JP6673664B2 - 基板の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、基板の製造方法に関する。
車載用空気調和機は、例えば、車両内の限られた空間に各種構成機器を収容する必要性から、高い省スペース性が要求されている。このため、近年、省スペース性を高める目的で、車載用空気調和機を構成する圧縮機と、圧縮機を駆動するためのモータと、モータを制御するための回路基板と、が一体に構成された一体型電動圧縮機が提供されている。
また、特許文献1には、圧縮機を制御するためのインバータ装置が開示されている。このインバータ装置は、コイルやコンデンサ等の複数の高電圧系電装部品と、IGBT等の発熱性パワートランジスタからなる複数の半導体スイッチング素子と、制御回路が実装されたメイン基板と、通信回路を有するサブ基板とを備えている。
特開2014−173466号公報
ところで、IGBTは、基板本体に対して半田付して実装されている。しかしながら、IGBTは、熱容量が大きい素子であるために、半田付けの際に、IGBTのリード部に熱が奪われて半田が十分に溶融できないおそれがある。そのため、充填率不足や赤目等の不良を引き起こす半田の溶融不良を抑制して素子を半田付けしたいという要望がある。
本発明は、上記要望に応えるためになされたものであって、熱容量が大きい素子に対して半田の溶融不良を抑制することが可能な基板の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明の第一の態様における基板の製造方法は、素子のリード部をスルーホールに挿通させた状態で、前記スルーホールを囲うように表側から裏側にわたって基板本体の表面に設けられたランド部に半田小手の先端部を当接させるとともに、前記先端部から離れた位置の前記半田小手の側面を前記リード部に当接させて、半田の供給前に前記ランド部及び前記リード部に前記半田小手から入熱を施す入熱工程と、前記入熱工程とともに前記入熱が施された状態で、前記ランド部及び前記リード部に対して半田を供給する半田供給工程と、を含み、前記入熱工程及び前記半田供給工程は、複数のリード部に対してそれぞれ実施され、前記複数のリード部のうち、熱容量の小さなリード部から熱容量の大きなリード部の順に実施される
このような構成によれば、ランド部に半田小手の先端部を当接させるとともに、半田小手の側面をリード部に当接させてランド部及びリード部に対して半田小手から入熱を施すことで、供給された半田を半田小手とランド部とリード部とを介して効果的に温めることができる。加えて、半田小手とリード部との間にスルーホールに連通する空間を形成することができる。そのため、温められた半田は、ランド部及びリード部によって形成された空間を介してスルーホールに流入する。その結果、半田の効果的に温めて流動性を確保しながら、スルーホール内への半田の充填を促進することができる。したがって、スルーホールの基板本体の表側から裏側にわたって半田を充填させることができる。
また、熱容量の小さなリード部から大きなリード部の順で実施されることで、付近の熱容量の小さなリード部を半田付けした際の熱を蓄積して熱容量が大きなリード部を半田付けする際に利用することができる。
また、本発明の第二の態様における基板の製造方法では、第一の態様において、前記入熱工程は、前記半田小手の側面と前記リード部と前記ランド部との間に前記スルーホールに連通する空間が形成された状態となるように、前記半田小手を配置してもよい。
また、本発明の第の態様における基板の製造方法では、第一又は二の態様において、前記半田供給工程は、前記複数のリード部に対して実施される際に、前記熱容量の小さなリード部に対しては、前記半田の供給量を次第に増やし、前記熱容量の大きなリード部に対しては、前記半田の供給量を次第に減らしてもよい。
このような構成によれば、複数のリード部のうち、熱容量の小さなリード部と熱容量の大きなリード部とで、半田の供給量を変化させることで、半田を効率良く利用しながら、十分に半田を溶融させた半田付けを行うことができる。
また、本発明の第の態様における基板の製造方法では、第一から第三のいずれか一つの態様において、前記半田供給工程は、前記複数のリード部に対して実施される際に、前記熱容量の小さなリード部に対する前記半田の供給速度よりも、前記熱容量の大きなリード部に対する前記半田の供給速度を早くしてもよい。
このような構成によれば、複数のリード部のうち、すぐに温度が上昇する熱容量の小さなリード部と温度の上昇しづらい熱容量の大きなリード部とで、半田の供給速度を変化させることで、半田を効率良く利用しながら、十分に半田を溶融させた半田付けを行うことができる。
また、本発明の第の態様における基板の製造方法では、第から第のいずれか一つの態様において、前記入熱工程は、前記複数のリード部に対して実施される際に、前記熱容量の小さなリード部に実施される場合よりも前記熱容量の大きなリード部に対して実施される場合に、前記半田小手の先端部と前記ランド部との接触面積を大きくしてもよい。
このような構成によれば、複数のリード部のうち、熱容量の小さなリード部よりも熱容量の大きなリード部に対する与熱量を大きくすることができる。したがって、リード部ごとの半田の溶融度の差を抑えることができる。
本発明によれば、スルーホールに連通する空間を形成してランド部及びリード部に入熱して半田を供給することで、熱容量が大きい素子に対して半田の溶融不良を抑制することができる。
本実施形態の電力変換用回路基板の斜視図である 本実施形態の電力変換用回路基板の底面図である。 本実施形態の基板の製造方法を説明するフロー図である。 本実施形態の基板の製造方法の入熱工程を説明する模式図である。 熱容量の大きなリード部に対して入熱工程が実施される場合の半田小手の先端部とランド部との接触状態を説明する模式図である。 熱容量の小さなリード部に対して入熱工程が実施される場合の半田小手の先端部とランド部との接触状態を説明する模式図である。 本実施形態における基板の製造装置を説明するブロック図である。
以下、本発明の実施形態における基板の製造方法S1及び基板の製造装置100について図1から図7に基づき、説明する。
基板の製造方法S1は、基板本体10に対して熱容量の大きな素子を半田付けして取り付けることで基板(Printed Circuit Board,PCB)を製造する。本実施形態の製造される基板は、例えば、車両に搭載される空気調和機(カーエアコン)に利用される電動圧縮機に搭載される電力変換用回路基板1である。
電力変換用回路基板1は、入力端子を通じて外部から供給された直流電力を三相交流電力に変換するインバータを構成する回路基板である。電力変換用回路基板1は、種々の素子が実装されている。ここで、本実施形態に係る電力変換用回路基板1は、電力変換用回路基板1が出力する三相交流電力に基づいて動作する交流モータとともに、電動圧縮機に一体に搭載される。電動圧縮機(電力変換用回路基板1)は、車両に搭載されたバッテリー等から直流電力の入力を受け付ける。
本実施形態の電力変換用回路基板1は、図1及び図2に示すように、基板本体10と、スイッチング素子SWと、バスバー支持部材20と、を備えている。
基板本体10は、直流を交流に変換する電力変換用回路(インバータ)を構成するための種々の回路素子が実装されるプリント基板である。基板本体10は、平板状をなしている。基板本体10の表面には、高電圧が印加される高電圧回路10aの一部と、低電圧が印加される低電圧回路10bと、が異なるエリアにそれぞれ分かれて配置されている。
基板本体10は、基板本体10の位置情報を示すように予め識別マーク10cが表面に複数設けられている。識別マーク10cは、素子を実装する上で邪魔にならないように基板本体10の角等に設けられている。識別マーク10cは、基板本体10の外形に対して非対称となるように複数設けられている。
また、基板本体10の表面には、基板の情報を示す図番表示10dが印字されている。本実施形態の図番表示10dは、後述する複数のスイッチング素子SWが実装される箇所に対応して、二列のスルーホール11の間に設けられている。
基板本体10には、コンデンサやコイル等の各種素子を実装するためのスルーホール11が形成されている。スルーホール11は、基板本体10を貫通している。スルーホール11は、素子が実装される箇所に対応して素子のリード部32が挿通可能な位置に複数形成されている。本実施形態のスルーホール11は、楕円形状をなす貫通孔である。基板本体10には、スルーホール11を囲うように、基板本体10の表面にリング状の導体パターンであるランド部12が形成されている。つまり、ランド部12は、スルーホール11の縁に設けられている。ランド部12は、例えば、銅箔等の導通部材によって形成されている。
基板本体10には、図示しない電動圧縮機の筐体に固定される際にネジが挿通される固定孔13が形成されている。固定孔13は、円形状をなして基板本体10を貫通している。固定孔13は、基板本体10の四隅の各々に一つずつの他、基板本体10の中央寄りにも複数設けられている。固定孔13の縁には、接地配線に接続された接地用の接地ランド部が設けられている。基板本体は、固定孔13を介して電動圧縮機の筐体にねじ止めされる。固定孔13にねじが挿通されて基板本体10が固定されることで、当該固定孔13の縁に設けられた接地ランド部とネジの頭部とが接触し、電力変換用回路基板1が導通される。
高電圧回路10aは、図示しない交流モータを駆動させるために必要な高電圧が印加される大電力系の回路である。具体的には、高電圧回路10aには、車両に搭載されるバッテリー等から入力される直流高電圧が印加される。入力された直流高電圧は、スイッチング素子SWを経て、交流モータを駆動するための三相交流電力に変換される。高電圧回路10aには、高電圧用のキャパシタCやインダクタLが実装されている。
なお、本実施形態に係る基板本体10は、複数の層が積層された多層配線基板とされる。基板本体10のうち高電圧回路10aが実装されたエリアでは、少なくとも、高電圧が印加される電源配線がパターニングされた電源パターン層と、接地される接地配線がパターニングされたGND(グランド)パターン層とが積層されている。
各スイッチング素子SWは、低電圧回路10b(後述)からの駆動信号(ゲート入力)に基づいて、電流を流すON状態と、電流を遮断するOFF状態とに切り替わる。スイッチング素子SWは、三相交流をなすU相、V相、及びW相の各々に対応してそれぞれ2つずつ設けられる。したがって、本実施形態の基板本体10には計6個のスイッチング素子SWが二列に並んで実装される。各スイッチング素子SWが規定されたタイミングでON及びOFFを繰り返すことで、交流モータに三相(U相、V相、及びW相)の交流電力が供給される。
スイッチング素子SWとしては、本実施形態では、熱容量の大きな素子であるIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)が用いられる。スイッチング素子SWは、直方体状の素子本体31と、素子本体31から直線状をなして延びる複数のリード部32とを備える。本実施形態のリード部32は、ピン状の棒部材である。リード部32は、一つの素子本体31から三本ずつ伸びている。六つのスイッチング素子SW同士の熱容量はそれぞれ異なっている。また、一つのスイッチング素子SWの三つのリード部32も、熱容量がそれぞれ異なっている。スイッチング素子SWは、基板本体10に形成されたスルーホール11にリード部32が挿入された状態で、半田付けされることで実装される。
なお、スイッチング素子SWは、IGBTが代表的であるが、その他、バイポーラトランジスタ、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field effect transistor)等であってもよい。
一方、低電圧回路10bは、高電圧回路10aよりも低電圧で動作する小信号系の回路である。具体的には、低電圧回路10bには、マイコン等の制御用チップや電流センサ等の各種センサが実装されている。低電圧回路10bは、直流低電圧が印加されることで動作する。低電圧回路10bに実装されたマイコンは、例えば、各スイッチング素子SWに対し、各種センサの検出結果に応じた所定の駆動信号を出力することで、状況に合わせた所望の三相交流電力が生成されるように制御する。
バスバー支持部材20は、基板本体10の裏側の表面に配置されている。バスバー支持部材20の内部には、U相、V相、W相の各々に対応する3本の不図示のバスバーが実装されている。
本実施形態の基板の製造方法S1では、上述したような基板本体10にIGBTであるスイッチング素子SWを実装して、電力変換用回路基板1を製造する場合を例に挙げて説明する。
基板の製造方法S1は、半田小手110を用いてスルーホール11に挿入されたリード部32を半田付けする。基板の製造方法S1は、図3に示すように、入熱工程S10と、半田供給工程S20とを有する。基板の製造方法S1は、入熱工程S10及び半田供給工程S20を熱容量の異なる複数のリード部32に対してそれぞれ実施する。本実施形態の基板の製造方法S1は、三つのリード部32を有する六つのスイッチング素子SWを基板本体10に実装する。つまり、本実施形態の基板の製造方法S1では、18カ所の熱容量の異なるリード部32に対して半田付けを行う。
入熱工程S10及び半田供給工程S20は、複数のリード部32のうち、熱容量の小さなリード部32から熱容量の大きなリード部32の順に実施する。本実施形態の基板の製造方法S1は、半田小手110が装着されたアームを有するロボットである基板の製造装置100によって実施される。
入熱工程S10は、図4に示すように、半田付けの対象となるリード部32及び基板本体10の表面のランド部12に半田小手110から入熱を施す。入熱工程S10は、リード部32をスルーホール11に挿入した状態で事前に配置されたスイッチング素子SWのリード部32に対して実施される。入熱工程S10では、スルーホール11を囲うランド部12に半田小手110の先端部110aを当接させるとともに、半田小手110の側面110bをリード部32に当接する。具体的には、入熱工程S10では、半田小手110の側面110bのうちの半田小手110の先端部110aから離れた一部分のみを、リード部32の基板本体10の表面から離れた箇所に当接させる。つまり、入熱工程S10では、半田小手110の側面110bとリード部32とランド部12との間にスルーホール11に連通する空間が形成された状態となるように半田小手110を配置する。この状態で、入熱工程S10は、半田小手110の先端部110aからランド部12に入熱を施すとともに、半田小手110の側面110bからリード部32に入熱を施す。入熱工程S10は、複数のリード部32に対して実施される際に、熱容量の小さなリード部32に実施される場合よりも熱容量の大きなリード部32に対して実施される場合に、半田小手110の先端部110aとランド部12との接触面積を大きくするように半田小手110の位置を調整する。具体的に、図5に示すように、入熱工程S10は、熱容量の大きなリード部32に対しては、半田小手110の先端部110aをランド部12の長手方向と並行となるように配置して、ランド部12に接触させる。図6に示すように、入熱工程S10は、熱容量の小さなリード部32に対しては、半田小手110の先端部110aをランド部12の長手方向に対して斜めとなるように配置して、ランド部12に接触させてもよい。これにより、入熱工程S10では、熱容量の小さなリード部32よりも熱容量の大きなリード部32に対して実施する場合に、半田小手110の先端部110aとランド部12との接触面積を大きくすることができる。
半田供給工程S20は、ランド部12及びリード部32に対して半田を供給する。半田供給工程S20は、入熱工程S10とともに実施される。半田供給工程S20は、一つのリード部32に対して複数回に分けて実施される。本実施形態の半田供給工程S20は、一つのリード部32に対して第一半田供給工程S21と第二半田供給工程S22との二回に分けて半田の供給条件を変えて実施される。
半田供給工程S20は、複数のリード部32に対して実施される際に、リード部32の熱容量に応じて、半田の供給量を調整する。具体的には、半田供給工程S20は、熱容量の小さなリード部32に対しては、半田の供給量を次第に増やし、熱容量の大きなリード部32に対しては、半田の供給量を次第に減らすように半田の供給量を調整する。つまり、本実施形態の半田供給工程S20は、熱容量の小さなリード部32に対しては、第一半田供給工程S21よりも第二半田供給工程S22の方が半田の供給量を多くする。一方、半田供給工程S20は、熱容量の大きなリード部32に対しては、第一半田供給工程S21よりも第二半田供給工程S22の方が半田の供給量を少なくする。
また、半田供給工程S20は、複数のリード部32に対して実施される際に、リード部32の熱容量に応じて、半田の供給速度を調整する。具体的には、半田供給工程S20は、熱容量の小さなリード部32に対する半田の供給速度よりも、熱容量の大きなリード部32に対する半田の供給速度を早くするように調整する。
また、本実施形態の基板の製造方法S1を実施する基板の製造装置100は、図7に示すように、半田小手110と、基板の位置を測定する位置測定部120と、位置測定部120の測定結果に基づいて半田小手110を制御する制御部130と、半田を供給する半田供給源140とを有する。
本実施形態の半田小手110は、制御部130からの指示に応じて、位置や入熱条件を調整可能とされている。半田小手110は、例えば、ロボットのアームと一体に形成されていることで、基板本体10に対して自在に移動可能とされている。
位置測定部120は、基板本体10の識別マーク10cや図番表示10dを読み込むことで、基板本体10の位置を測定する。位置測定部120は、測定した基板本体10の位置情報を制御部130に送る。
制御部130は、位置測定部120からの位置情報に応じて、半田小手110に制御信号を送る。本実施形態の制御部130は、半田小手110の位置や半田小手110からリード部32等への入熱条件を制御する。制御部130は、補正部131と、入熱部132と、半田供給部133と、を有する。
補正部131は、位置測定部120からの位置情報を受けることで、基板本体10の位置に応じて、基板本体10に対する半田小手110の位置を補正させる。本実施形態の補正部131は、位置測定部120からの位置情報を受けることで、入熱工程S10及び半田供給工程S20を実施する前に、基板本体10に対して予め定めた位置まで半田小手110を移動させる。
入熱部132は、位置測定部120からの位置情報を受けることで、半田小手110に入熱工程S10を実施させる。入熱部132は、補正部131から指示を受けて基板本体10に対する位置が調整された半田小手110をリード部32に近づけるように移動させる。本実施形態の入熱部132は、位置測定部120からの位置情報を受けることで、スルーホール11を囲うランド部12に半田小手110の先端部110aを当接させるとともに、半田小手110の側面110bをリード部32に当接させる。入熱部132は、この状態で、入熱条件を調整するように半田小手110に指示を送る。入熱部132は、複数のリード部32を半田付けする際に、熱容量の小さなリード部32に入熱する場合よりも熱容量の大きなリード部32に入熱する場合に、半田小手110の先端部110aとランド部12との接触面積が大きくなるように、半田小手110に位置を調整させる。具体的に、入熱部132は、熱容量の大きなリード部32に対しては、半田小手110の先端部110aをランド部12の長手方向と並行に配置してランド部12に接触させるように、半田小手110に指示を送る。入熱部132は、熱容量の小さなリード部32に対しては、半田小手110の先端部110aをランド部12の長手方向に対して斜めに配置してランド部12に接触させるように、半田小手110に指示を送ってもよい。
半田供給部133は、ランド部12及びリード部32に対して半田を供給するよう半田供給源140に指示を送る。半田供給部133は、半田小手110から入熱が施されたランド部12及びリード部32に対して半田を供給させる。これにより、半田供給部133は、周囲のランド部12や挿通されているリード部32に入熱が施された状態で、スルーホール11に対して半田を供給させる。半田供給部133は、一つのリード部32に対して二回若しくはそれ以上の複数回に分けて半田を供給させる。本実施形態の半田供給部133では、一つのリード部32に対して二回に分けて半田を供給させる。
半田供給部133は、複数のリード部32に対して半田を供給させる場合に、リード部32の熱容量に応じて、半田の供給量を調整させる。具体的には、半田供給部133は、熱容量の小さなリード部32に対しては、半田の供給量を次第に増やさせ、熱容量の大きなリード部32に対しては、半田の供給量を次第に減らさせるように半田の供給量を調整させる。
また、半田供給部133は、複数のリード部32に対して半田を供給する場合に、リード部32の熱容量に応じて、半田の供給速度を調整させる。具体的には、半田供給部133程は、熱容量の小さなリード部32に対する半田の供給速度よりも、熱容量の大きなリード部32に対する半田の供給速度を早くするように調整させる。
半田供給源140は、ランド部12及びリード部32に対して半田を供給する。本実施形態の半田供給源140は、半田小手110とは別のアームに接続されていてもよく、半田小手110と同じアームに接続されていてもよい。
上記のような基板の製造方法S1及び基板の製造装置100によれば、スルーホール11の周りのランド部12に半田小手110の先端部110aを当接させるとともに、半田小手110の側面110bの一部をリード部32に当接させている。この状態で、ランド部12及びリード部32に対して半田小手110から入熱を施すことで、供給された半田を半田小手110とランド部12とリード部32とを介して効果的に温めることができる。加えて、半田小手110とランド部12とリード部32との間にスルーホール11に連通する空間を形成することができる。そのため、半田小手110とランド部12とリード部32とによって温められた半田は、形成された空間を介してスルーホール11に流入する。そのため、半田の効果的に温めて流動性を確保しながら、スルーホール11内への半田の充填を促進することができる。したがって、スルーホール11の基板本体10の表側から裏側にわたって半田を充填させることができる。これにより、熱容量が大きい素子に対して半田の溶融不良を抑制して半田付けすることができる。
また、熱容量の小さなリード部32から大きなリード部32の順で実施されることで、熱容量が大きなリード部32付近の熱容量の小さなリード部32を半田付けした際の熱を蓄積して、熱容量が大きなリード部32の半田付けに利用することができる。したがって、半田小手110から熱を効果的に利用して半田付けを行うことができる。
さらに、リード部32の熱容量だけでなく、スルーホール11同士の位置や基板本体10の熱容量も考慮して、実施するリード部32の順序を定めることがより好ましい。具体的には、図2に示すように、例えば、三つのリード部32のうち、特に真ん中のリード部32の熱容量が大きい場合には、各素子の真ん中のリード部32を飛ばすように、図中の右上の素子の端のリード部32から時計回りに入熱工程S10及び半田供給工程S20を実施した後に、図中の左上の素子の真ん中のリード部32から反時計周りに各素子の真ん中のリード部32に対して入熱工程S10及び半田供給工程S20を実施する。このように、スルーホール11同士の位置等を考慮して実施順序を定めることで効果的に熱を利用するだけでなく、製造方法全体としてのサイクルタイムを向上させることができる。
また、半田供給工程S20を第一半田供給工程S21と第二半田供給工程S22のように複数回に分けて実施することで、一つのリード部32に対して複数回に分けて半田を供給することができる。したがって、ランド部12及びリード部32の温度に応じて半田の供給条件を変えて半田付けを行うことができ、精度の高い半田付けを行うことができる。
また、半田供給工程S20で複数のリード部32のうち、すぐに温度が上昇させることが可能な熱容量の小さなリード部32と温度を上昇させづらい熱容量の大きなリード部32とで、半田の供給量を変化させることで、半田を効率良く利用しながら、十分に半田を溶融させた半田付けを行うことができる。
また、半田供給工程S20で複数のリード部32のうち、すぐに温度が上昇させることが可能な熱容量の小さなリード部32と温度を上昇させづらい熱容量の大きなリード部32とで、半田の供給速度を変化させることで、半田を効率良く利用しながら、十分に半田を溶融させた半田付けを行うことができる。
また、入熱工程S10で複数のリード部32のうち、熱容量の小さなリード部32よりも、熱容量の大きなリード部32に対して、半田小手110の先端部110aとランド部12との接触面積を大きくすることで、温度を上昇させづらい熱容量の大きなリード部32に対する与熱量を大きくすることができる。したがって、リード部32ごとの半田の溶融度の差を抑えることができる。これにより、複数のIGBTのリード部32のように、熱容量が異なる複数のリード部32に対して同等の充填率で半田付けすることができる。
また、基板の製造装置100において、入熱工程S10や半田供給工程S20を実施する前に補正部131で半田小手110の基板本体10に対する位置を補正することで、リード部32やスルーホール11に対して半田小手110を大きく移動させることなく半田付けを行うことができる。したがって、複数の基板を製造する際のサイクルタイムを向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。
なお、本実施形態で製造される基板を電力変換用回路基板1としたが、これに限定されるものでなく、熱容量の大きな素子が実装される基板であればよい。
また、熱容量の大きな素子として、IGBTを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、コンデンサやコイル等の半田付けによって実装される熱容量の大きな素子であればよい。
1…電力変換用回路基板 10…基板本体 10a…高電圧回路 10b…低電圧回路 10c…識別マーク 10d…図番表示 11…スルーホール 12…ランド部 13…固定孔 SW…スイッチング素子 31…素子本体 32…リード部 20…バスバー支持部材 S1…基板の製造方法 S10…入熱工程 S20…半田供給工程 S21…第一半田供給工程 S22…第二半田供給工程 100…基板の製造装置 110…半田小手 120…位置測定部 130…制御部 131…補正部 132…入熱部 133…半田供給部

Claims (5)

  1. 素子のリード部をスルーホールに挿通させた状態で、前記スルーホールを囲うように表側から裏側にわたって基板本体の表面に設けられたランド部に半田小手の先端部を当接させるとともに、前記先端部から離れた位置の前記半田小手の側面を前記リード部に当接させて、半田の供給前に前記ランド部及び前記リード部に前記半田小手から入熱を施す入熱工程と、
    前記入熱工程とともに前記入熱が施された状態で、前記ランド部及び前記リード部に対して半田を供給する半田供給工程と、を含み、
    前記入熱工程及び前記半田供給工程は、複数のリード部に対してそれぞれ実施され、前記複数のリード部のうち、熱容量の小さなリード部から熱容量の大きなリード部の順に実施される基板の製造方法。
  2. 前記入熱工程は、前記半田小手の側面と前記リード部と前記ランド部との間に前記スルーホールに連通する空間が形成された状態となるように、前記半田小手を配置する請求項1に記載の基板の製造方法。
  3. 前記半田供給工程は、前記複数のリード部に対して実施される際に、前記熱容量の小さなリード部に対しては、前記半田の供給量を次第に増やし、前記熱容量の大きなリード部に対しては、前記半田の供給量を次第に減らす請求項1又は2に記載の基板の製造方法。
  4. 前記半田供給工程は、前記複数のリード部に対して実施される際に、前記熱容量の小さなリード部に対する前記半田の供給速度よりも、前記熱容量の大きなリード部に対する前記半田の供給速度を早くする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の基板の製造方法。
  5. 前記入熱工程は、前記複数のリード部に対して実施される際に、前記熱容量の小さなリード部に実施される場合よりも前記熱容量の大きなリード部に対して実施される場合に、前記半田小手の先端部と前記ランド部との接触面積を大きくする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の基板の製造方法。
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