JP2015016578A - 製管装置 - Google Patents

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順 津田
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Abstract

【課題】 搬入設置作業等を短時間で簡単に行えて、多様な口径の既設管を更生するのに使用でき、かつ、精度の高い更生管を円滑に形成することのできる製管装置を提供する。【解決手段】 製管装置1は、環状のフレーム体2と、巻回されて先行するプロファイル100とこれに後続するプロファイル100との嵌合領域の内周側に位置するようにフレーム体2に設けられた嵌合ローラ5と、プロファイル100を前記嵌合領域の内周側から嵌合ローラ5に向けて供給するピンチローラ43とを備える。嵌合ローラ5は円筒状の本体部52と、本体部52よりも外径が大きい円筒状の大径部54を有して、大径部54は、少なくともプロファイル100の後続部分の嵌合部に接触する範囲に配設される。【選択図】 図1

Description

本発明は、農業用水管、下水道管、上水道管、又はガス管等の既設管を更生する更生管を形成する製管装置に関する。
老朽化した既設管に対し、プロファイルと呼ばれる長尺帯状のライニング材を用いてその内周面を更生する方法が広く行われている。この方法では、プロファイルを既設管内で螺旋状に巻回し、プロファイルの嵌合部同士を嵌合して管状に形成する。
例えば、特許文献1、2等に開示された製管装置は、図11に示すように、複数個のリンク体301を略環状に連結したリンク機構と、リンク体301に回転自在に備えられたリンクローラ302と、嵌合ローラ303を備えて回転を付与する嵌合機構部304と、プロファイル100を内周側から供給する供給ローラ305とを有する。このような製管装置300では、供給するプロファイル100にバックテンション(供給方向とは逆向きの力)を作用させながら、プロファイル100の嵌合部同士を内周側から押しつけて嵌合させ、更生管が形成される。
また、製管装置300は、螺旋状としたプロファイル100を常に巻き絞るように供給しつつ製管するので、形成する更生管の口径を一定に維持することができる。また、供給するプロファイル100にバックテンションを作用させていることにより、従来の製管装置に配設されていた外周側のローラ(アウターローラ)が不要な構造とされている。これにより、外側から反力が得られない場合や、既設管の内面に凹凸を生じている場合であっても、かかる状況に関係なく円滑に製管することが可能とされている。
特許第4674082号公報 特許第4866428号公報
既設管の更生作業中には、管路内の流体を堰き止めたり迂回させたりすることが多く、周辺の建物や地上の交通に影響が出るため、できるだけ短時間で作業を済ませ、精度よくかつ安全に作業することが要求される。
例えば、図11に示した従来の製管装置300にあっては、隣接する一対のリンク体301の連結を外し、屈撓自在な複数個のリンク体301を1本の列にしてマンホールから搬入し、既設管200内にて略環状に組み立てることができる。このため、製管装置300の搬入設置作業を短時間で容易に行うことができ、かつ、多様な口径の既設管200に製管装置300を対応させることが可能とされている。
形成する更生管の管径が小さい場合には、更生管としての剛性が比較的高いことから、供給するプロファイルを嵌合するときに反力を得やすく、所望の口径の更生管を形成することが比較的容易となる。これに対し、補修対象となる既設管が大口径であると、更生管の管径も大きいことから、プロファイルがゆるみやすくなり、プロファイルに生じる張力も低下する。このため、従来の製管装置にあっては、大口径の既設管を更生する際、プロファイルの嵌合部にゆるみを生じてしまいやすく、嵌合状態を確認しながら必要に応じて調整作業を行わなければならず、かかる点において、未だ改良の余地があった。
本発明は、このような従来の問題点にかんがみてなされたものであり、その目的とするところは、搬入および設置作業等を短時間で簡単に行うことができ、多様な口径の既設管を更生することを可能にするとともに、大口径の既設管を更生する際にも、プロファイルの嵌合部を確実に嵌合することを可能にし、精度の高い更生管を効率よく形成することのできる製管装置を提供することにある。
前記の目的を達成するための本発明の解決手段は、長尺のプロファイルを螺旋状に巻回しつつ、先行するプロファイルの嵌合部に後続するプロファイルの嵌合部を内周側から押しつけることにより相互に嵌合させて管状に形成する製管装置を前提とする。この製管装置に対し、環状のフレーム体と、既に巻回されて先行するプロファイルとこれに後続するプロファイルとの嵌合領域の内周側に位置するように前記フレーム体に設けた嵌合ローラと、プロファイルを前記嵌合領域の内周側から前記嵌合ローラに向けて供給するピンチローラとを備えた構成とし、前記嵌合ローラとして、円筒状の本体部に、該本体部よりも外径が大きい円筒状の大径部を設け、該大径部を、少なくともプロファイルの後続部分の嵌合部に接触する範囲に配設したことを特徴とする。
このような構成により、補修対象となる既設管が大口径であり更生管の管径が大きい場合であっても、螺旋状に巻回されたプロファイルの嵌合部の内周側に、前記嵌合ローラの大径部が配設されて回転する。このため、プロファイルの嵌合部同士を、嵌合ローラの大径部が押圧して嵌合させるものとなる。大径部は、嵌合ローラの本体部よりも外径が大きい円筒状に形成されているので、大口径で巻回されて、ゆるみを生じやすいプロファイルに対しても、十分に押圧する作用を発揮し、嵌合部を確実に嵌合させることができる。したがって、製管工程において、プロファイルの嵌合状態の確認や調整作業等に手間をかけることなく、精度の高い更生管を効率よく短時間で形成することが可能となる。
前記製管装置のより具体的な構成として次のものが挙げられる。つまり、前記製管装置において、前記大径部を、プロファイルの先行部分と後続部分の嵌合部に接触する範囲に配設した構成であってもよい。
これにより、ゆるみを生じやすいプロファイルに対して、嵌合ローラの大径部が十分に押圧する作用を発揮し、嵌合部を確実に嵌合させることができ、製管工程において、プロファイルの嵌合状態の確認や調整作業等に手間をかけることなく、精度の高い更生管を効率よく短時間で形成することが可能となる。
また、前記製管装置において、前記フレーム体には、形成する更生管の外周面よりも、前記大径部の外周面が外周側に張り出して回転するように前記嵌合ローラを設けることが好ましい。
これにより、前記嵌合ローラの大径部は、巻回されたプロファイルを外周側に押圧し、プロファイルに張力を生じさせるので、形成する更生管の大きさにかかわらず、プロファイルの嵌合部同士を確実に嵌合させることができる。
また、前記構成の製管装置において、前記大径部が本体部からテーパー面を介して滑らかに連続された形状の嵌合ローラとすることが好ましい。
これにより、前記嵌合ローラの本体部と大径部とがプロファイルに対して過不足なく接触して押圧する作用をなし、プロファイルの嵌合部をより一層効果的に嵌合させることが可能となる。
本発明では、フレーム体と、プロファイルの嵌合領域の内周側に位置するように前記フレーム体に設けられた嵌合ローラと、プロファイルを前記嵌合領域の内周側から前記嵌合ローラに向けて供給するピンチローラとを備え、前記嵌合ローラとして、円筒状の本体部に、該本体部よりも外径が大きい円筒状の大径部を設け、前記大径部を、少なくともプロファイルの後続部分の嵌合部に接触する範囲に配設した構成とされる。これにより、製管装置の搬入および組み付け作業が容易であるとともに、既設管の口径にかかわらずプロファイルを円滑に嵌合することが可能となり、大口径の既設管を更生する際にも、プロファイルの嵌合部を確実に嵌合して更生管を精度よく形成することができ、既設管の更生作業に要する期間の短縮化を図ることができる。
本発明の実施形態に係る製管装置を示す正面図である。 前記製管装置におけるリンク体を示し、図2(a)は正面図、図2(b)は一部破断して示す平面図である。 前記製管装置における駆動ユニットを一部破断して示す側面図である。 前記製管装置における嵌合ローラを示す正面図である。 前記製管装置における嵌合ローラを示す平面図である。 前記製管装置における嵌合ローラの他の例を示す平面図である。 前記製管装置に設けられた嵌合ローラの配置形態を模式的に示す説明図である。 本発明に係る製管装置を用いた既設管の更生方法を示す説明図である。 プロファイルの一例を示し、図9(a)はプロファイルを接合する様子を示す説明図、図9(b)は接合した状態を示す説明図である。 プロファイルの他の例を示し、図10(a)はプロファイルを接合する様子を示す説明図、図10(b)は接合した状態を示す説明図である。 従来の製管装置を示す正面図である。
以下、本発明に係る製管装置の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、実施形態に係る製管装置1の正面図である。図2は、製管装置1におけるリンク体21を示し、図2(a)は正面図、図2(b)はリンクローラ3を一部破断して示した平面図である。
なお、以下の説明においては、製管装置1により更生管120を形成する際の既設管200内における製管装置1の進行方向を前方、その反対方向を後方と位置づけて説明する。
製管装置1は、長尺帯状のプロファイル100を既設管200内に連続的に引き込み、螺旋状に巻回して管状に形成する装置である。プロファイル100は、その先行する部分と後続する部分とが、製管装置1の外周部に隣接して配置され、プロファイル100に設けられている嵌合部が相互に嵌合される。これにより、プロファイル100は管状となり、既設管200内に残置される。また、製管装置1は、既設管200の内壁に沿って周方向に回転ながら、既設管200の軸方向へ進行するので、更生管120が付加的に形成される。
例示の形態に係る製管装置1は、円形断面の更生管120の施工に用いる自走式の製管装置であって、フレーム体2と、フレーム体2に軸支された複数のリンクローラ3と、フレーム体2の内周側からプロファイル100を供給する駆動ユニット4と、プロファイル100の嵌合部を内周側から押圧する嵌合ローラ5とを備えている。
図1に示すように、フレーム体2は、複数のリンク体21を相互に連結したリンク機構が、プロファイル100を供給する駆動ユニット4、およびプロファイル100を管状に嵌合する嵌合ローラ5等の各部材と相互に連結され、略環状に形成されている。
リンク体21は、図2(a)および図2(b)に示すように、一組のリンクフレーム22、23が連結軸24を介して回動自在に連結して形成されている。図2(b)に示すように、一方のリンクフレーム22(第1リンクフレーム22)は、対向する一対の第1リンクプレート221と、これらの第1リンクプレート221を対向させた状態に結合する第1連結プレート222とを備えて構成される。他方のリンクフレーム23(第2リンクフレーム23)は、対向する一対の第2リンクプレート231と、これらの第2リンクプレート231を対向させた状態に結合する第2連結プレート232とを備えて構成される。
リンク体21は、第1リンクフレーム22における一対の第1リンクプレート221の各端部に、第2リンクフレーム23における一対の第2リンクプレート231の各端部を、それぞれ重ね合わせ、連結軸24を介して回動自在に連結して形成されている。リンク体21は、一つのリンク体21における第1連結プレート222に、他のリンク体21における第1連結プレート222を突き合わせて接合されている。また、一つのリンク体21における第2連結プレート232に、更に他のリンク体21の第2連結プレート232を突き合わせて接合されている。これにより複数のリンク体21が相互に連結されている。
図2(a)に示すように、第1リンクフレーム22におけるリンクプレート221の表面には、連結軸24を中心として回動規制片211が設けられている。第2リンクフレーム23のリンクプレート231の端部には、この回動規制片211に対応する切欠部212が設けられている。切欠部212は、連結軸24の回動中心を中心とする設定半径上の一定範囲にわたって形成されている。これにより、一組のリンクフレーム22、23の相互の回動動作を、回動規制片211と切欠部212とが当接するまでの角度範囲に規制し、リンク体21が内方又は外方へ極端に屈曲することを防止している。
隣接するリンク体21は、各リンクフレーム22、23の連結プレート(第1連結プレート222同士、または第2連結プレート232同士)を組み合わせて、ボルトナット等(図示せず)を介して着脱自在に連結されている。フレーム体2を直線状に形成できるように、特定の隣接するリンク体21間において着脱自在となされるならば、残りのリンク体21については溶接などによって着脱不能に形成されてもよい。
リンク体21の連結軸24には、リンクローラ3が設けられている。リンクローラ3は、合成樹脂製又は金属製の円筒体であり、軸受25を介して連結軸24の軸回りに回転自在に支持されている。フレーム体2の外周にはプロファイル100が螺旋状に巻回される。リンクローラ3は、更生管120を形成する際に、プロファイル100および更生管120の内面に接触して回転する。
ここで、プロファイル100は、図9(a)に示すように、帯板状の基板101に複数本の断面T字状のリブ102が立設された形状とされている。基板101の一方の側縁部には、嵌合部として嵌合凸部103が立設されている。基板101の他方の側縁部には、基板101の厚み分の段部104が形成され、嵌合部として嵌合凹部105が設けられている。図9(b)に示すように、段部104には、基板101の嵌合凸部103側の側縁部が納まる。また、嵌合凸部103は、隣り合ったプロファイル100の嵌合凹部105に嵌入される。かかるプロファイル100は、硬質塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの合成樹脂材により長尺状に成形される。
また、プロファイル100には、金属製の補強材106が装着されている。例示する補強材106は、帯板状の鋼板を断面略W字状に折曲して形成されている。補強材106はプロファイル100の隣り合うリブ102間に嵌め込まれ、左右の傾斜部分の先端がそれぞれリブ102のT字部に係止されている。これにより、補強材106は、プロファイル100の長手方向に連続的に配設されている。
プロファイル100は、製管過程で螺旋状に巻回され、図9(a)に示すように、先行する部分と後続する部分とが互いに隣接する。そして、プロファイル100の先行部分の嵌合凹部105に対し、後続部分の嵌合凸部103が内面側(既に巻回されているプロファイル100の内周側)から嵌め込まれ、相互に接合される。
フレーム体2には、プロファイル100を引き込み、送り出すための駆動ユニット4が設けられている。図3は、駆動ユニット4を一部破断して、外面ローラ41と内面ローラ42とを示した側面図である。
駆動ユニット4は、フレーム体2の外周寄りに配置される外面ローラ41と、その内周側に配置される内面ローラ42とが対となったピンチローラ43を主体に構成されている。また、駆動ユニット4は、外面ローラ41と内面ローラ42とを回転駆動させるモータ46を備えている。外面ローラ41と内面ローラ42とは、減速機(例えば、歯車機構44の各歯車)を介して、互いに反対方向に回転駆動されている。図1に示すように、駆動ユニット4には、2組のピンチローラ43がプロファイル100の供給ラインに沿って、フレーム体2の内周側に配設されている。
内面ローラ42および外面ローラ41は、剛性を有するケーシング45の内部に備えられており、それぞれの回転軸が回転自在に支持されている。モータ46の駆動力は、歯車機構44を介して各ローラの回転軸に伝動され、内面ローラ42および外面ローラ41を適宜減速して回転させる。ピンチローラ43は、内面ローラ42および外面ローラ41の間にプロファイル100を挟み込んで送り出すように回転方向が設定されている。
内面ローラ42は、合成樹脂製又は金属製の円筒体からなり、その軸方向の長さがプロファイル100の幅寸法に相当する長さよりも長くなるように形成されている。内面ローラ42は、プロファイル100の内面(リブ102の立設されていない面)に接触しながら回転する。
外面ローラ41は、大径ローラ411、補強材用大径ローラ412、および小径ローラ413を備えている。大径ローラ411は、プロファイル100の隣接するリブ102間に挿入可能な幅で形成されている。また、補強材用大径ローラ412は、複数備えられ、それぞれ、プロファイル100に装着された補強材106の略V字状の溝に挿入可能な鍔状に形成されている。小径ローラ413は、複数備えられ、プロファイル100のリブ102の先端部に接触して回転するよう、大径ローラ411および補強材用大径ローラ411よりも小径にて形成されている。これにより、外面ローラ41は、プロファイル100の外面(リブ102の立設された面)に接触しながら滑ることなく回転する。
互いに逆方向に回転するピンチローラ43(外面ローラ41および内面ローラ42)は、プロファイル100を両面から挟み込み、フレーム体2の内周側から引き込む。2組のピンチローラ43によって、プロファイル100の後続する部分は、既に巻回されたプロファイル100の先行部分に並列するように、連続的にフレーム体2の外周側へ送り出される(図1参照)。
駆動ユニット4の連結軸48には、これを回転軸とする段付きローラ49が設けられている。段付きローラ49は、図示しない円筒状の本体部と、本体部よりも大径のローラ部とを備え、螺旋状とされたプロファイル100の経路を規制する。
なお、モータ46は、例えば、図8に示される油圧ユニット93から油圧ホースを介して供給される圧油によって駆動し、油圧ユニット93は、発電機92から供給される電力によって駆動するように構成される。この場合、油圧ユニット93から延びる油圧ホースは、回転継手47を介してモータ46に接続され、製管装置1の回転に影響なく圧油を供給する。
駆動ユニット4によるプロファイル100の送り出し方向の先方には、嵌合ローラ5が配設されている。図4および図5は、製管装置1における嵌合ローラ5を示し、図4は正面図、図5は平面図である。
嵌合ローラ5は、連結軸51回りに回転自在に軸支され、既設管200内において、螺旋状に巻回されたプロファイル100を、先行するプロファイル100の側縁部に押さえつけ、嵌合凸部103と嵌合凹部105とを嵌合させる。
例示の形態では、嵌合ローラ5は、円筒状の本体部52と、円板状の鍔部53と、本体部52よりも外径が大きい円筒状の大径部54とを有する。嵌合ローラ5の本体部52は、フレーム体2に設けられたリンクローラ3とほぼ同等の外径により形成されている。これに対し、大径部54は、リンクローラ3よりも外径が大きい円筒状に形成されている。
大径部54は、後続するプロファイル100の嵌合部、または少なくとも先行するプロファイル100と後続するプロファイル100との嵌合部に接触しうる範囲に形成されている。図5に示すように、大径部54は、嵌合ローラ5の軸方向の略中央部に配設され、プロファイル100の側縁部同士が並列する部分に対応して設けられている。また、大径部54は、本体部52の外周面にテーパー面を介して滑らかに連続されている。
嵌合ローラ5の鍔部53は、大径部54とほぼ同等の外径を有する円板状に形成され、嵌合ローラ5の軸方向の端部に一体に配設されている。嵌合ローラ5は、プロファイル100の内面に接触して回転する。そのため、鍔部53は、プロファイル100の一方の側縁部に当接して、プロファイル100の経路を規制する。
このように構成される嵌合ローラ5は、フレーム体2のリンクローラ3の連結軸24と、同一の円周面上に位置するように、その連結軸51が配設されている。これにより、嵌合ローラ5の大径部54は、その外周面が、リンクローラ3の外周面よりも外周側に膨出して配設される。
嵌合ローラ5の大径部54は、本体部52の外径寸法に対して10%〜25%程度、膨出させた外径を有することが好ましい。例えば、プロファイル100が70mmの幅寸法で形成されている場合であれば、大径部54の外径は、本体部52の外径よりも10mm〜25mm程度、膨出させた寸法にて形成されていることが好ましい。
また、図6に示すように、嵌合ローラ5の大径部54は、プロファイル100の嵌合部に接触する範囲だけでなく、さらに軸方向に長い範囲に形成されていてもよい。これにより、螺旋状に巻回されて並列したプロファイル100の先行部分と後続部分とが、ともに嵌合ローラ5の大径部54によって押圧され、嵌合凸部103と嵌合凹部105とを確実に嵌合させることが可能となる。
また、図7に模式的に示すように、嵌合ローラ5は、大径部54の外周面が、形成される更生管120の外周面よりも、さらに外周側に張り出して回転するように、フレーム体2に設けられていてもよい。これにより、プロファイル100が巻回される口径、すなわち形成する更生管120の管径にかかわらず、プロファイル100に張力を生じさせて、ゆるみのない状態でプロファイル100に嵌合ローラ5を接触させることができる。その結果、嵌合ローラ5は、プロファイル100を十分に押圧して、嵌合部を確実に嵌合させることが可能となる。
なお、嵌合ローラ5は、更生管120を構成するプロファイル100の長手方向に対して直交する向きとなるように配設される。嵌合ローラ5をプロファイル100に対して直交させる方法としては、例えば、フレーム体2において、隣接する一対のリンク体21同士の連結部において、一方のリンク体21を、他方のリンク体21に対して、管軸方向に移動させ、移動させた状態でそれぞれを固定することが好ましい。
駆動ユニット4と嵌合ローラ5との間には、プロファイル100が外周側へ必要以上に膨らまないように押さえる外面ガイド6が設けられている。図1および図4に示されるように、外面ガイド6は、プロファイル100の内面を案内する小径のガイドローラ61と、プロファイル100の外面より外周側に配設されたガイド板62とを備える。ガイドローラ61はフレーム体に回転自在に支持されて、プロファイル100の内面に接触して回転する。ガイドローラ61とガイド板62とはプロファイル100を挟んで対向配置され、駆動ユニット4から嵌合ローラ5へと送られるプロファイル100の経路を円滑に規制する。
製管装置1は、以上のように構成されることで、補修対象となる既設管200がどのような口径であっても、プロファイル100の嵌合凸部103と嵌合凹部105とを確実に押圧して嵌合させ、精度の高い更生管120を効率よく形成することができる。
(既設管の更生方法)
次に、上述の製管装置1を用いて既設管200を更生する施工手順について説明する。図8は、既設管200の更生方法を示す説明図である。
既設管200の更生に用いるプロファイル100は、ドラム91に巻き取られて施工現場に搬送される。既設管200の更生に際しては、所定スパンごとに設けられたマンホール201、202を利用し、プロファイル100等を既設管200内に導入して製管していく。更生管120の施工は、既設管200の上流側から下流側に向けて行う。
図8に示すように、上流側マンホール201の地上には、プロファイル100を巻き重ねた回転台付きドラム91を設置する。下流側マンホール202の地上には、発電機92を設置する。既設管200内には、製管装置1および油圧ユニット93を搬入する。
製管装置1は、フレーム体2が分解可能かつ組み立て可能であることから、上流側マンホール201内へ容易に搬入し、組み立てることができる。形成する更生管120の口径に合わせて、製管装置1の周長をリンク体21の個数を増減することにより調整しておく。また、製管装置1のフレーム体2を、既設管200の内径および使用するプロファイル100の幅に対応するように調整する。駆動ユニット4や外面ガイド6はリンク体21に後付け可能であるので、リンク体21とは別体でマンホール201内へ搬入した後、リンク体21に組み付けてもよい。
製管装置1の組み立て作業が完了すると、地上のドラム91からプロファイル100をマンホール201内へ引き込む。そして、プロファイル100を、製管装置1のフレーム体2の内周側から、駆動ユニット4のピンチローラ43(外面ローラ41および内面ローラ42)に挟み、挿通させる。
次いで、プロファイル100をフレーム体2の外周側へ送り出す。また、製管装置1を軸心回りに回転させ、送り出したプロファイル100をフレーム体2の外周面に2〜3周分、巻回する。これにより、製管開始用の更生管120を形成する。
次いで、製管装置1の駆動ユニット4を駆動し、ピンチローラ43を回転させる。ピンチローラ43は、プロファイル100を挟み込んで引き込む。プロファイル100は、ピンチローラ43の外面ローラ41および内面ローラ42に挟まれて、フレーム体2の内周側から引き込まれ、送り出される。プロファイル100には、その送り出し方向とは逆向きの力(バックテンション)が作用する。また、ピンチローラ43にてプロファイル100を送り込んだ際の反力によって、製管装置1は既に巻かれた更生管120の内周面に沿って、送り込み方向とは逆方向に周回移動(公転)する。
ピンチローラ43により駆動ユニット4に引き込まれたプロファイル100は、外面ガイド6を経て、プロファイル100の嵌合領域に配設された嵌合ローラ5に到達する。ここで、既に巻回され張力が付与されているプロファイル100の先行部分に対し、プロファイル100の後続部分が嵌合ローラ5の外周面に接触し、内周側から押しつけられる。プロファイル100の後続部分の嵌合凸部103は、プロファイル100の先行部分の嵌合凹部105に隣接して配置され、嵌合ローラ5の大径部54に押圧される。これにより、プロファイル100の先行部分と後続部分とが嵌合されて管状となる(図9参照)。
また、既設管200が大口径であって、形成する更生管120の管径が大きい場合であって、プロファイル100にゆるみを生じやすい状況にあっても、嵌合ローラ5の大径部54が、プロファイル100の嵌合凸部103と嵌合凹部105とを外周側へ十分に押圧する作用をなすので、嵌合不良を招くことなく確実に嵌合させることができる。
駆動ユニット4は、フレーム体2に巻かれたプロファイル100の内周を周回移動しつつ、プロファイル100の嵌合凹部105に、後続するプロファイル100の嵌合凸部103を送り込む。また、嵌合ローラ5の押圧作用によってこれらを順次嵌合して、更生管120を付加的に形成する。駆動ユニット4は、プロファイル100を常に巻き絞るように螺旋状に供給する。
また、プロファイル100の嵌合ローラ5の上流側および下流側には固定部材7、8が配設されてリンク体21の相互連結角度が適正に維持されている。このため、フレーム体2の適正な略環状形状が保持され、嵌合ローラ5の前段部でプロファイル100の曲率が大きく変化しても、嵌合ローラ5および周囲のリンク体21にねじれ等を生じることがない。したがって、更生管120の口径を一定に維持しつつ精度よく製管することができる。
製管装置1は、フレーム体2の外周側にローラ部材を有していないため、既設管200の内周面に隙間なく更生管120を付加形成することができる。また、製管装置1は略環状の構造を有しているので、製管装置1が既設管200の内部を塞いでしまうことがなく、既設管200が通水状態であっても更生管120を形成することができる。
更生管120の前端部が下流側マンホール202に到達すると、製管装置1の駆動を停止する。そして、製管装置1を解体し、フレーム体2を分解した状態で下流側マンホール202から搬出する。更生管120と既設管200との間隙には、硬化性モルタル等の裏込め材を注入し、硬化させることで、既設管200の更生が完了する。
なお、本発明に係る製管装置1は、上記実施形態以外にも他の様々な形で実施することができる。そのため、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、固定部材7、8は上記の構成とされるに限らず、リンク体21、26の回動を拘束し相互連結角度を固定しうる部材であればどのような構成であってもよい。また、駆動ユニット4は、2組のピンチローラ43を備える構成に限らず、少なくとも1組のピンチローラ43を備えるものであればよい。
また、本発明において、更生管120を構成するプロファイル100は、図9(a)および図9(b)に示したプロファイル100に限定されず、補強材106が装着されないプロファイルであっても、また他の形状の補強材が装着された構成であってもよい。また、図10(a)および図10(b)に示すように、隣接する主部材111を、長尺帯状の嵌合部材115により接合し、更生管120を形成する構成のプロファイル110であってもよい。主部材111は、基板112に複数の断面T字状のリブ113を有し、基板112の両端部に嵌合溝114が形成されている。嵌合部材115は、隣接した主部材111双方の嵌合溝114に嵌め込まれる2条の凸部116を有する。このようなプロファイル110にあっても、上記と同様の金属製の補強材が装着されてもよい。
本発明は、老朽化した下水道管、上水道管、農業用水管、ガス管などの既設管を、プロファイルを用いて更生するための製管装置として好適に利用することができる。
1 製管装置
2 フレーム体
21 リンク体
211 回動規制片
212 切欠部
22 第1リンクフレーム
23 第2リンクフレーム
3 リンクローラ
4 駆動ユニット
43 ピンチローラ
5 嵌合ローラ
52 本体部
53 鍔部
54 大径部
6 外面ガイド
100 プロファイル
120 更生管
200 既設管

Claims (4)

  1. 長尺のプロファイルを螺旋状に巻回しつつ、先行するプロファイルの嵌合部に後続するプロファイルの嵌合部を内周側から押しつけることにより相互に嵌合させて管状に形成する製管装置であって、
    環状のフレーム体と、
    既に巻回されて先行するプロファイルとこれに後続するプロファイルとの嵌合領域の内周側に位置するように、前記フレーム体に設けられた嵌合ローラと、
    プロファイルを前記嵌合領域の内周側から前記嵌合ローラに向けて供給するピンチローラとを備え、
    前記嵌合ローラは円筒状の本体部と、該本体部よりも外径が大きい円筒状の大径部が設けられ、前記大径部は、少なくともプロファイルの後続部分の嵌合部に接触する範囲に配設されたことを特徴とする製管装置。
  2. 請求項1に記載の製管装置において、
    前記大径部は、プロファイルの先行部分と後続部分の嵌合部に接触する範囲に配設されたことを特徴とする製管装置。
  3. 請求項1または2に記載の製管装置において、
    前記嵌合ローラは、前記大径部の外周面が、形成する更生管の外周面よりも外周側に張り出して回転するように前記フレーム体に設けられたことを特徴とする製管装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一つの請求項に記載の製管装置において、
    前記嵌合ローラは、前記大径部が本体部からテーパー面を介して滑らかに連続された形状とされたことを特徴とする製管装置。
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