JP5565687B2 - 加工位置移植方法及びこの方法を実行する自動加工装置 - Google Patents

加工位置移植方法及びこの方法を実行する自動加工装置 Download PDF

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自動はんだ付け装置におけるはんだ付け位置などの座標に関する学習技術が以下に開示される。
x軸、y軸、z軸の座標制御が可能なアームにコテユニットを取り付け、該アームの座標制御によって、印刷回路基板等に対するはんだ付けを行う自動はんだ付け装置(はんだ付けロボット)が知られている。この種の自動はんだ付け装置のアーム移動機構は、本体ハウジング上のx軸レールに沿って移動可能な支柱、該支柱の上端部に設けられたy軸レールに沿って移動可能なアームホルダ、そして、該アームホルダに保持されてz軸方向へ移動可能に垂下するアームを備える。この棒状のアームは、軸線がz軸に合致し、その中心軸周りに回転制御もされる。自動はんだ付け装置の制御装置は、サーボモータによりx軸及びy軸レールとアームホルダを駆動してアームを座標制御し、アームホルダは、制御装置に従って、アームをz軸方向に上下させると共に中心軸周りにも回転させる。
このような自動はんだ付け装置では、通常、コテユニットが、z軸に対し傾斜させてアームの先端に取り付けられる。すなわち、コテ先は、アームの中心軸に対し傾斜して取り付けられており、このために、アームの中心軸の延長線上からコテ先先端がずれる、オフセットの発生が避けられない。コテ先先端がアームの中心軸上からオフセットして偏芯していると、アームを中心軸周りに回転させたときに、コテ先先端の軌跡は円を描くことになる。この円の半径はオフセットの値に従うが、コテ先先端のオフセットの値は、自動はんだ付け装置の固体ごとに異なるし、同じ固体であってもコテ先を交換することで変化する。したがって、自動はんだ付け装置においては、固体ごとに、あるいはコテ先を交換する都度、オフセットを測定し、はんだ付け位置のティーチングを行うことが必要となる(特許文献1)。
特開2006−198636号公報
上記自動はんだ付け装置は、製造ラインにおいて、同じ機種を複数台並べて同種のワーク(加工対象)に一斉にはんだ付けを施すようにして使用されることがある。このような、同じ機種の自動はんだ付け装置が例えば10台並んでいる製造ラインの場合、10台ある装置それぞれで個別にオフセットを測定し、はんだ付け位置のティーチングを行う必要がある。すなわち、上述のように個体差によって、各自動はんだ付け装置におけるオフセット値は異なるので、それぞれの装置においてオフセットを測定し、はんだ付け位置をティーチングしなければならない。つまり、自動はんだ付け装置が10台あれば当該作業を10回繰り返さなければならないということであり、手間と時間がかかる。この背景に鑑みると、製造ラインに備えられた複数の自動はんだ付け装置においてはんだ付け位置のティーチングを実施する場合に適した、オフセットの移植技術が必要である。
当該課題は、はんだ付け装置だけでなく、はんだ付けに際して印刷回路基板などのワークにフラックスを塗布する自動フラックス塗布装置などにおいてもあてはまる。すなわち、x軸、y軸、z軸において座標制御されるアームを有し、該アームは、中心軸がz軸に沿うと共に該中心軸周りに回転制御され、そして、ツールがアームの中心軸に対し傾斜してアームに取り付けられ、該ツールにより、ワークの所定位置に加工を施す場合にも、上記と同様な加工位置移植方法及びこの方法を実行する自動加工装置が望まれる。
この課題に対し、以下の加工位置移植方法を提案する。
x軸、y軸、z軸において座標制御されるアームを有し、該アームは、中心軸がz軸に沿うと共に該中心軸周りに回転制御され、そして、ツールが前記アームの中心軸に対し傾斜して前記アームに取り付けられ、該ツールにより、ワークの所定位置に加工を施す自動加工装置を複数台用意し、該複数の自動加工装置で同じオフセット測定方法により前記アームの中心軸に対する前記ツール先端のオフセット値を求め、マスターとして使用する自動加工装置で記憶した加工位置データを、該マスターに対するスレーブとして使用する自動加工装置に移植する加工位置移植方法であって、
前記オフセット測定方法は、
前記アームの中心軸に対し前記ツール先端が第1の位置にあるときの当該ツール先端の第1のx座標及びy座標を取得し、
該第1の位置から前記アームを前記中心軸周りに180°回転させて前記ツール先端を第2の位置にしたときの当該ツール先端の第2のx座標及びy座標を取得し、
前記第1のx座標及び前記第2のx座標と、前記第1のy座標及び前記第2のy座標と、をそれぞれ演算し、該演算結果に基づいて、前記アームの中心軸に対する前記ツール先端のx軸及びy軸におけるオフセット値を算出するものであり、
前記マスター自動加工装置において前記オフセット測定方法によりオフセット値を算出してマスターオフセット値とし、
前記スレーブ自動加工装置において前記オフセット測定方法によりオフセット値を算出してスレーブオフセット値とし、
前記マスター自動加工装置において記憶した加工位置データを、前記スレーブ自動加工装置において、前記マスターオフセット値に対する前記スレーブオフセット値の差分により補正して使用する、加工位置移植方法。
また、上記課題に対し、以下の自動加工装置を提案する。
本発明の一態様に係る自動加工装置は、
x軸、y軸、z軸において座標制御されるアームを有し、該アームは、中心軸がz軸に沿うと共に該中心軸周りに回転制御され、そして、ツールが前記アームの中心軸に対し傾斜して前記アームに取り付けられ、該ツールにより、ワークの所定位置に加工を施す自動加工装置であって、
前記アームの中心軸に対し第1の位置に配置した前記ツール先端の第1のx座標及びy座標を取得する手段、
前記アームを前記中心軸周りに180°回転させることにより前記第1の位置から第2の位置へ移動させた前記ツール先端の第2のx座標及びy座標を取得する手段、
前記第1のx座標及び前記第2のx座標と、前記第1のy座標及び前記第2のy座標と、をそれぞれ演算し、該演算結果に基づいて、前記アームの中心軸に対する前記ツール先端のx軸及びy軸におけるオフセット値を算出する手段、
前記各手段として動作する制御装置を備えた他の自動加工装置において算出されたオフセット値に対する自機の前記オフセット値の差分を求める手段、
前記他の自動加工装置において記憶された加工位置データを前記差分により補正して、自機における加工位置データとする手段、
として動作する制御装置を備えた、自動加工装置である。
本発明によれば、アームを180°回転させてツール先端のx−y座標を取得するだけで、アームの中心軸に対するツール先端のオフセット値を求めることができる。そして、複数の自動加工装置で同方法によりオフセット値を求めることで、そのうちの1台の自動加工装置で記憶した加工位置データ(上記特許文献1で言うティーチング登録したポイント)を、その他の自動加工装置に移植して使用することができる。すなわち、上記オフセット測定方法でオフセット値を測定することにより、複数の自動加工装置でそのオフセット値を比較し合うことができるので、1台の自動加工装置で記憶した加工位置データを使い回す、加工位置移植方法が可能になる。この加工位置移植方法によると、ワークの加工位置を覚えさせるのは1台のマスター自動加工装置のみでよく、残りの自動加工装置はスレーブとして、マスター自動加工装置に覚えさせた加工位置データを移植するだけですみ、従来に比べれば手間も時間もかからない。
自動加工装置の一例として自動はんだ付け装置の実施形態を示した外観図。 アーム中心軸とコテ先との関係を説明する図。 図1の自動はんだ付け装置で実行するオフセット測定方法を説明する図。
以下、自動加工装置の一例として、自動はんだ付け装置の実施形態に関し説明する。
図1に示す自動はんだ付け装置において、コテユニット1は、x軸、y軸、z軸の座標制御が可能なアーム2に取り付けられている。アーム2の移動機構は、本体ハウジングH上のx軸レール2aに沿ってサーボモータにより移動可能な支柱2bと、該支柱2bの上端部に設けられたy軸レール2cに沿ってサーボモータにより移動可能なアームホルダ2dと、を含んで構成され、そのアームホルダ2dにアーム2が保持され、サーボモータによりz軸方向へ移動可能にして垂下している。図1の実施形態の場合、アーム2に、円盤状の傘部材3が装着されており、コテユニット1へつながる各チューブ類、すなわち、電気配線のチューブ、エアチューブ、はんだ送りのチューブ等が、傘部材3の上で一旦まとめられ、絡まないように処理されている。
アーム2には保持機構2eが固定され、この保持機構2eにより、z軸に対する傾きを調整可能にしてコテユニット1が保持される。コテユニット1は、保持機構2eに保持されるホルダ1aを有し、該ホルダ1aに、交換可能にしてコテ先1bが保持されている。また、ホルダ1aの先端部分には、糸はんだをコテ先1bに向け送り出す供給ノズル1cが取り付けられる。
x軸レール2a、y軸レール2c、及びアームホルダ2dにより、x軸、y軸、z軸において座標制御されるアーム2は、中心軸2axisがz軸に沿うと共に、中心軸2axis周りに回転制御される(図2参照)。コテユニット1は、保持機構2eによる保持でz軸に対し傾斜してアーム2に取り付けられるので、コテ先1bは、アーム2の中心軸2axisに対し傾斜して保持される(図2参照)。
図1の自動はんだ付け装置は、はんだ付け加工の対象物であるワークW(例えば印刷回路基板)を位置決め載置する治具部Jを備えると共に、該治具部Jとは異なる位置に、コテ先先端1dの座標を検知するための補正センサ4を備えている。補正センサ4は、アーム2の可動範囲内に設けられており、アーム2の動作によってコテ先先端1dを当接させることができる。
図2に示すように、コテ先1bは、保持機構2eを介し、アーム2の中心軸2axisに対し傾斜してアーム2に取り付けられるので、コテ先先端1dが、中心軸2axisの延長線上からオフセットした位置に固定されることがある。図1の自動はんだ付け装置は、補正センサ4を利用して、アーム2の中心軸2axisに対するコテ先先端1dのオフセットを測定する。このオフセット測定方法に関し、図3を参照して説明する。
図3には、「マスター」として使用する自動はんだ付け装置と、「スレーブ」として使用する自動はんだ付け装置と、における補正センサ4及び制御装置5が示されている。マスターとスレーブとで補正センサ4の構造上の差はない。例えば、製造ラインに10台並べられた同型の自動はんだ付け装置のうち、いずれか1台をマスターとし、残りの9台をスレーブとして使用すればよい。
補正センサ4は、本体ハウジングH内に収容されている制御装置5と通信し、検知信号を制御装置5に入力する。補正センサ4において、正方形又は長方形の底面がz軸センサ4zとして機能し、x軸レール2aと直交する方向の辺部に設けられた側壁がx軸センサ4xとして機能し、x軸レール2aと平行な(y軸レール2cと直交する)辺部に設けられた側壁がy軸センサ4yとして機能する。なお、図3の例の場合、x軸センサ4xが2辺に設けられているが、1辺だけでもよく、また、y軸センサ4yを2辺に設けることもできる。各軸センサ4x,4y,4zは、圧電センサを利用した接触式センサで、コテ先先端1dが触れると検知信号を制御装置5へ入力する。補正センサ4は、その他のタイプのセンサでも構成し得る。
先ず始めに、マスターとして使用する自動はんだ付け装置におけるオフセット測定方法について説明する。このオフセット測定方法は、本実施形態において、制御装置5内の不揮発性メモリ等に記憶されたプログラムに従って、制御装置5が各手段として機能することにより実行される。
まず、コテ先1bがホルダ1aに装着され、本体ハウジングHの操作パネルPが操作されてオフセット測定の開始が命令されると、制御装置5は、アーム2を補正センサ4の上方へ移動させると共に、アーム2の中心軸2axis周りの回転角度を、角度=0°の基準角度にする。この基準角度のときのアーム2の中心軸2axisに対するコテ先先端1dの位置を第1の位置として、最初に、z軸の座標を取得する。すなわち、制御装置5は、器具が損傷しないようにゆっくりと、アーム2をz軸に沿って降下させ、底面のz軸センサ4zに触れたところで補正センサ4から検知信号が入力されると、このときのz座標Zmを記憶する。記憶したz座標Zmは、現在取り付けられているコテ先1bのz座標の基準として使用される。
次に、制御装置5は、アーム2の中心軸2axisのx座標及びy座標を、補正センサ4の底面(z軸センサ4z)の例えば中心座標に合わせ、該アーム2の位置を基準位置とする。そして、制御装置5は、前記回転角度を基準角度に保ったまま、すなわちコテ先先端1dを第1の位置に保った状態で、アーム2をx軸方向へ移動させる。これにより、x軸センサ4xにコテ先先端1dが接触して補正センサ4から検知信号が入力されると、制御装置5において、このときの中心軸2axisのx軸移動量がコテ先先端1dのx軸移動量Xm1として取得される。続いて、制御装置5は、アーム2を基準位置に戻し、同じくコテ先先端1dを第1の位置に保った状態で、今度はアーム2をy軸方向へ移動させる。これにより、y軸センサ4yにコテ先先端1dが接触して補正センサ4から検知信号が入力されると、制御装置5において、このときの中心軸2axisのy軸移動量がコテ先先端1dのy軸移動量Ym1として取得される。x軸移動量Xm1は、x軸センサ4xをx軸原点としたときのコテ先先端1dの第1のx座標Xm1であり、y軸移動量Ym1は、y軸センサ4yをy軸原点としたときのコテ先先端1dの第1のy座標Ym1である。
この次に、制御装置5は、基準位置のアーム2を、中心軸2axis周りに180°回転させ、コテ先先端1dを第2の位置とする。つまり、コテ先先端1dの第2の位置は、中心軸2axisを回動中心としてコテ先先端1dを第1の位置から180°回動させた位置である。続いて制御装置5は、コテ先先端1dを第2の位置に保った状態で、アーム2をx軸方向へ移動させる。これにより、x軸センサ4xにコテ先先端1dが接触して補正センサ4から検知信号が入力されると、制御装置5において、このときの中心軸2axisのx軸移動量がコテ先先端1dのx軸移動量Xm2として取得される。さらに、制御装置5は、アーム2を基準位置に戻し、同じくコテ先先端1dを第2の位置に保った状態で、今度はアーム2をy軸方向へ移動させる。これにより、y軸センサ4yにコテ先先端1dが接触して補正センサ4から検知信号が入力されると、制御装置5において、このときの中心軸2axisのy軸移動量がコテ先先端1dのy軸移動量Ym2として取得される。x軸移動量Xm2は、x軸センサ4xをx軸原点としたときのコテ先先端1dの第2のx座標Xm2であり、y軸移動量Ym2は、y軸センサ4yをy軸原点としたときのコテ先先端1dの第2のy座標Ym2である。
制御装置5は、取得した第1のx座標Xm1及び第2のx座標Xm2と、第1のy座標Ym1及び第2のy座標Ym2と、に関し、それぞれ次の演算を行う。すなわち、第1のx座標Xm1及び第2のx座標Xm2の差分を算出し、該差分を1/2にする。同じく、第1のy座標Ym1及び第2のy座標Ym2の差分を算出し、該差分を1/2にする。この演算の結果、アーム2の中心軸2axisに対するコテ先先端1dのx軸におけるオフセット値Xm及びy軸におけるオフセット値Ymが得られる。制御装置5は、算出されたオフセット値Xm,Ymを記憶する。
この後、当該自動はんだ付け装置において、治具部JにセットしたワークW上のはんだ付けの位置がティーチングされ、加工位置データが記憶される。ティーチングに際して、例えば、X=−Xm・cosθm−Xm・sinθm,Y=−Ym・cosθm−Ym・sinθmを演算することで、アーム2の中心軸2axis周りの回転角度θmごとに補正量Rmが求められるので、アーム2を回転させるときの座標は該補正量Rmを使用して補正することができる。
以上のように、アーム2を180°回転させてコテ先先端1dのx−y座標を取得するだけで、アーム2の中心軸2axisに対するコテ先先端1dのオフセット値Xm,Ymを求めることができる。
マスターとして使用する自動はんだ付け装置において、オフセット測定によりオフセット値Xm,Ymが算出されると、このオフセット値をマスターオフセット値Xm,Ymとして、スレーブで使用することができる。すなわち、マスターに対するスレーブとして使用する自動はんだ付け装置においても同様のオフセット測定によりオフセット値Xs,Ysを算出し、スレーブオフセット値Xs,Ysとする。そして、このスレーブ自動はんだ付け装置において、マスターオフセット値Xm,Ymに対するスレーブオフセット値Xs,Ysの差分を求める。この差分により、上記マスター自動はんだ付け装置において記憶した加工位置データを補正して、スレーブ自動はんだ付け装置に移植することができる。以下、スレーブ自動はんだ付け装置におけるオフセット測定方法と加工位置移植方法について説明する。
スレーブ自動はんだ付け装置において実行するオフセット測定方法も、上記マスター自動はんだ付け装置のオフセット測定方法と同じである。
すなわち、本体ハウジングHの操作パネルPが操作されてオフセット測定の開始が命令されると、制御装置5は、アーム2を補正センサ4の上方へ移動させると共に、アーム2の中心軸2axis周りの回転角度を、角度=0°の基準角度にする。この基準角度のときのアーム2の中心軸2axisに対するコテ先先端1dの位置を第1の位置として、最初に、z軸の座標を取得する。すなわち、制御装置5は、アーム2をz軸に沿って降下させ、底面のz軸センサ4zに触れたところで補正センサ4から検知信号が入力されると、このときのz座標Zsを記憶する。記憶したz座標Zsは、現在取り付けられているコテ先1bのz座標の基準として使用される。
次に、制御装置5は、アーム2の中心軸2axisのx座標及びy座標を、補正センサ4の底面(z軸センサ4z)の例えば中心座標に合わせ、該アーム2の位置を基準位置とする。そして、制御装置5は、前記回転角度を基準角度に保ったまま、すなわちコテ先先端1dを第1の位置に保った状態で、アーム2をx軸方向へ移動させる。これにより、x軸センサ4xにコテ先先端1dが接触して補正センサ4から検知信号が入力されると、制御装置5において、このときの中心軸2axisのx軸移動量がコテ先先端1dのx軸移動量Xs1として取得される。続いて、制御装置5は、アーム2を基準位置に戻し、同じくコテ先先端1dを第1の位置に保った状態で、今度はアーム2をy軸方向へ移動させる。これにより、y軸センサ4yにコテ先先端1dが接触して補正センサ4から検知信号が入力されると、制御装置5において、このときの中心軸2axisのy軸移動量がコテ先先端1dのy軸移動量Ys1として取得される。x軸移動量Xs1は、x軸センサ4xをx軸原点としたときのコテ先先端1dの第1のx座標Xs1であり、y軸移動量Ys1は、y軸センサ4yをy軸原点としたときのコテ先先端1dの第1のy座標Ys1である。
この次に、制御装置5は、基準位置のアーム2を、中心軸2axis周りに180°回転させ、コテ先先端1dを第2の位置とする。続いて制御装置5は、コテ先先端1dを第2の位置に保った状態で、アーム2をx軸方向へ移動させる。これにより、x軸センサ4xにコテ先先端1dが接触して補正センサ4から検知信号が入力されると、制御装置5において、このときの中心軸2axisのx軸移動量がコテ先先端1dのx軸移動量Xs2として取得される。さらに、制御装置5は、アーム2を基準位置に戻し、同じくコテ先先端1dを第2の位置に保った状態で、今度はアーム2をy軸方向へ移動させる。これにより、y軸センサ4yにコテ先先端1dが接触して補正センサ4から検知信号が入力されると、制御装置5において、このときの中心軸2axisのy軸移動量がコテ先先端1dのy軸移動量Ys2として取得される。x軸移動量Xs2は、x軸センサ4xをx軸原点としたときのコテ先先端1dの第2のx座標Xs2であり、y軸移動量Ys2は、y軸センサ4yをy軸原点としたときのコテ先先端1dの第2のy座標Ys2である。
制御装置5は、取得した第1のx座標Xs1及び第2のx座標Xs2と、第1のy座標Ys1及び第2のy座標Ys2と、に関し、それぞれ次の演算を行う。すなわち、第1のx座標Xs1及び第2のx座標Xs2の差分を算出し、該差分を1/2にする。同じく、第1のy座標Ys1及び第2のy座標Ys2の差分を算出し、該差分を1/2にする。この演算の結果、アーム2の中心軸2axisに対するコテ先先端1dのx軸におけるオフセット値Xs及びy軸におけるオフセット値Ysが得られる。制御装置5は、算出されたスレーブオフセット値Xs,Ysを記憶する。
以上のオフセット測定過程に伴い、スレーブ自動はんだ付け装置には、上記マスター自動はんだ付け装置において測定されたマスターオフセット値Xm,Ym及びマスター自動はんだ付け装置において記憶された加工位置データが、LANケーブル等を介しオンラインで、あるいは、USBメモリ等の記憶媒体を介して、入力される。該データを入力したスレーブ自動はんだ付け装置の制御装置5は、マスターオフセット値Xm,Ymに対するスレーブオフセット値Xs,Ysの差分を求める。そして、制御装置5は、該差分により、マスターの加工位置データを補正し、スレーブ自動はんだ付け装置の加工位置データとして記憶する。スレーブ自動はんだ付け装置は、以降、差分で補正して記憶した加工位置データに基づいて、ワークWのはんだ付けを実行することができる。
移植するマスターの加工位置データは、x軸及びy軸に関するデータで良いが、マスターのz軸のデータも移植することができる。すなわち、スレーブ自動はんだ付け装置において、マスターのz座標Zmに対するスレーブのz座標Zsの差分を求めることにより、該差分でマスターのz軸のデータを補正すれば、z軸に関する加工位置データも移植することができる。また、例えば、X=−Xs・cosθs−Xs・sinθs,Y=−Ys・cosθs−Ys・sinθsを演算することで、アーム2の中心軸2axis周りの回転角度θsごとに補正量Rsが求められるので、アーム2を回転させるときの座標は該補正量Rsを使用して補正することができる。
以上のように、複数の自動はんだ付け装置で同じ上記オフセット測定方法によりオフセット値を求めることで、1台の自動はんだ付け装置で記憶した加工位置データを、その他の自動はんだ付け装置に移植して使用することができる。すなわち、ワークWの加工位置を覚えさせるのは1台のマスター自動加工装置のみでよく、残りの自動加工装置はスレーブとして、マスター自動加工装置に覚えさせた加工位置データを移植するだけですみ、従来に比べれば手間も時間もかからない。
本実施形態の自動はんだ付け装置において、コテ先1bを交換したときには、上記の加工位置移植方法を実行することにより、ティーチングを行う必要がない。すなわち、コテ先交換した自動はんだ付け装置において、上記のオフセット測定方法を実行することにより、スレーブオフセット値Xs,Ysを算出すれば、既にあるマスターオフセット値Xm,Ymに対する差分を求め、既にあるマスターの加工位置データを新たな差分で補正することにより、新たな加工位置データを自機に記憶することができる。したがって、コテ先交換時の作業効率も改善される。同様に、自動はんだ付け装置が故障して入れ替えるときなどにも有効である。
本実施形態では、一例として自動はんだ付け装置に関し説明したが、自動フラックス塗布装置その他の自動加工装置においても適用可能であることは、容易に理解できる。
1 コテユニット
1a ホルダ
1b コテ先
1d コテ先先端
2 アーム
2a x軸レール
2b 支柱
2c y軸レール
2d アームホルダ
2e 保持機構
4 補正センサ
4x x軸センサ
4y y軸センサ
4z z軸センサ
5 制御装置

Claims (2)

  1. x軸、y軸、z軸において座標制御されるアームを有し、該アームは、中心軸がz軸に沿うと共に該中心軸周りに回転制御され、そして、ツールが前記アームの中心軸に対し傾斜して前記アームに取り付けられ、該ツールにより、ワークの所定位置に加工を施す自動加工装置を複数台用意し、該複数の自動加工装置で同じオフセット測定方法により前記アームの中心軸に対する前記ツール先端のオフセット値を求め、マスターとして使用する自動加工装置で記憶した加工位置データを、該マスターに対するスレーブとして使用する自動加工装置に移植する加工位置移植方法であって、
    前記オフセット測定方法は、
    前記アームの中心軸に対し前記ツール先端が第1の位置にあるときの当該ツール先端の第1のx座標及びy座標を取得し、
    該第1の位置から前記アームを前記中心軸周りに180°回転させて前記ツール先端を第2の位置にしたときの当該ツール先端の第2のx座標及びy座標を取得し、
    前記第1のx座標及び前記第2のx座標と、前記第1のy座標及び前記第2のy座標と、をそれぞれ演算し、該演算結果に基づいて、前記アームの中心軸に対する前記ツール先端のx軸及びy軸におけるオフセット値を算出するものであり、
    前記マスター自動加工装置において前記オフセット測定方法によりオフセット値を算出してマスターオフセット値とし、
    前記スレーブ自動加工装置において前記オフセット測定方法によりオフセット値を算出してスレーブオフセット値とし、
    前記マスター自動加工装置において記憶した加工位置データを、前記スレーブ自動加工装置において、前記マスターオフセット値に対する前記スレーブオフセット値の差分により補正して使用する、加工位置移植方法。
  2. x軸、y軸、z軸において座標制御されるアームを有し、該アームは、中心軸がz軸に沿うと共に該中心軸周りに回転制御され、そして、ツールが前記アームの中心軸に対し傾斜して前記アームに取り付けられ、該ツールにより、ワークの所定位置に加工を施す自動加工装置であって、
    前記アームの中心軸に対し第1の位置に配置した前記ツール先端の第1のx座標及びy座標を取得する手段、
    前記アームを前記中心軸周りに180°回転させることにより前記第1の位置から第2の位置へ移動させた前記ツール先端の第2のx座標及びy座標を取得する手段、
    前記第1のx座標及び前記第2のx座標と、前記第1のy座標及び前記第2のy座標と、をそれぞれ演算し、該演算結果に基づいて、前記アームの中心軸に対する前記ツール先端のx軸及びy軸におけるオフセット値を算出する手段、
    前記各手段として動作する制御装置を備えた他の自動加工装置において算出されたオフセット値に対する自機の前記オフセット値の差分を求める手段、
    前記他の自動加工装置において記憶された加工位置データを前記差分により補正して、自機における加工位置データとする手段、
    として動作する制御装置を備えた、自動加工装置。
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