JP4312724B2 - 自動はんだ付け方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動はんだ付け装置(ロボット)を使用して各種電子部品をプリント配線基板等に自動的にはんだ付けするための技術に関するものである。
例えば、ICやLSIといった各種電子部品をプリント配線基板等に自動的にはんだ付けする場合、はんだ付けロボットが使用されている。このようなはんだ付けロボットとしては、はんだ鏝を取り付けたアームとはんだ付け対象物を載置するテーブルとを、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸と、アームの回転軸であるR軸との、4軸方向に相対的に駆動してはんだ付けするタイプが良く知られており、その運転に当たっては、ティーチングによって作業内容を登録、教示しておき、運転時にその教示内容を再現させるようにしている。上記ティーチングは、作業者が上記アームをはんだ付けポイントに沿って移動させながら、各はんだ付けポイント毎の鏝先の位置や向きなどの情報を座標により入力し、記憶させるもので、正確さと緻密さとを必要とする非常に面倒な作業である。
このようなはんだ付けロボットにおいては、はんだ鏝の鏝先が使用と共に摩耗し、鏝先先端の位置が当初の位置から次第にずれていくため、はんだ付けの位置もずれることになり、これがはんだ付け精度を低下させて不良品を生じさせる大きな原因となっていた。鏝先を新たなものと交換した場合にも、鏝先先端の位置がずれて同様の問題を生じていた。このため従来は、鏝先が摩耗したり新たな鏝先と交換したりする度に面倒なティーチングをやり直すか、あるいはティーチング位置を修正するようにしており、時間と手間とを要していた。
ロボットの座標にX,Y方向のオフセットをかけることによって位置修正を行うことも考えられるが、R軸の回りの位置修正を行うことはできない。それは、4軸駆動ロボットの場合、鏝先先端が必ずしもアームの中心であるR軸上にあるとは限らず、該R軸から離れた位置にある場合が多いため、アームをこのR軸の回りに旋回させたとき、鏝先先端の位置がずれてしまうためである。
本発明の目的は、R軸に対する鏝先先端の偏心量を予め算出し、それをはんだ付け時の鏝先先端の位置制御に用いることにより、鏝先が摩耗したり新たな鏝先と交換した場合でも面倒で手間のかかるティーチングをやり直す必要のない、自動はんだ付けのための技術を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明によれば、X軸、Y軸、Z軸及びR軸の4軸駆動のはんだ付け装置を使用してはんだ付けする方法において、はんだ付けを開始する前に、上記R軸に対する鏝先先端の偏心量を算出し、それを制御装置に登録する偏心量登録プロセスを行い、上記ティーチング登録では、はんだ付けポイントを、上記R軸に対する鏝先先端の位置として登録し、はんだ付け実行段階において、上記制御装置により、ティーチング登録された鏝先先端の位置から、はんだ付けポイントに対応するR軸の位置を上記鏝先先端の偏心量を用いて算出し、算出されたR軸の位置に上記アームが来るように制御することを特徴とする自動はんだ付け方法が提供される。
本発明においては、上記鏝先の交換時又は摩耗時に、上記偏心量登録プロセスを再度行ったあとはんだ付けが行われる。
また、本発明において、上記偏心量登録プロセスでは、装置に設けられた鏝先位置検出装置にR軸の位置を変えて鏝先先端を当接させ、そのときの鏝先先端の座標とR軸の座標とから該R軸に対する鏝先先端の偏心量が算出される。
本発明の方法においては、さらに、はんだ付けの開始前に鏝先先端のZ軸方向の高さを制御装置に登録する鏝先高さ登録プロセスと、はんだ付けポイントのZ軸方向の位置をティーチング登録するプロセスと、はんだ付け実行段階において、上記制御装置により、ティーチング登録されたはんだ付けポイントに鏝先先端が移動するように上記アームをZ軸方向に制御するプロセスとを含むことが望ましい。
この場合には、上記鏝先の交換時又は摩耗時に、上記鏝先高さ登録プロセスを再度行うことによって新たな鏝先高さを登録し、この新たな鏝先高さと交換前又は摩耗前の鏝先高さとの偏差をZ軸方向補正値として上記アームが制御される。
また、本発明によれば、X軸、Y軸、Z軸及びR軸の4軸駆動の自動はんだ付け装置において、制御装置が、上記R軸に対する鏝先先端の偏心量を算出して登録する偏心量登録機能と、はんだ付けポイントを上記R軸に対する鏝先先端の位置として登録可能なティーチング登録機能と、ティーチング登録された鏝先先端の位置から各はんだ付けポイントにおけるR軸の位置を上記鏝先先端の偏心量を用いて算出するR軸位置算出機能とを有していて、算出されたR軸の位置に上記アームが来るように上記アームとテーブルとを相対的に制御するように構成されている。
本発明の装置においては、上記鏝先先端の偏心量が、該鏝先先端を一定の位置に保って上記R軸の位置を変えた時の鏝先先端の座標とR軸の座標とから算出されるように構成されている。
この場合、上記偏心量算出時に鏝先先端を当接させるための鏝先位置検出装置を有していて、この鏝先位置検出装置は、角度を保って位置する2つの当接部材を有し、これらの当接部材に鏝先先端を角度を変えて当接させるように構成される。
本発明においては、上記制御装置がさらに、鏝先先端のZ軸方向の高さを制御装置に登録する鏝先高さ登録機能と、はんだ付けポイントのZ軸方向の位置をティーチング登録する機能と、はんだ付け実行段階において、ティーチング登録されたはんだ付けポイントに鏝先先端が移動するように上記アームをZ軸方向に制御する機能とを有する。
また、上記制御装置は、上記鏝先の交換時又は摩耗時に上記鏝先高さ登録プロセスを再度行って新たな鏝先高さを登録したとき、この新たな鏝先高さと交換前又は摩耗前の鏝先高さとの偏差をZ軸方向補正値として上記アームを制御するように構成されている。
本発明によれば、R軸に対する鏝先先端の偏心量を予め算出し、ティーチング登録された鏝先先端の位置からこの偏心量を用いてR軸の位置を算出し、算出されたR軸の位置に上記アームが来るように制御しているため、鏝先が摩耗したり新たな鏝先と交換した場合にその鏝先について上記鏝先先端の偏心量を算出することにより、鏝先先端の位置補正を行いながらはんだ付けすることができ、面倒で手間のかかるティーチングをやり直したりティーチング位置を修正したりする必要がない。
図1〜図3は本発明に係る自動はんだ付け装置の好ましい代表的な実施形態を示すものである。このはんだ付け装置は、はんだ鏝1を備えたアーム2と、はんだ付け対象物を載置するテーブル3と、これらのアーム2とテーブル3とを互いに直交するX軸、Y軸、Z軸とアーム2の回転軸であるR軸との4軸方向に相対的に変移自在なるように支持する機体4と、はんだ付け動作を制御する制御装置5とを備えている。
上記機体4は、地上に据え置くための基台10と、該基台10の後端部から立ち上がった支柱11と、該支柱11の上端に水平に取り付けられたアームガイド12と、このアームガイド12に沿って水平方向(Y軸方向)に移動自在のアームホルダー13と、このアームホルダー13に鉛直方向(Z軸方向)に移動自在かつ中心軸線であるR軸の回りに回転自在なるように支持された軸棒状の上記アーム2とを有し、該アーム2の下端に上記はんだ鏝1とはんだガイド19とが複数の部材からなる取付機構14を介して取り付けられている。また、上記基台10の上面に設けられたテーブルガイド15上には、はんだ付け対象物を載置するためのテーブル3が、該テーブルガイド15の前後方向即ちX軸方向に移動自在なるように支持されている。
しかし、上記テーブル3を固定とし、上記アーム2を更にX軸方向にも移動可能とすることにより、該アーム2だけを上述した4軸方向に駆動するように構成することも可能である。
また、上記テーブル3上に載置されるはんだ付け対象物は、例えば、プリント配線基板の所定の位置にICやLSIといった各種電子部品を搭載したものなどである。
上記はんだ鏝1は、アーム2の中心軸線である上記R軸に対して傾斜した状態に取り付けられていて、その先端に鏝先17が交換可能に取り付けられている。この鏝先17の先端17aは、図4に模式的に示すように、上記R軸に近接した位置を占めているが、必ずしもR軸上にあるとは限らず、通常はこのR軸から側方に僅かに偏心した位置を占めている。
また、上記はんだガイド19は、上記鏝先17に糸状はんだを供給するためのもので、上記ガイド12の側面に取り付けられたはんだ供給装置18とチューブ19aを介して接続され、このはんだ供給装置18に設けられたリール20から上記チューブ19aを通じて糸状はんだが供給されるようになっている。
なお、図中21は、支柱11の側面に取り付けられた操作盤で、はんだ付け温度やハンだ送りなどの各種条件を設定したり装置の操作を行ったりするためのものである。
上記制御装置5は、はんだ付け装置全体の制御を行うもので、上記機体4における基台10の内部に格納されている。この制御装置5には、自動はんだ付けに必要な作業のプログラムや計算式等が予め記憶されていて、作業者が上記操作盤21や他のティーチング用の操作盤等を使用して必要な入力あるいは操作を行うことにより、所定の演算処理や設定が行われ、動作プログラムに従って上記アーム2がY軸とZ軸及びR軸方向に駆動されると共に、テーブル3がX軸方向に駆動されることにより、上記アーム2に取り付けられたはんだ鏝1の鏝先17で、テーブル3上に載置されたはんだ付け対象のはんだ付けが自動的に行われるようになっている。
しかし、上記テーブル3が一定の位置に固定されていて、アーム2がX軸方向にも駆動される構成のはんだ付け装置の場合には、該アーム2が4軸方向に駆動されてはんだ付けが行われる。
以下、はんだ付けのための操作及び動作の順序について説明する。
はんだ付けを行うに当たっては、先ず、上記はんだ鏝1に、はんだ付け対象に適合する鏝先形状を持った鏝先17が装着される。そして、上記アーム2の中心軸線であるR軸から鏝先先端17aまでの距離、即ちR軸に対する鏝先先端17aの偏心量を求め、それを制御装置5に登録する偏心量登録プロセスと、鏝先先端17aのZ軸方向の高さを基準位置として上記制御装置5に登録する鏝先高さ登録プロセスとが行われ、そのあと、各はんだ付けポイントがティーチング登録され、はんだ付けが実行される。
ここでは、先ず、上記偏心量登録プロセスと、それに関連するティーチング登録及びはんだ付けの実行について説明し、そのあと、上記鏝先高さ登録プロセスと、それに関連するティーチング登録及びはんだ付けの実行について説明する。
上記偏心量登録プロセスでは、上記はんだ鏝1の鏝先先端17aの位置を一定にしてR軸の位置を変え、そのときの鏝先先端17aの座標とR軸の座標とから、該R軸に対する鏝先先端17aの上記偏心量が算出される。その算出は上記制御装置5において行われ、その算出原理は例えば以下の通りである。
即ち、図8において、上記R軸がロボットの座標系の中の一点Pに位置し、このR軸に対する鏝先先端17aの偏心量が(Xt,Yt)で表されると仮定したとき、この偏心量(Xt,Yt)は、R軸角度を0としたとき(座標上の一定の角度に保ったとき)このR軸に対して鏝先先端がどこの位置にあるかということを表すものということができる。一般に、上記R軸が回転すると、このR軸の座標P(Xp,Yp,Zp,Rp)と鏝先先端17aの座標Q(Xq,Yq,Zq,Rq)との間には次の関係式1が成り立つ。
(関係式1)
Xq=Xp+Xt・cos(Rp)−Yt・sin(Rp)
Yq=Yp+Xt・sin(Rp)+Yt・cos(Rp)
ここで、Rp=0の場合は、cos(Rp)=1、sin(Rp)=0であるから、上記関係式1は以下のようになる。
Xq=Xp+Xt
Yq=Yp+Yt
いま、図9に示すように、鏝先先端17aの位置を一定にしてR軸の位置を変化させたとし、そのときのR軸の中心の座標をP1(X1,Y1,Z1,R1)及びP2(X2,Y2,Z2,R2)とする。ただしR1≠R2である。
この座標を上記関係式1に代入すると、次の関係式2が得られる。
(関係式2)
Xq=X1+Xt・cos(R1)−Yt・sin(R1)
Yq=Y1+Xt・sin(R1)+Yt・cos(R1)
Xq=X2+Xt・cos(R2)−Yt・sin(R2)
Yq=Y2+Xt・sin(R2)+Yt・cos(R2)
ここで、R軸の座標P1(X1,Y1,Z1,R1)及びP2(X2,Y2,Z2,R2)は装置自身によって直接認識されるため、上記関係式2を連立方程式として解くことにより、Xq,Yq,Xt,Ytを求めることができ、この結果、R軸から鏝先先端17aまでの距離即ちの該鏝先先端17aの偏心量(Xt,Yt)を求めることができる。
図示した装置においては、上記偏心量登録プロセス時に、上記テーブル3上に鏝先位置検出装置22が着脱自在に設置されるようになっていて、この鏝先位置検出装置22における基板23の上面に角度を保って設置された2つの当接部材24,24の角隅部に、鏝先先端17aを向きを変えて当接させるようにしている。これらの当接部材24は、図5からも分かるように、90度の角度を保って配設され、それらの内側面が鏝先17を当てるための当接面24aとなっており、両当接部材24,24の当接面24a,24aの交点寄りの位置即ち角隅部の位置において、鏝先の先端17aと側面とをこれら両当接面24a,24aに同時に当接させることにより、この角隅部に位置する鏝先先端部分とR軸との間の距離即ち偏心量を求めるようになっている。図6は、上記R軸の角度を座標上の0度の位置にして鏝先先端17aを上記当接部材24,24に当接させた場合であり、図7は、R軸を90度旋回させることにより、鏝先先端17aを図8とは90度異なる向きで上記当接部材24,24に当接させた場合である。
ここで、図示したように上記鏝先17の先端17aが一定の幅(例えば1mm程度)を有する場合、R軸の角度が0度の場合と90度の場合とで、上記両当接面24a,24aの角隅部に位置する鏝先先端17aの位置は僅かに異なることになるが、後述するティーチング登録では、実際に鏝先先端17aをはんだ付けポイントに当て、その位置を上記方法で算出した鏝先先端17aの位置として登録するから、誤差を生じるおそれはない。
なお、上記偏心量登録プロセスは、アーム2を手動操作することによりを行っても良いが、上記制御装置5に入力されたプログラムに従って自動的に行うこともできる。
上記偏心量登録プロセスが終了すると、複数のはんだ付けポイントのティーチング登録が行われる。このとき、上記テーブル3上の鏝先位置検出装置22は取り外され、その位置に治具が取り付けられ、この治具上にはんだ付け対象物が載置される。そして、このティーチング登録では、はんだ付けポイントが、上記R軸から偏心量(Xt,Yt)だけ離れた鏝先先端17aの位置として座標(関係式1)により登録される。複数のはんだ付けポイントがある場合には、各はんだ付けポイントへの移動距離が加算される。また、R軸を旋回させた場合には、上記偏心量と旋回角度とに基づいて鏝先先端17aの座標が求められ、加算される。
上記ティーチング登録が終了するとはんだ付けが実行される。このとき、上記制御装置5において、上記関係式1を変形して得られる次の関係式3を使用し、鏝先先端17aの位置として登録されたティーチング位置から、各はんだ付けポイントに対応するR軸の位置が上記鏝先先端17aの偏心量(Xt,Yt)を用いて算出され、算出されたR軸の位置に上記アーム2が来るように、該アーム2及びテーブル3が相対的に制御される。
(関係式3)
Xp=Xq−Xt・cos(Rq)+Yt・sin(Rq)
Yp=Yq−Xt・sin(Rq)−Yt・cos(Rq)
これにより、鏝先先端17aは、常にティーチング登録された位置即ち各はんだ付けポイントに移動することになる。
上記鏝先17の摩耗時や、該鏝先を新たな鏝先と交換した時などには、鏝先先端17aのR軸に対する偏心量が当初とは異なってくる可能性が高く、従って鏝先位置を補正する必要がある。このような場合には、上記偏心量登録プロセスを再度行い、ティーチング登録はやり直すことなく、そのままはんだ付けを実行すれば良い。即ち、摩耗しあるいは交換した鏝先17について、R軸からの偏心量(Xt,Yt)を新たに算出して登録し直すことにより、上記制御装置5において、この新たな偏心量(Xt,Yt)と上記ティーチング登録位置とに基づいて上記関係式3から各はんだ付けポイントに対応するR軸の位置が算出され、算出されたR軸の位置に上記アーム2が来るようにアーム2及びテーブル3が相対的に駆動される。
従って、鏝先17の摩耗時や交換時等に、同じティーチング条件ではんだ付けを続ける場合には、上記偏心量登録プロセスを行うだけで、はんだ付け時の鏝先17の位置補正が自動的に行われることになり、その鏝先に合わせて面倒なティーチング登録を改めて行う必要がないため、操作及び制御が簡単になる。
次に、上記鏝先高さ登録プロセスと、それに関連するティーチング登録及びはんだ付けの実行について説明する。
上記鏝先高さ登録プロセスでは、はんだ鏝1に装着した鏝先17について、その鏝先先端17aのZ軸方向の高さZtが基準位置として求められ、それが上記制御装置5に登録される。この鏝先高さZtは、鏝先先端17aを上記鏝先位置検出装置22に形成された検出面25に当て、そのときのZ軸座標から求められるもので、この座標は装置自身が直接認識することができる。上記検出面25は、上記2つの当接部材24,24の間に区画された上向きの面である。
一方、上記ティーチング登録においては、はんだ鏝1の鏝先先端17aをはんだ付けポイントに当てることにより、各はんだ付けポイントのZ軸方向の位置(高さ)が上記鏝先高さZtを基準として求められ、それが制御装置5に登録される。
そして、上記はんだ付け実行段階では、上記制御装置5により、ティーチング登録されたはんだ付けポイントの位置に鏝先先端17aが移動するように上記アーム2がZ軸方向に制御される。
上記鏝先17の摩耗時や、それを新たな鏝先と交換した時などには、その鏝先について上記鏝先高さ登録プロセスを再度行うことにより、新たな鏝先高さZt’が登録される。そして、上記制御装置5において、この新たな鏝先高さZt’と交換前又は摩耗前の鏝先高さZtとの偏差△Zが算出され、この偏差△ZがZ補正値として上記ティーチング位置に加算されることにより、はんだ付け時におけるZ軸方向の鏝先17位置が補正されることになる。
上述したZ軸方向の鏝先17位置補正は、次のような方法で行うこともできる。
即ち、上記鏝先高さ登録プロセスの場合と同様の方法で、鏝先先端17aのZ軸方向の位置(高さ)即ち鏝先高さZtを求め、それを上記制御装置5に登録する。
ティーチング登録においては、各はんだ付けポイントのZ軸方向の位置(高さ)を、次の関係式4により算出される鏝先先端17aの位置Z’として登録する。
(関係式4)
Z’=Zo+Zt
ここで、Zoはロボットのアーム座標で、初期化原点で0になる座標、Z’はこのアーム座標から鏝先高さZtだけ下がった鏝先先端17aの座標である。
そして、上記はんだ付け実行段階では、制御装置5により、上記関係式4を変形して得られる次の関係式5において、ティーチング登録された鏝先先端17aの座標Z’と鏝先高さZtとからアーム座標Zoが算出され、このアーム座標Zoの位置に移動するように上記アーム2がZ軸方向に制御される。
(関係式5)
Zo=Z’−Zt
上記鏝先17の摩耗時や、それを新たな鏝先と交換した時などには、その鏝先についての鏝先高さZt’を新たに求めて登録することにより、次の関係式6から算出されるアーム座標Zoの位置にアーム2は移動することになる。
(関係式6)
Zo=Z’−Zt’
これは、新たな鏝先高さZt’と交換前又は摩耗前の鏝先高さZtとの偏差△Zを補正値として鏝先位置を補正する場合と結果的に同じことである。
本発明に係るはんだ付け装置の正面図である。 図1の側面図である。 図1の平面図である。 図2中のアームとはんだ鏝の部分とを模式的に示す要部拡大図である。 鏝先位置検出装置図の平面図である。 鏝先先端の偏心量を算出する操作の一つの態様を示す模式図である。 鏝先先端の偏心量を算出する操作の他の態様を示す模式図である。 アームと鏝先先端との位置関係を示す線図である。 鏝先先端の偏心量を算出する原理を説明するための線図である。
符号の説明
1 はんだ鏝
2 アーム
3 テーブル
4 機体
5 制御装置
17 鏝先
17a 先端
22 鏝先位置検出装置
23 基板
24 当接部材
24a 当接面

Claims (10)

  1. はんだ鏝を備えたアームとはんだ付け対象物を載置するテーブルとを、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸とアームの回転軸であるR軸との4軸方向に相対的に制御することにより、ティーチング登録されたはんだ付けポイントに上記はんだ鏝の鏝先を移動させてはんだ付けを行う自動はんだ付け方法において、
    はんだ付けを開始する前に、上記R軸に対する鏝先先端の偏心量を算出し、それを制御装置に登録する偏心量登録プロセスを行い、
    上記ティーチング登録では、はんだ付けポイントを、上記R軸に対する鏝先先端の位置として登録し、
    はんだ付け実行段階において、上記制御装置により、ティーチング登録された鏝先先端の位置から、はんだ付けポイントに対応するR軸の位置を上記鏝先先端の偏心量を用いて算出し、算出されたR軸の位置に上記アームが来るように制御する、
    ことを特徴とする自動はんだ付け方法。
  2. 上記鏝先の交換時又は摩耗時には、上記偏心量登録プロセスを再度行ったあとはんだ付けすることを特徴とする請求項1に記載のはんだ付け方法。
  3. 上記偏心量登録プロセスでは、装置に設けられた鏝先位置検出装置にR軸の位置を変えて鏝先先端を当接させ、そのときの鏝先先端の座標とR軸の座標とから該R軸に対する鏝先先端の偏心量を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載のはんだ付け方法。
  4. 上記方法がさらに、はんだ付けの開始前に鏝先先端のZ軸方向の高さを制御装置に登録する鏝先高さ登録プロセスと、はんだ付けポイントのZ軸方向の位置をティーチング登録するプロセスと、はんだ付け実行段階において、ティーチング登録されたはんだ付けポイントに鏝先先端が移動するように制御装置で上記アームをZ軸方向に制御するプロセスとを含むことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の自動はんだ付け方法。
  5. 上記鏝先の交換時又は摩耗時に、上記鏝先高さ登録プロセスを再度行うことによって新たな鏝先高さを登録し、この新たな鏝先高さと交換前又は摩耗前の鏝先高さとの偏差をZ軸方向補正値として上記アームを制御することを特徴とする請求項4に記載のはんだ付け方法。
  6. はんだ鏝を備えたアームと、はんだ付け対象物を載置するテーブルと、これらのアームとテーブルとを直交するX軸、Y軸、Z軸とアームの回転軸であるR軸との4軸方向に相対的に変移自在なるように支持する機体と、はんだ付けのための制御装置とを備えた自動はんだ付け装置において、
    上記制御装置が、R軸に対する鏝先先端の偏心量を算出して登録する偏心量登録機能と、はんだ付けポイントを上記R軸に対する鏝先先端の位置として登録可能なティーチング登録機能と、ティーチング登録された鏝先先端の位置から各はんだ付けポイントにおけるR軸の位置を上記鏝先先端の偏心量を用いて算出するR軸位置算出機能とを有していて、算出されたR軸の位置に上記アームが来るように上記アームとテーブルとを相対的に制御するように構成されている、
    ことを特徴とする自動はんだ付け装置。
  7. 上記鏝先先端の偏心量が、該鏝先先端を一定の位置に保って上記R軸の位置を変えた時の鏝先先端の座標とR軸の座標とから算出されるように構成されていることを特徴とする請求項6に記載のはんだ付け装置。
  8. 上記偏心量算出時に鏝先先端を当接させるための鏝先位置検出装置を有し、この鏝先位置検出装置は、角度を保って位置する2つの当接部材を有していて、これらの当接部材に鏝先先端を角度を変えて当接させるように構成されていることを特徴とする請求項7に記載のはんだ付け装置。
  9. 上記制御装置がさらに、鏝先先端のZ軸方向の高さを制御装置に登録する鏝先高さ登録機能と、はんだ付けポイントのZ軸方向の位置をティーチング登録する機能と、はんだ付け実行段階において、ティーチング登録されたはんだ付けポイントに鏝先先端が移動するように上記アームをZ軸方向に制御する機能とを有することを特徴とする請求項6から8の何れかに記載のはんだ付け装置。
  10. 上記制御装置が、上記鏝先の交換時又は摩耗時に上記鏝先高さ登録プロセスを再度行って新たな鏝先高さを登録したとき、この新たな鏝先高さと交換前又は摩耗前の鏝先高さとの偏差をZ軸方向補正値として上記アームを制御するように構成されていることを特徴とする請求項9に記載のはんだ付け装置。
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