JP4674082B2 - 既設管のライニング施工方法及び製管機 - Google Patents

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Description

本発明は、農業用水管、下水道管、上水道管、ガス管等の既設管の内面にライニング管を形成する既設管のライニング施工方法及びその施工方法に用いられる製管機に関する。
農業用水管、下水道管、上水道管、ガス管などの既設管においては、ひび割れや腐食等により既設管が老朽化した際の対策として、既設管の内周面を合成樹脂等にてライニングすることによって既設管を更生する方法が採られている。
下水道管などの既設管の内面にライニング管を施工する方法としては、両側縁部に嵌合部が形成された長尺のプロファイルを既設管内において螺旋状に製管する方法がある。
例えば、プロファイルを巻いたドラムを地上に設置し、そのドラムからプロファイルを既設管内に配置した自走式の製管機に連続的に供給し、既設管内においてプロファイルを螺旋状に巻回するとともに、互いに隣接するプロファイルの側縁部(嵌合部)同士を相互に嵌合することによりライニング管を形成する方法が提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
このようなライニング施工方法によれば、プロファイルの材質が限定されないので、合成樹脂、特にコスト、成形性、強度などの面でライニング管施工に適した硬質塩化ビニル樹脂を用いることができるという利点がある。
ところで、既設管のライニング施工方法に用いられる製管機301は、例えば図10に示すように、プロファイル100の嵌合部(オス・メス嵌合)を嵌合する嵌合ローラ330がアウターローラ331とインナーローラ332によって構成されており、この製管機301でライニング管(更生管)を製管する場合、アウターローラ331がライニング管の周囲を周回移動するため、アウターローラ331が移動するのに必要なクリアランスを設けて製管を行う必要がある。
このため、既設管内面とライニング管外面との間にクリアランスが無い状態でプロファイルを巻回する場合、アウターローラ331が通過できるような凹部400をライニング管に設けながら製管を行う必要がある。このような凹部400を形成するには、プロファイルを局部的に曲げることが必要になるが、プロファイルが高剛性である場合、そのような局部的な曲げを行うことが難しく、製管が困難となる場合がある。
一方、既設管内面に更生部材をクリアランスが無い状態で施工する方法として、硬質塩化ビニル製の帯板(ストリップ)を既設管の内面に螺旋状に巻き立て、その螺旋状に巻いた帯板の隣同士を嵌合用部材(ジョイナー)を用いて嵌合することにより、既設管内面にスパイラル管を形成する工法(以下、工法Aという)がある。
また、両側縁部に連結部が形成されたストリップを螺旋状に巻回し、互いに隣り合う側縁部同士を相互に連結してパイプを形成するにあたり、ストリップを形成中のパイプの外部側に送り進め、その送り進められたストリップに作用する力と、形成中のパイプの張力を利用してストリップの隣り合う側縁部同士を相互に結合する工法(以下、工法Bという)がある(例えば、特許文献3参照)。
特開平10−315328号公報 特開平11−254531号公報 特表2002−525526号公報
ところで、上記した工法Aでは、既設管内面に帯板を単に押し付けて貼り付ける工法であるので、既設管が無い場合や、既設管の凹凸が激しい場合など、外側から反力が得られない場合は製管を行うことができない。
一方、工法Bでは、ストリップを形成中のパイプの外部側に送り進めてストリップの隣り合う側縁部同士を相互に結合する工法であり、1本のストリップを強制的に供給することにより製管機を回転させる工法であるので、特に大口径で重量が大きいパイプを形成する場合、ストリップの強度不足によって座屈変形する可能性がある。
本発明はそのような実情に鑑みてなされたもので、既設管内でプロファイルを螺旋状に巻回してライニング管を製管する施工方法において、既設管内面にクリアランスの無い状態で製管するにあたり、プロファイルを局部的に曲げる必要がなく、しかも、大口径の既設管であってもライニング管を常に安定して製管することが可能な既設管のライニング施工方法を提供すること、及び、そのような施工方法を実現するのに適した製管機を提供することを目的とする。
本発明の施工方法は、既設管内において、両側縁部に嵌合部が形成された長尺のプロファイルを螺旋状に巻回し、互いに隣接する嵌合部同士を相互に嵌合することによりライニング管を形成する既設管のライニング施工方法であって、既に巻回されているプロファイルに対し、その内側から新たに巻回するプロファイルを供給するとともに、その新たに巻回するプロファイルに供給方向とは逆向きの力を作用させながら、この新たなプロファイルを既巻回済みのプロファイルに内側から押し付けることにより、新たなプロファイルの嵌合部を既巻回済みのプロファイルの嵌合部に嵌合することを特徴としている。
本発明の施工方法によれば、既に巻回されているプロファイルに向けて供給するプロファイルに、その供給方向とは逆向きの力(バックテンション)を作用させているので、既に巻回されているプロファイル(形成中のライニング管)を常に絞る状態に維持することができ、プロファイル嵌合のために、既に巻回されているプロファイルを内側から押しても外側に逃げることがなくなる。すなわち、新たに供給するプロファイルにバックテンションをかけることにより、既に巻回されているプロファイル自体がアウターローラの役割を果たすようになるので、アウターローラが不要になる。また、外側から反力が得られない場合や、既設管内面の凹凸が激しい場合であっても、そのような状況に関係なくライニング管を安定して製管することができる。
本発明の製管機は、既設管内において、両側縁部に嵌合部が形成された長尺のプロファイルを螺旋状に巻回し、互いに隣接する嵌合部同士を相互に嵌合することによりライニング管を形成するのに用いられる製管機であって、複数のリンク体を相互に連結してなる環状構造のリンク機構と、前記リンク機構のリンク体に回転自在に支持され、既に巻回されているプロファイルの内側面に接触する複数のリンクローラと、既に巻回されているプロファイルと新たに巻回するプロファイルの嵌合部同士を嵌合する嵌合領域の内側に位置するように、前記リンク機構に設置されたインナーローラと、前記複数のリンクローラ及びインナーローラに同じ向きの回転を与える回転駆動機構と、前記嵌合領域に向けて新たなプロファイルを内側から供給する供給ローラとを備え、前記供給ローラによって、既巻回済みのプロファイルに向けて供給する新たなプロファイルに、供給方向とは逆向きの力を作用させながら、この新たなプロファイルを前記インナーローラにて既巻回済みのプロフ
ァイルに内側から押し付けることにより、新たなプロファイルの嵌合部を既巻回済みのプロファイルの嵌合部に嵌合するように構成されていることを特徴としている。
以上の構造の本発明の製管機によれば、前記した特徴を有する施工方法を実現することができるので、アウタローラを設けることなく、ライニング管を製管することが可能になる。従って、既設管の更生に、本発明の製管機を適用することにより、プロファイルを局部的に曲げることなく、既設管内にライニング管(更生管)をクリアランスない状態で製管することができる。しかも、インナーローラ及びリンクローラの全てを同じ向きに回転しているので、製管機の全体に安定した駆動力をかけることが可能となり、新たに供給・巻回するプロファイルなどに集中的に荷重がかかることを抑制することができる。
本発明の施工方法によれば、既設管内にライニング管を施工するあたり、既に巻回されているプロファイルに向けて供給する新たなプロファイルに、その供給方向とは逆向きの力(バックテンション)を作用させているので、既に巻回されているプロファイル(形成中のライニング管)を常に絞る状態に維持することができる。これによりアウターローラが不要になり、既設管内面にライニング管をクリアランスの無い状態で製管する場合であっても、アウターローラの通過用の凹部をライニング管に設ける必要がなくなる結果、高剛性のプロファイルを用いた製管が可能となる。
本発明の製管装置によれば、既に巻回されているプロファイルに対し、その内側から新たに毎回するプロファイルを供給する供給ローラを設け、その供給ローラによってインナーローラに向けて供給するプロファイルに、供給方向とは逆向きの力を作用させているので、上記した特徴を有する施工方法を容易に実現することができる。しかも、インナーローラ及びリンクローラの全てを同じ向きに回転しているので、製管機の全体に安定した駆動力をかけることが可能となり、新たに供給するプロファイルなどに集中的に荷重がかかることを抑制することができる結果、大口径で重量が大きいライニング管を形成する場合であっても、問題なく製管を行うことができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、本発明に用いるプロファイル及び製管機について説明する。
−プロファイル−
図1にライニング管を形成するプロファイルの一例を示す。
図1に示すプロファイル100は、合成樹脂(例えば硬質塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン等)を長尺帯状に成形した帯状部材であって、複数のリブ103・・103が長手方向に沿って形成されている。また、プロファイル100の両側縁部には、それぞれ、互いに内外に重なり合って係合する嵌合凸部101と嵌合凹部102が長手方向に沿って形成されている。
そして、このような構造のプロファイル100は、後述する製管機1等で螺旋状に巻回され、その巻回過程において、図2(A)及び(B)に示すように、互いに隣接する2つのプロファイル100,100のうち、一方のプロファイル100の嵌合凹部102に、他方のプロファイル100の嵌合凸部101を内側(既に巻回されているプロファイル100の内側)から嵌め込むことにより、これら互いに隣接するプロファイル100,100を相互に接続することができる。
図3にライニング管を形成するプロファイルの他の例を示す。
図3に示すプロファイル110は、合成樹脂(例えば硬質塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン等)を長尺帯状に成形した帯状部材であって、複数のリブ113・・113が長手方向に沿って形成されている。この例のプロファイル110は長尺帯状のコネクタ120を用いて接続される。
プロファイル110の両側縁部にはそれぞれ嵌合凹部112が長手方向に沿って形成されている。また、コネクタ120には、プロファイル110の嵌合凹部112に嵌合することが可能な2つの嵌合凸部121が長手方向に沿って互いに平行に形成されている。
そして、このような構造のプロファイル110は、その両側縁部の嵌合凹部112,112の片方にコネクタ120の嵌合凸部121の一方を嵌め込んだ状態で、後述する製管機1等で螺旋状に巻回され、その巻回過程において、図4(A)及び(B)に示すように、互いに隣接する2つのプロファイル110,110のうち、一方のプロファイル100の嵌合凹部112に、他方のプロファイル110の嵌合凹部112に嵌め込んだコネクタ120の嵌合凸部121を、内側(既に巻回されているプロファイル110の内側)から嵌め込むことにより、これら互いに隣接するプロファイル110,110を相互に接続することができる。
−製管機−
図5は本発明の製管機の一例を示す側面図である。
この例の製管機1は、円形断面のライニング管の施工に用いる自走式の製管機であって、成形フレーム2とこの成形フレーム2に設置された嵌合機構部3及び供給ローラ4を備えている。
成形フレーム2は、図5及び図6に示すように、複数のリンク体21・・21を相互に連結してなる環状構造のリンク機構(屈撓自在)20と、そのリンク機構20の各リンク体21に回転自在に支持されたリンクローラ22・・22によって構成されている。成形フレーム2の周長は、リンク体21及びリンクローラ22・・22の連結数を変更することにより調整することが可能であり、製管を行うライニング管の管サイズに合わせることができる。
嵌合機構部3は、製管を行うライニング管の内側に配置されるインナーローラ(嵌合ローラ)31と、そのインナーローラ31を回転駆動する油圧モータ32などによって構成されている。
図7に示すように、インナーローラ31の回転軸31a及びリンクローラ22・・22の各回転軸22aにはそれぞれスプロケット5・・5が連結されている。これらスプロケット5・・5には環状のチェーン6が巻き掛けられており、嵌合機構部3の油圧モータ32の駆動により、インナーローラ31の回転に加えて、リンクローラ22・・22の全てがインナーローラ31と同じ向きに回転するように構成されている。これらインナーローラ31及びリンクローラ22・・22の回転により、製管機1の全体が既設管200内を周回移動し、プロファイル100を螺旋状に巻回しながら進行するとともに、その進行過程において既に巻回されているプロファイル100の嵌合凹部102に、新たに供給されるプロファイル100の嵌合凸部101をインナーローラ31によって、内側から押し付けることにより、その新たなプロファイル100の嵌合凸部101を既に巻回されているプロファイル100の嵌合凹部102に嵌め込むことができる。
なお、スプロケット5・・5及びチェーン6は、インナーローラ31に向けて供給するプロファイル100との干渉を考慮すると、供給ローラ4とは反対側に設けておくことが好ましい。
また、以上のインナーローラ31を回転する油圧モータ32は、油圧ユニット7(図8参照)から供給される油圧油によって駆動される。さらに、油圧ユニット7は、発電機8(図8参照)から供給される電源によって駆動される。これら油圧ユニット7のホースや発電機8やコードはフレキシブルジョイントなどによって接続し、製管機1の回転の影響を受けないようにすることが好ましい。また、プロファイル100を既設管200内に供給するので、コード・ホース類はプロファイル100と逆の方向(例えば、図8に示すように既設管200の上流側)から供給することが好ましい。
そして、この例の製管機1においては、嵌合機構部3にプロファイル100を供給する供給ローラ4を、嵌合機構部3の回転方向の上流側で、成形フレーム2の内側に配置している。供給ローラ4は、嵌合機構部3のインナーローラ31(嵌合領域)に向けて供給するプロファイル100を、その内面と外面の両方から挟み込む一対のピンチローラ(ブレーキ付き)41,42によって構成されており、それらピンチローラ41,42の制動力によって、嵌合機構部3のインナーローラ31に向けて供給するプロファイル100に、その供給方向とは逆向きの力(バックテンション)を作用させることができる。従って、このような供給ローラ4を設けることにより、既に巻回されているプロファイル100(形成中のライニング管)を常に絞る状態に維持することが可能になる。
以上の構造の供給ローラ4は、支持プレート40を介して成形フレーム2(リンク体21)に保持されており、嵌合機構部3のインナーローラ31に対する位置関係を一定に保ったままの状態で回転する。なお、供給ローラ4は、インナーローラ31に向けて供給するプロファイル100に対して供給方向と逆向きの力を与える構造のものであればよく、摩擦によるブレーキにて各ピンチローラ41,42の回転を規制する構造のほか、油圧モータ等のアクチュエータにより、各ピンチローラ41,42をプロファイル100の供給方向とは逆向きに回転する構造であってもよい。
次に、ライニング管の施工方法の具体的な例を図8及び図9を参照しながら説明する。
−施工前の準備等−
まず、既設管200には所定スパンごとにマンホールが設けられており、この例では、施工対象領域(更生領域)の上流側マンホール201と下流側マンホール202を利用して既設管200内にライニング管を製管する。ライニング管の施工は既設管200の上流側から下流側に向けて行う。
ライニング管の製管には、図1に示す構造のプロファイル100を巻いた中出し式のプロファイルドラム130(回転台付き)、製管機1、油圧ユニット7及び発電機8などを使用する。これらのうち、プロファイルドラム130は上流側マンホール201側の地上部に設置し、発電機8は下流側マンホール202側の地上部に設置する。また、製管機1及び油圧ユニット7は、上流側マンホール201を通じて、更生の対象となる既設管200内の上流側端部に搬入・設置しておく。なお、製管機1については、製管を行うライニング管の管サイズに合わせて成形フレーム2の周長(リンク体21及びリンクローラ22の数)を調整しておく。
−開始用ライニング管の作製・セット−
地上に配置のプロファイルドラム130からプロファイル100を引き出して上流側マンホール201内に引き込み、そのプロファイル100の先端部分を製管機1の供給ロー
ラ4の一対のピンチローラ41,42の間を通した後に、プロファイル100の先端部分を嵌合機構部3のインナーローラ31と既設管200内面との間に挟み込んだ状態で、製管機1の全体を手動で回転させてプロファイル100を数回(3回程度)巻回し、開始用ライニング管10を作製する。作製した開始用ライニング管10は既設管200の上流側端部に固定するか、もしくは、適当な重さの錘等を管端部に設置することにより、開始用ライニング管10の回転や位置ずれ等が生じないようにしておく。
−製管機によるライニング管の製管−
以上の開始用ライニング管の作製・セットが完了した後に、製管機1の嵌合機構部3を駆動(油圧モータ32の駆動)する。この嵌合機構部3の駆動により、嵌合機構部3のインナーローラ31及び複数のリンクローラ22・・22が開始用ライニング管10の内周面に沿って回転移動して製管機1の全体が公転するとともに、供給ローラ4から嵌合機構部3のインナーローラ31に向けて新たなプロファイル100が供給され、その供給された新たなプロファイル100の嵌合凸部101がインナーローラ31によって開始用ライニング管10の嵌合凹部102に内側から押し付けられて、新たなプロファイル100の嵌合凸部101が開始用ライニング管10の嵌合凹部102に嵌合する(図2(B)参照)。さらに、製管機1の公転によりインナーローラ31が開始用ライニング管10の内周を約1周回転移動した時点で、先に巻回されたプロファイル100の嵌合凹部102に、新たに供給されるプロファイル100の嵌合凸部101がインナーローラ31によって嵌合され、ライニング管11が順次製管されていく。
このような製管過程において、供給ローラ4を構成するピンチローラ41,42の制動力によって、嵌合機構部3のインナーローラ31に向けて供給するプロファイル100に、その供給方向とは逆向きの力(バックテンション)を作用させているので、既に巻回されているプロファイル100(形成中のライニング管)を常に絞る状態に維持することができ、これにより、新たにプロファイル100の嵌合のために、既に巻回されているプロファイル100を内側から押しても外側に逃げることがなくなる。すなわち、供給ローラ4によって新たに供給するプロファイル100にバックテンションをかけることにより、既に巻回されているプロファイル自体が、例えば図10に示すようなアウターローラ331の役割を果たすことができる。
このように、この例では、製管機1にアウターローラを設けなくても、製管当初から製管終了時にわたって、常に安定した状態でライニング管11を順調に製管することができるので、既設管200内面にライニング管11をクリアランスの無い状態で製管することができる。また、アウターローラを通過させるための凹部等を形成中のライニング管11に設ける必要がないので、プロファイル100が高剛性であってもライニング管の製管が可能になる。さらに、外側から反力が得られない場合や、既設管200内面の凹凸が激しい場合であっても、そのような状況に関係なくライニング管を安定して製管することができる。
しかも、油圧モータ32、スプロケット5及びチェーン6等によって構成される回転駆動機構によって、リンクローラ22・・22の全てをインナーローラ31と同じ向きに回転させて、製管機1の全体に駆動力をかける構造であるので、新たに供給するプロファイル100などに集中的に荷重がかかることを抑制することができ、大口径で重量が大きいライニング管を形成する場合であっても、問題なく製管を行うことができる。
なお、以上の製管工程において、製管機1の嵌合機構部3の周回数が多くなるにつれて、既設管200内に供給されるプロファイル100は捩れた状態になるが、地上に設置のプロファイルドラム130(回転台付き)を連続的もしくは断続的に回転させることにより、プロファイル100の捩れを解消することができる。
−製管の完了・製管機器類の撤去−
既設管200の全長にわたってライニング管11の製管が終了した後、ライニング管11の管端部のプロファイル100を切断し、次いで、製管機1及び油圧ユニットなどの機器類を撤去する。
−裏込め材について−
以上のライニング施工方法において、ライニング管11の外周面(プロファイル100の外周面)と既設管200との間隙(プロファイル100のリブ103間の間隙も含む)にモルタル等の裏込め材を注入してもよいし、注入しなくてもよい。裏込め材を注入する場合、例えば、嵌合直前のプロファイル100の表面にモルタルを塗布するという方法を採用すればよい。
ここで、以上の例では、図1及び図2に示す構造のプロファイル100を用いて既設管200内にライニング管11を製管しているが、これに替えて、図3及び図4に示す構造のプロファイル110を用いて既設管200内にライニング管を製管してもよい。また、図1〜図4に示すプロファイルに限られることなく、既に巻回されているプロファイルの嵌合部に、新たに供給されるプロファイルの嵌合部を内側から押し付けるだけで嵌合することが可能な構造であれば、他の構造のプロファイルを用いてライニング管の製管を行ってもよい。
本発明は、農業用水管、下水道管、上水道あるいはガス管などの既設管が、ひび割れや腐食等により老朽化した際に、その老朽化した既設管を更生するのに有効に利用することができる。
本発明のライニング施工方法に用いるプロファイルの一例を示す断面図である。 同じくプロファイルの一例を示す断面図である。 本発明のライニング施工方法に用いるプロファイルの他の例を示す断面図である。 同じくプロファイルの他の例を示す断面図である。 本発明の製管機の一例を示す正面図である。 図5の製管機を使用状態で示す斜視図である。 インナーローラとリンクローラとの連結構造を示す図である。 本発明のライニング施工方法の一例を示す図である。 本発明のライニング施工方法の一例を示す図である。 従来のライニング施工方法及び製管機の一例を示す図である。
符号の説明
1 製管機
2 成形フレーム
20 リンク機構
21 リンク体
22 リンクローラ
3 嵌合機構部
31 インナーローラ
32 油圧モータ
4 供給ローラ
41,42 ピンチローラ
40 支持プレート
5 スプロケット
6 チェーン
7 油圧ユニット
8 発電機
10 開始用ライニング管
11 ライニング管
100 プロファイル
101 嵌合凸部
102 嵌合凹部
200 既設管
201,202 マンホール

Claims (2)

  1. 既設管内において、両側縁部に嵌合部が形成された長尺のプロファイルを螺旋状に巻回し、互いに隣接する嵌合部同士を相互に嵌合することによりライニング管を形成する既設管のライニング施工方法であって、
    既に巻回されているプロファイルに対し、その内側から新たに巻回するプロファイルを供給するとともに、プロファイルの内面と外面を挟み込むピンチローラの回転を規制する、又は、ピンチローラをプロファイルの供給方向とは逆向きに回転させることにより、その新たに巻回するプロファイルに供給方向とは逆向きの力を作用させながら、この新たなプロファイルを既巻回済みのプロファイルに内側から押し付けることにより、新たなプロファイルの嵌合部を既巻回済みのプロファイルの嵌合部に嵌合することを特徴とする既設管のライニング施工方法。
  2. 既設管内において、両側縁部に嵌合部が形成された長尺のプロファイルを螺旋状に巻回し、互いに隣接する嵌合部同士を相互に嵌合することによりライニング管を形成するのに用いられる製管機であって、
    複数のリンク体を相互に連結してなる環状構造のリンク機構と、前記リンク機構のリンク体に回転自在に支持され、既に巻回されているプロファイルの内側面に接触する複数のリンクローラと、既に巻回されているプロファイルと新たに巻回するプロファイルの嵌合部同士を嵌合する嵌合領域の内側に位置するように、前記リンク機構に設置されたインナーローラと、前記複数のリンクローラ及びインナーローラに同じ向きの回転を与える回転駆動機構と、前記嵌合領域に向けて新たなプロファイルを内側から供給する供給ローラとを備え、
    前記供給ローラによって、既巻回済みのプロファイルに向けて供給する新たなプロファイルに、供給方向とは逆向きの力を作用させながら、この新たなプロファイルを前記インナーローラにて既巻回済みのプロファイルに内側から押し付けることにより、新たなプロファイルの嵌合部を既巻回済みのプロファイルの嵌合部に嵌合するように構成されていることを特徴とする製管機。
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