JP4312724B2 - 自動はんだ付け方法及び装置 - Google Patents
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Description
また、上記テーブル3上に載置されるはんだ付け対象物は、例えば、プリント配線基板の所定の位置にICやLSIといった各種電子部品を搭載したものなどである。
なお、図中21は、支柱11の側面に取り付けられた操作盤で、はんだ付け温度やハンだ送りなどの各種条件を設定したり装置の操作を行ったりするためのものである。
しかし、上記テーブル3が一定の位置に固定されていて、アーム2がX軸方向にも駆動される構成のはんだ付け装置の場合には、該アーム2が4軸方向に駆動されてはんだ付けが行われる。
はんだ付けを行うに当たっては、先ず、上記はんだ鏝1に、はんだ付け対象に適合する鏝先形状を持った鏝先17が装着される。そして、上記アーム2の中心軸線であるR軸から鏝先先端17aまでの距離、即ちR軸に対する鏝先先端17aの偏心量を求め、それを制御装置5に登録する偏心量登録プロセスと、鏝先先端17aのZ軸方向の高さを基準位置として上記制御装置5に登録する鏝先高さ登録プロセスとが行われ、そのあと、各はんだ付けポイントがティーチング登録され、はんだ付けが実行される。
Xq=Xp+Xt・cos(Rp)−Yt・sin(Rp)
Yq=Yp+Xt・sin(Rp)+Yt・cos(Rp)
Xq=Xp+Xt
Yq=Yp+Yt
この座標を上記関係式1に代入すると、次の関係式2が得られる。
Xq=X1+Xt・cos(R1)−Yt・sin(R1)
Yq=Y1+Xt・sin(R1)+Yt・cos(R1)
Xq=X2+Xt・cos(R2)−Yt・sin(R2)
Yq=Y2+Xt・sin(R2)+Yt・cos(R2)
なお、上記偏心量登録プロセスは、アーム2を手動操作することによりを行っても良いが、上記制御装置5に入力されたプログラムに従って自動的に行うこともできる。
Xp=Xq−Xt・cos(Rq)+Yt・sin(Rq)
Yp=Yq−Xt・sin(Rq)−Yt・cos(Rq)
上記鏝先高さ登録プロセスでは、はんだ鏝1に装着した鏝先17について、その鏝先先端17aのZ軸方向の高さZtが基準位置として求められ、それが上記制御装置5に登録される。この鏝先高さZtは、鏝先先端17aを上記鏝先位置検出装置22に形成された検出面25に当て、そのときのZ軸座標から求められるもので、この座標は装置自身が直接認識することができる。上記検出面25は、上記2つの当接部材24,24の間に区画された上向きの面である。
そして、上記はんだ付け実行段階では、上記制御装置5により、ティーチング登録されたはんだ付けポイントの位置に鏝先先端17aが移動するように上記アーム2がZ軸方向に制御される。
即ち、上記鏝先高さ登録プロセスの場合と同様の方法で、鏝先先端17aのZ軸方向の位置(高さ)即ち鏝先高さZtを求め、それを上記制御装置5に登録する。
ティーチング登録においては、各はんだ付けポイントのZ軸方向の位置(高さ)を、次の関係式4により算出される鏝先先端17aの位置Z’として登録する。
Z’=Zo+Zt
ここで、Zoはロボットのアーム座標で、初期化原点で0になる座標、Z’はこのアーム座標から鏝先高さZtだけ下がった鏝先先端17aの座標である。
(関係式5)
Zo=Z’−Zt
(関係式6)
Zo=Z’−Zt’
これは、新たな鏝先高さZt’と交換前又は摩耗前の鏝先高さZtとの偏差△Zを補正値として鏝先位置を補正する場合と結果的に同じことである。
2 アーム
3 テーブル
4 機体
5 制御装置
17 鏝先
17a 先端
22 鏝先位置検出装置
23 基板
24 当接部材
24a 当接面
Claims (10)
- はんだ鏝を備えたアームとはんだ付け対象物を載置するテーブルとを、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸とアームの回転軸であるR軸との4軸方向に相対的に制御することにより、ティーチング登録されたはんだ付けポイントに上記はんだ鏝の鏝先を移動させてはんだ付けを行う自動はんだ付け方法において、
はんだ付けを開始する前に、上記R軸に対する鏝先先端の偏心量を算出し、それを制御装置に登録する偏心量登録プロセスを行い、
上記ティーチング登録では、はんだ付けポイントを、上記R軸に対する鏝先先端の位置として登録し、
はんだ付け実行段階において、上記制御装置により、ティーチング登録された鏝先先端の位置から、はんだ付けポイントに対応するR軸の位置を上記鏝先先端の偏心量を用いて算出し、算出されたR軸の位置に上記アームが来るように制御する、
ことを特徴とする自動はんだ付け方法。 - 上記鏝先の交換時又は摩耗時には、上記偏心量登録プロセスを再度行ったあとはんだ付けすることを特徴とする請求項1に記載のはんだ付け方法。
- 上記偏心量登録プロセスでは、装置に設けられた鏝先位置検出装置にR軸の位置を変えて鏝先先端を当接させ、そのときの鏝先先端の座標とR軸の座標とから該R軸に対する鏝先先端の偏心量を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載のはんだ付け方法。
- 上記方法がさらに、はんだ付けの開始前に鏝先先端のZ軸方向の高さを制御装置に登録する鏝先高さ登録プロセスと、はんだ付けポイントのZ軸方向の位置をティーチング登録するプロセスと、はんだ付け実行段階において、ティーチング登録されたはんだ付けポイントに鏝先先端が移動するように制御装置で上記アームをZ軸方向に制御するプロセスとを含むことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の自動はんだ付け方法。
- 上記鏝先の交換時又は摩耗時に、上記鏝先高さ登録プロセスを再度行うことによって新たな鏝先高さを登録し、この新たな鏝先高さと交換前又は摩耗前の鏝先高さとの偏差をZ軸方向補正値として上記アームを制御することを特徴とする請求項4に記載のはんだ付け方法。
- はんだ鏝を備えたアームと、はんだ付け対象物を載置するテーブルと、これらのアームとテーブルとを直交するX軸、Y軸、Z軸とアームの回転軸であるR軸との4軸方向に相対的に変移自在なるように支持する機体と、はんだ付けのための制御装置とを備えた自動はんだ付け装置において、
上記制御装置が、R軸に対する鏝先先端の偏心量を算出して登録する偏心量登録機能と、はんだ付けポイントを上記R軸に対する鏝先先端の位置として登録可能なティーチング登録機能と、ティーチング登録された鏝先先端の位置から各はんだ付けポイントにおけるR軸の位置を上記鏝先先端の偏心量を用いて算出するR軸位置算出機能とを有していて、算出されたR軸の位置に上記アームが来るように上記アームとテーブルとを相対的に制御するように構成されている、
ことを特徴とする自動はんだ付け装置。 - 上記鏝先先端の偏心量が、該鏝先先端を一定の位置に保って上記R軸の位置を変えた時の鏝先先端の座標とR軸の座標とから算出されるように構成されていることを特徴とする請求項6に記載のはんだ付け装置。
- 上記偏心量算出時に鏝先先端を当接させるための鏝先位置検出装置を有し、この鏝先位置検出装置は、角度を保って位置する2つの当接部材を有していて、これらの当接部材に鏝先先端を角度を変えて当接させるように構成されていることを特徴とする請求項7に記載のはんだ付け装置。
- 上記制御装置がさらに、鏝先先端のZ軸方向の高さを制御装置に登録する鏝先高さ登録機能と、はんだ付けポイントのZ軸方向の位置をティーチング登録する機能と、はんだ付け実行段階において、ティーチング登録されたはんだ付けポイントに鏝先先端が移動するように上記アームをZ軸方向に制御する機能とを有することを特徴とする請求項6から8の何れかに記載のはんだ付け装置。
- 上記制御装置が、上記鏝先の交換時又は摩耗時に上記鏝先高さ登録プロセスを再度行って新たな鏝先高さを登録したとき、この新たな鏝先高さと交換前又は摩耗前の鏝先高さとの偏差をZ軸方向補正値として上記アームを制御するように構成されていることを特徴とする請求項9に記載のはんだ付け装置。
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