斜角を調整した後、第1支持部材52の第1軸支部52aにボルトをねじ込んで水平軸512に対して回動しないように固定する。これにより、帯状部材100は、ガイド部材5の固定位置において、成形フレーム2の周方向に対する流入角が規制される。
次いで、第1支持部材52の第2軸支部52b回りに第2支持部材53の第1直交軸531を回動させ、第2軸支部52bに対する回動位置、すなわち、第1直交軸531の軸心を含む水平面に対する傾斜角を調整した後、第1支持部材52の第2軸支部52bにボルトをねじ込んで第1直交軸531が回動しないように固定する。これにより、帯状部材100は、ガイド部材5の固定位置において、ひねりが規制される。
さらに、第2支持部材53の軸支部53a回りに外方フレーム54の第2直交軸542を回動させ、軸支部53aに対する回動位置、すなわち、第2直交軸542の軸心を含む垂直面に対する傾斜角を調整した後、第2支持部材53の軸支部53aにボルトをねじ込んで第2直交軸542が回動しないように固定する。これにより、帯状部材100は、ガイド部材5の固定位置において、成形フレーム2の軸心方向に対する流入角が規制される。
したがって、2対の外方ローラ541及び内方ローラ551を経て引き出される帯状部材100は、成形フレーム2に対するガイド部材5の固定位置に基づいて成形フレーム2の軸心方向に対する流入角、その周方向に対する流入角及びひねりが規制される。
この場合、取付部材51の水平軸512に沿って第1支持部材52を移動させることにより、成形フレーム2に対する軸心方向の距離を調整することができ、また、第2支持部材53に沿って第2直交軸542を移動させることにより、成形フレーム2に対する半径方向の高さを調整することができる。
このような帯状部材100の、成形フレーム2の軸心方向に対する流入角、その周方向に対する流入角及びひねりは、帯状部材100のピッチ、製管される更生管Sの径、成形フレーム2に対するガイド部材5の取付位置等から予め求めることができ、その結果に基づいて設定された位置にそれぞれ固定すればよい。
このような準備作業が完了すれば、地上に配置したドラムDの内周側から帯状部材100を順に引き出して発進側マンホールM1を通して既設管K内に引き込み、製管装置1におけるガイド部材5の外方ローラ541上に配置した後、外方フレーム54に対して内方フレーム55を回動させ、ボルトナット543を介して固定する。次いで、ガイド部材5から引き出した帯状部材100を接合機構4に導くとともに、接合機構4を経て成形フレーム2に設けた案内ローラ3の外側に送り出す。これにより、帯状部材100は、内方フレーム55の内方ローラ551及び外方フレーム54の外方ローラ541に挟み込まれ、その幅方向の移動が規制される。また、成形フレーム2に固定されたガイド部材5と接合機構4との位置関係は常に一定となり、ガイド部材5を経て接合機構4に至る帯状部材100の経路は一定に規制される。
次いで、案内ローラ3の外側に送り出された帯状部材100を既設管Kの内周面との間に送り込んだ状態で製管装置1を既設管Kの軸心回りに回転させ、帯状部材100を成形フレーム2の周囲に数回(1〜3回)巻き回し、開始用更生管Saを製管する。
すなわち、成形フレーム2が周回移動すると、接合機構4は、先行する螺旋状の帯状部材100の接合凹部105に、後続する螺旋状の帯状部材100の接合凸部103を内周側から嵌入するとともに、先行する螺旋状の帯状部材100の段落ち部104に、後続する螺旋状の帯状部材100の接合凸部103が設けられた基板101の側縁部を配置し、さらに、先行する螺旋状の帯状部材100の傾斜リブ106に、後続する螺旋状の帯状部材100の接合凸部103が設けられた側の補強リブ102を係止させて、隣接する螺旋状の帯状部材100,100を互いに接合し、開始用更生管Saを製管する。
この際、接合機構4に供給される帯状部材100の経路は、ガイド部材5によって規制される。すなわち、ガイド部材5と接合機構4との間は、製管装置1の回転によっても相対的な位置関係は変化しないことから、ガイド部材5を通過した帯状部材100は、2対の内方ローラ551及び外方ローラ541に挟み込まれて幅方向の移動が阻止され、また、成形フレーム2に対するガイド部材5の固定位置に基づいて成形フレーム2の軸心方向に対する流入角、その周方向に対する流入角及びひねりを維持して接合機構4に供給される。
開始用更生管Saを製管したならば、製管装置1の接合機構4の油圧モータ45を回転駆動させることにより、ピンチローラ41を回転させ、内面ローラ42及び外面ローラ43は帯状部材100を挟み込んで送り出し、相対的に帯状部材100に沿ってその送り出し方向とは逆方向に周回移動(公転)し、製管装置1は既設管Kの軸心回りに公転する。
ピンチローラ41の回転によって開始用更生管Saに隣接するようにガイド部材5を経て送り込まれた帯状部材100は、その接合凸部103を開始用更生管Saの帯状部材100の接合凹部105に内周側から嵌入させるとともに、開始用更生管Saの帯状部材100の段落ち部104に後続の帯状部材100の後端側側縁部を配置し、さらに、開始用更生管Saの帯状部材100の傾斜リブ106に後続の帯状部材100の後端側の補強リブ102を係止させて隣接する螺旋状の帯状部材100,100を互いに接合し、開始用更生管Saに連続して更生管Sを製管する(図8参照)。
このように、接合機構4のピンチローラ41は、先行する螺旋状の帯状部材100(更生管S)に後続する螺旋状の帯状部材100を接合して更生管Sを製管しつつ既設管Kの内周面に沿って周回移動することから、結局、製管装置1は、帯状部材100を更生管Sに製管し、その際、既設管Kの内周面に沿って移動(公転)するとともに、到達側マンホールM2に向けて既設管Kの軸心方向に移動する。
すなわち、接合機構4のピンチローラ41によって隣接する帯状部材100,100が互いに接合されて更生管Sに製管されるとともに、製管された更生管Sは回転することなく既設管Kに配置され、その更生管Sの到達側マンホールM2側に新たに螺旋状の帯状部材100が供給されて更生管Sが到達側マンホールM2に向けて既設管Kの軸心方向に付加形成される。
この際、ガイド部材5は、製管装置1の成形フレーム2に固定されて接合機構4に対する相対的な位置関係を維持しつつ製管装置1の既設管Kの軸心回りの公転に追従して周回移動する。したがって、帯状部材100は、前述したように、ガイド部材5を経て常に設定された経路に規制されて接合機構4に供給されることになる。これにより、接合機構4において、先行する螺旋状の帯状部材100に後続する螺旋状の帯状部材100を確実に接合することができ、更生管を円滑に製管することができる。しかも、これまで作業者が調整していた螺旋状の帯状部材100の接合機構100への供給をガイド部材5が実行することから、作業者による調整作業が不要となり、コストを低減できる。
既設管Kの施工対象領域の全長にわたって更生管Sの製管が終了すれば、更生管Sの管端部の帯状部材100を切断し、次いで、製管装置1を分解し、製管装置1及び油圧ユニットP等を撤去する。
すなわち、成形フレーム2が複数のリンク体21を相互に連結して形成されたものであるから、隣接する一対のリンク体21,21の連結部の連結を外すことで、成形フレーム2をリンク体21の1本の列とすることができ、その状態で到達側マンホールM2より引き出すことができる。
ところで、前述した製管装置1には、ガイド部材5とともに、接合機構4の前段に位置して、帯状部材100を挟み込む1対の内方ガイドローラ61及び外方ガイドローラ62からなる導入ガイドローラ6を付設することができる。
具体的には、図9及び図10に示すように、成形フレーム2におけるリンク体21の外方リンクフレーム23(内方リンクフレーム22)にボルトを介して内方ガイドローラ61を回転自在に支持する取付部材63を固定した後、成形フレーム2の半径方向に一対の長孔64aを形成するとともに、外方ガイドローラ62の軸支部64bを有する調整部材64を取付部材63に長孔64aを通してボルト固定し、さらに、調整部材64の軸支部64bに、外方ガイドローラ62を軸受621を介して回転自在に支持する支持軸622を移動自在に支持するとともに、移動位置を調整して固定するものである。
ここで、内方ガイドローラ61は、帯状部材100の表面に対応して円筒形状に形成され、一方、外方ガイドローラ62は、帯状部材100の裏面に対応して、帯状部材100の補強リブ102先端を支持する小径ローラ、帯状部材100の隣接する補強リブ102,102間に挿入可能な幅を有する大径ローラを有しており、内方ガイドローラ61及び外方ガイドローラ62によって挟み込まれた帯状部材100は、接合機構4の直前において、幅方向の移動が阻止される。
この場合、外方ガイドローラ62は、成形フレーム2の半径方向に対する固定位置を長孔64aを通して取付部材63に固定することで調整できるとともに、その軸心方向に対する固定位置を調整部材64の軸支部64bに沿って支持軸622を移動させ、軸支部64bに対して固定することで調整できる。
なお、前述した実施形態においては、更生管Sを製管する帯状部材100として、補強材を装着した帯状部材を説明したが、補強材を装着しない帯状部材であってもよく、また、このような帯状部材100に限定されるものではない。例えば、図13に示すように、帯状体110と、隣接する帯状体110,110を接合するコネクタ120とからなる帯状部材100Aであってもよい。
帯状体110は、可撓性を有する合成樹脂を押出成形して形成され、帯板状の基板111の裏面に複数本の断面T字状の補強リブ112が先端を基板111と平行に位置して設けられている。そして、基板111の両側縁部には、それぞれ接合凹溝113が長手方向に沿って連続的に形成されている。
一方、コネクタ120は、隣接する帯状体110,110が突き合わされた両側縁部の接合凹部113,113に接合可能な一対の接合凸部121が長手方向に沿って連続的に形成されている。
これにより、互いに隣接する帯状体110,110の前端縁部と後端縁部が突き合わされた状態で、先行する帯状体110の後縁側接合凹部113及び後続する帯状体110の前縁側接合凹部113に跨がってコネクタ120を帯状体110の内周側から嵌め込んで接合することにより、互いに隣接する帯状体110,110をコネクタ120を介して接続することができる。
また、前述した実施形態においては、内方リンクフレーム22及び外方リンクフレーム23を連結軸24を介して回動自在に連結してリンク体21を形成し、複数個のリンク体21を順に連結して略環状に形成した成形フレーム2を例示したが、前後対になった複数個の円弧状フレームを連結して成形フレームを形成してもよい。この場合、案内ローラ3は、前後の円弧状フレームに周方向に間隔をおいて回転自在に支持される。
さらに、接合機構4として、内面ローラ42及び外面ローラ43を有し、隣接する螺旋状の帯状部材100,100を挟み込み、接合凹部105及び接合凸部103を嵌め込んで接合することにより、更生管Sを製管する場合を例示したが、このような接合機構4に限定されない。例えば、詳細には図示しないが、一対のローラからなるピンチローラによって後続する帯状部材を挟み込んで強制的に送り出し、最初に到達した案内ローラにおいて、既設管との間で先行する螺旋状に巻き回された帯状部材の接合凹部に後続する帯状部材の接合凸部を内周側から押し付けて嵌め込み、更生管を製管するようにしてもよい。
この場合、製管装置は、後続する帯状部材を挟み込んで送り出すことにより、その反力で送り込み方向とは逆方向に周回移動(公転)する。
1 製管装置
2 成形フレーム
21 リンク体
22 内方リンクフレーム
23 外方リンクフレーム
3 案内ローラ
4 接合機構
41 ピンチローラ
42 内面ローラ
43 外面ローラ
5 ガイド部材
51 取付部材
512 水平軸
52 第1支持部材
53 第2支持部材
531 第1直交軸
54 外方フレーム
541 外方ローラ(外方ガイド)
542 第2直交軸
55 内方フレーム
551 内方ローラ(内方ガイド)
100,100A 帯状部材

Claims (6)

  1. 両側縁部に接合部を有する帯状部材既設管内に引込まれ、螺旋状に巻き回されて隣接する接合部同士互いに接合されてなる更生管の製管装置であって、
    製管される更生管の周長に対応する周長を有する成形フレームと、
    前記成形フレームにそれぞれ回転自在に支持された複数個の案内ローラと、
    前記成形フレームに設けられ、ローラを有して隣接する帯状部材の接合部同士を互いに接合させる接合機構と、
    前記成形フレームに設けられ、帯状部材を挟み込んで帯状部材の幅方向の移動を阻止する一対又は複数対の内方ガイド及び外方ガイドを有するガイド部材とを備え
    対をなす内方ガイド及び外方ガイドが、互いに直交する3軸の各軸にそれぞれ回動自在に支持されるとともに、各軸について設定された回動位置にそれぞれ固定されてなり、螺旋状の帯状部材を、前記ガイド部材を介して成形フレームに対する経路を規制して前記接合機構に供給することを特徴とする更生管の製管装置。
  2. 請求項1に記載の更生管の製管装置において、前記ガイド部材が成形フレームに1個、又は、周方向に間隔をおいて複数個設けられることを特徴とする更生管の製管装置。
  3. 請求項1又は2に記載の更生管の製管装置において、前記対をなす内方ガイド及び外方ガイドが帯状部材を挟み込んで回転自在な内方ローラ及び外方ローラであることを特徴とする更生管の製管装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか一つに記載の更生管の製管装置において、前記ガイド部材の直交する3軸が成形フレームの軸心と平行な水平軸、水平軸と直交する第1直交軸、第1直交軸と直交する第2直交軸であり、対をなす内方ガイド及び外方ガイドが水平軸及び第2直交軸の各軸にそれぞれ移動自在に支持されるとともに、各軸について設定された移動位置にそれぞれ固定されることを特徴とする更生管の製管装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか一つに記載の更生管の製管装置において、前記成形フレームに接合機構の前段に位置して外方ガイドローラ及び該外方ガイドローラと対をなして帯状部材を挟み込む内方ガイドローラが回転自在に支持され、該外方ガイドローラが成形フレームに対してその半径方向及び軸心方向にそれぞれ移動自在に支持されるとともに、各方向について設定された移動位置に固定されることを特徴とする更生管の製管装置。
  6. 請求項1乃至3の何れか一つに記載の更生管の製管装置において、前記ガイド部材が、水平軸を有して成形フレームのリンク体に固定された取付部材と、取付部材の水平軸を支持する第1軸支部及び第1軸支部と直交する第2軸支部を有し、第1軸支部に水平軸を回動自在かつ移動自在に支持するとともに、水平軸に対して設定された回動位置及び移動位置にそれぞれ固定された第1支持部材と、第1支持部材の第2軸支部に支持された第1直交軸を有するとともに、第1支持部材の第1軸支部及び第2軸支部と互いに直交する支持部を有し、第1支持部材の第2軸支部に第1直交軸を回動自在に支持するとともに、第1支持部材の第2軸支部に対して設定された回動位置に固定された第2支持部材と、1個又は複数個の外方ガイドを有し、第2支持部材の支持部に回動自在かつ移動自在に支持されるとともに、該支持部に対して設定された回動位置及び移動位置にそれぞれ固定された第2直交軸を有する外方フレームと、各外方ガイドと対をなして帯状部材を挟み込む1個又は複数個の内方ガイドを有し、外方フレームに回動自在に支持されるともに、外方フレームに対して固定された内方フレームとから構成されることを特徴とする更生管の製管装置。
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