JP6174925B2 - 製管装置 - Google Patents

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Description

本発明は、農業用水管、下水道管、上水道管、又はガス管等の既設管を更生する更生管を形成する製管装置に関する。
老朽化した既設管に対し、プロファイルと呼ばれる長尺帯状のライニング材を用いてその内周面を更生する方法が広く行われている。この方法では、プロファイルを既設管内で螺旋状に巻回し、プロファイルの嵌合部同士を嵌合して管状に形成する。
例えば、特許文献1、2等に開示された製管装置は、図13に示すように、複数個のリンク体301を略環状に連結したリンク機構と、リンク体301に回転自在に備えられたリンクローラ302と、嵌合ローラ303を備えて回転を付与する嵌合機構部304と、プロファイル100を内周側から供給する供給ローラ305とを有する。製管装置300では、供給するプロファイル100にバックテンション(供給方向とは逆向きの力)を作用させながら、プロファイル100の嵌合部同士を内周側から押しつけて嵌合させ、更生管が形成される。
この種の製管装置300は、螺旋状としたプロファイル100を常に巻き絞るように供給しつつ製管するので、形成する更生管の口径を一定に維持することができる。また、供給するプロファイル100にバックテンションを作用させていることにより、従来の製管装置に配設されていた外周側のローラ(アウターローラ)が不要な構造とされている。これにより、外側から反力が得られない場合や、既設管の内面に凹凸を生じている場合であっても、かかる状況に関係なく円滑に製管することが可能とされている。
特許第4674082号公報 特許第4866428号公報
既設管の更生作業中には、管路内の流体を堰き止めたり迂回させたりすることが多く、周辺の建物や地上の交通に影響が出るため、できるだけ短時間で作業を済ませ、精度よくかつ安全に作業することが要求される。
例えば、図13に示した従来の製管装置300にあっては、隣接する一対のリンク体の連結を外し、屈撓自在な複数個のリンク体を1本の列にしてマンホールから搬入し、既設管内にて略環状に組み立てることができる。このため、製管装置300の搬入設置作業を短時間で容易に行うことができ、かつ、多様な口径の既設管200に製管装置300を対応させることが可能とされている。
補修対象となる既設管200が大口径であると、製管装置300の外径も大きくなる。ところが、リンク体301が一定の範囲で回動可能であることから、リンク機構を適正な略環状の形状に保持した状態で製管し続けることが困難となる場合が生じうる。また、製管装置300において、プロファイル100は供給ローラ305から嵌合ローラ303へ送られる際に、嵌合ローラ303の前段部で曲げ形状が大きく変化する構成である。これらの理由から、従来の製管装置300は、プロファイル100の剛性が高い場合に、嵌合ローラ303の下流側に位置するリンク体301に負荷がかかりやすい構造であった。
このため、嵌合機構部304の周囲において、リンク体301の相互間にねじれや撓みを生じやすく、その都度、リンク体301の角度を調整したり、プロファイル100の巻回状態を修正したりする作業が必要とされた。したがって、プロファイル100の嵌合部を押圧する嵌合ローラ303を十分に作用させて精度よく製管するためには、未だ改良の余地があった。
本発明は、このような問題点にかんがみてなされたものであり、その目的とするところは、搬入設置作業等を短時間で簡単に行うことができ、多様な口径の既設管を更生することを可能にするとともに、所定の外径で適正な略環状の形状を維持しうる構造とすることにより、精度の高い更生管を円滑に形成することのできる製管装置を提供することにある。
前記の目的を達成するための本発明の解決手段は、長尺のプロファイルを螺旋状に巻回しつつ、先行するプロファイルの嵌合部に後続するプロファイルの嵌合部を内周側から押しつけることにより相互に嵌合させて管状に形成する製管装置を前提とする。この製管装置に対し、相互に連結された複数のリンク体を備える略環状のフレーム体と、既に巻回されて先行するプロファイルとこれに後続するプロファイルとの嵌合領域の内周側に位置するように、前記フレーム体に設けられた嵌合ローラと、プロファイルを前記嵌合領域の内周側から前記嵌合ローラに向けて供給するピンチローラとを備えさせ、前記嵌合ローラの上流側または下流側の少なくとも一方に位置するリンク体に、隣接するリンク体の相互連結角度を固定する固定部材を設けた構成としている。
このような構成により、製管装置の搬入および組み立て作業を短時間で容易に行うことができる。加えて、製管装置は嵌合ローラの上流側または下流側の少なくとも一方に位置するリンク体に、隣接するリンク体の相互連結角度を固定する固定部材を備えるので、補修対象となる既設管がどのような口径であっても、フレーム体を所定の外径で適正な略環状の形状に保持することが可能とされる。したがって、先行するプロファイルと後続するプロファイルの嵌合部同士を嵌合ローラによって確実に押圧して嵌合することが可能となり、製管作業がより簡便化し、施工期間の長期化を招くことなく、精度の高い更生管を円滑に形成することができる。
前記製管装置のより具体的な構成として次のものが挙げられる。つまり、前記リンク体として一組のリンクフレームを備えさせ、前記固定部材を、前記リンクフレームに対して取り付けおよび取り外し自在のプレート部材とすることである。
これにより、既設管に設置する製管装置の外径に応じて、必要箇所のリンク体のリンクフレームに、相互連結角度を固定する固定部材を取り付け、またはリンクフレームから取り外して、ゆるみのない適正な曲率を有する略環状形状のフレーム体を構成することができる。
また、前記製管装置におけるリンク体として、一方のリンクフレームに、該リンク体の回動範囲を一定角度内に規制する回動規制片を備えさせ、他方のリンクフレームに、前記回動規制片に対応する切欠部を備えさせる。そして、前記固定部材を、回動規制片および切欠部に嵌合して、前記リンクフレーム相互の回動動作を阻止する構成としてもよい。また、前記固定部材を、一組のリンクフレームの相互間に架設させて、該リンクフレーム相互の回動動作を阻止する構成としてもよい。
このように構成することにより、大口径の既設管を更生する場合にあっても、製管装置の構造を大きく変更することなく、所定の外径で適正な略環状の形状を保持させることができ、精度の高い更生管を容易に形成することができる。
本発明では、複数のリンク体を有する略環状のフレーム体と、プロファイルの嵌合領域の内周側に位置するように前記フレーム体に設けられた嵌合ローラと、プロファイルを前記嵌合領域の内周側から前記嵌合ローラに向けて供給するピンチローラとを備え、前記嵌合ローラの上流側または下流側の少なくとも一方に位置するリンク体に、隣接するリンク体の相互連結角度を固定する固定部材を設けた構成とされる。これにより、製管装置の搬入および組み付け作業が容易であるとともに、既設管の口径にかかわらずプロファイルを円滑に嵌合することが可能となり、所望の口径の更生管を精度よく形成することができ、既設管の更生作業に要する期間の短縮化を図ることができる。
本発明の実施形態に係る製管装置を示す正面図である。 前記製管装置におけるプロファイルの嵌合領域を示す拡大正面図である。 前記製管装置におけるリンク体を示し、図3(a)は正面図、図3(b)は一部破断して示す平面図である。 前記製管装置における駆動ユニットを一部破断して示す側面図である。 前記製管装置における嵌合ローラを示す平面図である。 前記製管装置における固定部材の一例を示す斜視図である。 前記製管装置における固定部材の他の例を示す斜視図である。 他の実施形態に係る製管装置を示す正面図である。 前記製管装置におけるプロファイルの嵌合領域を示す拡大正面図である。 本発明に係る製管装置を用いた既設管の更生方法を示す説明図である。 プロファイルの一例を示し、図11(a)はプロファイルを接合する様子を示す説明図、図11(b)は接合した状態を示す説明図である。 プロファイルの他の例を示し、図12(a)はプロファイルを接合する様子を示す説明図、図12(b)は接合した状態を示す説明図である。 従来の製管装置を示す正面図である。
以下、本発明に係る製管装置の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、実施形態に係る製管装置1の正面図であり、図2は、製管装置1におけるプロファイル100の嵌合領域を示す拡大正面図である。
なお、以下の説明においては、製管装置1により更生管120を形成する際の既設管200内における製管装置1の進行方向を前方、その反対方向を後方と位置づけて説明する。
製管装置1は、長尺帯状のプロファイル100を既設管200内に連続的に引き込み、螺旋状に巻回して管状に形成する装置である。プロファイル100は、その先行する部分と後続する部分とが、製管装置1の外周部に隣接して配置され、プロファイル100に設けられている嵌合部が相互に嵌合される。これにより、プロファイル100は管状となり、既設管200内に残置される。また、製管装置1は、既設管200の内壁に沿って周方向に回転しながら、既設管200の軸方向へ進行するので、更生管120が付加的に形成される。
例示の形態に係る製管装置1は、円形断面の更生管120の施工に用いる自走式の製管装置であって、フレーム体2と、フレーム体2に軸支された複数のリンクローラ3と、フレーム体2の内周側からプロファイル100を供給する駆動ユニット4と、プロファイル100の嵌合部を内周側から押圧する嵌合ローラ5とを備えている。
図1に示すように、フレーム体2は、複数のリンク体21を相互に連結したリンク機構が、プロファイル100を供給する駆動ユニット4、およびプロファイル100を管状に嵌合する嵌合ローラ5等の各部材と相互に連結され、略環状に形成されている。
リンク体21は、図3(a)および図3(b)に示すように、一組のリンクフレーム22、23が連結軸24を介して回動自在に連結して形成されている。図3(b)に示すように、一方のリンクフレーム22(第1リンクフレーム22)は、対向する一対の第1リンクプレート221と、これらの第1リンクプレート221を対向させた状態に結合する第1連結プレート222とを備えて構成される。他方のリンクフレーム23(第2リンクフレーム23)は、対向する一対の第2リンクプレート231と、これらの第2リンクプレート231を対向させた状態に結合する第2連結プレート232とを備えて構成される。
リンク体21は、第1リンクフレーム22における一対の第1リンクプレート221の各端部に、第2リンクフレーム23における一対の第2リンクプレート231の各端部を、それぞれ重ね合わせ、連結軸24を介して回動自在に連結して形成されている。リンク体21は、一つのリンク体21における第1連結プレート222に、他のリンク体21における第1連結プレート222を突き合わせて接合されている。また、一つのリンク体21における第2連結プレート232に、更に他のリンク体21の第2連結プレート232を突き合わせて接合されている。これにより複数のリンク体21が相互に連結されている。
図3(a)に示すように、第1リンクフレーム22におけるリンクプレート221の表面には、連結軸24を中心として回動規制片211が設けられている。第2リンクフレーム23のリンクプレート231の端部には、この回動規制片211に対応する切欠部212が設けられている。切欠部212は、連結軸24の回動中心を中心とする設定半径上の一定範囲にわたって形成されている。これにより、一組のリンクフレーム22、23の相互の回動動作を、回動規制片211と切欠部212とが当接するまでの角度範囲に規制し、リンク体21が内方又は外方へ極端に屈曲することを防止している。
隣接するリンク体21は、各リンクフレーム22、23の連結プレート(第1連結プレート222同士、または第2連結プレート232同士)を組み合わせて、ボルトナット等(図示せず)を介して着脱自在に連結されている。フレーム体2を直線状に形成できるように、特定の隣接するリンク体21間において着脱自在となされるならば、残りのリンク体21については溶接などによって着脱不能に形成されてもよい。
リンク体21の連結軸24には、リンクローラ3が設けられている。リンクローラ3は、合成樹脂製又は金属製の円筒体であり、軸受25を介して連結軸24の軸回りに回転自在に支持されている。フレーム体2の外周にはプロファイル100が螺旋状に巻回される。リンクローラ3は、更生管120を形成する際に、プロファイル100および更生管120の内面に接触して回転する。
ここで、プロファイル100は、図11(a)に示すように、帯板状の基板101に複数本の断面T字状のリブ102が立設された形状とされている。基板101の一方の側縁部には、嵌合部として嵌合凸部103が立設されている。基板101の他方の側縁部には、基板101の厚み分の段部104が形成され、嵌合部として嵌合凹部105が設けられている。図11(b)に示すように、段部104には、基板101の嵌合凸部103側の側縁部が納まる。また、嵌合凸部103は、隣り合ったプロファイル100の嵌合凹部105に嵌入される。かかるプロファイル100は、硬質塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの合成樹脂材により長尺状に成形される。
また、プロファイル100には、金属製の補強材106が装着されている。例示する補強材106は、帯板状の鋼板を断面略W字状に折曲して形成されている。補強材106はプロファイル100の隣り合うリブ102間に嵌め込まれ、左右の傾斜部分の先端がそれぞれリブ102のT字部に係止されている。これにより、補強材106は、プロファイル100の長手方向に連続的に配設されている。
プロファイル100は、製管過程で螺旋状に巻回され、図11(a)に示すように、先行する部分と後続する部分とが互いに隣接する。そして、プロファイル100の先行部分の嵌合凹部105に対し、後続部分の嵌合凸部103が内面側(既に巻回されているプロファイル100の内周側)から嵌め込まれ、相互に接合される。
フレーム体2には、プロファイル100を引き込み、送り出すための駆動ユニット4が設けられている。図4は、駆動ユニット4を一部破断して、外面ローラ41と内面ローラ42とを示した側面図である。
駆動ユニット4は、フレーム体2の外周側に配置される外面ローラ41と、その内周側に配置される内面ローラ42とが対となったピンチローラ43を主体に構成されている。また、駆動ユニット4は、外面ローラ41と内面ローラ42とを回転駆動させるモータ46を備えている。外面ローラ41と内面ローラ42とは、減速機(例えば、歯車機構44の各歯車)を介して、互いに反対方向に回転駆動されている。図1に示すように、駆動ユニット4には、2組のピンチローラ43がプロファイル100の供給ラインに沿って、フレーム体2の内周側に配設されている。
内面ローラ42および外面ローラ41は、剛性を有するケーシング45の内部に備えられており、それぞれの回転軸が回転自在に支持されている。モータ46の駆動力は、歯車機構44を介して各ローラの回転軸に伝動され、内面ローラ42および外面ローラ41を適宜減速して回転させる。ピンチローラ43は、内面ローラ42および外面ローラ41の間にプロファイル100を挟み込んで送り出すように回転方向が設定されている。
内面ローラ42は、合成樹脂製又は金属製の円筒体からなり、その軸方向の長さがプロファイル100の幅寸法に相当する長さよりも長くなるように形成されている。内面ローラ42は、プロファイル100の内面(リブ102の立設されていない面)に接触しながら回転する。
外面ローラ41は、大径ローラ411、補強材用大径ローラ412、および小径ローラ413を備えている。大径ローラ411は、プロファイル100の隣接するリブ102間に挿入可能な幅で形成されている。また、補強材用大径ローラ412は、複数備えられ、それぞれ、プロファイル100に装着された補強材106の略V字状の溝に挿入可能な鍔状に形成されている。小径ローラ413は、複数備えられ、プロファイル100のリブ102の先端部に接触して回転するよう、大径ローラ411および補強材用大径ローラ411よりも小径にて形成されている。これにより、外面ローラ41は、プロファイル100の外面(リブ102の立設された面)に接触しながら滑ることなく回転する。
互いに逆方向に回転するピンチローラ43(内面ローラ42および外面ローラ41)は、プロファイル100を両面から挟み込み、フレーム体2の内周側から引き込む。2組のピンチローラ43によって、プロファイル100の後続する部分は、既に巻回されたプロファイル100の先行部分に並列するように、連続的にフレーム体2の外周側へ送り出される(図1参照)。
なお、モータ46は、例えば、図10に示される油圧ユニット93から油圧ホースを介して供給される圧油によって駆動し、油圧ユニット93は、発電機92から供給される電力によって駆動するように構成される。この場合、油圧ユニット93から延びる油圧ホースは、回転継手47を介してモータ46に接続され、製管装置1の回転に影響なく圧油を供給する。
図2に示すように、駆動ユニット4は、リンク体21に連結用のリンク体26を介して設けられている。このリンク体26の外面側には、連結軸48の外周部に、回動規制片261と切欠部262とが備えられている。切欠部262は、連結軸48を中心とする設定半径上の一定範囲にわたって形成されている。これにより、駆動ユニット4のケーシング45とリンク体26との相互の回動動作を、回動規制片261と切欠部262とが当接する角度範囲に規制し、内方又は外方へ極端に屈曲することを防止している。
駆動ユニット4の連結軸48には、これを回転軸とする段付きローラ49が設けられている。段付きローラ49は、図示しない円筒状の本体部と、本体部よりも大径のローラ部とを備え、本体部とローラ部との間に段部が形成されている。段付きローラ49は、本体部がプロファイル100の先行部分の内面を押圧しつつ連結軸48まわりに回転する。段付きローラ49の段部は、プロファイル100の一方の側縁部に当接し、螺旋状とされたプロファイル100の経路を規制する。
駆動ユニット4によるプロファイル100の送り出し方向の先方には、嵌合ローラ5が配設されている。図5は、製管装置1における嵌合ローラ5を示す平面図である。図示するように、嵌合ローラ5は、本体部51と、本体部51よりも大径である円板状の鍔部52を有する。嵌合ローラ5は、連結軸53回りに回転自在に軸支され、本体部51がプロファイル100の内面に接触する。鍔部52は、プロファイル100の一方の側縁部に当接して、プロファイル100の経路を規制する。
嵌合ローラ5は、既設管200内において、螺旋状に巻回されたプロファイル100を先行するプロファイル100の側縁部に押さえつけ、嵌合凸部103と嵌合凹部105とを嵌合させて、管状に製管する。嵌合ローラ5は、更生管120を構成するプロファイル100の長手方向に対して直交する向きとなるように配設される。嵌合ローラ5をプロファイル100に対して直交させる方法としては、例えば、フレーム体2において、隣接する一対のリンク体21同士の連結部、または隣接するリンク体21と連結用リンク体26との連結部のうち、少なくとも1つの連結部において、一方のリンク体21、26を、他方のリンク体21、26に対して、管軸方向に移動させ、移動させた状態でそれぞれを固定することが好ましい。
駆動ユニット4と嵌合ローラ5との間には、プロファイル100が外周側へ膨らまないように押さえる外面ガイド6が設けられている。外面ガイド6は、プロファイル100の内面を案内する小径のガイドローラ61と、プロファイル100の外面より外周側に配設されたガイド板62とを備える。ガイドローラ61はフレーム体に回転自在に支持されて、プロファイル100の内面に接触して回転する。ガイドローラ61とガイド板62とはプロファイル100を挟んで対向配置され、駆動ユニット4から嵌合ローラ5へと送られるプロファイル100の経路を円滑に規制する。
このような製管装置1には、隣接するリンク体21の回動を拘束し、相互連結角度を固定する固定部材7が設けられている。図6および図7は、固定部材7の例を示す斜視図である。固定部材7は、特定のリンク体21、26に取り付けられている。すなわち、隣接するプロファイル100の嵌合凸部103と嵌合凹部105を相互に嵌合する嵌合領域に対し、その上流側と下流側の少なくとも一方、または嵌合領域の上流側および下流側の両方に位置するリンク体21、26に、固定部材7が配設されている。
図1および図2に示す形態では、固定部材7は嵌合ローラ5の上流側および下流側の両方に複数箇所にわたって配設されている。すなわち、固定部材7は、段付きローラ49の側部、嵌合ローラ5の側部、および嵌合ローラ5の後段部に位置するリンクローラ3の側部の3箇所に備えられている。
固定部材7は、リンク体21、26の端部に設けられた回動規制片211、261に嵌合し、かつ切欠部212、262に嵌合するプレート状に形成されている。図6に示す固定部材7(7a)は、段付きローラ49の側部、および嵌合ローラ5の側部に嵌め込まれ、回動規制片261および切欠部262に嵌合する。図7に示す固定部材7(7b)は、嵌合ローラ5の後段部に位置するリンクローラ3の側部に嵌め込まれ、回動規制片211および切欠部212に嵌合する。
固定部材7は、嵌め合わされる切欠部212、262に対応する大きさで形成され、回動規制片211、261に対応する凹部71を備えている。また、固定部材7には、ボルトにより止着するための固定孔72が設けられている。これにより、リンク体21、26に対して取り付け自在および取り外し自在とされている。
製管装置1のフレーム体2の外径は、補修対象の既設管200の口径に合わせて決定される。その際、フレーム体2を構成するリンク体21の個数が決定され、所定の外径で適正な略環状の形状に保持しうるリンク体21、26の相互連結角度を設定することができる。固定部材7は、かかるリンク体21、26の相互連結角度に基づいて、凹部71が配設されている。このため、固定部材7は、回動規制片211、261および切欠部212、262に嵌合されて固定されることにより、リンク体21、26における回動動作を阻止し、フレーム体2を所定の外径の適正な環状形状に保持するものとなる。
固定部材は、図8および図9に示すように構成されてもよい。すなわち、固定部材としては、嵌合ローラ5の上流側および下流側の両方に配設され、第1リンクフレーム22と第2リンクフレーム23との相互間に架設される構成であってもよい。例示の形態では、製管装置1の段付きローラ49の側部と、嵌合ローラ5の側部には、図6に示した固定部材7(7a)が取り付けられている。段付きローラ49の前段部に位置するリンクローラ3の側部と、嵌合ローラ5の後段部に位置するリンクローラ3の側部には、横長プレート状の固定部材8が架設されている。
図9に示すように、固定部材8は、一端が第1リンクフレーム22に固定され、他端が第2リンクフレーム23に固定されている。固定部材8の両端にはボルト止めのための2つの固定孔81が設けられ、一方の固定孔81は長孔であり取付位置を調整可能とされている。固定部材8は、リンク体21の所定の相互連結角度を保持するように取り付けられて、第1リンクフレーム22と第2リンクフレーム23との相互の回動動作を阻止するものとなる。
製管装置1は、フレーム体2を構成する特定のリンク体21、26に、上記固定部材7、8を設けていることで、リンク体21の相互間に撓みやねじれ等を生じることが防がれる。これにより、製管装置1は、製管工程の開始から終了まで、所定の外径で適正な略環状の形状に保持される。また、プロファイル100の嵌合領域を押圧する嵌合ローラ5を、プロファイル100に対して十分に作用させることができる。したがって、補修対象となる既設管200がどのような口径であっても、プロファイル100を所望の口径で巻回し、および嵌合して、精度の高い更生管120を形成することができる。
特に、大口径の既設管200の更生に際しては、プロファイル100は、製管装置1に供給される過程で、嵌合ローラ5の前段部で大きく曲率が変化することとなるが、フレーム体2が適正な略環状形状を保持しているので、嵌合ローラ5の周囲に位置するリンク体21、26にねじれ等を生じるおそれがなくなり、精度よく製管することが可能となる。
(既設管の更生方法)
次に、上述の製管装置1を用いて既設管200を更生する施工手順について説明する。図10は、既設管200の更生方法を示す説明図である。
既設管200の更生に用いるプロファイル100は、ドラム91に巻き取られて施工現場に搬送される。既設管200の更生に際しては、所定スパンごとに設けられたマンホール201、202を利用し、プロファイル100等を既設管200内に導入して製管していく。更生管120の施工は、既設管200の上流側から下流側に向けて行う。
図10に示すように、上流側マンホール201の地上には、プロファイル100を巻き重ねた回転台付きドラム91を設置する。下流側マンホール202の地上には、発電機92を設置する。既設管200内には、製管装置1および油圧ユニット93を搬入する。
製管装置1は、フレーム体2が分解可能かつ組み立て可能であることから、上流側マンホール201内へ容易に搬入し、組み立てることができる。形成する更生管120の口径に合わせて、製管装置1の周長をリンク体21の個数を増減することにより調整しておく。また、製管装置1のフレーム体2を、既設管200の内径および使用するプロファイル100の幅に対応するように調整する。駆動ユニット4や外面ガイド6はリンク体21に後付け可能であるので、リンク体21とは別体でマンホール201内へ搬入した後、リンク体21に組み付けてもよい。
製管装置1の組み立て作業が完了すると、地上のドラム91からプロファイル100をマンホール201内へ引き込む。そして、プロファイル100を、製管装置1のフレーム体2の内周側から、駆動ユニット4のピンチローラ43(内面ローラ42および外面ローラ41)に挟み、挿通させる。
次いで、プロファイル100をフレーム体2の外周側へ送り出す。また、製管装置1を軸心回りに回転させ、送り出したプロファイル100をフレーム体2の外周面に2〜3周分、巻回する。これにより、製管開始用の更生管120を形成する。
次いで、製管装置1の駆動ユニット4を駆動し、ピンチローラ43を回転させる。ピンチローラ43は、プロファイル100を挟み込んで引き込む。プロファイル100は、ピンチローラ43の内面ローラ42および外面ローラ41に挟まれて、フレーム体2の内周側から引き込まれ、送り出される。プロファイル100には、その送り出し方向とは逆向きの力(バックテンション)が作用する。また、ピンチローラ43にてプロファイル100を送り込んだ際の反力によって、製管装置1は既に巻かれた更生管120の内周面に沿って、送り込み方向とは逆方向に周回移動(公転)する。
ピンチローラ43により駆動ユニット4に引き込まれたプロファイル100は、外面ガイド6を経て、プロファイル100の嵌合領域に配設された嵌合ローラ5に到達する。ここで、既に巻回され張力が付与されているプロファイル100の先行部分に対し、プロファイル100の後続部分が内周側から押しつけられる。これにより、プロファイル100の後続部分の嵌合凸部103が、先行部分の嵌合凹部105に嵌合して管状となる(図11参照)。
駆動ユニット4は、フレーム体2に巻かれたプロファイル100の内周を周回移動しつつ、プロファイル100の嵌合凹部105に、後続するプロファイル100の嵌合凸部103を送り込む。また、嵌合ローラ5の押圧作用によってこれらを順次嵌合して、更生管120を付加的に形成する。駆動ユニット4は、プロファイル100を常に巻き絞るように螺旋状に供給する。
また、プロファイル100の嵌合ローラ5の上流側および下流側には固定部材7、8が配設されてリンク体21の相互連結角度が適正に維持されている。このため、フレーム体2の適正な略環状形状が保持され、嵌合ローラ5の前段部でプロファイル100の曲率が大きく変化しても、嵌合ローラ5および周囲のリンク体21にねじれ等を生じることがない。したがって、更生管120の口径を一定に維持しつつ精度よく製管することができる。
製管装置1は、フレーム体2の外周側にローラ部材を有していないため、既設管200の内周面に隙間なく更生管120を付加形成することができる。また、製管装置1は略環状の構造を有しているので、製管装置1が既設管200の内部を塞いでしまうことがなく、既設管200が通水状態であっても更生管120を形成することができる。
更生管120の前端部が下流側マンホール202に到達すると、製管装置1の駆動を停止する。そして、製管装置1を解体し、フレーム体2を分解した状態で下流側マンホール202から搬出する。更生管120と既設管200との間隙には、硬化性モルタル等の裏込め材を注入し、硬化させることで、既設管200の更生が完了する。
なお、本発明に係る製管装置1は、上記実施形態以外にも他の様々な形で実施することができる。そのため、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、固定部材7、8は上記の構成とされるに限らず、リンク体21、26の回動を拘束し相互連結角度を固定しうる部材であればどのような構成であってもよい。また、駆動ユニット4は、2組のピンチローラ43を備える構成に限らず、少なくとも1組のピンチローラ43を備えるものであればよい。
また、本発明において、更生管120を構成するプロファイル100は、図11(a)および図11(b)に示したプロファイル100に限定されず、補強材106が装着されないプロファイルであっても、また他の形状の補強材が装着された構成であってもよい。また、図12(a)および図12(b)に示すように、隣接する主部材111を、長尺帯状の嵌合部材115により接合し、更生管120を形成する構成のプロファイル110であってもよい。主部材111は、基板112に複数の断面T字状のリブ113を有し、基板112の両端部に嵌合溝114が形成されている。嵌合部材115は、隣接した主部材111双方の嵌合溝114に嵌め込まれる2条の凸部116を有する。このようなプロファイル110にあっても、上記と同様の金属製の補強材が装着されてもよい。
本発明は、老朽化した下水道管、上水道管、農業用水管、ガス管などの既設管を、プロファイルを用いて更生するための製管装置として好適に利用することができる。
1 製管装置
2 フレーム体
21 リンク体
211 回動規制片
212 切欠部
22 第1リンクフレーム
23 第2リンクフレーム
26 連結用リンク体
261 回動規制片
262 切欠部
3 リンクローラ
4 駆動ユニット
43 ピンチローラ
5 嵌合ローラ
6 外面ガイド
7、8 固定部材
100 プロファイル
120 更生管
200 既設管

Claims (4)

  1. 長尺のプロファイルを螺旋状に巻回しつつ、先行するプロファイルの嵌合部に後続するプロファイルの嵌合部を内周側から押しつけることにより相互に嵌合させて管状に形成する製管装置であって、
    相互に連結された複数のリンク体を備える略環状のフレーム体と、
    既に巻回されて先行するプロファイルとこれに後続するプロファイルとの嵌合領域の内周側に位置するように、前記フレーム体に設けられた嵌合ローラと、
    プロファイルを前記嵌合領域の内周側から前記嵌合ローラに向けて供給するピンチローラとを備え、
    前記嵌合ローラの上流側または下流側の少なくとも一方に位置するリンク体に、隣接するリンク体の相互連結角度を固定する固定部材が設けられたことを特徴とする製管装置。
  2. 請求項1に記載の製管装置において、
    前記リンク体は一組のリンクフレームを備え、前記固定部材は前記リンクフレームに対して取り付けおよび取り外し自在のプレート部材であることを特徴とする製管装置。
  3. 請求項2に記載の製管装置において、
    前記リンク体は、一方のリンクフレームに、該リンク体の回動範囲を一定角度内に規制する回動規制片を備えるとともに、他方のリンクフレームに、前記回動規制片に対応する切欠部を備えており、
    前記固定部材は、回動規制片および切欠部に嵌合されて、前記リンクフレーム相互の回動動作を阻止することを特徴とする製管装置。
  4. 請求項2に記載の製管装置において、
    前記固定部材は、一組のリンクフレームの相互間に架設されて、該リンクフレーム相互の回動動作を阻止することを特徴とする製管装置。
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