JP5887195B2 - 更生管の製管方法 - Google Patents

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Description

この発明は、老朽化した下水道管、上水道管、農業用水管、ガス管などの既設管を更生する更生管を製管する製管方法に関するものである。
従来の製管装置は、油圧モータにより回転する駆動ローラ部を複数箇所に備えて形成されている。更生管は、形成されるにつれてその重量が増加する。また、更生管は既設管に接触するので、形成されるにつれて既設管との摩擦抵抗も増大する。そのため、複数箇所の駆動ローラ部のうち後段の駆動ローラ部では、更生管を回転させるのに要する駆動力が徐々に増大する。これに対し、前段の駆動ローラ部では、初期状態と同じ駆動力で帯状部材を送り込む。その結果、更生管の回転速度と帯状部材の供給速度とに差が発生する。つまり、更生管の形成速度に比して帯状部材が余剰に供給されることとなり、更生管の管径が徐々に大きくなるという問題を生じやすかった。
これに対し、図18に示す従来の製管装置8は、複数の駆動ローラ部81、82のほか、支持部材の上方にテンションローラ部83が設けられている(例えば、特許文献1参照)。これら複数の駆動ローラ部81、82とテンションローラ部83は、それぞれ個別の油圧モータにより回転駆動される。各油圧モータは、その回転数を相互に異ならせるように制御されている。つまり、帯状部材85の搬送速度は、駆動ローラ部81、82間よりも、テンションローラ部83と駆動ローラ部82との間の方が遅く設定されている。
これにより、帯状部材85をマンドレル84に強制的に圧接させ、更生管の管径を一定とするように意図されている。
特開平1−156041号公報
ところが、前記従来の製管装置8は、次に述べるような問題点を有しており、未だ改良の余地があった。
前記製管装置8は、駆動ローラ部81、82の各油圧モータの駆動力が、テンションローラ部83の制動力により低下しやすく、形成できる更生管の長さが短いという問題点があった。そのため、前記製管装置8では、複数の油圧モータを同調制御しなければならず、複雑な構造を要することとなっていた。
また、前記製管装置8は、帯状部材85を外周側から接合して更生管を形成する構造であり、テンションローラ部83による制動力が少しでも不足すると、搬送する帯状部材85に緩みを生じ、更生管の管径が徐々に大きくなるという、従来の問題点を解消しきれないものであった。
また、複数の駆動ローラ部81、82は、マンドレル84上に、相互に約180度離れて水平対向となる位置に設けられている。製管装置8をマンホール92のインバート95に設置しようとすると、駆動ローラ部81、82がインバート95に干渉する。そのため、インバート95及びインバート95の周囲を深く掘り下げ、駆動ローラ部81、82の収容空間86を形成しなければならず、作業効率の悪いものであった。
本発明は、このような従来の問題点にかんがみてなされたものであり、複雑な構造とすることなく少ない部品点数で構成し、かつ、所望の管径の更生管を精度よく必要な長さに安定して形成することのできる製管方法を提供するものである。
本発明の更生管の製管方法は、製管装置によって、帯状部材を螺旋状に巻き回して更生管を形成する製管方法であって、製管装置は、フレームと、フレームに回転自在に設けられた複数のローラと、前記帯状部材の先行する部分と後続する部分とを螺旋状に整列させた状態で挟んで圧縮することにより前記帯状部材に抵抗を与え、少なくとも前記帯状部材の後続する部分に対しては動力を伝達しないローラ部を含む構成である、内面ローラ及び外面ローラを有する導入ユニットと、前記帯状部材の先行する部分と後続する部分とを接合状態で挟み込み当該帯状部材に動力を伝達する、内面ローラ及び外面ローラを有する駆動ユニットと、を備え、製管装置を更生対象管路の端部に設置し、前記帯状部材を導入ユニットから駆動ユニットへ導入して、前記帯状部材を上記複数のローラの外面側に沿って巻き回され、前記帯状部材の先行する部分に対し、帯状部材の先行部分の内周側から、後続部分を接合して更生管を形成し、前記駆動ユニットの駆動により前記更生管を回転させて、帯状部材の後続部分を前記製管装置に引き込むとともに、前記更生管を更生対象管路内へ送り出す。
これにより、導入ユニットは、少なくとも帯状部材の後続部分に対しては動力を伝達せずに螺旋状に整列させる構成となるので、駆動ユニットが帯状部材を円滑に引き込むことができ、駆動ユニットの駆動力が低減することなく活用される。導入ユニットでは、帯状部材の後続部分が前記ガイド部材にガイドされて引き込まれ、帯状部材の先行部分に対してその内周側から隣接するように配置される。この状態で帯状部材が接合され更生管に形成されるので、更生管の管径が徐々に増大する不都合を招くことがなくなり、所望の管径の更生管を精度よく安定的に形成することができる。しかも、駆動ユニットの駆動力を低減させない構成であるので、従来よりもシンプルな装置構造とすることができ、従来よりも長い管長の更生管を効率よく安定的に形成することも可能となる。また、マンホールのインバートに製管装置を設置する場合に、インバートと導入ユニット及び駆動ユニットとが干渉しないので、インバートを切削せずに設置でき、作業効率も向上し、従来の製管装置の問題点を全て解消することができる。
帯状部材の後続部分は、更生管の外形延長上の内周側を通る経路により供給されて帯状部材の先行部分に隣接して配置されるので、その過程で既設管やマンホールに干渉せず、スムースに導かれる。そのため、帯状部材が供給過剰になったり供給不足になったりすることなく、好適に供給することができる。また、帯状部材は、その先行部分に対して後続部分が内周側から接合されるので、形成する更生管の管径が徐々に増大するという不都合を招くことがなく、所望の管径の更生管を精度よく安定的に形成することができる。
本発明の更生管の製管方法および更生管の製管装置によれば、シンプルな構成によって設定された管径の更生管をこれまで以上の長さに安定して製管することができる。
図1は、本発明に係る製管装置を用いて更生する地中管路を示す断面図である。 図2は、一実施形態に係る製管装置を示す斜視図である。 図3は、図2の製管装置の正面図である。 図4は、前記製管装置における、フレームの第1の連結材を示す斜視図である。 図5(a)及び図5(b)は前記フレームを示し、図5(a)は正面図であり、図5(b)は平面図である。 図6は、前記製管装置における、フレームの第2の連結材を示す斜視図である。 図7は、前記製管装置を構成する導入ユニットを、図3における矢符X方向から見た側面図である。 図8は、前記製管装置における駆動ユニットを示す説明図である。 図9は、前記製管装置において更生管を形成する様子を示す斜視図である。 図10は、本発明の製管装置及び製管方法を模式的に示す説明図である。 図11は、前記製管装置をマンホールのインバートに設置した状態を示す概略斜視図である。 図12は、他の実施形態に係る製管装置を示す正面図である。 図13は、図12の製管装置における導入ユニットを示す説明図である。 図14は、さらに他の実施形態に係る製管装置及び製管方法を示す斜視図である。 図15(a)及び図15(b)は帯状部材の一例を示し、図15(a)は接合の様子を示す説明図、図15(b)は接合した状態を示す説明図である。 図16は、帯状部材の他の例を示す説明図である。 図17(a)及び図17(b)は帯状部材のさらに他の例を示し、図17(a)は接合した状態を示す説明図、図17(b)は帯状部材の接合部を示す斜視図である。 図18は、従来の製管装置を一部破断して示す正面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(製管装置)
図1に示すように、製管装置1は、帯状部材100を連続的に引き込み螺旋状に巻き回す。帯状部材100は、製管装置1によって隣接して配置されて、相互に接合される。これにより、帯状部材100は更生管10を形成するものとなる。また、製管装置1は、更生管10を周方向に回転させて、既設管91の軸方向前方へ送り出す。同時に、この更生管10に、帯状部材100の後続部分が接合されて、更生管10が付加的に形成される。
具体的には、図2及び図3に示すように、製管装置1は、フレーム2と、フレーム2に設けられた駆動ユニット4と導入ユニット5とを備えている。
フレーム2は、前後一対とされた環状プレート21と、これらの環状プレート21の間に設けられた複数個のローラ3とを備えている。これらの環状プレート21は、帯状部材100の幅寸法のほぼ2倍程度の間隔を設けて前後に配置されている。環状プレート21は、複数のプレート材からなり、複数の連結材23、25によって一体に連結されている。
図3に示すように、環状プレート21は、製管装置1を正面から見て、環状プレート21の中心を通る水平面を反時計回り方向に若干回転させた傾斜面Cによって、上半部2Aと下半部2Bとの二つに分割可能とされている。また、上半部2Aと下半部2Bとの約180度隔てた端縁部は、連結材23又は連結材25により連結されている。
図4に示すように、第1の連結材23は、2個一組で構成され、環状プレート21の端部を接合する前後の接合板231と、これらの接合板231間を繋ぐ連結板232とを備える。接合板231には、環状プレート21を接合する複数のボルト孔が形成されている。連結板232は、前後一対の環状プレート21の間隔を規定する。2つの連結材23は、連結板232において、複数箇所で結合されている。これにより、連結板232同士の間は平行に支持されている。
例示の形態では、連結板232同士を結合する中央のボルト233の締め込み量により、2つの連結材23の相互間隔を調整することができる。これにより、上半部2Aと下半部2Bとの間隔を調整して連結することができ、フレーム2の周長を調整することができる。ボルト233の軸部には、コイルバネを介装させて、2つの連結材23間に弾発力を生じさせ、調整作業を容易にすることも可能である。
フレーム2には、複数個のローラ3が、周方向に間隔をおいて回転自在に支持されている。図5(a)及び図5(b)に示すように、ローラ3は、前後の環状プレート21に架け渡された回転軸31に、軸受32を介して回転自在に支持されている。ローラ3は、合成樹脂製または金属製のローラ体からなる。ローラ3は、帯状部材100の幅寸法のほぼ2倍程度の長さに形成されている。ローラ3は、外周面が環状プレート21の外周ラインよりもやや外方に位置するように、その外径が設定されている。これにより、ローラ3は、帯状部材100の平坦な面、すなわち、更生管10の内周面に接触する。ローラ3は、帯状部材100をスムースに巻き回すことを可能にし、接触摩擦を可及的に減少させる。
ローラ3は、更生管10を構成する帯状部材100のリード角に対し直角となるように配置されている。このため、既設管91内において、形成した更生管10を、駆動ユニット4によって前方(製管方向)に向けて送り出すことができる。
これらのローラ3を、帯状部材100のリード角に対し直角となるように配置するには、例えば、図2及び図3に示すように、フレーム2の上半部2Aと下半部2Bとの連結部のうち、環状プレート21の中心を通る水平面よりも上方に位置する一方の連結部において、上半部2Aと下半部2Bとを軸心方向にずらして連結する。
図6及び図7は、その一例として、前後一対の環状プレート21を軸心方向(更生管10の管軸方向)にずらして連結する調整機構を備えた第2の連結材25を示している。
第2の連結材25は、2つの連結体251が、相互にスライド可能に結合されて構成されている。各連結体251は、環状プレート21の端部を接合する接合板252と、これらの接合板252間を繋ぐ連結板253とを備える。連結体251は、一方は、上半部2Aを構成する環状プレート21を結合して相互間隔を保持し、他方は、下半部2Bを構成する環状プレート21を結合して相互間隔を保持する。また、一方の連結体251にはスライド溝254が設けられ、他方の連結体251にはスライド溝254に係合するスライダ255が設けられている。
第2の連結材25には、長ボルト256が、一方の連結体251の端部から他方の連結体251の接合板252へ当接するように設けられている。長ボルト256を回転させることで、連結体251のスライド量を調整することができる。また、スライドさせた連結体251同士は、スライダ255のボルト257により、固定することができる。
これにより、上半部2Aと下半部2Bとを連結し、かつ環状プレート21の管軸方向の相互間隔を保持したまま、連結体251を管軸方向に摺動させて調整することができる。つまり、上半部2Aに対して下半部2Bを帯状部材100の幅寸法に略相当する長さ分、製管方向に移動させることができる。そして、下半部2Bを移動させた状態で、上半部2Aと下半部2Bとが連結され、フレーム2が形成されている。
かかるフレーム2は、上半部2A及び下半部2Bの上下に二分割した状態でマンホール92に搬入され、製管位置にて環状に組み立てられる。これにより、短時間で効率よく製管装置1を設置することができる。
フレーム2の上半部2Aには、駆動ユニット4及び導入ユニット5が設けられている。
これらのうち、駆動ユニット4は、上半部2Aの略頂部に取り付けられている。駆動ユニット4は、複数個のローラ3に沿うことで内径が規制された螺旋状の帯状部材100を、両面から挟み込んで送り出す。図8に示すように、駆動ユニット4は、組になった内面駆動ローラ41及び外面駆動ローラ42を備える。また、駆動ユニット4は、フレーム2に固定された減速機(例えば、歯車箱43の歯車44)を介して、内面駆動ローラ41と外面駆動ローラ42とを互いに反対方向に回転駆動させる油圧モータ45を備える。
内面駆動ローラ41の回転軸及び外面駆動ローラ42の回転軸は、更生管10のリード角に対して軸線方向が直交するように配置されている。また、これらの回転軸は、油圧モータ45の出力軸とともにそれぞれ歯車箱43に回転自在に支持されている。これにより、油圧モータ45を回転駆動すると、その出力軸、内面駆動ローラ41の回転軸、及び外面駆動ローラ42の回転軸に、それぞれ固定されて互いに噛み合う歯車44が、内面駆動ローラ41及び外面駆動ローラ42を互いに反対方向に回転させる。内面駆動ローラ41及び外面駆動ローラ42は、これらの間に帯状部材100を挟み込み、フレーム2に設けた複数個のローラ3に沿って前方へ送り出す。
内面駆動ローラ41の回転軸は、前後の環状プレート21に回転自在に両端支持されている。外面駆動ローラ42の回転軸は、前方の環状プレート21に設けた歯車箱43に回転自在に片持ち支持されている。
内面駆動ローラ41は、帯状部材100の幅寸法のほぼ2倍程度の長さを有する。内面駆動ローラ41は、鉄などによって円筒状に形成されている。また、内面駆動ローラ41は、更生管10の平滑な内周面に対し、外周面が接触して回転するように、その外径が設定されている。
例示する帯状部材100は、帯板状の基板101に複数本の断面T字状のリブ102が設けられている(図15(a)参照)。基板101の一方の側縁部には、接合凸部103が立設されている。基板101の他方の側縁部には、接合凸部103が設けられた基板101の側縁部が配置できるように、基板101の厚み分の段部104が形成されている。段部104には、接合凸部103が嵌入する接合凹部105が設けられている。また帯状部材100には、基板101から離れるにつれて接合凹部105の突出側に位置するように傾斜された傾斜リブ106が形成されていてもよい。傾斜リブ106は、隣接した帯状部材100のリブ102に係止する。
外面駆動ローラ42は、複数個の大径ローラ421と、複数個の小径ローラ422とを有する。大径ローラ421は、帯状部材100の隣接するリブ102間に挿入可能な幅を有し、回転軸に設けられている。大径ローラ421の外周面は、帯状部材100の隣接するリブ102間において、帯状部材100の基板101裏面(更生管10の外周面となる側の面)に接して回転する。
小径ローラ422は、帯状部材100の各リブ102の先端面(略T字部分)に対応させて、回転軸に設けられている。小径ローラ422の外周面は、帯状部材100のリブ102先端面に接して回転する。小径ローラ422の外周面には、ローレット加工が施されている。これにより、外面駆動ローラ42は、接合された帯状部材100(更生管10)を滑ることなく送り出す。
製管装置1において、駆動ユニット4の内面駆動ローラ41及び外面駆動ローラ42を回転させる駆動源は、油圧モータ45に限定されず、電動モータやエアモータであってもよい。また、減速機としては、歯車44以外に、チェーンスプロケットなどを利用してもよい。
導入ユニット5は、図2に示すように、フレーム2の上半部2Aにおける駆動ユニット4の前段に設けられている。導入ユニット5は、螺旋状の帯状部材100を挟み込み、それらの接合凹部105と接合凸部103との接合位置へと帯状部材100を位置決めし、又は位置決めするとともにそれらを接合する。
導入ユニット5は、図2及び図7に示すように、組になった内面ローラ51及び外面ローラ52からなる。また、図9に示すように、導入ユニット5は、フレーム2の上半部2Aにあって、駆動ユニット4の前段に、すなわち、帯状部材100の送り出し方向の上流側に、取り付けられている。図10に示すように、導入ユニット5及び駆動ユニット4は、ともにフレーム(及び更生管10)の軸心を含む水平面Hよりも上方位置に配置されている。
内面ローラ51の回転軸及び外面ローラ52の回転軸は、更生管10のリード角に対して軸線方向が直交するように配置されている。内面ローラ51の回転軸は、前後の環状プレート21に回転自在に両端支持されている。外面ローラ52の回転軸は、前方の環状プレート21に設けた支持部材27に回転自在に片持ち支持されている。
導入ユニット5は、これらの内面ローラ51及び外面ローラ52を回転させる動力源を備えていない。内面ローラ51及び外面ローラ52は、それらの間に引き込まれた帯状部材100を挟み込む。また、帯状部材100が駆動ユニット4によって引き出されることに伴って、内面ローラ51及び外面ローラ52は互いに反対方向に回転する。
内面ローラ51は、帯状部材100の幅寸法のほぼ2倍程度の長さを有し、鉄などによって円筒状に形成されている。内面ローラ51は、更生管10の平滑な内周面に外周面が接触して回転するように外径が設定されている。これにより、先行する更生管10の帯状部材100の接合凹部105と、後続する螺旋状の帯状部材100の接合凸部103とが、接合する位置に位置決めされ、さらには接合される。
外面ローラ52は、前記外面駆動ローラ42と同様に、複数個の大径ローラ521と複数個の小径ローラ522とを備えることが好ましい。大径ローラ521の外周面は、更生管10の外周面となる側の帯状部材100の基板101裏面に接して回転し、小径ローラ522の外周面は、更生管10の外周面となる側の帯状部材100のリブ102先端面に接して回転する。小径ローラ522の外周面には、ローレット加工が施されている。なお、外面ローラ52は、内面ローラ51と同様に、円筒状のローラであってもよい。
駆動ユニット4は、前記のとおり、帯状部材100が接合された更生管10を回転しつつ送り出す。これに対し、導入ユニット5は、駆動ユニット4の作動に伴って、帯状部材100の後続部分を、更生管10となった帯状部材100の先行部分と整列させつつ、抵抗を生じることなくスムースに引き込む。フレーム2には、上半部2Aと下半部2Bとを管軸方向にずらして連結することによって、空間が形成されている。帯状部材100は、この空間を通して導入ユニット5に引き込まれる。これにより、帯状部材100の後続部分は導入ユニット5から駆動ユニット4へ送られる。
フレーム2には、帯状部材100を導入ユニット5へ導くための複数のガイド部材6が設けられている。ガイド部材6は、図2及び図9に示すように、複数の棒状体又は板状体を矩形に結合して形成され、その内側に帯状部材100の大きさに対応する空間を有する。これにより、ガイド部材6は、帯状部材100の表裏両面と側縁部とを、ぶれないように位置決めする。帯状部材100は、ガイド部材6に挿通して保持され、導入ユニット5へ案内される。ガイド部材6を構成する棒状体は回転自在なローラであってもよい。また、ガイド部材6は2本のフレーム体をL字状に組み付けて、帯状部材100の端部をガイドする構成であってもよく、上記構成に限定されない。
フレーム2の環状プレート21には、複数のガイド部材6の一端部がそれぞれ取り付けられている。ガイド部材6は、環状プレート21に均等に配置されている。帯状部材100はドラム94から供給されて、図9及び図10に示すように、先ず、上半部2Aに取り付けられたガイド部材6に案内され、続いて下半部2Bに設けられた複数のガイド部材6に順に案内される。これにより、帯状部材100は、フレーム2の外形よりも内周側(すなわち、更生管10の外形延長上の内周側)に、供給経路をとるものとなる。
導入ユニット5は、ガイド部材6を通して引き込まれてきた帯状部材100(後続部分)と、回転している更生管10の帯状部材100(先行部分)とを、ともに挟み込む。導入ユニット5に引き込まれた帯状部材100は、導入ユニット5の内面ローラ51及び外面ローラ52を互いに反対方向に回転させる。これによって、帯状部材100及び隣接する更生管10は、駆動ユニット4に向けて送り出される。
導入ユニット5においては、帯状部材100が送り出される際、後続する帯状部材100の接合凸部103と、先行する帯状部材100の接合凹部105とが、相互に接合しうる位置に位置決めされる。同時に、これらが相互に接合されて管状に形成される。
なお、導入ユニット5は、帯状部材100を接合せずに、接合可能な配置に位置決めするだけの構成であってもよい。その場合、導入ユニット5を経た帯状部材100が駆動ユニット4へ到るまでの過程に、帯状部材100を接合する別機構を設けることが好ましい。例えば、導入ユニット5と駆動ユニット4との間に、帯状部材100を接合する一組のローラを備えた後段の接合機構を設けてもよい。また、後述するように、導入ユニット5において帯状部材100の接合凸部103と接合凹部105とを接合させ、後段の接合機構において帯状部材100の傾斜リブ106をリブ102に係止させる構成としてもよく、上記構成に限定されない。
製管装置1は、フレーム2を架台7に支持した構成とすることが好ましい。図11に示すように、架台7は、複数本の横架材71、72と、複数本の支柱73とを備える。支柱73に両端部が支持された横架材71には、歯車箱43が固定されている。これにより、製管装置1のフレーム2が支持されている。支柱73と横架材71との接続高さを調整することによって、フレーム2を浮かせた状態に支持することができる。
(製管方法)
次に、上述の製管装置1を用いて更生管10を形成する方法について説明する。
図1に示すように、既設管91には所定スパンごとにマンホール92、93が設けられている。更生管10は、例えば、既設管91の一方のマンホール92から他方のマンホール93に向けて製管される。ドラム94及び動力ユニット96は、発進側マンホール92側の地上に設置する。図11に示すように、製管装置1を支持する架台7を、発進側マンホール92のインバート95に設置する。
フレーム2は、導入ユニット5及び駆動ユニット4を設けた上半部2Aと、下半部2Bとを、二分割した状態で、発進側マンホール92に搬入する。フレーム2は、発進側マンホール92内において環状に組み立てられる。このとき、更生管10の管径に合わせてフレーム2の外径を設定する。
架台7には、歯車箱43を介して製管装置1のフレーム2を固定する。このとき、製管装置1の上下方向及び左右方向の位置を調整し、インバート95に対して製管装置1を浮かせた状態に固定する。動力ユニット96からの油圧配管は、駆動ユニット4の油圧モータ45に接続する。
このような準備作業が完了すれば、地上に配置したドラム94の外周側から帯状部材100を引き出して発進側マンホール92内に引き込む。帯状部材100の先端部を、フレーム2に設けたガイド部材6に挿通させ、製管装置1の導入ユニット5へ導く。また、導入ユニット5の内面ローラ51及び外面ローラ52の間に、その帯状部材100を挿通する。
次いで、駆動ユニット4の内面駆動ローラ41と外面駆動ローラ42の間に、帯状部材100の先端部を挿通し、フレーム2のローラ3の外周側へ送る。この後、油圧モータ45を回転駆動して、内面駆動ローラ41と外面駆動ローラ42とを互いに反対方向に回転駆動させ、挟み込んだ帯状部材100を送り出す。
送り出された帯状部材100は、ローラ3に沿って巻き回される。帯状部材100は螺旋状に巻き回され、帯状部材100の先端部が再び導入ユニット5に達したとき、その幅に相当する分だけ、到達側マンホール93側に偏位している。そのため、この帯状部材100の先端部を、再び、導入ユニット5に挿通させることができる。
このとき、図15(a)及び図15(b)に示すように、後続側の帯状部材100の接合凸部103を、先行側の帯状部材100の接合凹部105に内周側から嵌め込む(メイン接合部)。同時に、後続する帯状部材100の基板101の側縁部(接合凸部103が設けられた側)を、先行する帯状部材100の段部104に配置する。また、後続する帯状部材100の接合凸部103が設けられた側のリブ102を、先行する帯状部材100の傾斜リブ106に係止する(サブ接合部)。これにより、隣接する帯状部材100を接合することができる。
次いで、接合された隣接する帯状部材100を、駆動ユニット4に挿通して開始用の更生管10Aを形成する。すなわち、駆動ユニット4の油圧モータ45を駆動し、互いに接合された隣接する帯状部材100を送り出す。さらに、その帯状部材100を、ローラ3に沿って巻き回して導入ユニット5、駆動ユニット4の順に、複数回通過させて、更生管10Aを形成する。
引き続き、製管装置1の駆動ユニット4の油圧モータ45を駆動させる。内面駆動ローラ41及び外面駆動ローラ42は、更生管10Aと、これに隣接する帯状部材100を挟み込んで回転駆動する。これに伴って、更生管10Aの後端に連続している帯状部材100が新たに導入ユニット5に引き込まれる。
導入ユニット5では、更生管10A、すなわち、螺旋状となって先行する帯状部材100の接合凹部105に、後続する螺旋状の帯状部材100の接合凸部103が、内周側から隣接して配置される。また、先行する帯状部材100の段部104に、後続する帯状部材100の接合凸部103を設けた側の基板101の側縁部が配置され、接合される。さらに、先行する帯状部材100の傾斜リブ106に、後続する帯状部材100の接合凸部103を設けた側のリブ102が係止される(図15(a)及び図15(b)参照)。
駆動ユニット4の油圧モータ45の駆動を継続することにより、互いに反対方向に回転駆動する内面駆動ローラ41及び外面駆動ローラ42が、接合された帯状部材100、すなわち、更生管10を開始用更生管10Aとともに挟み込み、あるいは、更生管10を挟み込む。そして、開始用更生管10Aに付加された更生管10を、到達側マンホール93に向けて回転させつつ送り出す。
駆動ユニット4が更生管10を送り出すと、帯状部材100の後続部分は、新たに導入ユニット5に引き込まれる。導入ユニット5は、帯状部材100の先行部分、すなわち、更生管10となった帯状部材100の接合凹部105に、帯状部材100の後続部分の接合凸部103を位置決めし、接合する。
この間、帯状部材100は、図9及び図10に示すように、後続の帯状部材100は、ガイド部材6に案内されて、更生管10の外形延長上の内周側を通る経路により供給され続ける。また、後続の帯状部材100を、この供給経路の先方へ送る過程で、先行する帯状部材100に対し、その内周側から送り込んで螺旋状に整列させるものとなる。よって、このように整列した帯状部材100を、常に、先行の帯状部材100の内周側から接合して更生管10を形成することができ、この更生管10が駆動ユニット4により既設管91内へ送り出される。
製管装置1では、駆動源が駆動ユニット4の油圧モータ45のみである。製管装置1においては、複数個の油圧モータを同調させるような複雑な制御構造が不要とされる。このため、製管装置1は、極めてシンプルな構造にて構成することができる。したがって、製管装置1を安価に製造することができる。また、導入ユニット5はモータ等の動力部を備えないので、駆動ユニット4に対して過剰に帯状部材100を供給することもない。このため、帯状部材100の供給量及び供給速度が好適に維持される。したがって、帯状部材100の過剰な供給を防ぎ、更生管10の管径が徐々に大きくなるという現象が回避される。
加えて、製管装置1では、油圧モータ45の駆動力を減少させるような制動力が発生しない。そのため、制動力の不足に伴う、更生管10の管径が大きくなる現象を防止できる。しかも、駆動ユニット4の駆動力を全て更生管10の送り出しに活用することができるため、更生管10を一時に形成する長さを、従来よりも増加させることが可能となる。
更生管10は、不陸蛇行する既設管91に常に接触しながら、製管される。製管装置1には、その更生管10の横ぶれによる振動が伝達する。このため、固定された製管装置1に対し、更生管10が上下や左右などに移動しようとする。製管装置1は、駆動ユニット4の内面駆動ローラ41及び外面駆動ローラ42の箇所と、導入ユニット5の内面ローラ51及び外面ローラ52の箇所との2箇所で、更生管10を挟み込んで支持している。したがって、製管装置1は、更生管10の上下動や左右動を抑制することができ、更生管10が上下方向や左右方向に首振り移動することによって駆動ユニット4から逸脱することを防止できる。
更生管10を形成する際には、フレーム2のローラ3の周囲に帯状部材100を巻き回して更生管10を製管するので、更生管10の内径は常に規制されている。したがって、帯状部材100を隣接する帯状部材100の内周側から接合することができ、更生管10の管径が徐々に小さくなるという不都合も、発生しない。
製管装置1は、既設管91の軸心を通る水平面よりも上方位置に、駆動ユニット4及び導入ユニット5が設けられている。すなわち、図10に示すように、駆動ユニット4及び導入ユニット5は、フレーム2の軸心及び更生管10の軸心を含む水平面Hよりも上方位置に配置されている。このため、マンホール92のインバート95に製管装置1を設置する際、駆動ユニット4及び導入ユニット5がインバート95と干渉することがない。よって、インバート95及びその周囲を切削したり、切削した部分を修復したりする作業が不要となる。したがって、製管装置1の設置作業や撤去作業を効率的に行うことができ、工期を短縮することができる。
その結果、シンプルな構造の製管装置1を利用して、設定された所望の管径の更生管10を円滑に形成することができ、従来よりも長い更生管10を一時に製管することができる。
以上のようにして、既設管91の更生対象領域の全長にわたって更生管10を形成した後、更生管10の端部の帯状部材100を切断し、製管装置1を分解して発進側マンホール92から撤去する。これにより、製管作業が終了する。
上記実施形態においては、導入ユニット5において、先行する帯状部材100の接合凹部105と、後続する帯状部材100の接合凸部103とを、相互に位置決めしつつ接合させる場合について説明した。本発明に係る製管装置1及び製管方法においては、これに限定されず、帯状部材100を必ずしも接合させなくともよい。
例えば、製管装置1に帯状部材100が引き込まれると、帯状部材100がドラム94から繰り出されるが、この際、マンホール92の近傍において、作業者がドラム94からの帯状部材100の引き出し量を製管量に合致するように調整する場合がある。帯状部材100は、ドラム94に巻き重ねられていることで、所定の曲率半径に弾性変形している。そのため、作業者は、更生管10の製管量に合わせて帯状部材100を過不足なく供給することが困難である。
更生管10の製管量に対し、帯状部材100の供給量が不足すると、先行する更生管10の帯状部材100に対し、ドラム94から繰り出された帯状部材100の後続部分は、その接合凸部103が、先行する帯状部材100の接合凹部105から離れる中心方向に移動することになる。そのため、帯状部材100を接合させることができない場合が考えられる。しかし、このような場合にも、導入ユニット5の外面ローラ52の大径ローラ521は、帯状部材100の後続部分のリブ102間に位置して、先行する帯状部材100(更生管10)の接合凹部105に、後続する帯状部材100の接合凸部103が対向するように、後続する帯状部材100を位置決めする。そして、その状態で駆動ユニット4に向けて帯状部材100を送り出す。
そのため、帯状部材100の後続部分が先行部分ととも整列した状態で、駆動ユニット4に引き込まれ、駆動ユニット4の内面駆動ローラ41と外面駆動ローラ42とが、これらの帯状部材100を隣接させた状態で挟み込む。これにより、帯状部材100の接合凹部105と接合凸部103とを確実に接合し、更生管10を形成することができる。これにより、駆動ユニット4は、更生管10を形成するとともに、その更生管10を回転させながら前方に向けて送り出すことができる。
本発明に係る製管方法において、製管装置1を設置する位置としては、マンホール92の内部とするほか、立坑や既設管91の開口端部などであってもよい。
(その他の形態)
本発明に係る製管装置1及び製管方法は、前記の実施形態以外にも他の様々な形で実施することができる。そのため、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、図12〜図14に示すような構成であってもよい。
図12及び図13に示す製管装置1では、導入ユニット5は、内面ローラ53及び外面ローラ54の回転軸を回転駆動させるため、減速機(例えば歯車箱56の歯車57)と、油圧モータ58とを備えている。これにより、内面ローラ53と外面ローラ54とは、互いに反対方向に回転駆動されている。
図13に示すように、内面ローラ53の回転軸及び外面ローラ54の回転軸は、油圧モータ58の出力軸とともにそれぞれ歯車箱56に回転自在に支持されている。油圧モータ58を回転駆動すると、その出力軸、内面ローラ53の回転軸、及び外面ローラ54の回転軸に、それぞれ固定されて互いに噛み合う歯車57が、内面ローラ53及び外面ローラ54の回転軸を互いに反対方向に回転させる。内面ローラ53及び外面ローラ54は、これらの間に帯状部材100を挟み込み、帯状部材100の先行部分と後続部分とを螺旋状に整列させる。
導入ユニット5において、外面ローラ54は、帯状部材100の後続部分に対しては動力を伝達しないように構成されている。例示の形態では、外面ローラ54は、ローラ54Aとローラ54Bとからなる。ローラ54Aは、外面ローラ54における歯車箱56寄りの略半部に配置されている。つまり、ローラ54Aは、内面ローラ53との間に、帯状部材100の後続部分が位置決めされる配置となっている。
ローラ54A及びローラ54Bは、外面ローラ52と同様に、複数個の大径ローラ541と、複数個の小径ローラ542とを有する。このうち、ローラ54Aは、小径ローラ542の外径が、帯状部材100のリブ102に当接しない大きさに縮径して形成されている。また、ローラ54Aの小径ローラ542の外周面には、ローレット加工が施されず平滑面に形成されている。これにより、ローラ54Aは、内面ローラ53との間で、帯状部材100に回転駆動力を伝達することなく挟み込んでいる。これに対し、ローラ54Bは、小径ローラ542の外周面にローレット加工が施され、帯状部材100の先行部分を挟み込んで、回転駆動力を伝達しうる構成とされている。
この形態に係る製管装置1においても、駆動ユニット4に対して帯状部材100を過剰に供給するということがない。その結果、帯状部材100の供給量及び供給速度が好適に維持され、更生管10の管径が徐々に大きくなるという現象を回避し、一定の管径を保持して精度よく製管することができる。
少なくとも帯状部材100の後続部分に対して動力を伝達しない構成の導入ユニット5として、外面ローラ54のローラ54Aと回転軸との間に軸受を介装した構成であってもよい。同様に内面ローラ53においても回転軸との間に軸受を介装してもよい。
また、本発明の製管装置1は、図14に示す形態であってもよい。この製21管装置1は、帯状部材100の先行部分と後続部分とを、より一層確実に接合するため、補助ローラ59を備えている。補助ローラ59は、フレーム2の導入ユニット5と駆動ユニット4との間に配設されている。
補助ローラ59は、フレーム2に取り付けられたベース部591、ベース部591からフレーム2の外周面に延設された軸部592、及び円盤状のローラ593を備える。ローラ593は、軸部592に回転自在に支持されている。ローラ593は、図13に示す大径ローラ543と共通の外径により形成されている。ローラ593は、隣接した帯状部材100同士の境界部に位置してサブ接合部を押圧する。すなわち、先行側の帯状部材100の傾斜リブ106を、後続側の帯状部材100のリブ102に係合させる(図15(b)参照)。
前記のとおり導入ユニット5は、帯状部材100の先行部分と後続部分とが相互に接合する配置となるように帯状部材100を位置決めし、相互に接合する。このとき、導入ユニット5においては、図15(a)及び図15(b)に示すように、帯状部材100の後続側の接合凸部103を、先行する帯状部材100の接合凹部105に内周側から嵌め込む(メイン接合部)。ただし、帯状部材100のリブ102を、先行する帯状部材100の傾斜リブ106に係止する接合(サブ接合部)までが行われていなくともよい。導入ユニット5においてメイン接合部が接合された帯状部材100は、フレーム2に沿って送り出され、補助ローラ59に到達する。補助ローラ59は、ローラ593により帯状部材100のサブ接合部を押圧し、先行部分と後続部分とが確実に接合される。これにより、隣接する帯状部材100を確実かつ強固に接合することができ、信頼性の高い更生管を形成することができる。
このように、図14に示す製管装置1では、導入ユニット5及び補助ローラ59を経て、確実かつ強固に接合された状態の帯状部材100が、駆動ユニット4へ送られる。駆動ユニット4では、内面駆動ローラ41と外面駆動ローラ42とが、接合が完了した状態の更生管10を挟み込んで掴み、これに回転力を付与する。これにより、更生管10に確実に回転力を伝達することができ、更生対象管路の端部に配置された製管装置1から、更生管10を管軸方向に円滑に推進することができる。
また、本発明に係る製管装置1及び製管方法において、更生管10を構成する帯状部材100は、図15(a)及び図15(b)に示した帯状部材100に限定されず、例えば、図16に示す形態のものであってもよい。この帯状部材100Aは、複数本のリブ102にわたって、帯板状の鋼板を断面略W字状等に折曲した金属板製補強材110が装着されている。
また、図17に示すように、隣接する主帯状部材120を、接合材130により接合し、更生管を形成するような帯状部材であってもよい。主帯状部材120は、基板121に複数本の断面T字状のリブ122を有するとともに、基板121の両端部に溝123がそれぞれ形成されている。接合材130は、主帯状部材120の溝123に嵌まり込む嵌合突条131を有している。
1 製管装置
2 フレーム
21 環状プレート
3 ローラ
4 駆動ユニット
41 内面駆動ローラ
42 外面駆動ローラ
44 歯車
45 油圧モータ
5 導入ユニット
51 内面ローラ
52 外面ローラ
6 ガイド部材
7 架台
10 更生管
100 帯状部材

Claims (3)

  1. 製管装置によって、帯状部材を螺旋状に巻き回して更生管を形成する製管方法であって、製管装置は、フレームと、フレームに回転自在に設けられた複数のローラと、前記帯状部材の先行する部分と後続する部分とを螺旋状に整列させた状態で挟んで圧縮することにより前記帯状部材に抵抗を与え、少なくとも前記帯状部材の後続する部分に対しては動力を伝達しないローラ部を含む構成である、内面ローラ及び外面ローラを有する導入ユニットと、前記帯状部材の先行する部分と後続する部分とを接合状態で挟み込み当該帯状部材に動力を伝達する、内面ローラ及び外面ローラを有する駆動ユニットと、を備え、
    製管装置を更生対象管路の端部に設置し、
    前記帯状部材を導入ユニットから駆動ユニットへ導入して、前記帯状部材を上記複数のローラの外面側に沿って巻き回され、前記帯状部材の先行する部分に対し、帯状部材の先行部分の内周側から、後続部分を接合して更生管を形成し、前記駆動ユニットの駆動により前記更生管を回転させて、帯状部材の後続部分を前記製管装置に引き込むとともに、前記更生管を更生対象管路内へ送り出す製管方法。
  2. 請求項1に記載の製管方法において、
    前記導入ユニットは、前記帯状部材の先行部分と後続部分とが相互に接合する配置となるように当該帯状部材を位置決めし、または前記帯状部材の先行部分と後続部分とを前記配置に位置決めして相互に接合する製管方法。
  3. 請求項2に記載の製管方法において、
    前記導入ユニット及び駆動ユニットは、前記帯状部材の供給経路に沿って導入ユニットのあとに駆動ユニットが配置され、前記駆動ユニットは、前記導入ユニットを通して帯状部材の後続部分を引き込む製管方法。
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